JP2008537420A - Rfidトランシーバ装置 - Google Patents
Rfidトランシーバ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008537420A JP2008537420A JP2008507067A JP2008507067A JP2008537420A JP 2008537420 A JP2008537420 A JP 2008537420A JP 2008507067 A JP2008507067 A JP 2008507067A JP 2008507067 A JP2008507067 A JP 2008507067A JP 2008537420 A JP2008537420 A JP 2008537420A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- antenna
- loop
- rfid
- rfid transceiver
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims abstract description 41
- 230000004044 response Effects 0.000 claims abstract description 18
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 15
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 8
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000005672 electromagnetic field Effects 0.000 abstract description 3
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 11
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 10
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 10
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 10
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 10
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 7
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 5
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000593 degrading effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/01—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
- B60R21/015—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
- B60R21/01556—Child-seat detection systems
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
- G06K7/00—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
- G06K7/10—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
- G06K7/10009—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves
- G06K7/10316—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves using at least one antenna particularly designed for interrogating the wireless record carriers
- G06K7/10336—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves using at least one antenna particularly designed for interrogating the wireless record carriers the antenna being of the near field type, inductive coil
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/01—Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
- B60R2021/0104—Communication circuits for data transmission
- B60R2021/01081—Transmission medium
- B60R2021/01088—Transmission medium wireless
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Artificial Intelligence (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Abstract
