JP2008534759A - 農業用品のための添加剤混合物 - Google Patents

農業用品のための添加剤混合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2008534759A
JP2008534759A JP2008504734A JP2008504734A JP2008534759A JP 2008534759 A JP2008534759 A JP 2008534759A JP 2008504734 A JP2008504734 A JP 2008504734A JP 2008504734 A JP2008504734 A JP 2008504734A JP 2008534759 A JP2008534759 A JP 2008534759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
groups
substituted
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008504734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008534759A5 (ja
Inventor
ガーディ,ステファノ
ピクチネリ,ピエロ
サラ,マッシミリアノ
ヴンダーリッヒ−ヴィペルト,ヴィーブケ
ボノラ,ミチェラ
Original Assignee
チバ スペシャルティ ケミカルズ エス.ピー.エイ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by チバ スペシャルティ ケミカルズ エス.ピー.エイ. filed Critical チバ スペシャルティ ケミカルズ エス.ピー.エイ.
Publication of JP2008534759A publication Critical patent/JP2008534759A/ja
Publication of JP2008534759A5 publication Critical patent/JP2008534759A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/005Stabilisers against oxidation, heat, light, ozone
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • C08L23/08Copolymers of ethene
    • C08L23/0807Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons only containing more than three carbon atoms
    • C08L23/0815Copolymers of ethene with aliphatic 1-olefins

Abstract

【課題】農業用品のための添加剤混合物を提供する。
【解決手段】(a)有機ポリマー及び
(b)以下の成分
(b−0)光増感剤、
(b−I)遷移金属の有機塩、及び所望により
(b−II)無機過酸化物又は無機超酸化物
を含む添加剤混合物
を含む組成物から作られた農業用品。
【選択図】なし

Description

本発明は、(a)有機ポリマー及び(b)特定の光増感剤、遷移金属の有機塩、及び所望により無機過酸化物又は無機超酸化物を含む添加剤混合物、を含む組成物から作られた農業用品に;農業用品の耐候性及び分解を制御するための前記添加剤混合物の使用に;並びに、幾つかの添加剤混合物それ自体に、及び新規アントラキノンに関する。
プラスチック製品は、それらの使用における耐久性及びコスト効率のため、毎日の生活において広範囲の用途が見出されている。適切な安定化により、殆どの市販のプラスチックが数年間はもつ。
しかしながら最近、環境問題が、耐用年数の間は機能及び統合性を維持するが、化学的手段によるか又は微生物により誘発されて、使用後に二酸化炭素及び水に分解する、種々の由来及び性質の、いわゆる生分解性の材料の発展を導いている。しかしながら1つの問題は、耐用年数中の生分解性と統合性との間に適した平衡性を成立することである。
ポリマーの分解は例えば、特許文献1;特許文献2:特許文献3:特許文献4;特許文献5;特許文献6;特許文献7及び非特許文献1に記載されている。酸素捕捉組成物が例えば特許文献8に記載され;ポリマー有機化合物の安定化が例えば特許文献9に記載され;特定のオレフィンブロックコポリマーが例えば特許文献10に記載され;及び容易に分解し及び除去し得るフィルタケーキが例えば特許文献11に記載されている。
米国特許出願公開第4,038,227号明細書 米国特許出願公開第5,258,422号明細書 米国特許出願公開第5,854,304号明細書 英国特許出願公開第1,434,641号明細書 欧州特許出願公開第546,530号明細書 欧州特許出願公開第814,184号明細書 国際公開第03/50,178号パンフレット Biomaterials 21(2000)1235−1246,G.L.Y.Woo他 米国特許出願公開第5,776,361号明細書 米国特許出願公開第2,507,142号明細書 欧州特許出願公開第1,275,670号明細書 米国特許出願公開第5,783,527号明細書
本発明はとりわけ、
(a)有機ポリマー及び
(b)以下の成分
(b−0)光増感剤、
(b−I)遷移金属の有機塩、及び所望により
(b−II)無機過酸化物又は無機超酸化物
を含む添加剤混合物
を含む組成物から作られた農業用品に関する。
成分(b−I)は好ましくは、2ないし36個(CないしC36)の、特に12ないし36個(C12ないしC36)の範囲の炭素原子数を有する脂肪酸の金属塩である。特に好ましい例は、パルミチン酸(C16)、ステアリン酸(C18)、オレイン酸(C18)、リノール酸(C18)及びリノレン酸(C18)のカルボン酸金属塩である。成分
(b−I)の他の例は、芳香族酸、例えば安息香酸である。成分(b−I)として、炭素原子数2ないし36のカルボン酸の、Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はV塩が特に興味深い。
本発明のさらに好ましい態様は、成分(b−I)として、炭素原子数12ないし20のアルカン酸のMn塩、又は炭素原子数12ないし20のアルケン酸のMn塩である。
成分(b−II)は、好ましくは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の、又は遷移金属の無機過酸化物又は無機超酸化物である。成分(b−II)として適する過酸化物の例は、過酸化マグネシウム(MgO)、過酸化カルシウム(CaO)、過酸化ストロンチウム(SrO)、過酸化バリウム(BaO)、過酸化リチウム(LiO)、過酸化ナトリウム(Na)、過酸化カリウム(K)、過酸化亜鉛(ZnO)、過酸化銀(Ag)、過酸化銅又は過酸化鉄である。成分(b−II)として適する超酸化物の例は、超酸化リチウム(LiO)、超酸化ナトリウム(NaO)、超酸化カリウム(KO)、超酸化ルビジウム(RbO)又は超酸化セシウム(CsO)である。好ましくは、過酸化リチウム、過酸化ナトリウム、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過酸化亜鉛及び超酸化カリウムである。特に好ましくは、過酸化ナトリウム、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム及び過酸化亜鉛である。本発明のために有益である無機過酸化物又は超酸化物の包括的な概要は、参照により本願明細書に組み込まれている、Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Technology,John Wiley & Sons,第4版(1994年),第18巻,第202ないし第229頁に与えられる。上記の過酸化物及び/又は超酸化物のブレンドがまた使用され得る。
成分(b−II)は好ましくは、アルカリ金属、アルカリ土類金属又は遷移金属の無機過酸化物、或いはアルカリ金属、アルカリ土類金属又は遷移金属の無機超酸化物である。
成分(b−II)のさらに好ましい例は、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過酸化バリウム、過酸化リチウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化亜鉛、過酸化銀、過酸化銅、過酸化鉄、超酸化リチウム、超酸化ナトリウム、超酸化カリウム、超酸化ルビジウム及び超酸化セシウムであり;特に過酸化ナトリウム、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム及び過酸化亜鉛であり;とりわけ過酸化カルシウムである。
成分(b−II)は、都合良くは、水分と接触した場合に活性を有する補助的な後分解種を遊離するために水と反応する化合物であり、及び100℃ないし300℃の範囲の温度で熱処理し得る。
成分(b−0)は好ましくは、ポリテルペン樹脂又はアントラキノン誘導体である。
本発明に従い使用されるポリテルペン樹脂は、天然又は合成起源のものであり得る。それらは、商業上入手可能であるか、又は既知の方法に従い調製され得る。
ポリテルペン樹脂は例えば、非環式テルペン又は環式テルペン、例えば一環式テルペン又は二環式テルペンをベースとしている。テルペン炭化水素をベースとしたポリテルペンが好ましい。
非環式テルペンの例は、
テルペン炭化水素、例えば
ミルセン、オシメン及びβ−ファルネセン;
テルペンアルコール、例えば
ジヒドロミルセノール(2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール)、ゲラニオール(3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール)、ネロール(3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1−オール)、リナロール(3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール)、ミルセノール(2−メチル−6−メチレ
ン−7−オクテン−2−オール)、ラバンジュロール、シトロネロール(3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール)、トランス−トランス−ファルネソール(3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−1−オール)及びトランス−ネロリドール(3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエン−3−オール);
テルペンアルデヒド及びアセタール、例えば
シトラル(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−アール)、シトラルジエチルアセタール(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アルジエチルアセタール)、シトロネラール(3,7−ジメチル−6−オクテン−1−アール)、シトロネリルオキシアセタールアルデヒド及び2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール;
テルペンケトン、例えば
テイゲトン、ソラノン及びゲラニルアセトン(6,10−ジメチル−5,9−ウンデカジエン−2−オン);
テルペン酸及びエステル、例えば
シス−ゲラン酸、シトロネル酸、ゲラニルエステル(ゲラニルホルメート、ゲラニルアセテート、ゲラニルプロピオネート、ゲラニルイソブチレート及びゲラニルイソバレレートを含む)、ネリルエステル(ネリルアセテートを含む)、リナリルエステル(リナリルホルメート、リナリルアセテート、リナリルプロピオネート、リナリルブチレート及びリナリルイソブチレートを含む)、ラバンジュリルエステル(ラバンジュリルアセテートを含む)、シトロネリルエステル(シトロネリルホルメート、シトロネリルアセテート、シトロネリルプロピオネート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルイソバレレート及びシトロネリルチグレートを含む);及び
窒素含有の不飽和テルペン誘導体、例えば
シス−ゲラン酸ニトリル及びシトロネル酸ニトリル
である。
環式テルペンの例は、
環式テルペン炭化水素、例えば
リモネン(1,8−p−メタジエン)、α−テルピネン、γ−テルピネン(1,4−p−メンタジエン)、テルピノレン、α−フェランドレン(1,5−p−メンタジエン)、β−フェランドレン、α−ピネン(2−ピネン)、β−ピネン(2(10)−ピネン)、カンフェン、3−カレン、カリオフィレン、(+)−バレンセン、ツヨプセン、α−セドレン、β−セドレン及びロンギホレン;
環式テルペンアルコール及びエステル、例えば
(+)−ネオイソ−イソプレゴール、イソプレゴール(8−p−メンテン−3−オール)、α−テルピネオール(1−p−メンテン−8−オール)、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、δ−テルピネオール及び1−テルピネン−4−オール(1−p−メンテン−4−オール);
環式テルペンアルデヒド及びケトン、例えば
カルボン(1,8−p−マンタジエン−6−オン)、α−イオノン(C1320O)、β−イオノン(C1320O)、γ−イオノン(C1320O)、イロン(α−、β−、γ−)(C1422O)、n−メチルイオノン(α−、β−、γ−)(C1422O)、イソメチルイオノン(α−,β−,γ−)(C1422O)、アリルイオノン(C1624O)、プソイドイオノン、n−メチルプソイドイオノン、イソメチルプソイドイオノン、ダマスコン(1−2,6,6−トリメチルシクロヘキセニル)−2−ブテン−1−オン;β−ダマスセノン(1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロハジエニル)−2−ブテン−1−オン))、ヌートカトン(5,6−ジメチル−8−イソプロペニルビシクロ[4.4.0]−1−デセン−3−オン)及びセドリルメチルケトン(C1726O);及び
環式テルペンエステル、例えば
α−テルピニルアセテート(1−p−メンテン−8−イルアセテート)、ノピルアセテ
ート((−)−2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン−2−イル)エチルアセテート)及びフシミル(khusymil)アセテート
である。
他の適するテルペン誘導体は、Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Technology,John Wiley & Sons,第4版(1994),第23巻,第833頁ないし第882頁に見ることができる。
ポリテルペンのベースとして役立ち得るテルペンの好ましい例は、トリシクレン、α−ピネン、α−フェンケン、カンフェン、β−ピネン、ミルセン、シス−ピナン、シス/トランス−p−8−メンテン、トランス−2−p−メンテン、p−3−メンテン、トランス−p−メンテン、3−カレン、シス−p−メンテン、1,4−シネオール、1,8−シネオール、α−テルピネン、p−1−メンテン、p−4(8)−メンテン、リモネン、p−シメン、γ−テルピネン、p−3,8−メンタジエン、p−2,4(8)−メンタジエン及びテルピノレンである。
成分(b−0)の光増感剤の他の例は、以下:
アルコール、例えば
5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−3−メチルペンタン−2−オール;
アルデヒド、例えば
2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド、4−(4−メチル−3−ペンテン−1−イル)−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド及び4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド;
ケトン、例えば
シベトン、ジヒドロジャスモン(3−メチル−2−ペンチル−2−シクロペンテン−1−オン)、シス−ジャスモン(3−メチル−2−(2−シス−ペンテン−1−イル)−2−シクロペンテン−1−オン)、5−シクロヘキサデセン−1−オン、2,3,8,8−テトラメチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−2−ナフタレニルメチルケトン及び3−メチル−2−シクロペンテン−2−オール−1−オン;及び
エステル、例えば
4,7−メタノ−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−5−(又は6)−インデニルアセテート、アリル3−シクロヘキシルプロピオネート、メチルジヒドロジャスモネートメチル(3−オキソ−2−ペンチルシクロペンチル)アセテート
のようなテルペンに構造的に関連した脂環式化合物である。
本発明において使用されるポリテルペンはまた、上述のテルペンと他の不飽和有機化合物との共重合から誘導され得る。
成分(b−0)の光増感剤の他の例は、クマロン−インデン樹脂、ロジン等のような、不飽和コールタールの副生成物ポリマーである。
本成分(b−0)は好ましくは、ポリ−α−ピネン、ポリ−β−ピネン、ポリリモネン、或いはα−ピネンのコポリマー、β−ピネンのコポリマー又はリモネンのコポリマーからなる群より選択されるポリテルペン樹脂である。ポリ−β−ピネンが特に好ましい。
テルペンをベースとした炭化水素樹脂は典型的に、木材及びシトラス工業からそれぞれ得られる、α−ピネン、β−ピネン及びd−リモネンのような生成物をベースとする。テルペンをベースとした樹脂は、1930年代半ば以降に利用可能となっている(Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Technology,John Wiley & Sons,第4版(1994),第13巻,第717頁ないし第718頁)。モノテルペンの重合は、塩化アルミニウムのような、フリーデル−クラフツ型の触媒系を利用したカルボカチオン重合により最も一般的に行われる(Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Tech
nology,John Wiley & Sons,第4版(1994),第1巻,第459頁)。
一般的に、本発明のポリテルペンは、1個以上のテルペン単位を有する。それらは好ましくは、およそ400g/モルないしおよそ1400g/モルの分子量を有する。
本発明に従い使用されるアントラキノン誘導体は好ましくは、式(A)及び(B)
Figure 2008534759
Figure 2008534759
[式中、
、R、R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、好ましくは炭素原子数4ないし20のアルキル基、特に炭素原子数8ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、ポリオキシアルキレン残基;又は基−O−X、−C(O)−X、−O−C(O)−X、−C(O)−O−X、−N(X)(X)、−S−X、−SO−O−X、又は−SO−N(X)(X10)を表し、
、X、X、X、X、X、X、X、X及びX10は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、好ましくは炭素原子数4ないし20のアルキル基、特に炭素原子数8ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル
基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表すが;但し、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち少なくとも1つの基は水素原子とは異なり;
nは2又は3を表し、
nが2を表す場合、Aは、基−Y−Z−Y−又は基−SO−N(G)−Z−N(G)−SO−を表し、
及びYは、互いに独立して、>N−G、−O−又は−S−を表し、
は、炭素原子数2ないし12のアルキレン基、酸素原子、硫黄原子又は>N−Gにより中断された炭素原子数2ないし16のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数1ないし4のアルキレン−(炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン)−炭素原子数1ないし4のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−フェニレン基又は炭素原子数1ないし4のアルキレン−フェニレン−炭素原子数1ないし4のアルキレン基又は式
Figure 2008534759
で表される基を表し、
は、−O−G、−S−G又は−N(G)(G)を表し、
、G、G、G、G、G、G及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し;
nが3を表す場合、Aは、基−Y−Z(Y−)(Y−)を表し、
、Y及びYは、互いに独立して、−N(G)−、−O−、−S−、又は−N(G)−SO−を表し、
及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し、及び
は、炭素原子数5ないし25のアルカントリイル基又は2,4,6−トリアジントリイル基を表す。]
に対応する。
炭素原子数1ないし20のアルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ドデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基及びエイコシル基である。炭素原子数4ないし20のアルキル基、特に炭素原子数8ないし20のアルキル基が好ましい。
炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、単青原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基の例は、3−メチルアミノプロピル基、2−ジメチルアミノエチル基、2−ジエチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−メトキシプロピル基、2−エトキシプロピル基、3−イソプロポキシプロピル基及びヒドロキシエチル基である。
炭素原子数3ないし20のアルケニル基の例は、アリル基、2−メタリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基及びオレイル基である。1位の炭素原子が好ましくは飽和されている。特に好ましい例は、アリル基及びオレイル基である。
炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基の例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基及びシクロドデシル基である。
1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基の好ましい例は、2−メチルシクロヘキシル基である。
炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基の例は、シクロヘキセニル基である。
1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基の例は、メチルシクロヘキセニル基である。
炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基の例は、4−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−第三ブチルフェニル基、4−第二ブチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−エチル−6−メチルフェニル基、2,6−ジイソプロピルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基及び4−ヒドロキシフェニル基である。
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基の例は、ベンジル基及び2−フェニルエチル基である。
炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基の例は、メチルベンジル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、第三ブチルベンジル基、メトキシベンジル基及び3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル基である。
未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基の例は、1−ピロリジル基、ピペリジノ基、モルホリノ基、1−ピペラジニル基、4−メチル−1−ピペラジニル基、1−ヘキサヒドロアゼピニル基、5,5,7−トリメチル−1−ホモピペラジニル基又は4,5,5,7−テトラメチル−1−ホモピペラジニル基並びに基
Figure 2008534759
(式中、
基Rは、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし20のアルキル基、特に−Cを表す。)
である。
ポリオキシアルキレン残基の例は、式

