JP2008528669A5 - - Google Patents

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3環性細胞保護化合物
本発明は、慢性および急性神経変性疾患もしくは病状の処置もしくは予防に関し、ある特定の3環性神経保護化合物を使用する。慢性病状は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、および多発硬化症のような疾患を包含する。急性病状は、心臓発作、発作(卒中)、もしくは頭部傷害のような急性虚血現象に対する続発症状を包含する。これら本化合物は、心臓もしくは腎臓のような末梢器官(臓器。つまり、脳および脊髄を除く体内の任意の機能組織)の虚血ストレスにより引き起こされたダメージ(損傷)の予防もしくは処置にも有用である。
低血糖と関連していてもいなくてもよいが、長引いた低酸素および虚血のような低酸素状態により影響を受けた組織において、神経ダメージ(損傷)が、種々の程度で見受けられる。虚血は典型的に、急性の現象、例えば、心臓発作、発作(卒中)、もしくは、頭の外傷の結果として起きる。心臓発作の間、その引き起こされたダメージ(損傷)は実質的に、心臓組織に限られ、ある特定の処置が開発されている。発作(卒中)もしくは頭部外傷において、神経ダメージ(損傷)が結果的に、脳へのより長期の虚血の効果からもたらされる。虚血の深刻さ(重篤さ)は、当該発作(卒中)もしくは傷害の性質に依るが、不変的に、脳ダメージ(損傷)がある。国際公開第99/31049号(WO99/31049)が、卒中患者もしくは頭部傷害の結果として起こるような脳への虚血の効果に触れ、ある特定の神経保護剤、および、発作(卒中)および頭部傷害のような急性虚血現象により引き起こされた神経ダメージ(損傷)を処置することにおけるそれらの使用を開示する。
心臓発作、発作、もしくは頭傷害のような急性虚血現象の結果として起きる神経ダメージ(損傷)と対照的に、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、ハンチントン舞踏病(HC)、多発硬化症(MS)、および筋萎縮側索硬化症(ALS)のような慢性神経変性疾患もしくは病状に潜在する原因は複雑であり、多重要因であるように見える。各々の場合、壊死およびアポトーシス神経細胞死が、結果的に、代謝障害、興奮毒性、および酸化ストレスなどの、1以上の機構から起こることがある。数多くの研究が、酸化ストレスに対し、AD、PD、およびALSなどの種々の慢性神経変性疾患における主要な原因として、指摘を行っている(例えば、Sayreら、(2001)、Curr.Med.Chem.、8(7)、721〜38;Bainsら、(1997)、Brain Res.Rev.、25、335〜358;Alexiら、(2000)、Progress in Neurobiol.、60、409〜470参照)。
酸化ストレスは、酸化現象と抗酸化防御機構との間の通常のバランスが崩されているときに起き、還元剤および/または抗酸化剤の損失により、あるいは、酸化剤種のレベルの上昇による。酸化ストレスは、スーパーオキシドアニオン(*2 -)およびヒドロキシルラジカル(*OH)のような反応性オキシド種(ROS)、ならびにスーパーオキシドもしくは過酸化物と一酸化窒素(NO)との反応(例えば、過酸化亜硝酸(*ONOO-))に由来する反応性窒素種(RNS)などの、高度に毒性のフリーラジカルの作用によるものである
興奮毒性細胞死は、グルタメートおよびNMDAのようなグルタメートアゴニストならびに他の興奮性アミノ酸(EAA)によるグルタメートレセプター(受容体)の過剰な活性化により引き起こされ。数多くの研究は、酸化ストレスが興奮毒性誘導神経細胞死におけるメディエーターとして作用することも示唆する。例えば、NMDAおよびカイネート(非NMDA受容体アゴニスト)両方に関して、EAA受容体の活性化が脂質に対するフリーラジカルによるダメージ(損傷)を増加させること、ならびに、このダメージが、抗酸化剤を用いての同時処置により防がれ得ることが示されている。
代謝支障(metabolic compromise)は、発作、窒息、低血糖、および、ミトコンドリア呼吸と干渉するある特定の毒により、引き起こされることがある。ミトコンドリア不全、ならびに、生じるATP消失および細胞内カルシウム緩衝能損失が、反応性酸素および窒素フリーラジカルの産生の上昇を引き起こし得、酸化ストレスに至る。
これゆえ、フリーラジカルによる酸化ストレスは、数多くの慢性神経変性疾患における神経細胞死の1次要因であると理解されるだけでなく、興奮毒性刺激および代謝支障を媒介することがある。更に、逆相互作用が起きることもあり、フリーラジカルによる酸化ストレスが興奮毒性経路を開始させ、代謝妨害を引き起こすことがあるからである。
我々は今、ある特定の3環性化合物が、慢性および急性神経変性疾患もしくは病状の処置に、あるいは、心臓もしくは腎臓のような末梢器官(臓器)の虚血ストレスにより引き起こされるダメージ(損傷)の予防もしくは処置に使用されてよいことを見出した。
これゆえ、本発明は、化合物式(I)ならびに医薬として許容可能なその塩の、心臓又は腎臓から選択される末梢器官(臓器)の組織に対する虚血ダメージ(損傷)に対する保護用医薬品製造のための使用を提供する。使用される化合物は式(I):
Figure 2008528669
(式中、Xは、式>CR12 の基、または、R6が水素原子を表さない場合、式>SO2 の基を表す;
Yは、式>NHもしくは>CR12 の基を表す;
Zは、式>C=Oの基、式>CH2 の基、もしくは、直接の結合を表す;
1は水素原子を表し、R2は水素原子、カルボキシ基、もしくはヒドロキシ基を表す;あるいは
1およびR2は一緒に、オキソ基、メチレンジオキシ基、もしくはヒドロキシイミノ基を表す;
3は、水素原子もしくは 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表す;
4は、2個の水素原子またはオキソ基もしくはヒドロキシイミノ基を表す;
5は、水素原子、 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルキル基、もしくはハロゲン原子を表す;
6は、水素原子、 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルコキシ基、もしくはカルボキシ基を表す;
7およびR8が、互いと同一もしくは互いとは異なり、各々が、水素原子、 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルキル基、もしくはハロゲン原子を表す;
ならびに、該化合物がカルボキシ基を含有する場合、その塩)を有する
ある特定の式(I)の化合物が、新規化合物そのものである。
本発明の化合物において、Zが直接の結合でよく、この場合、窒素含有5員複素環に縮合された5員環の一部を形成するか、あるいは、式>CH2もしくは>C=Oの基であってよく、この場合、6員環の一部を形成する。
3、R5、R7、もしくはR8が低級アルキル基を表す場合、これは、1〜10個、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖アルキル基であり得る。このような基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、2級ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、2−メチルブチル、1−エチルプロピル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、およびデシル基を包含し、これらのうち、メチル、エチル、プロピル、ブチル、およびヘキシル基が好ましく、メチルおよびエチル基がより好ましく、メチル基が最も好ましい。
5、R7、もしくはR8が、ハロゲン原子を表す場合、これは、フッ素、塩素、臭素、もしくはヨウ素原子であり得、これらのうち、フッ素および塩素原子が好ましい。
6が、低級アルコキシ基を表す場合、これは、1〜10個、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシ基であり得る
このような基の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、2級ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、2−メチルブトキシ、1−エチルプロポキシ、4−メチルペンチルオキシ、3−メチルペンチルオキシ、2−メチルペンチルオキシ、1−メチルペンチルオキシ、3,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ、2−エチルブトキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、およびデシルオキシ基を包含し、これらのうち、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、およびヘキシルオキシ基が好ましく、メトキシおよびエトキシ基がより好ましく、メトキシ基が最も好ましい。
