JP2008519514A - パケットデータ送信のためのharqプロトコル最適化 - Google Patents
パケットデータ送信のためのharqプロトコル最適化 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008519514A JP2008519514A JP2007539518A JP2007539518A JP2008519514A JP 2008519514 A JP2008519514 A JP 2008519514A JP 2007539518 A JP2007539518 A JP 2007539518A JP 2007539518 A JP2007539518 A JP 2007539518A JP 2008519514 A JP2008519514 A JP 2008519514A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data packet
- self
- entity
- decodable version
- receiving entity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L1/00—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
- H04L1/12—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
- H04L1/16—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
- H04L1/1607—Details of the supervisory signal
- H04L1/1671—Details of the supervisory signal the supervisory signal being transmitted together with control information
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L1/00—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
- H04L1/12—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
- H04L1/16—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
- H04L1/18—Automatic repetition systems, e.g. Van Duuren systems
- H04L1/1812—Hybrid protocols; Hybrid automatic repeat request [HARQ]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Communication Control (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
本発明はインクレメンタル・リダンダンシを用いたHARQ方法に関し、同期再送を提供する。さらに、本発明は、HARQ方法を用いた受信エンティティおよび送信エンティティおよび移動体通信システムに関する。従来のHARQ再送プロトコルを最適化するため、本発明は、ある特定の条件下で自己復号可能バージョンのデータパケットの要求を可能にする三組のフィードバックを導入する。さらに三組のフィードバックは、従来のHARQフィードバックシグナリングとスケジューリング関連制御シグナリングを用いて下位互換を有するよう提供される。
Description
本発明はインクレメンタル・リダンダンシを用いたHARQ方法に関し、同期再送を提供する。さらに、本発明は、HARQ方法を用いた受信エンティティおよび発信エンティティおよびUMTSのような移動体通信システムに関する。
W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多重接続)は、IMT−2000(国際移動体通信)の無線インタフェースであり、第三世代の無線移動体電気通信システムに用いられるよう標準化が行われた。この方法は、音声サービス、マルチメディア移動体通信サービスといった各種サービスを柔軟かつ効率的に提供する。日本、欧州、米国、また他国の標準化団体は、W−CDMAの共通の無線インタフェース仕様書を作るため合同で第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)と呼ばれるプロジェクトを組織した。
標準化されたIMT−2000の欧州版は、一般にUMTS(Universal Mobile Telecommunication System:ユニバーサル移動体電気通信システム)と呼ばれている。UMTS仕様書の第一版は1999年に公開された(リリース99)。その間、標準規格に対するいくつかの改良が3GPPによりリリース4およびリリース5として標準化され、リリース6を視野に入れたさらなる改良についての議論が進んでいる。
上り回線、下り回線の個別チャネル(DCH)および下り共有チャネル(DSCH)はリリース99およびリリース4で定義されている。その後の年月に、開発者たちはマルチメディアサービス、あるいは一般のデータサービスを提供するためには、高速非対称アクセスが行われなければならないことを認識した。リリース5において、高速下り回線パケットアクセス(HSDPA)が導入された。この新しい高速下り共有チャネル(HS−DSCH)は、UMTS無線アクセスネットワーク(RAN)から、UMTS仕様書では使用者装置と呼ばれる通信端末への下り高速アクセスをユーザに提供する。
(ハイブリッドARQ方式)
信頼性の低い回線を介したパケット送信システムにおける誤り検出および訂正のための共通の技術が、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)と呼ばれている。ハイブリッドARQは、前方誤り訂正(FEC)とARQのセットの組み合わせである。
信頼性の低い回線を介したパケット送信システムにおける誤り検出および訂正のための共通の技術が、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)と呼ばれている。ハイブリッドARQは、前方誤り訂正(FEC)とARQのセットの組み合わせである。
FEC符号化されたパケットが送信され、受信機がパケットの正確な復号に失敗すると(誤りは、通常CRC(巡回冗長性検出)により検出される)、受信機はパケットの再送を要求する。通常、追加情報の送信は、「(パケットの)再送」と呼ばれる。しかしながらこの再送は、必ずしも同一の符号化情報の送信を意味せず、そのパケットに属する任意の情報(例えば、追加の冗長性情報)の送信をも意味する。
情報(一般的にコード−ビット/シンボル)に依存してその送信は構成され、受信機がどのように情報を処理するかに依存して、以下のハイブリッドARQ方式が定められる。
(HARQタイプI)
受信機がパケットの正確な復号に失敗すると、符号化パケットの情報は破棄され、再送が要求される。このことは、全ての送信が別々に復号化されることを暗示する。一般に、再送は初回送信と同一の情報(コード−ビット/シンボル)を含む。
受信機がパケットの正確な復号に失敗すると、符号化パケットの情報は破棄され、再送が要求される。このことは、全ての送信が別々に復号化されることを暗示する。一般に、再送は初回送信と同一の情報(コード−ビット/シンボル)を含む。
(HARQタイプII)
受信機がパケットの正確な復号に失敗すると、再送が要求される。ここで受信機は、(誤りのある受信)符号化パケットを、ソフト情報(ソフト−ビット/シンボル)として記憶する。このことは、ソフトバッファが受信機において必要とされることを暗示する。再送は、以前の送信と同じパケットに従って理想的な情報(コード−ビット/シンボル)、部分的に理想的な情報(コード−ビット/シンボル)、非理想的な情報(コード−ビット/シンボル)の中から構成され得る。
受信機がパケットの正確な復号に失敗すると、再送が要求される。ここで受信機は、(誤りのある受信)符号化パケットを、ソフト情報(ソフト−ビット/シンボル)として記憶する。このことは、ソフトバッファが受信機において必要とされることを暗示する。再送は、以前の送信と同じパケットに従って理想的な情報(コード−ビット/シンボル)、部分的に理想的な情報(コード−ビット/シンボル)、非理想的な情報(コード−ビット/シンボル)の中から構成され得る。
再送を受信すると、受信機は、ソフトバッファからの記憶情報と、現在受信した情報とを合成し、その合成情報に基づいてパケットを復号しようと試みる。受信機は、個別に送信の復号をも試み得るが、しかし一般に合成送信の場合には性能は向上する。送信の合成は、いわゆるソフト合成を表す。ここで多重の受信コード−ビット/シンボルは尤度合成され、単独で受信されたコード−ビット/シンボルはコード合成される。ソフト合成に共通な方法は、対数尤度比(LLR)合成(コード−ビットに対してはLLR合成のみが有効)および受信変調シンボルの最大比合成である。
パケットの正常受信確率が再送受信と共に向上するので、パケットのタイプII方式は、タイプI方式に比べより高度化されている。この向上は、受信機の所要ハイブリッドソフトバッファが必要になるという犠牲を払って実現される。この方式は、再送されようとする情報量を制御することにより能動リンクアダプテーションを実行するために用いられ得る。
例えば、受信機が、復号が「ほぼ」成功裏に行われたと検知すると、受信機は、情報の小片(前回送信に比べより少ない数のコード−ビット/シンボル)のみを送信されようとする次の再送において要求し得る。この場合、それ自体でこの再送のみを考慮したとしても、パケットを復号することが理論的にさえ不可能である場合が生じ得る(非自己復号可能再送)。
(HARQタイプIII)
これは、各々の送信が自己復号可能でなければならないという制限を持つタイプIIの一部である。
これは、各々の送信が自己復号可能でなければならないという制限を持つタイプIIの一部である。
(パケットスケジューリング)
パケットスケジューリングとは、共有媒体への収容が認められたユーザに対して送信機会および送信フォーマットの割り当てに用いられる無線リソース管理アルゴリズムのことであり得る。スケジューリングは、パケットベースの移動体無線ネットワークにおいて、例えば好適なチャネル条件で送信機会をユーザに割り当てることにより、スループット/容量を最大化するように、適応変調また符号化と組み合わせて用いられ得る。UMTSのパケットデータサービスは、ストリーミングサービスに適用され得るが、インタラクティブまたはバックグランドのトラヒッククラスにも使用され得る。インタラクティブおよびバックグランドクラスに属するトラヒックは、非リアルタイムトラヒックとして扱われ、パケットスケジューラで制御される。パケットスケジュール手順は、以下の項目で特徴付けられる。
パケットスケジューリングとは、共有媒体への収容が認められたユーザに対して送信機会および送信フォーマットの割り当てに用いられる無線リソース管理アルゴリズムのことであり得る。スケジューリングは、パケットベースの移動体無線ネットワークにおいて、例えば好適なチャネル条件で送信機会をユーザに割り当てることにより、スループット/容量を最大化するように、適応変調また符号化と組み合わせて用いられ得る。UMTSのパケットデータサービスは、ストリーミングサービスに適用され得るが、インタラクティブまたはバックグランドのトラヒッククラスにも使用され得る。インタラクティブおよびバックグランドクラスに属するトラヒックは、非リアルタイムトラヒックとして扱われ、パケットスケジューラで制御される。パケットスケジュール手順は、以下の項目で特徴付けられる。
− スケジューリング周期/頻度 ユーザが時間軸上でスケジュールされている周期
− 提供順序 ユーザが提供を受ける順序、例えばランダム順序(総当り)か、またはチャネル品質(C/Iかスループット基準)に従う順序
− 割り当て方法 リソース割り当てのための基準、例えば、割り当て間隔あたりの待ち行列のすべてのユーザに対して同じデータ量か、同じ電力/符号/時間のリソース
− 提供順序 ユーザが提供を受ける順序、例えばランダム順序(総当り)か、またはチャネル品質(C/Iかスループット基準)に従う順序
− 割り当て方法 リソース割り当てのための基準、例えば、割り当て間隔あたりの待ち行列のすべてのユーザに対して同じデータ量か、同じ電力/符号/時間のリソース
3GPP UMTS R99/R4/R5では、上り回線へのパケットスケジューラは、無線ネットワークコントローラ(RNC)と使用者装置との間に分散される。上り回線では、異なるユーザで共有されようとするエアインタフェースのリソースはノードBに置けるトータルの受信電力である。したがって、スケジューラの任務は、その電力を使用者装置に割り当てることである。現行のUMTS R99/R4/R5 仕様書では、RNCは最大レート/電力を制御し、一連の異なる伝送フォーマット(変調方式、符号化率など)が各々のユーザ装置に割り当てられていることにより、ユーザ装置は上り送信時の送信が可能となっている。
このようなTFCS(伝送フォーマットコンビネーションセット)の確立と再構成は、RNCと使用者装置間の無線リソース制御(RRC)メッセージングを用いて達成され得る。使用者装置は、自身の状態、例えば、利用可能電力またはバッファ状態に基づいて、割り当てられた伝送フォーマットコンビネーションの中から自発的に選ぶことが出来る。現行のUMTS R99/R4/R5仕様書には、上り回線の使用者装置の送信に課せられた定期的な制御はない。スケジューラは、例えば、送信時間間隔基準で動作し得る。
(UMTSアーキテクチャ)
ユニバーサル移動体電気通信システムのハイレベルR99/4/5アーキテクチャが図1に示されている(非特許文献1参照、http://www.3gpp.orgから利用可能)。ネットワーク要素は機能的にコアネットワーク(CN)101、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)102および使用者装置(UE)103にグループ化される。UTRAN102は、すべての無線関連機能の処理に責任を有し、一方、CN101は呼のルーティングおよび外部ネットワークへのデータ接続に責任を有する。これらのネットワーク要素間の相互接続は、オープンインタフェース(Iu、Uu)で定義される。UMTSシステムはモジュラであり、したがって同タイプのいくつかのネットワーク要素を持ち得ることに注意すべきである。
ユニバーサル移動体電気通信システムのハイレベルR99/4/5アーキテクチャが図1に示されている(非特許文献1参照、http://www.3gpp.orgから利用可能)。ネットワーク要素は機能的にコアネットワーク(CN)101、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)102および使用者装置(UE)103にグループ化される。UTRAN102は、すべての無線関連機能の処理に責任を有し、一方、CN101は呼のルーティングおよび外部ネットワークへのデータ接続に責任を有する。これらのネットワーク要素間の相互接続は、オープンインタフェース(Iu、Uu)で定義される。UMTSシステムはモジュラであり、したがって同タイプのいくつかのネットワーク要素を持ち得ることに注意すべきである。
