JP2008516664A - 自己輸血方法および装置 - Google Patents

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Abstract

ここには、血液を集めて回収するための装置が開示してある。この装置は、入口ポートを通して血液を集めるための第1チャンバと、第1チャンバから連結流路を通して血液を受け入れるための第2チャンバと、接続流路を閉じるように手動制御できる流路弁とを含む。さらに、この装置は、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段を含む。またさらに、脂質セパレータが、第2チャンバ内に配置してあり、放出ポートを通して放出する前に血液を脂質から分離するようになっている。第2チャンバ内に脂質セパレータを配置することによって、血液の非常に効率的な分離および清浄化を行うことが可能となると共に、濃度が高すぎるときにチャンバから分離済みの脂質その他の浮遊物質を放出することが可能になる。したがって、この装置は、長期間にわたって使用できると共に、繰り返し再使用することもできる。手動制御可能な流路弁は非常に信頼性高く、効率的に作ることができる。同時に、流路弁および第2チャンバの内圧を同時に制御する制御手段が、装置を非常に効率良く作動させる手段となる。1回だけの操作で、かつ、 片手だけで、オペレータが、2つの動作モードを切り替えることができる。すなわち、流路弁が開いており、第2チャンバが低圧(好ましくは真空)になっており、それによって血液が流路弁を通って第1チャンバから第2チャンバに運ばれる第1の動作モードと、流路弁が閉じており、第2チャンバが周囲空気圧になっており、それによって第1チャンバに血液を集め続けながら血液が第2チャンバから排出される第2の動作モードとに切り替えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療機器、特に、患者への血液の再導入を可能にするやり方で血液を集める自己輸血装置に関する。さらに、本発明は、それに対応する方法に関する。
患者が怪我や手術現場でかなりの量の血液を失ったとき、血液を戻さなければならない。しかしながら、血液伝染病のリスクを考えると、注入する献血の量を制限することが望ましい。代用血液の供給も制限するとよい。したがって、患者の失った血液を集め、回収システムで血液を処理して、集めた血液内の骨砕片、凝血塊、脂質を除去し、血液を患者に戻すのが都合がよい。患者自身の血液を回収するということは、患者が受け入れなければならない献血の量を制限し、疾病にさらされるリスクを減らし、代用血液の必要性も減らす。
代表的には、血液回収システムは、収集リザーバに通じており、真空源にも接続している吸引ホースを通して怪我や手術現場から血液を吸引する。真空は吸込ホースを経てリザーバに血液を吸い込む。通常、ホースからリザーバまでの経路は1つまたはそれ以上の血液フィルタを通る。収集リザーバがいっぱいになったならば、自己輸血または後の使用のために血液を収集バッグに排出する。一般的に、血液をリザーバから排出するためには、たとえば、リザーバを大気に通じさせることによってリザーバ内の真空を破る必要がある。多くの血液回収システムにおいては、リザーバに血液を吸い込むのに真空が必要なので、この作業は必然的に血液の流れを中断させる。
患者から血液を連続的に集めることができる装置を得る試みが種々行われてきた。たとえば、米国特許第5634893号および同第4033345号が、患者から血液を連続的に集めると同時に、リザーバから処理済み血液を排出する装置を開示している。米国特許第5634893号の装置は、血液を集めるための第1チャンバと、集めた血液から望ましくない脂質その他の浮遊物質を分離する、前記第1チャンバ内に配置した脂質セパレータとを含む。第1チャンバにある真空ポートがチャンバを真空源に接続している。第1チャンバは、集めた血液をそこに排出する第2チャンバに接続してある。第2チャンバは、第1チャンバの下方に設置してあるので、重力によってダックビル型ドレン弁を通して血液を第2チャンバに排出できるようになっている。セレクタ弁は、第2チャンバを選択的に真空源または通気孔に接続する。第2チャンバが通気状態になり、第1チャンバが真空源に接続すると、ドレン弁が閉じ、これらのチャンバを互いに隔離し、通気状態の第2チャンバが血液バッグへ血液を排出しているときでも第1チャンバが真空下に留まることができる。