本発明の化合物のうち、特に:
Xは、式>CR12 の基を表し、式中、R1は水素原子を表し、R2は水素原子、ヒドロキシ基、もしくはカルボキシ基を表し、あるいは、R1およびR2が一緒に、オキソ基もしくはメチレンジオキシ基を表す;
Yは、式>CR12 の基を表し、式中、R1は水素原子を表し、R2は水素原子もしくはカルボキシ基を表す;
3は、水素原子を表す;
4は、2個の水素原子もしくはオキソ基を表す;
5は、水素原子を表す;
6は、水素原子、C1〜C4アルコキシ基、もしくはカルボキシ基を表し;R7およびR8が、互いと同一もしくは互いとは異なり、各々が、水素原子もしくはC1〜C4アルキル基を表す;
の化合物、ならびに、これらの塩が好ましい
本発明の化合物の特定例が、以降の表1において与えられている。
Figure 2008528669

Figure 2008528669

Figure 2008528669

Figure 2008528669
上の表1において、アスタリスク(*)を用いてマークされた化合物は、これら自体が新規化合物であり、本発明の一部も形成する。本発明の最も好ましい化合物は、4、6、7、8、10、14、15、16、17、20、21、22、および23と上の表において付番された化合物である。
本発明の化合物がカルボキシ基を含有する場合、例えば、R1もしくはR6がカルボキシ基を表す場合、本発明の化合物がエステルを形成し得、これは、従来のエステル化手法により調製されてよい。該エステルの性質に関する拘束は特になく、但し、生じる化合物が医療に使用されるものである場合、当該化合物が医薬として許容可能であり、つまり、その親化合物よりも不活性ではなく、許容不可能に不活性でもなく、ましてや、より毒性でもなく、許容不可能により毒性でもない。しかしながら、該化合物が医療に使用されるものでない場合、つまり、他の化合物の調製における中間体としての場合、この拘束さえ適用せず、この場合、形成されてよいエステルの性質に関する拘束は全くない。
エステル基の例は:
3、R5、R7、もしくはR8に関して例示されたもの、ならびに、ドデシル、トリデシル、ペンタデシル、オクタデシル、ノナデシル、およびイコシル基のような、当業界においてよく知られている高級アルキル基などの、1〜20個の炭素原子、より好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル基。
3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチル基。
アラルキル基であって、そのアルキル部分が1〜3個の炭素原子を有し、そのアリール部分が炭素環芳香族基であって6〜14個の炭素原子を有し、置換されていてもされていなくてもよく、このようなアラルキル基の例は、ベンジル、フェネチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチル、ベンズヒドリル(つまり、ジフェニルメチル)、トリフェニルメチル、ビス(o−ニトロフェニル)メチル、9−アントリルメチル、2,4,6−トリメチルベンジル、4−ブロモベンジル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、3−ニトロベンジル、4−メトキシベンジル、およびピペロニル基を包含する。
ビニル、アリル、2−メチルアリル、1−プロペニル、およびイソプロペニル基のような2〜6個の炭素原子を有するアルケニル基。
2,2,2−トリクロロエチル、2−ハロエチル(例えば、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、2−ブロモエチル、もしくは2−ヨードエチル)、2,2−ジブロモエチル、および2,2,2−トリブロモエチル基のような、1〜6個の、好ましくは1〜4個炭素原子を有するハロゲン化アルキル基。
置換シリルアルキル基、例えば、2−トリ(C1〜C4)アルキルシリルエチル基、特に2−トリメチルシリルエチル基。
置換および非置換フェニル基、例えば、フェニル、トリル、およびベンズアミドフェニル基。
置換および非置換フェナシル基、例えば、フェナシル基自体もしくはp−ブロモフェナシル基。
環状および非環状テルペニル基、例えば、ゲラニル、ネリル、リナリル、フィチル、メンチル(特に、−および−メンチル)、ツジル、カリル、ピナニル、ボルニル、ノルカリル、ノルピナニル、ノルボルニル、メンテニル、カンフェニル、およびノルボルネニル基。
アルコキシメチル基であって、そのアルキル部分が1〜6個の、好ましくは1〜4個の炭素原子を有し、これ自体が単一の非置換アルコキシ基により置換されていてよく、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、およびメトキシエトキシメチル基のようなものである。
脂肪族アシロキシアルキル基であって、そのアシル基が好ましくはアルカノイル基であり、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有するアルカノイル基であり、そのアルキル部分が1〜6個の、好ましくは1〜4個の炭素原子を有し、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、イソブチリルオキシメチル、ピバロイロキシメチル、1−ピバロイロキシエチル、1−アセトキシエチル、1−イソブチリルオキシエチル、1−ピバロイロキシプロピル、2−メチル−1−ピバロイロキシプロピル、2−ピバロイロキシプロピル、1−イソブチリルオキシエチル、1−イソブチリルオキシプロピル、1−アセトキシプロピル、1−アセトキシ−2−メチルプロピル、1−プロピオニルオキシエチル、1−プロピオニルオキシプロピル、2−アセトキシプロピル、および1−ブチリルオキシエチル基のようなものである。
シクロアルキル置換脂肪族アシロキシアルキル基であって、そのアシル基が好ましくはアルカノイル基であり、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有しアルカノイル基であり、そのシクロアルキル置換基が3〜7個の炭素原子を有し、そのアルキル部分が1〜6個の、好ましくは1〜4個の炭素原子を有し、シクロヘキシルアセトキシメチル、1−(シクロヘキシルアセトキシ)エチル、1−(シクロヘキシルアセトキシ)プロピル、2−メチル−1−(シクロヘキシルアセトキシ)プロピル、シクロペンチルアセトキシメチル、1−(シクロペンチルアセトキシ)エチル、1−(シクロペンチルアセトキシ)プロピル、および2−メチル−1−(シクロペンチルアセトキシ)プロピル基のようなもの。
アルコキシカルボニルオキシアルキル基、特に、1−メトキシカルボニルオキシエチル、1−エトキシカルボニルオキシエチル、1−プロポキシカルボニルオキシエチル、1−イソプロポキシカルボニルオキシエチル、1−ブトキシカルボニルオキシエチル、1−イソブトキシカルボニルオキシエチル、1−2級−ブトキシカルボニルオキシエチル、1−t−ブトキシカルボニルオキシエチル、1−(1−エチルプロポキシカルボニルオキシ)エチル、および1−(1,1−ジプロピルブトキシカルボニルオキシ)エチル基のような1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル基、ならびに、他のアルコキシカルボニルアルキル基であって、これらアルコキシおよびアルキル基両方が、2−メチル−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)プロピル、2−(イソプロポキシカルボニルオキシ)プロピル、イソプロポキシカルボニルオキシメチル、t−ブトキシカルボニルオキシメチル、メトキシカルボニルオキシメチル、およびエトキシカルボニルオキシメチル基のように、1〜6個の、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する
シクロアルキルカルボニルオキシアルキルおよびシクロアルキルオキシカルボニルオキシアルキル基、例えば、1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1−メチルシクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチル、シクロペンチルカルボニルオキシメチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロヘプチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロヘプチルカルボニルオキシ)エチル、1−メチルシクロペンチルカルボニルオキシメチル、1−メチルシクロペンチルオキシカルボニルオキシメチル、2−メチル−1−(1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピル、2−(1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピル、2−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロピル、2−メチル−1−(1−メチルシクロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチルシクロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、2−(1−メチルシクロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、2−(シクロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、1−(1−メチルシクロペンチルカルボニルオキシ)エチル、1−(1−メチルシクロペンチルカルボニルオキシ)プロピル、アダマンチルオキシカルボニルオキシメチル、アダマンチルカルボニルオキシメチル、1−アダマンチルオキシカルボニルオキシエチル、および1−アダマンチルカルボニルオキシエチル基。