RFIDトランスポンダを検出するためのRFIDトランシーバ装置(10)。このRFIDトランシーバ装置は電磁励起場を送信するループ状送信アンテナ(12)の結合する送信器と、ループ状受信アンテナ(14)の結合する受信器を含む。励起場(24)によりRFIDトランスポンダ(18)が励起すると、該RFIDトランスポンダは電磁応答場を放出し、これが受信アンテナにトランスポンダ信号を誘導する。電磁場に応答して受信アンテナにより発生される受信信号は従って、トランスポンダ信号を含んでいる。受信アンテナの受信信号は一般に、励起場により受信アンテナに直接誘導される妨害信号を含んでいる。トランシーバ装置は受信信号内の該妨害信号を減衰させる手段を含む。
Description
本発明は無線周波数識別(Radio−Frequency Identification:RFID)トランシーバ装置、特に、例えばチャイルドシート検出装置に用いられる誘導トランシーバ装置に関する。
RFIDシステム(データキャリアシステムとも云う)は周知のシステムである。このシステムはRFIDタグ(又はRFIDトランスポンダ)の付いた物体を、タグがRFIDトランシーバ装置の検出範囲に検出されると、識別できるようにする。
そのような周知のRFIDシステムを図1に示す。システムは送信(TX)アンテナ12と、一つ以上の受信(RX)アンテナ14(明瞭化の理由で一つのみ示されている)を含む。アンテナ12、14は磁気コイルとして実現され、電子モジュール16に接続されている。
通常タグ、トランスポンダ(データキャリア)又は共振器と呼ばれる一つ以上のRFID装置(素子)18は、システムの検出範囲にあると検出される。このため、制御装置22により制御される送信器20が送信アンテナ12に略正弦波電流を流し、又はこのアンテナ12に略正弦波電圧を印加する。流れる電流ITXは電磁場24、即ち磁束を発生し、これがRFID素子18にエネルギーを供給する。RFID素子等自体が磁束26(即ち応答場)を発生し始め、それにより特定情報が送信される。以下にΦTRANS−RXと呼ぶこの磁束26の一部は一つ以上の受信アンテナ14に溢れ、これ等のコイルに電圧を誘導する。受信器28はRFID素子から送られるデータを復号化し、それによりRFID素子18又はそれ等が取り付けられた物体を識別できるようにする。
RFIDシステムの一用途は、車両シート上のチャイルドシートの存在及び向き検出である。図2及び図3に示すように、車両内搭乗者シート34上のチャイルドシート32を検出する従来のRFIDトランシーバ装置は搭乗者シート34の着座部36に通常、配置されている。チャイルドシートには2つのRFIDトランスポンダ18が備わっている。1つのトランスポンダ18aはチャイルドシートの左側に組み込まれ、他のトランスポンダ18bはチャイルドシートの右側に組み込まれている。搭乗者シート34には、送信アンテナ12と左側受信アンテナ14aと右側受信アンテナ14bと電子モジュール16から成るチャイルドシート存在及び向き検出器31が備わる。X及びY方向の十分な検出を確保するため、送信アンテナ12と受信アンテナ14はシート34の着座部36の殆どをカバーするようになっている。このため、受信アンテナ14と送信アンテナ12間の距離は小さく、送信アンテナと受信アンテナとの結合は大きくなっている。
RFIDトランシーバ装置の信号受信に関して、感度が比較的悪いため、改良の余地がある。
本発明の目的は、改良されたRFIDトランシーバ装置を提案することにある。この目的は、請求項1に記載されるRFIDトランシーバ装置により達成される。
RFIDトランスポンダ(データキャリア)を検出するためのRFIDトランシーバ装置は電磁励起場を送信するループ状送信アンテナの結合する送信器と、ループ状受信アンテナの結合する受信器を含む。励起場によりRFIDトランスポンダが励起すると、該RFIDトランスポンダは電磁応答場を放出し、これが受信アンテナにトランスポンダ信号を誘導する。電磁場に応答して受信アンテナにより発生される受信信号は従って、トランスポンダ信号を含んでいる。受信アンテナの受信信号は一般に、励起場により受信アンテナに直接誘導される妨害信号を含んでいる。本発明のトランシーバ装置は受信信号内の該妨害信号を減衰させる手段を含む。
全受信信号はトランスポンダ信号と、妨害信号から成る。妨害信号を減衰させることにより、トランスポンダ信号の重みが増大し、信号/ノイズ比が改善され、感度が増大する。トランスポンダ情報のより確実な検出と、複合化を達成できる。普通のトランシーバの寸法でも、本発明によるトランシーバ装置は範囲の広い検出ができる。本発明は更に、従来のRFIDと比べて、性能の低下を伴わずにシステム寸法を小さくできる。
本発明の第1の実施態様では、受信信号内の妨害信号を減衰させる手段が前記受信ループアンテナと前記送信ループアンテナの一方を含み、これが捻られて、少なくとも、向きが反対の主ループと二次ループを生じるようにする。これ等アンテナループは数個の巻線から成って良い。二次ループは主ループの面上、下又は内の面にあって、主ループの囲む領域から外側に延びるようにすることができる。
トランスポンダ信号は磁束ΦTRANS―RXによるものであるが、送信アンテナは受信アンテナのループ内に磁束ΦTX−RXを発生し、妨害信号を惹起する。受信アンテナの巻線向きを部分的に反転させることにより、受信アンテナは主ループと二次ループから成ることになる。送信アンテナにより主ループに発生する磁束は、送信アンテナにより二次ループに発生する磁束によって部分的に補償される。結果として生ずる妨害信号はそれにより減衰する。
トランスポンダは、応答場を検出する有感部を画成する主ループの略上方の領域に配置するのが良く、二次ループは主ループから横方向外側に延びるようにする。
