JP2008525808A - 衝撃位置を特定するための方法 - Google Patents
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Abstract
2つの音響センサとN個のアクティブ領域とを備えた物体上の、衝撃の位置を特定するための方法であり、2つの音響信号s1(t)及びs2(t)を受信するステップ(a)と、S1(ω)及びS2(ω)がそれぞれs1(t)及びs2(t)のフーリエ変換である時に、サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)=S1(ω)・S2(ω)*を計算するステップ(b)と、SIGS(ω)を、1からNまでのjで規定されるアクティブ領域jにそれぞれ対応する、N個の所定の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)と比較するステップ(c)と、ステップ(c)の比較に基づいて、衝撃が生じたアクティブ領域を特定するステップ(d)と、を備える。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
本発明は、衝撃の位置を特定するための方法、及び、同方法を使用した装置に関する。
物体上の衝撃の位置を特定するための方法としては、特許FR 2 841 022で提案されている方法が知られている。同文書によると、物体に2個の音響センサを装備し、物体にN個のアクティブ領域を設定すればよい。ここで、Nは1以上の整数である。衝撃が生じたアクティブ領域を特定するために、音響センサが受信した音響信号を、N個の所定領域にそれぞれ対応するN個の音響信号と比較する。N個の音響信号はデータベースに格納されている。したがって、2個のセンサが使用されている場合、この作業を完了するためには2N個の比較計算を行うことになる。
本発明の目的は、計算速度が改善され、高計算能力を必要としない衝撃位置の特定方法を提供することである。
本発明の目的は、計算速度が改善され、高計算能力を必要としない衝撃位置の特定方法を提供することである。
上記の通り、本発明は、物体上の衝撃の位置を特定するための方法を提案し、
前記物体が、
2つの音響センサ、及び
N(Nは1以上の整数)個の所定のアクティブ領域を有し、
前記方法は、
それぞれ音響センサに由来する、物体に与えられた衝撃によって生成された2つの音響信号s1(t)及びs2(t)を受信するステップ(a)と、
S1(ω)及びS2(ω)がそれぞれs1(t)及びs2(t)のフーリエ変換であり、*が複素共役演算子である時に、
サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)=S1(ω)・S2(ω)*を計算するステップ(b)と、
SIGS(ω)を、1からNまでのjで規定されるアクティブ領域jにそれぞれ対応する、N個の所定の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)と比較するステップ(c)と、
ステップ(c)の比較に基づいて、衝撃が生じたアクティブ領域(1a)を特定するステップ(d)と、
を備える。
本発明における方法の多様な実施形態においては、以下の特徴のうち少なくとも1つを持たせることができる。
− R1j(ω)及びR2j(ω)が、衝撃が所定の領域jに生じた時に各音響センサが受信する音響信号r1j(t)及びr2j(t)のフーリエ変換である時に、
各参照シグネチャ関数は、
SIGRj(ω)=R1j(ω)・R2j(ω)*
である。
− ステップ(c)は、CORj(ω)=SIGRj(ω)・SIGS(ω)*の位相関数φ(CORj(ω))を表す類似指数αjを計算することを備える。
− εkが所定の値であり、Ikが1からn(nは1より大きい整数)までのkに対応する角区間である時に、
φ(CORj(ω))がIkにあれば、δj(ω)=εkであり、
ステップ(c)は、1からNまでのjに対して関数δj(ω)を計算することを備える。
− εiは1以下である。
− 該方法において、
akがkと共に大きくなり、εkがkと共に小さくなる場合に、
|φ(CORj(ω))|≦a1であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してak−1<|φ(CORj(ω))|≦akであれば、δj(ω)=εkであり、
|φ(CORj(ω))|>an−1であれば、δj(ω)=εnである。
− 該方法において、
Re(CORj(ω))がCORj(ω)の実数部であり、Im(CORj(ω))がCORj(ω)の虚数部である時に、
Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対して|Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである。
− 該方法において、
βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}|であり、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]であり、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1であり、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1であり、
Aj(ω)及びBj(ω)は、それぞれ各参照シグネチャ関数SIGRj(ω)の実数部と虚数部であり、
C(ω)及びD(ω)は、それぞれ複素共役サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)*の実数部と虚数部である時に、
γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである。
− ε1=1、及びεn=0である。
− nが2より大きく、k=2、...n−1に対してεk=cos(ak−1)である。
− Bが周波数区間であり、Kが定数である時に、
αj=K∫Bδj(ω)dωである。
− B=〔ωmin,ωmax〕であり、Kが1/(ωmax−ωmin)に比例した定数である。
− 衝撃が生じたアクティブ領域j0は、N個の算出された類似指数αjの中でαj0が最大の類似指数であるとして決定される。
− αj0がステップ(d)で有効とみなされた場合にのみ、衝撃が領域j0で生じたと結論される。
− αj0が所定の信頼度閾値よりも大きい場合に、αj0が有効であるとみなされる。
− αj0がステップ(d)で有効とみなされない場合に、衝撃無しと結論される。
− ステップ(a)は、音響信号s1(t)及びs2(t)が所定のトリガー閾値を越えると始まる。
− ステップ(a)における音響信号s1(t)及びs2(t)は、実際の音響信号よりも遅延される。
− フーリエ変換が高速フーリエ変換である。
更に、本発明の他の目的は、物体上の衝撃の位置を特定するための装置を提供することであって、
前記物体へ装備され、前記物体への衝撃によって生じた音響信号s1(t)及びs2(t)を受信するように構成された2つの音響センサと、
前記物体のN(Nは1以上の整数)個の所定アクティブ領域に対応する、N個の参照シグネチャ関数を含むメモリ手段と、
S1(ω)及びS2(ω)がそれぞれs1(t)及びs2(t)のフーリエ変換であり、*が複素共役演算子である時に、
サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)=S1(ω)・S2(ω)*を計算するための計算手段と、
SIGS(ω)を、1からNまでのjに対して、N個の所定の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)と比較するための比較手段と、
前記比較手段によって与えられた結果に基づいて、衝撃が生じたアクティブ領域(1a)を特定するための処理手段と、
を備える。
本発明における装置の多様な実施形態においては、以下の特徴のうち1つ及び/又は他のものを持たせることができる。
− R1j(ω)及びR2j(ω)が、衝撃が所定の領域jに生じた時に各音響センサが受信する音響信号r1j(t)及びr2j(t)のフーリエ変換である時に、
