JP2008524600A - 多重化アッセイの較正及び定量化用の量子ドットコード化ビーズセット、及びその使用方法 - Google Patents

多重化アッセイの較正及び定量化用の量子ドットコード化ビーズセット、及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

多重化ビーズアッセイにおける分析物の定量化の改善を可能とする対照ビーズが開示される。対照ビーズは、滴定曲線の作成をもたらす様々な濃度の較正部分を有する。滴定曲線は分析物の濃度を定量化するために使用できる。滴定曲線はビーズから得られるシグナルを、そのビーズに結合した分析物の濃度(又は分子の絶対数)に関連付けるために使用できる。

Description

本発明は多重化ビーズ系アッセイの定量結果を向上するための対照ビーズの使用に関する。
関連出願の相互参照
本出願は2004年12月16日に出願した米国仮特許出願第60/637347号の優先権を主張し、この出願は援用して本明細書の一部をなす。
多数の分析物の迅速なスクリーニング及び測定を同時に円滑に行わせる、多重化アッセイが多く存在している。これらのアッセイにより、ライブラリーメンバーの個々のスクリーニングが時間及び資源の両面で法外に費用が嵩むことになってしまっていたような分析物のライブラリーを、化学、生物学、及び生物医学の研究者が容易にスクリーニングできるようになっている。
最もよく知られた多重化アッセイ様式は、二次元アレイである。本質的には、フォトリソグラフィ又は他の物理的方法を用いて、チップ上に素材の二次元格子を形成する。1種以上の分析物を含有することが疑われる試料をチップに接触させて、結合する分析物を検出する。このアッセイ形式は、Affymetrix、その他によって市販されている。
選択可能な多重化アッセイ形式は、フローサイトメトリーに基づき「液体アレイ」を形成するものである。ビーズを特定の比の複数染料で個々に標識して、対象の標的に連結させた「レポーター」に連結される複数標的と相互作用させる。かかるビーズを、フローサイトメトリーシステムを用いて個々に分析する。このアッセイ形式は、Luminex、Bio−Rad Laboratories、Qiagen、その他によって市販されている。
様々な市販の多重化システムの有用性に関わらず、それらにはすべて、圧縮されたダイナミックレンジの問題が伴う。基本的に、所望の標的との相互作用に由来するシグナル出力のダイナミックレンジは、標的による入力のダイナミックレンジに対して圧縮されている。この圧縮されたダイナミックレンジにより、標的分析物の正確な定量化が大幅に損なわれる。よって、この問題に対応して定量結果の向上を実現する、新規又は改良された多重化アッセイ法が必要とされている。
発明の概要
様々な較正部分を含む対照ビーズのセットを提供する。この対照ビーズは、滴定曲線の形成を可能とするために試料ビーズと組み合わせることができる。滴定曲線の使用によって、多重化アッセイにおける試料ビーズからの分析物濃度の定量性が改善される。
発明の詳細な説明
組成物及び方法は、様々な構成要素や工程を「含む」(「特に限定されないが、挙げられる」の意味として解釈される)という表現で記載しているが、これらの組成物及び方法は、該様々な構成要素及び工程「から実質的になる」又は「からなる」こともありえ、かかる語法は実質的にクローズド・メンバー群を定義するものとして解釈されるべきである。
本発明の態様には、多重化アッセイにおける対照ビーズのセットの調製及び使用が包含される。対照ビーズによって、滴定曲線の作成が図られ、これにより対象の分析物の定量的測定の質が高められる。「ビーズ」という用語によって、単一のビーズ、又はより一般的には単一種のビーズを言及できる。実際の実験室でのアッセイにおいては、数百又は数千の特定タイプのビーズを、単独又は複数タイプのビーズを混合したものとして使用することになるであろう。小球状ビーズは当技術分野において「ミクロスフェア」と称される場合もある。
材料−対照ビーズ
本発明の一実施形態は対照ビーズのセットに関するものである。このセットはコード化部分及び較正部分を含む複数のビーズを含んでおり、該コード化部分は複数のビーズ中に一定濃度で存在し、該較正部分は複数のビーズ中に様々な濃度で存在する。コード化部分はビーズ内部に存在させるか、ビーズ全体に分布させるか、又はビーズの表面若しくはその近傍に配置できる。較正部分はビーズ内部に存在させるか、ビーズ全体に分布させるか、又はビーズの表面若しくはその近傍に配置できる。濃度範囲は低濃度から高濃度までとすることができ、換言すると、ビーズは低絶対数から高絶対数までの範囲の較正部分をビーズ上に有することができる。対照ビーズは1以上、例えば、2、3、4、5、6等のコード化部分を含むことができる。対照ビーズは1以上、例えば、2、3、4、5、6等の較正部分を含むことができる。
ビーズは一般にどのようなタイプのビーズとすることもできる。例えば、ビーズはポリマービーズとすることができる。ポリマービーズの例としては、ポリスチレンビーズ、ポリ(エチルメタクリレート)ビーズ、ポリ(メチルメタクリレート)ビーズ、ポリアクリレートビーズ、デキストランビーズ、ホルムアルデヒドとの酸触媒反応によって架橋されたメラミン粒子、ポリラクチドビーズ及びポリ(e−カプロラクトン)ビーズが挙げられる。かわりに、ビーズはガラス、シリカ、セラミック、ジルコニア、チタニア、アルミナ、金、銀、パラジウムまたは白金であってもよい。ビーズは常磁性又は水に分散可能等のさらなる性質を有することができる。ビーズは通例、球状の形態であるが、必ずしもそうである必要はなく、桿状、楕円状、又は不定形等の他の形態とすることができる。
球状ビーズの場合、ビーズは通常いかなる径を有することもできる。径の例としては、約0.05μm、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約3μm、約4μm、約5μm、約6μm、約7μm、約8μm、約9μm、約10μm、約11μm、約12μm、約13μm、約14μm、約15μm、約20μm、約30μm、約40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm及びこれら任意の数値間の範囲が挙げられる。ビーズはすべてほぼ同一サイズを有するのが普通であるが、必ずしもその必要はない。
