JP2008513677A - 移動シリンダ組立体の確実なシール - Google Patents
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Abstract
移動シリンダ組立体は、少なくとも1つのクランクに接続されたピストンを収容して係合するチャンバを有するエンドポート式可動シリンダを備える。静止筐体がシリンダを包囲し、シリンダチャンバと断続的に連通する少なくとも1つのポートを有する。ポートを有する1つまたは複数のシールが、筐体内にシリンダに隣接して位置決めされて漏れを最小化する。
【選択図】 図1
【選択図】 図1
Description
本願は、2004年9月16日に出願された米国仮特許出願第60/610,362号の優先権を主張するものであり、これを参照により本明細書に援用する。
本発明は、「Embraced Moving Cylinder and Methods of Using Same」という名称の国際出願番号PCT/US2004/008434号に記載の発明の適合に関する。この適合は、移動シリンダとそれを囲む筐体との間に意図的に封止しないギャップを、そのギャップに確実なシールを含めることによって導入することを含む。確実なシールの使用により、その出願の移動シリンダと包囲筐体との間の間隙の緊密さを、漏れをもたらすことなく低減することが可能になる。間隙が大きいほど、製造時に求められる精密さは低くなり、移動部の焼き付きというリスクを冒すことなく組立体内の温度変化により容易に適応することができる。確実なシールはまた、より高い圧力差を実現できるようにする。後者は、本発明の組立体を使用した内燃機関が機能するのに特に重要である。さらに、本発明の確実なシールはシリンダを冷却するさらなる手段を可能にする。
2つの基本的な種類のシールを開示する。すなわち、シリンダと筐体との間のギャップを繋ぐ弾性ライニング、ジャケット、またはコーティング、ならびにバネ力、圧力、および遠心力に関わるメカニカルシールである。
弾性材料を使用したシールは非常に一般的である。ほとんどの場合、これらは封止が必要な部品間に保持される「O」リングすなわちワッシャ形リングの形態である。時により弾性シール材料は、ガラスジャーの金属蓋に対して通常行われるように、一方の部品に接合される。
エンドポート式(end-ported)揺動シリンダのために本明細書において開示するメカニカルシールは、回転弁についての特許記録におけるシールのうちのいくつかと同様である。機関の機構は非常に異なるが、封止要件は回転弁機関の要件にかなり類似する。回転弁機関は一般に、円筒形または球形の弁を使用する。従来技術である国際出願番号PCT/US2004/008434号の最も基本的なシリンダ形状も同様に円筒形および球形である。成功する可能性の最も高いであろう回転弁のメカニカルシールと同様の手段を、先行出願のシリンダの封止に使用することができる。
回転弁に機械的に係合するシールは一般に3つの種類に分類することができる。最も単純なものはバネの作用によって係合するシールである。M.G.Chandlerに付与された米国特許第1,128,757号およびA.Molstadに付与された米国特許第1,363,894号は、このカテゴリに入るシールを提供している。より洗練されたものは、バネと軽く係合するが、高圧時にさらなる力で係合するシールである。F.R.Porterに付与された米国特許第1,671,254号、J.A.Anglada等に付与された米国特許第2,017,196号、C.W.P.Heylandt等に付与された米国特許第2,330,583号、George O.Smithに付与された米国特許第3,896,781号は、この種類のシールを使用する。最後に、もっとも成功する可能性の高いものは、バネに軽く係合し、圧力とより重く係合し、シールの周囲のピストン型リングがガス漏れに対するさらなる抑制を提供するシールである。この種類のシールは、H.C Blyeに付与された米国特許第1,181,974号、F.G.Frazierに付与された米国特許第1,672,564号、J.R.Jahn等に付与された米国特許第1,774,713号、J.Vander Elst等に付与された米国特許第1,977,025号、L.Montaltoに付与された米国特許第2,048,134号、J.L Bacotに付与された米国特許第2,725,043号、Asaka等に付与された米国特許第4,467,751号、George J.Coatesに付与された米国特許第4,976,232号、同第6,666,458号、同第6,718,933号、および同第6,880,511号において提供されている。本願に開示するメカニカルシールはこの後者の種類のものである。本願ではまた、使用されるリングの裏面に圧力を提供して、これらリングの封止力を増大させる代替の手段も開示する。他の手段が、Asakaの‘751号特許およびCoatesの‘933号特許において提供されている。
本発明の独自の特徴は、弾性シールおよびメカニカルシールを、固定筐体で囲まれたエンドポート式移動シリンダに適用することである。また独自なのは、このような組立体の特定の封止要件に対応するために提供される独自の手段である。
本発明の一目的は、ピストンがその行程の両終端で一瞬停止するときにピストンの流体潤滑が失われるのを防ぐ手段を提供することである。線形摺動シリンダの場合、線形移動それ自体を利用してシリンダバレルをスピンさせる、これを行う手段が提供される。このシリンダバレルのスピンによって生じる可能性のある摩耗は、1920年代から1940年代のスリーブ弁機関で認められていた摩耗よりも少ない。Dardalisに付与された米国特許第6,289,872号には、耐久性を目標とした、シリンダスリーブを従来の機関で回転させる異なる手段が開示されている。
したがって、本発明の目的は、概して固定の筐体またはフレームによって囲まれたエンドポート式シリンダを有する組立体を封止する方法を提供することである。
本発明の別の目的は、本発明によるシールを有する移動シリンダ組立体を冷却する方法を提供することである。本発明の別の目的は、摩耗を低減するように、本発明のシリンダ/シール組立体のうちの一方のシリンダをスピンさせる方法を提供することである。本発明の別の目的は、内燃機関に使用するためのシリンダ/シール組立体を提供することである。
本発明の別の目的は、より効率的な組立体間での流通を実現した、内燃機関に使用するためのシリンダ/シール組立体を提供することである。
本発明のこれらおよび他の目的は、1つまたは複数のクランク軸に直結されたピストンを収容して係合するチャンバを画定するシリンダを提供する、以下に開示する好ましい実施形態において実現される。シリンダは、ピストンとの往復揺動または摺動移動に適合され、少なくとも1つの開口を有する。筐体がシリンダを包囲し、シリンダ開口と断続的に連通する少なくとも1つのポートを有し、シールが筐体内に、シリンダに隣接して位置決めされて漏れを最小にする。
本発明の好ましい一実施形態によれば、移動シリンダと固定筐体とのシール界面は円筒形である。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、移動シリンダと固定筐体とのシール界面は平坦である。