各参照シグネチャ関数は、
SIGRj(ω)=R1j(ω)・R2j(ω)*
である。
− 前記比較手段は、CORj(ω)=SIGRj(ω)・SIGS(ω)*の位相関数φ(CORj(ω))を表す類似指数αjを計算するように構成される。
− εkが所定の値であり、Ikが1からn(nは1より大きい整数)までのkに対応する角区間である時に、
φ(CORj(ω))がIkにあれば、δj(ω)=εkであり、
前記比較手段は、1からNまでのjに対して関数δj(ω)を計算するように構成される。
− εiは1以下である。
− akがkと共に大きくなり、εkがkと共に小さくなる場合に、
前記比較手段は、
|φ(CORj(ω))|≦a1であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してak−1<|φ(CORj(ω))|≦akであれば、δj(ω)=εkであり、
|φ(CORj(ω))|>an−1であれば、δj(ω)=εnである
ように構成される。
− Re(CORj(ω))がCORj(ω)の実数部であり、Im(CORj(ω))がCORj(ω)の虚数部である時に、
前記比較手段は、
Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対して|Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ように構成される。
− βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}|であり、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]であり、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1であり、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1であり、
Aj(ω)及びBj(ω)は、それぞれ各参照シグネチャ関数SIGRj(ω)の実数部と虚数部であり、
C(ω)及びD(ω)は、それぞれ複素共役サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)*の実数部と虚数部である時に、
前記比較手段は、
γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ように構成される。
− ε1=1、及びεn=0である。
− nが2より大きく、k=2、...n−1に対してεk=cos(ak−1)である。
− Bが周波数区間であり、Kが定数である時に、
前記比較手段は、
αj=K∫Bδj(ω)dωであるように構成される。
− 処理手段は、N個の算出された類似指数αjの中でαj0が最大の類似指数であるとして、衝撃が生じたアクティブ領域j0を決定するように構成される。
− 処理手段は、αj0が有効とみなされた場合にのみ、衝撃が領域j0で生じたと決定するように構成される。
− 処理手段は、αj0が所定の信頼度閾値よりも大きい場合に、αj0が有効であると決定するように構成される。
− 処理手段は、αj0が有効とみなされない場合に、衝撃無しと決定するように構成される。
以上の方法と装置では、比較数をNへ低減することができる。サンプル音響信号と比較するのが、各参照音響信号ではなく、各参照音響信号対のシグネチャ関数であるからである。また、シグネチャ関数の計算には高い計算能力は必要とされない。さらに、後述の通り、シグネチャ関数の位相は励起波形に左右されず、衝撃が生じた場所のみに依存する。したがって、シグネチャ関数の位相を調べるだけで、衝撃が生じたアクティブ領域を特定することができる。
前記物体が、
2つの音響センサ、及び
N(Nは1以上の整数)個の所定のアクティブ領域を有し、
前記方法は、
それぞれ音響センサに由来する、物体に与えられた衝撃によって生成された2つの音響信号s1(t)及びs2(t)を受信するステップ(a)と、
S1(ω)及びS2(ω)がそれぞれs1(t)及びs2(t)のフーリエ変換であり、*が複素共役演算子である時に、
サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)=S1(ω)・S2(ω)*を計算するステップ(b)と、
SIGS(ω)を、1からNまでのjで規定されるアクティブ領域jにそれぞれ対応する、N個の所定の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)と比較するステップ(c)と、
ステップ(c)の比較に基づいて、衝撃が生じたアクティブ領域(1a)を特定するステップ(d)と、
を備える。
本発明における方法の多様な実施形態においては、以下の特徴のうち少なくとも1つを持たせることができる。
− R1j(ω)及びR2j(ω)が、衝撃が所定の領域jに生じた時に各音響センサが受信する音響信号r1j(t)及びr2j(t)のフーリエ変換である時に、
各参照シグネチャ関数は、
SIGRj(ω)=R1j(ω)・R2j(ω)*
である。
− ステップ(c)は、CORj(ω)=SIGRj(ω)・SIGS(ω)*の位相関数φ(CORj(ω))を表す類似指数αjを計算することを備える。
− εkが所定の値であり、Ikが1からn(nは1より大きい整数)までのkに対応する角区間である時に、
φ(CORj(ω))がIkにあれば、δj(ω)=εkであり、
ステップ(c)は、1からNまでのjに対して関数δj(ω)を計算することを備える。
− εiは1以下である。
− 該方法において、
akがkと共に大きくなり、εkがkと共に小さくなる場合に、
|φ(CORj(ω))|≦a1であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してak−1<|φ(CORj(ω))|≦akであれば、δj(ω)=εkであり、
|φ(CORj(ω))|>an−1であれば、δj(ω)=εnである。
− 該方法において、
Re(CORj(ω))がCORj(ω)の実数部であり、Im(CORj(ω))がCORj(ω)の虚数部である時に、
Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対して|Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである。
− 該方法において、
βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}|であり、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]であり、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1であり、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1であり、
Aj(ω)及びBj(ω)は、それぞれ各参照シグネチャ関数SIGRj(ω)の実数部と虚数部であり、
C(ω)及びD(ω)は、それぞれ複素共役サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)*の実数部と虚数部である時に、
γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである。
− ε1=1、及びεn=0である。
− nが2より大きく、k=2、...n−1に対してεk=cos(ak−1)である。
− Bが周波数区間であり、Kが定数である時に、
αj=K∫Bδj(ω)dωである。
− B=〔ωmin,ωmax〕であり、Kが1/(ωmax−ωmin)に比例した定数である。
− 衝撃が生じたアクティブ領域j0は、N個の算出された類似指数αjの中でαj0が最大の類似指数であるとして決定される。
− αj0がステップ(d)で有効とみなされた場合にのみ、衝撃が領域j0で生じたと結論される。
− αj0が所定の信頼度閾値よりも大きい場合に、αj0が有効であるとみなされる。
− αj0がステップ(d)で有効とみなされない場合に、衝撃無しと結論される。
