JP2008524160A - インターフェロンβによるアジア人種におけるC型肝炎の治療 - Google Patents

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Abstract

本発明は、アジア人種に属する治療ナイーブ患者におけるHCV感染の治療のための医薬の製造における、IFN−βの使用に関する。

Description

本発明はウイルス性疾患の分野に関する。より具体的には、インターフェロン−αでの事前の治療を受けていないアジア人種の患者におけるHCV感染の治療のための医薬の製造のためのIFN−βの使用に関する。
肝炎ウイルスは、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルス、G型肝炎ウイルス及びE型肝炎ウイルスを含んで成るウイルスのファミリーである。
HCVは、少なくとも80%の輸血後肝炎症例及び孤発性急性肝炎症例の実施的な割合をもたらす。また、慢性肝炎、原因不明性肝硬変、及びHBVに関係しない肝細胞癌の多くの症例に関係する。感染は、最も一般的には、輸血又は静脈内薬物使用のいずれかにより血液を介して獲得される。ごく一部の外見上健康な人は、慢性HCVキャリアーであり、しばしば潜在性慢性肝炎又は肝硬変を有する。有病率は、地理的及び他の易学的要因により異なり、例えば、違法薬物の以前の使用を含む。
HCVは、本質的に混ざったクリオグロブリン血症、晩発性皮膚ポルフィリン症と関係し、約60〜80%のポルフィリン症患者はHCVを有するが、僅かなHCV患者しかポルフィリン症を発生しない。同様に糸球体腎炎及び他の「免疫」疾患も、HCV感染に関係するであろう。更に、最大25%のアルコール性肝疾患を有する患者もまたHCVを宿す。随伴性のアルコール及び薬物乱用は症例の一部しか説明されないために、この驚くべき頻度の関連性の理由は不明である。HCVは、アルコール誘発性肝臓障害を悪化させるように相乗的に作用し得、逆もまた同じである(http://www.merck.com/mrkshared/mmanual/section4/chapter42/42b.jsp)。
肝炎ウイルス中、C型肝炎は、初期疾病は通常軽度であるが、最大75〜80%の最も高い慢性の可能性を有する。結果として生じる慢性肝炎は、通常良性かつ無症候性であるが、最終的に少なくとも20%の患者が肝硬変にかかり、これは現れるまでに数十年かかる。慢性感染の非肝硬変ケースにおいて腫瘍は稀にしか現れないが、肝細胞癌はHCV誘発性肝硬変におけるリスクとなる。
現在、C型肝炎ウイルス(HCV)は、以前には非−A、非−B(NANB)肝炎と称されていた最も多い症例を生じるものとして知られる。この一本鎖のフラビウイルス様RNAウイルスは、大多数の輸血後及び孤発性NANB肝炎の原因である。複数のHCVサブタイプは異なるアミノ酸配列(遺伝子型)を伴い存在し、そしてこれらのサブタイプは地理的に異なり、そして疾患の病原性における役割を果たす。これには6つの主要なHCV遺伝子型が存在する(Simmonds, 1999)。具体的な遺伝子型は感染の予後を予想せず、治療応答の可能性を予測せず、そして多くの場合において治療の持続期間を決定する(Strader et al., 2004)。
HCV遺伝子型同定は、直接的な配列分析により、遺伝子型特異性オリゴヌクレオチドへのリバースハイブリダイゼーションにより、又は制限断片長多型の使用により行うことができる。試験は、臨床的使用、例えば、Trugene HCV5’NC遺伝子型同定キット(Visible Genetics, Toronto, Canada)(これは直接配列決定、続く参照配列データベースとの比較に基づく)、及びライン・プローブアッセイ(Inno LiPA HCVII, Innogenetics, Ghent, Belgium)(これは遺伝子型特異性オリゴヌクレオチドプローブでコーティングされたニトロセルロースストリップ上のPCR単位複製配列のリバースハイブリダイゼーションに基づく)(Ansaldi et al., 2001 ; Ross et al, 2000; Stuyver et al., 1996) のために利用できる。
HCVはまた、感染した人中でそのアミノ酸パターンを時間とともに変化することができ(疑似種)、そしてこの特性はワクチンの開発を妨害する。
上述のとおり、C型肝炎ウイルス(HCV)は、ほとんど全ての急性的に感染した個人において慢性感染の状態を生じる。慢性HCV感染(CHC)を伴う約20%の患者は、後の肝不全、門脈圧亢進症、腹水症、脳症、及び出血障害を伴う肝硬変にかかる(Alter M., 1992)。長期間の追跡は、これらの評価が保存的であること(Davis, 1990);更に、慢性HCV感染が肝細胞癌と強く関係していること(Tabor E. et al., 1992)を示唆する。
慢性C型肝炎は、現在、皮下に週に3回の3ミリオンIUのインターフェロン−αと経口で2回に分けた投与量において一日に1200mgのリバビリンの組み合わせで治療される。これはまず、患者の約3分の2における炎症を抑制する。応答者は、具体的なウイルス遺伝子型に依存して、6又は12ヶ月間のいずれかの期間治療されるが、治療を止めるとほとんどが再発する。成功的な長期疾患抑制は、全体の約30〜40%にすぎない。応答者は、一部、該ウイルス遺伝子型、ウイルス量、及び疾患の組織学的段階に依存する。最近開発された薬物分子の改変であるペグ化インターフェロン−αは、週に1回の注射を必要とするために、近い将来において標準的なインターフェロン−αと置き換えることができるだろう。
ICN Pharmaceuticals, Inc., Costa Mesa, Calif.から入手可能なリバビリン、1−D−リボフラノシル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミドは、Merck Index, 化合物番号SI99, 第11版に記載されている。その製造及び処方は、米国特許第4,211 ,771号に記載されている。該発明はまた、リバビリンの誘導体の使用を意図する(例えば、米国特許第6,277,830号を参照のこと)。
インターフェロン(IFN)は、ウイルス感染の応答において身体により産生される糖タンパク質である。これらは、保護された細胞中のウイルスの増殖を阻害する。インターフェロンは、種特異性であり、すなわち、1つの種により産生されたIFNは、同じ又は密接に関係する種の細胞においてのみ抗ウイルス活性を刺激する。IFNは、抗腫瘍及び抗ウイルス活性の可能性のために開発されたサイトカインの最初のグループであった。
3つの主なIFNは、IFN−α、IFN−β及びIFN−γと称される。このような主な種類のIFNは、これらの起始細胞に従い最初に分類された(白血球、線維芽細胞又はT細胞)。しかしながら、いくつかのタイプが1つの細胞により産生されうることが明らかになってきた。従って、現在、白血球IFNはIFN−α、線維芽細胞IFNはIFN−β、そしてT細胞IFNはIFN−γと称される。また、「Namalwa」細胞株(バーキットリンパ腫に由来する)において産生されたIFNの4番目のタイプのリンパ芽球様IFNは、白血球及び線維芽細胞IFNの両方の混合物を産生するようである。
ヒト線維芽細胞インターフェロン(IFN−β)は、抗ウイルス活性を有し、そしてまた腫瘍性細胞に対するナチュラルキラー細胞を刺激することができる。これは、ウイルス及び二本鎖RNAにより誘発される約20,000Daのポリペプチドである。組換えDNA技術によりクローン化された線維芽細胞インターフェロンのための遺伝子のヌクレオチド配列から、Derynk(1980)らは、該タンパク質の完全アミノ酸配列を推定した。これは166のアミノ酸長である。
Shepard et al., 1981は、その抗ウイルス活性を破壊する塩基842における突然変異(141位においてCys→Tyr)、及びヌクレオチド1119〜1121の欠失を伴う変異体クローンを記載する。
Mark et al. 1984は、17位においてCys→Serのアミノ酸スイッチを生じる塩基469(T)を(A)で置き換えることにより人工突然変異を挿入した。生じたIFN−βは、「未変性」IFN−βとして活性であり、そして長期の保存(−70℃)において安定であることが報告された。