続く二つの異なるアーキテクチャについて議論する。それらは、ネットワーク要素における機能の論理配置に関して定義される。実際のネットワーク配置では、各々のアーキテクチャは、それにより二つ以上のネットワーク要素が一つの物理ノードに結合され得る、異なった物理的な実現手段を持ち得る。
図2はUTRANの現行のアーキテクチャを示している。多くの無線ネットワークコントローラ(RNCs)201、202がCN101に接続されている。各々のRNC201、202は、順に使用者装置に通信する、一つ乃至いくつかの基地局(ノードB)203、204、205、206を制御する。いくつかの基地局を制御しているRNCは、それらの基地局に対して制御RNC(C−RNC)と呼ばれる。それらのC−RNCを伴った基地局のセットは、無線ネットワークサブシステム(RNS)207、208として言及される。使用者装置とUTRANとの間の各々の接続において、一つのRNSがサービングRNS(S−RNS)である。
サービングRNSは、コアネットワーク(CN)101とのいわゆるlu接続を維持する。必要とされた場合、ドリフトRNS302(D−RNS)302が図3に示されているように無線リソースを提供することにより、サービングRNS(S−RNS)301をサポートする。それぞれのRNCはサービングRNC(S−RNC)およびドリフトRNC(D−RNC)と呼ばれる。C−RNCとD−RNCは同一であっても良く、また同一であることが多い。それゆえ、略記としてS−RNCかRNCが用いられる。
(拡張上り個別チャネル(E−DCH))
個別トランスポートチャネル(DTCH)のための上り回線の拡張は、現在3GPP技術標準化グループRANで研究されている。(非特許文献2参照、http://www.3gpp.orgで利用可能)。IPベースサービスの利用がより重要になっているため、RANのカバレッジとスループットの向上、ならびに上り個別トランスポートチャネルの遅延の低減がより一層要求されている。ストリーミング、インタラクティブおよびバックグランドサービスは、この拡張した上り回線から利益を得ることができる。
個別トランスポートチャネル(DTCH)のための上り回線の拡張は、現在3GPP技術標準化グループRANで研究されている。(非特許文献2参照、http://www.3gpp.orgで利用可能)。IPベースサービスの利用がより重要になっているため、RANのカバレッジとスループットの向上、ならびに上り個別トランスポートチャネルの遅延の低減がより一層要求されている。ストリーミング、インタラクティブおよびバックグランドサービスは、この拡張した上り回線から利益を得ることができる。
一つの拡張は、スケジューリングを制御したノードBとの接続に適応変調符号化方式(AMC)を用いることであり、したがってUuインタフェースの拡張である。現在のR99/R4/R5システムでは、上り回線の最大データレート制御はRNCに属する。ノードBのスケジューラを移転することにより、RNCとノードBとの間のインタフェース上のシグナリングによる待ち時間は低減され得る。よって、スケジューラは上り回線負荷の一時的な変化により速く反応できるようになり得る。このことは、RANの使用者装置との通信における全体の待ち時間を低減し得る。したがって、スケジューリングを制御したノードBは、それぞれ、上り回線の負荷が減少したときには即座により高いデータレート割り当て、上り回線の負荷が増加したときには上り回線のデータレートを制限することで、上り回線の干渉をより良く制御し、ノイズ源となる分散をより平滑化することが可能である。カバレッジとセルスループットは、上り回線干渉のより良い制御で改善され得る。
上り回線の遅延を低減すると考えられ得る他の技術は、他のトランスポートチャンネルに比べ短いTTI(送信時間間隔)をE−DCHへ導入している。2ミリ秒の送信時間間隔が、E−DCHでの使用に現在検討されているが、他のチャネルでは、10ミリ秒の送信時間間隔が共通に用いられている。HSDPAのキー技術の一つであるハイブリッドARQが拡張上り個別チャネルに考慮されている。ノードBと使用者装置との間のハイブリッドARQプロトコルは、誤って受信したデータユニットの迅速な再送信を可能とさせ、RLC(無線リンク制御)再送の数と関連する遅延を低減し得る。このことは、エンドユーザが体験するサービス品質を向上し得る。
上記の拡張をサポートするため、以下のようにMAC−eと呼ばれる新しいMACサブレイヤが導入された(非特許文献3参照)。以下のセクションでより詳細に記述されるこの新しいサブレイヤのエンティティは、使用者装置およびノードBに配置され得る。使用者装置側では、MAC−eが上位レイヤデータ(例えば、MAC−d)を新しい拡張トランスポートチャネルに多重化してHARQプロトコル送信エンティティを操作するという新しい任務を果たす。さらに、MAC−eサブレイヤは、UTRAN側でのハンドオーバの間に、S−RNCで終端され得る。よって、提供された機能性の並べ替えのためのバッファの並び替えも、S−RNCに属する。
(E−DCH MACアーキテクチャ−UE側)
図4は、UE側でのE−DCH MAC−eアーキテクチャ全体例を示している。新しいMAC機能エンティティ、MAC−eが、MACアーキテクチャのリリース99に追加されている。図5に、MAC−eエンティティがより詳細に説明されている。異なるアプリケーションからのUEからノードBに送信されようとするデータパケットを運んでいるM個の異なるデータフロー(MAC−d)が存在する。これらのデータフローは、異なるQoS要求(例えば、遅延および誤り要求)を有し得て、またHARQインスタンスの異なる構成を要求し得る。各々のMAC−dフローは、特定の物理チャネル(例えば、ゲイン係数)およびHARQ(例えば、再送の最大回数)属性が割り当てられ得る論理ユニットを示している。
図4は、UE側でのE−DCH MAC−eアーキテクチャ全体例を示している。新しいMAC機能エンティティ、MAC−eが、MACアーキテクチャのリリース99に追加されている。図5に、MAC−eエンティティがより詳細に説明されている。異なるアプリケーションからのUEからノードBに送信されようとするデータパケットを運んでいるM個の異なるデータフロー(MAC−d)が存在する。これらのデータフローは、異なるQoS要求(例えば、遅延および誤り要求)を有し得て、またHARQインスタンスの異なる構成を要求し得る。各々のMAC−dフローは、特定の物理チャネル(例えば、ゲイン係数)およびHARQ(例えば、再送の最大回数)属性が割り当てられ得る論理ユニットを示している。
さらにMAC−d多重化は、E−DCHにサポートされている。すなわち、いくつかの異なる優先度を持つ論理チャネルは、同じMAC−dフローに多重化され得る。したがって、一つのMAC−dフローからのデータは、異なる優先度待ち行列に入力され得る。E−DCH上でのデータ送信のための適切なトランスポートフォーマットの選択は、機能エンティティであるTF選択エンティティで行われる。トランスポートフォーマットの選択は、利用可能な送信電力、優先度、例えば、論理チャネル優先度、およびノードBから受信された関連する制御シグナリング(制御シグナリングに関するHARQおよびスケジューリング)に基づく。HARQエンティティは、ユーザへの再送機能を取り扱う。一つのHARQエンティティは、多重HARQ処理をサポートする。HARQエンティティは、要求されている全てのHARQ関連機能を取り扱う。MAC−eエンティティは、図5に示すように、ノードB(ネットワーク側)からのスケジューリング情報をL1シグナリングを介し受信する。
(E−DCH MAC アーキテクチャ−UTRAN側)
ソフトハンドオーバ動作では、MAC−eエンティティは、UTRAN側のノードB(MAC−eb)およびS−RNC(MAC−es)にわたって分散されていると仮定し得る。ノードBのスケジューラは、それら三つのエンティティからアクティブなユーザを選び、命令されたレート、提案されたレート、またはTCFSサブセットへアクティブユーザを制限するTFC閾値を用いてレート制御を実行する。すべてのMAC−eエンティティはユーザ(UE)に対応する。
ソフトハンドオーバ動作では、MAC−eエンティティは、UTRAN側のノードB(MAC−eb)およびS−RNC(MAC−es)にわたって分散されていると仮定し得る。ノードBのスケジューラは、それら三つのエンティティからアクティブなユーザを選び、命令されたレート、提案されたレート、またはTCFSサブセットへアクティブユーザを制限するTFC閾値を用いてレート制御を実行する。すべてのMAC−eエンティティはユーザ(UE)に対応する。
図6に、ノードBのMAC−eアーキテクチャがより詳細に説明されている。各々のHARQ再送エンティティは、顕著な再送からのパケットのビットを合成するためのソフトバッファメモリの一定量を割り当てられることがわかる。パケットが成功裏に受信されると、パケットは、上位レイヤへの順序通りの配信を提供する並び替えバッファに転送される。
ソフトハンドオーバの間、並び替えバッファはS−RNCに属すると仮定し得る。図7には、対応するユーザ(UE)の並び替えバッファを備えるS−RNC MAC−eアーキテクチャが示されている。並び替えバッファの数は、UE側の対応するMAC−eエンティティでのデータフローの数に等しい。データおよび制御情報は、ソフトハンドオーバ間にアクティブセット内のすべてのノードBからS−RNCへ送信される。
所要のソフトバッファサイズは、使用したHARQ方式に依存する、例えばインクレメンタル・リダンダンシ(IR)を用いたHARQ方式は、チェイス合成(CC)を用いた方式に比べより多くのソフトバッファを必要とすることに注意すべきである[17]。
(E−DCHシグナリング)
ある特定のHARQ方式の動作に必要とされる関連する制御シグナリングは、上り回線および下り回線シグナリングからなる。異なる実施のための変形を行えば、必要なシグナリングへ要求も異なったものとなりうる。さらに、シグナリングは、考慮されている上り回線の拡張に依存する。以下のセクションは、例示目的で[11]の提案システムデザインに言及する。
ある特定のHARQ方式の動作に必要とされる関連する制御シグナリングは、上り回線および下り回線シグナリングからなる。異なる実施のための変形を行えば、必要なシグナリングへ要求も異なったものとなりうる。さらに、シグナリングは、考慮されている上り回線の拡張に依存する。以下のセクションは、例示目的で[11]の提案システムデザインに言及する。
ノードBに制御されるスケジューリング(例えば、ノードBに制御される時間およびレートスケジューリング)を可能とするためには、UEはデータ送信のためにある要求メッセージを上り回線でノードBに送る必要がある。例えば、要求メッセージは、UEの状態情報、例えばバッファ状態、電力状態、回線品質推定を含み得る。要求メッセージは、以下、スケジューリング情報(SI)という。この情報に基づき、ノードBはノイズ源を推定し得て、UEをスケジュールし得る。ノードBからUEへ下り回線で送られる許可メッセージと同時に、ノードBは、UEが送ることを許可されている最大のデータレートと時間間隔とともに、UEをTFCSに割り当てる。以下、承認メッセージは、スケジューリング割り当て(SA)という。
上り回線で、UEは、送信されたパケットを正しく復号するために必要であるレート識別子メッセージ情報(制御情報)をノードBに送る。この情報は、例えば、トランスポートブロックサイズ(TBS)、MCSレベルなどを有し得る。さらに、HARQが適用されていると仮定すると、UEはHARQ関連制御情報(例えば、ハイブリッドARQ処理番号および、UMTSリリース5で新規データ識別子(NDI)といわれているHARQシーケンス番号、冗長性バージョン(RV)、レートマッチングパラメータなど)を送る。
拡張上り個別チャネル(E−DCH)での送信されたパケットの受信と復号の後、ノードBはUEにフィードバックを与える、すなわち送信が成功であったかどうかをそれぞれACK/NACKを下り回線で送信することでUEに知らせる。
(Rel99/4/5 UTRAN内でのモビリティ管理)
モビリティ管理に関係があるいくつかの手続きを説明する前に、以下で頻繁に用いられる用語を最初に定義する。
モビリティ管理に関係があるいくつかの手続きを説明する前に、以下で頻繁に用いられる用語を最初に定義する。
無線リンクとは、単一のUEと単一のUTRANアクセスポイントとの間の論理的な接続として定義され得る。その物理的な実現は無線ベアラの送信による。
ハンドオーバは、接続の一時的な中断を伴うUE接続の一つの無線ベアラから他の無線ベアラへの移動(ハードハンドオーバ)、またはUEが常にUTRANに接続されるような、無線ベアラのUEへの/からのインクルージョン/エクスクルージョンとして理解され得る(ソフトハンドオーバ)。ソフトハンドオーバは符号分割多重接続(CDMA)技術を用いているネットワークに特有である。ハンドオーバの実行は、一例として現在のUTRANアーキテクチャを用いる場合、移動体無線ネットワークのS−RNCにより制御され得る。
UEに関連付けられたアクティブセットは、UEと無線ネットワークの間の特定の通信サービスに同時に包含された無線リンクのセットを有する。アクティブセットアップデート手続きは、UEとUTRANとの間の通信のアクティブセットを、例えば、ソフトハンドオーバ間に修正するために用いられ得る。手続きは3つの機能からなり得る:無線リンク付加、無線リンク除去および結合した無線リンク付加と除去。最大の同時無線リンク数は8に設定される。それぞれの基地局のパイロット信号の強度が、アクティブセット内の最強部のパイロット信号に関したある閾値を越えると、新しい無線リンクがアクティブセットに付加される。新しい無線リンクの付加が、図10に例示目的で示されている。
それぞれの基地局のパイロット信号の強度が、アクティブセット内の最強部のパイロット信号に関したある閾値を越えると、無線リンクがアクティブセットから除去される。無線リンク付加に対する閾値は、一般的には、無線リンク削除に対する閾値よりも高く選ばれる。よって、付加と除去イベントは、パイロット信号強度に対してヒステリシスを形成する。
パイロット信号測定は、RRCシグナリングを用いてUEからネットワークへ(例えば、S−RNCへ)報告され得る。測定結果を送る前に、高速フェージングを平均するため、通常、何らかのフィルタリングが実行される。典型的なフィルタリング継続時間は200ミリ秒であり、ハンドオーバ遅延の一因となる。測定結果に基づき、ネットワーク(例えば、S−RNC)は、アクティブセットアップデート手続き(ノードBの現行のアクティブセットへの/からの付加/除去)の機能の一つの実行をトリガする判断をし得る。
(E−DCH-ノードBに制御されるスケジューリング)
ノードBに制御されるスケジューリングは、上り回線のより高いセルスループットを提供し、カバレッジを増加させるために、上り回線電力リソースの効率的利用を可能とすると予測されるE−DCHの技術特徴の一つである。用語「ノードBに制御されるスケジューリング」とは、ノードBが、RNCにより設定された制限内で、そこからUEが適したTFCを選び得るTFCのセットを制御する可能性を意味する。そこからUEが自動的にTFCを選び得るTFCのセットは、以下、「ノードBに制御されるTFCサブセット」という。
