JP2008535888A - ドーパミンd3受容体のモジュレーターとして有用なアザビシクロ(3.1.0)ヘキサン誘導体 - Google Patents

ドーパミンd3受容体のモジュレーターとして有用なアザビシクロ(3.1.0)ヘキサン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I):
Figure 2008535888

[式中、
Gは、フェニル、ピリジル、ベンゾチアゾリルおよびインダゾリルからなる群から選択され;
pは、0〜5の整数であり;
は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;または、基Rに相当し;
各Rは、独立して、水素またはC1−4アルキルであり;
nは、2、3、4または5であり;
は、C1−4アルキルであり;
は、水素、またはフェニル基、ヘテロシクリル基、5−または6−員の芳香族複素環基、または8−ないし11−員の二環式基であり、いずれの基も、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択される1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよく;
は、イソオキサゾリル、−CH−N−ピロリル、1,1−ジオキシド−2−イソチアゾリジニル、チエニル、チアゾリル、ピリジルおよび2−ピロリジノニルからなる群から選択され、かかる基は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4アルカノイルからなる群から選択される1または2個の置換基によって置換されていてもよく;
がRに相当する場合、pは1である]
で示される新規な化合物またはその医薬上許容される塩、その製法、これらの製法において使用される中間体、それらを含有する医薬組成物、ドーパミンD受容体のモジュレーターとしての、例えば、薬物依存を治療するための、抗精神病剤としての、強迫スペクトル障害、早漏または認識障害を治療するための治療におけるそれらの使用に関する。

Description

本発明は、ドーパミンD受容体のモジュレーターとしての、新規な化合物、その製法、これらの製法において使用される中間体、それらを含有する医薬組成物および治療におけるそれらの使用に関する。
WO 2002/40471(SmithKline Beecham)は、ドーパミンD受容体にて活性を有するある種のベンゾアゼピン化合物を開示する。
近年、特許出願が、WO2005/080382として公開され、下記の化合物:
Figure 2008535888
を開示している。
上記の文献のいずれも、本願発明の範囲内にある化合物を開示していなかった。
ドーパミン受容体、特に、ドーパミンD受容体に対してアフィニティーを有する新規なクラスの化合物が見出された。これらの化合物は、D受容体の変調が利益をもたらす病態の治療の可能性、例えば、薬物依存を治療する可能性、または抗精神病剤としての可能性を有する。
本発明は、式(I):
Figure 2008535888
[式中、
Gは、フェニル、ピリジル、ベンゾチアゾリルおよびインダゾリルからなる群から選択され;
pは、0〜5の整数であり;
は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;または、基Rに相当し;
各Rは、独立して、水素またはC1−4アルキルであり;
nは、2、3、4または5であり;
は、C1−4アルキルであり;
は、水素、またはフェニル基、ヘテロシクリル基、5−または6−員の芳香族複素環基、または8−ないし11−員の二環式基であり、いずれの基も、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択される1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよく;
は、イソオキサゾリル、−CH−N−ピロリル、1,1−ジオキシド−2−イソチアゾリジニル、チエニル、チアゾリル、ピリジルおよび2−ピロリジノニルからなる群から選択され、かかる基は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4アルカノイルからなる群から選択される1または2個の置換基によって置換されていてもよく;
がRに相当する場合、pは1である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
縮合シクロプロパンの存在のために、式(I)の化合物は、「シス」配置の置換基(二環系に結合した両方基が、該二環系の同じ面にある)を有すると考えられる。
本発明の別の具体例において、太字のハイライトの結合で示される「シス」配置を有する式(I)の化合物に相当する式(I)’:
Figure 2008535888
[式中、G、p、R、R、R、RおよびRは、式(I)の化合物に関する上記の定義通りである]
の化合物が提供される。
当然のことながら、式(I)’の化合物は、少なくとも2つの、すなわち、分子の3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン部分における1位および5位に、キラル中心を有する。固定されたシス配置のために、該化合物は、シクロプロパンにおけるキラル中心に関してエナンチオマーである2つの立体異性体で存在しうる。また、当然のことながら、ほとんどの生物学上活性な分子と同様に、生物学的活性レベルは、所定の分子の個々の立体異性体間で変化しうる。本発明の範囲は、全ての個々の立体異性体(ジアステレオ異性体およびエナンチオマー)、および限定するものではないが、ラセミ混合物を包含するその全ての混合物を包含することが意図され、それらは、本明細書に記載の手法を参照して適当な生物学的活性を明らかにされる。
式(I)’の化合物において、少なくとも2つのキラル中心が存在し、それらはシクロプロパン部分において下記に示すように配置される(太字のハイライトの結合は「シス」配置を意味する)。
Figure 2008535888
本発明のさらなる具体例において、(1S,5R)配置(またはGが2−ピリジルの場合、(1R,5R))に富む式(I)’の化合物の立体化学異性体に相当する
式(IA):
Figure 2008535888
[式中、G、p、R、R、R、RおよびRは、式(I)’の化合物に関する上記の定義通りである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩が提供される。
本発明において、式(IA)の(1S,5R)または(1R,5R)配置に富む立体化学異性体は、一の具体例において、少なくとも90%e.e.に相当することが意図される。別の具体例において、該異性体は、少なくとも95%e.e.に相当する。別の具体例において、該異性体は、少なくとも99%e.e.に相当する。
「5−または6−員の芳香族複素環基」なる語は、O、NおよびSから選択される1、2、3または4個のヘテロ原子、例えば、1〜3個のヘテロ原子を含有する単環式5または6員複素環基をいう。該基が2〜4個のヘテロ原子を含有する場合、1つはO、NおよびSから選択されてもよく、残りのヘテロ原子はNであってもよい。5および6員の芳香族複素環基の例は、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、チアジアゾリル、ピリジル、トリアゾリル、トリアジニル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびピラジニルを包含する。
「C1−4アルキル」なる語は、全ての異性体において、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルをいう。「n−C1−4アルキル」なる語は、非分枝の上記のアルキルをいう。
「C1−4アルコキシ」なる語は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルコキシ(または「アルキルオキシ」)基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシをいう。
「Cアルカノイル基」なる語は、本明細書中で使用される場合、直鎖または分枝鎖アルカノイル基、例えば、アセチル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、i−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニルまたはt−ブチルカルボニル等であってもよい。
「SF」なる語は、ペンタフルオロスルファニルを示す。
「ハロゲン」およびその省略語「ハロ」は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)またはヨウ素(I)をいう。「ハロ」なる語が別の基の前に使用されている場合、該基が1、2または3個のハロゲン原子で置換されていることを示す。例えば、「ハロC1−4アルキル」は、トリフルオロメチル、ブロモエチル、トリフルオロプロピルおよび上記のC1−4アルキル基から派生する他の基等の基を示し、「ハロC1−4アルコキシ」なる語は、トリフルオロメトキシ、ブロモエトキシ、トリフルオロプロポキシ、および上記のC1−4アルコキシ基から派生する他の基等の基を示す。
「8−ないし11−員の二環式基」なる語は、全部で8、9、10または11個の炭素原子を含有し、かつ、該炭素原子の1、2、3または4または5個がO、SおよびNから独立して選択されるヘテロ原子によって置換されていてもよい二環式環系をいう。該用語は、両方の環が芳香族である二環式環系、および1つの環が部分的または完全に飽和されている二環式環系を包含する。両方の環が芳香族である8−ないし11−員の二環式基の例は、インデニル、ナフチルおよびアズレニルを包含する。両方の環が芳香族である1、2、3、4または5個のヘテロ原子を有する8−ないし11−員の二環式基の例は、6H−チエノ[2,3−b]ピロリル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾリル、イミダゾ[5,1−b][1,3]チアゾリル、[1,3]チアゾロ[3,2−b][1,2,4]トリアゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、例えば、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾオキサゾリル、例えば、ベンゾオキサゾール−2−イル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ナフチリジニル、キノリル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニルおよびイソキノリルを包含する。1、2、3、4または5個のヘテロ原子を有し、かつ、1つの環が部分的または完全に飽和している8−ないし11−員の二環式基の例は、ジヒドロベンゾフラニル、インダニル、テトラヒドロナフチル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリル、ベンゾオキサジニルおよびベンゾアゼピニルを包含する。
「ヘテロシクリル」なる語は、1、2、3、4または5個の炭素原子がO、SおよびNから独立して選択されるヘテロ原子によって置換されており、かつ、部分的または完全に飽和している5または6員の単環式あるいは8ないし11員の二環式基をいう。完全に飽和した5または6員の単環式環である「ヘテロシクリル」の例は、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、イソチアゾリル、チアゾリル、テトラヒドロフラニル、ジオキソラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロチエニル、ジオキサニル、テトラヒドロ−2H−ピラニルおよびジチアニルを包含する。部分的に飽和した5または6員の単環式環である「ヘテロシクリル」基の例は、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジルおよび3,6−ジヒドロ−2H−ピラニルを包含する。完全に飽和した8−ないし11−員の二環式環である「ヘテロシクリル」基の例は、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジニルおよびオクタヒドロ−1H−シクロペンタ[b]ピリジニルを包含する。部分的に飽和した8−ないし11−員の二環式環である「ヘテロシクリル」基の例は、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニルおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンゾアゼピニルを包含する。
これらの基のいずれも、いずれか適当な位置で分子の残部に結合していればよい。
