JP2008525503A - 合成方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式:
Figure 2008525503

の化合物またはその医薬的に許容される塩の製造方法を提供する。本発明の方法によって製造される化合物は、HER1、HER2、およびHER4のような増殖因子受容体のチロシンキナーゼ活性を阻害し、それによって癌および他の疾患の治療用抗増殖剤として有用となる。

Description

本発明は、HER1、HER2、およびHER4のような増殖因子受容体のチロシンキナーゼ活性を阻害し、それによって抗癌剤として有用となる二環式芳香族化合物の新規の改良された製造方法に関する。本発明の方法によって製造される化合物はまた、癌以外の疾患の治療においても有益であり、それはHER1、HER2、およびHER4のような増殖因子受容体を通じて作用するシグナル伝達経路に関連がある。
(発明の概要)
本発明は、二環式芳香族化合物(I)およびその製造のためのキーとなる中間体(化合物9)の改良された製造方法を提供する。2003年12月29日に提出された同時係属の米国仮特許出願60/533,335および60/533,361、並びに2004年10月21日に提出された60/620,784において開示されるような化合物が含まれる。前記出願の開示は、本明細書によってその全体が引用される。
ある態様において、本発明の改良された方法によって、二環式の骨格(bicyclic nucleus)の4位および5位の二つの位置に官能性をもたせるためのワンポットで位置選択的な方法が可能となる。
第二の態様において、本発明は大規模製造に受け入れられるキーとなる中間体の製造方法を提供し、先の方法よりも良質および有意に高収率の誘導体を提供する。
(発明の詳細な説明)
本発明は、式:
Figure 2008525503
[式中、
A環は、−N−、−O−および−S−から選択される一つまたはそれ以上のヘテロ原子を適宜環中に含む5または6員環の環状炭素であるが;但し
Xが
Figure 2008525503
である場合、A環は5員環芳香族複素環である;但し、形成される化合物は化学的に安定であり;
は、アルキルまたは置換アルキル、アリールまたは置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
およびRは独立して、水素、アルキルまたは置換アルキル、アルコキシまたは置換アルコキシ、アリールまたは置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;あるいは
およびRは、隣接する窒素原子と一緒になって適宜置換された5−7員環の複素環を形成し、該環においては−N−、−O−および−S−から選択される一つまたはそれ以上の別のヘテロ原子を適宜含んでいてもよいが、但し、形成される化合物は化学的に安定であり;
Xは、
Figure 2008525503
である]
の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは立体異性体の製造方法であって、式:
Figure 2008525503
の化合物Iを活性化剤の存在下でN−ブロモサクシンイミドと反応させ、続いて、式(R)Nのトリアルキルアミンで処理して、式:
Figure 2008525503
[式中、RはC−Cアルキルである]
の化合物IIを得、Rが上記で定義される式−RNHの1級アミンとその後反応させ、式:
Figure 2008525503
[式中、Rは上記と同義]
の化合物IIIまたはその塩を得、塩基の存在下で式:
Figure 2008525503
[式中、RおよびRは先と同義]
の求核剤と反応させて化合物IVを得る段階を含むことを特徴とする方法を提供する。
別の態様において、式:
Figure 2008525503
の化合物1を活性化剤の存在下でN−ブロモサクシンイミドと反応させ、続いて、式(R)Nのトリアルキルアミンで処理して、式:
Figure 2008525503
[式中、RはC−Cアルキルである]
の化合物2を得、Rが上記で定義される式−RNHの1級アミンとその後反応させ、式:
Figure 2008525503
の化合物3をHCl塩として得、塩基の存在下で式:
Figure 2008525503
[式中、RおよびRは先と同義]
の求核剤と反応させて、式:
Figure 2008525503
の化合物4を得る。
第三の態様において、式:
Figure 2008525503
の化合物5を活性化剤の存在下でN−ブロモサクシンイミドと反応させ、続いて、式(R)Nのトリアルキルアミンで処理して、式:
Figure 2008525503
[式中、RはC−Cアルキルである]
の化合物6を得、Rが上記で定義される式−RNHの1級アミンとその後反応させ、式:
Figure 2008525503
の化合物7をHCl塩として得、塩基の存在下で式:
Figure 2008525503
[式中、RおよびRは先と同義]
の求核剤と反応させて、式:
Figure 2008525503
の化合物8を得る。
本発明はまた、式:
Figure 2008525503
の化合物9またはその医薬的に許容される塩も提供し、それは化合物4の製造においてキーとなる中間体である。
本発明はまた、本発明の方法によって製造される、式Iの化合物および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物も提供する。
本発明はまた、医薬的に許容される担体および抗癌剤もしくは細胞傷害性薬物と組み合わせた式Iの化合物を特徴とする本発明の方法によって製造される医薬組成物も提供する。ある態様において、前記抗癌剤または細胞傷害性薬物は、リノマイド(linomide);インテグリンαvβ3機能のインヒビター、アンジオスタチン、ラゾキサン、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン(iodoxifene)、酢酸メゲストロール、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール、エキセメスタン、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロン、酢酸ゴセレリン、リュープロリド、フィナステリド、メタロプロテイナーゼインヒビター、ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター受容体機能のインヒビター、増殖因子抗体、アバスチン(登録商標)(ベバシズマブ)およびエルビタックス(登録商標)(セツキシマブ)のような増殖因子受容体抗体、チロシンキナーゼインヒビター、セリン/スレオニンキナーゼインヒビター、メトトレキサート、5−フルオロウラシル、プリン、アデノシン類縁体、シトシンアラビノシド、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシン、ミトラマイシン、シスプラチン、カルボプラチン、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソウレア類、チオテパ、ビンクリスチン、ビンフルニン、タキソール(登録商標)(パクリタキセル)、タキソテール(登録商標)(ドセタキセル)、エポシロン類縁体、ディスコダーモライド類縁体、エリュテロビン類縁体、エトポシド、テニポシド、アムサクリン、トポテカン、イリノテカン、フラボピリドール、生物学的応答調節物質およびベルケード(登録商標)(ボルテゾミブ)のようなプロテアソームインヒビター、イレッサ(登録商標)、ターセバ(登録商標)およびグリーベック(Gleevec)(登録商標)からなる群から選択される。
