JP2008530833A - Dslモデムのためのfdrシングルエンド回線テスト(selt)システム及び方法 - Google Patents

Dslモデムのためのfdrシングルエンド回線テスト(selt)システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008530833A
JP2008530833A JP2007553294A JP2007553294A JP2008530833A JP 2008530833 A JP2008530833 A JP 2008530833A JP 2007553294 A JP2007553294 A JP 2007553294A JP 2007553294 A JP2007553294 A JP 2007553294A JP 2008530833 A JP2008530833 A JP 2008530833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
length
receiving end
signal
frequency response
communication line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007553294A
Other languages
English (en)
Inventor
ファツロラヒ,アミール
Original Assignee
センティリアムコミュニケーションズ,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by センティリアムコミュニケーションズ,インコーポレイテッド filed Critical センティリアムコミュニケーションズ,インコーポレイテッド
Publication of JP2008530833A publication Critical patent/JP2008530833A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/46Monitoring; Testing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/24Testing correct operation
    • H04L1/242Testing correct operation by comparing a transmitted test signal with a locally generated replica
    • H04L1/243Testing correct operation by comparing a transmitted test signal with a locally generated replica at the transmitter, using a loop-back

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

周期的なマルチトーン信号、例えば、ハイブリッドから反射して周波数領域において解析されるREVERB信号を送信することによって生じる一以上のエコー信号を利用する周波数領域反射率測定法(FDR)を用いるシングルエンド回線テスト(SELT)システム及び方法である。REVERB信号は、ADSLモデムのトレーニング信号の一部である。それゆえ、マルチトーン信号の送信及びエコーの周波数応答の取得が、変調及び復調のために用いられる逆高速フーリエ変換/高速フーリエ変換(IFFT/FFT)ブロックを介して利用可能であるので、本発明は、DMTに基づくDSLモデムの一部として効率的に具現化可能である。
【選択図】図7

Description

本出願は、2005年1月26日に出願された米国仮特許出願第60/647,485号及び2006年1月25日に出願された米国一般特許出願(番号未知)「DSLモデムのためのFDRシングルエンド回線テスト(SELT)システム及び方法」に基づいて優先権を主張するものであり、参照によって本明細書中に組み込むものとする。
本発明は、一般的には通信システムに関し、より詳細には、負荷インピーダンスによって終端される又はされない伝送回線を有する通信システムのテストに関する。
通信システムにおいて、シングルエンド回線テスト(SELT)は、他端に接続された協同テスト装置を用いずに、通信回線の一端からループ構成をテストするために用いられる。ループ長、ゲージ、ブリッジタップの存在及び位置等のループ構成は、顧客を登録する前にブロードバンドサービスプロバイダが実現可能なデータレートを推定するための重要な情報の一つである。設置後のトラブルシューティングツールと同様に、SELTは、接続故障問題において、短絡回路又は開路が回線上に生じたかを認識するために利用可能である。
SELTは、高性能な装置の一部に具現化可能であり、サービスプロバイダ側の利用、例えば、非対称型デジタル加入者回線(ADSL)でのブロードバンドモデム内に具現化可能である。サービスプロバイダの視点から、常にではないが必要であれば全てのモデムポートがSELTテスト装置となることが可能なSELTを具現化可能なモデムを有することが望ましい。
通信回線の受信側端部に協同装置が存在しない状況においては、SELTは、回線の送信側から送信された信号の反射の解析のみに依存する。SELTは、二つの主要な技術:時間領域反射率測定法(TDR)及び周波数領域反射率測定法(FDR)に分類可能である。TDRは、例えばGalli, S.; Waring, D. L.; "Loop makeup identification via single endd testing: beyond mere loop qualification", Selected Areas in Communications, IEEE Journal on, Volume: 20, Issue: 5, June 2002, Pages: 923-935 、米国特許第6,531,879号明細書、米国特許第6,538,451号明細書及び米国特許第5,128,619号明細書に記載されているように、広く用いられてきた、よりポピュラーなSELT技術である。これらの文献は、参照によって本明細書に全て組み込まれる。TDRにおいて、パルスは、テスト装置によって回線内に送信され、テスト装置は、チップ及びリングで反射した信号を監視することによって、受信側端部のインピーダンス不整合及びブリッジタップ(BT)によって生じるサイン及び遅延を取得する。反射情報は、ループ長及びBT位置を推定するために利用可能である。しかし、ADSLモデムに関して、帯域制限変圧器及びアナログフィルタが、送信されたパルス及びその反射に対して重大なチャンネル分散を引き起こしてしまう。よって、時間領域における反射のサイン及び遅延を検出することがさらに困難となる。
FDR手法は、例えば米国特許第6,668,041号明細書及び米国特許第5,864,602号明細書に記載されているように、大抵の場合、低周波数帯域へのアクセスを必要とする。これらの文献は、参照によって本明細書に組み込まれる。又は、FDR手法は、例えば米国特許第6,466,649号明細書及び米国特許第6,487,276号明細書に記載されているように、ADSLモデムにおいて容易に利用可能ではない信号伝達を利用する。これらの文献は、参照によって本明細書に組み込まれる。
