JP2008527902A - 伸縮型符号化のための適応的エントロピー符号化及び復号化方法とその装置 - Google Patents
伸縮型符号化のための適応的エントロピー符号化及び復号化方法とその装置 Download PDFInfo
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Abstract
多様なコンテキストモデルを利用した適応的エントロピー符号化及び複号化方法及びその装置が開示される。(a)符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するステップと、(b)決定されたコンテキストを利用して、符号化要素をエントロピー符号化するステップと、を含むことを特徴とする階層的エントロピーの符号化方法である。これにより、伸縮型ビデオ符号化時に、階層的相関度を含む多様なコンテキストを利用してエントロピー符号化を行うことによって、符号化効率を向上させうる。
Description
本発明は、伸縮型符号化のための適応的エントロピー符号化及び復号化方法とその装置に係り、さらに詳細には、多様なコンテキストモデルを利用した適応的エントロピー符号化及び復号化方法とその装置に関する。
伸縮型ビデオ符号化は、多様な通信網及び端末の条件によって、伝送しようとするデータの量を適切に調整して伝送するためのビデオ符号化を称し、多様な伝送環境に対応して適応的にビデオを処理するために必須的に必要な技術である。現在、移動通信技術及び伝送手段の発達と高性能半導体及びビデオ圧縮技術の発達とにつれて、多様な伝送環境でビデオをサービスされようとする要求が急増している。
しかし、チャンネル帯域幅、端末器処理能力、パケット損失率、ユーザの移動環境による多様な環境変化に対応してビデオを処理するために、従来の特定通信環境を考慮して開発されたビデオ符号化技術は、伝送環境によって適応的にビデオ符号化を行うのに不適合である。伸縮型ビデオ符号化技術は、このような伝送環境に適応的な知能型技術のうち一つであって、一例として画面サイズのための空間伸縮型符号化、フレーム率に対する時間伸縮型符号化、そして画質を考慮したSNR(Signalto Noise Ratio)伸縮型符号化がある。
従来のビデオ標準もかかる伸縮型ビデオ符号化技術を含んでいる。一例として、主にATM(Asynchronous Transfer Mode)網におけるビデオデータの伝送を考慮したMPEG−2伸縮型符号化、H.263 Annex.OのSNR、時間的及び空間的な伸縮符号化、そしてMPEG−4基盤の微細伸縮型符号化の技術が存在し、また、MPEG−4 AVC基盤標準の伸縮型ビデオ符号化技術は、現在標準化が進行中である。現在標準化が進行中であるMPEG−4 AVC基盤伸縮型ビデオ符号化は、SNR及び時間的/空間的側面で同時に伸縮型ビデオ符号化機能を支援することを目標としている。
図1は、伸縮型ビデオ符号化技術を適用してビデオを符号化する一例を説明するための参照図である。図1を参照するに、SNR、時間的・空間的側面で何れも複合的に伸縮型符号化できるということが分かる。伸縮型符号化技術は、ビデオを階層単位で区分してネットワークの状態によって符号化する技術であり、上位階層は、下位階層のデータを使用して符号化する。
図1に示したビデオ符号化の例をさらに詳細に説明すれば、ビデオデータの伝送ビット率が41kbps以下である場合には、基本階層110のみで符号化し、41kbps超過80kbps以下である場合には、基本階層110のデータを利用して画質を向上させたSNR伸縮型符号化を行って、第1上位階層120を作って符号化する。基本階層110及び第1上位階層120は、何れも各フレームの画面サイズがQCIF(Quarter Common Intermediate Format)であり、秒当たり15フレーム単位で符号化される。
一方、第2上位階層130及び第3上位階層140は、画面サイズがCIFであり、秒当たり30フレーム単位で符号化される。したがって、115kbpsまでのビット率に該当する第2上位階層130は、QCIF画面サイズの第1上位階層120のフレームをアップサンプリングしてCIF画面サイズに作り、これを予測符号化して中間フレームであるHフレームをさらに作ることによって完成される。第3上位階層140は、256kbpsまでのビット率である時に作られ、第1上位階層120と同様に、直下階層である第2上位階層130のデータをもって画質を改善させたSNR伸縮型符号化を行って作られる。
各階層のB(Bi−predictive)フレームまたはH(High−pass)フレームは、伝送順序上先立つフレームのみを動き補償時に参照画像として使用するため、時間的に伸縮型符号化が可能である。図1を参照するに、Iフレーム及びPフレームあるいはL(Low−pass)フレームが、伝送順序上BフレームあるいはHフレームより先立つということが分かる。同じBフレーム及びHフレーム間の伝送順序は、図1に示したように、割り当てられたインデックス(フレーム名称に上添字で表示される)によって変わる。同じBフレーム同士は、そのインデックスが低いほど、Hフレーム同士は、そのインデックスが高いほど伝送順序が先立つ。
例えば、基本階層110あるいは第1上位階層120でB1フレームは、Iフレーム及びPフレームを参照して動き補償され、B2フレームは、B1フレームを参照して動き補償される。また、第2上位階層130及び第3上位階層140で、H3フレームは、L3フレームを参照して動き補償され、同様に、H2フレームは、H3フレームを参照して動き補償される。したがって、基本階層110及び第1上位階層120でのフレーム伝送順序は、I→P→B1→B2→B3であり、第2上位階層130及び第3上位階層140でのフレーム伝送順序は、L3→H3→H2→H1→H0となり、同じインデックスを有するフレーム同士は、フレームが現れる時間順序によって伝送順序が決定される。このような時間伸縮型符号化、空間伸縮型符号化及びSNR伸縮型符号化を通じて各階層別ビット率によって復号化器は、該当階層まで復号可能である。
このように伸縮型ビデオ符号化技術は、既にMPEG−2標準から標準として制定されて多くの研究が進められてきたが、現在商用化できていない。その最も大きい理由は、符号化効率が悪いのにある。すなわち、非伸縮型ビデオ符号化技術と比較するとき、伸縮型ビデオ符号化は、低画質の基本階層の画質を次第に改善する方式で符号化を行うため、同じビット率のビデオまたはオーディオとしても、場合によって深刻な質的劣化が発生する。このような符号化効率問題を克服しない限り、階層的符号化は、商用化され難い。
これにより、前述した階層的符号化時の符号化効率の低下を克服するための研究が活発に進められている。一例として、空間領域の伸縮型符号化時に、アップサンプリングされた下位階層の画像を動き補償時に活用することによって、各階層を独立的に符号化するのに比べて符号化効率を大きく向上させうる。言い換えれば、各階層間は、相関度が非常に高いため、このように階層間の相関度を利用すれば、予測符号化時に高い符号化効率が得られる。
しかし、従来の伸縮型ビデオ符号化技術では、エントロピー符号化の場合に、このような階層間の相関度を利用した符号化を行えず、非伸縮型ビデオ符号化と同じ方法によって符号化が行われたため、前述した符号化効率の低下問題を解決できなかった。
本発明が解決しようとする技術的課題は、複数の階層で符号化する伸縮型ビデオ符号化器でエントロピー符号化の効率を高めるために、階層間の符号化要素の相関度を利用したコンテキスト基盤適応的エントロピーの符号化方法及びこれによる符号化装置を提供することである。
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、階層間符号化要素の相関度を利用したコンテキスト基盤適応的エントロピーの復号化方法及びこれによる復号化装置を提供することである。
前記課題は、本発明によって、(a)符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するステップと、(b)前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するステップと、を含むことを特徴とする階層的エントロピーの符号化方法によって達成される。
また、前記課題は、本発明によって、(a)符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換するステップと、(b)前記符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するステップと、(c)前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するステップと、を含むことを特徴とするエントロピーの符号化方法によっても達成される。