−O−(CHZ−(CH−O)−CHZ−(CH−OZ

(式中、Z及びZは、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、Zは、炭素原子数1ないし20のアルキル基を表し、rは、1、2、3又は4を表し、及びqは、1ないし100の数を表す。)
に対応する。
炭素原子数2ないし12のアルキレン基の例は、エチレン基、プロピレン基、トリメチ
レン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基及びドデカメチレン基である。
酸素原子、硫黄原子又は>N−Gにより中断された炭素原子数2ないし16のアルキレン基の例は、3−オキサペンタン−1,5−ジイル基、4−オキサヘプタン−1,7−ジイル基、3,6−ジオキサオクタン−1,8−ジイル基、4,7−ジオキサデカン−1,10−ジイル基、4,9−ジオキサドデカン−1,12−ジイル基、3,6,9−トリオキサウンデカン−1,11−ジイル基、4,7,10−トリオキサトリデカン−1,13−ジイル基、3−チアペンタン−1,5−ジイル基、4−チアヘプタン−1,7−ジイル基、3,6−ジチアオクタン−1,8−ジイル基、4,7−ジチアデカン−1,10−ジイル基、4,9−ジチアドデカン−1,12−ジイル基、3,6,9−トリチアウンデカン−1,11−ジイル基、4,7,10−トリチアトリデカン−1,13−ジイル基及び−CHCHCH−N(G)−CHCH−N(G)−CHCHCH−、特に−CHCHCH−N(CH)−CHCH−N(CH)−CHCHCH−である。
炭素原子数2ないし12のアルケニレン基の例は、3−ヘキセニレン基である。
炭素原子数2ないし12のアルキニレン基の例は、−CHCH−C≡C−CHCH−である。炭素原子数6ないし12のアルキニレン基が好ましい。
炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基の例は、シクロヘキシレン基である。
炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基の例は、メチレンジシクロヘキシレン基及びイソプロピリデンジシクロヘキシレン基である。
炭素原子数1ないし4のアルキレン−(炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン)−炭素原子数1ないし4のアルキレン基の例は、シクロヘキシレンジメチレン基である。
フェニレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−フェニレン基の例は、メチレンジフェニレン基である。
炭素原子数1ないし4のアルキレン−フェニレン−炭素原子数1ないし4のアルキレン基の例は、フェニレンジメチレン基である。
炭素原子数5ないし25のアルカントリイル基は例えば、基HC−C(CH−)である。
、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち7つの基が水素原子を表し且つこの群の1つの基が水素原子とは異なるところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体が好ましい。
、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち6つの基が水素原子を表し且つこの群の2つの基が水素原子とは異なるところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体がさらに好ましい。
、R、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つRが水素原子とは異なるか、又は
、R、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つRが水素原子とは異なるか、又は
、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つR及びRが水素原子
とは異なるか、又は
、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つR及びRが水素原子とは異なるか、又は
、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つR及びRが水素原子とは異なる
ところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体が特に好ましい。
、R、R及びRが水素原子を表すところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体がまた特に好ましい。
、R、R、R、R、R、R及びRが、互いに独立して、水素原子、炭素原子数8ないし20のアルキル基、基−O−X、−O−C(O)−X、−N(X)(X)又は−SO−N(X)(X10)を表し、
が、水素原子、炭素原子数8ないし20のアルキル基、又は未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基を表し;X、X、X、X、X及びX10が、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、又は未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、特に
Figure 2008534759
を表すが、但し、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち1つ又は2つの基は水素原子とは異なり、且つその他の基は水素原子を表す
ところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体が興味深い。
式(B−1)
Figure 2008534759
で表されるアントラキノン誘導体がさらに興味深い。
nが2又は3を表し、
nが2を表す場合、Aが基−SO−N(H)−Z−N(H)−SO−を表し、
が炭素原子数2ないし20のアルキレン基を表し;及び
nが3を表す場合、Aは基
Figure 2008534759
を表す
ところの式(B)で表されるアントラキノン誘導体が特に興味深い。
式(A)及び(B)で表される化合物は、実施例に記載の方法に従うか又は類似の方法にて調製され得る。
式(A)で表される化合物の例は:
(A−1)2−ドデシル−アントラキノン(CAS番号71308−01−5)
(A−2)2,6−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノン(CAS番号332083−42−8)
(A−3)2,6−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノン
(A−4)1−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノン
(A−5)2−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノン
(A−6)2,6−ビス[4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルオキシ]−アントラキノン
(A−7)2−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−1−オクタデシルオキシ−アントラキノン
(A−8)1,2−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノン
(A−9)1,2−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノン
(A−10)1,2−ビス[オクチルオキシ]アントラキノン
(A−11)1,5−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノン
(A−12)1,5−ビス[オクチルオキシ]アントラキノン(CAS番号180084−35−9)
(A−13)9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸ドデシルアミド
(A−14)2,6−ビス[ステアロリルオキシ]アントラキノン
である。
式(B)で表される化合物の例は:
(B−1−1)ビス[9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸]−1’,12’−ドデカンジイルジアミド
(B−1−2)2,6−ビス[9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−アミノ]−4−フェニル−[1,3,5]−トリアジン(CAS番号4118−16−5)
である。
式(A)又は(B)で表されるアントラキノン誘導体の主要な利点は、それらの
・処理操作の間に有効成分の損失が起きないことを確実にする、高められた熱安定性、
・処理の間の装置への露出した原料の付着及び有害な臭気を回避するために不可欠である、低下された揮発性、及びさらには、それらの、
・配合温度においてマトリックスポリマーとたやすく混和し、そして最終的なポリマーマトリックス中の光分解物の均質な分布を導く、最終製品全体の均質な分解を得るのに不可欠での事実である、融点、
である。
成分(b−0)が、ポリ−β−ピネン又は1,2−ビス[2−エチルヘキシルオキシ]アントラキノンであり、
成分(b−I)が、ステアリン酸マンガンであり、及び
成分(b−II)が、過酸化カルシウムである、
添加剤混合物が特に好ましい。
さらに好ましくは、
(b−0)ポリテルペン、及び
(b−I)炭素原子数2ないし36のカルボン酸の、Fe、Ce、Mn、Cu又はV塩を含む添加剤混合物である。
成分(b−0)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.005ないし90質量%、特に0.005ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(b−I)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.005ないし90質量%、特に0.005ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(b−II)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.005ないし90質量%、特に0.005ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
本発明に従い使用される添加剤混合物は、1種以上の慣用の添加剤をさらに含み得る。例は:
1.抗酸化剤
1.1.アルキル化モノフェノール、
例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、直鎖状又は側鎖において枝分れしたノニルフェノール、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノール及びそれらの混合物。
1.2.アルキルチオメチルフェノール、
例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
1.3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、
例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
1.4.トコフェロール、
例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びそれらの混合物(ビタミンE)。
1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、
例えば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
1.6.アルキリデンビスフェノール、
例えば、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)−フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
1.7.O−、N−及びS−ベンジル化合物
例えば、3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート
例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネート、ジ−オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス−[4−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物
例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
1.10.トリアジン化合物
例えば、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2
−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
1.11.ベンジルホスホネート
例えば、ジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
1.12.アシルアミノフェノール
例えば、4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、オクチルN−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
1.13.β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
1.14.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン;3,9−ビス[2−{3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンとのエステル。
1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)−オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
1.16.3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
1.17.β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えば、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(ユニロイヤル(Uniroyal)によって供給されるナウガード(Naugard)(登録商標)XL−1)。
1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
1.19.アミン系酸化防止剤
例えば、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−
N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル−ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オール。
2.UV吸収剤及び光安定剤
2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾレ−2−イルフェノール];2−[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシ−フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;Rが3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾリ−2−イルフェニル基を表す[R−CHCH−COO−CHCH−]−、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール;2−[2’−ヒドロキシ−3’− (1,
1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール。
2.2. 2−ヒドロキシベンゾフェノン
例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシ及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
2.3.置換された及び未置換の安息香酸のエステル
例えば、4−第三ブチル−フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
2.4.アクリレート
例えば、エチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート及びN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン。
2.5.ニッケル化合物
例えば、n−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエタノールアミンのような他の配位子を伴うか又は伴わない1:1又は1:2錯体のような2,2’−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステル、例えばメチル又はエチルエステルの、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸のニッケル塩、ケトキシムの、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル−ウンデシルケトキシムのニッケル錯体、他の配位子を伴うか又は伴わない1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。
2.6.立体障害性アミン
例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4
−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖状又は環状縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖状又は環状縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス−(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−と4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合物(CAS登録番号[136504−96−6]);1,6−ヘキサンジアミンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びにN,N−ジブチルアミンと4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合物(CAS登録番号[192268−64−7]);N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N’−ビス−ホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィンコポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物。
2.7.オキサミド、
例えば、4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサ
ニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−エトキサニリド及びその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−第三ブトキサニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物及びo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
2.8. 2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
例えば、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
3.金属奪活剤
例えば、N,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイル−ヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
4.ホスフィット及びホスホナイト、
例えば、トリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4
−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’,2”−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)−ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−第三ブチルフェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
以下のホスフィットがとりわけ好ましい:
トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット(イルガフォス168(登録商標:Irgafos)、チバ−ガイギー社)、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
5.ヒドロキシルアミン、
例えば、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
6.ニトロン、
例えば、N−ベンジル−α−フェニルニトロン、N−エチル−α−メチルニトロン、N−オクチル−α−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシルニトロン、N−テトラデシル−α−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシルニトロン、水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