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、シール界面は球形である。
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、シール界面は、概して固定の筐体によって包囲された移動シリンダに弾性ジャケットまたはコーティングを使用して実現される。
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、シールは、移動シリンダを包囲する筐体またはフレームに弾性ライニングまたはコーティングを使用して実現される。
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、シール界面は、筐体またはフレームに押し付けられる、移動シリンダの端部のメカニカルシールによって実現される。
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、シールは、筐体またはフレームが包囲するシリンダに押し付けられる、筐体またはフレーム内のメカニカルシールによって実現される。
本発明のさらに別の好ましい実施形態によれば、シールは、筐体またはフレームが包囲する移動シリンダの端部で別のメカニカルシールに押し付けられる、筐体またはフレーム内のメカニカルシールによって実現される。
本発明による確実なシールを組み込んだシリンダ組立体を図1に示し、全体的に参照番号10で示す。シリンダ組立体10は、包囲筐体12内側に開口端シリンダ11を備え、筐体12は封止容器としても機能する。本願を通じて使用される「シリンダ」という用語は、ピストンが移動するチャンバを有する固体物体を概して指し、特定のいずれの形状にも限定されるものではない。
筐体12は好ましくは、2つの入口ポート13、14、2つの出口ポート15、16、およびスロット23を画定し、図2Cに示すように、スロット23に、クランク18に接続されたピストンロッド17を通して、ピストンロッド17が揺動移動できるようにする。
シリンダ組立体10は、シリンダ11と包囲筐体12との間の封止されないギャップを繋ぐ弾性ライニングを含む確実なシール21を有する。シール21のライニングはギャップを完全に埋めてもよく、または漏れが発生し得る部分のみを埋めてもよい。図1は、組立体ポート13、14、15、16付近およびシリンダ11の開口端付近に使用されているシールライニング21を示す。シールライニング21は好ましくは、組立体10に求められる温度変化および圧力差に対して有効なシールを保持するのに十分な弾性を有する。ライニング21はまた、組立体10の動作が過度に妨げられないような十分に低い摩擦を移動シリンダに対して有するべきである。多くの用途では、テフロン(登録商標)ベースのライニングを使用することができる。テフロン(登録商標)ベースのライニングは、非常に平滑で研磨されたシリンダと併せて使用することができる。
シリンダ11を囲む筐体12に接合された、または取り付けられた静止シールライニング21に対する関連の代替は、シリンダ11の外側に接合または取り付けられた弾性シールジャケットまたはコーティングを有することである。ライニングと同様に、ジャケットは、シリンダ11のすべての位置についてシリンダ端部および筐体ポート13、14、15、16を完全に封止してもよく、またはただ十分なだけ封止してもよい。この場合、ジャケットが押し付けられる筐体12の内側は平滑で研磨したものであることができる。この代替は、組立体10の移動部に質量を付加するため、一般的にあまり好ましくない。
最も単純な組立体10のシリンダ11を図2Aに斜視図で示し、図2Bではクランク18から見たところを示す。シリンダ11は、ピストンロッド17が摺動するクランク側の端部での図2Bに示す位置合わせバンド19を除き両端が開いている。バンド19は、シリンダ11のバレルを、ピストンロッド17がクランク18と共に動くときにピストンロッド17に沿った状態に保つとともに、図2Cに示すように、ピストンロッド17が通って動かなければならない筐体12のスロット23を封止する役割を果たす。図2Aおよび図2Bは、ベアリングを使用するためにトラニオン24を有するシリンダ11を示す。クランク18が回転すると、シリンダ11は時計回り方向および逆時計回り方向に交互に回転して、シリンダ11のチャンバを交互に三日月形の吸入ポートおよび排気ポート13、14、15、16に露出させる。この組立体10の動作は、ピストンの各移動方向が、クランクピンがクランク中心の上にあるか、それとも下にあるかに一致することを利用している。これは、シリンダ11自体が適切なときに適切なポート13、14、15、16を開閉するように、一体になったピストンヘッド31およびロッド17の移動に併せてシリンダ11を回転させる。
図3Bおよび図3Aは、ピストンヘッド31がクランク18に最も近くにあるときとクランク18から最も離れているとき(ピストン17の方向転換点に一致する)の、クランク側ポート13、15および反対側のポート14、16のそれぞれを、シリンダ11のバレルからの視点で示す。これらピストン位置でのシリンダ11のバレルの輪郭は、図3Aおよび図3Bでは部分的に破線で示される。クランク側のポート13、15は、位置合わせバンド19の周囲で分断されて示される。図2Bに示すように、位置合わせバンド19の、ピストンロッド穴30の周囲の部分は、強度のために大きくし、ピストンロッド17の周囲にシールを提供することができる。組立体10のピストンロッド17の周囲のシールは、従来の蒸気機関のピストンロッドの周囲に使用されるシールと同様であってよい。
図4は、ピストンおよび本発明によるシール組立体を示す。ピストンロッド穴30はプラグ35および位置合わせバンド19を貫通し、プラグ35および位置合わせバンド19は共に、好ましくはネジ山と共にピストンロッド17の周囲に、シールリング41を配置することができるキャビティを形成する。シールリング41は弾性材料で作ってもよく、または内側に圧するように製造すべきであることを除き、従来のピストン型リングと同様であってよい。好ましくは、図4に破線で示す通路38が設けられて、シリンダ11からの高圧がリング41の裏面に達せられるようにし、それによって圧力が高いときに、リング41がより大きな圧力でロッド17に係合できるようにする。
プラグ35はロッド17の焼き付きに対してより耐性のある材料で作ることができ、揺動運動をシリンダ11により効率的に伝達するようにロッド17の周囲により密な間隙を有することができる。
図5Aおよび図5Bに示すように、位置合わせバンド19’の部分またはすべては、シリンダ11’の外球の外部にあってよい。この場合、位置合わせバンド19’は筐体の受け溝に嵌合する。ロッド穴30’の周囲のバンド19’のいずれの拡大もシリンダ11’の球の内側に留まるようにすることの利点は、バンド19’の外部部分を、筐体受け溝に均等かつ密に嵌合するように均一の幅で作ることが可能なことである。ロッド穴30’から離れて、バンド19は特に広い幅を有する必要はないが、ピストンロッド17’が通って動く筐体のスロットを封止するのに十分に広い幅を有さなければならない。バンド19が狭いほど、クランク側のポーティングのためのスペースが広くなる。
