JP2008141530A - 画像符号化装置及び画像符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】H.264/AVCのCABACを実現するための各処理部に適切な動作周波数を割り当てて消費電力を低減できるようにする。
【解決手段】入力データを二値化処理して二値化データ列を生成し出力する二値化部301と、二値化データ列に基づいてコンテキストインデックスを生成するコンテキスト計算部304及び二値化データ列を二値算術符号化する二値算術符号化部307との間に、二値化部からの二値化データ列を一時的に保持するバッファ部302を設け、符号化対象の二値データを入力データによって大きく変化させることなく固定されたレートでコンテキスト計算部及び二値算術符号化部に出力するようにして、二値化部より出力される二値化データ列の最大ビット長に合わせた動作周波数よりも、低い動作周波数でコンテキスト計算部及び二値算術符号化部を動作させ、消費電力を低減できるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像データに二値算術符号化処理を施し、画像データを符号化する画像符号化装置及び画像符号化方法に関する。
デジタル放送やDVDにおけるMPEG−2方式の採用や、第3世代携帯電話のインターネット・ストリーミングや移動体通信などの分野におけるMPEG−4方式の採用などにより、映像信号のデジタル圧縮技術は、近年非常に身近なものとなっている。その背景には、蓄積メディアの大容量化、ネットワークの高速化、プロセッサの高性能化、システムLSIの大規模・低価格化などがある。このように、デジタル圧縮を必要とする映像応用システムを支える環境が着々と整ってきている。
また、それと並行して、さらなる高解像度・高画質化、多チャネル化、録画時間の延長などを目的として、より高圧縮率を目指す符号化方式の開発が国際標準化団体を中心に行われてきた。このような流れを受けて、符号化方式H.264/AVC(Advanced Video Coding)が、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)とISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission)の動画像符号化専門家グループ(MPEG:Moving Picture Experts Group)の共同で標準化された。この符号化方式は、MPEG−4 part10としても知られ、その符号化方法等は非特許文献1に記載されている。
H.264/AVCでは、構文要素(Syntax Element、以下、SEとも呼ぶ。)の符号化を行う可変長符号化(エントロピー符号化)方法として、以下の2種類を規定している。1つは、CAVLC(Context-Adaptive Variable Length Coding)であり、もう1つはCABAC(Context-Adaptive Binary Arithmetic Coding)である。
CABACでは、二値算術符号化の符号化対象であるSEを入力とし、そのSEに対して可変長符号化を行う。CABACにて入力される二値算術符号化の符号化対象のSEには、符号化モード、動きベクトル、及び変換係数データ等がある。
CABACを実現する符号化回路は、二値化部、コンテキスト計算部、及び二値算術符号化部を有する。二値化部は、入力されるSEに対して二値化処理を行い、コンテキスト計算部は、現在符号化処理を行っているカレントマクロブロックの周辺情報など符号化状態にかかわるコンテキストを導出する。二値算術符号化部は、二値化部及びコンテキスト計算部からの出力データを受けて二値算術符号化処理を行う。
CABACによる符号化方法では、二値算術符号化を用いて可変長符号化を行うことから、膨大な演算量が必要とされる。CABACを用いた符号化を実現するためには、演算量の削減等が望まれており、それに対して、特許文献1に記載のような技術が提案されている。
以下、CABACについて説明する。
図4は、H.264/AVC(MPEG−4 part10)方式に係る規格において定められているCABACを実現するための機能構成を示す図である。図4において、400はCABACを実現するための全体構成を示しており、二値化部401、コンテキスト計算部402、コンテキストメモリ403、及び二値算術符号化部404から構成されている。
二値化部401には、SE40が入力される。二値化部401は、SE40に応じた二値化方法でSE40に対し二値化処理を施して二値化データ列41を生成し、二値算術符号化部404に出力する。二値化データ列41を構成する1ビットずつが二値算術符号化の符号化対象であり、ここでは二値算術符号化の符号化対象1ビット分を、シンボルと呼ぶことにする。
また、二値化部401は、二値化データ列41とともにコンテキスト計算処理を行うのに必要な信号42を生成し、コンテキスト計算部402に出力する。この信号42は、H.264/AVC(MPEG−4 part10)方式に係る規格書において、binIdx、maxBinIdxCtx、ctxIdxOffsetと呼ばれている信号であり、その内容については規格書に記されている。