Rebif(登録商標)(組換えヒトインターフェロン−β−1a)は、多発性硬化症(MS)の治療に使用される薬物である。Rebif(登録商標)は、インターフェロン(IFN)−β−1aであり、哺乳類細胞株から産生される。
慢性C型肝炎のための完全に有効な治療法は存在しない。上述のとおり、従来、最も優れた結果は、インターフェロン−αにより得られている。多くの臨床医は、HCV感染の不確かな自然史及びインターフェロン−αに関する毒性のために、慢性C型肝炎を伴う患者のみを観察する。
慢性C型肝炎を伴う大抵の患者は、インターフェロン−αでの治療に対する完全な応答を達成しない。6ヶ月間投与されたインターフェロン−αの制御試験は、治療の終了時において40〜50%の患者において血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の正常化をもたらしたが、この応答は15〜25%しか維持されなかった(Hoofnagle JH et al., 1997)。
用量増大及び増加した治療期間は、持続性の応答において微増をもたらすが、増大した費用コスト及び毒性をもたらす(Poynard T. et al., 1996)。更に、より高用量の利点はしばしば一過性であり、そして通常、治療の中断後に再発する(Lindsay KL et al., 1996)。
35人のインターフェロン−αに対する非応答者の実験は、6〜12ヶ月の治療の延長、インターフェロン−αの用量の増加、組換え型からリンパ芽球様インターフェロンの治療の切り替え、あるいはステロイドの使用による利点がないことを報告する(Piccinino F et al., 1993)。
インターフェロン−αに対する応答の喪失を追跡するHCV感染の自然史は、十分に研究されていないが、28人の患者を治療後少なくとも2年間追跡するある研究において、16ヶ月において最終的に寛解するケースが1つだけ見つかっている(ALTの正常化及びHCV RNAの消失)(Takeda T et al., 1993)。
いくつかの要因が、インターフェロン−αの持続性の応答のより高い可能性に関連すること:非1型遺伝子型、低血清HCV RNA濃度、感染のより短い期間、より少ない体重、肝臓組織診における穏やかな活性、肝硬変の不存在及び低レベルの血清フェリチン、鉄、トランスフェリン飽和及び肝臓鉄濃度長期間、が見出された(Schvarcz R et al., 1989, Bacon BR et al., 1995, Conjeevaram HS et al., 1995, Bonkovsky HL et al., 1997)。
WO 03/101478は、インターフェロン−αの治療後に持続性応答を達成することに失敗した慢性C型肝炎を伴う患者が、インターフェロン−βで治療することができることを開示する。
これに付け加えて、急性HCV感染のインターフェロン−βの治療は、14人中1人だけの対照と比較して、11人中7人の患者が1年でALTの持続的な正常化を達成したことが報告されている。
日本において、天然IFN−βは、慢性C型肝炎の治療に使用されており、そして6〜8週間で3〜6MIUの1日量が静脈内投与される治療法が推奨されている(Habersetzer et al. 2000を参照のこと)。
非アジア人種のHCV患者におけるIFN−βの筋肉内投与の極めて乏しい臨床的有効性(週3回3MU(tiw))が示されている(Perez R. et al., 1995)。
非アジア人種(コーカサス人種)のGCV患者において、組換えIFN−βの皮下投与(9又は12MU)は、少なくとも患者のグループにおいて有効であることを示している(Habersetzer et al., 2000)。
Kishiara et al. (1995)は、IFN−αに応答しないHCVの患者に対して6MIUの用量で静脈内に投与される天然IFN−βでの治療を開示する。
発明の概要
本発明の対象は、インターフェロン−αでの事前の治療を受けていないアジア人種の患者におけるHCV感染の治療のための医薬の製造のためのIFN−βの使用である。
本発明のさらなる対象は、インターフェロン−αでの事前の治療を受けていないアジア人種の患者におけるリバラリンとの組み合わせにおけるIFN−βの使用である。
発明の詳細な説明
本発明は、IFN−βがインターフェロン−αで以前に治療されていないアジア人種の患者において有利な効果を有することを示す臨床試験に基づく。
従って、本発明に従い、IFN−β、あるいはIFN−β活性を有するその変異体/突然変異タンパク質、官能性誘導体、活性断片又は融合タンパク質は、インターフェロン−αで以前に治療されていないアジア人種の患者におけるC型肝炎ウイルス(HCV)感染の治療のための医薬の製造において使用される。
本発明に従い治療される患者は、通常の抗−HCV治療であるインターフェロン−αでの事前治療を受けていない。これらの患者は、本明細書中「治療−ナイーブ」又は「インターフェロン−α−ナイーブ」とも称する。
本発明の好ましい態様において、該患者は既知の抗−HCV薬物(例えば、リバビリン)での如何なる治療も受けていない。また、好ましくは、患者は、本発明に従いIFN−β受ける前に抗−HCV薬物の組み合わせを受けていない。好ましくは、患者は本発明に従いIFN−β治療を開始する前に、IFN−α及びリバビリンの組み合わせで治療されていない。
本発明において使用される「インターフェロン−β(IFN−ベータ又はIFN−β)」は、ヒト線維芽細胞インターフェロンを含むことを意図し、これは未変性であってよく、すなわち、天然源から精製され、あるいは原核生物源(例えば、大腸菌(E.coli))又は真核生物宿主細胞、例えば、イースト菌若しくは哺乳類細胞からDNA組換え技術により得られる。哺乳類細胞、例えば、中国ハムスター卵巣細胞(CHO)又はヒト細胞は、組換えIFN−βの産生のための好ましい宿主である。該IFN−βは、グリコシル化又は非グリコシル化されてもよい。本明細書において使用される「インターフェロン−β」の語は、天然インターフェロン−β、並びに、原核生物(例えば、大腸菌(E.coli))又は真核生物(例えば、CHO)宿主から組換え手段により産生されたインターフェロン−βを包含する。本発明に従い使用されるIFN−βが、非グリコシル化である(例えば、大腸菌(E.coli)において産生される)場合、グリコシル化IFN−βのものに匹敵する生物学的又は薬理学的効果を得るために、より多量のIFN−βを投与することが好ましい。例えば、非グリコシル化IFN−βの量は、匹敵する活性を得るために、好ましくはグリコシル化IFN−βの量よりも約10倍多く投与される。本明細書において使用される「インターフェロン−β」の語はまた、IFN−βの官能性誘導体、突然変異タンパク質、類似体、及び断片又は融合タンパク質を包含する。
好ましくは、本発明において使用されるIFN−βは、アボネックス(Avonex)(登録商標)、ベタセロン(Betaseron)(登録商標)であり、またより好ましくはレビフ(Rebif)(登録商標)である。
レビフ(Rebif)(登録商標)(インターフェロン−β−1a)は、約22,500ダルトンの分子量を有する、精製された166のアミノ酸糖タンパク質である。これは、ヒトインターフェロン−β遺伝子が導入された遺伝子改変中国ハムスター卵巣細胞を使用した組換えDNA技術により産生される。レビフ(Rebif)(登録商標)のアミノ酸配列は、天然線維芽細胞由来ヒトインターフェロンβのものと同定される。天然インターフェロンβ及びインターフェロンβ−1a(レビフ(Rebif)(登録商標))は、単一のN結合複合体炭水化物部分を含有するそれぞれによりグリコシル化される。
世界保健機構天然型インターフェロンβ標準(インターフェロンの第二国際規格, Human Fibroblast GB 23 902 531)に対して校正した標準品を使用したところ、レビフ(Rebif)(登録商標)は、WISH細胞及び水疱性口内炎ウイルスを使用したin vitro細胞変性効果バイオアッセイにおいて測定された1mgのインターフェロン−β−1aあたり約270ミリオン国際単位(MIU)の抗ウイルス活性を有する。
Figure 2008524160