DSLモデムの設置前又は設置後における利用のためのシステム及び方法が必要とされている。回線の他端部にモデムが存在しない設置前のシナリオにおいて、ループ長を推定することが可能なシステム及び方法が必要とされている。設置後のシナリオにおいて、ループの状態、すなわち、ループが開いているか、短絡しているか又は終端されているかを認識し、不通の場合にその長さを推定するためのトラブルシューティングシステム及び方法が必要とされている。
本発明の実施形態は、周期的なマルチトーン信号、例えば、ハイブリッドから反射して周波数領域において解析されるREVERB信号を送信することによって生じる一以上のエコー信号を利用する周波数領域反射率測定法(FDR)を用いるシングルエンド回線テスト(SELT)システム及び方法である。REVERB信号は、ADSLモデムのトレーニング信号の一部である。それゆえ、マルチトーン信号の送信及びエコーの周波数応答の取得が、変調及び復調のために用いられる逆高速フーリエ変換/高速フーリエ変換(IFFT/FFT)ブロックを介して利用可能であるので、本発明は、DMTに基づくDSLモデムの一部として効率的に具現化可能である。
本発明は、ツイストペアDSL回線の一端部から、回線の他端部の状態、すなわち、他端部が開いているか、短絡しているか、終端されているかを認識することができ、回線の送信側端部からの、開いている、又は、短絡しているポイントまでの長さをある程度正確に推定することができる。送信側端部は、「ハイブリッド」と呼ばれる4−2ワイヤ変換回路を用いて回線に接続されているDSLモデムである。このモデムは、広帯域マルチトーン信号を周期的に送信し、その受信側端部におけるエコー経路を介してハイブリッドから、その反射、すなわちエコー信号を測定する。この信号を周期的に送信し、取得されたエコー信号を時間にわたって平均化することによって、解析されるべき信号のS/N比が向上する。ハイブリッドのエコー経路応答は、回線の入力インピーダンスZinの関数である。他端部がZによって終端されている場合には、Zinは、回線の特性インピーダンスZである。回線の他端部がZによって終端されていない場合には、Zinは、Zから導き出される。他端部が短絡しているか開いている場合には、Zinは、Zと大きく異なる。また、開いている又は短絡しているループに関して、Zinの周波数応答は、長さに基づいて変化するであろう。これは、開いている又は短絡しているループ、すなわち、Zによって終端されていない任意のループは、正弦波によって励起された場合には、回線に沿った定常波を生成するという事実による。回線に沿った各点での定常波の振幅関数は、同一周波数で異なる位相を有する二つの加えられた正弦波のエンベロープである。これは、λ/2の周期を有する周期関数であり、ここで、λ=v/fである。「v」は、伝送回線における電波の速度であり、「f」は、正弦波の周波数である。「v」は、光の速度の範囲内である。無損失回路に関して、定常波の最大及び最小は、回線に沿って一定であるが、損失を有するループに関して、定常波の最大及び最小は、ループ長とともに変化するであろう。所与の長さ「L」では、定常波の振幅は、「f」とともに変化するであろう。それゆえ、Zinは、Zによって終端されていないループの振幅周波数応答においてリップルを有するであろう。これらのリップルの振幅A(f)及びこれらの周期「T」は、ループ長「L」の関数である。A(f)及び「T」を測定することによって、我々は、ループが開いているか、短絡しているか、Zによって終端されているかを認識し、長さ「L」を推定することができる。
本発明の一実施形態の利点は、特別なハードウェア、特別なスイッチ、又は、有線の回線を介してデータを通信するモデムのフロントエンド回路を必要としないので、ファームウェアのアップグレードを通じて古いプラットフォーム上に具現化可能であることである。他の利点は、定期的なモデムトレーニングにおいて用いられるものであり、容易に利用可能なデータ収集用の広帯域マルチトーン信号を利用するので、単純であることである。
本明細書に記載された特徴及び利点は、全てを包括したものではなく、詳細には、図面、明細書及び特許請求の範囲を参照することによって、多くの追加的な特徴及び利点が当業者にとって自明である。さらに、本明細書において用いられている用語は、主として読みやすさ及び説明を目的として選択されており、本発明の対象を線引きしたり限定したりするために選択されたわけではないことに留意すべきである。
ここで、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。同一又は機能的に類似した構成には同一符号を付す。また、図面において、各符号の残された数字のほとんどは、符号が最初に用いられた図面に対応している。
本明細書における「一実施形態」又は「実施形態」という言及は、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な場所における「一実施形態において」というフレーズの表現は、全てが同じ実施形態を言及しているわけではない。
以下の詳細な記述のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビット動作のアルゴリズム及び記号表現で表される。これらのアルゴリズムの記述及び表現は、データ処理の当業者によって用いられる手段であり、当業者に対してその機能の本質を最も効率的に伝達することができる。ここで、アルゴリズムは、一般的に、所望の結果に導くための自己無撞着なステップ(命令)のシーケンスであると考えられる。ステップは、物理量の必要な物理的処置である。大抵の場合、これらの物理量は、保存、伝送、結合、比較及び他の操作が可能な電気、磁気又は光信号の形態をとるが、必ずしもこれらの形態をとるわけではない。共通使用のために、ビット、値、要素、記号、文字、用語、数字等として、これらの信号に言及することが便利な場合がある。さらに、一般性を失わずに、モジュール又は符号化装置として、物理量の物理的処置を要するステップの任意の配列に言及することが便利な場合がある。
しかし、これらの全て及び同様の用語は、好適な物理量に関連付けられるべきであり、物理量に適用されるのに便利なラベルにすぎないことが考慮されるべきである。以下の議論から自明であるように、特に言及しない場合には、記述全体にわたって、「処理」、「計算」、「算出」、「決定」、「表示」等の用語を用いた議論は、コンピュータシステム、又は、コンピュータシステムメモリ又はストレージ若しくは他の情報記憶、伝送又は表示装置内の物理(電子)量として表されるデータを操作及び変換するコンピュータシステム又は同様の電子計算装置の処理の動作に言及するものであると評価される。
本発明の任意の態様は、アルゴリズムの形状で本明細書に記載された処理ステップ及び命令を含む。本発明の処理ステップ及び命令は、ソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアに具現化可能であり、ソフトウェアに具現化された場合には、備えられるためにダウンロードされ、様々なオペレーティングシステムによって用いられる異なるプラットフォームから動作可能である。
