JP2008528822A - 多重の境界バインダーを有する三重層布 - Google Patents

多重の境界バインダーを有する三重層布 Download PDF

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Abstract

製紙工程に利用され得る多層の布である。斯かる布は、機械方向(MD)のヤーン(1、3、5・・・)の第1層(L1)と、MDヤーン(2、4、6・・・)の第2層(L2)と、第1の境界パターンを織成する第1の結合ヤーン(110)及びこの第1の境界パターンとは異なる第2の境界パターンを織成する第2の結合ヤーン(100)を有する機械を横切る方向(CD)のヤーンの第1システムとを有する。第1の結合ヤーン(110)及び第2の結合ヤーン(100)は、それぞれ、第1層(L1)に固有であって、それぞれ、第2層(L2)と結合する。さらに、結合ヤーン(110、100)は、布のパターンの繰り返しにおいて、1回以上、第1層において順に織成する。また、結合ヤーン(110、100)は、この織成パターンの繰り返しにおいて、第1層において複数の境界パターンを織成する。

Description

本発明は、製紙技術に関する。特に、本発明は、抄紙機に使用する形成布などの各種布に関する。
製紙工程中、セルロース製の繊維ウェブは、繊維スラリー、つまりセルロース繊維の水性懸濁液を、抄紙機の形成部において移動する形成布上に堆積することで、形成される。このスラリーから、形成布を介して、大量の水が排出されて、形成布の表面上にセルロース製の繊維ウェブが残存する。
新規に形成されたセルロース製の繊維ウェブは、形成部から、一連のプレスニップを有するプレス部へと進む。このセルロース製の繊維ウェブは、プレス布、又は多くの場合斯かる2つのプレス布間で支持されるプレスニップを通過する。プレスニップにおいて、セルロース製の繊維ウェブには圧縮力がかけられ、ここから水が絞り出され、ウェブにおいて互いのセルロース繊維が結合して、セルロース製の繊維ウェブから紙シートへと変わる。水は、プレス布又は各種布で受容され、理想的には、紙シートに戻らない。
当然のことながら、形成布、プレス布及び乾燥布は、抄紙機上でエンドレスループの形態をとり、コンベアの様式で機能する。さらに、当然のことながら、製紙は、かなりの速度で進行する連続工程である。つまり、繊維スラリーは、形成部において形成布上に連続して堆積される一方、新規に製造された紙シートは、乾燥部を脱出した後、ロール上に連続して巻き取られる。
プレス布は、紙シートの表面の仕上げにも関与する。つまり、プレス布は、プレスニップを通過する間、この紙に平滑でマークのない表面を補完するように、平滑な表面と均一な弾性構造とを有するように設計される。
プレス布は、プレスニップにおいて、湿潤した紙から抽出された大量の水を受容する。この機能を満たすため、水が行き来するためにプレスニップ内部に、文字通り、通常ボイド容量と称される空間が必要であり、布は、耐用年数の全体を通じて、水に対して十分な透過性を有する必要がある。最後に、プレス布は、湿潤した紙から受容した水が、プレスニップから脱出した紙に再度戻り、且つ再度湿潤することを避け得る必要がある。
紙シートは、最終的に、蒸気で内的に加熱される、少なくとも一連の回転可能な乾燥ドラム又はシリンダーを含む乾燥部へと進む。新規に形成された紙シートは、この一連のドラムのそれぞれの周囲に乾燥布が連続して配置されたセルペンタイン路(serpentine path)にむけられ、紙シートは、このドラムの表面に対して近接して保持される。加熱されたドラムは、紙シートの水分含量を、蒸発を介して、所望のレベルにまで低減する。
織成布は、多くの異なる形態をとる。例えば、織成された無端のものであってもよく、平織りで且つ継目を有する無端のものとされてもよい。
本発明は、特に、形成部に使用される形成布に関してもよい。形成布は、製紙工程中に重要な役割を演じる。その機能のひとつとして、上述したように、製造される紙製品を形成しプレス部に運搬することである。
しかしながら、形成布は、水の除去及びシートの形成の問題を解決する必要もある。つまり、形成布は、水の通過を可能とするように(つまり、排出率を制御する)、設計される一方、同時に、水とともに繊維及びその他の固形物が通過するのを阻止するように、設計される。排出が極端に速く又は極端に遅く起こると、シートの質及び機械の効率に影響を及ぼす。排出を制御するため、水の排出用の形成布の内部の空間、つまり一般的にボイド容量と称されるものは、適切に設計される必要がある。
