JP2008505554A - 無線通信システムにおけるパイロット干渉を除去する方法及び装置 - Google Patents

無線通信システムにおけるパイロット干渉を除去する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線(CDMA、等)通信システムにおけるパイロットに起因する干渉を除去すること。
【解決手段】
無線(CDMA、等)通信システムにおけるパイロット干渉を推定及び除去する方法及びシステム。一方法においては、各々がパイロットを含む幾つかの信号インスタンスから成る受信信号が最初に処理されてデータサンプルが提供される。各信号インスタンスのパイロット干渉は、前記信号インスタンスに関する拡散シーケンスを用いて前記データサンプルを逆拡散し、前記逆拡散されたデータをチャネル化してパイロットシンボルを提供し、前記パイロットシンボルをフィルタリングして前記信号インスタンスのチャネル応答を推定し、前記推定されたチャネル応答に前記拡散シーケンスを乗じることによって推定することができる。総パイロット干渉を導き出すために複数の干渉中のマルチパスに起因するパイロット干渉推定値が累積される。前記総パイロット干渉が前記データサンプルから減じられてパイロットが除去されたデータサンプルが提供される。次に、これらのサンプルが処理され、前記受信信号内の少なくとも1つの(希望される)信号インスタンスの各々に関する復調されたデータが導き出される。
【選択図】 図9

Description

35 U.S.C§119に基づく先の出願日の利益
本特許出願は、“METHOD AND APPARATUS FOR CANCELING PILOT INTERFERENCE IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM”(無線通信システムにおけるパイロット干渉を除去する方法及び装置)という題名を有し、本特許出願の譲受人に対して譲渡されておりさらに本明細書において参照することによって明示で本明細書に組み入れられている仮特許出願番号 60/584,527(出願日: 2004年6月30日) の利益を主張するものである。
本開示は、一般的には、データ通信に関するものである。本開示は、より具体的には、無線(CDMA、等)通信システムにおけるパイロットに起因する干渉を除去する技術に関するものである。
無線通信システムは、音声、パケットデータ、等の様々な型の通信を提供することを目的として広範囲にわたって採用されている。これらのシステムは、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、又はその他の何らかの多重接続方式に基づくことができる。CDMAシステムは、システム容量の増大を含む幾つかの点においてその他の型のシステムよりも有利である。CDMAシステムは、典型的には、IS−96、cdma2000、IS−856、W−CDMA、及びTS−CDMA基準、等の1つ以上の基準を実装するように設計されており、これらの基準はすべて当業において知られている基準である。
一部の無線(CDMA、等)通信システムにおいては、受信装置(例えば基地局)が幾つかの機能を遂行するのを援助するために送信装置(例えば、端末)から前記受信装置にパイロットを送信することができる。例えば、前記パイロットは、送信装置のタイミングと周波数の同期化、チャネル応答及び通信チャネルの品質の推定、データ送信のコヒーレントな復調、等のために受信装置において使用することができる。前記パイロットは、典型的には、既知のデータパターン(例えば、すべてゼロのシーケンス)に基づいて及び既知の信号処理方式を用いて生成される(例えば、特定のチャネル化コードを用いてチャネル化されて既知の拡散シーケンスを用いて拡散される)。
cdma2000システムにおける逆方向リンクでは、各端末に関する拡散シーケンスは、(1)全端末に共通する複素疑似ランダム雑音(PN)シーケンス及び(2)各端末ごとの特有のスクランブリングシーケンスに基づいて生成される。この方法により、異なる端末からのパイロットを異なる拡散シーケンスによって識別することができる。cdma2000システム及びIS−95システムにおける順方向リンクでは、各基地局は、前記PNシーケンスの特定のオフセットが割り当てられる。この方法により、異なる基地局からのパイロットを異なる割り当てられたPNオフセットによって識別することができる。
受信装置において、受信装置との通信を確立させている全送信装置から送信されたパイロット、シグナリング、及びトラフィックデータを復元するためにレーク受信機がしばしば用いられる。特定の送信装置から送信された信号は、複数の信号経路を介して受信装置において受信することができ、十分な強度を有する各々の受信信号インスタンス(すなわちマルチパス)をレーク受信機によって個々に復調することができる。各々の前記マルチパスは、前記マルチパスを介して受信されたデータ及びパイロットを復元するために送信装置において行われる処理を補完する形で処理される。復元されたパイロットは、マルチパスに関するチャネル応答によって決定されさらに前記チャネル応答を示す振幅と位相を有する。前記パイロットは、典型的には、前記パイロットとともに送信され、チャネル応答によって同様に歪められている様々な型のデータのコヒーレントな復調を行うために使用される。各送信装置に関して、送信装置に関する幾つかのマルチパスに関するパイロットは、これらのマルチパスから導き出された復調シンボルを結合させて向上された品質を有する結合シンボルを得るためにも使用される。
逆方向リンクにおいて、各送信中の端末からのパイロットは、その他の全端末からの信号に干渉する働きをする。各端末に関して、その他の全端末によって送信されたパイロットに起因する全干渉は、この端末が経験する総干渉の大きな割合を占める可能性がある。このパイロット干渉は、性能を低下させ(例えば、パケット誤り率が高くなる)、逆方向リンク容量をさらに低下させる可能性がある
従って、無線(CDMA、等)通信システムにおけるパイロットに起因する干渉を除去するための技術が必要である。
本発明の側面は、無線(CDMA、等)通信システムにおけるパイロット干渉を推定及び除去する技術を提供する。受信信号は、典型的には、幾つかの信号インスタンス(すなわち、マルチパス)を含む。復調される各マルチパス(すなわち、各希望されるマルチパス)に関して、すべてのマルチパス内のパイロットが、希望されるマルチパス内のデータに対する干渉である。パイロットが既知のデータパターン(例えば、すべてゼロのシーケンス)に基づいて生成されて既知のチャネル化コード(例えば、ゼロのウォルシュ符号)でチャネル化される場合は、干渉中のマルチパス内のパイロットは、受信装置における前記マルチパスの到着時間に対応する位相を有する単純な拡散シーケンスとして推定することができる。各干渉中のマルチパスからのパイロット干渉は、前記拡散シーケンス及び(パイロットに基づいて推定することができる)前記マルチパスのチャネル応答推定値に基づいて推定することができる。幾つかの干渉しているマルチパスに起因する総パイロット干渉は、導き出して受信信号から減じることで、パイロットが除去されてパイロット干渉が取り除かれた信号を提供することができる。
1つの具体的な実施形態においては、無線(cdma2000、等)通信システムにおいて受信装置(基地局、等)でパイロット干渉を除去する方法が提供される。前記方法により、各々がパイロットを含む幾つかの信号インスタンスから成る受信信号が最初に処理されてデータサンプルが提供される。次に、これらのデータサンプルが処理されて1つ以上の(干渉している)信号インスタンスの各々に起因するパイロット干渉の推定値が導き出され、前記パイロット干渉推定値がさらに結合されて総パイロット干渉が導き出される。次に、前記総パイロット干渉が前記データサンプルから減じられてパイロットが除去されたデータサンプルが提供され、前記パイロットが除去されたデータサンプルがさらに処理されて受信信号内の少なくとも1つの(希望される)信号インスタンスの各々に関する復調データが導き出される。
干渉している各信号インスタンスに起因するパイロット干渉は、(1)前記各信号インスタンスに関する拡散シーケンスを用いてデータサンプルを逆拡散し、(2)逆拡散されたサンプルをパイロットチャネル化コードでチャネル化してパイロットシンボルを提供し、(3)前記パイロットシンボルをフィルタリングして前記信号インスタンスの推定チャネル応答を提供し、(4)前記信号インスタンスに関する拡散シーケンスに前記推定チャネル応答を乗じて推定されるパイロット干渉を提供することによって推定することができる。各希望されるマルチパスに関するデータ復調は、(1)パイロットが除去されたデータサンプルを前記信号インスタンスに関する拡散シーケンスを用いて逆拡散し、(2)逆拡散されたサンプルをデータチャネル化コードでチャネル化してデータシンボルを提供し、(3)前記データシンボルを復調して前記信号インスタンスに関する復調データを提供することによって行うことができる。性能を向上させるため、パイロットの推定及び除去は、PNチップ速度よりも高速のサンプル速度で行うことができる。
パイロット干渉除去のための他のシステム及び方法は、マルチパスのチャネル推定値と雑音推定値を決定することと、前記マルチパスのチャネル推定値と雑音推定値に基づいて除去率を選択することと、前記チャネル推定値に選択された除去率を乗じることと、前記チャネル推定値と除去率の積に送信パルスと受信フィルタの予め計算された畳み込みを乗じることと、拡散パイロット信号(例えば、PNシーケンス)と加重フィルタ(すなわち、チャネル推定値、除去率及び予め計算された畳み込みの積)の畳み込みを行ってパイロットサンプルを再構築することと、複数のフィンガープロセッサからの再構築されたパイロットサンプルを累積することと、累積された再構築パイロットサンプルをデータサンプルから減じてデータ復調を行うこと、とを具備することができる。これらのプロセスの順序は変更することができる。
以下では、本発明の様々な側面、実施形態、及び特長がさらに詳細に説明される。
本発明の特長、性質及び利点は、下記の詳細な説明と図面を併用することでさらに明確になる。同一のものについては図面全体に渡って同一の参照符号を付けることとする。
端末から送信された信号は、1つの又は複数の信号経路を通って基地局に到着する。これらの信号経路は、直線経路(例えば、信号経路110a)及び反射経路(例えば、信号経路110b)を含む。反射経路は、送信された信号が反射源で反射されて見通し線とは異なる経路を通って基地局に到着するときに作り出される経路である。反射源は、典型的には、端末が動作中である環境内の構造物(建物、樹木、又はその他の構造物)である。従って、基地局の各アンテナによって受信された信号は、1つ以上の端末からの幾つかの信号インスタンス(すなわち、マルチパス)を具備する可能性がある。