さらに、本明細書において用いられている用語は、主として読みやすさ及び説明を目的として選択されており、本発明の対象を線引きしたり限定したりするために選択されたわけではない。したがって、本発明の開示は、説明を目的としており、本発明の精神及び範囲を限定することを目的としておらず、本発明の精神及び範囲は、特許請求の範囲において記述される。
本発明の実施形態は、後記するように、ハイブリッドから反射した周期的なマルチトーン信号、例えばREVERB信号を送信することによって発生した一以上のエコー信号を用いて、周波数領域において解析する周波数領域反射率測定法(FDR)を用いたシングルエンド回線テスト(SELT)方法を利用する。REVERB信号は、ADSLモデムのトレーニング信号の一部であり、マルチトーン信号の送信及びエコーの周波数応答の取得は変調及び復調に用いられる逆高速フーリエ変換/高速フーリエ変換(IFFT/FFT)ブロックを介して容易に入手可能であるので、本発明は、DMTに基づくDSLモデムの一部として簡単に具現化可能である。
本発明は、回線の他端部が開いているか、短絡しているか又は終端されているか、及び、回線の送信側端部からの、開いているか短絡しているポイントの長さを適度な正確さで推定することが可能であるか、をDSL回線の一端部から認識することが可能である。図7は、本発明の一実施形態が作動する環境の図である。一実施形態において、送信端部は、特に送信側デジタル−アナログ変換フィルタ706及び受信側アナログ−デジタル変換フィルタ708を備えたアナログフロントエンドプロセッサ(AFE)704に連結された送信(Tx)及び受信(Rx)ポートを備えたデジタル信号プロセッサ702を有する中央局(CO)モデム等のDSLモデム701である。モデム701は、ハイブリッド710と呼ばれる4−2ワイヤ変換回路を用いて回線730に接続される。ハイブリッド710は、回線730のインピーダンスをマッチングしようとするバランスに接続されており、ハイブリッド710とRxADC708との間に配置されたローパスフィルタ714にも接続されている。回線の未知の端部750には、前記したように、他のモデム、又は、開路若しくは短絡回路であり得る回線が存在し得る。
モデム701は、広帯域マルチトーン信号を定期的に送信し、受信部でのエコー経路を介して、ハイブリッドから、その反射であるエコー信号を測定する。一実施形態において、このマルチトーン信号は、ADSLモデムトレーニング信号の一部であるREVERB信号である。このマルチトーン信号を定期的に送信して取得されたエコー信号を時間で平均化することによって、解析されるべき信号のS/N比が向上する。ハイブリッドのエコー経路応答は、回線の入力インピーダンスZinの関数である。他端部がZによって終端されている場合には、Zinは、回線の特性インピーダンスZである。回線750の他端部がZによって終端されていない場合には、Zinは、Zから外れた値となる。他端部が短絡しているか開いている場合には、Zinは、Zと大きく異なる。開路又は短絡回路に関して、Zinの周波数応答は、ループ長に基づいて変化するであろう。このことは、開路、短絡回路、又はZによって終端されていない任意の回路は、正弦波によって励起された場合に回線に沿って定常波を生成するという事実による。回線に沿った各点での定常波の振幅関数は、同一の周波数で異なる位相を有する二つの追加正弦波の包絡線である。これは、λ/2の周期を有する周期関数である。ここで、λ=v/fである。「v」は、伝送回線における電波の速度であり、「f」は、正弦波の周波数である。「v」は、光の速度の範囲である。無損失回線に関して、定常波の最大及び最小は、回線に沿って一定であるが、損失を伴うループに関して、定常波の最大及び最小は、ループ長に伴い変化するであろう。所与の長さ「L」において、定常波の振幅は「f」に伴い変化するであろう。それゆえ、Zinは、Zによって終端されていないループの振幅周波数応答におけるリップルを有するであろう。これらのリップルの振幅A(f)及びこれらの周期「T」は、ループ長「L」の関数である。A(f)及び「T」を測定することによって、我々は、ループが開いているか、短絡しているか、Zによって終端されているかを認識することができ、長さ「L」を推定する。
前記したように、本発明の一実施形態に利点として、特別なハードウェア、特別なスイッチ、又は、有線の回線を介してデータを通信するモデムのフロントエンド回路上の変更を必要としないので、ファームウェアのアップグレードを介して古いプラットフォーム上に具現化可能であることが挙げられる。他の利点としては、定期的なモデムトレーニングに用いられ容易に入手可能なデータ収集のための広帯域マルチトーン信号を用いるので、単純であることが挙げられる。
無限に長い伝送回線又は特性インピーダンスによって終端された回線は、非共振線と呼ばれる。特性インピーダンスによって終端されない有限長の回線は、共振線と呼ばれる。回線を介して測定されたときに非共振線の送信側端部から適用された正弦波信号の振幅は、無損失伝送回線に関して一定であるので、受信側端部からの反射は存在しない。ツイストペア等の損失を伴う回線に関して、この振幅は、送信側端部から回線に沿って単調減少するであろう。正弦波に関する回線の損失は、「挿入損失」と呼ばれ、高周波数で大きい。
共振線において、受信側端部からの反射が存在する。回線が開いている場合には、反射電圧は同相であり、反射点(受信側端部)での入射波と同様の振幅を有する。反射係数は、Γ=(Z−Z)/(Z+Z)として定義される。ここで、Z及びZは、それぞれ特性インピーダンス及び負荷インピーダンスを表す。開ループに関して、Zは無限大であり、Γ=1である。短絡ループに関して、Zはゼロであり、Γ=−1である。また、Γは、入射波の位相ベクトルに対する反射波の位相ベクトルの比に等しく、すなわち、Γ=Er/Eiである。反射波は、送信側端部に戻り、ジェネレータ(信号送信機)の内部インピーダンスZがZに等しい場合には、ジェネレータで反射せずに吸収される。それゆえ、回線に沿って入射波及び反射波の二つの波が存在する。これらの二つの波が重なると、いわゆる定常波が生成される。反射波は、受信側開放端部から異なる距離Lで異なる位相を有する入射波に足し合わされる。受信側端部から距離λ/4では、二つの波は位相が180°ずれている。波長はλ=v/fである。ここで、「v」は、伝送回線における波の速度であり、通常は光速未満である。「f」は、正弦波の周波数である。無損失回線に関して、このことは、完全な相殺を意味する。受信側開放端部から距離λ/2では、二つの波は同相であり、無損失回線に関して、このことは振幅の倍化を意味する。図1は、本発明の実施形態に係る、受信側端部からの距離に対する、受信側端部が開いている無損失の共振無回線の定常波の振幅のプロットである。回線が無損失であり、反射係数が1であるので、反射波は、入力波と同様の振幅を有し、それゆえ、振幅の最小値はゼロとなる。
図2は、本発明の実施形態に係る、受信側端部からの距離に対する、受信側端部が開いている損失を有する共振回線の定常波の振幅のプロットである。波は回線に沿って移動するにつれて減衰するので、定常波の比Emax/Eminは、開放端部から離れるにつれて小さくなる。定常波の比は、無損失の共振回線に関しては無限である。