7.チオ相乗剤、
例えば、ジラウリルチオジプロピオネート又はジステアリルチオジプロピオネート。
8.過酸化物捕捉剤、
例えば、β−チオジプロピオン酸のエステル、例えば、ラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステル、メルカプトベンゾイミダゾール又は2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
9.ポリアミド安定剤
例えば、ヨウ化物及び/又はリン化合物と組み合わせた銅塩及び二価マンガンの塩。
10.塩基性の補助安定剤
例えば、メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレー
ト、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウム及びパルミチン酸カリウム、ピロカテコール酸アンチモン又はピロカテコール酸亜鉛。
11.核剤
例えば、タルクのような無機物質、二酸化チタン、酸化マグネシウムのような金属酸化物、好ましくはアルカリ土類金属のリン酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;モノ−又はポリカルボン酸のような有機化合物及びそれらの塩、例えば、4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;イオンコポリマー(アイオノマー)のようなポリマー化合物。とりわけ好ましくは1,3:2,4−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチルジベンジリデン)ソルビトール、及び1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトール。
12.充填材及び強化剤
例えば、炭酸カルシウム、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、タルク、カオリン、マイカ、硫酸バリウム、金属酸化物及び金属水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉及び他の天然物の粉末又は繊維、合成繊維。
13.他の添加剤
例えば、可塑剤、滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流れ調節剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、帯電防止剤及び発泡剤。
14.他のベンゾフラノン及びインドリノン
例えば、米国特許第4,325,863号公報;米国特許第4,338,244号公報;米国特許第5,175,312号公報;米国特許第5,216,052号公報;米国特許第5,252,643号公報;独国特許出願公開第4316611号明細書;独国特許出願公開第4316622号明細書;独国特許出願公開第4316876号明細書;欧州特許出願公開第0589839号明細書又は欧州特許出願公開第0591102号明細書に開示されるもの、又は3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラノ−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラノ−2−オン]、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラノ−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン。
以下の成分
(b−III)充填材又は強化材、
(b−IV)顔料、
(b−V)光安定剤、
(b−VI)加工添加剤、
(b−VII)抗酸化剤、
(b−VIII)Ca、Mg、Zn又はAlの無機又は有機塩、或いは、Ca、Mg、Zn又はAlの酸化物、特に
成分(b−IV)、
成分(b−V)
の1種以上をさらに含む組成物がまた好ましい。
これらの成分の例は、参照により本願明細書に組み込まれている米国特許出願第2003−0236325号明細書に詳細に開示されている。
成分(b−III)は例えば、炭酸カルシウム、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、タルク、カオリン、マイカ、硫酸バリウム、金属酸化物及び金属水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉及び他の天然物の粉末又は繊維、合成繊維及びステアリン酸カルシウム又はステアリン酸亜鉛のような充填材として使用されるステアリン酸の金属塩;ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリオクテナマーのような不飽和有機ポリマー、又はステアリン酸、オレイン酸、リノール酸又はリノレン酸のような不飽和酸;及びポリエチレンオキシド又はポリプロピレンオキシドのような他のポリマーを包含する。
成分(b−IV)は例えば、カーボンブラック、二酸化チタン(例えば1000μmないし10nmの範囲の粒径であり得、及び所望により表面処理され得るアナタース型又はルチル型)又は農業用途で頻繁に使用される他の有機又は無機着色顔料(例えばカーボンブラック、ブラウン、シルバー、レッド、グリーン)である。
成分(b−V)は好ましくは、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)又はUV吸収剤である。好ましいヒンダーソアミン光安定剤の例はまた、米国特許出願第10/257,339号明細書と同等である、参照により本願明細書に組み込まれている国際公開第01/92,392号パンフレット中の成分(A)、(B)及び(C)として例えば開示されている化合物である。
成分(b−VI)は例えば、滑り防止剤/粘着防止剤、可塑剤、蛍光増白剤、帯電防止剤又は発泡剤である。
成分(b−VII)は例えば、フェノール系抗酸化剤である。
成分(b−VIII)は例えば、ステアリン酸金属塩、例えばステアリン酸カルシウム又はステアリン酸亜鉛;又は酸化亜鉛(例えば1000μmないし10nmの範囲の粒径であり得、及び所望により表面処理され得る)である。
成分(b−III)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.05ないし90質量%、特に0.05ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(b−IV)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.05ないし90質量%、特に0.5ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(b−V)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.01ないし90質量%、特に0.01ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(b−VI)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.05ないし90質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(b−VII)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.005ないし90質量%、特に0.01ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(b−VIII)は好ましくは、添加剤混合物の総質量に対し、0.005ないし90質量%、特に0.05ないし70質量%の量で、該添加剤混合物中に存在する。
成分(a)の例は以下ののもである:
1.モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(所望により架橋され得る)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度及び高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度及び超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。
ポリオレフィン、すなわち前段落において例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレン及びポリプロピレンは、種々の方法によりそしてとりわけ以下の方法により調製され得る:
a)ラジカル重合(通常は高圧下及び高温において)。
b)周期表のIVb、Vb、VIb又はVIII群の金属の一つ又はそれ以上を通常含む触媒を使用した触媒重合。これらの金属は通常、一つ又はそれ以上の配位子、典型的にはπ−又はσ−配位し得るオキシド、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールを有する。これらの金属錯体は遊離形態であるか、又は基材に、典型的には活性化塩化マグネシウム、チタン(III)クロリド、アルミナ又は酸化ケイ素に固定され得る。これらの触媒は、重合媒体中に可溶又は不溶であり得る。該触媒は重合においてそのまま使用され得、又は他の活性化剤、典型的には金属アルキル、金属ヒドリド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシド又は金属アルキルオキサンであって、該金属が周期表のIa、IIa及び/又はIIIa群の元素であるものが使用され得る。活性化剤は、他のエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル基で都合良く変性され得る。これらの触媒系は大抵、フィリップス(Philips)、スタンダードオイルインディアナ(Standard Oil Indiana)、チグラー(Ziegler)(−ナッタ(Natta))、TNZ(デュポン(DuPont))、メタロセン又はシングルサイト触媒(SSC)と命名される。
2.1)で言及されたポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンの混合物、ポリプロピレンとポリエチレン(例えば、PP/HDPE、PP/LDPE)の混合物、及び異なる型のポリエチレンの混合物(例えば、LDPE/HDPE)。
3.モノオレフィン及びジオレフィンの互いの又は他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びその低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、エチレン/ノルボルネン様COC)、1−オレフィンがその場で生成されるエチレン/1−オレフィンコポリマー;プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/ビニルアルコールコポリマー(EVOH)又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(アイオノマー)並びにエチレンとプロピレン及びへキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンのようなジエンとのターポリマー;及びそのようなコポリマーの互いの及び1)で上述したポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE
/EAA及び交互の又はランダムのポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー及びそれらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
4.水素化変性物(例えば粘着付与剤)を含む炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)及びポリアルキレン及びデンプンの混合物。
1.)ないし4.)のホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含むいずれの立体構造をも有し得;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーがまた含まれる。
5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
6.スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの全ての異性体、とりわけp−ビニルトルエン、エチルスチレン、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、及びビニルアントラセンの全ての異性体、及びそれらの混合物を含む芳香族ビニルモノマーから誘導された芳香族ホモポリマー及びコポリマー。ホモポリマー及びコポリマーはシンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含むいずれの立体構造をも有し得;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーがまた含まれる。
6a.上述された芳香族ビニルモノマー及びエチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、マレイン酸無水物、マレイミド、酢酸ビニル及び塩化ビニル又はアクリル誘導体及びその混合物から選択されたコモノマーを含むコポリマー、例えば、スチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(共重合体)、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/マレイン酸無水物、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート;スチレンコポリマー及び他のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーの高耐衝撃性の混合物;及びスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンのようなスチレンのブロックコポリマー。
6b.6.)で言及されたポリマーの水素化から誘導された水素化芳香族ポリマー、とりわけアタクチックポリスチレンを水素化することにより調製されるポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)を含み、それはしばしばポリビニルシクロヘキサン(PVCH)として言及される。
6c.6a.)で言及されたポリマーの水素化から誘導された水素化芳香族ポリマー。
ホモポリマー及びコポリマーはシンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含むいずれの立体構造をも有し得;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーがまた含まれる。
7.スチレン又はα−メチルスチレンのような芳香族ビニルモノマーのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレン、ポリブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーにスチレン;ポリブタジエンにスチレン及びアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル);ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレート;ポリブタジエンにスチレン及びマレイン酸無水物;ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリル及びマレイン酸無水物又はマレイミド;ポリブタジエンにスチレン及びマレイミド;ポリブタジエンにスチレン及びアルキルアクリレート又はメタクリレート;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーにスチレン及びアクリロニトリル;ポリアルキルアクリレート又はポリアルキルメタクリレートにスチレン及びアクリロニトリル;アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレン及びアクリロニトリル、並びにそれらの6)に列挙されたコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、ASA又はAESポリマーとして既知であるコポリマー混合物。
8.ポリクロロプレン、塩化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩化及び臭化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩化又はスルホ塩化ポリエチレン、エチレン及び塩化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリンホモ−及びコポリマーのようなハロゲン原子含有ポリマー、とりわけハロゲン原子含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ボリフッ化ビニリデン並びに塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマーのようなそれらのコボリマー。
9.α,β−不飽和酸から誘導されたポリマー及びポリアクリレート及びポリメタクリレートのようなその誘導体;ブチルアクリレートで耐衝撃改善されたポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
10.9)で言及されたモノマーの互いの又は他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレート又はアクリロニトリル/ビニルハライドコポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
11.不飽和アルコール及びアミンから誘導されたポリマー又はそれらのアシル誘導体又はアセタール、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン;並びに上記1)で言及されたオレフィンとそれらのコポリマー。
12.ポリアルキレングリコール、ボリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド又はビスグリシジルエーテルとそれらのコポリマーのような環状エーテルのホモポリマー及びコポリマー。
13.ポリオキシメチレンのようなポリアセタール及びコモノマーとしてエチレンオキシドを含むポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレート又はMBSで変性されたポリアセタール。
14.ポリフェニレンオキシド及びスルフィド、及びポリフェニレンオキシドとスチレンポリマー又はポリアミドとの混合物。
15.一方はヒドロキシル末端化されたポリエーテル、ポリエステル及びポリブタジエンと、他方は脂肪族又は芳香族のポリイソシアナートから誘導されたポリウレタン、並びにそれらの前駆体。
16.ジアミシとジカルボン酸から及び/又はアミノカルボン酸又は対応するラクタムから誘導されたポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン及びアジピン酸から開始した芳香族ポリアミド;へキサメチレンジアミン及びイソフタル酸及び/又はテレフタル酸から及び変性剤としてのエラストマーを用いて又は用いずに調製されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド:及び上述されたポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマー又は化学的に結合されたか又はグラフトされたエラストマーとのブロックコポリマー;又は例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテトラメチレングリコ
ールのようなポリエーテルとのブロックコポリマー;並びにEPDM又はABSで変性されたポリアミド又はコポリアミド;及び加工の間に縮合されたポリアミド(RIMポリアミド系)。
17.ポリ尿素、ポリイミド、ボリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンズイミダゾール。
18.ジカルボン酸とジオールから及び/又はヒドロキシカルボン酸又は対応するラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)及びポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシル末端化ポリエーテルから誘導されたブロックポリエーテルエステル;及びまたポリカーボネート又はMBSで変性されたポリエステル。
19.ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
20.ポリケトン。
21.ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
22.フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂のような、1方ではアルデヒドから、他方ではフェノール、尿素及びメラミンから誘導された架橋ポリマー。
23.乾性及び非乾性アルキド樹脂。
24.飽和及び不飽和ジカルボン酸と、架橋剤としての多価アルコール及びビニル化合物とのコポリマーから誘導される不飽和ポリエステル樹脂、及びまたその低可燃性のハロゲン含有変性体。
25.置換されたアクリレートから誘導された架橋性アクリル樹脂、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート又はポリエステルアクリレート。
26.メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネート又はエポキシ樹脂で架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリレート樹脂。