システム100において、システムコントローラ102(基地局コントローラ(BSC)と呼ばれることもしばしばある)は、基地局104に結合し、結合された基地局に関する調整と制御を提供し、結合された基地局を介しての端末106への呼のルーティングをさらに制御する。図1には示されていないが、システムコントローラ102は、モバイル交換センター(MSC)を通じて公衆交換電話網(PSTN)にさらに結合すること、及びパケットデータサービングノード(PDSN)を通じてパケットデータネットワークにさらに結合することができる。システム100は、1つ以上のCDMA基準、例えば、IS−95、CDMA2000、CDMA 2000 1xEV−DV、CDMA 2000 1xEV−DO(IS−856)、WCDMA、TD−SCDMA、TS−CDMA、その他の幾つかのCDMA基準、又はこれらの基準の組合せをサポートするように設計することが可能である。
本開示の様々な側面及び実施形態は、様々な無線通信システムにおける順方向リンク及び逆方向リンクに関して当てはめることができる。説明を明確化するため、パイロット干渉除去技術は、特にcdma2000システムにおける逆方向リンクに関して説明される。
図2は、基地局104及び端末106の実施形態の単純化されたブロック図である。逆方向リンクでは、端末106において、送信(TX)データプロセッサ214は、データ源212からの各ユーザーごとの特定のデータ等の様々な型の「トラフィック」、メッセージ、等を受け取る。次に、TXデータプロセッサ214は、1つ以上の符号化方式に基づいてこれらの異なる型のトラフィックをフォーマット化及び符号化して符号化データを提供する。各符号化方式は、巡回冗長検査(CRC)、畳み込み、ターボ、ブロック、及びその他の符号化のあらゆる組合せを含むこと又は符号化をまったく含まないことができる。フェージングに対処するために誤り訂正符号を使用時は、インターリービングが共通して利用される。その他の符号化方式は、自動再送要求(ARQ)、ハイブリッドARQ、及び増分的冗長性再送技術を具備する。典型的には、異なる型のトラフィックは異なる符号化方式を用いて符号化される。次に、変調器(MOD)216は、パイロットデータ及び符号化されたデータをTXデータプロセッサ214から受け取り、受け取ったデータをさらに処理して変調されたデータを生成する。
図3は、図2の変調器216に関して使用できる変調器216aの実施形態のブロック図である。cdma2000における逆方向リンクに関して、変調器216aによる処理は、乗算器312によって幾つかの符号チャネル(トラフィックチャネル、同期化チャネル、ページングチャネル、パイロットチャネル、等)の各々に関するデータを各々のウォルシュ符号Cchxでカバーし、各ユーザーごとの特定のデータ(パケットデータ)、メッセージ(制御データ)、及びパイロットデータをチャネル化して各々の符号チャネル上に置くことを含む。各符号チャネルに関するチャネル化データは、符号チャネルの相対送信電力を制御するために装置314によって各々の利得Giでスケーリングすることができる。次に、同位相(I)経路に関する全符号チャネルに関するスケーリングされたデータが加算器316aによって合計されてIチャネルデータが提供され、直交(Q)経路に関する全符号チャネルに関するスケーリングされたデータが加算器316bによって合計されてQチャネルデータが提供される。
図3は、cdma2000における逆方向リンクに関する拡散シーケンス生成器320の実施形態を示した図でもある。生成器320内において、長符号生成器322は、端末に割り当てられた長符号マスクを受け取り、前記長符号マスクによって決定された位相を有する長疑似ランダム雑音(PN)シーケンスを生成する。次に、乗算器326aによって前記長PNシーケンスにIチャネルPNシーケンスが乗じられてI拡散シーケンスが生成される。前記長PNシーケンスは、遅延素子324によって遅延され、乗算器326bによってQチャネルPNシーケンスが乗じられ、素子328によって1/2がデシメートされ、ウォルシュ符号(Cs = +−)でカバーされ、乗算器330によってI拡散シーケンスを用いてさらに拡散されてQ拡散シーケンスが生成される。Iチャネルシーケンス及びQチャネルシーケンスは、全端末によって用いられる複素短PNシーケンスを形成する。I拡散シーケンス及びQ拡散シーケンスは、各々の端末ごとの特定の複素拡散シーケンスSkを形成する。
変調器216a内において、Iチャネルデータ及びQチャネルデータ(DchI + jDchQ)が、乗算器340による複素乗算演算を通じてI拡散シーケンス及びQ拡散シーケンス(SkI + jSkQ)を用いて拡散され、I拡散データ及びQ拡散データ(DspI + jDspQ)が生成される。複素逆拡散動作は次式のように表すことができる。
Figure 2008505554
I拡散データ及びQ拡散データは、変調器216aによって提供される変調データを具備する。
次に、変調データが送信機(TMTR)218aに提供されてコンディショニングされる。送信機218aは、図2の送信機218の一実施形態である。信号コンディショニングは、フィルタ352a及び352bでI拡散データ及びQ拡散データをそれぞれフィルタリングすることと、フィルタリングされたIデータとQデータを乗算器354a及び354bによってcos(wct)及びsin(wct)を用いてアップコンバージョンすること、とを含む。次に、乗算器354a及び354bからのI成分及びQ成分が加算器356によって合計され、乗算器358によって利得G0を用いてさらに増幅されて逆方向リンク変調信号が生成される。
再度図2において、逆方向リンク変調信号がアンテナ220を介して無線通信リンクを通じて1つ以上の基地局に送信される。
基地局104において、幾つかの端末から送信された逆方向リンク変調信号が1本以上のアンテナ250の各々によって受信される。フェージング、等の経路上の悪影響に対する空間ダイバーシティを提供するために複数のアンテナ250を使用することができる。一例として、3つのセクターをサポートする基地局の場合は、各セクターに関して2本のアンテナを使用することができ、従って基地局は6本のアンテナを含むことができる。基地局ではあらゆる数のアンテナを採用することができる。
各受信信号は、各々の受信機(RCVR)252に提供され、受信機(RCVR)252は、受信信号をコンディショニング(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン)及びデジタル化して前記受信信号に関するデータサンプルを提供する。各受信信号は、幾つかの端末の各々に関する1つ以上の信号インスタンス(すなわち、マルチパス)を含むことができる。
次に、復調器(DEMOD)254は、全受信信号に関するデータサンプルを受け取って処理し、復元されたシンボルを提供する。cdma2000に関しては、特定の端末からのデータ送信を復元するために復調器254によって行われる処理は、(1)端末においてデータを拡散するために用いられる拡散シーケンスと同じ拡散シーケンスを用いてデータサンプルを逆拡散することと、(2)逆拡散されたサンプルをチャネル化して受信データとパイロットを隔離するか又は各々の符号チャネル上に置くことと、(3)チャネル化されたデータを復元されたパイロットを用いてコヒーレントに復調して復調されたデータを提供すること、とを含む。復調器254は、後述されるように、幾つかの端末の各々に関する複数の信号インスタンスを処理することができるレーク受信機を実装可能である。
次に、受信(RX)データプロセッサ256は、各端末に関する復調データを受け取って復号し、逆方向リンクにおいて端末によって送信された各ユーザーごとの特定のデータとメッセージを復元する。復調器254及びRXデータプロセッサ256による処理は、端末において変調器216及びTXデータプロセッサ214によって行われた処理を補完するものである。
図4は、幾つかの端末106から逆方向リンク変調信号を受信して復調することができるレーク受信機254aの一実施形態のブロック図である。レーク受信機254aは、1つ以上の(Lの)サンプルバッファ408と、1つ以上(M)のフィンガープロセッサ410と、探索器412と、シンボルコンバイナ408と、を含む。図4の実施形態は、同じシンボルコンバイナ420に結合された全フィンガープロセッサ410を示している。幾つかの構成においては、多数のフィンガープロセッサ410、例えば256のフィンガープロセッサが存在することができる。
マルチパス環境に起因して、各端末106から送信された逆方向リンク変調信号は、(図1に示されるように)幾つかの信号経路を通って基地局104に到着し、各基地局アンテナに関する受信信号は、典型的には、幾つかの端末の各々からの逆方向リンク変調信号の異なるインスタンスの組合せを具備する。受信信号内の各信号インスタンス(すなわち、マルチパス)は、典型的には、特定の規模、位相、及び到着時間(すなわち、CDMAシステム時間に対する時間遅延又は時間オフセット)と関連する。これらのマルチパスの到着時間の差が基地局において1つのPNチップよりも大きい場合は、各々の受信機252の入力部における各受信信号yl(t)は次式のように表すことができる。
Figure 2008505554
ここで、
xj(t)は、j番目の端末によって送信されたj番目の逆方向リンク変調信号である。
Figure 2008505554
は、j番目の逆方向リンク変調信号xj(t)が送信される時間に関するi番目のマルチパスの、l番目のアンテナにおける到着時間である。
pi,j,l(t)は、l番目のアンテナにおけるj番目の端末に関するj番目のマルチパスに関するチャネル利得と位相を表し、フェージングプロセスの関数である。
Σjは、l番目の受信信号における全逆方向リンク変調信号に関する合計を表す。
Σiは、l番目の受信信号における各逆方向リンク変調信号の全マルチパスに関する合計を表す。
n(t)は、RFにおける実数値チャネル雑音及び内部受信機雑音を表す。
各受信機252は、各々の受信信号yl(t)を増幅及び周波数ダウンコンバージョンし、典型的には端末において用いられる送信フィルタ(フィルタ352、等)とマッチングされた受信フィルタで前記信号をさらにフィルタリングしてコンディショニングされた信号を提供する。次に、各受信装置252は、前記コンディショニングされた信号をデジタル化して各々のデータサンプルストリームを提供し、前記各々のデータサンプルストリームが各々のサンプルバッファ408に提供される。