しかしながら、自己輸血のために集められた血液の排出を可能にしながら連続的に血液を集めることができる公知の装置にはいくつかの問題がある。たとえば、たいていのこのような公知システムは、高価であり、限られた時間でしか使用できず、一回しか使用できない。さらに、前記公知システムは、しばしば、使用法が複雑であり、オペレータの高度な技能を必要とする。特に、米国特許第5634893号に開示されているシステムは、一回の使用を意図しており、限られた時間での使用を意図している。或る作動時間後に、第1チャンバは集めた血液からの脂質その他の浮遊物質で詰まることになる。さらに、第1、第2のチャンバの間に配置した一方向弁は信頼性が低く、不適当な閉鎖に伴う問題が予想される。
したがって、本発明の目的は、血液を集めて回収するための装置と、この装置を操作する方法であって、従来技術の上記問題の少なくともいくつかを軽減する方法とを提供することにある。この目的は、添付の特許請求の範囲に記載する装置および方法によって達成される。
本発明の第1の態様によれば、血液を集めて回収するための装置であって、
入口ポートを通して血液を集めるための第1チャンバと、
第1チャンバから接続流路を通して血液を受け入れるための第2チャンバと、
接続流路を閉じるように手動制御できる流路弁と、
流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段
とを含む装置が提供される。
本発明の装置は、操作が極めて容易であり、効率よく使用でき、さらに比較的コスト効率良く製造できることが判明している。手動制御可能な流路弁は、非常に信頼性が高く、効率良くすることができる。同時に、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段が装置の非常に効率的な操作を行うための手段となる。1回の動作で、片手だけで、オペレータは2つの作動モード、すなわち、流路弁が開いており、第2チャンバが低圧(好ましくは真空)になっており、これにより血液が流路弁を通って第1チャンバから第2チャンバに運ばれる第1の動作モードと、流路弁が閉じており、第2チャンバが周囲空気圧になっており、これにより第1チャンバに血液を集め続けながら血液が第2チャンバから排出される第2の動作モードとを切り替えることができる。
さらに、新しい装置の比較的簡単な構造、たとえば、2つのチャンバしか含んでいないという構造により、装置が小型化し、使用が便利になり、また、比較的コスト効率良く製造できるようになる。
好ましくは、第2チャンバを周囲空気圧と接続する流路が設けられ、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段を、開いた配置と閉じた配置との間で前記流路の与える通路を制御するように配置する。さらに、第2チャンバを直接真空源に接続する流路が設けてあると好ましい。この場合、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段は、開いた配置と閉じた配置との間で前記流路の与える通路を制御するように配置される。このとき、同じ真空源を用いて第1、第2のチャンバに真空を与えることができる。第2チャンバを直接真空源に接続する流路は第1チャンバを迂回するように配置する。
これによって、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段は、接続流路から分離され、第1チャンバから第2チャンバへ血液を与える通路を通して第2チャンバの内圧を制御するように配置できる。第2チャンバの非常に迅速で信頼性が高く、効率的な圧力制御を行えるので、この配置は有利である。同時に、第1チャンバから第2チャンバへ血液を与える接続流路から内圧制御を分離することで、血液が損傷を受けるのを防ぐことができる。特に、溶血症を防ぐことができる。これは、また、血液停止、血流停滞を防ぐこともできる。第1チャンバがあまりに急速に満たされたときや第1チャンバ内の血液濃度が高すぎるときに血液停止、血流停滞が生じる可能性がある。
好ましい実施形態において、本装置は、さらに、第2チャンバ内に配置した、放出ポートを通して放出する前に血液を脂質から分離するための脂質セパレータを含む。
第2チャンバ内に脂質セパレータを配置することによって、血液の非常に効率的な分離および清浄化を行うことが可能となると共に、濃度が高すぎるときにチャンバから分離済みの脂質その他の浮遊物質を放出することが可能になる。したがって、本装置は、長期間使用することができ、また、繰り返し再使用できる。
本発明の別の態様によれば、
入口ポートを通して血液を集めるための第1チャンバと、
第1チャンバから連結流路を通して血液を受け入れるための第2チャンバと、
接続流路を閉じるように手動制御できる流路弁と、
第2チャンバから血液を放出する出口ポートと、
第2チャンバ内に配置した、放出ポートを通して放出する前に血液を脂質から分離するための脂質セパレータ
とを含む、血液を集めて回収する装置を得ることができる。