また、前記課題は、本発明によって、(a)エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するステップと、(b)前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するステップと、を含むことを特徴とする階層的エントロピーの復号化方法によっても達成される。
また、前記課題は、本発明によって、(a)エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するステップと、(b)前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するステップと、(c)前記符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記エントロピー復号化された二進ストリングをシンボルに変換するステップと、を含むことを特徴とするエントロピーの復号化方法によっても達成される。
一方、本発明の他の分野によれば、前記課題は、符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するエントロピー符号化エンジンとを備えることを特徴とする階層的エントロピーの符号化装置によっても達成される。
また、前記課題は、本発明によって、符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換する二進ストリング変換部と、前記符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するエントロピー符号化エンジンと、を備えることを特徴とするエントロピーの符号化装置によっても達成される。
また、前記課題は、本発明によって、エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するエントロピー復号化エンジンと、を備えることを特徴とする階層的エントロピーの復号化装置によっても達成される。
また、前記課題は、本発明によって、エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するエントロピー復号化エンジンと、前記符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記エントロピー復号化された二進ストリングをシンボルに変換するシンボル値変換部と、を備えることを特徴とするエントロピーの復号化装置によっても達成される。
本発明によれば、伸縮型ビデオ符号化時に同一階層の符号化要素だけでなく、下位階層の符号化要素も利用してエントロピー符号化を行うことによって符号化効率を向上させうる。
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
まず、以下では、本発明による階層間符号化要素の相関度を利用したコンテキスト基盤エントロピー符号化及び復号化について説明する以前に、まず、既存の通常的なエントロピー符号化及び復号化方式について説明する。さらに具体的に、高い符号化効率を有していて、H.264/MPEG−4 AVC標準にも採択されているコンテキスト基盤適応的二進算術符号化(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding:CABAC)について詳細に説明した後、エントロピー符号化のための他の方式である適応的算術符号化、ハフマン符号化、単一可変長符号化(Universal Variable Length Coding:UVLC)方法について説明する。本発明は、CABACにのみ限定されるものではなく、一般的なエントロピー符号化及び復号化方法に何れも適用されうる。
図2は、CABAC符号化器の構成図である。図2のCABAC符号化器は、それぞれの符号化要素(Syntax Element:SE)を入力されて符号化し、二進ストリング変換部210、コンテキスト決定部220及び適応的算術符号化部250を備える。符号化要素SEは、圧縮されたビットストリームを構成するデータを意味するものであって、画像を圧縮して表現するか、または圧縮されたデータの解析に必要なパラメータまたは各種のヘッダ情報及び残差情報を含む。例えば、H.264標準の場合には、いかなるエントロピー符号化方式が使われたかを表すentropy_coding_mode_flagのようなパラメータやスライスのタイプを表すslice_type、マクロブロックのタイプを表すmb_typeとヘッダ情報、そして残差情報に該当するcoeff_abs_level_minus1が何れも符号化要素に属する。
二進ストリング変換部210は、符号化する符号化要素SEのシンボル値を入力されて二進ストリングに変換する。二進ストリングは、0または1の二進値の連続した列で構成されるが、H.264標準に定義されたBスライスのマクロブロックタイプであるmb_typeがいかなる二進ストリングに変換されるかとの一例が表1に表示されている。表1を参照するに、Bスライスのmb_typeで、シンボルB_L0_16x16は、与えられたマクロブロックがL0(List 0)インデックスを参照して16x16単位で動き補償されるということを意味し、シンボル値は1である。このようなシンボルB_L0_16x16は、二進ストリング変換部210を通じて3個の二進値を有する二進ストリング“100”に変換される。
表1で、BinIdxは、二進ストリングでの各二進値の位置を表す値である。例えば、BinIdxが0である二進値は、二進ストリングで第一の位置にある二進値を意味する。このようなシンボル値と二進ストリングとのマッピング関係は、一般的に各符号化要素別に定義される。
与えられた符号化要素SEの各シンボルは、二進ストリングに変換された後、コンテキスト決定部220によって決定されたコンテキストを参照して、順次に適応的算術符号化部250によってエントロピー符号化される。コンテキスト決定部220は、前記二進ストリングで0及び1の各二進値に対してコンテキストを決定する。コンテキストは、現在符号化するシンボルと関連した周辺状況を意味する。周辺状況については後述する。前記コンテキストは、確率推定部230で各二進値の0と1とに対して確率値を推定するのに使われるので、二進値のコンテキストが変われば、該当する各確率値も変わる。算術符号化エンジン240は、確率推定部230によって推定された確率値を利用して算術符号化を行い、符号化された0または1に対する確率推定部230の確率モデルを更新する。以下、図3Aないし図3Bを参照して、コンテキスト決定について説明する。
図3Aないし図3Bは、コンテキストの決定を説明するための参照図である。図3Aで、T 310は、コンテキストテンプレートといい、現在符号化しようとする符号化要素より先に符号化された符号化要素の部分集合で形成される。また、場合によって、T 310は、前記部分集合に、現在符号化する符号化要素のシンボル値に対する二進ストリングの一部をさらに含むか、または前記二進ストリングの一部のみで形成されうる。そして、先に符号化されたシンボル及び現在符号化するシンボルの性質がT 310にさらに含まれるか、または前記シンボルの性質でのみ構成されうる。CABACのコンテキストテンプレートは、一例として、図3Bに示したように、現在符号化するシンボルが属するブロック330と隣接した左側ブロック340のシンボルS0及び隣接した上側ブロック350のシンボルS1で構成される。
例えば、表1でのBスライス内のmb_typeシンボルの場合、BinIdxが0である二進値のコンテキストは、左側及び上側ブロックのmb_typeシンボルがそれぞれDirectか否かによって決定される。また、これと共に、左側及び上側ブロックがスキップされたか、または存在していない場合に対しても、コンテキストが影響を受ける。したがって、mb_typeシンボルの第一の二進値を符号化するために必要なコンテキストテンプレートとしては、左側及び上側ブロックのmb_typeシンボルと共に、各ブロックの性質に該当するスキップ情報及びブロックの存否が該当される。
一方、コンテキストテンプレートとして、現在符号化する二進値よりBinIdxが小さい二進値が含まれる場合もある。例えば、表1のmb_typeシンボルでBinIdxが2である二進値のコンテキストを決定しようとする場合には、BinIdxが1である二進値がコンテキストテンプレートとして使われる。したがって、先に符号化されたBinIdxが1である二進値が0なのか1なのかによって、BinIdxが2である二進値のコンテキストが変わる。
モデリング関数Fは、与えられた各シンボル値に対して前記コンテキストテンプレートT 310に属するシンボル{S0,S1,...
