JP2008515584A - セックス・プレー中にフィードバックを与えるためのコンピュータ実装方法およびシステム - Google Patents

Abstract

【課題】邪魔な手袋のようなかさばるデバイスを装着する必要なく、自慰の間に補助的な性的刺激を与える方法およびシステムを提供する。
【解決手段】ユーザの身体部分の自由運動の間に動き依存信号をコンピュータに入力するために身体部分に着けるセンサを用いて、セックス・プレーの間にフィードバックを与えるコンピュータ実装方法およびシステム。コンピュータは、複数のコンピュータ・アクセス可能な色情的ムービー・シーケンスにアクセスし、コンピュータに接続されている表示装置上に、動き依存信号にしたがって色情的ムービー・シーケンスを連続的に表示する。
【選択図】図５

Description

本発明は、コンピュータ画像の相互作用型表示および操作に関する。

性的治療の要素として感触フィードバックを用いることは周知である。性的機能不全は、元来心理的な場合が多く、生理学的な要素ではないことは周知である。これに関して、性的機能不全の治療法は、大抵の場合、性的刺激を誘発する種々の手段を用いて、患者の自信を徐々に回復することに基づいている。生の性的治療において代理のパートナー(surrogate partner)を用いることは、極端であり容認できないことが多い手法であり、過去数年の間、コンピュータ発生技法で補うことによってセックス・プレー中の手触りの感触をシミュレートしている。

２００４年９月２１日に発行され、"Computer implemented method and system for giving a user an impression of tactile feedback"（感触フィードバックの印象をユーザに与えるためのコンピュータ実装方法およびシステム）と題する米国特許第６，７９３，６１９号(Blumental)（特許文献１）は、感触フィードバックの印象をユーザに与えるためのコンピュータ実装方法およびシステムを開示する。この特許は、本願と共に本願の譲受人に譲渡されており、ここで引用したことにより、その内容は本願にも含まれるものとする。コンピュータをメモリに結合し、メモリ内には、所定の主題に関する少なくとも１つの画像のコンピュータ・アクセス可能なムービー・シーケンスが複数格納されている。少なくとも１つの画像に器具を関連させ、少なくとも１つのデータ入力源をこの器具に関連させて、感触依存信号をコンピュータに入力する。表示装置をコンピュータに接続し、感触依存信号にしたがって、ムービー・シーケンスの１つを表示する。好適な実施形態では、器具は身体部分、特に男性または女性の性器を似せた形状となっており、これとユーザとの相互作用に基づいて、生の色情的ムービー・シーケンスを表示する。

２００２年４月９日に発行され、"Method and device for interactive virtual control of sexual aids using digital computer networks"（ディジタル・コンピュータ・ネットワークを用いた性的補助器具の相互作用仮想制御方法および装置）と題する米国特許第６，３６８，２６８号(Sandvick et al.)（特許文献２）は、相互作用型仮想性的シミュレーション・システムについて記載している。その内容は、ここで引用したことにより本願にも含まれるものとする。第１ユーザ・インターフェースにおける人が、第１ユーザ・インターフェースに位置するシミュレーション・デバイス（複数のデバイス）を制御する。第１および第２ユーザ・インターフェースは、例えば、インターネット上のウェブ・サイトを通じて接続することができる。別の実施形態では、ユーザ・インターフェースにおける人が、予め記録されているビデオ・フィードと相互作用を行い、予め記録されているビデオ・フィードがシミュレーション・デバイス（複数のデバイス）を制御することができるようになっている。

２００４年２月２４日に発行され、"Simulated human interaction systems"（人間相互作用シミュレーション・システム）と題する米国特許第６，６９５，７７０号(Choy et al.)（特許文献３）は、仮想現実性的体験を与える装置を開示する。その内容は、ここで引用したことにより本願にも含まれるものとする。この装置は、聴覚再生手段と、視覚再生手段と、性的刺激のための触感手段とを含む。更に、この装置は、聴覚手段、視覚手段および触覚手段を相関付け、互いに関係付けて性的な体験をシミュレートする制御システムも備えている。この装置は、聴覚および視覚出力用の場面をデータベースから選択して提供する。この場面は、ユーザの動きに対応し、触感系と関与するように進展する。ユーザは、センサを有する人形を用いて性的遭遇をシミュレートし、センサが制御信号を制御システムに供給し、ユーザの人形の部分との物理的相互作用に対応して、聴覚および視覚出力を変化させる。

表示される画像は、性的活動に関与し、ユーザの人形との行為を擬態することにより、触感フィードバックを与えて、更にユーザを刺激する。画像は、コンピュータが発生する動画アバターであり、このアバターは、肢追跡デバイス(limb-tracking device)を用いて、ユーザ（複数のユーザ）から受信する入力に基づいてソフトウェアによって制御される。肢追跡デバイスにより、ソフトウェアは正確に各ユーザが行っていることを知ることができ、真に迫った属性(life-like attribute)を、コンピュータが発生するアバターに添付するためにモーション・キャプチャを用いることができる。

一実施形態では、前述の装置は、頭部装着表示システム、ならびにユーザの身体の１つまたは複数のきわどい部分に被着する移動および位置検知デバイスと共に用いられる。例えば、検知デバイスは、手袋型ディジタル・デバイスの形態とすることができ、ユーザの手または手の甲にはめて、初期位置から移動を追跡し、対応付けるようにデータベースから、視覚画像および対応する音を選択させる。

いずれの手袋型デバイスも、気が散り、快適でなく、非常に邪魔になることは明らかです。これらの要因は、自慰に使用する場合、性的刺激の質を明らかに低下させる。

２００４年６月８日に公開され、"Wireless control device"（ワイヤレス制御装置）と題する米国特許第６，７４７，６３２号(Howard)（特許文献４）は、操作者が、例えば、操作者の手首に装着する小型軽量の筐体と、被制御デバイス、例えば、パーソナル・コンピュータとを有するワイヤレス制御装置を開示する。数個の発光部、好ましくは、赤外線範囲で動作する発光ダイオード、および数個の光検出器が、筐体上に設けられている。少なくとも１つのｘ−軸発光部／検出器対が、指示動作即ちジェスチャのｘ−方向を検出するように動作し、少なくとも１つのｙ−軸発光部／検出器対が、指示動作即ちジェスチャのｙ−方向を検出するように動作する。この装置は、ユーザの曲げた指に向けて光ビームを送出し反射させるように構成されており、指が曲がっているときには、デバイスが放出する１本以上の光ビームを指が遮ることにより、移動の検出が可能となり、その指が曲がっているか識別することが可能になる。次いで、この運動を利用して、被制御デバイスにおいて応答を起こさせることができる。例えば、コンピュータ・ディスプレイ上のカーソルの動きを誘発するように、手首における操作者の手の角度を解釈することができる。しかしながら、物体の回りを握っている場合、特に、十分に輪郭が狭い物体を手で完全に包囲する場合、手全体が曲がらざるを得ないことは不可避であり、光ビームは遮られず区別はもはや不可能となる。また、この装置は、動きセンサ、環境状態センサ、または音声認識センサも含むことができ、ジェスチャ認識および画像走査の用途に合わせて構成することもできる。
米国特許第６，７９３，６１９号 米国特許第６，３６８，２６８号 米国特許第６，６９５，７７０号 米国特許第６，７４７，６３２号