コンテキスト計算部402には、SE40が入力されるとともに、二値化部401からの信号42が入力される。コンテキスト計算部402は、SE40及び信号42に基づいて各シンボルの出現確率を決定するコンテキストインデックス(以下、ctxIdxと呼ぶ)43を生成し、コンテキストメモリ403に出力する。
コンテキストメモリ403には、コンテキスト計算部402の出力であるctxIdx43が入力されるとともに、二値算術符号化部404から更新データ45が入力される。コンテキストメモリ403には、遷移状態番号と、その遷移状態番号に対応した次に入力される二値算術符号化の符号化対象であるシンボルを予測した値(予測シンボル)が格納されている。コンテキストメモリ403に格納されているこれらの値は、二値算術符号化部404にデータ44として出力される。なお、二値算術符号化部404から入力される更新データ45は、前記遷移状態番号と前記予測シンボルである。
二値算術符号化部404は、二値化部401からの二値算術符号化の符号化対象であるシンボルの二値化データ列41と、コンテキストメモリ403からの遷移状態番号及び予測シンボル(データ44)とを受け取り、二値算術符号化を行う。そして、二値算術符号化部404は、二値算術符号化して得られたストリームデータ46を出力する。
特開2005−184232号公報 MPEG4 part-10:AVC(ISO/IEC 14496-10)規格書
しかしながら、上述した従来技術においては、以下のような課題が存在する。
従来技術における二値算術符号化部404は、1シンボル(1ビット)を二値算術符号化した結果を用いて、次のシンボルを二値算術符号化する構成になっている。このため、二値化部401から出力された二値算術符号化対象である二値化データ列41を1シンボルずつ二値算術符号化しなければならず、二値算術符号化部404は並列に動作させることができない。
また、従来の二値化部401は、入力されたSE40に応じた二値化方式でSE40を二値化処理することから、二値算術符号化対象の二値化データ列41は、可変長である。したがって、二値化部401から一定の時間内に出力される二値化データ列41のビット長(シンボル数)は、入力されるSE40によって異なる。例えば、入力SE40に対して二値化データ列41が1ビットしか出力されないこともあれば、入力SE40に対して数十ビットの二値化データ列41が出力されることもある。
また、従来のコンテキスト計算部402は、二値化データ列41の1シンボル毎にctxIdx43を求めなければならない構成となっている。
このような構成であるため、従来技術におけるコンテキスト計算部402、コンテキストメモリ403、及び二値算術符号化部404による一連の処理は、SE40が入力されてから次のSE40が入力されるまでの時間内に処理を終えなければならない。そのため、これら機能部402〜404は、二値化部401から出力される二値化データ列41が最大ビット長である場合にも、SE40が入力されてから次のSE40が入力されるまでの時間内に処理を終えることができるような高い動作周波数が要求される。
しかしながら、二値化部401の出力である二値化データ列41は、上述したように入力されるSE40によってビット長が異なる。そのため、二値化データ列41のビット長が最大である場合以外においては、コンテキスト計算部402、コンテキストメモリ403、及び二値算術符号化部404に高い動作周波数は必要ないので、電力が無駄に消費されてしまうという問題点があった。
ディジタルカメラやディジタルビデオカメラ等の利用可能な電力が制限される機器に、H.264/AVCのCABACを実現する符号化回路を組み込んだ場合には、電力を無駄に消費するという問題は、製品化する際の大きな課題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、CABACを実現するための各処理部に適切な動作周波数を割り当てて消費電力を低減できるようにすることを目的とする。
本発明の画像符号化装置は、二値算術符号化を用いて、入力画像データをエントロピー符号化する画像符号化装置であって、前記入力画像データに二値化処理を施して二値化データ列を生成する二値化手段と、前記二値化手段により生成された二値化データ列を保持するバッファ手段と、前記バッファ手段より出力された二値化データ列に基づいて、二値算術符号化に係るインデックスデータを生成するインデックス生成手段と、前記バッファ手段より出力された二値化データ列及び前記インデックス生成手段により生成されたインデックスデータを受け、前記二値化データ列を二値算術符号化する二値算術符号化手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像符号化方法は、二値算術符号化を用いて、入力画像データをエントロピー符号化