ジェネレータによって見られるインピーダンスは、共振回線の様々な長さによって異なる。開放端部を有する共振回線に関して、インピーダンスは、開放端部から1/4波長の奇数倍となる全ての点で最小である。インピーダンスは、開放端部から1/4波長の偶数倍となる全ての点で最大である。最大及び最小の点で、インピーダンスは完全に抵抗である。所与の長さLで、インピーダンスは、最大若しくは最小の抵抗又はこれらの間となり、周波数(f)に依存した容量性又は誘導性を示す。
したがって、異なる周波数での所与の開放共振ループZinに関して、最大値及び最小値並びにこれらの間の値が存在し得るであろう。それゆえ、Zinの周波数応答は、リップルを有するであろう。
inにおけるリップルの存在は、伝送回線理論からZinの公式を用いて数学的に証明可能であり、例えば、Sophocles J. Orfanidis, "Electromagnetic Waves and Antennas", Rutgers University を参照されたい。負荷インピーダンスZによって終端された長さLを有するループに関して、入力インピーダンスZinは、式(1)によって与えられる。
Figure 2008530833
ここで、βは、伝搬波数であり、損失を有するループに関して、一般的には複素数でありβ=β−jαである。βは、伝搬定数(β=2πf/v)であり、αは、減衰定数であり、ともに周波数fの関数である。e−jβcLは、回線の伝達関数であり、eαLは、回線の損失(伝達関数の振幅応答)である。開放ループに関して、Γは、1であり、式(1)は、通分されて式(2)となる。
Figure 2008530833
Zinの振幅応答は、式(3)に示される。
Figure 2008530833
コサインの項が1+e4α(f)Lよりも十分に小さいと仮定すると、式(3)は、式(4)に示されるように近似可能である。
Figure 2008530833
|Zin(L,f)|における周波数fに対する前記したリップルの存在は、式(4)から明白である。リップルの周波数は、ループ長Lに伴い大きくなる。リップルの周波数は、損失因子e2α(f)Lにより、ループ長L及び周波数fに伴い小さくなる。指数における因子2は、開放端部から反射した送信信号の往復によるものである。図3は、本発明の実施形態に係る、2kmの開ループのZinの振幅周波数応答である。
前記したように、DSLモデムのハイブリッド回路のエコー応答は、Zinの関数である。図4は、本発明の実施形態に係る、1,2,3kmの典型的なハイブリッド回路のエコー経路振幅周波数応答である。図4に示されるように、リップルの振幅は、式(4)によって予測されるように、ループ長L及び周波数fの増加によって小さくなる。
リップルの振幅及び周波数は、ループ長Lの関数である。リップルの振幅及び/又は周波数の正確な測定によって、本発明は、ループ長Lを決定することができる。エコー信号の大部分に対するリップルの振幅は、式(4)におけるZ の項に相当し、小さすぎて、長いループにとってはリップルの検出が困難である。しかし、エコー応答の大部分は、リップルを処理する前にエコー応答から除去可能である。除去されたエコー応答の大部分は、基準(reference)と呼ばれ、終端されたループ又は無限長ループの等価回路上のエコー応答を測定することによって取得可能である。この基準信号は、除去されたときに測定値をこれらの部品の偏差と無関係とすることによってSELTアルゴリズムのポートトゥポートの測定誤差を減らすことが可能な、レジスタ、キャパシタ、アナログ−デジタル変換機(ADC)、デジタル−アナログ変換機(DAC)等といったフロントエンドの部品の情報も有する。すなわち、前記した除去によって、部品の較正が実行される。図5は、本発明の実施形態に係る、5kmの終端されたループのエコー経路応答である。図6は、本発明の実施形態に係る、各ループの終端されたエコー応答が減算された、図4のエコー経路周波数応答である。
図6に説明されるように、除去後には、リップルの振幅エネルギー及び周期の検出は、容易となる。リップルの振幅パワー及び/又は周期を検出することによって、我々は、他端部が開いているか、及び、その長さを正確に決定することができる。
同様の議論が、短絡された受信側端部の場合に関して有効である。同相でありΓ=1である開放の場合とは異なり、短絡の場合において、Γ=−1であるので、反射した電圧波は、反射点において入射する電圧波に対して180度反転した位相を有する。
前記した議論に一部基づいて、本発明の一実施形態の動作が、図8に記載される。図8は、本発明の実施形態に係る、回線が終端されているか、開路であるか又は短絡回路であるか、及び、回路長を決定するための方法を説明するフローチャートである。本プロセスは、終端された基準データ|H|Termが加入者回線上で利用可能であるかを判定する(802)ことによって始まる。|H|Termは、ハイブリッド回路エコー経路の振幅周波数応答であり、換言すると、送信部によって終端されたエコーREVERB信号のFFTの振幅である。典型的には、|H|Termデータは、図7における回線750の未知の端部が公知になり、典型的に、加入者宅内機器(CPE)モデム等といった他のADSLモデムであるときにおいて、モデム701の設置後に加入者回線の測定値が発生したときに入手可能である。又は、他の二つの基準データ:|H|Assembly,|H|Constantの一つが用いられる。|H|Assemblyデータは、非常に長いループの等価回路のエコー振幅周波数応答を取得することによって生成可能であり、モデム701のアッセンブリ間で実行可能である。|H|Assemblyデータは、|H|Termが入手不可能な場合に利用される。|H|Constantは、予め算出又は予め測定されて記憶されたデータである。
|H|Constantは、理論的に算出可能であり、又は、終端された長いループの等価回路の多くのポート間で平均されたデータであり得る。このデータは、他の二つのデータと同様に取得され、研究室において算出されて記憶されるので、このデータの利用は、不正確なループ長の推定となるポートごとの較正能力を提供することはない。|H|Constantは、|H|Termも|H|Assemblyも入手不可能である場合に用いられる。|H|Term,|H|Assembly,|H|Constantのどれかが入手可能であり、前記順番に順位付けされて選択されることにより、入手されて選択されたものがSrefと呼ばれ、そのアルゴリズムについて以下に説明する。
|H|Termデータが入手可能である場合には、本発明は、Sref=|H|Termデータと設定する(804)。続いて、本発明は、|H|Term(Sref)を補足するために用いられたのと同様の送信信号を用いて、未知の終端を有する現在のループのエコー周波数応答を取得する(806)。このことは、前記したように、マルチトーン信号、例えばREVERB信号を回線530に送信して応答を測定することを含む様々な手法において実現可能である。測定されたエコー振幅周波数応答を、本明細書ではSmeaと称する。DSP702、又は、ネットワークプロセッサ、独立型PC等といった他のオンボード構成要素は、SmeaとSrefとの間の差として差Sdiffを決定する(808)。
