JP2008517217A - 燃焼機関のための動力伝達アセンブリ - Google Patents

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Abstract

燃焼機関(1010)内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリ(2000)。動力伝達アセンブリは、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフト(2006)を含む。動力伝達アセンブリは、クランクシャフトの回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成されるアウトドライブ(2004、2020、および/または2026)をさらに含む。アウトドライブは、アウトドライブと非堅固に接続しているので、クランクシャフトは運転中に、アウトドライブに対して少なくとも一つの軸(2014)の周囲を自由に回転することができ、またアウトドライブに対し少なくとも一つの方向(2027)に自由に直線移動することができる。

Description

(発明の分野)
本発明は、概して燃焼機関に関し、より具体的には、燃焼機関内で生成された燃焼エネルギーを、動力を必要とする装置による利用のために、燃焼機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリを有する燃焼機関に関する。
(発明の背景)
当該分野で周知のように、内燃機関は熱エネルギーを機械的仕事に変換する機械である。内燃機関内で、燃焼室内に導入された混合気は室内でピストンがスライドすると圧縮される。点火のための高電圧を燃焼室に設置された点火プラグに印加して電気火花を生成し、混合気に点火する。結果として生じる燃焼は、ピストンを室内で押し下げ、それにより、クランクシャフトの使用により回転出力に変換可能な力を発生する。
機関のクランクシャフトは高速で回転する。クランクシャフトに作用する不均一な力により、クランクシャフトはしばしば回転中に振動する。このクランクシャフトに作用する不均一な力に対抗するために、カウンターウエイトがしばしばクランクシャフトに堅固に連結されるか、あるいはさらによくあることであるがクランクシャフトと一体的に形成され、クランクシャフトに作用する不均一な力の均衡を保ち、それによってクランクシャフトの振動を除去/減少させる。
多少効果的ではあるが、上述の以前に開発されたクランクシャフトの均衡を保つ技法は、二つの回転軸を有するために回転と軌道運動の両方を行うクランクシャフトの均衡を保つには効果的ではない。カウンターウエイトを回転と軌道運動の両方を行うクランクシャフトに直接、堅固に取り付けることは、クランクシャフトがそれ自体の軸の周囲で行う回転の均衡を保つためにのみ効果的であり、クランクシャフトの軌道運動動作中に不均衡力を増加させる結果となる。したがって、回転と軌道運動を行う間に均衡が保たれるクランクシャフトを有する動力伝達アセンブリの必要性がある。
さらに、回転と軌道運動の両方を行うクランクシャフトは他の問題も抱える。クランクシャフトの回転と軌道運動両方式の動作は、機関の回転構成部品の不整合問題を拡大する傾向がある。そのため、燃焼機関のクランクシャフトなどの内部の回転構成部品の不整合を軽減あるいは吸収することが可能な動力伝達アセンブリの必要性がある。
(発明の要旨)
本発明により形成される、燃焼機関内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリの一実施形態を開示する。前記動力伝達アセンブリは、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトとアウトドライブを含む。前記アウトドライブは、前記クランクシャフトの回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成される。前記アウトドライブは、前記クランクシャフトが運転中に、前記アウトドライブに対して少なくとも一つの軸の周囲を自由に回転することができ、また前記アウトドライブに対して少なくとも一つの方向に自由に直線移動することができるように、前記クランクシャフトと非堅固に接続されている。
本発明により形成される、燃焼機関内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリの別の実施形態を開示する。前記動力伝達アセンブリは、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトとアウトドライブとを含む。前記アウトドライブは、前記クランクシャフトの回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成される。前記動力伝達アセンブリは、前記クランクシャフトと前記アウトドライブとの間の動力伝達を促進するために前記クランクシャフトを前記アウトドライブに非堅固に接続する接続アセンブリをさらに含む。前記接続アセンブリは、前記クランクシャフトが、前記アウトドライブに対し少なくとも一つの線形方向に自由に移動することを可能とする。
本発明により形成される、燃焼機関内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリの別の実施形態を開示する。前記動力伝達アセンブリは、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、アウトドライブとを含む。前記アウトドライブは、前記クランクシャフトの回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成される。前記動力伝達は、前記クランクシャフトと前記アウトドライブとの間の動力伝達を促進するために前記クランクシャフトを前記アウトドライブに非堅固に接続する接続アセンブリをさらに含む。前記接続アセンブリは、前記クランクシャフトから前記アウトドライブに直接トルクを伝達し、同時に前記クランクシャフトから前記アウトドライブへの遠心力の伝達を妨げる。
本発明により形成される、燃焼機関内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリの別の実施形態を開示する。前記動力伝達アセンブリは、第一の軸の周囲を回転し、また第二の軸の周囲を軌道運動しながら、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、アウトドライブとを含む。前記アウトドライブは、前記クランクシャフトの回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成される。前記動力伝達アセンブリは、前記クランクシャフトと前記アウトドライブとの間の動力伝達を促進する接続アセンブリをさらに含む。前記接続アセンブリは、前記クランクシャフトを前記アウトドライブと非堅固に接続し、そのため前記クランクシャフトが第二の軸周囲を軌道運動することにより前記クランクシャフトに存在する遠心力は、前記クランクシャフトの回転中に前記アウトドライブに伝達されない。
本発明により形成される、燃焼機関内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリの別の実施形態を開示する。前記動力伝達アセンブリは、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、アウトドライブとを含む。前記アウトドライブは、前記クランクシャフトと非堅固に接続していて、前記クランクシャフトの回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成される。前記動力伝達アセンブリは、前記クランクシャフトと回転自在に連結され、運転中に前記クランクシャフトの振動を減少させるクランクシャフトカウンターウエイトをさらに含む。前記クランクシャフトカウンターウエイトは、前記アウトドライブの回転軸に対し実質的に半径方向に配向された経路に沿って自由に移動可能である。
本発明により形成される、燃焼機関内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリの別の実施形態を開示する。前記動力伝達アセンブリは、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトを含む。前記クランクシャフトは、中心軸の周囲を回転し、そして軌道軸の周囲を軌道運動するよう構成される。前記動力伝達アセンブリは、前記クランクシャフトと接続される直接アウトドライブをさらに含む。前記クランクシャフトの軌道運動動作は、前記クランクシャフトが軌道軸の周囲を軌道運動する速度と実質的に同じ速度で、前記直接アウトドライブの円運動を発生させる。前記動力伝達アセンブリは、前記クランクシャフトと接続される減速アウトドライブをさらに含む。前記クランクシャフトの円動作と前記軌道運動動作が結合し、前記減速アウトドライブを前記直接アウトドライブに対して低い速度で駆動する。
本発明により形成される、燃焼機関内のエネルギーを機関の外部に伝達する動力伝達アセンブリの別の実施形態を開示する。前記動力伝達アセンブリは、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトを含む。前記クランクシャフトは、中心軸の周囲を回転し、そして軌道軸の周囲を軌道運動するよう構成される。前記動力伝達アセンブリは、前記クランクシャフトの向かい合った両端にそれぞれ接続される第一の直接アウトドライブと第二の直接アウトドライブを含む。前記クランクシャフトの軌道運動動作は、前記クランクシャフトが軌道軸の周囲を軌道運動する速度と実質的に同じ速度で、前記第一の直接アウトドライブと第二の直接アウトドライブの円運動を発生させる。前記動力伝達アセンブリは、前記クランクシャフトと接続される減速アウトドライブをさらに含む。前記クランクシャフトの円動作と前記軌道運動動作が結合し、前記減速アウトドライブを前記第一の直接アウトドライブと第二の直接アウトドライブに対して低い速度で駆動する。
本発明の前述の局面および付随する多くの利点は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することでより良く理解される。
(好ましい実施形態の詳細な説明)
図1〜45は、本発明により形成される往復内燃機関1010の一実施形態を図解する。機関1010は従来の往復内燃機関と異なり、機関1010が、それぞれ「実質的に固定された」ピストン1012aと1012bとの間、1012cと1012dとの間に互いに対し直角に配向される二つのシリンダライナ1014aと1014bを往復する。この詳細な説明の中で使用される「実質的に固定された」という語句は、いくらかの動作は可能であり得るが、従来の機関のピストン、カムシャフト、コネクティングロッド、またはバルブとは違い、クランクシャフトあるいは機関の類似構成部品に従って動作しない部分を意味するよう意図する。つまり、実質的に固定された部分の動作は、クランクシャフトあるいは機関の類似構成部品に対し分離していて、独立して作動することができる。従来の往復内燃機関においては、ピストンは固定されたシリンダ内を往復する。
図1〜45で図解する実施形態において、ピストン1012a、1012b、1012c、および1012d、また二つのシリンダライナ1014aおよび1014bのそれぞれなどの多くの構成部品は、互いに一致する。そのため、採用される番号付け方法では、同一構造の構成部品には共通の参照数字が割り当てられ、それに選択した文字を続けて一致する相手から識別する。以下の詳細における一致する相手を有する一つの構成部品の要素についての言及は、状況が許せば、一致する相手の対応する要素も言及すると理解されるべきである。
図1〜3を参照して、本発明により形成される図解した一実施形態のエンジンブロック1013およびその他の関連の外部構成部品を検討する。エンジンブロック1013は、ピストン、シリンダ、および間にあるその他の関連構成部品を収納するための内部空洞を備える、下方平端面1148と向かい合う上方平端面1146を有する適切な八角ブロック構造体である。エンジンブロック1013は、鋼、鋳鉄、またはアルミニウムなどの剛体材料から、機械加工および/または鋳造などの、当該分野において周知の手法で形成される。エンジンブロック1013の側壁には、二つの吸気多岐管1138と四つの四角取付プレート1136が固定される。各取付プレート1136には、筐体取付プレート1144が連結され、それぞれに制御板筐体1320が連結される。
次に図1および4を参照して、筐体取付プレート1144について説明する。筐体取付プレート1144は断熱材の役割を果たし、エンジンブロック1013で生成された熱が圧縮比・動力設定制御システム1300の様々な構成部品に伝達するのを妨げるが、これは以下の詳細で説明する。熱伝達を妨げるために、筐体取付プレート1144は、内部空洞1324を含む。内部空洞1324は、圧縮比・動力設定制御システム1300の構成部品と取付プレート1136との間の接触を制限することにより熱伝達を妨げる。さらに、筐体取付プレート1144は、加熱された空気が外部の冷たい空気と交換されるよう、内部空洞1324および外部環境と流体連絡する四つの冷却ポート1326を含む。
再度、図1〜3を参照すると、制御板筐体1320から突出しているのは、それぞれのピストン1012と、圧縮比・動力設定制御システム1300に関連する上方室導管1312との遠位端である。筐体接合プレート1144から突出しているのは、圧縮比・動力設定制御システム1300とまた関連する下方室導管1314である。場合によって、排気ポート1142は、制御板筐体1320の上方あるいは下方に位置する。排気ポート1142は、エンジンブロック1013の内部に位置する排出ガス路1037(図10参照)と流体連絡し、機関1010の燃焼室で生成された燃焼生成物の大気への放出を可能にする。好ましくは、周知の排出ガス収集、処理、および/またはマフラーシステム(図示しない)を流体連絡において排気ポート1142に連結する。各吸気多岐管1138は、二つの吸気ポート1140を含む。好ましくは、気化器および/またはフィルタなどの構成部品を含んでもよい周知の吸気システムを各吸気ポート1140に連結させる。
