JP2008506490A - 産科用吸引娩出器 - Google Patents

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Abstract

産科用吸引娩出器のヘッドが、凹状の吸引カップに変形可能な凸状の先端部を有している。例えば、このヘッドは、一重壁の先端部及び基端部を備えており、この先端部が変形して、基端部との協働により二重壁の吸引カップを形成できるようになっている。従って、このヘッドは、母体の膣に挿入することができ、挿入時には凸状の先端部を有しているが、この凸状の先端部が、赤ん坊の頭部と当接するために凹状の吸引カップに変形すると、カップを吸引して、このカップを赤ん坊の頭部に取り付け、カップを介して赤ん坊の頭部に力を付与して、分娩を補助する。

Description

本発明は、産科分野に関し、特に、赤ん坊分娩時の介助分娩装置に関する。
赤ん坊(児)が分娩中に苦痛な状態に陥ったり、うまく産道を通過できなったりした場合、あるいは、母体が疲労や医学的状況から力むことができず、分娩の助けを必要とする場合などは、介助分娩がよいとされるであろう。介助分娩は通常、鉗子や、一般に「吸盤(ventouse)」として知られる吸引娩出器を用いることを示唆する。本明細書では、「吸盤」と「吸引娩出器」という用語を互換的に用いる。
鉗子の代表的なものは、赤ん坊の頭を保護するように支えるために、先端部が湾曲した交差する2本の金属部を有している。使用時には、母体はあぶみに足を掛けた砕石位(lithotomy position)で仰向けにベッドに寝かされる。カテーテル挿入後、母体は、膣口を広げるために会陰切開を受け、拡張された子宮頸部内の赤ん坊の頭部周囲に鉗子の先端部が当てられる。鉗子が所定位置で固定されると、処置医は、母体の子宮収縮時に合わせて鉗子の基端ハンドル部を引っ張り、赤ん坊が産道を通り抜けるのを助ける。
一方、吸盤は、吸引カップを備えており、このカップは、これに短いチューブで接続される可搬式または足操作式の真空ポンプのような真空源と連通している。また、病院に組み込まれている真空貯留システムなどの遠隔真空源につながる吸引ラインに、カップを接続することもできる。使用時には、前述したように、母体が砕石位の状態で、カップが膣内に挿入され、赤ん坊の頭部の頂部にフィットするよう方向付けられ、処置医がチューブまたは吸引ラインを介してカップから空気を吸引すると、赤ん坊の頭部にカップが吸引により固定され、カップの先端周辺部が赤ん坊の頭皮に密着される。その後、カップの基端側に取り付けられたハンドルまたはストラップが、カップに力を付与して赤ん坊の位置を調整操作し、処置医が、母体の子宮収縮時に合わせてハンドルまたはストラップを引っ張って、赤ん坊が産道を通り抜けるのを助ける。ハンドルが用いられ、これがそのような力を伝達するのに充分に硬質である場合は、処置医は、赤ん坊の向きを変えようとする際に、ハンドルを介してねじり力を付与することもできる。カップから空気を吸引するチューブは、ハンドルの一部であってもよいし、カップに対するハンドルの取付部材であってもよい。
代表的なカップは剛性の金属製または半剛性の樹脂製であるが、より柔軟なシリコン樹脂製であってもよい。軟質のカップは、使用時に赤ん坊の頭部を損傷することが少ないが、逆に、比較的硬質のカップは、すべりやすくないため、取付け直す必要が少なくてすむ。使用されるカップのタイプは、赤ん坊の位置によって異なる。赤ん坊が出産をより困難にするような位置にいる場合は、柔軟な樹脂カップより、金属カップまたは半剛性の樹脂カップを用いるのがよいであろう。剛性タイプの方が、位置ズレしにくいからである。
同様にカップサイズも選択することができる。一般的に、カップが大きいほど、より広い領域にわたって大気圧より低い圧力がかかるため、任意の吸引において赤ん坊の頭部に、よりしっかりと保持されることができる。しかし、時として、使用中赤ん坊の頭部からカップからはずれ、再度当て直さなければならないことがある。これは特に、赤ん坊の頭部が大きい場合や、カップがうまくフィットしないような位置に赤ん坊がいる場合に起こる。繰り返しカップのすべりが生じると、鉗子や帝王切開に依存しなければならない可能性が増加する。
大きいカップが望ましいのは、赤ん坊の頭部のより広い領域にわたって所定の力を付与することで、赤ん坊を傷付けにくくするからでもある。例えば、吸盤を使用した後の赤ん坊の頭部は、一時的に変形する。特に、シニョン(chignon)と呼ばれるこぶや、血性水疱が赤ん坊の頭部に残ったままになる可能性があり、いずれの場合も、解消するのに数日要することがある。
もちろん、母体の膣内に挿入することが困難になったり、母体に苦痛を与えたり傷つけたりするようなことにならないよう、カップをどの程度大きくできるか、ということには限界がある。一般的に、吸盤カップが小さくて柔らく、膣内にフィットするよう変形できるようにすれば、母体が会陰切開の必要がない可能性がかなり高くなるし、逆に、カップが大きく、硬質のものになるほど会陰切開が必要になる。よって、カップの効験と母体の快適性を妥協させることになる。