本明細書中で使用される場合、「塩」なる語は、無機または有機酸または塩基から調製される本発明の化合物のいずれかの塩、第四アンモニウム塩および内部形成塩をいう。生理学上許容される塩は、親化合物よりも大きな水溶性を有するために、医学用途に特に適する。かかる塩は、明らかに、医薬上許容されるアニオンまたはカチオンを有さなければならない。適当には、本発明の化合物の医薬上許容される塩は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸および硫酸、ならびに有機酸、例えば、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、安息香酸、ギ酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、マレイン酸、コハク酸、カンファー硫酸、イソチオン酸、粘液酸、ゲンチシン酸、イソニコチン酸、糖酸、グルクロン酸、フロ酸、グルタミン酸、アスコルビン酸、アントラニル酸、サリチル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、パントテン酸、ステアリン酸、スルフィン酸、アルギン酸、ガラクツロン酸およびアリールスルホン酸、例えば、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸と共に形成される酸付加塩;アルカリ金属およびアルカリ土類金属および有機塩基、例えば、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルマイン(N−メチルグルカミン)、リジンおよびプロカインと共に形成される塩基付加塩;および内部形成塩を包含する。医薬上許容されないアニオンまたはカチオンを有する塩は、医薬上許容される塩の調製のための有用な中間体として、および/または非治療的用途、例えば、イン・ビトロの状況における用途で、本発明の範囲内にある。
一の具体例において、Gはフェニルまたはピリジルである。
一の具体例において、pは1または2である。
別の具体例において、pは0である。
一の具体例において、Rはハロゲン、シアノ、アセチル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシである。
適当には、Rは、ブロモ、フルオロ、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、クロロ、メトキシ、tert−ブチルまたはトリフルオロメチルである。
一の具体例において、各Rは水素である。
一の具体例において、nは3である。
一の具体例において、式(IB):
Figure 2008535888
[式中、R、p、RおよびRは式(I)の定義通りである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩が提供される。
式(IB)中、一の具体例において、Rはメチルであり;Rはフェニル、ヘテロシクリル、5−または6−員の芳香族複素環基あるいは9−ないし11−員の二環式基であってもよく、これらの基はいずれも、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、フルオロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;RがRに相当する場合、pは1である。
の例は、置換されていてもよいフェニル(例えば、フェニル、4−トリフルオロメチル−フェニル、3,4−ジフルオロフェニル)、置換されていてもよい二環式基、例えば、キノリニル(例えば、2−メチルキノリン、8−フルオロ−2−メチルキノリン)、置換されていてもよいピラニル(例えば、4−テトラヒドロ−2H−ピラニル)、置換されていてもよいピリジニル(例えば、3−メチル−2−ピリジニル、2−メチル−3−ピリジニル、3−ピリジニル、2−メチル−6−トリフルオロメチル−3−ピリジニル)、置換されていてもよいピラゾリル(例えば、5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,5−ジメチル−1H−ピラゾリル−4−イル)、置換されていてもよいピリミジル(例えば、5−ピリミジニル)、置換されていてもよいピリダジニル(例えば、4−ピリダジニル)、置換されていてもよいピラジニル(例えば、5−メチル−2−ピラジニル)、置換されていてもよいフラニル(例えば、3−メチル−2−フラニル、2,5−ジメチル−3−フラニル)、置換されていてもよいチエニル(例えば、5−クロロ−2−チエニル)、置換されていてもよいオキサゾリル(例えば、4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル、2−メチル−5−トリフルオロメチル−1,3−オキサゾール−4−イル)、置換されていてもよいイソオキサゾリル(例えば、3−メチル−5−イソオキサゾリル)、置換されていてもよいチアゾリル(例えば、2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イル)、置換されていてもよいトリアゾリル(例えば、1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)を包含する。
本発明の化合物の絶対配置を決定する策法は、第一段階として、(S)−(+)アセチルマンデル酸を分割剤として用いることによるキラル中間体(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(調製例9):
Figure 2008535888
の調製を含んだ。
文献において、該キラル中間体に類似する一連の化合物の絶対配置が知られている(J. Med Chem 1981, 24(5), 481-90を参照のこと)。引用文献に開示されたいくつかの化合物の場合、絶対配置は、単結晶X線分析によって証明された。
なかでも、1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンが開示された。
Figure 2008535888
本発明の化合物の光学異性体の絶対配置を、比較VCD(振動円偏光二色性)およびOR(旋光性分析を用いて帰属させた。
(1S,5R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの配置は、その実験的VCDスペクトルおよび観察された比旋光度を、参照試料として(1S,5R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンに関するアブイニシオ(ab initio)誘導計算データ(調製例17、エナンチオマー2参照)と比較することによって帰属した。
標題化合物の絶対配置の帰属は、(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン,(S)−(+)−マンデル酸塩の結晶から得られた単結晶X線構造によって確認された。(S)−(+)−マンデル酸の既知の配置に基づく分析および異常分散効果に基づく分析の両方により、標題化合物の帰属が(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンであることを確認した。
詳細な分析(VCD;実験詳細に含まれるOR)に付された化合物に関し、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン部分の絶対配置と各ペアのエナンチオマーに対するドーパミンD受容体における測定された結合活性との間に、共通の傾向が認められた。立体異性体が別々に評価された残りの本発明の化合物の場合、絶対配置は、当業者による妥当な想定に基づいて帰属された。すなわち、絶対配置は、両方のエナンチオマーに対するドーパミンD受容体における測定された結合活性、および詳細な分析に付された化合物のデータとの比較に基づき帰属された。
キラル分子は、振動円偏光二色性(VCD)を示す。振動円偏光二色性(VCD)は、振動励起の間におけるキラル分子と左および右円偏光赤外線放射との示差的相互作用である。
キラル分子のVCDスペクトルは、その三次元構造に依存する。最も重要なことには、キラル分子のVCDスペクトルは、その絶対配置の、柔軟性のある分子の場合、そのコンフォメーションの敏感な機能である。したがって、原則として、VCDは、キラル分子の構造決定を可能とする。VCDスペクトルは、1970年代に初めて測定された。次いで、VCD装置がスペクトル範囲および感受性において法外に開発されてきた。現在、液体および溶液のVCDスペクトルは、基本的赤外線(IR)スペクトル範囲(v650cm−1)の大部分にわたって、分散およびフーリエ変換(FT)VCD装置の両方を用いる許容される分解能(1−5cm−1)において高い感受性で測定することが可能である。つい最近、市販のFT VCD装置が入手可能になり、それにより、VCDスペクトルの利用性が大いに増大した。
キラル分子の絶対配置の決定のための信頼できる方法としてのVCDの使用は、現在、よく確立されている(例えば、Shah RDら、Curr Opin Drug Disc Dev 2001;4:764−774; Freedman TBら、Helv Chim Acta 2002; 85:1160−1165; Dyatkin ABら、Chirality 2002;14:215−219; Solladie−Cavallo A, Balaz Mら、Tetrahedron Assym 2001;12:2605−2611; Nafie LAら、Circular dichroism, principles and applications, 2nd ed. New York: John Wiley & Sons; 2000. p 97−131; Nafie LAら、Yan B, Gremlish H-U, editors. Infrared and Raman spectroscopy of biological materials. New York: Marcel Dekker; 2001. p 15−54; Polavarapu PLら、J Anal Chem 2000;366:727−734; Stephens PJ, ら、Chirality 2000;12:172−179; Solladie−Cavallo Aら、Eur J Org Chem 2002: 17881796参照)。
該方法は、特異的配置に関する観察されたIRおよびVCDスペクトルとスペクトルの計算値の比較を必要とし、絶対配置と溶液コンフォメーションの両方に基づく情報を提供する。
その絶対配置および/またはコンフォメーションが未知であり、決定されるべきであるキラル分子の実験的スペクトルが得られれば、一般的手法は下記のとおりである。
1)全ての可能な構造を定義付ける。
2)これらの構造のスペクトルを予測する。
3)予測したスペクトルを実験的スペクトルと比較する。
正しい構造は、実験に従うスペクトルを与え、正しくない構造は、実験と一致しないスペクトルを与えるであろう。
VCDスペクトルは、常に、振動非偏光吸収スペクトル(赤外線(IR)スペクトル)と同時に測定され、2つの振動スペクトルは共に、VCDスペクトル単独の場合よりも多くの情報を提供する。さらに、振動非偏光吸収スペクトルは、VCDスペクトルと同時に、自動的に予測される。
アブイニシオ帰属の場合、VCDおよび非偏光IRスペクトルを、Gaussian 98ソフトウェアパッケージを用いて計算した。
キラル有機分子を合成する場合(または、天然産物ならば、単離する場合)、その旋光度は、慣用的に、可視−近紫外線域における1振動数または少数の離散的振動数にて測定される。最も一般的には、1振動数における比旋光度、ナトリウムD線の比旋光度[α]が測定される。使用される振動数は、電子吸収のための閾値よりも下にある。すなわち、それらは、「透過(transparent)」スペクトル領域にある。旋光度は、試料のエナンチオマー過剰率(ee)および優勢なエナンチオマーの絶対配置(AC)を反映する。
100%eeに関する所定の振動数での旋光度が入手可能である場合、同じ振動数で測定された旋光度は、試料eeの決定を可能にする。eeの決定は、離散的振動数の透過スペクトル域旋光度の主な応用である。原則として、もし未知ならば、優勢なエナンチオマーのACを決定することもできる。しかしながら、旋光度からのACの決定は、既知ACの分子の旋光度を確実に予測するアルゴリズムを必要とし、離散的振動数の透過スペクトル域の旋光度を予測するための多くの方法が提案されている(Eliel EL, Wilen SH. Stereochemistry of organic compounds. New York: John Wiley & Sons; 1994. Chapter 13)。
つい最近、アブイニシオ密度関数理論(DFT)における開発が旋光度計算の精度を急進的に改善した。結果として、初めて、旋光度からACをルーチンに得ることが可能となった。
アブイニシオOR帰属の場合、Dalton Quantum Chemistry Programが用いられた。
本発明のさらなる具体例は、式(IB)’の化合物であり、それらは、各々、(1S,5R)配置に富む上記の式(IB)の化合物の立体化学異性体に相当する。
一の具体例において、式(IB)’:
Figure 2008535888
[式中、R、p、RおよびRは式(I)に関する定義通りである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩の(1S,5R)配置に富む立体化学異性体が提供される。
式(IB)’中、一の具体例において、Rはメチルであり;Rは、フェニル、ヘテロシクリル、5−または6−員の芳香族複素環基あるいは9−ないし11−員の二環式基であってもよく、そのいずれの基もハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、フルオロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;RがRに相当する場合、pは1である。