図4を参照し、また今回は主に内燃機関1010の内部構成部品に焦点を当てると、機関1010は二つのダブルシリンダライナ1014aと1014bを含み、それぞれが、シリンダライナ1014aと1014bの反対端で、二つの実質的に固定された対向するピストン1012aと1012bおよび1012cと1012dをそれぞれ収納する。シリンダライナ1014aと1014bは、エンジンブロック1013内で互いに対し垂直に、ずらして取り付けられる。シリンダライナ1014aと1014bは、第一の伸展位置と第二の伸展位置との間を交互に往復する。さらに具体的には、シリンダライナ1014aを参照すると、シリンダライナ1014aは、図4に示すようにシリンダライナ1014aが第一のピストン1012bに対して上死点(TDC)位置にあり、第二のピストン1012aに対して下死点(BDC)位置にある第一の伸展位置と、シリンダライナ1014aが第一のピストン1012bに対してBDC位置にあり、第二の対向するピストン1012aに対してTDC位置にある第二の伸展位置と、の間を往復する。第二のシリンダライナ1014bも同様に第一の伸展位置と第二の伸展位置との間を往復する。しかし、第二のシリンダライナ1014bは、第一のシリンダライナ1014aの位相から180°ずれて往復するので、第一のシリンダライナ1014aが伸展位置にあるとき、第二のシリンダライナ1014bは行程中間位置にある。シリンダライナ1014は、クランクシャフトによって互いに連結されるが、このクランクシャフトは、この詳細な説明の目的で、クランク・カム1016と称される。クランク・カム1016は、シリンダライナ1014の線形運動を円運動に変換するが、これについては詳細を後述する。
図5を参照して、本発明により形成される四つの実質的に固定されたピストン1012のうちの一つの物理的構造を説明する。ピストン1012は互いに実質的に同一であるので、図5に図解されるピストン1012aへの言及は、状況が許せば、対応する他の3つのピストン1012b、1012c、および1012d(図4参照)も言及することが理解されるべきである。ピストン1012aは、シャフト1020に垂直かつ同心に取り付けられたピストンヘッド1018を有する中空の円筒型プランジャである。ピストンヘッド1018とシャフト1020の両方は、ピストン1012の中心を通って軸方向に延びる溝1022を形成する一列に並ぶ内腔を有する。溝1022は、ピストン1012の重量を実質的に減少させ、またピストンヘッド1018内に配置される点火プラグ1024および/または燃料噴射器(図示しない)へのアクセスを可能にする。ピストン1012は、その中に点火プラグ1024および/または燃料噴射器を取り付けるための点火プラグ/噴射器穴1023を含む。
ピストンヘッド1018の円周に取り付けられているのは、二つの圧縮リング1030である。当該分野で周知のように、圧縮リング1030は、主に熱力学サイクルの圧縮部分および膨張部分の最中にピストンヘッド1018を通過する燃焼ガスと生成物の吹き抜けを防止する。図示はしないが、ピストンヘッド1018は、当該分野で周知のオイルコントロールリングを含んでもよい。圧縮リング1030の近隣では、ピストンヘッド1018の直径はシリンダライナ1014の直径と実質的に等しい。ピストンヘッド1018の直径は、その後ピストンヘッド1018の長さに沿って先細になり、ピストンヘッド1018の一部を、比較的小さい直径の圧縮リングから間隔をあけさせることもできる。
シャフト1020の円周に取り付けられているのは、圧縮比制御板1026である。圧縮比制御板1026は、板1026の上方環状面1025および下方環状面1027上に加圧制御液を受けるよう調整可能である。環状面1025と1027にわたり圧力差を選択的に与えることにより、機関の動力設定と圧縮比を調整することができるよう、ピストン1012aの軸上の位置をエンジンブロックに関連して調整してもよいが、これについては詳細を後述する。二つのオイルコントロールリング1028は、それによってあらゆる制御液の漏出を防止するよう、圧縮比制御板1026の円周に取り付けられる。
図6を参照して、上述の実質的に固定されたピストン1012のうちの二つと連結して作動する往復するダブルシリンダライナ1014aについて説明する。ダブルシリンダライナ1014は互いと実質的に一致するので、図6に図解されるシリンダライナ1014aへの言及は、状況が許せば、他のシリンダライナ1014b(図4参照)も言及することが理解されるべきである。ダブルシリンダライナ1014aは、シリンダライナ1014aの上方遠位端に同心に形成される第一の軸方向に合わせられた内腔を有するほぼ細長円筒形の構造体であり、それによりピストン1012aを往復的に受ける第一のシリンダ1032aを形成する(図4参照)。シリンダライナ1014aにおいて、第二の同心に形成され、軸方向に合わせられた内腔は、シリンダライナ1014aの反対側の下方遠位端に位置し、それにより第二のピストン1012bを往復的に受ける第二のシリンダ1032bを形成する(図4参照)。シリンダ1032aおよび1032bは、当該分野で周知のように、すきまばめの関係においてピストン1012aおよび1012bを受けるよう成形およびサイズ決定される。
次に図4、6、および7を参照すると、シリンダ1032の内端あるいは下端には、排気弁座1034がある。排気弁座1034は、当該分野で周知の手法で形成され、その中に排気弁を受ける。排気弁座1034と流体連絡して、シリンダ1032から排出ガスを放出する4つの排出ガス路1036がある。シリンダライナ1014aの中央をくりぬくのはバルブステム内腔1038である。バルブステム内腔1038は、排気弁1052のステムを受けるようサイズを決定される。バルブステム内腔1038と連絡して、弁ばね筐体1040がある。弁ばね筐体1040は、排気弁を閉鎖位置に偏向させるばねを収容するようサイズを決定し、構成される。弁ばね筐体1040と連絡して、クランク・カム筐体1042がある。クランク・カム筐体1042は、クランク・カム1016を収容し、またその内部におけるクランク・カムの回転が可能となるようサイズを決定し、構成される。
今度は図6および11を参照すると、クランク・カム筐体1042は、シリンダライナの両端から等距離の位置でシリンダライナ1014aを垂直に通る円筒形の内腔1150により形成される。内腔1150の半径は、クランク・カム1016の中心線からクランク・カム1016の外面、クランクジャーナル1072までを測定した距離と実質的に等しい。この寸法の半径により、運転中にクランク・カム筐体1042の内腔1150内でクランクジャーナルが自由に回転できる。内腔1150の寸法は、内腔1150の中心で外向きに急な段をつけられ、ローブ間隙内腔1152を形成する。ローブ間隙内腔1152の半径は、クランク・カムの中心線からクランク・カム1016のローブ1054の遠位端または頂点までを測定した距離以上である。この寸法の半径は、ローブ1054がクランク・カム筐体1042内で自由に回転するのに十分な間隙を提供する。
シリンダライナ1014aの反対側の遠位端に位置するのは、環状予圧プレート1044である。環状予圧プレート1044は、加圧燃焼ガスを圧縮しシリンダ1032に送るために使用されるが、この詳細は後述する。環状予圧プレート1044の近隣には、吸気ポート1046がある。図解される実施形態において、吸気ポート1046は、シリンダ1032の周囲を60°間隔で、円周に間隔をあけて位置するが、他の構成でも適切であることは当業者には明らかである。吸気ポート1046により、シリンダ1032の掃気および給気運転中に、燃焼ガスがシリンダ1032内に入ることができる。環状予圧プレートの内面および外面に位置するのは、内部および外部燃焼ガス/オイルシール1048である。シール1048は液体の通過を防止するが、詳細は以下に記載する。
図7を参照し、往復するダブルシリンダライナ1014および実質的に固定されたピストン1012についての上記の説明を踏まえて、熱力学サイクルにおける重大な事象の最中のこれらの構成部品と関連構成部品との互いの関係を説明する。本発明の往復内燃機関1010の図解される実施形態は、2行程サイクルで動作する。そのため、クランク・カム1016の回動ごとに、各ピストン1012は、1行程がシリンダライナ1014内に含まれる実質的に固定されたピストン1012に対し、TDC位置からBDC位置への(あるいはその逆)シリンダライナ1014の動作と定義される、2行程で熱力学サイクルを完了する。そのため、シリンダライナ1014の全ての行程は、各ピストン1012に対する、膨張行程としても知られる動力行程、あるいは圧縮行程である。これには、吸気および排気機能、つまり掃気が、各動力行程の終了時および後続の圧縮行程前に迅速に実行される必要がある。図解される実施形態において、各ピストン1012は、クランク・カム1016の回動ごとに一回の動力行程を経験し、その結果、所定RPMについて、類似設計の4行程サイクルエンジンの二倍の動力行程数となる。
引き続き図7を参照すると、シリンダライナ1014は、熱力学サイクルの圧縮部分の開始において描写される。さらに具体的には、シリンダライナのBDC位置からピストン1012に向かって上向きに移動するシリンダライナ1014が描写される。シリンダライナ1014が上向きに移動すると、ピストン1012は吸気ポート1046を完全に覆い、そのためシリンダ1032を密閉する。描写された位置では、クランク・カム1016上の排気ローブ1054は、バルブステム1066が排気ローブ1054からちょうど外れるよう配向されるので、弁ばね1056は、排気弁1052を閉鎖位置に偏向させることができる。閉鎖位置では、排気弁1052は、シリンダライナ1014の排気弁座1034を密閉してかみ合い、それによりシリンダ1032からの燃料ガスの排出を防止する。前述のように構成され、燃焼ガスは、シリンダ1032の周囲の側壁および底壁、ならびにピストンヘッド1018の端面またはクラウン1019により規定される燃焼室1033内に封入される。
シリンダライナがピストンに接近し続け、ピストン1012に対するBDC位置から離れそのTDC位置に接近すると、燃焼室1033の容積はそれに応じて減少し、それによりその中に含まれる燃焼ガスを圧縮する。次に図8を参照すると、シリンダライナ1014がピストン1012に対するそのTDC位置に達した時あるいはその直前に、周知の手段により高電圧の電気火花1058が点火プラグ1024(図5参照)から放電されて、それにより燃焼ガスに点火する。燃焼ガスが燃えると、得られる燃焼生成物が膨張し、シリンダライナ1014をピストン1012から遠ざける。図9を参照すると、排気弁1052が排気弁座1034から移動させられ、吸気ポート1046の覆いが取れ、そのため燃焼室1033からの燃焼生成物の掃気を開始する、サイクルにおける点まで、燃焼生成物の膨張がシリンダライナ1014を押し下げピストン1012から遠ざけ続ける。
しかし、燃焼室1033からの燃焼生成物の掃気を行う前に、新しい燃焼ガスが加圧され、燃焼室1033の掃気を助ける。本発明の図解される実施形態では、これは環状予圧プレート1044が吸気室1064を通過することにより達成される。さらに具体的には、シリンダライナ1014が図7に示す位置から図8に示す位置まで上向きに進行するとき、環状予圧プレート1044は、円筒形の吸気室1064を通過せざるを得ない。予圧プレート1044が吸気室1064を上向きに通過するとき、吸気室1064内に生成される真空状態が、新しい燃焼ガスが吸気室1064内に引き込む。周知の一方向リード逆止め弁(図示しない)により、燃焼ガスを吸気室1064に流れることができ、同時に吸気室1064からのあらゆる燃焼ガスまたは燃焼生成物の通過を防止する。
シリンダライナ1014が図8に示す位置から図9に示す位置まで下向きに進行するとき、つまりTDC位置からBDC位置に移動するとき、吸気ポート1046がピストン1012により密閉され、また一方向リード逆止め弁が吸気室1064からの燃焼ガスの排出を防止するので、吸気室1064は密閉された圧力容器となる。予圧プレート1044が吸気室1064を下向きに通過するとき、吸気室1064に含まれる燃焼ガスは、吸気ポート1046の覆いが取れ燃焼室1033内に放出されるまで圧縮される。
吸気室1064は、燃焼室1033の最大移動量よりも大きい容積を有することが好ましい。図解される実施形態では、吸気室1064は燃焼室の最大移動量の3倍の大きさであるが、1:1のような低さから3:1まであるいはそれ以上など、吸気室の容積対最大燃焼室容積について他の比率を本発明に利用することが適切であることは当業者には明らかである。燃焼室1033に対し比較的容積の大きい吸気室1064により、燃焼ガスは高圧で供給されることがある。そのため、吸気室1064の相対的サイズを選択することにより、従来のスーパーチャージまたはターボチャージの機関で到達したものと類似の高圧の燃焼ガスが達成され得る。通常低RPMで燃焼ガスの十分な加圧を行うことができず、機関が十分に加圧された燃焼ガスを供給できる高さのRPMに達したときにはエンジン性能の遅延となる、従来のスーパーチャージまたはターボチャージの機関とは違い、燃焼ガスの加圧は、低RPMでも発生する。
燃焼室1033の掃気は、動力行程の終了時に開始する。動力行程の終了は、吸気ポート1046および排気弁1052の開放により示される。これは図9に描写されるように、シリンダライナ1014が、実質的に固定されたピストン1012から離れ、吸気ポート1046の覆いが最初に取れ、排気弁1052が排気弁座1034から最初に持ち上げられる点まで下に移動する際に発生する。吸気ポート1046の覆いが最初に取れるとき、吸気室1064内で予圧プレート1044下に含まれる加圧燃焼ガスは、燃焼室1033内に放出される。ほぼ同時に、クランク・カム1016のローブ1054がバルブステム1066にかみ合い、それにより排気弁1052を実質的に固定されたピストン1012に向けて配置すると、排気弁1052が弁座1034から最初に持ち上げられる。したがって、吸気室1064に含まれる加圧燃焼ガスが吸気室1064から吸気ポート1046を経由し、燃焼室1033を経由して放出されるとき、燃焼室1033に含まれる燃焼生成物は、燃焼室1033から押し出され始める。加圧燃焼ガスが燃焼室1033内に入ることで、エンジンブロック1013に位置する排出ガス通路1037とシリンダライナ1014の排出ガス通路1036との位置が合うと、燃焼生成物はシリンダライナ1014の排出ガス通路1036から押し出される。
排出ガス通路1037は、エンジンブロック1013の中心に位置し、そしてシリンダライナ1014の位置に依存して、シリンダライナ1014内の第一の排出ガス通路の対1036aおよび第二の排出ガス通路の対1036bと交互に流体連絡して合わせられる。さらに具体的には、シリンダライナ1014が第一のピストン1012aに対してBDC位置にあるとき、第一のピストン1012aと関連する第一の排出ガス通路の対1036aは、エンジンブロック1013の排出ガス通路1037と流体連絡する。シリンダライナが第一のピストンに対向する第二のピストンに対するBDC位置に移動するとき、第二のピストンと関連する第二の排出ガス通路の対1036bは、エンジンブロック1013の排出ガス通路1037と流体連絡する。