本発明の主要な目的は、邪魔な手袋のようなかさばるデバイスを装着する必要なく、自慰の間に補助的な性的刺激を与えることである。

本発明の広義の態様によれば、セックス・プレー中にフィードバックを与えるためのコンピュータ実装方法を提供する。この方法は、
前記身体部分の自由運動の間に動き依存信号をコンピュータに入力するために、ユーザの身体部分に着けるセンサを用いるステップと、
複数のコンピュータ・アクセス可能な色情的ムービー・シーケンスにアクセスするステップと、
前記コンピュータに接続されている表示装置上に、前記動き依存信号にしたがって、前記色情的ムービー・シーケンスを連続して表示するステップと、
を備えている。

好ましくは、動き依存信号は、基準原点からのユーザの手の距離、および腕時計のようにユーザの手首に着けたセンサによって判定するユーザの手の移動速度とにしたがって、予め格納されている画像の選択を可能にする。センサ信号は、センサを動作させる順序、速度、および／または圧力に感応するセンサを有する器具の形態をなす代用の性的補助器具を用いて補足することができる。ムービー画像は、米国特許第６，６９５，７７０号が示唆するような、コンピュータが発生する非動画画像とすることができる。しかしながら、ムービーは、所望の感覚を示唆する物理的遭遇に関与する、生きている俳優を示すことが好ましい。更に特定すれば、性的補助器具として用いる場合、通常のＤＶＤ、またはユーザが１つ以上の性的器具と共に行う行動にしたがって、異なるセックス行為を表示するように予め処理されている相当の媒体を用いて、フィードバックを遂行する。

本記載および添付した特許請求の範囲の文脈において、「コンピュータ」という用語は、ムービー・シーケンスを表示するように構成され、触感依存信号をコンピュータに入力するための器具の接続が可能なプロセッサを有するあらゆるデバイスを包含することは言うまでもない。つまり、一般に受け入れられている意味におけるコンピュータ以外にも、コンピュータとは、器具を接続するのに適したインターフェースを有する携帯電話機とすることもできる。勿論、このようなインターフェースは直接的な結合を必要とせず、今日高級市場向けセルラ電話機において標準で装備されているＩＲインターフェースを利用することができる。

同様に、本記載および添付した特許請求の範囲の文脈において、「生の」という用語は、ムービーに適用される場合、当該ムービーがコンピュータによって発生または動画化されたのではなく、生きている男優および女優を用いて、器具に関連するテーマを行動で表現することを暗示することは言うまでもない。このことを述べるに際し、このようなムービー、またはそれに加えて提供されるムービーに重ね合わされるアニメーション効果を、特許請求の範囲が除外することは意味しないこととする。

本発明を理解し、実際にそれをどのように実施することができるのか確認するために、これよりいくつかの好適な実施形態について、添付図面を参照しながら説明するが、これらは非限定的な一例に過ぎない。

図１は、セックス・プレー中にフィードバックを与える、コンピュータ実装システムを示し、全体的に１０で表す。システム１０は、混成通信ネットワークを表し、これには、ウェブ・サーバ１２と、１台以上のコンピュータ１３および１４が接続されている。これらをローカルおよびリモート・コンピュータと呼び、それぞれ、ローカル・ユーザおよびリモート・ユーザが用いる。ＩＰネットワーク１１は、ＰＳＴＮ／ＩＰゲートウェイ１５によってＰＳＴＮ１６に接続されている。ＰＳＴＮ１６には、通常の電話機１７およびモデム１９を介してコンピュータ１８が接続されている。同様に、ＰＳＴＮ１６は、ＰＳＴＮ／セルラ・ゲートウェイ２０を介して、セルラ・ネットワーク２１に接続されており、セルラ・ネットワーク２１には、１台以上のセルラ電話機２２が接続されている。シグナリングおよびメディアは、一方のネットワークから他方に、ＰＳＴＮ／ＩＰゲートウェイ１５またはＰＳＴＮ／セルラ・ゲートウェイ２０を介して伝達され、これらのゲートウェイは、当業者には周知の様式で動作し、ＰＳＴＮとＩＰまたはＰＳＴＮおよびセルラ・プロトコルの間、またはその逆の間で信号を伝達する。

図２から図４を参照し、これよりコンピュータ１３、１４について説明する。これらは、各々、メモリ２６に結合されているプロセッサ２５を備えており、メモリ２６内には、複数のコンピュータ・アクセス可能な色情的ムービー・シーケンスが格納されている。好ましくは、図７および図８を参照して以下で説明するように、色情的ムービー・シーケンスは、予めフォーマットされているＤＶＤまたは相当のコンピュータ読み取り可能媒体を用いて得られる「生の」シーケンスである。しかしながら、これらは、コンピュータで発生してもよい。何故なら、色情的ビデオ画像が得られる特定の様式は、本発明の主要な特徴ではないからである。受信機２７がプロセッサ２５に結合されており、ユーザ２９が身につけた、手首装着センサ２８からのセンサ信号を受信する。プロセッサ２５およびセンサ２８は双方共、図３および図４に示されている。

プロセッサ２５に結合されている通信ポート３０は、コンピュータ１３、１４を互いにＩＰネットワーク１１を通じて接続するように機能する。ＩＰネットワーク１１は、インターネット、またはイントラネット、あるいは同等のネットワークであればいずれでもよい。ユーザ２９は、ユーザ・インターフェース３１を介して、コンピュータ１３、１４と相互作用することができる。ユーザ・インターフェース３１は、図３および図４に示す手首装着センサ２８に加えて、キーボード３２およびマウス３３を含むことができる。つまり、センサ２８はコンピュータ１３、１４に直接結合されているのではなく、これもユーザ・インターフェース３１の一部をなす。何故なら、以下で説明するようなローカルまたはリモート処理のいずれかのために、ユーザ２９が動き依存信号をコンピュータに入力することを可能にするように機能するからである。色情的ムービー・シーケンスまたはその区間は、ディスプレイ３４上に表示することができ、関連するサウンド・トラックは、ラウドスピーカ３５を通じて発声することができる。ディスプレイ３４およびラウドスピーカ３５は、双方共プロセッサ２５に結合されている。

ユーザ・インターフェース３１は、ユーザの感情的応答のフィードバックを与えるように、その他のセンサを含むことができる。例えば、ユーザの脈拍が変化するにしたがって、例えば、ユーザの手首に取り付けた脈拍計からコンピュータに、変動する信号を供給することができる。コンピュータは、例えば、拍動する心臓を表示するようにプログラムされており、その拍動の速度がユーザの脈拍を擬態することにより、バイオフィードバックをユーザに与える。所望であれば、フィードバックされ表示装置上に示されるムービー・シーケンスは、ユーザに鎮静効果があるように、特別に選択するとよい。体温、皮膚抵抗等のような、その他の生理的変数を検知するために、他のセンサも同様に用いてもよい。これらは、同様に用いて、測定したパラメータにしたがって画像表示またはサウンド・シーケンスを制御することにより、バイオフィードバックを与えることができる。