の例は、置換されていてもよいフェニル(例えば、フェニル、4−トリフルオロメチル−フェニル、3,4−ジフルオロフェニル)、置換されていてもよい二環式基、例えば、キノリニル(例えば、2−メチルキノリン、8−フルオロ−2−メチルキノリン)、置換されていてもよいピラニル(例えば、4−テトラヒドロ−2H−ピラニル)、置換されていてもよいピリジニル(例えば、3−メチル−2−ピリジニル、2−メチル−3−ピリジニル、3−ピリジニル、2−メチル−6−トリフルオロメチル−3−ピリジニル)、置換されていてもよいピラゾリル(例えば、5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,5−ジメチル−1H−ピラゾリル−4−イル)、置換されていてもよいピリミジル(例えば、5−ピリミジニル)、置換されていてもよいピリダジニル(例えば、4−ピリダジニル)、置換されていてもよいピラジニル(例えば、5−メチル−2−ピラジニル)、置換されていてもよいフラニル(例えば、3−メチル−2−フラニル,2,5−ジメチル−3−フラニル)、置換されていてもよいチエニル(例えば、5−クロロ−2−チエニル)、置換されていてもよいオキサゾリル(例えば、4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル、2−メチル−5−トリフルオロメチル−1,3−オキサゾール−4−イル)、置換されていてもよいイソオキサゾリル(例えば、3−メチル−5−イソオキサゾリル)、置換されていてもよいチアゾリル(例えば、2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イル)、置換されていてもよいトリアゾリル(例えば、1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)を包含する。
本発明のある種の化合物は、1以上の等価の酸と酸付加塩を形成していてもよい。本発明は、その範囲内に、全ての可能な化学量論的および非化学量論的形態を包含する。
医薬上許容される塩は、また、式(I)の化合物の他の塩を包含する他の塩から、常法を用いて調製されうる。
有機化学の分野における技術に精通している人々には、多くの有機化合物が、それらが反応している、またはそれらが沈殿または結晶化する溶媒と複合体を形成できることは明らかであろう。これらの複合体は、「溶媒和物」として知られている。例えば、水との複合体は、「水和物」として知られている。本発明の化合物の溶媒和物は、本発明の範囲内である。式(I)の化合物は、結晶化または適当な溶媒の蒸発によって、溶媒分子と共に容易に単離されて、対応する溶媒和物を生じうる。
さらに、プロドラッグもまた、本発明の脈絡に包含される。本明細書中で使用される場合、「プロドラッグ」なる語は、例えば血中での加水分解により、体内で医学的効果を有するその活性形態に変換する化合物を意味する。医薬上許容されるプロドラッグは、T.HiguchiおよびV.Stella,Prodrugs as Novel Delivery Systems,A.C.S. Symposium SeriesのVol.14、Edward B. Roche編, Bioreversible Carriers in Drug Design, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987、およびD.Fleisher、S.RamonおよびH.Barbra,”Improved oral drug delivery: solubility limitations overcome by the use of prodrugs”,Advanced Drug Delivery Reviews (1996)19(2) 115−130(各々、出典明示により本明細書の一部とする)において記載されている。
プロドラッグは、かかるプロドラッグを患者に投与したときに、構造式(I)の化合物をイン・ビボで放出するいずれかの共有結合した担体である。プロドラッグは、一般に、官能基を修飾することによって調製され、かかる修飾は、ルーチンな操作またはイン・ビボによって開裂して親化合物を生じるようなものである。プロドラッグは、例えば、ヒドロキシ、アミンまたはスルフヒドリル基が、患者への投与時に開裂して該ヒドロキシ、アミンまたはスルフヒドリル基を形成するいずれかの基に結合している本発明の化合物を包含する。かくして、プロドラッグの代表例は(限定するものではないが)、式(I)の化合物のアルコール、スルフヒドリルおよびアミン官能基のアセテート、ホルメートおよびベンゾエート誘導体を包含する。さらに、カルボン酸(−COOH)の場合、メチルエステル、エチルエステルなどのエステルを用いてもよい。エステルは、それ自体で活性であってもよく、および/または人体内のイン・ビボ条件下で加水分解可能であってもよい。適当な医薬上許容されるイン・ビボで加水分解可能なエステル基は、人体内で容易に分解して、親酸またはその塩を残すものを包含する。
さらに、構造式(I)の化合物の結晶形態のいくつかは、多形として存在することもあり、それらは本発明に包含される。
当業者には、本発明の化合物またはその溶媒和物の調製において、分子中の1以上の感受性基を保護して望ましくない副反応を防ぐことが必要、および/または望ましいことは明らかであろう。本発明にしたがって使用するのに適当な保護基は、当業者によく知られており、常法において使用されうる。例えば、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wutsによる”Protective groups in organic synthesis”(John Wiley & sons 1991)またはP.J.Kocienskiによる”Protecting Groups”(Georg Thieme Verlag 1994)を参照のこと。適当なアミノ保護基の例は、アシル型保護基(例えば、ホルミル、トリフルオロアセチル、アセチル)、芳香族ウレタン型保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および置換されたCbz)、脂肪族ウレタン保護基(例えば、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、イソプロピルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル)およびアルキル型保護基(例えば、ベンジル、トリチル、クロロトリチル)を包含する。適当な酸素保護基の例は、例えば、トリメチルシリルまたはtert−ブチルジメチルシリルなどのアルキルシリル基;テトラヒドロピラニルまたはtert−ブチルなどのアルキルエーテル;またはアセテートなどのエステルを包含しうる。
一般式(I)の化合物の特定のエナンチオマーが必要な場合、これは、例えば、常法を用いる式(I)の化合物の対応するエナンチオマー混合物の分割によって得てもよい。かくして、必要とされるエナンチオマーは、キラルHPLC法を用いることによって、式(I)のラセミ化合物から得てもよい。
本発明は、また、同位体標識した化合物を包含し、それは、1以上の原子が、天然において通常見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換わっているという事実を除き、式(I)以下において挙げたものと同一である。本発明の化合物およびその塩中に組み込むことのできる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、燐、硫黄、フッ素、ヨウ素および塩素の同位体、例えば、H、H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123Iおよび125Iを包含する。
上記の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物および該化合物の医薬上許容される塩は、本発明の範囲内である。本発明の同位体標識した化合物、例えば、H、14Cなどの放射性同位体が組み込まれた化合物は、薬物および/または物質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわち、Hおよび炭素−14、すなわち、14C同位体は、調製が容易で、検出が可能なので、特に好ましい。11Cおよび18F同位体は、PET(陽電子放出断層撮影法)において特に有用であり、125I同位体は、SPECT(シングルフォトン断層撮影法)において特に有用であり、全て、脳撮像法において有用である。さらに、ジュウテリウム、すなわち、Hなどのより重い同位体での置換により、より大きな代謝安定性、例えば、イン・ビボ半減期の増加または必要投与量の減少に由来するある種の治療上の利益を得ることができ、したがって、ある状況下では好ましいこともある。本発明の同位体標識した式(I)以下の化合物は、一般に、下記のスキームおよび/または実施例において開示される手法を実施することによって、容易に入手可能な同位体標識試薬を非同位体標識試薬の代わりに用いることによって調製することができる。
本発明において包含されるある種の基/置換基は、異性体として存在していてもよい。本発明は、その範囲内に、ラセミ体、エナンチオマー、互変体およびその混合物を包含するかかる異性体の全てを包含する。式(I)の化合物に包含されるある種の置換された複素環式芳香族基は、1以上の互変形態において存在していてもよい。本発明は、その範囲内に、混合物を包含するかかる互変形態の全てを包含する。
本発明の一の具体例において、化合物は、分子量800以下で提供される。別の具体例において、600以下の分子量を有する化合物が提供される。一般に、限定するものではないが、かかる化合物は、より大きな経口バイオアベイラビリティーを有することができ、時折、より高い溶解性および/または脳浸透性を有しうる。分子量は、溶媒和物を形成していない遊離塩基化合物のものをいい、付加塩、溶媒(例えば、水)分子、イン・ビボで開裂されるプロドラッグ分子部分などに起因するいずれの分子量も除外される。
一般に、本発明の化合物または塩は、それ自体または水中で化学的にあまりに不安定な化合物(もし、存在するならば)を除外するものと解釈されるべきである。それらは、全ての投与経路、経口、非経口またはその他の経路による医学的使用に明らかに不適当である。かかる化合物は、技術に精通した化学者に既知である。しかしながら、エクス・ビボで安定であり、哺乳動物(例えば、ヒト)の体内で本発明の化合物に変換可能なプロドラッグまたは化合物は、包含される。
本発明の化合物の例は:
(1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{3−[(4−メチル−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)オキシ]プロピル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン;
(1S,5R)−3−{3−[(4−メチル−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)オキシ]プロピル}−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン;
およびその塩を包含する。
本発明は、また、上記の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の製法を提供する。該製法は、
(a)式(II):
Figure 2008535888
[式中、G、R、R、pおよびnは式(I)の定義通りである]
で示される化合物を式(III):
Figure 2008535888
[式中、RおよびRは式(I)の定義通りであり、Lは脱離基である]
で示される化合物と反応させる工程を含み、その後、
(i)いずれかの保護基を除去し;および/または
(ii)塩を形成させ;および/または
(iii)式(I)の化合物またはその塩を式(I)の別の化合物またはその塩に変換する工程を含んでもよい。
式(II)の化合物は、当該分野でよく知られた方法によって調製されうる(例えば、J.Med.Chem.1981,24,481−490)。
例えば、式(II)の化合物は、式(IV):
Figure 2008535888
[式中、R、pおよびGは式(I)の定義通りである]
で示される化合物を式(V):
L−(CHR)n−O−PG
(V)
[式中、Rおよびnは式(I)の定義通りであり、Lは臭素などの脱離基であり、PGは、デメチルエチルジメチルシランなどの保護基である]
で示される化合物と反応させ、次いで、適当な脱保護手法を行うことによって製造されうる。
基の相互変換は、第二級アミンに適当な保護基、例えば、N−トリフルオロアセチルの存在下において、当該分野でよく知られた方法によって行ってもよい(例えば、ジクロロメタンなどの不活性溶媒中、三臭化ホウ素などの適当なルイス酸試薬を用いる、ヒドロキシ基をもたらすメトキシ基の脱メチル化)。
本発明の一の態様において、Gがフェニルである式(IV)の化合物の合成法が提供される。該方法は、好都合には、式(IE)の化合物の調製に有用なフェニル基がピリジンに置き換わっている式(IVa)の化合物の調製のために行ってもよい。該方法は、下記の工程を含む。