次に機関の動作に戻るが、シリンダライナ1014は、シリンダライナ1014がBDCに達するまで、実質的に固定されたピストン1012aから離れる移動を継続する。図10に描写されるように、BDCにおいて、吸気ポート1046および排気弁1052は全開である。この点で、加圧燃焼ガスは燃焼室1033に高速で流入し、それにより燃焼室1033から燃焼生成物を除去し、燃焼室1033に新鮮な燃焼ガスを再給気する。クランク・カム1016がBDC位置を通過して時計回りに回転を継続するあいだに、ローブ1054がバルブステム1066から離れると、排気弁1052は閉鎖位置に待避し、そしてシリンダライナ1014が実質的に固定されたピストン1012に向かって移動し、それにより吸気ポート1046を閉鎖する。そのため、燃焼室1033は完全に密閉され、その中に含まれる燃焼ガスが圧縮されはじめるので、サイクルを図7に描写される位置に戻す。
図12〜15を参照し、図解される実施形態のクランク・カム1016についてさらに詳細を説明する。クランク・カム1016は、従来の往復内燃機関におけるクランクシャフトとカムシャフトの両機能を果たす。クランク・カム1016は、3つの円状クランクウェブ1070、2つのクランクジャーナル1072aおよび1072b、ならびに2つのクランク・カムローブ1054を備える。クランク・カム1016は、鋼またはその他の適切な剛体材料であり得、一体に鍛造されても、または別個に鍛造したクランクジャーナル1072を鋳造クランクウェブ1070に収縮ばめなどによって組み立てられてもよい。クランクウェブ1070は、互いに対し同心に位置合わせされているが、クランクジャーナル1072は互いに対して行程の長さの2分の1に等しい距離だけずれていて、またクランクウェブ1070の中心線1074に対してもずれている。
図4および12〜15を参照すると、クランクジャーナル1072aおよび1072bは、第一のシリンダライナ1014aが1つのピストン1012bに対してTDC関係にあり、かつ第二の対向するピストン1012aに対してBDC関係にあるとき、第二のシリンダライナ1014bが、その対向するピストン1012cおよび1012dから等距離となるように、互いに対して配置される。同様に、各クランクジャーナル1072それぞれのクランク・カムローブ1054は、反対の方向を向いているので、第一のクランク・カムローブ1054aが排気弁1052をピストン1012aに対しその全開位置に配置したとき、他方のクランク・カムローブ1054bは、対向する実質的に固定されたピストン1012cおよび1012dから等距離となり、そのためいずれの排気弁のバルブステムにもかみ合わず、それによりそれぞれの排気弁を閉鎖位置に配置する。
当業者には明らかであるように、第一のピストン1012aに関連する燃焼ガスを圧縮する力は、対向するピストン1012bに関連するガスの膨張によって供給される。したがって、当業者には明らかであるように、クランクジャーナル1072aに付加される力は、燃焼ガスの膨張によって生成される膨張力から、対向するピストンに関連する燃焼ガスを圧縮するために必要な圧縮力を引いた結果の力である。さらに、圧縮力と膨張力は同一線上にあるので、膨張力および圧縮力を同時に適用することによって、クランク・カム1016にモーメントは生成されない。したがって、本発明のクランク・カム1016は、同一線上の圧縮力で膨張力を打ち消さない従来の機関のクランクシャフトに対し、サイズを小さくしてもよい。
図12〜15および16〜31を参照し、運転中のシリンダライナ1014aおよび1014bと、クランク・カム1016との関係を説明する。図16および図16に描写される構成部品の側面図である図17を参照すると、第一のシリンダライナ1014aは、第一のクランクジャーナル1072aに垂直に取り付けられている。第二のシリンダライナ1014bは、第一のシリンダライナ1014aに対して垂直に、したがって水平に、第二のクランクジャーナル1072bに取り付けられる。第一のシリンダライナ1014aは、エンジンブロックによって、進行を参照数字1100によって識別されるラインで表される垂直往復経路に限定される。同様に、第二のシリンダライナ1014bは、エンジンブロックによって、進行を参照数字1098によって識別されるラインで表される水平往復経路に限定される。
シリンダライナ1014aおよび1014bの往復線形運動は、クランク・カム1016を介して、円運動に変換される。さらに具体的には、クランク・カム1016は二つの回転軸を中心に回転する。第一の回転軸1074は、クランク・カム1016の中心線の周囲である。さらに具体的には、第一の回転軸1074は、クランクジャーナル1072aおよび1072bそれぞれの中心線1076aおよび1076bと同一平面上にあり、これらの中心線1076aおよび1076bに対して平行であり、かつこれらの中心線1076aおよび1076bから等距離のラインによって規定される。運転中、クランク・カム1016は第一の回転軸1074の周囲を回転し、同時に第一の回転軸1074は、第二の回転軸1078を中心に円軌道1080をさらに回転させられる。第二の回転軸1078は、各シリンダライナ1014aおよび1014bの行程の中間点と交差する第一のシリンダライナ1014aおよび第二のシリンダライナ1014bの両中心線に対して垂直な線と規定される。円軌道1080の第二の回転軸1078からの半径は、行程の長さの4分の1に等しい。
図16および17を続けて参照すると、シリンダライナ1014aは伸展位置で描写され、この伸展位置において、シリンダライナ1014aはその二つの対向するピストンに対してTDC位置およびBDC位置にあり、一方シリンダライナ1014bは中間点位置で描写され、この中間点位置において、シリンダライナ1014bはそれぞれの対向するピストンから等距離となっている。この形態において、第二の回転軸1078は、クランクジャーナル1072bの中心線と同一線上にあり、またシリンダライナ1014bの行程の長さの中間点と交差する。クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を時計回りに回転し、同時に第一の回転軸1074が第二の回転軸1078を中心とする円軌道1080に沿って反時計回りに回転するとき、クランクジャーナル1072bおよびその関連するシリンダライナ1014bは、シリンダライナ1014bの水平進行経路1098に沿って直線的に左に移動する。同様に、クランクジャーナル1072aおよびその関連するシリンダライナ1014aは、その関連するシリンダライナ1014aの垂直進行経路1100に沿って直線的に下方に、図18および19に示される形態まで移動する。
図18および19を参照すると、クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を30°回転した後の、クランク・カムと付属のシリンダライナ1014aおよび1014bが示される。したがって、シリンダライナ1014aは、直線的に下向きに、図16および17に描写されるその伸展位置から離れるように進行するところが描写され、シリンダライナ1014bは、図18および19に描写される中間点位置から左に進行するところが描写される。クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を時計回りに回転し、同時に第一の回転軸1074が第二の回転軸1078を中心とする円軌道1080に沿って反時計回りに回転するとき、クランクジャーナル1072bおよびその関連するシリンダライナ1014bは、シリンダライナ1014bの水平移動経路1098に沿って直線的に左に移動する。同様に、クランクジャーナル1072aおよびその関連するシリンダライナ1014aは、その関連するシリンダライナ1014aの垂直移動経路1100に沿って直線的に下方に、図20および21に示される形態まで移動する。
次に図20および21を参照すると、クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を90°回転した後の、クランク・カムと付属のシリンダライナ1014aおよび1014bが示される。したがって、シリンダライナ1014bは、二つの対向するピストンに対して伸展位置で描写され、一方シリンダライナ1014aは、シリンダライナ1014aがそれぞれの対向するピストンから等距離である中間点位置で描写される。この形態では、第二の回転軸1078は、クランクジャーナル1072aの中心線1076aと同一線上にあり、またシリンダライナ1014aの行程の長さの中間点と交差する。クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を時計回りに回転し続け、同時に第一の回転軸1074が第二の回転軸1078を中心とする円軌道1080に沿って反時計回りに回転するとき、クランクジャーナル1072bおよびその関連するシリンダライナ1014bは、方向を変更し、今度はシリンダライナ1014bの水平移動経路1098に沿って直線的に右に移動する。クランクジャーナル1072aおよびその関連するシリンダライナ1014aは、その関連するシリンダライナ1014aの垂直移動経路1100に沿って直線的に下方に、図22および23に示される形態まで移動し続ける。
次に図22および23を参照すると、クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を150°回転した後の、クランク・カムと付属のシリンダライナ1014aおよび1014bが示される。したがって、シリンダライナ1014aは、図20および21に描写される途中位置から直線的に下方に移動するところが描写され、シリンダライナ1014bは、図20および21に描写される伸展位置から右に進行するところが示される。クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を時計回りに回転し、同時に第一の回転軸1074が第二の回転軸1078を中心とする円軌道1080に沿って反時計回りに回転するとき、クランクジャーナル1072bおよびその関連するシリンダライナ1014bは、シリンダライナ1014bの水平移動経路1098に沿って直線的に右に、その中間点位置へと移動する。同様に、クランクジャーナル1072aおよびその関連するシリンダライナ1014aは、その関連するシリンダライナ1014aの垂直移動経路1100に沿って直線的に下方に、図24および25に示される形態へと移動する。
次に図24および25を参照すると、シリンダライナ1014aは伸展位置で描写され、この伸展位置において、シリンダライナ1014aはその二つの対向するピストンに対してTDC位置およびBDC位置にあり、一方シリンダライナ1014bは中間点位置で描写され、この中間点位置において、シリンダライナ1014bはそれぞれの対向するピストンから等距離となっている。この形態において、第二の回転軸1078は、シリンダライナ1014bのクランクジャーナルの中心線と同一線上にあり、またシリンダライナ1014bの行程の長さの中間点と交差する。クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を時計回りに回転し、同時に第一の回転軸1074が第二の回転軸1078を中心とする円軌道1080に沿って反時計回りに回転するとき、クランクジャーナル1072bおよびその関連するシリンダライナ1014bは、シリンダライナ1014bの水平進行経路1098に沿って直線的に右に移動する。同様に、クランクジャーナル1072aおよびその関連するシリンダライナ1014aは、その関連するシリンダライナ1014aの垂直進行経路1100に沿って直線的に上方に、図26および27に示される形態まで移動する。
図26および27を参照すると、クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を210°回転した後の、クランク・カムと付属のシリンダライナ1014aおよび1014bが示される。したがって、シリンダライナ1014aは、直線的に上向きに、図24および25に描写されるその伸展位置から離れるように移動するところが描写され、シリンダライナ1014bは、図24および25に描写される等距離位置から右に進行するところが描写される。クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を時計回りに回転し、同時に第一の回転軸1074が第二の回転軸1078を中心とする円軌道1080に沿って反時計回りに回転するとき、クランクジャーナル1072bおよびその関連するシリンダライナ1014bは、シリンダライナ1014bの水平移動経路1098に沿って直線的に右に移動する。同様に、クランクジャーナル1072aおよびその関連するシリンダライナ1014aは、その関連するシリンダライナ1014aの垂直移動経路1100に沿って直線的に上方に、図28および29に示される形態まで移動する。
次に図28および29を参照すると、クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を270°回転した後の、クランク・カムと付属のシリンダライナ1014aおよび1014bが示される。したがって、シリンダライナ1014bは、その二つの対向するピストンに対して伸展位置で描写され、一方シリンダライナ1014aは、シリンダライナ1014bがそれぞれの対向するピストンから等距離である中間点位置で描写される。この形態では、第二の回転軸1078は、クランクジャーナル1072bの中心線と同一線上にあり、またシリンダライナ1014bの行程の長さの中間点と交差する。クランク・カムが第一の回転軸1074の周囲を時計回りに回転し続け、同時に第一の回転軸1074が第二の回転軸1078を中心とする円軌道1080に沿って反時計回りに回転するとき、クランクジャーナル1072bおよびその関連するシリンダライナ1014bは、方向を変更し、今度はシリンダライナ1014bの水平移動経路1098に沿って直線的に左に移動する。クランクジャーナル1072aおよびその関連するシリンダライナ1014aは、その関連するシリンダライナ1014aの垂直移動経路1100に沿って直線的に上方に、図30および31に示される形態まで移動を継続し、それにより図16および17に描写される形態に機関を戻し、各ピストンに対する熱力学サイクルを1回完了する。
次に図11を参照し、クランク・カム1016とシリンダライナ1014aおよび1014bとの相互関係を、さらに詳細に説明する。図11は、本発明により形成される往復内燃機関1010の部分断面を描写する。この断面は実質的にクランク・カム1016の長手軸方向の長さに沿って取られている。このように取られた断面で、垂直配向シリンダライナ1014aはシリンダライナ1014aの中心線に沿って切断される。シリンダライナ1014bはシリンダライナ1014aに対して垂直に配向され、したがって水平配向となるので、その断面は、シリンダライナ1014bの両端間の中間でシリンダライナ1014bを横方向に通過する。シリンダライナ1014aは、ピストン1012a(図示しない)に対してBDCの形態、かつピストン1012bに対してTDCの関係で示される。