以下は本明細書において用いられうる用語の定義である。本明細書中で化学基または用語に与えられる最初の定義は、特に断りがなければ、個別にまたは他の化学基の一部として、本明細書を通して化学基または用語に適用する。
用語「アルキル」とは、1から20個の炭素原子、好ましくは1から7個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の無置換炭化水素基をいう。表現「低級アルキル」とは、1から4個の炭素原子の無置換アルキル基をいう。
用語「置換アルキル」とは、例えば、1から4個の置換基、例えば、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、アルカノイル、アリールオキシ、アルカノイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、2個のアミノ置換基がアルキル、アリールまたはアラルキルから選択される二置換アミン;アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ(aralkanoylamino)、置換アルカノイルアミノ、置換アリールアミノ、置換アラルカノイルアミノ(aralkanoylamino)、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、アルキルチオノ、アリールチオノ、アラルキルチオノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、スルホンアミド、例えばSONH、置換スルホンアミド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバミル、例えばCONH、置換カルバミル、例えばCONHアルキル、CONHアリール、CONHアラルキルあるいは窒素上にアルキル、アリールまたはアラルキルから選択される二つの置換基がある場合;アルコキシカルボニル、アリール、置換アリール、グアニジノおよびヘテロシクリル、例えば、インドリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリジル、ピリジル、ピリミジルなどによって置換されたアルキル基をいう。該置換基がさらに置換される場合の上記に示される場合、それはアルキル、アルコキシ、アリールまたはアラルキルで置換される。
用語「ハロゲン」または「ハロ」とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素をいう。
用語「アリール」とは、環部において6から12個の炭素原子を有する単環式または二環式芳香族炭化水素基、例えばフェニル、ナフチル、ビフェニルおよびジフェニル基をいい、これらの各々は置換されていてもよい。
用語「アラルキル」とは、アルキル基を通して直接結合したアリール基、例えばベンジルをいう。
用語「置換アリール」とは、例えば、1から4個の置換基、例えば、アルキル、置換アルキル、ハロ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルカノイル、アルカノイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アラルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、チオール、アルキルチオ、ウレイド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルバミル、アルコキシカルボニル、アルキルチオノ、アリールチオノ、アリールスルホニルアミン、スルホン酸、アルキスルホニル(alkysulfonyl)、スルホンアミド、アリールオキシなどによって置換されるアリール基をいう。該置換基は、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アリール、置換アリール、置換アルキルまたはアラルキルによってさらに置換されうる。
用語「ヘテロアリール」とは、適宜置換された芳香族基をいい、例えば、それは4から7員単環式、7から11員二環式、または10から15員三環式環系であり、それは少なくとも一つのヘテロ原子および少なくとも一つの炭素原子を含む環、例えば、ピリジン、テトラゾール、インダゾール、インドールを有する。
用語「アルケニル」とは、2から20個の炭素原子、好ましくは2から15個の炭素原子、および最も好ましくは2から8個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の炭化水素基で、1から4個の二重結合を有するものをいう。
用語「置換アルケニル」とは、例えば、1から2個の置換基、例えば、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルカノイル、アルカノイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、チオール、アルキルチオ、アルキルチオノ、アルキルスルホニル、スルホンアミド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバミル、置換カルバミル、グアニジノ、インドリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリジル、ピリジル、ピリミジルなどによって置換されるアルケニル基をいう。
用語「アルキニル」とは、2から20個の炭素原子、好ましくは2から15個の炭素原子、および最も好ましくは2から8個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の炭化水素基で、1から4個の三重結合を有するものをいう。
用語「置換アルキニル」とは、例えば、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルカノイル、アルカノイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、チオール、アルキルチオ、アルキルチオノ、アルキルスルホニル、スルホンアミド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバミル、置換カルバミル、グアニジノおよびヘテロシクリル、例えばイミダゾリル、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリジル、ピリジル、ピリミジルなどのような置換基によって置換されるアルキニル基をいう。