該方法を使用したところ、レビフ(Rebif)(登録商標)44mcgは、約12MIUの抗ウイルス活性を有する。
本明細書において使用される「官能性誘導体」は、IFN−βの誘導体、及びその変異体又は突然変異タンパク質、及び融合タンパク質を網羅し、これらは当業界において既知の手段により、残基上の側鎖として生じる官能基、又はN−若しくはC−末端基から調製することができる。これらの官能性誘導体は、これらが医薬的許容性を維持する限り、すなわち、これらが該タンパク質の活性を破壊せず、IFN−βの活性と実質的に同等か、あるいはそれよりも優れており、そしてこれらを含有する組成物において毒性を与えない場合に限り、本発明中に含まれる。
これらの誘導体は、例えば、ポリエチレングリコール側鎖を含んでよく、これは該タンパク質のほかの特性、例えば、安定性、半減期、生物学的利用能、人体による耐性、又は免疫原生を改善することができる。この目的を達成するために、IFN−βは、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)と連結することができる。PEG化は、例えば、WO 92/13095に記載される、既知の方法により行うことができる。特に、PEG−IFNは、WO 99/55377の教示に従い調製することができる。
従って、好ましい態様において、IFN−βの官能性誘導体は、アミノ酸残基の1又は複数の側鎖として生じる1又は複数の官能基に付着した少なくとも1つの部分を含んで成る。該部分がポリエチレングリコール(PEG)部分である場合の態様は極めて好ましい。本発明に従い、いくつかのPEG部分もまた該IFN−βに付着することができる。
ほかの誘導体は、カルボキシル基の脂肪族エステル、アンモニア又は第1級若しくは第2級アミンとの反応によるカルボキシル基のアミド、アシル部分と形成されるアミノ酸残基の遊離アミノ基のN−アシル誘導体(例えば、アルカノイル又は炭素環式アロイル基)、又はアシル部分と形成される遊離ヒドロキシル基のO−アシル誘導体(例えば、セリル又はスレオニル残基のもの)を含む。
本発明において使用される「変異体」又は「突然変異タンパク質」は、野生型IFN−βと比較して生じた生成物の活性が相当に減少することなく、天然型IFN−βの1又は複数のアミノ酸残基が、異なるアミノ酸残基により置き換えられ、又は欠失し、あるいは1又は複数のアミノ酸残基が該天然型IFN−β配列に加えられている、IFN−βの類似体を意味する。これらの突然変異タンパク質は、既知の合成、及び/又は部位特異的変異誘発技術、又はそれに適当ないずれかの他の既知の技術により調製される。
本発明に従う「変異体」又は「突然変異タンパク質」の語は、米国特許第4,738,931号に開示されるとおり、ストリンジェントな条件下においてIFN−βをコードするDNA又はRNAとハイブリダイズする核酸、例えば、DNA又はRNAによりコードされるタンパク質を含む。
「ストリンジェント条件」の語は、当業者に慣習的に「ストリンジェント」と呼ばれるハイブリダイゼーション、及び続く洗浄条件を意味する。例えば、Ausubel et al., Current Protocols in Molecular Biology, supra, Interscience, N. Y., §§6.3 and 6.4 (1987, 1992)を参照のこと。制限することなく、ストリンジェント条件の例は、例えば5分間にわたって2×SSC及び0.5%SDS中で、15分間にわたって2×SSC及び0.1%SDS中で、30〜60分間にわたって37℃で0.1×SSC及び0.5%SDS中で、次いで30〜60分間にわたって68℃で0.1×SSC及び0.5%SDS中で、研究中のハイブリッドの計算上のTmを12〜20℃下回る温度で洗浄する洗浄条件を含む。当業者に明らかなように、ストリンジェント条件が、DNA配列、オリゴヌクレオチド・プローブ(10〜40塩基)又は混合型オリゴヌクレオチド・プローブの長さにも依存する。混合型プローブが使用される場合、SSCの代わりに塩化テトラメチルアンモニウム(TMAC)を使用することが好ましい。上述のAusubelを参照されたい。
同一性は2又はそれ以上のポリペプチド配列間又は2又はそれ以上のポリヌクレオチド配列間の、これらの配列を比較することにより決定された関係を反映する。一般に、同一性は、比較される配列の全長にわたる、2つのポリヌクレオチド配列又は2つのポリペプチド配列のそれぞれの正確なヌクレオチド間又はアミノ酸間の一致を意味する。
正確な一致がない配列の場合、「同一性%」を決定することができる。一般に、比較されるべき2つの配列をアラインメントすることにより、配列間の最大相関を提供する。このことは、アラインメント度を高めるために、一方又は両方の配列内に「ギャップ」を挿入することを含む。比較される配列のそれぞれの全長にわたって(いわゆる広範囲アラインメント、同じ又は極めて類似した長さの配列に特に好ましい)、あるいはより短く画定された長さにわたって(いわゆる局所アラインメント、等しくない長さの配列により適している)、同一性%を見極めることができる。
2又はそれ以上の配列の同一性及び相同性を比較する方法が当業者によく知られている。従って、例えば、Wisconsin Sequence Analysis Package, version 9.1 (Devereux J他、1984)において入手可能なプログラム、例えばプログラムBESTFIT及びGAPを使用することにより、2つのポリヌクレオチド間の同一性%、及び2つのポリペプチド配列間の同一性%及び相同性%を決定ことができる。BESTFITは、Smith及びWaterman (1981)の「局所的相同性」アルゴリズムを使用し、そして2つの配列間の最良の類似性単一領域を見いだす。配列間の同一性及び/又は類似性を見いだすための他のプログラム、例えばBLASTプログラム群(www.ncbi.nlm.nih.govのNCBIのホームページを介してアクセス可能なAltschul S F他、1990, Altschul S F他、1997)及びFASTA(Pearson W R, 1990; Pearson 1988)も当業者に知られている。
このようないずれかの変異体又は突然変異タンパク質は、好ましくはIFN−βのものと十分に複製可能なアミノ酸配列を有し、例えば、実質的にIFN−βに類似する活性を有する。いずれかの変異体又は突然変異タンパク質がIFN−βと同様の活性を有するか否かを評価するための官能性アッセイは、例えば、WISH細胞中の水疱性口内炎ウイルスの細胞変性効果におけるインターフェロンの活性を測定するアッセイであり、例えば、Youcefi et al., 1985に記載されている。従って、慣習的な実験手段によりいずれかの突然変異タンパク質が実質的にIFN−βと同じ活性を有するか否かを測定することができる。
好ましい態様において、このようないずれかの変異体又は突然変異タンパク質は、例えば、米国特許第4,738,931号に開示されるとおり、IFN−βの配列と少なくとも40%の同一性又は相同性を有する。より好ましくは、これは少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、又は最も好ましくは少なくとも90%の同一性又は相同性を有する。
本発明に従い使用することができるIFN−βの突然変異タンパク質、又はこれをコードする核酸は、本明細書中に供された教示内容及び指針に基づいて、必要以上の試験を行うことなしに当業者によって慣習的に得ることができる置換ペプチド又はポリヌクレオチドと実質的に対応する配列の有限集合を含む。
本発明に従う突然変異タンパク質の好ましい変化は、「同類」置換として知られるものである。IFN−ベータポリペプチドの同類アミノ酸置換は、群の員の間の置換が分子の生物学的機能を保存するという十分に類似の物理化学的特性を有する、群内の同義アミノ酸を含むことができる(Grantham, 1974)。特にアミノ酸の挿入又は欠失が少数のアミノ酸、例えば30個未満、好ましくは10個未満のアミノ酸に関与するにすぎない場合、そして機能的なコンフォメーションにとって重大なアミノ酸、例えばシステイン残基を除去又は置換しない場合には、アミノ酸の挿入及び欠失を上記配列内で、これらの機能を変化させることなしに行うことができることは明らかである。このような欠失及び/又は挿入によって生成されたタンパク質及び突然変異タンパク質は、本発明の範囲内に含まれる。