一般的には、吸盤を使用するより、鉗子を使用する場合の方が、母体や赤ん坊を傷つける危険性が高くなるとされている。例えば、鉗子分娩は、赤ん坊に打撲傷を与え、母体の膀胱や腸の機能に障害を与える可能性がある。確かに、吸盤分娩より、鉗子分娩の方が、産前産後の両方における苦痛が大きいという女性からの報告がある。また、医師にとっては、鉗子を使用する際に赤ん坊の頭部の向きを知ることが重要であり、鉗子は1回で定位置にロックすることが難しい。これに対し、吸引娩出は、吸引カップが赤ん坊の頭部周囲に余分なスペースを取らないため、頭部の位置を正確に知らなくても、また子宮頸部が完全に拡張していなくても行うことができる。これは、非常に困難な状態にある赤ん坊を迅速に生まれさせることができる。また、吸盤を使用する医師にとって、赤ん坊の頭部に極端な力を加えることは、そうした場合にカップがすべりやすくなるため、困難である。その結果、介助分娩には、鉗子よりも吸盤を使用することを好む医師が多い。
胎児の頭部に吸引カップを用いるという概念は18世紀まで遡るが、現代の吸引娩出器は、1954年にマルムストレーム(Malmstrom)によって発明され、その後、該分野において、相当な特許活動があった。例えば、アメリカ特許第5,019,086号及びアメリカ特許第5,810,840号は、硬質カップ、長尺の柄、カップと柄との間で、カップを柄にほぼ平行な挿入姿勢に折りたたんで、産道にカップを挿入しやすくする可撓性手段を備えた吸引娩出器を開示している。しかし、カップの径自体は、このように小さくすることはできない。
これとは対照的に、アメリカ特許第5,224,947号及びアメリカ特許第5,569,265号は、柔軟な弾性材料からなる可撓性カップの例であり、後者は、赤ん坊の頭蓋上を転動可能なボンネット状のものである。
より最近では、国際公開第WO99/58071号パンフレットが可搬式吸引娩出器を開示しており、これは、ポンプとハンドルが組み合わされて、チューブにより硬質真空カップに接続された単体の可搬ユニットになっている。利点としては、医師は、ポンプを使って吸引を操作しながら、片方の手を使って、チューブを介して牽引力を加えることができる。これは、産科医の間で、「キーウィ(Kiwi)」装置として知られる商業的に成功した吸引娩出器の基礎となったものであり、標準5センチメートルの径のカップを採用している。しかし、キーウィ装置は、赤ん坊の向きを変えたり、腔中使用には適していない。
アメリカ特許第5,019,086号 アメリカ特許第5,810,840号 アメリカ特許第5,224,947号 アメリカ特許第5,569,265号 国際公開第WO99/58071号パンフレット
吸引娩出器を改善するためのこういった努力にも関わらず、医師は依然として、ある状況においては適切であっても、他の状況においては不適切なカップサイズやカップ材料を選択しなければならない。例えば、大きくて硬質のカップを用いることは、赤ん坊の頭部にしっかりと固定するのには望ましいかもしれないが、母体にとっては不必要に苦痛で不快なものであるかもしれない。逆に、柔軟で小さいカップは、少なくとも初期段階において、母親にとってはより快適であるかもしれないが、固定力が弱いため、赤ん坊の頭部に何度も当て直すことになり、最終的には母体に苦痛を与え、分娩に支障を来たす。さらに、可撓性カップは、驚いたことに、挿入用の小径には変形しにくい可能性がある。なぜなら、一本の軸心上でその両側をいっしょに圧搾するため、カップが、その軸心に対して垂直方向に広がってしまうからである。
分娩室で使用できるカップが選択できるということは一見望ましいことのように思えるが、ごく稀にしか使用しないようなカップも含む種々のカップサイズを常備しておくことは非効率である。また、どのカップを選ぶかというのは当てずっぽうのような要素もある。分娩室のような常に動きのある環境において、対象の分娩にどのカップが最適であるかを判断するために、試行錯誤することは、母体にとっては非現実的で不当なことである。カップサイズを変更するには、おそらく、もとのカップを真空源からはずして、その真空源に次のカップを接続した後に、赤ん坊の頭部からカップを取り外し、その次のカップの包装を解いて当て直す。よって、いったんカップが選択されると、医師は、例え最初に選択したものが最適なものではないことが判明しても、別のものを選択する気がしなくなる。別の言い方をすると、いったん医師が、ある利点を持つ任意の硬さ、サイズ、形状のカップを選択すると、医師、母体、赤ん坊は、同時に、そのカップが生来的にもつなんらかの不利益を被ることにもなるのである。
この背景に鑑みて、本発明は、産科用吸引娩出器のヘッドに注目したものである。
当該ヘッドは、凹状の吸引カップに変形可能な凸状先端部を備えている。
本発明はまた、同じ発明の概念の範囲内で、一重壁の先端部及び基端部を備えた産科用娩出器のヘッドであって、前記先端部が変形して、前記基端部との協働により、二重璧の吸引カップを形成するヘッドでもある。
これにより、本発明は、形状、サイズ、硬度が使用時に変更できる吸引娩出器カップを提供するものである。前記ヘッドは、挿入のために最適な可撓性を有し、医師の手指により容易に横方向に圧縮可能となっており、実際に挿入時には最適な形状になるとともに、ヘッドがカップに変形する際には、赤ん坊の頭部に確実に取り付けられるような最適な硬度を有する。さらに、カップの径は挿入後に大きくすることができる。