各サンプルバッファ408は、受け取られたデータサンプルを格納し、適切なデータサンプルを適切な時間に適切な処理装置(例えば、フィンガープロセッサ410及び/又は探索器412)にさらに提供する。一設計においては、各バッファ408は、前記各バッファと関連する受信信号内のマルチパスを処理するために割り当てられた各々の組のフィンガープロセッサにデータサンプルを提供する。他の設計においては、幾つかのバッファ408は、時分割多重方式で幾つかのマルチパスを処理する能力を有する特定のフィンガープロセッサに(時分割多重方式で)データサンプルを提供する。サンプルバッファ408a乃至408lは、適切なサイズと速度を有する単一のバッファとして実装することも可能である。
探索器412は、受信信号内の強力なマルチパスを探索するため及び一組の基準を満たす各々の見つけられたマルチパスの強度とタイミングを示すために使用される。特定の端末のマルチパスの探索は、典型的には、各受信信号に関するデータサンプルを、様々なチップ又はサブチップオフセット(又は位相)においてローカルで生成される端末の拡散シーケンスと相互に関連させることによって行われる。前記拡散シーケンスは疑似ランダムの性質を有することに起因して、データサンプルと拡散シーケンスの相関関係は低い値のはずである。ただし、ローカルで生成された拡散シーケンスの位相がマルチパスの位相と時間的に整合されているときは除き、この場合は、前記相関関係は高い値になる。
各逆方向リンク変調信号xj(t)に関して、探索器412は、前記各逆方向リンク変調信号に関して見つけ出された一組の1つ以上のマルチパスに関する一組の1つ以上の時間オフセットti,j,lを(おそらく各見つけ出されたマルチパスの信号強度とともに)提供することができる。探索器412によって提供される時間オフセットti,j,lは、基地局タイミング又はCDMAシステム時間に関する時間オフセットであり、式(2)内の信号送信時間に関する時間オフセットt^ i,j,lに関連する。
探索器412は、1つの又は複数の探索装置とともに設計することができ、これらの探索装置の各々は、各々の探索ウィンドーにおいてマルチパスを探索するように設計することができる。各探索ウィンドーは、探索すべき1つの範囲の拡散シーケンス位相を含む。探索装置は、探索動作速度を上げるために並行して動作させることができる。追加として又は代替として、探索器412は、探索動作速度を上げるために高クロック速度で動作させることができる。探索器及び探索は、米国特許番号5,805,648、5,781543、5764,687、及び5,644,591においてさらに詳細に説明されている。
各フィンガープロセッサ410は、対象となる各々の一組の1つ以上のマルチパス(例えば、探索器412によって提供される信号強度情報に基づいてコントローラ260によって決定される十分な強度のマルチパス)を処理するために割り当てることができる。割り当てられた各フィンガープロセッサ410は、各割り当てられたマルチパスに関して、(1)割り当てられたマルチパスを含む受信信号に関するデータサンプル、(2)割り当てられたマルチパスの時間オフセットti,j,l又は(拡散シーケンス生成器414によって生成することができる)時間オフセットti,j,lに対応する位相を有する拡散シーケンスSi,j,lのいずれか、及び(3)復元させる符号チャネルに関するチャネル化コード(ウォルシュ符号、等)を受け取る。次に、各フィンガープロセッサ410は、受け取られたデータサンプルを処理し、各割り当てられたマルチパスに関する復調データを提供する。フィンガープロセッサ410による処理は、以下においてさらに詳細に説明される。
シンボルコンバイナ420は、各端末に関する復調データ(すなわち、復調シンボル)を受け取って結合させる。特に、シンボルコンバイナ420は、各端末に関するすべての割り当てられたマルチパスに関する復調シンボルを受け取り、フィンガープロセッサの設計に依存して、割り当てられたマルチパスに関する時間オフセットの差に対処するためにシンボルを時間整合する(すなわち歪みを除去する(deskew))ことができる。次に、シンボルコンバイナ420は、各端末に関する時間整合された復調シンボルを結合させて前記端末に関する復元されたシンボルを提供する。複数の端末に関するシンボルを同時並行して結合させるために複数のシンボルコンバイナを提供することができる。各端末に関する復元シンボルは、RXデータプロセッサ256に提供されて復号される。
マルチパスの処理は、様々な復調器設計に基づいて行うことができる。第1の復調器設計においては、受信信号内の幾つかのマルチパスを処理するために1つのフィンガープロセッサが割り当てられる。この設計に関しては、サンプルバッファからデータサンプルは、特定の継続時間(すなわち、特定の数のPNチップ)を網羅している「セグメント」単位で処理することができ、さらに幾つかの定義された時間境界から開始することができる。第2の復調器設計においては、受信信号内の複数のマルチパスを処理するために複数のフィンガープロセッサが割り当てられる。以下では、第1の復調器設計に関する様々な側面及び実施形態が説明される。
パイロット干渉除去は、様々な方式に基づいて行うことも可能である。第1の復調器設計に基づく第1のパイロット干渉除去方式においては、特定のマルチパスのチャネル応答は、1つのセグメントのデータサンプルに基づいて推定され、推定されたチャネル応答は、同じセグメントに関するこのマルチパスに起因するパイロット干渉の推定値を導き出すために使用される。この方式は、向上したパイロット干渉除去を提供することができる。しかしながら、この方式は、データサンプルセグメントが最初に推定されてパイロット干渉が除去されてから同じセグメントに関するデータ復調が進行できるために、マルチパスに関するデータ復調においてさらなる処理遅延を導入する。
第1の復調器設計にも基づいている第2のパイロット干渉除去方式においては、特定のマルチパスのチャネル応答は、1つのセグメントのデータサンプルに基づいて推定され、前記推定されたチャネル応答は、次のセグメントに関するこのマルチパスに起因するパイロット干渉の推定値を導き出すために使用される。この方式は、パイロット干渉の推定及び除去の結果得られるデータ復調における追加の処理遅延を低減(又は排除)するために使用することができる。しかしながら、リンク状態は時間の経過とともに連続的に変化する可能性があるため、現在のセグメントと次のセグメントとの間における時間遅延は、現在のセグメントに関するチャネル応答推定値が次のセグメントにおいても依然として正確であるような十分に短い時間にすべきである。説明を明確化するため、以下では、第2の方式に関するパイロット干渉の推定及び干渉が説明される。
図5は、データ復調に加えてパイロット干渉を推定及び除去することができるフィンガープロセッサ410xの1つの具体的な実施形態のブロック図である。フィンガープロセッサ410xは、図4に示されるレーク受信機254a内の各フィンガープロセッサ410に関して使用することができる。以下の説明においては、図5は処理素子を示す図であり、図6A及び6Bは、パイロット干渉の推定及び除去に関するタイミングを図形で示した図である。
フィンガープロセッサ410xは、特定の受信信号内の1つ以上の「希望される」マルチパスを復調するために割り当てられる。サンプルバッファ408xは、フィンガープロセッサ410xに割り当てられたマルチパスを含む受信信号に関するデータサンプルを格納する。バッファ408xは、該当するデータサンプルを必要時に及び必要に応じて(セグメント単位で)前記フィンガープロセッサに提供する。図5に示される実施形態においては、フィンガープロセッサ410xは、リサンプラ522と、パイロット推定器520(又はチャネル推定器)と、加算器542と、データ復調装置550と、パイロット干渉推定器530と、を含む。
フィンガープロセッサ410xによって復調される各希望されるマルチパスに関して、同じ受信信号内のその他のすべてのマルチパス内のデータ及びすべてのマルチパス内のパイロットがこのマルチパスに対する干渉として働く。パイロットは既知のデータパターン(例えば、典型的にはすべてゼロのシーケンス)に基づいて生成されて既知の方法で処理されるため、「干渉している」マルチパス内のパイロットを推定して希望されるマルチパスから除去することで、希望されるマルチパス内のデータ成分の信号の品質を向上させることができる。後述されるように、フィンガープロセッサ410xは、受信信号内において見つけられた幾つかのマルチパスに起因する、希望されるマルチパスのパイロットを含むパイロット干渉を推定して除去することができる。
一実施形態においては、パイロット干渉の推定と除去及びデータ復調は、「バースト」単位で行われる。各バースト(すなわち、処理サイクル)に関して、特定の数のPNチップに関する1つのセグメントのデータサンプルが処理されて特定のマルチパスに起因するパイロット干渉が推定される。1つの特定の実施形態においては、各セグメントは、1つのシンボル時間に関するデータサンプルを具備し、前記1つのシンボル時間は、cdma2000に関しては64のPNチップであることができる。しかしながら、その他のセグメントサイズも(例えば、その他の継続時間のデータシンボルに関して)使用可能であり、この使用は、本開示の適用範囲内である。後述されるように、データ復調は、処理スループットを向上させさらに全体的な処理時間を短縮可能にするために、パイロット干渉推定と並行して又はパイプライン方式で行うことができる。
m番目のマルチパスに起因するパイロット干渉の推定値を導き出す場合は(ここで、m=(i,j,l)であり、l番目の受信信号内において見つけられたj番目の逆方向リンク変調信号に関するi番目のマルチパスであることを表す)、最初に1つのセグメントのデータサンプルがバッファ408xからフィンガープロセッサ410x内のリサンプラ522に提供される。リサンプラ522は、デシメーション、内挿、又はその組合せを行い、デシメートされたデータサンプルをチップ速度で及び適切な「微細な」タイミング位相で提供することができる。
図6Aは、リサンプラ522によって行われる再サンプリングの実施形態を図形で示した図である。受信信号は、典型的には、より高い時間分解能を提供するためにチップ速度の整数倍(例えば、2倍、4倍又は8倍)のサンプル速度でオーバーサンプリングされる。データサンプルは、サンプルバッファ408xに格納され、サンプルバッファ408xは、その後に各処理サイクルのために1つのセグメントのデータサンプル(例えば512)を提供する。リサンプラ522は、バッファ408xから受け取られたデータサンプルを「再サンプリング」してチップ速度で及び適切なタイミング位相でサンプルを提供する。