本発明の装置は、操作が著しく容易であり、効率よく使用でき、さらに、比較的コスト効率良く製造できることがわかっている。第2チャンバ内に脂質セパレータを配置することによって、血液の非常に効率的な分離および清浄化を行うことが可能となると共に、濃度が高すぎるときにチャンバから分離済みの脂質その他の浮遊物質を放出することが可能になる。したがって、本装置は、長期間使用することができ、また、繰り返し再使用できる。
上述したように、本装置は、好ましくは、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段を含む。
さらに、接続流路は、好ましくは、可撓性壁を有するチューブを含み、流路弁はこのチューブを圧縮して流路を閉じる手段を含む。これによって、比較的簡単な手段によって非常に効果的で信頼性の高い閉鎖を行うことができる。さらに、流路弁は、狭くなっていくスリット開口部を含むことができる。このスリット開口部は、その開口部の方向に対して平行で、チューブの長さ方向に対して垂直な方向に変位可能である。有利な実施形態において、スリット開口部は、第1、第2のチャンバの間に配置した回転可能なプレート状部材に設けることができる。
第2チャンバの内圧は、第2チャンバを真空または周囲空気圧に選択的に接続するセレクタ弁によって制御できると好ましい。これによって、第2チャンバの内圧は、少なくとも2つの異なった状態、すなわち、血液が第1チャンバから第2チャンバへ移動できる真空状態と、血液を第2チャンバから放出できる大気圧状態との間で適切に制御できる。セレクタ弁は、好ましくは、第2チャンバに通じる入口ポートに配置した変位可能なパッキングを含み、このパッキングは、第1の配置において、真空が真空源から入口ポートに達するのを可能にし、第2の配置において、周囲空気から周囲空気圧が入口ポートに達するのを可能にする。前記セレクタ弁は、第1、第2のチャンバ間で流路弁を制御するために上述した回転可能なプレート状部材と容易に一体とすることができる。
脂質セパレータは、第2チャンバ内の内部チャンバを含むことができる。この内部チャンバは、第2チャンバに流れ出る入口開口部と、血液を排出するための放出ポート開口部とを含み、前記放出ポート開口部は、入力開口部よりも高い位置に配置してある。この機械的な分離は、驚くほど効果的であると判明した。好ましくは、内部チャンバは、さらに、内部チャンバの上方部分を第2チャンバの上方領域と流体接続する通気孔を含む。これによって、内部チャンバの圧力は、自動的に、第2チャンバの内圧全体と同じになり、それによってサイフォン効果などを避けることができる。
第1チャンバは、さらに、第1チャンバを真空源に接続するための真空ポートを含むことができる。さらに、第1チャンバは、低圧安全弁を含むことができる。この安全弁は、第1チャンバの内圧が或る低圧閾値より低い場合に自動的に第1チャンバの圧力を増大させるように配置してある。好ましくは、低圧安全弁は、起動時に警報を発するように配置する。この配置によって、所定レベルより低くならないように低圧を自動的に制御できる。そうしないと、作業または機器を危険に陥れる可能性がある。安全弁は、たとえば、或る圧力差で壊れる隔膜、いわゆる亀裂抵抗弁を含むことができる。さらに、警報は、自動安全弁が起動したことをオペレータに注意するのに用いることができる。それによって適切な行動を採ることができる。
さらに、第1チャンバは、好ましくは、血液が第2チャンバに通じている接続流路に達する前に流入血液を濾過する少なくとも1つのフィルタを含む。これによって、骨細片、凝血塊などを除去して流入血液を清浄化できる。
第2チャンバは、さらに、脂質セパレータを通り抜けなかった血液を放出するための第2の放出開口部を含むことができる。これによって、普通の、第1の放出ポートを患者に再導入すべき血液にのみ用いることができ、その一方で、必要に応じて、脂質などを第2の放出開口部を通して放出できる。普通の、第1の放出ポートは、好ましくは、第2チャンバの出口ポートと流体連絡している輸血バッグに接続していて放出された血液をそこから受け入れるとよい。
本発明のまたさらに別の態様によれば、血液を集めて回収する方法が提供される。この方法は、
接続流路によって接続した第1、第2のチャンバを含み、この接続流路が流路弁によって手動で閉じることができる血液収集装置を用意する工程と、
第1チャンバを真空に作用させながら第1チャンバに連続的に血液を集める工程と、
真空と周囲空気圧との間で第2チャンバの内圧を制御する工程と、
第2チャンバの内圧と接続流路における流路弁を同時に制御する制御手段を用意する工程と、
2つの動作モードで血液収集装置を作動させる工程であって、これらのモードが前記制御手段で選択可能であり、
第1の動作モードで、流路弁が開いており、第2チャンバが真空にされており、それによって血液が流路弁を通って第1チャンバから第2チャンバへ運ばれ、そして
第2の動作モードで、流路弁が閉じており、第2チャンバが周囲空気圧にされており、それによって第1チャンバに血液を集め続けながら血液が第2チャンバから排出される工程