27.脂肪族、環式脂肪族、複素環式又は芳香族グリシジル化合物、例えばビスフェノールAとビスフェノールFのジグリシジルエーテル生成物から誘導される架橋されたエポキシ樹脂であって、酸無水物又はアミンのような慣用の硬化剤により、又は所望により促進剤の存在下、架橋された前記エポキシ樹脂。
28.セルロース、ゴム、ゼラチンのような天然ポリマー及び化学的に変性されたそれらの同族の誘導体、例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース及び酪酸セルロース、又はメチルセルロースのようなセルロースエーテル、並びにロジン及びその誘導体。
29.前記ポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、PO
M/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS又はPBT/PET/PC。
成分(a)は好ましくは、熱可塑性の天然又は合成ポリマーである。
好ましい成分(a)の例は以下のものである:
a)オレフィンモノマー、例えばエチレン及びプロピレン、並びに1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン又は1−オクテンのような高級1−オレフィンのホモ及びコポリマー。特に好ましくは、ポリエチレン、LDPE及びLLDPE、HDPE及びポリプロピレン。
b)オレフィンモノマーと、ブタジエン、イソプレン及び環状オレフィン、例えばノルボルネンのようなジオレフィンモノマーとのホモ−及びコポリマー。
c)1種以上の1−オレフィン及び/又はジオレフィンと、一酸化炭素及び/又は、アクリル酸及び対応するアクリルエステル、メタクリル酸及びその対応するエステル、酢酸ビニル、ケトンビニル、スチレン、マレイン酸無水物及び塩化ビニルを含むがこれらに限定されない、他のビニルモノマーとのコポリマー。
d)ポリビニルアルコール。
e)ポリスチレン。
ポリオレフィン、特にポリエチレンが特に興味深い。
本発明の好ましい態様に従うと、成分(a)は、ポリオレフィンホモ−又はコポリマー、澱粉で変性されたポリオレフィン又は澱粉をベースとしたポリマー複合体、特にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンコポリマー又はポリプロピレンコポリマーである。
成分(b−0)は例えば、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.01ないし10%、好ましくは0.01ないし5%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
成分(b−I)は例えば、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.005ないし10%、好ましくは0.005ないし5%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
成分(b−II)は例えば、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.005ないし20%、又は0.005ないし10%、好ましくは0.1ないし15%又は1ないし10%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
成分(b−III)は好ましくは、分解し得るポリマーの総質量に対し、0.05ないし80%、好ましくは0.5ないし70%の量で、該分解し得るポリマー中に存在する。
成分(b−IV)は好ましくは、分解し得るポリマーの総質量に対し、0.05ないし40%、好ましくは0.5ないし30%の量で、該分解し得るポリマー中に存在する。
成分(b−V)は好ましくは、分解し得るポリマーの総質量に対し、0.01ないし20%、好ましくは0.01ないし10%の量で、該分解し得るポリマー中に存在する。
成分(b−VI)は好ましくは、分解し得るポリマーの総質量に対し、0.05ないし10%の量で、該分解し得るポリマー中に存在する。
成分(b−VII)は好ましくは、分解し得るポリマーの総質量に対し、0.005ないし1%、特に0.01ないし0.3質量%の量で、該分解し得るポリマー中に存在する。
成分(b−VIII)は好ましくは、分解し得るポリマーの総質量に対し、0.005ないし5%、特に0.05ないし1質量%の量で、該分解し得るポリマー中に存在する。
上記成分は、既知の方法により制御された形態で、例えば造形前又はその最中に、熱可塑性の天然又は合成ポリマー又はワックスに配合され得るか、又は必要によりその後の溶媒の蒸発を伴って、溶解されたか又は分散された化合物を熱可塑性の天然又は合成ポリマー又はワックスに塗布され得る。成分は、粉体、顆粒又は例えば2.5ないし25質量%の濃度でこれらの成分を含むマスターバッチの形態で、熱可塑性の天然又は合成ポリマー又はワックスに添加され得る。
所望により、成分(b−0)及び(b−I)及び所望により(b−II)ないし(b−VIII)は、熱可塑性の天然又は合成ポリマー又はワックスへの配合前に、互いにブレンドされ得る。それらは、重合前又はその最中に或いは架橋前に、ポリマーに添加され得る。
本発明はとりわけ、湿った環境での分解が望まれるすべての範囲において有益である。本発明の添加剤の使用は、上記の組成物から作られた製品が分解のために最終的に保管される場所の気候条件に応じ得る。
本発明に従い作られた幾つかの例となる製品の概要は、以下のとおりである。典型的に、製品は、比較的長期の耐用年数とそれに続く、比較的短期のその場で又は埋立地のいずれかで脆化及び崩壊が起きる期間を有することが必要とされる。製品は、ポリオレフィン又は他の有機ポリマーからなるフィルム製品であり得る。
適する農業用品の例は、マルチフィルム、小トンネル用フィルム、バナナバッグ、ダイレクトカバー、不織布、より糸及び鉢である。
前述の例のすべてにおいて、本発明に従い作られた製品は、使用の間にその特性を維持し、及びその耐用年数後に分解する。
マルチフィルムが、本発明の特に好ましい態様である。
マルチフィルムは、植物の生育の初期段階において、該植物を保護するために使用される。植物の種及び目的に応じて、マルチフィルムは、播種後に又は播種と同時に置かれ得る。それは、植物が特定の生育段階に到達するまで該植物を保護する。収穫が終了した場合、農地は他の栽培のために整備される。
標準的なプラスチックフィルムは、新しい栽培を可能にするために収集され及び処分されなければならない。標準的なプラスチック製のマルチフィルムに添加された場合、本発明の添加剤系(成分(b−0)及び(b−I)及び所望により(b−II)ないし(b−VIII))は、植物が必要とされる生育まで到達するまでフィルムがその性能を維持し、その後分解が始まり、そして新しい栽培が開始されなければならないときには、完全に脆化することを、可能にする。
耐用年数の及び分解までの期間及び完全な消滅までの期間の長さは、植物の種類及び環境条件に応じる。特定の時間的な必要性に応じて、添加剤組み合わせが設計される。
本発明の添加剤系の主要な成分は、後分解添加剤系(成分(b−0)及び(b−I)及び所望により(b−II))である。後分解系の適切な投与量により、必要とされる耐用年数及び分解及び消滅までの期間が得られ得る。マルチフィルムの連携的な耐用年数の例は、10ないし180日であり、24ヶ月までの耐用年数がまた必要され及び達成され得る。
このように、本発明のさらに好ましい態様は、上記定義された添加剤混合物を含み及び10ないし720日の耐用年数を有するマルチフィルムである。
マルチフィルムは、農学的な必要性に基づき、単層又は多層(好ましくは3層)であり、透明であるか又は適切に着色(白色、黒色、銀色、緑色、茶色)され得る。
マルチフィルムの厚さは例えば、5ないし100マイクロメーターの範囲にあり得る。10ないし60マイクロメーターのフィルムが好ましい。
本発明のさらなる態様は、有機ポリマーから作られた農農業用品の耐候性及び分解を制御するための方法であって、該方法は、本願明細書に定義される添加剤混合物を有機ポリマーに配合することを含む方法である。
本発明のもう一の態様は、
(b−0)光増感剤、
(b−I)遷移金属の有機塩、及び所望により
(b−II)無機過酸化物又は無機超酸化物
を含む添加剤混合物である。
本発明の他の態様は、以下の成分
(b−0)光増感剤、
(b−I)遷移金属の有機塩、及び
(b−V)式
Figure 2008534759
で表される2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1,4−ジイル基を含む光安定剤、例えば上記項目2.6の下で列挙されるもの
を含む添加剤混合物に、
以下の成分
(b−0)光増感剤、
(b−I)遷移金属の有機塩、及び
(b−IV)カーボンブラック
を含む添加剤混合物に、
以下の成分
(b−0)式(A)又は(B
Figure 2008534759
Figure 2008534759
[式中、
、R、R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数8ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基に
より置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、ポリオキシアルキレン残基;又は基−O−X、−C(O)−X、−O−C(O)−X、−C(O)−O−X、−N(X)(X)、−S−X、−SO−O−X、又は−SO−N(X)(X10)を表し、
、X、X、X、X、X、X、X、X及びX10は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し;及び
は、さらに炭素原子数8ないし20のアルキル基を表し;及び
、X、X、X、X、X、X、X及びX10は、互いに独立して、さらに炭素原子数1ないし20のアルキル基を表すが;但し、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち少なくとも1つの基は水素原子とは異なり;
nは2又は3を表し、
nが2を表す場合、Aは、基−Y−Z−Y−又は基−SO−N(G)−Z−N(G)−SO−を表し、
及びYは、互いに独立して、>N−G、−O−又は−S−を表し、
は、炭素原子数2ないし12のアルキレン基、酸素原子、硫黄原子又は>N−Gにより中断された炭素原子数2ないし16のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数1ないし4のアルキレン−(炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン)−炭素原子数1ないし4のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−フェニレン基又は炭素原子数1ないし4のアルキレン−フェニレン−炭素原子数1ないし4のアルキレン基又は式
Figure 2008534759
で表される基を表し、
は、−O−G、−S−G又は−N(G)(G)を表し、
、G、G、G、G、G、G及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオ
キシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し;
nが3を表す場合、Aは、基−Y−Z(Y−)(Y−)を表し、
、Y及びYは、互いに独立して、−N(G)−、−O−、−S−、又は−N(G)−SO−を表し、
及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し、及び
は、炭素原子数5ないし25のアルカントリイル基又は2,4,6−トリアジントリイル基を表す。]
で表されるアントラキノン誘導体、及び
(b−I)遷移金属の有機塩
を含む添加剤混合物、
に関する。
幾つかのアントラキノン誘導体は新規である。従って本発明のもう一の態様は、
2,6−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノン、
1−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノン、
2−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノン、
2,6−ビス[4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルオキシ]−アントラキノン、
2−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−1−オクタデシルオキシ−アントラキノン、
1,2−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノン、
1,2−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノン、
1,2−ビス[オクチルオキシ]アントラキノン、
1,5−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノン、
9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸ドデシルアミド、
2,6−ビス[ステアロイルオキシ]アントラキノン、及び
ビス[9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸]−1’,12’−ドデカンジイルジアミド
に関する。
本発明の他の態様は、熱可塑性の天然又は合成ポリマー又はワックス、及び上記定義された新規アントラキノン誘導体の少なくとも1種又は上記定義された新規添加剤混合物の1種を含む組成物;並びにそのような組成物から作られたポリマー製品である。適したポリマー製品の例は、本願明細書に与えられている。
本発明はまた、天然又は合成ポリマー又はワックスに上記定義された新規アントラキノン誘導体の少なくとも1種を配合することを含む、該天然又は合成ポリマー又はワックスの耐候性及び分解を制御する方法に関する。
本発明の他の態様は、
(a)有機ポリマー、及び
(b)上記定義された式(A)又は(B)で表されるアントラキノン誘導体
を含む組成物から作られた農業用品である。
本発明のさらなる態様はまた、以下の対象:
(a)有機ポリマー
(b−I)前記有機ポリマーの質量に対し、遷移金属の有機塩を0.005ないし10質量%、
(b−II)前記有機ポリマーの質量に対し、無機過酸化物又は無機超酸化物を1ないし10質量%
を含む組成物
から作られたポリマー製品、
成分(b−I)が、炭素原子数2ないし36のカルボン酸の、Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はV塩であり、且つ成分(b−II)が、CaOである、上記定義されたポリマー製品、
農業用品である、上記定義されたポリマー製品、
前記農業用品が、マルチフィルム、小トンネル用フィルム、作条用カバー、バナナバッグ、ダイレクトカバー、不織布、より糸及び鉢からなる群より選択される、上記定義されたポリマー製品、
包装材であり及び/又は消費者製品のために使用される、上記定義されたポリマー製品、
前記包装材が、食品、飲料又は化粧品のためである、上記定義されたポリマー製品、
衛生用品又は医薬用品である、上記定義されたポリマー製品、
フィルム、繊維、異形品、ボトル、タンク、コンテナ、シート、バッグ、発泡スチレンカップ、プレート、ブリスター包装材、ボックス、包装ラップ及びテープからなる群より選択される、上記定義されたポリマー製品、
射出成形、ブロー成形、圧縮成形、回転成形、スラッシュ成形、押出し、フィルムキャスティング、フィルムブローイング、圧延、熱成形、紡糸又は回転キャスティングにより成形される、上記定義されたポリマー製品、
(a)有機ポリマー、及び
(b−II)前記有機ポリマーの質量に対し、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の無機過酸化物、或いはアルカリ金属の無機超酸化物、或いは過酸化亜鉛を1ないし10質量%を含む組成物
から作られたポリマー製品、
成分(b−II)が、Na、CaO、ZnO又はMgOである、上記定義
されたポリマー製品、
成分(a)が、
ポリエステル、熱可塑性の脂肪族又は部分的に芳香族のポリエステルウレタン、脂肪族の又は芳香脂肪族のポリエステルカーボネート、及び脂肪族の又は部分的に芳香族のポリエステルアミド、ポリビニルアルコール又はそれらのブレンド;或いは、
上記ポリマーの1種以上と、天然の又は変性された澱粉、多糖類、リグニン、木粉、セルロース又はキチンとのブレンド;或いは
グラフトポリマー
からなる群より選択された分解し得るポリマーである、上記定義されたポリマー製品、
に関する。
成分(a)の他の例は、ポリエチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート/アジペート、ポリブチレンスクシネート/カーボネート、ポリブチレンスクシネート/テレフタレート、ポリブチレンアジペート/テレフタレート、ポリテトラメチレンアジペート/テレフタレート、ポリブチレンアジペート/テレフタレート、ポリカプロラクトン、ポリ(ヒドロキシアルカノエート)、例えばポリ3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/オクタノエートコポリマー、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/ヘキサノエート/デカノエートターポリマー、及びポリ乳酸である。
分解し得るポリマーの例は、幾つかの論文、例えばG.Hinrichsen他.,Macromol.Mater.Eng.,276/277,1ないし24(2000)及びM.Flieger他.,Folia Microbiol.48(1),27ないし44(2003)に引用されている。分解し得るポリエステルについての包括的な概要は、A.Steinbuechel,Y.Doi(第8版),Wiley VCH,Weinheim(2001)のBioploymers,Volumes 3a,3b及び4に与えられている。
熱可塑性の脂肪族又は部分的に芳香族のポリエステルウレタン、脂肪族の又は芳香脂肪族のポリエステルカーボネート、及び脂肪族の又は部分的に芳香族のポリエステルアミドは、米国特許第6,307,003号明細書に与えられている。分解し得るポリウレタンのさらなる例は、米国特許第5,961,906号明細書及び第5,898,049号明細書に与えられている。分解し得るポリエステルアミドの例は、米国特許第5,512,339号明細書に与えられている。上記米国特許は、参照により本願明細書に組み込まれている。
分解し得るポリマーの由来は、発酵により又は遺伝子的に変性された植物内での製造による化学物質であり得る。
以下の例が本発明をより詳細に示す。特に示されないならば、すべてのパーセンテージ及び部が質量によるものである。
実施例(A−1):2−ドデシル−アントラキノンの製造
Figure 2008534759
2−ドデシル−アントラキノンを、2段階合成において得た。
a)2−(4−ドデシル−ベンゾイル)−安息香酸の合成を、クロロホルム500mLの存在下で、フリーデルクラフツ反応において、ドデシルベンゼン45.0gとフタル酸無水物29.8gとを反応させることにより行った。反応抽出物の混合物へのAlCl58.5gの添加により、わずかな発熱が観察されたのに続き、1.5時間、HClガスの発生があった。ガス形成が停止した後、ガス形成が再度観察されるまで反応混合物を煮沸し、HClガスがもはや形成されなくなるまでさらに5時間還流した。室温まで冷却した後、反応塊を、水300mL中に注ぎ、HClを用いて酸性とし、そして濾過した。粗生成物を、pH7となるまで水を用いて洗浄した。2−(4−ドデシル−ベンゾイル)−安息香酸が、白色の結晶固体として得られた。
融点:85℃(収率:48%)
NMR解析により一般構造を確認した(異性体の存在のための証明である)。
b)2−(4−ドデシル−ベンゾイル)−安息香酸誘導体の閉環を、濃硫酸中で、90℃にて6時間、該化合物を加熱することにより行った。2−ドデシル−アントラキノンが、黄色固体として得られた。
融点:99ないし105℃(収率:20%)
実施例(A−2):2,6−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノンの製造
Figure 2008534759
2,6−ジヒドロキシ−アントラキノン85gを、N,N’−ジメチルアセトアミド1000mLを含む、自動撹拌器、温度計及び還流冷却器付きの、2リットルの丸底フラスコに加えた。2,6−ジヒドロキシ−アントラキノンが溶解するまで、混合物を80℃まで加熱した。KCO122gを加え、そして混合物を1時間撹拌した。その後、2−エチルヘキシルブロミド205.4gを、30分以内で滴下添加した。その後、反応物を80℃にて8時間そのままにした。反応物をその後濾過し、そしてロータリーエバポレータを使用して溶媒を蒸発させた。残留物をトルエン中に採取し、水を用いて3回洗浄し、引き続いて活性炭、トンシルアース(tonsil earth)を用いて処理し、そして濾過した。蒸発により溶媒を除去した後、所望の生成物が、イソプロパノール400mLからの再結晶化により精製された黄色固体として、得られた。
融点:70.9ないし74.7℃(収率:62%)
実施例(A−3):2,6−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノンの製造
Figure 2008534759
自動撹拌器、温度計、滴下漏斗及びコンデンサ付きの500mLの丸底フラスコ中で、2,6−ジヒドロキシ−アントラキノン10g及びKCO16.2gを、N,N’−ジメチルアセトアミド100mL中に懸濁し、そして120℃まで加熱した。1時間後、1−ブロモ−オクタデカン39.1gを滴下添加した。添加を完了後、混合物をさらに5時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物を一晩静置し、その間に黄色の沈澱物が形成した。TLC(薄層クロマトグラフィー)解析が、出発物質2,6−ジヒドロキシアントラキノンの存在を示したので、KCOのさらに5gを添加し、そして反応物をさらに2時間再加熱した、再度のTLC解析により、2,6−ジヒドロキシ−アントラキノンの完全な転換を確認した。室温に冷却後、混合物を濾過し、そして茶色の固体が得られた。粗生成物を70℃にてトルエン中に溶解し、そして水100mLを用いて3回洗浄した。有機溶媒の蒸発後、所望の生成物が、トルエンから再結晶化された黄色粉体として得られた。
融点:112ないし122℃(収率:71%)