他の実施形態において、差Sdiffの決定、並びに、回線の長さ及び端部の種類、例えば、終端されているか、開路であるか又は短絡回路であるか、の決定は、モデム701に外部接続されたプロセッサによって全体的又は部分的に実行可能である。DSP702又は他の構成要素は、例えば、前記したように、リップルの振幅及びパワー(P)を決定する(810)。リップルのパワーの絶対値が閾値未満である場合(812)には、本発明は、ループが終端されていると識別し(814)、本プロセスは終了する。
リップルのパワーの絶対値が閾値を超える場合(812)には、DSP702は、前記したように、リップルの周期を決定する(816)。続いて、本発明は、ルックアップテーブルを用いることによって、測定されたリップルのパワー(P)及び/又はリップルの周期に基づいて、回線730の長さを決定する(818)。続いて、本発明は、前記したように、リップルのサインを決定することによって、(未知の)受信側端部750において、ループが開路を有するか短絡回路を有するかを識別する(820)。
ステップ802を参照すると、|H|Termデータが入手不可能である場合には、本プロセスは、図8bのステップ850に移行する。この状況において、我々は、実際の設置後の環境に基づく終端された基準データを有していない。この場合には、本発明は、モデムポートごとに終端された長いループの等価回路のモデムアッセンブリ間で取得された、終端された基準データ|H|Assemblyを探索する。このデータが入手不可能な場合には、本発明は、予め算出又は測定されたデータ|H|Constantに基づいて基準応答(Sref)を識別する。続いて、本発明は、マルチトーン信号を回線730に送信して、FFT領域においてエコー応答の大きさを測定する(852)。測定された応答を、本明細書ではSmeaと称する。続いて、DSP702は、SmeaとSrefとの間の差Sdiffを決定し、マルチトーン信号の様々な周波数にわたるベクトルSdiffの二乗の合計である、Pdiffと称されるパワー差を決定する(854)。続いて、本発明は、ループ長(開いている/短絡の場合)テーブルに予め記憶されたPdiffパワーを介して開放/短絡ケースと仮定し、ループ長(L−os)を識別する(854)。さらに、本発明は、ループが終端されている場合、例えば、CPEモデムで終端されている場合において、Pdiffに対してループ長(L−t)を関連付けた、予め記憶されたテーブルに基づいて、ループ長(L−t)を識別する(854)。
さらに、本発明は、(本発明が決定した)Sdiffの周期の推定に基づくとともに、Sdiffの周期に対して長さ(L−ost)を関連付けたテーブルを用いて、ループ長(L−ost)を識別する。テーブルを用いる代わりに、又は、テーブルを用いるのに加えて、他の相関技術が利用可能である。
続いて、本発明は、L−osとL−ostとの間の差の絶対値がL−tとL−ostとの間の差の絶対値を超えるか否かを判定する(860)。Yesの場合には、本発明は、終端されて長さがL−tであるとしてループを識別する。それ以外の場合には、開路又は短絡回路として終わっており、長さはL−osであるとしてループを識別する。さらに、本発明は、前記したように、ループ及びSdiffの位相を用いたテーブルに基づいて、回線730が開路であるか短絡回路であるかを識別可能である。以上で、本プロセスは終了する。
本明細書において、本発明の特定の実施形態及び用途について説明したが、本発明は本明細書に開示された正確な構造及び要素に限定されず、特許請求の範囲において定義された本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲内で、本発明の方法及び装置の配列、動作及び詳細について、様々な修正、変形及び改変が可能であると理解されるべきである。
本発明の実施形態に係る、受信側端部からの距離に対する、受信側端部が開いている無損失の共振無回線の定常波の振幅のプロットである。 本発明の実施形態に係る、受信側端部からの距離に対する、受信側端部が開いている損失を有する共振回線の定常波の振幅のプロットである。 本発明の実施形態に係る、2kmの開ループのZinの振幅周波数応答である。 本発明の実施形態に係る、1,2,3kmの典型的なハイブリッド回路のエコー経路振幅周波数応答である。 本発明の実施形態に係る、5kmの終端されたループのエコー経路応答である。 本発明の実施形態に係る、各ループの終端されたエコー応答が減算された、図4のエコー経路周波数応答である。 本発明の一実施形態が作動する環境の図である。 本発明の実施形態に係る、回線が終端されているか、開路であるか又は短絡回路であるか、及び、回路長を決定するための方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る、回線が終端されているか、開路であるか又は短絡回路であるか、及び、回路長を決定するための方法を説明するフローチャートである。

Claims (24)

  1. 通信システムにおける通信回線の受信側端部の状態を決定する方法であって、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部が終端されているときの当該受信側端部から反射する反射信号の所与の周波数範囲における振幅周波数応答を測定することによって、前記通信回線の第一のエコー周波数応答信号を識別するステップと、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部から反射した反射信号の振幅周波数応答を測定することによって、前記受信側端部の状態が未知であるときの前記通信回線の所与の周波数範囲における第二のエコー周波数応答信号を識別するステップと、
    前記第一のエコー振幅周波数応答信号と前記第二のエコー振幅周波数応答信号との間の差に基づいて、リップルを有する差信号を決定するステップと、
    前記差信号における前記リップルの第一のパワーを決定するステップと、
    前記第一のパワーが第一の範囲内である場合に、前記受信側端部の状態が終端されていると識別するステップと、
    前記第一のパワーが前記第一の範囲内ではない場合に、前記受信側端部が終端されていないと識別するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記リップルの周期に相当する第一の周期を決定するステップと、
    前記第一のパワーに基づいて、前記受信側端部の状態が終端されていないときの前記通信回線の長さに相当する第一の長さを識別するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記差信号の位相及び前記第一の長さに基づいて、前記受信側端部の終端されていない状態を、開路及び短絡回路の一つとして識別するステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 通信システムにおける通信回路の長さを決定する方法であって、