とを含む。
本発明のこの態様でも、本発明の他の態様に関連して先に説明したと同様の利点および対応する利点を得ることができる。
本発明は、血液を集め、回収した血液を処理する簡単でコンパクトな装置であって、流入する血液流を中断することなく血液の収集と排出を同時に容易に行える装置を提供する。本発明の態様の上記および他の態様は、以下に説明する実施形態を参照することで明らかとなろう。
目的を例示するために、以下、添付図面に示す実施形態を参照しながら本発明をより詳しく説明する。
図1、2を参照して、本発明は、大雑把に言って、怪我または手術部位からの血液を集め、処理するための本発明による自己輸血装置10に関する。この自己輸血装置は、第1(上方)のチャンバ11と第2(下方)のチャンバ12を包含するリザーバ10を含む。上下のチャンバ間には中間部材13が配置してあり、この中間部材13は後に詳しく説明する。第1(上方)のチャンバ11は、血液入口ポート111と、第1チャンバの上方領域に配置した真空ポート112と、第1チャンバの底端部に配置した血液出力ポート113とを含む。第2(下方)のチャンバ12は、第2チャンバの上方領域に配置した、血液入口ポート121と真空ポート122とを含む。血液入口ポート121は、第1チャンバの出口ポート113に接続している。さらに、第2チャンバは、底端部に配置した第1、第2の血液出力ポート123、124を含む。
処理済みの血液を集めるための輸血バッグ20が、たとえば血液適合性チューブ21の部分によって下方チャンバ12の第1の血液出力ポート123に接続してある。クランプ22のような1つまたはいくつかの弁をチューブに配置して流路の開閉を行えるようにしてもよい。
分離した不用血液生成物を集めるための不用血液バッグ30が、たとえば血液適合性チューブ31の部分によって下方チャンバ12の第2の血液出力ポート124に接続してあってもよい。クランプ32のような1つまたはいくつかの弁をチューブに配置して流路の開閉を行えるようにしてもよい。
吸引マウスピース40や可撓性のある血液適合性吸引チューブ41のような、怪我または手術部位からの血液を吸引するための吸引手段が上方チャンバ11の血液入口ポート111に接続してある。逆止弁またはクランプのような弁42を吸引チューブに配置して入口ポート111を開閉する手段としてもよい。
第1チャンバの真空ポート112は真空源に接続している。このために、汎用病院真空システムのような外部真空源を使用し、チューブ51を介して真空ポートに接続してもよい。あるいは、または、それに加えて、圧縮可能な可撓性ブラダーまたはベローズ52のような局所真空源を使用し、チューブ53を介して真空ポートに接続してもよい。
第2チャンバの真空ポート122も真空源に接続する。好ましくは、上下のチャンバの両方について同じ真空源を使用するとよい。このような実施形態では、真空伝達チューブ54を配置して、第1チャンバの真空ポート112を第2チャンバの真空ポート122に接続してもよい。前記チューブ54は、好ましくは、全体的に第1チャンバ内に配置する。
以下、図3〜5を参照しながらリザーバ10の構造および機能をより詳細に説明する。
患者から受け取った血液は、入口ポート111を介して第1チャンバ11に入る。受け取った血液は、まず、粒子フィルタ装置で濾過されて、集めた血液内の骨細片、凝血塊などが除去される。フィルタ装置は、好ましくは、2つのフィルタ、すなわち、第1のきめの粗いフィルタ114および第2のきめの細いフィルタ115を含む。第1のフィルタは約1500μmの孔径を有し、第2のフィルタは約200μmの孔径を有するとよい。しかしながら、代りのフィルタ装置、たとえば1つのフィルタしか持たないフィルタ装置も同様に使用可能である。
第1チャンバは、手術中、たとえば真空ポート112を介して常に低圧状態(真空)に維持する。受け取った血液に対する汚染を招くのを確実に防ぐようにフィルタ116を設けると好ましい。このフィルタは、たとえば、それ自体この技術分野で知られているような疎水性フィルタであってもよい。さらに、安全弁117を設けて、第1チャンバの内圧が確実に或る閾値より低くならないようにしてもよい。安全弁は、たとえば、第1チャンバの内圧とチャンバ外側の大気圧との或る圧力差で壊れる隔膜、すなわち、いわゆる亀裂抵抗弁を含んでいてもよい。安全弁は、それが起動したことをオペレータに知らせる警報機能を備えているとさらに都合がよい。警報機能は、好ましくは、空気がこの弁を通り抜けたときに警報信号を発生するように安全手段に配置される笛のような機械的警報手段であるとよい。しかしながら、電子警報器などのような他の警報手段も同様に使用可能である。さらに、安全弁は不起動化可能であると好ましい。それによって、極めて低い圧力を必要とする手術のときにオペレータが安全弁を不起動化できる。安全弁を不起動化するための手段は、たとえば、弁流路を閉じるように安全弁上に配置したキャップ118であってもよい。