Figure 2008535888
[式中、
工程(a’)は、アニリン(VII)のジアゾ化、次いで、マレイミドとの反応によって、3−アリールマレイミド(VIII)を得ることを示し;
工程(b’)は、(VIII)のシクロプロパン化により、二環式イミド(IX)を得ることを示し;
工程(c’)は、イミド(IX)の還元により、式(II)の化合物を得ることを示す]
工程(a’)は、Meerwein反応のための常法を用いて行ってもよい(例えば、J.Am.Chem.Soc.1955,77,2313は、該アプローチを用いるアリールマレイミドの形成を記載する)。別法では、多くの場合、該工程は、適当には、アセトニトリルなどの適合性の溶媒中におけるマレイミド、適当な銅(II)塩、例えば、無水CuClおよび適当な有機亜硝酸塩、例えば、亜硝酸tert−ブチルの混合物に式(VII)の化合物の溶液をゆっくりと加える手法を適用することによって行われる。次いで、適宜、十分に反応させ、適当な後処理を行う。
工程(b’)は、ジメチルスルホキシドなどの適当な溶媒中に溶解させた式(VIII)の精製化合物または式(VIII)の化合物を含む混合物の溶液を、ジメチルスルホキシドなどの適当な溶媒および水素化ナトリウムなどの適当な塩基中におけるヨウ化トリメチルスルホキソニウムの溶液にゆっくりと加えることからなる。次いで、適宜、十分に反応させ、適当な後処理を行う。
工程(c’)は、適合性の溶媒中における適当な還元剤、例えば、テトラヒドロフラン中におけるボラン、またはトルエン中におけるRed−Al(登録商標)を用いて、適温、例えば、還元剤としてボランを用いる場合65℃で行うことができる。次いで、適当な後処理を行う。
本発明の別の態様において、下記の工程を含む式(IV)の化合物の調製のための別の合成法が提供される。
Figure 2008535888
[式中、
、pおよびGは、式(I)における定義通りであり、R14Oは、適当なアルコキシ基であり、PGは、適当な保護基であり、Yは、ハロゲン、例えば、臭素、またはスルホニルオキシ基、例えば、トリフルオロメチルスルホニルオキシであってもよく、
工程(a’’)は、(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)ボロネート(X)と芳香族ハロゲンまたはスルホニルオキシ誘導体(XI)のカップリング反応を示し;
工程(b’’)は、(XII)のシクロプロパン化、次いで、所望により、脱保護することによって、二環式アミン(II)を得ることを示す。]
工程(a’’)は、Suzukiカップリングのための常法を用いて、例えば、フッ化セシウムの存在下、テトラヒドロフランなどの適当な溶媒中、適温にて、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を触媒的パラジウム(0)の供給源として用いて行ってもよい。(R14O)Bは、適当には、Synlett 2002,5,829−831において報告されたように、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イルおよびPGベンジルであって、それにより、構造式(X)の化合物を示してもよい。
工程(b’’)は、適合性の溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド中、例えば、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムから生じる試薬および水素化ナトリウムなどの適当な塩基を用いて、シクロプロパン化反応を行うことからなる。
式(I)の化合物およびその塩間の相互変換反応は、当該分野でよく知られた方法を用いて行ってもよい。例えば、
(i)1以上のRのアルコキシ(例えば、メトキシ)からヒドロキシへの変換、
(ii)1以上のRのヒドロキシからスルホニルオキシ、例えば、アルキルスルホニルオキシまたはハロアルキルスルホニルオキシ、例えば、メタンスルホニルオキシまたはアルキルスルホニルオキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシへの変換、
(iii)1以上のRのハロゲンまたはペルフルオロアルキルスルホニルオキシからシアノへの変換;
およびその後、所望により、式(I)の塩の形成を含む。
式(I)の化合物は、ドーパミン受容体、特に、D受容体に対してアフィニティーを示すことが見出され、かかる受容体の変調が必要な病態、例えば、精神病的状態の治療において有用であることが予測される。かかるアフィニティーは、典型的に、放射能標識したリガンドの50%を該受容体から置換するのに必要な化合物の濃度としてIC50から計算され、等式:
Ki=IC50/(1+L/K
[式中、L=放射性リガンド、K=受容体に対する放射性リガンドのアフィニティー]
によって計算されるK値として報告される(Cheng and Prusoff,Biochem.Pharmacol.22:3099,1973)。
本発明の脈絡において、pKi(Kiの逆対数に相当する)をKiの代わりに用い、本発明の化合物は、典型的に、7より大きいpKiを示す。一の態様において、本発明は、pKi7〜8を有する式(I)の化合物を提供する。別の態様において、本発明は、pKi8〜9を有する式(I)の化合物を提供する。さらなる態様において、本発明は、9より大きいpKiを有する式(I)の化合物を提供する。
式(I)の化合物の多くは、また、ドーパミンD受容体よりもD受容体に対して大きなアフィニティーを有することが見出された。現在利用可能な抗精神病剤(神経弛緩剤)の治療効果は、一般に、D受容体の遮断によって発揮されると考えられるが、該メカニズムはまた、多くの神経弛緩剤に伴う望ましくない錐体外路副作用(eps)の原因であるとも考えられる。近年特徴付けられたドーパミンD受容体の遮断が有意なepsを伴うことなく有益な抗精神病活性をもたらしうることが示唆された(例えば、Sokoloffら、Nature,1990;347:146 151;およびSchwartzら、Clinical Neuropharmacology,Vol16,No.4,295−314,1993参照)。一の具体例において、ドーパミンD受容体よりもD受容体に対して高いアフィニティー(例えば、10xまたは100x高い)を有する本発明の化合物が提供される(かかるアフィニティーは、標準的な方法、例えば、クローン化ドーパミン受容体を用いて測定することができる(本明細書参照))。該化合物は、適当には、D受容体の選択的モジュレーターとして使用されうる。
受容体の局在性から、該化合物が、D受容体の関与が示唆された物質濫用の治療に対する有用性も有することが考えられる(例えば、Levant,1997,Pharmacol.Rev.,49,231−252参照)。かかる物質濫用の例は、アルコール、コカイン、ヘロインおよびニコチン濫用を包含する。該化合物によって治療されうる他の病態は、パーキンソン病、神経弛緩薬誘導性パーキンソン症候群および遅発性ジスキネジアなどの異常運動障害(dyskinetic disorder);鬱病;不安症;記憶障害を包含する認識障害、例えば、アルツハイマー病;性的機能不全;睡眠障害;嘔吐;運動障害;健忘症;攻撃;自閉症;眩暈;認知症;概日リズム障害および胃運動性障害、例えば、IBSを包含する。
本発明の化合物で治療されうる他の病態は、下記に定義されるような強迫(OC)スペクトル障害を包含する。
式(I)の化合物は、濫用薬物、例えば、アルコール、コカイン、アヘン、ニコチン、ベンゾジアゼピンからの離脱症状およびオピオイドによって誘導される耐性の阻害を包含する薬物依存の全ての態様の治療に使用されうる。さらに、式(I)の化合物およびその塩および溶媒和物は、渇望を減少させるために使用してもよく、したがって、薬物渇望の治療において有用であろう。薬物渇望は、以前に消費した向精神物質を自己投与したいという欲求として定義付けることができる。薬物渇望の発現および保持には、3つの主要な要因が関与する。(1)薬物離脱の間の不快な状態が負の強化作因として機能して、渇望に導く。(2)薬物要求または渇望の制御中、薬物の影響に付随する環境刺激が累進的により強力になる(増感)。(3)薬物が有する気持ちのいい効果を促進し、使用中止の間の不快な状態を緩和する能力の認識(記憶)。渇望は、個体が薬物濫用を止められないことの原因であり、したがって、薬物依存の発現および保持に有意に寄与する。
式(I)の化合物は、抗精神病剤として、例えば、統合失調症、統合失調性感情障害、精神病的鬱病、躁病、偏執症および妄想障害の治療において有用である。さらに、それらは、パーキンソン病の補助療法として、特に、L−DOPAおよび可能性のあるドーパミン作動性アゴニスト等の化合物を用いる治療において、長期にわたりこれらを使用して治療した場合に経験される副作用を減らすための補助療法としての有用性を有することができる(例えば、Schwartzら、Brain Res.Reviews,1998,26,236−242参照)。
式(I)の化合物は、強迫障害(OCD)ならびにそれらに関連した精神および神経精神障害(OCスペクトル障害)の治療に用いてもよい。
式(I)の化合物は、性的機能不全、例えば、早漏の治療に有用でありうる。
式(I)の化合物は、認識障害の治療に有用でありうる。
本発明の脈絡内で、本明細書中で使用される用語は、アメリカ精神病医学会(the American Psychiatric Association)によって出版された精神障害の診断および統計学的マニュアル(the Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)第4版(DSM−IV)および/または国際疾患分類(the International Classification of Diseases)第10版(ICD−10)において分類される。本明細書中に挙げられた障害の種々のサブタイプは、本発明の一部として意図される。下記に列挙した疾患の後ろの括弧内の数字は、DSM−IVにおける分類コードを示す。
本発明の脈絡内では、「精神障害」なる語は、
サブタイプ妄想型(295.30)、解体型(295.10)、緊張型(295.20)、鑑別不能(undifferentiated)型(295.90)および残遺型(295.60)を包含する統合失調症;統合失調症様障害(295.40);サブタイプ双極型および抑鬱型を包含する統合失調性感情障害(295.70);サブタイプ恋愛(Erotomanic)型、誇大(Gradiose)型、嫉妬(Jealous)型、迫害(Persecutory)型、身体(Somatic)型、混合(Mixed)型および不特定(Unspecified)型を包含する妄想障害(297.1);簡単な精神障害(298.8);共通の精神障害(297.3);妄想を伴うサブタイプおよび幻覚を伴うサブタイプを包含する一般的健康状態に起因する精神障害;妄想を伴う(293.81)および幻覚を伴う(293.82)サブタイプを包含する物質誘導性精神障害;および不特定の精神障害(298.9)を包含する。
本発明の脈絡内では、「物質関連障害」なる語は、
物質依存、物質渇望および物質濫用などの物質使用障害;物質中毒、物質離脱、物質誘導性せん妄、物質誘導性持続性認知症、物質誘導性持続性健忘障害、物質誘導性精神障害、物質誘導性気分障害、物質誘導性不安障害、物質誘導性性的機能不全、物質誘導性睡眠障害および幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)などの物質誘導性障害;アルコール依存(303.90)、アルコール濫用(305.00)、アルコール中毒(303.00)、アルコール離脱(291.81)、アルコール中毒せん妄、アルコール離脱せん妄、アルコール誘導性持続性認知症、アルコール誘導性持続性健忘障害、アルコール誘導性精神障害、アルコール誘導性気分障害、アルコール誘導性不安障害、アルコール誘導性性的機能不全、アルコール誘導性睡眠障害および不特定のアルコール関連障害(291.9)などのアルコール関連障害;アンフェタミン依存(304.40)、アンフェタミン濫用(305.70)、アンフェタミン中毒(292.89)、アンフェタミン離脱(292.0)、アンフェタミン中毒せん妄、アンフェタミン誘導性精神障害、アンフェタミン誘導性気分障害、アンフェタミン誘導性不安障害、アンフェタミン誘導性性的機能不全、アンフェタミン誘導性睡眠障害および不特定のアンフェタミン関連障害(292.9)などのアンフェタミン(またはアンフェタミン様)関連障害;カフェイン中毒(305.90)、カフェイン誘導性不安障害、カフェイン誘導性睡眠障害および不特定のカフェイン関連障害(292.9)などのカフェイン関連障害;大麻依存(304.30)、大麻濫用(305.20)、大麻中毒(292.89)、大麻中毒せん妄、大麻誘導性精神障害、大麻誘導性不安障害および不特定の大麻関連障害(292.9)などの大麻関連障害;コカイン依存(304.20)、コカイン濫用(305.60)、コカイン中毒(292.89)、コカイン離脱(292.0)、コカイン中毒せん妄、コカイン誘導性精神障害、コカイン誘導性気分障害、コカイン誘導性不安障害、コカイン誘導性性的機能不全、コカイン誘導性睡眠障害および不特定コカイン関連障害(292.9)などのコカイン関連障害;幻覚剤依存(304.50)、幻覚剤濫用(305.30)、幻覚剤