シリンダライナ1014bは、その対向するピストンから等距離で示される。このような状態のクランク・カム1016では、クランクジャーナル1072aと関連があるローブ1054aは、ピストン1012aと関連がある排気弁1052のバルブステム1066aとかみ合っていて、弁座1034から弁1052を持ち上げている。シリンダライナ1014bのクランクジャーナル1072bと関連があるローブ1054bは、対向する実質的に固定されたピストンのバルブステム間の等距離で示される。シリンダライナ1014bは、シリンダライナ1014bと関連のある対向するピストン間の中間点なので、シリンダライナ1014bはこのとき掃気が行われていない。したがって、エンジンブロック1013の排出ガス通路1037は、シリンダライナ1014bの排出ガス通路1036(図6参照)と流体連絡するようにはまだ配置されていない。
次に図32を参照して、減速アウトドライブシステム1094の構成部品について説明する。減速アウトドライブシステム1094は、クランク・カム1016の往復運動および回転運動を動力取り出しシャフト1084の中心線の周囲での回転運動に変換する。減速アウトドライブシステム1094は、アウトドライブ減速ギア1082およびアウトドライブギア1086を含む。アウトドライブ減速ギア1082は、アウトドライブギア受け凹所1096の円筒壁周囲に沿って配置される内歯車歯1090をさらに含む。アウトドライブ減速ギア1082は、締め具などの周知の手段で、動力取り出し駆動フランジ1080に堅固に連結される。動力取り出しシャフト1084は、動力取り出し駆動フランジ1080に垂直かつ同心に取り付けられる。動力取り出しシャフト1084の中心線は、第二の回転軸1078と同一線上にある。アウトドライブギア1086は、アウトドライブ減速ギア1082の内歯車歯1090と連絡するよう成形、寸法決定された外歯車歯1088を備える。アウトドライブギア1086は、円形のクランクウェブ1070を受けるよう成形、寸法決定されたクランクウェブ1070受け凹所1092を備える。クランクウェブ1070は、締め具などの周知の手段で、アウトドライブギア1086の受け凹所1092に堅固に連結される。
減速アウトドライブシステム1094の構成部品についての上記の説明を踏まえ、減速アウトドライブシステム1094の運転について説明する。図33〜38を参照すると、文字Aはアウトドライブギア1086上の任意に選択された基準点として用いられ、文字Bはアウトドライブ減速ギア1082上の任意に選択された基準点として用いられる。参照文字Cはクランクジャーナル1072bの中心点、したがってシリンダライナ1014b(図示しない)の中心点を示し、参照文字Dはクランクジャーナル1072aの中心点、したがってシリンダライナ1014a(図示しない)の中心点を示す。
次に図33を参照すると、アウトドライブギア1086はアウトドライブ減速ギア1082内に配置され、それによりアウトドライブギア1086の外歯車歯1088はアウトドライブ減速ギア1082の内歯車歯1090と互いにかみ合う。アウトドライブ減速ギア1082およびアウトドライブギア1086がかみ合いながら時計回りに回転すると、アウトドライブギア1086上の基準点Dが水平基準線1098に沿って往復する。基準線1098は、シリンダライナ1014b(図示しない)の線形経路を表し、また図16〜31に描写されるものと同じ基準線である。同様に、基準点Cは垂直基準線1100に沿って往復する。垂直基準線1100は、シリンダライナ1014a(図示しない)の線形経路を表し、また図16〜31に描写されるものと同じ基準線である。アウトドライブ減速ギア1082およびアウトドライブギア1086が時計回りに回転するとき、それぞれ基準線1098および1100に沿って、基準点Dは右に移動し、基準点Cは上方に移動する。
次に図34を参照すると、図33に描写される形態からアウトドライブ減速ギア1082が一回転の16分の1時計回りに回転する間に、アウトドライブギア1086は一回転の8分の1時計回りに回転している。図34を参照すると明らかなように、基準点CおよびDは、それぞれの基準線1100および1098上に位置したままであり、それによりクランクジャーナル、つまりは付属するシリンダライナの中心が進行する線形経路を維持している。
図35を参照すると、図33に描写される形態からアウトドライブ減速ギア1082が一回転の8分の1時計回りに回転する間に、アウトドライブギア1086が今度は一回転の4分の1時計回りに回転している。図35を参照すると、図34に描写される位置からそれぞれ基準点Cが線形基準線1100に沿って垂直に上方に移動し、その間に基準点Dが水平基準線1098に沿って水平に右に移動したことは明らかである。基準点Dはこの時点で「頂点」にあり、したがってそれぞれのシリンダライナは、シリンダライナがシリンダライナと関連する実質的に固定された対向するピストンに対してTDCおよびBDC位置にある伸展位置にある。アウトドライブギア1082が時計回りにさらに回転させられると、基準点Dは基準線1098に沿っての右向きの進行から左向きの進行に移行する。
次に図36を参照すると、アウトドライブギア1086は一回転の2分の1回転し、アウトドライブ減速ギア1082は一回転の4分の1回転している。基準点Cはここでは頂点にあり、したがって対応するシリンダライナは、シリンダライナがシリンダライナと関連する実質的に固定された対向する2つのピストンに対してそのTDCおよびBDC位置にある伸展位置にある。アウトドライブギア1082が時計回りにさらに回転させられると、基準点Cは基準線1100に沿っての上向きの進行から下向きの進行に移行する。
次に図37を参照すると、アウトドライブギア1086は一回転の4分の3回転している。アウトドライブ減速ギア1082は一回転の8分の3回転している。基準点Cはここでは基準経路1100の中心にある。この中心位置は、基準点Cと関連があるシリンダライナが、ここでこのシリンダライナと関連がある実質的に固定されたピストンから等距離であることを示す。同様に、基準点Dはここで頂点にある。したがって、基準点Dに関連があるシリンダライナは伸展位置にあり、したがってこのシリンダライナと関連がある実質的に固定された対向するピストンに関してはTDCおよびBDC位置にある。
図38を参照すると、基準点AおよびBの相対位置によって示されるように、アウトドライブギア1086は、アウトドライブ減速ギア1082が一回転の2分の1回転する間に完全に一回転している。アウトドライブギア1086が完全に一回転する間に、それぞれ個々のピストンは熱力学サイクルを一回完全に終了している。含まれる歯車の歯の直径と可能な数を操作することにより、当業者には明らかなように、エンジンのRPM対動力取り出しシャフト1084のRPMの減速比を変えることが可能である。図33〜38に描写される実施形態の図解では、アウトドライブギア1086は30個の歯を有し、アウトドライブ減速ギア1082は40個の歯を有する。アウトドライブギア1086が360°回転する間に、アウトドライブギア1086は、アウトドライブ減速ギア1082の60個の歯とかみ合う。アウトドライブ減速ギア1082は、40個の歯を有し、そのためこの過程で20個の歯の距離だけ回転し、結果的にアウトドライブ減速ギア1082と付属のシャフトが180°回転することになる。それにより、RPMにおける2:1の減速比が達成される。
エンジンと同じRPM、つまりクランク・カムのRPMで回転する直接アウトドライブシャフトを備えることは多くの場合望ましい。直接アウトドライブシャフトは、分配器などのアクセサリを駆動するために使用され得る。図39〜41を参照すると、本発明に従って形成され、また本発明での使用に適した直接アウトドライブシステム1102が図解される。直接アウトドライブシステム1102は、直接アウトドライブアダプタ1104、直接アウトドライブ1106、直接アウトドライブシャフト1108、およびグライドブロック1110を含む。これらの構成部品は共同で稼働し、クランク・カムの回転運動および往復運動を、直接アウトドライブ出力シャフト1108の回転動作に変換する。
次に直接アウトドライブアダプタ1104の形態について説明する。直接アウトドライブアダプタ1104は、内環状面(エンジン側を向く)1114および外環状面(エンジンの外側を向く)1116を有する円盤型の部材である。内環状面1114に近接して形成されるのは、クランクウェブ受け凹所1118であり、ここにクランクウェブ1070(図14参照)のうち一つが受けられ、その中に堅固に固定される。外環状面1116に対し垂直かつ同心に取り付けられるのは、ドライブシャフト1112である。ドライブシャフト1112は、グライドブロック1110内に位置する内腔1120内に受けられる。
グライドブロック1110の形態について説明する。グライドブロック1110は通常、直接アウトドライブ1106の外輪外周に適合するよう形成された弓状端1122を有する矩形のブロック構造体である。グライドブロック1110の長さと幅は、直接アウトドライブ1106に形成される溝1124の長さと幅に適合するよう選択され、それによりグライドブロック1110が溝1124内に受けられる。望ましくは、グライドブロック1110と、これが内部に掛かる直接アウトドライブ1116の溝1124との両方の接触面に磨き仕上げを施し、摩擦と摩耗を軽減する。
直接アウトドライブ1106は、内円形平面(エンジン側を向く)1126および外円形平面(エンジンの外側を向く)1128を有する円盤型の部材である。グライドブロック1110を受ける溝1124は、内平面1126上に形成される。直接駆動出力シャフト1108は、外平面1128上に垂直かつ同心に取り付けられる。
直接アウトドライブシステム1102の運転について、図42〜45を参照して説明する。まず図42を参照すると、直接アウトドライブシステム1102の端面平面図が示され、クランク・カムが取り除かれた直接アウトドライブアダプタ1104の内平面1114と、直接アウトドライブ1106の内円形平面1126が描写される。アダプタ1104のドライブシャフト1112は想像で示される。グライドブロック1110は示されているが、グライドブロック1110の大部分はアダプタ1104に覆い隠されている。文字Aは、直接アウトドライブ1106の外周上の任意に選択された基準点で、文字Bは、直接アウトドライブアダプタ1104上の任意に選択された基準点である。
さらに図42を参照すると、直接アウトドライブアダプタ1104の中心は、参照数字1130で示される。直接アウトドライブ1106の中心は、参照数字1132で示される。直接アウトドライブアダプタ1104は、その中心1130の周囲を回転し、その間直接アウトドライブ1106の中心1132を中心に円軌道1134に沿っても回転する。円軌道1134は、行程の長さの1/4に等しい半径を有する。
図43は、図42に描写される位置から一回転の1/4反時計回りに回転した直接アウトドライブシステム1102を示す。図44は、図42に描写される位置から一回転の1/2反時計回りに回転した直接アウトドライブシステム1102を示す。図45は、図42に描写される位置から一回転の3/4反時計回りに回転した直接アウトドライブシステム1102を示す。参照文字AおよびBは、図42〜45に示すように、直接アウトドライブアダプタ1104および直接アウトドライブ1106の回転中、半径方向に並んだままなので、アダプタ1104と直接アウトドライブ1106との両方が同速度で回転することは当業者には明らかである。したがって、直接アウトドライブ出力シャフト1108(図41参照)をエンジンのRPMで回転する回転入力を必要とする構成部品を駆動するために使用し得る。
図42〜45を考察すると、スライドブロック1110は運転中に移動しないことがわかる。エンジンの部品が全く公差なしに組み立てられた場合、つまり全ての部品が規格どおりに完璧に作られた場合、これは事実である。しかし、通常の場合はそうであるように、部品が特定の選択された公差内(すなわち、選択された寸法から±10000分の1インチ)で組み立てられる場合、あるいは磨耗によりその範囲内となる場合、スライドブロック1110は、溝1124内でわずかな動作を受け、それにより部品の公差を「吸収」し、振動を軽減し、部品の拘束の可能性を減少させる。
全ての内燃機関と同様に、図解される往復内燃機関1010は、運転中に膨大な熱を発生するが、そのほとんどは燃焼過程の結果であり、シリンダライナ内でのガスの圧縮と機関1010の動作する部品間の摩擦によりさらなる熱が生成される。機関1010内の温度は、過剰熱を除去し、加熱により発生する応力を均一にするために、冷却剤をエンジンブロックの通路を通じて、また重要部品の周辺を循環させる冷却システムにより制御下に維持される。内燃機関冷却システムの設計と構成部品は本技術分野で周知であるので、機関の冷却通路および冷却システム構成部品は、明確化のため図示しない。
図46〜53を参照すると、本発明により形成され、内燃機関で生成された動力を利用するために機関外部に伝達するのに使用するために適する、動力伝達アセンブリ2000の一実施形態が示される。図解される実施形態は、図1〜45に関連して描写および記述される燃焼機関とともに使用するために図解および説明されているが、全ての種類の燃焼機関において使用することもできる。これには米国特許第6,598,567号および同第6,032,622号に開示されるような固定ピストンを有するものが含まれ、これらの開示は明確に本明細書中に参考として援用される。さらに、当業者には明らかであるが、固定されたシリンダと可動ピストンを備える従来の機関設計も含まれる。
図46を参照し、概説すると、動力伝達アセンブリ2000は、シリンダ(またはさらに従来設計による燃焼機関のピストン)の線形運動を円運動に変換し、機関において燃料の燃焼により生成された動力を車両の車輪を駆動する動力を供給するなどに利用するために、機関外部に伝達することを可能にする。
図46〜53の動力伝達アセンブリ2000は、クランクシャフトアセンブリ2002およびアウトドライブアセンブリ2004の二つのサブアセンブリを含む。クランクシャフトアセンブリ2002は、以下で詳細を説明する例外二つを除いて、図12〜15に描写されるクランク・カム1016に実質的に類似している。アウトドライブアセンブリ2004は、アウトドライブアセンブリ2004が動力伝達アセンブリ2000においてより高度に振動の均衡を保つ手段を含み、機関の片側で減速および直接の両動力出力を提供する能力を備える点を除き、図32〜45に描写される減速アウトドライブシステム1094および直接アウトドライブシステム1102に実質的に類似している。図46〜53の動力伝達アセンブリ2000の構成部品と運転は、図1〜45に関連して記述した実施形態の対応する構成部品と実質的に類似しているので、簡潔にするため、この詳細な説明は、上記の実施形態から逸脱する構造と運転の局面にのみ焦点を置く。
