JP2008527312A - たとえば細胞溶解のための脈動圧力波の生成 - Google Patents

たとえば細胞溶解のための脈動圧力波の生成 Download PDF

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Abstract

本発明は、制御された熱源(好ましくはレーザ3)が封入された液体内に脈動蒸気泡4を生成する方法に関する。脈動率(周波数)は好ましくは超音波領域内であり、それによって液体内にキャビテーションが生じる。キャビテーション効果によって細胞または細菌芽胞など懸濁成分の破壊が起こる。細胞成分の超音波破壊は音波破壊による溶解として周知である。

Description

(発明の分野)
本発明は、制御された熱源(好ましくはレーザ)によって液体中に脈動蒸気泡を生成する方法に関する。脈動率(周波数)は好ましくは超音波領域内であり、かなりの圧力を有し、それによって液体内にキャビテーションが生じる。キャビテーション効果によって細胞または細菌芽胞など懸濁成分の破壊が起こる。細胞成分の超音波破壊は音波破壊による溶解として周知である。
(背景)
細胞または細菌芽胞など生化学的成分を試験する際は、対象の物質(たとえばDNA、RNA、ヘモグロビン、タンパク質など)をそれらが含まれている前記細胞または芽胞から抽出し、化学薬品、酵素の直接の接近または直接測定から遮蔽しなければならない。細胞膜または細菌芽胞壁を破壊する方法は、溶解として周知である。溶解の一方法は、前記膜または壁を化学的に破壊して開放するまたは溶解することができる溶解剤を使用することである。他の方法は、粉砕(たとえば「フレンチプレス」)のような機械的方法、または凍結と解凍のステップを繰り返して結晶化によって細胞壁を物理的に破裂させることである。
一般的な溶解方法の一つは音波破壊による方法である。音波破壊は、懸濁細胞または芽胞を超音波に曝露することである。細胞または芽胞が懸濁した液体媒体(ほとんどの場合は水)は、超音波エネルギの担体の働きをする。加えられる圧力がかなり大きいと、液体中にキャビテーションが生じる。キャビテーションにより高圧マイクロ気泡が形成され、それぞれ崩壊する。マイクロ気泡の形成およびその後の崩壊によって、液体媒体に、したがってその中に含まれる細胞または芽胞の周囲に、破壊剪断力が生じ、最終的に膜および壁が破壊されて開放され、内容物が放出される。
(発明の概要)
本発明の目的は、液体中に脈動圧力波(PPW)を生成する方法を提供することであり、液体は、内部に作製されるトランスデューサ、すなわち外部の超音波ホーンまたは圧電トランスデューサなどの、外部のPPWトランスデューサとの機械的インターフェースを持たずに、マイクロチャネルまたはマイクロチャンバ内に含まれることができる。
本発明の他の目的は、液体中にPPWを生成する方法を提供することであり、液体はマイクロチャネルまたはマイクロチャンバに含まれることができ、PPWが液体中にキャビテーションを起こす。
本発明の他の目的は、1つまたは複数の細胞を液体に溶解する方法を提供することであり、液体はマイクロチャネルまたはマイクロチャンバに含まれることができる。
本発明の他の目的は、1つまたは複数の細胞を液体に分散する方法を提供することであり、液体はマイクロチャネルまたはマイクロチャンバに含まれることができる。
本発明の他の目的は、細胞を溶解する簡単な方法、好ましくは、溶解した細胞の成分を分析するさらなるステップに適合する、または貢献する方法を提供することである。
本発明の他の目的は、局所の、すなわち空間的に限定されたPPWを液体中に生成して、たとえば局所のキャビテーションおよび/または局所の細胞溶解を生じ、あるいは局所の粒子分散を生じる方法を提供することである。
本発明の他の目的は、説明および実施例を読めば明らかになるであろう。
したがって、本発明の一態様は、液体中に脈動圧力波(PPW)を生成する方法に関し、この方法は、
a)加熱手段を提供するステップ、
b)前記加熱手段で液体の一部分を加熱して、液体のその部分を蒸発させることによって、蒸気泡を形成するステップ、
c)蒸気泡を部分的にまたは完全に凝縮するステップ、および
d)ステップb)とc)を繰り返すステップを含む。
好ましくは、PPWは超音波である。
本発明の他の態様は、生物細胞を液体に溶解する方法に関し、この方法は液体中にPPWを生成することを含む。
本発明の他の態様は、粒子を液体中に分散する方法に関し、この方法は液体中にPPWを生成することを含む。
以下に本発明の幾つかの実施形態を図面を参照して記載する。
(発明の詳細な説明)
本発明の一態様は、液体中に脈動圧力波(PPW)を生成する方法に関し、この方法は、
a)加熱手段を提供するステップ、
b)前記加熱手段で液体の一部分を加熱して、液体のその部分を蒸発させることによって、蒸気泡を形成するステップ、
c)蒸気泡を凝縮するステップ、および
d)ステップb)とc)を繰り返すステップを含む。
本発明の好ましい一実施形態では、PPWは超音波である。
PPWを液体の幅広のアレイで生成することができる。たとえば液体は、水、DMSO、アセトン、およびアルコールのグループから選択される溶媒を含むことができる。
さらに、または別法として、液体は、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘプタン、オクタン、およびそれらの混合物などの非極性溶媒でもよい。
アルコールは、たとえばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールからなるグループから選択することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、液体は、少なくとも50%(w/w)または75%(w/w)など少なくとも10%(w/w)の水を含み、より好ましくは少なくとも90%(w/w)の水を含む。
