JP2013506222A - 屈曲波方式タッチスクリーンの同時タッチ検出方法および装置 - Google Patents

屈曲波方式タッチスクリーンの同時タッチ検出方法および装置 Download PDF

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Abstract

タッチパネル上のタッチイベントを検出する方法は、少なくとも1つのタッチイベントに応答する少なくとも1つのセンサからの少なくとも1つの信号に基づいて、テンプレート指紋にマッチする位置座標セットを識別することを含む。第1の距離閾値を満たす空間的に連続する位置座標のストリームを形成するために、連続する位置座標セットを第1の距離閾値と比較する。空間的に連続する位置座標のストリームの1つであって、位置座標の数が最小数を有するようなストリームに対応するタッチイベントが識別される。

Description

本発明は、概してタッチに反応する(touch sensitive)システムに関する。より詳細には、本発明は、屈曲波(bending-wave)タッチセンサを用いたタッチセンサシステムにおいて、複数同時タッチにおけるタッチ位置を識別することに関する。
タッチパネルは、2次元座標情報を提供するために用いられる。タッチパネルの例として、不透明なトラックパッドや、透明なタッチスクリーンが液晶ディスプレイなどのディスプレイの前に置かれるものがある。タッチパネルは、4線式あるいは5線式抵抗膜方式、容量式、赤外線方式、表面弾性波方式、そして屈曲波方式などの様々なタッチ技術に基づいている。屈曲波方式技術の例として、Tyco Electronicsの事業単位の一つであるElo TouchSystemsが「Acoustic Pulse Recognition」略して「APR」というブランド名で販売している製品がある。
1つのアプローチとして、屈曲波方式では、キーや指などでタップすることで、基板に屈曲波を励起し、1のタッチを検出するようにしてもよい。これらの屈曲波は基板に接着された圧電素子又は圧電センサ(ピエゾ)内に電気信号を励起する。これらの信号が電子回路に取り込まれ、音響指紋法(acoustic fingerprinting methods)などを用いてピエゾ信号からタッチ座標情報を抽出し、タッチ位置の(X,Y)座標を決定する。
最新のアプリケーションではズームや回転など2本の指で行う動作を用いるため、複数のタッチを同時に検出する必要がある。従って、屈曲波方式タッチシステムにおいて、少なくとも2つの同時タッチを検出する必要がある。そうすることで、ユーザがディスプレイされている図形や写真などのデータや、音楽を再生するプログラムと相互作用することが出来る。2以上の同時タッチを利用することで、システムの相互作用能力は増加する。屈曲波方式タッチパネルは携帯端末、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、キオスク端末のような地理的に固定されたアプリケーションや、巨大ウィンドウアプリケーションなどに利用できるが、これに限定されるものではない。
一実施形態において、タッチパネル上のタッチイベントを検出する方法は、少なくとも1つのタッチイベントに応答する少なくとも1つのセンサからの少なくとも1つの信号に基づいて、テンプレート指紋にマッチする位置座標セットを識別することを含む。第1の距離閾値を満たす空間的に連続する位置座標のストリームを形成するために、連続する位置座標セットを第1の距離閾値と比較する。空間的に連続する位置座標のストリームの1つであって、位置座標の数が最小数を有するようなストリームに対応するタッチイベントが識別される。
他の実施形態では、タッチシステムは、タッチパネルと、少なくとも1つのセンサと、プロセッサモジュールとを含む。少なくとも1つのセンサは、タッチパネル上の少なくとも1つのタッチイベントに関連づけられる信号を取得する。プロセッサモジュールは、規定時間内に取得された信号に基づいて位置座標セットを識別するように設定されている。上記位置座標はテンプレート指紋とのマッチを表す。上記プロセッサモジュールは、第1の距離閾値を満たす空間的に連続する位置座標のストリームを形成するために、連続する位置座標セットを第1の距離閾値に基づいて比較する。上記プロセッサモジュールは、空間的に連続した位置座標のストリームの1つが空間的に連続した位置座標の最小数を有する場合に、少なくとも1つのタッチイベントを識別する。
さらに他の実施形態では、タッチパネル上の少なくとも2つの同時タッチイベントを検出する方法は、少なくとも1つのセンサからの少なくとも1つの信号を検出するステップを含む。少なくとも2つのライブ指紋をが、上記少なくとも1つの信号に基づいて構築される。ベストマッチのセットが、上記少なくとも2つのライブ指紋とテンプレート指紋との比較に基づいて、上記少なくとも2つのライブ指紋のそれぞれに対して、識別される。ライブ指紋の1つに関連付けられるベストマッチの少なくとも2つが、他のライブ指紋に関連づけられるベストマッチの少なくとも2つについて冗長な検証基準を満たす場合に、同時タッチイベントが識別される。
本発明の一実施形態における音響指紋に基づくタッチシステムを示す。 本発明の一実施形態における音響指紋に基づくタッチシステムを示す。 本発明の一実施形態における潜在的な同時タッチを認識する方法を示す。 本発明の一実施形態におけるベストマッチのテーブルを示す。 本発明の一実施形態におけるベストマッチのテーブルを示す。 本発明の一実施形態におけるベストマッチのテーブルを示す。 本発明の一実施形態において、2以上のタッチイベントが起きているか否かを決定する方法を示す。 本発明の一実施形態における、確定したタッチイベントに最も近いイベント候補の位置検索の方法を示す。 本発明の他の実施形態における、冗長な検証を用いた同時タッチの検出を示す。
これまでに述べた概要および本発明の所定の実施形態に関する以下の詳細な説明は、添付の図面に関連させて読むことでより良く理解されるであろう。諸図が様々な実施形態の機能ブロックの線図を示している限り、これらの機能ブロックは必ずしもハードウェア回路間の区分を示すものではない。従って例えば、1つ又は複数の機能ブロック(例えば、プロセッサ又はメモリ)が単一のハードウェアの部分(例えば、汎用信号プロセッサ又はランダムアクセスメモリ、ハードディスク等)に実装されてもよい。同様に、プログラムはスタンドアロンプログラムであってもよく、オペレーティングシステム内にサブルーチンとして組み込まれても、インストールされるソフトウェアパッケージ内のファンクション等であってもよい。様々な実施形態は、図面に示されている装置及び手段に限定されないことは理解されるべきである。
図1は、音響指紋に基づくタッチシステム100を示したものである。音声指紋に基づくタッチシステム100は、屈曲波タッチシステムの一例である。一実施形態において、音響指紋に基づくタッチシステム100は、屈曲波がタッチにより発生され、0−20kHzの可聴周波数帯域および/または1MHzより大幅に低い超音波周波数帯域の周波数の範囲内で検出されるシステムである。
タッチパネル102は、例えば、ガラス、アルミニウムまたはその他の物質の薄板などで出来ている基板104を有する。基板104の上にセンサ106、108、110、112や関連するトレース114、116、118、120などが備えられる。これらセンサは圧電センサであってもよく、該圧電センサは「ピエゾセンサ」または単に「ピエゾ」と略される場合がある。センサは、様々なタイプの加速度計及び歪ゲージ等の、基板104の局所的な動き又は歪を検出する他のタイプのセンサであってもよい。センサ106−112はまたマイクロホンと呼ばれる場合もある。センサ106、108、110、112は音を検出し、タッチスクリーンケーブル122とのインターフェースとなるトレース114、116、118、120を介してセンサ信号を送信する。タッチスクリーンケーブル122は、センサ信号をタッチスクリーンコントローラ124に送る。図1に示す実施形態では、トレース114およびトレース120間の電圧差はセンサ106およびセンサ112の逆直列の結合によって発生される1つのアナログ信号である。同様に、センサ108およびセンサ110の逆直列の結合も、トレース116およびトレース118間の電圧差に対応するアナログ信号を生成する。あるいは、センサ112およびセンサ110は、センサ106およびセンサ108がそれぞれ1つのアナログ信号に対応するように、除去されてもよい。他の実施形態においては、1つの信号を検出するのに1つのセンサを用いてもよい。またさらに別の実施形態においては、1つのセンサもしくは逆直列に結合された2つのセンサなどの、少なくとも1つのセンサが少なくとも1つの信号を生成するのに用いられてもよい。他の実施形態では、2つ以上のアナログ信号がトレースの交互の相互接続及び/または追加のセンサ(図示されていない)の何れかによって生成される。センサ106、108、110、112と基板104との配置及び/又は互いに対する配置は、表示されているものに限定されないこと、そして1つのタッチもしくは複数同時タッチの位置を決定するために用いられ得る少なくとも1つの信号を生成するセンサはもっと多くてもよいし、もっと少なくてもよいことは理解されるべきである。