− ステップ(a)は、音響信号s1(t)及びs2(t)が所定のトリガー閾値を越えると始まる。
− ステップ(a)における音響信号s1(t)及びs2(t)は、実際の音響信号よりも遅延される。
− フーリエ変換が高速フーリエ変換である。
更に、本発明の他の目的は、物体上の衝撃の位置を特定するための装置を提供することであって、
前記物体へ装備され、前記物体への衝撃によって生じた音響信号s1(t)及びs2(t)を受信するように構成された2つの音響センサと、
前記物体のN(Nは1以上の整数)個の所定アクティブ領域に対応する、N個の参照シグネチャ関数を含むメモリ手段と、
S1(ω)及びS2(ω)がそれぞれs1(t)及びs2(t)のフーリエ変換であり、*が複素共役演算子である時に、
サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)=S1(ω)・S2(ω)*を計算するための計算手段と、
SIGS(ω)を、1からNまでのjに対して、N個の所定の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)と比較するための比較手段と、
前記比較手段によって与えられた結果に基づいて、衝撃が生じたアクティブ領域(1a)を特定するための処理手段と、
を備える。
本発明における装置の多様な実施形態においては、以下の特徴のうち1つ及び/又は他のものを持たせることができる。
− R1j(ω)及びR2j(ω)が、衝撃が所定の領域jに生じた時に各音響センサが受信する音響信号r1j(t)及びr2j(t)のフーリエ変換である時に、
各参照シグネチャ関数は、
SIGRj(ω)=R1j(ω)・R2j(ω)*
である。
− 前記比較手段は、CORj(ω)=SIGRj(ω)・SIGS(ω)*の位相関数φ(CORj(ω))を表す類似指数αjを計算するように構成される。
− εkが所定の値であり、Ikが1からn(nは1より大きい整数)までのkに対応する角区間である時に、
φ(CORj(ω))がIkにあれば、δj(ω)=εkであり、
前記比較手段は、1からNまでのjに対して関数δj(ω)を計算するように構成される。
− εiは1以下である。
− akがkと共に大きくなり、εkがkと共に小さくなる場合に、
前記比較手段は、
|φ(CORj(ω))|≦a1であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してak−1<|φ(CORj(ω))|≦akであれば、δj(ω)=εkであり、
|φ(CORj(ω))|>an−1であれば、δj(ω)=εnである
ように構成される。
− Re(CORj(ω))がCORj(ω)の実数部であり、Im(CORj(ω))がCORj(ω)の虚数部である時に、
前記比較手段は、
Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対して|Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ように構成される。
− βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}|であり、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]であり、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1であり、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1であり、
Aj(ω)及びBj(ω)は、それぞれ各参照シグネチャ関数SIGRj(ω)の実数部と虚数部であり、
C(ω)及びD(ω)は、それぞれ複素共役サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)*の実数部と虚数部である時に、
前記比較手段は、
γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ように構成される。
− ε1=1、及びεn=0である。
− nが2より大きく、k=2、...n−1に対してεk=cos(ak−1)である。
− Bが周波数区間であり、Kが定数である時に、
前記比較手段は、
αj=K∫Bδj(ω)dωであるように構成される。
− 処理手段は、N個の算出された類似指数αjの中でαj0が最大の類似指数であるとして、衝撃が生じたアクティブ領域j0を決定するように構成される。
− 処理手段は、αj0が有効とみなされた場合にのみ、衝撃が領域j0で生じたと決定するように構成される。
− 処理手段は、αj0が所定の信頼度閾値よりも大きい場合に、αj0が有効であると決定するように構成される。
− 処理手段は、αj0が有効とみなされない場合に、衝撃無しと決定するように構成される。
以上の方法と装置では、比較数をNへ低減することができる。サンプル音響信号と比較するのが、各参照音響信号ではなく、各参照音響信号対のシグネチャ関数であるからである。また、シグネチャ関数の計算には高い計算能力は必要とされない。さらに、後述の通り、シグネチャ関数の位相は励起波形に左右されず、衝撃が生じた場所のみに依存する。したがって、シグネチャ関数の位相を調べるだけで、衝撃が生じたアクティブ領域を特定することができる。
本発明の他の特徴や利点は、以下に非限定例として添付図面を参照しながら説明する本発明の3つの実施の形態から明らかになるであろう。
図1に示されているように、本発明は例えば、物体1と物体1に装着された2つの音響センサSENS1及びSENS2から成る装置によって実施することができる。
この物体1は、例えば、テーブル、ドア、壁、スクリーン等であれば良く、例えば、木、金属、セメント、ガラス等の材料からなる。音響センサSENS1及びSENS2は、例えば、圧電センサや、物体中を伝送する振動をサンプリング可能な他のセンサであれば良く、容量センサ、磁気抵抗センサ、電磁センサ、 音速計、光学センサ(レーザー干渉計、レーザー振動計)等のようなセンサであれば良い。
センサSENS1及びSENS2の出力は、それぞれ増幅器3及び4へ接続することができ、その出力は、それぞれフィルタ(F)5、6に接続されている。各フィルタ5及び6の帯域幅は、300Hzから20000Hzの範囲にあればよい。フィルタ5、6の出力は、マルチプレクサ7に接続されている。マルチプレクサ7の出力は, アナログ・デジタルコンバータ(ADC)8へ接続されている。アナログ・デジタルコンバータ8の出力は、マイクロプロセッサやマイクロコントローラ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、プログラマブルロジックアレイ(CPLD、FGPA)といった処理装置(PU)8に接続されている。処理装置9は、RAM9a及びROM10へ接続することができる。
処理装置9と通信するROM10若しくは他のメモリは、以下に述べるように、物体1のN個の所定アクティブ領域1aに対応するN個の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)から成るデータベースを保持する(j=1...N)。各アクティブ領域は、それぞれ、例えば1つの固有情報に対応させても良いし、符号等を物体に表示して実現してもよい。
ROM10はハードディスクであっても、EPROMやEEPROM等であっても良い。EEPROMを使用すれば、新しいアクティブ領域1aを記録することによって、装置を他用途等に向けて容易に再構成することができる。
参照シグネチャ関数は、装置を通常の使用に供する前に、例えば、学習ステップにおいて算出すれば良い。参照シグネチャ関数は、個々の装置1−10毎に算出してもよいし、1つの装置1−10に対して一回だけ算出し、すべての同一装置の通常の使用において適用してもよい。