用語「シクロアルキル」とは、適宜置換された飽和環状炭化水素環系をいい、好ましくは1から3個の環および一つの環につき3から7個の炭素を含み、それはC−C不飽和環状炭素でさらに縮合されていてもよい。化学基の例にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロドデシル、およびアダマンチルが含まれる。置換基の例には、上記に記載された一つまたはそれ以上のアルキル基、あるいはアルキル置換基として上記に記載された一つまたはそれ以上の化学基が含まれる。
用語「複素環」、「複素環式」および「ヘテロシクリル」とは、適宜置換された、十分に飽和または不飽和の、芳香族または非芳香族環式基をいい、例えば、それは4から7員単環、7から11員二環、または10から15員三環系であり、それは少なくとも一つの炭素原子を含む環中に少なくとも一つのヘテロ原子を有する。ヘテロ原子を含む複素環式基の各環は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1、2または3個のヘテロ原子を有しうるが、その場合、該窒素および硫黄ヘテロ原子はまた適宜酸化され、該窒素ヘテロ原子はまた適宜四級化されうる。該複素環式基は、いずれのヘテロ原子または炭素原子でも結合されうる。
単環複素環式基の例には、ピロリジニル、ピロリル、ピラゾリル、オキセタニル、ピラゾリニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、フリル、テトラヒドロフリル、チエニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキサゼピニル(2-oxazepinyl)、アゼピニル(azepinyl)、4−ピペリドニル、ピリジル、N−オキソピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、1,3−ジオキソランおよびテトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニル、ジオキサニル、イソチアゾリジニル、チエタニル(thietanyl)、チイラニル(thiiranyl)、トリアジニル、およびトリアゾリルなどが含まれる。
二環複素環式基の例には、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル(benzoxazolyl)、ベンゾチエニル、キヌクリジニル、キノリニル、キノリニル−N−オキシド、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフリル、クロモニル(chromonyl)、クマリニル、シンノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジル、フロピリジニル(例えばフロ[2,3−c]ピリジニル、フロ[3,1−b]ピリジニル]またはフロ[2,3−b]ピリジニル)、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロキナゾリニル(例えば3,4−ジヒドロ−4−オキソキナゾリニル)、ベンズイソチアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾジアジニル(benzodiazinyl)、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズピラゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニルスルホン、ジヒドロベンゾピラニル、インドリニル、インドリル、イソクロマニル(isochromanyl)、イソインドリニル、ナフチリジニル、フタラジニル、ピペロニル、プリニル、ピリドピリジル、キナゾリニル、テトラヒドロキノリニル、チエノフリル、チエノピリジル、チエノチエニルなどが含まれる。
置換基の例には、上記で定義された一つまたはそれ以上のアルキル基またはアラルキル基、あるいはアルキル置換基として上記で定義された一つまたはそれ以上の化学基が含まれる。
より小さなヘテロシクリル、例えば、エポキシドおよびアジリジンもまた含まれる。
用語「ヘテロ原子」には、酸素原子、硫黄原子および窒素原子が含まれる。
式Iの化合物は、これもまた本発明の範囲内である塩を形成しうる。他の塩もまた、例えば、本発明の化合物の単離または精製において有用であるが、医薬的に許容される(すなわち、無毒で、生理的に許容される)塩が好まれる。
式Iの化合物は、アルカリ金属、例えばナトリウム、カリウムおよびリチウムとともに、アルカリ土類金属、例えばカルシウムおよびマグネシウムとともに、有機塩基、例えばジシクロヘキシルアミン、トリブチルアミン、ピリジンおよびアミノ酸、例えばアルギニン、リシンなどとともに、塩を形成しうる。このような塩は、当業者に公知であるように形成されうる。
式Iの化合物は、様々な有機酸および無機酸とともに塩を形成しうる。このような塩には、塩化水素、臭化水素、メタンスルホン酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マレイン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸および他の様々なもの(例えば、硝酸、リン酸、ホウ酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、安息香酸、アスコルビン酸、サリチル酸など)とともに形成されるものが含まれる。このような塩は、当業者に公知であるように形成されうる。
また、双性イオン(「分子内塩」)が形成されうる。
本発明の化合物の全立体異性体は、混合または純粋もしくは実質的に純粋な形で意図される。本発明に従った化合物の定義には、すべての可能な立体異性体およびそれらの混合物が含まれる。特定の活性を有するラセミ体および単離された光学異性体が、特に含まれる。ラセミ体は物理学的方法、例えば、分別結晶、ジアステレオマー誘導体の分割または結晶化、あるいはキラルカラムクロマトグラフィーによる分割によって分割されうる。個々の光学異性体は、通常の方法、例えば、光学活性酸とともに塩を形成し、続いて結晶化することによってラセミ体から得られうる。
式Iの化合物の溶媒和物(例えば、水和物)もまた本発明の範囲内であることが、さらに理解されるべきである。溶媒和の方法は、当該技術分野で一般に公知である。