図6Aおよび図6Bは、位置合わせバンド19がシリンダ球11の完全に内側にあるシリンダ11および相手方ピストンヘッド31の斜視図を示す。位置合わせバンド19の構成に関わりなく、バンド19のシリンダ球11内の部分は、図6Bに示すピストンヘッド31のクランク上の受け溝32に嵌合するように作ることができる。ピストンロッド穴30の周囲のバンド19の内側に取り付けられるプラグ35のドームが、ポケット33に嵌合することができる。クランク側ピストンヘッド31をシリンダ球11内のバンド19の任意の部分に合わせることにより、ピストン行程の端でのデッドスペースを大方なくすことができる。
弾性ライニングシール61を有する代替のシリンダ組立体50を図7A〜図7Eに示す。シリンダ組立体50は、包囲筐体52内側にシリンダ51を備える。シリンダ51の両端は、おおよそ矩形の開口57、58を除き閉じており、開口57、58は、筐体の2対のおおよそ同様の形状のポート53、54、および55、56と交互に並ぶ。図7Aでは、簡単にするため、また形状を目立たせるために、ピストンヘッド71は断面に示されていない。シリンダ51の両端の開口57、58の位置を、図7Aに破線で示す。より大きな規模では、組立体50は製造がより容易であるとともに、より軽量である。組立を容易にするには、シリンダ51を2つ以上のパーツで作ることが必要になり得る。
圧力差がより高い場合、単純な弾性ライニングまたはジャケットは有効性の低いシールである可能性が高い。高圧の漏れを制限するのに十分な、ライニングによるシリンダに対する圧力、またはジャケットによる筐体に対する圧力が、或るポイントで過度にシリンダの移動を妨げ始めるようになり得る。組立体の性質は、高封止圧を小接触面積にわたって提供する封止に特に役立つものではない。これは、シリンダ端部のみならず、ポート、特に最高圧ポートも封止された状態に保たなければならないためである。非常に高い圧力を拘束しなければならない場合、圧力の高い大きな力に関わる封止構成ほど、成功する可能性が高い。この場合、高封止圧は組立体10の動作に対してだらだらと常に長引かず、最も必要なときにのみ機能する。蒸気機関でのように高圧が常に保たれる場合であっても、シールを圧力により作動する手段にさせると、封止力は圧力によって決まり、製造、摩耗、または組立体パーツの温度変化によるわずかな間隙のばらつきによる影響を受けない。
図8は、図2〜図6の組立体10が、圧力作動するメカニカル(または非弾性)シール81、91を筐体112およびシリンダ111のそれぞれに備えるように変更された別の代替の組立体100を示す。高圧ポート113、114を囲み、ポート113、114、115、116のいずれもアクティブではないニュートラルポイントでシリンダバレル端部をカバーするすべての筐体エリアを含む筐体112の部分は、シリンダ111にきつく押し付けることができるように可動にされる。高圧が筐体112の可動部と固定部との間の間隙に入るようにして、可動部、筐体シール81をシリンダ111に押し付ける。シリンダ111への接触は、圧力が低い場合であってもバネ82によって保たれる。図8に示すように、クランク側筐体シール81は波形リングの形態のバネ82を備えることができる。このような波形バネ82の斜視図を図9Aに示す。別の方法として、図9Bに示すような「V」字形の断面を有するバネリング86を使用してもよい。
図8に示すように、コイルバネ82が位置合わせピン83を非クランク側筐体シール81の裏面に押し付ける。ピン83は筐体112の穴96に位置決めされ、そのシールの両側を筐体112の整合する両側と位置合わせした状態を保つように機能する。ピン83はまた、シール81のポート95が筐体112のポート114と位置合わせされないようなシール81の回転を防ぐようにも機能する。シール81および筐体112を通るポート95の位置を破線で示す。高圧は、シール81の両側にある1つまたは複数の溝に嵌合するとともに、シール81が嵌合する固定筐体112のポケットの側に押し付けられる1つまたは複数のピストン型リング84により、シール81の両側によってシリンダ111と筐体112との間のギャップに漏れないようにされる。組立体100のクランク端での筐体シール81の場合、シール81は、シール81のパイプ様延長部85の周囲に1つまたは複数の追加リング84を有して、シール81の周囲のクランク118のスペースへの漏れを防ぐ。クランク端筐体シール81は、ピストンロッド117の前後運動により、および2つのリングまたはリングセット84が同じ中心を共有しないことにより筐体112のポケット内で回転しないようにされる。クランク端筐体シール81は、ピストンロッド117を通すスロット80を有する。
組立体100の中心から見たシールの正面図を、非クランク側およびクランク側のそれぞれについて図10Aおよび図10Bに示す。高圧ポート95はシール81を貫通し、その間、低圧ポート115、116は筐体112の固定部にある。低圧ポート115、116の位置および「上死点」および「下死点」でのシリンダ111のバレルの位置を、図10Aおよび図10Bにおいて破線で示す。これらシール81の裏面の正面図を図11Aおよび図11Bに示す。
筐体シール81の他に、万が一、シリンダ111内の圧力が筐体シール81の背後のキャビティ内の圧力に近づくか、またはその圧力を超えた場合に、封止力を保つように機能するのはシリンダ端部シール91である。後者の状況は、組立体100が気体の圧縮に使用された場合に発生する可能性がある。これらシリンダ端部シール91は、シリンダ111のバレルに開いた間隙スペース分、シリンダ111から離間される。別のピストン型リング84のセットが、これら間隙スペースをシリンダ筐体ギャップから離間する。シリンダ111内の高圧は、シリンダ端部シール91を筐体シール81に強制的に押し付けることができる。シリンダ100内の圧力が低い場合、2種類のシール間の接触は、図9Aに示す種類の追加の波形リングバネ82によって部分的に保つことができる。
クランク端シリンダシール91は特に複雑である。図8に示すようにピストンヘッド131の下側の溝に嵌合する位置合わせバンド119を組み込まなければならない。位置合わせバンド119の上部に、ピストンロッドシール141およびプラグ135が嵌合しなければならない。位置合わせバンド119はピストンロッド117のスロット180を封止しなければならないため、シリンダ端部シール91は回転してはならない。これは、図8に示すように、クランク端シリンダシール91の穴に嵌合する、シリンダ111のピン93によって実現することができる。
図12Aおよび図12Bに示すように、ピストン型リング84の筐体シール81の両側の溝88は、高圧をリング84の裏面に出して固定筐体112へのリング84の押し付けを増大させるために、高圧側に切り欠かれた等間隔のノッチ187を有することができる。筐体112は、シール81が間隙スペースを完全に閉じてしまわないように、適宜配置されたバンプ89を有することもできる。このようなバンプ89を図12Bでは破線で示す。シリンダ111は、圧力をリング84の裏面に出すノッチ87およびシリンダ111とシリンダ端部シール91との間の間隙スペースが開いていることを保証するバンプ89を有することもできる。間隙スペースでのバンプ89を自由に使用して、依然として間隙スペース99を流れに対して開いた状態を保ちながら、高圧によって押される表面積を大幅に失うことなく、間隙スペース99の量を最小化することができる。