ヘッドは、ボールのような中空の可撓性本体を有している。
この中空本体の壁は、基端側に向かって厚くなっていれば好ましい。
これにより、任意のカップ形状に確実に変形する。それでいながら、比較的硬質の先端キャップが設けられており、これは、好ましくは凸状であり、前記本体の先端に載置されている。このキャップの助けにより、カップが使用時に減圧されたときに確実な空気流が保証される。
このために、分散配置された複数の空気流路が、キャップ周囲に設けられていることが好ましい。
また、キャップは、空気がキャップの下側を流れるようにするために本体から間隔を空けていることが好ましい。
前記ヘッドは、キャップにより形成される空気流路と連通する吸引カップを減圧するための少なくともひとつの空気抜き流路を備えていることが適している。
すっきりとした簡素な構造として、前記空気抜き流路が、中空本体の内部と、キャップの下側にこの中空本体の先端開口部を有している。
前記ヘッドは、例えば、先端部の先端から、ヘッドに対して基端側に位置するアクチュエータに延びるチェーンのような引っ張り手段などの、先端部に作用してカップを形成する変形手段を備えていることが好ましい。
そして、この引っ張り手段の先端は、キャップに固定される。
本発明は、上述したヘッドを有する産科用吸引娩出器まで拡張される。
この娩出器は、例えば、ヘッドの先端側に延びる引っ張り手段に作用する基端ハンドル部に、アクチュエータのような、ヘッドの先端部を変形させる手段を有していることが適している。
このアクチュエータは、ハンドルグリップを形成する外側筒に対して基端側に動くプランジャを備えていることが好ましく、このプランジャは、吸引カップを減圧するためにヘッドと連通する内部空気流路を形成していることが好ましい。
例えば、外側筒に対してプランジャをロックすることにより、カップを任意のサイズ及び形状に保持する手段が設けられていることが好ましい。
この目的のために、プランジャは、外側筒にある雌ロック構成部に選択的に係合可能な、長手方向に間隔を空けて設けられた雄ロック構成部列を備えている。
任意のロック構成部は、外側筒内でプランジャを回転させることによって、すっきりと簡単に係合させることができる。
娩出器はまた、吸引カップを減圧するためにヘッドと連通する吸引手段を備えていてもよい。例えば、吸引手段は、プランジャの内部空気流路を介してヘッドと連通していてもよい。
吸引手段は多くの形態を取ることができるが、好ましい実施例はシリンジを採用している。
シリンジは、一方向バルブを備えており、このバルブが、ピストンの先端側への動きを許容するために開くとともに、ヘッドから空気を吸引するためにピストンが基端側へ移動すると閉じるようになっていると好ましい。
シリンジは、円筒内にピストンを備えた内側プランジャを有しており、さらに、円筒に対して内側プランジャをロックする手段を有していてもよい。
上述したロック手段と同様に、内側プランジャは、たとえば、円筒内で内側プランジャを回転させることによって、円筒部上にある雌ロック構成部に選択的に係合可能な、長手方向に間隔を空けて設けられた雄ロック構成部列を備えていてもよい。
特にすっきりした構造としては、シリンジの円筒部は、アクチュエータのプランジャとして機能する。
本発明の娩出器は、ヘッドに付与される吸引力を示す一体型吸引指示器を備えていることが好ましい。他の構造も可能であるが、吸引指示器は、例えば、吸引手段によって付与される吸引に、偏向によって反応可能な振動膜を備えていてもよい。
発明の概念の範囲内で、本発明は、産科用吸引娩出器のヘッドを母体の膣に挿入することからなる、種々の赤ん坊分娩方法に実施される。ヘッドが挿入時に凸状の先端部を有する場合、この方法は、赤ん坊の頭部に当接するために、凸状の先端部を凹状の吸引カップに変形させ、カップを吸引してこのカップを赤ん坊の頭部に取り付け、カップを介して赤ん坊の頭部に力を付与して分娩を補助することからなる。
他の方法では、挿入後にヘッドの硬度を上げたり、及び/または挿入後にカップの径を大きくしたりすることを意図している。
本発明をより容易に理解しやすくするために、例として、添付の図面を参照する。ちなみに、以下に記載される寸法は、説明のためだけのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の好適な実施例による吸引娩出器の一部断面の側面図であり、使用時の挿入姿勢の拡張形状における娩出器の先端ヘッド部を示している。
図2は図1に対応し、赤ん坊の頭蓋に取り付けるためのカップを形成する陥没形状の娩出器の先端ヘッド部を示している。
図3は、図1及び図2の吸引娩出器の先端ヘッド部を形成するボールの拡大詳細斜視図である。
図4は図3に対応するものであるが、ボールにキャップがどのようにかぶせられているかを示している。
図5は、図4のキャップの詳細斜視図であり、チェーンがキャップの下部にどのように接続されているかを示している。
図6は、図5のボールとキャップの断面図であり、ボールの壁厚さがどのように変化するかを示している。
図7は、拡張形状と陥没形状の間の多段階における図5のボールおよびキャップの断面図である。