図５は、セックス・プレーの間に色情的ビデオ画像フレームを表示するために、本発明の使用に関連する主要なステップを示すフロー図であり、その連続する段階を絵画的に図３および図４に示す。つまり、ユーザの手４０が彼の陰茎４１の竿に沿って上下に動かすと、受信機からの手首装着センサ２８の距離が変動し、連続センサ信号を受信する時間に基づいて、コンピュータ１３または１４が、変動する距離を計算することができる。同様に、プレーの速度も、距離の時間微分として計算することができる。このような行為の間、ユーザの手は完全に露出され遮られておらず、動きは、単に、ユーザの手首の往復運動の結果として判定され、この往復運動におり、手首装着センサ２８および受信機２７間の距離が変動する。つまり、具体的には、ユーザは自由に彼の陰茎４１の竿を、空いた指を用いて擦ったり、陰茎の竿の回りに彼または彼女の指を包み込む。何故なら、動きは、指と手首装着センサ２８との間のいずれの相互作用の関数としても検出されないからである。センサ信号を受信すると、コンピュータ１３または１４は、必要な動き依存信号（距離および速度のような）を計算し、この動き依存信号を用いて、受信機２７からのセンサ２８の距離にしたがって表示するビデオ・フレームを決定し、受信機２７に対するセンサ２８の移動速度にしたがって、表示装置３４上にビデオ・フレームを表示する速度を変化させつつ、ラウドスピーカ３５を通じて発声(vocalize sound)を行う。測定は連続的に行われ、ユーザの手（またはその他の肢）の動きの速度を反映する速度でリアル・タイムに表示するために、連続フレームが選択される。

尚、図５に示すフロー図は簡略されており、しかも一部であることは言外である。つまり、先にコンピュータ１３および１４は標準的なデバイスであり、これらにセンサ２８および受信機２７双方が接続されており、ムービー・フレームの表示速度を変化させるために動き依存信号を計算することを説明した。実際には、他の構成も可能である。例えば、ローカル・コンピュータ１３に結合されている受信機におけるローカル・ユーザからのセンサ信号を受信すると、信号をリモート・コンピュータ１４に伝達し、そこで色情的ビデオ・シーケンスを表示することができ、その内容または速度は、ユーザのセックス・プレー活動の関数として変動する。結果的に得られる表示により、リモート・ユーザは補助的なフィードバック信号を供給することができる。最も単純な場合、これらのフィードバック信号は、ローカル・ユーザに中継返送される声の激励(verbal encouragement)である。リモート・ユーザは、このような声の激励を、生の「チャット」セッションの間、インターネットまたはＰＳＴＮ１６をも通じて、電話機１７を介して伝達しつつ、例えば、コンピュータ１８を介して色情的ビデオ・シーケンスを視聴することができる。

あるいは、ウェブ・サーバ１２が、インターネットを通じて色情的ビデオ・シーケンスを伝達するリモート・コンピュータとして動作し、こうしてウェブ・サーバ１２上で特定のウェブ・サイトに、ローカル・ユーザにアクセスさせるようにすることもできる。データは、ユーザのサイトに予め読み出しておくとよく、既にユーザのキャッシュ内に存在すれば、その選択に直接応答して音またはグラフィック・データをページ毎にウェブ・サーバからダウンロードする必要性を未然に回避することができる。

また、ＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤのような大容量記憶媒体を介して、ユーザのコンピュータに限ってデータを供給できることも認められよう。一手法によれば、アプリケーションの試供品を、インターネットまたは電話回線を通じて更にモデムを介してダウンロードすることができ、継続して使用するためには、ＣＤ−ＲＯＭ上の商品版を購入すればよい。このようなムービーの商品版は、視聴者がリプレー中に映画俳優と相互作用できるように構成されていなければならない。即ち、このような相互作用が行い易いセッションには印を付けておき、相互作用が可能なセッションをユーザが見ているときに、それが分かるようになっていなければならない。更に、このようなセッションをリプレーする速度は、ユーザの器具との相互作用の速度にしたがって調節しなければならない。

尚、図３および図４は男性による使用を示すが、センサ２８は女性による使用にも等しく適しており、女性の場合、センサを彼女の手首または他のいずれかの適した肢に装着することができ、セックス・プレーの間、センサ２８が受信機２７に対して移動し、こうして２つの間で測定される相対的な運動にしたがって、ビデオ・フレームを選択することができる。このように、自慰する女性の場合でも、彼女の手首に装着されたセンサは、固定受信機に対して移動し、男性の使用について前述したのと類似する様式で、システムの動作を可能にする。

図７は、リプレーの間生の相互作用を可能にするように、ＤＶＤのようなビデオ媒体をフォーマットするのに適した一方法に関連する主要な行為を示すフロー図である。通例、ＤＶＤは、ＭＰＥＧのような適したビデオ・フォーマットでエンコードされた複数のビデオ・フレームを収容する。また、ムービー・データに同期したオーディオ・サウンド・トラックも供給されている。

ビデオ・データをフォーマットするには、ムービー・データの１つ以上の区間に対応し、複数の静止画像を収容する静止画像（フレーム）を収容するファイルを作成する。静止画像は、例えば、ＪＰＥＧフォーマットとするとよい。既定の原点に対して、ムービー・データの各フレームがレンダリング(render)されるときがわかる。既定の原点は、通例、ムービーの開始点である。このしるし(token)によって、タイム・スタンプを各静止画像に関連させることができる。タイム・スタンプは、同様に、ファイル内にも格納し、このファイルをＤＶＤ上に格納すると、ＤＶＤをプレーするコンピュータ、または正規のＤＶＤプレーヤに応答的に結合されるコンピュータがＤＶＤにアクセス可能となる。タイム・スタンプは、ムービーの連続するフレームを識別し、これらを補助ファイルにおける対応する静止画像と相関付けるように機能する。したがって、「タイム・スタンプ」という用語は、補助ファイルにおける静止映像との相関付けを可能にする、ムービー・フレームの測定可能な特性であればいずれでも包含することを意図していることは了解されているものとする。これらは、字句上の意味での時間である必要はなく、むしろフレームに順次付番することができる番号であり、この場合、フレームの「タイム・スタンプ」は、単に順序付けたシーケンスにおける番号である。

つまり、実際には、ＤＶＤ媒体は２つのファイルを収容する。１つは、ビデオおよびオーディオ・データを収容する元のムービー・シーケンスであり、もう１つは、静止画像の集合を収容する補助ファイルであり、各集合はムービーの個々の区間に対応し、ユーザとの生相互作用を可能にする。同様に、ムービー・ファイルの各「相互作用区間」に関連する元のサウンド・トラックに対応して、補助サウンド・トラックも構築し、補助ファイルに格納する。可変長作動信号を器具に供給し、その強さが色情的内容によって変化する場合、このような信号を表すデータも同様に補助ファイルに格納しておくとよい。