本発明の更なる実施態様では、受信信号内の妨害信号を減衰させる手段が送信アンテナと受信アンテナ間に作動的に接続される電子回路から構成される。この電気回路は送信アンテナの励起場に関係する補償信号を発生し、この補償信号を受信信号と組み合わせて、受信信号内の妨害信号を減衰させるようにする。
励起場を送信するため送信器が送信アンテナに発生する励起信号は、上記電気回路に対する入力信号として送ることができる。そこで、この電気回路は励起場の位相に対して補償信号の位相を移相するための移相器を含む。電気回路は好ましくは、補償信号の振幅をも調整する手段を含む。
移相器はコンデンサを備える回路として実施され、振幅調整手段は例えば乗算器、減衰器、増幅器又は抵抗を含んでも良い。この手段は、例えばトランスポンダ信号、受信信号及び/又は妨害信号に基づき振幅の動的調整が可能なものが良い。
上記電気回路は補償信号と受信信号を加算により組み合わせる加算器を含むことができる。
理解されると思われるが、上記電気回路はアナログ回路及び/又は受信信号をデジタル化する手段をもつデジタル回路を含むことができる。後者の場合、ソフトウェアを用いて補償信号をデジタル化受信信号と組み合わせることができる。
そのようなRFIDトランシーバは車両シートのチャイルドシート検出装置に用いることができる。この場合、送信アンテナ及び受信アンテナを車両シートと結合、又は一体化する。送信アンテナ又は受信アンテナ(単数又は複数)は、捻ることができる。好ましくは、チャイルドシート検出器は2つの受信アンテナを含み、その各々が捻られて主ループと二次ループを生じるようにする。二次アンテナループは、受信アンテナ(複数)の接続端子又は接続構造に配置するようにしても良い。接続端子は主ループから外側に延びて制御器に接続するようにする。
本発明の好適な実施態様を以下、添付図面を参照して述べる。
図4を参照して、RFIDトランシーバ装置10は電磁励起場24を発生する送信アンテナ12を含む。電磁励起場24はRFIDトランスポンダ(データキャリア)18に結合し、後者の共振回路内に電流を誘導し、この電流が共振回路にエネルギーを供給する。
送信アンテナ12の外観は略面ループのものであり、RFIDトランスポンダ18はループ面から垂直上方に所定距離、離間して作動的に位置している。複数のループ状受信アンテナ14(一個のみ図示)が送信アンテナ12のループの画成する面上、下又は内に略並行に配置された面に配置されている。送信アンテナ12は、励起場を生ずる励起信号を提供する送信器20に接続され、受信アンテナは端子30を介して受信器28に接続されている。
励起場24に応答してRFIDトランスポンダ18は応答場26を放出するが、この応答場は、例えば擬似ランダム2進シーケンスの符号化データを含んでも良い。受信アンテナ14は励起場24の一部と共に、応答場26を捕らえる。受信アンテナ14で発生する信号は、単独応答場26の誘導するトランスポンダ信号と単独励起場24の誘導する妨害信号との重畳と理解することができる。
受信アンテナ14の巻線向きを励起場24の向きに対して部分的に反転させることにより、各受信アンテナは主ループ40と、トランスポンダとのその結合が無視し得る、主ループの外側に位置する二次ループ42とを形成する。主ループ40はトランスポンダ18を検出し、二次ループ42は主ループ40を溢れ出る励起場24の励起磁束の部分を補償する。二次ループ42の向きは主ループに対して反転されているので、二次ループ42に励起場24の誘導する電流又は電圧は主ループ40に励起場24の誘導する電圧に対して符号が逆である。二次ループ42に励起場24の誘導する信号は従って、主ループ40に励起場24の誘導する信号を一部無効にする。その結果、同一寸法で捩れの無い受信アンテナRFIDトランシーバと比較して妨害信号全体が低減する。応答場26は電圧又は電流を主として主ループ40に誘導し、応答信号は従って妨害信号ほどは減衰しない。従って、妨害信号に対するトランスポンダ信号の比は大きくなり、これがシステムをより高感度にし、トランスポンダの認識距離を増大する。
類似する実施態様が図5に示されている。ここでは、ループ状受信アンテナ14は一度だけ反転されて、二次ループ42が受信器28の端子まで延びるようにする。アンテナを一度だけ反転させると、従来のひっくり返さないアンテナと比べて位相が180度ずれる。トランシーバ装置がそのような180度位相ずれに有感であれば、アンテナのワイヤ交差数は偶数であるべきである。図5の構成はトランシーバが付加的180位相ずれに応じられる場合に用いることができる。
図6に、チャイルドシート存在及び向き検出器用RFIDトランシーバ装置を示す。受信アンテナ14a、14bの向きが両者共、電子モジュール16と車両シートの着座部との間の接続端子部44(「テール」部)で一度反転されている。従って、受信アンテナ14a、14bは各々が主ループと二次ループを形成している。各受信アンテナ14a、14bは、車両シートの左又は右半着座部を略覆っている。チャイルドシートが車両シート上にあると、その左及び右トランスポンダの応答場が受信アンテナ14a、14bの主ループにトランスポンダ信号を個々に誘導し、チャイルドシートの向きを特定することができる。受信アンテナからトランスポンダまでの距離は数cm〜数十cmの範囲である。二次ループは主ループの外側に、従ってRFIDトランスポンダからより離間して配置されるので、RFIDトランスポンダの二次ループとの結合は影響力の無いものとなっている。一方、受信アンテナ14a、14bの二次ループは、受信アンテナ14a、14bと、受信アンテナ14a、14bの周り周縁に沿って延びる送信アンテナ12との間の磁気結合を補償している。これ等補償巻線が無ければ、接続構造が長くなり、磁気結合率が増大し、感度の低下に至ることになる。これ等補償巻線を用いることにより、ケーブル結合を用いてRFIDシステムの性能を向上させることができ、また長いケーブルを用いることもできる。