図6Aにおいて示されるように、受信信号が(例えば、チップ速度の8倍の速度で)十分にオーバーサンプリングされた場合は、m番目のマルチパスに関する再サンプリングは、バッファから受け取られた例えば8番目ごとのデータサンプルを提供することによって行うことができ、選択されたデータサンプルは、m番目のマルチパスのピークのタイミングに最も正確に整合されたデータサンプルである。m番目のマルチパスは、典型的には、データ復調に関して割り当てられたマルチパスであり、マルチパスの時間オフセットtmは、探索器412によって決定及び提供することができる。しかしながら、データ復調に関して割り当てられないマルチパスに起因するパイロット干渉も、これらの各マルチパスの時間オフセットが既知であるかぎり推定して除去することが可能である。各マルチパスの時間オフセットtmは、整数の数のシンボル時間と、基地局タイミング又はCDMAシステム時間に関する1つのシンボル時間の小数部分とを具備する(すなわち、tm = tfull,m + tfrac, m)とみなすことができ、ここで、シンボル時間は、チャネル化コードの長さ(例えば、cdma2000の場合は64PNチップ)によって決定される。時間オフセットの小数部分t frac, m は、リサンプラ522に提供するための及びデシメーションのための特定のデータサンプルセグメントを選択するために用いることができる。図6Aに示される例においては、m番目のマルチパスに関する時間オフセットの小数部分は、tfrac, m = 5であり、データサンプルセグメント622はバッファ408xによって提供され、リサンプラ522によって提供されるデシメートされたデータサンプルは、陰影付きの四角によって表される。
受信信号が十分にオーバーサンプリングされない一部のその他の受信機設計の場合は、当業において知られるように、適切なタイミング位相で新たなサンプルを導き出すための内挿を代替で又は追加でデシメーションとともに行うことができる。
パイロット推定器520内において、逆拡散器524は、デシメートされたデータサンプル及び推定対象となるパイロット干渉を有するm番目のマルチパスの時間オフセットtmに対応する位相を有する(複素共役)拡散シーケンスSm *(k)を受け取る。拡散シーケンスSm *(k)は、シーケンス生成器414によって提供することができる。cdma2000における逆方向リンクの場合は、拡散シーケンスSm *(k)は、図3において拡散シーケンス生成器320に関して示されるように生成することができる。図6Aに示されるように、データサンプルセグメントと同じ長さ及び同じタイミング位相を有する拡散シーケンスSm *(k)の1つのセグメントが逆拡散のために使用される(すなわち、拡散シーケンスSm *(k)は、デシメートされたデータサンプルと時間整合される)。
逆拡散器524(図3に示される乗算器340、等の複素乗算器として実装することができる)は、デシメートされたデータサンプルを拡散シーケンスSm *(k)を用いて逆拡散し、逆拡散されたサンプルを提供する。次に、パイロットチャネライザ526は、端末においてパイロットに関して用いられたチャネル化コードCpilot, m(例えば、cdma2000の場合はゼロのウォルシュ符号)を逆拡散されたサンプルに乗じる。次に、カバーが取り除かれたパイロットサンプルが特定の累積時間間隔にわたって累積されてパイロットシンボルが提供される。前記累積時間間隔は、典型的には、パイロットチャネル化コード長の整数倍数である。(cdma2000におけるように)パイロットデータがゼロのチャネル化コードでカバーされる場合は、チャネル化コードCpilot, mによる乗算は省略することができ、パイロットチャネライザ526は、逆拡散器524からの逆拡散サンプルの累積のみを行う。1つの特定の実施形態においては、1つのシンボル時間の大きさを有する各セグメントに関して1つのパイロットシンボルが提供される。
次に、パイロットチャネライザ526からのパイロットシンボルがパイロットフィルタ528に提供され、特定の低域通過フィルタ応答に基づいてフィルタリングされて雑音が除去される。パイロットフィルタ528は、有限インパルス応答フィルタ(FIR)、無限インパルス応答(IIR)フィルタ、又はその他の何らかのフィルタ構造物として実装することができる。パイロットフィルタ528は、m番目のマルチパスのチャネル応答(すなわち、利得及び位相am・ejθm)を示すパイロット推定値Pm(k)を提供する。従って、各パイロット推定値Pm(k)は複素値である。パイロット推定値は、マルチパスのチャネル応答の有意な変化が捕捉されて報告される上で十分な速度で提供される。1つの特定の実施形態においては、1つのシンボルの大きさを有する各セグメントに関して1つのパイロット推定値が提供される。
次に、パイロット干渉推定器530は、次のセグメントに関するm番目のマルチパスに起因するパイロット干渉を推定する。前記パイロット干渉を推定するために、m番目のマルチパスに関するパイロットデータ及びパイロットチャネル化コードCpilot, mがパイロットチャネライザ532に提供され、パイロットチャネライザ532は、前記チャネル化コードを用いてパイロットデータをチャネル化してチャネル化されたパイロットデータを提供する。スプレッダ534は、チャネル化されたパイロットデータを受け取って拡散シーケンスSm(k + N)を用いて拡散し、拡散されたパイロットデータ(すなわち、処理されたパイロットデータ)を生成する。拡散シーケンスSm(k + N)は、m番目の干渉しているマルチパスの時間オフセットtmに対応する位相を有し、図6Aに示されるように、次のセグメントに関してNのPNチップだけさらに進められる。(cdma2000におけるように)パイロットデータがすべてゼロのシーケンスでありさらにパイロットチャネル化コードもすべてゼロのシーケンスである場合は、パイロットチャネライザ532及びスプレッダ534は省略することができ、拡散されたパイロットデータは単なる拡散シーケンスSm(k + N)である。
次に、乗算器536は、拡散されたパイロットデータを受け取ってパイロットフィルタ528からの推定値Pm(k)を乗じて、次のセグメントに関するm番目のマルチパスに起因するパイロット干渉Ipilot, m(k + N)の推定値を提供する。パイロット推定値Pm(k)は、現在のセグメントから導き出され、次のセグメントに関する推定されたパイロット干渉を導き出すために使用されるため、パイロット推定値に基づいて次のセグメントに関するパイロット予測値を導き出す予測技術を用いることができる。これらのパイロット予測値は、次のセグメントに関する推定されたパイロット干渉を導き出すために使用することができる。
一実施形態においては、乗算器536は、m番目のマルチパスに起因する推定パイロット干渉をm番目のマルチパスのサンプル速度(例えば、チップ速度の8倍の速度)及びタイミング位相で提供する。この提供は、(典型的にはすべてがPNチップタイミング境界に合わせて整合されているわけではない異なる時間オフセットを有する)すべてのマルチパスに関する推定されたパイロット干渉をより高い時間分解能で累積するのを可能にする。次に、データサンプルセグメントの場合と同じ数の干渉サンプルを含む、m番目のマルチパスに関する推定されたパイロット干渉Ipilot, m(k + N)が干渉累積器538に提供される。図6Aに示されるように、m番目のマルチパスに関する干渉サンプルは、前記マルチパスの時間オフセットの小数部分によって決定される前記累積器内の記憶場所に格納される(すなわち、既に格納されている干渉サンプルとともに累積される)。
1つの所定の受信信号内の全マルチパスに関する総パイロット干渉を導き出すために、上述される処理を複数回繰り返すことができ、パイロット干渉を推定して希望されるマルチパスから除去する対象となる各々の干渉しているマルチパスに関して1回繰り返されるすなわち1つの処理サイクルが実行される。1本のアンテナからのチャネル推定値は典型的には他のアンテナに関しては適切でないため、パイロット干渉除去は、典型的には、
クロスアンテナではなく同じアンテナを通じて受信されたマルチパスに関して行われる。複数回の繰り返しに関して同じフィンガープロセッサハードウェアが使用される場合は、処理はバースト単位で行うことができ、各バーストは、マルチパスの小数時間オフセットによって決定された各々のセグメントのデータサンプルに関して行われる。
第1の繰り返し前に、累積器538がクリア又はリセットされる。 各繰り返しに関して、現在のマルチパスに起因する推定パイロット干渉Ipilot, mが、すべての以前に処理されたマルチパスとともに累積される。しかしながら、図6Aに示されるように、推定されたパイロット干渉Ipilot, mは、現在のマルチパスの時間オフセットによって決定される累積器538の特定のセクション内のサンプルとともに累積される。すべての干渉しているマルチパスが処理された後は、累積器538内の累積されたパイロット干渉は、すべての処理されたマルチパスに起因する総パイロット干渉Ipilot, mを具備する。
図6Aは、累積器538の一実施形態も示す。フィンガープロセッサ410xは、以前に導き出されて累積器538の一セクション内に格納されている総パイロット干渉Ipilot(k)を用いて)現在のセグメントに関するm番目のマルチパスに関するデータ復調を行う一方で、次のセグメントに関するm番目のマルチパスに起因するパイロット干渉Ipilot, m(k + N)を推定して累積器の他のセクション内に格納することができる。
m番目のマルチパスに関するパイロットは、m番目のマルチパス自体を含む受信信号内の全マルチパスに対する干渉である。所定の端末に関する受信信号内の幾つかのマルチパスを処理するために複数のフィンガープロセッサが割り当てられる復調器設計に関しては、m番目のマルチパスに起因する推定パイロット干渉Ipilot, mは、1つのフィンガープロセッサによって、同じ受信信号内のその他のマルチパスを処理するために割り当てられたその他のフィンガープロセッサに提供することができる。
m番目のマルチパスに関するデータを復元するための復調に関しては、セグメントに関するデータサンプルがバッファ408xからリサンプラ522に提供される。次に、リサンプラ522は、受け取られたデータサンプルを再サンプリングし、デシメートされたデータサンプルをこのm番目のマルチパスに関するチップ速度および適切なタイミング位相で提供する。デシメートされたデータサンプルは、上述されるように処理されてパイロット推定値Pm(k)が提供される。
対応して、同じセグメントに関する総パイロット干渉Ipilot(k)に関する干渉サンプルが累積器538からリサンプラ540に提供される。リサンプラ540は、受け取られた干渉サンプルを同様に再サンプリングし、デシメートされた干渉サンプルをm番目のマルチパスに関するチップ速度および適切なタイミング位相で提供する。次に、加算器542は、デシメートされた干渉サンプルを受け取りデシメートされたデータサンプルから減じて、パイロットが除去されたデータサンプルを提供する。