図８は、図７にしたがってフォーマットしたＤＶＤまたはその他のビデオ媒体との生相互作用のための方法に関連する主要な作用を示すフロー図である。使用の際、ＤＶＤをプレーすると、コンピュータは補助ファイルを読み取り、ムービー・ファイルの各「相互作用区間」に関連するタイム・スタンプから、いつ各相互作用区間が開始し終了するか推論する。各「相互作用区間」に関連する開始時点を、実際の再生時間と比較する。実際の再生時間は、勿論、分かっている。このような手段により、コンピュータは、現在プレーしているムービー区間がいつ「相互作用区間」になるのか、つまり、視聴者による生相互作用に適しているのか判定することができる。適している場合、マーカを表示して視聴者に警告するとよい。ユーザは、彼が望むのであれば、現行のムービー区間で相互作用する。このようなマーカは、例えば、画面の上に表示するアイコンまたはテキスト・メッセージとすることができる。視聴者は、ムービーをその元の形態で見続ければ満足する可能性もあり、その場合彼は単に何もしなければよい。

しかしながら、彼が現区間で相互作用を望む場合、正規表示モードから相互作用表示モードに切り換えることができ、器具と相互作用すると、補助ファイル内にある静止画像が素早く連続して表示される。その速さは、彼の器具との相互作用の速さにしたがって変化する。同時に、ビデオ表示の速さには関係なく、補助サウンド・トラックを一定の速さで発声させることができ、生ずるサウンドに合わせてピッチを変更することを回避する。各「相互作用区間」に対して十分な数の静止画像が格納されており、器具とのゆっくりとした相互作用であっても、十分に高い表示速度（毎秒２５フレームよりも高い）でこれらが表示されるのであれば、得られる表示にはフリッカがなく、したがって、表示の速さの変動以外は、元のムービー・シーケンスから区別することはできない。

図９または図１３に示すような器具は、多数の内部または外部センサを有し、その長さに沿って配置されている。この場合、所定数の静止画像に各センサを関連付けておき、それぞれのセンサが活性化されたときにはいつでも表示できるようにする。このため、図９に示す器具を考えると、男性の陰茎のような物体を器具の孔に速く挿入する程、センサの作動が速くなり（即ち、図１１に示す実施形態では、連続するセンサ間の光の連続性が速く遮断される）、静止画像が速くリプレーされることになる。同時に、処理したオーディオ・ファイルを、処理したビデオ画像と共にプレーして、元のサウンド・トラックを再現する。したがって、この場合も元のムービー・シーケンスとは区別することはできない。

リプレー中の相互作用を可能にするようにビデオ・ファイルを前処理する仕方に関する以上の説明は、一例であり、多くの他の手法が可能であることは認められよう。説明したような補助ファイルのフォーマットは、ＤＶＤまたはその他のコンピュータ読み取り可能媒体には適している。また、このように予めフォーマットされて製造および販売することができる新たなフィルムに用いるのにも適している。あるいは、既存のフィルムと共に用いるのにも適しており、補助ファイルを作成するように後処理することができ、次いで補助ファイルを元のムービーと関連付けて格納することができる。ビデオ・カセット・テープは、単に連続的にプレーできるだけであり、ビデオ・テープの中間シーケンスの異なる部分に前後にジャンプすることができないため、直接的には適していない。しかしながら、１つ以上の補助ファイルを前述のように設け、ビデオ・テープと同期させれば、相当する効果を得ることができる。勿論、このような場合、ビデオ・テープは、予めフォーマットしてある補助ファイル（複数の補助ファイル）コンピュータ上にロードした後に、コンピュータを通じてプレーすることになる。好ましくは、これは、ビデオ・テープの製造業者または流通業者が行い、補助ファイルをビデオ・テープに個別に同期させるようにするとよい。ビデオ・テープを開始すると、コンピュータは、後続フレームのタイム・スタンプを補助ファイル内の静止映像と相関付けることができる。あるいは、ムービー媒体を前処理することなく、手作業で近似的な同期を達成することもできる。このような場合、フィルムの始点に達したときに、ユーザがコンピュータ上にある「同期」(sync)アイコンを設定してムービーの原点を設定し、補助ファイルにおける対応する静止映像が存在する場合に、後続のムービー・フレームのタイム・スタンプまたはフレーム番号が、これらの静止映像の判定を可能にするように機能する。このような近似的な同期は理想的ではないが、元のムービー媒体を前処理する必要性を回避し、最も重要なのは、補助ファイルを販売したり、あるいはムービー媒体とは独立して入手可能にできることである。これは、勿論、ムービーを格納した媒体が直接コンピュータで読み取り可能なときに、更になお実現可能性が高くなる。何故なら、原点が単純に最初のフレームであればよいからであり、あるいは補助ファイルにおいて静止映像の原点を規定するように機能する特殊な原点フレームによって識別できるからである。

また、元のムービーと関連付けて補助ファイルを格納する際、これらを同じコンピュータ読み取り可能媒体上に格納することは必ずしも必要ではないことを記しておくが、実際には、通常これらは同じコンピュータ読み取り媒体上に格納されている。しかしながら、補助ファイルを別個の媒体（ＣＤ−ＲＯＭのような）に格納してもよい。何故なら、いずれの場合でも、「相互作用モード」の間、コンピュータは補助ファイルから表示のためのフレームを選択し、補助ファイルがムービーと同じドライブにあるかまたは異なるドライブにあるかは、コンピュータには明らかな差がないからである。

原点をムービーの一部として格納するか、または独立して設定可能であるかには関係なく、補助ファイルをムービーと同期させる、または予めフォーマットされている補助ファイルを適正にムービーに同期させるのを確証できるということは、ムービーの供給業者または相応しい第三者が、ムービーの所定の区間に相関付ける補助ファイルを供給でき、本発明にしたがって器具と相互作用するようにこれらを視認可能にすることを意味する。同じしるしによって、所与のムービーと共に用いるために異なる補助ファイルを提供することができ、ムービーとは関係なく販売できるだけでなく、個別に販売することができ、ムービーに関連する補助ファイルのシリーズ全体をユーザが収集することが可能となる。このような補助ファイルは、インターネット上でダウンロードできると便利であるが、これらは、フロッピ・ディスク、ディスク・オン・キー(disk-on-key)、ＣＤ−ＲＯＭ等のような、適したコンピュータ読み取り可能媒体であればいずれにでも提供することができる。

また、ユーザには、セックス・エイド(sex aid)（器具を構成する）を提供することもできる。その例について、図面の図９から図１３を参照しつつ以下に説明する。このような器具は、本質的に前述の米国特許第６，７９３，６１９号に記載されているように、フィードバックを強化するために用いることができる。