図8は、拡張形状で、真空にするためにシリンジに接続された状態の図1の吸引娩出器を示す一部断面図である。
図9は図8に対応するが、先端部が図2の陥没形状になっている吸引娩出器を示している。
図10は、本発明の第2実施例の一部断面図である。
図11は、図10の実施例の一部をなす外側筒部の断面図である。
図12は、図10の実施例の一部をなすシリンジ円筒部の断面図である。
図13は、図10の実施例の一部をなす内側プランジャの断面図である。
図14は、図11、12、13の外側筒部、シリンジ円筒部、内側プランジャが、図10の実施例において、どのように嵌合し、相互に作用するのかを示す拡大詳細斜視図である。
図15A〜15Fは、使用時の第2実施例を示す概略断面図の連続図である。
図16は、本発明の第3実施例の一部断面図である。
まず、図1及び図2に関して、産科用吸引娩出器1は、弾性可撓性成形樹脂製の卵形中空ボール2を備えており、これが、同じく樹脂製の長尺硬質筒状ハンドル4に接合されたヘッドを形成する。ボール2は、その非使用状態において幅が約8センチメートル、長さが約9センチメートルである。ハンドル4は、ボール2を、赤ん坊の頭部に係合するよう形作るようになっており、いったんそのように係合すると、ボール2を介して、赤ん坊の頭部に力を付与する。
ハンドル4は、外側筒部8内にスライドフィットする中空の筒状プランジャ6を備えており、スライドフィットするために、プランジャ6の先端部は外側筒部8内にぴったりと嵌入するピストン10で終端となっている。プランジャ6と外側筒部8の基端部は、横方向に延びるグリップ12、14で終端となっており、医師が娩出器を把持しやすくなっている。
ボール2は、その先端部と基端部に開口部16、18を備えている。ボール2の基端部は、ハンドル4の先端部に取り付けられたスリーブ20を有しており、スリーブ20の周囲が外側筒部8の先端に密着された状態で、ボール2の基端開口部16が、ハンドル4の外側筒部8と調心されるようになっている。逆に、ボール2の基端開口部16は、ピストン10の開口部11を介してプランジャ6の内部と連通している。
ボール2の先端開口部18は、直径約3センチメートルの外側凸状硬質キャップ22で覆われているが、キャップ22の外側から、先端開口部18を介して、ボール2内へ空気が流れるようになっている。これは、図3及び図4に示されている構造によって達成される。図3は、それぞれが約3センチメートルの長さを有する等間隔で配置された4つのリッジ24が、先端開口部18から、ボール2の外面上にどのように放射状に広がっているかを示しており、開口部に対しては外側へ向かって、ボール2の先端部に対しては基部側へ向かってテーパー状になっている。図4は、リッジ24が円形キャップ22の径より長いために、キャップ22が、ボール2の外表面から間隔を空けて保持された状態で、リッジ24にどのように支持されているかを示している。これにより、矢印で示されているように、キャップ22の下側で、先端開口部18から、キャップ22の縁部周囲に空気が流れるようになっている。
チェーン26が、プランジャ6の先端部からキャップ22の下側に延びており、ボール2の先端開口部18及び基端開口部16を貫通して、ボール2の内部を、その中心長手軸心に沿って横切っている。チェーン26は使用時に緊張状態になるが、最初から緊張状態であってもよい。しかし、ボール2が使用時に挿入のために横から圧搾されたときに先端方向へ延びるように、やや弛緩している方が好ましい。
チェーン26のキャップ22に対する取付状態は、図5の詳細図に最もよく示されている。これによると、キャップ22の下側のフック28がチェーン26の先端部のリンク29に係合していることがわかる。代替例として、チェーン以外の引っ張り手段、例えば樹脂製のコードまたはワイヤを採用してもよいことがわかるであろう。また、フック28以外に、例えば、引っ張り手段をキャップ22に接合または溶接する固定手段を用いることも可能である。
再び図1及び2を参照して、外側筒部8に対してプランジャ6を基部側へ引っ張ると、図2に示すように、チェーン26が引っ張られる。その結果、チェーン26に取り付けられたキャップ22によって、キャップ22とハンドル4の先端部により、その間に付与される外部軸方向圧力でボール2が陥没する。この動きの間に、ボール2の凸状だった先端部分が、逆になって凹状となりカップ30を形成する。カップ30の断面は、正弦波に似ている。
本発明の利点は、中空で一重壁の凸状構造を逆転させて二重壁の凹状構造を形成することにより構造の硬度を増すことできるという洞察から得られたものである。よって、初めて、本発明は、使用時に硬度を変化させることのできる吸引娩出器カップ30を提供するものである。ボール2は、挿入のために最適な可撓性を有し、医師の手指によって容易に横方向に圧縮可能であり、実際に挿入に最適な形状になる。それでいながら、ボール2が、赤ん坊の頭部に当たるとカップ30に変形し、そのカップ30は最適な硬度で、赤ん坊の頭部に確実に取り付けられるようになっている。