ノードBに制御されるスケジューリングは、上り回線のより高いセルスループットを提供し、カバレッジを増加させるために、上り回線電力リソースの効率的利用を可能とすると予測されるE−DCHの技術特徴の一つである。用語「ノードBに制御されるスケジューリング」とは、ノードBが、RNCにより設定された制限内で、そこからUEが適したTFCを選び得るTFCのセットを制御する可能性を意味する。そこからUEが自動的にTFCを選び得るTFCのセットは、以下、「ノードBに制御されるTFCサブセット」という。
「ノードBに制御されるTFCサブセット」は、図8に見られるようにRNCが設定したTFCSサブセットである。UEは適したTFCを「ノードBに制御されるTFCサブセット」から、Rel5 TFC選択アルゴリズムを用いて選択する。「ノードBに制御されるTFCサブセット」のどのTFCも、十分な電力マージン、十分な利用可能データがあり、TFCがブロックされた状態では無い条件下で、UEにより選択され得る。E−DCHへのUE送信のスケジューリングに対する二つの基本的な手法が存在する。スケジューリング方式は、すべて、UEでのTFC選択の管理とみなすことができ、この処理および関連するシグナリング要求にノードBがどのように影響し得るかが主に異なる。
(ノードBに制御されるレートスケジューリング)
スケジューリング手法の原理は、高速TFCS制限制御により使用者装置のトランスポートフォーマットコンビネーション選択をノードBが制御し、制限することを許可することである。
スケジューリング手法の原理は、高速TFCS制限制御により使用者装置のトランスポートフォーマットコンビネーション選択をノードBが制御し、制限することを許可することである。
ノードBは、そこからUEが適したトランスポートフォーマットコンビネーションを自動的に選び得る「ノードBに制御されるTFCサブセット」を、レイヤ1シグナリングにより拡大/縮小し得る。ノードBに制御されるレートスケジューリングでは、すべての上り回線送信は、平行に、しかし、ノードBでのノイズ源閾値を超過しないように十分に低いレートで存在し得る。よって、異なる使用者装置からの送信が時間的にオーバラップし得る。レートスケジューリングでは、ノードBは上り回線のTFCSを制限し得るのみで、E−DCHでUEがデータを転送している時間の制御を行わない。ノードBが同時に送信をしているUEの数を把握していないために、セルの上り回線ノイズ源の正確な制御は不可能である(非特許文献4参照、http://www.3gpp.orgで利用可能)。
ノードBと使用者装置との間のレイヤ1シグナリングによりトランスポートフォーマットコンビネーション制御を可能とするため、二つの新しいレイヤ1メッセージが導入された。レート要求(RR)は使用者装置からノードBに上り回線で送られ得る。RRにより、使用者装置はノードBに「ノードBに制御されるTFCサブセット」の拡大/縮小を一ステップで要求できる。さらに、レート許可(RG)はノードBから使用者装置に下り回線で送られ得る。RGを用いて、ノードBは、例えば、アップ/ダウン命令を送ることにより、「ノードBに制御されるTFCサブセット」を変え得る。新しい「ノードBに制御されるTFCサブセット」は、それがアップデートされる次の時間まで有効である。
(ノードBに制御されるレートおよび時間スケジューリング)
ノードBに制御されるレートおよび時間スケジューリングの基本原理は、使用者装置のサブセット(理論的には、のみ)に、ノードBでの、UEからの望ましい全ノイズ上昇が過大にならないように、既定の時間で送信を許可することである。「ノードBに制御されるTFCサブセット」を一つのステップで拡大/縮小させるアップ/ダウンコマンドを送る代わりに、ノードBは、トランスポートフォーマットコンビネーションサブセットを、明確なシグナリングを通じて、例えばTFCSインディケータ(これはポインタであり得る)を送ることにより、いかなる許可された値にもアップデートし得る。
ノードBに制御されるレートおよび時間スケジューリングの基本原理は、使用者装置のサブセット(理論的には、のみ)に、ノードBでの、UEからの望ましい全ノイズ上昇が過大にならないように、既定の時間で送信を許可することである。「ノードBに制御されるTFCサブセット」を一つのステップで拡大/縮小させるアップ/ダウンコマンドを送る代わりに、ノードBは、トランスポートフォーマットコンビネーションサブセットを、明確なシグナリングを通じて、例えばTFCSインディケータ(これはポインタであり得る)を送ることにより、いかなる許可された値にもアップデートし得る。
さらに、ノードBは開始時間および使用者装置が送信を許可されている有効期間を設定し得る。異なる使用者装置に対する「ノードBに制御されるTFCサブセット」のアップデートは、複数の使用者装置からの送信が時間的にオーバラップすることを可能な範囲で避けるために、スケジューラにより調整され得る。CDMAシステムの上り回線では、同時送信は常に互いに干渉しあう。したがって、E−DCHで同時にデータを送信している使用者装置の数を制御することにより、ノードBは、セルの上り回線干渉レベルのより正確な制御を有し得る。ノードBスケジューラは、ノードBでの、例えば、使用者装置のバッファ状態、使用者装置の電力状態および利用可能な干渉雑音温度比(RoT)マージンに基づいて、どの使用者装置が送信を許可されているかおよび送信時間間隔(TTI)ベース毎の対応するTFCSインジケータを決定し得る。
ノードBに制御されるレートおよび時間スケジューリングをサポートするために二つの新しいレイヤ1メッセージが導入される。スケジューリング情報アップデート(SI)は使用者装置からノードBに上り回線で送られ得る。使用者装置がスケジューリング要求をノードBに送る必要がある場合(例えば、使用者装置バッファに新しいデータが生じた)、使用者装置は所要のスケジューリング情報を送信し得る。スケジューリング情報により、使用者装置は、ノードBに自身の状態、例えば自身のバッファ占有状態および利用可能送信電力を提供する。
スケジューリング割り当て(SA)はノードBから使用者装置に下り回線で送信され得る。スケジューリング要求を受信すると、ノードBは、スケジューリング情報(SI)およびノードBで利用可能なRoTマージン等のパラメータに基づいてユーザをスケジュールし得る。スケジューリング割り当て(SA)では、ノードBは、TFCSインジケータとそれに続く送信開始時間および使用者装置により用いられる有効期間をシグナリングし得る。
レートまたは時間およびレートスケジューリングの使用は、E−DCHが、上り回線においてそのUEおよび他のUEによる別の送信との混合と共存しなければならず、無論その利用可能電力により制限される。異なるスケジューリングモードの共存は、異なるトラヒックタイプの提供に柔軟性を与え得る。例えば、より低いデータレートを要求しているアプリケーションには、レート制御モードでE−DCHにより送信され、一方、より高いデータレートを要求しているアプリケーションには、時間およびレート制御モードでE−DCHにより送信される。
(E−DCH-ハイブリッドARQ)
ノードBに制御されるハイブリッドARQは、誤りを伴って受信されたデータパケットの高速な再送を可能とさせる。UEとノードBとの間の高速再送は、上位レイヤ再送数および関連する遅延を低減し、よってエンドユーザにより感じられる品質が改善される。多重ストップアンドウエイト(stop-and-wait)(SAW)ハイブリッドARQ処理のプロトコルは、HSDPAの下り回線HS−DSCHに用いられている方式と同様に、しかし、上り回線と下り回線の差を理由とする適切な改良の上でE−DCHに用いられ得る。
ノードBに制御されるハイブリッドARQは、誤りを伴って受信されたデータパケットの高速な再送を可能とさせる。UEとノードBとの間の高速再送は、上位レイヤ再送数および関連する遅延を低減し、よってエンドユーザにより感じられる品質が改善される。多重ストップアンドウエイト(stop-and-wait)(SAW)ハイブリッドARQ処理のプロトコルは、HSDPAの下り回線HS−DSCHに用いられている方式と同様に、しかし、上り回線と下り回線の差を理由とする適切な改良の上でE−DCHに用いられ得る。
NチャネルSAW方式は、N個の並列HARQからなり、各々の処理は、ウインドウサイズ1のセレクティブリピート(selective repeat)ARQ(SR)に対応するストップアンドウエイト再送プロトコルとして働く。この方式を用いて、UEは各々のTTIの単一HARQ処理でのみデータを送信し得ると仮定し得る。図10には、N=3のHARQを用いたNチャネルSAWプロトコルの例が示されている。UEは上り回線上のE−DCHでデータパケット1をノードBに送信する。送信には、第一のHARQ処理が用いられる。ある程度の量の時間、エアインタフェースの伝搬遅延Tpropの後,ノードBはパケットを受信し、復調と復号を開始する。復号が成功したかにより、ACK/NACKが下り回線でUEに送られる。この例では、ノードBはACKをTNBprocessの後にUEに送信する。TNBprocessは、ノードBで受信されたパケットを復号および処理するのに必要とされる時間を示している。
下り回線上のフィードバックに基づき、UEはデータパケットを再送信するか、他の、新しいデータパケットを送信するかを決める。同じHARQ処理内で肯定応答(Acknowledgment)を受信してから次のTTIまでにUEが利用可能である処理時間が、TUEprocessと示されている。
この例では、UEはACKを受信するとすぐにデータパケット4を送信する。往復時間(RTT)は、上り回線でのデータパケット送信と、そのパケットに対するACK/NACKフィードバック受信後にそのパケットの再送か新しいデータパケットを送る間の時間を示している。利用可能なHARQ処理が無いためのアイドリング期間を避けるため、N個のHARQ処理が、HARQ往復時間(RTT)に有利に調和され得る。
既知および未知の送信タイミングを考慮して、同期および非同期送信に区別され得る。非同期上り回線での再送プロトコルは、データブロックかHARQ処理かを識別するための明確なシグナリングを用いるが、同期上り回線のプロトコルでは、データブロックが受信される時点に基づきデータブロックかHARQAかが識別される。
UEは、非同期上り回線のプロトコルにおいて、再送時におけるデータパケットの正確なソフト合成を保証するため、例えばHARQ処理数を明確にシグナリングし得る。非同期上り回線のHARQ再送プロトコルの利点は、システムに与えられる柔軟性である。ノードBスケジューラは、例えば、UEの時間周期およびそのセルの干渉状況に基づいたE−DCH上のデータ送信のためのHARQ処理、さらには対応するE−DCHサービスの優先度またはQoSパラメータ等のパラメータを割り当て得る。
非同期下り回線での再送プロトコルは、フィードバックメッセージのシーケンス番号(SN)か、他の明確な識別を用いるが、同期下り回線のプロトコルでは、フィードバックメッセージは、例としてHSDPA(フィードバックは、HS−DSCHを受信してからある時間後すぐにHS−DPCCH上で送信される。)のように、それらが受信された時間に基づいて識別される。
E−DCHには同期HARQプロトコルが用いられ、HARQ処理番号は、CFN(接続フレーム番号)から導き出され得る。このことは、否定的なフィードバックをノードBから受信後、あらかじめ定義された時間インスタンス(例えばNACK受信後4TTI)で再送が送られることを暗示する。同期上り回線送信に再送プロトコルを用いて、ノードBはいつ再送がUEから送られたかを正確に知る。よって、ノードBは上り回線のリソースを留保し得るので、ノードBはより精密にセルの上り回線干渉を制御できるようになる。さらに、再送は、初回送信と同じTFを用い得る。
時間およびレート制御されたスケジューリングモードでは、ノードBは初回送信とともにE−DCH上に送られた再送を非同期再送を仮定してスケジュールする。再送が同期的に送られた場合、ノードBはこれ以上再送をスケジュールする必要はなく、ノードBのスケジューラに対するシグナリングオーバヘッドと処理時間を大幅に低減する。E−DCHでは、HARQフィードバック(ACK/NACK)を、同期的に、例えばE−DCHデータパケットを受信してからある時間後すぐに、送ることも決められていた。
チェイス合成(CC)、およびインクリメンタルリダンタンシ(IR)という、HARQの二つの基本構成について上述してきた。チェイス合成では、各々の再送は最初の送信かその部分かを繰り返す。IRでは、各々の再送は、より低いレートのコードを構築するため、マザーコードから新しいコードビットを供給する。
チェイス合成が適応変調符号化(AMC)を堅牢にするのに十分であるのに対し、IRは、追加メモリの消費および復号の複雑性という犠牲を払うにもかかわらず、より高いSNR推定誤りおよびFER動作点(すなわち、最初以外の送信が必要となる可能性が大きい)での、初期のおよび継続的な高い符号化率を有するより高い実行能力の可能性を提供する。
システマティックターボ符号化データパケット(E−DCHデータパケット)は、オリジナル情報ビット(システマティックビット)と付加パリティビット(冗長性)とを含む。キャラクタSはシステマティックビットを示すために、キャラクタPはパリティビットを示すために一般に用いられる。既述のように、IR方式には自己復号可能および非自己復号可能再送がある。非自己復号可能再送の使用は、最高のゲインをインクリメンタルリダンタンシに提供する。
E−DCHにはE−DCHのデータパケット(PDU)の4つの異なる冗長性バージョンがあり、二つは自己復号可能であり、二つは非自己復号可能である。第一の送信は、常に自己復号可能な少なくともシステマティックビットを含むPDUであるべきである。図11は、E−DCHのためのHARQ IR方式の例を示している。第一の送信では、システマティックビットのみがUEからノードBに送信される。第一の再送は、P1と記されているパリティビットの第一のセットを含んでいる。パリティビットは、ノードBにおいて復号前に既に受信されたシステマティックビットに加えられる(ソフト合成)。復号が失敗した場合、ノードBはさらなる再送を要求する。第二の再送では、パリティビットの第二のセットがノードBに送信される(P2)。第三の再送は、システマティックビットとパリティビットの第一のセット(P1)を含む。与えられた例では、初回送信および第二の再送は自己復号可能であり、第一および第三の再送は非自己復号可能である。
非自己復号可能再送の使用により、既に述べたように最高のゲインがインクリメンタルリダンタンシに提供される。データパケットの第一のまたは初回送信は、常に自己復号可能で、システマティックビットを含んでいるべきである。データパケットを処理するために必要な情報を有するHARQ関連制御情報の受信信号があまりに弱いか、干渉が存在する場合は、受信エンティティ(ノードB)はHARQ制御情報の信頼し得る検出を実行することが不可能になり得る。
ある種の閾値が、受信機がいつ信頼し得る情報を得られ得るか判断し得るように定められていると仮定する。制御チャネル上に送られたHARQ制御情報をノードBが検出し得ない場合、E−DCH上の受信データパケットを処理することは不可能である。例えばE−DPCCH上の、関連する制御情報に対するCRCは、例えば制御情報の信頼できない検出であると判定するために用いられ得る。