図９は、透明な材料で形成し内孔５１を有する貫入センサ５０を絵画的に示す。内孔５１内には、指、舌、または陰茎のような身体部材(body member)を挿入することができる。センサ５０は、その外面に沿ってセンサ対５４、５５が配置されており、その中に挿入された部材の貫入の深さを示すようになっている。各センサ対は、ＬＥＤのような赤外線光源５４と、対応する１対の赤外線検出器５５とを備えることができる。赤外線検出器５５は、互い違いにセンサ５０の対向する面に実装されており、赤外線光源５４のいずれか１つが放出光が２つの赤外線センサ５５に衝突するようにしている。このような貫入センサ５０は、代用膣として機能し、ユーザが身体部材を挿入して、可変の速さおよび圧力でセンサを活性化することができる。このため、ユーザの部材を更に孔５１内に向かって貫入すると、連続センサ信号が生成する。コンピュータは、貫入が進むに連れて、それに応答して色情的内容を強めた画像を表示するようにプログラムすることができる。貫入センサ５０の本体は、プラスチック成形物で形成するとよく、センサは成型物内に封入するとよく、あるいは筐体５６内に組み入れる前に、成型物の対向する辺上に取り付けてもよい。

図１０は、貫入センサ５０の詳細を平面図で示す。赤外線光源５４および赤外線検出器５５と隣接するセンサ５０の外面は、内孔５１に平坦な側面を予め形成することにより、または側壁を切り詰めることにより、または包囲型筐体５６に平坦な側面を形成することのいずれかにより平面化し、内孔５１を中に挿入したときに、赤外線光源および検出器に近接するその材料が押しつぶされることにより、所望の平面化効果を得るようにする。

光源および検出器に隣接する内孔５１の側壁を平面化することにより、赤外線光源５４が放出する光が直進し、貫入センサ貫入センサ５０の側壁を直接貫通し、対向する側面に出射して、互い違いになった検出器５５の対に衝突することが確実に行われる。完全に円筒状断面を用いると、赤外線光源５４が放出する光の少なくとも一部が散乱し、検出器５５に到達しない。この場合、どうしても検出器５５が受信する信号の強度が低下し、不十分となる。

図１１は、貫入センサ５０の模式図であり、その動作モードを示す。つまり、ユーザが身体部材またはその他の物体をセンサの内孔５１に挿入すると、赤外線光源５４からの光が交差し、対応する検出器対５５が信号の受信を停止する。同じ対の第２検出器は、ユーザの、例えば、指が第２検出器を妨害するまで、信号の受信を停止しない。このように、第１検出器への信号が少なくとも部分的に中断されてから、同じ対における第２検出器への光が中断されるまでに要する時間は、ユーザが指を貫入センサ５０に挿入する速さの関数となる。

図１２は、赤外線光源５４の１つが放出し、それぞれの検出器５５に衝突した赤外線光５６のビームを模式的に示す。２つの検出器５５が対応するセンサ５４に対して互い違いにずれているために、光ビーム５６の断面が、細長く、即ち、楕円形になっているのが分かる。その結果、物体を貫入センサ５０に挿入すると、物体は光ビーム５６を鈍く（即ち、直角ではなく）遮断し、光が完全に検出器５５に達するのを遮断される前に物体が横断しなければならない光ビーム５６の断面の幅は、単一の検出器５５を直接光源５４に対向して配置した場合よりも大きくなる。これによって、判別がし易くなり、実際には、物体が第１検出器へのビームを遮断し始めてから、第２検出器へのビームを完全に遮断するまでの間にカウントできる離散二進レベルの数を増加させることができる。こうして分解能を高めた信号により、物体が隣接する検出器の間を貫通する間に経過する時間間隔において表示できるビデオ・シーケンスの離散フレーム数が増加することができる。

好ましくは、内孔５１の内面を弾性材料で形成すれば、その中に挿入する身体部材の全幅にしたがって半径方向に拡大および縮小することが可能となる。このような場合、センサ対５４、５５の一部または全部を圧力センサとするとよく、これらの圧力センサは、身体部材によって作動させられると、信号を生成する。例えば、性的不能に悩む男性ユーザが、彼の陰茎を孔に挿入すると、孔５１の内面に対して圧力を加える。その大きさは彼の陰茎幅の関数となる。一方、これを彼の勃起強度と明確に相関付ければ、生成されるセンサ信号は、「ポンピング」レート(rate of pumping)および勃起強度を特徴付けることになる。陰茎は極快感の後縮小するので、貫入深度を監視することにより、極快感の瞬間を判定することができる。コンピュータ１３、１４は、色情的画像を描写したムービー・シーケンスを表示するようにプログラムされており、これらの画像は、例えば、器具の触感的刺激に応答して、患者の行為を正確に模倣することができる。このような画像は患者に更に刺激を与え、彼の勃起力が高まり、このため圧力センサ５４、５５上の圧力が更に上昇することがわかっている。コンピュータは、一層刺激が強い色情的内容を有する画像を表示するようにプログラムしてもよく、これによって更に一層の刺激を誘発し、患者の不安を減少するのを助け、このような手段によって、彼の性的不能を克服する。

図１３は、器具６０を示す代替実施形態を絵画的に示す。器具６０は、全体的に円筒状の陰茎に似た形状を有し、その外面に沿ってセンサ６２が配置されており、女性患者が同様に用いるためのものである。つまり、器具６０をユーザの膣に奥深く挿入すると、センサ６２は貫入の深さを示す連続信号を生成する。コンピュータは、センサの信号に応答して、一層刺激が強い色情的内容を有する画像を表示し、これによって更に大きな刺激を誘発する。

センサ６２は、マイクロスイッチとするとよく、その状態（開または閉）は、膣の壁によって押下されるときに切り替わる。あるいは、または加えて、これらが生成する信号の大きさを電気的抵抗の関数としてもよい。すると、電気抵抗は膣内の湿潤の関数として変動し、女性の刺激に反比例して減少する。あるいは、これらを圧力センサとしてもよく、器具と膣の内壁との間で圧力が加わると圧力センサが活性化する。

尚、貫入センサ５０および器具６０の使用は、それぞれ、性的不能に悩む男性患者および恐らくは性不感性に悩む女性患者に関して説明したが、これらの使用は医療的用途に限定されるのではなく、これらのデバイスは単にユーザのセックス・プレーを増強するために用いてもよいことは認められよう。

図９から図１３を特に参照してこれまでに説明した実施形態は、表示する画像またはサウンド・トラックが他の生理的特性にしたがって変化することができるように、他のセンサで補ってもよい。つまり、例えば、脈拍や体温および抵抗を監視することもできる。これらの全てはユーザの覚醒状態を示し、測定した変数を組み合わせた関数にしたがって、画像およびサウンド・トラックを選択する。