メカニカルシールは、炭素、グラファイト、またはセラミック繊維等の複合物で作られ、硬い表面に押し付けられる面を有することができる。この組立体100は互いに面するメカニカルシールを有するため、一方のシール面がこのような或る複合物からなり、他方の面が相性のいい硬質材料からなることが好ましい。本願の発明はシールの仕組みを含むが、シールに適した材料は特定の組立体の必要用途に応じて様々であり得ることに留意されたい。
図8〜図12のシリンダ/メカニカルシール組立体100が図1〜図6に提示した組立体10の単純な全体形状を保持するが、個々のパーツ、上述したように特にクランク端シリンダシール91はかなり複雑であることも注目に値する。別の欠点は、シリンダ111とシリンダ端部シール91との間の間隙スペースの部分のみが、これらシールを筐体シール81に押し付けるものであることである。これら間隙スペース量の残りは「無駄」になる。さらなる短所は、筐体シール81の背後の高圧の働きが、高圧が一度シリンダチャンバ111aに入り、それによって筐体シール81の両側に存在するようになると部分的に無になることである。上述したように、これは、高圧が圧縮等によりシリンダチャンバ111a内で大きくなる場合にはさらに問題になる。筐体シール81の両面に高圧が存在すると、シリンダチャンバ111aの内側に露出する表面積よりも大きなシール81の背後の表面積だけが、求められる方向での正味押し付けを提供する。
図7の組立体により似たメカニカルシールを有する組立体が一般に好まれる。このような組立体の断面を図13に示し、全体を参照番号150で示す。ここで、シリンダ端部はメカニカルシール161a、161bである。端部シール161a、161bを超えてのシリンダ151のチャンバ151aからの漏れは、シリンダバレル151の外側の溝に係合し、シール161a、161bのエッジ内側の円筒形表面に押し付けられる1つまたは複数のピストン型リング184によって回避される。これらシリンダ端部シール161a、161bは、筐体152のポケットに嵌合する筐体シール181a、181bに押し付けられる。シリンダ端部シール161a、161bは、シリンダ端部シール161a、161bの外側エッジの整合するノッチに嵌合するシリンダバレル151のピン183により、シリンダバレル151の回りを回転しないようにされる。これは、シール161a、161bの回転を防ぐ1つの手段である。
使用される手段に関わりなく、間隙は、揺動運動がこのような手段によりシール161bからシリンダ151に伝わるように(ピストン型リング184にこの機能を行わせるのではなく)設計することができる。筐体シール181a、181bは、それぞれの筐体ポケットでの左右の移動を、ピストン型リング184によってではなく同様の手段で制限することもできる。
シリンダバレル151とシリンダ端部シール161a、161bとの間には、端部シール161a、161bを筐体シール181a、181bに押し付ける波形バネ182がある。シール161a、161bのポート162、163の位置および筐体152のポート153、154の位置を図13に破線で示す。また、シール181bの形状およびクランク端筐体シール181bのポート153、155の位置を曖昧にしないように、ピストンロッド157が摺動するスロット180は図13に示さない。スロット180の位置は図15Bおよび図16Bに示される。筐体シール181a、181bは両方とも、2セットのピストン型リング184を示す。一方のセットは間隙スペースをシリンダ151と筐体152との間のスペースから封止する。他方のセットのリング184は、間隙スペースを低圧ポートまたはマニフォルドから、またはクランク端ではクランク室またはクランクエリアから封止する。低圧クランク端ポーティング155は、クランク室を通して、または図17に示すようにさらなるシールを有するさらなる中間「管」を通して行うことができる。
シリンダ端部シール161a、161bの面の正面図を図14Aおよび図14Bに示す。シリンダ端部シール161a、161bに押し付けられる筐体シール181a、181bの面の正面図を、図15Aおよび図15Bに示す。筐体シール181a、181bの裏面の斜視図を図16Aおよび図16Bに示す。ピストン型リング184を保持するための溝の位置を参照番号188で示す。図15A、図15B、図16A、および図16Bでの矢印は、高圧がシリンダ/シール組立体150に外側から、従来の蒸気機関でのように入る場合に筐体シール181a、181bのポート153〜156を通る流れの方法を示す。仮に組立体150がコンプレッサに使用される場合には、流れる方向は逆になる。高圧フローは、筐体シール181a、181bのパイプ様延長部の外側186からシリンダ151に入る。低圧フローは、パイプ様延長部の内側185を取ってシリンダ151を出る。クランク端筐体シール181bは、その筐体シール181bのスロット180でのピストンンロッド157の左右の移動によってポケット内で回転しないようにされる。非クランク端筐体シール181aは、図17に示すピン183およびノッチによって回転しないようにすることができる。バネは図13において筐体シール181a、181bに示されないが、必要であれば追加することができる。クランク158が回転すると、シリンダ端部シール161aのポート163およびシリンダ端部シール161bのポート162が、筐体シール181b、181aの高圧ポート153、154および低圧ポート155、156に交互に露出する。シリンダ端部シール161a、161bの面は、図14Aおよび図14Bには円形で示されるが、任意の適した形状であってよい。たとえば、シリンダ端部シール161a、161bの面は、前後移動の方向でより広く、筐体シール181a、181bのポート153〜156の周囲により大きな封止表面を提供することができる。しかし、図15Aおよび図15Bに示す筐体シール181a、181bの面は、ピストン型リング184がそれぞれの周縁の封止に使用される限り円形であるべきである。
高圧がシリンダ151内に存在する場合、その高圧はシリンダ端部シール161a、161bを直接、所望の方向に最大面積で、また無駄になる間隙スペースがほぼない状態で押す。さらに、筐体152と筐体シール181a、181bとの間の間隙スペース内の高圧力は、シール181a、181bの他方の面で作用しているシリンダチャンバ151a内の高圧によってわずかに相殺される。