タッチパネル102は、タッチスクリーンとして用いられる場合、ガラス等の不透明でない物質で製造され、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI、Graphical User Interface)のディスプレイボタンおよびアイコン又は他のグラフィック表現をサポートすることがあるディスプレイ160の前に搭載される。他の実施形態では、タッチパネル102は不透明または不透明でない物質で形成されてもよく、トラックパッド等として機能するためにディスプレイ160から物理的に分離して位置づけられてもよい。タッチパネル102は、以下の議論においては主として他のタッチパネルと呼ばれるが、タッチスクリーンおよびトラックパッドの設計が同様に用いられても良いことは理解されるべきである。
一般に、タッチシステム100は、基板104が(X,Y)座標の位置として記述される場合もある所定の位置においてタッチされるときに生成される音を認識する。他にも、原点を中心とする動径および偏角を有する極座標等の座標系が用いられてもよいことは理解されるべきである。基板104上の異なる各位置におけるタッチイベントはそれぞれ、一意の音を発生させる。より具体的には、ユーザが基板104上の1点にタッチすると、基板104上の1つ又は複数のセンサ106、108、110、112はその音を検出し、これを信号として表す。タッチパネルが透明なタッチスクリーンであれ、不透明または不透明でないタッチパッドであれ、音響指紋を生成する(acoustic fingerprinting)原理は同じである。
タッチスクリーンコントローラ124内部のアナログデジタル(A/D)変換器126は、センサ106−112により生成される2つのアナログ信号を、タッチスクリーンケーブル122を介して受信する。他の実施形態において、A/D変換器126は少なくとも1つのセンサからの少なくとも1つのアナログ信号を受信するものであってもよい。A/D変換器126はデジタル化された信号148を出力し、当該信号148はプロセッサモジュール128によって受信される。周波数変換モジュール134は、デジタル化された信号148に対してフーリエ変換又はより具体的には高速フーリエ変換(FFT)等の周波数変換を実行し、各センサ信号に関連づけられる周波数成分の周波数変換データセットを出力してもよい。いくつかの実施形態において、周波数変換データセットが選択した周波数帯域に限定されるものであってもよい。振幅値(amplitude magnitude)モジュール130は各周波数変換信号から振幅値の情報を抽出してもよく、位相モジュール132は、各周波数変換信号からの位相情報を抽出してもよい。プロセッサモジュール128は、振幅値の情報に基づいて、受信されたセンサ信号に関連づけられるプロファイル又は音響指紋を構成してもよい。他の実施形態において、プロセッサモジュール128は、振幅値の情報および位相情報の両方に基づいて受信されたセンサ信号に関連づけられるプロファイル又は音響指紋を構成してもよい。さらに別の実施形態において、プロセッサモジュール128は、位相情報に基づいて、またはデジタル化された信号148内の他の情報に基づいて音響指紋を構成してもよい。他の実施形態において、プロセッサモジュール128は、1つの信号又は少なくとも1つの信号に基づいてデジタル化された信号148内の情報に基づいて音響指紋を構成してもよい。例えば、アプリケーションによっては、音響指紋を生成するためには、1つの圧電素子からの時間領域の信号波形や標準化されたパワースペクトルで十分足りるということであってもよい。
メモリ136は、複数の音響指紋のセットを含む校正ファイル138を格納してもよく、これによりユーザが成功裡にディスプレイ160と相互作用できるようにする。通常の使用の前に、タッチパネル102上複数の(X,Y)座標の位置は、一連の既知の(X,Y)座標の位置がタッチされたときに発生されるセンサ信号に関連づけられる。上記信号は処理され、校正ファイル138内の第1、第2から第Nのテンプレート指紋140、142及び144のような音響指紋として格納されてもよい。実施形態によっては、信号は、第2の校正ファイル164を生成するように異なる方法で処理されてもよい。第2の校正ファイル164もまた、メモリ136内に格納され、音響指紋の対応するセットを含む。この例では、第1、第2から第Nのテンプレート指紋174、176および178は、第1、第2から第Nのテンプレート指紋140、142及び144にそれぞれ対応し、これにより、タッチパネル102上の同じ(X,Y)座標の位置を表す。タッチイベントの位置座標を検出するために、校正ファイル138および校正ファイル164の1つ又は両方を用いてもよい。さらに他の校正ファイルを用いてもよいことは理解されるべきである。他の実施形態において、テンプレート指紋はプロセッサモジュール128によって即時に(オンザフライ、“on the fly”)構築されるものでもよい。例えば、動いている指の予期された次のタッチ位置に対応して、予期された次のタッチ位置に近い位置に対応するテンプレート指紋の間に補完して書き込むことにより、新たなテンプレート指紋が構築される。
一実施形態において、第1、第2ないし第Nのテンプレート指紋140、142および144は、振幅値モジュール130によって決定された2つのデジタル化された信号に関連する振幅比(magnitude ratio)であって、例えば上記2つの信号それぞれの振幅値間の比や比の関数などに基づいていてもよい。他の実施形態において、テンプレート指紋140、142、144が、位相モジュール132により決定された位相差情報に基づいていてもよい。またさらに別の実施形態において、テンプレート指紋140、142、144が、位相情報と組み合わされた振幅比に基づいていてもよい。テンプレート指紋140、142、144が、他の計測値、信号の比較やそれらの組み合わせに基づくものであってもよいことは、理解されるべきである。
一例として、タッチパネル102上の一連の既知の校正ポイントをタップすることで第1、第2ないし第Nのテンプレート指紋140、142、及び144を生成し、校正ファイル138を構築してもよい。1つの実施形態として、Nはおよそ4000であってもよいが、使用されるタッチパネル102やGUIインターフェースなどの大きさに基づくなどして、異なる数のテンプレート指紋が生成されうることは理解されるべきである。
屈曲波タッチスクリーン技術の分野においては、音響指紋は指紋、プロファイル、テンプレートと呼ばれてもよい。一例として、位置150におけるタッチイベントは第1のテンプレート指紋140に対応してもよく、一方、位置152と位置154におけるタッチイベントは第2のテンプレート指紋と第Nのテンプレート指紋にそれぞれ対応してもよい。従って、校正ファイル138は、タッチパネル102上の特定の(X,Y)位置にそれぞれ関連づけられる所定の複数の指紋又はテンプレート、もしくは指紋又はテンプレートの集合体を含む。ここで、「テンプレート」という用語は、校正ファイル内の所定のあらかじめ設定された指紋を指すように用いられることもあるし、または、プロセッサモジュール128においてオンザフライで生成された「テンプレート」を指すように用いられることもある。これに対して、ここでは、ランタイム(run-time)タッチに関して計算されるライブ音響指紋を「ライブ指紋」又は「リアルタイム指紋」という。ライブ指紋はタッチシステム100がアクティブである間の個々のフレームにおけるセンサ信号を表したものであるから、ライブ指紋はタッチパネル102上の実際のタッチを表すものでる場合もあるし、そうでない場合もある、ということを言及しておく。
ここで用いられている「同時タッチイベント(simultaneous touch events)」という用語は、2以上のタッチが同じ時間デュレーション(duration、期間)内に存在することを意味するが、必ずしも2以上のタッチが全く同時に起こる必要はない。それゆえ、1つのタッチイベントがデュレーションを有し、そのタッチイベントのデュレーションが始まった後に2番目のタッチイベントなどの他のタッチイベントのデュレーションが始まり、そして、1番目と2番目のタッチイベントのデュレーションの少なくとも一部が時間的に重なり合うというような場合であってもよい。例えば、指やスタイラスなどの物が、同じタッチパネル102上の2以上の別個の位置、たとえば位置150、152及び154のような2以上の位置、に同じ時間デュレーション内に接触する場合に、2以上の同時タッチイベントが起きる。