続けて図46を参照すると、上述のとおり、動力伝達アセンブリ2000はクランクシャフトアセンブリ2002を含む。クランクシャフトアセンブリ2002は、クランクシャフト2006を含むが、これは図解される実施形態においては、「クランク・カム」の形状で、クランクシャフト2006が、バルブを上述のように作動させるための、クランクシャフト上に配置されるカム2008の対を含むため、そのような名称とされる。本実施形態のクランクシャフト2006は、クランクシャフト2006が、動力伝達ギア2010などの動力伝達装置、およびクランクシャフトカウンターウエイトが回転自在にクランクシャフトに連結できるようにする回転結合アセンブリを含む点を除き、図1〜45のクランク・カム1016と実質的に類似している。図解される実施形態の回転結合アセンブリは、クランクシャフトのカウンターウエイトの対を回転的に受けるスタブシャフト2012の対の形状をしている。ギア2010およびスタブシャフト2012は、クランクシャフト2006の回転軸2014に対し同心に位置する。スタブシャフト2012のうち一つは、最も右側のクランクウェブ2018から外側に、またギア2010の外側に延びる。他方のスタブシャフト2012は、最も左側のクランクウェブ2016から外側に延びる。スタブシャフト2012およびギア2010は、クランクシャフト2006からアウトドライブアセンブリ2004への動力の伝達を補助するが、これについてはさらに詳細を以下に記載する。
さらに図46を参照すると、アウトドライブアセンブリ2004は、直接アウトドライブアセンブリ2020と直接および減速アウトドライブアセンブリ2022の二つのサブアセンブリを含む。直接アウトドライブアセンブリ2020に焦点を置くと、直接アウトドライブアセンブリ2020は、クランクシャフト2006の回転運動および往復運動を直接アウトドライブ出力シャフト2024における円運動に変換する。直接アウトドライブ出力シャフト2024は、エンジンと同じRPM、あるいはさらに具体的には、クランクシャフト2006がアウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を軌道運動するのと同じRPMで回転する。直接アウトドライブ出力シャフト2024は、適切な一例としては分配器などのアクセサリ等、エンジン外に位置するものを駆動するために使用してよい。直接アウトドライブアセンブリ2020は、直接アウトドライブ2026、直接アウトドライブシャフト2024、および均衡グライドブロック2028を含む。
図46〜48を参照して、均衡グライドブロック2028の形態について説明する。均衡グライドブロック2028は、直接アウトドライブ2026の外輪外周に適合するよう形成された弓状端2030を有するほぼ矩形のブロック構造体の従動部2029を含む。従動部2029の幅は、直接アウトドライブ2026に形成された誘導部または溝2032の幅に適合するよう選択され、それにより従動部2029は溝2032内にスライド自在に受けられる。好ましくは、従動部2029と溝2032が互いに接触する接触面に磨き仕上げを施し、摩擦と摩耗を軽減する。
従動部2029は溝2032と一緒に、接続アセンブリ2031の一部であるスライドアセンブリを形成する。接続アセンブリ2031を使用し、クランクシャフト2006を出力シャフト2024および2046の対に非堅固に接続し、クランクシャフト2006と出力シャフト2024および2046との間のトルクの直接伝達を促進しながらも、クランクシャフト2006のいかなるズレも吸収するように、出力シャフト2024および2046に対してクランクシャフト2006が移動することを可能とする。さらに、クランクシャフト2006は直接アウトドライブ2026または2066に対して、少なくとも一つの軸(つまり、スタブシャフト2012を通る軸2014)の周囲を回転し得、そして直接アウトドライブ2026または2066に対して、少なくとも一つの方向で自由に移動し得る。1つの適切な方向は、図47の軸2027に示されるような直接アウトドライブ2026の中心軸から外側に直線的にである。注目すべきは、軸2027は常にクランクシャフト2006の中心軸2014およびアウトドライブアセンブリ2004の中心軸2038を通るよう配向される。この配置により、クランクシャフト2006およびカウンタバランスウエイト2036が、直接アウトドライブ2026に対し半径方向外側に軸2027に沿って自由にスライドできるため、クランクシャフト2006および/またはカウンタバランスウエイト2036に存在する遠心力(軌道運動動作による)が、クランクシャフト2006および/またはカウンタバランスウエイト2036から出力シャフト2024および2066に伝達されることなく、トルクがクランクシャフト2006から出力シャフト2024および2046に直接伝達されるのを可能にする。
均衡グライドブロック2028は、従動部2029を通って垂直に配置される内腔2034をさらに備える。内腔2034は、クランクシャフト2006のスタブシャフト2012のうち一つを回転的に受けるようサイズを決定し、配置される。均衡グライドブロック2028は、カウンタバランスウエイト2036をさらに含む。カウンタバランスウエイト2036は、クランクシャフト2006がアウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を軌道運動しているときに、クランクシャフト2006を平衡させるようサイズを決定し、配置されるが、これについてはさらに詳細を後述する。
直接アウトドライブ2026は、内円形平面(エンジン側を向く)2040および外円形平面(エンジンの外側を向く)2042を有する円盤型の部材である。均衡グライドブロック2028の従動部2029を受けるための溝2032は、内平面2040上に形成される。直接駆動出力シャフト2024は、外平面2042上に垂直かつ同心に取り付けられる。
図49〜51を参照し、直接および減速アウトドライブアセンブリ2022の構成部品について説明する。直接および減速アウトドライブアセンブリ2022は、クランクシャフト2006の回転運動および往復運動を、同心に配置される出力シャフトの対2044および2046の円運動に変換する。減速出力シャフト2044と称される出力シャフトのうち一つは、エンジンと比較して、またはさらに具体的には、クランクシャフト2006がアウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を軌道運動するRPMと比較して、低いRPMで回転する。減速出力シャフト2044は、車両の駆動輪など、エンジン外にある物品を駆動するために使用され得る。直接および減速アウトドライブアセンブリ2022は、減速出力シャフト2044内に同心に位置する直接出力シャフト2046も含む。直接出力シャフト2046は、エンジンと同じRPMで、またはさらに具体的には、クランクシャフト2006がアウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を軌道運動するのと同じRPMで回転する。そのため、直接および減速アウトドライブアセンブリ2022は、エンジンの片側に減速RPM出力シャフト2044と直接出力シャフト2046の両方を備える。注目すべきは、出力シャフト2044および2046は、互いに対し反対の方向に回転する。
直接および減速アウトドライブアセンブリ2022は、アウトドライブ減速ギア2048およびアウトドライブギア2050を含む。アウトドライブ減速ギア2048は、アウトドライブハブ2054の円筒壁内周に沿って配置される内歯車歯2052をさらに含む。アウトドライブハブ2054は、減速出力シャフト2044と堅固に連結されるか、あるいは一体的に形成される。減速出力シャフト2044は、アウトドライブハブ2054および減速ギア2048に垂直かつ同心に取り付けられる。アウトドライブハブ2054の中心線は、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038と同一線上にある。アウトドライブハブ2054は、均衡グライドブロック2062および直接アウトドライブ2066がその中で自由に回転できるよう成形、サイズ決定された空洞2068を含む。
アウトドライブギア2050は、アウトドライブ減速ギア2048の内歯車歯2052と連絡するよう成形、寸法決定された外歯車歯2056を備える。アウトドライブギア2050は、円形のクランクウェブ2018を受けるよう成形、寸法決定されたクランクウェブ2018を受ける凹所2058を備える。アウトドライブギア2050は、ギア2010の外歯車歯と連絡するよう成形、寸法決定された内歯車歯2060をさらに含むが、ギア2010は、クランクシャフト2006によるその回転軸2014周囲のいかなる回転も対応するアウトドライブギア2050の回転を発生させるよう、クランクシャフト2006上に配置される。アウトドライブ減速ギア2048およびアウトドライブギア2050の歯のサイズと数を選択して、目的の減速幅を決定し得る。図解する実施形態において、歯のサイズと数は、2:1の減速比を得るために選択されている。特定の減速ギア比が図解および記述されているが、上記よりも高いあるいは低いその他の減速ギア比が、本発明の精神と要旨をもって、またその範囲内での使用に適することは、当業者には明らかである。注目すべきは、ギア2048および2050のバックラッシは、本技術分野で周知の方法で、クランクシャフト2006のいかなるズレも吸収するよう選択される。
直接および減速アウトドライブアセンブリ2022は、均衡グライドブロック2062をさらに含むが、これはよりコンパクトにするためにより薄く、またより幅広く作られたカウンタバランスウエイト2064の形状を除き、実質的に直接アウトドライブ2020の均衡グライドブロック2028に関連して上述したとおり形成される(図46〜48参照)。
直接および減速アウトドライブアセンブリ2022は、図46〜48の直接アウトドライブ2026と実質的に同一である直接アウトドライブ2066をさらに含む。直接アウトドライブ2066は、図46〜48の直接アウトドライブ2026と均衡グライドブロック2028が行うのと同じ方法で、均衡グライドブロック2062およびクランクシャフト2006と接続する。
動力伝達アセンブリ2000の構成部品についての上記の説明を踏まえ、図46および52Aを参照して、動力伝達アセンブリ2000の運転について説明する。図52Aは、図46の動力伝達アセンブリ2000の断面図であり、この断面は実質的に図46の断面52A−52Aを通る。図52Aは、均衡グライドブロック2028、直接アウトドライブ2026、周囲をクランクシャフト2006が回転するクランクシャフト回転軸2014、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038周囲のクランクシャフト回転軸2014の軌道経路2070、および第一のクランクジャーナル2072(平行線模様で示す)と第二のクランクジャーナル2074(想像で示す)を示す。
運転中、第一のクランクジャーナル2072は、垂直軸2076に沿って往復して(まずページの上部に向かって、続いてページの下部に向かって)、それに従ってシリンダ(図示しない)を動かし、その間第二のクランクジャーナル2074は、水平軸2078に沿って往復して(まずページの右に向かって、続いてページの左に向かって)、それに従って第二のシリンダ(図示しない)を動かす。直接アウトドライブ2026および均衡グライドブロック2028は、互いと同じ速度で反時計回り方向に回転する。クランクシャフト2006は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を時計回り方向に回転し、その間クランクシャフト回転軸2014(つまりはクランクシャフト2006)は、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を反時計回りに軌道経路2070に沿って軌道運動する。
クランクシャフト2006スタブシャフト2012のうち一つは、スタブシャフト2012が均衡グライドブロック2028内で自由に回転できるよう、クランクシャフトカウンターウエイトと回転的に接続される。これにより、クランクシャフト2006は、運転中、クランクシャフト回転軸2014の周囲を回転することができる。さらに溝2032は、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038から半径方向外側へ位置する線形経路に配向される。これにより、クランクシャフト2006およびカウンタバランスウエイト3036は、運転中、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038から半径方向外側に移動することができる。これにより、クランクシャフト2006配向または関連構成部品におけるいかなるズレも「吸収」され、機関の拘束が妨げられる。注目すべきは、クランクシャフト2006およびカウンタバランスウエイト2036が、指定の方向に「自由に」移動できるようアウトドライブアセンブリ2004と接続されている。この指定の方向は、図解される実施形態においては、半径方向外側である。「自由に」と言う表現は、この詳細な説明の目的で、クランクシャフトおよび/またはクランクシャフトカウンターウエイトが、偏らされたり、または指定の方向への移動を制限されたりしないことを意味する。このように、運転中にクランクシャフト2006が、直接アウトドライブ2026に対して少なくとも一つの方向に自由に回転でき、また直接アウトドライブ2026に対して少なくとも一つの方向に半径方向に自由に移動できるように、クランクシャフト2006およびカウンターウエイト2036がアウトドライブアセンブリ2004と非堅固に接続されることが上記からわかる。
運転中、カウンタバランスウエイト2036は常にクランクシャフト回転軸2014の正反対に配置され、クランクシャフト2006が軌道経路2070に沿って軌道運動している際に、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038からずれたクランクシャフト2006の質量により発生する遠心力を平衡させる。図52Bを参照すると、カウンタバランスウエイト2036の重量とカウンタバランスウエイト2036の質量中心2015の位置は、クランクシャフトが回転させられているとき、カウンタバランスウエイト2036に付随する遠心力がクランクシャフト2006の軌道遠心力の均衡を保たせるように、クランクシャフト回転軸2014に関連して配向される。さらに具体的には、運転中、カウンタバランスウエイト2036の質量中心2015は、周囲をクランクシャフト2006が回転する中心軸2014と周囲をクランクシャフト2006が軌道運動する軸2038の両方を通るよう配向される軸2027に沿って配向されることが好ましい。この形態では、カウンタバランスウエイト2036の質量は、軸2038の周囲をクランクシャフト2006が軌道運動することによって生成される遠心力の均衡を保たせることができる。