第1チャンバは、好ましくは、一体に作った底壁、周側壁と脱着可能な蓋119とを有するトラフとして配置する。蓋は機械的なスナップ接続部を介して側壁リムに取り付け可能であると好ましい。しかしながら、蓋を取り付ける他の方法、たとえば、接着、溶接なども使用可能である。さらに、パッキング(図示せず)が蓋と側壁リムとの間に配置してあって緊密なシール状態を確保できると好ましい。
第2チャンバ12もまた、一体に作った底壁、周側壁と脱着可能な蓋とを有するトラフとして配置すると好ましい。第2チャンバのための蓋は、以下により詳しく説明する中間部分13である。この中間部分は、好ましくは、機械的なスナップ連結によって第1チャンバの側壁リムおよび底に取り付け可能であるとよい。しかしながら、中間部分を取り付ける他の方法、たとえば、接着、溶接なども使用可能である。さらに、緊密なシール状態を確保するためにパッキング(図示せず)を中間部分と第2チャンバの側壁リムとの間に配置すると好ましい。
中間部分は、第2チャンバのための真空ポート122と血液入口ポート121とを含む。血液入口ポート121は、可撓性チューブ131を通して第1チャンバの底にある血液出口ポート113に接続する。第2チャンバの真空ポート122は第1チャンバの真空ポート112に接続する。真空は、第1チャンバ内に配置され、そして以下により詳しく説明するようにパッキング15を介して第2チャンバの真空ポート122に作接続されるチューブ54を通して第1チャンバの底にある出口ポートに伝達さる。血液の汚染を回避するためにフィルタ132を真空入口に配置すると好ましい。
中間部分13と第1チャンバ11の底部との間には回転可能なプレート状部材14が配置してある。この回転可能な部材は図6、7にさらに詳しく図示してある。回転可能部材は、本質的に中間部分の平面内で回転可能である。すなわち、チューブ131の長さ方向に対して垂直な方向に回転可能である。回転可能部材は、可撓性のチューブ131がそれを貫いて配置される閉鎖端スリット141を含む。スリットは一端に向かって狭くなっており、それによって、回転可能部材の回転がチューブに関してスリットを変位させ、それによってスリットの狭い端部に来たときにチューブ壁が圧縮され、流路を閉じる。
さらに、回転可能部材はパッキング15を保持するための開口部142を含む。
回転可能部材14は、また、チャンバの壁を過ぎて延びており、手動で回転可能部材を回転させるのに使用できる操作ハンドル143を含む。またさらに、回転可能部材は、本質的に中間部分の下方突出部分133に対応する下方突出部分144を含む。これらの下方突出部分は、回転可能部材を所定位置に保持し、回転可能部材の回転運動を制御するように配置してある。
パッキング15が回転可能部材に配置してあり、第1チャンバ11の底にある真空出口と中間部分13に設けた第2チャンバ12の真空ポートとの間に真空弁を設けられるようにしている。パッキング15は図9にさらに詳細に示してある。パッキングは、貫通開口部151を含み、第1チャンバの真空出口と第2チャンバの真空入力との間に流路を提供する。さらに、パッキングは、中間部分13に面する側に配置した流路152を含む。回転可能部材に配置したとき、前記流路は回転可能部材に設けた流路144に開く。パッキングは、回転可能部材の第1の配置において、貫通開口部151が第1チャンバの真空出口を第2チャンバの真空ポートに接続するように配置してある。パッキングは、回転可能部材の第2の配置において、第1チャンバから真空出口を閉鎖し、同時に、流路152および流路144を通して第2チャンバの真空ポートを周囲雰囲気に接続するよう配置してある。したがって、第2チャンバの内圧は、回転可能部材によって、真空または周囲空気圧力に制御可能である。これによって、第2チャンバの内圧は、少なくとも2つの異なった状態、第1チャンバから第2チャンバへ血液を移送できる真空状態と血液が第2チャンバから放出され得る大気圧状態との間で適切に制御できる。
第2チャンバにおいて、血液に損傷を与えることなく、穏やかに血液入口ポート121を通して入ってくる血液を第2チャンバに移送するための傾斜流路16が配置してあると好ましい。
さらに、傾斜流路16には脂質セパレータが組み込んである。傾斜流路は図8にさらに詳細に示してある。脂質セパレータは、第2チャンバに開いている入口開口部162を有する内部チャンバ161を含む。内部チャンバ161は、第2チャンバから血液を排出するための放出ポート123上方に配置してあり、放出ポート開口部は入力開口部よりも高い位置に配置してある。この脂質セパレータによって、集められた血液から脂質その他の浮遊物質が自動的に分離される。