中毒(292.89)、幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)(292.89)、幻覚剤中毒せん妄、幻覚剤誘導性精神障害、幻覚剤誘導性気分障害、幻覚剤誘導性不安障害および不特定の幻覚剤関連障害(292.9)などの幻覚剤関連障害;吸入剤依存(304.60)、吸入剤濫用(305.90)、吸入剤中毒(292.89)、吸入剤中毒せん妄、吸入剤誘導性持続性認知症、吸入剤誘導性精神障害、吸入剤誘導性気分障害、吸入剤誘導性不安障害および不特定吸入剤関連障害(292.9)などの吸入剤関連障害;ニコチン依存(305.1)、ニコチン離脱(292.0)および不特定のニコチン関連障害(292.9)などのニコチン関連障害;オピオイド依存(304.00)、オピオイド濫用(305.50)、オピオイド中毒(292.89)、オピオイド離脱(292.0)、オピオイド中毒せん妄、オピオイド誘導性精神障害、オピオイド誘導性気分障害、オピオイド誘導性性的機能不全、オピオイド誘導性睡眠障害および不特定オピオイド関連障害(292.9)などのオピオイド関連障害;フェンシクリジン依存(304.60)、フェンシクリジン濫用(305.90)、フェンシクリジン中毒(292.89)、フェンシクリジン中毒せん妄、フェンシクリジン誘導性精神障害、フェンシクリジン誘導性気分障害、フェンシクリジン誘導性不安障害および不特定のフェンシクリジン関連障害(292.9)などのフェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害;鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤依存(304.10)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤濫用(305.40)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤中毒(292.89)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤離脱(292.0)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤中毒せん妄、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤離脱せん妄、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤持続性認知症、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤持続性健忘障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性精神障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性気分障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤不安障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性性的機能不全、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性睡眠障害および不特定の鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤関連障害(292.9)などの鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤関連障害;多物質依存(304.80)などの多物質関連障害;およびアナボリックステロイド、硝酸塩吸入剤および亜酸化窒素などの他の(または未知の)物質関連障害を包含する物質関連障害を包含する。
本発明の脈絡内で、「強迫スペクトル障害」なる語は、
強迫障害(300.3)、身体醜形障害(300.7)およびハイパーコンドリアシス(hyperchondriasis)(300.7)を包含する身体表現性障害、病的飢餓(307.51)、拒食症(307.1)、他に分類されない摂食障害(307.50)、例えば、過食、他に分類されない衝動調節障害[間欠性爆発性障害(312.34)、強迫性購買またはショッピング、反復性自傷、咬爪癖、心因性擦創、窃盗癖(312.32)、病的賭博(312.31)、抜毛癖(312.39)およびインターネット中毒を包含する]、性的倒錯(302.70)および非倒錯性性的中毒、シデナム(Sydeham)舞踏病、斜頚、自閉障害(299.0)、強迫性買い溜め、およびトゥーレット症候群(307.23)を包含する運動障害を包含する。
本発明の脈絡内で、「性的機能不全」なる語は、早漏(302.75)も包含する。
本発明の脈絡内で、「認識障害」なる語は、統合失調症、双極性障害、鬱病、認識障害に関連する他の精神障害および精神病的状態、例えば、アルツハイマー病などの他の疾患における認識障害を包含する。
したがって、さらなる態様において、本発明は、ドーパミン受容体(特にドーパミンD受容体)の変調[特に、阻害/拮抗(構成的に活性な受容体系において逆作動に変わりうる)]が利益をもたらす病態を治療する方法であって、治療の必要な哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上(すなわち、生理学上)許容される塩を投与することを特徴とする方法を提供する。
かくして、まださらなる態様において、本発明は、精神病的状態(例えば、統合失調症)または物質濫用または強迫スペクトル障害(例えば、過食)または性的機能不全(例えば、早漏)を治療する方法であって治療の必要な哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量の上記式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とする方法を提供する。
本発明は、また、治療において有用な式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
本発明は、また、ドーパミン受容体(特にドーパミンD受容体)の変調[特に、阻害/拮抗(構成的に活性な受容体系において逆作動に変わりうる)]が利益をもたらす哺乳動物における病態の治療において有用な式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
本発明は、また、哺乳動物におけるドーパミン受容体(特にドーパミンD受容体)の変調[特に、阻害/拮抗(構成的に活性な受容体系において逆作動に変わりうる)]が利益をもたらす病態の治療のための医薬の製造における式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用を提供する。
一の具体例において、本発明のDアンタゴニストは、精神病、例えば、統合失調症の治療において、物質濫用の治療において、強迫スペクトル障害の治療において、性的機能不全の治療において、および認識障害の治療において使用される。
また、哺乳動物における精神病的状態(例えば、統合失調症)、物質濫用、強迫スペクトル障害、性的機能不全、および認識障害の治療のための医薬の製造における式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の使用が提供される。
また、哺乳動物における精神病的状態(例えば、統合失調症)物質濫用、強迫スペクトル障害、性的機能不全、および認識障害の治療において使用するための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩が提供される。
また、哺乳動物における活性な治療物質として有用な、例えば、本明細書に記載の病態のいずれかの治療において有用な式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩が提供される。
「治療」なる語は、関連する病態によって適宜、予防を包含する。
医薬における使用のために、本発明の化合物は、通常、標準的な医薬組成物として投与される。したがって、本発明は、さらなる態様において、式(I)の化合物またはその医薬上(すなわち、生理学上)許容される塩および医薬上(すなわち、生理学上)許容される担体を含んでなる医薬組成物を提供する。該医薬組成物は、本明細書中に記載の病態のいずれかの治療において有用であることができる。
式(I)の化合物は、いずれかの便利な方法によって、例えば、経口、非経口(例えば、静脈内)、バッカル、舌下、経鼻、経直腸または経皮投与によって投与されてもよく、それに応じて適応させた医薬組成物であってもよい。
経口投与時に活性な式(I)の化合物およびその塩は、液体または固体、例えば、シロップ、懸濁液またはエマルジョン、錠剤、カプセルおよびロゼンジとして処方することができる。
液体処方は、一般に、適当な液体担体、例えば、水、エタノールまたはグリセリンなどの水性溶媒、またはポリエチレングリコールまたは油などの非水性溶媒中における該化合物またはその塩の懸濁液または溶液からなる。該処方は、また、懸濁化剤、保存料、フレーバー剤または着色料を含有していてもよい。
錠剤形態の組成物は、固形処方の調製にルーチンに使用されるいずれか適当な医薬担体を用いて調製することができる。かかる担体の例には、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、ラクトース、シュークロースおよびセルロースが挙げられる。
カプセル形態の組成物は、ルーチンなカプセル化手法を用いて調製できる。例えば、活性成分を含有するペレットを標準的な担体を用いて調製することができ、次いで、ハードゼラチンカプセル中に充填することができる。別法では、いずれか適当な医薬担体、例えば、水性ゴム、セルロース、珪酸塩または油を用いて分散液または懸濁液を調製することができ、該分散液または懸濁液を次いで、ソフトゼラチンカプセル中に充填することができる。
典型的な非経口組成物は、滅菌水性担体または非経口的に許容される油、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油、またはゴマ油中における該化合物またはその塩の溶液または懸濁液からなる。別法では、該溶液を凍結乾燥し、次いで、投与直前に適当な溶媒で復元することができる。
経鼻投与のための組成物は、好都合には、エーロゾル、滴剤、ゲルおよび粉剤として処方してもよい。エーロゾル製剤は、典型的には、医薬上許容される水性または非水性溶媒中の活性物質の溶液または微粒子懸濁液を含み、通常、噴霧装置で使用するためのカートリッジまたはリフィルの形態をとることができる密封容器中の滅菌形態で単回投与量または複数回投与量で提供される。別法では、密閉容器は、容器の内容物が空になるとすぐに処分することが意図される単回投与鼻吸入器または計量バルブを備え付けたエーロゾルディスペンサーのような単一の投薬装置であってもよい。投薬形態がエーロゾルディスペンサーを含む場合、それは、圧縮空気のような圧縮ガスまたはフルオロクロロ炭化水素のような有機プロペラントであることのできるプロペラントを含有するであろう。エーロゾル投薬形態は、また、ポンプ噴霧器の形態をとることもできる。
バッカルまたは舌下投与に適当な組成物は、活性成分が砂糖およびアラビアゴム、トラガカントゴム、またはゼラチンおよびグリセリンのような担体と共に処方される錠剤、ロゼンジおよびトローチ(pastille)を包含する。
経直腸投与用組成物は、好都合には、ココア脂のような通常の坐剤基剤を含有する坐剤の形態である。
経皮投与に適当な組成物は、軟膏、ゲルおよびばんそこうを包含する。
一の具体例において、該組成物は、単位投与形態、例えば、錠剤、カプセルまたはアンプルである。
経口投与のための各投薬単位は、例えば、1〜250mg(非経口投与の場合、例えば0.1〜25mgを含有する)の式(I)の化合物または遊離の塩基として計算されたその塩を含有する。
本発明の医薬上許容される化合物は、通常、例えば、式(I)の化合物または遊離の塩基として計算されたその塩の1mg〜500mg、例えば10mg〜400mg、例えば、10〜250mgの経口投与量、または0.1mg〜100mg、例えば0.1mg〜50mg、例えば、1〜25mgの静脈内、皮下または筋内投与量で、該化合物を一日に1〜4回投与する一日の投与計画(成人患者用)において投与されるであろう。適当には、該化合物は、連続的治療の期間、例えば、1週間以上投与されるであろう。
生物学的試験方法
本発明の化合物の機能的強度および固有の活性は、下記のGTPγSシンチレーション近接アッセイ(GTPγS−SPA)によって測定できる。該研究に使用される細胞は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である。
細胞系統
CHO D2
CHO D3
化合物は、2つの択一的プロトコールにしたがって試験されうる。
a)細胞膜を次のように調製する。細胞ペレットを10容量の50mM HEPES,1mM EDTA pH7.4(KOHを用いる)中に再懸濁する。同日に、ホモジナイゼーションバッファーを加える直前に、下記のプロテアーゼを該バッファーに加える。
10−6M ロイペプチン(Sigma L2884)−5000xストック=バッファー中5mg/ml
25μg/mlバシトラシン(Sigma B0125)−1000xストック=バッファー中25mg/ml