操作の間、プロセッサモジュール128は、検出された信号に基づいて、構築されたライブ指紋を、少なくとも、校正ファイル138に格納された第1、第2ないし第Nテンプレート指紋140、142および144のサブセットの1つと比較する。プロセッサモジュール128は、例えばスコアやそれぞれを比較したスコア比較式などによって、1以上の「ベストマッチ」を決定する。上記スコアは、校正ファイル138内の第1ないし第Nテンプレート指紋140−144と比して、ライブ指紋がどれほど異なるか、またはどれほど近似しマッチしているかを表す。ここで用いられている「ベストマッチ」という用語はもっとも近似する比較一致を意味し、またもっとも高い相関度を有するマッチを意味する。スコアもしくは相関度を計算する場合、完全な一致(マッチ)は、関連する基準(scale)の中の最小数もしくは最大数に対応する。一実施形態において、スコアは検出した周波数帯の中で完全に異なるものの合計であってもよい。例えば最もライブ指紋に近似する所定の数のテンプレート指紋を認識することなどにより、上位M個のマッチ比較が認識される場合などにおいて、「ベストマッチ」が複数あってもよい。プロセッサモジュール128が1番目の(initial)もしくは初めての(first)ライブタッチを識別しようとしている場合、もしベストマッチとなるテンプレート指紋がシングルタッチの基準であって、例えばスコアが所定の閾値より低いもしくは高いというような基準、に合致したなら、テンプレート指紋が1番目のタッチイベントの位置を識別するのに用いられてもよい。ここで、当該1番目のタッチイベントはまた、ここで第1の(primary)タッチと呼ばれるものであってもよい。
いわゆる当業者に知られるであろうことに、スコアの定義は、関連づけられた閾値条件が適宜修正される限り、実質的な影響の無い様々な方法によって補正されたり、変更されたりできる。根本的な概念は、スコアによる2つの音響指紋の相関度の測定を提供するということである。説明の明確化のために、後述する実施形態においては、相関度に比例するといった方法によりスコアを定義づけるという特定の形態について記述する。
他の代替するスコア定義についての実施形態は、スコア定義における可能な補正および変更の全てを用いた直接的なアルゴリズムの修正を経ていることを含む。ここで、検出された周波数帯域の中で絶対差の総計であるスコアS’は、相関度に比例しない、ということを述べておく。完全に一致した場合にはS’はゼロとなり、完全な反相関である場合はS’が数学的にS’の最大値と成り得る値S’maxを有し、2つのランダムな音響指紋などの相関関係が無い場合、S’はS’max/2となる値を有する。S’はS=C*(S’max/2−S’)なるスコアSと補正および変更できる。スコアSは相関度と比例し、(高い相関度に対応する)完全にマッチする場合は最大値を有し、(低い相関度に対応する)全く相関関係がない場合には値はゼロとなる。定数Cは、例えば完全にマッチするときのスコアが1024のような整数演算に便宜的な値になるように選択してもよい。再度説明の明確化のために述べるが、後述する実施形態において主に、Sなどのスコアは相関度に比例する値を持つとして記述されている。すなわち、大きな値と高い相関度とを持つ良いスコア、対して小さい値と低い相関度とを持つ悪いスコアといったようなスコアである。
第1のタッチが識別された場合、プロセッサモジュール128はテンプレート指紋に関連付けられる(X,Y)座標をディスプレイモジュール146に渡してもよい。この(X,Y)座標はファームウェアまたはソフトウェアの1以上のモジュールの中に格納されていてもよい。ディスプレイモジュール146は、例えば、Microsoft Windows(登録商標)のオペレーティングシステムのようなグラフィカルユーザインターフェース(GUI)であってもよい。一実施形態において、ディスプレイモジュール146はホストコンピュータ162上で実行される。ホストコンピュータ162はまた、ユーザの興味があるアプリケーションコードを実行する。一実施形態において、ディスプレイモジュール146は、テンプレート指紋の校正ファイル138をタッチイベントに起因するライブ信号の位置座標を認識するためのマッチングのアルゴリズムに使用してもよい。
ディスプレイモジュール146は、座標がディスプレイ160上に表示されるボタンまたはアイコンのいずれの選択を示しているかを決定する。ボタンが選択されているときには、ホストコンピュータ162または他のコンポーネント(図示されていない)は、その特定のボタンに機能的に関連付けに基づいてさらなるアクションを行ってもよい。
しかしながら、2つのタッチイベントが同時に起こる等の複数タッチの状況において、最もベストマッチである2つのテンプレート指紋を選択することで、常に、2つのタッチの正確な位置座標を生成されるというわけではない。それ故、2番目のもしくは引き続くライブタッチが、ライブタッチの基準に合致するテンプレート指紋とのベストマッチを生成することができないことがある。
図2は、タッチの検出に用いられる少なくとも1つの信号を生成する少なくとも1つのセンサを含むタッチパネル201を有する、音響指紋に基づくタッチシステム200を示したものである。一実施形態において、少なくとも3つのセンサから、少なくとも3つの信号が検出されてもよい。タッチパネル201は基板202を有し、基板202上に第1、第2および第3センサ204、206および208が備えられる。図2においては、逆直列に相互に接続される一対のピエゾもしくはマイクロホン(図1参照)ではなく、センサ204、206、208が信号を生成するのに用いられる。トレース210およびトレース212は第1センサ204に関連付けられる第1信号を送信し、トレース214およびトレース216は第2センサ206に関連付けられる第2信号を送信し、トレース218およびトレース220は第3センサ208に関連付けられる第3信号を送信する。ケーブル222は、図1の説明において前述した様に、タッチスクリーンコントローラ124への信号を伝送する。さらなる信号を生成するために3つ以上のセンサが用いられてもよい。図1に示したタッチスクリーンコントローラ124、ディスプレイ160およびホストコンピュータ162に含まれる構成要素は、タッチシステム200と共通する。
図2に示した通り、同じ時間区切り(period)内に受信した少なくとも1つの信号は、1つ、2つもしくはそれより多くの音響指紋を構築するのに用いられてもよい。一実施形態において、1以上の音響指紋が構築される信号であって、3つ以上の信号が受信されてもよい。音響指紋が位相差、振幅比率、異なる構成、および/またはそれらの組み合わせに基づいて構築されてもよい。2以上の音響指紋が1つのデータフレームから検出された信号に基づいて構築された場合、冗長な検証の利点が現実化されうる。冗長な検証は、全てのサイズのタッチスクリーン、特に小さなサイズのタッチスクリーンやノイズの多い環境で使用されるタッチスクリーンでの、強力なタッチポイント検出を提供するに用いられてもよい。複数の同時タッチイベントにおける位置座標の識別に冗長な検証を用いることについては、後述する。
図3は、2以上の同時に起こるタッチイベントを識別する方法を示す。ステップ300において、まだタッチイベントが識別されておらず、プロセッサモジュール128は図1に示すセンサ106−112からの信号に基づいて計算された値、例えば位相差および/または振幅値など、に基づいてライブ指紋を構築し得る。一実施形態において、プロセッサモジュール128は、検出されたデータのフレームごとに、新たなライブ指紋を構築する。新たなデータのフレームは、例えば、23マイクロ秒ごとに検出されるようにしてもよい。ライブ指紋を取得するのに用いられるプロセッシング方法は、校正ファイル138中で比較に用いるテンプレート指紋140−144を構築する方法と同じである。
ステップ302において、プロセッサモジュール128はライブ指紋を校正ファイル138に格納される第1から第Nのテンプレート140−144などのテンプレート指紋と比較し、それらの間の差を測定する。ステップ304において、プロセッサモジュール128は前述のように、いずれの組み合わせ(マッチ)が最も良い相関関係を有するか、または最も相関度が高いかを測定することなどにより、ベストマッチを識別する。また、他の実施形態において、ベストマッチを、用いるスコアリング法(scoring method)によって、どの組み合わせが最小値または最高値を有するかに基づいて決定しても良い。
ステップ306において、プロセッサモジュール128はベストマッチが実際のタッチイベントの基準と合致するか否かを判断する。一実施形態において、その基準があらかじめ定めたスコアであって、許容可能な最小値または最大値として表現されたものであってもよい。また他の実施形態として、その基準は相関度であってもおい。ベストマッチが実際のタッチイベントでないと判断された場合、ステップ300に戻る。ベストマッチが実際のタッチイベントであると判断された場合、ステップ308において、プロセッサモジュール128は遅延なくオペレーティングシステムへベストマッチの座標を報告する。ここでベストマッチは1番目の(initial)または第1の(primary)タッチに関連づける。ここで、“第1のタッチ(primary touch)”という語は、最初にタッチした位置もしくは最初のタッチイベントを表す。いくつかの実施形態において、第1のタッチは、ある時間の区切りの中でシステム100が検出した唯一のタッチであってもよい。例えば、複数タッチアプリケーションにおいてユーザが最初の位置にタッチしてすぐに次の位置にタッチしたような場合であってもよい。