活性成分を含む本発明の医薬組成物は、経口使用に適した形、例えば、錠剤、トローチ、ロゼンゲ(lozenge)、水性懸濁液または油性懸濁液、分散粉末または分散顆粒、乳濁液、ハードカプセルまたはソフトカプセル、あるいはシロップまたはエリキシル剤でありうる。経口使用に意図される組成物は、医薬組成物の製造のために当該技術分野で公知のいずれの方法によっても製造され、このような組成物には、医薬的に上品で味のよい製剤を提供するために、甘味料、香料、着色料および保存料からなる群から選択される一つまたはそれ以上の薬剤が含まれうる。錠剤には、錠剤の製造に適した無毒で医薬的に許容される賦形剤と混合した活性成分が含まれる。これらの賦形剤は、例えば不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒化剤および崩壊剤、例えば、微結晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、コーンスターチ、またはアルギン酸;結合剤、例えばデンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドンまたはアカシア、並びに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクでありうる。錠剤はコーティングされないか、あるいは薬物の不快な味を遮断し、または消化管における崩壊および吸収を遅らせることによって、より長時間にわたる持続作用を提供するために、公知の技術によってコーティングされうる。例えば、水溶性味マスキング物質(water soluble taste masking material)、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはヒドロキシプロピルセルロース、あるいは時間遅延物質、例えばエチルセルロース、酢酸酪酸セルロース(cellulose acetate buryrate)が用いられうる。
経口使用のための製剤はまた、ハードゼラチンカプセルとしても提供され、その中で活性成分は不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンとともに混合され、あるいはソフトゼラチンカプセルとしても提供され、その中で活性成分は水溶性担体、例えばポリエチレングリコール、または油媒体、例えばピーナッツ油、流動パラフィン、もしくはオリーブ油とともに混合されうる。
水懸濁液には、水懸濁液の製造に適した賦形剤とともに混合した活性物質が含まれる。このような賦形剤は、懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアカシアゴムであり;
分散剤または湿潤剤は、天然由来のリン脂質、例えばレシチン、あるいはアルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物(例えばポリオキシエチレンステアリン酸)、あるいはエチレンオキシドと長鎖の脂肪族アルコールの縮合生成物(例えばへプタデカエチレンオキシセタノール)、あるいはエチレンオキシドと、脂肪酸とヘキシトールから誘導した部分エステルの縮合生成物(例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール)、あるいはエチレンオキシドと、脂肪酸と無水ヘキシトールから誘導した部分エステルの縮合生成物(例えばモノオレイン酸ポリエチレンソルビタン)でありうる。水懸濁液にはまた、一つまたはそれ以上の防腐剤(例えばエチルp−ヒドロキシ安息香酸またはn−プロピルp−ヒドロキシ安息香酸)、一つまたはそれ以上の着色料、一つまたはそれ以上の香料、並びに一つまたはそれ以上の甘味料(例えばショ糖、サッカリンまたはアスパルテーム)も含まれうる。
油懸濁液は、植物油、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはココナッツ油中で、あるいは鉱油、例えば流動パラフィン中で、活性成分を懸濁することによって製剤化されうる。該油懸濁液には、増粘剤、例えば密ろう、固形パラフィンまたはセチルアルコールが含まれうる。甘味料、例えば上記に記載されたもの、および香料が添加されて味のよい経口製剤を提供しうる。これらの組成物は、抗酸化剤、例えばブチルヒドロキシアニソールまたはアルファトコフェノールの添加によって保存されうる。
水の添加による水懸濁液の製造に適した分散粉末および分散顆粒によって、分散剤または湿潤剤、懸濁剤および一つまたはそれ以上の防腐剤と混合した活性成分が提供される。適当な分散剤または湿潤剤および懸濁剤の例は、上記で既に言及されたものである。付加的な賦形剤、例えば甘味料、香料および着色料もまた提供されうる。これらの組成物は、抗酸化剤、例えばアスコルビン酸の添加によって保存されうる。
本発明の医薬組成物はまた、水中油型乳濁液の形態でもありうる。該油層は、植物油(例えばオリーブ油またはラッカセイ油)、あるいは鉱油(例えば流動パラフィン)あるいはこれらの混合物でありうる。適当な乳化剤は、天然由来のリン脂質(例えば大豆レシチン)、並びに脂肪酸と無水ヘキシトールから誘導したエステルまたは部分エステル(例えばモノオレイン酸ソルビトール)、並びに該部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物(例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール)でありうる。該乳濁液にはまた、甘味料、香料、防腐剤および抗酸化剤も含まれうる。
シロップおよびエリキシル剤は、甘味料、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールまたはショ糖とともに製剤化されうる。このような製剤にはまた、粘滑剤、防腐剤、香料および着色料並びに抗酸化剤も含まれうる。
医薬組成物は、無菌注射水溶液の形態でありうる。許容されるベヒクルおよび溶媒の中で、水、リンガー溶液および等張食塩液が用いられうる。
無菌注射製剤はまた、活性成分が油層中に溶解される無菌注射水中油型マイクロエマルジョンでもありうる。例えば、活性成分は最初に大豆油およびレシチンの混合物中に溶解されうる。該油溶液は、次いで水およびグリセロール混合物の中に導入され、加工されてマイクロエマルジョン(microemulation)を形成する。
注射溶液またはマイクロエマルジョンは、局所ボーラス投与によって患者の血流の中に導入されうる。あるいは、本化合物の一定の循環濃度を維持するような方法で上記溶液またはマイクロエマルジョンを投与するのが有利でありうる。このような一定濃度を維持するために、持続静脈内送達装置が利用されうる。このような装置の例は、Deltec CADD−PLUS.(登録商標)、モデル5400静脈内ポンプである。
医薬組成物は、筋肉内投与および皮下投与のために無菌注射水または油懸濁液の形態でありうる。この懸濁液は、上記で言及されてきたこれらの適当な分散剤または湿潤剤並びに懸濁剤を用いた公知の技術に従って製剤化されうる。該無菌注射製剤はまた、無毒の非経口的に許容される希釈剤または溶媒の無菌注射液または懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール溶液でもありうる。また、無菌固定油が溶媒または懸濁化剤として通常用いられる。この目的のために、いずれの刺激性の低い固定油、例えば合成モノ−またはジグリセリドも用いられうる。また、オレイン酸のような脂肪酸は、注射用の製剤における使用が認められる。