現代の形成布は、製造される紙のグレードに合わせて導入される抄紙機の要件を満たすように、種々の形態で製造される。一般的に、形成布は、モノフィラメントから織成された基礎布を有し、単層であっても、多層であってもよい。そのヤーンは、抄紙機用の布技術における当業者がこの目的で使用する、ポリアミドやポリエステル樹脂などの種々の合成ポリマー樹脂のいずれかから典型的に成形される。
形成布の設計は、所望する繊維の支持性と布の安定性との間の妥協にも追加的に関与する。微細なメッシュの布は、所望の紙の表面と繊維の支持特性とを提供する可能性があるが、斯かる設計では、所望の安定性を欠如する可能性もあり、ひいては、布の寿命を短縮してしまう。一方、粗いメッシュの布では、繊維の支持性とマーキングの可能性とを犠牲にして、安定性と長い寿命とを提供する。これらの設計のトレードオフを最小限とし、支持性と安定性との両方を最適化するため、多層の布が開発されてきた。例えば、二重層の布又は三重層の布では、シート及び繊維の支持性のため、形成側が設計される一方、摩耗側は、安定性、ボイド容量及び摩耗耐性のために設計される。
また、三重層の設計では、布の摩耗側の表面とは独立して、布の形成側の表面を織成することが可能である。この独立性故、三重層の設計では、高いレベルの繊維の支持性と最適な内部のボイド容量とを提供し得る。従って、三重層は、単一層及び二重層の設計に対して、排水の点で、有意な向上をもたらす。
本質的に、三重層の布は、2つの層、つまり、形成層と摩耗層とからなり、これらが、結合ヤーンによってともに保持される。この結合は、布の全体的な一体性にとって、非常に重要である。三重層の布に関連するひとつの問題は、これらの2つの層間の相対的なずれであって、経時的に布の破断をもたらす。また、結合ヤーンは、形成層の構造を破壊する可能性があり、紙のマーキングをもたらす。
当業者が理解するように、各種布は、織成により製造され、縦糸又は機械方向(MD)及び横糸又は機械を横切る方向(CD)の両方で繰り返す織成パターンを有する。
三重層の布などの多重層の布は、内的な摩耗に対する許容し得ない耐性を有する可能性があり、及び/又は上記の織成は、使用中、緩む可能性がある(つまり、ヤーンは、上記のパターン中でその元の位置から摺動する可能性がある)。本発明は、斯かる欠点を克服する布を提供する。
従って、本発明は、抄紙機の形成部、プレス部及び/又は乾燥部に使用し得る多重層の布である。斯かる布の各層は、複数の結合ヤーン(binder yarn)の使用によって共に保持されてもよく、そのそれぞれは、各織成パターンの繰り返しの内で、第1の層において、1回以上、順に織成する。言い換えれば、結合ヤーンのそれぞれは、各パターンの繰り返しにおいて、1回以上、布の上部層及び/又は下部層において、織成する。
本発明の態様によると、布は、機械方向(MD)のヤーンの第1層、及びMDヤーンの第2層、並びに第1の境界パターンを織成する第1の結合ヤーンと第1の境界パターンとは異なる第2の境界パターンを織成する第2の結合ヤーンとを有する機械を横切る方向(CD)のヤーンの第1システムを有する。第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、第1層にそれぞれ固有であって、それぞれは、第2層と結合する。さらに、本発明の他の態様において、第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、それぞれ、織成パターンの繰り返しにおいて、1回以上、第1層において順にそれぞれ織成する。
本発明の他の態様では、第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、第1層の各MDヤーンを織成するように、組み合わされてもよく、これにより、第1層において平織りのパターンを生じる。
本発明のその他の態様で含むのは、本発明の布は、三重層の形成布であってもよい。MDヤーンの第1層を有する第1層は、布の形成側を形成してもよく、MDヤーンの第2層を有する第2層は、布の摩耗側を形成してもよい。第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、パターンの繰り返しにおいて、1回以上、第2層から第1層へと互いに交差してもよい。本発明の布は、MDヤーンの第1層と織り込まれた(interwoven)CDヤーンの第2システム、及び/又はMDヤーンの第2層と織り込まれたCDヤーンの第3システムをさらに有してもよい。本発明の布は、摩耗側に対して1:1、2:1、3:2、3:1のシュート比(shute ratio)又はその他の適当なシュート比の形成側を有してもよい。本発明の布は、40ハーネス(harness)の配列で製造されてもよく、好ましくは、平織りであってもよい。また、第1層及び第2層のMDヤーンは、相対した位置で垂直に積層されてもよい。MDヤーン及びCDのヤーンの少なくともいくつかは、モノフィラメントヤーンであってもよく;ポリアミドヤーン又はポリエステルヤーンであってもよい;また、円形の断面形状、方形の断面形状又はその他の非円形の断面形状を有してもよい。