さらに、内部チャンバの上方部分を第2チャンバの上方領域と流体接続するために通気孔163が設けてある。これによって、内部チャンバ内の圧力は、自動的に第2チャンバの内圧全体と同じになる。それによって、サイフォン効果などが回避される。
チャンバ11、12を含むリザーバは成形の生物学的適合性のあるプラスチックから形成すると好ましい。しかしながら、ステンレス鋼のような他の適切な材料を代わりに使用することもできる。チューブは、圧縮されたときにそれ自体が可撓性をもって閉じることができるシリコーンまたはゴムのような可撓性のあるエラストマー材料から製作すると好ましい。粒子フィルタは管状のメッシュ・フィルタ要素であると好ましい。
操作に当たって、真空源は、回転可能部材14が第1チャンバの真空出口を第2チャンバの真空ポートと接触して接続するように貫通開口部151を位置させる第1の配置にあるとき、真空ポート112を通して上方チャンバ11内に、そして、チューブ54、パッキング15および真空ポート122を経て下方チャンバ12内に真空を生じさせる。上方チャンバ11内に生じた真空は、吸引チューブ41を介して患者の怪我をした部分から血液を吸引し、血液入口ポート111および粒子フィルタ114、115を経て上方チャンバ11に吸引する。フィルタ114、115は、上部チャンバ11に入る血液から凝血塊または骨細片のような粒子を濾過する。
上方チャンバ11内に集まった血液は、下方、上方のチャンバがこの作動状況では同じ圧力下にあるため、血液出口ポート113を通ってチューブ131および血液入口ポート121を経て重力の作用で下部チャンバ12に流入する。
充分な量の血液が下部チャンバ12に集められたとき、回転可能部材14を第2の位置に回転させ、チューブ131を閉じ、真空ポート122を周囲空気圧に接続する。これにより、下方チャンバ12が通路144、流路152、真空ポート122および疎水性フィルタ132を経て大気に接続し、このとき、上方チャンバ11は真空源に接続したままである。下方チャンバ12を大気に通じさせることで、そのチャンバ内の圧力を増大させると共に、上方チャンバ11は真空に留まる。それによって、装置は吸引チューブ41を通して血液を集め続ける。
下方チャンバ12内の圧力が大気圧である場合、下方チャンバ12内に収容された血液は、クランプ22が開いているならば、チューブ21を経て下方チャンバ12から血液バッグ20内へ自由に流出できる。血液が開口部162を通して内部チャンバ161に流入するにつれて、より高く配置した血液放出ポート123が、血液の上面に浮いているいかなる脂質も開口部を通過するのを阻止する。
下方チャンバ12の血液が充分に空になったとき、回転可能部材を第1の配置に戻す。それによって、チューブ131が開き、第2チャンバを真空源に再接続して、下方チャンバ12を真空にする。
血液バッグ20内に集められた血液は、患者に戻してもよいし、後の使用のために保存してもよい。
第2チャンバ内の脂質の濃度が高くなったときには、第1の放出ポート123の代わりに第2の放出ポート124を使用して、不用血液バッグ30に不用血液を放出させる。
別の例示実施形態が図10に示してある。この実施形態では、他の実施形態に関連して先に説明した部分と同様な部分またはそれに類似する部分には同じ参照符号が付けてある。さらに、この実施形態において、特に説明しない部分が、先に開示した実施形態の類似した部分または同様の部分または対応する部分である場合があり、また、対応する部分が実施形態間に相互に交換可能であることを了解されたい。
怪我または手術部位から血液を吸引する吸引手段は、可撓性のある血液適合性吸引チューブ41’と、集められた血液にクエン酸塩を供給するための入口ポート411とを含む。クエン酸塩の付与は、好ましくは、集められた血液に所望の血液凝固防止特性を与えるように制御される。
第1(上方)のチャンバ11において、真空ポート112は、さらに、逆止弁55および疎水性フィルタ56を備え、真空が適用されていないときに開口部112を自動的に閉鎖するようにするとよい。
さらに、使用時に作動位置に自動輸血装置を保持するためのフック101または同様の取り付け手段を配置してもよい。
フィルタ132を通して下部チャンバ12を周囲空気圧に接続する通路に、弁134を配置してもよい。この弁は、好ましくは、下部チャンバ内の液面が高すぎるときに自動的に閉じるように配置する。たとえば、弁は、液体に浮いていて、それによって液面が上昇したときに出口開口部を遮断するように上方に押されるボール135を含むことができる。これによって、この流路を通して下部チャンバから血液が漏出することおよび/またはフィルタの詰まりを回避できる。下方または上方のチャンバ内の他のフィルタを保護する同様の保護手段を配置してよい。