図7及び8に、送信アンテナ12が主ループ46と、主ループに対して180度反転した二次ループ48から成るRFIDトランシーバ装置10が示されている。RFIDトランスポンダ18は、主ループ46の垂直上方に、送信アンテナ12の面から所定距離離間して作動的に位置付けられている。複数のループ状受信アンテナ(1つのみ図示)は送信アンテナ12のループの画成する面上、下又は内に配置されている。送信アンテナ12は、励起信号を提供して励起場を発生する送信器20に接続され、受信アンテナは端子30を介して受信器28に接続されている。二次ループ48の生ずる励起場24の部分は、主ループ46の生ずる励起場の部分とは略逆方向に向いている。トランスポンダ18は主として励起場の後者の部分により励起されるので、それ等の応答場26は送信アンテナが反転されない場合にそれ等が放出する応答場とはそう異ならない。逆に、二次ループ48の生ずる励起場の部分が受信アンテナ14に電圧を誘導し、主ループ46の受信アンテナとの直接結合により誘導される電圧を一部無効にする。従って、送信アンテナ12の受信アンテナに生ずる全信号は、アンテナが反転されない場合に対して減衰する。
図7では二次ループ48は送信アンテナ12の接続端子まで延びているのに対して、図8では二次ループ48は全体が電子モジュール16の外側にある。
図9に、反転送信アンテナ12を備えるチャイルドシート存在及び向き検出器用RFIDトランシーバ装置10を示す。電子モジュール16と車両シートの着座部との間の接続端子部44(「テール」部)において、送信アンテナ12は二次ループを含み、この二次ループは車両シートの着座部にある送信アンテナの主ループとは逆方向に向いている。テール部44における送信アンテナと受信アンテナ間の結合が受信アンテナ14a、14bに信号を発生し、これ等信号が4シートの着座部の高さで受信アンテナ14a、14bに誘導される信号を減衰させる。
次に、妨害信号を電子的に減衰させる実施態様を図10〜12を参照して述べる。
図10のブロック図は、ワイヤ117とワイヤ118間の差動電圧として存在する受信信号を修正する電子モジュール16の電気回路を示す。受信アンテナから生じるワイヤ117とワイヤ118間の差動電圧は、差動信号から差動増幅器101によりシングルエンド信号110に変換される。差動増幅器101の出力部の電圧U110は、ワイヤ118における電圧U118とワイヤ117における電圧U117との差、即ちU110=U118−U117である。減算器100が受信信号110の妨害信号部と同相の補償信号116を減じ、シングルエンド信号111を生じる。
差動増幅器104はワイヤ112とワイヤ113間の差電圧の形式を有し、送信アンテナを駆動する励起信号をシングルエンド入力信号114、即ちU114=U113−U112に変換する。次いで、入力信号114が移相器103により移相される。この移相は、信号115と受信信号110の妨害信号部との間の位相ずれが略ゼロになるように選ばれる。次いで、電圧が送信ワイヤ間の電圧差に等しい移相信号115が乗算器102により減衰される。増幅器102の第2の入力は一定電圧であるか、又は制御装置22により調整される電圧の信号119である。従って、乗算器102の出力部の補償信号116は同時に減算器100の入力信号であり、送信ワイヤ113及び112間の電圧差の移相版である。その振幅は可調整か一定に減衰される。信号110と、受信信号110の一部である妨害信号との間の位相差はゼロに近い。
次いで、減算器100の出力111を用いて受信器28の入力を駆動する。要すれば(例えば、受信器28が差動信号のみを容認する場合)、反転増幅器を用いてシングルエンド信号111を差動信号に再変換しても良い。
図11に示すように、この考えはまた、差動受信信号117及び118と差動送信信号112及び113を先ずシングルエンド信号に変換せずに、次いで要すれば、差動信号に再変換する場合にも適用できる。
移相器203は位相が移相器103に実質的に等しい。乗算器202は乗算器102に実質的に等しく、同一制御信号119により制御される。信号112及び113が変換されるにつれ、信号116及び216も相互に変換される。減算器200と減算器100も実質的に等しいので、受信器の入力を駆動する出力信号111と211も、互いに反転された点を除いて、実質的に等しい。その結果、電圧112及び113は補償回路の入力信号として用いられ、約同程度に移相し、同様に減衰させるようにする。結果として生じる信号116及び216を電圧118及び電圧117から夫々差し引き、受信アンテナ内の励起場の直接誘導電圧を少なくとも一部補償する。
受信アンテナのワイヤ117とワイヤ118間の電圧差URXは、磁束ΦTRANS−RXから結果として生ずる電圧UTRANS−RXと磁束ΦTX−RXから結果として生ずる電圧UTX−RXから成り、即ちURX=UTRANS−RX+UTX−RXである。UTX−RXはΦTX−RXに、UTRANS−RXはΦTRANS−RXに実質的に同一因数で比例している。電圧URXにおいて、UTRANS−RXを得るためにUTX−RX部を変化させ、ΦTRANS−RXのためにΦTX−RXを変化させたのと同一の効果が得られるようにする。これは、図10及び図11に示す電気回路で、UTX−RXに比例する電圧を受信アンテナ電圧URXから減ずるようにして得られる。
減算量は可変なので、電圧URXのUTX−RX部が最適に減衰されるように変えることができる。このため、制御装置22が乗算器102の最適制御電圧を、種々の値に設定して求める。各値の設定の後、受信器28の出力振幅を測定する。各出力振幅は制御装置22に記憶され、種々の制御電圧値を調べた後、制御装置22は、受信器28の出力において最高振幅を生成した値を選定する。制御電圧119の最適値のそのような探索はトランシーバ装置の製造の最後に行えば良く、或いはRFIDシステムの稼動中に行えば良い。