シクロアルキルアルコキシカルボニルオキシアルキル基、例えば、シクロプロピルメトキシカルボニルオキシメチル、シクロブチルメトキシカルボニルオキシメチル、シクロペンチルメトキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルメトキシカルボニルオキシメチル、1−(シクロプロピルメトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロブチルメトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルメトキシカルボニルオキシ)エチル、および1−(シクロヘキシルメトキシカルボニルオキシ)エチル基。
テルペニルカルボニルオキシアルキルおよびテルペニルオキシカルボニルオキシアルキル基、例えば、1−(メンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(メンチルカルボニルオキシ)エチル、メンチルオキシカルボニルオキシメチル、メンチルカルボニルオキシメチル、1−(3−ピナニルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(3−ピナニルカルボニルオキシ)エチル、3−ピナニルオキシカルボニルオキシメチル、および3−ピナニルカルボニルオキシメチル基。
5−アルキル−もしくは5−フェニル−(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)アルキル基、例えば、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−イソプロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−t−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、および1−(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)エチル基;ならびに、他の基、特に、フタリジル、インダニル、および2−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾジオキソレン−4−イル基のようなin vivoにおいて容易に除去される基。
また、もし本発明の化合物がカルボキシ基を含有すれば、従来の方法により、塩基との塩に変換され得る。このような塩の性質に関する拘束は特になく、但し、これら本化合物が医療に使用されるものである場合、これら本化合物が医薬として許容可能である。しかしながら、本化合物が医療に使用されるものでない場合、例えば、他の化合物の調製における中間体として、この拘束さえ適用せず、この場合、形成されてよい塩の性質に関する拘束は全くない。このような塩の例は:ナトリウム、カリウム、もしくはリチウムのようなアルカリ金属との塩;バリウムもしくはカルシウムのようなアルカリ土類金属との塩;マグネシウムもしくはアルミニウムのような別のもう1種の金属との塩;アンモニウム塩;メチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、シクロヘキシルアミン、もしくはジシクロヘキシルアミンとの塩のような有機塩基塩;ならびに、リジンもしくはアルギニンのような塩基性アミノ酸との塩を包含する。医薬として許容可能な塩が好ましい
本発明の化合物は、従来の方法により、酸との塩にも変換され得る。このような塩の性質に関する拘束は特になく、但し、該化合物が医療に使用されるものである場合、該化合物が医薬として許容可能である。しかしながら、本化合物が医療に使用されるものでない場合、例えば、他の化合物の調製における中間体として、この拘束さえ適用せず、この場合、形成されてよい塩の性質に関する拘束は全くない。このような塩の例は:鉱酸との塩、特にハロゲン化水素酸(フッ化水素酸、臭化水素酸、沃化水素酸、もしくは塩酸のような)、硝酸、過塩素酸、炭酸、硫酸、もしくは燐酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、もしくはエタンスルホン酸のような低級アルキルスルホン酸との塩;ベンゼンスルホン酸もしくはp−トルエンスルホン酸のようなアリールスルホン酸との塩;酢酸、蟻酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、林檎酸、琥珀酸、安息香酸、マンデル酸、アスコルビン酸、乳酸、グルコン酸、もしくはクエン酸のような有機カルボン酸との塩;ならびに、グルタミン酸もしくはアスパラギン酸のようなアミノ酸との塩を包含する。医薬として許容可能な塩が好ましい
本発明において使用される化合物は既知であるか、あるいは、既知化合物を調製するのに使用されるのに類似の方法により調製されてよい。
本発明の化合物はこれゆえ、慢性および急性神経変性疾患もしくは病状の処置もしくは予防用に、あるいは、末梢器官(臓器)の組織に対する虚血ダメージ(損傷)に対する保護用に、使用されてよく、これらの目的で、従来の医薬調製品として処方されてよいのは、当業界においてよく知られているとおりである。これゆえ、本化合物は、経口投与されてよく例えば、タブレット(錠剤)、カプセル、顆粒、粉末、シロップ、スプレー、もしくは他の非常によく知られている形態、あるいは、非経口投与されてよい(例えば、注射、スプレー、点眼、接着軟膏、もしくは坐薬等による
これらの医薬調製品は、従来の手段により調製され得、この分野において汎用されるタイプの既知の補助剤を含有してよく、例えば、ビヒクル、バインダー、崩壊剤、潤滑剤、安定化剤、矯正薬等であり、当該調製品の意図された使用および形態に依っている。その用量は、患者の病状、年齢、および体重、ならびに、処置されるべき疾患の性質および深刻さに依るが、ヒト成人患者に経口投与する場合、我々は通常、全日用量0.01〜50mg/kg体重(より好ましくは、0.05〜20mg/kg体重)を示唆し、単回投薬もしくは分割投薬で投与されてよく、例えば、1日1〜3回である。
本発明が更に、以降の非限定的な実施例により例示されており、このうちの実施例1〜23が本化合物の調製を例示し、一方、実施例24がこれらの治療特性を例示する。実施例において、以降の略号が使用されている:
br、ブロード;s、シングレット;d、ダブレット;t、トリプレット;q、カルテット;exch、互換性;DCM、ジクロロメタン;DMF、N,N−ジメチルホルムアミド;HREIMS、高分解能電子衝突質量分光;HRFABMS、高分解能高速原子衝突質量分光;LRESMS、低分解能電子噴射質量分光;NMM、N−メチルモルホリン;Pd/C、パラジウム/炭素(パラ炭);mp、融点;TFA、トリフルオロ酢酸;THF、テトラヒドロフラン;TLC、薄層クロマトグラフィー;SFM、無血清培地;MEM、Earle塩を有する最小必須培地;DMSO、ジメチルスルホキシド。
HREIMSおよびHRFABMSは、Jeol(登録商標)JMS−AX505HA質量分光器上で得られた。LRESMSは、Fisons(登録商標)VG Platform Benchtop LC−MS上で得られた。NMRスペクトルは、Bruker(登録商標)AMX400分光器上で得られた。IRスペクトルが、KBrディスクとしておよびKBrフィルムとしての液体として行われ、Nicolet(登録商標)Impact400Dを使用した。カラムクロマトグラフィーが、シリカゲルProlabo(登録商標、200〜400メッシュ)を用いて実施された。本実施例において言及された化合物番号は、先行している表1における化合物に帰属されたものである。
実施例1
2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−2−カルボン酸[化合物番号1]
Figure 2008528669
3−オキソシクロヘキサンカルボン酸(200mg、1.407mmol)が酢酸(3mL)に溶解され、攪拌しながら、これに、酢酸(2mL)中のフェニルヒドラジン(160mg、1.480mmol)が室温において加えられた。この反応混合物が2時間、加熱還流された。この反応混合物が次いで、室温にまで冷やされ、酢酸エチルを用いて稀釈され、食塩水を用いて抽出された。有機層が集められ、乾燥され(Na2SO4)、溶媒が減圧下に除去された。粗生成物が酢酸エチル/n−ヘキサンから再結晶され、明るい褐色微結晶固体を生じた(191mg、63%)。m.p.235〜238℃[Asselin,A.A.ら、J.Med.Chem.,1976,19,787〜792,m.p.239〜241℃;Allenら、J.Heterocyclic Chem.,1970,7,239〜241,m.p.233〜235℃参照]。