学習ステップにおいては、物体1の各アクティブ領域1a毎に衝撃を与え、センサSENS1、SENS2によって検知する。1つのアクティブ領域j(j=1...N)に衝撃を与えるたびに、センサSENS1、SENS2が音響信号を生成する。生成された音響信号はそれぞれ増幅器3、4によって増幅され、フィルタ5、6によってフィルタリングされ、マルチプレクサ7によって多重化され、アナログ・デジタルコンバータ8によってサンプリングされる。アナログ・デジタルコンバータ8は、このようにして、2つのセンサSENS1、SENS2にそれぞれ由来する2つの参照信号r1j(t)、r2j(t)を出力する。
次いで、参照音響信号r1j(t)、r2j(t)の各フーリエ変換R1j(ω)、R2j(ω)が算出される。各参照音響信号のフーリエ変換Rij(ω)は、次式となる。
ここで、Ci(ω)はセンサi(i=1、2)のインパルス応答のフーリエ変換、HRij(ω)は物体のアクティブ領域j及びとセンサi間の音波伝達経路に依存する伝達関数、ERj(ω)はアクティブ領域j上の衝撃波のフーリエ変換である。
次いで、参照シグネチャ関数が算定される。
ここで、*は複素共役演算子である。
式1を用いて式2を展開すると、次式を得る。
ERj(ω)・ERj(ω)*=|ERj(ω)|2であるから、式3は次式に等しい。
装置の通常の使用においては、衝撃が物体1に発生される、例えば、使用者が物体1を指や他の物体(スタイラス、ペン等)で叩いたり触れたりすると、センサSENS1、SENS2が音響信号を受信する。これらの音響信号は、増幅器3及び4によって増幅され、フィルタ5及び6によってフィルタリングされ、マルチプレクサ7によって多重化された後、アナログ・デジタルコンバータ8によってサンプリングされる。
そして、それぞれセンサi(本例の場合、i=1、2)に由来するサンプリングされた信号si(t)が、例えば、図2のフローチャートに示した本発明の実施の形態1の方法に従って、処理装置9によって処理される。本方法は、例えば、計算手段S101−S103、比較手段S104−S110、及び処理手段S111を含む、処理装置9上で実行されるプログラムによって実現することができる。
本実施の形態においては、2つのサンプリングされた音響信号s1(t)及びs2(t)の各フーリエ変換S1(ω)及びS2(ω)が、ステップS101及びS102の計算手段によって、(好ましくは正の周波数ωに対してのみ)算出される。これらのフーリエ変換は、高速フーリエ変換(FFT)によって、高計算能力がなくとも迅速に結果を得られる。
各音響信号のフーリエ変換Si(ω)は、次式に等しい。
ここで、Ci(ω)はセンサiのインパルス応答のフーリエ変換、HSi(ω)は物体の衝撃位置及びセンサi間の音波伝達経路に依存する伝達関数、ES(ω)は衝撃波形のフーリエ変換である。
ステップS103において、計算手段が以下のシグネチャ関数を算出する。
ここで、*は複素共役演算子である。
式5を用いて式6を展開すると、次式を得る。
ES(ω)・ES(ω)*=|ES(ω)|2である。したがって、
ステップS104で比較手段を初期化した後、物体の各所定領域j毎に、中間評価指数(相関関数)がステップS105で計算される。
式4及び式8を用いて式9を展開すると次式が得られる。
|C1(ω)|2、|C2(ω)|2、|ERj(ω)|2、及び|ES(ω)|2は、位相ゼロの平方絶対値であるため、中間評価指数CORj(ω)の位相φ(CORj(ω))は、センサ3、4のインパルス応答C1(ω)、C2(ω)や衝撃波形ERj(ω)、ES(ω)には依存しない。本位相φ(CORj(ω))は、HR1j(ω)・HR2j(ω)*・HS1(ω)*・HS2(ω)の位相、即ち、学習ステップ及び通常の使用時における物体内の音波伝達経路のみに依存する。
本発明の方法は、以下の観測結果に基づいている。
− サンプル信号s1(t)、s2(t)を生成した衝撃が、アクティブ領域jに与えられていなければ、CORj(ω)の位相は不定で0とは異なる。
− 一方、サンプル信号s1(t)、s2(t)を生成した衝撃が、アクティブ領域jに与えられていれば、次式であるため、CORj(ω)の位相は0に等しい。
したがって、物体1のいずれかのアクティブ領域1aに衝撃が与えられたかどうか、また、与えられた場合は、どのアクティブ領域に与えられたか求めることができる。
なお、本発明の方法がCORj(ω)の位相を直接あるいは間接的に確定することに基づいているため、その精度が、衝撃の種類や使用するセンサ3、4の特性によって変わることがないことに注目すべきである。これは、CORj(ω)の位相が、学習ステップ及び通常の使用時に与えられる衝撃波形に依存せず、また、センサSENS1、SENS2の応答にも依存しないためである。
ステップS106及びS107において、SIGS(ω)がどの程度SIGRj(ω)と一致しているか評価するため、位相φ(CORj(ω))が調べられる。この目的のため、比較手段は、ステップ106において、図3A及び3Bに示したような関数δj(ω)を算出することできる。この関数δj(ω)は以下のように算出すればよい。
− 位相φ(CORj(ω))が、例えば、角区間I1=[b1;a1](a1>0、及びb1<0)にある場合は、δj(ω)=ε1=1であり、
− そうでなければ、δj(ω)=ε2=0である。
なお、ステップS106において、φ(CORj(ω))を計算する必要がないことに注目すべきである。例えば、b1=−a1の場合、関数δj(ω)は、以下のように算出できる。
− Re(CORj(ω))>|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− そうでなければ、δj(ω)=ε2=0である。
ステップS107では、相似性評価指数αj=K・∫Bδj(ω)dωを求めるために、関数δj(ω)を検討周波数区間B=[ωmin,ωmax]において積分する。ここで、Kは例えばBの長さの逆数1/(ωmax−ωmin)に等しい(若しくは比例する)正規化定数である。
この評価指数αjの算出は簡単であり、高い計算能力を必要とせず、サンプル信号s1(t)、s2(t)と参照信号r1(t)、r2(t)の相似度を正確に表す。
N個の相似性評価指数αjが算出されメモリに格納されると、ステップS110において、最大相似性評価指数αj0が比較手段によって決められる。これは、比較を単純に繰り返すことによって実現できる。相似性評価指数αjを算出するたびに比較手段を実行して最大相似性評価指数αj0を求めるように変えてもよい。
衝撃が生じたアクティブ領域を最終確定するためには、ステップS111において、最大相似性評価指数αj0が信頼度閾値VALよりも大きくなければならない。例えば、αj0が有効とみなされるためには、VAL=0.5より大きくなければならない。αj0がこの信頼度閾値VALよりも大きければ、アクティブ領域j0が、衝撃が生じたアクティブ領域として処理手段によって確定される。次いで、このアクティブ領域に関連付けられている情報をソフトウエアに送信したり、処理手段9によって動作が開始されたりする。大きくなければ、衝撃は干渉若しくは摂動とみなされる。
本発明の実施の形態2では、複数の角区間Iiをステップ106で使用することができる。他のステップは、実施の形態1と同じである。例えば、図4A及び4Bに、αjが、位相φ(CORj(ω))に応じて4つの値を取り得るように構成された例が示されている。
ここで、位相φ(CORj(ω))は、次のように検討される。
− 位相φ(CORj(ω))が区間I1=[b1;a1](a1>0、及びb1<0)にあれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− 位相φ(CORj(ω))が区間I2=[b2;b1[∪]a1;a2](a2>a1、及びb2<b1)にあれば、δj(ω)=ε2(ε2<1)であり、
− 位相φ(CORj(ω))が区間I3=[b3;b2[∪]a2;a3](180°>a3>a2、及び−180°<b3<b2、好ましくは、90°>a3>a2、及び−90°<b3<b2)にあれば、δj(ω)=ε3(ε3<ε2)であり、
− そうでなければ、δj(ω)=ε4=0である。
本発明の実施の形態1と同様に、ステップS106において、φ(CORj(ω))を計算する必要がないことに注目すべきである。例えば、b1=−a1、b2=−a2、及びb3=−a3の場合、関数δj(ω)は、以下のように算出できる。
− Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a2)であれば、δj(ω)=ε2であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a2)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a3)であれば、δj(ω)=ε3であり、
− そうでなければ、δj(ω)=0である。
Re(CORj(ω))及びIm(CORj(ω))は、それぞれ複素数CORj(ω)の実数部と虚数部である。
例えば、ε2及びε3は、それぞれcos(a1)及びcos(a2)に等しくすればよい。
より一般的に述べると、CORj(ω)の位相をn個の角閾値0<a1<a2<...<anと、以下のように比較すればよい。
− Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a2)であれば、δj(ω)=ε2であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a2)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a3)であれば、δj(ω)=ε3であり、
・・・
− |Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)(式12)であれば、δj(ω)=εkであり、
・・・
− |Im(CORj(ω))|/tan(an−2)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(an−1)であれば、δj(ω)=εn−1であり、
− それ以外は、δj(ω)=εn=0である。
値εkは、ε1>ε2>...>εn>0を満足するように設定し、例えば、k=2、...nにおいてεk=cos(ak−1)、εn+1=0とすれば良い。
実施の形態2における方式では、他のステップは、実施の形態1で述べたステップと同じで良い。
図5に例示した本発明の実施の形態3においては、前述の相関関数CORj(ω)(j=1、...N)の計算を回避している。
具体的に述べれば、SIGRj(ω)=Aj(ω)+jBj(ω)(Aj及びBjは、それぞれ、SIGRjの実数部と虚数部)、及びSIGS(ω)*=C(ω)+jD(ω)(C及びDは、それぞれSIGSの実数部および虚数部)であるから、上記の式12は次のように書ける。
⇔
⇔
ここで、
βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}|、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1である。
したがって、この実施の形態3では、相関関数CORj(ω)を計算する代わりに、上記の関数βj(ω)及びγj(ω)がステップS105で計算される。なお、この計算は極めて単純であり、以下のことしか要求されないことに注目すべきである。
− j=1、...Nに対するsignBj(ω)及び比Aj(ω)/Bj(ω)(即ち、1つの実数+1ビット)を前もってメモリ10に格納する。なお、相関関数CORj(ω)を全部計算すれば、完全な参照シグネチャ関数(1つの複素数、即ちそれは2つの実数に相当する)を格納することになる。
− signC(ω)及び比D(ω)/C(ω)をステップS105の最初に格納する。ステップS105において、βj(ω)及びγj(ω)の算出に必要な以降の演算数は極めて少なくなる。
その後、ステップS106において、以下の通り、式15を介して、CORj(ω)の位相がn−1個の角閾値0<a1<a2<...<an−1と比較される。
− γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
...
− nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
− それ以外は、δj(ω)=εn=0である。
値εkは、ε1>ε2>...>εn>0を満足するように設定し、例えば、k=2、...nにおいてεk=cos(ak−1)とすれば良い。
n=1の場合、本比較は以下に限られる。
− γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=1であり、
− それ以外は、δj(ω)=0である。
本方式の以降のステップS107−S111は、本発明の実施の形態1及び2で説明したステップと同じである。
本発明の他の実施の形態としては、アナログ・デジタルコンバータ8によって受信された信号がトリガー閾値を越えた場合にのみ、音響信号のサンプリングを開始させても良い。その結果、装置は然るべき音響信号のみをサンプリングすることになる。これにより、干渉に対する感受性を低減することができる。この実施の形態では、サンプル信号s1(t)及びs2(t)を実際の信号よりも遅延させることができる。具体的には、トリガー閾値によって音響信号の最先端部分が記録されなくなるのを防ぐため、遅延デバイスを追加することによって、サンプリングステップがトリガーされる数μ秒前から信号波形を記録することができる。
図1に示されているように、本発明は例えば、物体1と物体1に装着された2つの音響センサSENS1及びSENS2から成る装置によって実施することができる。
この物体1は、例えば、テーブル、ドア、壁、スクリーン等であれば良く、例えば、木、金属、セメント、ガラス等の材料からなる。音響センサSENS1及びSENS2は、例えば、圧電センサや、物体中を伝送する振動をサンプリング可能な他のセンサであれば良く、容量センサ、磁気抵抗センサ、電磁センサ、 音速計、光学センサ(レーザー干渉計、レーザー振動計)等のようなセンサであれば良い。
センサSENS1及びSENS2の出力は、それぞれ増幅器3及び4へ接続することができ、その出力は、それぞれフィルタ(F)5、6に接続されている。各フィルタ5及び6の帯域幅は、300Hzから20000Hzの範囲にあればよい。フィルタ5、6の出力は、マルチプレクサ7に接続されている。マルチプレクサ7の出力は, アナログ・デジタルコンバータ(ADC)8へ接続されている。アナログ・デジタルコンバータ8の出力は、マイクロプロセッサやマイクロコントローラ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、プログラマブルロジックアレイ(CPLD、FGPA)といった処理装置(PU)8に接続されている。処理装置9は、RAM9a及びROM10へ接続することができる。
処理装置9と通信するROM10若しくは他のメモリは、以下に述べるように、物体1のN個の所定アクティブ領域1aに対応するN個の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)から成るデータベースを保持する(j=1...N)。各アクティブ領域は、それぞれ、例えば1つの固有情報に対応させても良いし、符号等を物体に表示して実現してもよい。
ROM10はハードディスクであっても、EPROMやEEPROM等であっても良い。EEPROMを使用すれば、新しいアクティブ領域1aを記録することによって、装置を他用途等に向けて容易に再構成することができる。
参照シグネチャ関数は、装置を通常の使用に供する前に、例えば、学習ステップにおいて算出すれば良い。参照シグネチャ関数は、個々の装置1−10毎に算出してもよいし、1つの装置1−10に対して一回だけ算出し、すべての同一装置の通常の使用において適用してもよい。
学習ステップにおいては、物体1の各アクティブ領域1a毎に衝撃を与え、センサSENS1、SENS2によって検知する。1つのアクティブ領域j(j=1...N)に衝撃を与えるたびに、センサSENS1、SENS2が音響信号を生成する。生成された音響信号はそれぞれ増幅器3、4によって増幅され、フィルタ5、6によってフィルタリングされ、マルチプレクサ7によって多重化され、アナログ・デジタルコンバータ8によってサンプリングされる。アナログ・デジタルコンバータ8は、このようにして、2つのセンサSENS1、SENS2にそれぞれ由来する2つの参照信号r1j(t)、r2j(t)を出力する。