液体は、たとえば全血、血清、血漿、唾液、尿、それらの組織または成分を含むことができる。
本発明の一実施形態では、液体は水性液体で希釈された全血である。
本発明の好ましい一実施形態では、たとえば液体は脱気水など脱気液体である。脱気液体は、たとえば液体1kgあたりに、多くても10mg、5mg、3mg、2mg、1mg、0.5mg、0.1mg、または0.05mgなど、多くても0.01mgなど、多くても15mgの気体が溶解された液体を含むことができる。たとえば脱気水性液体は、水性液体1kgあたりに、多くても10mg、5mg、3mg、2mg、1mg、0.5mg、0.1mg、または0.05mgなど、多くても0.01mgなどの、多くても15mgの気体が溶解されたものでもよい。
液体は1つまたは複数の添加物を含むことができる。1つまたは複数の添加物は、たとえば、界面活性剤、保存薬、pH緩衝液、塩、および水溶性ポリマーからなるグループから選択することができる。
界面活性剤は、たとえば、Tween20、NP40、オクチルフェノールポリ(エチレングリコールエーテル)(Triton X−100)、CHAPS、CHAPSO、および硫酸ドデシルナトリウム(SDS)からなるグループから選択することができる。
保存薬はたとえばアジ化ナトリウムでもよい。
pH緩衝剤は、たとえば、リン酸緩衝液、Tris、Mops、およびHEPES緩衝液からなるグループから選択することができる。
塩は、たとえばMgCl、NaCl、KCl、Na−グルタマート、およびK−グルタマートからなるグループから選択することができる。
水溶性ポリマーは、たとえば、ポリエチレングリコール(PEG)および/またはポリビニルアルコール(PVA)でもよい。
関連する添加物についてのさらなる情報および例は、Sambrook他の教本または当業者に周知の他の一般の教本で見つかるであろう。
前後関係「Xおよび/またはY」で使用される用語「および/または」は「X」または「Y」、あるいは「X」および「Y」と解釈されるべきである。
本発明の好ましい一実施形態では、PPW生成中のたとえば水性液体など液体の平均温度は、0℃〜100℃、10℃〜80℃、および20℃〜60℃などの、−10℃〜120℃である。好ましい一実施形態では液体の温度は60℃〜80℃であり、より好ましくは65℃〜75℃、たとえば71℃などである。通常の液体の平均温度は−10℃〜120℃であるが、たとえば加熱手段によって加熱されるため、および/またはPPWによって生じるキャビテーションのために、比較的高温の液体の一部分が存在することがあることを留意されたい。
本発明の一実施形態では、ステップb)およびc)で蒸発されて部分的にまたは完全に凝縮される液体の部分は、それぞれ液体の全質量のうちの僅かな割合を示す。液体のその部分は液体の全質量の、たとえば多くても0.5%、0.1%、または0.05%などの、多くても1%、または好ましくは液体の全質量の多くても0.005%、0.001%、0.0005%、0.0001%、0.00005%、または0.00001%など、多くても0.000005%などの、多くても0.01%でもよい。
本発明の好ましい一実施形態では、液体の一部分が膜沸騰によって蒸発される。膜沸騰は、液体の一部分を十分高速で加熱して、液体の一部分の蒸発が、たとえば長くても500μs間、または好ましくは長くても100μs間、50μs間、10μs間、あるいは5μs間、より好ましくは長くても1μs間、0.1μs間、もしくは0.01μs間など、ほぼ瞬間に行われることによって生じる。速い蒸発によって、通常、液体の残りの部分が加熱されないように保護する働きをする保護蒸気層が形成される。液体の一部分の蒸発は約0.1μs〜100μs間で行われるのが好ましい。
本発明の好ましい一実施形態では、液体は壁の壁表面と接触している。壁は、たとえば液体を含む容器の一部分を形成する。容器は、たとえばマイクロチャンバまたはマイクロチャネルでもよい。
マイクロチャンバの体積は通常、最大50μL、10μL、5μL、1μL、100nL、または10nLなど、最大1nLなどの、最大100μLである。さらに小さいマイクロチャンバの体積も想定される。たとえば、マイクロチャンバの体積は、最大50pL、10pL、5pL、または1pLなど、最大体積が0.1pLなどの、最大100pLである。好ましくはマイクロチャンバの体積は最大10nLであり、より好ましくはマイクロチャンバの通常の体積は最大1nLである。
ペピ(pepi)では、マイクロチャンバの体積は、0.1pL〜100μLであり、好ましくは10pL〜1μL、より好ましくは0.5nL、1nL、または5nLなどの、100pL〜10nLである。
マイクロチャンバは1つまたは複数の開口を含むことができ、たとえばその開口を1つまたは複数のマイクロチャネルに連結することができる。
マイクロチャネルは通常の断面寸法が、最大250μm、150μm、100μm、75μm、50μm、25μm、または15μmなど、最大5μmなどの、最大500μmである。好ましくは、マイクロチャネルの断面寸法は最大100μmであり、より好ましくはマイクロチャネルの断面寸法は最大50μmである。マイクロチャネルは、たとえば幅100μmかつ深さ50μmなど非対称の寸法を有することができる。
多くのタイプの加熱手段を使用して液体の一部分を加熱することができる。たとえば加熱手段は、加熱要素および電磁放射からなるグループから選択することができる。
加熱要素は、たとえば抵抗器などオーム加熱要素でもよく、またはたとえば導電特性を有する液体など液体の一部分でもよい。
加熱要素を、たとえば液体に接触する壁表面上に配置することができ、または壁の中に配置することができる。