,ST−1}を入力されてコンテキスト集合C 320である{C0,C1,...,CN−1}のうち一つのコンテキストを決定する。表1のmb_typeでBinIdxが0である二進値に該当するモデリング関数は、次の式(1)の通りである。
,ST−1}を入力されてコンテキスト集合C 320である{C0,C1,...,CN−1}のうち一つのコンテキストを決定する。表1のmb_typeでBinIdxが0である二進値に該当するモデリング関数は、次の式(1)の通りである。
ctxIdx=condTermFlag(A)+condTermFlag(B)+Offset (1)
ここで、ctxIdxは、選択されたコンテキストCを表示するインデックスを意味し、Offsetは、コンテキストが定義されたテーブルのうち、mb_typeの開始位置を知らせるインデックスの初期値を指す。ここで、condTermFlag(M)は、ブロックMの状態を表すものであって、ブロックMが存在しないか(条件1)、ブロックMがスキップされるか(条件2)、またはブロックMのmb_typeのシンボルがDirectであれば(条件3)、condTermFlag(M)値は、0となる。すなわち、条件1、条件2、条件3のうち何れか一つでも満足すれば、0となる。その他の場合は、1の値となる。mb_typeの例で、モデリング関数Fは、F:T={S0,S1}→C={C0,C1,...,CN−1}で表現される。このとき、S0とS1とは、図3Bに示したように、現在符号化されるブロック330の左側ブロック340と上位ブロック350とのmb_typeが使われた場合であって、さらに具体的には、S0=condTermFlag(A)、S1=condTermFlag(B)の場合である。
ここで、ctxIdxは、選択されたコンテキストCを表示するインデックスを意味し、Offsetは、コンテキストが定義されたテーブルのうち、mb_typeの開始位置を知らせるインデックスの初期値を指す。ここで、condTermFlag(M)は、ブロックMの状態を表すものであって、ブロックMが存在しないか(条件1)、ブロックMがスキップされるか(条件2)、またはブロックMのmb_typeのシンボルがDirectであれば(条件3)、condTermFlag(M)値は、0となる。すなわち、条件1、条件2、条件3のうち何れか一つでも満足すれば、0となる。その他の場合は、1の値となる。mb_typeの例で、モデリング関数Fは、F:T={S0,S1}→C={C0,C1,...,CN−1}で表現される。このとき、S0とS1とは、図3Bに示したように、現在符号化されるブロック330の左側ブロック340と上位ブロック350とのmb_typeが使われた場合であって、さらに具体的には、S0=condTermFlag(A)、S1=condTermFlag(B)の場合である。
したがって、ブロックAとブロックBとの存否、スキップ如何及びmb_typeシンボルをコンテキストテンプレートとして入力されてコンテキストインデックスctxIdxを求め、このインデックスを有するコンテキストをコンテキスト集合から抽出して、該当コンテキストを決定する。
このように決定されたコンテキストは、適応的算術符号化部250で各二進値の確率を推定するのに使われる。適応的算術符号化部250は、確率推定部230と算術符号化エンジン240とで構成される。確率推定部230では、二進ストリング変換部210によって作られた二進値に該当するコンテキストを入力されて、0と1とに対する各確率を推定する。コンテキストに該当する確率値は、コンテキストと確率との間のマッピングテーブルを通じて決定される。このように決定された確率値は、算術符号化エンジン240で前記二進値を符号化するのに利用される。算術符号化エンジン240は、二進値を順次に符号化し、各符号化された二進値情報によって、確率推定部230が確率を更新するように確率更新を命令する。
一方、CABAC符号化器とは異なり、シンボルを二進化せず、シンボル値をそのまま算術符号化する一般的な算術符号化器は、CABAC符号化器で二進ストリング変換部210のみを除外させれば、その構成と機能とが同じである。この場合、コンテキスト決定部は、CABAC符号化器でシンボルの二進値に対してコンテキストを決定したことと異なり、シンボルのシンボル値に対してコンテキストを決定せねばならない。
図4は、CABAC復号化器の構成図である。
CABAC復号化器は、符号化器によって圧縮されたビデオデータである0と1とからなる圧縮ビット列からシンボルを抽出する。コンテキスト決定部410は、現在復号して作られる二進値に対するコンテキストを決定するものであって、復号して作られる二進ストリング内の二進値の各位置によってコンテキストを決定する。このように決定されたコンテキストは、適応的算術復号化部450で、入力されたビット列から二進値を復号するのに使われる。確率推定部420は、コンテキストを入力されて各二進値に対する0及び1の確率を推定する。算術復号化エンジン430は、推定された確率値をもって入力ビット列から二進値を順次に復号しつつ、二進値の確率を更新するために確率値を確率推定部420に伝達する。適応的算術復号化部450で順次に復号された二進値は、シンボル値変換部440を通じてシンボルデータに変換される。シンボルと二進値とのマッピングは、表1のようにCABAC符号化器の二進ストリング変換部210で使われたものと同じマッピングテーブルを使用してなされる。
一方、前述したCABAC復号化器とは異なり、算術復号化エンジンが直接シンボル値を生成する一般的な算術復号化器は、前記CABAC復号化器でシンボル値変換部440が不要である。
図5は、シンボルと符号語との間のマッピング情報を利用して符号化するエントロピー符号化器の構成図である。
シンボルと符号語との間のマッピング情報を利用して符号化する方法としては、ハフマン符号化、単一可変長符号化、Exp−Golomb符号化方法がある。表2は、シンボルと符号語との間のマッピング情報の一例である。
図5を参照するに、エントロピー符号化器は、コンテキスト決定部510、エントロピー符号化エンジン520及びシンボル−符号語マッピング情報保存部530を備える。エントロピー符号化エンジン520は、コンテキスト決定部510によって決定されたコンテキストによって、表2の例のように、入力されたシンボル値に該当する符号語を出力する。このとき、コンテキスト決定部510は、符号化するシンボルの周辺ブロックに属するシンボルまたは先に符号化されたシンボルをコンテキストテンプレートとして、これを基盤に符号化するシンボルに適用するコンテキストを決定する。エントロピー符号化エンジン520は、既定の複数のシンボル−符号語マッピング情報を保存しているシンボル−符号語マッピング情報保存部530から、このように決まったコンテキストに該当するマッピング情報を抽出し、入力されたシンボルをエントロピー符号化する。例えば、表2で、0≦nC<2を満足する場合には、コンテキスト決定部510によってコンテキスト1が選択され、これにより、エントロピー符号化エンジン520は、シンボル−符号語マッピング情報保存部530から供給されたシンボル−符号語マッピング情報を利用して、入力されたシンボルに対する符号語を出力する。
ここで、nCは、符号化されるシンボルの上側及び左側の周辺ブロック(図3BでのS0及びS1)にある0でない変換係数の平均個数を表す。すなわち、nCは、図3Aのモデリング関数の入力によって、S0及びS1ブロックの変換係数の数が与えられた時に、出力された0でない変換係数の平均値を意味する。
図6は、シンボルと符号語との間のマッピング情報を利用して復号化するエントロピー復号化器の構成図である。
シンボルと符号語との間のマッピング情報を利用して復号化する方法としては、ハフマン復号化、単一可変長復号化、Exp−Golomb復号化方法がある。図6を参照するに、エントロピー復号化器は、コンテキスト決定部610、エントロピー復号化エンジン620及びシンボル−符号語マッピング情報保存部630を備える。
コンテキスト決定部610は、エントロピー符号化された符号化要素に対してコンテキストを決定する。シンボル−符号語マッピング情報保存部630は、表2の例のように、あらかじめ定義された複数のシンボル−符号語間のマッピング情報を保存している。エントロピー復号化エンジン620は、このようなマッピング情報を利用してエントロピー復号化を行う。