図2に示したカップ30が赤ん坊の頭部に当接して、カップ30の周辺リップ部が赤ん坊の頭皮に密着すると、カップ30の内部は減圧されて赤ん坊の頭部を把持する。これは、筒状プランジャ6の基端部34を真空源(図外)に接続することによって達成される。カップ30から吸引された空気はキャップ22の下側で、カップ30の先端開口部18及び基端開口部16から、ピストン10の開口部11通って、プランジャ6を通過する。真空源は、壁掛け型や独立型吸引システム、前述したキーウィ装置のものに類似した足操作式ポンプまたは可搬式ポンプなどの、適切なものであればどのようなものであってもよい。また、図8及び9に関して後述するように、シリンジ構造を用いることもできる。
図3及び4に示されているキャップ構造は、使用時にカップ30の外側に空気流を生じさせて維持することにおいて重要である。空気は、明らかにリッジ24と衝突する箇所以外では、キャップ22の下側の縁部全周を流れることができる。この効果は、複数分布する空気流路のものであり、赤ん坊の頭皮が、カップ30の外側のすべての空気流を確実に遮断できないようにする。キャップ22の凸形状とそれ故のカップ30内への突出によっても、赤ん坊の頭皮を空気流路から離しておくことができる。
次に図6に関して述べると、これは、中空のボール2の壁が、先端側に向かってテーパー状になる一方、基端部に向かってどのように好適に厚くなっているかを示している。この効果は、異なる硬度の一方が有するものであり、ボール2の基端部の方が、その先端部より硬度が大きい。よって、キャップ22とハンドル4の端部との間を圧縮することによって、ボール2が長手方向に圧搾されると、先端部が基端部内に陥没して、カップ30を形成する。もし、基端部が陥没すると、カップ30は形成されない。同様に、もしボール2の硬度が均一なら、思うような陥没状態にはならない。つまり、例えカップ30が形成されたとしても、必要な平坦な周辺リップ部とはならない。
図7は、使用可能なカップ30を形成するために、ボール2が完全に陥没する必要はないことを示している。プランジャ6及びチェーン26は、プランジャ6を短く引っ張ってできる小カップ30Aから、長めに引っ張ってできる中カップ30B、さらに長く引っ張ってできる大カップ30Cまで、様々な程度に引っ張られることができる。よって、本発明は、ここでも初めて、出産の変化する状況に自在に応じて、径を使用時に変化させることのできる吸引娩出器カップ30を提供するものである。実際、カップ30のサイズは、3センチメートルから8センチメートルまで対応することができる。数種の異なるサイズのカップ30を揃えたり、選択時に試行錯誤したりする必要がなくなるのである。
また、カップ30の径は、赤ん坊の頭部の露出した領域によって許容される程度まで大きくすることができる。つまり、子宮頸部が拡張すると、頭皮がより大きく露出するので、カップ30の領域を、その露出した領域を覆うように、連続吸引によって拡張することができる。膣内へ挿入しやすくするために、小さいカップ30を選択し、その後、赤ん坊の頭部に当たってから、カップ30を拡張することも可能である。従って、ボール2の先端部が、挿入するために全体的に凸状でなければならないということはないのである。
上述したように、図8及び9は、前述の図の装置のハンドル4に組み込まれたプランジャ6の基端部34に、吸引力を付与するシリンジ構造36を示している。図8は、ボール2の先端部が図1に示す拡張状態にあるときの吸引娩出器1を示しており、図9は、ボール2の先端部が図2に示す陥没状態にあるときの吸引娩出器1を示している。これらの図は、シリンジが、先端部がハンドル4の中空プランジャ6に取り付けられ、これと連通している円筒部38を備えていることを示している。従って、図9に示すように、シリンジの円筒部38を基端部側へ引くと、ハンドル4のプランジャ6も引くことになり、ボール2がカップ30へと陥没して赤ん坊の頭部と係合するようになっている。その後、シリンジを操作して、ハンドル4のプランジャ6から空気を吸引して、前述したように、カップ30と赤ん坊の頭部との間のスペースを減圧する。
つまり、シリンジの円筒部38内のシリンジプランジャ40が、円筒部38内で密着スライドフィットする状態で、先端側でピストン42で終端となっている。ピストン42は開口部43を備えており、これはこの開口部43に対して基端側に設けられた振動膜44によって閉塞され、一方向バルブを形成している。
図8及び図9は、両方とも、円筒部の先端部まで入ったピストン42を示しており、ピストン42にある開口部43から空気が流れるようにすることによって、バルブ開口部が、シリンジプランジャ40の先端部がその位置に動くことを可能にする。シリンジプランジャ40を円筒部38に対して基端側へ引くと、バルブが閉じて、空気がハンドル4のプランジャ6から吸引される。
図10〜14は本発明の第2実施例を示しており、これは、上述した種々の特徴をよりコンパクトな形で組み込むとともに、装置を操作しやすくするための他の特徴も備えている。シリンジ円筒部44と内側プランジャ46は、外側筒部8内でフィットし、使用時に、入れ子式に互いに相対移動し、ボール2がカップ30内に陥没し、カップ30と赤ん坊の頭部との間のスペースを減圧する。シリンジ円筒部44自体がプランジャとして機能する。