この適用例の目的のため、機械を横切る方向のヤーンは、CDヤーン、横糸ヤーン又はシュートヤーンとも称する。結合ヤーンもまた、すべて、機械方向である。
本発明について、添付した図面を参照しながら、より詳細に説明するが、対応する部材については、同様の参照番号を付す。
本発明をより良好に理解するため、以下の記載及び添付の図面について、述べる。
本発明は、製紙工程に利用され得る三重層の布などの布に関する。斯かる三重層の布は、第1層(上部層)及び第2層(下部層)を有し、第1層及び第2層は、機械方向(MD)のヤーンとこれに織り込まれた(interwoven)機械を横切る方向(CD)のヤーンとのシステムを有する。第1層は、紙側又は形成層であってもよく、この上に、セルロース製の紙/繊維スラリーが製紙工程中に堆積され、また、第2層は、機械側又は摩耗側の層であってもよい。第1層及び第2層は、複数の結合ヤーンの使用により、共に保持される。
本発明の第1の態様において、各結合ヤーンは、パターンの繰り返しにおいて、1回以上、上部層と順に織成する。さらに、本発明の第2の態様において、結合ヤーンは、上記のパターンの繰り返しにおいて、上部層において複数の境界パターンを織成する。本発明で使用するように、複数の境界パターンは、結合ヤーンのペアにおける各結合ヤーンが異なるパターンを織成することを意味するものと定義する;これにより、少なくとも1つの境界パターンを生じる。言い換えれば、第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、上部層において、異なるパターンの境界を生じる。
本発明は、結合ヤーンが典型的に布を支持する構造の一部であるシート支持バインダー(sheet support binder;SSB)の概念が派生したものである。一般に、これらの結合ヤーンは、これらの結合ヤーンが摩耗側の層に固有のものであってもよいが、形成層に固有の対となった横糸の結合ヤーンであって、摩耗側の層と単に結合する。本発明の好適実施例において、結合ヤーンは、上部側のMDヤーンと平織りのパターンを生じるように、組み合わされ、従って、上部層に固有のものである。
製紙用の形成布は、20のハーネスの織機上で一般的に織成される。このことが意味するのは、各種布は、全部で20の縦糸ヤーンを有し、そのうちの10は、形成側の縦糸ヤーンであり、10は、摩耗側の縦糸ヤーンであることである。本発明は、40のハーネスの織機の設定で織成されることに特に適合されるものであるが、これに限定されるものではない。言い換えれば、本発明の布は、典型的に全部で40の縦糸ヤーンを有し、20の上部層の縦糸ヤーンを有し、20の下部層の縦糸ヤーンを有する。40を超えるハーネスで織成された布もまた、本発明に包含されることを意図するものである。
図1は、本発明の教示による例示的な布の断面図であって、上部層(形成層)において
MDヤーンと織成し下部層(摩耗側の層)と結合する、結合ヤーンの複数の境界を示すものである。この例の布を、2,3+3,2の境界パターンを有するものと称する。対となった番号は、各回で結合ヤーンが上部層と織成する結合ヤーンで作成されたナックル(knuckle)の数を示す。この適用例の目的のため、ナックルは、CDヤーンが布の外部表面上で1つ以上のMDヤーンの上部を通過する場合に、形成される。正数(plus)は、付随する結合ヤーン、つまり、対のその他の結合ヤーン、が存在することを示す。例えば、図1に示す布において、第1の結合ヤーン110は、上部層L1で開始し、MDヤーン1上を通過し、MDヤーン3の下部を通過し、MDヤーン5の上部を通過し、MDヤーン7の下部を通過し、ここで、第2の結合ヤーン100と交差する。この様式において、第1の結合ヤーンは、2つのナックルを形成する。第1の結合ヤーンは、その後、下部層L2を横切り、MDヤーン19の下部で第2の結合ヤーン100と交差する場所で上部層に横切って戻る前にMDヤーン14と結合する。上部層におけるこの回において、第1の結合ヤーン110は、MDヤーン21の上部を通過し、MDヤーン23の下部を通過し、MDヤーン25の上部を通過し、MDヤーン27の下部を通過し、MDヤーン29の上部を通過し、MDヤーン31の下部を通過する。この様式において、第1の結合ヤーン110は、その境界で次の3つのナックルを形成する。