本発明の特殊な実施形態を説明してきた。しかしながら、当業者にとって明らかなように、いくつかの代替策も可能である。たとえば、第1、第2のチャンバ内の真空はいくつかの異なったレベルとなるように制御可能である。さらに、他のタイプの脂質分離手段を使用できる。またさらに、血液を回収して戻すものとして本発明を説明してきたが、本発明は、任意の体液を回収したり、処理したりするのに使用できる。さらに、多くの異なったタイプの真空源を使用できる。
このような変形例および他の明らかな変形例は、添付の特許請求の範囲によって定義されているので、本発明の範囲内にあると考えなければならない。ここで、上述の実施形態が発明を限定するというよりもむしろ例示しているものであり、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく当業者が多くの別の実施形態を設計できるであろうことに留意されたい。
本発明の一実施形態による装置の概略図である。 図1の装置の展開図である。 図1の装置の収集チャンバを示す部分破断側面図である。 図3の収集チャンバを下から見た展開側面図である。 図3の収集チャンバを上から見た展開側面図である。 図1の装置の回転可能な制御部材の頂面図である。 図1に示す装置の回転可能制御部材および脂質セパレータの側面図である。 図1に示す装置の回転可能制御部材および脂質セパレータの側面図である。 図1に示す回転可能な制御部材のパッケージを下から見た側面図である。 本発明による収集チャンバの別の実施形態を上から見た展開側面図である。

Claims (30)

  1. 入口ポートを通して血液を集めるための第1チャンバと、
    第1チャンバから連結流路を通して血液を受け入れるための第2チャンバと、
    接続流路を閉じるように手動制御できる流路弁と、
    流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段
    を含む、血液を集めて回収するための装置。
  2. さらに、第2チャンバ内に配置された、放出ポートを通して放出する前に血液を脂質から分離するための脂質セパレータを含む、請求項1記載の装置。
  3. 入口ポートを通して血液を集めるための第1チャンバと、
    第1チャンバから連結流路を通して血液を受け入れるための第2チャンバと、
    接続流路を閉じるように手動制御できる流路弁と、
    第2チャンバから血液を放出する出口ポートと、
    第2チャンバ内に配置された、放出ポートを通して放出する前に血液を脂質から分離するための脂質セパレータ
    を含む、血液を集めて回収するための装置。
  4. さらに、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段を含む、請求項3記載の装置。
  5. 装置が再使用可能である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 接続流路が可撓性壁を有するチューブを含み、そして流路弁が前記チューブを圧縮して流路を閉じる手段を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 流路弁が狭くなっていくスリット開口部を含み、このスリット開口部が、その開口部の方向に対して平行で、チューブの長さ方向に対して垂直な方向に変位可能である、請求項6記載の装置。
  8. スリット開口部が、第1、第2のチャンバ間に配置した回転可能なプレート状部材に設けてある、請求項6記載の装置。
  9. 第2チャンバの内圧が、この第2チャンバを真空または周囲空気圧に選択的に接続するセレクタ弁によって制御できる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
  10. セレクタ弁が、第2チャンバに通じる入口ポートに配置した変位可能なパッキングを含み、パッキングが、第1の配置において、真空源からの真空が入口ポートに達するのを許し、第2の配置において、周囲空気設備からの周囲空気圧力が入口ポートに達するのを許すようになっている、請求項9記載の装置。
  11. 脂質セパレータが、第2チャンバ内の内部チャンバを含み、この内部チャンバが、第2チャンバに開く入口開口部と、血液を排出するための放出ポート開口部とを含み、前記放出ポート開口部が入力開口部よりも高い位置に配置してある、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 内部チャンバが、さらに、内部チャンバの上方部分を第2チャンバの上方領域と流体接続する通気孔を含む、請求項11記載の装置。
  13. 第1チャンバが、さらに、第1チャンバを真空源に接続するための真空ポートを含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 第1チャンバが、さらに、低圧安全弁を含み、この安全弁が、第1チャンバの内圧が或る低圧閾値よりも低い場合に第1チャンバ内の圧力を自動的に増大させるように配置してある、請求項13記載の装置。