ステップ310において、プロセッサモジュール128は第Mのテンプレート指紋をそのライブ指紋の「ベストマッチ(best match)」として識別する。それぞれのベストマッチはテンプレート指紋により識別される位置座標を有し、そして位置座標のセットが識別される。上述した通り、プロセッサモジュール128は、Mの候補となりうる位置やベストマッチのテンプレート指紋を示すスコアや最高の相関度を決定しても良い。
ここで、Mは整数である。Mは定数であっても変数であってもよい。また、Mはアクティブなアプリケーションに基づいて定義されるものであってもよい。例えば、Mは5、6、7、8などであってもよい。他の実施形態として、Mは同時タッチイベントの想定数に基づいていてもよい。例えば、利用中のアプリケーションが2つまでの同時タッチイベントを受理する場合にMは6であり、アプリケーションが3つまでの同時タッチイベントを受理する場合にMは8などのより大きい値にする、としてもよい。Mはまた、動的に調整可能で、例えばより多くの同時タッチイベントが検出された場合には、Mが増加するようにしてもよい。
ベストマッチの中には、タッチイベントの結果ではないが現れる偽のポイントが現れる場合がある。また、1つのタッチイベントにより、タッチパネル上の非常に近いところに2以上のベストマッチが生成される場合がある。それ故、ステップ312において、プロセッサモジュール128は「ベストマッチ」として識別された潜在的な(potential)位置座標の中から、ステップ304において識別されたベストマッチから距離閾値以内にあるものを削除する。すなわち、プロセッサモジュール128は局所的最大値(a local maximum)を識別する。一実施形態において、距離閾値は、おおよそ24ミリメートル、1/2インチ、または3グリッドポイントなどの、ベストマッチを中心とする正方形や円としてもよい。他の形状や、他の距離を用いても良い。
ステップ314において、プロセッサモジュール128はM個の位置座標が未だ識別されているかを決定する。たとえば、ベストマッチのうちのいずれかがステップ312において削除された場合、M個の位置座標は認識されず、本願発明における方法はステップ316へ進む。ステップ316において、プロセッサモジュール128は、例えばステップ302での比較に基づくテンプレート指紋に割り当てられたスコアに基づいて、ベストマッチとなる次の位置座標のセットを決定する。一実施形態において、プロセッサモジュール128は更なる(additional)M個の位置座標または異なる数の位置座標を識別してもよい。また、他の実施形態において、プロセッサモジュール128は、M個のものがすでに識別されたベストマッチを含むように、総計がMに到るまで、更なる位置座標を識別しても良い。
ステップ318において、プロセッサモジュール128は、この繰り返しにおいて次に最も高いスコアまたは次に最も高い相関度を有するベストマッチを、次のベストマッチと識別してもよい。ステップ320において、プロセッサモジュール128は当該次のベストマッチが閾値基準に合致するか否かを決定する。たとえば、スコアが小さすぎたり大きすぎたりすることや相関度が低すぎるなどの理由に基づいて、いくつかの候補を不適当とみなすことができる。スコアが閾値基準と合致しない場合、次のベストマッチはタッチイベント候補を示すものではないとしてステップ324へ進み、最新の(current)データのフレームからこれ以上次の候補を探す必要はない。スコアが閾値基準と合致する場合、ステップ322へと進む。
ステップ322において、プロセッサモジュール128は識別されたベストマッチの距離閾値以内にある潜在的な位置座標を削除する。当該ステップは、新たに識別されたベストマッチをそれ以前に識別された全てのベストマッチと比較することを含む。
次にステップ314に戻り、プロセッサモジュール128はM個の位置座標が識別されているか否かを決定する。識別されていない場合、より多くの潜在的な位置座標を識別するためにステップ316へと進む。ステップ314においてM個の位置座標が識別されている場合、ステップ324へ進み、プロセッサモジュール128はM個の位置座標のそれぞれの情報を記録し、タッチイベントを表しているかもしれない位置座標のそれぞれに対する潜在的データストリームを開始させる。ここで特筆すべきことは、ステップ320からステップ324へと進んだ場合、記録された位置座標がM個よりも少ない場合があるが、すなわち、次のベストマッチがタッチイベント候補と認識されるために十分高い相関度を有しない場合があるということである。
図4Aは、ベストマッチを格納するベストマッチテーブル400を示しており、図1および図2においはてメモリ136内に記憶されている。テーブル400は、検討を行う目的で、行402および列404を有する。しかし、データは、例えばメモリ136内の異なる不連続なメモリ位置などに、電子的に格納され、異なるフォーマットと関連付けられることは理解されるべきである。プロセッサモジュール128が、ベストマッチのセットを第1行420に書き込むことでテーブル400を構築してもよい。また、当該ベストマッチのセットが、最初のデータフレームに関連付けられるM個の位置座標のセットであってもよい。記録された情報には、少なくとも関連する位置座標およびスコアが含まれる。一実施形態において、最初のデータフレームとは、最初のタッチイベントもしくは第1のタッチイベントが識別されたデータフレームのことを表し、M個の位置座標のセットとは、M個の座標の1番目のセットのことを表す。例えば、プロセッサモジュール128は、位置406に、図3のステップ304において識別された最初のタッチイベントに関連づけられるベストマッチを書き込んでもよく、また、プロセッサモジュール128は、位置408に、次のベストマッチを書き込んでもよい、などとしてもよい。残ったベストマッチは、位置410、412、414、416に記録されてもよい。この例において、Mは6と等しく、「X」はデータが記録されている位置の1つを示す。前述したとおり、Mは8などの異なる数にしてもよい。第1行420に書き込まれたデータが、それぞれがタッチイベントを表す位置座標の潜在的ストリーム440、442、444、446、448、450の基礎となる。識別されたM個のベストマッチに引き続くセットが、後述する接近度(proximity)もしくは距離基準(distance criteria)に基づいて、行422、424、426および428などの連続する行に記録されてもよい。
図3に戻って、ステップ326においてプロセッサモジュール128は、次に取得したデータフレームに基づいて新たなライブ指紋を構築する。次にステップ310に戻り、ベストマッチとなる次のM個の位置座標のセットを識別する。しかしながら、この繰り返しにおいて、一旦、ステップ314においてM個の位置座標が認識され場合、もしくは、ステップ320において閾値基準に合致する位置座標が識別された場合、プロセッサモジュール128は、新たに識別した位置座標の各々を、位置406−416に格納された位置座標などの前の位置座標セットと比較する。
図4Bには、M個の潜在的な位置座標の連続するセットが追加された、ベストマッチテーブル400を示す。テーブル400は、スコアや空間的連続性に基づいて、データの行を追加することで構築される。たとえば、ベストスコアを含むエントリが空間的連続性に基づいてそれぞれの列に追加される、すなわち、前のエントリの所定の距離閾値(すなわち、近接閾値(proximity threshold))内に発生したエントリが対応するストリームに割り付けられる。行422のはじめに戻って、M個の位置座標の2番目のセットが図3のステップ314において識別される。2番目のもしくは次の位置座標セットが次のフレームもしくは時間のクロック周期において識別されてもよい。他の実施形態において、たとえば隔フレームごとなどに、1つ以上のフレームが削除されてもよい。すなわち、2番目のもしくは次の位置座標セットを時系列に基づいて識別してもよい。従って、ここで用いられる「連続する(consecutive)」という用語は、一つの座標セットが時間軸上前の座標セットの後にやってくることを表しているが、前の座標セットの後即時に生じると限っているものではない。ここで再び、Mが6と等しいものとする。複数タッチが存在する場合、第1のタッチは、後述する所定の時間区切り(time period)もしくは所定の連続するフレーム数に含まれる、少なくとも1つのデータフレームの上位M個の中に現れるが、第1のタッチがベストスコアを有さなくてもよい。
M個の位置座標のそれぞれが、行420に記録された位置座標と比較される。新たな位置座標が前に記録された位置座標の距離閾値の中にある場合、そのデータはテーブル400中の該位置座標の下などの、同じストリーム中に記録される。この比較により空間的に連続する位置座標のストリームを形成し、ストリームの位置連続性が強化される。一実施形態において、距離閾値はおよそ12ミリメートルであってもよいし、1/2インチ、もしくは3グリッドポイントであってもよい。また、他の距離を使用してもよい。