好ましくは、同義アミノ酸基は、表Iに定義されるものである。より好ましくは、同義アミノ酸基は、表IIに定義されるものであり、そして最も好ましくは、同義アミノ酸基は、表IIIに定義されるものである。
Figure 2008524160
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本発明において使用するための、IFN−βの突然変異タンパク質を得るのに使用することができるタンパク質中のアミノ酸置換を生成する例は、Mark他の米国特許第4,959,314号、同第4,588,585号、及び同第4,737,462号の各明細書;Koth他の米国特許第5,116,943号明細書、Namen他の米国特許第4,965,195号明細書;Chong他の米国特許第4,879,111号明細書;及びLee他の米国特許第5,017,691号明細書に示されているような、任意の周知の方法工程;及び米国特許第4,904,584号明細書(Shaw他)に示されたリシン置換型タンパク質を含む。
インターフェロン変異体の特別な種類は近年説明されている。いわゆる「コンセンサスインターフェロン」は、IFNの非自然発生変異体である(米国特許第6,013,253号)。コンセンサスインターフェロンもまた本発明に従い使用することができる。
本明細書において使用されるIFN−βの「官能性誘導体」は、当業界において既知の手段により、残基上の側鎖として生じる官能基、又はN−若しくはC−末端基から調製することができ、そしてこれらが医薬的許容性を維持する限り、すなわち、上述のとおりこれらが該タンパク質の活性、すなわち対応する受容体と結合しそして受容体シグナル伝達を惹起する能力を破壊せず、そしてこれを含有する組成物において毒性を与えない場合に限り、本発明中に含まれる。誘導体は化学的部分、例えば、炭水化物又はリン酸塩残基であってよく、このような誘導体は該タンパク質の生物活性を維持し、そして医薬的許容性を残す。
例えば、誘導体は、カルボキシル基の脂肪族エステル、アンモニア又は第1級又は第2級アミンとの反応によるカルボキシル基のアミド、アシル部分(例えばアルカノイル又は炭素環式アロイル基)とともに形成されたアミノ酸残基の遊離アミノ基のN−アシル誘導体、又はアシル部分とともに形成された遊離ヒドロキシル基(例えばセリル又はトレオニル残基の)のO−アシル誘導体を含む。このような誘導体はまた、抗原部位をマスキングし、そして体液中で分子の残留時間を延長することができる、ポリエチレングリコール側鎖を含んでよい。
特に重要なものは、持続性を有する誘導化された、あるいは錯化剤と組み合わされたタンパク質である。例えば、ペグ化型、又は身体において持続活性を示すように遺伝子改変されたタンパク質を本発明に従い使用することができる。インターフェロン−β−1aのペグ化型は、WO 99/55377に記載されており、そして本願に従うインターフェロン−βの定義中に含まれることが考慮される。
本発明に従い、IFN−βの塩はまた、インターフェロン−α治療ナイーブ患者におけるHCV感染の治療に使用することができる。
本明細書中の「塩」の語は、上述のタンパク質又はこれらの類似体の、カルボキシル基の塩、及びアミノ基の酸付加塩を意味する。カルボキシル基の塩は、当業者に知られた手段によって形成することができ、そして無機塩、例えばナトリウム、カルシウム、アンモニウム、第二鉄又は亜鉛塩など、及び、例えばアミン、例えばトリエタノールアミン、アルギニン又はリシン、ピペリジン、及びプロカインなどで形成されたもののような、有機塩基を有する塩を含む。酸付加塩は例えば、鉱酸、例えば塩酸又は硫酸を有する塩、及び有機酸、例えば酢酸又はシュウ酸を有する塩を含む。当然に、このような塩はいずれも、IFN−βの生体活性を維持しなくてはならず、これは、例えば、上に説明したバイオアッセイにおいて測定することができる。
「融合タンパク質」の語は、別のタンパク質と融合されたIFN−β、又はその変異体若しくは突然変異タンパク質若しくは断片を含むポリペプチドを意味し、例えば体液中の延長した滞留時間を有する。従ってIFN−βは、他のタンパク質、ポリペプチド等、例えば、免疫グロブリン又はその断片と融合することができる。
従って、更なる態様において、IFN−βは、免疫グロブリン融合体を含む。すなわち、IFN−βは、免疫グロブリンの全て又は一部に融合されたIFNーβの全て又は一部を含む融合タンパク質である。免疫グロブリン融合タンパク質を製造するための方法は当業界において周知であり、例えば、WO 01/03737にその一つが記載されている。当業者は、生じた本発明の融合タンパク質がIFN−βの生物活性を維持することを理解するはずである。該融合は、直接的に、又は長さにおいて1〜3つのアミノ酸残基の短さ又はそれ以上、例えば、長さにおいて13個のアミノ酸残基であってよい短いリンカーペプチドを介して存在できる。上記リンカーは、例えば配列E−F−M(Glu−Phe−Met)のトリペプチド、例えば、IFN−β配列と免疫グロブリン配列との間に導入されたGlu−Phe−Gly−Ala−Gly−Leu−Val−Leu−Gly−Gly−Gln−Phe−Metを含む13アミノ酸リンカー配列又はGlu−Serリッチリンカーであってよい。生じた融合タンパク質は改善された特性、例えば、体液中における延長した滞留時間(半減期)、増加した比活性、増加した発現レベル、又は融合タンパク質の純度が促進される。
さらに好ましい態様において、IFN−βはIg分子の定常領域、しばしば免疫グロブリンのFc部位と称される、と融合する。好ましくはこれは重鎖領域、例えば、ヒトIgG1のCH2及びCH3ドメインと融合する。Ig分子のほかのアイソフォーム、例えば、アイソフォームIgG2又はIgG4あるいは他のIgクラス、例えば、IgM又はIgAはまた、本発明に従う融合タンパク質の産生に適当である。融合タンパク質は、単量体若しくは多量体、ヘテロ又はホモ多量体であってよい。免疫グロブリン融合タンパク質を調製するための方法は、当業界において既知であり、EP 526 452又はUS 5,155,027に記載される。IFN−β部分を含んで成るIg融合タンパク質は、例えば、EP 227 110、US 5,541 ,087、WO 97/24137又はWO 00/23472に開示されている。
本発明に従う「断片」は、IFN−βのいずれかのサブセットであって、例えば、上述のバイオアッセイにおいて測定可能な所望の生物活性を維持する、より短いペプチドを意味する。断片は、分子のいずれかの末端からアミノ酸を除去し、そして受容体アゴニストとしてのその特性のために該結果物を試験することにより容易に調製することができる。ポリペプチドのN−末端又はC−末端のいずれかから時間において1つのアミノ酸を除去するためのプロテアーゼは既知であり、所望の生物活性を維持する断片をそのように決定することは、例えば、Youcefi et al., 1985により記載される試験において決定することができ、そして慣習的な実験のみ含む。
本発明は、上述の誘導体を製造するための組換え方法を供する一方、これらの誘導体はまた、当業者に周知な慣習的なタンパク質合成方法により製造することができる。
本発明に従うアジア人種に属する患者、又はアジア民族に属する患者は同義に使用される。本明細書に使用される「民族」又は「人種」は、種における明確なサブグループとして区別することができる(例えば、ヒト種)。民族は、ユニークかつ異なる遺伝子アンサンブルを有し、そして遺伝子アンサンブルにより産生される形質(精神及び身体の両方)により認識される。同じ種のメンバーは、共通の遺伝的祖先及び結果的に類似する遺伝的アンサンブルを共有するために、区別される遺伝子特性を共有する。
Luigi Cavalli Sforza及び彼の同僚の少なくとも6人の民族/人種の核内DNA研究は、白人系(ヨーロッパ及びインド人種を含む)、アフリカ、アジア、北極、アメリカインディアン、及び太平洋を定義した(Cavalli-Sforza et al., 1991)。