この組立体150は、図8の組立体100と異なり、筐体152とシリンダ151との間の空間で働く流れはない。したがって、そのスペースを別の目的で使用することが容易である。図13は、シリンダバレル151を能動的に冷却するために使用されるそのスペースを示す。冷却フィン173がシリンダバレル151の両側に追加されて示される。シリンダバレル151の回転揺動は、従来の手持ちファンを使用する場合のようにフィン173に空気または他の冷媒を外部に向けて送る。筐体152の開口172が、その空気を外部に向けて流せるようにする。冷却補給空気を、組立体150の枢軸点およびトラニオン164のより近くにある開口174に通すことができる。このような補給開口174を図13では破線で示す。RPMのより高い用途では、より短い冷却フィン173が好ましいであろう。この冷却機構は図7の組立体50でも上手く働くことに留意されたい。液体冷媒を使用してもよい。しかし、シリンダ151の前後回転に抵抗が付与される可能性があるため、シリンダ151が液体冷媒に浸からないことが好ましい。冷媒は、トラニオン164付近に小量ずつ流れるか、または噴霧されてから、「遠心」力によりシリンダ151により振り落とされた後、再び冷却される。このような冷却手段は、同じ噴霧された冷媒を、封止界面、シリンダのトラニオン164を囲むベアリング165、およびクランク158の潤滑剤として使用することも可能である。このような場合、クランク室からの潤滑剤は、ピストンロッド157に入り、ピストンヘッドから出て2つのピストンリング184の間に入ることによってシリンダバレル151aに運ぶことができる。図13および図17は、ピストンヘッドを囲む単一のみのピストンリング184を示す。
図17は、ピストンロッド157の軸に沿って90度回転した図13の組立体150を示す。ピストン157は、図13での位置から180度回転したクランク158と共に示される。この位置は、クランク室またはクランクエリアから離れてクランク端に低圧ポートを設ける可能性を示すのを助ける。
図17は、クランク端筐体シール181bの裏面を通るが、ピストン157が移動しなければならないスロット180を遮らないポートを示す。「D」字形の封止リング191が、波形バネ182により筐体152から筐体シール181bに押し付けられて示される。ここでは、波形バネ182も「D」字形を有する。これら「D」リングが押し付けられる筐体シール181aの「D」字形表面は、図16Bの筐体シールの斜視図に示される。「D」リングシール191は、シール191が筐体シール181bの表面に対して均等な押し付けを行えるように、剛性である必要があるか、または別個または一体の剛性裏当てを有する必要がある。波形バネ182の代替として、図9Bに示すような「V」断面を有する「D」字形バネを使用してもよい。
図17は、クランク158をシリンダ組立体150に最も近い状態で示して、その端部での間隙要件を示す。図17での間隙は最小で示される。図13の組立体150のポートに一致するクランク位置は実際には、図17に示す間隙よりも大きな間隙を有する。シリンダ151の回転移動が大きく、したがって潜在的なポートが大きいほど、クランク158はシリンダ組立体150に近くある必要がある。より小型かつより単純な組立体は、すべての低圧ポートをクランク室またはクランクエリアを通して直接行うことができる。
この組立体150の非クランク端に対する代替のポート方式を図18Aおよび図18Bに示す。ここで、低圧フローがポートされる筐体シール181aのパイプ様延長部が、本体に対して偏心する。ポート154、156は略三日月形である。アクティブポート154、156の間の筐体シール181aの部分は、シリンダ端部シール161aのポート163に整合する。図18Bは、潜在的にアクティブな部分を超えて大きくして、質量を付加するが強度を殆ど付加しないシール181aの部分をなくした低圧ポート154を示す。他方のポート方式でのように、シリンダ端部シール161aの前後移動により、シリンダ端部シールポート163が筐体シール181aの高圧ポート154および低圧ポート156に交互に露出する。この方式は、高圧ポーティングをシリンダ組立体150の中心にいくらかより近くで行えるようにする。これは、いくつかの用途、特に圧縮ガスがシリンダ組立体間で渡される内燃機関において有利であり得る。
シリンダ組立体150のメカニカルシール161a、161bが圧力を使用して、圧力が高いときに封止面をより強力に共に押し付けることを示した。非公式に遠心力と呼ぶ別の力が断続的に働いてシールを共に押し付ける。シリンダ端部シール161a、161bは、組立体150の中心枢軸点を中心に前後に回転する。回転中、シリンダ端部シール161a、161bは筐体シール181a、181bに押し付けられる。最高速度の回転は、方向転換点間の中点で発生する。これら中点は、ピストンロッド157が最大限および最小限であり、方向を転換しているときに発生する。これらと同じポイントは、シリンダ端部シール161a、161bが筐体シール181a、181bの一方のポートが開き、他方のポートが開くまでの一瞬にも発生する。この追加の封止力により、高RPM用途でのシール161a、161b、181a、181bに耐摩耗性のより高い材料を使用することが必要になり得る。
いくつかの用途では、筐体シール181a、181bまたはかシリンダ端部シール161a、161bのいずれかを省いてよい。たとえば、仮に組立体150がコンプレッサまたはポンプに使用された場合、筐体シール181a、181bをなくしてよい。シリンダ端部シール161a、161bは、気体または液体が筐体152の固定出口ポートを通して押し出される間、圧縮またはポンピング行程中に筐体152内側に力で押し付けることができる。その行程が完了すると、出口ポートの逆止め弁が、吸入行程中にシリンダ内の圧力が下がる間にそのポートからの漏れを阻止する。蒸気機関または他の外燃機関では、シリンダ端部シール161a、161bを省いてよく、図7に示すような固体端部を有するシリンダを使用してよい。シールの一方が省かれる場合、シリンダ151と筐体152との間のスペースは、吸入または排気から有効に封止されないかもしれない。このため、図13に示すようにそのスペースをシリンダ151の冷却に使用することができない場合がある。
図13〜図17に示す組立体150のシリンダ151は、比較的軽量である。これは、速度および方向の変更を経てシリンダ151を加速する際に必ず使用されるエネルギーを最小化するのを助ける。しかし、使用されるエネルギーは必ずしもシステムからなくなるわけではない。そのエネルギーを蓄えて再利用する潜在的な手段がある。おそらく最も単純なのは、従来の機械式時計のひげぜんまいと同様のバネを使用して、シリンダ151の回転揺動の保持を助けることである。組立体が限られたRPM範囲で使用される場合、このバネを、回転運動量を最良に蓄えて復元するように「調整」することができる。より複雑な可変バネを、より広いRPM範囲を有する組立体に使用してもよい。このようなエネルギーを蓄えて復元する空気手段またはさらには電磁手段も可能である。このような手段により、本発明のシリンダ組立体を使用して、従来の弁列を使用する組立体と比較した場合に大幅な省エネを実現することができる。