まず、図10、11、14に関し、目盛り外側筒部8が、先端側でノズル50で終端となっており、基端側で、フランジ52を備えた開口端部となっている。図10に示すように、ノズル50は、スリーブ20に取り付けられて、これと連通し、ボール2の基端開口部16を形成している。対向絞り部54が、外側筒部8の開口端部において内向きで対向している。図14に最もよく示されているように、各絞り部は、外側筒部8の周囲の4分の1の下側に延びる雌リッジである。
図10、12、14は、外側筒部8内にぴったりとスライド嵌入したシリンジ円筒部44を示している。シリンジ円筒部44は、ピストン56で終端となっている隠れ先端部を備えており、外側筒部8内でスライド密封を形成している。開放した基端部はフランジ60と、外側筒部8のものと類似する内向きで対向する対向絞り部58を備えている。ピストン56は、前述したように、チェーン26を取り付けるためのフック62を有しており、これは、ボール2の上に被せられるキャップ22につながっている。よって、外側筒部8に対して基端側にシリンジ円筒部44を引っ張ると、チェーン26も引っ張られて、それによりボール2がカップ30内に陥没することが明らかであろう。
ピストン56に対して基端側に設けられた薄型で非常に可撓性をもつ弾性横向き振動膜64が、シリンジ円筒部44の先端部を閉塞している。ピストン56には孔65が開けられており、振動膜64の先端側を、使用時のボール2内の圧力と、カップ30と赤ん坊の頭部との間の圧力に等しい、外側筒部8のノズル50内で生じる空気圧に当てる。振動膜64の先端側の圧力が、振動膜64の基端側の圧力を超えると、振動膜64は伸張して、外側筒部8の目盛りに対して計測できる程度にまで基端側に膨出し、カップ30と赤ん坊の頭部との間の圧力を示すものとなる。この偏向状態は、図10に点線66で概略的に示している。
長手方向に間隔を空けた雄リッジ68の列が、シリンジ円筒部44の外部に沿って対向する対になって周方向に延設されている。図14に最もよく示されるように、各リッジは、シリンジ円筒部44の周囲4分の1の真下に延びて、リッジ68が、絞り部54と外側筒部8との間の間隙を自在に通ることができるようになっている。それでいながら、一対の対向するリッジ68は、シリンジ円筒部44を、外側筒部8の中央長手軸心回りに4分の1回転させることによって、絞り部54と係合することができる。このように、シリンジ円筒部44は、任意のカップの径に対応する位置で外側筒部8にロックすることができる。実際、シリンジ円筒部44と外側筒部8の目盛りは、シリンジ円筒部44と外側筒部8との相対位置に対して、任意のカップの径を判断するのに用いることができる。
図10、13、14は、シリンジ円筒部44内にぴったりとスライド嵌入した内側プランジャ46を示している。内側プランジャ46の先端は、ピストン70で終端となっており、シリンジ円筒部44内でスライド密封を形成している。ピストン70には孔72が設けられており、これは、この孔72に対して基端側に設けられた振動膜74によって閉塞されており、図8及び9に示したシリンジのものに類似した一方向バルブを形成している。振動膜74は、この振動膜74に対して基端側に設けられた内向きに対向する周部フランジ76によって定位置に保持されている。
図10は、シリンジ円筒部44の先端部まで入ったピストン70を示しており、ピストン70にある孔72から空気が流れるようにすることによって、バルブ開口部が、内側プランジャ46の先端部がその位置に動くことを可能にする。内側プランジャ46をシリンジ円筒部44に対して基端側へ引くと、バルブが閉じて、空気が陥没したボール2から、結果として、ボール2によって形成されるカップ30から吸引される。つまり、吸引力が振動膜64に付与され、振動膜は偏向して、吸引の程度を示しながら、その偏向のために、外側筒部8のノズル50に吸引力を付与する。振動膜64は、同じように吸引力を伝達して指示するバネのような付勢手段に抗して作動するピストンに置き換えてもよいことが、当業者には明らかであろう。
内側プランジャ46の開放基端部78は、外側筒部8及びシリンジ円筒部44のものに類似したフランジ80を備えている。シリンジ円筒部44と同じように、長手方向に間隔を空けた雄リッジ82が、内側プランジャ46の外部に沿って対向する対になって周方向に延設されている。再び、図14に最もよく示されるように、各リッジは、内側プランジャ46の周囲4分の1の真下に延びて、リッジ82がシリンジ円筒部44の絞り部58間を自在に通ることができるようになっている。それでいながら、一対の対向するリッジ82は、内側プランジャ46を、シリンダ筒44の中央長手軸心回りに4分の1回転させることによって、絞り部58と係合することができる。このように、内側プランジャ46は、任意の吸引力に対応する位置でシリンジ円筒部44にロックすることができる。実際、内側プランジャ46とシリンジ円筒部44の目盛りは、内側プランジャ46とシリンジ円筒部44との相対位置に対して、任意の吸引力を判断するのに用いることができる。
図15A〜図15Fは、赤ん坊分娩時の使用時における第2実施例を概略的に示している。赤ん坊の頭部86が母体の拡張した子宮頸部内の左側に示されており、母体の膣は、膣口89へと右側へ延びている。