第1の結合ヤーンは、その後、下部層L2を横切って、MDヤーン40の下部で第2の結合ヤーンと交差する場所で上部層に横切って戻る前にMDヤーン34と結合して、織成パターンにおける1回の繰り返しを完成する。従って、第1の結合ヤーンを、2,3の境界パターンを有するものと指定する。第2の結合ヤーン100は、下部層L2においてパターンを開始し、ここで、MDヤーン7の下部で上部層L1を横切る前にMDヤーン4と結合する。第2の結合ヤーン100は、MDヤーン9の上部を通過し、MDヤーン11の下部を通過し、MDヤーン13の上部を通過し、MDヤーン15の下部を通過し、MDヤーン17の上部を通過して、第2の結合ヤーンの境界の第1のナックルを形成する。第2の結合ヤーンは、その後、下部層L2に横切って戻り、MDヤーン31において上部層に戻る前に、MDヤーン24と結合する。第2の結合ヤーンは、その後、MDヤーン33の上部を通過し、MDヤーン35の下部を通過し、MDヤーン37の上部を通過し、MDヤーン39の下部を通過して、第2の結合ヤーンの境界の最後の2つのナックルを形成し、織成パターンの繰り返しを完成する。従って、第2の結合ヤーンを、3,2の境界パターンを有するものと指定し、この布を、2,3+3,2の結合ヤーンのパターンを有するものと同定する。第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンの境界を組み合わせて、上部層におけるその他の全てのMDを織成する。これにより、上部層における平織りのパターンを生じる。また、これらのバインダー(binder)は、上部層に固有のものであって、下部層と単に結合するものである。
図1に示す結合ヤーンの境界の複数の順列(permutation)は、本発明に包含されるものである。表1は、図1に示す結合ヤーンの境界のパターンの順列に基づいた、略称のリストである。例えば、パターンAは、図1に示す2,3+3,2のパターンに対応し、パターンBは、パターンAの順列であって、第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンの境界を替えたものであり、パターンCは、第1の結合ヤーンが2,2の境界パターンを有し第2の結合ヤーンが3,3の境界パターンを有する順列である。さらに、各結合ヤーンは、異なる回数で下部層と結合(つまりロック(lock))してもよい。代替例(Alt)のパターンA1〜A#(パターンの順列を替えたもの)は、各結合ヤーンが下部層とロック(又は結合)する方法が異なるのみである。図1(つまり、パターンA)において、両方の結合ヤーンは、上記のパターンの繰り返しにおいて下部層と交差する2回のそれぞれで、単一のMDヤーンをロックする。従って、パターンAにおける各結合ヤーンは、パターンの繰り返しにおいて、下部層と2つのロックを有する。代替例A1に関しては、結合ヤーン1は、下部層と1つのみのロックを有する。このことが意味するのは、結合ヤーン1が上記のパターンの繰り返しにおいて下部層と交差する2回のうちの1回の間、MDヤーンをロックしないことである。表1に示すパターンに関し、各結合ヤーンは、パターンの繰り返しにおいて5つ以下のロックを有してもよい。パターンAの順列は、バインダー1及びバインダー2のそれぞれで5つ以下のロックの種々の組み合わせを用いて、形成されてもよい。表1には、可能な順列のいくつかのみ列挙しているが、本発明は、全ての可能な順列を包含するものであって、表1のものに限定されるものではない。
表1.図1の結合ヤーンの境界のパターンの順列
Figure 2008528822
図2は、図1に示す例示的な布の部分的なパターンの繰り返しの形成側の表面の図である。MDヤーンは、この図の垂直方向に走り、図1に示す上部層のMDヤーンと対応して符番されている。CDヤーンは、この図の水平方向に走り、図示するように、参照行A〜Gが付されている。この布は、2:1のシュート比を有し、このことは、CDヤーンが結合ヤーンの各セット間で上部層に織成されていることである。この場合、CDヤーン200は、結合ヤーンの各ペア間で平織りのパターンで織成されたシュートである。特に、行A、C、E及びGは、シュートであり、一方、行B、D及びFは、結合ヤーンのペアである。これらのシュートは、図1には示されていないが、結合ヤーンの境界のみを示す。以下、符号「a」は、部分的な織成パターンの繰り返しのみを示す;例えば、符号110aは、第2の結合ヤーン100の部分的な織成パターンの繰り返しを示す。行B(図1のパターンと一致する)は、第1の結合ヤーン110aから始まり、MDヤーン7の下部で第2の結合ヤーン100aを交差する前に、MDヤーン3の下部を通過し、MDヤーン5の上部を通過する。