次いで、参照音響信号r1j(t)、r2j(t)の各フーリエ変換R1j(ω)、R2j(ω)が算出される。各参照音響信号のフーリエ変換Rij(ω)は、次式となる。
ここで、Ci(ω)はセンサi(i=1、2)のインパルス応答のフーリエ変換、HRij(ω)は物体のアクティブ領域j及びとセンサi間の音波伝達経路に依存する伝達関数、ERj(ω)はアクティブ領域j上の衝撃波のフーリエ変換である。
次いで、参照シグネチャ関数が算定される。
ここで、*は複素共役演算子である。
式1を用いて式2を展開すると、次式を得る。
ERj(ω)・ERj(ω)*=|ERj(ω)|2であるから、式3は次式に等しい。
装置の通常の使用においては、衝撃が物体1に発生される、例えば、使用者が物体1を指や他の物体(スタイラス、ペン等)で叩いたり触れたりすると、センサSENS1、SENS2が音響信号を受信する。これらの音響信号は、増幅器3及び4によって増幅され、フィルタ5及び6によってフィルタリングされ、マルチプレクサ7によって多重化された後、アナログ・デジタルコンバータ8によってサンプリングされる。
そして、それぞれセンサi(本例の場合、i=1、2)に由来するサンプリングされた信号si(t)が、例えば、図2のフローチャートに示した本発明の実施の形態1の方法に従って、処理装置9によって処理される。本方法は、例えば、計算手段S101−S103、比較手段S104−S110、及び処理手段S111を含む、処理装置9上で実行されるプログラムによって実現することができる。
本実施の形態においては、2つのサンプリングされた音響信号s1(t)及びs2(t)の各フーリエ変換S1(ω)及びS2(ω)が、ステップS101及びS102の計算手段によって、(好ましくは正の周波数ωに対してのみ)算出される。これらのフーリエ変換は、高速フーリエ変換(FFT)によって、高計算能力がなくとも迅速に結果を得られる。
各音響信号のフーリエ変換Si(ω)は、次式に等しい。
ここで、Ci(ω)はセンサiのインパルス応答のフーリエ変換、HSi(ω)は物体の衝撃位置及びセンサi間の音波伝達経路に依存する伝達関数、ES(ω)は衝撃波形のフーリエ変換である。
ステップS103において、計算手段が以下のシグネチャ関数を算出する。
ここで、*は複素共役演算子である。
式5を用いて式6を展開すると、次式を得る。
ES(ω)・ES(ω)*=|ES(ω)|2である。したがって、
ステップS104で比較手段を初期化した後、物体の各所定領域j毎に、中間評価指数(相関関数)がステップS105で計算される。
式4及び式8を用いて式9を展開すると次式が得られる。
|C1(ω)|2、|C2(ω)|2、|ERj(ω)|2、及び|ES(ω)|2は、位相ゼロの平方絶対値であるため、中間評価指数CORj(ω)の位相φ(CORj(ω))は、センサ3、4のインパルス応答C1(ω)、C2(ω)や衝撃波形ERj(ω)、ES(ω)には依存しない。本位相φ(CORj(ω))は、HR1j(ω)・HR2j(ω)*・HS1(ω)*・HS2(ω)の位相、即ち、学習ステップ及び通常の使用時における物体内の音波伝達経路のみに依存する。
本発明の方法は、以下の観測結果に基づいている。
− サンプル信号s1(t)、s2(t)を生成した衝撃が、アクティブ領域jに与えられていなければ、CORj(ω)の位相は不定で0とは異なる。
− 一方、サンプル信号s1(t)、s2(t)を生成した衝撃が、アクティブ領域jに与えられていれば、次式であるため、CORj(ω)の位相は0に等しい。
したがって、物体1のいずれかのアクティブ領域1aに衝撃が与えられたかどうか、また、与えられた場合は、どのアクティブ領域に与えられたか求めることができる。
なお、本発明の方法がCORj(ω)の位相を直接あるいは間接的に確定することに基づいているため、その精度が、衝撃の種類や使用するセンサ3、4の特性によって変わることがないことに注目すべきである。これは、CORj(ω)の位相が、学習ステップ及び通常の使用時に与えられる衝撃波形に依存せず、また、センサSENS1、SENS2の応答にも依存しないためである。
ステップS106及びS107において、SIGS(ω)がどの程度SIGRj(ω)と一致しているか評価するため、位相φ(CORj(ω))が調べられる。この目的のため、比較手段は、ステップ106において、図3A及び3Bに示したような関数δj(ω)を算出することできる。この関数δj(ω)は以下のように算出すればよい。
− 位相φ(CORj(ω))が、例えば、角区間I1=[b1;a1](a1>0、及びb1<0)にある場合は、δj(ω)=ε1=1であり、
− そうでなければ、δj(ω)=ε2=0である。
なお、ステップS106において、φ(CORj(ω))を計算する必要がないことに注目すべきである。例えば、b1=−a1の場合、関数δj(ω)は、以下のように算出できる。
− Re(CORj(ω))>|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− そうでなければ、δj(ω)=ε2=0である。
ステップS107では、相似性評価指数αj=K・∫Bδj(ω)dωを求めるために、関数δj(ω)を検討周波数区間B=[ωmin,ωmax]において積分する。ここで、Kは例えばBの長さの逆数1/(ωmax−ωmin)に等しい(若しくは比例する)正規化定数である。
この評価指数αjの算出は簡単であり、高い計算能力を必要とせず、サンプル信号s1(t)、s2(t)と参照信号r1(t)、r2(t)の相似度を正確に表す。
N個の相似性評価指数αjが算出されメモリに格納されると、ステップS110において、最大相似性評価指数αj0が比較手段によって決められる。これは、比較を単純に繰り返すことによって実現できる。相似性評価指数αjを算出するたびに比較手段を実行して最大相似性評価指数αj0を求めるように変えてもよい。
衝撃が生じたアクティブ領域を最終確定するためには、ステップS111において、最大相似性評価指数αj0が信頼度閾値VALよりも大きくなければならない。例えば、αj0が有効とみなされるためには、VAL=0.5より大きくなければならない。αj0がこの信頼度閾値VALよりも大きければ、アクティブ領域j0が、衝撃が生じたアクティブ領域として処理手段によって確定される。次いで、このアクティブ領域に関連付けられている情報をソフトウエアに送信したり、処理手段9によって動作が開始されたりする。大きくなければ、衝撃は干渉若しくは摂動とみなされる。
本発明の実施の形態2では、複数の角区間Iiをステップ106で使用することができる。他のステップは、実施の形態1と同じである。例えば、図4A及び4Bに、αjが、位相φ(CORj(ω))に応じて4つの値を取り得るように構成された例が示されている。
ここで、位相φ(CORj(ω))は、次のように検討される。
− 位相φ(CORj(ω))が区間I1=[b1;a1](a1>0、及びb1<0)にあれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− 位相φ(CORj(ω))が区間I2=[b2;b1[∪]a1;a2](a2>a1、及びb2<b1)にあれば、δj(ω)=ε2(ε2<1)であり、
− 位相φ(CORj(ω))が区間I3=[b3;b2[∪]a2;a3](180°>a3>a2、及び−180°<b3<b2、好ましくは、90°>a3>a2、及び−90°<b3<b2)にあれば、δj(ω)=ε3(ε3<ε2)であり、
− そうでなければ、δj(ω)=ε4=0である。
本発明の実施の形態1と同様に、ステップS106において、φ(CORj(ω))を計算する必要がないことに注目すべきである。例えば、b1=−a1、b2=−a2、及びb3=−a3の場合、関数δj(ω)は、以下のように算出できる。
− Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a2)であれば、δj(ω)=ε2であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a2)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a3)であれば、δj(ω)=ε3であり、
− そうでなければ、δj(ω)=0である。