    前記通信回路にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部が終端されているか終端されているのと等価物であるときに当該受信側端部から反射した反射信号の所与の周波数範囲における周波数応答を測定することによって、前記通信回線の第一のエコー周波数応答信号を識別するステップと、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部から反射した反射信号の周波数応答を測定することによって、前記受信側端部の状態が未知であるときの前記通信回線の所与の周波数範囲における第二のエコー周波数応答信号を識別するステップと、
    前記第一のエコー周波数応答信号と前記第二のエコー周波数応答信号との間の差に基づいて、リップルを有する差信号を決定するステップと、
    前記差信号における前記リップルの周期に相当する第一の周期を決定するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  5. 前記第一の周期に基づいて、前記通信回線の長さに相当する第一の長さを決定するステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 通信システムにおける通信回線の受信側端部の状態を決定する方法であって、
    予め記憶されたエコーデータを用いることによって、前記通信回線の第一のエコー周波数応答信号を識別するステップと、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部から反射した反射信号の周波数応答を測定することによって、前記受信側端部の状態が未知であるときの前記通信回線の所与の周波数範囲における第二のエコー周波数応答信号を識別するステップと、
    前記第一のエコー周波数応答信号と前記第二のエコー周波数応答信号との間の差に基づいて、リップルを有する差信号を決定するステップと、
    前記差信号における前記リップルの第一のパワーを決定するステップと、
    前記差信号における前記リップルの周期に相当する第一の周期を決定するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 前記第一のパワーに基づいて、前記受信側端部が終端されているときの前記通信回線の長さに相当する第一の長さを決定するステップと、
    前記第一のパワーに基づいて、前記受信側端部が終端されていないときの前記通信回線の長さに相当する第二の長さを決定するステップと、
    長さに対する周期のマッピングを用い、前記第一の周期に基づいて、前記通信回線の長さに相当する第三の長さを決定するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記第三の長さが前記第二の長さよりも前記第一の長さに近い場合に、前記受信側端部の状態は終端されていると識別するステップと、
    前記第三の長さが前記第二の長さよりも前記第一の長さに近い場合に、前記通信回線の長さに相当する前記第一の長さを識別するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記第三の長さが前記第一の長さよりも前記第二の長さに近い場合に、前記受信側端部の状態は終端されていないと識別するステップと、
    前記第三の長さが前記第一の長さよりも前記第二の長さに近い場合に、前記通信回線の長さに相当する前記第二の長さを識別するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 前記差信号の位相及び前記第二の長さに基づいて、前記受信側端部の終端されていない状態を、開路及び短絡回路の一つとして識別するステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記通信システムは、モデムを備え、
    基準データとして用いられる前記予め記憶されたエコーデータは、前記通信システムが終端された長い回線又はその等価物に接続されたときに取得されたエコー周波数応答信号である
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  12. 基準データとして用いられる前記予め記憶されたエコーデータは、異なる通信ポートにわたって、終端された長いループ又はその等価物で取得された二以上のエコー周波数応答信号を平均したデータである
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  13. 通信システムにおける通信回線の受信側端部の状態を決定するシステムであって、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部が終端されているときに前記受信側端部から反射した反射信号の所与の周波数範囲における振幅周波数応答を測定する第一のエコー手段と、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部から反射した反射信号の振幅周波数応答を測定することによって、前記受信側端部の状態が未知であるときの前記通信回線の所与の周波数範囲における第二のエコー振幅周波数応答を識別する送信手段と、
    前記第一のエコー振幅周波数応答と前記第二のエコー振幅周波数応答との間の差に基づいて、リップルを有する差信号を決定する差手段と、
    前記差信号における前記リップルの第一のパワーを決定するリップルパワー手段と、
    前記第一のパワーが第一の範囲内であるときには、前記受信側端部の状態は終端されていると識別し、前記第一のパワーが前記第一の範囲内ではないときには、前記受信側端部の状態は終端されていないと識別する状態識別手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  14. 前記リップルの周期に相当する第一の周期を決定する周期手段と、
    前記第一のパワーに基づいて、前記受信側端部の状態が終端されていないときの前記通信回線の長さに相当する第一の長さを識別する第一の長さ手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  15. 前記差信号の位相及び前記第一の長さに基づいて、前記受信側端部の終端されていない状態を、開路及び短絡回路の一つとして識別する非終端状態識別手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  16. 通信システムにおける通信回線の長さを決定するシステムであって、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部が終端されているか終端されているのと等価物であるときに前記受信側端部から反射した反射信号の所与の周波数範囲において周波数応答を測定することによって、前記通信回線の第一のエコー周波数応答信号を識別する第一のエコー手段と、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部から反射した反射信号の周波数応答を測定することによって、前記受信側端部が未知であるときの前記通信回線の所与の周波数範囲における第二のエコー周波数応答信号を識別する送信手段と、
    前記第一のエコー周波数応答信号と前記第二のエコー周波数応答信号との間の差に基づいて、リップルを有する差信号を決定する差手段と、