データ復調装置550内において、逆拡散器544は、パイロットが除去されたデータサンプルを受け取り、(複素共役)拡散シーケンスSm*(k)を用いて逆拡散して逆拡散されたサンプルを提供する。拡散シーケンスSm*(k)は、m番目のマルチパスの時間オフセットtmに対応する位相を有する。次に、データチャネライザ546は、フィンガープロセッサによって復元中の符号チャネルに関して用いられたチャネル化コードCch, mを逆拡散されたサンプルに乗じる。次に、チャネル化されたデータサンプルがチャネル化コードCch, mの長さにわたって累積されてデータシンボルが提供される。
次に、データ復調器548は、前記データシンボルを受け取ってパイロット推定値Pm(k)を用いて復調し、m番目のマルチパスに関する復調信号(すなわち、復調されたデータ)を提供し、前記復調信号はシンボルコンバイナ420に提供される。データ復調及びシンボル結合は、上記の米国特許番号5,764,687特許における説明に従って達成することができる。‘687特許は、逆拡散されたデータとフィルタリングされたパイロットの間でドット積を行うことによるIS−95に関するBPSKデータ復調を説明している。cdma2000及びW−CDMAにおいて用いられるQPSK変調の復調は、‘687特許において説明される技術の拡張である。すなわち、ドット積の代わりに、ドット積及びクロス積の両方を用いて同相ストリーム及び直交ストリームが復元される。
上述されるように、m番目のマルチパスに関するデータ復調は、パイロット干渉推定と並行して、又はパイプライン方式で行うことができる。逆拡散器544及びデータチャネライザ546がm番目のマルチパスに関するデータシンボルを提供するために(拡散シーケンスSm *(k)及びチャネル化コードCch, mを用いて)現在のセグメントに関するパイロット除去データサンプルを処理している間に、逆拡散器524及びパイロットチャネライザ526は、このマルチパスに関するパイロットシンボルを提供するために(拡散シーケンスSm *(k)及びパイロットチャネル化コードCpilot, mを用いて)現在のセグメントに関する同じデータサンプルを処理することができる。これらのパイロットシンボルは、パイロットフィルタ528によってフィルタリングされ、前記マルチパスに関するパイロット推定値Pm(k)が提供される。次に、パイロット干渉推定器530は、上述されるように、次のセグメントに関するこのマルチパスに起因する推定パイロット干渉Ipilot, m(k + N)を導き出す。このように、前セグメントから導き出された総パイロット干渉Ipilot(k)を用いて現在のセグメントに関するデータ復調が行われる一方で、次のセグメントに関するパイロット干渉が推定され、次のセグメントに関して使用するために累積器の他のセクションに格納される。
一実施形態においては、復調対象となる特定のマルチパスに関するパイロットは、(累積器538からの)パイロットが除去されたデータサンプルに基づいてではなく、上述されるように(サンプルバッファ408xからの)「生の」受信データサンプルに基づいて推定される。他の実施形態においては、パイロットは、総パイロット干渉が復調対象となっているマルチパスのパイロットを除く干渉中のパイロットの一部又は全部を含む場合はパイロットが除去されたデータサンプルに基づいて推定することができる(すなわち、復調対象となっているマルチパスのパイロットは、その他のパイロットが除去されたデータサンプルに含められる)。この代替実施形態は、復調対象マルチパスのチャネル応答の向上した推定値を提供することができ、パイロット推定が典型的には弱いマルチパスに対処する際の制限要因である逆方向リンクに関して特に有利である。パイロット推定のために用いられる同じ「その他のパイロットが除去された」データサンプルは、マルチパスに関するデータを復元するために処理することもでき、同じデータサンプルストリームに関してパイロット推定とデータ復調の両方を並行して行うフィンガープロセッサアーキテクチャに関して有利である。特定の干渉中のマルチパスのチャネル応答を推定するためにも同じ概念を用いることができる(すなわち、推定チャネル応答は、生のデータサンプル又は除去された特定のマルチパスのパイロットを除く干渉中のパイロットを有する「その他のパイロットが除去された」データサンプルのいずれかに基づくことができる)。
図6A及び6Bは、一実施形態による、パイロット干渉の推定値を導き出すためのデータサンプル処理を示した線図である。図6A及び6Bに示される例においては、受信信号は、t1、t2、及びt3の時間オフセットと関連する3つのマルチパスを含む。受信信号は、チップ速度の8倍のサンプル速度でデジタル化されてデータサンプルが提供され、提供されたデータサンプルは、サンプルバッファに格納される。これらのマルチパスは、ピークにおいてサンプリングできる場合とできない場合がある。
図6A及び6Bに示される例においては、各セグメントは、64のPNチップのシンボル時間に関する512のデータサンプルを含む。パイロット干渉は、3つのマルチパスの各々に関して及び各シンボル時間に関して推定される。各マルチパスに関するシンボルタイミングは、前記各マルチパスの小数時間オフセットによって決定される。一般的に当てはまるようにマルチパスの小数時間オフセットが同じでない場合は、これらのマルチパスに関するシンボルタイミングは異なることになり、異なるデータサンプルセグメントと関連づけられる。一実施形態においては、マルチパスは、各々の小数時間オフセットに基づく順序で処理され、最も小さい小数時間オフセットを有するマルチパスが最初に処理され、最も大きい小数時間オフセットを有するマルチパスが最後に処理される。この処理順序は、各マルチパスが処理されるときに総パイロット干渉が導き出されて前記各マルチパスに関して利用可能になるようにする。
図6Aにおいて、tfrac, m = 5の小数時間オフセットを有するm番目のマルチパスに関するn番目のシンボル時間に関して、リサンプラ522は、データサンプル5乃至516をサンプルバッファ408から受け取り、陰影の付いた四角形で表されるデータサンプル5、13、21、等を逆拡散器524に提供する。それに対応して、逆拡散器524は、同じ時間オフセットtmに対応する位相を有する拡散シーケンスSm *(k)を受け取り、デシメートされたデータサンプルを前記拡散シーケンスを用いて逆拡散する。次に、上述されるように、このセグメントに関する逆拡散されたサンプルに基づいてパイロット推定値Pm(k)が導き出される。
m番目のマルチパスに起因する推定パイロット干渉を導き出すために、スプレッダ534は、次のセグメントに対応する拡散シーケンスSm(k + N)を受け取り、チャネル化されたパイロットデータを拡散する。次に、乗算器536は、(拡散シーケンスSm(k + N)によって拡散された)拡散パイロットデータに、現在のセグメントから導き出されたパイロット推定値Pm(k)を乗じて、次のセグメントに関する推定されたパイロット干渉Ipilot, m(k + N)を提供する。推定されたパイロット干渉Ipilot, m(k + N)は、干渉サンプル517乃至1028を具備し、これらの干渉サンプルは、図6Aにおいて示されるように、干渉累積器538内において同じインデックス517乃至1028のサンプルとともに累積される。このようにして、総パイロット干渉を導き出す際にm番目のマルチパスの小数時間オフセットに対処される。
n番目のシンボル時間に関するm番目のマルチパスのデータ復調に関して、同じセグメントの干渉サンプル5乃至516が累積器538からリサンプラ540に提供される。次に、リサンプラ540は、リサンプラ522によって提供された同じインデックスのデータサンプルに対応する(同じく陰影付きの四角形によって示される)干渉サンプル5、13、20、等、及び509を加算器542に提供する。次に、上述されるように、パイロットが除去されたデータサンプルのデータ復調が行われる。各マルチパスは、同様の方法で処理することができる。しかしながら、各マルチパスは、異なる時間オフセットと関連づけることができるため、異なるデシメートされたデータ及び干渉サンプルに対応することができる。
図6Bは、3つのマルチパスに起因する推定パイロット干渉を導き出すために用いられる3つのデータサンプルセグメント、デシメートされたデータサンプル、及び3つの拡散シーケンスを示した図である。
他の復調器設計においては、十分な処理能力が提供されている場合は、パイロット干渉推定/除去及びデータ復調はリアルタイムで(例えばデータサンプルが受信されるのに応じて)行うことができる。例えば、受信信号内のMのマルチパスを同時並行して処理するためにMのフィンガープロセッサを割り当てることができる。各シンボル時間に関して、各フィンガープロセッサは、前記シンボル時間に関するパイロット推定値を導き出すことができ、前記パイロット推定値は、次のシンボル時間に関する、前記フィンガープロセッサの割り当てられたマルチパスに起因する推定パイロット干渉を導き出すために用いられる。次に、加算器は、(各々の時間オフセットを考慮して)Mのすべてのフィンガープロセッサからの推定されたパイロット干渉を合計し、次のシンボル時間に関する総パイロット干渉が干渉累積器に格納される。
これで、次のシンボル時間に関してデータサンプルが受け取られたときに総パイロット干渉をこれらのデータサンプルから減じることができ、同じパイロットが除去されたデータサンプルをデータ復調のためにMのすべてのフィンガープロセッサに提供することができる。(これらのフィンガープロセッサは、パイロット推定値を導き出すために用いられる、パイロット除去が行われていない受信データサンプルも提供される)。このようにして、パイロットが除去されたデータサンプルに関するデータ復調をリアルタイムで行うことができ、サンプルバッファを省略することが可能である。(次のセグメントではなく)同じセグメントに関する推定パイロット干渉を導き出すためにパイロット推定値が用いられる方式の場合は、データサンプルは、総パイロット干渉が導き出される間一時的に(例えば、1つのシンボル時間だけ)格納することができる。
同じデータサンプルが複数回処理される復調器設計の場合は(例えば、幾つかのマルチパスを処理するために1つのフィンガープロセッサが割り当てられる場合は)、データサンプルが誤って失われることがないような方法で同じバッファを設計して動作させることができる。一実施形態においては、サンプルバッファは、格納されたデータサンプルをフィンガープロセッサに提供中に入ってきたデータサンプルを受け取るように設計される。この設計は、新しいデータサンプルがサンプルバッファの一部分に書き込まれる間にサンプルバッファの他の部分から格納されたデータサンプルを読み取ることができるような形でサンプルバッファを実装することによって達成させることができる。サンプルバッファは、ダブルバッファ又は多数のバッファ、マルチポートバッファ、循環バッファ、又はその他の何らかのバッファ設計として実装することができる。干渉累積器は、サンプルバッファ(例えば、循環バッファ)と同様の方法で実装することができる。