好ましい一実施形態では、加熱要素はマイクロサイズである。たとえば、加熱要素の最大寸法は、最大1000μm、500μm、250μm、150μm、100μm、または50μmなど、最大25μmなどの、最大1000μmであることが好ましい。
本発明の好ましい一実施形態では、電磁放射は電磁放射のビームであり、たとえば集束レーザビームなど集束ビームである。
電磁放射は通常、電磁放射源によって供給される。電磁放射源は、気体レーザ、レーザダイオード(LD)など固体レーザでもよく、または光源は発光ダイオード(LED)、キセノンランプ、または任意の適切な強度のフィラメント電球でもよい。レーザまたはLEDをパルスモードまたは連続モードで作動することができ、キセノンランプまたはフィラメント電球を機械的遮断または偏向手段を使用して変調することができる。
電磁放射は、たとえば液体によって吸収することができ、または液体と接触状態の壁表面を含む壁によって吸収することができる。
本発明の特に好ましい一実施形態では、電磁放射は液体と接触している壁表面に吸収される。壁表面は、たとえば光吸収材料の層を含み、その場合、壁の残りの部分が電磁放射の非光吸収担体として働く。
一実施形態では、たとえばマイクロチャネルおよび/またはマイクロチャンバなどの容器は、電磁放射の1つまたは複数の波長に透明な透明窓を含む。波長700nmから3000nmを含む電磁放射を使用する場合、たとえば赤外線レーザによって供給される場合、透明窓はたとえばシリコンを含むことができる。透明窓は、たとえば可視波長に透明なガラスまたはプラスチックを含むことができる。たとえば、中心波長がたとえば632nm、635nm、670nm、680nm、または720nmの赤色発光ダイオードレーザを使用することができる。
光吸収材料は、光源から出る光エネルギを簡単に吸収し、吸収した光をジュール熱に変換する任意の材料でもよい。こうした材料の1つは窒化アルミニウムでもよく、または特にシリコンが基板材料として使用される場合は、ホウ素でドープされたシリコンあるいはリンでドープされたシリコンなどドープされたシリコンでもよく、または好ましい一実施形態では特定のもしくは複数の波長の吸収を向上させる添加物を含むポリマー(たとえばAvecia、UK(PRO−JET830NP)、Epolin、US(EpoLight(商標)4121)、Clearweld、US(LD120)、またはTreffert、FRから市販されている製品)でもよい。
光吸収材料はマイクロチャネル壁またはマイクロチャンバ壁の一体化部分を形成し、壁の熱抵抗を十分に低くして、かなりの熱量をマイクロチャネルまたはマイクロチャンバに伝達することができるようにする。したがって光吸収材料は、たとえばマイクロチャネル内の液体を加熱するホットプレートの働きをすることができる。光吸収材料は、光スペクトルの狭い領域の吸収剤でもよく、またはUVから中赤外線(MIR)の波長全てに対して完全に不透過性および吸収性でもよい。
光吸収材料を壁に塗布、噴き付け、メッキ、または斑点付けし、光吸収材料がチャネル壁上の次の層を形成することができ、またはチャネル壁に吸収されてもよい。マイクロチャネルおよび/またはマイクロチャンバを第1および第2の基板で形成することができ、前記第1の基板は透明窓を含み、前記第2の基板は光吸収材料を含む。
光吸収材料は、壁表面を照射する電磁放射の強度の少なくとも2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%など、電磁放射の強度の少なくとも99.99%などの、少なくとも1%が光吸収材料に吸収されるように選択されることが好ましい。
加熱手段によって加熱される液体の一部分によって形成される蒸気泡は、通常は最高の高さが1μm〜200μm、好ましくは5μm〜50μm、より好ましくは約25μmまたは約30μmなど10μm〜40μmに達する。
本発明の一実施形態では、ステップb)ごとに新しい蒸気泡が形成される。あるいは、前のステップc)からの蒸気泡は新しいステップb)が開始されたときにはまだ十分に凝縮されておらず、新しいステップb)からのエネルギが、存在している蒸気泡に新しい蒸気を加える。
ステップb)の加熱手段による加熱期間は、通常は0.1〜100μs間、好ましくは0.5〜50μs間、より好ましくは1〜10μs間である。
ステップc)で蒸気泡が冷却され、それによって蒸気泡が凝縮される。蒸気泡はたとえばステップc)中で完全に凝縮され、すなわち蒸気泡の全ての蒸気が液体の形態に戻る。
蒸気泡を受動的に冷却することができる。すなわち加熱手段のエネルギが周囲の液体内に放散され、マイクロチャンバまたはマイクロチャネルの壁にも放散される。蒸気泡の受動的冷却を、様々な金属および半導体など熱伝導率の高い材料を使用することによって促進することができる。一実施形態では、シリコンが好ましい壁材料である。
ステップb)の期間は、通常は1〜100μs間、好ましくは5〜50μs間、より好ましくは、15μs間、20μs間、25μs間、30μs間、または35μs間などの、10〜40μs間である。
本発明の一実施形態では、ステップb)とステップc)が固定周波数で繰り返される。
同様に、ステップb)とステップc)は変化する周波数で繰り返すこともできる。
本発明の好ましい一実施形態では、ステップb)とステップc)は、周波数10〜500kHzなど0.5〜1000kHzで繰り返され、好ましくは15〜150kHz、より好ましくは20〜100kHzまたは15〜50kHzで繰り返される。
新しいステップb)では、前のステップb)中で前の蒸気泡が形成されたマイクロチャネルまたはマイクロチャンバの同じ場所で、蒸気胞を形成することができる。同様に、新しいステップb)では、前のステップb)中で前の蒸気泡が形成されたマイクロチャネルまたはマイクロチャンバとは異なる場所で、新しい蒸気胞を形成することができる。