する画像符号化方法であって、前記入力画像データに二値化処理を施して二値化データ列を生成する二値化工程と、前記二値化工程にて生成された二値化データ列をバッファ手段に第1の動作周波数で書き込む書き込み工程と、前記バッファ手段に書き込まれた二値化データ列を第2の動作周波数で読み出して、二値算術符号化に係るインデックスデータを生成するインデックス生成工程と、前記バッファ手段より第2の動作周波数で読み出された二値化データ列及び前記生成されたインデックスデータを受け、前記二値化データ列を二値算術符号化する二値算術符号化工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、二値算術符号化を用いて入力画像データをエントロピー符号化する場合に、入力画像データに対する二値化処理と、二値算術符号化に係るインデックスデータの生成処理及び二値算術符号化処理とをそれぞれ適切な動作周波数で行うことができる。したがって、インデックスデータ生成処理及び二値算術符号化処理について、二値化処理で生成される二値化データ列の最大ビット長に合わせた高い動作周波数を要求されることはなくなり、低い動作周波数を割り当てることができ、消費電力を低減できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による画像符号化装置を適用した通信システム100の構成例を示す図である。
図1に示すように通信システム100は、情報源101からの音声、画像、データ等送りたい情報を符号化して送信するための送信機102と、送られてくる情報を受信して復号し受信者109に提供するための受信機106を有する。送信機102と受信機106は、物理的に送信信号を通す伝送メディアである伝送媒体105を介して通信可能となっている。なお、伝送媒体105は、送信機102と受信機106の間での信号の送受信によりデータ通信可能とするものに限らず、送信機102と受信機106の間でデータを移動可能とする光ディスク、磁気ディスク及び半導体メモリ等の記録媒体であっても良い。
送信機102は、符号化装置103と送信装置104を有する。
符号化装置103は、情報源101からの情報(例えば、ディジタルビデオカメラ等で記録した音声や映像、あるいはディジタルカメラ等で撮像した画像など)を符号化する。符号化装置103は、入力画像データに対して、動き補償予測付きフレーム間予測、可変ブロックサイズ動き補償予測、離散コサイン変換・アダマール変換、量子化、可変長符号化等の処理を施し、圧縮したフレーム画像データ(ビットストリーム)を生成する。送信装置104は、符号化装置103により生成されたフレーム画像データを変調し、衛星放送波、ケーブルTV網、電話回線網、携帯電話回線網などの伝送媒体105を介して送信する。
受信機106は、受信装置107と復号化装置108を有する。
受信装置107は、伝送媒体105を介して送られてくる信号を受信し、受信信号を復調して圧縮されたフレーム画像データを得る。復号化装置108は、受信装置107で復調して得られた圧縮されたフレーム画像データを、可変長復号化、逆量子化、逆変換等の処理を施すことにより伸張し、フレーム画像データを再生する。復号化装置108は、符号化装置103の符号化処理に対応した復号処理を行うものであり、従来の復号化装置と同様に構成される。
次に、符号化装置103について説明する。
図2は、図1に示した符号化装置103の構成例を示す図である。符号化装置103は、直交変換・量子化回路201、エントロピー符号化回路202、逆量子化・逆直交変換回路203、デブロッキングフィルタ204、イントラ予測回路205、フレームメモリ206、及び動き検出・補償回路207を有する。また、符号化装置103は、符号量制御回路208、スイッチ209、及び加算器210を有する。
入力画像データ20は、動き検出・補償回路207、符号量制御回路208、及び加算器210に入力される。
加算器210は、後述するスイッチ209から送られてくる予測画像データ27を入力画像データ20から減算し、入力画像データ20と予測画像データ27との差分を示す差分画像データ21を生成して直交変換・量子化回路201に出力する。
直交変換・量子化回路201は、加算器210から入力される差分画像データ21に対し、DCT(Discrete Cosine Transform)変換やアダマール変換などの直交変換を施して、DCT係数等の変換係数を生成する。さらに、直交変換・量子化回路201は、後述する符号量制御回路208から供給された量子化パラメータに基づいて、DCT係数等の変換係数を量子化して量子化変換係数信号22を生成する。直交変換・量子化回路201での直交変換及び量子化により生成された量子化変換係数信号22は、エントロピー符号化回路202及び逆量子化・逆直交変換回路203に出力される。