コード化部分及び較正部分は、種々の態様でビーズに結合できる。コード化部分及び較正部分は、同じ態様で、又は異なる態様でビーズに結合できる。例えば、コード化部分及び較正部分は、ビーズに共有結合したり、ビーズに静電的に結合したり、π−π相互作用によってビーズに結合したり、ファンデルワールス相互作用によってビーズに結合したり、ビーズ内部又はビーズ表面に物理的に組み込まれたりすることができる。コード化部分及び較正部分は、直接的にビーズに結合することも、又はリンカー若しくは他の中間物を介して間接的に結合することもできる。
コード化部分及び較正部分は一般に、何らかの検出可能な部分とすることができる。コード化部分と較正部分は、同じ又は異なることができるが、通常は異なっている。検出可能な部分は、直接検出可能であるか、又は間接的に検出可能とすることができる。直接検出可能な部分は、別の分子を添加することなしに検出できる。直接検出可能な部分の例として、半導体ナノ結晶、蛍光有機染料、蛍光蛋白質、放射性同位体等が挙げられる。かわりに、直接検出可能な部分はエッチングされたコード又はRFID(無線識別子)チップ等の物理的なものとすることもできる。間接的に検出可能な部分はいくつかの部分又は断片を有することができる。かかる例は共に検出可能な第1結合パートナー及び第2結合パートナーとすることができる。間接的に検出可能な部分の例としては、光又は色を放出する加負荷(strained)前駆体の切断等の、検出可能な産物を放出する化学反応を引き起こす酵素(発色するベータ−ラクタマーゼ酵素、又は発光するペルオキシダーゼもしくはホスファターゼ酵素等)が挙げられる。
現時点で好ましい実施形態において、コード化部分は直接検出可能であり、較正部分は間接的に検出可能である。コード化部分が1種以上の半導体ナノ結晶であることが現時点では好ましい。
ビーズのセットの具体例は、ビーズに埋設、含浸又は結合された1種以上の半導体ナノ結晶を有するビーズである。これらの半導体ナノ結晶は、コード化部分とすることができる。ビーズはその表面に少なくとも1種のビオチン化化合物を有することもでき、これが較正部分になる。ビオチン化化合物は標識アビジン又はストレプトアビジン蛋白質と相互作用できる。アビジン又はストレプトアビジン蛋白質の標識としては、半導体ナノ結晶、蛍光有機染料、放射性同位体等が挙げられる。さらなる具体例は、ビーズに埋設、含浸又は結合された1種以上の第1半導体ナノ結晶(コード化部分)、ビーズの表面に付着された少なくとも1種のビオチン化オリゴヌクレオチド(較正部分)を有するビーズである。ビオチン化オリゴヌクレオチドは、第2半導体ナノ結晶で標識されたストレプトアビジンを用いることによって検出できる。第1半導体ナノ結晶(単数又は複数種)及び第2半導体ナノ結晶は、別々に検出できるように、異なる波長の光を発することが好ましい。ビーズのセットは、その表面に同じビオチン化オリゴヌクレオチドを有することができるが、異なるビーズから様々なシグナルが生成されるように異なる濃度とする。対応する抗体とハプテン、抗DIG抗体とDIG、抗DNP抗体とジニトロフェノール、ニッケルNTAとポリヒスチジンタグ等の金属キレート剤、SH2ドメイン等といった、ビオチンの代替となるその他のものが多々存在する。化学反応は標識された実体をビーズに結合させるために用いることもできる。かかる化学反応としては、NHSエステルとアミン、アミノ酸カップリング化学反応等が挙げられる。
ビーズのセットにより生成されるシグナルは、好ましくは、滴定曲線の作成を円滑化するために広い範囲を有する。シグナルは、多種多様な方法によって生成できる。例えば、可視光、UV光の付加、レーザでの照射、レーザダイオードでの照射、LEDでの照射等によって、シグナルを生成できる。較正部分が最低濃度のビーズからのシグナルに対する較正部分が最高濃度のビーズからのシグナルの比は、好ましくは1より大きく、約1.1より大きく、約1.2より大きく、約1.3より大きく、約1.4より大きく、約1.5より大きく、約1.6より大きく、約1.7より大きく、約1.8より大きく、約1.9より大きく、約2より大きく、約3より大きく、約4より大きく、約5より大きく、約6より大きく、約7より大きく、約8より大きく、約9より大きく、約10より大きく、約100より大きく、約1,000より大きく、約10より大きく、約10より大きく、約10より大きく、約10より大きく、約10より大きく、約10より大きく、約1010より大きく、約1011より大きく、約1012より大きく、これら任意の数値間の範囲である。
材料−ビーズ混合物
本発明のさらなる実施形態は、分析物のアレイと相互作用するように構成された試料ビーズのセット、及び滴定曲線を作成できるように構成された対照ビーズのセットを含む組成物に関する。
試料ビーズのセットは、DNA、RNA、PNA、蛋白質、抗体、リガンド、受容体、脂質、多糖等の分析物と結合するように構成できる。分析物は、ビオチン化されているか、ビオチン化されていないかの何れかとすることができる。試料ビーズのセットは、特定の分析物の選択的な結合を可能にする捕捉部分のアレイを、それらの表面に有することができる。例えば、試料ビーズ(単数種又は複数種)は、第1オリゴヌクレオチドに相補的な配置との特異的ハイブリダイゼーションを許容する第1オリゴヌクレオチドをその表面に有することができ;第2ビーズ(単数種又は複数種)は、第2オリゴヌクレオチドに相補的な配置との特異的ハイブリダイゼーションを許容する第2オリゴヌクレオチドをその表面に有することができる、等である。捕捉部分は通常、対象の分析物と選択的に結合するように構成されている、いかなる材料又は化合物であることもできる。捕捉部分の例として、DNA、RNA、ペプチド、蛋白質、抗体等が挙げられる。試料ビーズのセットは、1種のコード化部分、又は2種以上のコード化部分を含むことができる。現時点で好ましい実施形態において、試料ビーズのセットは、コード化部分及び捕捉部分を含む。試料ビーズのセットは、1種又は複数種のコード化部分としてビーズに埋設、含浸、又はその他の方法で結合された1種以上の半導体ナノ結晶を有することができる。
ビーズの第2セットは、前の段落に記載の対照ビーズのセットの何れかとすることができる。
ビーズ混合物の具体的な例として挙げられるのは、ビーズに埋設、含浸、又はその他の方法で結合された1種以上の半導体ナノ結晶(第1コード化部分)、及びそれらの表面にオリゴヌクレオチドのアレイ(1種または複数種の、第1捕捉部分)を有する試料ビーズのセット;並びにビーズに埋設、含浸、又はその他の方法で結合された1種以上の半導体ナノ結晶(第2コード化部分)、及びそれらの表面にビオチン化オリゴヌクレオチド(較正部分)を有する対照ビーズのセットである。