前述した適応的エントロピーの符号化方法は、符号化時に各二進値またはシンボルに対する確率をコンテキストによって適応的に調節するため、その確率が固定された場合より符号化効率が良好である。その理由は、確率が固定された場合には、各シンボルについて事前に訓練された確率を適用するため、実際発生確率との差が生じる場合には、損失が発生するためである。しかし、前述したCABAC符号化方法をはじめとする適応的エントロピーの符号化方法が伸縮型ビデオ符号化器に適用される場合、符号化効率の側面で改善の余地が残っている。伸縮型ビデオ符号化に、かかるコンテキスト基盤適応的エントロピーの符号化方法を適用する場合に、階層間の類似度を利用してさらに正確な確率推定が可能であるためである。
言い換えれば、本発明のエントロピーの符号化方法は、与えられた符号化要素SEのシンボルをエントロピー符号化する時に、同一階層の同一または他の符号化要素SEのシンボルだけでなく、下位階層に属する同一または他の符号化要素SEのシンボルまで参照するに、さらに正確な統計的な特性が分かるので、エントロピー符号化効率を向上させうるということに基づく。これは、符号化要素SEによって、現在符号化する符号化要素SEが、同一階層の周辺ブロックに属する符号化要素SEより下位階層に属する符号化要素SEとさらに相関度が高い場合もあるためである。
このために本発明による適応的エントロピー符号化器のコンテキスト決定部は、コンテキスト決定時に同一階層の符号化要素だけでなく、下位階層情報まで参照してコンテキストを決定する。以下では、図7A及び図7Bを参照して、本発明のコンテキスト決定部の動作を詳細に説明する。
図7A及び図7Bは、本発明によるコンテキスト決定部の動作を説明するための参照図である。図7A及び図7Bを参照するに、本発明のコンテキスト決定部は、従来のエントロピーの符号化方法のコンテキスト決定部と比較する時に、次のような差がある。まず、コンテキストテンプレートT 710は、従来使われたコンテキストテンプレート{S0,S1,...,ST−1}に、下位階層に該当する同一または他の符号化要素SEのシンボル及び関連した性質に該当する情報{ST,ST+1,...,ST+K−1}を追加的に含む。例えば、図7Bに示したように、現在ブロック731が属する階層が第M階層730といえば、同じM階層730に属する周辺ブロックのシンボル{S0,S1}と共に、現在階層より下位に存在する第M−1階層740から第0階層750まで、各下位階層に存在するシンボル{ST,ST+1,...,ST+K−1}もコンテキストテンプレート710に含む。コンテキストテンプレート710に下位階層に該当するシンボルが追加されることによって、コンテキスト集合C 720にも既存使われたコンテキスト{C0,C1,...,CN−1}に新たなコンテキスト{CN,CN+1,...,CN+Q−1}が追加される。
一方、前記下位階層のブロックは、現在階層と同じ位置に該当するブロックとこれを中心にした周辺ブロックとを備えることが望ましい。図7Bを参照するに、第M−1階層740のシンボルST741及び第0階層750のシンボルST+K−5751が、現在ブロック731と同じ位置に該当するブロックのシンボルである。現在階層と下位階層との画像サイズが異なる場合には、アップサンプリングまたはダウンサンプリングを通じて画像のサイズを合せた場合に、現在ブロックの位置と同じ位置に該当するブロックが決定されることが望ましい。
前記階層は、伸縮型ビデオ符号化の種類によって、時間的階層、空間的階層、SNR階層、またはこの3つが混合された形態の階層となりうる。
図8Aないし図8Gは、本発明によるコンテキスト決定部を利用した適応的エントロピー符号化器の一実施形態の構成図である。図8Aは、エントロピーの符号化方法としてCABACが使われた場合であり、図8Bは、一般的な算術符号化方法が使われた場合であり、図8Cは、シンボルと符号語との間のマッピング情報を利用した符号化方法が使われた場合であり、図8Dは、下位階層の情報が二進化にも使われた時のCABAC符号化器の構成図である。
図8Aのエントロピー符号化器で、二進ストリング変換部810は、符号化する符号化要素SEのシンボルを二進ストリングに変換する。コンテキスト決定部812は、変換された二進ストリングの各二進値に対するコンテキストを決定する。各二進値に該当するコンテキストを決定する時に、同一階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層符号化要素保存部814から下位階層に属する符号化要素情報を読み込んで、コンテキストテンプレートに追加してコンテキスト決定時に使用する。確率推定部816は、コンテキスト決定部812で決定されたコンテキストをもって確率値を探し、算術符号化エンジン818は、確率値と二進値とをそれぞれ入力されて算術符号化を行う。
図8Bのエントロピー符号化器では、図8AのCABAC符号化方法を使用したエントロピー符号化器とは異なり、シンボル値を二進ストリングに変換する過程が不要であるので、図8Aのエントロピー符号化器で二進ストリング変換部810が省略される。したがって、図8Bのコンテキスト決定部820は、同一階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層符号化要素保存部822から下位階層に属する符号化要素情報を読み込んで、コンテキストテンプレートに追加して符号化するシンボル値に対するコンテキストを決定する。確率推定部824は、コンテキスト決定部820で決定されたコンテキストをもって確率値を探し、算術符号化エンジン826は、入力されたシンボル値に対して算術符号化する。
図8Cのエントロピー符号化器でも、コンテキスト決定部830は、同一階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層符号化要素保存部832から下位階層に属する符号化要素情報を読み込んで、コンテキストテンプレートに追加して符号化するシンボル値に対するコンテキストを決定する。決定されたコンテキストは、シンボル−符号語マッピング情報保存部834で複数のマッピング関係のうち一つのマッピング関係を選択する過程で利用される。エントロピー符号化エンジン836は、シンボルと符号語とのマッピング関係をもって、入力されたシンボルに対して該当する符号語を出力する。
図8Dは、下位階層に属する符号化要素情報がコンテキスト決定部842だけでなく、二進ストリング変換部840でシンボルを二進化する過程で使われる場合のエントロピー符号化器を示す図である。すなわち、与えられた符号化要素に対してシンボルを符号化する時に、CABAC符号化器の二進ストリング変換部840は、同一または下位階層の同一または他の符号化要素のシンボル、または符号化要素の性質を表す情報を利用してシンボルを二進ストリングに変換する。言い換えれば、二進ストリングへの変換において、同一階層の符号化要素のみを参照してもよく、同一階層の符号化要素と下位階層の符号化要素とを共に参照してもよく、下位階層の符号化要素のみを参照してもよい。その他に、下位階層符号化要素保存部844、コンテキスト決定部842、確率推定部846及び算術符号化エンジン848は、図8Aのそれと同じである。
一方、前記のように二進ストリングに変換する関係自体を、同一階層、または同一階層と下位階層、または下位階層のみの符号化要素を参照して適応的に変換する方法は、コンテキスト決定部が下位階層または同一階層の符号化要素を参照するか否かに関係なく、その自体にも符号化効率を高める効果がある。これについての望ましい実施形態が図8Eに開示されている。すなわち、コンテキスト決定部852は、図2で説明したように、同一階層の符号化要素情報のみを参照し、二進ストリング変換部850は、同一階層、または同一階層と下位階層、または下位階層のみの符号化要素を参照する。したがって、階層符号化要素保存部854は、前記参照情報選択によって同一階層のみ、または同一階層と下位階層、または下位階層のみの符号化要素を保存する。