IR(KBr):3416、3048、2923、2844、1689、1465、1444、1415、1288、1264、1226、935、740cm-1
1H NMR(DMSO−d6):δ12.27(1H、s)、10.66(1H、s)、7.33(1H、d、J=7.6Hz)、7.24(1H、d、J=7.6Hz)、6.98(1H、dt、J=1.2HzおよびJ=6.8Hz)、6.91(1H、dt、J=1.2HzおよびJ=6.8Hz)、2.89〜2.62(5H、m)、2.17(1H、m)、1.87〜1.81(1H、m)
実施例2
1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−カルボン酸[化合物番号2]:
Figure 2008528669
3−オキソシクロペンタンカルボン酸(200mg、1.561mmol)が酢酸(3mL)に溶解され、攪拌しながら、これに、酢酸(2mL)中のフェニルヒドラジン(180mg、1.665mmol)が室温において加えられた。この反応混合物が2時間、加熱還流された。次いで、室温にまで放冷され、酢酸エチルを用いて稀釈され、食塩水を用いて抽出された。有機層が集められ、乾燥され(Na2SO4)、溶媒が減圧下に除去され、黒色塊を生じ、これがシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけられ、1/1酢酸エチル/ヘキサンを使用して、生成物を溶出させた。必要とされた材料(RF=0.50)を含有しているフラクション(分画)が集められ、これら溶媒が減圧下に除去された。生成物が酢酸エチル/ヘキサンから再結晶され、明るい褐色微結晶固体を生じた(48mg、15%)。m.p.215〜217℃[Lacoume,B.;Milcent,G.およびOlivier,A.,Tetrahedron,1972,28,667〜674,m.p.215℃参照]。
IR(KBr):3362、3028、2910、2859、1691、1438、1411、1323、1277、1238、741cm-1
1H NMR(DMSO−d6):12.27(1H、s)、10.81(1H、s)、7.31(1H、d、J=7.6Hz)、7.27(1H、d、J=7.6Hz)、6.97(1H、dt、J=1.2HzおよびJ=6.8Hz)、6.92(1H、dt、J=1.2HzおよびJ=6.8Hz)、3.76〜3.68(1H、m)、3.09〜3.03(3H、m)、2.95(1H、m)
実施例3
1,2,3,9−テトラヒドロ−4H−カルバゾール−4−オン[化合物番号3]
Figure 2008528669
(1E)−1,3−シクロヘキサンジオン1−(フェニルヒドラゾン)(2.031g、10.045mmol)がTFA(10mL)に、室温において、攪拌しながら、溶解された。この反応混合物が8時間、加熱還流され、この後、室温において終夜放置された生じた暗い色の溶液がゆっくり、攪拌しながら、氷水に注がれた。半固体材料が酢酸エチルを用いて抽出され、乾燥され(MgSO4)、溶媒が減圧下に除去され、薄黄色固体が生じ、メタノールからの再結晶の際、1.004gが生じた。母液が濃縮され、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけられ、酢酸エチル/n−ヘキサン(1/1)を使用し、RF=0.15であり、メタノールからの再結晶後、追加量の生成物を白色固体(80mg)として生じた。得られた生成物の全重量が1.084g、58%、mp226〜228℃であった[Clemo,G.R.およびFelton,D.G.I.,J.Chem.Soc.,1951,700〜702,mp223℃]。
IR(KBr):3144、2937、1622、1581、1468、1406、1250、1175、1140、751cm-1
1H NMR(DMSO−d6):11.83(1H、br)、7.95(1H、dd、J=2.3HzおよびJ=6.7Hz)、7.39(1H、dd、J=1.3HzおよびJ=6.3Hz)、7.18〜7.11(2H、m)、2.96(2H、t、J=6.1Hz)、2.42(2H、t、J=6.1Hz)、2.12(2H、q、J=6.4Hz)
実施例4
2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−オール[化合物番号4]
Figure 2008528669
4−ヒドロキシシクロヘキサノン(0.970g、8.220mmol)の酢酸(10mL)溶液に、フェニルヒドラジン(1.216g、11.249mmol)が、攪拌しながら、室温において、滴下された。この材料が殆ど直ぐに結晶化し始め、追加の酢酸(5mL)およびエタノール(5mL)が加えられた。この反応混合物が次いで3時間、加熱還流された。生じた暗赤色溶液が減圧下に約6mLにまで濃縮され、次いで、曇りを発生させるに充分量の水を用いて稀釈された。冷却およびスクラッチングが結晶化を誘導した。この混合物が濾過され、固形分が水洗された。メタノール/水からの結晶化に次いで、酢酸エチル/n−ヘキサンからの再結晶により、必要とされた生成物黄褐色固体とし生じた(670mg、44%)。mp148〜150℃[Gardner,P.D.;Haynes,G.R.およびBrandon,R.L.,J.Org.Chem.,1957,22,1206〜1210,mp148.5〜149.5℃]、RF=0.32(酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)。
IR(KBr):3384、2920、2843、1620、1453、1367、1324、1054、1004、744、637cm-1
1H NMR(CDCl3):7.81(1H、br)、7.52(1H、d、J=7.4Hz)、7.34(1H、d、J=7.4Hz)、7.19(1H、t、J=6.3Hz)、7.16(1H、t、J=6.3Hz)、4.33(1H、m)、3.18(1H、dd、J=4.8HzおよびJ=15.2Hz)、2.98〜2.74(3H、m)、2.22〜2.04(2H、m)、1.77(1H、br)
実施例5
化合物番号5
Figure 2008528669
この化合物がAldrich,UKから得られたが、Coxら(1995,Med.Chem.Res.,5(9),710〜718)もしくはSpeitelらの方法(1949,Helv.Chim.,32,860)により調製されてよい。
実施例6
(a)1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オンフェニルヒドラジン
Figure 2008528669
フェニルヒドラジン(1.098g、10.155mmol)がトルエン(20mL)に溶解され、これに、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(1.586g、10.155mmol)が加えられた。この反応混合物が次いで30分間、加熱還流され、この後、溶媒が減圧下に除去され、生成物オレンジ色オイルとして生じ(2.370g、95%)、これが次の反応において、更なる精製なしに使用された。
(b)1,2,4,9−テトラヒドロ−スピロ[カルバゾール−3,2’−[1,3−ジオキソラン][化合物番号6]
Figure 2008528669
1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オンフェニルヒドラジン[2.360g、9.581mmol、ステップ(a)において調製された]が、エチレングリコール(25mL)に溶解された。この反応混合物が4時間、180℃において熱せられ、次いで、室温にまで放冷され、この後、0℃の水に注がれ、ジクロロメタン(50mL)を用いて抽出され、乾燥された(MgSO4)。生成物が、ピンク色固体として得られ、酢酸エチル/n−ヘキサンから再結晶され、白色固体が生じた(1.030g、47%)。RF=0.75(酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)、mp146〜148℃[Urrutia,A.およびRodriguez,J.G.,Tetrahedron,1999,55,11095〜11108,mp146〜148℃]。
IR(KBr):3405、2975、2897、1620、1587、1463、1436、1373、1296、1152、1097、1054、1019、945、739cm-1
1H NMR(CDCl3):7.75(1H、br)、7.43(1H、d、J=7.5Hz)、7.28(1H、d、J=7.5Hz)、7.12(1H、dt、J=6.0Hzおよび1.3Hz)、7.07(1H、dt、J=6.0Hzおよび1.3Hz)、4.11〜4.03(4H、m)、2.98(2H、s)、2.95(2H、t、J=6.5Hz)、2.09(2H、t、J=6.5Hz)
実施例7