キット
本発明のさらなる実施形態は、ビーズ組成物を備えたキットに関する。キットは、滴定曲線を得るためのプロトコル、及びの段落に記載のビーズ混合物の何れかを含むことができる。
滴定曲線の作成に使用する方法
本発明のさらなる実施形態は、上記の対照ビーズを用いて滴定曲線を作成する方法に関する。方法は、対照ビーズのセットを準備する工程であって、対照ビーズのセットがコード化部分及び較正部分を含む工程;コード化部分からシグナルを得る工程;較正部分からシグナルを得る工程;並びに較正部分から得られるシグナルから滴定曲線を作成する工程を含むことができる。対照ビーズのセットは様々な濃度の較正部分を有することができる。
滴定曲線作成工程は、通常の方法を用いて、較正部分から得られるシグナルを分析することを含むことができる。この方法は、線形一次多項、二次多項、三次多項、四次多項又はシグモイド適合の使用を包含できる。滴定曲線を、三次多項、四次多項、又はシグモイド適合の使用によって得ることが現時点では好ましい。
滴定曲線が一旦得られれば、その後の多重化分析物アッセイを新しい滴定曲線を作成せずに実施できる。あるいは、同時画像化又はフローサイトメトリー等の方法によって、多重化分析物アッセイと同時に滴定曲線を得ることができる。
コード化部分は一般にいかなるコード化部分とすることもできる。コード化部分は直接検出可能な部分又は間接的に検出可能な部分とすることができる。コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶であることが、現時点では好ましい。複数種の半導体ナノ結晶を用いる場合、それらから「バーコード」を作成できる。
較正部分は一般にいかなる検出可能な部分とすることもできる。較正部分は直接検出可能な部分又は間接的に検出可能な部分とすることができる。較正部分はハプテンとすることができる。較正部分がビオチン化化合物であることが、現時点では好ましい。較正部分がビオチン化オリゴヌクレオチドであることも、現時点では好ましい。ビオチン化化合物は、標識アビジン若しくはストレプトアビジン、又は較正部分に結合する他の材料の添加によって容易に検出できる。
この方法は、シグナルを得る前に、標識アビジン又は標識ストレプトアビジンにセットを接触させることをさらに含むことができる。具体的には、この方法は、シグナルを得る前に、少なくとも1種の半導体ナノ結晶で標識ストレプトアビジンに混合物を接触させることをさらに含むことができる。
多重化分析物アッセイにおける使用方法
上記の対照ビーズ、ビーズ混合物及びキットは多重化分析物アッセイの定量結果を改善するために使用できる。対照ビーズのセットの使用によって、1種以上の分析物の濃度を定量化するためにその後使用できる滴定曲線を作成することが可能になる。本発明者らは、滴定曲線を用いなければ、分析物の濃度とシグナルが直接相関しないことを見出した。従って、本発明の方法は、多重化分析物アッセイの精度を大幅に高めることがわかった。分析物は一般にいかなる分析物とすることもできる。分析物の例として、DNA、RNA、PNA、蛋白質、抗体、リガンド、受容体、脂質、多糖等が挙げられる。分析物は、ビオチン化されているか、又はビオチン化されていないかの何れかとすることができる。
本発明の一実施形態は、多重化アッセイにおいて少なくとも1種の分析物の濃度を定量する方法に関し、該方法は、試料ビーズのセット及び対照ビーズのセットを含む混合物を準備する工程であって、試料ビーズのセットが第1コード化部分及び少なくとも1種の分析物に選択的に結合する第1捕捉部分を含んでおり、対照ビーズのセットが第2コード化部分及び較正部分を含む工程;混合物を少なくとも1種の分析物を含有することが疑われる試料に接触させる工程;第1コード化部分からシグナルを得て、第2コード化部分からシグナルを得て、較正部分からシグナルを得る工程;較正部分から得られるシグナルから滴定曲線を作成する工程;並びに滴定曲線及び画像を用いて、少なくとも1種の分析物の濃度を定量する工程を含む。様々なシグナルの取得は、連続的(例えばフローサイトメトリー)又は同時(例えばビーズのアレイを同時に画像化する)に実施できる。
滴定曲線を作成する工程は、何らかの通常の方法を用いて、較正部分から得られるシグナルを分析することを含むことができる。方法は、線形一次多項、二次多項、三次多項、四次多項又はシグモイド適合の使用を包含できる。滴定曲線を、三次多項、四次多項又はシグモイド適合の使用によって得ることが、現時点では好ましい。
滴定曲線が一旦得られれば、その後の多重化分析物アッセイを、新しい滴定曲線を作成することなく実施できる。あるいは、同時画像化又はフローサイトメトリー等の方法によって、多重化分析物アッセイと同時に滴定曲線を得ることができる。
第1コード化部分は一般にいかなるコード化部分であることもできる。第1コード化部分は、直接検出可能な部分又は間接的に検出可能な部分とすることができる。第1コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶であることが、現時点では好ましい。複数種の半導体ナノ結晶を用いる場合、それから「バーコード」を作成できる。
第2コード化部分は一般にいかなるコード化部分とすることもできる。第2コード化部分は直接検出可能な部分、又は間接的に検出可能な部分とすることができる。第2コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶であることが、現時点では好ましい。複数種の半導体ナノ結晶を用いる場合、それから「バーコード」を作成できる。
第1コード化部分と第2コード化部分は、同じ又は異なることができる。ビーズの第1セットとビーズの第2セットの同定を円滑化するために、第1コード化部分と第2コード化部分が異なっていることが、現時点では好ましい。しかしながら、同じ化合物(1種又は複数種)/材料(1種又は複数種)である第1コード化部分及び第2コード化部分を有するが、異なる濃度存在するようにすることが可能である。