式Iの化合物はまた、薬物の直腸投与のための坐薬の形態でも投与されうる。これらの組成物は、薬物を、常温で固体だが直腸の温度で液体であるため直腸内で溶けて薬物を放出する適当な刺激性のない賦形剤に混合することによって製造されうる。このような物質には、カカオバター、グリセロゼラチン、硬化植物油、様々な分子量のポリエチレングリコールの混合物およびポリエチレングリコールの脂肪酸エステルが含まれる。
局所使用のために、式Iの化合物を含むクリーム、軟膏、ゼリー、溶液または懸濁液などが用いられる。(本出願の目的のため、局所投与には口腔洗浄薬および含嗽薬が含まれる。)
本発明の化合物は、適当な鼻腔内ベヒクルおよび送達装置の局所使用を経て、あるいは当業者に周知の経皮貼付のこれらの形態を用いた経皮経路を経て、鼻腔内型で投与されうる。経皮送達システムの形で投与されるために、もちろん投与量は投与計画の間、断続的よりはむしろ連続的である。本発明の化合物はまた、カカオバター、グリセロゼラチン、硬化植物油、様々な分子量のポリエチレングリコールの混合物およびポリエチレングリコールの脂肪酸エステルのような基剤を用いる坐薬としても送達されうる。
本発明に従って化合物がヒトの患者の中に投与される場合、毎日の用量は、年齢、体重、性別および個々の患者の応答、並びに患者の症状の重症度に従って一般に変化する用量で、処方する医師によって通常決定される。
固定用量として製剤化される場合、このような組み合わせの生成物によって、上記に記載された用量の範囲内で本発明の化合物が用いられ、その認められた用量の範囲内で他の医薬活性剤または治療が用いられる。式Iの化合物はまた、組み合わせ製剤が不適切である場合に、公知の抗癌剤または細胞傷害性薬物とともに連続的して投与されうる。本発明は投与の該順序に限らない;式Iの化合物は、公知の抗癌剤または細胞傷害性薬物の投与前または投与後に投与されうる。
製造方法
すべての温度は、特に断りがなければ摂氏温度(℃)である。緩衝液として0.1%TFAを含む90%メタノール水で溶離し、220nmでモニタリングするC18逆相(RP)カラム YMC S5 ODSカラムにおいて、分取逆相(RP)HPLC精製を行った。HPLC分析では、TFAの代わりに0.2%リン酸を用いた。すべての合成された化合物を、少なくともプロトンNMRおよびLC/MSによってキャラクタライズした。反応のワークアップの間、特に断りがなければ有機抽出液を硫酸マグネシウム(MgSO)で乾燥した。
反応式1
Figure 2008525503
医薬的に有用な様々なキナーゼインヒビター、例えば化合物4の製造における、用途の広い合成中間体としての、化合物2(N−((4−クロロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)メチル−N,N,N−トリエチルアンモニウムブロミド)の製造およびその適用のための一般的な反応式は、反応式1に記載される。
化合物1は、2段階のワンポットの手順によって化合物2に変換されうる。したがって、ラジカル開始剤、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)または過酸化ベンゾイル(Bz)の存在下、化合物1をN−ブロモサクシンイミド(NBS)と反応させることによって、中間体5−(ブロモメチル)−4−クロロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジンが得られる。この中間体をトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミンと反応させることによって、トリアルキルアンモニウム塩としての化合物2が全体的に高収率で得られる。一般に、例えばアセトニトリル、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、クロロホルム、シクロヘキサンの混合物、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドのような溶媒の存在下で該反応が起こる。
化合物2は、用途の広い合成中間体である。化合物2への様々な官能基の導入は、以下の方法において達成されうる。化合物2を1級アミンに量論量で反応させることによって、化合物3がHCl塩として得られ、それを塩基、例えば三級アミンの存在または非存在下で求核剤とさらに反応させて、目的の化合物4が得られうる。
拡張として、化合物2の合成方法およびその適用(反応式1)は、他の複素二環系、例えば化合物6での5−、6−、または7−((ジアルキルアミノ)メチル)−N−アリール−キナゾリン−4−アミンによって表されるキナゾリン類に適用されうる。また、化合物6は、化合物8(反応式2)によって表される医薬的に有用な様々なキナーゼインヒビターの製造に用いられうる。
反応式2
Figure 2008525503
実施例1
化合物2(R=Etの場合)の製造のための合成手順:
化合物10の製造:
Figure 2008525503
5−メチルピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(35.45g、MW=149.15、0.238mol)のトルエン溶液(500mL)へ、窒素下で1回でオキシ塩化リン(28mL、MW=153.33、46.06g、0.300mol、1.26当量)を加え、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(33mL、MW=129.25、24.49g、0.189mol、0.79当量)を加えた。反応混合物を室温から還流で5.5時間加熱した。HPLC分析によって、該反応が完了したことが示された。該反応混合物を、室温まで終夜冷却させた。トルエンを、回転蒸発によって減圧留去した。残留物を700mLの塩化メチレンに溶解し、氷冷した飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した(氷の存在下)。水層を200mLの塩化メチレンで一度抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過して減圧下で蒸発し、溶離剤として塩化メチレンを用いて、残留物をショートシリカゲルカラム(高さ〜5インチ)に通過させた。減圧下で溶媒を蒸発することによって化合物10を固形物として得た(31.92g、収率80%、MW=167.60)。
実施例2
化合物9の製造:
Figure 2008525503