実施例(A−4):1−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノンの製造
Figure 2008534759
自動撹拌器、温度計及びコンデンサ付きの500mLの丸底フラスコ中で、フェノール50gを60℃にて融解させた。1−アミノ−アントラキノン15g及びN,N,N’,N’−テトラブチル−6−クロロ−[1,3,5]−トリアジン−2,4−ジアミン49.6gを添加した。反応物を140℃に加熱し、そして4時間反応させた。混合物をジクロロメタン100mLを用いて希釈し、そしてその後、NaOH26gを含む水500mL中に注いて、フェノールを除去した。得られた沈澱物を濾過し、水100mL及びアセトン150mLを用いて洗浄した。所望の生成物が、他の精製をせずに、橙色粉体として
得られた。
融点:128ないし133℃(収率:94%)
実施例(A−5):2−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノンの製造
Figure 2008534759
自動撹拌器、温度計及びコンデンサ付きの500mLの丸底フラスコ中で、フェノール50gを60℃にて融解させた。2−アミノ−アントラキノン12g及びN,N,N’,N’−テトラブチル−6−クロロ−[1,3,5]−トリアジン−2,4−ジアミン38gを加え、茶色の溶液を形成した。反応物を140℃に加熱し、そして4時間反応させた。混合物をジクロロメタン50mL中に注いだ。この溶液を、40℃にて、NaOH26.5gを含む水500mLに滴下添加した。有機揮発物を、蒸留により90℃にて除去し、そして生じた懸濁液を濾過し、そして水を用いて洗浄して茶色の粉体を得た。シクロヘキサンからの再結晶化がが、黄色粉体として所望の生成物を与えた。
融点:140ないし145℃(収率:73%)
実施例(A−6):2,6−ビス[4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルオキシ]−アントラキノンの製造
Figure 2008534759
自動撹拌器、温度計、滴下漏斗及びコンデンサ付きの500mLの丸底フラスコ中に、THF(テトラヒドロフラン)300mL、水20mL及び2,6−ジヒドロキシ−アントラキノン15gを加えた。溶液を0℃に冷却し、そして1時間撹拌した。その後、NaOH2.75gを加え、そして1時間撹拌した。その後、THF50mL中に溶解した塩化シアヌル12.65gを30分以内に滴下添加し、それにより沈澱物が形成した。添加
の完了後、反応物を0℃にてさらに1時間撹拌し、そしてその後25℃まで加温し、そして該温度にて12時間撹拌した。反応混合物をその後、濾過し、そして水を用いて洗浄して、塩を除去した。沈澱物をトルエン中に懸濁し、還流し、そしてジブチルアミン57gを30分以内に滴下添加した。反応を110℃にて8時間続けた。室温に冷却後、トルエン相を、KCO31.7gを含む水200mLを用いて抽出し、その後水100mLを用いて2回洗浄した。トルエンの除去後、イソプロパノールからの再結晶化により精製された赤色の粉体が得られた。
融点:100ないし105℃(収率:42%)
実施例(A−7):2−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−1−オクタデシルオキシ−アントラキノンの製造
Figure 2008534759
合成は、自動撹拌器、温度計及び還流冷却器付きの500mLの丸底フラスコ中で行った。N,N’−ジメチルアセトアミド200mL中に、KHCO9.14g及び1,2−ジヒドロキシ−アントラキノン(アリザリン)20gを混合し、そして1時間で80℃まで加熱した。2−エチルヘキシルブロミド27.6gを30分以内に滴下添加した。6時間後、反応を完了した。その後、KHCO0.9当量を添加し、そして混合物を100℃まで加熱し、そして該温度に保持した。4時間後、1−ブロモ−オクタデカン27.6gを、30分以内にKHCOさらに1当量とともに混合物に添加した。2時間後、温度を125℃まで上げ、さらに2時間維持し、そしてその後、1−ブロモ−オクタデカン0.5当量を添加した。反応を2時間し続けた。完了後、反応混合物を室温まで冷却し、そして沈澱した生成物を濾過し、そして水500mLを用いて洗浄した。得られた粗生成物45gをイソプロパノールから再結晶化し、そして加熱したアセトンを用いて洗浄して、黄色の結晶として所望の化合物32gを得た(95%HPLC(高速液体クロマトグラフィー))。
融点:61ないし68℃(収率:64%)
実施例(A−8):1,2−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノンの製造
Figure 2008534759
1,2−ジヒドロキシ−アントラキノン20g及びKCO34.4gを、N,N−ジメチルアセトアミド250mLを含む、自動撹拌器、温度計及び還流冷却器付きの500mLの丸底フラスコ中に加えた。混合物を80℃まで加熱し、そしてその後、60分間撹拌した。その後、1−ブロモ−オクタデカン82.9gを1時間以内に、分けながら添加した。反応を6時間し続けた。周囲温度まで冷却した後、濃厚な沈澱物が形成した。混合物を濾過できるように、さらなる溶媒100mLを添加した。フィルタケーキを、N,N−ジメチルアセトアミド50mL及び水200mLを用いて洗浄した。残留物を、N,
N−ジメチルアセトアミド中に再度採取し、濾過し及び水200mLを用いて洗浄した。
所望の生成物が黄色粉体として得られた。
融点:100ないし107℃(収率:93%)
実施例(A−9):1,2−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノンの製造
Figure 2008534759
1,2−ジヒドロキシ−アントラキノン100gを、N,N−ジメチルアセトアミド500mLを含む、自動撹拌器、温度計及び還流冷却器付きの2リットルの丸底フラスコ中に加えた。混合物を30分間で80℃まで加熱した。KCO172.6gを添加し、そして混合物を80℃にて1時間放置した。その後、2−エチルヘキシルブロミド241.8gを1時間以内に滴下添加した。反応物を、合わせて8時間反応させた。その後、KCO1をさらに0.5当量添加し、そして80℃にてさらに1時間加熱し続けて、反応を完了した。塩を除去するための濾過後、溶媒を蒸発させた。残留した茶色のオイルをトルエン500mL中に溶解し、活性炭及びトンシルアースを用いて処理し、水200mLを用いて3回洗浄し、そして最後に硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。所望の生成物146gが橙色のオイルとして得られた。
融点なし(液体)
(収率:75%)
実施例(A−10):1,2−ビス[オクチルオキシ]アントラキノンの製造
Figure 2008534759
自動撹拌器、熱電温度計、滴下漏斗及びコンデンサ付きの4つ首丸底フラスコに、N,N−ジメチルアセトアミド250mL、1,2−ジヒドロキシ−アントラキノン50g及びKCO86.3gを、続けて入れた。混合物を80℃まで加熱し、そして該温度で1時間撹拌した。1−オクチルブロミド100.9gを30分以内に滴下添加した。反応を80℃にて4時間進行させた。室温まで冷却したことにより、生成物が溶液から沈澱して、濃厚なパルプ状物を形成した。N,N−ジメチルアセトアミド50mLを添加して、混合物の操作性を向上させた。反応塊をその後濾過し、N,N−ジメチルアセトアミド50mLを用いて、そして最後に水を用いて洗浄して、形成した塩を除去した。残留した固体をCHCl500mL中に溶解し、水200mLを用いて3回洗浄し、無水NaSOを用いて乾燥し、そしてトンシルアース及び活性炭を用いて処理した。トンシルアースを用いた濾過後、生じた黄色の溶液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮して、黄色の固体として所望の生成物70gを得た。
融点:91ないし94℃(収率:72%)
実施例(A−11):1,5−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノンの製造
Figure 2008534759
2リットルのオートクレーブに、水750mL及びKOH41gを入れた。その後、1,5−ジヒドロキシアントラキノン50gをゆっくりと撹拌しながら添加し、その後2−エチルヘキシルブロミド120g及びベンジル−ジメチル−オクチル−アンモニウムクロリド(相間移動触媒)0.5gを添加した。撹拌頻度を250rpmまで上げ、そして反応塊を、1時間以内に170℃まで加熱した。該温度に到達後、反応を8時間し続けた。その後、混合物を80℃まで冷却し、そして反応塊をビーカーに注ぎ、そして室温まで冷却させた。撹拌下、CHCl800mLを加え、そして混合物を30分間撹拌した。生じた2相を分液漏斗を用いて分離した。有機相を水を用いて3回洗浄し、そして続いてトンシルアース及び活性炭を用いて処理した。溶媒をその後、ロータリーエバポレーターを用いて蒸発させた。得られた暗色の残留物を、イソプロパノールから2回、再結晶させた(溶媒と固体の比は、2:1容量/質量である。)。GLC(気液クロマトグラフィー)解析により、二置換された生成物が84%であり、及び一置換された生成物が14%であることが明らかとなった。イソプロパノールからの3回目の結晶化段階の後に、黄色固体21.2gが得られた。HPLC(高速液体クロマトグラフィー)及びH−NMR解析により、一置換された誘導体の除去が確認された。
融点:105℃(収率:22%)
実施例(A−12):1,5−ビス[オクチルオキシ]アントラキノンの製造
Figure 2008534759
実施例(I−b−1−13)に記載される一般的な合成手順を適用した。反応を8時間後に終了した。水相を、CHCl2×500mL中に採取し、そして分離した。有機相をその後、水200mLを用いて3回洗浄した。トンシルアース、活性炭及び無水NaSOを用いた処理の後、生じた橙色の溶液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮した。得られた茶色の固体を、イソプロパノール(2:1)から2回再結晶化して、橙色の固体を得た。HPLC解析により、一置換された生成物22%の存在が確認された。そこで、固体をCHCl250mLに再溶解し、そして溶液を25質量%KOH水溶液100mLを用いて処理した。形成した沈澱物を濾去し、そして生じた溶液を濃縮して、イソプロパノールから再結晶化した橙色−黄色の固体を得た。黄色の固体34.2gが得られた。HPLC及びH−NMR解析により、一置換された誘導体の除去が確認された。
融点:90ないし94℃(収率:35%)
実施例(A−13):9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸ドデシルアミドの製造
Figure 2008534759
自動撹拌器、熱電温度計、滴下漏斗及びコンデンサ付きの1リットルの丸底フラスコに、THF300mL中に懸濁させた9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホニルクロリドを入れた。その後、1−ドデシルアミン37.17gをTHF150mL中に溶解し、そして室温にて15分以内に滴下添加した。アミンの添加の間に20℃の温度上昇が観察された。溶液を4時間還流し、そしてその後、室温まで冷却し、続いて溶液から最終生成物の部分的な沈澱を行った。水300mLを添加し、所望の生成物の沈澱を導いた。濾過後、沈澱物を水300mLを用いて4回洗浄し、そして白色の粉体42.5gが得られた。
融点:157ないし165℃(収率:95%)
実施例(A−14):2,6−ビス−ステアロイルオキシ−アントラキノンの製造
Figure 2008534759
マグネチックスターラー、熱電温度計、滴下漏斗及び還流冷却器付きの100mLの、窒素充填された4つ首丸底フラスコに、室温にて、30mLTHF、2,6−ジヒドロキシアントラキノン2.4g及びトリエチルアミン15mLを入れた。その後、ステアロリルクロリド18.1gを室温にて添加した。溶液を30℃にて24時間維持し、そしてロータリーエバポレーターを用いて真空内で濃縮した。生じた残留物を、THF及び水を用いて洗浄し、そして乾燥させた。所望の生成物3.1gが成長した固体として得られた。融点:129ないし132℃(収率:40%)
実施例(B−1−1):ビス[9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸]−1’,12’−ドデカンジイルジアミドの製造
Figure 2008534759
9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホニルクロリドの2当量を使用し、そしてこれを1,12ドデカンジイルジアミンの1当量と反応させて、二量体構造を得た。自動撹拌器、熱電温度計及びコンデンサ付きの100mLの4つ首丸底フラスコ内で、9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホニルクロリド1.5gをTHF30mL中に溶解し、そして10分間撹拌した。その後、ジアミン0.49gを少しずつ添加した。15分後、KCO0.74gを含む水溶液10mLを滴下添加した。溶液は急速に粘性が高まり、そして60ないし65℃まで2時間で加熱した。冷却後、生じた沈澱物を濾過し、水を用いて洗浄し、そして乾燥させた。所望の生成物1.7gが白色の固体として得られた。
融点:238℃(収率:95%)
実施例A:
1)50μm厚のフィルムの調製:
ターボミキサー(カシア,ラボ(Caccia,Labo)10)中で、表中に示され
た添加剤1%を、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE;ダウレックスNG5056−E(Dowlex NG 5056−E)(登録商標));メルトインデックス:190℃及び2.16kgにて1.1g/10分)と混合した。LLDPEは、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット0.12%、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.02%、及びオクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.03%を含む。混合物を、O.M.C.二軸スクリュー押出機(ebv19/25型)を使用して、200℃の最大温度にて、顆粒へと押出した。顆粒をその後、210℃の最大温度にて駆動するブロー押出機(フォルマック(Formac))を使用して、50μm厚のフィルムに転換した。
2)25μm厚のフィルムの調製:
上記1)の下で記載された手順を、添加剤10%を使用したことを除いて繰り返し、そして得られたポリマー顆粒をその後、同様のLLDPEを用いて10分の1(w/w)に薄め、そして210℃の最大温度にて駆動するブロー押出機(ドルチ(Dolci)(登録商標))を使用して、25μm厚のフィルムに転換した。
(“%”は、LLDPEに対する“質量%”を意味する。)
3)曝露:
a)フィルム試料を、6500Wキセノンランプ(連続ライトサイクル,ブラックパネル温度=63℃)付きのATLASウェザロメーター(WOM;Ci65A型)内で曝露した。
b)フィルムを、典型的なマルチフィルム設置と同様に、一部が園芸土の上となり及び一部が園芸土の下となるように屋外で曝露した。曝露は、平均照射量がおよそ110KLys/年である、ポテッチョマルコーニ(Pontecchio Marconi)(イタリア国,ボローニャ)において、6月から9月まで行った。
評価パラメータ:
カルボニル増加分(CO):曝露時間に応じてのカルボニルバンドの増加分(1710cm−1)の評価は、FT−IR Perkin−Elmer Spectrum Oneを用いて観察した(高い数値はポリマーの分解を示す。)。
クラッキングまでの時間:フィルム試料の目で見える損傷は、“表面のクラッキングの最初の形跡までの時間”に従い評価した。屋外での曝露において、“クラッキングまでの時間”は、土の表面に曝露された部分において評価した。
以下の表は、WOM曝露における、ポリエチレンフィルムの、IRにより測定されたカルボニル増加分の増大を示している:参考材料は、添加剤を含んでいないフィルムである。
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
Figure 2008534759
実施例B:
(1)フィルムの調製:
添加剤のマスターバッチを、以下の手順に従い得た:
添加剤を、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE;ダウレックスNG5056−E;メルトインデックス:190℃及び2.16kgにて1.1g/10分)と混合した。LLDPEは、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット0.12%、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.02%、及びオクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.03%を含む。
以下の表中に示される他の添加剤は:
ステアリン酸マンガン(シェファードケミカル社(Shepherd Chemical Company)から)
過酸化カルシウム(ソルベー−インテロックス(Solvay−Interox)からのイクスパー75C(Ixper 75C)(登録商標))
ポリ−β−ピネン(DRTからのデルコライト S115(Dercolyte S115)(登録商標))
である。
LLDPEの粉体及び添加剤を、ドラム型のフープミキサー(ロンラド(Rhonrad)中で又はターボミキサー(カシア,ラボ10)中のいずれかで均質化した。混合物を、O.M.C.二軸スクリュー押出機(ebv19/25型)又はコマック(Comac)二軸スクリュー押出機のいずれかを使用して、200℃の最大温度にて、顆粒へと押出した。
顆粒をその後、同様のLLDPEを用いて特定の荷重で薄め、そして210℃の最大温度にて駆動するブロー押出機(ドルチ(登録商標))を使用して、25μm厚のフィルムに転換した。
Figure 2008534759
(2)曝露:
フィルムを、典型的なマルチフィルム設置と同様に、一部が園芸土の上となり及び一部が園芸土の下となるように屋外で曝露した。曝露は、平均照射量がおよそ110KLys/年である、ポテッチョマルコーニ(イタリア国,ボローニャ)において、初夏に行った。
(3)評価パラメータ:
a)カルボニル増加分(CO):曝露時間に応じてのカルボニル吸収バンドの増加分(1710cm−1)の評価は、FT−IR Perkin−Elmer Spectrum Oneを用いて観察した(高い数値はポリマーの分解を示す。)。
b)フィルムの外観:フィルム試料の目で見える損傷(クラッキング)は、“表面のクラッキングの最初の形跡までの時間”に従い評価した。屋外で曝露されたフィルム試料の目で見えるクラッキング又は消失は、土の表面及び土の下に曝露された部分の両方において評価した。
結果を以下の表に示す。
Figure 2008534759
実施例C:
ターボミキサー(カシア(登録商標),ラボ10)中で、ステアリン酸コバルト1.35質量%及び炭酸カルシウム及びCaO(アルドリッヒ(Aldrich)(登録商標))を含む添加剤マスターバッチを、190℃及び2.16kgにて1.1g/10分のメルトインデックスを有するLLDPE(ダウレックス(登録商標)5056NG)と混合した。混合物を、O.M.C.押出機(ebv19/25型)を使用して、200℃の最大温度にて、顆粒へと押出し、該顆粒をその後、210℃の最大温度にて駆動するブロー押出機(フォルマック)を使用して、50μm厚のフィルムに転換した。
得られたフィルム試料を表C−1に列挙する。
Figure 2008534759
評価パラメータ:
クラックまでの時間:表面のクラッキングの最初の形跡までの時間に従い評価した。
カルボニル増加分(CO):曝露時間に応じてのカルボニルバンドの増加分(1710
cm−1)の評価は、FT−IR Perkin−Elmer Spectrum Oneを用いて観察した。カルボニル増加分は、ポリオレフィンの解析及び分解の評価のための幅広い判定基準である。
試験方法:
1)水中に浸漬したフィルムを用いた50℃におけるオーブン老化:
水(HPLCのための、ウォータープラス等級(grade Water plus),カルロ エルバ(Carlo Erba))で満たした石英セル中に封入した、フィルム試料BないしDを、空気循環オーブン(ヘラレウス(Heraeus)(登録商標),UT6120型)中に曝露した。曝露時間に応じたカルボニル増加分の増大を、表C−2に示す。クラッキングまでの時間を表C−3に示す。
Figure 2008534759
結果は、CaOの存在下で(試料C及びD)、促進した分解を明らかに示した。
Figure 2008534759
カルボニル増加分だけでなくクラッキングまでの時間により、CaOの存在における促進した分解が確認された。フィルムBは、クラッキングの徴候を示さなかった一方で、CaO5質量%を含むフィルムDは、半分以下の曝露時間でクラッキングを示した。
2)70℃及び100%湿度におけるオーブン中での曝露時間:
この場合、フィルムは、水中に完全には浸漬させず、石英フラスコが水で底部を満たされただけであり、そしてオーブン(ホロ(Horo)(登録商標),080V型)中で曝露した。曝露時間に応じたカルボニル増加分の増大を、表C−4に示す。クラッキングまでの時間を表C−5に列挙する。
Figure 2008534759
Figure 2008534759
フィルムの酸化を促進するための酸素の利用性を高めるために、反応の設定を変えたことにより、表C−2及びC−3に示された結果が確認されたが、ずっと短い時間スケールで確認された。
3)80℃での土壌中における曝露
慣用の湿った園芸用の土壌(園芸センター内で得られた)を、蓋付きのプラスチック箱内に満たした。材料A、B、C及びDのフィルムを、透明陽画のためのフレームに固定し、そして土壌中に突っ込んだ。蓋を閉じ、そして試料を80℃にて実験室用のオーブン内に置いた。フィルムの外観に関して毎週管理した。5週間後、フィルムDは茶色っぽく変化し、そして消失した。土壌を調べると、プラスチック片は見られなかった。フィルムCは、強い黄変及び重大な構造上の損傷(フィルムの穴及びフィルムの部分的欠損。)を示した。5週間後、フィルムBは、僅かな黄変を示したが、クラッキングは示さなかった。フィルムAはまだ変化しておらず、黄変の形跡も構造上の損傷も示さなかった。