エントロピー符号化回路202は、量子化変換係数信号22及び後述する動き検出・補償回路207からの動きベクトル信号28に基づき、エントロピー符号化(可変長符号化)を行う。具体的には、エントロピー符号化回路202は、量子化変換係数信号22及び動きベクトル信号28に対して前記CAVLC又は前記CABACを行い、それにより得られる圧縮したフレーム画像データをビットストリーム29として出力する。なお、エントロピー符号化回路202は、CAVLCとCABACの両方を実行可能でなくとも良く、本実施形態においては、CABACを実行可能であれば良い。
逆量子化・逆直交変換回路203は、直交変換・量子化回路201から量子化変換係数信号22が入力されるとともに、符号量制御回路208から量子化パラメータが入力される。逆量子化・逆直交変換回路203は、供給された量子化パラメータに基づいて量子化変換係数信号22を逆量子化して変換係数に復元する。さらに、逆量子化・逆直交変換回路203は、その復元した変換係数に対して逆直交変換を施して復号画像データ23を生成してデブロッキングフィルタ204及びイントラ予測回路205に出力する。
デブロッキングフィルタ204は、逆量子化・逆直交変換回路203から供給される復号画像データ23のブロック歪みを除去した画像データをフレームメモリ206に出力する。
イントラ予測回路205は、逆量子化・逆直交変換回路203から供給される復号画像データ23について、16×16予測、4×4予測、色差信号予測等のフレーム内予測を行い画像データ25をスイッチ209に出力する。
動き検出・補償回路207は、フレーム間予測モードを選択した場合、入力画像データ20及びフレームメモリ206からの参照画像データ24を基に、動きベクトルを算出する。具体的には、動き検出・補償回路207は、入力画像データ20及び参照画像データ24に基づいて、参照画像データ内の探索範囲を探索して動き予測・補償処理を行い、動き補償ブロックを単位として動きベクトルを算出する。動き補償ブロックのブロックサイズには、16×16、8×16、16×8、及び8×8画素のサイズが規定され、また、8×8、4×8、8×4、及び4×4画素のサイズが規定される。
動き検出・補償回路207は、算出した動きベクトルを基に、動き補償ブロックについての予測画像データ26を生成してスイッチ209に出力する。また、動き検出・補償回路207は、算出した動きベクトルを動きベクトル信号28としてエントロピー符号化回路202に出力する。
符号量制御回路208は、変換係数の量子化に係る量子化パラメータを生成し、生成した量子化パラメータを直交変換・量子化回路201及び逆量子化・逆直交変換回路203に出力する。符号量制御回路208は、例えば、入力画像データ20に基づいて、画像中の複雑度が高い部分は細かく量子化し、画像中の複雑度が低い部分は粗く量子化するように量子化パラメータを生成する。また、例えば、エントロピー符号化回路202の出力した符号量に基づいて量子化パラメータを生成する。
スイッチ209は、フレーム内予測モードの場合には画像データ25を予測画像データ27として加算器210に出力し、フレーム間予測モードの場合には予測画像データ26を予測画像データ27として加算器210に出力する。
次に、エントロピー符号化回路202について説明する。
図3は、図2に示したエントロピー符号化回路202の構成例を示す図である。図3には、エントロピー符号化回路202において、CABACを実現するための構成(説明の便宜上、符号化回路300と呼ぶ。)のみ、すなわち入力データを二値算術符号化によりエントロピー符号化する構成のみを図示している。しかし、図示してはいないが、エントロピー符号化回路202は、符号化回路300に加えCAVLCを実現するための構成も有している。
符号化回路300は、二値化手段である二値化部301、バッファ手段であるバッファ部302、二値復号手段である二値復号化部303、計算手段であるコンテキスト計算部304、及び遅延手段である遅延部305を有する。また、符号化回路300は、コンテキストメモリ306、及び二値算術符号化手段である二値算術符号化部307を有する。ここで、二値復号化部303及びコンテキスト計算部304により本発明におけるインデックス生成手段が構成される。
二値化部301には、前段からのSE30(図2に示した入力画像データを基に得られた量子化変換係数信号22、動きベクトル信号28、符号化モード等)が入力される。二値化部301は、SE30に応じた二値化方法を選択し、SE30に二値化処理を施して二値化データ列31を生成し、バッファ部302に出力する。
ここで、従来技術における二値化部は、二値化データ列のほかにコンテキスト計算部でコンテキスト計算を行うのに必要なデータ(例えば、binIdx、maxBinIdxCtx、ctxIdxOffsetと呼ばれる各信号等)も生成して出力していた。それに対して、本実施形態においては、二値化部301は、二値算術符号化の符号化対象の二値化データ列31のみを生成し出力する。
バッファ部302は、二値化部301から出力された二値化データ列31が入力され、それを一時的に(一定期間以上)保持する。バッファ部302は、例えばFIFO(First In First Out)メモリを用いて構成される。