Re(CORj(ω))及びIm(CORj(ω))は、それぞれ複素数CORj(ω)の実数部と虚数部である。
例えば、ε2及びε3は、それぞれcos(a1)及びcos(a2)に等しくすればよい。
より一般的に述べると、CORj(ω)の位相をn個の角閾値0<a1<a2<...<anと、以下のように比較すればよい。
− Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a2)であれば、δj(ω)=ε2であり、
− |Im(CORj(ω))|/tan(a2)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a3)であれば、δj(ω)=ε3であり、
・・・
− |Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)(式12)であれば、δj(ω)=εkであり、
・・・
− |Im(CORj(ω))|/tan(an−2)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(an−1)であれば、δj(ω)=εn−1であり、
− それ以外は、δj(ω)=εn=0である。
値εkは、ε1>ε2>...>εn>0を満足するように設定し、例えば、k=2、...nにおいてεk=cos(ak−1)、εn+1=0とすれば良い。
実施の形態2における方式では、他のステップは、実施の形態1で述べたステップと同じで良い。
図5に例示した本発明の実施の形態3においては、前述の相関関数CORj(ω)(j=1、...N)の計算を回避している。
具体的に述べれば、SIGRj(ω)=Aj(ω)+jBj(ω)(Aj及びBjは、それぞれ、SIGRjの実数部と虚数部)、及びSIGS(ω)*=C(ω)+jD(ω)(C及びDは、それぞれSIGSの実数部および虚数部)であるから、上記の式12は次のように書ける。
⇔
⇔
ここで、
βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}|、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1である。
したがって、この実施の形態3では、相関関数CORj(ω)を計算する代わりに、上記の関数βj(ω)及びγj(ω)がステップS105で計算される。なお、この計算は極めて単純であり、以下のことしか要求されないことに注目すべきである。
− j=1、...Nに対するsignBj(ω)及び比Aj(ω)/Bj(ω)(即ち、1つの実数+1ビット)を前もってメモリ10に格納する。なお、相関関数CORj(ω)を全部計算すれば、完全な参照シグネチャ関数(1つの複素数、即ちそれは2つの実数に相当する)を格納することになる。
− signC(ω)及び比D(ω)/C(ω)をステップS105の最初に格納する。ステップS105において、βj(ω)及びγj(ω)の算出に必要な以降の演算数は極めて少なくなる。
その後、ステップS106において、以下の通り、式15を介して、CORj(ω)の位相がn−1個の角閾値0<a1<a2<...<an−1と比較される。
− γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
...
− nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
− それ以外は、δj(ω)=εn=0である。
値εkは、ε1>ε2>...>εn>0を満足するように設定し、例えば、k=2、...nにおいてεk=cos(ak−1)とすれば良い。
n=1の場合、本比較は以下に限られる。
− γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=1であり、
− それ以外は、δj(ω)=0である。
本方式の以降のステップS107−S111は、本発明の実施の形態1及び2で説明したステップと同じである。
本発明の他の実施の形態としては、アナログ・デジタルコンバータ8によって受信された信号がトリガー閾値を越えた場合にのみ、音響信号のサンプリングを開始させても良い。その結果、装置は然るべき音響信号のみをサンプリングすることになる。これにより、干渉に対する感受性を低減することができる。この実施の形態では、サンプル信号s1(t)及びs2(t)を実際の信号よりも遅延させることができる。具体的には、トリガー閾値によって音響信号の最先端部分が記録されなくなるのを防ぐため、遅延デバイスを追加することによって、サンプリングステップがトリガーされる数μ秒前から信号波形を記録することができる。
Claims (34)
- 物体上の衝撃の位置を特定するための方法であって、
前記物体が、
2つの音響センサ(SENS1,SENS2)、及び
N(Nは1以上の整数)個のアクティブ領域(1a)を有し、
それぞれ前記音響センサ(SENS1,SENS2)に由来する、前記物体への衝撃によって生成された2つの音響信号s1(t)及びs2(t)を受信するステップ(a)と、
S1(ω)及びS2(ω)がそれぞれs1(t)及びs2(t)のフーリエ変換であり、*が複素共役演算子である時に、
サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)=S1(ω)・S2(ω)*
を計算するステップ(b)と、
SIGS(ω)を、1からNまでのjで規定されるアクティブ領域jにそれぞれ対応する、N個の所定の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)と比較するステップ(c)と、
ステップ(c)の比較に基づいて、衝撃が生じたアクティブ領域(1a)を特定するステップ(d)と、
を備えたことを特徴とする方法。 - R1j(ω)及びR2j(ω)が、衝撃が所定の領域jに生じた時に各音響センサが受信する音響信号r1j(t)及びr2j(t)のフーリエ変換である時に、
各参照シグネチャ関数は、
SIGRj(ω)=R1j(ω)・R2j(ω)*
であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - ステップ(c)は、CORj(ω)=SIGRj(ω)・SIGS(ω)*の位相関数φ(CORj(ω))を表す類似指数αjを計算すること
を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。 - εkが所定の値であり、Ikが1からn(nは1より大きい整数)までのkに対応する角区間である時に、
φ(CORj(ω))がIkにあれば、δj(ω)=εk
であり、
ステップ(c)は、1からNまでのjに対して関数δj(ω)を計算すること
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の方法。 - εiは1以下であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- akがkと共に大きくなり、εkがkと共に小さくなる場合に、
|φ(CORj(ω))|≦a1であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してak−1<|φ(CORj(ω))|≦akであれば、δj(ω)=εkであり、
|φ(CORj(ω))|>an−1であれば、δj(ω)=εnである
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の方法。 - Re(CORj(ω))がCORj(ω)の実数部であり、Im(CORj(ω))がCORj(ω)の虚数部である時に、
Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対して|Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。 - βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}|であり、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]であり、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1であり、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1であり、