二進ストリング変換部840,850の具体的な実施形態として、シンボルのシンボル値と二進ストリングとの間に複数のマッピングテーブルを保存して、前記参照情報の選択によって各テーブルのうち一つのマッピングテーブルを選択する方法、またはシンボルのシンボル値と二進値とのマッピング関係は、固定されたテーブルを使用するが、シンボルとシンボル値との関係を前記参照情報の選択によってリマッピングする方法がある。前者は、シンボルに対する二進ストリング値自体を異ならせることである。例えば、mb_typeシンボル値1に対する二進ストリングが“100”であったものを他の値にして、テーブルを新たに構成することである。後者は、表1のように、与えられたテーブル内でシンボル値と二進ストリングとのマッピング関係のみを異ならせる方法であって、シンボル値1に対する二進ストリングが“100”であり、シンボル値2に対する二進ストリングが“101”である時に、これらの関係を異ならせてシンボル値1に対する二進ストリングを“101”にし、シンボル値2に対する二進ストリングを“100”にすることである。
本発明の実施形態の具現において、図8A及び図8Bに示したように、コンテキスト決定部812,820と確率推定部818,824とが分離されて具現されることもあるが、さらに他の実施形態では、図8F及び図8Gに示したように、図8Aのコンテキスト決定部812に確率推定部818の機能が合せられて新たなコンテキスト決定部860を具現し、図8Bのコンテキスト決定部820に確率推定部824の機能が合せられて新たなコンテキスト決定部870を具現しうる。図8A及び図8Bの実施形態では、コンテキスト決定部812,820の決定したコンテキストによって確率推定部818,824が特定確率値を定める形態であるが、図8F及び図8Gでは、コンテキスト決定部860,870自体が特定確率値を定める。もちろん、この場合にコンテキスト決定部860,870は、確率更新の機能も共に行う。
実際の具現において、同じの変形が図8D及び図8Eでも可能であるというのはいうまでもない。
図9Aないし図9Gは、圧縮されたビットストリームを入力されて、本発明によるコンテキスト決定部を利用した適応的エントロピー復号化器の一実施形態の構成図である。
さらに詳細には、図9Aないし図9Dは、それぞれ図8Aないし図8Dのエントロピー符号化器に対応するエントロピー復号化器の構成図である。したがって、図9Aは、エントロピーの復号化方法としてCABACが使われた場合であり、図9Bは、一般的な算術復号化方法が使われた場合であり、図9Cは、シンボルと符号語との間のマッピング情報を利用した復号化方法が使われた場合であり、図9Dは、下位階層の情報が二進化にも使われた時のCABAC復号化器の構成図である。
図9Aのエントロピー復号化器で、コンテキスト決定部910は、エントロピー符号化されたビット列から現在復号して作られる二進値に対するコンテキストを決定するものであって、復号して作られる二進ストリング内の二進値の各位置によってコンテキストを決定する。各二進値に該当するコンテキストを決定する時に、同一階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層符号化要素保存部911から下位階層に属する符号化要素情報を読み込んで、コンテキストテンプレートに追加してコンテキストの決定時に使用する。このように決定されたコンテキストは、エントロピー復号化部912で、入力されたビット列から二進値を復号するのに使われる。確率推定部913は、コンテキストを入力されて各二進値に対する0及び1の確率を推定する。算術復号化エンジン914は、推定された確率値をもってビット列から二進値を順次に復号しつつ、その結果を、二進値の確率を更新するために確率値を確率推定部913に伝達する。算術復号化エンジン914で順次に復号された二進値は、シンボル値変換部915を通じてシンボルデータに変換される。
一方、前述したCABAC符号化器とは異なり、算術復号化エンジンが直接シンボル値を生成する一般的な算術復号化器は、前記CABAC復号化器でシンボル値変換部915のみを除外させれば、その構成及び機能が同一である。しかし、具体的な具現例は変わりうるので、参照番号は、異なって表示する。
図9Cのエントロピー復号化器で、コンテキスト決定部920は、シンボルの二進値の代わりにシンボル値をもって、同一階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層符号化要素保存部921から下位階層に属する符号化要素情報を読み込んで、コンテキストテンプレートに追加してコンテキストを決定する。決定されたコンテキストは、シンボル−符号語マッピング情報保存部923で複数のマッピング関係のうち一つのマッピング関係を選択する過程で利用される。エントロピー復号化エンジン924は、選択されたシンボルと符号語とのマッピング関係をもって、符号語に対して該当するシンボルを出力する。
図9Dのエントロピー復号化器では、下位階層符号化要素保存部931に保存されている下位階層符号化要素に属する符号化要素情報が、コンテキスト決定部930だけでなく、シンボル値変換部932で二進値をシンボル値に変換する過程で使われる。その詳細な過程は、図8Dを参照して説明した二進ストリング変換過程の逆過程と同一である。
一方、前記のように、シンボル値に変換する関係自体を同一階層、または同一階層と下位階層、または下位階層のみの符号化要素を参照して適応的に変換する方法は、コンテキスト決定部が下位階層または同一階層の符号化要素を参照するか否かに関係なく、その自体にも符号化効率を高める効果がある。これについての望ましい実施形態が図9Eに開示されている。すなわち、コンテキスト決定部940は、図4で説明したように、同一階層の符号化要素情報のみを参照し、シンボル値変換部942は、同一階層、または同一階層と下位階層、または下位階層のみの符号化要素を参照する。したがって、階層符号化要素保存部944は、前記参照情報選択によって同一階層、または同一階層と下位階層、または下位階層の符号化要素を保存する。
本発明の実施形態の具現において、図9A及び図9Bに示したように、コンテキスト決定部910,916と確率推定部913,918とが分離されて具現されうるが、さらに他の実施形態では、図9F及び図9Gに示したように、図9Aのコンテキスト決定部910に確率推定部913の機能が合せられて新たなコンテキスト決定部950が具現されうる。同様に、図9Bのコンテキスト決定部916に確率推定部918の機能が合せられて新たなコンテキスト決定部960を具現しうる。図9A及び図9Bの実施形態では、コンテキスト決定部910,916が決定したコンテキストによって確率推定部913,918が特定確率値を定める形態であるが、図9F及び図9Gでは、コンテキスト決定部950,960自体が特定確率値を定める。もちろん、この場合に、コンテキスト決定部950,960は、確率更新の機能も共に行う。
図10Aないし図10Cは、本発明の一実施形態によるエントロピーの符号化方法を示すフローチャートである。
符号化する符号化要素のシンボルを入力される(S1010)。場合によって、入力された符号化要素のシンボル値は、二進ストリングに変換される。二進ストリングへの変換の一例は、表1を参照して前述した通りである。次いで、前記符号化要素のシンボル値または二進ストリングの各二進値に該当するコンテキストを決定する(S1012)。このとき、符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定する。コンテキストの決定は、図7A及び図7Bを参照して前述した通りである。
選択されたコンテキストによって、前記符号化要素に対する確率を推定し(S1014)、推定された確率値を利用してエントロピー符号化する。もし、表1を参照して、前述したようにエントロピー符号化するために、二進ストリングに変換した場合には、0の値と1の値とに対する確率を推定し、推定された確率値を利用して、入力された符号化要素のシンボル値または二進値をエントロピー符号化する(S1016)。また、エントロピー符号化した符号化要素のシンボル値または二進化した値によって確率モデルを更新する(S1018)。また、場合によっては、コンテキストの決定ステップ(S1012)と確率推定ステップ(S1014)との2ステップが一つのステップになり、明示的なコンテキストの決定なしに、符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照して、前記符号化要素に対する確率を推定させてもよい。