二値化部301から入力された二値化データ列31は、第1の動作周波数でバッファ部302に書き込まれ、書き込まれた二値化データ列は、第1の動作周波数とは異なる第2の動作周波数でバッファ部302から読み出される。バッファ部302から読み出された二値化データ列32は、二値復号化部303及び遅延部305に出力される。
バッファ部302からの二値化データ列の読み出しは、具体的には、二値化部301による二値化データの発生平均ビットレートに等しい周期で行われるよう制御される。なお、バッファ部302は、二値化データの発生平均ビットレートに等しい周期で読み出しを行っても、オーバーフローが発生しないように十分な記憶容量を有している。また、バッファ部302におけるアンダーフローを防止するために適宜バッファ部302からの読み出しを停止する制御が行われる。
ここで、後述する二値復号化部303、コンテキスト計算部304、遅延回路305、コンテキストメモリ306、及び二値算術符号化部307も、バッファ部302からの二値化データ列の読み出し周期と同様の周期(第2の動作周波数)で動作する。また、二値化部301は、バッファ部302への二値化データ列の書き込み周期と同様の周期(第1の動作周波数)で動作する。
二値復号化部303は、バッファ部302から出力された二値化データ列32が入力される。二値復号化部303は、入力された二値化データ列32に復号処理を施し、SE33、及び二値化データ列32の各ビット毎に生成されるコンテキスト計算を行うのに必要なデータとSEの種類を示す信号を生成する。二値復号化部303は、復号されたSE33をコンテキスト計算部304に出力するとともに、コンテキスト計算を行うのに必要なデータ及びSEの種類を示す信号の二値を復号信号34としてコンテキスト計算部304に出力する。
コンテキスト計算部304は、二値復号化部303で復号されたSE33と復号信号34が入力される。コンテキスト計算部304は、SE33及び復号信号34に基づいて、各シンボルの出現確率を決定するコンテキストインデックス(ctxIdx)35を生成し、コンテキストメモリ306に出力する。なお、コンテキスト計算部304におけるctxIdx35を生成する処理は、従来と同様である。
遅延部305は、バッファ部302から出力された二値化データ列32に対して遅延を付加する。遅延部305により付加する遅延時間は、二値化データ列32が二値復号化部303に入力されて二値復号化部303にてSE33と復号信号34が生成され、さらにコンテキスト計算部304にてctxIdx35が生成されるまでの処理時間と同じである。
すなわち、遅延部305は、バッファ部302から出力された二値化データ列32に基づくctxIdx35の生成処理に要する時間だけ、バッファ部302から出力されて二値算術符号化部307に供給される二値化データ列を遅延させる。ctxIdx35の生成処理に要する時間は、バッファ部302より二値化データ列32が出力されてから、上述した処理により生成されたctxIdx35がコンテキストメモリ306を介して二値算術符号化部307に供給されるまでの時間である。
コンテキストメモリ306には、二値算術符号化部307が二値算術符号化で使用する遷移状態番号と、その遷移状態番号に対応した次に入力される二値算術符号化の符号化対象であるシンボルを予測した値(予測シンボル)が保持されている。コンテキストメモリ306は、コンテキスト計算部304から供給されたctxIdx35、及びctxIdx35に応じた遷移状態番号と予測シンボルの合計3値をまとめて信号36として二値算術符号化部307に出力する。
二値算術符号化部307は、上述のようにctxIdx、ctxIdxに応じた遷移状態番号と予測シンボルの合計3値をまとめたコンテキストメモリ306からの信号36と、遅延部305から供給される二値化データ列37を受け取り、二値算術符号化を行う。二値算術符号化部307での二値算術符号化は、H.264/AVC(MPEG−4 part10)規格に準拠した従来と同様の符号化方法で行われる。二値算術符号化部307は、二値算術符号化して得られたストリーム38を出力する。
本実施形態によれば、二値算術符号化を適用して入力画像データをエントロピー符号化する場合に、二値化部301での二値化処理により得られた二値化データ列31がバッファ部302に保持される。そして、バッファ部302に保持された二値化データ列は、二値化部301による二値化データの発生平均ビットレートに等しい周期で読み出されて出力される。つまり、コンテキスト計算部304、コンテキストメモリ306、二値算術符号化部307のブロックから見れば、固定されたレートで二値算術符号化対象の二値データが供給され、入力SE30によって大きく変化することなく一定の入力を得られるようになる。