第2の結合ヤーン100aは、その後、MDヤーン9の上部を通過し、MDヤーン11の下部を通過し、MDヤーン13の上部を通過し、MDヤーン15の下部を通過し、MDヤーン19の下部において第1の結合ヤーン110aと交差する前に、MDヤーン17の上部を通過する。第1の結合ヤーン110aは、その後、MDヤーン21の上部を通過する。各結合ヤーンの境界の始点及び終点は、図示していない。図2は、また、結合ヤーンの各ペアが上部層の4つのMDヤーンによって、左側にずらされる/移動される方法を示す。例えば、行BのMDヤーン19に示す境界パターンの位置は、行DのMDヤーン11、および行FのMDヤーン3に出現する。図2は、第1の結合ヤーン110a及び第2の結合ヤーン100aを組み合わせて上部層に平織りのパターンを生じさせる方法を示す。
図3は、本発明の教示による他の例示的な布の断面図であって、上部層(形成側の層)においてMDヤーンと織成し下部層(摩耗側の層)を結合する結合ヤーンの複数の境界を示すものである。この例の布は、2つの結合ヤーンのシステムを有し、2,1,2+2,2,1の境界パターンを有するものと称する。図3に示すように、第1の結合ヤーン310は、上部層L1で開始し、MDヤーン1の上部を通過し、MDヤーン3の下部を通過し、MDヤーン5の上部を通過し、MDヤーン7の下部を通過し、ここで、第2の結合ヤーン300と交差する。この様式において、第1の結合ヤーン310は、境界の第1の2つのナックルを形成する。この第1の結合ヤーンは、その後、下部層L2を横切り、MDヤーン15の下部において第2の結合ヤーン300と交差する場所で上部層に横切って戻る前に1つのMDヤーン12と結合する。上部層L1におけるこの回において、第1の結合ヤーン310は、MDヤーン17の上部を通過するのみで、単一のナックルを形成する。第1の結合ヤーンは、下部層L2に横切り、MDヤーン27の下部で第2の結合ヤーン300と交差する場所において上部層に戻る前に、MDヤーン24と結合する。第1の結合ヤーン310は、その後、MDヤーン29の上部を通過し、MDヤーン31の下部を通過し、MDヤーン33の上部を通過して、MDヤーン35の下部で第2の結合ヤーンと交差する前に2つ以上のナックルを形成する。第1の結合ヤーンは、下部層L2に横切って戻り、上部層に戻る前にMDヤーン38と結合して、織成パターンの1回の繰り返しを完成する。従って、第1の結合ヤーンは、2,1,2の境界パターンを有するものと指定する。第2の結合ヤーン300は、下部層L2においてこのパターンを開始し、ここで、MDヤーン7の下部で上部層L1を横切る前にMDヤーン4と結合する。第2の結合ヤーンは、MDヤーン9の上部を通過し、MDヤーン11の下部を通過し、MDヤーン13の上部を通過し、MDヤーン15の下部を通過して、この境界の2つのナックルを形成する。第2の結合ヤーンは、下部層に横切って戻り、MDヤーン19において上部層に戻る前に、MDヤーン18と結合する。第2の結合ヤーン300は、MDヤーン21の上部を通過し、MDヤーン23の下部を通過し、MDヤーン25の上部を通過し、MDヤーン27の下部を通過して、この境界の次の2つのナックルを形成する。第2の結合ヤーンは、下部層に横切って戻り、MDヤーン35において上部層に戻る前に、MDヤーン32と結合する。第2の結合ヤーンは、その後、MDヤーン37の上部を通過して、この境界の最後のナックルを形成し、この織成パターンの繰り返しを完成する。従って、第2の結合ヤーンは、2,2,1の境界パターンを有するものと指定し、この布は、2,1,2+2,2,1の結合ヤーンのパターンとして同定する。第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンの境界を組み合わせて、上部層においてその他の全てのMDヤーンを織成する。これにより、上部層において平織りのパターンを生じる。これらの結合ヤーンは、上部層に由来するものであって、下部層と単に結合するものである。
図4は、図3に示す例示的な布の部分的なパターンの繰り返しの形成側の表面の図である。図4に示すように、CDヤーン400は、各結合ヤーンのペアの間で平織りで織成され、摩耗側に対して、形成側の2:1のシュート比の布を製造される。これらのCDヤーンは、図3には示されておらず、結合ヤーンの境界のみを示している。行B(図3に示すパターンと一致する)において、第1の結合ヤーン310aは、MDヤーン7の下部を通過し、第2の結合ヤーン300aと交差する。この結合ヤーンは、MDヤーン9の上部を通過し、MDヤーン11の下部を通過し、MDヤーン13の上部を通過し、MDヤーン15の下部を通過して、この境界の第1の2つのナックルを形成する。