図13〜図18に示すシール161a、161b、181a、181bは、図19A〜図19Dに示すように、線形摺動シリンダ組立体200で使用するように適合することができる。シリンダ組立体200は、ピストンヘッド231および共に回転する2つのクランク218、218’に接続されたロッド217を有する。クランク218、218’は、歯車207であって、図20では2つのクランク218、218’に取り付けられて示される2つの他の歯車208、209と係合する歯車207によって共に回転するようにすることができる。図13に類似する図19Aは、このような機構のシール261b、261b’、281b、281b’を示す。ピストンロッド217はシリンダ201の両端から延出して、2つのクランク218、218’に接続する。シリンダの両端の筐体シール281b、281b’は、ピストンロッド217が図16Bに示すように上下に摺動するスロットを有する。その他で、この組立体200のシールと図13〜図18に示すシールとの違いは、封止面が球形ではなく平坦なことである。ピストンロッドスロット230は、ポートを隠さないように図19Aに示されない。
図20は、2つのクランク218、218’を逆方向に回転する単一の歯車207にどのように接続することができるかを示す。このような歯車207は自然の動力取り出し点である。図20は、動力取り出し歯車207が2つのクランク218、218’と同じ回転速度を共有していることを示す。別の方法として、より高速またはより低速を有するように適合させることが可能である。図19Aは、クランク218、218’が最右「死点(または転換)」位置にあるシリンダ組立体200を示す。図19Bは、クランク218、218’が上「活性(active)」中央位置にある組立体200を示す。図19Cは、クランク218、218’が最左「死点(dead)」位置にある組立体200を示す。図19Dは、クランク218、218’が下「活性」中央位置にある組立体200を示す。図21Aは、一方のシリンダ端部シール261bの面を示す。シリンダ端部シール261bの面上のポート262は、好ましくは矩形である。シリンダ201が上下に摺動するとき、これらポート262は、筐体281bの面の上下の矩形ポート255、253と位置合わせされ、これを図21Bに示す。他方のシリンダ端部シール261b’の面上のポートも同様であり、他方の筐体シール281b’のポート253’、255’と併せて同じように機能する。
筐体シール281b、281b’の裏面は、パイプ様延長部の周囲のシール281b、281b’の裏面が平坦であることを除き、図16Bに示すものと同様である。図21Aは、シリンダ側から筐体シール281aに面する側への通路に輪郭269を有するシリンダ端部シール261bのポート262を示す。シリンダ側のポート262は、シリンダバレル201の壁に隣接して、またロッド封止リング241およびプラグ235の周囲で湾曲して、これらポート262の面積を最大化する。ロッド封止組立体の周囲の269で示す湾曲を破線で示す。図21Aは、シリンダ端部シール261bの回転を防ぐように機能するロッド227を上下に摺動するシリンダシール261bも示す。筐体シール281b、281b’は、スロット230でのピストンロッド217の上下移動により、任意のこのような手段なしで回転しないようにされる。図21Cは、図21Aのシリンダ端部シール261bの平面図である。図21Dおよび図21Eは、ピストンロッドリングシール241を囲むプラグ235の上面図および底面図をそれぞれ示す。図21C〜図21Fにおいて、プラグ235のエッジおよびリング241のキャビティの下に示されるチャネル236は、リング241の裏面に高圧をかけられるようにする。図21Fは、サイドエッジチャネル236の1つを通る図21C〜図21Eのプラグ235の拡大断面図を示す。
図19A〜図19Dに示す組立体200さらなる改良に特に適する。線形摺動シリンダ201は、図22に示すように、ラック222のシリンダ係合歯221の外側に歯211を有することにより、摺動中にスピンするようにすることができる。これは流体潤滑が失われることを防ぎ、ピストンヘッド231が行程の終わりに達し、方向を変えながら一瞬停止するときに、結果として金属と金属との接触に繋がる。この特徴は、ピストンヘッド231が停止中であり方向転換中であるのと同時に最大速度でシリンダ201をスピンさせる。シリンダ201は、スピンヘッド231が最大速度でシリンダ201を通って移動しているときにスピンを停止し、スピン方向を変える。これはより良好な耐摩耗性機関を提供する。
本発明のシリンダ組立体を内燃機関にどのように使用することができるかについての説明を、図23を参照しながら行うことができる。図23は1対のシリンダ151、151’を備える組立体250を示し、一方のシリンダ151は吸入および圧縮を行うために使用され、他方のシリンダ151’はクランク軸の時計方向移動と共に動力および排気を行うために使用される。第1のシリンダ151は、ピストンヘッド171の上側で吸入を行い、下側で圧縮を行う下降行程の中央に示される。第2のシリンダ151’は、上側での動力行程と下側での排気行程の中央に示される。4行程機関の4つすべての行程が表される位置で行われている。これは、4行程のそれぞれが異なるシリンダで実現されている4気筒機関と同等である。これは、ピストンヘッド171、171’の両側の容積が、旧式の蒸気機関でのように作業容積であるため、2つのシリンダ151、151’で可能である。
クランク軸の回転継続に伴い、ピストン157、157’は方向を転換する。ピストン157、157’の上昇移動に伴い、第1のシリンダ151はピストンヘッド171の上側で圧縮を行い、下側で吸入を行っている。第2のシリンダ151’は、ピストンヘッド171’の上側に排気を有し、下側に動力を有する。
吸入行程が第1のシリンダ151のピストンヘッド171の各側で完了した後、シリンダ端部シール161a、161bの回転により、適当な筐体シール181a、181bの吸入ポート155、156が閉じられ、そのシリンダ端部ポート162、163が適当な筐体シール181a、181bの圧縮排気ポート153、154に開かれる。たとえば、下側圧縮行程中、圧縮ガスが第1のシリンダ151から、第2のシリンダ151’の適当な筐体シール181b’の高圧ポート153’を備えた点火チャンバ194’への通路174に押し込まれる。これが行われている間、高圧ポート153’は第2のシリンダ151’から封止され、このとき、関連する作業容積は排気に関わっている。下側圧縮行程が第1のシリンダ151で完了すると、圧縮排気ポート153がシリンダ端部シール161bの回転によって閉じられる。そのポート153が第1のシリンダ151で閉じられるのと同時に、第2のシリンダ151’の端部シールポート162’が点火チャンバ194’に露出する。この露出は、第2のシリンダ151’での下側動力段階を開始させる。動力行程の終わりに、第2のシリンダの端部シールポート162’が点火チャンバ194’に対して閉じ、次いで排気行程に向けて低圧ポート155’に対して開く。燃焼が、スパークにより、または燃料の高圧縮空気中への噴射により点火チャンバ194’のポイント196’で開始する。同様の点火を、上側点火チャンバ195’について参照番号197’で示す。
シリンダ151、151’の下側での吸入および排気は、図17に示すような別個のポートおよび通以下のシールを有してよい。別の方法として、吸入および排気はクランク室を通して行ってもよい。その場合、クランク室は互いに封止された2つの別個のチャンバを有する必要がある。