上記の復調器設計の場合において、依然として処理中であるサンプルのオーバーライトを回避するため、サンプルバッファの容量は、(時間とバッファ容量の間の関係がサンプル速度によって定義されている)Mのすべてのマルチパスに関する総パイロット干渉を導き出すために要求される時間の少なくとも2倍になるような容量を選択することができる。Mのマルチパスの各々に関して異なるデータサンプルセグメントを使用できる場合は、サンプルバッファの容量は、サンプルバッファに割り当てられた各受信信号に関して少なくとも(2・N・Nas)になるような容量を選択することができ、ここで、Nは、1つのマルチパスに関する推定パイロット干渉を導き出すために用いられるデータサンプルの継続時間であり、Nasは、データサンプルに関するオーバーサンプリング率(サンプル速度とチップ速度の比であると定義される)である。1つのシンボル時間(例えば、N=64のPNチップ)のセグメントが各マルチパスに関して処理される上例においては、2つのシンボル時間のバッファは、小数時間オフセットに関わらず、各マルチパスに関して1つのシンボル時間のセグメントのデータサンプルを提供することができる。オーバーサンプル速度がNas = 8である場合は、バッファの最小サイズは、(2・N・Nas = 2・64・8 = 1024)データサンプルである。
同様に、干渉累積器の容量は、少なくとも(3・N・Nas)になるような容量を選択することができる。干渉累積器に関する余分のシンボル時間(すなわち、2・Nではなく3・N)は、次のセグメントに関する推定パイロット干渉が導き出されることに対応するものである。
上記のように、1つのデータサンプルセグメントから導き出された推定パイロット干渉は、その後のデータサンプルセグメントから除去することができる。移動局の場合は、通信リンク、従って様々なマルチパスのチャネル応答は絶えず変化している。このため、パイロット干渉が推定されるデータサンプルと前記推定されたパイロット干渉が除去されるデータサンプルとの間の遅延を低減させることが望ましい。この遅延は、2・Nのチップの大きさになる可能性がある
Nに関して十分に小さい値を選択することによって、各マルチパスのチャネル応答は、2・Nのチップ期間全体において相対的に一定の状態であると予想することができる。しかしながら、Nの値は、各マルチパスのチャネル応答の正確な推定値を処理できるような十分に大きな値を選択すべきである。
図7は、一実施形態により幾つかのマルチパスに関する総パイロット干渉を導き出すプロセス700の流れ図である。プロセス700は、図5に示されるフィンガープロセッサによって実装することができる。
最初に、ステップ712において、推定されたパイロット干渉を累積するために用いられる累積器がクリアされる。次に、ステップ714において、処理されていない干渉中のマルチパスが選択される。典型的には、パイロット干渉は、データ復調に関して割り当てられた各マルチパスに関して推定される。しかしながら、割り当てられていないマルチパスに起因するパイロット干渉も推定することができる。一般的には、あらゆる数の干渉中のマルチパスを処理することができ、これらのマルチパスは、総パイロット干渉を導き出すためにパイロット干渉が推定されて累積されるマルチパスである。
次に、ステップ716において、選択されたマルチパスを有する受信信号に関するデータサンプルが処理されて、選択されたマルチパスのチャネル応答の推定値が導き出される。前記チャネル応答は、上述されるように、選択されたマルチパス内のパイロットに基づいて推定することができる。cdma2000に関しては、この処理は、(1)マルチパスに関する拡散シーケンスを用いて(すなわち、マルチパスの時間オフセットに対応する適切な位相を用いて)データサンプルを逆拡散することと、(2)逆拡散されたデータサンプルをチャネル化してパイロットシンボルを提供すること(例えば、逆拡散されたサンプルにパイロットチャネル化コードを乗じさらにチャネル化されたデータサンプルをパイロットチャネル化コード長全体にわたって累積すること)と、(3)これらのパイロットシンボルをフィルタリングして選択されたマルチパスのチャネル応答を示すパイロット推定値を導き出すこと、とを含む。その他の技術を用いたチャネル応答の推定も実装可能であり、この実装は本開示の適用範囲内である。
次に、ステップ718において、選択されたマルチパスに起因するパイロット干渉が推定される。このパイロット干渉は、処理されたパイロットデータを生成し、ステップ716において導き出された推定チャネル応答をこのデータに乗じることによって推定することができる。パイロットデータがすべてゼロのシーケンスであってパイロットチャネル化コードもすべてゼロである場合は、前記処理されたパイロットデータは、単に、選択されたマルチパスに関する拡散シーケンスである。一般的には、処理されたパイロットデータは、送信装置におけるすべての信号処理後でさらにフィルタリングと周波数アップコンバージョン前におけるパイロットデータ(例えば、cdma2000における逆方向リンクに関する図3の変調器216aの出力部のデータ)である。
次に、ステップ720において、選択されたマルチパスに関する推定パイロット干渉が、前に処理されたマルチパスに関する推定パイロット干渉とともに干渉累積器内に累積される。上記のように、マルチパスのタイミング位相は、ステップ716、718、及び720を実行する際に観測される。
次に、ステップ722において、すべての干渉中のマルチパスが処理済みであるかどうかの決定が行われる。答えがいいえである場合は、プロセスはステップ714に戻り、他の干渉中のマルチパスが処理のために選択される。答えがはいである場合は、累積器の内容は、すべての処理されたマルチパスに起因する総パイロット干渉を表し、前記総パイロット干渉は、ステップ724において提供される。これでプロセスは終了する。
図7のパイロット干渉推定は、時分割多重方式で1つ以上のフィンガープロセッサを用いてすべてのマルチパスに関して行うことができる。代替として、複数のマルチパスに関するパイロット干渉推定を幾つかのフィンガープロセッサを用いて並行して行うことができる。この場合は、ハードウェアが十分な能力を有する場合は、パイロット干渉の推定及び除去は、データ復調とともにリアルタイムで(例えば、上述されるようにデータサンプルが受け取られるのに応じて最小限のバッファリングを行うか又はバッファリングを行わずに)行うことができる。
図8は、一実施形態により、パイロット干渉除去によって幾つかのマルチパスをデータ復調するプロセス800の流れ図である。プロセス800は、図5に示されるフィンガープロセッサによって実装することも可能である。
最初に、ステップ812において、対象となるすべてのマルチパスに起因する総パイロット干渉が導き出される。ステップ812は、図7に示されるプロセス700を用いて実装することができる。次に、ステップ814において、特定のマルチパスがデータ復調のために選択される。一実施形態においては、上述されるように、最初にステップ816において、選択されたマルチパスから総パイロット干渉が除去される。この除去は、(累積器に格納されている)総パイロット干渉に関する干渉サンプルを、選択されたマルチパスを含む受信信号に関するデータサンプルから減じることによって達成することができる。
次に、パイロットが除去された信号に関するデータ復調が通常の方法で行われる。cdma2000に関しては、このデータ復調は、(1)パイロットが除去されたデータサンプルを逆拡散することと、(2)逆拡散されたデータをチャネル化してデータシンボルを提供することと、(3)パイロット推定値を用いてこれらのデータシンボルを復調すること、とを含む。次に、選択されたマルチパスに関する復調シンボル(すなわち、復調されたデータ)が、同じ送信装置(例えば、端末)に関するその他のマルチパスに関する復調シンボルと結合される。(例えば受信ダイバーシティが採用されている場合は)複数の受信信号内のマルチパスに関する復調シンボルを結合させることも可能である。このシンボル結合は、図4に示されるシンボルコンバイナによって達成させることができる。
次に、ステップ822において、すべての割り当てられたマルチパスが復調されているかどうかの決定が行われる。答えがいいえである場合は、プロセスはステップ814に戻り、他のマルチパスがデータ復調のために選択される。答えがはいである場合は、プロセスは終了する。
上記のように、1つの所定の送信装置のすべての割り当てられたマルチパスに関するデータ復調を、時分割多重方式で1つ以上のフィンガープロセッサを用いて行うことができる。代替として、すべての割り当てられたマルチパスに関するデータ復調を、幾つかのフィンガープロセッサを用いて並行して行うことが可能である。
再度図4及び5において、探索器412は、(バッファ408からの生の受信データサンプルの代わりに)パイロットが除去されたデータサンプルに基づいて新たなマルチパスを探索するように設計して動作させることができる。この設計及び動作方法は、上述されるように幾つかの又はすべての既知のマルチパスからのパイロット干渉が除去されているため向上した探索性能を提供することができる。
レークレシーバ及びフィンガープロセッサに関する他の実施形態
図9は、サンプルバッファ908、及び上述される図4のレーク受信機254aと幾つかの点で類似することができるレーク受信機内のフィンガープロセッサ900の他の実施形態を示したブロック図である。レーク受信機は、幾つかのマルチパスを処理するための多数の個々のフィンガープロセッサ900、例えば256又は512のフィンガープロセッサ900を含むことができる。代替として、レーク受信機は、幾つかのフィンガープロセッサ900の機能をシミュレーションして幾つかのマルチパスを時分割方式で処理する単一の高速プロセッサを含むことができる。サンプルバッファ908の一実施形態は、データサンプルセグメントをチップ速度×2(「チップ×2」)のサンプル速度で格納する循環ランダムアクセスメモリ(RAM)であることができる。チップ速度は、1/TCに等しく、ここでTCはチップ継続時間である。例えば、チップ速度は、1.2MHzであることができる。その他のチップ速度も使用可能である。