    前記差信号における前記リップルの周期に相当する第一の周期を決定する第一の周期手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  17. 前記第一の周期に基づいて、前記通信回線の長さに相当する第一の長さを決定する第一の長さ手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  18. 通信システムにおける通信回線の受信側端部の状態を決定するシステムであって、
    予め記憶されたエコーデータを用いることによって、前記通信回線の第一のエコー周波数応答信号を識別する第一のエコー手段と、
    前記通信回線にマルチトーン信号を送信し、前記受信側端部から反射した反射信号の周波数応答を測定することによって、前記受信側端部の状態が未知であるときの前記通信回線の所与の周波数範囲における第二のエコー周波数応答信号を識別する送信手段と、
    前記第一のエコー周波数応答信号と前記第二のエコー周波数応答信号との間の差に基づいて、リップルを有する差信号を決定する差手段と、
    前記差信号における前記リップルの第一のパワーを決定するリップルパワー手段と、
    前記差信号における前記リップルの周期に相当する第一の周期を決定する第一の周期手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  19. 前記第一のパワーに基づいて、前記受信側端部が終端されているときの前記通信回線の長さに相当する第一の長さを決定し、前記第一のパワーに基づいて、前記受信側端部が終端されていないときの前記通信回線の長さに相当する第二の長さを決定し、長さに対する周期のマッピングを用い、前記第一の周期に基づいて、前記通信回線の長さに相当する第三の長さを決定する第一の長さ手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  20. 前記第三の長さが前記第二の長さよりも前記第一の長さに近い場合に、前記受信側端部は終端されていると識別し、前記第三の長さが前記第二の長さよりも前記第一の長さに近い場合に、前記通信回線の長さに相当する前記第一の長さを識別する状態手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
  21. 前記第三の長さが前記第一の長さよりも前記第二の長さに近い場合に、前記受信側端部は終端されていないと識別し、前記第三の長さが前記第一の長さよりも前記第二の長さに近い場合に、前記通信回線の長さに相当する前記第二の長さを識別する状態手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
  22. 前記差信号の位相及び前記第二の長さに基づいて、前記受信側端部の終端されていない状態を、開路及び短絡回路の一つとして識別する非終端状態手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載のシステム。
  23. 前記通信手段は、モデムを備え、
    基準データとして用いられる前記予め記憶されたエコーデータは、前記通信システムが終端された長い回路又はその等価物に接続されたときに取得されたエコー周波数応答信号データである
    ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
  24. 基準データとして用いられる前記予め記憶されたエコーデータは、異なる通信ポートにわたって、終端された長いループ又はその等価物で取得された二以上のエコー周波数応答信号を平均したデータである
    ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
JP2007553294A 2005-01-26 2006-01-26 Dslモデムのためのfdrシングルエンド回線テスト(selt)システム及び方法 Pending JP2008530833A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US64748505P 2005-01-26 2005-01-26
US11/339,865 US20060251160A1 (en) 2005-01-26 2006-01-25 FDR single ended line testing (SELT) system and method for DSL modems
PCT/US2006/003066 WO2006081484A2 (en) 2005-01-26 2006-01-26 Fdr single ended line testing (selt) system and method for dsl modems

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008530833A true JP2008530833A (ja) 2008-08-07

Family

ID=36741105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007553294A Pending JP2008530833A (ja) 2005-01-26 2006-01-26 Dslモデムのためのfdrシングルエンド回線テスト(selt)システム及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20060251160A1 (ja)
EP (1) EP1842292A2 (ja)
JP (1) JP2008530833A (ja)
WO (1) WO2006081484A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510757A (ja) * 2008-12-01 2012-05-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 伝送路分析のための方法
JP2016528852A (ja) * 2013-08-23 2016-09-15 イカノス・コミュニケーションズ・インコーポレイテッドIkanos Communications,Inc. 顧客施設機器におけるシングルエンドラインテストの開始およびデータ収集のための方法および装置

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3393076B1 (en) * 2006-09-15 2020-02-05 Ikanos Communications, Inc. Method and apparatus for differentiated communication channel robustness in a multi-tone transceiver
MX2009002588A (es) * 2006-10-20 2009-03-20 Ericsson Telefon Ab L M Metodo y arreglo para la calificacion de bucle en un sistema de linea de abonado digital (dsl).