図23は、第2のシリンダの筐体シール高圧ポート153’、154’において点火チャンバ194’、195’のそれぞれに繋がる通路174、175によって接続されたシリンダ151、151’を示す。代替の配置は、通路174および点火チャンバ194’を一体化するとともに、通路175および点火チャンバ195’を一体化させたものである。通路174は、第1のシリンダ151から第2のシリンダ151’に渡るにつれて断面を増大させることができ、結果として角形になる。ここで、点火を第1のシリンダ151のより近くで開始することができ、その結果生成される炎の先がチャンバを通って第2のシリンダ151’に向かって移動し、最終的に第2のシリンダ151’に入る。この配置は、十分な規模により、かつ恐らくセラミックコーティングまたはスリーブによっても、有効に炎が角型チャンバ内で消えないようにされる場合に好ましい可能性がある。
セラミックコーティングは、組立体250内の他の場所で好ましい場合がある。第2のシリンダのシリンダ端部シール161a’、161b’の両側のセラミックコーティングが、燃焼の高温に曝されることからの、これらシール161a’、161b’の変形を防ぐのを助ける。これらシール161a’、161b’の変形は、第2のシリンダ151’の封止界面の有効性を損なう可能性がある。筐体シール181a’、181b’に押し付けられる端部シール面のいずれのコーティングもまた、同じ有効性を保つために本質的に傷のない必要がある。セラミックコーティングを第2のシリンダ151’の端部シール161a’、161b’、また恐らく第2のシリンダ151’のピストンヘッド171’およびピストンロッドシールプラグの点火チャンバ194’、195’に使用することが、機関の熱効率を増大させるように機能する。好ましくは、動力行程完了後の第2のシリンダ151’内の温度低減は、単純に組立体250のパーツの過熱を防ぐために付与される冷却からではなく作業の実行による。第1のシリンダ151の圧縮容積よりも第2のシリンダ151’の膨張容積が大きいことも、熱効率的な機関のためになる。
第1のシリンダ151がピストンヘッド171の両側で吸入および圧縮を行い、第2のシリンダがピストンヘッド171’の両側で動力および排気を行うこの機関レイアウトは、かなり柔軟である。第2のシリンダ151’を第1のシリンダ151よりも大きくして、圧縮容積よりも大きな膨張容積を実現することができる。さらに、第1のシリンダ151を、第2のシリンダ151’よりもいくらか先に上死点および下死点に運ぶことができる。そうすることにより、圧縮行程が終わるまでに、燃焼に点火することなく燃焼にさらなる時間を与えることができる。シリンダ151、151’はクランク軸に対して「V」になる位置関係に配置することもよく、この場合、2つのシリンダ151、151’の両端間の通路174をより短くでき、互いに妨害することなくシリンダ151、151’を近づけることができる。
後者の可能性を図24Aおよび図24Bに示す。図24Aは、クランク軸158の中心線から見た、一列に並んだシリンダ組立体位置を示し、一方のシリンダ151が前景にあり、他方のシリンダ151’が背後にある。組立体の位置は、輪郭線でのみ、また上死点および下死点においてのみ示される。第1のシリンダ151は実線で示され、第2のシリンダは破線で示される。クランク軸中心線は、より離れたシリンダ151’の場合に極わずかに右に偏って示され、それによって別個のシリンダ151、151’を容易に見られるようにする。図23に示すように、第1のシリンダ151から第2のシリンダへの通路174、175は、第1のシリンダの右側から出て第2のシリンダの左側に入る。中心線に対して右から左への通路174、175のトラバースを図24Aでは矢印線で示す。図24Bは、クランク軸158に対して「V」の位置関係にあるシリンダ151、151’を示す。ここでも、矢印線は第1のシリンダ151から第2のシリンダ151’への通路の流れる方向を示す。通路174、175はクランク軸158と直線上によりよく並ぶようにされ、それによって短縮される。非クランク端通路175は、クランク軸158に対して左から右への流れを有する。
図23は、ピストンヘッド171、171’の両側で、吸入および圧縮が第1のシリンダ151で行われ、動力および排気が第2のシリンダ151’で行われる実施形態を示す。代替の配置では、第1のシリンダ151にピストン171の上側で吸入および圧縮を行わせ、下側で動力および排気を行わせる。そして、第2のシリンダ151’は、上側で動力および排気を行い、下側で吸入および圧縮を行う。不都合なことに、この配置は、図23に表す組立体250の柔軟性を持たない。膨張容積は、ピストンヘッド171、171’の両側の圧縮容積よりも大きくすることができない。また、一方のシリンダ151を他方のシリンダ151’よりも先に上死点および下死点に到達させることによって両側の燃焼により多くの時間を提供することができない。さらに、2つのシリンダ151、151’間の通路174、175は、クランク軸158に対して「V」の位置関係を有することによって上側および下側の両方で短縮することができない。それにも拘わらず、この配置は、2行程機関が現在使用されることが多い用途向けのより小型かつより単純な機関に対して好ましいであろう。このような小型機関は一般に、オイルが混合された燃料を使用することによって潤滑する。一方のシリンダ151’が、図23に示すように両側で動力および排気を行う場合、そのシリンダ151’の壁が適切な潤滑を受けられない可能性がある。こういった壁は、非燃焼空気/燃料/潤滑剤の混合物に決して接触しない。各シリンダ151、151’がピストンヘッド171、171’の片側で吸入および圧縮を行う配置では、両方のシリンダ151、151’の壁の適切な潤滑を保証する。
「V」の位置関係は上手くいかないが、シリンダ151、151’間の通路を短縮する方法がある。図25Aは、2つのシリンダ151、151’が、逆方向に回転する異なるクランク158、158’と協働する配置を示す。異なるクランク方向を有することにより、高圧ポートが入る、または出る側が逆になる。2つのクランク158、158’のオフセット量を除き、2つのシリンダ151、151’間の通路174、175は直線上に並べられる。第1のシリンダ151から第2のシリンダ151’への通路175は、上部に実線矢印で示される。下部にある第2のシリンダ151’から第1のシリンダ151への通路174は、破線矢印で示される。一方のクランク158およびシリンダ151、151’が必ず直線上に並ぶ必要がある場合、通路174、175は図24Aに示すようにより長くなる。
図25Bは、2つのシリンダ151、151’に2つのクランク158、158’に対して「X」の位置関係を形成させることにより、通路174、175をさらに短縮することができ、2気筒機関組立体250の全体をよりコンパクトにできることを示す。ここでも、第1のシリンダ151から第2のシリンダ151’への通路は上部に実線で示され、第2のシリンダ151’から第1のシリンダ151への通路は下部に破線で示される。図25Bに示すように、2つのシリンダ151、151’が同じ枢軸点を共有する場合、2つのシリンダ151、151’間のトラニオンは、ベアリングを使用して、一方の内側に他方が嵌合する。それにより、シリンダ151、151’をより近づけることが可能になる。