動力伝達アセンブリ2000、またさらに具体的には直接アウトドライブアセンブリ2020の部品の相互関係は、図52A〜52Hを考察することにより、最もよく理解される。図52A〜52Hは、直接アウトドライブ2026が一サイクルを通じて回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を示す。さらに具体的には、図52Bは、直接アウトドライブ2026が図52Aに示される直接アウトドライブ2026の位置から反時計回りに45度回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を描写する。図52Cは、直接アウトドライブ2026が図52Bに示される直接アウトドライブ2026の位置から反時計回りに45度回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を描写する。図52Dは、直接アウトドライブ2026が図52Cに示される直接アウトドライブ2026の位置から反時計回りに45度回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を描写する。図52Eは、直接アウトドライブ2026が図52Dに示される直接アウトドライブ2026の位置から反時計回りに45度回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を描写する。図52Fは、直接アウトドライブ2026が図52Eに示される直接アウトドライブ2026の位置から反時計回りに45度回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を描写する。図52Gは、直接アウトドライブ2026が図52Fに示される直接アウトドライブ2026の位置から反時計回りに45度回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を描写する。図52Hは、直接アウトドライブ2026が図52Gに示される直接アウトドライブ2026の位置から反時計回りに45度回転するときの直接アウトドライブアセンブリ2020を描写する。直接アウトドライブ2026が、図52Hに示す位置から反時計回りに45度回転してしまうと、直接アウトドライブ2026は一回転全てを完了し、図52Aに示す位置に戻る。
図52A〜52Hを参照すると、動力伝達アセンブリ2000の一サイクル間に、特に以下のことが起こることがわかる。1)直接アウトドライブ2026は、反時計回り方向に一度回転する。2)クランクシャフト2006は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を時計回り方向に一度回転する。3)クランクシャフト2006は、軌道経路2070周囲で、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を反時計回り方向に一度軌道運動する。4)クランクジャーナル2072および2074は、互いに垂直に線形経路2076および2078に沿って移動する。5)シリンダの行程の長さは、「垂直」クランクジャーナル2072がページの下部からページの上部に移動した場合の移動距離によって、あるいは「水平」クランクジャーナル2074がページの最も右の位置からクランクジャーナル2074の最も左の位置に移動した場合の移動距離によって規定される。6)カウンタバランスウエイト2036は、クランクシャフト2006に回転的に連結される。7)カウンタバランスウエイト2036は、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038に対して半径方向に配向される経路(直接アウトドライブ2026の溝2032によって規定される)に沿ってスライド可能である。8)クランクシャフト2006の軌道回転方向は、直接アウトドライブ2026の回転方向と同様である。9)クランクシャフト2006は、堅固にあるいは偏って直接アウトドライブ2026に取り付けられていない。10)クランクシャフト2006の中心線は、直接アウトドライブ2026の中心線から行程の長さの1/4外側に位置する。11)クランクシャフト2006のそれ自体の軸周囲での毎分回転数(RPM)は、クランクシャフト2006の軌道運動動作のRPMと同様である。12)カウンタバランスウエイト2036は、クランクシャフト2006のそれ自体の中心線周囲でのRPMおよび直接アウトドライブ2026の中心線周囲でのクランクシャフト2006の軌道運動動作のRPM両方と同様のRPMで回転する。13)カウンタバランスウエイト2036は、直接アウトドライブ2026の中心線周囲でのクランクシャフト2006の軌道運動動作と同じ回転方向に回転する。14)カウンタバランスウエイト2036は、クランクシャフト2006のそれ自体の中心線周囲での円動作に対し反対の回転方向に回転する。
図53Aは、図46の動力伝達アセンブリ2000の断面図であり、この断面は実質的に図46の断面53A−53Aを通る。図53Aは、均衡グライドブロック2062、クランクウェブ2018、アウトドライブギア2050、直接アウトドライブ2066、周囲をクランクシャフト2006が回転するクランクシャフト回転軸2014、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038周囲のクランクシャフト回転軸2014の軌道経路2070、および第一のクランクジャーナル2072(想像で示す)と第二のクランクジャーナル2074(平行線模様で示す)を示す。
運転中、第一のクランクジャーナル2072は、垂直軸2076に沿って往復して(まずページの上部に向かって、続いてページの下部に向かって)、それに従ってシリンダ(図示しない)を動かし、その間第二のクランクジャーナル2074は、水平軸2078に沿って往復して(まずページの左に向かって、続いてページの右に向かって)、それに従って第二のシリンダ(図示しない)を動かす。直接アウトドライブ2066(図46参照)および均衡グライドブロック2062は、互いと同じ速度で時計回り方向に回転する。クランクシャフト2006は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回り方向に回転し、その間クランクシャフト回転軸2014(つまりはクランクシャフト2006)は、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を時計回りに軌道経路2070に沿って軌道運動する。運転中、カウンタバランスウエイト2064は常にクランクシャフト回転軸2014の正反対に配置され、アウトドライブアセンブリ2004について上述したのと同様の方法で、クランクシャフト2006が軌道経路2070に沿って軌道運動しているときに、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038からずれたクランクシャフト2006の質量により発生する遠心力を平衡させる。
動力伝達アセンブリ2000の部品の相互関係は、図53A〜53Hを考察することにより、最もよく理解される。図53A〜53Hは、直接および減速アウトドライブアセンブリ2022の直接アウトドライブ2066が一サイクルを通じて回転するときの動力伝達アセンブリ2000を示す。さらに具体的には、図53Bは、直接アウトドライブ2066が、図53Aに示す直接アウトドライブ2066の位置から時計回りに45度回転するときの動力伝達アセンブリ2000を描写するが、これは直接アウトドライブ2066上に記す基準点「C」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が時計回りに45度回転する間に、動力伝達ギア2010は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回りに45度回転する。クランクシャフト2006上で動力伝達ギア2010が45度回転することにより、アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回りに22.5度回転する。当業者には明らかなように、ギア2010と2048との互いに対する相対運動、つまり減速比は、ギア2010および2048の歯の数を調節することにより調整することができる。動力伝達ギア2010のアウトドライブ減速ギア2048に対する相対運動は、図53A〜53Hにおいてギア2010および2048上に記される基準点「A」および「B」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。
図53Cは、直接アウトドライブ2066が、図53Bに示す直接アウトドライブ2066の位置から時計回りに45度回転するときの動力伝達アセンブリ2000を描写するが、これは直接アウトドライブ2066上に記す基準点「C」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が時計回りに45度回転する間に、動力伝達ギア2010は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回りに45度回転する。動力伝達ギア2010が45度回転することにより、アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回りに22.5度回転するが、これはギア2010および2048上に記される基準点「A」および「B」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。
図53Dは、直接アウトドライブ2066が、図53Cに示す直接アウトドライブ2066の位置から時計回りに45度回転するときの動力伝達アセンブリ2000を描写するが、これは直接アウトドライブ2066上に記す基準点「C」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が時計回りに45度回転する間に、動力伝達ギア2010は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回りに45度回転する。動力伝達ギア2010が45度回転することにより、アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回りに22.5度回転するが、これはギア2010および2048上に記される基準点「A」および「B」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。
図53Eは、直接アウトドライブ2066が、図53Dに示す直接アウトドライブ2066の位置から時計回りに45度回転するときの動力伝達アセンブリ2000を描写するが、これは直接アウトドライブ2066上に記す基準点「C」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が時計回りに45度回転する間に、動力伝達ギア2010は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回りに45度回転する。動力伝達ギア2010が45度回転することにより、アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回りに22.5度回転するが、これはギア2010および2048上に記される基準点「A」および「B」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。
図53Fは、直接アウトドライブ2066が、図53Eに示す直接アウトドライブ2066の位置から時計回りに45度回転するときの動力伝達アセンブリ2000を描写するが、これは直接アウトドライブ2066上に記す基準点「C」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が時計回りに45度回転する間に、動力伝達ギア2010は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回りに45度回転する。動力伝達ギア2010が45度回転することにより、アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回りに22.5度回転するが、これはギア2010および2048上に記される基準点「A」および「B」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。
図53Gは、直接アウトドライブ2066が、図53Fに示す直接アウトドライブ2066の位置から時計回りに45度回転するときの動力伝達アセンブリ2000を描写するが、これは直接アウトドライブ2066上に記す基準点「C」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が時計回りに45度回転する間に、動力伝達ギア2010は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回りに45度回転する。動力伝達ギア2010が45度回転することにより、アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回りに22.5度回転するが、これはギア2010および2048上に記される基準点「A」および「B」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。
図53Hは、直接アウトドライブ2066が、図53Gに示す直接アウトドライブ2066の位置から時計回りに45度回転するときの動力伝達アセンブリ2000を描写するが、これは直接アウトドライブ2066上に記す基準点「C」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が時計回りに45度回転する間に、動力伝達ギア2010は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回りに45度回転する。動力伝達ギア2010が45度回転することにより、アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回りに22.5度回転するが、これはギア2010および2048上に記される基準点「A」および「B」の位置の変化を考察することにより最もよく示される。直接アウトドライブ2066が、図53Hに示す位置から時計回りに45度回転してしまうと、直接アウトドライブ2066は時計回り方向の一回転全てを完了し、図53Aに示す位置に戻る。アウトドライブ減速ギア2048は、反時計回り方向に一軌道運動の半分だけ回転する。