  15. 低圧安全弁が、起動時に警報を発生するように配置してある、請求項14記載の装置。
  16. 第1チャンバが、さらに、流入血液が第2チャンバに通じている接続流路に達する前にその流入血液を濾過する少なくとも1つのフィルタを含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の装置。
  17. 第2チャンバが、さらに、脂質セパレータを通過しなかった血液を放出するための第2の放出開口部を含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載の装置。
  18. さらに、第2チャンバの出口ポートと流体連絡した輸血バッグを含み、放出された血液をそこから受け取る、請求項1〜17のいずれか1項に記載の装置。
  19. さらに、第2チャンバを周囲空気圧と接続する流路を含み、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段が開いた配置と閉じた配置との間で前記流路の与える通路を制御するように配置してある、請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。
  20. さらに、第2チャンバを真空源に直接接続する流路を含み、流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段が開いた配置と閉じた配置との間で前記流路の与える通路を制御するように配置してある、請求項1〜19のいずれか1項に記載の装置。
  21. 同じ真空源を使用して第1、第2のチャンバに真空を供給することができ、第2チャンバを真空源に直接接続する流路が第1チャンバを迂回するように配置してある、請求項20記載の装置。
  22. 流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段が、第1チャンバから第2チャンバへ血液を供給するために接続流路から隔離された通路を介して第2チャンバの内圧を制御するように配置してある、請求項1〜21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 接続流路によって接続した第1、第2のチャンバを含み、この接続流路が流路弁によって手動で閉じることができる血液収集装置を用意する工程と、
    第1チャンバを真空にしながら第1チャンバに連続的に血液を集める工程と、
    真空と周囲空気圧との間で第2チャンバの内圧を制御する工程と、
    第2チャンバの内圧と接続流路における流路弁を同時に制御する制御手段を用意する工程と、
    前記制御手段で選択可能な2つの作動モードで血液収集装置を作動させる工程とを含み、
    第1の動作モードで、流路弁が開いており、第2チャンバが真空の作用を受けており、それにより血液が流路弁を通って第1チャンバから第2チャンバへ運ばれ、そして
    第2の動作モードで、流路弁が閉じており、第2チャンバが周囲空気圧の作用を受けており、それにより第1チャンバに血液を集め続けながら血液が第2チャンバから排出される、
    血液を集めて回収するための方法。
  24. さらに、第1チャンバに入る血液から粒子を濾過する工程を含む、請求項23記載の方法。
  25. さらに、血液を排出する前に第2チャンバの血液から脂質を分離する工程を含む、請求項23または24記載の方法。
  26. さらに、第2チャンバから輸血バッグ内に血液を集める工程を含む、請求項23〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 第2チャンバの内圧を制御する工程が、第2チャンバを周囲空気圧と接続する流路を通る通路を制御する工程を含む、請求項23〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 第2チャンバの内圧を制御する工程が、第2チャンバを真空源に直接接続する流路を通る通路を制御する工程を含む、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 同じ真空源を使用して第1、第2のチャンバに真空を供給することができ、第2チャンバを真空源に直接接続する流路が第1チャンバを迂回するように配置してある、請求項28に記載の方法。
  30. 流路弁と第2チャンバの内圧を同時に制御するための制御手段が、第1チャンバから第2チャンバへ血液を供給するために接続流路から隔離した通路を介して第2チャンバの内圧を制御するように配置してある、請求項23〜29のいずれか1項に記載の方法。
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