第1の結合ヤーン310aは、MDヤーン19の下部で第2の結合ヤーン300aと交差する前にMDヤーン17の上部を通過することで、上部層において、次のナックルを形成する。第2の結合ヤーン300aは、その後、MDヤーン21の上部を通過し、MDヤーン23の下部を通過し、MDヤーン25の上部を通過する。残りの境界パターンについては、図示していない。また、図4は、結合ヤーンの各ペアが2つの上部層のMDヤーンによって、右にずらされ/移動される方法についても、示している。例えば、行BのMDヤーン17に示すパターンにおける位置は、行DのMDヤーン21、及び行FのMDヤーン25に出現する。図4は、第1の結合ヤーン310a及び第2の結合ヤーン300aを組み合わせて、上部層の各行に平織りの織成パターンを製造する方法を示す。
図5は、本発明の教示によるさらに別の例示的な布の断面図であって、上部層(形成側の層)においてMDヤーンと織成し下部層(摩耗側の層)を結合する結合ヤーンの複数の境界を示すものである。この例の布は、2つの結合ヤーンのシステムを有し、4,2+2,2の境界パターンを有するものと称される。図5に示すように、第1の結合ヤーン510は、上部層L1で開始し、MDヤーン1の上部を通過し、MDヤーン3の下部を通過し、MDヤーン5の上部を通過し、MDヤーン7の下部を通過し、MDヤーン9の上部を通過し、MDヤーン11の下部を通過し、MDヤーン13の上部を通過し、MDヤーン15の下部を通過して、ここで、第2の結合ヤーン500と交差する。この様式において、第1の結合ヤーン510は、第1の4つのナックルを形成する。この第1の結合ヤーンは、その後、下部層L2を横切って、MDヤーン23の下部において第2の結合ヤーン500と交差する場所で上部層に横切って戻る前にMDヤーン18と結合する。上部層L1におけるこの回において、第1の結合ヤーン510は、MDヤーン25の上部を通過し、MDヤーン27の下部を通過し、MDヤーン29の上部を通過し、MDヤーン31の下部を通過して、2つ以上のナックルを形成する。この第1の結合ヤーンは、下部層L2に横切って戻り、上部層に戻る前にMDヤーン38と結合して、この織成パターンの1回の繰り返しを完成する。従って、第1の結合ヤーンを、4,2の境界パターンを有するものと指定する。第2の結合ヤーン500は、下部層L2においてこのパターンを開始し、ここで、MDヤーン15の下部において上部層L1に横切る前に、MDヤーン8と結合する。第2の結合ヤーンは、MDヤーン17の上部を通過し、MDヤーン19の下部を通過し、MDヤーン21の上部を通過し、MDヤーン23の下部を通過して、この境界の2つのナックルを形成する。第2の結合ヤーンは、下部層に横切って戻り、MDヤーン31において上部層に戻る前に、MDヤーン28と結合する。第2の結合ヤーン500は、MDヤーン33の上部を通過し、MDヤーン35の下部を通過し、MDヤーン37の上部を通過し、MDヤーン39の下部を通過して、この境界の次の2つのナックルを形成して、この織成パターンの繰り返しを完成する。従って、第2の結合ヤーンを、2,2の境界パターンを有するものと指定し、この布を、4,2+2,2のバインダーのパターンを有するものとして同定する。第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンの境界を組み合わせて、上部層におけるその他の全てのMDヤーンを織成する。これにより、上部層において平織りの織成パターンを製造する。これらの結合ヤーンは、上部層に固有のものであって、下部層と単に結合する。このパターンの種々の順列も可能である。例えば、布は、2,2+4,2のバインダーのパターンの境界を有してもよい。さらに、結合ヤーンのペアの間に、種々の数のシュートを追加してもよい。
図6及び図7は、上部層L1に平織りの織成パターンを有さない例示的な布の複数の結合ヤーンの境界の断面図を示す。図6に示すように、第1の結合ヤーン610は、MDヤーン1の上部を通過し、MDヤーン3の下部を通過し、MDヤーン5の上部を通過する;また、下部層L2に交差し、MDヤーン14と結合する;また、上部層L1に交差して戻り、MDヤーン21の上部を通過し、MDヤーン23の下部を通過し、MDヤーン25の上部を通過する;また、再び下部層に交差し、MDヤーン34を結合する。一方、第2の結合ヤーン600は、下部層L2においてMDヤーン4と結合することで、開始し、上部層L1に交差し、MDヤーン9及びMDヤーン11の上部を通過し、MDヤーン13の下部を通過し、下部層に交差して戻りMDヤーン24と結合する前に、MDヤーン15及びMDヤーン17の上部を通過する;また、最後に上部層に交差して戻り、MDヤーン29及びMDヤーン31の上部を通過し、MDヤーン33の下部を通過し、MDヤーン35及びMDヤーン37の上部を通過する。この境界により、上部層に、2シェッド(shed)の表面ではないパターンをもたらす。図7に示すように、結合ヤーン700及び710は、平織りでない表面のパターンをもたらす境界を有する。図6及び図7のそれぞれにおけるCDヤーン620及び720は、上部層のシュートであって、結合ヤーンのペア間で布に織成されるものである。