較正部分は一般にいかなる検出可能な部分とすることもできる。較正部分は直接検出可能な部分又は間接的に検出可能な部分とすることができる。較正部分はハプテンとすることができる。較正部分がビオチン化化合物であることが、現時点では好ましい。較正部分がビオチン化オリゴヌクレオチドであることも、現時点では好ましい。ビオチン化化合物は、標識アビジン若しくはストレプトアビジン、又は較正部分に結合する他の材料の添加によって容易に検出できる。
この方法は、シグナルを得る前に、標識アビジン又は標識ストレプトアビジンに混合物を接触させることをさらに含むことができる。具体的には、この方法は、シグナルを得る前に、少なくとも1種の半導体ナノ結晶で標識されたストレプトアビジンに混合物を接触させることをさらに含むことができる。
以下の実施例を挙げて、本発明の好ましい実施形態を説明する。以下の実施例に開示した技術は、本発明者(1名又は複数名)によって発見された、本発明の実施において良好に機能する技術を表し、よって、その実施に好ましい態様を構成するものと考えることができることは当業者によって理解されるはずである。しかし、当業者であれば、本明細書における開示に鑑み、本発明の範囲を逸脱することなく、開示した特定の実施形態を多々変更でき、そうしても同様又は類似の結果が得られることを理解すべきである。
実施例
実施例1:量子ドットナノ粒子の調製
量子ドットナノ粒子の調製は、当該技術分野において周知である。量子ドットの調製方法の例は、米国特許第6207299号、同第6322901号、及び同第6576291号、並びに刊行物「Alternative Routes toward High Quality CdSe Nanocrystal,」(Qu et. al.,Nano Lett.,1(6):333−337(2001))に記載されている。量子ドットナノ粒子は、Quantum Dot Corporation(Hayward,CA)より市販されている。量子ドットナノ粒子の調製は、多くの特許及び刊行物の主題になっており、以下にいくつかの例を挙げる。合金又は混合シェルの使用が、米国特許第6815064号に記載されている。プロモーターを用いて量子ドットコアを作製することが、米国特許公開第2003/0097976号(2003年5月29日公開)に記載されている。混合された疎水性/親水性ポリマー転移剤を量子ドットの表面に結合させる表面修飾法が、米国特許第6649139号に示唆されている。
実施例2:量子ドットナノ粒子含浸ミクロスフェアの調製
量子ドットナノ粒子含浸ミクロスフェアを作製する方法は、当技術分野において周知である。量子ドットナノ粒子含浸ミクロスフェアの調製は、多くの特許及び刊行物の主題になっており、以下にいくつかの例を挙げる。米国特許第6479146号には、分解可能なコロイドテンプレート上でナノコンポジット多層の静電的自己集合を使用する方法が記載されている。国際公開第00/77281号(2000年12月21日公開)には、多層コーティングを介した結晶の封入が記載されている。国際公開第01/51196号(2001年7月19日公開)には、ポリマー多層を用いる固体粒子のテンプレート法が記載されている。国際公開第99/47252号(1999年9月23日公開)には、層様の高分子電解質の自己集合を使用してナノカプセル及びマイクロカプセルを調製することが記載されている。米国特許第6548171B1号明細書及び同第6680211B2号には、蛍光ナノ結晶が埋設されたミクロスフェア記載されている。最後に、高分子電解質多層膜が、Park他、Langmuir 18:9600−9604(2002)によって成形された。
実施例3:結合較正ビーズの調製
以下のプロトコルを使用して、ほぼ等量の橙色及び赤色を発する量子ドットナノ粒子を組み込んでいるビーズを調製した。ビーズは、卓上遠心分離器又は磁気分離の何れかによって洗浄工程及び沈着工程の間に懸濁液から簡便に分離できる。球状ポリスチレン基材ビーズ(9μm、常磁性コア、非誘導化)は、Polymer Laboratories(Shropshire,UK)から購入した。基材ビーズ(20mg、4%溶液として500μL)を水洗し、次いでポリエチレンイミン(10mL、4%、約25,000g/モル分子量、Aldrich Chemical(St.Louis,MO))と30分間インキュベートした。このビーズを、水の中で撹拌しその後遠心分離して再懸濁することによって10回洗浄した。
洗浄工程の後、ビーズをさらに、両親和性ポリマーに可溶化した591nmで発光するCdSe/CdZnSコア−シェル量子ドットナノ粒子(68.07μL、8μM)、及び同様に調製した655nmで発光する量子ドットナノ粒子(40.23μL、8μM)と、3.4mLの水中で撹拌しながら1時間インキュベートした。量子ドットナノ粒子のインキュベーションの後、さらに一連の水洗(10回)を行い、4%ポリアクリル酸(約1,200g/モル分子量、Aldrich Chemical(St.Louis,MO))で30分間再懸濁させた。さらにまた10回水洗した後、ビーズを4%ポリエチレンイミン溶液で30分間再懸濁させた。ビーズを10回洗浄して、2mLの1%ポリアクリル酸中で保存した。
実施例4:ビーズへのビオチン化オリゴヌクレオチドの接合
以下の表1及び2の数値を用いて、ビオチン化及び非ビオチン化オリゴヌクレオチドの貯蔵混合物(各々、一級アミン官能基で5’端キャップしたもの)を、MES緩衝液(2−モルホリノエタンスルホン酸、100mM)中で最終総オリゴヌクレオチド濃度が2.5μMになるように調製した。EDC((1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩))貯蔵溶液を、EDC(1g)を25mLのMES緩衝液(100mM)と合わせることによって、MES中4%の濃度で調製した。量子ドットナノ粒子含浸ビーズ(実施例より;1反応につき100万個のビーズ)を水で洗浄し(3回)、次いで100mMのMES緩衝液で洗浄して(1回)、MES(10μL)に再懸濁させた。オリゴヌクレオチド貯蔵溶液(80μL)を、最終EDC濃度が2%になるように、EDC貯蔵溶液(90μL)と共にビーズ懸濁液と合わせた。こうして得られた反応懸濁液を混合し、その後Vortemp振盪培養器を用いて終夜、1500rpm、22℃にて反応させた。反応後、ビーズを洗浄して、500μLのPBS中で4℃にて保存した。
Figure 2008524600
Figure 2008524600
実施例5:アッセイ及びハイブリダイゼーションプロトコル