フィンガープロセッサ900は、CDMA2000 1xEV−DOシステム又はその他のシステムに関して使用することができる。フィンガープロセッサ900は、チャネル推定器902と、データ復調装置904と、パイロット干渉推定器906と、を含む。チャネル推定器902は、逆拡散器910と、パイロットデチャネライザ912と、パイロットフィルタ914と、を含む。データ復調装置904は、逆拡散器918と、データデチャネライザ920と、データ復調器922と、を含む。パイロット干渉推定器906は、除去率計算装置924と、乗算器926及び932と、再構築フィルタテーブル938と、パイロット再構築フィルタリングブロック930と、パイロット干渉累積ブロック928と、パイロットチャネライザ934と、スプレッダ936と、を含む。
図9のチャネル推定器902は、後述される幾つかの例外を除き、図5を参照しつつ上述されるパイロット推定器520と同様に動作することができる。同様に、図9のデータ復調装置904は、後述される幾つかの例外を除き、図5を参照しつつ上述されるデータ復調装置550と同様に動作することができる。
逆拡散器910、918は、複素共役拡散シーケンスpm *、例えば、図5を用いてSm *(k)として上述されているPNシーケンスを拡散シーケンス生成器414(図4)から受け取る。一実施形態においては、逆拡散器910、918は、最初に、マルチパスの時間オフセットtmから始めて、サンプルバッファ908からのセグメントのデータサンプルに拡散シーケンスpm *を乗じて(逆拡散して)、逆拡散されたデータサンプルを再サンプリングする。他の実施形態においては、逆拡散器910、918は、最初に、マルチパスの時間オフセットtmから始めて、サンプルバッファ908からのセグメントのデータサンプルを再サンプリングし、再サンプリングされたデータサンプルに拡散シーケンスpm *を乗じる。
図9の逆拡散器910、918は、希望される速度を達成させるためにサンプルバッファ908からのデータサンプルを再サンプリング、アップサンプリング、合計、デシメート又は内挿するリサンプラ又は内挿器を含むことができる。再サンプリングの型は、サンプルバッファ908に格納された受信信号サンプルの速度に依存する。例えば、逆拡散器910は、サンプルバッファ908からのサンプルをチップ×2の速度でフィンガー時間オフセットの最大分解能、例えばチップ×8までアップサンプリングすることができる。逆拡散器910は、パイロットデチャネライザ912への出力のためにチップ×8サンプルをチップ×1にデシメートすることができる。
一般的には、チップ×1、チップ×2、チップ×4、及びチップ×8、等の異なる速度を、フィンガープロセッサ900の異なるコンポーネントによって使用することができる。チップ×8、等のより高い速度は、サンプルの性能及び精度を向上させることができる。チップ×2、等のより低い速度は精度がより低いが、計算の複雑さを軽減して処理時間を短縮することによって効率を向上させることができる。
パイロットデチャネライザ912は、(a)逆拡散器910からの逆拡散されたデータサンプルとパイロットチャネル化コードCpilot, mを受け取り、(b)デチャネル化されたパイロットシンボルを出力する。同様に、データデチャネライザ920は、(a)加算器からの逆拡散されたデータサンプルとパイロットチャネル化コードCdata, mを受け取り、(b)デチャネル化されたデータシンボルを出力する。
パイロットフィルタ
パイロットフィルタ914は、hm/Nt及び|hm|2/Nt、等の様々な形でパイロットフィルタ914から出力することができる少なくとも2つの値hm及びNtを導き出す。hmは、フィンガープロセッサ900に割り当てられた特定のマルチパスのチャネル推定値である。チャネル推定値hmは、チャネル係数(振幅、位相、及び遅延又は時間オフセット)に対応することができる。パイロットフィルタ914は、チャネル推定値hmを導き出すために1つ以上のセグメント、例えば、現在のセグメント“n”及び/又は過去又は将来のセグメントを使用することができる。一例においては、パイロットフィルタ914は、チャネル推定値を導き出すために4乃至6つのセグメントを使用する。代替として、パイロットフィルタ914は、将来のチャネル推定値、すなわちチャネル推定値の予測を提供するために1つ以上のセグメントを使用することができる。チャネル推定値hmは、後述されるように、パイロット再構築のためにパイロット干渉推定器906によって使用される。パイロットフィルタ914によって乗算器926に出力されるチャネル推定値hmは、I成分とQ成分を有する複素値であることができる。
Ntは、雑音の分散とこのフィンガープロセッサ900によって観測される干渉項である。チャネル推定値hmの分散が高い場合は、チャネルは雑音が多い。hm/Ntは、データを復調するためにデータ復調器922によって用いられる。|hm|2/Ntは、除去率計算装置924によって用いられる。パイロットフィルタ914は、位相回転器又は位相補正器を含むことができる。
除去率計算
複数のフィンガープロセッサ900による干渉除去は、受信機が完璧なチャネル状態情報を有する場合は複数のアクセスチャネルの能力を向上させることができる。実際には、各ユーザーのチャネルは時間とともに変化し、信頼できるチャネル状態情報を推定するのは難題であると思われる。各ユーザーのパイロットは、現実的な又は信頼できるパイロットに基づくチャネル推定値を用いて受信信号から除去すべきである。信頼できないチャネル推定値の使用は、データサンプルの過剰除去に結び付く可能性がある。除去率計算装置924は、チャネル推定器902が信頼できない雑音の多いパイロットに基づくチャネル推定値を検出した場合に除去を低減又は防止する。従って、除去率計算装置924は、パイロット干渉除去後の残留エネルギー(雑音)を最小にする。
例えば、3つのフィンガープロセッサ900は、同じ受信信号を異なるオフセットで処理し、異なるSNR又はチャネル推定値を検出することができる。1つのフィンガープロセッサが特に雑音が多いチャネルを検出した場合は、前記フィンガープロセッサがパイロット干渉除去のために再構築したパイロットの貢献度を引き下げる(度合いを低くする)ことが望ましい。
Nt(雑音の分散とこのフィンガープロセッサ900によって観測される干渉項)が高く、パイロット信号強度|hm|2が低い場合は、チャネル推定値hmは信頼できない可能性がある。除去率計算装置924は、0、.1、.2、.5、等の低い除去率を選択することができる。この選択は、パイロットサンプルを再構築するためにフィンガープロセッサ900によって用いられる雑音の多いチャネル推定値の振幅を小さくする。
Ntが低く、パイロット信号強度|hm|2が高い場合は、チャネル推定値hmは信頼できる可能性が高く、除去率計算装置924は、.8、.9、1.0、等の高い除去率αmを選択することができる。Ntが高く、信号強度|hm|2も高い場合は、チャネル推定値hmは信頼度が多少高く、除去率計算装置924は、.5、.6、.7、.8、等の中程度の除去率αmを選択することができる。除去率αmの値は、パイロット復調の実装方法及びチャネル推定値の導出方法に依存する。幾つかの事例においては、除去率αmは、1よりも大きい値を選択することができる。例えば、チャネルの位相がパイロット復調中に不適切に整合されてエネルギーを除去させる可能性がある。このチャネルは、推定が不十分な信号振幅又はバイアスされたチャネル推定値を有する。従って、1よりも大きい除去率αmを選択して用いることは、チャネル推定値をある程度追加補正することになる。以下の方程式は、ガウス雑音を有する1つのセグメント全体において一定であるチャネルに関して最適であると思われる。
一実施形態においては、除去率計算装置924は、パイロットフィルタ914からの|hm|2/Ntを用いて以下の方程式から除去率αmを計算する。
αm = [(|hm|2/Nt )N] / [1 + ([(|hm|2/Nt )N]
ここで、|hm|2/Ntは、Ecp/Ntに比例させることができ、Ecpは、チャネル推定器902によって推定されるチップ当たりのエネルギーであり、Ntは、雑音であり(Ecp/Ntは信号・雑音比を表す)、Nは、チャネル推定値の平均化長さである。Nは、hm及びNtを推定するために用いられるサンプル数である。Nは、512、1024又は2048チップ、等のセグメント長であることができる。
他の実施形態においては、除去率計算装置924は、パイロットフィルタ914からの|hm|2/Ntを使用し、最適な除去率αmをルックアップテーブル(LUT)から選択する。前記ルックアップテーブルは、予め決められた|hm|2/Ntの値又は範囲、及び対応する予め決められたαmを含む。
図10は、|hm|2/Nt及び予め決められた除去率αmに関するルックアップテーブル例を示した図である。前記テーブルは、X = (2048)( |hm|2/Nt)を使用し、ここで、Xは、飽和状態であり、4に丸められて左カラムにおいて0乃至15の数が提供される。右カラムは、次式から導き出される予め決められた除去率αmを含む。
αm = N[(|hm|2/Nt )] / [1 + (N)|hm|2/Nt]
テーブルの大きさは、除去率を計算するためにその他の方程式が用いられるか又は|hm|2/Ntよりも多くの情報が用いられる場合は変化可能である。
第1の乗算器926は、除去率計算装置924からの計算された又は選択された除去率αmをチャネル推定値hmに乗じて、すなわちスケーリングして、1つのセグメント当たりの加重チャネル係数を提供する。
パイロット再構築フィルタリング
マルチパス受信信号の時間遅延又は時間オフセットtmが、チップ継続時間TCの整数倍数とチップ継続時間TCの小数の和である、すなわち、1チップ継続時間TCよりも短い場合は、チップ間干渉(ICI)が発生する可能性がある。フィンガープロセッサ900は、送信機218(図3)によるパルス形成に対応するために再構築フィルタリングを行う。図14は、図3の送信フィルタ352a、352bからの時間領域における推定された(予め計算された)送信パルスφTX(t)及び(上述される)受信機252の受信フィルタ関数φRX(t)の畳み込みであるφ(t) 1400の例を示した図である。具体的には、図9の再構築フィルタテーブル938、第2の乗算器932及びパイロット再構築フィルタリングブロック930は、推定送信パルスの中央ローブ、例えば1402(すなわち、中央タップ又はピーク値)だけではなく、前記推定送信パルスの複数のローブ、例えば1402、1404A、1404B、1406A、1406B(すなわち、複数のタップ)に対応するものである。フィンガープロセッサ900によって行われるフィルタリングは、より信頼できる再構築されたパイロットサンプルを提供する。再構築されたパイロット信号は、送信パルスの形状及び受信フィルタ及び再構築フィルタリングを考慮しない場合は、受信サンプルに対するパイロットの貢献度を正確に反映していない可能性がある。
