JP2008510402A - 偏光維持ファイバを介した光伝送システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、偏光を維持する光ファイバ伝送システムに関する。本発明は、入力デバイスを出力デバイスに結合する少なくとも1つの偏光維持ファイバを備えた光ファイバ伝送システムに関する。ファイバは、少なくとも1つの第1の偏光維持ファイバ区分(F1)及び少なくとも1つの第2の偏光維持ファイバ区分(F2)を有しており、これらの区分はそれぞれ伝播の遅軸及び速軸を有している。第1ファイバ区分の一方の端部は、第2の区分の一方の端部に結合されており、これにより、第1ファイバ区分の伝搬の遅軸が、第2ファイバ区分の伝搬の速軸と一致し、またその逆も可である。本発明は、特にレーザに応用可能である。
【選択図】図2b

Description

技術分野
本発明は、偏光維持ファイバを介した光伝送システムに関する。本発明は、1つ以上の偏光維持ファイバを使用した光信号の伝送技術に利用される。その信号は、高出力レーザのレーザパルス、又は電気通信システムにおけるデータ搬送信号であってよい。
偏光維持ファイバは、その名が示すように、偏光を保ちながら信号を伝送することができる。偏光維持ファイバは、「遅軸」及び「速軸」と呼ばれる2つの軸を特徴とする。光ファイバのコネクタは偏光維持ファイバにストレスを誘導し、これによって信号の偏光状態がわずかに変化する。この変化は、偏光維持ファイバ内部での偏光状態間の速度差に関連しており、信号歪みをもたらす。このような歪みは非常に有害且つ不規則であり、高出力レーザに関するFM−AM変換という名称で知られている。
電気通信のような光ファイバによるデータ伝送の分野では、偏光維持ファイバはコストを理由にほとんど使用されていなかったので、これまで問題が生じることはなかった。しかし、このファイバは光ファイバの性能を倍増させることができる。将来は、極めて高いビットレートを必要とする短距離のリンク(例えばローカルネットワーク)に対してこの解決法を使用できる可能性がある。
高出力レーザの分野では、上記の歪みを克服するために、様々な解決法が提案されてきたが、それらのいずれもが十分に満足なものではない。これらは、具体的には、
− 偏光維持ファイバを偏光ファイバに置き換えること、
− 偏光維持ファイバを従来のファイバに置き換えること、
− 偏光維持ファイバを自由空間での伝播に置き換えること、
− 伝送回路に沿って規則的に分散させた偏光子を追加すること
に関する。
これらの異なる解決法には不都合がある。区分間に偏光子を追加することによって、現象は完全には排除されないが、その減衰は達成される。但し、それには複雑性とコストが共に高いという犠牲が伴う。
他の全ての解決法は、ファイバ内での偏光信号の伝搬により、FM−AM変換を完全に排除する。しかし、
− 偏光ファイバは、結合させるのが極めて難しく、マイクロベンドに対する影響を極めて受けやすい。よって、偏光ファイバを非常に特別な方法で包装しなくてはならない。
− 従来のファイバは偏光を制御しない。偏光制御装置が必要となる。この解決法は、特に複数の制御装置を鎖状に縦続接続しなくてはならないとき、実施が極めて難しい。更に、このような制御装置は高価であり、追加的な損失をいくらか生成し、必ずしも信頼性が高くない。
− 自由空間での伝搬には、優れた安定性及び異なる光デバイスの極めて正確な整合が必要である。
本発明は、これらの課題の解決を可能にするシステムに関する。
よって、本発明は、偏光信号の光ファイバ伝送システムに関し、本システムは、信号の偏光を維持できる偏光維持光ファイバを備えた少なくとも1つのシステムを具備する。この光ファイバシステムは、少なくとも1つの第1の偏光維持ファイバ区分及び少なくとも1つの第2の偏光維持ファイバ区分を備えており、これらはそれぞれ伝搬の遅軸及び伝搬の速軸を有している。第1ファイバ区分の一方の端部は、第1ファイバ区分の伝搬の遅軸が第2ファイバ区分の伝搬の速軸と一致し、また逆に、第1ファイバ区分の伝搬の速軸が第2ファイバ区分の伝搬の遅軸と一致するように、第2ファイバ区分の一方の端部と結合される。従って、このようなシステムでは、1つ以上の区分の微分群遅延の合計が別の区分の微分群遅延の合計と等しく、よって、前記光ファイバシステムの微分群遅延の合計は実質的にゼロである。
好ましくは、本発明のシステムは、第1ファイバ区分及び第2ファイバ区分を備えており、これら2つのファイバ区分は、等価な微分群遅延を有している。