1,2,4,9−テトラヒドロ−3H−カルバゾール−3−オン[化合物番号7]
Figure 2008528669
1,2,4,9−テトラヒドロ−スピロ[カルバゾール−3,2’−[1,3−ジオキソラン](200mg、8.723mmol)THF(30mL)溶液に、塩酸(7mL、15%)が加えられた。この混合物が2時間、室温において攪拌され、炭酸ナトリウム(固体)を用いて中和され、次いで、ジクロロメタンを用いて抽出され、乾燥された(MgSO4)。溶媒が減圧下に除去され、粗生成物がカラムクロマトグラフィーにより精製され、酢酸エチル/n−ヘキサン(1/2)を溶出液として使用した。生成物が、白色微結晶固体として得られた(120mg、65%)。RF=0.17、mp156〜158℃[Urrutia,A.およびRodriguez,J.G.,Tetrahedron,1999,55,11095〜11108,mp157〜159℃]。
IR(KBr):3382、2962、2915、1707、1465、1435、1328、1164、990、745cm-1
1H NMR(CDCl3):7.88(1H、br)、7.45(1H、d、J=7.7Hz)、7.35(1H、d、J=7.7Hz)、7.19(1H、t、J=7.1Hz)、7.13(1H、t、J=7.1Hz)、3.63(2H、s)、3.19(2H、t、J=6.9Hz)、2.82(2H、t、J=6.9Hz)
実施例8
3,4−ジヒドロシクロペンタ[b]インドール−1(2H)−オン[化合物番号8]
Figure 2008528669
氷冷された1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール(1.006gm、6.361mmol)のTHF(15mL)および水(1.5mL)混合溶液が、これを10分間、窒素気流を通して脱酸素された。これが次いで、窒素雰囲気下に維持され、この間、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(3.206g、14.123mmol)のTHF(12mL)溶液が、10分間の期間に亘り、滴下された。攪拌が次いで更に1時間、継続され、この反応混合物がこの期間、室温にまで温まるようにされ続けた。溶媒のエバポレーションが次いで、赤褐色固体残渣を残し、これが、クロマトグラフィーカラムにかけられ、生成物が、酢酸エチルだけを使用して溶出された。3本のカラムが使用され、この材料を精製した。生成物が、黄色固体として得られた(300mg、28%)。mp252〜255℃(分解)、RF=0.10(酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)[Rodriguez,J.G.;Temprano,F.;Esteban−Calderon,C.;Martinez−Ripoll,M.;Garcia−Blanco,S.,Tetrahedron,1985,41(18),3813〜3823,mp257〜259℃]。
IR(KBr):3210、1655、1614、1471、1429、1241、1152、1047、738cm-1
1H NMR(DMSO−d6):12.01(1H、br)、7.67(1H、d、J=7.3Hz)、7.45(1H、d、J=7.3Hz)、7.21(1H、dt、J=7.2Hzおよび1.4Hz)、7.15(1H、dt、J=7.2Hzおよび1.4Hz)、3.08(2H、m)、2.82(2H、m)
実施例9
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−オール[化合物番号9]
Figure 2008528669
4−メトキシフェニルヒドラジン(0.644g、3.688mmol)が、酢酸(20mL)およびエタノール(10mL)に懸濁された。4−ヒドロキシシクロヘキサノン(0.420mg、3.688mmol)が酢酸(10mL)に溶解され、次いで、この反応混合物に、室温において、攪拌しながら、加えられた。この反応混合物が次いで3時間、加熱還流された。これらの溶媒が減圧下に一部除去され、次いで、この反応混合物が水(25mL)を用いて稀釈され、酢酸エチルを用いて抽出された(2×50mL)。有機層が集められ、乾燥され(MgSO4)、これらの溶媒が減圧下に除去され、褐色オイルが生じた。粗生成物が、カラムクロマトグラフィーにより精製され、シリカゲルおよび(酢酸エチル/n−ヘキサン1/2)を使用した。必要とされた材料を含有しているフラクション(分画)が集められ、溶媒が減圧下に除去され、生成物が細かい結晶材料として生じた(661mg、83%)。mp100〜103℃[C.W.Bird,A.G.H.Wee,J.Heterocycl.Chem.,1985,22,191〜192、mp103〜106℃]、RF=0.17(酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)。
IR(KBr):3392、2916、2841、1622、1590、1483、1436、1214、1176、1050、1020、830、798cm-1
1H NMR(CDCl3):7.60(1H、br)、7.19(1H、d、J=8.7Hz)、6.92(1H、d、J=2.4Hz)、6.81(1H、dd、J=2.4および8.71Hz)、4.29(1H、m)、3.86(3H、s)、3.09〜2.67(4H、m)、2.11〜2.02(2H、m)、1.75(1H、br)
実施例10
7,8−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−オール[化合物番号10]
Figure 2008528669
2,3−ジメチルフェニルヒドラジン(0.643g、3.723mmol)が、酢酸(20mL)およびエタノール(10mL)に懸濁された。4−ヒドロキシシクロヘキサノン(425mg、3.723mmol)が酢酸(10mL)に溶解され、次いで、この反応混合物に、室温において、攪拌しながら、加えられた。この反応混合物が次いで3時間、加熱還流された。これらの溶媒が減圧下に一部除去され、次いで、この反応混合物が水(25mL)を用いて稀釈され、酢酸エチルを用いて抽出された(2×50mL)。有機層が集められ、乾燥され(MgSO4)、これらの溶媒が減圧下に除去され、褐色オイルが生じた。粗生成物が、カラムクロマトグラフィーにより精製され、シリカゲルおよび(酢酸エチル/n−ヘキサン1/2)を使用した。必要とされた材料を含有しているフラクション(分画)が集められ、溶媒が減圧下に除去された。生成物が、薄黄色微結晶材料として得られた(410mg、51%)。mp192〜195℃、RF=0.39(酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)。
IR(KBr):3408、2915、2847、1622、1592、1443、1413、1365、1324、1086、1037、795cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.32(1H、s)、7.02(1H、d、J=7.8Hz)、6.73(1H、d、J=7.8Hz)、4.72(1H、d、J=4.3Hz)、3.94(1H、m)、2.87〜2.67(3H、m)、2.43(1H、m)、2.30(3H、s)、2.27(3H、s)、1.97(1H、m)、1.78〜1.69(1H、m)
HRFABMS:測定値216.13952、C1418ON計算値216.13884
実施例11
5,8−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−オール[化合物番号11]
Figure 2008528669
2,5−ジメチルフェニルヒドラジン(0.643g、3.723mmol)が、酢酸(20mL)およびエタノール(10mL)に懸濁された。4−ヒドロキシシクロヘキサノン(0.425mg、3.723mmol)が酢酸(10mL)に溶解され、次いで、この反応混合物に、室温において、攪拌しながら、加えられた。この反応混合物が次いで3時間、加熱還流された。これらの溶媒が減圧下に一部除去され、次いで、この反応混合物が水(25mL)を用いて稀釈され、酢酸エチルを用いて抽出された(2×50mL)。有機層が集められ、乾燥され(MgSO4)、これらの溶媒が減圧下に除去され、褐色オイルが生じた。粗生成物が、カラムクロマトグラフィーにより精製され、シリカゲルおよび(酢酸エチル/n−ヘキサン1/2)を使用した。必要とされた材料を含有しているフラクション(分画)が集められ、溶媒が減圧下に除去された。生成物が、薄黄色微結晶材料として得られた(431mg、54%)。mp158〜161℃、RF=0.39(酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)。
IR(KBr):3423、3269、2930、2852、1615、1580、1514、1456、1378、1327、1054、1030、801cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.41(1H、s)、6.61(1H、d、J=7.3Hz)、4.72(1H、d、J=4.2Hz)、3.93(1H、m)、3.23(1H、m)、2.76〜2.67(3H、m)、2.51(3H、s)、2.32(3H、s)、1.98(1H、m)、1.73(1H、m)