新しいステップb)の新しい蒸気泡は、前のステップb)の前の蒸気泡が構成されたのとほぼ同じ液体の部分で構成されることができる。あるいは、蒸気泡は、前のステップb)で蒸発されたのとは異なる液体の部分で構成されることもできる。
本発明の一実施形態では、液体はマイクロチャネルおよび/またはマイクロチャンバを通って流れる。通常の流量は1pL〜100μL/分、好ましくは1nL−10μL/分、より好ましくは10nL〜1μL/分である。別法では、液体はマイクロチャネルおよび/またはマイクロチャンバを通って流れない。
ステップb)とステップc)の繰り返しの全期間は、通常は1μS〜2mS間、好ましくは2μS〜100μS間、より好ましくは10μS〜50μS間、または5μS〜20μS間である。
本発明の重要な一実施形態では、PPWによって液体中にキャビテーションが生じる。
液体に加えられるPPWのエネルギの強度が液体の分子を共に保持する引力を上回ると、キャビテーションと呼ばれる現象が起こる。キャビテーションは、マイクロ気泡の形成、成長、内破による崩壊であり、蒸気泡と混同すべきではない。こうしたマイクロ気泡の内破によって液体中に短命の「ホットスポット」が生成され、それが多様な化学反応を起こすための十分なエネルギを放出する。
キャビテーションの効果は、液体の温度、PPWの強度、キャビテーションの持続期間、およびPPWの周波数など幾つかの要因の影響を受ける。
液体中にキャビテーションを生成する鍵は、「キャビテーション閾値」を超えることである。「キャビテーション閾値」は、液体中に導入されるエネルギの強度によってマイクロ気泡の形成、成長、および崩壊が開始する点である。様々な流体または液体が多様なキャビテーション閾値を有するが、キャビテーション閾値を超えるエネルギが加えられた場合のみ、キャビテーションが形成される。
したがって、本発明の好ましい一実施形態では、蒸気泡のサイズおよび/または液体変位、ならびに蒸気泡の形成と凝縮の割合が、すなわち1つまたは複数の蒸気泡が膨張しそれぞれ収縮する時に液体に加える圧力が、液体中にキャビテーションが生じるために十分である。
たとえば、加熱手段が電磁放射のビームの場合、スポット領域、ビームの効果、加熱期間、凝縮期間、および繰り返しの回数が、液体中にキャビテーションを生成するために十分でなければならない。
あるいは、加熱手段が加熱要素の場合、加熱要素の電圧、加熱期間、凝縮期間、および繰り返しの回数が液体中にキャビテーションを生成するために十分でなければならない。
キャビテーションは、通常、蒸発される液体の部分の付近で生じる。本発明の一実施形態では、キャビテーションが、蒸気泡の周囲からの最長距離2500μm、1000μm、750μm、500μm、400μm、300μm、200μm、150μm、または100μmなど、蒸気泡の周囲からの最長距離50μm以内などの、最長距離5000μm以内で生じることが好ましい。
本発明の他の実施形態では、キャビテーションは、蒸気泡の周囲からの距離が少なくとも100μm、200μm、500μm、1000μm、2000μm、または3000μm以内など、蒸気泡の周囲からの距離が少なくとも5000μm以内など、少なくとも50μm以内で生じる。
蒸気泡の最大サイズは距離の計算に使用される。
本発明のさらなる実施形態では、キャビテーションは壁表面上への電磁放射のビームのスポットの中心からの最長距離が2500μm、1000μm、750μm、500μm、400μm、300μm、または100μmなど、壁表面上への電磁放射のビームのスポットの中心からの最長距離が50μm以内など、最長距離が5000μm以内で生じる。
通常、キャビテーションは、壁表面上への電磁放射のビームのスポットの中心からの距離が1μm〜50μm、50μm〜100μm、100μm〜250μm、250μm〜500μm、500μm〜1000μm、および1000μm〜5000μmなどの、1μm〜5000μm以内で生じる。キャビテーションが少なくとも壁表面への電磁放射のビームのスポットの中心から1μm〜100μmなど、1μm〜250μm以内で生じることが好ましい。
本発明の他の実施形態では、キャビテーションは、壁表面上への電磁放射のビームのスポットの中心から少なくとも距離100μm、200μm、500μm、1000μm、2000μm、または3000μmなど、壁表面上への電磁放射のビームのスポットの中心から少なくとも距離5000μm以内など、少なくとも距離50μm以内で生じる。
本発明の他の実施形態では、キャビテーションは、加熱要素の中心からの最長距離が2500μm、1000μm、750μm、500μm、400μm、300μm、または100μmなど、加熱要素の中心からの最長距離が50μm以内などの、最長距離5000μm以内で生じる。
キャビテーションの存在を幾つかの方法で検出することができる。キャビテーションは、たとえば感応マイクロフォンを使用して検出することができる。あるいは、キャビテーションは、水またはグリセロールに溶解したルミノールなどキャビテーショントレーサを使用して検出することができる。キャビテーショントレーサはキャビテーションに曝露させると光を出し、その光を光電子増倍管、冷却CCDアレイ、またはアバランシェダイオードなどの感応光学検出器で検出することができる。加熱手段が電磁放射の場合、キャビテーショントレーサによって出された光を検出するためには、電磁放射の波長をフィルターで除去する必要がある。
有用なルミノール溶液は、ルミノール(Sigma Chemical Company、USA)をジメチルスルホキシド(Sigma Chemical Company、USA)に濃度10−2Mになるように溶解し、使用直前に、その溶液をリン酸ナトリウム0.01Mおよび塩化ナトリウム0.15Mを含むpH7.4のリン酸緩衝生理食塩水で濃度1x10−5Mに希釈することによって調製することができる。より高濃度のルミノールを使用することもできる。