Claims (47)

  1. (a)有機ポリマー及び
    (b)以下の成分
    (b−0)光増感剤、
    (b−I)遷移金属の有機塩、及び所望により
    (b−II)無機過酸化物又は無機超酸化物
    を含む添加剤混合物
    を含む組成物から作られた農業用品。
  2. 成分(b−I)は、炭素原子数2ないし36のカルボン酸の、Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はV塩である、請求項1に記載の農業用品。
  3. 成分(b−I)は、炭素原子数12ないし20のアルカン酸のMn塩又は炭素原子数12ないし20のアルケン酸のMn塩である、請求項1に記載の農業用品。
  4. 成分(b−II)は、アルカリ金属、アルカリ土類金属又は遷移金属の無機過酸化物、或いはアルカリ金属、アルカリ土類金属又は遷移金属の無機超酸化物である、請求項1に記載の農業用品。
  5. 成分(b−II)は、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過酸化バリウム、過酸化リチウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化亜鉛、過酸化銀、過酸化銅、過酸化鉄、超酸化リチウム、超酸化ナトリウム、超酸化カリウム、超酸化ルビジウム又は超酸化セシウムである、請求項1に記載の農業用品。
  6. 成分(b−II)は、過酸化ナトリウム、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム又は過酸化亜鉛である、請求項1に記載の農業用品。
  7. 成分(b−0)は、ポリテルペン樹脂、又はアントラキノン誘導体である、請求項1に記載の農業用品。
  8. 成分(b−0)は、ポリ−α−ピネン、ポリ−β−ピネン、ポリリモネン、或いはα−ピネンのコポリマー、β−ピネンのコポリマー又はリモネンのコポリマーからなる群より選択されるポリテルペン樹脂である、請求項1に記載の農業用品。
  9. 成分(b−0)は、ポリ−β−ピネンである、請求項1に記載の農業用品。
  10. 成分(b−0)が、式(A)又は(B)
    Figure 2008534759