本発明に従う「アジア人」は、中国、モンゴル、台湾、シンガポール、韓国、日本、ベトナム、カンボジア、ラオス、ビルマ、タイ、マレーシア、インドネシア及びフィリピンのいずれかの現地人の起源を有するいずれかの人を意味する。
ほかの態様において、中国、モンゴル、台湾、シンガポール、韓国、ベトナム、カンボジア、ラオス、ビルマ、タイ、マレーシア、インドネシア及びフィリピンのいずれかの現地人における起源を有するいずれかの人を含むアジア亜人種が処置される。
ほかの態様において、中国、モンゴル、台湾、シンガポール、韓国、ベトナム、カンボジア、ラオス、ビルマ、タイのいずれかの現地人における起源を有するいずれかの人を含むアジア亜人種が処置される。
ほかの態様において、中国、モンゴル及び台湾のいずれかの現地人における起源を有するいずれかの人を含むアジア亜人種が処置される。
ほかの態様において、中国の現地人における起源を有するいずれかの人を含むアジア亜人種が処置される。
ほかの態様において、日本の現地人における起源を有するいずれかの人を含むアジア亜人種が処置される。
本明細書に意図される「非アジア人」は、上述の「アジア人」に含まれない、全てのほかの民族/人種を意味する。
通常患者は、彼らの形質及び/又は民族を指定する起源の国に基づき、医師による「民族」又は人種により自己認識することが要求される。
本発明の好ましい態様において、アジア人種のIFN−α治療ナイーブ患者におけるIFN−β、その変異タンパク質、官能性誘導体、活性断片、又は融合タンパク質により治療されるHCV感染は、慢性HCV感染である。
一般に、HCV感染は、血中のHCVを検出することにより、例えば、ウイルス性タンパク質を検出するための抗体を使用すること(イムノアッセイ、例えば、EIA、ELISA又はストリップイムノアッセイ、SIA)により、あるいは、定性又は定量アッセイのいずれかにおいてウイルス性RNAを検出することにより診断される。
定性試験は、例えば、PCR又は転写媒介増幅(TMA)、例えば、商業的に利用可能なAmplicor(登録商標)C型肝炎ウイルス試験又はCobas Amplicor(登録商標)C型肝炎ウイルス試験(Roche Molecular Systems,Branchburg, NJ)に基づく試験を含む。
定量アッセイは、RT PCR又は「ブランチDNA」アッセイ、例えば、Amplicor(登録商標)HCVモニター バージョン#2.0、Cobas Amplicor(登録商標)モニター バージョン#3.0定量アッセイ(共にRoche)、Versant(登録商標)HCV RNAバージョン#3.0定量アッセイ(Bayer Diagnostics)、LCx(登録商標)HCV RNA定量アッセイ(Abbott)又はSuperQuant(登録商標)アッセイ(National Genetics Institute, LA)に基づく。
本発明に従い治療されるC型肝炎はいずれかの遺伝子型、すなわち遺伝子型1、例えば、遺伝子型1a及び1b、2、3、4、5又は6であってよい。
好ましい態様において、HCVは、現在知られている治療法、すなわちIFN−α単独療法、又はIFN−αとリバビリンの併用では治療することが困難な遺伝子型から選択される。このような治療困難なHCV遺伝子型は特に、遺伝子型1、4、5又は6である。患者が感染している該HCV遺伝子型は、直接HCV配列決定又は遺伝子型特異性プローブとのPCR単位複製配列のリバースハイブリダイゼーションに基づき、あるいは適当なプライマーとの(RT)PCRにより決定することができる。
本発明に従い、遺伝子型1のHCVに感染している患者を治療することが特に好ましく、これは通常、治療が極めて困難であるか、又は耐性である(Sievert, 2002 or Strader et al., 2004)。
従って、本発明は、HCV遺伝子型1a及び/又はHCV遺伝子型1bに感染している患者群の治療を含む。HCV遺伝子型1bにおいて3つのサブタイプを区別することができ、それぞれその地理的な有病率から名づけられている:サブタイプW(ワールドワイド)、サブタイプJ(日本)及びサブタイプNJ(日本以外)。本発明は、サブタイプW、サブタイプJ及び/又はサブタイプNJのHCV遺伝子型1bに感染した患者群の治療を含む。特に、これらのサブタイプに感染する本明細書に定義されるアジア人種又はアジア亜人種の治療が熟考される。
IFN−βの治療が患者に有効か否かを評価するために、いくつかの指標、例えば、血清中のHCV RNAに関するウイルス量の変化、ALTレベルの正常化、肝臓壊死炎症スコア(HAI)の各成分における少なくとも2箇所の改善、又は少なくとも1箇所の構築的ステージング(繊維症)の改善を測定することができる。慢性肝炎の病理組織学的破壊の類別及び病期分類は、Brunt(2000)により説明されている。
本発明はまた、重篤な繊維症又は早期肝硬変(非−非代償性、チャイルド・ピュークラスA又はそれ未満)、あるいは慢性HCV感染によってより進行した肝硬変(非代償性、チャイルド・ピュークラスB又はC)を示し、そしてIFN−cc治療による抗ウイルス治療の前にも関わらずウイルス血症である、あるいはIFN治療を許容できない、あるいはこのような治療に対して禁忌を有する、HCV陽性人種(上述)の治療を含む。本発明の特別の態様において、METAVIAスコアリングシステムに従い、ステージ3又は4の肝線維症を伴うHCV陽性人種は、本発明の方法による治療に適当である。他の態様において、本発明の方法での治療に適当な人種は、臨床的な徴候を伴う非代償性肝硬変を有する患者であり、かなり進行した肝硬変を伴う患者、肝臓移植を待つ患者を含む。さらに他の態様において、本発明の方法での治療に適当な人種は、早期繊維症(METAVIR、Ludwig、Scheuerスコアリングシステムにおけるステージ1及び2;又はIshakスコアリングシステムにおけるステージ1、2又は3)を伴う者を含むより軽度の繊維症を有する患者を含む。
ALTの測定は、例えば、ALT(ALST/GPT)法(Roche Diagnostics)として商業的に入手可能な自動化化学分析計におけるヒト血清及び血漿中のピロドキサルホスフェート活性を伴うアラニンアミノとランスフェラーゼの定量測定についてのin vitroアッセイにより行うことができる。
本発明に従い治療される患者は、高いウイルス量、例えば、104又は105又は106コピー/ml血清のウイルス量を有してよい。ウイルス量は、例えば、上述の定量アッセイを使用して測定される。
好ましい態様において、該患者は2×106コピー/ml超の高ウイルス量を有する。
本発明に従い治療される患者は、早期ウイルス応答、又は持続性ウイルス応答、SVRを有してよい。
本明細書において使用される「EVR」は、治療の12週間後のベースラインからHCV RNAのlog減退又は欠如として定義される。
本明細書において使用される「SVR」は、治療の終了時及び観察期間の24週の終了時(治療が行われない期間)の両方における血清中の検出可能なHCV RNAの欠如として定義される。治療は24又は48週間のいずれかであってよい。
現在、SVRは、HCV感染から患者が「治癒される」か否かを測定するための標準である。IFN−α及びリバビリンでの実験から、EVRはSVRのために高予測的であることが知られる(Strader et al., 2004, Davis et al., 2003)。
さらに好ましい態様において、患者は持続性ウイルス応答を有する。本明細書に使用される「持続性ウイルス応答」は、治療の約12又は約16又は約20又は約24又は約28又は約32又は約36又は約40又は約44又は約48週間後の血清中の検出可能なHCV RNAの欠如として定義される。
IFN−β、あるいはIFN−β活性を有するその変異体/突然変異タンパク質、官能性誘導体、活性断片又は融合タンパク質は、好ましくは全身的に、そして好ましくは皮下又は筋肉内に投与される。皮内、経皮(例えば、徐放製剤における)、静脈内、経口、頭蓋内、硬膜外、局所、直腸、及び鼻腔内経路もまた本発明の範囲内である。
例えば、上皮又は内皮組織を介する吸収、あるいはIFN−βの生体内での発現及び分泌をもたらす、IFN−βをコードするDNA分子を患者に(例えば、ベクターを介して)投与する遺伝子治療による、いずれかの他の治療的に有効な投与経路もまた使用できる。