HRFABMS:測定値216.13783、C1418ON計算値216.13884
実施例12
8−メトキシ−1,3,4,5−テトラヒドロチオピラノ[4,3−b]インドール2,2−ジオキシド[化合物番号12]
Figure 2008528669
塩酸4−メトキシヒドラジン(1.228g、7.031mmol)およびテトラヒドロ−4H−チオピラン−4−オン1,1−ジオキシド(1.042g、7.031mmol)が、エタノール(25mL)に懸濁された。この反応混合物が次いで1時間、加熱還流された。沈澱した固形材料が濾過して除かれ、水および少量のエタノールを用いて洗浄され、次いで、減圧下に60℃において乾燥され、望まれた材料が褐色固体として生じた(789mg、45%)。mp283〜286℃(分解)。
IR(KBr):3343、2994、2937、1623、1592、1484、1455、1314、1269、1219、1164、1101、1024、892、814cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.93(1H、s)、7.21(1H、d、J=8.7Hz)、6.95(1H、d、J=2,3Hz)、6.73(1H、dd、J=2.4および8.7Hz)、4.38(2H、s)、3.74(3H、s)、3.45(2H、t、J=6.1Hz)、3.23(2H、t、J=6.1Hz)
HRFABMS:測定値252.06877、C12143NS計算値252.06944
実施例13
2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−カルボン酸[化合物番号13]
Figure 2008528669
4−ヒドラジノ安息香酸(760mg、4.995mmol)およびシクロヘキサノン(637mg、6.490mmol)が混合され、70℃において15分間、熱せられ、次いで、硫酸(20mL、10%)が加えられ、この反応混合物が30分間、攪拌しながら、加熱還流された。この反応混合物が室温にまで冷やされ、形成された固体が濾過して除かれ、水洗され、減圧下に乾燥され、必要とされた生成物が(1.010g、99%)明るい褐色固体として生じた。mp275〜278℃[Burtner,Lehmann,J.Amer.Chem.Soc.,1940,62(3),527〜532,mp279℃]。
IR(KBr):3399、2941、2907、2848、1671、1615、1465、1412、1316、1275、1247、1127、954、771cm-1
1H NMR(DMSO−d6):12.23(1H、br)、11.01(1H、s)、8.01(1H、s)、7.64(1H、dd、J=1.6および8.4Hz)、7.29(1H、d、J=8.4Hz)、2.71(2H、t、J=5.0Hz)、2.65(2H、t、J=5.0Hz)、1.85〜1.79(4H、m)
実施例14
1−オキソ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−カルボン酸[化合物番号14]
Figure 2008528669
4−ヒドラジノ安息香酸(760mg、4.995mmol)および2−メトキシシクロヘキサノン(960mg、7.493mmol)が一緒に混合され、80℃において15分間、熱せられ、次いで、硫酸(30mL、10%)が加えられ、この反応混合物が、攪拌しながら、30分間、加熱還流された。冷却後、沈澱した材料が濾過され、水およびn−ヘキサンを用いて洗浄され、減圧下に乾燥された。生成物が、褐色固体として得られたが(517mg、45%、mp275〜280℃)、大部分の材料が昇華した[S.,Desikachari,P.,Karnam,J.Rajend,Heterocycles,1986,24(3),711〜717,mp285〜286℃]。この材料の一部が更に、シリカゲルおよび酢酸エチル/メタノール1/1を使用してのカラムクロマトグラフィーにより、精製された。生成物を含有しているフラクション(分画)が回収され、これらの溶媒が減圧下に除去され、黄色固体が生じた
IR(KBr):3248、2931、1680、1650、1612、1417、1326、1258、1162、901、826、770cm-1
1H NMR(DMSO−d6):11.60(1H、s)、8.32(1H、s)、7.96(1H、d、J=8.6Hz)、7.34(1H、d、J=8.6Hz)、2.95(2H、t、J=6.4Hz)、2.55(2H、t、J=6.4Hz)、2.14(2H、t、J=6.4Hz)
実施例15
6−メトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−2−カルボン酸[化合物番号15]
Figure 2008528669
この材料が、標準的な文献の手順に従って、白色固体、RF=0.22(酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)、mp226〜228℃[Allen,J.Heterocycl.Chem.,1970,7,239,mp226〜227℃]として、調製された(80%収率)。
IR(KBr):3386、2926、1695、1591、1481、1457、1432、1287、1243、1214、1133、1029、949、809cm-1
1H NMR(DMSO−d6):12.26(1H、br)、10.48(1H、s)、7.13(1H、d、J=6.6Hz)、6.82(1H、d、J=2.4Hz)、5.54(1H、dd、J=2.4および8.7Hz)、3.72(3H、s)、2.85〜2.59(5H、m)、2.14(1H、m)、1.81(1H、m)
実施例16
メチル2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−6−イルエーテル[化合物番号16]
Figure 2008528669
塩酸4−メトキシヒドラジン(1.746g、0.01mol)が酢酸(10mL)に懸濁され、攪拌しながら、80℃にまで熱せられた。シクロヘキサノン(1.00g、0.01mol)が、攪拌しながら、滴下された。この反応混合物が1時間、熱せられ、室温にまで冷却され、次いで終夜、冷蔵庫中にしまわれた。この反応混合物の色が、暗褐色に変わった。固形材料が濾過され、少量の酢酸を用いて洗浄された。この濾過から、より多くの材料が回収された。合わされた固体が減圧下に乾燥され、オフホワイトの結晶材料が生じた(1.596g、79%)。mp108〜110℃[Clark,D.W.;Jackson,A.H.;Prasitpan,N.およびShannon,P.V.R.,J.Chem.Soc.Perkin Trans.II,1982,909〜916,mp94〜96℃]、RF=0.50(酢酸エチル/n−ヘキサン1/4)。
IR(KBr):3389、2915、2845、1622、1589、1482、1434、1218、1134、1028、826、798cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.39(1H、s)、7.11(1H、d、J=8.7Hz)、6.81(1H、d、J=2.4Hz)、6.62(1H、dd、J=2.4および8.6Hz)、3.73(3H、s)、2.67(2H、t、J=5.4Hz)、2.57(1H、t、J=5.8Hz)、1.82〜1.77(4H、m)
実施例17
7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール[化合物番号17]
Figure 2008528669
使用された手順は、実施例16において記載されたものと同一であった。生成物が、褐色固体として得られた(65%収率)。mp128〜130℃、RF=0.60(酢酸エチル/n−ヘキサン1/4、アルミナTLCプレート。この材料は、シリカゲルTLCにかけられた場合、分解した)。
IR(KBr):3317、2898、2849、1581、1456、1432、1298、1206、1168、1085、1025、846、787cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.45(1H、s)、7.21(1H、d、J=8.8Hz)、6.87(1H、d、J=2.4Hz)、6.67(1H、dd、J=2.5および8.7Hz)、3.78(3H、s)、2.85(2H、t、J=6.7Hz)、2.76(2H、t、J=6.7Hz)、2.48(2H、quintet、J=7.3Hz)
HRFABMS:測定値188.10749、C1214NO計算値188.10754
実施例18
1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−7−カルボン酸[化合物番号18]
Figure 2008528669