遺伝子パネル選択:適切な試料(例えば、細胞、組織等)から、例えば50の標的遺伝子を分析用に選択した。各標的遺伝子に対して1つの捕捉プローブを設計及び選択した。各捕捉プローブは、独自に光学的検出が可能な量子ドットナノ粒子含浸ビーズの1集団に接合させた。標的遺伝子及びスパイクしたオリゴヌクレオチドを増幅させ、米国特許第5514545号;第5545522号;第5716785号;及び第5891636号に開示のT7増幅法を用いて、ビオチンで標識した。
以下の3種の構成要素を、96ウェルマイクロタイタープレートの各ウェルに添加した。(a)例えば50のメンバーを備えた特定の遺伝子パネルにつき、独自にコード化された50ビーズのうちの1つに接合された、各遺伝子に対して1つの捕捉プローブ;(b)例えば20のメンバーの所定ハウスキーピング遺伝子の特定のパネルにつき、各ウェルに添加される独自にコード化された20ビーズのさらなるセットに接合された捕捉プローブの対応するセット;及び(c)各ウェルに添加される様々な対照としての機能を果たす、独自にコードされた20ビーズのさらなるセット。
結合較正ビーズ
結合較正ビーズは、ビオチン−オリゴの付着レベルを漸増させて各ウェルに添加される例えば9種の独自にコードされたビーズの1シリーズであって、実施例に記載の通りに調製する。結合検量線を、このシリーズから得られるシグナルから、各ウェルに対して作成する。このデータにより、1ビーズ当たり既知数のビオチンによって生成されるシグナルレベル(RFU)の情報が与えられる。次いでこのデータを使用して、各ウェル内の他の全ビーズからのシグナルを較正する。こうして、「較正RFU」すなわち、各ウェル内の独自にコード化された各ビーズについての、1ビーズ当たりのビオチン数が与えられる。較正RFUを用い、次の実施例に提示するデータ曲線適合アルゴリズムに示すような方法を使用して標的分子の数を定量化する。
ハイブリダイゼーション対照ビーズ
使用できるビーズのさらなるセットは、ハイブリダイゼーション対照ビーズである。これらのビーズは、1種以上の異なる定義済みオリゴヌクレオチド配列を表面に有する。ビオチン化逆相補オリゴヌクレオチドを、希釈系列に結合させて、システムのハイブリダイゼーションの有効性を試験できる。オリゴヌクレオチド配列は、独自なものであって、且つ対象の標的配列とはクロスハイブリダイズしないように設計できる。そのアッセイで既知配列の何れともハイブリダイズしないように設計したオリゴヌクレオチド配列を有する、非特異的ハイブリダイゼーション対照ビーズを使用することもできる。
ハイブリダイゼーション対照ビーズからの較正RFUを、コピー数に対してプロットして、例えば、生じたシグナルレベルが許容範囲にあるかどうか、プロトコルのハイブリダイゼーション工程が有効であったかどうか、反応が線形であるかどうか、及びバックグラウンドシグナルの高さはどの程度かについての情報を与える。非特異的ハイブリダイゼーション対照から、非特異的ハイブリダイゼーションのレベルに関する情報が得られる。
標識対照ビーズ
標識対照ビーズを使用し、陽性対照の一形式として作用させることができる。これらの既知配列の合成RNA転写物を、ビーズに接触させる前に試料に添加できる。合成RNA転写物を異なる濃度添加して、標識対照ビーズの応答を試験できる。増幅された転写物配列とハイブリダイズするように設計したオリゴヌクレオチド配列を有する標識対照ビーズを添加できる。合成RNA転写物及びそれらの相補体は、他の分析物配列と交差反応しないように設計する。
「較正RFU」を、標識対照ビーズの各々に対して作成する。標識対照ビーズ較正RFUを、試料標識及びスパイク標識工程に添加した「スパイク」の既知濃度に対してプロットする。これらのデータは、例えば、生じたシグナルレベルが許容範囲にあるかどうか、プロトコルの増幅/標識工程が有効であったかどうか、標識反応が線形であるかどうか、及びバックグラウンドシグナルの高さはどの程度かについての情報を与える。
機器対照ビーズ
機器対照ビーズも各ウェルに添加できる。このビーズは、例えば、655nmピークの発光量子ドット等の、レポーター量子ドットナノ結晶で染色されたビーズを含む。機器対照ビーズは、例えば655nm及び705nmの複数のレポーター色を有することができる。
典型的には、以下のビーズを50重アッセイ(すなわち、50の独自の標的遺伝子の発現の同時アッセイ)の各ウェルに添加する。表3にビーズのセットの例を示すが、ビーズの各々の数及びビーズの総数は変更できる。ウェル内のビーズの総数が数千であれば、ウェル内には各ビーズの同一性が多数存在する。
Figure 2008524600
実施例6:データ曲線適合アルゴリズム
1ビーズ当たりのビオチンの関数としての測定強度に対する、最適なデータモデル(曲線適合)を求めた。
二次、三次、及び四次多項、並びにシグモイド曲線の適合からの残差を算出して、スチューデントt検定によって比較した。その結果は、シグモイド、三次多項、及び四次多項適合がすべて、二次多項よりも有意に良好であったことを示唆する。四次多項適合は、三次多項又はシグモイド適合よりも有意に良好ではなかった。シグモイド適合と三次多項適合は、実験データの記述上、ほぼ同等であった。各OligoID標識に対するビオチン密度を、表4から割り出した。
Figure 2008524600
ビオチン密度の対数の関数として強度中央値の対数を適合させるべく、4種の関数を提起した。二次、三次、及び四次多項並びにシグモイドを、データモデルの関数形式用に選択した。提起したモデルに対する関数形式、最良適合パラメータ、及びrを表5に示し、さらに生データと共に図1にプロットする。
Figure 2008524600
精査によれば、二次多項適合が最も不良であり、その他のモデルは互いにかなり近い。これらの適合の質をより良く見極めるために、各適合に対する残差を図2に示す。三次多項、四次多項、及びシグモイドに対する残差を別々のグラフに示し、参照用に、二次多項に対する残差を各グラフに反復表示している。
データモデルの質を定量化するために0.95の信頼レベルでスチューデントt検定を用い、各レベルのビオチン密度での残差の統計的有意差について確認した。この方法は、別異のビオチンレベルでの適合の比較を可能とするために採用した。合併分散アプローチでは、ビオチン密度の関数として適合における差を認めることはできないはずである。各々の比較に対するp値(Ho:μ−μ=0)を、プロットの変数として図3に示す(μは、図3のx軸に沿って表示した適合の平均値を表し、μは、図3のy軸に沿って表示した適合の平均値を表す)。個々のグラフの各々は、ビオチン密度に対してp値をプロットしたものであり、実線は95%の信頼限界を表している。線よりも下の点は、そのビオチン密度での、適合「y」に比較した適合「x」に対する統計的有意差を表す。図3は、三次多項、四次多項、及びシグモイド適合残差がすべて、二次多項適合残差と異なっており、ほとんどのビオチンレベルで互いに識別できないことを示している。