    Figure 2008534759
    [式中、
    、R、R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、ポリオキシアルキレン残基;又は基−O−X、−C(O)−X、−O−C(O)−X、−C(O)−O−X、−N(X)(X)、−S−X、−SO−O−X、又は−SO−N(X)(X10)を表し、
    、X、X、X、X、X、X、X、X及びX10は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表すが;但し、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち少なくとも1つの基は水素原子とは異なり;
    nは2又は3を表し、
    nが2を表す場合、Aは、基−Y−Z−Y−又は基−SO−N(G)−Z−N(G)−SO−を表し、
    及びYは、互いに独立して、>N−G、−O−又は−S−を表し、
    は、炭素原子数2ないし12のアルキレン基、酸素原子、硫黄原子又は>N−Gにより中断された炭素原子数2ないし16のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭素原子数5ないし12のシ
    クロアルキレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数1ないし4のアルキレン−(炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン)−炭素原子数1ないし4のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−フェニレン基又は炭素原子数1ないし4のアルキレン−フェニレン−炭素原子数1ないし4のアルキレン基又は式
    Figure 2008534759
    で表される基を表し、
    は、−O−G、−S−G又は−N(G)(G)を表し、
    、G、G、G、G、G、G及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し;
    nが3を表す場合、Aは、基−Y−Z(Y−)(Y−)を表し、
    、Y及びYは、互いに独立して、−N(G)−、−O−、−S−、又は−N(G)−SO−を表し、
    及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し、及び
    は、炭素原子数5ないし25のアルカントリイル基又は2,4,6−トリアジントリイル基を表す。]
    で表されるアントラキノン誘導体である、請求項1に記載の農業用品。
  11. 成分(b−0)は、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち7つの基が水素原子を表し且つこの群の1つの基が水素原子とは異なるところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体である、請求項10に記載の農業用品。
  12. 成分(b−0)は、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち6つの基が水素原子を表し且つこの群の2つの基が水素原子とは異なるところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体である、請求項10に記載の農業用品。
  13. 成分(b−0)は、
    、R、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つRが水素原子とは異なるか、又は
    、R、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つRが水素原子とは異なるか、又は
    、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つR及びRが水素原子とは異なるか、又は
    、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つR及びRが水素原子とは異なるか、又は
    、R、R、R、R及びRが水素原子を表し且つR及びRが水素原子とは異なる
    ところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体である、請求項10に記載の農業用品。
  14. 成分(b−0)は、R、R、R及びRが水素原子を表すところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体である、請求項10に記載の農業用品。
  15. 成分(b−0)は、
    、R、R、R、R、R、R及びRが、互いに独立して、水素原子、炭素原子数8ないし20のアルキル基、基−O−X、−O−C(O)−X、−N(X)(X)又は−SO−N(X)(X10)を表し、
    が、水素原子、炭素原子数8ないし20のアルキル基、又は未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基を表し;X、X、X、X及びX10が、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、又は未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基を表すが;但し、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち1つ又は2つの基は水素原子とは異なり、且つこの群のその他の基は水素原子を表す
    ところの式(A)で表されるアントラキノン誘導体である、請求項10に記載の農業用品。
  16. 成分(b−0)は、式(B−1)
    Figure 2008534759
    で表されるアントラキノン誘導体である、請求項10に記載の農業用品。
  17. 成分(b−0)は、
    nが2又は3を表し、
    nが2を表す場合、Aが基−SO−N(H)−Z−N(H)−SO−を表し、
    が炭素原子数2ないし20のアルキレン基を表し;及び
    nが3を表す場合、Aは基
    Figure 2008534759
    を表す
    ところの式(B)で表されるアントラキノン誘導体である、請求項10に記載の農業用品。
  18. 成分(b−0)は、ポリ−β−ピネン又は1,2−ビス[2−エチルヘキシルオキシ]アントラキノンであり、
    成分(b−I)は、ステアリン酸マンガンであり、及び
    成分(b−II)は、過酸化カルシウムである、
    請求項1に記載の農業用品。
  19. 以下の成分
    (b−0)ポリテルペン、及び
    (b−I)炭素原子数2ないし36のカルボン酸の、Fe、Ce、Mn、Cu又はV塩を含む添加剤混合物。
  20. 以下の成分
    (b−III)充填材又は強化材、
    (b−IV)顔料、
    (b−V)光安定剤、
    (b−VI)加工添加剤、
    (b−VII)抗酸化剤、
    (b−VIII)Ca、Mg、Zn又はAlの無機又は有機塩、或いは、Ca、Mg、Zn又はAlの酸化物
    の1種以上をさらに含む、請求項1に記載の農業用品。
  21. 以下の成分
    (b−IV)顔料、
    (b−V)光安定剤
    の1種以上をさらに含む、請求項1に記載の農業用品。
  22. 成分(a)は、熱可塑性の天然又は合成ポリマーである、請求項1に記載の農業用品。
  23. 成分(a)は、ポリオレフィンホモ−又はコポリマー、澱粉で変性されたポリオレフィン又は澱粉をベースとしたポリマー複合体である、請求項1に記載の農業用品。
  24. 成分(a)は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンコポリマー又はポリプロピレンコポリマーである、請求項1に記載の農業用品。
  25. マルチフィルム、小トンネル用フィルム、バナナバッグ、ダイレクトカバー、不織布、より糸及び鉢からなる群より選択される、請求項1に記載の農業用品。
  26. マルチフィルムである、請求項1に記載の農業用品。
  27. 有機ポリマーから作られた農業用品の耐候性及び分解を制御する方法であって、該方法は、請求項1に定義される添加剤混合物を該有機ポリマーに配合することを含む、方法。
  28. 有機ポリマーから作られた農農業用品の耐候性及び分解を制御するための、請求項1に定義される添加剤混合物の使用。
  29. 以下の成分
    (b−0)光増感剤、
    (b−I)遷移金属の有機塩、及び所望により
    (b−II)無機過酸化物又は無機超酸化物
    を含む添加剤混合物。
  30. 以下の成分
    (b−0)光増感剤、
    (b−I)遷移金属の有機塩、及び
    (b−V)式
    Figure 2008534759
    で表される2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1,4−ジイル基を含む光安定剤を含む添加剤混合物。
  31. 以下の成分
    (b−0)光増感剤、
    (b−I)遷移金属の有機塩、及び
    (b−IV)カーボンブラック
    を含む添加剤混合物。
  32. 以下の成分
    (b−0)式(A)又は(B
    Figure 2008534759
    Figure 2008534759
    [式中、
    、R、R、R、R、R、R及びRは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数8ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、ポリオキシアルキレン残基;又は基−O−X、−C(O)−X、−O−C(O)−X、−C(O)−O−X、−N(X)(X)、−S−X、−SO−O−X、又は−SO−N(X)(X10)を表し、
    、X、X、X、X、X、X、X、X及びX10は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し;及び
    は、さらに炭素原子数8ないし20のアルキル基を表し;及び
    、X、X、X、X、X、X、X及びX10は、互いに独立して、さらに炭素原子数1ないし20のアルキル基を表すが;但し、R、R、R、R、R、R、R及びRからなる群のうち少なくとも1つの基は水素原子とは異なり;
    nは2又は3を表し、
    nが2を表す場合、Aは、基−Y−Z−Y−又は基−SO−N(G)−Z−N(G)−SO−を表し、
    及びYは、互いに独立して、>N−G、−O−又は−S−を表し、
    は、炭素原子数2ないし12のアルキレン基、酸素原子、硫黄原子又は>N−Gにより中断された炭素原子数2ないし16のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン基、炭素原子数1ないし4のアルキレン−(炭素原子数5ないし12のシクロアルキレン)−炭素原子数1ないし4のアルキレン基、フェニレン基、フェニレン−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−フェニレン基又は炭素原子数1ないし4のアルキレン−フェニレン−炭素原子数1ないし4のアルキレン基又は式
    Figure 2008534759
    で表される基を表し、
    は、−O−G、−S−G又は−N(G)(G)を表し、
    、G、G、G、G、G、G及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し;
    nが3を表す場合、Aは、基−Y−Z(Y−)(Y−)を表し、
    、Y及びYは、互いに独立して、−N(G)−、−O−、−S−、又は−N(G)−SO−を表し、
    及びGは、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルアミノ基、ジ(炭素原子数1ないし10のアルキル)アミノ基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基又はヒドロキシ基により置換された炭素原子数1ないし20のアルキル基;炭素原子数3ないし20のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし
    9のシクロアルケニル基、1、2又は3個の炭素原子数1ないし10のアルキル基により置換された炭素原子数5ないし9のシクロアルケニル基;フェニル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基により置換されたフェニル基;炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数1ないし10のアルキルオキシ基及びヒドロキシ基からなる群より選択される1、2又は3個の基によりフェニル基上で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;未置換であるか又は置換された5又は6員環のヘテロ環基、又はポリオキシアルキレン残基を表し、及び
    は、炭素原子数5ないし25のアルカントリイル基又は2,4,6−トリアジントリイル基を表す。]
    で表されるアントラキノン誘導体、及び
    (b−I)遷移金属の有機塩
    を含む添加剤混合物。
  33. 2,6−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノン、
    1−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノン、
    2−(4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルアミノ)−アントラキノン、
    2,6−ビス[4,6−ビス[ジブチルアミノ]−[1,3,5]−トリアジン−2−イルオキシ]−アントラキノン、
    2−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−1−オクタデシルオキシ−アントラキノン、
    1,2−ビス[オクタデシルオキシ]アントラキノン、
    1,2−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノン、
    1,2−ビス[オクチルオキシ]アントラキノン、
    1,5−ビス[2−エチル−ヘキシルオキシ]アントラキノン、
    9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸ドデシルアミド、
    2,6−ビス[ステアロイルオキシ]アントラキノン、及び
    ビス[9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロ−アントラセン−2−スルホン酸]−1’,12’−ドデカンジイルジアミド
    からなる群より選択されるアントラキノン誘導体。
  34. 熱可塑性の天然又は合成ポリマー又はワックス、及び
    請求項33に定義される少なくとも1種のアントラキノン誘導体
    を含む組成物。
  35. (a)有機ポリマー、及び
    (b)請求項10に定義される式(A)又は(B)で表されるアントラキノン誘導体
    を含む組成物から作られた農業用品。
  36. (a)有機ポリマー。
    (b−I)前記有機ポリマーの質量に対し、遷移金属の有機塩を0.005ないし10質量%、
    (b−II)前記有機ポリマーの質量に対し、無機過酸化物又は無機超酸化物を1ないし10質量%
    を含む組成物
    から作られたポリマー製品。
  37. 成分(b−I)は、炭素原子数2ないし36のカルボン酸の、Fe、Ce、Co、Mn、Cu又はV塩であり、且つ成分(b−II)は、CaOである、請求項36に記載のポリマー製品。
  38. 農業用品である、請求項36に記載のポリマー製品。
  39. 前記農業用品は、マルチフィルム、小トンネル用フィルム、作条用カバー、バナナバッグ、ダイレクトカバー、不織布、より糸及び鉢からなる群より選択される、請求項38に記載のポリマー製品。
  40. 包装材であり及び/又は消費者製品のために使用される、請求項36に記載のポリマー製品。
  41. 前記包装材が、食品、飲料又は化粧品のためである、請求項40に記載のポリマー製品。
  42. 衛生用品又は医薬用品である、請求項36に記載のポリマー製品。
  43. フィルム、繊維、異形品、ボトル、タンク、コンテナ、シート、バッグ、発泡スチレンカップ、プレート、ブリスター包装材、ボックス、包装ラップ及びテープからなる群より選択される、請求項36に記載のポリマー製品。
  44. 射出成形、ブロー成形、圧縮成形、回転成形、スラッシュ成形、押出し、フィルムキャスティング、フィルムブローイング、圧延、熱成形、紡糸又は回転キャスティングにより成形される、請求項36に記載のポリマー製品。
  45. (a)有機ポリマー、及び
    (b−II)前記有機ポリマーの質量に対し、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の無機過酸化物、或いはアルカリ金属の無機超酸化物、或いは過酸化亜鉛を1ないし10質量%を含む組成物
    から作られたポリマー製品。
  46. 成分(b−II)は、Na、CaO、ZnO又はMgOである、請求項45に記載のポリマー製品。
  47. 成分(a)は、
    ポリエステル、熱可塑性の脂肪族又は部分的に芳香族のポリエステルウレタン、脂肪族の又は芳香脂肪族のポリエステルカーボネート、及び脂肪族の又は部分的に芳香族のポリエステルアミド、ポリビニルアルコール又はそれらのブレンド;或いは、
    上記ポリマーの1種以上と、天然の又は変性された澱粉、多糖類、リグニン、木粉、セルロース又はキチンとのブレンド;或いは
    グラフトポリマー
    からなる群より選択された分解性ポリマーである、請求項45に記載のポリマー製品。
JP2008504734A 2005-04-05 2006-03-27 農業用品のための添加剤混合物 Pending JP2008534759A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05102659 2005-04-05
PCT/EP2006/061048 WO2006106049A2 (en) 2005-04-05 2006-03-27 Additive mixtures for agricultural articles