例えば、最高のベストマッチが、位置410およびストリーム444に関連付けられる位置460に記録されていてもよい。次のベストマッチが、位置406およびストリーム440に関連付けられる位置461に記録されてもよく、次のベストマッチが位置414およびストリーム448に関連付けられる位置462に記録されてもよく、そして次のベストマッチが位置416およびストリーム450に関連付けられる位置463に記録されてもよい。しかしながら、残る2つのベストマッチが位置406−416に記録されたいずれの位置座標の距離基準にも適合しない場合もあってよい。従って、5番目および6番目のベストマッチは、新たなストリーム452およびストリーム454をそれぞれ作り、位置464および465に記録される。
図3のステップ314において、M個の位置座標のうち3番目のセットが識別された場合、そのデータは同様にテーブル400に追加される。行424はM個の潜在位置座標のうち3番目のセットを反映し、位置466、467、468、469、470、471に入力される。行426はM個の潜在位置座標のうち4番目のセットを反映し、位置座標472、473、474、475、476、477に入力される。有効な(valid)タッチイベントの一つの特徴は、位置座標が少なくとも定期的に上位M個の位置座標の中に現れ、そして空間的に連続する位置座標のストリームを生成するということである。それゆえ、いくつかの実施形態において、ストリームが各クロック周期もしくは他のサンプリング周期に基づくエントリを有していなくてもよい。潜在的なイベントが、例えば、ストリーム452に見られるように(この例においてストリーム440が第1のタッチを示す)、3データフレームといったような時間区切り(period)中、所定の距離基準内に検出されたといったように、ストリームが所定の数のエントリを含む場合、プロセッサモジュール128はデータがタッチパネル102上の2番目のタッチイベントを示しているか否かを決定する。
有効なタッチに対応するものではない、誤った(spurious)データが、M個の位置座標またはM個のベストマッチの中に検出されてもよい。一実施形態において、所定の時間期間についてのストリームの中で、エントリが全く作成されなかった場合、ストリームが「没にされる(killed)」、例えば除去される(eliminated)または削除される(deleted)、ということがあってもよい。例えば、ストリーム除去のパラメータが1つのデータフレームであってもよい。従って、行422のストリーム442およびストリーム446にデータの入力がなかったとき、ストリーム442およびストリーム446が当該基準に基づいて除去されてもよい。
しかしながら、2以上の同時タッチが基板104上に存在した場合、スコアもしくは相関度は、シングルタッチで決定される相関度と比較して下げてもよい。従って、ストリームにデータが入力されず、ストリームが除去された後に、所定の数のフレームが識別されてもよい。一実施形態において、プロセッサモジュール128は、3つの連続する空のフレームが検出された後のストリームを除去し、新たなデータストリームがメモリ136のそれらのメモリ位置内に作成され引き続くようにしてもよい。
それゆえ、いくつかの実施形態において、有効なタッチイベントが位置連続性を有していてもよいが、連続的に取得されたフレームそれぞれの上位M個の位置座標に現れなくてもよい。図4Cは、シーケンシャルなデータフレームに基づいてデータを保持するために、追加的に連続的に取得した行430、431、432、433、434、435、436、437、438、439を有する、テーブル400を示す。図4Cの例において、M個のベストマッチの全てがテーブル400に記録されるわけではない。また、後述の図4Cの例において、少なくとも6個の空間的に連続する位置座標が検出され、2つの記録された位置の間で検出された空のフレームが2つ以下であった場合、ストリームが潜在タッチイベントとみなされる。従って、ストリームは連続するエントリに限られたものではない。
次にストリーム440について述べるが、このストリームは行431、434、437の位置478、479、480に記録したベストマッチを有する。前述したように、ストリーム440は検出された第1のタッチの結果であった。また、タッチイベントが基板104上でアクティブであり続け、そしてそれぞれのデータフレームにおいて検出されない、ということは可能である。一実施形態において、少なくとも3データフレームごとにタッチイベントが検出されている限り、タッチイベントは有効(valid)である。例えば、ストリーム440は行428および行430にエントリを有していない。しかし、位置478にエントリを有し、ストリーム440は生きて(alive)いる。位置479および位置480に続くエントリがまた時間制限内に検出される。4以上のフレーム内でエントリを検出するなどの異なる許容範囲(tolerance)が用いられてもよい、ということは理解されるべきである。
ストリーム442は、ストリームを特定(qualify)し、時間内に取得した空間的連続性に基づいて、潜在位置座標を識別する、他の例を示している。例えば、位置484の6番目のイベントが記録された後、位置408、467、481、482、483、484、485のそれぞれの位置は空のフレームによって分離されているが、プロセッサモジュール128はストリーム442が潜在タッチ位置を表していると決定してもよい。それぞれの1つ1つの空のフレームは、ストリームが実行可能(viable)と認識されるパラメータの範囲内にある。他の実施形態において、プロセッサモジュール128は、6より大きいもしくは6未満の空間的に連続する位置座標を検出した後に、ストリーム442を識別してもよい。
他の例において、例えば3フレームごとにのみストリーム中でエントリが作成されるなど、最大時間制限内にそれぞれのエントリが検出されるならば、プロセッサモジュール128が潜在タッチイベントを認識するために16フレームに到るまで取得してもよい。いくつかの実施形態において、必要とされる空間的に連続する位置座標の数は、少なくとも幾分かは、2番目のタッチポイントを認識するための条件にあった応答時間に依存する。例えば、16個の連続データフレームの後で潜在的な2番目のタッチポイントのストリームを評価することは、データフレーム間の時間経過によって大きな遅延をもたらすことがある。従って、少ない数の空間的に連続する位置座標が用いられてもよい。
次に誤った(spurious)ストリームの除去について述べるが、前述した様に、3つの連続したフレームなどの所定の数の連続するフレームに対するストリーム内にエントリが作成されていない場合、プロセッサモジュール128はそのストリームを除去してもよく、新たなデータストリームがメモリ136のそれらのメモリ位置内に種を蒔かれ、それらが後に続くようにしてもよい。例えば、ストリーム448は、行420、422、426のそれぞれに対応するデータフレーム内の位置414、462、473に検出されたデータを有していた。一実施形態において、プロセッサモジュール128が3つの空間的に連続する位置座標の後に潜在マッチを識別したならば、ストリーム448が潜在タッチイベントと識別されてもよい。示した通り、行428、430、431に対応する、続く3つのデータフレーム内で対応するベストマッチは検出されなかった。それゆえ、プロセッサモジュール128はストリーム448を没にし(kill)てもよく、そしてそのメモリ位置を他のベストマッチを記録するために解放してもよい。したがって、行432に対応する次のフレームにおいて、プロセッサモジュール128は、位置414、462、473に基づいた前のストリームとは空間的に異なる、新たに作成されたストリームを表す位置486を記録をしてもよい。
それゆえ、アクティブでないストリームを除去することにより、テーブル400に関連付けられるデータは所定のサイズ制限内に収容することができる。一実施形態において、テーブル400のサイズは、それぞれのストリームが1列14行で表される、16個のストリームまで対応するように設定してもよい。同様に、ライブタッチに対応しているが、もはや未だアクティブなタッチを示すデータを記録していないストリームを除去してもよい。いくつかの実施形態において、前に記録したデータを、削除する前に、所定の時間区切りもしくは所定のフレームの間、保持するようにしてもよい。
図3および図4A−Cについて述べたストリーム構築方法はまた、シングルタッチイベントを検出するのに適用されてもよい、ということは理解されるべきである。例えば、プロセッサモジュール128が、第1のタッチなどのいずれかのタッチイベントが検出される前にM個の位置座標を識別してもよい。いくつかの実施形態において、ストリーム構築は、他のタイプのシングルタッチ検出方法においては妨げとなるレベルの周辺雑音がある環境下などにおいて、シングルタッチイベントを検出するのに用いられてもよい。
図5は、2以上の同時タッチが起きているか否かを決定する方法である。同時タッチが起こった場合、1つ以上のスコアがシングルタッチ状態を決定するのに用いられる要件に合致するとは限らない。それゆえ、同時タッチを識別する場合には、他のいくつかの基準を考慮しなければならない。ステップ500において、プロセッサモジュール128は、図3のステップ304−308などで、すでに第1のタッチを検出し、オペレーティングシステムに報告している。第1のタッチは関連するストリーム、この例ではストリーム440、を有する。図4Bに示した様に、ストリーム440は、行420、422、424、426内に、最小スコア基準、相関度、および/または空間連続性に合致する有効なエントリを有し、従って、有効なタッチとみなされる。図5に示す方法は最小数のフレームが処理された後で開始されてもよく、また、位置座標が記録されている間(図3のステップ324)はいつでも実行されるようにしてもよい。したがって、図3に示す方法と図5に示す方法は並行して実行されてもよい。