図10Bを参照して、本発明のさらに他の実施形態によるエントロピーの符号化方法を説明すれば、符号化する符号化要素のシンボルを入力された後(S1020)、前記符号化要素に該当するコンテキストを決定する(S1022)。このとき、前記コンテキストを決定するステップ(S1022)の説明は、図10Aを参照して前述したコンテキスト決定ステップS1012と同一である。前記決定されたコンテキストによって、図8Cを参照して前述したように、複数のシンボル−符号語マッピング関係のうち一つのマッピング関係を選択する(S1024)。以後に選択されたマッピング関係によって、前記入力された符号化要素に対するエントロピー符号化が行われ(S1026)、該当符号語が出力される。また、図10Bの場合にも、コンテキストの決定ステップ(S1022)とマッピング関係選択ステップ(S1024)との2ステップが一つのステップになり、明示的なコンテキストの決定なしに、符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照して、前記符号化要素を符号化するシンボル−符号語マッピング関係を選択させうる。
図10Cを参照して、同一階層または下位階層の情報が二進化にも使われた時のCABACエントロピーの符号化方法を説明すれば、符号化する符号化要素のシンボルを入力される(S1030)。入力された符号化要素のシンボル値は、二進ストリングに変換される(S1032)。二進ストリング変換ステップで、各シンボルは、同一階層または下位階層に該当する符号化要素情報によって二進ストリングが決定される。すなわち、与えられた符号化要素に対してシンボルを二進化する時に、同一階層のみ、または同一階層と下位階層、または下位階層にある同一または他の符号化要素のシンボルまたは符号化要素の性質を表す情報を利用して、シンボルを二進ストリングに変換する。言い換えれば、二進ストリングへの変換において、同一階層の符号化要素のみを参照してもよく、同一階層の符号化要素と下位階層の符号化要素とを共に参照してもよく、下位階層の符号化要素のみを参照してもよい。
次いで、二進化された前記符号化要素のシンボルの各二進値に該当するコンテキストを決定する(S1034)。このとき、符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層のみの符号化要素を参照するか、同一階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定する。コンテキストの決定は、図7A及び図7Bを参照して前述した通りである。
選択されたコンテキストによって、前記符号化要素に対する確率を推定し(S1036)、推定された確率値を利用してエントロピー符号化する。もし、表1を参照して前述したように、エントロピー符号化するために二進ストリングに変換した場合には、0の値と1の値とに対する確率を推定し、推定された確率値を利用して、符号化要素をエントロピー符号化する(S1038)。また、エントロピー符号化した符号化要素のシンボル値または二進化した値によって確率モデルを更新する(S1040)。また、場合によっては、コンテキストの決定ステップ(S1034)と確率推定ステップ(S1036)との2ステップが一つのステップになり、明示的なコンテキストの選択なしに、符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照して前記符号化要素に対する確率を推定させてもよい。
図11Aないし図11Cは、本発明の一実施形態によるエントロピーの復号化方法を示すフローチャートである。図11Aを参照して、CABACを利用したエントロピーの復号化方法を説明すれば、圧縮ビット列を入力され(S1110)、復号して作られる二進ストリング内の二進値の各位置によってコンテキストを決定する(S1112)。各二進値に該当するコンテキストを決定するとき(S1112)、図9Aで前述したように、同一階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層に属する符号化要素情報までも参照する。このようなコンテキストの決定は、図7A及び図7Bを参照して前述した通りである。決定されたコンテキストによって、各二進値0及び1のデータに対する確率を推定する(S1114)。推定された確率を利用して圧縮ビット列から二進値を順次に復号化するエントロピー復号化を行う(S1116)。また、順次に復号化された二進値によって、0及び1の各二進値に対する確率モデルが更新される(S1118)。エントロピー復号化を通じて復号化された二進値は、シンボル値に変換される(S1119)。シンボル値変換ステップ(S1119)は、図9Aのシンボル値変換部915を参照して前述した通りである。
一方、前記CABACを利用したエントロピーの復号化方法と異なり、エントロピー復号化(S1116)過程で直接シンボル値を生成する一般的な算術復号化方法の場合にも、図11Aの方法が適用されうる。この場合には、シンボル値変換(S1119)ステップが図11Aで除外される場合であって、前記図11Aの説明がそのまま適用される。但し、エントロピー復号化ステップ(S1116)は、二進化された値を復号化するものではなく、シンボル値を復号化するので、前記コンテキスト決定(S1112)ステップは、復号して作られるシンボルに対するコンテキストを決定する。また、決定されたコンテキストによって各シンボル値に対する確率が推定される(S1114)。前記コンテキストを決定するとき(S1112)、同じ階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層に属する符号化要素情報までも参照する。推定された確率を利用して圧縮ビット列からシンボル値を復号化するエントロピー復号化(S1116)を行った後、復号化されたシンボル値によって該当シンボル値に対する確率モデルが更新される(S1118)。
図11Bを参照して、シンボルと符号語との間のマッピング情報を利用した復号化方法を説明すれば、先に圧縮されたビット列を入力される(S1120)。次いで、復号化するシンボルと同一階層に属する符号化要素情報だけでなく、下位階層に属する符号化要素情報を読み込んで、コンテキストテンプレートに追加して復号化するシンボルのコンテキストを決定する(S1122)。決定されたコンテキストを利用して、図9Cを参照して前述したように、複数のマッピング関係のうち一つのマッピング関係を選択する(S1124)。このように選択されたシンボルと符号語とのマッピング関係をもって、圧縮されたビット列の符号語に対して該当するシンボルを出力する(S1126)。
図11Cを参照して、同一階層または下位階層の情報が二進化にも使われた時のCABAC復号化方法を説明すれば、圧縮ビット列を入力され(S1130)、復号して作られる二進ストリング内の二進値の各位置によってコンテキストを決定する(S1132)。決定されたコンテキストによって、各二進値0及び1のデータに対する確率を推定する(S1134)。推定された確率を利用して、圧縮ビット列から二進値を順次に復号化するエントロピー復号化を行う(S1136)。また、順次に復号化された二進値によって、0及び1の各二進値に対する確率モデルが更新される(S1138)。エントロピー復号化を通じて復号化された二進値は、シンボル値に変換される(S1140)。このとき、二進値がシンボル値に変換される過程は、図9Eを参照して前述した通りである。すなわち、二進値がシンボル値に変換されるとき、復号化して得られる符号化要素と同一階層、または同一階層と下位階層、または下位階層の同一または他の符号化要素のシンボルまたは符号化要素の性質を表す情報を参照する。
前記のように、シンボル値に変換する関係自体を、同一階層、または同一階層と下位階層、または下位階層のみの符号化要素を参照して適応的に変換する方法は、コンテキスト決定ステップで、下位階層または同一階層の符号化要素を参照するか否かに関係なく、その自体にも符号化効率を高める効果がある。
図12は、本発明のエントロピー符号化器を備えたビデオ符号化装置の一例を示すブロック図である。