図53A〜53Hを参照すると、動力伝達アセンブリ2000の一サイクル間に、特に以下のことが起こることがわかる。1)直接アウトドライブ2026は、時計回り方向に一度回転する。2)クランクシャフト2006は、クランクシャフト回転軸2014の周囲を反時計回り方向に一度回転する。3)クランクシャフト2006は、軌道経路2070周囲で、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038の周囲を時計回り方向に一度軌道運動する。4)クランクジャーナル2072および2074は、互いに垂直に線形経路2076および2078に沿って移動する。5)シリンダの行程の長さは、「垂直」クランクジャーナル2072がページの下部からページの上部に移動した場合の移動距離によって、あるいは「水平」クランクジャーナル2074がページの最も左の位置からクランクジャーナル2074の最も右の位置に移動した場合の移動距離によって規定される。6)カウンタバランスウエイト2036は、クランクシャフト2006に回転的に連結される。7)カウンタバランスウエイト2036は、アウトドライブアセンブリ2004の回転軸2038に対して半径方向に配向される経路(直接アウトドライブ2026の溝2032によって規定される)に沿ってスライド可能である。8)クランクシャフト2006の軌道回転方向は、直接アウトドライブ2066の回転方向と同様である。9)クランクシャフト2006は、堅固にあるいは偏って直接アウトドライブ2066に取り付けられていない。10)クランクシャフト2006の中心線は、直接アウトドライブ2066の中心線から行程の長さの1/4外側に位置する。11)クランクシャフト2006のそれ自体の軸周囲での毎分回転数(RPM)は、クランクシャフト2006の軌道運動動作のRPMと同様である。12)カウンタバランスウエイト2064は、クランクシャフト2006のそれ自体の中心線周囲でのRPMおよび直接アウトドライブ2066の中心線周囲でのクランクシャフト2006の軌道運動動作のRPM両方と同じRPMで回転する。13)カウンタバランスウエイト2064は、直接アウトドライブ2066の中心線周囲でのクランクシャフト2006の軌道運動動作と同じ回転方向に回転する。14)カウンタバランスウエイト2064は、クランクシャフト2006のそれ自体の中心線周囲での円動作に対し反対の回転方向に回転する。15)減速出力シャフト2038がクランクシャフト2006の軌道運動動作と反対に回転し、またクランクシャフト2006のそれ自体の中心線周囲での回転と同方向に回転して、出力シャフト2038は、互い反対に回転する。16)クランクシャフト2006の円動作および軌道運動動作は一緒になって、直接出力シャフト2046に対して低いRPMで減速出力シャフト2038を駆動する。
図54を参照すると、本発明により形成される動力伝達アセンブリ3000の別の実施形態が示される。図54の動力伝達アセンブリ3000は、図46〜53の動力伝達アセンブリ2000に構造および運転が実質的に類似している。したがって、簡潔にするため、この詳細な説明は、この別の実施形態について上記で図解し記述した実施形態と異なる局面にのみ焦点を置く。
それによると、動力伝達アセンブリ3000は、図46に最もよく示されるが、前述の動力伝達アセンブリ2000の直接アウトドライブ2026および2066の直径が縮小されている点で上述のものと異なる。図54の動力伝達アセンブリ3000の直接アウトドライブ3026および3066の直径の減少により、カウンタバランスウエイト3036および3064が、直接アウトドライブ3026および3066の外縁3004に重なるように、直接アウトドライブ3026および3066の半径方向外側に伸長することでサイズを増加することが可能とされる。
図55および56を参照すると、本発明により形成される直接アウトドライブアセンブリ4020の別の実施形態が示される。直接アウトドライブアセンブリ4020は、図47および48の直接アウトドライブアセンブリ2020に構造および運転が実質的に類似している。したがって、簡潔にするため、この詳細な説明は、この別の実施形態について上記で図解し記述した実施形態と異なる局面にのみ焦点を置く。
それによると、直接アウトドライブアセンブリ4020は、接続アセンブリ4031の従動部4029がここでは直接アウトドライブ4026上に位置し、また従動部4029をスライド可能に受ける溝4032がここでは均衡グライドブロック4028上に位置する点で上述のものと異なる。したがって、従動部4029と溝4032との位置が交換されている。従動部と溝との位置交換が、図46、50、および51に最もよく示される、直接および減速アウトドライブアセンブリ2022の直接アウトドライブ構成部品にも適することは、当業者には明らかである。
図46を参照すると、上述の実施形態はクランクシャフト2006に連結される一対のスタブシャフト2012を備えるよう図解および説明されているが、スタブシャフト2012が任意の構成部品であり、また本発明により形成される機関は一つ以上のスタブシャフト2012を使用せずに運転してもよいことは当業者には明らかである。例えば、図32に描写される実施形態において、クランクシャフトはスタブシャフトを使用しない。さらに、図41を参照すると、スタブシャフト1112が必要とされる場合、スタブシャフトを備えるためにアダプタ1102をクランクシャフトに連結してもよい。したがって、一つのスタブシャフトを有するクランクシャフト、またはスタブシャフトを有しないクランクシャフト、あるいは一つ以上のスタブシャフトを備えるためにアダプタを使用するクランクシャフトも本発明の精神と要旨の範囲内にあることは当業者には明らかである。
本発明の好ましい実施形態を図解し記述してきたが、本発明の精神と要旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更を行うことが可能であることが理解される。
独占的な財産と権利を主張する本発明の実施形態は、添付の特許請求の範囲のとおりに定義される。
図1は、本発明により形成される往復内燃機関の一実施形態の斜視図であり、エンジンブロックおよびそこに取り付けられる制御板筐体や吸気多岐管などの関連構成部品を示す。 図2は、図1に描写される内燃機関の上部平面図である。 図3は、図1に描写される内燃機関の側部平面図である。 図4は、図1に描写される内燃機関の上部平面図で、エンジンブロックの一部が切り取られており、実質的に固定されたピストンの対向する対を受ける往復シリンダライナの断面図を示す。 図5は、図4に示す実質的に固定されたピストンのうち一つの一実施形態の立面図である。 図6は、図4に示す往復シリンダライナの一実施形態の断面図である。 図7は、図4に示す往復シリンダライナと関連構成部品の一部の部分断面図であり、熱力学サイクルの圧縮部分が開始するときの往復シリンダライナを図解する。 図8は、図4に示す往復シリンダライナと関連構成部品の一部の部分断面図であり、往復シリンダライナが熱力学サイクルの膨張部分に移行するときの、示された実質的に固定されたピストンに対する上死点(TDC)位置における往復シリンダライナを図解する。 図9は、図4に示す往復シリンダライナと関連構成部品の一部の部分断面図であり、往復シリンダライナが、実質的に固定されたピストンのクラウン近くにある複数の吸気ポートの開放および排気弁の開放により特徴付けられる、熱力学サイクルの掃気部分に移行するときの往復シリンダライナを図解する。 図10は、図4に示す往復シリンダライナと関連構成部品の一部の部分断面図であり、往復シリンダライナに吸気ポート全開かつ排気弁全開の状態で掃気が行われるときの、示された実質的に固定されたピストンに対する下死点(BDC)位置における往復シリンダライナを図解する。 図11は、図1の往復内燃機関の部分断面図であり、断面は実質的にクランク・カムの中心線に沿って取られているので、第一のシリンダライナの中心線と同一面上となり、また第一のシリンダライナの法線方向に配向された第二のシリンダライナの中心線を垂直に通る。 図12は、本発明により形成される図11に示すクランク・カムの一実施形態の斜視図である。 図13は、図12に示すクランク・カムの底面図である。 図14は、図12に示すクランク・カムの立面図である。 図15は、図14に示すクランク・カムの側面図である。 図16は、クランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの線形運動および円運動を示す立面線図であり、完全伸展位置における第一の垂直配向シリンダライナと行程中間位置における第二の水平配向シリンダライナを示す。ここでは、シリンダライナの動作がよくわかるように二つのクランクジャーナル間の距離を誇張している。 図17は、図16に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図18は、図17のクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの立面線図であり、クランク・カムは、図17に描写される位置から第一の回転軸の周囲を30°回転していて、ライナが直線的に下方向に移動するときの第一の垂直配向シリンダライナと直線的に左方向に移動するときの第二の水平配向シリンダライナを示す。 図19は、図18に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図20は、図16のクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの立面線図であり、クランク・カムは図16に描写され位置から第一の回転軸の周囲を90°回転していて、行程中間位置における第一の垂直配向シリンダライナと完全伸展位置における第二の水平配向シリンダライナを示す。 図21は、図20に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図22は、図16のクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの立面線図であり、クランク・カムは図16に描写される位置から第一の回転軸の周囲を150°回転していて、ライナが直線的に下方向に移動するときの第一の垂直配向シリンダライナと直線的に右方向に移動するときの第二の水平配向シリンダライナを示す。 図23は、図22に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図24は、クランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの線形および円運動を示す立面線図であり、クランク・カムは図16に描写される位置から第一の回転軸の周囲を180°回転していて、完全伸展位置における第一の垂直配向シリンダと行程中間位置における第二の水平配向シリンダライナを示す。 図25は、図24に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図26は、図16のクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの立面線図であり、クランク・カムは図16に描写される位置から第一の回転軸の周囲を210°回転していて、ライナが直線的に上方向に移動するときの第一の垂直配向シリンダライナと直線的に右方向に移動するときの第二の水平配向シリンダライナを示す。 図27は、図26に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図28は、図16のクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの立面線図であり、クランク・カムは図16に描写される位置から第一の回転軸の周囲を270°回転していて、行程中間位置における第一の垂直配向シリンダと完全伸展位置における第二の水平配向シリンダライナを示す。 図29は、図28に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図30は、図16のクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの立面線図であり、クランク・カムは図16に描写される位置から第一の回転軸の周囲を360°回転していて、完全伸展位置における第一の垂直配向シリンダと行程中間位置における第二の水平配向シリンダライナを示す。 図31は、図30に描写されるクランク・カムと付属の第一および第二のシリンダライナの側面線図である。 図32は、クランク・カム、アウトドライブギア、アウトドライブ減速ギア、および動力取り出しフランジの分解図であり、本発明の例示した実施形態との併用に適する。ここではアウトドライブギアは断面で示し、アウトドライブ減速ギアは部分切断図で示す。 図33は、図32に示すアウトドライブギア、アウトドライブ減速ギア、動力取り出しフランジ、およびクランク・カムの端面平断面図であり、実質的に図32の断面33−33を通る。 図34は、図32に示すクランク・カム、アウトドライブギア、アウトドライブ減速ギア、および動力取り出しフランジの端面平面図であり、アウトドライブ減速ギアは図32に描写される位置から一回転の1/16回転している。 図35は、図32に示すクランク・カム、アウトドライブギア、アウトドライブ減速ギア、および動力取り出しフランジの端面平面図であり、アウトドライブ減速ギアは図32に描写される位置から一回転の1/8回転している。 図36は、図32に示すクランク・カム、アウトドライブギア、アウトドライブ減速ギア、および動力取り出しフランジの端面平面図であり、アウトドライブ減速ギアは図32に描写される位置から一回転の1/4回転している。 図37は、図32に示すクランク・カム、アウトドライブギア、アウトドライブ減速ギア、および動力取り出しフランジの端面平面図であり、アウトドライブ減速ギアは図32に描写される位置から一回転の3/8回転している。 図38は、図32に示すクランク・カム、アウトドライブギア、アウトドライブ減速ギア、および動力取り出しフランジの端面平面図であり、アウトドライブ減速ギアは図32に描写される位置から1/2回転している。 図39は、本発明により形成される直接アウトドライブとグライドブロックの端面平面図である。 図40は、図39に示す直接アウトドライブとグライドブロックの分解上面図である。 図41は、図39に示す直接アウトドライブとグライドブロックの分解側面図であり、さらに直接アウトドライブアダプタも示す。 図42は、図41に示す直接アウトドライブ、グライドブロック、および直接アウトドライブアダプタの端面平面図である。 図43は、図42に示す直接アウトドライブ、グライドブロック、およびアウトドライブアダプタの端面平面図であり、直接アウトドライブは図42に描写される位置から90°回転している。 図44は、図42に示す直接アウトドライブ、グライドブロック、およびアウトドライブアダプタの端面平面図であり、直接アウトドライブは図42に描写される位置から180°回転している。 図45は、図42に示す直接アウトドライブ、グライドブロック、およびアウトドライブアダプタの端面平面図であり、直接アウトドライブは図42に描写される位置から270°回転している。 図46は、本発明により形成され、図1〜45の往復内燃機関での使用に適する動力伝達アセンブリの代替の実施形態の部分断面図である。 図47は、図46に示す直接アウトドライブアセンブリの端面図である。 図48は、図47に示す直接アウトドライブアセンブリの分解立面図である。 図49は、図46に描写される動力伝達アセンブリの一部の分解図である。 図50は、図46に示す直接および減速アウトドライブアセンブリの直接アウトドライブアセンブリ部分の端面図である。 図51は、図50に示す直接アウトドライブアセンブリ部分の分解立面図である。 図52A〜52Hは、実質的に図46の断面52A−52Aを通る断面図であり、クランクシャフトアセンブリと直接アウトドライブアセンブリが一サイクル間に回転するときのクランクシャフトアセンブリと直接アウトドライブアセンブリを順次的に描写する。 図53A〜53Hは、実質的に図46の断面53A−53Aを通る断面図であり、クランクシャフトアセンブリと直接および減速アウトドライブアセンブリが一サイクル間に回転するときの直接および減速アウトドライブアセンブリを順次的に描写する。 図54は、図46に描写される動力伝達アセンブリの代替の実施形態であり、一対のカウンタバランスウエイトを拡大できるように、一対の直接アウトドライブのサイズが縮小される。 図55は、図50および51に示す直接アウトドライブアセンブリの代替の実施形態である。 図56は、実質的に図55の断面56−56を通る、図55の直接アウトドライブアセンブリの断面図である。