初回送信が受信機により検出され得ない場合(HARQ関連制御情報が信頼し得るよう検出され得ない)、NACKがHARQ送信機に送られる。図11に示すようにインクリメンタルリダンダンシ方式を用いている場合、UEは非自己復号可能冗長性バージョン(P1)を送信する。
ノードBは初回送信を破棄してしまっている(検出されていない)ので、第一の再送後、パケットの復号は不可能である。ノードBは、UEがシステマティックビットを含んだ自己復号可能送信を再送するまで待たなければならない。図11では、正確な復号は第三の再送後にのみ可能である。それゆえにノードBが第一の送信を検出しなかった場合、正確な復号は第三の再送後にのみ可能であり、大幅な遅延をもたらす。
3GPP TR 25.401:"UTRAN Overall Description" 3GPP TR 25.896:"Feasibility Study for Enhanced Uplink for UTRA FDD (Release 6)" 3GPP TSG RAN WG1, meeting #31, Tdoc R01-030284,"Scheduled and Autonomous Mode Operation for the Enhanced Uplink" 3GPP TR 25.896:"Feasibility study for Enhanced Uplink for UTRA FDD (Release 6)", version 1.0.0
3GPP TR 25.401:"UTRAN Overall Description" 3GPP TR 25.896:"Feasibility Study for Enhanced Uplink for UTRA FDD (Release 6)" 3GPP TSG RAN WG1, meeting #31, Tdoc R01-030284,"Scheduled and Autonomous Mode Operation for the Enhanced Uplink" 3GPP TR 25.896:"Feasibility study for Enhanced Uplink for UTRA FDD (Release 6)", version 1.0.0
本発明の目的は、上記概説した問題の視点から、インクリメンタルリダンタンシを用いてHARQプロトコルを最適化することである。
本目的は、独立請求項の主題により解決される。本発明の有利な実施の形態は、従属請求項の主題である。
本発明の主たる態様の一つは、HARQ送信機に初回送信が失われた(検出されていない)か激しく破損したかを示すことにより、既述の問題を克服するものである。本発明の他の態様は、初回送信の消失またはその激しい破損を通信するための新しいHARQフィードバックレベルを導入することを必要とせず、しかし、スケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバック情報を組み合わせて用いて、送信機に追加のHARQフィードバックレベルを示すのに必要なフィードバックを提供する方法を提案するものである。よって、三組のフィードバックが、下位互換を有するように提供され得る。
一実施の形態によれば、本発明はインクレメンタル・リダンダンシを用い、同期再送を提供するHARQ方法を提供する。受信エンティティは送信エンティティからの制御情報を受信し得る。制御情報は、受信エンティティが自己復号可能バージョンのデータパケットを受信できるようにし得る。さらに、自己復号可能バージョンのデータパケットは受信エンティティで受信される。受信エンティティは、フィードバックを送信エンティティに送信し得る。
受信エンティティにより与えられたフィードバックは、以下の代替の指示を送信エンティティに示す。送信エンティティは、フィードバックにより自己復号可能バージョンのデータパケットを送るように指示され得る。このことは、受信エンティティが制御情報の復号に不成功であった状況に適用可能である。
自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されていない場合、送信エンティティは、その自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非己復号可能バージョンのデータパケットを送信するよう指示され得る。
さらに、自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号された場合、送信エンティティは受信エンティティに自己復号可能バージョンの他のデータパケット、すなわち、いわば次のデータパケットを送信するように指示される。
本発明の本実施の形態によれば、フィードバックはスケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングの組み合わせにより送信エンティティに通信される。
このことは、明確な三組のHARQフィードバックが定義される必要がないという利点を有する。代わって、一般に肯定応答(ACK)および否定応答(NACK)と定義されるHARQフィードバックメッセージと、スケジューリング関連制御シグナリング(例えば、レートアップ、レートダウンおよびレートキープコマンド)との「未使用」の組み合わせが、異なるフィードバックレベルとの通信に用いられ得る。
本実施の形態の変形において、三組のフィードバックは、スケジューリング関連制御シグナリングのレートアップ、レートダウンおよびレートキープコマンドと、HARQフィードバックシグナリングの肯定応答および否定応答との組み合わせにより、送信エンティティに通信される。
本発明の例示的な実施の形態では、HARQフィードバックメッセージとスケジューリング関連制御メッセージの以下の組み合わせが選ばれる。自己復号可能バージョンのデータパケットを送信する指示は、否定応答とレートアップまたはレートダウンコマンドとの組み合わせにより通信される。さらに、自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信する指示は、否定応答とレートキープコマンドの組み合わせにより示され、自己復号可能バージョンの別のデータパケットを送信する指示は、肯定応答とスケジューリング関連制御シグナリングの任意のコマンドの組み合わせにより示される。
本発明の他の実施の形態では、受信エンティティは、フィードバックに対応して送信エンティティからの、受信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケット、非自己復号可能バージョンのデータパケットまたは自己復号可能バージョンの別のデータパケットを受信可能とする制御情報を受信し得て、さらに、フィードバックに対応して送信エンティティからの、自己復号可能バージョンのデータパケット、非自己復号可能バージョンのデータパケットまたは自己復号可能バージョンの別のデータパケットを受信し得る。
本発明の他の実施の形態によれば、スケジューリング関連制御シグナリングおよびHARQフィードバックシグナリングは、別々の制御チャネルを介し受信される。
本発明の他の実施の形態では、任意のバージョンのデータパケットの受信を可能とする制御情報は、制御チャネルを介し送信され、異なるバージョンのデータパケット、すなわち自己復号可能バージョンおよび非自己復号可能バージョンのデータパケットは、データチャネルを介し送信される。
本発明の他の例示的な実施の形態では、受信エンティティは、さらに非自己復号可能バージョンのデータパケットを受信し得て、受信した非自己復号可能バージョンのデータパケットと以前に受信したバージョンのデータパケットを、受信エンティティのソフトバッファに記憶し、ソフト合成し得るので、それにより合成データパケットを形成する。次に、受信エンティティは合成データパケットの復号を試み得る。
本実施の形態では、受信エンティティにより送信エンティティに送信されたフィードバックは、受信エンティティが成功裏に合成データパケットを復号できず、かつソフトバッファの充填状態が所定の閾値以上である場合、送信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をし得る。
本発明の他の実施の形態は、送信エンティティから受信された自己復号可能バージョンのデータパケットが、受信エンティティの軟復号器で復号され、その復号プロセスの間に確率メトリックが生成されることを予見する。送信エンティティから受信されたデータパケットが正しく復号されず、かつ確率メトリックが所定の閾値未満である場合、受信エンティティにより送信されたフィードバックは、送信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をする。あるいは、受信エンティティにより送信されたフィードバックは、送信エンティティから受信されたデータパケットが正しく復号されず、かつ確率メトリックが所定の閾値以上である場合、送信エンティティに非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をする。
本実施の形態の例示的な変形では、確率メトリックは合成データパケットの復号後の軟復号器出力の対数尤度比の関数である。
本発明の他の実施の形態では、自己復号可能バージョンのデータパケットは、システマティックビットを有し、通信チャネルを介し送信される。受信エンティティは、自己復号可能バージョンのデータパケット受信時に回線品質を測定し得る。本実施の形態によれば、受信エンティティにより送信されたフィードバックは、回線品質が所定の閾値未満である場合、送信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をする。
上記のように、フィードバックのタイプ、すなわち送信エンティティへの指示は、制御情報が成功裏に受信されたか否かに基づく。他の実施の形態によれば、制御情報は正しく復号されたかどうかの判断は、CRC検出、制御チャネルの受信SIRに基づくか、および/またはエネルギメトリックの使用に基づく。
本発明の他の実施の形態では、自己復号可能バージョンのデータパケットの再送は、その自己復号可能バージョンのデータパケットの初回送信時と同じ電力レベルで送信される。
さらに、非自己復号可能バージョンのデータパケットは、自己復号可能バージョンのデータパケットより低い電力レベルで送信されることが予見され得る。
他の実施の形態では、受信エンティティは移動体通信システムの基地局であり、送信エンティティは移動体通信システムの移動体端末である。すなわち上記異なる実施の形態によるHARQ方法は、上り送信、例えば、E−DCHに用いられる。
さらに、本発明の例示的な実施の形態は、インクリメンタルリダンダンシを用いたHARQ再送プロトコルを提供する移動体通信システムの受信エンティティに関する。受信エンティティは、受信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを受信可能とする、送信エンティティからの制御情報を受信するための、および自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティにおいて受信するための受信機と、送信エンティティに指示するフィードバックを送信エンティティに送信するための送信機と、を備える。
送信機は、受信エンティティが制御情報の復号に不成功であった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットのためインクリメンタルリダダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、または自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように構成され得る。
本発明の本実施の形態によれば、受信エンティティは、スケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングの組み合わせによりフィードバックを送信エンティティに通信するよう構成される。
本発明の他の実施の形態によれば、上記種々の実施の形態およびそれらの変形によるHARQ方法を実行する手段をさらに備えた受信エンティティが提供される。
本発明の他の実施の形態は、インクリメンタルリダンダンシを用いたHARQ再送プロトコルを提供する移動体通信システムの送信エンティティを提供する。この送信エンティティは、受信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを受信可能とする、受信エンティティへの制御情報を送信するための、および自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティに送信するための送信機と、受信エンティティからのフィードバックを受信するための受信機と、を備える。
フィードバックは、受信エンティティが制御情報の復号に不成功であった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、または自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、送信機に指示する。さらに、送信エンティティは、フィードバックをスケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングの組み合わせの形で受信するよう構成されている。
本発明の他の実施の形態では、送信エンティティは、上記種々の実施の形態およびそれらの変形によるHARQ方法を実行する手段をさらに有する。
さらに、本発明の他の例示的な実施の形態は、上記本発明の実施の形態による受信エンティティと送信エンティティを備える移動体通信システムを提供する。
さらに、本発明の実施の形態は、上記種々の実施の形態をハードウエアとソフトウエアを用いて実施することに関する。この点において、本発明の他の実施の形態は、受信エンティティのプロセッサにより実行されたときに、受信エンティティにインクリメンタルリダンダンシを用いたHARQ再送プロトコルを提供させる指示を格納するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
受信エンティティは、受信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットの受信を可能とする、送信エンティティからの制御情報を受信すること、自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティにおいて受信すること、および送信エンティティにフィードバックを送信することにより、インクリメンタルリダンダンシを用いたHARQ再送プロトコルを提供させられ得る。フィードバックは、受信エンティティが制御情報の復号に不成功であった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、または自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、送信機を指示する。さらに、フィードバックはスケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングの組み合わせにより送信エンティティに通信される。
他の実施の形態は、受信エンティティのプロセッサにより実行されたときに、受信エンティティに上記に種々の実施の形態およびそれらの変形によるHARQ方法を実行させる指示をさらに格納するコンピュータ可読媒体を提供する。