1mM PMSF−1000xストック=100%エタノール中17mg/ml
2x10−6Mペプステイン(Pepstain)A−1000xストック=100%DMSO中2mM
クラスIIバイオハザード・キャビネット中において、細胞を1リットルのガラスワーリングブレンダー中、2x15秒バーストによってホモジナイズする。得られた懸濁を500gで20分間スピンする(Beckman T21遠心分離機:1550rpm)。上清を25mlピペットで回収し、予め冷やした遠心管にアリコートし、48,000gでスピンして膜フラグメントのペレットを得る(Beckman T1270:23,000rpm、30分)。最終48,000gのペレットをホモジナイゼーションバッファー中に再懸濁する(最初の細胞ペレットの4倍容量)。48,000gペレットを5秒間ボルテックスすることによって再懸濁し、dounceホモジナイザー中、10−15ストロークでホモジナイズする。該調製物をポリプロピレンチューブ中、適当なサイズのアリコート(200−1000μl)に分配し、−80℃で保管する。膜調製物中のタンパク質含量をBradfordタンパク質アッセイで評価する。
試験薬物の最終的な最大濃度は、該アッセイにおいて3μMであり、100%DMSO中における11点連続希釈曲線1:4をBiomek FXを用いて行う。全アッセイ容量(TAV)中1%の試験薬物を固形白色384ウェルアッセイプレートに加える。50%TAVの予め結合させた(4℃で90分間)膜5μg/ウェル、および20mM HEPES pH7.4,100mM NaCl,10mM MgCl,60μg/mlサポニンおよび30μM GDP中におけるコムギ胚芽凝集素ポリスチレンシンチレーション近接アッセイビーズ(RPNQ0260,Amersham)0.25mg/ウェルを加える。第3の添加は、バッファー(アゴニスト様式)またはアッセイバッファー中で調製されたEC80最終アッセイ濃度のアゴニスト、キネロラン(Quinelorane)(アンタゴニスト様式)のいずれかの20%TAV添加であった。該アッセイは、最終濃度0.38nMのGTPγ[35S](37MBq/ml,1160Ci/mmol,Amersham)の29%TAVの添加によって開始された。全ての添加後、アッセイプレートを1,000rpmで1分間スピンする。アッセイプレートは、Viewlux,613/55フィルター上で5分間、最終添加後2〜6時間の間にカウントする。
基底値を超える試験薬物の効果は、逐次最小二乗曲線フィッティングプログラムによってEC50値で得られ、表中、pEC50(すなわち、−logEC50)として表される。試験薬物の最大効果と完全アゴニスト、キネロランの最大効果との間の比率は、固有活性(IA)値(すなわち、IA=1完全アゴニスト、IA<1部分アゴニスト)をもたらす。試験薬物のfpKi値は、Cheng&Prusoff式:
fKi=IC50/1+([A]/EC50
[式中:[A]は、アッセイ中におけるアゴニスト5−HTの濃度であり、EC50は、同じ実験において得られた5−HT EC50値であり、fpKiは、−logfKiとして定義される]
を用いて、「アンタゴニスト様式」実験によって得られたIC50から計算される。
b)細胞膜を次のように調製する。細胞ペレットを10容量の50mM HEPES、1mM EDTA pH7.4(KOHを用いる)中に再懸濁する。同日に、ホモジナイゼーションバッファーを加える直前に、下記のプロテアーゼを該バッファーに加える。
10−4M ロイペプチン(Sigma L2884)−5000xストック=バッファー中5mg/ml
25μg/mlバシトラシン(Sigma B0125)−1000xストック=バッファー中25mg/ml
1mM PMSF−1000xストック=100%エタノール中17mg/ml
2x10−6Mペプステイン(Pepstain)A−1000xストック=100%DMSO中2mM
細胞を200mlの50mM HEPES + 10−4Mロイペプチン + 25μg/mlバシトラシン + 1mM EDTA + 1mM PMSF + 2μMペプスタチンA(最後の2つの試薬は、各々、エタノール中における新たなx100およびx500ストックとして加えた)中、2x15秒間ガラスワーリングブレンダー内でホモジナイズした。最初のバーストの後5分間、および最後のバーストの後10−40分間、ブレンダーを氷中に突っ込んで、泡沫を消散させた。次いで、該物質を500gで20分間スピンし、上清を48,000gで36分間スピンした。ペレットをPMSFおよびペプスタチンAを含まない以外は上記と同じバッファー中に再懸濁した。次いで、該物質を0.6mm針中に通し、必要な容量に調整し(通常、最初の細胞ペレットの容量の4倍)、アリコートに分け、−80℃で保管した。
試験薬物の最終的な最大濃度は、該アッセイにおいて3μMであり、100%DMSO中における11点連続希釈曲線1:4をBiomek FXを用いて行う。全アッセイ容量(TAV)中1%の試験薬物を固形白色384ウェルアッセイプレートに加える。50%TAVの予め結合させた(室温で60分間)膜5μg/ウェル、および20mM HEPES pH7.4、100mM NaCl、10mM MgCl、60μg/mlサポニンおよび30μM GDP中におけるコムギ胚芽凝集素ポリスチレンシンチレーション近接アッセイビーズ(RPNQ0260,Amersham)0.25mg/ウェルを加える。第3の添加は、バッファー(アゴニスト様式)またはアッセイバッファー中で調製されたEC80最終アッセイ濃度のアゴニスト、キネロラン(Quinelorane)(アンタゴニスト様式)のいずれかの20%TAV添加であった。該アッセイは、最終濃度0.38nMのGTP[35S](37MBq/ml,1160Ci/mmol,Amersham)の29%TAVの添加によって開始された。全ての添加後、アッセイプレートを1,000rpmで1分間スピンする。アッセイプレートは、Viewlux613/55フィルター上で5分間、最終添加後3〜6時間の間にカウントする。
基底値を超える試験薬物の効果は、逐次最小二乗曲線フィッティングプログラムによってEC50値で得られ、表中、pEC50(すなわち、−logEC50)として表される。試験薬物の最大効果と完全アゴニスト、キネロランの最大効果との間の比率は、固有活性(IA)値(すなわち、IA=1完全アゴニスト、IA<1部分アゴニスト)をもたらす。試験薬物のfpKi値は、Cheng&Prusoff式:
fKi=IC50/1+([A]/EC50
[式中:[A]は、アッセイ中におけるアゴニスト キネロランの濃度であり、EC50は、同じ実験において得られたキネロランEC50値であり、fpKiは、−logfKiとして定義される]
を用いて、「アンタゴニスト様式」実験によって得られたIC50から計算される。
上記に列挙された本発明の化合物は、ドーパミンD受容体にて7.0−10.5のpKi値を有する。pKiの結果は、正確に言うと、たった約±0.3−0.5と判断される。
上記に列挙された本発明の化合物は、30より大きいD2を超える選択性を有する。
本発明は、さらに、下記の非限定的な実施例によって説明される。
全ての温度は、℃を示す。赤外線スペクトルは、FT−IR装置で測定した。化合物は、陽電子スプレー(ES+)イオン化様式において作動される質量分析計中に、アセトニトリル中に溶解した試料を直接注入することによって分析された。プロトン磁気共鳴(H−NMR)スペクトルは、400MHzで記録され、化学シフトは、内部標準として使用されるMeSiからのppm低磁場(d)において報告され、シングレット(s)、ブロード・シングレット(bs)、ダブレット(d)、ダブレットのダブレット(dd)、トリプレット(t)、カルテット(q)またはマルチプレット(m)として割り当てられる。
実験的振動円偏光二色性(VCD)スペクトルは、2000−800cm−1振動数範囲において作動するChiralIRTM VCDスペクトロメーターを用いて測定された。スペクトルは、室温(23℃)にて、フッ化バリウム窓および路長100ミクロンを有する密閉した透過セルを用いて測定された。(スキャン時間は、異性体ごとに60〜120分で変化した。)試料溶液は、典型的に、10mgの各エナンチオマーを100μlのジュウテリオ−クロロホルム(CDCl)中に溶解することによって調製された。アブイニシオ帰属の場合、VCDおよび非極性IRスペクトルは、Gaussian98ソフトウェアパッケージ1を用いて計算された。
旋光度は、589nm(ナトリウム源)にて作動する(Perkin Elmer Model 241)偏光計を用いて測定された。測定は、23℃のサーモスタットを付けられた1デシメーターのミクロセルを用いて行われた。濃度は、典型的に、10mg/ml(c=0.01)であった。アブイニシオOR帰属の場合、Dalton Quantum Chemistry Programを用いた。
カラムクロマトグラフィーは、シリカゲル上で行われた(Merck AG Darmstaadt,Germany)。明細書中、下記の略語が使用される。NBS=N−ブロモスクシンイミド;Vitride=Red−Al(登録商標);HOBt=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;EtOAc=酢酸エチル;EtO=ジエチルエーテル;DMF=N,N’−ジメチルホルムアミド;MeOH=メタノール;TFA=トリフルオロ酢酸;テトラヒドロフラン=テトラヒドロフラン;IPA=イソプロパノール;TEA=トリエチルアミン;DCC=1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド;SCX=強カチオン交換体。Tlcは、シリカプレート上の薄層クロマトグラフィーを示し、乾燥は、無水硫酸ナトリウムによる溶液の乾燥をいい、r.t.(RT)は、室温を示し、Rt=保持時間;DMSO=ジメチルスルホキシド。
調製例1:1(1R,5S/1S,5R)−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3 アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン
Figure 2008535888
マレイミド(1.7当量)、無水CuCl(1.2当量)および亜硝酸tert−ブチル(1.5当量)のCHCN(35mL)中スラリーに0℃にて、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)アニリン(16.3g)のCHCN(6.5mL)中溶液を滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、HCl(10%,水性,196mL)を加えた。該混合物をEtOAcで抽出し、有機層を飽和水性NaClで洗浄し、NaSOで乾燥させた。該溶液をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。NMR分析の結果、該粗混合物は、アリール化マレイミド塩化水素付加物(成分A)および未反応のマレイミド(成分B)の1:4混合物であった。
該粗生成物のDMSO(140mL)溶液を、予め調製した、NaH(成分Aに関して3当量および成分Bに関して2当量)を数回に分けて加えた無水DMSO(412mL)中におけるヨウ化トリメチルスルホキソニウム(成分Aに関して2当量、および成分Bに関して2当量)の溶液に滴下した。該反応混合物を30分間攪拌し、AcOH(2当量)を加え、次いで水を加えた。反応混合物をEtOで抽出し、次いで、EtOAcで抽出し、合わせた有機層を飽和水性NaClで洗浄し、NaSOで乾燥させた。該溶液をろ過し、ろ液を真空下で濃縮した。得られた粗生成物を水でトリチュレートし、次いで、シクロヘキサンでトリチュレートして、標題化合物を薄茶色固体として得た(5.98g)。
NMR (1H, CDCl3):δ7.55-7.3 (m, 3H), 2.8-2.7 (m, 1H), 2.1 (m, 1H), 2.0 (m, 1H) , NH は観察されず。MS (m/z): 274[MH]+.
調製例2:(1R,5S/1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
Figure 2008535888
(1R,5S/1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン(2.6g)の無水テトラヒドロフラン(56mL)中溶液に、テトラヒドロフラン中におけるBH(1M,4当量)を0℃で加えた。該反応混合物を65℃で24時間攪拌し、室温に冷却し、気体発生が治まるまでMeOHを加えた。真空下で溶媒を除去し、MeOH(200mL)を加え、p−トルエンスルホン酸(3当量)を加え、反応混合物を65℃で6時間攪拌し、反応混合物を室温に冷却し、KCOの飽和溶液(1.7当量)を加えた。混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を飽和水性NaClで洗浄し、NaSOで乾燥させた。該溶液をろ過し、ろ液を真空下で濃縮して、標題化合物を無色油として得た(2.1g)。
NMR (1H, CDCl3):δ7.2-7.4 (m, 3H), 3.2 (m, 2H), 3.1 (m, 2H), 1.8 (m, 1H), 0.8 (m, 2H), NH は観察されず。MS (m/z): 246[MH]+.