ビデオ符号化装置は、動き推定部1202、動き補償部1204、イントラプレディクション実行部1206、変換部1208、量子化部1210、再整列部1212、エントロピー符号化部1214、逆量子化部1216、逆変換部1218、フィルタ1220及びフレームメモリ1222を備える。
符号化装置は、色々な符号化モードのうち選択された一つの符号化モード下で、現在ピクチャーのマクロブロックに対して符号化を行う。このために、インタープレディクション及びイントラプレディクションの有しうる全てのモード下で符号化を行って率−歪曲コスト(Rate−Distortion Cost:RDcost)を計算して、その値が最も小さいモードを最適モードに定めて、そのモード下で符号化を行う。インタープレディクションのために、現在ピクチャーのマクロブロックの予測値を参照ピクチャーで探すのは、動き推定部1202で行われる。そして、動き補償部1204は、1/2画素または1/4画素単位で参照ブロックが見つけられた場合には、これらの中間画素値を計算して参照ブロックデータ値を定める。このように、インタープレディクションは、動き推定部1202と動き補償部1204とで行われる。
また、現在ピクチャーのマクロブロックの予測値を現在ピクチャー内で探すイントラプレディクションがイントラプレディクション実行部1206で行われる。現在マクロブロックに対してインタープレディクションを行うか、またはイントラプレディクションを行うかというのは、全ての符号化モード下での率−歪曲コストを計算して、その値が最も小さいモードを前記ブロックの符号化モードと決定してマクロブロックに対する符号化を行う。
このように、インタープレディクションまたはイントラプレディクションが行われて、現在フレームのマクロブロックが参照する予測データが見つけられたとすれば、これを現在ピクチャーのマクロブロックから差し引いて変換部1208で変換を行った後に量子化部1210で量子化を行う。現在フレームのマクロブロックから動き推定された参照ブロックを差し引いたことを残差というが、符号化時のデータ量を減らすために残差値を符号化することである。量子化された残差値は、エントロピー符号化部1214でエンコーディングするために再整列部112を経る。エントロピー符号化部1214は、図8Aないし図8Gを参照して、前述したように構成される。
一方、インタープレディクションに使われる参照ピクチャーを得るために、量子化されたピクチャーを逆量子化部1216と逆変換部1218とを経て現在ピクチャーを復元する。このように復元された現在ピクチャーは、フレームメモリに保存され、次のピクチャーに対してインタープレディクションを行うのに使われる。復元されたピクチャーがフィルタ1220を通過すれば、元来のピクチャーで若干の符号化エラーを含むピクチャーとなる。
図13は、本発明のエントロピー復号化器を備えたビデオ復号化装置の一例を示すブロック図である。
ビデオ復号化装置は、エントロピー復号化部1310、再整列部1320、逆量子化部1330、逆変換部1340、イントラプレディクション実行部1350、動き補償部1360、フィルタ1370及びフレームメモリ1380を備える。
ビデオ符号化装置によって符号化されたビットストリームが入力されれば、エントロピー復号化部1310は、エントロピー復号化してシンボルデータを抽出する。以下の構成要素は、図12を参照して前述した構成要素とその機能が同一である。
一方、前述したエントロピー符号化及び復号化方法は、コンピュータプログラムで作成可能である。前記プログラムを構成するコード及びコードセグメントは、当該分野のコンピュータプログラマによって容易に推論されうる。また、前記プログラムは、コンピュータで読み取り可能な情報記録媒体に保存され、コンピュータによって読み取られて実行されることによって、エントロピー符号化及び復号化方法を具現する。前記情報記録媒体は、磁気記録媒体、光記録媒体、及びキャリアウェーブ媒体を含む。
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心に説明した。当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現されうるということが分かるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点でなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明でなく、特許請求の範囲に表れており、それと同等な範囲内にある全ての差異点は、本発明に含まれたものと解釈されねばならない。
Claims (45)
- (a)符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するステップと、
(b)前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するステップと、を含むことを特徴とする階層的エントロピーの符号化方法。 - 前記(a)ステップで参照する符号化要素は、前記符号化しようとする符号化要素と同じ種類の符号化要素であることを特徴とする請求項1に記載の階層的エントロピーの符号化方法。
- 前記コンテキストは、確率値を指示することを特徴とする請求項1に記載の階層的エントロピーの符号化方法。
- 前記コンテキストは、既定のシンボル−符号語間の関係を指示することを特徴とする請求項1に記載の階層的エントロピーの符号化方法。
- 前記(a)ステップで参照する符号化要素は、前記符号化しようとする符号化要素と同じ種類の符号化要素及び他の種類の符号化要素を含むことを特徴とする請求項1に記載の階層的エントロピーの符号化方法。
- 前記(b)ステップでのエントロピー符号化は、
所定の算術式を利用する算術符号化、またはシンボル−符号語間の関係を利用した符号化であることを特徴とする請求項1に記載の階層的エントロピーの符号化方法。 - 前記(b)ステップでのエントロピー符号化は、既定のシンボル−符号語間のマッピング情報を有しており、これを利用して行われることを特徴とする請求項1に記載の階層的エントロピーの符号化方法。
- 前記(b)ステップでのエントロピー符号化は、
二進算術符号化、算術符号化、ハフマン符号化または単一可変長符号化であることを特徴とする請求項6に記載の階層的エントロピーの符号化方法。 - (a0)前記符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の階層的エントロピーの符号化方法。
- 前記(a0)ステップは、
前記符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換するステップであることを特徴とする請求項9に記載の階層的エントロピーの符号化方法。 - 前記(a0)ステップで、
前記参照する符号化要素によって、符号化しようとする符号化要素と二進ストリングとのマッピング関係が固定的であるか、または可変的に変わることを特徴とする請求項10に記載の階層的エントロピーの符号化方法。 - (a)符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換するステップと、
(b)前記符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するステップと、
(c)前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するステップと、を含むことを特徴とするエントロピーの符号化方法。 - (a)エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するステップと、
(b)前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するステップと、を含むことを特徴とする階層的エントロピーの復号化方法。 - 前記(a)ステップで参照する符号化要素は、前記符号化された符号化要素と同じ種類の符号化要素であることを特徴とする請求項13に記載の階層的エントロピーの復号化方法。
- 前記コンテキストは、確率値を指示することを特徴とする請求項13に記載の階層的エントロピーの復号化方法。
- 前記コンテキストは、既定のシンボル−符号語間の関係を指示することを特徴とする請求項13に記載の階層的エントロピーの復号化方法。