他の実施の形態は、送信エンティティのプロセッサにより実行されたときに、送信エンティティにインクリメンタルリダンダンシを用いたHARQ再送プロトコルを提供させる指示を格納するためのコンピュータ可読媒体に関する。送信エンティティは、受信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットの受信を可能とする、制御情報を受信エンティティに送信すること、自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティに送信すること、および受信エンティティからのフィードバックを受信することにより、インクリメンタルリダンダンシを用いたHARQ再送プロトコルを提供させられる。
この場合もまた、フィードバックは、受信エンティティが制御情報の復号に不成功であった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、または自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、送信機を指示する。
また、フィードバックはスケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングの組み合わせの形で受信される。
他の実施の形態は、送信エンティティのプロセッサにより実行されたときに、送信エンティティに上記に種々の実施の形態およびそれらの変形によるHARQ方法を実行させる指示をさらに格納するコンピュータ可読媒体を提供する。
[発明の詳細な説明]
以下、添付の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。図中の同様のまたは対応する細部には同じ参照番号が記されている。
以下、添付の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。図中の同様のまたは対応する細部には同じ参照番号が記されている。
以下の段落では本発明のさまざまな実施の形態を述べる。例示目的のみのため、ほとんどの実施の形態は、UMTS通信システムに関して概説され、続くセクションの専門用語は、主にUMTS専門用語に関連する。しかしながら、本実施の形態でUMTSアーキテクチャに関して用いられる専門用語と記述は、そのようなシステムに本発明の原理と思想を限定することを意図したものではない。
また背景技術のセクションで与えられた詳細な説明は、以下に記述される主にUMTS特定の例示的な実施の形態のよりよい理解を意図したものにすぎず、移動体通信ネットワークにおける処理と機能の記述された特定の実施例だけに本発明を限定するものとは理解されるべきではない。
続くセクションで概説される思想と原理は、インクリメンタルリダンダンシを用いたいかなるHARQプロトコルに適用可能であり得る。
上記発明の開示セクションで概説した本発明の実施の形態およびまた後の実施の形態と記述において、用語「自己復号可能バージョンのデータパケット」および「非自己復号可能バージョンのデータパケット」はしばしば用いられて、また用いられるであろう。本記述の文脈において、用語「自己復号可能バージョンのデータパケット」は、少なくともデータパケットのシステマティックビットを有するデータと理解されるべきである。よって、自己復号可能バージョンの単一のデータパケットが同一であることは必須ではない。異なる自己復号可能バージョンの単一のデータパケットはシステマティックビットを有するが、例えば、異なる自己復号可能バージョンのデータパケットに含まれているパリティビットが異なり得る。
全ての自己復号可能バージョンのデータパケットは、少なくともデータパケットのシステマティックビットを有するので、自己復号可能バージョンのデータパケットは、このデータパケットの前回の送信とは独立に復号され得る。
さらに、用語「非自己復号可能バージョンのデータパケット」は、このデータパケット(システマティックビット)の前回の送信とは独立に復号され得ないデータを指しているものと理解されるべきである。非自己復号可能バージョンのデータパケットは、少なくとも符号化データパケットのパリティビットの一部を有する。一般に、これら非自己復号可能バージョンのデータパケットは、符号化率を減少させるために、受信エンティティでの自己復号可能バージョンのデータパケットの不成功な復号後、すなわち不成功な復号を示すフィードバックの送信エンティティでの受信後に、送信により送信される。
結果として、単一のデータパケットを提供する単一のHARQプロセスは、受信エンティティにより提供されるHARQフィードバックに依存して、異なる自己復号可能および非自己復号可能バージョンのデータパケットの送信を含み得る。
以下の例示的な実施の形態は、例示目的のためのみ、UMTSのE−DCH上の上り送信に関する。上記背景技術セクションで示したように、初回送信が受信機により検出され得なかった場合(HARQ関連制御情報が信頼し得るよう検出され得ない)、NACKがHARQ送信機に送られる。図11に示すようにインクリメンタルリダンダンシ方式を用いている場合、UEは非自己復号可能冗長性バージョン(P1)を送信する。ノードBは初回送信を「破棄」してしまっている(または非検出)ので、第一の再送後、パケットの復号は不可能である。ノードBは、UEがシステマティックビットを含んだ自己復号可能バージョンのデータパケットを再送するまで待たなければならない。図11では、正確な復号は第三の再送後にのみ可能である。それゆえにノードBが第一の送信、すなわち、初回に送信された第一の自己復号可能バージョンのデータパケットを検出しなかった場合、正確な復号は第三の再送後にのみ可能であり、大幅な遅延をもたらす。
したがって、第一の送信がノードBにより検出されたか否かに依存してUEの挙動を変化させるために、UEは第一の送信の検出状態を承知し得る。UEが受信機から送信されたフードバックを用いて初回送信が検出されなかったことに気づく場合には、UEは自己復号可能バージョンのデータパケットを再び再送し得る。これにより、成功裏の復号に必要とされる時間を大幅に低減するであろう。
よって、例えば、ノードBが、ノードBにデータパケットの第一の送信を受信可能とするUEからの制御情報を逸した場合、ノードBのフィードバックはこの状況を示し得て、UEは自己復号可能バージョンのデータパケットを第一の再送として送り得る。
上記のように、制御情報はデータパケットの処理に必要な情報を有する。この制御情報の受信信号があまりに弱い場合か、干渉が存在する場合は、受信エンティティ(ノードB)はHARQ制御情報の信頼し得る検出を実行することが不可能になり得る。
ある種の閾値が、受信機がいつ信頼し得る情報を得られ得るか否か判断できるように適用され得る。制御チャネル(E−DPCCH)上に送られたHARQ制御情報をノードBが検出し得ない場合、E−DCH上の受信データパケットを処理することは不可能である。例えばE−DPCCH上の、関連する制御情報に対するCRCは、例えば制御情報の信頼し得ない検出を判断するために用いられ得る。
CRCの代替として、制御チャネルの受信SIRが、制御チャネルの信頼し得ない検出の指標として用いられ得る。さらに、エネルギメトリックがCRCに代わって消失送信の検出に適用され得る。エネルギ検出は制御チャネル(E−DPCCH)およびデータチャネル(E−DPDCH)上で行われる。これは、一般にそれらが同時に送信されるためである。これら両方のチャネル上で検出されたエネルギは、例えばあらかじめ定義された閾値に対して比較され得る。E−DPDCHの電力オフセットはデータレートが高くなると増加するので、データレートが増加すると、消失送信の検出はさらにより単純になる。
受信機が自己復号可能バージョンのデータパケットを所望していることを、受信機がシグナリングすることを許可するという思想は、初回送信のデータ(自己復号可能バージョンのデータパケットの第一の送信)が激しく破損している状況にまた適用され得る。システマティックビットが破損して、付加冗長性からの実際の利益がない場合、自己復号可能バージョンのデータパケット内のシステマティックビットを再び再送したほうが良い。
自己復号可能バージョンのデータパケットの再送を要求するか付加冗長性ビット(非自己復号可能バージョンのデータパケット)を要求するかを受信機により決定するために、受信機は第一の送信の受信品質を測定し得る。この決定は、例えば、受信機の復号器の軟判定出力(対数尤度比)に基づき得る。
ビットの対数尤度比(LLR)は一般に確率比の対数として定義される。したがって、LLRはビット判定の信頼性についての何らかの情報を有する。LLRの符号はビット判定を示す(「−」は1に等しく、「+」は0に等しい)。LLRの絶対値はビット判定の信頼性を示す。ビット判定が、例えば非常に信頼のあるものではない場合、LLRの絶対値は非常に小さくなる。
さらに、受信品質は、例えば、受信信号強度または信号干渉比(SIR)または回線品質を含む。
よって合成データパケット復号後の軟復号器出力の対数尤度比の機能は、自己復号可能バージョンのデータパケットをいつ再送するか、またはUEからのインクリメンタルリダンダンシ情報をいつ要求するかを決定するのに用いられ得る。対数尤度比の機能は、個々のLLRから、データパケット復号における全体の確実性を示す確率メトリックを形成するべきである。この確率メトリックは、例えば、どのタイプのフィードバックがUEに提供されるか、すなわち自己復号可能または非自己復号可能バージョンのデータパケットのどちらが要求されているかを決めるための閾値と比較され得る。
HARQ受信機(ノードB)がACK/NACKフィードバックのみを送る場合、UEは、復号が成功しなかった場合と、送信がノードBにより検出されなかった場合(または、第一の送信の受信品質が所定の閾値未満であった場合)とを区別し得ない。
初回送信が検出されていない状況をUEに承知させる一つの可能性は、HARQフィードバックに第三のレベルを導入することである。従来のシステムでは、パケットが正しく復号され得る場合にACKが送信され、パケットが正しく復号され得ない場合にNACKが送信される。
本発明の一つの実施の形態によれば、ノードBが第一の送信を検出し得ないか、システマティックビットが激しく破損している場合には、ノードBは、第三のフィードバックレベル、例えば「MISSED」をUEに送る。このフィードバックは、UEに自己復号可能バージョンのデータパケットを再び送信するよう示すか指示する。
上記に示したように、第一の送信のための制御情報が成功裏に復号されなかったか、またはデータパケット(自己復号可能バージョン)が消失したかについての情報は等価である。このことは、UMTSシステムのE−DCHに対して確実に正しい。E−DCHを用いている場合、少なくとも再送シーケンス番号(Retransmission Sequence Number)いわゆるRSNが、第一の送信の送信に先立って、制御情報内で個別の制御チャネルを介しUEからノードBへ送信される。
RSNは、ノードBのMAC−e内のHARQエンティティ(図6参照)に、特定のHARQ処理が新しいデータパケット、すなわちデータパケットの第一の送信を提供するか、または前回受信し誤りを含んで復号されたデータパケットのための再送が提供されるかの決定を許可する。
さらにRSNはデータパケットの冗長性バージョンも決定し得る。この機構は、UEによりHARQフィードバックが誤って解釈される場合のHARQプロトコルの堅牢性をも保証する。
よって、E−DCHのためのRSNを有する制御情報は、E−DPDCH上のE−DCHデータパケットと並列の別の制御チャネル(E−DPCCH)でノードBに通信される。
明らかに、他の通信システムの特定の実施においては、等価な制御情報が通信されることを必要としなくてよい。あるいは、制御情報は、異なるバージョンのデータパケットのデータトランスポートに含まれ得る。すなわち、制御情報はユーザデータと同じチャネルを介し通信され得る。
上記に示したように、HARQフィードバックシグナリングの誤った解釈は、適切な対処手段が導入されていない場合、プロトコルの不安定性を引き起こし得る。この点において、第三のレベルのフィードバック(ACK/NACK、MISSED)の導入は、フィードバック信号の同じ信頼性での検出がなされるべきと仮定すると、2レベルフィードバックに比べより高い送信電力を必要とする。図12は、従来システムの物理レイヤにおける2レベルHARQフィードバックおよび3レベルHARQフィードバックへのUE側での検出閾値例を示している。図は、異なるマッピングのための判定領域を示している。図の左側には、2レベルフィードバック(ACK/NACK)の判定領域が示され、一方右側には3レベルフィードバックの判定領域が示されている(ACK/MISSED/NACK)。同じシグナリング信頼性、すなわちある誤解釈の確率を達成するためにはより高い送信電力が必要とされることが図より導き出され得る。
例えば、ノードBが、HARQ制御シグナリングの誤りにより初回送信を検出し得ないか、初回送信が激しく破損した場合、UEは、例えば、インクリメンタルリダンダンシを提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットの送信に代えて自己復号可能バージョンのデータパケットを送信し得る。ノードBはUEに、ノードBがシステマティックビットを含んだ自己復号可能バージョンのデータパケットの送信を要求していることを示し得る。第三のレベルのHARQフィードバック、例えば「MISSED」を導入する場合、同じシグナリング信頼性を達成するためにより高い送信電力が必要とされる。
本発明の一つの態様は、自己復号可能冗長性バージョンの再送を要求するためにHARQフィードバックへの第三のレベルの導入を必要としない方法を提案することにある。代わりに、三組のフィードバックは、(従来の)HARQフィードバックシグナリングとスケジューリング関連制御シグナリングの組み合わせにより達成される。
既に説明したように、ノードBスケジューラから送信されるスケジューリング許可は、アップ/ダウン/維持コマンドを含み得るか(相対許可とも呼ばれる)、またはUEが使用を許可されている最大の上り回線リソースを明確に示し得る(絶対許可とも呼ばれる)。同期HARQプロトコルを使用している場合、再送のタイミングはスケジューラに既知である。よって、データパケットのための再送は明確にスケジュールされている必要はない。
第一の送信のために許可された最大データレートまたは最大電力比は、再送にも用いられ得る。よって、UMTSでの従来のE−DCH動作では、ノードBはNACKの形でHARQフィードバックを提供し、スケジューリング関連制御シグナリングは、データパケットが成功裏に復号されない場合に、UEにレートキープコマンドを提供する。
第一の送信が逸失されたか激しく破損されて、これにより自己復号可能バージョンのデータパケットの送信を再び要求していることをUEに示すための一つの可能性は、NACKと、それに加え、一般にNACKと組み合わせて送信されることのないあるスケジューリング関連制御情報、例えばレートダウンコマンドまたはレートアップコマンドとを送信することである。この「普通でない」HARQフィードバックシグナリングとスケジューリング関連制御シグナリングとの組み合わせは、上記示唆した追加のHARQフィードバックレベル「MISSED」の導入を、新しいHARQフィードバックレベルの導入とそれによるHARQフィードバックシグナリングのための送信電力の付加的な上昇とを必要とすることなく、可能とする。