IFN−βは医薬組成物として、すなわち医薬的に許容される担体、又は賦形剤等と一緒に処方することができる。
「医薬的に許容される」の定義は、活性成分の生物活性に干渉せず、そして投与される宿主に毒性でない、いずれかの担体を包含することを意味する。例えば、非経口投与のために、活性タンパク質は、生理食塩水、デキストロース溶液、血清アルブミン、リンガー液といった媒体中の注射用の単位剤形中に処方することができる。
IFN−βの「治療的有効量」は、投与される場合にIFN−βが抗−HCV効果を発揮するような量である。
個人に対する単一用量又は複数回用量としての投与量は、さまざまな要因、例えば、IFN−β薬物動態特性、投与経路、患者の状態及び特徴(性別、年齢、体重、健康、大きさ)、症状の程度、併用治療、治療頻度、及び患者が感染しているHCV遺伝子型に依存して変更される。確立された投与範囲の調節及び操作は、当業者により決定することができる。
本発明に従う好ましい用量及び治療方法は、週に3回の12MIU(44mcg)、1日に12MIU(44mcg)、週に3回の24MIU(88mcg)、1日に24MIU(88mcg)から成る群から選択される。これらの用量は好ましくは皮下投与される。
また、好ましくはIFN−βは、週に100mcg(約27MIU)で筋肉内投与される。
ある態様において、FSH−βは、少なくとも8週間又は少なくとも12週間投与される。
他の態様において、FSH−βは、48週間以内、又は36週間以内、又は24週間以内において投与される。
好ましい態様において、FSH−βは、約24週間投与され、例えば、24週間の治療スケジュールである。
これらのスケジュールは、FSH−βが皮下で供される場合に特に好ましく、特に組換えFSH−β、例えば、特にCHO由来組換えFSH−β1aが皮下で供される場合に好ましい。
1日用量はまた、所望の結果を得るために有効な分割用量又は持続放出形態において供することができる。二次又はその後の投与は、個人に投与される開始又は前用量と同じ、それ以下又は以上の投与量において行うことができる。
本発明のさらに好ましい態様に従い、IFN−βでの治療は、他の抗ウイルス薬と併せることができる。HCVの治療において慣習的に使用される抗ウイルス薬は、リバビリン(ヌクレオシド類似体)であるが、他の薬物も該治療においていくらかの可能性を示し、そして例えば、Wilkinson, 2002)に挙げられ、そしてセリンプロテアーゼ阻害剤、RNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)の阻害剤、及びへリカーゼ阻害剤を含む。これらの薬物は組換えIFN−βと同時に、別々に又は順次に投与することができる。このような抗ウイルス薬はまた、IFN−β以外のインターフェロン、例えば、IFN−α及びIFN−ωから選ぶことができる。従って、極めて好ましい態様において、IFNはリバビリンと組み合わせて使用される。該IFN−βとリバビリンは、別々に、順次に、又は同時に使用することができる。リバビリンは、好ましくは経口的に、そして好ましくは1日1人あたり約800又は約900又は約1000又は約1100又は約1200又は約1300又は約1400mgで、例えば、単一用量又は2分割用量において投与することができる。極めて好ましくは、例えば、約75kg以下の体重の患者のために1日あたり約1000mg、そして約75kg以上の体重の患者のために1日あたり約1200mg投与される。
さらなる観点において、本発明は、HCV感染の治療のための方法であって、有効量のIFN−β、又はIFN−β活性を有するその変異体/突然変異タンパク質、官能性誘導体、活性断片又は融合タンパク質を、医薬的に許容される賦形剤と一緒に、以前にインターフェロンで治療されていないアジア人種の患者に投与することを含んで成る方法に関する。
このたび本発明を完全に記載したことから、本発明の精神及び範囲と離れることなく、そして過度の実験をすることなく、広い範囲の等価な指標、濃度及び条件中で同じように行うことができることが当業者により認識されるだろう。
本発明は特定の態様と組み合わせて記載されるが、更なる改変が可能であることが理解されるものと考える。本願は、一般的に本発明の原理に従ういずれかの変異体、本発明の使用又は適応を網羅することを意図し、そして本発明の属する当業界における既知又は慣習的な実施の範囲で理解される本発明の開示からの逸脱を含み、そして付随する特許請求の範囲に記載される本質的特徴に適用できる。
本発明に引用される引用例、例えば、学術論文又は要約、公開された又は公開されていない米国又は外国特許出願、発行された米国又は外国特許、又はいずれかの他の引用例は本明細書中に、引用例中に供される全てのデータ、表、図、文章を含む引例により組み入れられている。更に本明細書中に引用される引用例中に引用される引例の全体的な内容もまた引用例により全体的に組み入れられている。
既知の方法工程、慣習的な方法工程、既知の方法、又は慣習的な方法は、いかなる場合においても、関連技術において本発明のいずれかの観点、記載、又は態様が開示され、教示し、示唆されることを承認するわけではない。
具体的な態様の先の記載は、本発明の一般的な性質を完全に明らかにするために、当業者の知識(本明細書に引用される引用例の内容を含む)を適用することにより、過度な実験をすることなく、本発明の一般的な概念から離れることなく、このような具体的な態様の多様な適用を容易に改変及び/又は適用することができる。従って、このような適用及び改変は、本明細書中に供された教示及びガイダンスに基づき、開示された態様に相当する範囲の意味内にあることを意図する。本明細書の言い回し又は用語は、説明の目的のためであり、制限を目的とするものではなく、本明細書の用語及び言い回しは、当業者の知識の組み合わせにおいて、本明細書に供される教示及びガイダンスに明るい当業者により解釈されるべきものである。
実施例1:C型肝炎を伴うアジア人患者におけるインターフェロン−β−1a(REBIF(登録商標))治療の早期ウイルス応答:多施設、無作為、プラセボ−対照試験からの12週間の結果
目的
該実験の第一の目的は、IFN−α治療ナイーブな慢性C型肝炎感染を伴うアジア人患者中の持続性ウイルス応答(SVR)におけるプラセボに対するインターフェロン−β−1aの有効性を評価及び比較することである。
該実験の主な第二の目的は、SVRにおけるインターフェロン−β−1a/リバビリンの組み合わせに対するインターフェロン−β−1aの有効性を評価及び比較することである。
該実験の他の第二の目的は、血液学的及び生物化学的指標、並びに中和抗体の開発を含む、ウイルス量及びクリアランス、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)レベル、肝組織、並びに治療の安全性及び耐性における治療効果について、a)プラセボ、及びb)インターフェロン−β−1a/リバビリンの組み合わせに対するインターフェロン−β−1aを評価及び比較することである。
このたびの実施例は、インターフェロン−β−1a群とプラセボ群間の最初の12週間の治療後の応答における分析からもたらされる。
持続性ウイルス応答、SVRは、24週間の治療期間の終了時に評価される。
材料及び方法
患者選択
適格な対象は、インターフェロンを受けておらず、かつ以下の特徴を有するアジア人患者とした:18歳以上の年齢であって、少なくとも6ヶ月の期間内において及びスクリーニング来診時において、互いに少なくとも4週間離れている、二度における正常上限の1.5倍〜10倍の間のALTレベル、そしてHCV−RNAアッセイ又はPCRによりC型肝炎であることが示されたこと、そして組織特性を示す肝臓バイオプシー(1年以内)が慢性C型肝炎と一致していること。
除外についての判断基準は、好中球減少(好中球数、1立方メートルあたり<1500);血小板減少(血小板、1立方メートルあたり<100,000);正常の上限以上のクレアチニン濃度;肝不全又は免疫媒介疾患又は重篤な網膜症の病歴、肝機能障害、HBsAg、IgM抗−HBc又は抗−HIVについての陽性試験、肝臓癌の臨床的証拠、既知及び進行中のアルコール又は薬物乱用。
実験デザイン