キャビテーションの他のインジケータは、液体と接触するプラスチックの表面の物理的劣化である。こうした劣化は、顕微鏡またはSEM検査によって視覚的に検出することができる。
キャビテーション検出の他の方法は、径が約5μmのラテックス粒子または赤血球など粒子の懸濁液をPPWに曝露して、得られた懸濁液を顕微鏡で調べることである。キャビテーションが懸濁液中に生じた場合、破壊された懸濁粒子からのサブマイクロメートルの破片が懸濁液中に発見される。
本発明の重要な一実施形態では、液体は粒子を含む。たとえば液体は、少なくとも2個の粒子、10個の粒子、10個の粒子、10個の粒子、10個の粒子、10個の粒子、または10個の粒子など、少なくとも1010個の粒子などの、幾つかの粒子を含むことができる。液体はたとえば粒子の懸濁液でもよい。
粒子は、有機ポリマー、金属、金属酸化物、合金、磁気材料、およびこれらの材料の組合せからなるグループから選択される材料を含むことができる。金属酸化物は石英またはガラスなど酸化シリコンでもよい。有機ポリマーは、ポリエチレングリコールポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリペプチド、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリメタメタクリル酸、およびそれらの材料の組合せからなるグループから選択することができる。同様に、粒子は上記の材料を有する1つまたは複数のセグメントを有する複合材料を含むことができる。
粒子は、たとえば、生物細胞、マイクロ粒子、およびナノ粒子からなるグループから選択することができる。
粒子は、たとえば最長の断面寸法が1nm〜500μmである。粒子は、最長の断面寸法が、たとえば25nm〜1000nmなど、1nm〜1000nmのナノ粒子でもよく、またはマイクロ粒子、すなわち最長の断面寸法が1μm〜500μmでもよい。
本発明の好ましい一実施形態では、粒子は生物細胞である。すなわち、液体は生物細胞または生物細胞の懸濁液を含むことができる。
生物細胞は、たとえば細菌、赤血球もしくは白血球または癌細胞など哺乳動物細胞でもよい。生物細胞は細菌芽胞でもよい。
キャビテーションに過剰に曝露されると、生物細胞の成分、すなわち受容体、細胞器官、タンパク質、および遺伝物質が損傷されることがある。本発明の一実施形態では、生物細胞を含む液体は、脈動圧力波に、最長で500秒間、400秒間、300秒間、200秒間、100秒間、50秒間、25秒間、15秒間、10秒間、5秒間、4秒間、3秒間、2秒間、1秒間、0.1秒間、または0.01秒間など、最長で0.001秒間などの、最長で600秒間曝露される。
本発明の重要な実施形態では、電磁放射はレーザビームである。
本発明の一実施形態では、電磁放射のビームのスポットの最大寸法は、ビームが、液体と接触している壁または壁表面と、接触するところであり、最大1000μmである。好ましくは、電磁放射のビームのスポットの最大寸法は、ビームが、液体と接触している壁または壁表面と、接触するところであるが、最大500μmであり、より好ましくは、最大200μm、100μm、75μm、50μm、25μm、15μm、10μm、または5μmなど、最大1μmなどの、最大300μmである。
通常、たとえばレーザビームなど電磁放射のビームの効果は、1mW〜100mW、100mW〜500mW、500mW〜1W、1W〜20W、および20W〜200Wなどの、1mW〜200Wである。
ステップb)の加熱は、ステップb)中で電磁放射の単一のパルスを供給することによって、または蓄積されて単一パルスと同じエネルギを含む複数の比較的短いパルスを与えることによって実行される。
電磁放射は、気体レーザ、またはレーザダイオード等の固体レーザなど、レーザで供給することができる。電磁放射は、発光ダイオード(LED)、キセノンランプ、または任意の適切な強度のフィラメント電球によって提供することができる。レーザまたはLEDは、パルスモードまたは連続モードで作動することができ、キセノンランプまたはフィラメント電球は、機械的遮断または偏向手段を使用して変調することができる。
電磁放射は、190nm〜400nm、400nm〜700nm、700nm〜1500nm、および1500nm〜5000nmなどの、190nm〜5000nmの波長を含むことができる。ペピでは、電磁放射は631〜633nm、634〜636nm、669〜671nm、679〜81、719〜721nm、または806〜809nmなど、および632nm、635nm、670nm、680nm、720nm、または808nmなどの、600nm〜800nmの波長を含む。
ペピでは、電磁放射のエネルギの少なくとも95%または99%など少なくとも90%が、190nm〜400nm、400nm〜700nm、700nm〜1500nm、および1500nm〜5000nmなどの、190nm〜5000nmの波長によって供給される。ペピでは、電磁放射のエネルギの少なくとも95%または99%などの少なくとも90%が、631〜633nm、634〜636nm、669〜671nm、679nm〜81nm、719〜721nm、または806〜809nm、および632nm、635nm、670nm、680nm、720nm、または808nmなどの、600nm〜800nmの波長によって供給される。
本発明の他の態様は、生物細胞を液体に溶解する方法に関し、この方法は本明細書に記載した方法によって液体中にPPWを生成することを含む。
したがって本発明は、生物細胞を液体に溶解する方法に関し、この方法は、
a)加熱手段を提供するステップ、
b)前記加熱手段で液体の一部分を加熱して、液体のその部分を蒸発させることによって、蒸気泡を形成するステップ、
c)蒸気泡を凝縮するステップ、および
d)ステップb)とc)を繰り返すステップを含み、