本発明の本実施の形態によれば、UEは、相対許可(レートアップ/ダウン/維持)を送信している制御チャネルおよびHARQフィードバック(ACK/NACK)を送信している制御チャネルを監視し得る。
さらに、本発明の他の実施の形態では、HARQフィードバックシグナリングおよびスケジューリング関連フィードバックシグナリングに対し同じチャネル化コードの使用が考慮され得る。相対許可およびHARQフィードバックは、例えばIQ多重化され得る。例えば、UEがNACKおよびレートダウンコマンドを検出した場合、UEは再度自己復号可能バージョンのデータパケットを送信し得る。そうでなければ、非自己復号可能バージョンのデータパケットがノードBに送信される。言うまでもなく、UEがデータパケットに対しノードBからACKを受信する場合には、次のデータパケット(第一の送信の)がノードBに送信される。
本発明の一実施の形態における相対許可およびHARQフィードバックのIQ多重化を用いる自己復号可能バージョンのデータパケット送信のための要求が図13に示されている。図はIQ平面の判定領域を示している。IブランチでHARQフィードバック情報が送信される。制御チャネルは、E−HICHといわれる。相対許可はQブランチで送信される。スケジューリング関連制御チャネルはE−RGCHと参照される。印の付けられた領域は、受信信号点が「RATE DOWN」コマンドと組み合わされたNACKとして解釈される範囲を示している。
図14は、本発明の一実施の形態におけるHARQ IR方式例を示している。図14では、データパケットの第一の送信はノードBにより検出されていないか、または激しく破損されていると仮定している。ノードBは、第一の送信に関連する制御情報、すなわち自己復号可能バージョンのデータパケットS1が成功裏に復号されなかったと判断する。したがって、ノードBは後続を検出し得ない。この例では、ノードBはレートダウンコマンドと同様にNACKをUEに送る。このHARQフィードバックシグナリングとスケジューリング関連制御シグナリングの組み合わせは、UEに従来システムのような非自己復号可能バージョンのデータパケットに代えてさらに自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するよう指示する(図11参照)。
したがってUEは、さらに、自己復号可能バージョンのデータパケットS1と同一であり得るかまたは同一ではあり得ない自己復号可能バージョンのデータパケットを送る。
図14に示されている例ではS1である、自己復号可能バージョンのデータパケットを受信すると、ノードBが自己復号可能バージョンのデータパケットのための制御情報を逸失してしまったか、または自己復号可能バージョンのデータパケットが激しく破損されているかである。この場合、ノードBは再度自己復号可能バージョンのデータパケットを要求し得る。
自己復号可能バージョンのデータパケットが成功裏に検出されたが、その復号が不成功であったと仮定すると、ノードBはレートキープコマンドと共にNACKをUEに与える。UEはこのタイプのフィードバックを、インクリメンタルリダンダンシ、例えば第一のパリティビットのセット(P1)をもつ非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信する指示と解釈する。
非自己復号可能バージョンのデータパケットを受信すると、ノードBは非自己復号可能バージョン(パリティビット)のデータパケットのデータを自己復号可能バージョンのデータパケットのデータとソフト合成し、合成データの復号を試みる。
データパケットが成功裏に復号された場合、ノードBはACKをUEに送り得る。復号が不成功の場合には、ノードBはさらに非自己復号可能バージョン(P2)のデータパケットの送信を要求し得る。
第二のパリティビットのセットP2(およびあるいはさらに非自己復号可能バージョンのデータパケットも)をもつ非自己復号可能バージョンのデータパケットを受信すると、ノードBは受信されたバージョンのデータパケットと前回受信したそのバージョンとをソフト合成し、ソフト合成データの復号を試み得る。
図14に示されている例示的な実施の形態の後者では、ノードBのMAC−eエンティティのHARQ再送エンティティのソフトバッファが、HARQ再送処理内で送信された異なるバージョンのデータパケットをもはや記憶し得ないという事態が生じる。
UEとノードBとの間のHARQプロトコルのためのソフトバッファは、ノードBの物理レイヤに配置され得る。
UEとノードBとの間のHARQプロトコルのためのソフトバッファは、ノードBの物理レイヤに配置され得る。
ノードBは、その制御下にある全てのUEのソフトバッファを管理するので、バッファ共有は有用であり得る。既述のように、HARQ IR方式は、HARQ CC方式に比べより高いゲインを提供し得るが、しかし受信エンティティにより多くの必要なソフトバッファを費やす。
追加の冗長性に対してHARQ受信エンティティ(ノードB)がもはやソフトバッファの残りを有さない場合、送信機側からこれ以上のパリティビットを送信することは無線リソースの浪費になり得る。その場合、ノードBは、例えば、これ以上のパリティビット(NACK)に代えて、「NACK」および「Down」をシグナリングすることにより、自己復号可能冗長性バージョンか初回送信を要求する。このことは、ソフト合成ゲインの有効利用を可能とさせる。
図15は、図14における実施の形態の改良例を示している。ここで、ノードBは、追加の非自己復号バージョンのデータパケットに対して十分なソフトバッファの空間が残っているか判断し得る。ソフトバッファの充填状態が所定の閾値を超えた場合、自己復号バージョンのデータパケットの送信を要求し得る。
本発明の他の実施の形態では、再送のための送信電力が低減され得る。以下の例では、非自己復号バージョンのデータパケットの送信電力が、あらかじめ定義されたオフセットにより低減される。この電力オフセットは、例えばネットワークにより構成され得る。一つの例示的な構成は、次の表のようになり得る。
本発明の他の実施の形態は、上記各種の実施の形態をハードウエアとソフトウエアを用いて実施することに関する。上記各種の方法は、上述の各種論理ブロック、モジュール、回路と同様に、例として、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、カスタムIC(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラム可能な論理素子などの、コンピューティングデバイスによっても実施または実行され得ることが認識される。本発明の各種実施の形態は、これらのデバイスの組み合わせにより実行または実施することもできる。
さらに、本発明の各種実施の形態は、プロセッサにより実行されるソフトウエアモジュールにより、またはハードウエアにおいて直接、実施され得る。ソフトウエアモジュールとハードウエア実装の組み合わせもまた可能である。ソフトウエアモジュールは、例えばRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVDなど、任意の種類のコンピュータ可読媒体に保存され得る。
Claims (23)
- インクリメンタルリダンダンシを用い同期再送を提供するHARQ方法であって、
送信エンティティからの制御情報を受信エンティティで受信し、前記制御情報は前記受信エンティティが自己復号可能バージョンのデータパケットを受信できるようにするステップと、
前記自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティで受信するステップと、
前記受信エンティティから前記送信エンティティに送信エンティティに指示をするフィードバックを送信し、
前記フィードバックは、
a)前記受信エンティティが前記制御情報の復号に失敗した場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
b)前記自己復号可能バージョンのデータパケットが前記受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、前記自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
c)または前記自己復号可能バージョンのデータパケットが前記受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、
前記送信エンティティを指示するステップと、を備え、
前記フードバックは、スケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングとの組み合わせにより前記送信エンティティに通信される方法。 - 指示a)、b)およびc)が、スケジューリング関連制御シグナリングのレートアップ、レートダウンおよびレートキープコマンドと、HARQフィードバックシグナリングの肯定応答および否定応答との組み合わせにより送信エンティティに通信される、
請求項1記載の方法。 - 自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するための前記指示a)は、否定応答とレートアップまたはレートダウンコマンドとの組み合わせにより通信され、
自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するための前記指示b)は、否定応答とレートキープコマンドとの組み合わせにより示され、
自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するための前記指示c)は、肯定応答と前記スケジューリング関連制御シグナリングの任意のコマンドの組み合わせにより示される、
請求項2記載の方法。 - 前記フィードバックに対応して前記送信エンティティからの、前記受信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケット、非自己復号可能バージョンのデータパケットまたは自己復号可能バージョンの別のデータパケットを受信可能とする、別の制御情報を前記受信エンティティで受信するステップと;
前記フィードバックに対応して前記送信エンティティからの、自己復号可能バージョンのデータパケット、非自己復号可能バージョンのデータパケットまたは自己復号可能バージョンの別のデータパケットを受信するステップと、をさらに備える、
請求項1から3のいずれかに記載の方法。 - 前記スケジューリング関連の制御シグナリングおよび前記HARQフィードバックシグナリングは、別々の制御チャネルを介し受信される、
請求項1から4のいずれかに記載の方法。 - 任意のバージョンのデータパケットの前記受信を可能とする前記制御情報は、制御チャネルを介し送信され、前記異なるバージョンのデータパケットはデータチャネルを介し送信される、
請求項1から5のいずれかに記載の方法。 - 非自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティで受信するステップと;
受信した前記非自己復号可能バージョンのデータパケットと以前に受信したバージョンのデータパケットを前記受信エンティティのソフトバッファに記憶しソフト合成して合成データパケットを形成するステップと;
前記合成データパケットを前記受信エンティティで復号するステップと、を備え、
前記受信エンティティから送信エンティティへ送信された前記フィードバックは、前記受信エンティティが成功裏に前記合成データパケットを復号できずかつ前記ソフトバッファの充填状態が所定の閾値以上である場合、前記送信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をする、
請求項1から6のいずれかに記載の方法。 - 前記送信エンティティから受信された前記自己復号可能バージョンのデータパケットを軟復号器で復号するステップをさらに備え、
前記復号処理の間に確率メトリックが生成され、
前記送信エンティティから受信された前記データパケットが正しく復号されなかった場合に、前記確率メトリックが所定の閾値未満である場合は、前記受信エンティティから送信された前記フィードバックは前記送信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をし、または、前記確率メトリックが前記所定の閾値以上である場合は、前記受信エンティティから送信された前記フィードバックは前記送信エンティティに非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をする、
請求項1から7のいずれかに記載の方法。 - 前記確率メトリックは合成データパケットの復号後の前記軟復号器出力の対数尤度比の関数である、
請求項8記載の方法。 - 前記自己復号可能バージョンのデータパケットはシステマティックビットを備え、通信チャネルを介し送信される請求項1から9のいずれかに記載の方法であって、
前記自己復号可能バージョンのデータパケット受信時に前記受信エンティティで回線品質を測定するステップをさらに備え、
前記受信エンティティから送信された前記フィードバックは、前記回線品質が所定の閾値未満である場合、前記送信エンティティに自己復号可能バージョンのデータパケットを送信させる指示をする請求項1から9までのいずれかに記載の方法。 - 前記制御情報が受信エンティティによって正しく復号されたかを、前記受信エンティティで、CRC検出に基づくか、受信された制御チャネルのSIRに基づくか、またはエネルギメトリックを用いて判断するステップをさらに備える、
請求項1から4のいずれかに記載の方法。 - 自己復号可能バージョンのデータパケットの再送は、前記自己復号可能バージョンのデータパケットの初回送信時と同じ電力レベルで送信される、
請求項1から11のいずれかに記載の方法。 - 非自己復号可能バージョンのデータパケットは、自己復号可能バージョンのデータパケットより低い電力レベルで送信される、
請求項1から12のいずれかに記載の方法。 - 前記受信エンティティは移動体通信システムの基地局であり、前記送信エンティティは移動体通信システムの移動体端末である、
請求項1から13のいずれかに記載の方法 - インクリメンタルリダンダンシを用いHARQ再送プロトコルを提供する移動体通信システムの受信エンティティであって、
送信エンティティからの制御情報を受信エンティティで受信し、前記制御情報は前記受信エンティティが自己復号可能バージョンのデータパケットを受信できるようにし、前記自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティで受信するための受信機と、
前記受信エンティティから前記送信エンティティに送信エンティティに指示をするフィードバックを送信するための送信機と、を備え、
前記フィードバックは、
a)前記受信エンティティが前記制御情報の復号に失敗した場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
b)前記自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、前記自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
c)または前記自己復号可能バージョンのデータパケットが前記受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、