図15Aは、ボール2が非使用姿勢にある娩出器1を示している。
図15Bは、膣口89への挿入のためにボール2が横方向に圧縮された娩出器を示しており、図15Cは、赤ん坊の頭部86に当接したボール2を示している。この段階において、処置医は、図15Dに示すように、シリンジ円筒部44を引っ張り、ボール2の凸状先端部を凹状カップ30に変形させる。
そして、処置医は、図15Eに示すように、内側プランジャ46を引っ張り、カップ30に吸引力を付与し、赤ん坊の頭部86に対してぴったり当たったカップ30を引っ張る。最後に、処置医は、図15Fに示すように、引っ張るとともに選択的に娩出器にねじり力を付与し、赤ん坊の頭部86を子宮頸部88から引っ張り出す。
最後に、図16は、上述した第2実施例から得られる本発明の第3実施例で用いられるシリンジ円筒部44を示している。図16は、弾性膜64をシリンジ円筒部44の長さに対して基端側へ中央位置に移動させることによって、空気溜め部88がシリンジ円筒部44の先端部にどのように形成されるかを示している。
本発明は多くの異なる形態で実施することができるため、上記の特定の記載は単なる例示である。従って、本発明の範囲を決定するためには、上述した特定の記載より、添付の請求の範囲を参照すべきである。
本発明は、産科分野に関し、特に、赤ん坊分娩時の介助分娩装置に利用できる。
本発明吸引娩出器の一部断面の側面図 赤ん坊の頭蓋に取り付けるためのカップを形成する陥没形状の娩出器の先端ヘッド部を示している図 吸引娩出器の先端ヘッド部を形成するボールの拡大詳細斜視図 ボールにキャップがどのようにかぶせられているかを示している図 図4のキャップの詳細斜視図 図5のボールとキャップの断面図 拡張形状と陥没形状の間の多段階における図5のボールおよびキャップの断面図 拡張形状で、真空にするためにシリンジに接続された状態の図1の吸引娩出器を示す一部断面図 図8に対応し、先端部が図2の陥没形状になっている吸引娩出器を示した図 本発明の第2実施例の一部断面図 図10の実施例の一部をなす外側筒部の断面図 図10の実施例の一部をなすシリンジ円筒部の断面図 図10の実施例の一部をなす内側プランジャの断面図 図11、12、13の外側筒部、シリンジ円筒部、内側プランジャが、図10の実施例において、どのように嵌合し、相互に作用するのかを示す拡大詳細斜視図 使用時の第2実施例を示す概略断面図の連続図 使用時の第2実施例を示す概略断面図の連続図 使用時の第2実施例を示す概略断面図の連続図 使用時の第2実施例を示す概略断面図の連続図 使用時の第2実施例を示す概略断面図の連続図 使用時の第2実施例を示す概略断面図の連続図 本発明の第3実施例の一部断面図

Claims (39)

  1. 凹状の吸引カップへ変形可能な凸状の先端部を備えた産科用吸引娩出器のヘッド。
  2. 一重壁の先端部及び基端部を備えた産科用吸引娩出器のヘッドであって、前記先端部が変形して、前記基端部との協働により、二重璧の吸引カップを形成する産科用吸引娩出器のヘッド。
  3. 中空の可撓性本体を有する請求項1又は2に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  4. 前記中空本体の壁が基端側に向かって厚くなる請求項3に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  5. 比較的硬質の先端キャップを有する請求項3又は4に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  6. 前記キャップが凸状である請求項6に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  7. 分散配置された複数の空気流路が前記キャップの周囲に設けられている請求項5又は6に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  8. 前記キャップを前記本体から間隔を空けて設け、前記キャップの下側を空気が流れるようにした請求項5〜7の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  9. 前記キャップが前記本体の先端部に被さっている請求項5〜8の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  10. 前記吸引カップを減圧するために少なくともひとつの空気抜き流路を有する請求項1〜9の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  11. 前記空気抜き流路が、前記中空本体の内部となっている請求項3〜9の何れか一項に従属する請求項10に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  12. 前記空気抜き流路が、前記キャップによって形成される空気流路と連通する請求項7に従属する請求項10又は11に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  13. 