有利には、2つのファイバ区分は、1つの同じファイバで製造される。
2つのファイバ区分の長さを同じにすることは、特に有利である。
区分の対を複数設けることもできる。
特に、直列に結合された複数のファイバ区分を提供することができ、この場合、各ファイバ区分の伝搬の遅軸が隣接するファイバ区分の伝搬の速軸と一致するように、各々が隣接する区分と直列接続され、一連の区分の中間に位置する各区分は、所定の値に等しい微分群遅延を有し、直列区分の第1の区分と最後の区分の各々は、前記所定の値の半分に等しい微分群遅延を有している。
実際には、これは、各々が所定の長さを有する中間の区分と、それぞれ前記所定の長さの半分に等しい長さを有する第1ファイバ区分及び最終の区分とを設けることによって達成することができる。
ファイバ区分の結合に関し、一実施形態によれば、第1ファイバ区分の端部と第2ファイバ区分の端部とは、これら端部のボンディングによって結合されている。
別の実施形態によれば、第1ファイバ区分の端部と第2ファイバ区分の端部とは、接続デバイスによって結合されている。
特に電気通信に利用可能な一実施形態によれば、本発明のシステムは、入力デバイス、出力デバイス、及び入力デバイス又は出力デバイスに接続され、前記光ファイバシステムに伝送された信号の偏光を、光ファイバシステムによって誘導された偏光回転の合計に相当する角度だけ且つこの回転の合計の反対方向に回転させることができる偏光回転子を備えている。
本発明の他の目的及び特徴を、後述の説明及び添付図面により明らかにする。
偏光維持ファイバは、その名が示すように、入射信号の偏光状態が、偏光維持ファイバの2つの軸、いわゆる固有の軸又は主軸に沿う場合、偏光を保ちながら信号の伝送を可能にするものである。上記2つの軸は、「遅軸」及び「速軸」と呼ばれ、到着時間の差は、微分群遅延−DGDと呼ばれる。
偏光維持光ファイバが受けるあらゆるストレスは、このファイバに伝送される光信号の偏光状態を変化させる。光ファイバのコネクタは特に、この偏光維持ファイバに対するストレスを誘導する。
偏光維持ファイバの2つの光偏光軸の間に速度の差があるため、上記の変化は光周波数に依存する。よって、信号のスペクトル成分は、ストレスに曝された偏光維持ファイバ、具体的にはコネクタを備えたファイバから出る時、もはや同じ偏光状態を有していない。
偏光子が設けられている場合、光信号は偏光子を通過し、信号のスペクトル成分の全ては同様に伝送されない。このスペクトル成分の減衰差によって信号歪みが生じる。高出力レーザでは、このような歪みは、FM−AM変換という名称で知られている。
この現象のスペクトル画像を、図1に示す。信号S1.vが、偏光維持ファイバの軸の一方に入射した場合、その偏光状態は、入力コネクタの後でわずかに傾く。回転は極めて小さい(数度)が、上記の現象を生じさせるには十分な程度である。2つの軸上の信号の投影S2.v及びS2.hは、異なる速さで伝搬する。例えば、図1に示すように、信号S3.v及びS3.hは、微分群遅延−DGDと呼ばれる時間Δτだけずれている。
出力時、第2のコネクタによって信号は再び回転する。偏光成分S3.vは、2つの成分S4.vv及びS4.vhを生じさせる。偏光成分S3.hは、図1において、ファイバの2つの偏光軸に沿って伝搬する信号間の時間のずれに起因する2つの部分として示されるS4.hh及びS4.hvを生じさせる。
1つの偏光状態だけが維持される(例えば偏光子を通して)場合、前記2つの投影の間、例えば図1のS4.vvとS4.hvとの間に干渉が見られる。
高出力レーザでは、信号が入力で位相変調(FM)されているだけであれば、これは出力での強度変調(AM)となる。電気通信では、信号は歪み、システムの範囲を制限する。
本発明は、このような問題に対する解決法を提供する。
図2aに、偏光維持光ファイバFを示す。この図では、光カプラーC1により、偏光された光信号Vの入射が可能となっている。図2aでは、ファイバFの偏光をPV及びPHで表す。カプラーを介してファイバへ入射する信号Vにはわずかな偏光回転が起こるので、ファイバ内で伝送されるのは信号Vrである。この信号Vrは、ファイバの偏光の2つの方向に沿って、2つの成分V1及びH1に分解できる。成分H1は、成分V1よりも速くファイバ内を伝搬し、成分H’1は、カプラーC2に向かって、ファイバの出力端部に、成分V’1より時間Δτだけ前に到達する。