図4は、片側t検定(Ho:μ−μ>0)についての結果を図3と同じ形式で表す。95%信頼限界を下回る点では、x軸上に表示の適合に対する残差の平均が、y軸上に表示の適合に対する残差の平均よりも大きいとの帰無仮説を却下する。ここでは予想通り、三次多項、四次多項、及びシグモイド適合残差がすべて、ほとんどのビオチンレベルで二次多項適合残差を下回ることが示されている。三次多項、四次多項、及びシグモイド適合残差を互いに識別できないので、これらの適合でより誤差が少ないのはどれかを言明することもできない。
実施例7:滴定曲線使用の有無の場合での分析物定量の比較
培養細胞を異なる化合物で、異なる濃度にて処理して、15種の試料を作製した。処理後に、細胞を溶解して、総RNAを抽出した。総RNA(100ng)を次いで、Eberwineプロトコルの変法によりT7で増幅した。試料を、全ウェルに入れた試料ビーズ及び対照ビーズの混合物を用いて個々に分析した。試料をビーズとハイブリダイズさせ、洗浄し、ストレプトアビジンQ655レポーターで染色し、洗浄して、Mosaic機器(Quantum Dot Corporation;Hayward,CA)で走査した。
15種の試料の各々に対する検量線についての生データを、Log10[ビオチン/ビーズ]に対してLog10[生RFU]を対比するようプロットした(図5に示す)。検量線の各々に対して較正されたデータを、Log10[ビオチン/ビーズ]に対してLog10[較正RFU]を対比するようプロットした(図6に示す)。
線形アルゴリズムを用いてデータを適合化して、y=0.581x−1.467の式を得た。ビオチン密度/ビーズの関数としての生シグナル(RFU)の傾きが約0.52、すなわち、ビオチン密度の2倍の増加に対してシグナルがわずか約1倍しか増加しないであることがわかった。ビオチン密度の4−logレンジに対して、生のシグナルダイナミックレンジを観察すると、1.95logであった。生の検量線データを較正すると、傾きは約0.99になり、シグナルダイナミックレンジを観察すると、3.9logであった。この結果、較正されたRFUはビオチン密度の変動をより厳密に反映することが観察され、生データにおける圧縮シグナルダイナミックレンジはビオチン密度の変動をより厳密に反映するように補正されていた。
次に、全ウェルのハイブリダイゼーション対照ビーズを用いて、較正の効果を評価した。ビオチン密度滴定(較正)曲線を用いて、生データを較正した。生データを、Log10[分子入力]に対してLog10[生RFU]を対比するようプロットした(図7に示す)。線形アルゴリズムを用いてデータを適合化して、y=0.5739x−2.1775の式と、0.99のR値を得た。同様に、Log10[分子入力]に対するLog10[較正RFU;1ビーズ当たりのビオチン]を図8に示す。線形アルゴリズムを用いてデータを適合化して、y=0.925x−3.5891の式と、0.99のR値を得た(図8に示す)。
ビオチン化オリゴの既知コピー数入力がハイブリダイゼーション対照滴定曲線で用いられるとすると、予測される傾きは1であり、シグナルダイナミックレンジは3logであると予測された。生データでは、約0.57の傾きと、約1.7logのシグナルダイナミックレンジが得られた。これはまた、生データが、既知の入力に対して変動及びレンジの双方で圧縮されたことを意味している。さらに、ハイブリダイゼーション対照からの生データに対する傾き及びシグナルダイナミックレンジについて得られた数値は、検量線からの生データに対して観察されたものと非常に類似していることが観察された。生データの較正により、今度はハイブリダイゼーション滴定曲線の傾きが0.93であって、ダイナミックシグナルレンジが2.8logという結果が得られた。シグナルの変動はハイブリダイゼーションへの入力の変動をより厳密に複製し、そしてシグナルダイナミックレンジは入力ダイナミックレンジをより厳密に複製した、という最終結果が得られた。ハイブリダイゼーション対照及びビオチン結合検量線に対する傾き及びシグナルダイナミックレンジの類似から、ハイブリダイゼーションシグナルの圧縮は、ビーズへのビオチン結合の結果であることが示唆された。
RNAスパイク滴定曲線は、既知のコピー数入力にて、T7増幅工程の前に各試料にスパイクされたRNAからなるものであった。ビオチン密度滴定(較正)曲線を用いて、生データを較正した。生データを、Log10[分子入力]に対してLog10[生RFU]を対比するようプロットした(図9に示す)。線形アルゴリズムを用いてデータを適合化して、y=0.581x−1.467の式と、0.96のR値を得た。同様に、Log10[分子入力]に対するLog10[較正RFU;1ビーズ当たりのビオチン]を図8に示す。線形アルゴリズムを用いてデータを適合化して、式y=0.988x−2.862、0.98のR値を得た(図10に示す)。
RNA転写物の既知コピー数入力で試料をスパイクしてRNA滴定曲線を形成するとすれば、予測される傾きは1であり、シグナルダイナミックレンジは3logであると予測された。生データでは、約0.58の傾きと、約1.6logのシグナルダイナミックレンジが得られた。これはまた、生データが、T7増幅への既知の入力に対して変動及びレンジの双方で圧縮されたことを意味している。さらに、ハイブリダイゼーション対照からの生データに対する傾き及びシグナルダイナミックレンジについて得られた数値は、検量線からの生データに対して観察されたものと非常に類似していることが観察された。生データの較正により、今度はハイブリダイゼーション滴定曲線の傾きが0.99であって、ダイナミックシグナルレンジが2.8logという結果が得られた。シグナルの変動はハイブリダイゼーションへの入力の変動をより厳密に複製し、そしてシグナルダイナミックレンジは入力ダイナミックレンジをより厳密に複製した、という最終結果が得られた。RNAスパイク滴定対照、ハイブリダイゼーション対照及びビオチン結合検量線に対する、傾き及びシグナルダイナミックレンジの類似から、ハイブリダイゼーションシグナルの圧縮は、ビーズへのビオチン結合の結果であることが示唆された。