同様に、器具５０および６０には、回転センサ（図示せず）を備えて、器具の回転を監視可能とすることもできる。器具の異なる配向(orientation)に対して、各々、異なるムービー・シーケンスを格納することもできる。器具の回転時に、動きセンサがそれぞれの信号を生成することにより、器具の配向を判定することが可能となり、ムービー・シーケンスのうち異なる１つをダウンロードすることができる。これによって、柔軟性が増し、応用範囲が拡大することができる。

更に、図９から図１３に示す器具自体にアクチュエータを備えてもよい。アクチュエータは、例えば、色情的内容に応じたムービー・シーケンスと共に供給される信号に応答する。このような手段により、触感的感覚をユーザにフィード・バックすることもできる。一例として、器具５０の側面を、ソレノイドによって収縮させることができる。ソレノイドは、モデルが彼女の足を閉じるときの信号によって起動することにより、ユーザの陰茎を締め付ける。信号は、ウェブ・サイトからダウンロードしてもよく、または、ムービーのような同じコンピュータ読み取り可能媒体に格納されているデータに応答して、ユーザのコンピュータによって内部で生成してもよい。

前述の実施形態は、ユーザが彼または彼女自身に対して行うセックス・プレーに関して説明した。実際には、センサ２８は、一人のユーザがパートナーとプレーするときに信号を生成するためにも、等しく非常に適している。何故なら、この場合も、ユーザが彼または彼女のパートナーとプレーする際、受信機２７からセンサ２８の距離が変動し、コンピュータ１３または１４は前述のように、変動する動き依存信号を用いることができるからである。いずれの場合でも、センサは、ユーザの身体部分の自由運動の間動き依存信号をコンピュータに入力するために、ユーザの身体部分に着けるように構成されている。パートナー間のセックス・プレーは、パートナーの各々に仮想現実画面を設け、彼または彼女の前額に装着して、ユーザの目にビデオを投射するようにすることによって増強することができる。仮想現実画面は、コンピュータに結合されており、これに供給される連続ビデオ・フレームを表示する。使用時には、各パートナーはセンサを身に着け、彼または彼女のそれぞれの画面上に表示するために異なるビデオを選択することができる。一人のパートナーが他方に対して行う行為は、それぞれのセンサが感知し、センサとそれぞれの送信機との間の距離が、それぞれの画面に供給する各ビデオのフレームをリアル・タイムで決定し、動きの速度が、連続フレームを表示する速度を決定する。

また、センサ２８は、手首装着デバイスを特に参照して説明したが、勿論、双方が自由に動くことができ（即ち、束縛されず）、セックス・プレーの関数として依存可能に変動するように、セックス・プレーの間動きやすい、適した身体部分であれば他のどこにでも取り付けてもよいことも認められよう。したがって、例えば、これをユーザの足首、または前額等に取り付けることもできる。

これまで、固定の受信機について言及してきたが、実際には、セックス・プレーの間にセンサと受信機との間に測定可能な変位があるのであれば、その必要はない。つまり、２人のパートナーの間におけるセックス・プレーを記述した前述の場面では、一方のパートナーがセンサを身に着け、他方が受信機を身に着けて、彼ら相互の刺激が二人の間に必要な変位を生じさせるようにすることができる。

センサ２８の詳細について説明していないのは、受信機２７からの距離にしたがって変動する信号を生成するのに適したセンサであればいずれを用いてもよいからである。実際には、発振器に結合されたワイヤのコイルを備え、腕時計型ケーシング内に収容された単純な電磁センサを用いると、特に良い結果が得られた。受信機２８は、センサ・コイルが送信する信号を検出するピックアップ・コイルを備えている。信号強度は、受信機２８におけるピックアップ・コイルからのセンサ・コイルの距離の関数として変動し、こうして距離の決定、またはその関数の計算が可能となる。しかしながら、他のセンサも、例えば、前述のHowardの米国特許第６，７４７，６３２号に記載されているような光ビームに基づいて用いることができる。この特許の内容は、ここで引用したことにより、本願にも含まれるものとする。

また、ある種の実施形態は、一例として説明したのであり、そして異なる実施形態間の相互関係の詳細な記載なく説明したことも記してしかるべきである。しかしながら、当業者には容易に明らかになるような仕方で、一実施形態の特徴を別の実施形態の特徴と組み合わせることができ、添付した特許請求の範囲は、このような組み合わせを包含することを意図している。

また、一部の好適な実施形態は、特に、コンピュータ・アクセス可能なムービー・シーケンスおよびその他のファイルを、インターネットを通じてダウンロードすることに関して説明したが、ファイルはＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤまたはその他のローカル・アクセス可能媒体上に限って格納してもよいことも記しておく。同様に、ムービー・シーケンスの１つ以上の区間に関する補助データを収容し、視聴者が、コンピュータに結合された本発明による器具を用いて、このような区間で相互作用できるコンピュータ読み取り可能ファイルに加えて、本発明は、その範囲の中に、ムービー・シーケンスを収容する媒体も包含する。

また、視聴者とムービーとの生の相互作用は、相互作用式にレンダリングすることができる前処理済みファイルを収容する、特別にフォーマットされた媒体を生産するようなＤＶＤの適応(adaptation)に関して特に説明したが、同様の原理は、他のフォーマットにも適用でき、疑いなく、本発明はＤＶＤのみに限定されるのではないことも記してしかるべきである。つまり、例えば、適したムービー・フォーマットであればいずれでも、インターネットを通じてダウンロードし、処理して、図７を参照して前述した仕方で補助ファイルを作成し、後に視聴者との相互作用を可能にすることができる。処理したファイルは、ＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤのようなコンピュータ読み取り可能媒体にコピーすることができる。あるいは、これらをインターネットを通じてユーザのコンピュータにダウンロードすることもできる。

最後に、本発明は、コンピュータ・プログラム製品および機械読み取り可能媒体によっても実施可能であり、ユーザから受信した触感依存信号にしたがって、所定の主題のユーザ・コンピュータ・アクセス可能なムービー・シーケンスを、コンピュータに表示させることができることは言うまでもない。コンピュータは、インターネットを経由してクライアント・コンピュータに結合されているウェブ・サーバとし、クライアント・コンピュータに画像をダウンロードして表示することができるが、先に記したように、クライアント・コンピュータは単体でもよく、そのコンピュータに限ったデータを読み取るように構成してもよい。

図１は、本発明によるシステムを機能的に示すブロック図である。 図２は、図１に図示したシステムと共に用いるコンピュータを機能的に示すブロック図である。 図３は、図１に示すシステムを用いたセックス・プレーの連続ステージの間における手首装着センサの使用を示す絵図である。 図４は、図１に示すシステムを用いたセックス・プレーの連続ステージの間における手首装着センサの使用を示す絵図である。 図５は、図１に図示したシステムを用いて触感フィードバックを与える方法に関連する主要な作用を示すフロー図である。 図６は、図１に図示したシステムを用いてオン・ライン・チャット・セッション中に触感フィードバックを与える方法に関連する主要な作用を示すフロー図である。 図７は、リプレーの間に生の相互作用を可能にするようにＤＶＤまたはその他のビデオ媒体をフォーマットする方法に関連する主要な作用を示すフロー図である。 図８は、図７にしたがってフォーマットしたＤＶＤまたはその他のビデオ媒体との生の相互作用のための方法に関連する主要な作用を示すフロー図である。 図９は、図１に示したシステムと共に用いる貫入センサの絵図である。 図１０は、図９に図示した貫入センサの平面図を示す絵図である。 図１１は、図９に図示した貫入センサの動作モードを示す模式図である。 図１２は、図９に図示した貫入センサ内において赤外線ビームと交差する物体の模式図である。 図１３は、図１に示したシステムと共に用いる、異なる種類の貫入センサの絵図である。