前記送信エンティティを指示し、
前記受信エンティティは前記フードバックをスケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングとの組み合わせにより前記送信エンティティに通信するよう構成されている受信エンティティ。 - 請求項1から14のいずれかに記載の方法のステップを実行する方法をさらに備える、
請求項15記載の受信エンティティ。 - インクリメンタルリダンダンシを用いHARQ再送プロトコルを提供する移動体通信システムの送信エンティティであって、
制御情報を受信エンティティに送信し、前記制御情報は前記受信エンティティが自己復号可能バージョンのデータパケットを受信できるようにし、前記自己復号可能バージョンのデータパケットを受信エンティティに送信するための送信機と、
前記受信エンティティから、送信エンティティに指示をするフィードバックを受信するための受信機と、を備え、
前記フィードバックは、
a)前記受信エンティティが前記制御情報の復号に失敗した場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
b)前記自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、前記自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
c)または前記自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、
前記送信エンティティを指示し、
前記送信エンティティは前記フードバックをスケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングとの組み合わせの形で受信するよう構成されている送信エンティティ。 - 請求項1から14のいずれかに記載の方法のステップを実行する方法をさらに備える、
請求項17記載の送信エンティティ。 - 移動体通信システムであって:
請求項15または16に記載の受信エンティティと;
請求項17または18に記載の送信エンティティと、を備える移動体通信システム。 - 受信エンティティのプロセッサにより実行されると、前記受信エンティティにインクリメンタルリダンダンシを用いるHARQ再送プロトコルを提供させるようにする指示を記憶するためのコンピュータ可読媒体であって:
送信エンティティからの制御情報を受信エンティティで受信し、前記制御情報は前記受信エンティティが自己復号可能バージョンのデータパケットを受信できるようにし、
受信エンティティへ自己復号可能バージョンのデータパケットを送信し、
前記送信エンティティに送信エンティティに指示をするフィードバックを送信し、
前記フィードバックは、
a)前記受信エンティティが前記制御情報の復号に失敗した場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
b)前記自己復号可能バージョンのデータパケットが前記受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、前記自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
c)または前記自己復号可能バージョンのデータパケットが前記受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、
前記送信エンティティを指示し、
前記フードバックは、スケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングとの組み合わせにより前記送信エンティティに通信されるコンピュータ可読媒体。 - 前記受信エンティティのプロセッサにより実行されたときに、前記受信エンティティに請求項1から14のいずれかの方法のステップを実行させるようにする指示をさらに記憶するための、
請求項20記載のコンピュータ可読媒体。 - 送信エンティティのプロセッサにより実行されると、前記送信エンティティにインクリメンタルリダンダンシを用いるHARQ再送プロトコルを提供させるようにする指示を記憶するためのコンピュータ可読媒体であって、
制御情報を受信エンティティに送信し、前記制御情報は前記受信エンティティが自己復号可能バージョンのデータパケットを受信できるようにし、
受信エンティティへ自己復号可能バージョンのデータパケットを送信し、
前記受信エンティティから、送信エンティティに指示をするフィードバックを受信し、
前記フィードバックは、
a)前記受信エンティティが前記制御情報の復号に失敗した場合、自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
b)前記自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号されなかった場合、前記自己復号可能バージョンのデータパケットのためのインクリメンタルリダンダンシ情報を提供する非自己復号可能バージョンのデータパケットを送信するように、
c)または前記自己復号可能バージョンのデータパケットが受信エンティティにより成功裏に復号された場合に、自己復号可能バージョンの他のデータパケットを送信するように、
前記送信エンティティを指示し、
前記フードバックはスケジューリング関連制御シグナリングとHARQフィードバックシグナリングとの組み合わせの形で受信される、コンピュータ可読媒体。 - 前記送信エンティティのプロセッサにより実行されたときに、前記送信エンティティに請求項1から14のいずれかの方法のステップを実行させるようにする指示をさらに記憶するための、
請求項22記載のコンピュータ可読媒体。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP04026083A EP1655879B1 (en) | 2004-11-03 | 2004-11-03 | HARQ protocol optimization for packet data transmission |
PCT/EP2005/011594 WO2006048207A1 (en) | 2004-11-03 | 2005-10-28 | Harq protocol optimization for packet data transmission |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008519514A true JP2008519514A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=34927218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007539518A Withdrawn JP2008519514A (ja) | 2004-11-03 | 2005-10-28 | パケットデータ送信のためのharqプロトコル最適化 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20080298387A1 (ja) |
EP (1) | EP1655879B1 (ja) |
JP (1) | JP2008519514A (ja) |
CN (1) | CN101053194A (ja) |
AT (1) | ATE417425T1 (ja) |
DE (1) | DE602004018325D1 (ja) |
WO (1) | WO2006048207A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010068054A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Nec Corp | ネットワーク制御システム、優先制御装置、優先制御方法、及びプログラム |
JP2010530691A (ja) * | 2007-06-20 | 2010-09-09 | ノキア シーメンス ネットワークス オサケユヒティエ | 無線アクセス網での半永久的割り当てとダイナミック割り当てとの衝突を回避する方法 |
JP2016506149A (ja) * | 2012-12-13 | 2016-02-25 | ゼットティーイー ウィストロン テレコム エービー | 受信機の停止イベント後の修正されたharq手順のための方法および装置 |
Families Citing this family (57)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100842583B1 (ko) * | 2005-11-21 | 2008-07-01 | 삼성전자주식회사 | 통신 시스템에서 데이터 수신 방법 및 장치 |
US7801547B2 (en) * | 2005-12-22 | 2010-09-21 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) | System and method for determining downlink signaling power in a radio communication network |
TW200742332A (en) * | 2006-03-21 | 2007-11-01 | Interdigital Tech Corp | Method and system for implementing hybrid automatic repeat request |
KR100943590B1 (ko) * | 2006-04-14 | 2010-02-23 | 삼성전자주식회사 | 이동 통신 시스템에서 상태 보고의 송수신 방법 및 장치 |
WO2007124566A1 (en) * | 2006-04-28 | 2007-11-08 | Nortel Networks Limited | Adaptive transmission systems and methods |
FR2901954A1 (fr) * | 2006-05-31 | 2007-12-07 | Nec Technologies Uk Ltd | Procede d'optimisation de la procedure de selection de format de donnees (e-tfc) pour une communication ascendante |
ES2748723T3 (es) | 2006-10-09 | 2020-03-17 | Ericsson Telefon Ab L M | Sincronización de protocolo sin NDI para HARQ |
US7823040B2 (en) | 2006-10-11 | 2010-10-26 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) | Method and apparatus for optimal redundancy version (RV) selection for UMTS HSDPA transmissions |
EP1936853B1 (en) * | 2006-12-20 | 2018-11-21 | Panasonic Intellectual Property Corporation of America | Avoidance of feedback collision in mobile communications |
EP1944920A1 (en) * | 2007-01-10 | 2008-07-16 | Siemens Networks GmbH & Co. KG | Method for scheduling transmissions in a radio communications system and access node thereof |
KR101279694B1 (ko) * | 2007-01-25 | 2013-07-05 | 삼성전자주식회사 | 통신 시스템에서 하이브리드 자동 재전송 요구 방법 및 그 시스템 |
WO2008117986A1 (en) * | 2007-03-26 | 2008-10-02 | Lg Electronics Inc. | Discontinuous reception operation during continuous transmission |
KR101341515B1 (ko) | 2007-06-18 | 2013-12-16 | 엘지전자 주식회사 | 무선 통신 시스템에서의 반복 전송 정보 갱신 방법 |
KR101486352B1 (ko) | 2007-06-18 | 2015-01-26 | 엘지전자 주식회사 | 무선 통신 시스템의 단말에서의 상향링크 동기 상태 제어방법 |
WO2008156314A2 (en) | 2007-06-20 | 2008-12-24 | Lg Electronics Inc. | Effective system information reception method |
KR101490253B1 (ko) | 2007-08-10 | 2015-02-05 | 엘지전자 주식회사 | 무선 통신 시스템에서의 제어정보 전송 및 수신 방법 |
WO2009022836A2 (en) | 2007-08-10 | 2009-02-19 | Lg Electronics Inc. | A random access method for multimedia broadcast multicast service(mbms) |
KR101392697B1 (ko) | 2007-08-10 | 2014-05-19 | 엘지전자 주식회사 | 이동통신 시스템에서의 보안 오류 검출방법 및 장치 |
KR20090016419A (ko) | 2007-08-10 | 2009-02-13 | 엘지전자 주식회사 | 동적 무선자원 할당방법에서 harq를 제어하는 방법 |
KR100937432B1 (ko) | 2007-09-13 | 2010-01-18 | 엘지전자 주식회사 | 무선 통신 시스템에서의 무선자원 할당 방법 |
KR101591824B1 (ko) | 2007-09-18 | 2016-02-04 | 엘지전자 주식회사 | 무선 통신 시스템에서의 폴링 과정 수행 방법 |
KR101513033B1 (ko) | 2007-09-18 | 2015-04-17 | 엘지전자 주식회사 | 다중 계층 구조에서 QoS를 보장하기 위한 방법 |
US8493919B2 (en) * | 2007-09-21 | 2013-07-23 | Qualcomm Incorporated | Interference mitigation in a wireless communication system |
CN101414901B (zh) * | 2007-10-16 | 2012-12-19 | 电信科学技术研究院 | Tdd hsdpa系统中下行数据传输控制方法、系统及设备 |