ステップ502において、プロセッサモジュール128は、2番目のタッチがタッチパネル102上に存在することを示し得る2番目のストリームがあるかどうかを決定する。2番目のストリームのみについて議論しているが、後述するように3以上の追加ストリームが識別され評価されてもよいことは、理解されるべきである。前述した様に、所定の数のイメージフレームなどの時間区切りが、ストリームがタッチイベント候補と認識されるのに十分長い時間区切りの間存在するか否かを決定するのに用いられてもよい。図4Bの例において、時間の長さの基準として3つの空間的に連続する位置座標がもちいられており、そしてストリーム内で一つのデータフレームも検出されなかった場合にそのストリームを除去する。図4Cにおいて述べた様に、別のパラメータが用いられてもよい。時間の長さの基準に合致するストリームが無い場合、ステップ500へと戻る。図4Bを参照すると、ストリーム442は行420および行424にエントリを有し、よって少なくとも3つの空間的に連続する位置座標の基準に合致しない。それゆえ、位置408および位置467のエントリは不要なノイズから生じたものかもしれない。ストリーム444、446、448、450、454、456もまた許容されるべき時間連続性を持たない。しかしながら、ストリーム452は、3つの連続するイメージフレームの間の位置464、469、475にデータが入力されており、時間の長さの基準に合致する。
ステップ504において、プロセッサモジュール128は、第1のタッチおよび潜在的な後続のタッチの平均ストリームスコアを互いに比較する。当該比較は、それぞれの潜在的な後続のタッチについて遂行される。一実施形態において、第1のタッチのスコアは取得された時間の長さの間の平均であってもよい。例えば、位置406、461、466、472に記録されたスコアを平均してもよい。同様に、位置464、469、475に記録されるような、潜在的な後続のタッチのスコアを平均してもよい。いくつかの実施形態において、第1のタッチが後続のタッチよりもより良い平均スコアを有してもよい。前述した様に、スコア数の低いものがより良い平均スコアであってもよいし、他の実施形態においては、スコア数の高いものがより良い平均スコアであってもよい。他の実施形態において、相関度の平均が決定されてもよい。
ステップ506において、プロセッサモジュール128は、第1のタッチおよび潜在的な後続のタッチの平均スコアが十分に互いに類似しているかを決定する。一実施形態において、第1のタッチおよび潜在的な後続のタッチ間のスコアの差が決定されてもよい。そして、そのスコアの差が所定の閾値よりも小さい場合、そのスコアらは「類似(similar)」と見做され得る。他の実施形態において、プロセッサモジュール128は、スコア比率が閾値よりも小さいか(いくつかの実施形態においては大きいか)否かを決定するために、スコア比率(score ratio)を閾値と比較してもよい。例示としてであるが、完全に一致する時のスコアが1,024のような大きな数であってもよい。指紋はスコアが1,024よりも小さくてもなおマッチしていてよいし、それに、複数タッチの状況において、シングルタッチイベントでの条件とされるスコアよりも小さなスコアを、有効なタッチイベントが有していてもよい。したがって、第1のタッチが平均スコア950を有しており、潜在的な2番目のタッチが平均スコア600を有する場合、第1を2番目で割ったスコア比率は1.58となる。1.9などの閾値が設定されていてもよく、その場合、スコア比率が1.9よりも小さいとき、2番目のタッチが有効なタッチイベントとして決定される。スコア比率は、大きい方の値を分子に、小さい方の値を分母とするように定義される。したがって、いくつかの実施形態において、スコア比率が2番目のスコアを第1のスコアで割ったものとなることがある。特筆しておくが、完全な一致においてゼロとなり、相関関係がないと1024となる(例えば、上述したS’スコアを縮尺したもの)ようにスコアを定義した場合、第1のタッチの平均スコアは代わりに1024-950=74となり、潜在的な2番目のタッチの平均スコアは代わりに1024-600=424となり、そしてその比率は代わりに5.7となる。このことが示すように、1.9のような閾値を用いるということは、スコア定義の選択と結合しており、相関度に比例するように定義されたスコアにとって最も有用となっている。根底にある概念は、相関度は、1.9などの閾値係数より大きい数によって異なるものではない、ということである。異なる閾値係数を用いてもよいことは、理解されるべきである。従って、第1のタッチが平均スコア950を有しており、潜在的な2番目のタッチが平均スコア350を有している場合、スコア比率は2.7となり、上述した閾値基準には合致しない。他の比較方法や他の閾値を用いてもよいことは、理解されるべきである。一実施形態において、閾値基準に合致するためには、2番目のタッチの平均スコア(または相関度)は、第1のタッチの平均スコア(または相関度)の少なくとも1/2であることを必要とする。
ステップ506において、スコア比率が閾値基準に合致しない場合、シングルタッチイベントのみがなお存在することとなり、ステップ500へと戻る。スコア比率が閾値基準に合致する場合、複数タッチ状態が起こっている。例えば2番目のタッチが発生した後の3フレームなどの遅延した報告により、2番目のタッチが本当のタッチイベントであると保証される。ステップ508において、プロセッサモジュール128がオペレーティングシステムに位置座標を報告してもよい。複数タッチのトラッキングが後述するように遂行されてもよい。追加的な潜在タッチイベントの識別および比較は、2番目の同時タッチイベントに限定されるものではなく、むしろ追加的な潜在タッチイベントに連続しておよび/または同時に適用してもよい、ということは理解されるべきである。
一旦、2番目のもしくは後続のタッチイベントが識別され、オペレーティングシステムに報告されると、プロセッサモジュール128は、識別されたタッチイベントのうち空間的に近い位置座標を検索してもよい。これにより、処理上の負荷を軽減でき、ユーザへの応答時間をより短く提供できる可能性を有する。図6には、確認されたタッチイベントに近似するイベント候補を局所的に検索する方法を示している。例えば、ユーザが回転やズームなどの、2つの指(もしくは他の物体)が同時にタッチパネル102に接触するような動きをしてもよい。ユーザは少なくとも1つのタッチポイントを動かすが、それほど速くないので、プロセッサモジュール128は、フレームからフレームへの局所的な動きを追跡することができない。一実施形態において、プロセッサモジュール128は、局所的検索の間、図4Bのストリームの構築を中止してもよい。このようなことは、予想される最大数、たとえば2つなど、の同時タッチが検出された場合に起こってもよい。他の実施形態において、追加的な同時タッチが認められる場合、プロセッサモジュール128は、局所的な検索に代えて、もしくは局所的な検索に加えて、全てのベストマッチを再検討し続けてもよく、そしてテーブル400を更新してもよい。
ステップ600において、プロセッサモジュール128は、第1のタッチと、ストリーム452に対応する2番目のタッチのような、一つの後続タッチを識別する。いくつかの実施形態において、3番目のタッチおよび/または4以上の同時タッチがあってもよい。後述の例においては、2つの同時タッチについて述べる。
ステップ602において、プロセッサモジュール128は、それぞれの有効タッチの周りの近似範囲、たとえばP×Pマトリクスなど、を定義する。当該P×Pマトリクスは、有効なタッチの位置座標を中心として、それぞれ3×3グリッドポイントのものであったり、24ミリメートルや1インチ、その他の距離の直径を有するものであったりしてもよい。P×Pマトリクスのサイズは、タッチパネル102の大きさや、サンプリングやフレームレートの時間、ユーザによって定義されるアクティブアプリケーションなどに基づいてもよい。最後に識別された位置座標が用いられてもよい。例えば、最後に取得したデータフレームが図4Bの行426に対応する場合、位置472および位置475に格納された位置座標が用いられる。いくつかの実施形態において、P×Pマトリクスが正方形でもよいが、その形やサイズは本明細書で開示される実施形態に限定されるものではない。
ステップ604において、プロセッサモジュール128は、次に取得したフレームデータに基づいてライブ指紋を構築し(図3のステップ326)、M個に到るまで位置座標を識別する(図3のステップ314−322)。ステップ606において、それぞれの有効タッチについて、プロセッサモジュール128は、M個の位置座標の一つがP×Pマトリクスの1つの中であって時間閾値内に存在するか否かを決定する。前述した様に、時間閾値は1フレームや3フレームといったようなフレーム数に基づいていてもよい。また、他の時間閾値が用いられてもよい。時間閾値内であって各P×Pマトリクスの中にベストマッチが見つかった場合、ステップ608において、プロセッサモジュール128は各タッチポイントの新たな位置座標をオペレーティングシステムに報告する。そして、ステップ602に戻る。