多施設、無作為、プラセボ−対照実験のフェーズIIIを、2002年8月から2004年6月の間に中国、香港及びシンガポールの3カ国における16の治験センターにおいて行った。患者は、インターフェロン−β−1a(Serono,Rebif 44mcg 皮下(sc,週3回(tiw))又はプラセボのいずれかの12週間の盲式処置に対して等しく無作為化した。該処置は12週間目に明らかにした。インターフェロン−β−1aにおける患者群は、更に12週間のインターフェロン−β−1a処置、続いて24週間の観察期間を続けた。12週間目にウイルス排除を有さないプラセボ群の患者は、インターフェロン−β−1a(Serono,Rebif 44mcg 皮下(sc,週3回(tiw))及びリバビリン(経口,75kgの体重の患者について1日1000mg及び>75kgの患者について1日1200mg)の組み合わせで24週間処置し、続いて24週間の観察期間とした。
SVRは、24週間の処置期間の終了時及び24週間の観察期間の終了時において血清中の検出可能なHCV RNAの欠如として定義した。
EVR(早期ウイルス応答)は、ベースラインと比較して最初の12週間の処置後の少なくとも2logによるHCV RNAにおける減少として定義した。
参加しているセンターにおける機関審査委員会は、該プロトコル及びインフォームド・コンセントを供された全ての患者を許容した。該実験は、Helsinki宣言のガイドライン、及び優良臨床試験基準の適用条項に従い行った。
ウイルス学
ウイルス評価は、中央研究室において行った。ベースラインにおいて、遺伝子型は、製造業者のプロトコルに従い、ライン・プローブ・ハイブリダイゼーションアッセイ、Versant(登録商標)HCV遺伝子型増幅キット(LIPA(登録商標))(Ref. 128448においてBayerから入手可能)を使用して同定した。HCV RNAは、分岐型DNAシグナル増幅アッセイ(Versant(登録商標)3.0)により定量した。HCV RNAクリアランスは、より感受性のCOBAS−AMPLICOR(登録商標)アッセイ(Amplicor 2.0, Roche, Pleasanton, CA)により測定した。Versant3.0アッセイとCOBAS−AMPLICORアッセイは共に、実験期間において計画された来診時において各患者におけるウイルス血症を試験するために使用した。SVRは、COBAS−AMPLICORアッセイからの結果を使用して測定した。
ALTの測定は、ALT(ALAT/GPT)標準法94(Roche Diagnostics on a Roche/Hitachi 917 instrument)として、ピロドキサルホスフェート活性を伴うアラニンアミノトランスフェラーゼの定量測定についてのin vitroアッセイを使用して行った。
有効性の評価
SVRにおける処置の効果を試験するための第一の有効性評価項目の主要な分析は、ベースラインHCV RNA、遺伝子型及びセンター/国のために調整したロジスティック回帰を使用して行われる。SVRの主要な比較のための処置群は、プラセボに対して無作為化した患者に対する、インターフェロン−β−1aに対して無作為化した患者を含む。
調整していないロジスティック回帰は、補助的分析として行う。調整した及び調整していないオッズ比、並びに両側95%信頼区間を得る。第二の有効性評価項目を第一の有効性評価項目と同様に分析する。連続型変数のベースラインからの変化に関係する第二有効性評価項目は、線形混合モデルを使用して分析する。
安全性の評価
例えば、www. rtog.org/members/toxicity/ctcmanual6-1 -99.pdf.において入手可能な1999年6月1日付けの表題 "COMMON TOXICITY CRITERIA MANUAL - Common Toxicity Criteria, Version 2.0" においてthe National Cancer Instituteとして出版された改変NCI CTC毒性基準に従い有害事象を等級付けした。
これらの基準に挙げられていない有害事象が生じる場合、研究者は、軽度、中度、重度又は極めて重度としてその重篤度を評価し、そしてこれらの発生は、処置期間及び処置の終了後24週間を通して評価した。
選択された血液学的指標のためのリバビリンの用量減少は、有害事象又は重篤度の所定の閾値に到達した検査所見異常を管理することを許容した。研究者は、いずれかの医薬及び/又は安全性の理由のために、患者の実験を中止することなく最大2週間の処置を中断することが許された。指定された処置を中止した患者は、48週目の来診時において評価実験を維持することが推奨された。
統計分析
3つの計画された分析が存在する:予備分析、一次分析、及び最終分析。
該予備分析は、以下の評価項目において、全ての患者が二重盲検処置段階を完了するとすぐに行われた(すなわち処置の12週間後):
・処置期間の12週目において完全なウイルス除去を伴う患者の割合;
・処置期間の12週目においてALT正常化を伴う患者の割合;及び
・処置期間の12週目に対するベースラインからのウイルス量における変化。
一次分析は、全てのインターフェロン−β−1a患者が該実験を完了したらすぐに行う。該分析は、インターフェロン−β−1aに対して無作為化された患者について24週及び48週の実験においてHCV RNA値を有する患者において行われる。患者が48週評価を有さない場合、最終ノン−ミッシング・ポスト−ベースライン評価を繰り越す。プラセボに対して無作為化された患者であって、12週において非応答者である者は、非−SVRとして分類される。12週において応答者である者は、データが他に示唆する応答者についての24及び48週データにおいて利用可能である限り、SVRとして分類される(より具体的には以下の表を参照のこと)。
Figure 2008524160
最終分析は、全ての患者が該実験を終了してから行う。インターフェロン−β−1a群及びプラセボ応答者の全てのデータは、これらの分析及びインターフェロン−β−1aの最初の用量からプラセボ非応答者(すなわち、併用におけるインターフェロン−β−1aとリバビリンを受けた患者)のための観察期間の終了時までのデータに含まれる。
結果
患者統計
406人の選別された患者のうち、257人が無作為化の移行及び実施のための基準に適合した。128人の患者は、無作為に、インターフェロン−β−1a処置群に割り当てられ、そして129人をプラセボ群とした。該2つの処置群に登録された患者のベースライン特性は類似した(表1及び2)。登録された257人の患者のうち、255人は12週間の該実験の二重盲式段階を完了した。全体で、65%の患者がHCV遺伝子型1に感染し、そして65%の患者が高い前処置ウイルス量を有した(2×106コピー/ml)。
Figure 2008524160
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早期ウイルス応答(EVR)
12週までに、インターフェロン−β−1a群のEVRの割合、完全なウイルス排除、及びALT正常化(92.2%、74.2%、65.1%)は、それぞれ、プラセボ群(2.3%、0%、8.5%)よりも有意に高かった(表3、4及び5)。
Figure 2008524160
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安全性
最初の12週間においてインターフェロン−β−1a処置に関する重篤な有害事象は報告されなかった。観察された副作用は、44mcg tiwの用量において皮下に投与されるインターフェロン−β−1aの既知の安全特性と一致した。
結論
該分析は、12週間の処置において、インターフェロン−β−1a処置がウイルス排除における強力な効果を有することが明確に示す。治療が困難なHCV遺伝子型1感染を有する患者の高い割合は、インターフェロン−β−1a処置の早期ウイルス排除に影響しないようである。インターフェロン−β−1a処置のSVRは長期の分析により未だ確認していないが、このたびの結果は、慢性C型肝炎感染を伴うアジア人患者のための代替治療の可能性を示す。
実施例2:C型肝炎を伴うアジア人患者におけるインターフェロン−β−1a(REBIF(登録商標))の持続性ウイルス応答:多施設、無作為、プラセボ−対照試験からの24及び48週間の結果
実験デザイン及び材料及び方法:
該実験デザイン及び材料及び方法は実施例1で使用されるものと同様である。