最適動作のため、受信器入力信号111は整流器105を用いて測定することができる。この整流器は好ましくは、送信器出力112又は113から得られる信号により制御される同期整流器である。種々の整流器、例えばピーク又は平均値検出器も用いても良い。その場合、制御装置22は整流器105の出力を測定し、制御電圧119を設定して、受信器入力信号111の出力振幅が最大になると共に、制御電圧119が最小閾値を下回らないようにする。
受信アンテナに対する励起場の直接結合を補償するための電気回路のより簡単な例を、図12の等価回路図により示す。コイル304は送信アンテナのインダクタンスを表し、抵抗303は送信アンテナの抵抗値を表し、コイル305は受信アンテナのインダクタンスを表している。コイル304と305の間には所定の磁気結合がある。これ等コイルの相対的向きはコイル304、305の隣の点で示されている。抵抗300、301、306、307はコンデンサ308、309と共に移相減衰回路を形成し、これが送信コイル電圧112と113間の差動信号の振幅を減衰させと共に、この差動信号の位相を移相させる。減衰回路は斯く得られた減衰・移相信号を受信コイル電圧117、118間の差動信号に加算する。この加算から生ずる信号111、211は受信器入力に送られる。この例では、抵抗300及び301の抵抗値は略等しく、抵抗306及び307の抵抗値も略等しく、コンデンサ308及び309のキャパシタンスも略等しい。減衰率は抵抗301の抵抗値と並列接続する抵抗306及びコンデンサ309のインピーダンスの関係により、或いは抵抗300の抵抗値と並列接続する抵抗307及びコンデンサ308のインピーダンスの関係により主として与えられる。移相はコンデンサ309と抵抗306及び301との関係により、或いはコンデンサ308と抵抗307及び300の関係により主として決定される。必要な移相は送信コイル抵抗303とインダクタンスの関係により主として決定される。
抵抗306とコンデンサ309、或いは抵抗307とコンデンサ308の並列配置の代わりに、移相減衰回路を抵抗306とコンデンサ309、或いは抵抗307とコンデンサ308の直列配置で構成できることを当業者は理解しよう。
Claims (12)
- RFIDトランスポンダを検出するためのRFIDトランシーバ装置であって、
電磁励起場を送信するループ状送信アンテナの結合する送信器と、
トランスポンダ信号を含む受信信号を発生するループ状受信アンテナの結合する受信器と
を備え、
上記励起場に応答してRFIDトランスポンダの放出する電磁応答場により上記トランスポンダ信号が誘導されるRFIDトランシーバ装置において、
上記受信信号に含まれ、上記励起場により上記受信アンテナに直接誘導される妨害信号を減衰させる手段を含んで成ることを特徴とするRFIDトランシーバ装置。 - 前記手段が前記受信ループアンテナと前記送信ループアンテナの一方を含み、これが捻られて、少なくとも、向きが反対の主ループと二次ループを生じるようにして成る請求項1に記載のRFIDトランシーバ。
- 前記手段が前記受信ループアンテナを含み、これが捻られて、少なくとも、向きが反対の主ループと二次ループを生じるようにして成る請求項1に記載のRFIDトランシーバ。
- 前記主ループが前記応答場を検出する有感部を画成するようにして成る請求項2又は3に記載のRFIDトランシーバ。
- 前記送信アンテナと前記受信アンテナ間に作動的に接続され、前記送信アンテナの前記励起場に関連する補償信号を発生し、該補償信号を前記受信信号と組み合わせて、前記受信信号に含まれる前記妨害信号を減衰させる電気回路を前記手段が含んで成る請求項1〜4の何れか一つに記載のRFIDトランシーバ。
- 前記励起場を送信する前記送信アンテナに前記送信器が励起信号を発生し、該励起信号が前記電気回路に対する入力信号として送られ、該電気回路が位相器を含んで、前記補償信号の位相が上記励起信号の位相に対して移相されるようにして成る請求項5に記載のRFIDトランシーバ。
- 前記補償信号の振幅を調整する手段を前記電気回路が含んで成る請求項5又は6に記載のRFIDトランシーバ。
- 前記補償信号の振幅を調整する手段が該振幅を動的に調整可能である請求項7に記載のRFIDトランシーバ。
- 前記補償信号と前記受信信号を加算する加算器を前記電気回路が含んで成る請求項5〜8の何れか一つに記載のRFIDトランシーバ。
- 請求項1〜9に記載のRFIDトランシーバを含んで成る車両シートのチャイルドシート検出装置であって、前記送信アンテナ及び受信アンテナが上記車両シートに結合するチャイルドシート検出装置。
- 2つの受信アンテナを備え、該2つの受信アンテナの各々が少なくとも主ループと二次ループを生じるように捻られるようにして成る請求項10に記載のチャイルドシート検出装置。
- 前記両受信アンテナが制御装置に接続するための接続端子を有し、該接続端子が前記主ループから外側に延びており、前記二次アンテナループが上記接続端子に配置されて成る請求項11に記載のチャイルドシート検出装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP05103057A EP1717727A1 (en) | 2005-04-18 | 2005-04-18 | RFID transceiver unit |
PCT/EP2006/061641 WO2006111528A1 (en) | 2005-04-18 | 2006-04-18 | Rfid transceiver unit |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008537420A true JP2008537420A (ja) | 2008-09-11 |
Family