4−ヒドラジノ安息香酸(637mg、4.187mmol)が酢酸(10mL)に懸濁され、50℃にまで熱せられた。シクロペンタノン(352mg、4.187mmol)が、攪拌しながら、この反応混合物に滴下され、これが次いで、110℃にまで1時間、熱せられた。明るい透明褐色溶液が、この反応の進行の間に形成された。この反応混合物が次いで、室温にまで冷やされ、黄色固体が沈澱し、濾過され、少量の稀酢酸および水を用いて洗浄され、次いで、減圧下に45℃において乾燥され、4−(2−シクロペンチリデンヒドラジノ)安息香酸が生じた(711mg、78%)。mp250〜253℃。ヒドラゾン中間体(300mg、mmol)が硫酸(3mL、10%)に懸濁され、15分間、加熱還流された。ライラック色固体材料が形成され、溶液が室温にまで冷却した後、濾過され、水洗され、減圧下に乾燥された(30mg、11%)。mp270〜274℃(材料の大部分が昇華し、記録された融点mpは昇華した結晶のものであった)。
IR(KBr):3380、2946、1656、1616、1473、1410、1347、1295、1261、1129、770、746cm-1
1H NMR(DMSO−d6):11.17(1H、s)、7.98(1H、s)、7.62(1H、dd、J=1.6および8.5Hz)、7.32(1H、d、J=8.5Hz)、2.83(2H、t、J=7.5Hz)、2.77(2H、t、J=6.8Hz)、2.47(2H、quintet、J=7.3Hz)
HRFABMS:測定値202.08733、C1212NO2計算値202.08680
実施例19
5,8−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−2−カルボン酸[化合物番号19]
Figure 2008528669
塩酸N−(2,5−ジメチルフェニル)ヒドラジン(243mg、1.407mmol)が酢酸に溶解され(3mL)、これに、攪拌しながら、酢酸(2mL)に溶解された3−オキソシクロヘキサンカルボン酸(200mg、1.407mmol)が加えられた。この反応混合物が2時間、加熱還流された。冷やされた反応混合物が、食塩水を用いて稀釈され、酢酸エチルを用いて抽出された。有機層が乾燥(MgSO4)され、溶媒が減圧下に除去された。粗生成物が、シリカゲルクロマトグラフィーカラムにかけられ、酢酸エチル/n−ヘキサン(1/4)を溶出液として使用した(RF=0.50、酢酸エチル/n−ヘキサン1/1)。生成物は黄色個体として得られた(153mg、45%)、mp228−230℃。
IR(KBr):3390、2928、1702、1436、1294、1230、964、800cm-1
1H NMR 12.21(1H、s)、10.46(1H、s)、6.63(1H、d、J=7.2Hz)、6.54(1H、d、J=7.2Hz)、3.01〜2.74(5H、m)、2.50(3H、s)、2.34(3H、s)、2.13(1H、m)、1.81(1H、m)
HRFABMS:測定値244.13394、C1518NO2計算値244.13375
実施例20
(4E)−1,2,3,9−テトラヒドロ−4H−カルバゾール−4−オンオキシム[化合物番号20]
Figure 2008528669
1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−4−オン(450mg、2.432mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(253mg、3.640mmol、1.5モル過剰)、酢酸ナトリウム(298mg、3.640mmol、1.5モル過剰)、エタノール(5mL)、および水(2mL)の混合物が、窒素雰囲気中において4時間、加熱還流された。冷やされた混合物が減圧下に濃縮され、残渣が水に懸濁された。結晶材料が濾過により回収され、水洗され、減圧下に乾燥され、410mg、84%の粗生成物が生じた。mp200〜205℃(分解)。この材料が、酢酸エチル/n−ヘキサン1/3(RF=0.35)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーにかけられた。生成物が、白色結晶材料として得られた(380mg、78%)。mp206〜208℃(分解)(Hester,J.B.,J.Org.Chem.,1967,32,3804〜3807、mp208.5〜210℃)。
IR(KBr):3415、2925、1620、1556、1481、1451、1418、920、890、853、746cm-1
1H NMR(DMSO−d6):11.19(1H、s)、10.21(1H、s)、7.89(1H、d、J=7.6Hz)、7.31(1H、d、J=7.6Hz)、7.08〜5.99(2H、m)、2.79(2H、t、J=6.1Hz)、2.67(2H、t、J=6.1Hz)、1.91(2H、quintet、J=6.2Hz)
実施例21
(3E)−1,2,4,9−テトラヒドロ−3H−カルバゾール−3−オンオキシム[化合物番号21]
Figure 2008528669
使用された手順は、実施例20において記載されたものと同一であった。必要とされた生成物が、明るい褐色固体として得られた(20mg、22%)。mp173〜175℃(分解)、RF=0.35(酢酸エチル/n−ヘキサン1/3)。
IR(KBr):3392、3280、1461、1439、1356、1327、1224、1004、920、741cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.76(1H、s)、10.52(1H、s)、7.39(1H、d、J=7.7Hz)、7.27(1H、d、J=7.7Hz)、7.02(1H、t、J=7.0Hz)、5.94(1H、t、J=7.0Hz)、3.50(2H、s)、2.87(2H、t、J=6.5Hz)、2.60(2H、t、J=6.5Hz)
HREIMS:測定値200.09506、C12122O計算値200.09496
実施例22
化合物番号22の合成
Figure 2008528669
塩酸4−メトキシヒドラジン(1.172g、6.712mmol)が、水(25mL)に溶解され、これに、飽和炭酸水素ナトリウムが、溶液が塩基性となり発泡がやむまで、加えられた。ジクロロメタンが加えられ、抽出後、有機層が回収された。乾燥(MgSO4)し、次いで、溶媒を除去し、必要とされた材料を薄黄色結晶材料として与え、これが次のステップにおいて、更なる精製なしに使用された(0.710g)。ケトン体が(806mg、5.160mmol)が、4−メトキシヒドラジンに加えられ、次いで、トルエン(50mL)が加えられた。この反応混合物が30分間、加熱還流され、次いで、溶媒が減圧下に除去され、生成物1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(4−メトキシフェニル)ヒドラゾン褐色オイルとして生じ、これが次のステップにおいて、更なる精製なしに、使用された。エチレングリコール(20mL)が加えられ、この反応混合物が180℃において3時間、窒素下に熱せられた。冷やされた溶液が、氷水に注がれ、ジクロロメタンを用いて抽出された。有機層が回収され、乾燥(MgSO4)され、溶媒が減圧下に除去され、暗褐色オイルが生じた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製および酢酸エチル/n−ヘキサン(1/3)を用いての溶出が、酢酸エチル/n−ヘキサンからの再結晶後、必要とされた生成物薄黄色微結晶材料として生じた(630mg、36%)。mp168〜169℃。
IR(KBr):3345、2891、1627、1597、1483、1456、1326、1212、1139、1120、1101、1062、1031、951cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.50(1H、s)、7.13(1H、d、J=8.7Hz)、6.81(1H、d、J=2.8Hz)、6.64(1H、dd、J=2.5および8.7Hz)、3.95(2H、s)、3.73(3H、s)、2.81(4H、sおよびt)、1.94(2H、t、J=6.7Hz)
HREIMS:測定値259.12065、C1517NO3計算値259.12084
実施例23
6−メトキシ−1,2,4,9−テトラヒドロ−3H−カルバゾール−3−オン[AIK−18/49]
Figure 2008528669
出発原料(375mg、1.446mmol、実施例22において記載されたように調製された)が、室温において攪拌しながら、テトラヒドロフラン(10mL)および塩酸(10mL、50%)に溶解された。この反応混合物が、40〜50℃4時間、熱せられた。炭酸ナトリウム(飽和水溶液)が、攪拌しながら、泡立ちがやむまで、冷やされた溶液に滴下された。ジクロロメタンが次いで加えられ、この反応混合物が抽出された。有機層が回収され、乾燥され(MgSO4)、溶媒が減圧下に除去された。粗生成物がクロマトグラフィーカラムにかけられ、酢酸エチル/n−ヘキサン(1/2)を用いて溶出された。生成物が、酢酸エチル/n−ヘキサン(RF=0.50)から再結晶され、純粋な材料が白色微結晶材料(212mg、68%)として生じた。mp(融点)155〜158℃(Caubere,C.;Caubere,P.;Renard,P.;Bizot−Espiart,J.;Jamart−Gregoire,B.;Tetrahedron Lett.1993,34(43),6889〜6892,mp149〜151℃)。