これにより、コンテキスト計算部304、コンテキストメモリ306、二値算術符号化部307は、二値化部301の出力である二値化データ列31の最大ビット長を一定時間内に処理し終えるために要求されていた従来のような高い動作周波数が必要でなくなる。したがって、コンテキスト計算部304、コンテキストメモリ306、二値算術符号化部307は、二値化データ列31の最大ビット長に合わせた動作周波数よりも、低い動作周波数で動作させることが可能となり消費電力を低減することができる。なお、バッファ部302の読み出し部、二値復号化部303、遅延部305も、コンテキスト計算部304、コンテキストメモリ306、二値算術符号化部307と同様の低い動作周波数で動作させることが可能である。
このように、コンテキスト計算部304、コンテキストメモリ306、二値算術符号化部307などに要求される動作周波数の条件を緩和し適切な動作周波数を割り当てることができ、回路設計に自由度が得られ、ハードウェア実装も容易にすることが可能になる。
また、バッファ部302の後段に二値復号化部303を設けることにより、バッファ部302には、二値化部301で生成された二値算術符号化対象の二値化データ列31のみを保持すれば良く、シンボル毎に算出されるctxIdxを保持する必要はない。したがって、バッファ部302に要求される記憶容量を少なくすることができる。
なお、上述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態における通信システムの構成例を示す図である。 図1に示した符号化装置の構成例を示す図である。 図2に示したエントロピー符号化回路におけるCABACを実現するための符号化回路の構成例を示す図である。 CABACを実現するための従来の符号化回路の構成を示す図である。
符号の説明
301 二値化部(二値化手段)
302 バッファ部(バッファ手段)
303 二値復号化部(二値復号手段)
304 コンテキスト計算部(計算手段)
305 遅延部(遅延手段)
306 コンテキストメモリ
307 二値算術符号化部(二値算術符号化手段)

Claims (8)

  1. 二値算術符号化を用いて、入力画像データをエントロピー符号化する画像符号化装置であって、
    前記入力画像データに二値化処理を施して二値化データ列を生成する二値化手段と、
    前記二値化手段により生成された二値化データ列を保持するバッファ手段と、
    前記バッファ手段より出力された二値化データ列に基づいて、二値算術符号化に係るインデックスデータを生成するインデックス生成手段と、
    前記バッファ手段より出力された二値化データ列及び前記インデックス生成手段により生成されたインデックスデータを受け、前記二値化データ列を二値算術符号化する二値算術符号化手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記インデックス生成手段は、
    前記バッファ手段より出力された二値化データ列に復号処理を施す二値復号手段と、
    前記二値復号手段により復号されたデータに基づいて、前記インデックスデータを生成する計算手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 前記バッファ手段より出力されて前記二値算術符号化手段に供給される前記二値化データ列を所定時間遅延させる遅延手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像符号化装置。
  4. 前記所定時間は、前記インデックス生成手段での前記インデックスデータの生成処理に要する時間に等しいことを特徴とする請求項3記載の画像符号化装置。
  5. 前記バッファ手段は、前記二値化手段により生成された二値化データ列のみを保持することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  6. 前記二値化手段を第1の動作周波数で動作させ、
    前記インデックス生成手段及び前記二値算術符号化手段を、前記第1の動作周波数とは異なる第2の動作周波数で動作させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像符号化装置。
  7. 二値算術符号化を用いて、入力画像データをエントロピー符号化する画像符号化方法であって、
    前記入力画像データに二値化処理を施して二値化データ列を生成する二値化工程と、
    前記二値化工程にて生成された二値化データ列をバッファ手段に第1の動作周波数で書き込む書き込み工程と、
    前記バッファ手段に書き込まれた二値化データ列を第2の動作周波数で読み出して、二値算術符号化に係るインデックスデータを生成するインデックス生成工程と、
    前記バッファ手段より第2の動作周波数で読み出された二値化データ列及び前記生成されたインデックスデータを受け、前記二値化データ列を二値算術符号化する二値算術符号化工程とを有することを特徴とする画像符号化方法。
  8. 前記第1の動作周波数と前記第2の動作周波数とが異なることを特徴とする請求項7記載の画像符号化方法。
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