ID=35677658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008507067A Withdrawn JP2008537420A (ja) | 2005-04-18 | 2006-04-18 | Rfidトランシーバ装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20080278287A1 (ja) |
EP (2) | EP1717727A1 (ja) |
JP (1) | JP2008537420A (ja) |
CN (1) | CN101160589A (ja) |
DE (1) | DE602006018277D1 (ja) |
WO (1) | WO2006111528A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7546137B2 (en) * | 2005-02-28 | 2009-06-09 | Sirit Technologies Inc. | Power control loop and LO generation method |
US8000674B2 (en) * | 2007-07-31 | 2011-08-16 | Intel Corporation | Canceling self-jammer and interfering signals in an RFID system |
JP5532678B2 (ja) * | 2009-05-26 | 2014-06-25 | ソニー株式会社 | 通信装置、アンテナ装置、並びに通信システム |
CN101930042B (zh) * | 2009-06-25 | 2012-07-04 | 北京亚仕同方科技有限公司 | 一种用于高频射频标签的检测装置 |
FR2981486B1 (fr) * | 2011-10-12 | 2015-07-03 | Continental Automotive France | Dispositif et procede de communication sans contact a consommation electrique reduite |
DE102013216549B3 (de) * | 2013-06-10 | 2014-08-28 | Johnson Controls Components Gmbh & Co. Kg | Fahrzeugsitz mit positionserkennung und verfahren zur positionserkennung |
CN105467245B (zh) * | 2015-12-16 | 2018-11-20 | 北京思诺信安科技有限公司 | 便携式应答器输入输出特性测试仪及测试方法 |
WO2021195441A1 (en) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 | Tactual Labs Co. | Sensor arrangement with ground layer |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL8602033A (nl) * | 1986-08-08 | 1988-03-01 | Nedap Nv | Precisie richtfunctie bij herkensysteem. |
US5321412A (en) * | 1991-05-13 | 1994-06-14 | Sensormatic Electronics Corporation | Antenna arrangement with reduced coupling between transmit antenna and receive antenna |
NL9301650A (nl) * | 1993-09-24 | 1995-04-18 | Nedap Nv | Onafhankelijk antennestelsel voor detectiesystemen. |
NL9400076A (nl) * | 1994-01-17 | 1995-09-01 | Nedap Nv | Diefstaldetectie- en identificatiesysteem. |
ATE183154T1 (de) * | 1994-10-17 | 1999-08-15 | Iee Sarl | Verfahren und vorrichtung zur erfassung gewisser parameter eines kindersitzes zur steuerung eines kraftfahrzeug-gassacks |
JP3528367B2 (ja) * | 1995-09-30 | 2004-05-17 | ソニーケミカル株式会社 | リーダ・ライタ用アンテナ |
DE29619668U1 (de) * | 1996-11-12 | 1997-02-06 | Siemens AG, 80333 München | Antennenanordnung einer Vorrichtung zum Erkennen eines in einem Kraftfahrzeug auf einem Fahrzeugsitz angeordneten Kindersitzes |
JP3781042B2 (ja) * | 2003-04-07 | 2006-05-31 | オムロン株式会社 | アンテナ装置 |
US20060098765A1 (en) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Impinj, Inc. | Interference cancellation in RFID systems |