ステップ606において、ベストマッチがいずれのP×Pマトリクス内にも位置しなかった場合、プロセッサモジュール128は図3のステップ300へと戻る。ベストマッチがP×Pマトリクスの一つの中に位置する場合、ステップ610において、プロセッサモジュール128はシングルタッチイベントの新たな位置座標をオペレーティングシステムへ報告して、図3のステップ316へ戻ってもよい。2以上の有効タッチイベントがステップ600において識別された場合など、P×Pマトリクスのそれぞれが関連するベストマッチを有している場合、ステップ612において、プロセッサモジュール128は同時タッチイベントの新たな位置座標を報告して、ステップ602および/またはステップ316へと戻っても良い。プロセッサモジュール128は、システム100、オペレーティングシステム、その時アクティブである特定のアプリケーションなどの性能に基づいて、追加タッチイベントの検索を続けてもよい。
図7は、2つの異なる音響指紋が同じデータフレームに基づいて生成される、冗長な検証を用いた、同時タッチを検出する代替的な実施形態を示す。例えば、図2におけるシステム200が用いられてもよく、3つのセンサ204、206、208が各々異なる信号を生成する。ステップ700において、プロセッサモジュール128は、同じデータフレームに基づいて2つのライブ指紋を構築する。たとえば、1つ目のライブ指紋がセンサ204およびセンサ206間の位相差プロファイルに基づいて構築されてもよく、2つ目のライブ指紋がセンサ206およびセンサ208間の位相差プロファイルに基づいて構築されてもよい。他の実施形態において、1つの音響指紋が振幅比を用いて構築され、もう一方の音響指紋が位相差を用いて構築されるといったように、2つの音響指紋が構築されてもよい。1つの、あるいは両方の音響指紋を構築するために、他の異なる音響指紋構築方法および組み合わせが用いられてもよい。2つ以上の音響指紋を用いることにより、小さなスクリーンにおけるノイズ感受性の問題がより良く対処される。また、3つ以上の音響指紋が構築されてもよい。概して、より多くの数のライブ指紋は、より高程度に冗長な情報を提供し、そして、冗長な検証のアルゴリズムを用いて真実のタッチ座標を検証し誤ったタッチ座標を拒否するより多くの機会を提供する。より多くの数のライブ指紋を提供する方法の1つとして、センサ基板に更なるピエゾを追加したり、より多くのピエゾ信号チャネルを電子回路に追加したりし、そして、追加されたピエゾ信号の対の候補間の位相差および/または振幅比を計算する、という方法がある。たとえば、図2において、センサ204、206、208に加えて、ピエゾもしくは他のセンサや電気信号チャネルを追加的に加えてもよい。特定のアプリケーションの要請に基づいて、追加したピエゾや電子信号チャネルなどの、追加される負担および/または追加される計算負荷が、同時タッチのパフォーマンス向上により正当化され得る。このことは、とりわけ、3つ以上の同時タッチをサポートする必要のあるアプリケーションについて当てはまり得る。
ステップ702において、プロセッサモジュール128は、1つ目のライブ指紋を、校正ファイル138に含まれるようなテンプレート指紋と比較する。そして、ステップ704において、プロセッサモジュール128は、2つ目のライブ指紋を、校正ファイル164のような異なる校正ファイルに含まれるテンプレート指紋と比較する。
ステップ706およびステップ708において、プロセッサモジュール128は、1つ目および2つ目のライブ指紋のそれぞれについて、M個のベストマッチを識別する。ステップ710において、プロセッサモジュール128は、冗長な検証の基準に基づいて、1つ目のライブ指紋のベストマッチと2つ目のライブ指紋のベストマッチを組み合わせる。冗長な検証の基準は、例えば、2つのベストマッチの位置座標間の最大距離であってもよい。プロセッサモジュール128は、従って、1つ目のライブ指紋に関連付けられるベストマッチのそれぞれの位置座標と、2つ目のライブ指紋に関連付けられるベストマッチのそれぞれの位置座標とを比較してもよい。2つの位置座標間の距離が距離閾値よりも小さい場合、その2つの位置座標は対となる。他の冗長な検証の方法が用いられてもよいことは、理解されるべきである。
ステップ712において、対が一つも識別されなかった場合、その近傍にはマッチは存在せず、そしてタッチパネル201上にタッチは存在しない。そして、ステップ700へと戻る。ステップ714において、1つの対が識別された場合、次にステップ716において、スコアおよび/または相関度がシングルタッチの基準に合致した場合、プロセッサモジュール128は、シングルタッチイベントの座標をオペレーティングシステムへと報告する。そして、ステップ700へと戻る。
2以上の組み合わせが識別された場合、ステップ718において、プロセッサモジュール128は、スコアが互いにどのくらい近似しているかを決定するために、平均スコアの比率を閾値と比較する。再び述べるが、相関度がスコアに代わって用いられてもよい。1対の組み合わせのベストマッチに関連付けられるスコアは平均されてもよく、そして他の1対の組み合わせのベストマッチに関連付けられるスコアも平均してもよい。一実施形態において、プロセッサモジュール128は既に、タッチパネル201上の最初のタッチである、1つの第1のタッチを識別している。これにより、思いもよらないことに、1つの時間フレーム、23ミリ秒であってもよい、などの同じ計測時間区切りの間に、タッチパネル201上の2つの全く異なる位置にユーザが実際にタッチを開始する、ということが起こる。前述した様に、同時タッチのスコアは、シングルタッチを識別するのに用いられるパラメータに含まれなくてもよい。他の実施形態において、第1のタッチがまだ識別されていない場合、より良いスコアを有する組み合わせを、第1のタッチとして割り当ててもよい。
スコア比率が閾値基準に合致しない場合、ステップ720において、プロセッサモジュール128は、第1のタッチをシングルタッチとして識別し、その座標をオペレーティングシステムへと報告する。いくつかの実施形態において、スコアおよび/または相関度がシングルタッチの基準に合致する場合、プロセッサモジュール128は、座標の報告のみしてもよい。そして、ステップ700へ戻る。ステップ718において、スコア比率が閾値の条件に合致する場合、2以上のタッチが存在する。ステップ722において、プロセッサモジュール128は、組み合わせの両方の座標をオペレーティングシステムへ報告する。そしてステップ700へと戻って、タッチパネル201全体について検出したベストマッチの組み合わせ作りを継続してもよく、そして/または、図6に示すような、識別された位置座標からの距離閾値に基づく局所的な検索を行っても良い。
ステップ718において、プロセッサモジュール128が、2つ以上の組み合わせと第1のタッチとを比較してもよい、ということは理解されるべきである。これにより、3つ以上の同時タッチを認識することが出来るようになる。また、Mの値はアプリケーションや可能性のあるタッチの数などによって異なってもよい。
図7の方法は、前に検出されたタッチに関連付けられるデータを有さないフレームを、さらに考慮に入れることがある。例えば、フレームが第1のタッチに対応するベストマッチの組み合わせを生成しない場合であっても、プロセッサモジュール128は、1つ、2つまたは3つのフレームについて第1のタッチの存在を報告し続けてもよい。3つ空のフレームがあるなどの、時間閾値を超えている場合、プロセッサモジュール128は第1のタッチの座標を報告することを中止しても良い。類似した処理が他の同時タッチに適応されてもよい。
図3および図5−7の方法は、従来はシングルタッチイベントのみを検出するために用いられていたデータを処理するものであるので、ハードウェアの変更無しに複数タッチ機能を得る様にタッチシステム100およびタッチシステム200を拡張するために、アルゴリズムやプログラムなどが、ダウンロード可能なプログラムまたは他の種類のソフトウェアの更新として、提供されてもよい。異なる方法として、ハードウェアの変更により、同時タッチの実施形態の少なくとも1つが実現されても良い。