- 前記(a)ステップで参照する符号化要素は、
前記符号化された符号化要素と同じ種類の符号化要素及び他の種類の符号化要素を含むことを特徴とする請求項13に記載の階層的エントロピーの復号化方法。 - 前記(b)ステップでのエントロピー復号化は、
所定の算術式を利用する算術復号化、またはシンボル−符号語間の関係を利用した復号化であることを特徴とする請求項13に記載の階層的エントロピーの復号化方法。 - 前記(b)ステップでのエントロピー復号化は、
二進算術復号化、算術復号化、ハフマン復号化または単一可変長復号化であることを特徴とする請求項18に記載の階層的エントロピーの復号化方法。 - (c)復号化された二進ストリングをシンボル値に変換するステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の階層的エントロピーの復号化方法。
- 前記(c)ステップは、
符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記エントロピー復号化された二進ストリングをシンボルに変換するステップであることを特徴とする請求項20に記載の階層的エントロピーの復号化方法。 - (a)エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するステップと、
(b)前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するステップと、
(c)前記符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記エントロピー復号化された二進ストリングをシンボルに変換するステップと、を含むことを特徴とするエントロピーの復号化方法。 - 前記(c)ステップで、
前記参照する符号化要素によって、二進ストリングとシンボルとのマッピング関係が固定的であるか、または可変的に変わることを特徴とする請求項22に記載の階層的エントロピーの復号化方法。 - 符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、
前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するエントロピー符号化エンジンと、を備えることを特徴とする階層的エントロピーの符号化装置。 - 前記コンテキスト決定部は、前記符号化しようとする符号化要素と同じ種類の符号化要素を参照してコンテキストを決定することを特徴とする請求項24に記載の階層的エントロピーの符号化装置。
- 前記コンテキストは、確率値を指示することを特徴とする請求項24に記載の階層的エントロピーの符号化装置。
- 前記コンテキストは、既定のシンボル−符号語間の関係を指示することを特徴とする請求項24に記載の階層的エントロピーの符号化装置。
- 前記コンテキスト決定部は、
前記符号化しようとする符号化要素と同じ種類の符号化要素及び他の種類の符号化要素を参照してコンテキストを決定することを特徴とする請求項24に記載の階層的エントロピーの符号化装置。 - 前記エントロピー符号化エンジンは、
所定の算術式を利用する算術符号化、またはシンボル−符号語間の関係を利用した符号化を行うことを特徴とする請求項24に記載の階層的エントロピーの符号化装置。 - 前記エントロピー符号化エンジンは、
二進算術符号化、算術符号化、ハフマン符号化または単一可変長符号化を行うことを特徴とする請求項29に記載の階層的エントロピーの符号化装置。 - 符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換する二進ストリング変換部をさらに備えることを特徴とする請求項24に記載の階層的エントロピーの符号化装置。
- 前記二進ストリング変換部は、
符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換することを特徴とする請求項31に記載の階層的エントロピーの符号化装置。 - 符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記符号化しようとする符号化要素を二進ストリングに変換する二進ストリング変換部と、
前記符号化しようとする符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、
前記決定されたコンテキストを利用して、前記符号化要素をエントロピー符号化するエントロピー符号化エンジンと、を備えることを特徴とするエントロピーの符号化装置。 - 前記二進ストリング変換部は、
参照する符号化要素によって決定される符号化しようとする符号化要素と二進ストリングとのマッピング関係が固定的であるか、または可変的に変わる関係を利用して二進ストリングに変換することを特徴とする請求項33に記載のエントロピーの符号化装置。 - エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層及び下位階層の符号化要素を参照するか、または下位階層の符号化要素のみを参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、
前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するエントロピー復号化エンジンと、を備えることを特徴とする階層的エントロピーの復号化装置。 - 前記コンテキスト決定部は、前記符号化された符号化要素と同じ種類の符号化要素を参照してコンテキストを決定することを特徴とする請求項35に記載の階層的エントロピーの復号化装置。
- 前記コンテキストは、確率値を指示することを特徴とする請求項35に記載の階層的エントロピーの復号化装置。
- 前記コンテキストは、既定の複数のシンボル−符号語間の関係のうち一つを指示することを特徴とする請求項35に記載の階層的エントロピーの復号化装置。
- 前記コンテキスト決定部は、
前記符号化された符号化要素と同じ種類の符号化要素及び他の種類の符号化要素を参照してコンテキストを決定することを特徴とする請求項35に記載の階層的エントロピーの復号化装置。 - 前記エントロピー復号化エンジンは、
所定の算術式を利用する算術復号化、またはシンボル−符号語間の関係を利用した復号化を行うことを特徴とする請求項35に記載の階層的エントロピーの復号化装置。 - 前記エントロピー復号化エンジンは、
二進算術復号化、算術復号化、ハフマン復号化または単一可変長復号化を行うことを特徴とする請求項40に記載の階層的エントロピーの復号化装置。 - 復号化された二進ストリングをシンボル値に変換するシンボル値変換部をさらに備えることを特徴とする請求項35に記載の階層的エントロピーの復号化装置。
- 前記シンボル値変換部は、
前記符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記エントロピー復号化された二進ストリングをシンボルに変換することを特徴とする請求項42に記載の階層的エントロピーの復号化装置。 - エントロピー符号化されたデータを入力されて、エントロピー符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照してコンテキストを決定するコンテキスト決定部と、
前記決定されたコンテキストを利用して、前記エントロピー符号化されたデータをエントロピー復号化するエントロピー復号化エンジンと、
前記符号化された符号化要素が属するブロックの階層と同じ階層の符号化要素を参照するか、下位階層の符号化要素を参照するか、または同じ階層及び下位階層の符号化要素を何れも参照して、前記エントロピー復号化された二進ストリングをシンボルに変換するシンボル値変換部と、を備えることを特徴とするエントロピーの復号化装置。 - 前記シンボル値変換部は、
参照する符号化要素によって、符号化された符号化要素と二進ストリングとのマッピング関係が固定的であるか、または可変的に変わる関係を利用して、二進ストリングをシンボル値に変換することを特徴とする請求項44に記載のエントロピーの復号化装置。
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