-
2005
- 2005-04-18 EP EP05103057A patent/EP1717727A1/en not_active Withdrawn
-
2006
- 2006-04-18 EP EP06743322A patent/EP1872300B1/en not_active Not-in-force
- 2006-04-18 JP JP2008507067A patent/JP2008537420A/ja not_active Withdrawn
- 2006-04-18 US US11/911,735 patent/US20080278287A1/en not_active Abandoned
- 2006-04-18 DE DE602006018277T patent/DE602006018277D1/de active Active
- 2006-04-18 CN CNA2006800128456A patent/CN101160589A/zh active Pending
- 2006-04-18 WO PCT/EP2006/061641 patent/WO2006111528A1/en active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1872300B1 (en) | 2010-11-17 |
EP1872300A1 (en) | 2008-01-02 |
US20080278287A1 (en) | 2008-11-13 |
EP1717727A1 (en) | 2006-11-02 |
WO2006111528A1 (en) | 2006-10-26 |
CN101160589A (zh) | 2008-04-09 |
DE602006018277D1 (de) | 2010-12-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008537420A (ja) | Rfidトランシーバ装置 | |
US7142163B2 (en) | Loop antenna device | |
US8643473B2 (en) | Signal processing apparatus and signal processing method | |
JP3570430B1 (ja) | ループコイルアンテナ | |
US5250944A (en) | Antenna and driving circuit for transmitting and receiving images to and from a passive transponder | |
EP3685198B1 (en) | Device and method for foreign object detection in wireless energy transfer | |
US6869019B1 (en) | Communication device | |
EP0253877A1 (en) | ANTENNA SYSTEMS. | |
KR20090034749A (ko) | 비접촉 통신 장치용 안테나 기판 및 비접촉 통신 장치 | |
KR970018842A (ko) | 판독기/기록기용 안테나 | |
EP0645840A1 (en) | Antenna configuration of an electromagnetic detection system and an electromagnetic detection system comprising such antenna configuration | |
JP2008544293A (ja) | 線形及び回転誘導位置センサ | |
US8847434B2 (en) | Antenna arrangement and transponder reader | |
US20080084212A1 (en) | Sensor For Locating Metallic Objects, And Measuring Device with Such a Sensor | |
JP2010529564A (ja) | 動的eas検出システムおよび方法 | |
KR20020064845A (ko) | 리더 코일 안테나 및 이를 이용한 비접촉 카드 인증 시스템 | |
US11340322B2 (en) | Local coil with integrated pilot tone transmitter | |
JPH11239016A (ja) | 減少された電界を伴うアンテナコイル | |
US20130057286A1 (en) | Metal detector sensor head | |
US8905310B2 (en) | Contactless data reception using a cancellation circuit | |
US11054488B2 (en) | Magnetic detection apparatus, coin recognition unit and magnetic detection method | |
JP4452583B2 (ja) | ループアンテナ装置 | |
JP2004312431A (ja) | アンテナ装置 | |
US9557390B2 (en) | Noise reduction circuitry for a metal detector | |
GB2280089A (en) | System for the reception of signals from a passive transponder |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090707 |