対照ビーズセットと同様のウェルに、細胞に内在する遺伝子の発現レベルの分析用のビーズを入れた。これらの遺伝子についての発現レベルを、生シグナルを用いて評価した(図11)。ビオチン密度滴定(較正)曲線を用い、対照について上記の通りに生データを較正した(図12)。
シグナルダイナミックレンジ及び発現の変動の双方を、生データで圧縮した。較正されたデータから、遺伝子発現におけるより大幅なシグナルダイナミックレンジ及び変動が容易に観察されることが立証された。
本明細書において開示し請求する組成物及び/又は方法及び/又は装置のすべては、本明細書の開示に鑑み、過度の実験を必要とせずに作製し実行することができる。好ましい実施形態によって本発明の組成物及び方法を説明してきたが、本明細書に記載の組成物及び/若しくは方法及び/若しくは装置並びに工程又は方法の工程の配列において本発明の技術思想及び技術的範囲内で変更をなすことができることは当業者には明らかであろう。具体的には、本明細書に記載の試薬を、化学的及び物理的に関連する特定の試薬と置換してもよく、この場合、同じ又は類似の結果が得られるはずであることは明らかであろう。当業者にとって明らかな、かかる類似の置換及び修正はすべて、本発明の技術的範囲及び技術思想内に属するものと考える。
以下の図面は、本明細書の一部をなすものであり、本発明の特定の態様をさらに示すために添付する。本発明は、本明細書に示す具体的な実施形態の詳細な説明と組み合わせ、これらの図面の1以上を参照することによって、より充分に理解されるであろう。
実施例6からの生データに対する最良適合モデルのプロットを示す図である。 最良適合モデルからの残差を示す図である。 二次、三次、四次、及びシグモイド適合残差の比較を示す図である。 片側t検定を用いた、最良適合モデルの比較を示す図である。 Log10[ビオチン/ビーズ](x軸)に対するLog10[生RFU](y軸)のプロットを示す図である。 Log10[ビオチン/ビーズ](x軸)に対するLog10[較正RFU](y軸)のプロットを示す図である。 ハイブリダイゼーション対照ビーズについての、Log10[分子入力](x軸)に対するLog10[生RFU](y軸)のプロットを示す図である。 ハイブリダイゼーション対照ビーズについての、Log10[分子入力](x軸)に対するLog10[較正RFU;1ビーズ当たりのビオチン](y軸)のプロットを示す図である。 RNAスパイク試料についての、Log10[分子入力]に対するLog10[生RFU]のプロットを示す図である。 RNAスパイク試料についての、Log10[分子入力]に対するLog10[較正RFU;1ビーズ当たりのビオチン]のプロットを示す図である。 生データを用いて内在性遺伝子の発現レベルを示す図である。 生データを較正するビオチン密度滴定曲線を用いて内在性遺伝子の発現レベルを示す図である。

Claims (53)

  1. 多重化アッセイにおいて少なくとも1種の分析物の濃度を定量する方法であって、以下の工程を含む方法:
    試料ビーズのセット及び対照ビーズのセットを含む混合物を準備する工程であって、試料ビーズの前記セットが第1コード化部分、及び少なくとも1種の分析物に選択的に結合する第1捕捉部分を含んでおり、対照ビーズの前記セットが第2コード化部分及び較正部分を含む工程、
    前記少なくとも1種の分析物を含有することが疑われる試料に前記混合物を接触させる工程、
    第1コード化部分からシグナルを得る工程、
    第2コード化部分からシグナルを得る工程、
    前記較正部分からシグナルを得る工程、
    前記較正部分から得られるシグナルから滴定曲線を作成する工程、及び
    前記滴定曲線及び画像を用いて、前記少なくとも1種の分析物の濃度を定量する工程。
  2. 第1コード化部分から得られるシグナル、第2コード化部分から得られるシグナル及び前記較正部分から得られるシグナルを同時に得る、請求項1記載の方法。
  3. 対照ビーズの前記セットが前記較正部分を様々な濃度で有する、請求項1記載の方法。
  4. 滴定曲線を作成する工程が、前記較正部分から得られるシグナルを、一次多項、二次多項、三次多項、四次多項、又はシグモイド適合を用いて分析することを含む、請求項1記載の方法。
  5. 第1コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶である、請求項1記載の方法。
  6. 第2コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶である、請求項1記載の方法。
  7. 第1コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶であり、第2コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶である、請求項1記載の方法。
  8. 前記較正部分が直接検出可能な部分である、請求項1記載の方法。
  9. 前記較正部分が間接的に検出可能な部分である、請求項1記載の方法。
  10. 前記較正部分がビオチン化化合物である、請求項1記載の方法。
  11. 前記較正部分がビオチン化オリゴヌクレオチドである、請求項1記載の方法。
  12. 同時に画像化する工程の前に前記混合物を標識ストレプトアビジンに接触させることを更に含む、請求項1記載の方法。
  13. 同時に画像化する工程の前に、少なくとも1種の半導体ナノ結晶で標識されたストレプトアビジンに前記混合物を接触させることを更に含む、請求項1記載の方法。
  14. 試料ビーズの前記セットがポリマービーズである、請求項1記載の方法。
  15. 試料ビーズの前記セットがポリスチレンビーズである、請求項1記載の方法。
  16. 対照ビーズの前記セットがポリマービーズである、請求項1記載の方法。
  17. 対照ビーズの前記セットがポリスチレンビーズである、請求項1記載の方法。
  18. 前記少なくとも1種の分析物がDNA、RNA、PNA、タンパク質、抗体、リガンド、受容体、脂質又は多糖である、請求項1記載の方法。
  19. 前記少なくとも1種の分析物がDNAである、請求項1記載の方法。
  20. 前記少なくとも1種の分析物がビオチン化DNAである、請求項1記載の方法。