Claims (32)

  1. 燃焼機関内のエネルギーを前記機関外部に伝達する動力伝達アセンブリであって、
    (a)往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、
    (b)前記クランクシャフトの前記回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成されるアウトドライブであって、前記クランクシャフトが運転中に、少なくとも一つの軸の周囲を前記アウトドライブに対し自由に回転することができ、また前記アウトドライブに対して少なくとも一つの方向に自由に直線移動することができるように、前記クランクシャフトと非堅固に接続されているアウトドライブと、
    を備える動力伝達アセンブリ。
  2. 前記クランクシャフトと回転的に連結されるカウンターウエイトをさらに含む、請求項1に記載の動力伝達アセンブリ。
  3. 誘導部および従動部を有するスライド機構をさらに含み、前記誘導部は、前記クランクシャフトの動作を少なくとも一つの方向に誘導するように少なくとも一つの方向に配向され、前記誘導部または前記従動部は前記カウンターウエイトに連結され、前記誘導部または前記従動部のうちの他方は前記アウトドライブに連結される、請求項2に記載の動力伝達アセンブリ。
  4. 前記クランクシャフトは、前記クランクシャフトの中心軸の周囲を回転し、また軌道軸の周囲を軌道運動するよう構成され、そのため前記クランクシャフトは運転中に前記アウトドライブの回転を補助することなく前記中心軸の周囲を前記アウトドライブに対して自由に回転し、前記クランクシャフトの前記軌道軸周囲の軌道運動動作は前記アウトドライブの回転をもたらす、請求項1に記載の動力伝達アセンブリ。
  5. 燃焼機関内のエネルギーを前記機関外部に伝達する動力伝達アセンブリであって、
    (a)往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、
    (b)前記クランクシャフトの前記回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成されるアウトドライブと、
    (c)前記クランクシャフトと前記アウトドライブとの間の前記動力伝達を促進するよう、前記クランクシャフトを前記アウトドライブに非堅固に接続する接続アセンブリであって、前記クランクシャフトが、少なくとも一つの線形方向に、前記アウトドライブに対し自由に移動することを可能とする接続アセンブリと、
    を備える動力伝達アセンブリ。
  6. 前記クランクシャフトを回転的に連結されるカウンターウエイトをさらに含む、請求項5に記載の動力伝達アセンブリ。
  7. 誘導部および従動部を有するスライド機構をさらに含み、前記誘導部は前記少なくとも一つの線形方向に配向されて、前記クランクシャフトの動作を前記少なくとも一つの線形方向に誘導し、前記誘導部または前記従動部は前記カウンターウエイトと連結され、前記誘導部または前記従動部のうちの他方は前記アウトドライブと連結される、請求項6に記載の動力伝達アセンブリ。
  8. 前記接続アセンブリはスライド機構をさらに含み、前記スライド機構は誘導部および前記誘導部と接続するよう構成された従動部を有し、前記誘導部は前記少なくとも一つの線形方向に配向されて、前記クランクシャフトの動作を前記少なくとも一つの線形方向に誘導する、請求項5に記載の動力伝達アセンブリ。
  9. 前記少なくとも一つの線形方向は、前記アウトドライブの中心線から半径方向外側に配向される、請求項8に記載の動力伝達アセンブリ。
  10. 前記クランクシャフトは、前記スライド機構と回転自在に接続され、そのため前記クランクシャフトは運転中に、前記スライド機構に対し回転することができる、請求項8に記載の動力伝達アセンブリ。
  11. 燃焼機関内のエネルギーを前記機関外部に伝達する動力伝達アセンブリであって、
    (a)往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、
    (b)前記クランクシャフトの前記回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成されるアウトドライブと、
    (c)前記クランクシャフトと前記アウトドライブとの間の前記動力伝達を促進するよう前記クランクシャフトを前記アウトドライブに非堅固に接続するための接続アセンブリであって、前記クランクシャフトから前記アウトドライブに直接トルクを伝達し、同時に前記クランクシャフトから前記アウトドライブへの遠心力の伝達を妨げる接続アセンブリと、
    を備える動力伝達アセンブリ。
  12. 前記クランクシャフトに回転的に連結されるカウンターウエイトをさらに含む、請求項11に記載の動力伝達アセンブリ。
  13. 所定の経路に沿って、従動部の動作を誘導する誘導部を有するスライド機構をさらに含み、前記誘導部または前記従動部は、前記カウンターウエイトに連結され、前記誘導部または前記従動部のうちの他方は前記アウトドライブに連結される、請求項12に記載の動力伝達アセンブリ。
  14. 前記接続アセンブリはスライド機構をさらに含み、前記スライド機構は誘導部と接続される従動部を有し、前記誘導部は所定の経路に沿って前記従動部を誘導するよう構成される、請求項11に記載の動力伝達アセンブリ。
  15. 前記所定の経路は、前記アウトドライブの中心線から実質的に半径方向外側に配向される、請求項14に記載の動力伝達アセンブリ。
  16. 前記クランクシャフトは、前記クランクシャフトが運転中に、前記スライド機構に対して少なくとも一つの軸の周囲を回転することができるように、前記スライド機構に回転自在に取り付けられる、請求項14に記載の動力伝達アセンブリ。
  17. 燃焼機関内のエネルギーを前記機関外部に伝達する動力伝達アセンブリであって、
    (a)第一の軸の周囲を回転し、また第二の軸の周囲を軌道運動しながら、往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、
    (b)前記クランクシャフトの前記回転運動を、動力を必要とする外部装置に伝達するよう構成されるアウトドライブと、
    (c)前記クランクシャフトと前記アウトドライブとの間の前記動力伝達を促進する接続アセンブリであって、前記クランクシャフトの第二の軸周囲の軌道運動により前記クランクシャフトに存在する遠心力が、前記クランクシャフトの回転中に前記アウトドライブに伝達されないように、前記クランクシャフトを前記アウトドライブに非堅固に接続する接続アセンブリと、
    を備える動力伝達アセンブリ。
  18. 前記クランクシャフトに回転的に連結されるカウンターウエイトをさらに含む、請求項17に記載の動力伝達アセンブリ。
  19. 所定の経路に沿って、従動部を誘導する誘導部を有するスライド機構をさらに含み、前記誘導部または前記従動部は、前記カウンターウエイトに連結され、前記誘導部または前記従動部のうちの他方は前記アウトドライブに連結される、請求項18に記載の動力伝達アセンブリ。
  20. 前記接続アセンブリはスライド機構をさらに含み、前記スライド機構は誘導部および前記誘導部と接続するよう構成された従動部を有し、前記誘導部は実質的に線形である方向に配向されて、前記クランクシャフトの動作を前記実質的に線形である方向に誘導する、請求項17に記載の動力伝達アセンブリ。
  21. 前記実質的に線形である方向は、前記アウトドライブの中心線から半径方向外側に配向される、請求項20に記載の動力伝達アセンブリ。
  22. 前記クランクシャフトは、前記クランクシャフトが前記スライド機構に対し、前記クランクシャフトの中心軸周囲を回転することができるよう、前記スライド機構に回転自在に取り付けられる、請求項20に記載の動力伝達アセンブリ。
  23. 燃焼機関内のエネルギーを前記機関外部に伝達する動力伝達アセンブリであって、
    (a)往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトと、
    (b)前記クランクシャフトと非堅固に接続されるアウトドライブであって、動力を必要とする外部装置に前記クランクシャフトの前記回転運動を伝達するよう構成されるアウトドライブと、
    (c)前記クランクシャフトと回転自在に連結され、運転中に前記クランクシャフトの振動を減少させるクランクシャフトカウンターウエイトであって、前記アウトドライブの回転軸に対して実質的に半径方向外側に配向される経路に沿って自由に移動可能なクランクシャフトカウンターウエイトと、
    を備える、動力伝達アセンブリ。
  24. 前記クランクシャフトカウンターウエイトは、前記アウトドライブに対してスライド可能である、請求項23に記載の動力伝達アセンブリ。
  25. 前記クランクシャフトカウンターウエイトは、前記アウトドライブに対して少なくとも一つの方向に回転することを妨げられ、一方同時に前記アウトドライブに対しスライドすることが可能である、請求項23に記載の動力伝達アセンブリ。
  26. 前記クランクシャフトカウンターウエイトは、前記アウトドライブの中心軸に合わせられた第一の軸の周囲を回転し、また前記クランクシャフトは前記クランクシャフトの中心軸に合わせられた第二の軸の周囲を回転し、前記第二の回転軸は運転中に前記第一の回転軸の周囲を軌道運動する、請求項25に記載の動力伝達アセンブリ。
  27. 前記クランクシャフトカウンターウエイトは所定の質量であって、前記所定の質量は、前記クランクシャフトカウンターウエイトが運転中に回転される際、前記クランクシャフトカウンターウエイトと関連付けられた遠心力が前記第一の軸の周囲を軌道運動する前記クランクシャフトによって生成される前記クランクシャフトの軌道遠心力と実質的に釣り合うよう選択される、請求項26に記載の動力伝達アセンブリ。
  28. 燃焼機関内で放出されたエネルギーを前記機関外部に伝達する動力伝達アセンブリであって、
    (a)往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトであって、中心軸の周囲を回転し、そして軌道軸の周囲を軌道運動するよう構成される前記クランクシャフトと、
    (b)前記クランクシャフトと接続される直接アウトドライブであって、前記クランクシャフトの軌道運動動作は、前記クランクシャフトが軌道軸の周囲を軌道運動する速度と実質的に同じ速度で、前記直接アウトドライブの円運動を発生させる直接アウトドライブと、
    (c)前記クランクシャフトと接続される減速アウトドライブであって、前記クランクシャフトの円動作と前記軌道運動動作が結合し、前記減速アウトドライブを前記直接アウトドライブに対して低下した速度で駆動する減速アウトドライブと、
    を備える、動力伝達アセンブリ。
  29. 前記直接アウトドライブは、前記減速アウトドライブのドライブシャフト内で回転するドライブシャフトを含む、請求項28に記載の動力伝達アセンブリ。
  30. 前記直接アウトドライブは第一の方向に回転し、前記減速アウトドライブは前記第一の方向と反対の第二の方向に回転する、請求項28に記載の動力伝達アセンブリ。
  31. ギアは前記減速アウトドライブを駆動するよう前記クランクシャフトと連結され、前記直接アウトドライブは、ギアを利用せずに前記クランクシャフトによって駆動される、請求項28に記載の動力伝達アセンブリ。
  32. 燃焼機関内で放出されたエネルギーを前記機関外部に伝達する動力伝達アセンブリであって、
    (a)往復運動を回転運動に変換するよう構成されるクランクシャフトであって、中心軸の周囲を回転し、そして軌道軸の周囲を軌道運動するよう構成される前記クランクシャフトと、
    (b)前記クランクシャフトの向かい合った両端にそれぞれ接続される第一の直接アウトドライブと第二の直接アウトドライブであって、前記クランクシャフトの軌道運動動作は、前記クランクシャフトが前記軌道軸の周囲を軌道運動する速度と実質的に同じ速度で、前記第一の直接アウトドライブと第二の直接アウトドライブの円運動を発生させる、第一の直接アウトドライブと第二の直接アウトドライブと、
    (c)前記クランクシャフトと接続される減速アウトドライブであって、前記クランクシャフトの円動作と前記軌道運動動作が結合し、前記第一の直接アウトドライブと第二の直接アウトドライブに対して低い速度で前記減速アウトドライブを駆動する減速アウトドライブと、
    を備える、動力伝達アセンブリ。
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