Aj(ω)及びBj(ω)は、それぞれ各参照シグネチャ関数SIGRj(ω)の実数部と虚数部であり、
C(ω)及びD(ω)は、それぞれ複素共役サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)*の実数部と虚数部である時に、
γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。 - ε1=1、及びεn=0であることを特徴とする請求項6から請求項8の何れかに記載の方法。
- nが2より大きく、k=2、...n−1に対してεk=cos(ak−1)であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- Bが周波数区間であり、Kが定数である時に、
αj=K∫Bδj(ω)dω
であることを特徴とする請求項4から請求項11の何れかに記載の方法。 - B=〔ωmin,ωmax〕であり、Kが1/(ωmax−ωmin)に比例した定数であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
- 衝撃が生じたアクティブ領域j0は、N個の算出された類似指数αjの中でαj0が最大の類似指数であるとして決定されることを特徴とする請求項3から請求項12の何れかに記載の方法。
- αj0がステップ(d)で有効とみなされた場合にのみ、衝撃が領域j0で生じたと結論されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
- αj0が所定の信頼度閾値よりも大きい場合に、αj0が有効であるとみなされることを特徴とする請求項14に記載の方法。
- αj0がステップ(d)で有効とみなされない場合に、衝撃無しと結論されることを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の方法。
- ステップ(a)は、音響信号s1(t)及びs2(t)が所定のトリガー閾値を越えると始まることを特徴とする請求項1から請求項16の何れかに記載の方法。
- ステップ(a)における音響信号s1(t)及びs2(t)は、実際の音響信号よりも遅延されることを特徴とする請求項1から請求項17の何れかに記載の方法。
- フーリエ変換が高速フーリエ変換であることを特徴とする請求項1から請求項18の何れかに記載の方法。
- 物体上の衝撃の位置を特定するための装置であって、
前記物体へ装備され、前記物体への衝撃によって生じた音響信号s1(t)及びs2(t)を受信するように構成された2つの音響センサと、
前記物体のN(Nは1以上の整数)個の所定アクティブ領域(1a)に対応する、N個の参照シグネチャ関数を含むメモリ手段(10)と、
S1(ω)及びS2(ω)がそれぞれs1(t)及びs2(t)のフーリエ変換であり、*が複素共役演算子である時に、
サンプルシグネチャ関数SIGS(ω)=S1(ω)・S2(ω)*を計算するための計算手段(S101−S103)と、
SIGS(ω)を、1からNまでのjに対して、N個の所定の参照シグネチャ関数SIGRj(ω)と比較するための比較手段(S104−S110)と、
前記比較手段によって与えられた結果に基づいて、衝撃が生じたアクティブ領域(1a)を特定するための処理手段(S111)と、
を備えたことを特徴とする装置 - R1j(ω)及びR2j(ω)が、衝撃が所定の領域jに生じた時に各音響センサが受信する音響信号r1j(t)及びr2j(t)のフーリエ変換である時に、
各参照シグネチャ関数は、
SIGRj(ω)=R1j(ω)・R2j(ω)*
であることを特徴とする請求項20に記載の装置。 - 前記比較手段(S104−S110)は、CORj(ω)=SIGRj(ω)・SIGS(ω)*の位相関数φ(CORj(ω))を表す類似指数αjを計算するように構成されたこと
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。 - εkが所定の値であり、Ikが1からn(nは1より大きい整数)までのkに対応する角区間である時に、
φ(CORj(ω))がIkにあれば、δj(ω)=εk
であり、
前記比較手段(S104−S110)は、1からNまでのjに対して関数δj(ω)を計算するように構成されたこと
を特徴とする請求項22に記載の装置。 - εiは1以下であることを特徴とする請求項23に記載の装置。
- akがkと共に大きくなり、εkがkと共に小さくなる場合に、
前記比較手段(S104−S110)は、
|φ(CORj(ω))|≦a1であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してak−1<|φ(CORj(ω))|≦akであれば、δj(ω)=εkであり、
|φ(CORj(ω))|>an−1であれば、δj(ω)=εnである
ように構成されたことを特徴とする請求項23又は請求項24に記載の装置。 - Re(CORj(ω))がCORj(ω)の実数部であり、Im(CORj(ω))がCORj(ω)の虚数部である時に、
前記比較手段(S104−S110)は、
Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対して|Im(CORj(ω))|/tan(ak−1)>Re(CORj(ω))≧|Im(CORj(ω))|/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ように構成されたことを特徴とする請求項25に記載の装置。 - βj(ω)=|1+{Aj(ω)/Bj(ω)}・{D(ω)/C(ω)}であり、
γj(ω)=signBj(ω)・signC(ω)・[{Aj(ω)/Bj(ω)}−{D(ω)/C(ω)}]であり、
signBj(ω)は、Bj(ω)が正の場合に1、Bj(ω)が負の場合に−1であり、
signC(ω)は、C(ω)が正の場合に1、C(ω)が負の場合に−1であり、
Aj(ω)及びBj(ω)は、それぞれ各参照シグネチャ関数SIGRj(ω)の実数部と虚数部であり、
C(ω)及びD(ω)は、それぞれサンプルシグネチャ関数SIGS(ω)の実数部と虚数部である時に、
前記比較手段(S104−S110)は、
γj(ω)≧βj(ω)/tan(a1)であれば、δj(ω)=ε1=1であり、
nが2より大きく、k=2、...n−1に対してβj(ω)/tan(ak−1)>γj(ω)≧βj(ω)/tan(ak)であれば、δj(ω)=εkであり、
それ以外は、δj(ω)=εnである
ように構成されたことを特徴とする請求項25に記載の装置。 - ε1=1、及びεn=0であることを特徴とする請求項25から請求項27の何れかに記載の装置。
- nが2より大きく、k=2、...n−1に対してεk=cos(ak−1)であることを特徴とする請求項28に記載の装置。
- Bが周波数区間であり、Kが定数である時に、
前記比較手段(S104−S110)は、
αj=K∫Bδj(ω)dωである
ように構成されたことを特徴とする請求項23から請求項30の何れかに記載の装置。 - 処理手段(S111)は、N個の算出された類似指数αjの中でαj0が最大の類似指数であるとして、衝撃が生じたアクティブ領域j0を決定するように構成されたことを特徴とする請求項22から請求項30の何れかに記載の装置。
- 処理手段(S111)は、αj0が有効とみなされた場合にのみ、衝撃が領域j0で生じたと決定するように構成されたことを特徴とする請求項31に記載の装置。
- 処理手段(S111)は、αj0が所定の信頼度閾値(VAL)よりも大きい場合に、αj0が有効であると決定するように構成されたことを特徴とする請求項32に記載の装置。
- 処理手段(S111)は、αj0が有効とみなされない場合に、衝撃無しと決定するように構成されたことを特徴とする請求項32又は請求項33に記載の装置。
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