Claims (41)

1. セックス・プレー中にフィードバックを与えるためのコンピュータ実装方法であって、
   ユーザの身体部分の自由運動の間に動き依存信号をコンピュータに入力するために、前記身体部分に着けるセンサを用いるステップと、
   複数のコンピュータ・アクセス可能な色情的ムービー・シーケンスにアクセスするステップと、
   前記コンピュータに接続されている表示装置上に、前記動き依存信号にしたがって、前記色情的ムービー・シーケンスを連続したものを表示するステップと、
   を備えている、方法。
2. 請求項１記載の方法であって、更に、サウンド・トラックを前記ムービー・シーケンスの少なくとも１つと共に再生するように、前記少なくとも１つのムービー・シーケンスにサウンド・シーケンスを関連させるステップを含む、方法。
3. 請求項１または２記載の方法であって、更に、
   ユーザのそれぞれの生理的変数を表す補助信号を検知するステップと、
   前記検知した生理的変数の関数にしたがって、前記ムービー・シーケンスの１つを選択するステップと、
   を含む、方法。
4. 請求項１から３までのいずれか１項に記載の方法であって、更に、
   前記少なくとも１つのムービー・シーケンスの指定機能を表す作動信号を受信するステップと、
   前記作動信号によって、ハンド・ヘルド・セックス器具の補助的プロパティを制御するステップと、
   を含む、方法。
5. 請求項１から４までのいずれか１項に記載の方法において、連続する色情的ムービー・シーケンスを表示するステップは、
   少なくとも一区間が相互作用型視聴のために構成されるべきムービーが格納されているコンピュータ読み取り可能媒体にアクセスするステップと、
   相互作用型視聴のために１つ以上の区間を選択するステップと、
   前記ムービーの選択した各区間と関連があり、それと同期するそれぞれの静止画像を収容するコンピュータ読み取り可能ファイルにアクセスするステップと、
   連続する静止画像が前記触感依存信号のシーケンスにしたがって変動する少なくとも１つの特性を有するように、前記ムービーの選択した各区間と関連付けてそれぞれの静止画像を連続的に表示するステップと、
   を含む、方法。
6. 請求項５記載の方法において、前記少なくとも１つの特性は、前記静止画像を表示する速度であり、前記ユーザの身体部分の移動速度に依存する、方法。
7. 請求項１から４までのいずれか１項に記載の方法において、前記色情的ムービー・シーケンスは、生のムービー・シーケンスである、方法。
8. 請求項５または６記載の方法において、前記色情的ムービー・シーケンスは、生のムービー・シーケンスである、方法。
9. 請求項４記載の方法であって、更に、
   少なくとも１つの関係する画像の各々について、各々前記器具の異なる配向に関してコンピュータ・アクセス可能な少なくとも２つのムービー・シーケンスを格納するステップと、
   前記器具の配向を検出するステップと、
   前記器具の配向またはその配向のずれにしたがって、前記少なくとも２つのコンピュータ・アクセス可能なムービー・シーケンスの各１つを選択するステップと、
   を含む、方法。
10. 請求項１から９までのいずれか１項に記載の方法であって、
    前記ユーザから離れた場所において前記色情的ムービー・シーケンスを表示するステップと、
    前記色情的ムービー・シーケンスに基づいて、ユーザに刺激的フィードバック信号を伝達するステップと、
    を含む、方法。
11. 請求項１０記載の方法において、前記刺激的フィードバック信号は、オンライン「チャット」セッションにおいて、仮想的パートナーによって伝達される、方法。
12. 請求項１０記載の方法において、セックス・プレーの間、２人以上のパートナー間においてそれぞれの刺激的フィードバック信号が伝達される、方法。
13. 請求項１２記載の方法であって、
    前記パートナーの各々の視線内に、それぞれの表示装置を取り付けるステップと、
    少なくとも１つのセンサを前記パートナーのうち第１パートナーに取り付けるステップと、
    少なくとも１つの受信機を前記パートナーのうち第２パートナーに取り付けるステップと、
    を含み、セックス・プレーの間における相互刺激が、前記少なくとも１つのセンサと前記少なくとも１つの受信機との間で相互の変位を生ずるようにする、方法。
14. セックス・プレー中にフィードバックを与えるためのコンピュータ実装システムであって、
    複数のコンピュータ・アクセス可能な色情的ムービー・シーケンスを内部に格納してあるメモリに結合されたコンピュータと、
    ユーザの身体部分の自由運動の間に動き依存信号をコンピュータに入力するために、前記身体部分に着けるように構成されているセンサと、
    前記動き依存信号にしたがって、前記色情的ムービー・シーケンスを連続したものを表示するために前記コンピュータに接続されている表示装置と、
    を備えている、システム。
15. 請求項１４記載のシステムであって、更に、前記動き依存信号を受信し、対応する信号を前記コンピュータに入力するために、前記コンピュータに結合するように構成されている受信機を含む、システム。
16. 請求項１４または１５記載のシステムであって、ユーザのそれぞれの生理的変数を表す補助信号を測定するための補助センサを含み、これによって、前記測定した補助信号の関数にしたがって、前記ムービー・シーケンスが選択される、システム。
17. 請求項１４から１６までのいずれか１項に記載のシステムにおいて、
    前記ムービー・シーケンスの少なくとも１つと共にサウンド・トラックを再生するように、前記少なくとも１つのムービー・シーケンスにサウンド・シーケンスを関連させ、
    ラウドスピーカが、前記サウンド・シーケンスを発声させるため前記コンピュータに結合された、
    システム。
18. 請求項１４から１７までのいずれか１項に記載のシステムにおいて、
    関連する動作特性を制御するために少なくとも１つのアクチュエータを有するハンド・ヘルド・セックス器具に前記センサを結合し、
    前記コンピュータは、前記少なくとも１つのムービー・シーケンスに応答して、前記ハンド・ヘルド・セックス器具の動作特性を制御するために、前記少なくとも１つのムービー・シーケンスの指定した機能を表す、対応の作動信号を、前記少なくとも１つのアクチュエータに供給する、システム。
19. 請求項１８記載のシステムにおいて、
    前記色情的ムービー・シーケンスの各々について、前記メモリは、各々、前記器具の異なる配向に関する、少なくとも２つのコンピュータ・アクセス可能なムービー・シーケンスを格納し、
    前記器具の配向を検出するために、当該器具に少なくとも１つの動きセンサを結合し、
    前記コンピュータは、前記器具の配向またはその配向のずれに応答して、前記少なくとも２つのコンピュータ・アクセス可能なムービー・シーケンスのそれぞれを選択する、システム。
20. 請求項１４から１９までのいずれか１項に記載のシステムにおいて、前記メモリは、ＣＤ ＲＯＭまたはＤＶＤのような大容量記憶媒体である、システム。
21. 請求項１４から２０までのいずれか１項に記載のシステムにおいて、前記メモリを前記コンピュータにリモートに結合した、システム。
22. 請求項２１記載のシステムにおいて、インターネットを通じて前記コンピュータにアクセス可能なリモート・サーバに対し前記メモリを関連させた、システム。