IR(KBr):3275、2951、2898、1690、1603、1486、1209、1136、1020、827cm-1
1H NMR(DMSO−d6):10.73(1H、s)、7.19(1H、d、J=8.7Hz)、6.86(1H、d、J=2.3Hz)、6.69(1H、dd、J=2.5および8.7Hz)、3.73(3H、s)、3.47(2H、s)、3.08(2H、t、J=6.9Hz)、2.69(2H、t、J=6.9Hz)
実施例24
プロトコル
器官(臓器)海馬スライス(切片)培養が、以降のように修正されたPringleらの基礎的な方法を使用して調製された[Brain Res.755,36〜46(1997)]。
ウィスターラット(8〜11日齢)が断頭され、海馬が速やかに、4.5mg/mlグルコースで補完された氷冷Gey平衡塩溶液(Gey's balanced salt solution)中に切開された。スライス(切片)が分離され、Millicell CM culture insert(1ウェル当たり4つ)に固定され、37℃/5%CO2において14日間、維持された。維持培地は、25%の熱不活性化ウマ血清、25%のHank平衡塩溶液(HBSS)、および、50%の最小必須培地にEarle塩(MEM)を加え、1mMグルタミンおよび4.5mg/mlグルコースで補完されたものからなった。培地が3〜4日毎に取り替えられた。
低酸素実験が、以前に記載されたように実施された[Pringleら、Stroke 27,21〜24(1996)およびBrain Res.755,36〜46(1997)]。簡潔には、培養が、5μg/mlの蛍光除外染料たるヨウ化プロピジウム(PI)(fluorescent exclusion dye propidium iodide)を含有する無血清培地(SFM−75%MEM、25%HBSS、1mMグルタミンおよび4.5mg/mlグルコースで補完)に移された。培養物は、画像化前60分間、SFM中において平衡化された。PI蛍光が、ローダミンフィルターセットを具備したLeicaDMIL倒立顕微鏡を使用して検出された。PI蛍光がこの段階において検出された任意の培養物が、更なる研究から、排除された。低酸素が、培養物を95%N2/5%CO2で飽和されたSFM(+PI)に移すことにより誘導された。次いで、10リットル/分で10分間ガスを連続的に吹き込み、その後密封してインキュベーターに170分間置くことによって(したがって、全低酸素時間は180分間であった)、培養プレート(蓋なし)を、95%N 2 /5%CO 2 で飽和させた気密チャンバーに密封した。この低酸素期間の終わりにおいて培養が、PIを含有している正常酸素SFMに戻され、該インキュベーターに24時間戻した。
神経ダメージが、PCで動作するImageJを使用して査定された。画像は、CCDカメラを使用して撮影され、オフラインの解析用に保存された。光透過画像が、薬剤添加前に撮影され、PI蛍光画像が、この24時間の低酸素後の回復期の終わりに記録された。そのCA1下の領域の面積が該透過画像から求められた。CA1におけるPI蛍光の面積が、ImageJの閾値機能を使用して測定され、神経ダメージは、バックグラウンドを超えるPI蛍光が検出されたCA1の割合としてあらわす。
Unpaired Student's t-testが用いられ、統計的な有意さを明らかにした
一連の化合物が、器官海馬スライス培養物において、低酸素症に対して有力な神経保護があるかを試験された。化合物番号4、6、7、8、10、14、15、16、17、20、21、22および23が、DMSOに濃度1mg/mlにまで溶解された。
7β−ヒドロキシ−エピアンドロステロン(7β−OH EPIA)は神経保護化合物であり、100nM濃度において、ポジティブコントロールとして用いられた。1mg/mlのストック溶液が、エタノールに溶解された。最終稀釈液が、SFMにおいて調製された。
全化合物の有効性が、期間前および低酸素後パラダイムを使用して査定された。化合物が媒体中において存在していたのは、低酸素前45分、低酸素3時間、および低酸素後24時間であった。
これらの結果が以降の表2において与えられ、低酸素モデルにおける神経に対する、コントロールに対して比較された場合のダメージ%を示す(低酸素のみ−100%ダメージ)。該ダメージ%が低いほど、当該化合物がより神経保護的である。該表における最後の列は、7β−OH EPIA(ポジティブコントロール)を用いたダメージ%を示す。全ての値が統計的に、有意である。
Figure 2008528669

Claims (18)

  1. 式(I):
    Figure 2008528669
    式中、Xは、式>CR12 の基、または、R6が水素原子を表さない場合、式>SO2 の基を表す;
    Yは、式>CR12 の基を表す;
    Zは、式>C=Oの基、式>CH2 の基、もしくは、直接の結合を表す;
    1は、水素原子を表し、R2は、水素原子、カルボキシ基、もしくはヒドロキシ基を表す;あるいは
    1およびR2が一緒に、オキソ基、メチレンジオキシ基、もしくはヒドロキシイミノ基を表す;
    3は、水素原子または 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表す;
    4は、2個の水素原子またはオキソ基もしくはヒドロキシイミノ基を表す;
    5は、水素原子、 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルキル基、もしくはハロゲン原子を表す;
    6は、水素原子、 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルコキシ基、もしくはカルボキシ基を表す;
    7およびR8が、互いと同一もしくは互いとは異なり、各々が、水素原子、 1 〜C 10 の直鎖もしくは分岐のアルキル基、もしくはハロゲン原子を表す。)の化合物、ならびに、医薬として許容可能なその塩の、心臓および腎臓から選択される末梢器官の組織に対する虚血損傷に対する保護用医薬品製造のための、使用。
  2. Xは、式>CR12 の基を表し、式中、R1は水素原子を表し、R2は、水素原子、ヒドロキシ基、もしくはカルボキシ基を表し、あるいは、R1およびR2が一緒に、オキソ基もしくはメチレンジオキシ基を表す;
    Yは、式>CR12 の基を表し、式中、R1は水素原子を表し、R2は水素原子もしくはカルボキシ基を表す;
    3は、水素原子を表す;
    4は、2個の水素原子もしくはオキソ基を表す;
    5は、水素原子を表す;
    6は、水素原子、C1〜C4のアルコキシ基、もしくはカルボキシ基を表し;R7およびR8が、互いと同一もしくは互いとは異なり、各々が、水素原子もしくはC1〜C4のアルキル基を表す;)ならびに、これらの塩の請求項1に記載の使用。
  3. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  4. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  5. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  6. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  7. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  8. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  9. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  10. 前記化合物が、式:
    Figure 2008528669
    の化合物である、請求項1に記載の使用。
  11. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物。
  12. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物。
  13. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物。
  14. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物を含む医薬調製物。
  15. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物。
  16. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物。
  17. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物を含む医薬調製物
  18. 式:
    Figure 2008528669
    の化合物を含む医薬調製物
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