本発明のその他の態様に含まれるのは、1:1、2:1、3:2、3:1の摩耗側に対する形成側のシュート比、又はその他の当業者公知の種々のシュート比を有するパターンである。摩耗側に対する形成側のシュート比は、第1層におけるシュート(又はCDヤーン)の、第2層におけるシュートの比率として定義されるものであり;CDの結合ヤーンの各ペアは、単一のシュートと数える(count)。他の比率としては、形成側のバインダーのシュート比であって、第1層におけるバインダーのペアの、第1層における通常(regular)のCDヤーン(シュート)に対する比率である。本発明による布は、1:0(100%のバインダーのペア)、1:1、1:2、1:3などの形成側のバインダーのシュート比を有してもよい。縦糸の比率は、第1層におけるMDヤーンの第2層に対する比率である。本発明は、1:1(各図において示すもの)、2:1、3:2などの縦糸の比率を有する布を包含する。上部層におけるMDヤーンは、下部層におけるMDヤーンの上部に垂直に積層されてもよい。結合ヤーンは、摩耗側を結合するのみの作用を有してもよく、或いは、摩耗側のパターンと一体的に織成してもよい。これらの例は、単に、本発明の代表例であって、本発明を限定することを意味するものではない。
本発明による布は、モノフィラメントのヤーンを有してもよい。このヤーンは、ポリエステル製のモノフィラメントであってもよく、及び/又はポリエステルやポリアミドであってもよい。また、本発明の布は、多重フィラメントのヤーン、諸より(plied)又はモノフィラメントのヤーン、バイコンポーネントのヤーン、及び/又は当業者公知のその他の適当なヤーンを有してもよい。ヤーンは、1つ以上の異なる径を有する円形の断面形状を有してもよい。さらに、円形の断面形状に加え、1つ以上のヤーンは、方形の断面形状又はその他の非円形の断面形状などのその他の断面形状を有してもよい。
また、製紙工程に使用し得るものとして本発明について述べてきたが、本発明は、これに限定されるものではない。つまり、本発明は、その他の用途にも利用され得る。
上記の事項の改変は、当業者に明らかであるが、これは、本発明の範囲を逸脱して本発明を改変するものではない。添付の特許請求の範囲は、斯かる状況を包含するものと解釈されるべきものである。
本発明の一実施例による、布の結合ヤーンの境界を示す断面図である。 図1に示す布の形成側の表面の図である。 本発明の他の実施例による、布の結合ヤーンの境界を示す断面図である。 図3に示す布の形成側の表面の図である。 本発明のさらに別の実施例による、布の結合ヤーンの境界を示す断面図である。 上部層に平織りパターンを有さない本発明の教示による、布の結合ヤーンの境界を示す断面図であって、結合ヤーンのペア間の上部層のシュートをも示したものである。 上部層に平織りパターンを有さない本発明の教示による、他の布の結合ヤーンの境界を示す断面図であって、結合ヤーンのペア間の上部層のシュートをも示したものである。
符号の説明
1 MDヤーン
3 MDヤーン
4 MDヤーン
5 MDヤーン
7 MDヤーン
8 MDヤーン
9 MDヤーン
11 MDヤーン
12 MDヤーン
13 MDヤーン
14 MDヤーン
15 MDヤーン
17 MDヤーン
18 MDヤーン
19 MDヤーン
21 MDヤーン
23 MDヤーン
24 MDヤーン
25 MDヤーン
27 MDヤーン
28 MDヤーン
29 MDヤーン
31 MDヤーン
32 MDヤーン
33 MDヤーン
34 MDヤーン
35 MDヤーン
37 MDヤーン
38 MDヤーン
39 MDヤーン
40 MDヤーン
100 第2の結合ヤーン
100a 第2の結合ヤーン
110 第1の結合ヤーン
110a 第1の結合ヤーン
200 CDヤーン
300 第2の結合ヤーン
300a 第2の結合ヤーン
310 第1の結合ヤーン
310a 第1の結合ヤーン
400 CDヤーン
500 第2の結合ヤーン
510 第1の結合ヤーン
600 第2の結合ヤーン
610 第1の結合ヤーン
620 CDヤーン
700 結合ヤーン
710 結合ヤーン
720 CDヤーン
L1 上部層
L2 下部層

Claims (14)

  1. 機械方向(MD)のヤーンの第1層と;