本発明によれば、偏光維持ファイバの2つの区分、F1及びF2(図2b)にファイバを形成する。本発明の実施形態の有利な一実施例によれば、2つの区分の長さは同じである。図2aと比較すると、各区分はファイバFの長さの半分に相当する。更に、これら2つのファイバ区分の端部E1及びE2は、区分F1の伝搬の遅軸PV1及び伝搬の速軸PH1が、区分F2の伝搬の速軸PH2及び伝搬の遅軸PV2とそれぞれ一致するように、結合されている。
前述のように、ファイバ区分F1に入射する信号Vは、異なる速さで伝搬する2つの成分V1及びH1を生じさせる。成分H2は、速軸に沿って伝搬し、区分F1のもう一方の端部に、遅軸に沿って伝搬する成分V2の前に達する。前述のように、ファイバ区分F1及びF2の長さはファイバFの長さの半分に等しいので、成分H2は、成分V2より時間Δτ/2だけ前に区分F1の端部に到達する。
ファイバ区分F1の伝搬軸PV1及びPH1は、区分F2の伝搬軸PH2及びPV2にそれぞれ結合されているので、区分F1の成分V2に対応する信号が、区分F2では成分H3の形で見出されると考えられる。同様に、成分H2は、成分V3の形で見出される。成分H3は速軸に沿って伝搬し、成分V3は遅軸に沿って伝搬する。これにより、成分H3は、成分V3に対して示されていたΔτ/2の遅れを取り戻す。よって、2つの成分H4及びV4は、ファイバ区分F2の出力端に同時に到着する。このことは、当然ながら、2つのファイバ区分F1及びF2が同じ性質を有することを前提としている。
図2cは、図2bのシステムを、図1と同じ表現方式で示したものである。この図では、ファイバ区分F2の出力で、成分H4及びV4の位相が揃っているのが分かる。区分F2の出力にカプラーが設けられている場合、信号は、再びわずかな偏光回転を受ける。成分H4は成分H5及びV6を生じさせ、成分V4は成分V5及びH6を生じさせる。偏光子を通過後、位相の揃った成分H5及びH6が得られる。
このような条件下で、本発明によれば、偏光維持ファイバを備えた伝送システムにおいて、少なくとも2つの区分からなるファイバのリンクが、前述のように2つのカプラー間、2つのファイバストレスゾーンの間、或いはストレスゾーンとカプラーとの間に、設けられている。
単純な一実施形態によれば、区分の方向を任意に選択することも可能である。区分の数を大きくすると、FM−AM変換は減少する。例えば、図3に示す一実施例では、ファイバ区分TF1及びTF2が結合されており、2つの区分の遅軸PV1及びPV2が一致し、速軸PH1及びPH2が一致している。ファイバ区分TF3は区分TF2と結合されており、その速軸PH3は区分TF2の遅軸PV2と一致しており、その遅軸PV3は区分TF2の速軸PH2と一致している。ファイバ区分TF4は、区分TF1及びTF2と同じように配向しており、その遅軸PV4が区分TF3の速軸PH3と一致し、その速軸PH4が区分TF3の遅軸PV3と一致するように、TF3と結合されている。図3に示すように、これらファイバ区分の長さは異なっていてよく、場合によっては規則的に配置されていなくともよい。本質的な点は、所定の伝送システムにおいて、1つ以上の区分の遅延差の合計(遅軸に沿った伝播と速軸に沿った伝搬の差)が、他の区分の遅延差によって補償されることである。従って、図3に示すシステムでは、区分TF1、TF2及びTF4の遅延差の合計が、区分TF3の遅延差によって補償されている。
とはいえ、厳密な交互配置が好ましい。この目的のために確立された分析的なモデルは、各区分の遅延差DGDが生じた後で、連続する区分のDGDを用いることが効果的であり、最も重要であることを証明している。デジタル式のシミュレーションもこの予想を確認するものである。
1つの区分の遅延差(Δτ)を他の区分の遅延差によって補償することは、それらの遅延差の値が近いほど効果的である。よって区分の長さは類似であることが望ましい。
最後に、互いに補償し合う2つの区分の間の偏光回転を回避するため、本発明の好ましい一実施形態では、区分のボンディングを行うが、ファイバ区分の結合はコネクタによっても行うことができる。
実際には、既に組み立てられた光ファイバシステムから始めて、偏光維持ファイバを正確にその中央で切断してファイバ区分とし、それらを90°ずらして再び接合するだけでよい。この作業は容易に実行することができる。
図5a及び5bは、3つ以上の区分を有する伝送システムの実施形態の変化形を示し、このシステムでは、中間に配置されている区分のうち1つの長さはd0であり、これは本発明の範囲に含まれないストレスを受けている。本発明によれば、中間の区分の長さはd0に等しく、端部の区分の長さは、d0/2、つまりd0の半分である。