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008534759A true JP2008534759A (ja) 2008-08-28
JP2008534759A5 JP2008534759A5 (ja) 2009-05-14

Family

ID=35058763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008504734A Pending JP2008534759A (ja) 2005-04-05 2006-03-27 農業用品のための添加剤混合物

Country Status (11)

Country Link
US (2) US20090076206A1 (ja)
EP (1) EP1866367A2 (ja)
JP (1) JP2008534759A (ja)
KR (1) KR20070116841A (ja)
CN (1) CN101151315A (ja)
AR (1) AR055768A1 (ja)
BR (1) BRPI0607782A2 (ja)
CA (1) CA2602347A1 (ja)
IL (1) IL185928A0 (ja)
TW (1) TW200708546A (ja)
WO (1) WO2006106049A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014077130A (ja) * 2012-09-24 2014-05-01 Fujifilm Corp セルロースアシレートフィルム、それを用いた偏光板および液晶表示装置
JPWO2019171512A1 (ja) * 2018-03-07 2021-02-12 昭和電工マテリアルズ株式会社 植物の生長抑制剤、植物の生長の抑制方法及び土壌

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2013203151B2 (en) * 2007-04-09 2015-05-21 Wake Forest University Health Sciences Oxygen-generating compositions for enhancing cell and tissue survival in vivo
AU2008236622B2 (en) 2007-04-09 2013-01-10 Wake Forest University Health Sciences Oxygen-generating compositions for enhancing cell and tissue survival in vivo
WO2009135813A1 (en) * 2008-05-07 2009-11-12 Basf Se Degradable material
US20100152341A1 (en) * 2008-12-12 2010-06-17 Ingenia Polymers Inc. Compacted pelletized additive blends for polymers
JP6124592B2 (ja) * 2009-12-02 2017-05-10 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 酸素捕捉要素としての光感受性分子及び金属錯体の使用
EP2720862B1 (en) 2011-06-17 2016-08-24 Fiberweb, Inc. Vapor permeable, substantially water impermeable multilayer article
US10369769B2 (en) 2011-06-23 2019-08-06 Fiberweb, Inc. Vapor-permeable, substantially water-impermeable multilayer article
DK2723568T3 (en) 2011-06-23 2017-10-23 Fiberweb Llc Vapor permeable, essentially all water impermeable, multilayer
US9765459B2 (en) 2011-06-24 2017-09-19 Fiberweb, Llc Vapor-permeable, substantially water-impermeable multilayer article
TWI447154B (zh) 2012-11-27 2014-08-01 Ind Tech Res Inst 聚氯乙烯製品與其表面處理方法
CN107488302B (zh) * 2017-09-19 2021-02-23 四川大学 降解膜制备工艺
CN110229404A (zh) * 2019-06-19 2019-09-13 蔡明� 一种可降解束口垃圾袋的制备方法
DE102021213788A1 (de) * 2021-12-03 2023-06-07 Henkel Ag & Co. Kgaa Anthracen-9,10-dion-Derivate als Photoaktivatoren in Waschmitteln

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4870755A (ja) * 1971-12-27 1973-09-25
JPS4875639A (ja) * 1972-01-13 1973-10-12
JPS5755938A (en) * 1981-08-06 1982-04-03 Daicel Chem Ind Ltd Photolysis-promoting cellulose acetate composition
JP2003073505A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Shin Etsu Polymer Co Ltd 生分解性フィルム乃至シート

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2507142A (en) * 1947-07-10 1950-05-09 Stabelan Chemical Company Stabilization of polymeric organic compounds
US4476255A (en) * 1971-11-01 1984-10-09 Owens-Illinois, Inc. Photoreactive plastic composition and articles degradable by ultraviolet radiation and a process for their manufacture
US3888804A (en) * 1971-11-02 1975-06-10 Bio Degradable Plastics Photodegradable hydrocarbon polymers
US3941759A (en) * 1972-03-01 1976-03-02 Owens-Illinois, Inc. Degradable plastics containing dual-function additive system
US4038227A (en) * 1975-01-03 1977-07-26 Bio-Degradable Plastics, Inc. Photodegradable polyolefins containing an aromatic ketone, ferric stearate, and a pigment
US5108807A (en) * 1990-03-14 1992-04-28 First Brands Corporation Degradable multilayer thermoplastic articles
JPH04113362A (ja) * 1990-09-03 1992-04-14 Fuji Photo Film Co Ltd 光重合性組成物
US5211875A (en) * 1991-06-27 1993-05-18 W. R. Grace & Co.-Conn. Methods and compositions for oxygen scavenging
US5308906A (en) * 1991-12-11 1994-05-03 Kimberly-Clark Corporation Extrudable elastomeric composition having controlled rate of degradation
US5258422A (en) * 1992-05-05 1993-11-02 Tredegar Industries, Inc. Compostable thermoplastic compositions
US5607905A (en) * 1994-03-15 1997-03-04 Texas United Chemical Company, Llc. Well drilling and servicing fluids which deposit an easily removable filter cake
US5854304A (en) * 1994-12-14 1998-12-29 Epi Environmental Products Inc. Degradable/compostable concentrates, process for making degradable/compostable packaging materials and the products thereof
US6045908A (en) * 1995-02-14 2000-04-04 Chisso Corporation Biodegradable fiber and non-woven fabric
US5776361A (en) * 1995-02-15 1998-07-07 Chevron Chemical Company Multi-component oxygen scavenging composition
EP1275670B1 (en) * 2000-01-21 2005-08-10 Mitsui Chemicals, Inc. Olefin block copolymers, production processes of the same and use thereof
CN1235959C (zh) * 2000-05-31 2006-01-11 西巴特殊化学品控股有限公司 稳定剂混合物
US6638644B2 (en) * 2001-08-28 2003-10-28 Eastman Kodak Company Electroluminescent devices having diarylanthracene polymers
US6607795B1 (en) * 2001-12-19 2003-08-19 Chevron Phillips Chemical Company Lp Oxygen scavenging compositions comprising polymers derived from aromatic difunctional monomers
US20030236325A1 (en) * 2002-05-30 2003-12-25 Michela Bonora Agricultural articles
ES2301819T3 (es) * 2002-05-30 2008-07-01 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Articulos estabilizados.
US6899963B1 (en) * 2004-02-25 2005-05-31 Eastman Kodak Company Electroluminescent devices having pendant naphthylanthracene-based polymers

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4870755A (ja) * 1971-12-27 1973-09-25
JPS4875639A (ja) * 1972-01-13 1973-10-12
JPS5755938A (en) * 1981-08-06 1982-04-03 Daicel Chem Ind Ltd Photolysis-promoting cellulose acetate composition
JP2003073505A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Shin Etsu Polymer Co Ltd 生分解性フィルム乃至シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014077130A (ja) * 2012-09-24 2014-05-01 Fujifilm Corp セルロースアシレートフィルム、それを用いた偏光板および液晶表示装置
JPWO2019171512A1 (ja) * 2018-03-07 2021-02-12 昭和電工マテリアルズ株式会社 植物の生長抑制剤、植物の生長の抑制方法及び土壌
JP7153060B2 (ja) 2018-03-07 2022-10-13 信越ポリマー株式会社 植物の生長抑制剤、植物の生長の抑制方法及び土壌

Also Published As

Publication number Publication date
CN101151315A (zh) 2008-03-26
IL185928A0 (en) 2008-01-06
BRPI0607782A2 (pt) 2009-06-13
KR20070116841A (ko) 2007-12-11
WO2006106049A2 (en) 2006-10-12
AR055768A1 (es) 2007-09-05
US20110015295A1 (en) 2011-01-20
US20090076206A1 (en) 2009-03-19
TW200708546A (en) 2007-03-01
EP1866367A2 (en) 2007-12-19
CA2602347A1 (en) 2006-10-12
WO2006106049A3 (en) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008534759A (ja) 農業用品のための添加剤混合物
JP2009507116A (ja) 分解性ポリマー物品
AU778032B2 (en) Transparent polymer articles of low thickness
EP1367091B1 (en) Agricultural articles
CA2636831C (en) Stabilizer composition for polymers
RU2230758C2 (ru) Стабилизированная полимерная композиция, стабилизатор, входящий в ее состав, и способ его получения
JP2010535257A (ja) ポリマーおよびそれを含むポリマー物品用分解促進剤
JP4461319B2 (ja) 温室中でのバイオマス生産を増進するための組成物及び方法
US20090239976A1 (en) Polymer Article Modified with a Metal Cation Containing Compound
JP4314614B2 (ja) 薄肉フィルム用途の高分子量ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール紫外線吸収剤
JP5204768B2 (ja) 可逆熱変色性組成物
US20200216589A1 (en) Additive mixture
MX2008014269A (es) Articulo de polimero, modificado con un compuesto que contiene un cation de metal.
US20230159727A1 (en) Sterically hindered amine stabilizer mixtures
CA2439221A1 (en) Permanent surface modifiers
GB2384486A (en) Bridged hydroxyphenyl triazine compounds
WO2009135813A1 (en) Degradable material

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090323

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120404