調製例3:(1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
Figure 2008535888
(1R)−(−)−10−カンファースルホン酸(4.19g)を、(1R,5S/1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(4.4g)のCHCN(44mL)中攪拌溶液に少しずつ加えた。得られた混合物を、白色沈殿が形成するまで、室温で20分間攪拌した。次いで、該混合物を還流温度まで加温し、45分間攪拌し、次いで、ゆっくりと室温に冷却した。白色固体をろ過により収集し、真空下で乾燥させた。該物質をCHCN(固体1gあたり25mL)から2回再結晶化して、白色固体を得た(1.57g)。
次いで、該物質を水酸化ナトリウム(1M溶液,1.1当量)およびジクロロメタン(100mL)中に懸濁し、完全に溶解するまで室温で攪拌した。2相に分離後、水層をジクロロメタンで再び抽出した。合わせた有機層を水酸化ナトリウムで洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。真空下で溶媒を蒸発させて、標題化合物を無色液体として得た(874mg)。
分析クロマトグラフィー
カラム:chiralcel OD10μm,250x4.6mm
移動相:A:n−ヘキサン;B:イソプロパノール+0.1%イソプロピルアミン
勾配:定組成 2%B
流速:0.8mL/分
UV波長範囲:200−400nm
分析
保持時間(分) %a/a
17.18 >99.5 (1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
調製例4:(1S,5R)−3−(3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
Figure 2008535888
(1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(150mg,0.6mmol)、[(3−ブロモプロピル)オキシ](1,1−ジメチルエチル)ジメチルシラン(233mg,0.92mmol)、トリエチルアミン(185mg,1.83mmol)およびNaI(20mg)のTHF(2mL)中混合物を室温で20分間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水を加え、水相をEtOAcで抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/シクロヘキサン 3/7で溶出する)によって精製して標題化合物を得た(245mg)。
MS (m/z): 418[MH]+.
調製例5:3−{(1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}−1−プロパノール
Figure 2008535888
(1S,5R)−3−(3−{[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(135mg,0.3mmol)に、HCl(1N,2mL)を加え、次いで、THF(2mL)を加え、反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、固体をEtO(3x10ml)で洗浄し、MeOH(2mL)中に溶解し、SCXカートリッジ(溶出液:NH,MeOH中0.5M)で溶出して標題化合物を得た(86mg)。
NMR (1H, CD3OD):7.5-7.3 (m, 3H), 4.1-4.0 (m, 1H), 3.9-3.8 (m, 1H), 3.5-3.4 (m, 1H), 3.35-3.15 (m, 5H), 2.3-2.2 (m, 1H), 1.7-1.9 (m, 2H), 1.4-1.3 (m, 1H), 1.3-1.15 (m, 1H) MS (m/z): 304[MH]+.
調製例6:3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−2,5−ジオン
Figure 2008535888
塩酸(37%,285mL)および水(190mL)の混合物を4−(トリフルオロメチル)アニリン(150g,116mL)に室温でよく攪拌しながら加え、形成した沈殿をさらに30分間攪拌した。温度を0℃に下げ、180mLの水中における亜硝酸ナトリウム(70.6g)を該攪拌懸濁液に滴下した。ジアゾ化の最後に、透明の黄色い溶液が得られた。アセトン(1.1L)中におけるマレイミド(180g)を0℃で滴下し、次いで、該溶液のpHを酢酸ナトリウムの添加によって3〜3.5に調整した。塩化銅(II)(18.8g)をよく攪拌した該混合物に加えた。2、3分後、気体が発生し始めた(著しい起泡)。該反応混合物を0℃で1時間攪拌し、室温で一晩攪拌した。
アセトンを真空下で除去し、残渣をろ過し、真空下で一晩乾燥させて、標題化合物を薄茶色固体として得た(155g)(y=63%)。
MS (m/z): 242.2 [MH]+.
調製例7:(1R,5S/1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン
Figure 2008535888
粉砕した水酸化ナトリウム(40g)を少量ずつ、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム(219g)のDMSO(無水,2L)中攪拌溶液に加えた。得られた混合物を室温で1.5時間攪拌した。
次いで、DMSO(無水,0.5L)中に溶解した3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピロール−2,5−ジオン(調製例10,120g)を滴下し、得られた混合物を室温で20分間攪拌した。次いで、温度を0℃に下げ、NHCl(水性飽和溶液,2L)をゆっくりと加え、次いで、EtO(1L)を加えた。2相に分離後、水層をEtO(3x1L)で繰り返し抽出した。合わせた有機層をブライン(2x1L)で洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。溶媒を蒸発させて薄茶色の固体を得、それを1Lのジクロロメタンおよび1Lのシクロヘキサン中に懸濁した。該混合物を室温で45分間攪拌し、次いで、ろ過して、標題化合物を白色固体として得た(116g)(y=71%)。
MS (m/z): 256.1 [MH]+.
調製例8:(1R,5S/1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
Figure 2008535888
ボラン(テトラヒドロフラン中1M,1.4L)をN下、5Lの反応器中に入れ、0℃で冷却した。次いで、テトラヒドロフラン(無水,1L)中に溶解した(1R,5S/1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン(調製例11,101g)を、よく攪拌して温度を常に5℃以下に維持しがら滴下し、気体発生をモニターした。添加の最後に、得られた混合物を0℃で1時間攪拌し、次いで、室温で一晩攪拌した。
次いで、該混合物を0℃に冷却し、メタノール(200mL)、次いで塩酸(6M溶液,0.8L)を、気体発生をモニターしながら注意深く加えた。次いで、テトラヒドロフランを真空下で除去し、残渣を0℃に冷却し、水酸化ナトリウム(5M溶液)をpH9−10に達するまで加えた。水層をEtO(3x1L)で抽出した。真空下での溶媒除去により、標題化合物を無色油として得た(140g)。
MS (m/z): 228.1 [MH]+.
調製例9:(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
Figure 2008535888
(S)−(+)−マンデル酸(94g)を少しずつ、1.4Lのテトラヒドロフラン中における(1R,5S/1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(調製例12,140g)の攪拌溶液に加えた。得られた混合物を、白色沈殿が形成するまで、室温で2時間攪拌した。次いで、混合物を還流温度まで加温し、45分間攪拌し、次いで、ゆっくりと室温に冷却した。白色固体をろ過によって収集し、真空下で乾燥させた。該物質をテトラヒドロフラン(10容量)から4回再結晶化して白色固体を得た(32.5g)。
次いで、該物質を水酸化ナトリウム(1M溶液,400mL)およびEtO(400mL)中に懸濁し、完全に溶解するまで室温で攪拌した。2相に分離後、水層をEtO(3x250mL)で再び抽出した。合わせた有機相を水酸化ナトリウム(1M溶液,3x200mL)で洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させた。真空下で溶媒を蒸発させて、標題化合物を白色固体として得た(19g)(y=37%)。
光学異性体の絶対配置は、比較VCD(振動円偏光二色性)およびOR(旋光性)分析を用いて帰属させた。
標題化合物の配置は、その実験的VCDスペクトルおよび観察された比旋光度を参照試料としての(1S,5R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(調製例48参照)に関して観察されたデータと比較することによって帰属させた。
標題化合物の絶対配置の帰属は、(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン,(S)−(+)−マンデル酸塩の結晶から得られた単結晶X線構造によって確認された。(S)(+)−マンデル酸の既知の配置に基づく分析および異常分散効果に基づく分析のどちらによっても、標題化合物の帰属が(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンであることが確認された。
NMR (1H, CDCl3):δ7.51 (d, 2H), 7.25 (d, 2H), 3.20 (d, 1H), 3.0-3.1 (m, 3H), 1.69 (m, 1H), 0.8-1.0 (m, 2H), NH not observed. MS (m/z): 228.1 [MH]+.
分析クロマトグラフィー
カラム:chiralcel OD10μm,250x4.6mm
移動相:A:n−ヘキサン;B:イソプロパノール+0.1%イソプロピルアミン
勾配:定組成2%B
流速:1mL/分
UV波長範囲:200−400nm
分析時間:25分
保持時間(分) %a/a
16.5 0.4 (1R,5S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
21.7 99.6 標題化合物
比旋光度:[α] =−10°(CDCl,T=20℃,c≒0.004g/0.8mL)
調製例10:3−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}−1−プロパノール
Figure 2008535888
標題化合物(66mg収量)は、調製例4および調製例5に記載の方法と同様に、(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(97mg,0.4mmol)および[(3−ブロモプロピル)オキシ](1,1−ジメチルエチル)ジメチルシラン(152mg,0.6mmol)から出発して調製された。
MS (m/z): 286[MH]+.
調製例11:4−メチル−3−(メチルスルホニル)−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール
Figure 2008535888
4−メチル−5−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−チオン(340mg,1.78mmol,市販)のEtOH(2ml)中溶液に、MeI(303mg,2.13mmol)を滴下した。反応混合物を30分間還流温度で攪拌した。白色固体をろ過し、NaOH(1M)および水で洗浄し、DCMで抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して白色固体を得た(260mg)。240mg(1.17mmol)の該中間体をDCM(2mL)中に溶解し、MCPBA(604mg,3.5mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌した。EtOAcを加えて完全に溶解させ、次いで、飽和水性NaHCOを加え、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(260mg)。
NMR (1H, CDCl3): 7.7-7.5 (m, 5H), 3.95 (s, 3H), 3.6 (s, 3H). MS (m/z): 238[MH]+
調製例12:ブロモ(4−メトキシフェニル)酢酸メチル
Figure 2008535888
4−メトキシフェニル酢酸メチル(20g,0.11mol)およびNBS(0.11mol)のCCl(0.2L)中混合物に、3滴の48%HBrを加え、該混合物を8時間熱還流した。冷却した該溶液をシリカゲルのパッドでろ過し、ろ液を真空下で蒸発させて、標題化合物を薄黄色油として得(29g)、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
NMR (1H, CDCl3):δ7.3 (d, 2H), 6.8 (d, 2H), 5.1 (s, 1H), 3.8 (s, 3H), 3.5 (s, 3H).
調製例13:1−(4−メトキシフェニル)−1,2−シクロプロパンジカルボン酸ジメチル
Figure 2008535888
NaH(4.4g,鉱油中60%)の無水EtO(0.3L)中攪拌スラリーに、メタノール(10.3mL)を加え、次いで、調製例12で得られたブロモエステル、ブロモ(4−メトキシフェニル)酢酸メチル(29g)のアクリル酸メチル(19.8mL)(例えば、フェニル酢酸エチル誘導体から出発し、各々、エタノールおよびアクリル酸エチルを用いた)およびメタノール(3mL)中溶液を0℃で30分かけて加えた。該混合物を25℃で24時間攪拌し、次いで、未反応のNaHを3mLのメタノールで分解した。水を加え(75mL)、有機相を分離し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。揮発性物質を真空下で蒸発させて、標題化合物を油として得(31.5g)、それをさらに精製することなく次工程に用いた。
NMR (1H, CDCl3):δ7.3 (d, 2H), 6.8 (d, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.64 (s, 3H), 2.18 (dd, 1H), 2.05 (dd, 1H), 1.46 (dd, 1H). MS (m/z): 265.4[MH]+.