結果:
患者統計及びベースライン疾患特性は実施例1と同様である。
インターフェロン−β−1aを受けた128人の対象のうち、15人(11.7%)の対象は48週前に中止した。二重盲式フェーズにおいてプラセボを受けたこれらの全ての対象は最初の12週の実験を完了した。2つの有効性分析人種を分析した:完全分析セット及びプロトコル毎セット。完全分析セットは、処置において測定された少なくとも1つの有効性又は安全性の値を有した全ての無作為化及び処置対象として定義した(すなわち、実験薬物療法の少なくとも1つの用量を受けている)。12週における失ったウイルス量(HCV RNA)データを有する対象は、非応答者として、完全分析セット中に含んだ。プロトコル毎セットは、主要なプロトコル違反を有さない全ての無作為化及び処置対象として定義した。
有効性:
結果は、完全分析セットとプロトコル毎セットの両方で類似した(表6)。完全分析セットにおいて、26.6%(34人の対象)が、IFN−β−1a群中でSVRに達した。プラセボに対して無作為化した対象では、応答者(SVRに達した者)は存在しなかった。
Figure 2008524160
HCV遺伝子型の機能としてのSVR及びベースラインウイルス量の評価後、ベースラインのウイルス量は低かったが、遺伝子型に関わらずより多くの対象がSVRに達した(表7)。
Figure 2008524160
安全性:
全体として、180人(70.0%)の対象は、処置期間+30日として定義される処置の期間において少なくとも1つの有害事象を経験した。プラセボ群(57人の対象)と比較して、対象の大半はIFN−β−1a群(123人の対象)であった。最も一般に報告される事象は、発熱(116人[45.1%]の対象)、頭痛(59人[23.0%]の対象)、疲労(42人[16.3%]の対象)、及び注射部位発疹(41人[16.0%]の対象)であった。大半はIFN−β−1a群からの対象により報告され、そしてIFN処置に関する前の事象であった。該実験において死亡は報告されていない。プラセボを受けた1人の対象は、穿孔性胃潰瘍のSAEを報告した。4人の対象は、有害事象(白血球減少、注射部位反応、発熱及び関節痛、並びに血小板減少)の結果により、投薬実験を中断した。IFN−β処置群における血小板の平均値は、20週の処置により正常範囲に上昇する前の4週間において最低値に達する正常な基準範囲まで落ちた。IFN−β−1a群において減少したが、ヘモグロビン、WBC及び好中球(絶対数)の平均値は、全ての時期において正常な基準範囲を維持した。プラセボ群の1人の対象は、異常な好中球についてグレード4の毒性を有した。ほかのグレード4の毒性は記録されていない。バイタルサインにおいて注目する異常は存在しなかった。
有害事象(AE)の概要を以下の表8に示す。
Figure 2008524160
結論:
・SVR(24週及び48週における血清中の検出可能なHCV RNAの欠如)を伴う対象の割合についての主要な有効性評項目を行った。
・IFNβ1a群におけるSVRを伴う対象の割合(26.6%)は、プラセボ群(0%)と比較して、統計学的に有意な相違が存在した(p値<0.001)。
・試料サイズの測定において、SVRを伴う15%の対象の結果は、「臨床的に許容されかつ価値」があった。これらのデータはその結果を上回った。
・最も一般に報告される有害事象は、発熱、頭痛、疲労及び注射部位反応を含み;新たな又は予想外の事象は観察されなかった。
慢性C型肝炎を伴う患者のための単独治療としてのIFN−β−1aは、安全性に対する懸念を伴わずに有効であった。
実施例3:C型肝炎を伴うアジア人患者におけるインターフェロン−β−1a(REBIF(登録商標))及びリバビリンの併用処置の持続性ウイルス応答:多施設、無作為、プラセボ−対照試験からの24及び48週間の結果
最終試験データの分析を行い、ドラフト統計レポートからのIFN−βとリバビリン併用処置群の結果を以下に供する。
Figure 2008524160
実施例3A:ウイルス量(図1及び2)−単独療法及びリバビリンとの併用治療
5つの時点(ベースライン、12、24、36及び48週)における血液中のウイルス量(ウイルスの含量)を、該実験を通して測定する(図1及び2)。各処置腕(単独療法及び組み合わせ療法)において、全ての患者について平均ウイルス量が与えられる。定量HCV RNA試験を行った。該試験は検出限界を有するため(量が一定のレベル以下である場合にはウイルスを検出できない)、ウイルス量は3.8log10コピー/ml(検出限界として与えた)。
実施例3B:ALTレベル(図3及び4)−単独療法及びリバビリンとの併用治療
11の時点における血液中のALTレベルを、該実験を通して測定する(図3及び4)。各処置腕(単独療法及び組み合わせ療法)における全ての患者について平均レベルが与えられる。ALTは48IU/L以下で滴下したところ正常範囲として考えられる。
Figure 2008524160
Figure 2008524160
(原文記載なし)

Claims (16)

  1. インターフェロン−α(IFN−α)で以前に治療されていないアジア人種の患者におけるC型肝炎ウイルス(HCV)感染の治療のための医薬の製造における、インターフェロン−β(IFN−β)、あるいはIFN−β活性を有するその変異タンパク質、官能性誘導体、活性断片、又は融合タンパク質の使用。
  2. 前記患者が、IFN−α及びリバビリンの組み合わせで治療されていない、請求項1に記載の使用。
  3. 前記HCV感染が慢性HCV感染である、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記HCVが遺伝子型1、4、5又は6から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 前記患者が、2×106コピー/ml超の高ウイルス量を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 前記患者が、持続性ウイルス応答を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
  7. IFN−βが、組換えIFN−βである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
  8. IFN−βが、IFN−β−1aである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 前記官能性誘導体が、1又は複数のポリエチレングリコール(PEG)部分を含んで成る、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
  10. 前記融合タンパク質が、免疫グロブリン融合タンパク質である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。
  11. IFN−βが皮下投与される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の使用。
  12. 前記治療の投与量及び方法が、週に3回の12MIU(44mcg)、1日に12MIU(44mcg)、週に3回の24MIU(88mcg)、1日に24MIU(88mcg)から成る群から選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用。
  13. 更に、患者をリバビリンで治療することを含んで成る、請求項1〜12のいずれか一項に記載の使用。
  14. 前記リバビリンが経口投与される、請求項13に記載の使用。
  15. 前記リバビリンが、1日1人あたり約800〜1400mgにおいて投与される、請求項13又は14に記載の使用。
  16. HCV感染の治療方法であって、有効量のIFN−β、あるいはIFN−β活性を有するその変異タンパク質、官能性誘導体、活性断片、又は融合タンパク質を、医薬的に許容される賦形剤と一緒に、インターフェロンで以前に治療されていないアジア人種の患者に対して投与することを含んで成る、方法。
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