23. 請求項２１または２２記載のシステムであって、更に、
    前記ユーザから離れた場所において、前記色情的ムービー・シーケンスを表示するリモート表示装置と、
    前記色情的ムービー・シーケンスに基づいて刺激的フィードバック信号をユーザに伝達するために、ユーザと前記場所との間にある通信チャネルと、
    を含む、システム。
24. 請求項２３記載のシステムにおいて、オンライン「チャット」セッションにおいて仮想的パートナーによって前記刺激的フィードバック信号が伝達される、システム。
25. 請求項２１または２２記載のシステムにおいて、それぞれの色情的ムービー・シーケンスを２人以上のパートナーの各々に表示させるために、セックス・プレーの間前記パートナーの間でそれぞれの刺激的フィードバック信号を伝達する、システム。
26. 請求項２５記載のシステムにおいて、請求項１５に従属する場合、
    各々、視線内において前記パートナーのそれぞれに取り付けるように構成されている２つ以上の表示装置と、
    前記パートナーのうち第１パートナーに装着した少なくとも１つのセンサと、前記パートナーのうち第２パートナーに装着した少なくとも１つの受信機とを含み、
    セックス・プレーの間における相互の刺激が、前記少なくとも１つのセンサと前記少なくとも１つの受信機との間に相互の変位を生じさせる、システム。
27. 請求項１４から２４までのいずれか１項に記載のシステムにおいて、前記コンピュータは、
    相互作用型視聴のために構成されるべき少なくとも１つの区間を有するムービーが格納されているコンピュータ読み取り可能媒体にアクセスし、
    相互作用型視聴のために１つ以上の区間を選択し、
    前記ムービーの選択した各区間と関連があり、それと同期するそれぞれの静止画像を収容するコンピュータ読み取り可能ファイルにアクセスし、
    連続する静止画像が前記動き依存信号のシーケンスにしたがって変動する少なくとも１つの特性を有するように、前記ムービーの選択した各区間と関連付けてそれぞれの静止画像を連続的に表示する、
    ように構成されている、システム。
28. 請求項５、６、および２７のいずれか１項と共に用いるコンピュータ読み取り可能媒体であって、
    ムービーのそれぞれの区間の静止画像の少なくとも１つのシリーズと、前記コンピュータが静止画像の各シリーズを前記ムービーのそれぞれの区間と関連付けることを可能にするデータとを収容する補助ファイルを含み、
    これによって、使用時に、前記静止画像のシリーズの１つを、前記ムービーのそれぞれの区間の代わりに表示可能とする、コンピュータ読み取り可能媒体。
29. 請求項２７または２８記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記色情的ムービー・シーケンスは、生のムービー・シーケンスである、コンピュータ読み取り可能媒体。
30. 請求項２８または２９記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記補助ファイルは、更に、サウンド・データを含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
31. 請求項２７または２８記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記メモリは、ＣＤ ＲＯＭまたはＤＶＤのような、大容量記憶媒体である、コンピュータ読み取り可能媒体。
32. 請求項１４から３１までのいずれか１項に記載のシステムにおいて、前記メモリを前記コンピュータにリモートに結合した、システム。
33. 請求項１８または１９記載のシステムにおいて、前記器具は、人の体の一部に似せた形状である、システム。
34. 請求項３３記載のシステムにおいて、前記器具は、外面に沿ってセンサを配置した、全体的に円筒形状の部材を含む、システム。
35. 請求項３３記載のシステムにおいて、前記器具は、内面に沿ってセンサを配置した可撓性の孔を含む、システム。
36. 請求項３５記載のシステムにおいて、前記孔は、その中に挿入される部材の全幅に依存して、半径方向の膨張および収縮が可能とする弾性材料で形成されている、システム。
37. 請求項３５記載のシステムにおいて、前記センサは、内部に挿入される部材の貫入深さを示すように、前記孔の長さに沿って配置されている、システム。
38. 男性が彼の陰茎を前記孔に挿入することによって、請求項３６記載のシステムを用いるための方法であって、
    前記陰茎の前記孔の内面に対する移動によって生成する圧力感応信号を生成するステップであって、前記圧力感応信号が、前記陰茎の幅の関数である大きさを有する、ステップと、
    前記圧力感応信号の大きさの関数である内容を有する生の色情的画像を表示するステップと、
    を備えている、方法。
39. 男性が彼の陰茎を前記孔に挿入することによって、請求項３７記載のシステムを用いるための方法であって、
    前記陰茎の前記孔の内面に対する移動によって生成する連続的な圧力感応信号を生成するステップであって、前記圧力感応信号が、前記陰茎の前記孔への増大する貫入を示す、ステップと、
    前記圧力感応信号の大きさの関数である内容を有する生の色情的画像を表示するステップと、
    を備えている、方法。
40. セックス・プレーの間にフィードバックを与える方法を実行するために、機械による実行が可能な命令のプログラムを有形的に具体化する、機械による読み取りが可能なコンピュータ実装プログラム記憶デバイスであって、前記方法が、
    ユーザの身体部分の自由運動の間に動き依存信号をコンピュータに入力するために、前記身体部分に着けるセンサを用い、
    複数のコンピュータ・アクセス可能な色情的ムービー・シーケンスにアクセスし、
    前記コンピュータに接続されている表示装置上に、前記動き依存信号にしたがって、前記色情的ムービー・シーケンスの連続したのもを表示する、
    ことを含む、コンピュータ実装プログラム記憶装置。
41. セックス・プレーの間にフィードバックを与えるために、コンピュータ読み取り可能プログラム・コードが具体化されているコンピュータ使用可能媒体を備えているコンピュータ実装可能コンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム製品が、
    前記コンピュータに、ユーザの身体部分に着けたセンサから入力動き依存信号を、前記身体部分の自由な運動の間に、前記コンピュータに受信させるコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
    複数のコンピュータ・アクセス可能な色情的ムービー・シーケンスに、前記コンピュータをアクセスさせるコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
    前記動き依存信号にしたがって、前記コンピュータに、当該コンピュータに接続されている表示装置上に前記色情的ムービー・シーケンスの連続的なものを表示させるコンピュータ読み取り可能プログラム・コードと、
    を備えている、コンピュータ実装可能コンピュータ・プログラム製品。

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