  21. 多重化アッセイにおいて少なくとも1種の分析物の濃度を定量する方法であって、以下の工程を含む方法:
    ビーズの第1セット及びビーズの第2セットを含む混合物を準備する工程であって、ビーズの第1セットが第1半導体ナノ結晶、及び少なくとも1種の分析物に選択的に結合するオリゴヌクレオチドを含んでおり、ビーズの第2セットが第2半導体ナノ結晶及びビオチン化オリゴヌクレオチドを含む工程、
    前記少なくとも1種の分析物を含有することが疑われる試料に前記混合物を接触させる工程、
    第3半導体ナノ結晶で標識されたストレプトアビジンに前記混合物を接触させる工程、
    前記混合物を同時に画像化して画像を生成する工程であって、前記画像が第1半導体ナノ結晶から得られるシグナル、第2半導体ナノ結晶から得られるシグナル及び第3半導体ナノ結晶から得られるシグナルを含む工程、
    第3半導体ナノ結晶から得られるシグナルから滴定曲線を作成する工程、及び
    前記滴定曲線及び前記画像を用いて、前記少なくとも1種の分析物の濃度を定量する工程。
  22. 滴定曲線を作成する方法であって、以下の工程を含む方法:
    対照ビーズのセットを準備する工程であって、前記対照ビーズのセットがコード化部分及び較正部分を含む工程、
    前記コード化部分からシグナルを得る工程、
    前記較正部分からシグナルを得る工程、及び
    前記較正部分から得られたシグナルから滴定曲線を作成する工程。
  23. 前記コード化部分から得られるシグナル及び前記較正部分から得られるシグナルを同時に得る、請求項22記載の方法。
  24. 対照ビーズの前記セットが前記較正部分を様々な濃度で有する、請求項22記載の方法。
  25. 滴定曲線を作成する工程が、前記較正部分から得られるシグナルを、一次多項、二次多項、三次多項、四次多項、又はシグモイド適合を用いて分析することを含む、請求項22記載の方法。
  26. 前記コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶である、請求項22記載の方法。
  27. 前記較正部分が直接検出可能な部分である、請求項22記載の方法。
  28. 前記較正部分が間接的に検出可能な部分である、請求項22記載の方法。
  29. 前記較正部分がビオチン化化合物である、請求項22記載の方法。
  30. 前記較正部分がビオチン化オリゴヌクレオチドである、請求項22記載の方法。
  31. 同時に画像化する工程の前に前記混合物を標識ストレプトアビジンに接触させることを更に含む、請求項22記載の方法。
  32. 同時に画像化する工程の前に、少なくとも1種の半導体ナノ結晶で標識されたストレプトアビジンに前記混合物を接触させることを更に含む、請求項22記載の方法。
  33. 対照ビーズのセットがポリマービーズである、請求項22記載の方法。
  34. 対照ビーズのセットがポリスチレンビーズである、請求項22記載の方法。
  35. 滴定曲線を作成する方法であって、以下の工程を含む方法:
    対照ビーズのセットを準備する工程であって、前記対照ビーズのセットが第1半導体ナノ結晶及びビオチン化オリゴヌクレオチドを含む工程、
    第2半導体ナノ結晶で標識されたストレプトアビジンに前記セットを接触させる工程、
    前記セットを同時に画像化して画像を生成する工程であって、前記画像が第1半導体ナノ結晶から得られるシグナル及び第2半導体ナノ結晶から得られるシグナルを含む工程、及び
    第2半導体ナノ結晶から得られるシグナルから滴定曲線を作成する工程。
  36. 対照ビーズのセットであって、
    コード化部分及び較正部分を含む複数のビーズを含んでおり、
    前記コード化部分が前記複数のビーズ中に一定濃度で存在し、
    前記較正部分が前記複数のビーズ中に様々な濃度で存在する、セット。
  37. 前記較正部分が前記ビーズの表面上にある、請求項36記載のセット。
  38. 前記ビーズが複数種の異なる較正部分を含む、請求項36記載のセット。
  39. 前記ビーズが球状である、請求項36記載のセット。
  40. 前記ビーズがポリスチレンビーズである、請求項36記載のセット。
  41. 前記ビーズの径が約0.1μm〜約100μmである、請求項36記載のセット。
  42. 前記コード化部分が直接検出可能な部分である、請求項36記載のセット。
  43. 前記コード化部分が間接的に検出可能な部分である、請求項36記載のセット。
  44. 前記コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶を含む、請求項36記載のセット。
  45. 前記較正部分が直接検出可能な部分である、請求項36記載のセット。
  46. 前記較正部分が間接的に検出可能な部分である、請求項36記載のセット。
  47. 前記較正部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶を含む、請求項36記載のセット。
  48. 前記較正部分が少なくとも1種のビオチン化化合物を含む、請求項36記載のセット。
  49. 前記較正部分が少なくとも1種のビオチン化オリゴヌクレオチドを含む、請求項36記載のセット。
  50. 前記コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶を含んでおり、
    前記較正部分が少なくとも1種のビオチン化化合物を含む、請求項36記載のセット。
  51. 前記コード化部分が少なくとも1種の半導体ナノ結晶を含んでおり、前記較正部分が少なくとも1種のビオチン化オリゴヌクレオチドを含む、請求項36記載のセット。
  52. 前記較正部分が最高濃度のビーズから得られるシグナルと前記較正部分が最低濃度のビーズから得られるシグナルの比が1.1より大きい、請求項36記載のセット。
  53. 対照ビーズのセットであって、
    半導体ナノ結晶及びビオチン化オリゴヌクレオチドを含む複数のビーズを含んでおり、
    前記半導体ナノ結晶が前記複数のビーズ中に一定濃度で存在し、
    前記ビオチン化オリゴヌクレオチドが前記複数のビーズ中に様々な濃度で存在する、セット。
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