本願の図は、ピストンがそれぞれの「行程」の終わりにあるときにデッドスペースを示さない。一般には、いくらかの間隙が、特に高RPM用途において望ましい。
本明細書に提示したシリンダ組立体の大半は、好ましい形状である球形の封止界面を有する。本発明の代替の実施形態は、線形摺動シリンダおよび2つのクランクと併せて使用される平坦な封止面を有するシリンダ組立体を備える。後者の実施形態は寿命の点でいくらかの利点を有することができるが、サイズが大きく重いという欠点がある。必要な変更を行えば、円筒形界面を使用することができる。円筒形界面の場合、筐体シールおよびシリンダ端部シールは、円形ピストン型リングがこれらシールのエッジの封止に使用される場合より大きくする必要がある。また、ピストンヘッドは、ピストン移行終わりでのデッドスペースを最小化するような形状を有する場合、より大きくかつより重くなる。したがって、あまり好ましくない。
確実なシールを有する移動シリンダ組立体およびこれを使用する方法に関連する発明を上に開示した。本発明の各種詳細は、本発明の範囲から逸脱することなく変更することが可能である。さらに、本発明の好ましい実施形態および本発明の実施する最良の形態についての上記説明は、限定のためにではなく説明を目的としてのみ提供され、本発明は特許請求の範囲によって規定される。
Claims (27)
- (a)少なくとも1つのクランクに接続されたピストンを収容して係合するチャンバを画定するエンドポート式移動シリンダと、
(b)該シリンダを包囲し、前記シリンダチャンバと断続的に連通する少なくとも1つのポートを画定する静止筐体と、
(c)前記筐体内に、前記シリンダに隣接して位置決めされて漏れを最小化する、ポートを有する第1のシールと
を備える移動シリンダ組立体。 - 前記シリンダの移動は揺動移動である、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記シリンダの移動は往復線形移動である、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記シールは前記筐体に取り付けられた弾性の膜またはコーティングを含む、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記シールは前記シリンダに取り付けられた弾性の膜またはコーティングを含む、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記シールはメカニカルシールを含む、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記シールは、該シールと前記筐体との間の間隙スペースに入る高圧によって該シリンダに押し付けられる、請求項6に記載のシリンダ組立体。
- 前記シールとポケットとの間の前記間隙スペースを開いた状態に保つ手段をさらに備える請求項7に記載のシリンダ組立体。
- 前記間隙スペースを開いた状態に保つ手段は、バンプ、ピン、チャネル、グリッド、およびバネからなる群から選択される1つまたは複数を含む、請求項8に記載のシリンダ組立体。
- 前記間隙スペースは、前記筐体に取り付けられ、前記第1のシールに押し付けられる第2のシールによって封止される、請求項7に記載のシリンダ組立体。
- 前記間隙スペースは、前記第1のシールに取り付けられ、前記筐体に押し付けられる第2のシールによって封止される、請求項7に記載のシリンダ組立体。
- 該シリンダに対して前記第1のシールを常に押し付けた状態を保つための少なくとも1つのバネをさらに備える請求項6に記載のシリンダ組立体。
- 該シリンダに取り付けられ、前記第1のシールに押し付けられて漏れを制御する、ポートを有する機械的な第2のシールをさらに備える請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記第2のシールに取り付けられ、該シリンダに対して押し付けられて前記第2のシールと該シリンダとの間の漏れを制御する第3のシールをさらに備える請求項13に記載のシリンダ組立体。
- 該シリンダに取り付けられ、前記第2のシールに押し付けられて前記第2のシールと該シリンダとの間の漏れを制御する第3のシールをさらに備える請求項13に記載のシリンダ組立体。
- 前記第1のシールに対して前記第2のシールを常に押し付けた状態を保つための少なくとも1つのバネをさらに備える請求項13に記載のシリンダ組立体。
- 前記シールは、該シリンダに取り付けられる、ポートを有する機械的なシールを含む、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記筐体に対して前記シールを常に押し付けた状態を保つための少なくとも1つのバネをさらに備える請求項17に記載のシリンダ組立体。
- 余分な熱を放散する手段をさらに備える請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 前記余分な熱を放散する手段は、該シリンダに取り付けられた冷却フィンを含む、請求項19に記載のシリンダ組立体。
- 該移動シリンダの運動転換に必要なエネルギーは、少なくとも1つのバネに少なくとも部分的に蓄えられて解放される、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- 該移動シリンダの運動転換に必要なエネルギーは、磁気手段、電気手段、または電磁手段からなる群のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に蓄えられて解放される、請求項1に記載のシリンダ組立体。
- (a)該シリンダに取り付けられた第1の組の歯と、
(b)固定ラックに位置決めされた第2の組の補足歯と
をさらに備え、
これにより、該シリンダが、前記第1および第2の組の歯の係合によってスピンする、請求項3に記載のシリンダ組立体。 - (a)一対のシリンダ組立体であって、各シリンダ組立体が、
(i)少なくとも1つのクランクに接続されたピストンを収容して係合するチャンバを画定する移動シリンダ、
(ii)該シリンダを包囲し、前記シリンダチャンバと断続的に連通する少なくとも1つのポートを画定する静止筐体、および
(iii)前記筐体内に、該シリンダに隣接して位置決めされて漏れを最小化する、ポートを有する第1のメカニカルシール
を備える一対のシリンダ組立体
を備え、
(b)前記組立体のうちの少なくとも一方の前記第1のシールの少なくとも1つのポートが、吸入および圧縮に使用される作業容積から、動力および排気に使用される対応する作業容積への通路の一部を形成する、内燃機関。 - 動力および排気に使用される作業容積の前記第1のシールの少なくとも1つのポートは、その作業容積に関連する燃焼チャンバの一部を形成する、請求項24に記載の内燃機関。
- 前記シリンダ組立体のそれぞれの前記ピストンは逆回転クランクに取り付けられる、請求項24に記載の内燃機関。
- 前記シリンダ組立体は「X」パターンに配置される、請求項24に記載の内燃機関。
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