調製例14:1−(4−メトキシフェニル)−1,2−シクロプロパンジカルボン酸
Figure 2008535888
調製例13で得られたジエステル(31.5g)およびKOH(13.5g)の1:1 EtOH:HO(240mL)中混合物を6時間熱還流し、次いで、最初の容量の半分になるまで濃縮した。該水溶液をEtOで抽出し、氷中で冷却し、次いで、25mLの12N HClで酸性にした。白色結晶生成物をろ過によって収集し、真空下で乾燥させて、標題化合物を得た(12.8)(ブロモ(4−メトキシフェニル)酢酸メチルからの全収率:50%)。
NMR (1H, DMSO):δ12.5 (bs,2H), 7.25 (d, 2H), 6.85 (d, 2H), 3.7 (s, 3H), 2.0 (dd, 1H), 1.85 (dd, 1H), 1.38 (dd, 1H). MS (m/z): 235.0[M-H]-.
調製例15:(1R,5S/1S,5R)−1−[4−(メトキシ)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン
Figure 2008535888
300mLのm−キシレン中における12.8gの調製例14で得られた二酸および6.5gの尿素の混合物を8時間熱還流し、次いで、真空下で濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(AcOEt:シクロヘキサン=1 (?):10〜4:6)によって精製して標題化合物を得た(5.5g)(y=46%)。
MS (m/z): 218.1 [MH]+.
調製例16:(1R,5S/1S,5R)−1−(4−ブロモフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
Figure 2008535888
下で0℃で攪拌した20mLの1M BH−テトラヒドロフランに、20mLの乾燥テトラヒドロフラン中における1.32g(5mmol)の(1R,5S/1S,5R)−1−(4−ブロモフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン(調製例15と同様に調製した)の溶液をゆっくりと加えた。該溶液を室温で15分間攪拌し、次いで、蒸気浴上で1時間加温した。次いで、該溶液を氷浴中で冷却し、2.5mLの6M HClを注意深く加え、溶媒を真空下で除去した。残留物質を12.5mLの5M NaOHと合わせ、混合物をエーテルで抽出した。該エーテル抽出物を水で2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して、標題化合物を得た(1.19g)(y=100%)。
NMR (1H, CDCl3):δ7.35 (d, 2H), 7.02 (d, 2H), 3.25-2.96 (m, 4H), 1.63 (dd, 1H), 1.55 (dd, 1H), 1.30 (dd, 1H), NH は観察されず。MS (m/z): 238.1[MH]+, 1Br
調製例17:(1R,5S/1S,5R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
Figure 2008535888
標題化合物の粗生成物は、調製例12−16に記載の方法にしたがって、市販の3,4−ジクロロフェニル酢酸メチル(1g,4.57mmol)から0.36g収量で調製された。
標題化合物をキラルカラム chiralcel AD10μm,250x21mm,溶出液 A:n−ヘキサン;B:イソプロパノール+0.1%イソプロピルアミン,勾配 定組成2%B,流速 7mL/分,検出UV 200−400nmを用いる分取クロマトグラフィーによって分離して、分離したエナンチオマーを得た。示した保持時間は、キラルカラム chiralcel AD5μm,250x4.6mm,溶出液A:n−ヘキサン;B:イソプロパノール+0.1%イソプロピルアミン,勾配 定組成2%B,流速1.2mL/分,検出UV 200−400nmを用いる分析HPLCを用いて得られた。
エナンチオマー1,(1R,5S)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンは、ラセミ体(60mg)から20mg収量で白色固体として回収された。Rt=41分。
エナンチオマー2,(1S,5R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンは、ラセミ体(60mg)から28mg収量で白色固体として回収された。Rt=43.4分。
(1S,5R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの絶対配置は、アブイニシオVCDおよびアブイニシオOR分析を用いて帰属させた。
(1S,5R)−1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの比旋光度:[α]=−67.9°(CDCl,T=20℃,c≒0.01g/mL).
NMR (1H, CDCl3):δ7.35 (d, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.02 (dd, 1H), 3.25 (d, 1H), 3.13 (bm, 2H), 3.06 (d, 1H), 1.71 (m, 1H), 0.93 (m, 2H), NH 観察されず。
MS(m/z):228[MH]+
実施例1:(1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{3−[(4−メチル−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)オキシ]プロピル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン塩酸塩
Figure 2008535888
4−メチル−3−(メチルスルホニル)−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール(66mg,0.28mmol)、3−{(1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}−1−プロパノール(86mg,0.28mmol)、NaH(17mg,0.42mmol)をDMF(2mL)中で混合し、反応混合物を60℃で8時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水を加え、水相をEtOAcで抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/NHOH 9/1/0.1で溶出する)によって精製して、標題化合物を遊離塩基として得た(119mg)。該物質のDCM(0.2mL)中溶液に、0.258mmolのHCl(EtO中1M)を加え、真空下で溶媒を蒸発させ、かくして得られた物質をEtOでトリチュレートして、標題化合物を白色のわずかに吸湿性の固体として得た(98mg)。
NMR (1H, CD3OD):7.62 (d, 2H), 7.53 (m, 4H), 7.42 (m, 2H), 4.55 (t, 2H), 4.05 (bm, 1H), 3.85 (bm, 1H), 3.64 (bm, 1H), 3.5 (bm, 1H), 3.5 (s, 3H), 3.42 (t, 2H), 2.29 (m, 3H), 1.44 (t, 1H), 1.24 (bm, 1H). MS (m/z): 461[MH]+.
実施例2:(1S,5R)−3−{3−[(4−メチル−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)オキシ]プロピル}−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン塩酸塩
Figure 2008535888
標題化合物は、実施例1に記載の手法と同様に、4−メチル−3−(メチルスルホニル)−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール(54mg,0.23mmol)および3−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}−1−プロパノール(66mg,0.23mmol)から調製され、標題化合物を遊離の塩基として得られた(82mg)。該物質のDCM(0.2mL)中溶液に、0.8mmolのHCl(EtO中1M)を加え、真空下で溶媒を蒸発させ、かくして得られた物質をEtOでトリチュレートして、標題化合物を白色のわずかに吸湿性の固体として得た(80mg)。
NMR (1H, CD3OD):7.81 (d, 2H), 7.8 (t, 1H), 7.73 (t, 2H), 7.67 (d, 2H), 7.52 (d, 2H), 4.74 (t, 2H), 4.22 (d, 1H), 3.94 (d, 1H), 3.76 (d, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.7 (d, 1H), 3.57 (t, 2H), 2.46 (m, 2H), 2.36 (m, 1H), 1.59 (m, 1H), 1.36 (m, 1H)
MS (m/z): 443[MH]+.
限定するものではないが、特許および特許出願を包含する本明細書中に引用される全ての出版物は、出典明示により、あたかも個々の出版物が特別かつ個別に、出典明示によりその全体が示されているかの如く本明細書の一部となることが示されているかのように、本明細書の一部とされる。
本発明は、本明細書中に記載される特別の基の全ての組み合わせを包含すると理解されるべきである。
該記載および請求の範囲が一部を形成する出願は、いずれの後の出願に関しても優先権の基礎として使用することができる。かかる後の出願の請求の範囲は、本明細書中に記載されるいずれの特徴または特徴の組み合わせに向けられたものであってもよい。それらは、生産物、組成物、方法または使用のクレームの形態を取ってもよく、例示として、限定するものではないが、添付の請求の範囲を包含しうる。

Claims (27)

  1. 式(I):
    Figure 2008535888
    [式中、
    Gは、フェニル、ピリジル、ベンゾチアゾリルおよびインダゾリルからなる群から選択され;
    pは、0〜5の整数であり;
    は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;または、基Rに相当し;
    各Rは、独立して、水素またはC1−4アルキルであり;
    nは、2、3、4または5であり;
    は、C1−4アルキルであり;
    は、水素、またはフェニル基、ヘテロシクリル基、5−または6−員の芳香族複素環基、または8−ないし11−員の二環式基であり、いずれの基も、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択される1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよく;
    は、イソオキサゾリル、−CH−N−ピロリル、1,1−ジオキシド−2−イソチアゾリジニル、チエニル、チアゾリル、ピリジルおよび2−ピロリジノニルからなる群から選択され、かかる基は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4アルカノイルからなる群から選択される1または2個の置換基によって置換されていてもよく;
    がRに相当する場合、pは1である]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 式(IA):
    Figure 2008535888
    [式中、G、p、R、R、R、RおよびRは、請求項1の定義通りである]
    で示される請求項1記載の化合物。
  3. Gがフェニルである請求項1または2記載の化合物。
  4. がハロゲンまたはトリフルオロメチルである請求項1、2または3記載の化合物。
  5. 各Rが水素である請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物。
  6. nが3である請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物。
  7. が置換されていてもよいフェニルである請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物。
  8. がメチルである請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。
  9. (1S,5R)−1−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−{3−[(4−メチル−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)オキシ]プロピル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン;
    (1S,5R)−3−{3−[(4−メチル−5−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)オキシ]プロピル}−1−[4−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン;
    またはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  10. (a)式(II):
    Figure 2008535888
    [式中、G、R、R、pおよびnは請求項1記載の定義通りである]
    で示される化合物を式(III):
    Figure 2008535888
    [式中、RおよびRは請求項1記載の定義通りであり、Lは脱離基である]
    で示される化合物と反応させる工程を含み、その後、
    (i)いずれかの保護基を除去し;および/または
    (ii)塩を形成させ;および/または
    (iii)式(I)の化合物またはその塩を式(I)の別の化合物またはその塩に変換する工程を含んでもよい、請求項1記載の化合物の製法。
  11. 有効量の請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物を必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に投与することを特徴とする、ドーパミンD受容体の変調が利益をもたらす病態の治療方法。
  12. 病態が精神病または精神病的状態、物質濫用、強迫スペクトル障害、早漏または認識障害である請求項11記載の方法。
  13. 病態が物質濫用である請求項12記載の方法。
  14. 精神病的状態が統合失調症である請求項12記載の方法。
  15. 病態が強迫スペクトル障害である請求項12記載の方法。
  16. ドーパミンD受容体の変調が利益をもたらす哺乳動物における病態の治療のための医薬の製造における請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物の使用。
  17. 病態が精神病または精神病的状態、物質濫用、強迫スペクトル障害、早漏または認識障害である請求項16記載の使用。
  18. 病態が物質濫用である請求項17記載の使用。
  19. 精神病的状態が統合失調症である請求項17記載の使用。
  20. 病態が強迫スペクトル障害である請求項17記載の使用。
  21. 治療において有用な請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  22. ドーパミンD受容体の変調が利益をもたらす哺乳動物における病態の治療において有用な請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  23. 精神病または精神病的状態、物質濫用、強迫スペクトル障害、早漏または認識障害の治療において有用な請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  24. 統合失調症の治療において有用な請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  25. 物質濫用の治療において有用な請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  26. 強迫スペクトル障害の治療において有用な請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物。
  27. 請求項1〜9のいずれか1項記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
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