例えば、図5aは、奇数のファイバ区分、例えば7つの区分TF1〜TF7を備えたシステムを示す。中間の区分TF2〜TF6はそれぞれ、所定の微分群遅延を有する。端部の区分TF1及びTF7は同様に構成されており、それぞれが、中間区分TF2〜TF6の遅延の半分の微分群遅延を有している。
実際には、これらの区分が同じ種類のファイバ、場合によっては同じファイバからなるとすれば、図5aに示すシステムは、所定の長さd0を有する中間区分TF2〜TF6と、その長さの半分の長さd1=d0/2を有する区分TF1及びTF7から形成される。
ファイバ区分TF2の微分群遅延は、例えば、区分TF3の微分群遅延によって補償される。ファイバ区分TF4の微分群遅延は、区分TF5の群遅延によって補償され、区分TF6の微分群遅延は、区分TF1及びTF7の遅延差の合計によって補償される。
従って、区分TF2、TF4及びTF6の微分群遅延の合計は、区分TF1、TF3、TF5及びTF7の微分群遅延の合計によって補償される。これにより、システムの微分群遅延の合計を相殺することが可能な伝送システムが提供される。
図5bは、偶数のファイバ区分、例えば、区分TF1〜TF6を有するシステムを示す。
図5aの実施例のように、中間の区分TF2〜TF5のそれぞれが、所定の微分群遅延を有している。端部の区分TF1及びTF6は同様に構成されており、それぞれが、中間区分TF2〜TF5の遅延の半分である群遅延を有している。例えば、ファイバ区分TF2〜TF5の長さはd0であり、区分TF1及びTF6の長さはd1=d0/2である。
ファイバ区分TF2及びTF4の微分群遅延の合計は、区分TF3及びTF5の微分群遅延の合計によって補償される。ファイバ区分TF1の微分群遅延は、区分TF6の微分群遅延によって補償される。よって、この実施形態でも、伝送システムの微分群遅延の合計を相殺できる伝送システムが得られる。
従って、両端部の区分が等しい微分群遅延を有し、それぞれ中間の区分の微分群遅延の半分に等しい伝送時間を有していれば、区分の数が偶数であるか奇数であるかに関わらず、偏光を維持する伝送システムが得られる。
しかしながら、伝送システムにおいては、入力と出力とにおいて伝送の同じ軸(遅軸及び速軸)に沿って同じ偏光伝搬を有していると有利であることが多いので、本発明のこの変形実施形態は、区分の数が奇数である場合に特に有利である。
従って、本発明は主に、偏光維持ファイバの軸を反転させることにより信号の偏光成分の速さの差を補償することからなると言える。この反転は任意であるが、同じ長さの区分を交互に設けることもできる。
同じ長さの区分を設けた場合、有利には、システムの2つの端部の区分の長さは、前記同じ長さの半分である。システムの種類に応じて、光ファイバシステムの全長又は区分の数といったストレスが与えられていてよい。従って、ファイバ区分の数及び長さを決定することができるのは、分析モデル又はデジタルシミュレーションである。
更に有利には、区分はストレスなしで対に接合され、コネクタによって連結されない。
ファイバ区分の軸のこのような反転は、フィルタ作用を得ることを目的としているのではなく、センサ又は光学システムを入射信号の偏光状態から独立させることを目的としているのでもないことに注意されたい。反対に、本発明によれば、その目的は、この技術を偏光された信号の搬送に応用し、偏光を維持しながら歪みを回避することである。
偏光信号の搬送は単に偏光の維持を必要とするに過ぎず、直交する軸上の「漏れ」(コネクタにおける回転に起因する)を考慮する必要がないため、このことは当業者に明らかでなかった。
言い換えれば、本発明の目的は、偏光を維持することであって、信号の偏光状態から独立した物理的プロセスを作ることではない。ファイバの軸を交互に配置することが信号の搬送に有用となり得ることは、以前は明らかではなかった。
シミュレーションにより、本発明によるシステムにおいては、FM−AM変換が実質的に排除され、偏光状態が偏光ファイバと同じように維持されることが示された。しかし、偏光ファイバとは異なり、偏光維持ファイバ間の接合は簡単で、マイクロベンド損失の影響はゼロに近い。最後に、この解決法は安価である。
本発明は、具体的には、信号の偏光状態を維持することが望ましい信号のあらゆるファイバ搬送に関する。本発明は、高出力レーザに直接利用されるが、電気通信の分野にも利用される。