    MDヤーンの第2層と;
    第1の境界パターンを織成する第1の結合ヤーン及び前記の第1の境界パターンとは異なる第2の境界パターンを織成する第2の結合ヤーンを有する機械を横切る方向(CD)のヤーンの第1システムと;
    を有する抄紙機用布であって、
    前記の第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、それぞれ、前記第1層に固有のものであり、それぞれ、前記第2層と結合し;
    前記の第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、それぞれ、パターンの繰り返しにおいて、1回以上、前記第1層において順に織成することを特徴とする抄紙機用布。
  2. 当該抄紙機用布は、三重層の形成布であることを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  3. 前記のMDヤーンの第1層は、当該布の形成側を形成し、
    前記のMDヤーンの第2層は、当該布の摩耗側を形成することを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  4. 前記の第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、前記第2層から前記第1層へとパターンの繰り返しにおいて1回以上それぞれ交差することを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  5. 前記第1システムの結合ヤーンのペア間で前記第1層と織り込まれたCDヤーンの第2システムをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  6. 前記第2層と織り込まれたCDヤーンの第3システムをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  7. 前記の第1の結合ヤーン、及び前記の第2の結合ヤーンは、前記第1層においてそれぞれのMDヤーンを織成するように、組み合わされることを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  8. 当該布は、40のハーネスの配列で製造されることを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  9. 当該布は、平織りであることを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  10. 前記の第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、パターンの繰り返しにおいて、1回以上、前記第1層とそれぞれ織成することを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  11. 前記MDヤーン及びCDヤーンの少なくともいくつかは、モノフィラメントのヤーンであることを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  12. 前記MDヤーン及びCDヤーンの少なくともいくつかは、ポリアミドのヤーン又はポリエステルのヤーンのいずれかからなることを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  13. 前記MDヤーン及びCDヤーンの少なくともいくつかは、円形の断面形状、方形の断面形状及び非円形の断面形状のいずれかを有することを特徴とする請求項1に記載の抄紙機用布。
  14. 機械方向(MD)のヤーンの第1層と;
    MDヤーンの第2層と;
    第1の境界パターンを織成する第1の結合ヤーン及び前記の第1の境界パターンとは異なる第2の境界パターンを織成する第2の結合ヤーンを有する機械を横切る方向(CD)のヤーンの第1システムと;
    結合ヤーンのペアの間で前記第1層と織り込まれるCDヤーンの第2システムと;
    を有する抄紙機用布であって、
    前記の第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、それぞれ、前記第1層に固有のものであり、それぞれ、前記第2層と結合し;
    前記の第1の結合ヤーン及び第2の結合ヤーンは、それぞれ、パターンの繰り返しにおいて、1回以上、前記第1層において順に織成することを特徴とする抄紙機用布。
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