2リットル丸底フラスコへ、化合物10(31.82g、0.190mol)、AIBN(3.38g、MW=177.99、0.019mol、0.1当量)、およびNBS(35.85g、MW=164.21、0.218mol、1.15当量)を加えた。該試薬を窒素下に置き、900mLの四塩化炭素を加えた。混合物を真空下で脱気し、窒素を再び導入した。この過程を二度繰り返した。該混合物を次いで室温から80℃まで1時間加熱した。室温まで冷却し、固形物をろ過によって除き、固形ケーキを別の100mLの四塩化炭素ですすいだ。有機層を合わせて、冷却(〜10℃)および希釈した重炭酸ナトリウム(10%飽和、500mLまで希釈)で洗浄し、続いて冷食塩水を加え、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。反応混合物を減圧下で濃縮し、生じた固形物を300mLのTHFに溶解した。60mLのトリエチルアミンを加え、混合物を終夜撹拌させた。新たに形成した固形物をろ過によって集め、別の200mLのTHFで洗浄し、続いて200mLのジエチルエーテルを加えた。固形ケーキを窒素の定常流の下で30分間乾燥し、さらに高真空下で数時間乾燥した。生じた粉末を200mLの無水ジエチルエーテルおよび200mLの無水アセトニトリル(CHCN)とともに2時間窒素下で撹拌した。固形物を次いでろ過によって集め、〜200mLの無水ジエチルエーテルですすいだ。窒素の定常流の下で乾燥し、続いて高真空下で49.66g(化合物10から全体で75%)の化合物9を粉末として得た。
化合物9の他の製造:
100mL丸底フラスコの中で、化合物10の4−クロロ−5−メチルピロロトリアジン(560mg、3.34mmol)のクロロベンゼンおよびシクロヘキサン混合溶液(8.3mL/8.3mL)を窒素で二度パージした。AIBN(54mg、0.33mmol)を加え、続いて室温でNBS(692mg、3.84mmol)を加えた。反応混合物を80℃の油浴中に入れ、1時間加熱し、次いで室温まで冷却した。主生成物は目的の5−臭素化化合物(73%、対応する5−メトキシ化合物によって決定、R=2.43分、2%の7−臭素化化合物、および9%の出発物質を回収)であった。トリエチルアミン(5mL)を加え、反応混合物を14時間撹拌すると不均一になった。THF(15mL)を上記の混合物の中に導入し、30分間勢いよく撹拌した。固形物をろ過し、THFで洗浄してHPLCによって純度約92%で固形物として化合物9を得た(1.07g、2.45mmol、収率73%)。注:HPLC条件:YMC S5 ODS 4.6x50mm、0.2%HPOを含む10−90%メタノール水、4分 グラジエント、島津製作所 SCL 10A システムにおいて220nmでモニターした。
実施例3
化合物11の製造:
[4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イルメチル]トリエチルアンモニウムブロミド塩酸塩
Figure 2008525503
化合物9(1.0g、2.2mmol)および3−クロロ−4−フルオロフェニルアミン(418mg、2.87mmol)のCHCl混合溶液(10mL)を、50℃で2時間加熱した。固形物をろ過し、CHClですすぎ、乾燥して化合物11を得た(1.24g、87.4%)。該化合物は、HPLC分析の保持時間=2.19分(クロモリス スピードロッド(Chromolith SpeedROD) 4.6x50mm、4分かけて0.1%TFAを含む10−90%メタノール水、4mL/分、220nmでモニタリング)、LC/MS M=376であった。
化合物12の製造:
Figure 2008525503
ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルエステル(4.1g、20.3mmol)のCHCN懸濁液(55mL)へ、70℃で化合物11(9.1g、18.4mmol)およびDIPEA(3.2mL、18.4mmol)のCHCN混合溶液(40mL)を液滴で40分間加えた。反応混合物を70℃で1時間撹拌し、次いでHO(155mL)をゆっくり加えた後、室温まで冷却した。固形物をろ過し、15%CHCN/HOですすぎ、次いでHOですすぎ、真空下で乾燥して化合物12を得た(7.84g、90%)。該化合物は、HPLC分析の保持時間=2.73分(クロモリス スピードロッド(Chromolith SpeedROD) 4.6x50mm、4分かけて0.1%TFAを含む10−90%メタノール水、4mL/分、220nmでモニタリング)、LC/MS M+1=475であった。
実施例4
5−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−N−4−ピリジニルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
Figure 2008525503
ピリジン−4−イルアミン(34mg、0.361mmol)のTHF混合溶液(500μl)へ、1N NaHMDSのTHF溶液(722μl、0.722mmol)を加えた。混合物を0℃まで冷却して、化合物9(125mg、0.27mmol)のDMF懸濁液(800μl)を加えた。該混合物をこの温度で0.5時間撹拌し、ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルエステル(144mg、0.72mmol)を冷却した混合物へ加えた。反応混合物を50℃まで10分間加熱し、濃縮してTHFを除去した。TFA(1mL)を加え、保護基が除去されるまで(2時間)、混合物を撹拌した。TFAを真空中で除去し、飽和NaHCOを加えた。該混合物をEtOAcで抽出し、抽出物を合わせて乾燥し、濃縮し、EtOでトリチュレートし、標題の化合物を得た(46mg、53%)。HPLC分析の保持時間=0.51分(クロモリス スピードロッド(Chromolith SpeedROD) 4.6x50mm、4分かけて0.1%TFAを含む10−90%メタノール水、4mL/分、220nmでモニタリング)、LC/MS M+1=324であった。
実施例5−8
Figure 2008525503
対応するアミンを利用して、実施例4における化合物と類似の方法を用いて化合物5−8を製造した。
Figure 2008525503
実施例9−43
Figure 2008525503
方法1
化合物(HPLCの注(a)で)を以下の標準的な方法によって製造した。
1ドラムのバイアルに、化合物9(55.0mg、0.16mmol)、アニリン(0.16mmol、1.0当量)およびCHCN(1mL)を加えた。混合物を65℃で終夜振った。この混合物へピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルエステル(34.9mg、0.17mmol)を加え、続いてDIEA(28μl、0.16mmol)を加えた。反応を65℃で3時間続けた。混合物を濃縮し;残留物をPrep HPLCによって精製し、目的の画分を収集し、濃縮した。得られた残留物を高真空下で終夜乾燥した。
上記の残留物へCHCl(1.5mL)およびTFA(0.2mL)を加え、反応混合物を室温で2時間振った。該混合物を濃縮し、終夜、高速真空(speed vacuum)下で乾燥して固形生成物を得た。該固形物が純粋でない場合にのみ、さらに分取(Prep)HPLCを用いた。
方法2
化合物(HPLCの注(b)で)を以下の標準的な方法によって製造した。