液体中にPPWを形成し、前記PPWが生物細胞を溶解する。
本発明の好ましい一実施形態では、PPWは本明細書に記載したように液体中にキャビテーションを形成するように制御される。
生物細胞を溶解する方法、およびPPWを生成する方法は、さらに、
e)溶解された生物細胞の成分を分析するステップ、を含む。
溶解された生物細胞の成分を、たとえば、参照により本明細書に組み込まれているPCT出願第WO2004/016948号に記載されたシステムおよび方法によって分析することができる。
溶解された生物細胞の成分の分析は、たとえば細管電気泳動(CE)など電気泳動技法、PCRなど核酸増幅技法、イムノアッセイを含むことができる。上記その他の関連分析技法はSambrook他によりさらに詳細に記載されている。
溶解された生物細胞の成分の分析は、たとえば、UV分光法、VIS分光法、NIR分光法、IR分光法、および蛍光検出からなるグループから選択される方法など、光学分析の1つまたは複数の方法を含むことができる。
本発明の一態様は、粒子を液体中に分散する方法に関し、この方法は本明細書に記載した方法によって液体中にPPWを生成することを含む。
用語「粒子の分散」とは、集塊された粒子を単一粒子または粒子の比較的小さい集塊に崩壊および/または再分散することを指す。
したがって、本発明は、粒子を液体中に分散する方法に関し、この方法は、
a)加熱手段を提供するステップ、
b)前記加熱手段で液体の一部分を加熱して、液体のその部分を蒸発させることによって、蒸気泡を形成するステップ、
c)部分的にまたは完全に蒸気泡を凝縮するステップ、および
d)ステップb)とc)を繰り返すステップを含み、
液体中にPPWを形成し、前記PPWが粒子を分散する。
本発明の特別の一態様は、液体中に脈動圧力波を生成する方法に関し、この方法は以下のステップを含む。
i)前記液体の一部分の局所的加熱を行い、前記液体のその部分を蒸発状態にして、前記蒸気が膨張する時に残りの液体の体積を変位させるステップ、
ii)熱源を除去/熱源をスイッチオフにして、生成された蒸気を冷却し、凝縮し、収縮できるようにするステップ、
iii)ステップi)とii)を固定周波数で繰り返すステップ。
したがって、蒸気泡が繰り返し生成され、前記蒸気泡がそれぞれ崩壊することによって、液体媒体に対して振動する機械的トランスデューサとして働く。振動の周波数が(12〜15kHzより高い)超音波領域の場合、キャビテーションが液体中に生じ、内圧が非常に高いマイクロ気泡が形成される。マイクロ気泡の高圧によって液体中に懸濁した固体成分の破裂が起こる。懸濁成分は体細胞または細菌芽胞でもよく、それぞれ細胞膜、細菌の殻が、キャビテーション効果に曝露されると破壊され、最終的にたとえばDNA物質など細胞間または芽胞間の内容物が放出される。
局所加熱を送出して蒸気泡を生成するには幾つかの方法を適用することができる。一実施形態では、オーム加熱要素(抵抗器)を液体媒体と直接接触するように配置することができる。電子装置の制御によって加熱要素が駆動される。好ましい一実施形態では、熱が外部源によって加えられ、外部源から熱が気泡の形成が意図される位置に向けられる。任意の形態の電磁エネルギをその位置に向けることができる。
好ましい一実施形態では、液体媒体が封入された本体の一部分にレーザビームが向けられ、それによって集中エネルギが所望の位置に供給される。レーザエネルギを特別のインターフェース層内で吸収し、ジュール熱に変換することができる。レーザエネルギは、たとえば液体媒体内で高吸収率を示す適切なレーザ波長を使用して、液体自体の中でジュール熱に変換することもできる。集中エネルギはその場所に接触する液体を加熱し、即時に蒸気に移行させる。レーザビームを停止すると、加熱場所が迅速に冷却され、続いて、形成された蒸気泡が凝縮し崩壊する。レーザ照射源を一般の電子制御システムを使用して正確に制御することができる。前記制御システムは、加熱パルス期間ならびに断続的な停止期間を制御することができる。電子制御装置によって、有効に様々な周波数ならびにパルス動作を実行することができる。
体細胞の溶解のための動作の好ましい周波数は15〜40kHz(たとえば20kHz)であるが、それよりも低い周波数(たとえば可聴周波数1〜15kHz)、ならびにそれよいも高い周波数を生成することができる。
本発明の他の実施形態では、超音波周波数が短期間だけ与えられ、それに超音波活動がない期間が後続する。短期間の動作によって液体中にキャビテーションが生じるが、その後の非活動期間によって懸濁した成分(たとえば細胞および/または細胞壁)は永久には破壊されない。しかし、活動によって細胞は非凝固化され、または分散される。特にサブマイクロメートルサイズの粉末(たとえばナノ粉末)は液体懸濁液中では凝固/集塊する傾向があるが、超音波バーストの影響で粉末が分散される。
好ましい一実施形態では、液体媒体はマイクロ流体システムに含まれ、懸濁成分を有する液体の一部分がサブミリメートルの寸法のマイクロチャネルまたはマイクロチャンバの一部分内で超音波効果を受けることができる。オーム加熱要素を上記のようにマイクロ流体システムに実装することができる。好ましい一実施形態では、ソフトウェア制御レーザビームがマイクロチャネルまたはマイクロチャンバの個々の場所に向けられ、それぞれ超音波の生成による気泡の形成と崩壊が、封入された液体の小さい選択部分だけに作用する。レーザビームは、マイクロ流体システム(またはチップ)の任意の部分に選択的にレーザビームの影響を与えるように、XまたはX−Y走査デバイス(たとえば検流計)から方向付けることができる。一実施形態では、記載したように超音波を連続的に生成しながら、レーザビームでチャネルの一定の領域または長さを繰り返し走査し、それによって液体のより大きい領域または体積が音波破壊効果を受けるようにすることができる。