US8509389B2 (en) * 2007-03-07 2013-08-13 Ikanos Communications, Inc. Systems and methods for loop length estimation based on per-port calibration
US8295444B2 (en) * 2008-06-13 2012-10-23 Ikanos Communications, Inc. Systems and methods for performing loop analysis based on un-calibrated single-ended line testing
US9178990B2 (en) * 2008-06-30 2015-11-03 Ikanos Communications, Inc. Systems and methods for characterizing loops based on single-ended line testing (SELT)
CA2735183A1 (en) * 2008-08-28 2010-03-04 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and arrangement for a digital subscriber line
US8300771B2 (en) * 2008-10-02 2012-10-30 Ikanos Communications, Inc. Systems and methods for characterizing loop termination via single-ended line testing
EP2293535A1 (en) * 2009-09-08 2011-03-09 Ikanos Technology Ltd. Method and apparatus for crosstalk cancellation during SELT testing
ES2384249B1 (es) 2009-11-12 2013-06-11 Telefónica, S.A. Metodo de prediccion de caudal en accesos sobre linea digital asimetrica
US20120250527A1 (en) * 2011-03-28 2012-10-04 International Business Machines Corporation Determining Connectivity Of A High Speed Link That Includes An AC-Coupling Capacitor
EP2584710A1 (en) * 2011-10-19 2013-04-24 Alcatel Lucent A method and tool for detecting and characterising an impedance mismatched loop segment
WO2013064272A1 (en) * 2011-11-02 2013-05-10 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Single ended line test methods for time duplex division devices
US20130158922A1 (en) * 2011-12-20 2013-06-20 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Estimation of a quantity related to impedance
US8681945B2 (en) * 2011-12-22 2014-03-25 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Calibration of a line driving device
WO2013102497A1 (en) * 2012-01-05 2013-07-11 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) A multi-carrier method in a measurement device
US9100507B2 (en) * 2012-11-05 2015-08-04 Ikanos Communications, Inc. Customer premise SELT based method for detecting the presence of a micro-filter on a VDSL connection
US9400295B2 (en) * 2013-05-09 2016-07-26 Qualcomm Incorporated Method and devices for non-intrusive power monitoring
WO2015017252A1 (en) * 2013-07-29 2015-02-05 Ikanos Communications, Inc. Method and apparatus for designing an improved transmit signal for use in a single ended line test (selt)
EP3039847B1 (en) 2013-08-28 2018-06-20 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Arrangement, system and methods therein for monitoring a transmission line
JP2017515346A (ja) * 2014-03-27 2017-06-08 イカノス・コミュニケーションズ・インコーポレイテッドIkanos Communications,Inc. シングルエンド回線テストから導出された時間領域トレースの線形性を改善するための方法および装置
JP6267570B2 (ja) * 2014-04-23 2018-01-24 株式会社アドバンテスト 補償回路、情報処理装置、補償方法、およびプログラム
CN108174194B (zh) * 2018-01-05 2021-02-02 中国传媒大学广州研究院 一种广播发射机幅频响应指标测量方法及装置
US10887450B1 (en) * 2018-09-06 2021-01-05 Adtran, Inc. Systems and methods for locating faults in a telecommunication line using line test data
CN111641420B (zh) * 2020-06-01 2021-06-15 北京升哲科技有限公司 信号检测与捕获方法、装置、接收机及存储介质
GB2608133A (en) 2021-06-22 2022-12-28 British Telecomm Detecting modem power state change

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05281341A (ja) * 1992-03-30 1993-10-29 Isao Iida 距離測定方法及びその装置
JP2002043987A (ja) * 2000-07-25 2002-02-08 Hitachi Ltd バス型伝送路短絡故障位置探索方法と装置
US20040015311A1 (en) * 2001-01-09 2004-01-22 Cynthia Furse Low-cost, compact, frequency domain reflectometry system for testing wires and cables
JP2004085473A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144721A (en) * 1996-01-05 2000-11-07 Communications Technology Corporation Apparatus and method for line pair testing and fault diagnostics
US6177801B1 (en) * 1999-04-21 2001-01-23 Sunrise Telecom, Inc. Detection of bridge tap using frequency domain analysis
US6771077B2 (en) * 2002-04-19 2004-08-03 Hitachi, Ltd. Method of testing electronic devices indicating short-circuit
US7027589B2 (en) * 2002-11-27 2006-04-11 Texas Instruments Incorporated Single-ended loop test circuitry in a central office DSL modem
EP1576712A1 (en) * 2002-12-19 2005-09-21 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and system for feeding electrical energy into an alternating current electrical mains
US7577084B2 (en) * 2003-05-03 2009-08-18 Ikanos Communications Inc. ISDN crosstalk cancellation in a DSL system
US7009945B1 (en) * 2003-06-18 2006-03-07 Centillium Communications, Inc. Dual-mode analog/digital adaptive echo cancellation in communication systems with asymmetric spectrum

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05281341A (ja) * 1992-03-30 1993-10-29 Isao Iida 距離測定方法及びその装置
JP2002043987A (ja) * 2000-07-25 2002-02-08 Hitachi Ltd バス型伝送路短絡故障位置探索方法と装置
US20040015311A1 (en) * 2001-01-09 2004-01-22 Cynthia Furse Low-cost, compact, frequency domain reflectometry system for testing wires and cables
JP2004085473A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510757A (ja) * 2008-12-01 2012-05-10 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 伝送路分析のための方法
JP2016528852A (ja) * 2013-08-23 2016-09-15 イカノス・コミュニケーションズ・インコーポレイテッドIkanos Communications,Inc. 顧客施設機器におけるシングルエンドラインテストの開始およびデータ収集のための方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006081484A3 (en) 2007-10-11
EP1842292A2 (en) 2007-10-10
WO2006081484A2 (en) 2006-08-03
US20060251160A1 (en) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008530833A (ja) Dslモデムのためのfdrシングルエンド回線テスト(selt)システム及び方法
EP1245085B1 (en) Systems and methods for loop length and bridged tap length determination of a transmission line
US8687770B2 (en) Systems and methods for performing line imbalance measurement and mitigation based on a common mode sensor
EP1791279B1 (en) A method and device for detecting inductive components in communication line
CN100499700C (zh) Dsl系统中单端的线路探查
JP4694093B2 (ja) 多数搬送波dsl環境でブロードバンド信号を使用して伝送回線を特性付けるためのシステムおよび方法
US20020172329A1 (en) Single ended line probing in DSL system
BRPI0410272B1 (pt) Método e arranjo em teste de malha de extremidade única de uma linha de sinal
EP2828991A1 (en) Measurement of voltage standing wave ratio of antenna system
JP4495238B2 (ja) 通信伝送路の特性を推定するための方法、装置、およびコンピュータプログラム
WO2016183227A1 (en) Detecting transmission line impairments using reflectometry
WO2006063068A2 (en) System and method to determine loop characteristics
AU2013337681B2 (en) Customer premise SELT based method for detecting the presence of a micro-filter on a VDSL connection
US9054785B2 (en) Method and arrangement in a telecommunication system for estimating frequency dependent resistance
US20090323902A1 (en) Systems and methods for characterizing loops based on single-ended line testing (selt)
WO2010140945A1 (en) Passive selt
CN105432042A (zh) 用于检测客户端设备附近的不恰当连接的方法和装置
US9564946B2 (en) Methods and apparatuses for characterizing common mode noise and estimating loop imbalance
US20030147506A1 (en) Single ended line probing in DSL system using combined FDR-TDR approach
KR20100070132A (ko) 휴대형 전력선 통신 선로 측정 장치
US7486724B2 (en) Codec compensation techniques for channel analysis applications
KR20040045422A (ko) 푸핀 코일의 식별을 위한 스위칭 배열 구조 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080818

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419