電気通信システムでは、2つの直交する偏光方向に偏光信号を伝送することで送信能力を倍増することが有利である。しかしながら、ファイバ内に存在し得るストレス及び結合デバイスによる偏光回転に起因して、一方向に偏光された信号の一部は、別の方向に偏光される危険を有しており、よって、極めて近い波長で同時に伝搬し、且つ前記別の方向に偏光される信号の伝搬を妨害することになる。
この欠点を克服するため、図4a及び4bに示すように、偏光制御装置又は偏光方向の回転子ROが設けられており、偏光制御装置又は偏光方向の回転子ROは、伝送された信号の偏光が伝送システム内で被る偏光回転の合計に相当する角度だけ、これら信号の偏光を回転させる役割を有する。回転子ROによって誘導される回転は、伝送システムに誘導される回転の合計とは逆の方向に実施される。
図4aでは、偏光回転子ROがシステムの出力に配置されており、例えばカプラーC2に接続されている。図4bでは、偏光回転子ROはシステムの入力に配置されている。
偏光維持ファイバ内で伝送される光信号が偏光回転した結果を説明する図である。 偏光維持ファイバ内で伝送される光信号が偏光回転した結果を説明する図である。 本発明のシステムの一実施形態の概略図である。 図1と同じ例示方式で図2bのシステムを示す図である。 本発明のシステムの別の実施形態の概略図である。 a及びbは、本発明のシステムを電気通信信号の伝送システムに応用した実施例の概略図である。 a及びbは、本発明による光ファイバ伝送システムの別の実施形態を示す。

Claims (10)

  1. 偏光された信号の光ファイバ伝送システムであって、信号の偏光を維持できる偏光維持光ファイバを備えたシステムを具備し、前記光ファイバシステムが、少なくとも1つの第1の偏光維持ファイバの区分及び少なくとも1つの第2の偏光維持ファイバ区分を有し、各区分が伝搬の遅軸と伝搬の速軸とを有し、第1ファイバ区分の伝搬の遅軸が第2ファイバ区分の伝搬の速軸と一致し、逆に、第1ファイバ区分の伝搬の速軸が第2ファイバ区分の伝搬の遅軸と一致するように、第1ファイバ区分の一方の端部が第2ファイバ区分の一方の端部と結合されており、1つ以上の区分の微分群遅延の合計が、別の区分の微分群遅延の合計に等しいことにより、前記光ファイバシステムの微分群遅延の合計が実質的にゼロであることを特徴とするシステム。
  2. 第1ファイバ区分及び第2ファイバ区分を有し、2つのファイバ区分の微分群遅延が等価である、請求項1に記載の伝送システム。
  3. 2つのファイバ区分が一つの同じファイバから製造されている、請求項2に記載の伝送システム。
  4. 2つのファイバ区分の長さが同じである、請求項2に記載の伝送システム。
  5. 複数の区分の対を有する、請求項2に記載の伝送システム。
  6. 直列に接続された複数のファイバ区分(TF1〜TF7)を備えており、各区分は隣接する区分と、各ファイバ区分の伝搬の遅軸が隣接するファイバ区分の伝搬の速軸と一致するように直列に結合されており、一連の区分の中間の区分(TF2〜TF6)の各々が、所定の値に等しい微分群遅延を有し、第1の区分及び最終の区分(TF1及びTF7)が、前記所定の値の半分に等しい微分群遅延を有する、請求項1に記載の伝送システム。
  7. 中間の区分の各々が所定の長さ(d0)を有し、第1の区分及び最終の区分の各々が、前記所定の長さの半分(d1=d0/2)に等しい長さを有する、請求項6に記載の伝送システム。
  8. 1つの第1ファイバ区分の端部が、1つの第2のファイバ区分の端部と、これら端部のボンディングによって結合されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の伝送システム。
  9. 第1ファイバ区分の端部が、第2ファイバ区分の端部と、接続デバイスによって連結されている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の伝送システム。
  10. 光ファイバシステムが、入力デバイス(C1)及び出力デバイス(C2)を備えており、伝送システムが偏光回転子(RO)を備え、この偏光回転子は、入力デバイス又は出力デバイスに連結されて、前記光ファイバシステムに伝送された信号を、前記光ファイバシステムによって誘導された偏光回転の合計に相当する角度だけ且つこれら回転の合計と反対方向に回転させることができる、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の伝送システム。
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