図1は、レーザエネルギが液体媒体を含む閉込め部に向けられている、本発明の好ましい実施形態を示す図である。閉込め本体(1)は閉込め部またはチャンバもしくはチャネルの断面(2)を保持する。レーザビーム(3)は半透明の本体材料を通してチャンバに向けられる。レーザエネルギは本体材料と液体媒体の間のインターフェースに吸収され、そこで熱に変換され、その結果、膨張する蒸気泡(4)が形成される。膨張する気泡は封入された液体媒体にかなりの圧力を加える。隣接する図(5)は、レーザパルス(6)−レーザ「オンタイム」、後続の断続的中断(7)−レーザ「オフタイム」を示す。レーザ「オフタイム」中は蒸気泡が冷却され、凝縮され、収縮され、したがって液体に負圧が加えられる。記載に従ってサイクルが繰り返され、その結果、それぞれスイッチオンされ、スイッチオフされるレーザパルスの周波数と同一の周波数を有する脈圧が液体媒体中に生じる。
図2は、容器に入れた加熱要素が使用されている実施形態を示す図である。閉込め本体(1)は、閉込め部またはチャンバもしくはチャネルの断面(2)を保持する。加熱要素(3)は、リード(5)を通してパルス生成制御電子装置に電気的に接続される。加熱要素は、タイミング図(6)に従ってそれぞれターンオンされ、ターンオフされる。(図1で詳細に記載したように)上記の説明に従って気泡が生成され崩壊する。
図3は、20kHzの超音波を生成する動作モードの例における、加熱器/レーザのサイクルおよびその結果得られる気泡の形成および消滅を示すタイミング図である。図で示したように、レーザまたは加熱要素は期間50μs間中に3μs間活動化される(「オフタイム」は47μs間である)。破線は気泡の成長を示す。気泡は熱源の停止後の期間に成長し、最大のサイズに達し、その後崩壊して元の液体状態に戻る。50μs間で得られる超音波周波数は20kHzである。
特別の実施形態1は液体中に脈動圧力波を生成する方法であって、
i)前記液体の一部分の局所的加熱を行い、前記液体のその部分が蒸発状態になるようにし、前記蒸気が膨張する時に残りの液体の体積を変位させること、
ii)熱源を除去/熱源をスイッチオフにして、生成された蒸気を冷却し、凝縮し、収縮できるようにすること、
iii)ステップi)およびii)を固定周波数で繰り返すことを含む。
特別の実施形態2は特別の実施形態1による方法であり、局所加熱が液体との機械的連結を持たない源から行われる。
特別の実施形態3は特別の実施形態2による方法であり、局所加熱源は光ビームである。
特別の実施形態4は特別の実施形態3による方法であり、光ビームはレーザである。
特別の実施形態5は特別の実施形態1による方法であり、局所加熱源は電気的に駆動される加熱要素である。
特別の実施形態6は特別の実施形態1による方法であり、繰り返し周波数は超音波周波数である。
特別の実施形態7は特別の実施形態5による方法であり、超音波周波数によって液体中にキャビテーションが生じる。
特別の実施形態8は特別の実施形態1による方法であり、液体は懸濁成分、たとえば血球または細菌芽胞など細胞成分を含む。
特別の実施形態9は特別の実施形態7および8による方法であり、脈動圧力波によって前記懸濁成分またはその一部分の破壊、たとえば細胞壁の破壊が生じる。
特別の実施形態10は特別の実施形態8による方法であり、脈動圧力波が断続的停止を伴う幾つかの短い期間にわたって加えられ、(たとえば細胞、ビーズ、またはペレットなど)凝集懸濁成分が分散するようにその期間の長さが調整される。
特別の実施形態11は特別の実施形態10による方法であり、懸濁成分はナノ粉末である。
特別の実施形態12は特別の実施形態1による方法であり、液体は、たとえばサブミリメートルの寸法のマイクロチャネルまたはマイクロチャンバなど、マイクロチャネルまたはマイクロチャンバ内に含まれる。
特別の実施形態13は特別の実施形態3による方法であり、光エネルギは1次元または2次元の光走査デバイス(たとえば検流計)を使用して送出される。
特別の実施形態14は特別の実施形態3による方法であり、吸収部分は液体媒体との直接接触部に含まれ、そこで光エネルギを吸収し、ジュール熱に変換する。
本発明によれば、本発明の態様の1つの文脈で記載した本発明の実施形態および特徴を本発明の他の態様にも適用することができることを留意されたい。
(実施例)
本発明をこの実施例で記載したように実験的に試験し検証した。
2mmのポリエチレン(PE)基板をエキシマレーザを使用してマイクロ加工した。幅100μmかつ深さ25μmの寸法のチャネル構造を加工した。赤外線吸収色素(PRO−JET830NP、Avecia、the United Kingdom)を有する2mmのPEのふたを用意し、前記ふたの一面が赤外放射の強い吸収性を示し、最終的に赤外光を前記表面部分内でジュール熱に変換するようにした。ふたは前述のチャネル構造上に溶接され、赤外線吸収側がチャネル構造の第4の壁を形成するようにした。
(高出力の市販のレーザダイオード(LD)、500mW、808nmから生じる)集束レーザビームが、カメラ−顕微鏡の設置部の反対側から基板に向けられた。LDは電子的に制御されて、パルスおよび期間の長さを調整し制御できるようになされた。
チャネル構造は、食塩水80%につき全血20%(体積百分率)の等張食塩水液の血液凝固阻止されたヒト血液で充填された。
集束レーザビームは、パルス幅3μsで稼動され、続いて47μs間非活動化されるように調整され、それによって繰り返し周波数20kHzが生成された。レーザサイクルのタイミング図が図3に示されている。レーザサイクルはソフトウェアの制御から開始され、液体中の物理的動揺が即時に認定された。液体の動揺は照明された赤血球の動きからはっきり確認された。1秒間未満で懸濁血球がレーザビームのすぐ周囲の領域で溶解された。その後の3秒間に約150μmのチャネルの領域内の全ての細胞が溶解され、さらに2秒間レーザパルスを送ったがチャネルの両方向にさらに伝播させる効果が生じなかった。