AU2015231985B2 (en) * | 2007-12-20 | 2017-06-15 | Optis Wireless Technology, Llc | Control channel signaling using a common signaling field for transport format and redundancy version |
BRPI0722339B8 (pt) * | 2007-12-21 | 2020-09-01 | Telecom Italia Spa | método para programar serviços de transmissão, programador, dispositivo de comunicação, e, meio de armazenamento legível por computador |
CN101227260B (zh) | 2008-01-30 | 2015-06-03 | 中兴通讯股份有限公司 | 下行导频时隙中物理混合重传指示信道信号发送方法 |
US8027356B2 (en) | 2008-01-31 | 2011-09-27 | Lg Electronics Inc. | Method for signaling back-off information in random access |
KR101594359B1 (ko) | 2008-01-31 | 2016-02-16 | 엘지전자 주식회사 | 랜덤 접속에서 백오프 정보를 시그널링하는 방법 |
US8121082B2 (en) | 2008-02-05 | 2012-02-21 | Nokia Siemens Networks Oy | DTX detection when ACK/NACK is transmitted with scheduling request |
JP5076944B2 (ja) * | 2008-02-08 | 2012-11-21 | 富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 | 無線装置 |
JP5058012B2 (ja) * | 2008-02-08 | 2012-10-24 | パナソニック株式会社 | 無線通信基地局装置、無線通信中継装置、無線通信端末装置、パケット再送方法および無線通信システム |
US20090257377A1 (en) * | 2008-04-09 | 2009-10-15 | Texas Instruments Incorporated | Reducing buffer size for repeat transmission protocols |
KR101515042B1 (ko) * | 2008-08-04 | 2015-04-24 | 삼성전자주식회사 | 역방향 전송 자원 할당 메시지를 처리하는 방법 및 장치 |
WO2010016669A2 (en) | 2008-08-04 | 2010-02-11 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Signal transmission method and apparatus for user equipment in mobile communication system |
US8473799B2 (en) * | 2008-08-21 | 2013-06-25 | Qualcomm Incorporated | Handling of disrupted synchronous hybrid automatic repeat request (HARQ) cycle at system time rollover |
US8738981B2 (en) * | 2008-10-24 | 2014-05-27 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for H-ARQ scheduling in a wireless communication system |
CN104796233B (zh) * | 2009-02-18 | 2019-04-26 | Idtp控股公司 | 一种重新传输方法及用于重新传输的通信设备 |
US8560696B2 (en) * | 2009-04-28 | 2013-10-15 | Intel Corporation | Transmission of advanced-MAP information elements in mobile networks |
US20110093757A1 (en) * | 2009-10-16 | 2011-04-21 | Samsung Electronics Co. Ltd. | Method and apparatus for handling errors in a synchronous ul harq process |
CN101867550B (zh) * | 2010-06-09 | 2013-03-20 | 清华大学 | Ofdm系统中支持多业务的多媒体发送、接收方法及其装置 |
CN101969469B (zh) * | 2010-10-25 | 2013-11-06 | 华为技术有限公司 | 电信能力开放中的回调处理方法及装置 |
EP2729825B1 (en) * | 2011-07-04 | 2015-09-09 | Abb As | A method and node for localizing a node in a wireless network |
CN102654840A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-09-05 | 天津书生投资有限公司 | 一种函数回调的方法和系统 |
US9204437B2 (en) * | 2013-02-27 | 2015-12-01 | Qualcomm Incorporated | Methods and apparatus for conditional offload of one or more log-likelihood ratios (LLRs) or decoded bits |
WO2016158087A1 (ja) * | 2015-04-03 | 2016-10-06 | 株式会社Nttドコモ | ユーザ装置及び基地局 |
US10326509B2 (en) * | 2015-05-28 | 2019-06-18 | Qualcomm Incorporated | Link budget enhancements for single receiver devices |
US10892874B2 (en) * | 2015-08-21 | 2021-01-12 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Discarding and retaining physical data channels |
US11005635B2 (en) | 2015-09-22 | 2021-05-11 | Qualcomm Incorporated | Reliable channel assisted hybrid-arq |
US20170230147A1 (en) * | 2016-02-05 | 2017-08-10 | Nokia Solutions And Networks Oy | Method and apparatus for implementing a retransmission scheme |
WO2018174780A1 (en) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Network node, ue and methods therein for detecting a damaged transmission of data due to data puncturing |
CN110463106A (zh) * | 2017-03-31 | 2019-11-15 | 摩托罗拉移动有限责任公司 | 确定承载反馈信息的资源字段 |
CN107181575B (zh) * | 2017-04-27 | 2020-06-30 | 工业和信息化部电信研究院 | 一种自适应混合自动重传方法 |
US10841063B2 (en) * | 2018-04-06 | 2020-11-17 | At&T Intellectual Property I, L.P. | Indicating a number of codewords in 5G wireless communication systems |
US10834748B2 (en) * | 2018-05-11 | 2020-11-10 | At&T Intellectual Property I, L.P. | Indication of additional information in 5G systems with legacy downlink control channel |
CN110138516B (zh) * | 2019-05-15 | 2021-12-24 | 上海酷芯微电子有限公司 | 无线通信系统中自适应重传合并方法、系统及介质 |
CN114070490B (zh) * | 2020-08-07 | 2023-05-30 | 北京佰才邦技术股份有限公司 | 下行控制信息传输方法、终端及网络设备 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100525384B1 (ko) * | 2000-10-31 | 2005-11-02 | 엘지전자 주식회사 | 무선 통신 시스템에서의 패킷 재전송 제어 방법 |
US6700867B2 (en) * | 2001-12-20 | 2004-03-02 | Motorola, Inc. | Method and system for reduced memory hybrid automatic repeat request |
US8111668B2 (en) * | 2003-02-14 | 2012-02-07 | Alcatel Lucent | Signaling methods for wireless communication systems |
US20050250497A1 (en) * | 2004-05-05 | 2005-11-10 | Amitava Ghosh | Acknowledgement method for ACK/NACK signaling to facilitate UE uplink data transfer |
-
2004
- 2004-11-03 AT AT04026083T patent/ATE417425T1/de not_active IP Right Cessation
- 2004-11-03 DE DE602004018325T patent/DE602004018325D1/de active Active
- 2004-11-03 EP EP04026083A patent/EP1655879B1/en not_active Not-in-force
-
2005
- 2005-10-28 JP JP2007539518A patent/JP2008519514A/ja not_active Withdrawn
- 2005-10-28 CN CNA2005800377755A patent/CN101053194A/zh active Pending
- 2005-10-28 US US11/718,492 patent/US20080298387A1/en not_active Abandoned
- 2005-10-28 WO PCT/EP2005/011594 patent/WO2006048207A1/en active Application Filing
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010530691A (ja) * | 2007-06-20 | 2010-09-09 | ノキア シーメンス ネットワークス オサケユヒティエ | 無線アクセス網での半永久的割り当てとダイナミック割り当てとの衝突を回避する方法 |
US9094984B2 (en) | 2007-06-20 | 2015-07-28 | Nokia Solutions And Networks Oy | Avoiding collisions between semi-persistent allocation and dynamic allocation in radio access networks |
JP2010068054A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Nec Corp | ネットワーク制御システム、優先制御装置、優先制御方法、及びプログラム |
JP2016506149A (ja) * | 2012-12-13 | 2016-02-25 | ゼットティーイー ウィストロン テレコム エービー | 受信機の停止イベント後の修正されたharq手順のための方法および装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE417425T1 (de) | 2008-12-15 |
CN101053194A (zh) | 2007-10-10 |
US20080298387A1 (en) | 2008-12-04 |
WO2006048207A1 (en) | 2006-05-11 |
EP1655879B1 (en) | 2008-12-10 |
DE602004018325D1 (de) | 2009-01-22 |
EP1655879A1 (en) | 2006-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1655879B1 (en) | HARQ protocol optimization for packet data transmission | |
US9215041B2 (en) | Automatic repeat request (ARQ) protocol employing first information indicating whether to perform retransmission of an uplink data packet and second information indicating a transport format for the retransmission | |
US7818647B2 (en) | Method for switching between asynchronous and synchronous HARQ retransmission mode | |
JP4691090B2 (ja) | アップリンク再送に対する干渉制限 | |
US20070183451A1 (en) | Method of harq retransmission timing control |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080905 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100628 |