前記空気抜き流路が、前記キャップの下側で前記中空本体の先端開口部を備えている請求項12に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  14. 前記カップを形成するために前記先端部に作用する変形手段を有する請求項1〜13の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  15. 前記先端部の先端から、前記ヘッドに関して基端側に位置するアクチュエータに延びる引っ張り手段を有する請求項14に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  16. 前記引っ張り手段の前記先端が、前記キャップに固定されている請求項5〜9の何れか一項に従属する請求項15に記載の産科用吸引娩出器のヘッド。
  17. 請求項1〜16の何れか一項に記載のヘッドを備えた産科用吸引娩出器。
  18. 前記ヘッドの先端部を変形させる手段を有する請求項17に記載の産科用吸引娩出器。
  19. 基端ハンドル部のアクチュエータが、前記ヘッドに向かって先端側に延びる引っ張り手段に作用する請求項18に記載の産科用吸引娩出器。
  20. 前記アクチュエータが、ハンドルグリップを形成する外側筒部に関して基端側に移動可能なプランジャを有している請求項19に記載の産科用吸引娩出器。
  21. 前記プランジャが、前記吸引カップを減圧するために、前記ヘッドと連通する内部空気流路を形成している請求項20に記載の産科用吸引娩出器。
  22. 前記外側筒部に対して前記プランジャをロックするための手段を有する請求項20又は21に記載の産科用吸引娩出器。
  23. 前記プランジャが、前記外側筒部の雌ロック構成部と選択的に係合可能な、長手方向に間隔を空けて設けられた雄ロック構成部列を有する請求項22に記載の産科用吸引娩出器。
  24. 前記任意のロック構成部は、前記外側筒部内で前記プランジャを回転させることによって係合可能となる請求項23に記載の産科用吸引娩出器。
  25. 前記吸引カップを減圧するために、前記ヘッドと連通する吸引手段を有する請求項17〜24の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器。
  26. 前記吸引手段が、前記プランジャの内部空気流路を介して前記ヘッドと連通する請求項21に従属する請求項22〜25の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器。
  27. 前記吸引手段がシリンジである請求項25又は26に記載の産科用吸引娩出器。
  28. 前記シリンジがピストンと一方向バルブを備えており、前記バルブが、前記ピストンの先端側への動きを許容するために開くとともに、前記ヘッドから空気を吸引するために前記ピストンが、基端側へ移動すると閉じるようになっている請求項27に記載の産科用吸引娩出器。
  29. 前記シリンジが、前記アクチュエータのプランジャとして機能する円筒部を備えている請求項20に従属する請求項27又は28に記載の産科用吸引娩出器。
  30. 前記シリンジが、前記ピストンを備えた内側プランジャを有するとともに、さらに、前記内側プランジャを前記円筒部に対してロックする手段を有している請求項29に記載の産科用吸引娩出器。
  31. 前記内側プランジャが、前記円筒部の雌ロック構成部と選択的に係合可能な、長手方向に間隔を空けて設けられた雄ロック構成部列を有する請求項30に記載の産科用吸引娩出器。
  32. 前記任意のロック構成部は、前記円筒部内で前記内側プランジャを回転させることによって係合可能となる請求項31に記載の産科用吸引娩出器。
  33. 前記ピストンに対し先端側に設けられた空気溜め部を有する請求項28〜32の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器。
  34. 前記ヘッドに付与された吸引力を示す吸引指示器を有する請求項25〜33の何れか一項に記載の産科用吸引娩出器。
  35. 前記吸引指示器が、前記吸引手段によって付与される吸引に、偏向によって反応する振動膜を備えている請求項34に記載の産科用吸引娩出器。
  36. 前記空気溜め部が、前記振動膜に対して先端側に設けられている請求項33に従属する請求項35に記載の産科用吸引娩出器。
  37. 母体の膣に産科用吸引娩出器のヘッドを挿入し、このヘッドが挿入時には凸状の先端部を有しており、前記凸状先端部を、赤ん坊の頭部に当接させるために凹状の吸引カップに変形させ、前記カップを吸引してこれを赤ん坊の頭部に取り付け、分娩を補助するために前記カップを介して赤ん坊の頭部に力を付与する赤ん坊の分娩方法。
  38. 母体の膣に産科用吸引娩出器のヘッドを挿入し、このヘッドが赤ん坊の頭部に当接するカップを形成しており、前記ヘッドの硬度を挿入後に大きくする赤ん坊の分娩方法。
  39. 母体の膣に産科用吸引娩出器のヘッドを挿入し、このヘッドが赤ん坊の頭部に当接するカップを形成しており、前記カップの径を挿入後に大きくする赤ん坊の分娩方法。
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