小さなバイアルの中で、化合物9(75mg、0.216mmol)およびアニリン(1.0当量、0.216mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド混合溶液(0.5mL)を、透き通った溶液が得られるまで70℃で3−5時間加熱した。HPLCを用いて反応の進行を追跡した。反応混合物を室温まで冷却し、ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルエステル(43mg、0.216mmol)を加え、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(75μl)を加えた。該反応混合物を再び70℃まで終夜加熱した。冷却し、該反応混合物をCHCl(0.5mL)で希釈し、0℃まで冷却した。TFA(1.0mL)を加え、混合物を外界温度で終夜撹拌した。溶媒を減圧留去し(高真空(speedVac))、残留物をメタノールの中に入れ、分取(Prep)HPLCによって精製して目的の生成物を得た。
Figure 2008525503
Figure 2008525503
Figure 2008525503
Figure 2008525503
Figure 2008525503
HPLC条件:
(a):(YMC S5 ODSカラム 4.6x50mm、4分かけて0.2%HPOを含む10−90%メタノール水、3mL/分、220nmでモニタリング)
(b):(クロモリス スピードロッド(Chromolith SpeedROD) 4.6x50mm、4分かけて0.1%TFAを含む10−90%メタノール水、4mL/分、220nmでモニタリング)
実施例75
化合物75Aの製造(C メチル):
Figure 2008525503
文献に従って製造した6−メチルキナゾリン−4(3H)−オン(395mg、2.47mmol)の乾燥トルエン混合溶液(5mL)へ、i−PrEtN(0.8mL)を加え、続いてPOCl(3.4mL)を加えた。混合物を120℃まで2時間加熱した。室温まで冷却した後、揮発物を減圧留去し、残留物をCHClに溶解し、冷却した半飽和NaHCO水溶液および5%クエン酸で洗浄し、無水MgSOで乾燥した。真空中で濃縮することによって、化合物75Aを固形物として得た(415mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): 9.00 (s, 1H), 8.04 (d, J = 1.86 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.61 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 1.86 Hz, J = 8.61 Hz, 1H), 2.62 (s, 3H).
化合物75B(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
類似の方法で、化合物75Bを5−メチルキナゾリン−4(3H)−オン(文献に従って製造した)から固形物として製造した。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): 8.96 (s, 1H), 7.94 (d, J = 8.52 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 7.17 Hz, J = 8.52 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.17 Hz, 1H), 3.05 (s, 3H).
化合物75C(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
類似の方法で、化合物75Cを7−メチルキナゾリン−4(3H)−オン(文献に従って製造した)から固形物として製造した。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): 8.93 (s, 1H), 8.09 (d, J = 8.50 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.50 (d, J = 8.50 Hz, 1H), 2.55 (s, 3H).
実施例76
化合物76A(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物9の製造方法に類似する方法を用いて、化合物76A(450mg)を化合物75A(397mg)から固形物として製造した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 9.23 (s, 1H), 8.51 (d, J = 1.39 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 8.66 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 1.39 Hz, J = 8.66 Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 3.26 (q, J = 7.16 Hz, 6H), 1.36 (t, J = 7.16 Hz, 9H).
化合物76B(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物9の製造方法に類似する方法を用いて、化合物76B(323mg)を化合物75B(373mg)から固形物として製造した(収率43%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.47 (s, 1H), 7.94 (m, 2H), 7.64 (dd, J1 = 6.8 Hz, J2 = 0.8 Hz, 1H), 5.38 (s, 2H), 3.07 (q, J = 7.2 Hz, 6H), 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 9H).
化合物76C(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物9の製造方法に類似する方法を用いて、化合物76C(450mg)を化合物75C(373mg)から固形物として製造した(収率60%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.41 (s, 1H), 8,22 (d, J=8.0 Hz, 1H) 7.92 (s, 1H), 7.68 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.71 (s, 2H), 3.24 (q, J = 7.1 Hz, 6H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 9H).