これまでの説明は、例示を意図するものであり、限定的でないことは理解されるべきである。例えば、上述の実施形態(および/またはその特徴)は、互いに組み合わせて用いられてもよい。さらに、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるべく、本発明の範囲を逸脱することなく多くの修正が行われてもよい。本明細書の記述においては、本発明を開示するために最良の実施形態を含む実施例が用いられている。また、当業者が本発明を実施出来るためにも実施例が用いられており、任意のデバイスや任意のシステムを作ったり用いたりすること、および任意の組み込まれた方法を実行することを含む。本明細書に記述している材料の寸法および型式は、本発明のパラメータを定義するためのものであるが、これらは決して限定的なものではなく、例示的な実施形態である。上記の記述をあらためて考察すれば、当業者には、他の多くの実施形態が明らかになるであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の請求の範囲を参照して、また請求の範囲が権利を与えられる範囲に相当する全ての範囲を参照して決定されるべきである。添付の請求の範囲において、平易な英語として用いられる「を含む(including)」および「において(in which)」という用語は、それぞれ「を含む(comprising)」「において(wherein)」という用語に相当する。さらに、添付の請求の範囲において、「第1の(first)」「第2の(second)」「第3の(third)」などの用語は、単なる標識として用いられるものであり、その対象に数値的要件を課すためのものではない。
100・・・タッチシステム、
102・・・タッチパネル、
104・・・基板、
106、108、110、112・・・センサ、
114、116、118、120・・・トレース、
122・・・タッチスクリーンケーブル。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つのタッチイベントに対応する少なくとも1つのセンサからの少なくとも1つの信号に基づいて、テンプレート指紋とのマッチに対応する位置座標セットを識別するステップと、
    第1の距離閾値を満たす空間的に連続する位置座標のストリームを形成するために、連続する位置座標セットを第1の距離閾値に基づいて比較するステップと、
    空間的に連続する位置座標のストリームの1つであって、そのストリームの有する位置座標の数が最小数であるストリームに対応するタッチイベントを識別するステップと
    を含む、タッチパネル上のタッチイベントを検出する方法。
  2. 第1のタッチが最初の位置座標セットの中からのベストマッチに基づいて識別され、
    タッチイベントが第1のタッチに引き続き識別され、
    タッチイベントと第1のタッチが同期する
    という特徴を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 位置座標セットを識別するステップがさらに、
    位置座標セットの一つからテンプレート指紋の一つと最も高い相関度を有するベストマッチを識別するステップと、
    ベストマッチから第2の距離閾値の範囲内にある位置座標を除去するステップと、
    少なくとも1つの信号に基づいて更に位置座標を識別するステップと
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載方法。
  4. 位置座標セットが少なくとも2つのセンサからの少なくとも2つの信号に基づいて識別されること
    を特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. さらに、
    所定の数の連続した位置座標セットの中から空間的に連続する位置座標がストリームに追加されなかった場合にストリームを除去するステップ
    を含む、請求項1に記載の方法。
  6. それぞれの位置座標がテンプレート指紋の1つとの相関度に基づくスコアを有していることを特徴し、また、
    さらに、
    位置座標セットの中の最も高い相関度に基づいて第1のタッチを識別するステップと、
    第1のタッチに関連づけられるストリーム中のそれぞれの位置座標に関連するスコアを平均することにより、第1のタッチの平均スコアを計算するステップと、
    連続する位置座標の数が最小であるストリームの平均スコアを計算し、さらに第1のタッチの平均スコアとそのストリームの平均スコアとの関係に基づいてタッチイベントが識別されるステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  7. さらに、
    タッチパネル上の少なくとも2つの同時タッチイベントを検出するステップ
    を含む、請求項1に記載の方法。
  8. さらに、
    タッチイベントが識別された後に識別された位置座標セットに基づいて、そのタッチイベントに最も近い、タッチイベントの新たな位置座標を識別するステップ
    を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 空間的に連続した位置座標の最小数が少なくとも3であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. タッチパネルと、
    タッチパネル上の少なくとも1つのタッチイベントに関連づけられる信号を取得する少なくとも1つのセンサと、
    規定時間内に取得された信号に基づいて位置座標セットを識別するように設定されたプロセッサモジュールと
    からなり、
    上記位置座標はテンプレート指紋とのマッチを表し、
    上記プロセッサモジュールは、第1の距離閾値を満たす空間的に連続する位置座標のストリームを形成するために、連続する位置座標セットを第1の距離閾値に基づいて比較し、
    上記プロセッサモジュールは、空間的に連続した位置座標のストリームの1つが空間的に連続した位置座標の最小数を有する場合に、少なくとも1つのタッチイベントを識別する、
    タッチシステム。
  11. 上記少なくとも1つのセンサがさらに、少なくとも2以上の同時タッチイベントに関連づけられる信号を取得する少なくとも2つのセンサから構成される
    ことを特徴とする、請求項10に記載のタッチシステム。
  12. 上記少なくとも1つのセンサがさらに、少なくとも2つのセンサから構成され、
    上記プロセッサモジュールがさらに上記少なくとも2つのセンサから取得される信号に基づいてライブ指紋を構築するように設定され、
    上記ライブ指紋および上記テンプレート指紋が振幅値比率および位相差の少なくとも1つに基づいている
    ことを特徴とする、請求項10に記載のタッチシステム。
  13. 上記プロセッサモジュールがさらに、上記信号により構成される1つのデータフレームに基づいて、第1のタッチを識別するように設定されており、
    テンプレート指紋との相関度がスコア閾値を満たす位置座標が1つだけである場合に、上記第1のタッチが識別される
    請求項10に記載のタッチシステム。
  14. 上記プロセッサモジュールがさらに、上記少なくとも1つのタッチイベントから所定の距離内にある位置座標を破棄するように設定される
    ことを特徴とする、請求項10に記載のタッチシステム。
  15. 少なくとも1つのセンサからの少なくとも1つの信号を検出するステップと、
    上記少なくとも1つの信号に基づいて、少なくとも2つのライブ指紋を構築するステップと、
    上記少なくとも2つのライブ指紋とテンプレート指紋との比較に基づいて、上記少なくとも2つのライブ指紋のそれぞれのベストマッチのセットを識別するステップと、
    ライブ指紋の1つに関連付けられるベストマッチの少なくとも2つが、他のライブ指紋に関連づけられるベストマッチの少なくとも2つについて冗長な検証基準を満たす場合に同時タッチイベントを識別するステップと
    からなる、タッチパネル上の少なくとも2つの同時タッチイベントを検出する方法。
  16. 上記検出するステップがさらに、少なくとも3つのセンサからの少なくとも3つの信号を検出するステップを含む、
    請求項15に記載の方法。
  17. 上記冗長な検出基準が距離閾値であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  18. 上記ベストマッチが、上記少なくとも2つのライブ指紋と最も高い相関度を有するテンプレート指紋を含むこと
    を特徴とし、また、
    さらに、
    相関度に基づいてベストマッチの各々についてスコアを決定し、さらに上記同時タッチイベントが上記スコアの比較に基づいて識別されるステップ
    を含む、請求項15に記載の方法。
  19. 上記ベストマッチが、上記少なくとも2つのライブ指紋と最も高い相関度を有するテンプレート指紋を含む
    ことを特徴とし、また、
    さらに、
    相関度に基づいてそれぞれのベストマッチについてのスコアを決定するステップと、
    1つのライブ指紋に関連する1番目のベストマッチと他のライブ指紋に関する2番目のベストマッチとのスコア比率を計算するステップであって、1番目のベストマッチと2番目のベストマッチが上記冗長な検証基準を満たすものである、ステップと、
    上記スコア比率が閾値基準に合致しない場合に、1番目のベストマッチと2番目のベストマッチを拒否するステップと
    を含む、請求項15に記載の方法。
  20. さらに、
    1つのライブ指紋に関連づけられるただ1つのベストマッチが、他のライブ指紋に関連づけられるただ1つのベストマッチについての冗長な検証基準を満たす場合に、シングルタッチイベントを識別するステップ
    を含む、請求項15に記載の方法。
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