レーザ活動の停止後、以下が観察された。材料の「集合体(cloud)」が、超音波活動が行われた領域の周囲で観察された。さらに、活動が生じた場所の周囲の領域のポリマーの永久的な劣化または変化がはっきり確認された。それは、その領域が乳白色で半透明の外観を示したためである。このポリマーの表面の永久的劣化は高出力超音波活動を一般に示すものである。
高倍率顕微鏡で静かな液体が充填されたチャネル構造を観察すると、サブミクロンの破片の小さいクラスタがレーザ活動を受けたチャネル内の場所だけに存在することが明らかになった。破片は「ブラウン運動」によって変動しており、サブマイクロメートルのサイズを提示した。さらに、この処理を受けた後の溶液には「中空」の細胞が存在しないことが観察された。はっきり認識されるヘモグロビン内容物を持たない中空細胞(赤血球)は、温度の上昇または溶液の特性(たとえばpH、食塩水濃度など)の変化による溶血を示すものであろう。これは超音波溶解によって懸濁細胞が溶解されたことを明確に提示するものである。
(リファレンス)
Sambrook他:Molecular cloning:Laboratory Manual:第3版、第1巻および2巻、Sambrook他、2001年、Cold Spring Harbor Laboratory Press
国際公開第WO2004/016 948号
レーザエネルギが液体媒体を含む閉込め部に向けられている、本発明の好ましい実施形態を示す図である。 容器に入れた加熱要素が使用されている実施形態を示す図である。 20kHzの超音波を生成する動作モードの例における、加熱器/レーザのサイクル、およびその結果生じる気泡の形成および消滅を示すタイミング図である。

Claims (20)

  1. 液体中に脈動圧力波(PPW)を生成する方法であって、
    a)加熱手段を提供するステップ、
    b)前記加熱手段で前記液体の一部分を加熱して、前記液体のその部分を蒸発させることによって、蒸気泡を形成するステップ、
    c)前記蒸気泡を凝縮するステップ、および
    d)ステップb)とc)を繰り返すステップを含む方法。
  2. 前記PPWが超音波である、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  3. 前記液体が、水、DMSO、アセトン、アルコール、および/または非極性溶媒のグループから選択される溶媒を含む、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  4. 前記加熱手段が加熱要素および電磁放射からなるグループから選択される、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  5. 前記電磁放射が前記液体に吸収される、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  6. 前記電磁放射が前記液体に接触する壁に吸収される、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  7. 前記ステップb)とステップc)が固定周波数で繰り返される、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  8. 前記ステップb)とステップc)が変化する周波数で繰り返される、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  9. ステップb)およびステップc)が、周波数10〜500kHz、15〜150kHzおよび20〜100kHzなどの、0.5〜1000kHzで繰り返される、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  10. 前記液体がマイクロチャネルまたはマイクロチャンバに含まれる、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  11. 前記蒸気泡のサイズおよび前記蒸気泡の形成と凝縮の割合が、液体中にキャビテーションが生じるために十分である、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  12. 前記液体が粒子を含む、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  13. 前記粒子が、生物細胞、マイクロ粒子、およびナノ粒子からなるグループから選択される、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  14. 前記液体が生物細胞を含む、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  15. 前記電磁放射のビームがレーザビームである、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  16. スポットの最大寸法が最大500μmである、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  17. 前記レーザビームの効果が1mW〜200Wである、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  18. 生物細胞を液体に溶解するための、前記請求項のいずれかに記載の方法。
  19. e)溶解された生物細胞の成分を分析するステップ、をさらに含む請求項18に記載の方法。
  20. 粒子を分散するための、前記請求項のいずれかに記載の方法。
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