実施例77
化合物77A(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物76A(80mg、0.15mmol)およびm−メトキシアニリン(18mg、0.15mmol)の乾燥CHCN混合溶液(1.0mL)を75℃まで4.0時間加熱した。室温まで冷却した後、(3R,4R)−4−アジドピペリジン−3−オールの化合物47C(23.3mg、0.164mmol)およびトリエチルアミン(0.042mL、0.298mmol)の乾燥DMF混合溶液(2mL)を加え、反応混合物を電子レンジ(60Wの電力設定)の中で150℃で1.0時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合液を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせて、10%LiCl水溶液および食塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。真空中で濃縮することによって、化合物77Aを油状物として得、それを次の反応段階に用いた。
化合物77B(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物77Aの製造方法に類似する方法を用いて、化合物77B(31mg)を化合物76B(36mg)から固形物として製造した(収率94%)。
化合物77C(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物77Aの製造方法に類似する方法を用いて、化合物77Cを化合物76Cから固形物として製造した。化合物77Cは粗生成物であり、さらに精製せずに次の段階に用いた。HPLCの保持時間=1.325分、M+H=406。
実施例78
化合物78A(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物9の製造方法に類似する方法で、化合物78Aを化合物77Aから製造した。化合物78Aは固形物であり、HPLC分析の保持時間=1.068分(クロモリス スピードロッド(Chromolith SpeedROD)カラム4.6x50mm、4分かけて0.1%TFAを含む10−90%メタノール水、4mL/分、254nmでモニタリング)、LC/MS M+H=380である。
化合物78B(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物9の製造方法に類似する方法で、化合物78Bを化合物77Bから製造した。化合物78Bは固形物であり、HPLC分析の保持時間=1.202分(クロモリス スピードロッド(Chromolith SpeedROD)カラム4.6x50mm、4分かけて0.1%TFAを含む10−90%メタノール水、4mL/分、254nmでモニタリング)、LC/MS M+H=380である。
化合物78C(C メチル)の製造:
Figure 2008525503
化合物9の製造方法に類似する方法で、化合物78Cを化合物77Cから製造した。化合物78Cは固形物であり、HPLC分析の保持時間=1.108分(クロモリス スピードロッド(Chromolith SpeedROD)カラム4.6x50mm、4分かけて0.1%TFAを含む10−90%メタノール水、4mL/分、254nmでモニタリング)、LC/MS M+H=380である。

Claims (18)

  1. 式:
    Figure 2008525503
    [式中、
    A環は、−N−、−O−および−S−から選択される一つまたはそれ以上のヘテロ原子を適宜環中に含む5または6員環の環状炭素であるが;但し
    Xが
    Figure 2008525503
    である場合、A環は5員環芳香族複素環である;但し、形成される化合物は化学的に安定であり;
    は、アルキルまたは置換アルキル、アリールまたは置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
    およびRは独立して、水素、アルキルまたは置換アルキル、アルコキシまたは置換アルコキシ、アリールまたは置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;あるいは
    およびRは、隣接する窒素原子と一緒になって適宜置換された5−7員環の複素環を形成し、該環においては−N−、−O−および−S−から選択される一つまたはそれ以上の別のヘテロ原子を適宜含んでいてもよいが、但し、形成される化合物は化学的に安定であり;
    Xは、
    Figure 2008525503
    である]
    の化合物(IV)またはその医薬的に許容される塩もしくは立体異性体の製造方法であって、式:
    Figure 2008525503
    の化合物Iを活性化剤の存在下でN−ブロモサクシンイミドと反応させ、続いて、式(R)Nのトリアルキルアミンで処理して、式:
    Figure 2008525503
    [式中、RはC−Cアルキルである]
    の化合物IIを得、Rが上記で定義される式−RNHの1級アミンとその後反応させ、式:
    Figure 2008525503
    [式中、Rは上記と同義]
    の化合物IIIまたはその塩を得、塩基の存在下で式:
    Figure 2008525503
    [式中、RおよびRは先と同義]
    の求核剤と反応させて化合物IVを得る段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 活性化剤が2’,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)または過酸化ベンゾイルである、請求項1の方法。
  3. トリアルキルアミンがトリエチルアミンである、請求項1の方法。
  4. アセトニトリル、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、クロロホルム、シクロヘキサンの混合物、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドからなる群から選択される溶媒の存在下で反応が起こる、請求項1の方法。
  5. 最終段階において用いられる塩基がトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンである、請求項1の方法。
  6. 式:
    Figure 2008525503
    [式中、R、RおよびRは先と同義]
    の化合物4またはその医薬的に許容される塩の製造方法であって、式:
    Figure 2008525503
    の化合物1を活性化剤の存在下でN−ブロモサクシンイミドと反応させ、続いて、式(R)Nのトリアルキルアミンで処理して、式:
    Figure 2008525503
    [式中、RはC−Cアルキルである]
    の化合物2を得、Rが上記で定義される式−RNHの1級アミンとその後反応させて、式:
    Figure 2008525503
    [式中、Rは上記と同義]
    の化合物3またはそのHCl塩を得、塩基の存在下で式:
    Figure 2008525503
    [式中、RおよびRは先と同義]
    の求核剤と反応させて化合物4を得ることを特徴とする方法。
  7. 活性化剤が2’,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)または過酸化ベンゾイルである、請求項6の方法。
  8. トリアルキルアミンがトリエチルアミンである、請求項6の方法。
  9. アセトニトリル、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、クロロホルム、シクロヘキサンの混合物、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドからなる群から選択される溶媒の存在下で反応が起こる、請求項6の方法。
  10. 最終段階において用いられる塩基がトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンである、請求項6の方法。
  11. 式:
    Figure 2008525503
    [式中、R、RおよびRは先と同義]
    の化合物8またはその医薬的に許容される塩の製造方法であって、式:
    Figure 2008525503
    の化合物5を活性化剤の存在下でN−ブロモサクシンイミドと反応させ、続いて、式(R)Nのトリアルキルアミンで処理して、式:
    Figure 2008525503
    [式中、RはC−Cアルキルである]
    の化合物6を得、Rが上記で定義される式−RNHの1級アミンとその後反応させて、式:
    Figure 2008525503
    [式中、Rは上記と同義]
    の化合物7またはそのHCl塩を得、塩基の存在下で式:
    Figure 2008525503
    [式中、RおよびRは先と同義]
    の求核剤と反応させて化合物8を得ることを特徴とする方法。
  12. 活性化剤が2’,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)または過酸化ベンゾイルである、請求項11の方法。
  13. トリアルキルアミンがトリエチルアミンである、請求項11の方法。
  14. アセトニトリル、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、クロロホルム、シクロヘキサンの混合物、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドからなる群から選択される溶媒の存在下で反応が起こる、請求項11の方法。
  15. 最終段階において用いられる塩基がトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンである、請求項11の方法。
  16. 式:
    Figure 2008525503
    の化合物9またはその塩。
  17. 請求項1の方法によって製造される一つまたはそれ以上の化合物、並びにその医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
  18. 医薬的に許容される担体並びに一つまたはそれ以上の他の抗癌剤または細胞傷害性薬物と組み合わせた、請求項1の方法によって製造される一つまたはそれ以上の化合物を含む医薬組成物。
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