一実施形態においては、パイロット再構築フィルタリングブロック930は、例えばチップ×8からチップ×2へのデシメーションとフィルタリングを単一プロセスにおいて結合したポリフェーズ有限インパルス応答フィルタ(FIR)を含む。ポリフェーズフィルタは、位相を与えることができ、前記与えられた位相に従ってフィルタ関数をデシメートしてフィルタリングを行う。例えば、ポリフェーズフィルタは、8つの異なる可能な位相を用いて8によってデシメートされた上記の畳み込みを使用することができる。
フィルタテーブル938に入力された時間オフセットtmは、8つの異なる可能な位相の1つに対応するフィルタ係数を選択する。乗算器932は、(選択された位相に従った)フィルタ係数にチャネル推定値と除去率を乗じる。再構築フィルタリングブロック930は、フィルタ係数、チャネル推定値及び除去率を用いて、スプレッダ936からの拡散パイロット信号をチップ×8でフィルタリングする(畳み込みを行う)。前記畳み込みが64サンプル(8つのサンプルから成る8つのグループ)を有する場合は、8のデシメーション後における再構築フィルタリングブロック930は8タップフィルタであり、8つのサンプルしかフィルタリングしない。この実施形態は、パイロット干渉推定器906の複雑さを低減させる。
再構築フィルタテーブル938は、(図3の送信フィルタ352a、352bからの)推定送信パルスφTX(t)及び図2の受信機252内の受信フィルタφRX(t)(例えば低域通過フィルタ)の畳み込みφ(t)を表す一組の予め計算されたフィルタ係数を格納する。端末106の送信フィルタ352a、352bによって用いられる送信パルスφTX(t)は、基地局104のフィンガープロセッサ900によって知ること又は推定することができる。送信パルスφTX(t)は、携帯電話メーカーによって又はIS−95、CDMA2000、等の基準によって定義することができる。受信フィルタ関数φRX(t)は、図3の送信フィルタ352とマッチングされたフィルタ(MF)であるのが理想的であるが、実際の受信フィルタは、送信フィルタ352と正確にマッチングさせることができない。受信フィルタ関数φRX(t)は、基地局受信機を製造時に設定することができる。
一構成においては、畳み込みは、フィンガープロセッサ900において最高のサンプル速度(フィンガー時間オフセットの最大分解能)、例えばチップ×8でサンプリングされ、このため、フィルタテーブル938は、複数のフィルタテーブル、例えば8つのフィルタテーブルを含み、i番目のフィルタテーブルは、時間オフセットiにおける原チップ×8自動相関関数φのチップレベルのサンプルに対応する。ここで、i=0、1、2,...7。各フィルタテーブルは、2M+1のタップエントリを有することができ、各エントリは、16ビットを有することができる。一実施形態においては、Mは、性能損失を低減させるために2以上の値が選択される(M=2の場合は、2M+1=5)。フィルタテーブルは、チップ×1の5乃至13のチップ時間スパン(ここで、M=2乃至6で、2M+1=5乃至13)、又は33乃至97のチップ×8の時間スパン(ここで、M=2乃至6、2M(8)+1=33乃至97)に対応することができる。一実施形態においては、同じフィルタテーブル938を複数のフィンガープロセッサ900によって使用することができる。
一実施形態においては、各フィンガープロセッサ900の第2の乗算器932は、チップ×2のパイロットサンプルの再構築のために(フィンガープロセッサ900に割り当てられた)tmに関する適切な時間オフセットでこれらの2つのフィルタテーブルにアクセスすることができ、偶数のサンプルに関するテーブルが1つ、奇数のサンプルに関するテーブルが1つである。第2の乗算器932は、第1の乗算器926からのスケーリングされたセグメント当たりチャネル推定値hm係数に、2つの選択されたフィルタテーブルの各フィルタタップ(予め計算されたフィルタ係数)を乗じる。第2の乗算器932は、セグメント当たりのフィルタタップ係数を(例えば、チップ×2で)パイロット再構築フィルタリングブロック930に出力する。
一実施形態においては、パイロット再構築フィルタリングブロック930の出力がチップ×2でサンプルを提供する場合は、パイロット干渉推定器906において別個のリサンプラを必要としない。再構築フィルタリングブロック930は、チップ速度をサンプル速度に変更することができる。
図9のパイロットチャネライザ934及びスプレッダ936は、図5のパイロットチャネライザ532及びスプレッダ534と同様に動作することができる。ただし、図9のスプレッダ936は、現在のセグメント“n”の拡散シーケンスpmを受け取る。対照的に、図5のスプレッダ534は、図5及び6Aを用いて上述されているように、次のセグメントに関する拡散シーケンスSm(k + N)を受け取る。図9のスプレッダ936は、現在のセグメント“n”の拡散シーケンスpmを受け取り、次のセグメント“n+1”ではなく現在のセグメント“n”に関する拡散されたパイロット信号(例えば、複素PNシーケンスチップ)を提供する。従って、図9のフィンガープロセッサ900は、現在のセグメント“n”のパイロット干渉を再構築する。現在のセグメント“n”に関する複数のフィンガープロセッサからのパイロット干渉を再構築して累積することと、その後に現在のセグメント“n”の累積された再構築パイロット干渉を現在のセグメント“n”のデータサンプルから減じることとの間には短い遅延が存在する可能性がある。しかしながら、この手法(現在のセグメント“n”の累積された再構築パイロット干渉を現在のセグメント“n”のデータサンプルから除去する)は、特に時間とともに大きく変化するチャネルに関して、より信頼できる/正確なパイロット干渉除去を提供することができる。
パイロットチャネライザ934は、I成分及びQ成分を有する複素チャネル化コードを受け取ることができる。スプレッダ936は、+/−1又は+/−iの4つの可能な値を有する複素PNシーケンスを受け取ることができる。パイロットチャネライザ934及びスプレッダ936は、パイロット再構築フィルタリングブロック930によるフィルタリングを援助するために、現在のセグメント“n”の各側において余分のチップを生成することができる。
パイロット再構築フィルタリングブロック930は、実際のフィルタリングを行う。すなわち、スプレッダ936からの拡散されたパイロット信号(例えば、PNシーケンス)と、フィルタテーブル係数φ(t)、除去率及びチャネル推定値の積の畳み込みを行う。例えば、パイロット再構築フィルタリングブロック930は、チップ×1において2つの5タップフィルタ、9タップフィルタ又は13タップフィルタを含むことができる。各フィルタに関して2M+1のタップが存在することができる。パイロット再構築フィルタリングブロック930によって提供されるフィルタリングは、ICI(チップ間干渉)の影響を軽減させることができる。
パイロット再構築フィルタリングブロック930は、1セグメントのユーザー時間整合パイロット信号をチップ×2の分解能で再構築し、チップ×2のパイロットサンプルを提供することができる。他の実施形態においては、パイロット再構築フィルタリングブロック930は、チップ×8でオーバーサンプリングされたPNシーケンスをフィルタリングし、(パイロット再構築フィルタリングブロック930とバッファ928の間の)リサンプラは、パイロット再構築フィルタリングブロック930からのチップ×8のサンプルを、(時間オフセットtmに依存して)0乃至7の所定の位相、すなわち開始サンプルを用いてチップ×2にデシメートする。次に、これらのサンプルは、バッファ928内に格納される。
パイロット再構築フィルタリングブロック930は、フィンガープロセッサ900に割り当てられたマルチパスの推定パイロットサンプルを具備する再構築されたパイロット干渉信号p~^(n)を出力する。パイロット再構築フィルタリングブロック930は、特に逆拡散器910が周波数オフセットに関する補正を行う位相回転器を含む場合は、位相デローテータ又は位相補正器を含むことができる。
パイロット干渉累積バッファ
パイロット干渉累積バッファ928は、パイロット再構築フィルタリングブロック930からの再構築されたパイロットを適切な時間オフセットで格納及び累積する。一例として、パイロット干渉累積バッファ928は、循環ランダムアクセスメモリ(RAM)であることができる。一構成においては、複数のフィンガープロセッサ900の複数のパイロット再構築フィルタリングブロック930からの異なる時間オフセットを有する再構築パイロットサンプルを格納及び累積する単一の干渉累積バッファ928が存在することができる。単一の干渉累積バッファは、複数のフィンガープロセッサ内に複数の干渉累積バッファを有する実施形態よりも少ないメモリ空間及びその他の資源を使用することができる。
パイロット干渉累積バッファ928は、サンプルバッファ908と同じ分解能を有することができる。例えば、パイロット干渉累積バッファ928は、チップ×2の分解能であること、すなわち2×チップ速度の速度で動作することができる。各セグメントが512チップの長さを有する場合は、パイロット干渉累積バッファ928は、パイロット再構築フィルタリングブロック930から生成される少なくとも2つのセグメント、すなわち、512チップ/セグメント×2つのサンプル/チップ=1024パイロットサンプルを格納することができる。少なくとも2つのセグメントの長さであるため、パイロット干渉累積バッファ928は、前のパイロットサンプルと重複するパイロットサンプルを格納することができる。パイロット干渉累積バッファ928は、その他のサイズとともに実装することが可能である。パイロット干渉累積バッファ928は、3/2又は4/3×チップ速度、等のその他のサンプル速度を使用することが可能である。
フィンガープロセッサ900がパイロットの再構築を終了後においては、干渉累積バッファ928には総パイロット干渉推定値が入っている。次に、各フィンガープロセッサ900内の加算器916は、(干渉累積バッファ928からの)サンプルに関する干渉累積バッファの内容を(サンプルバッファ908からの)受信信号から減じて、パイロットが除去されたデータサンプルをデータ復調装置904に提供する。
単一の干渉累積バッファを使用する複雑さを低減させることは、再構築されたパイロットをマルチパス(ユーザー)到着時間とは無関係にすることによって達成させることができる。例えば、再構築されたパイロットは、チップ×2の速度で生成してシステム時間と整合させることができる。従って、再構築されたパイロットは、マルチパス(ユーザー)到着時間と無関係にすることができる。干渉累積バッファ928によって提供される再構築パイロットは、例えばバースト減算を通じて、フィンガー又はユーザー時間を考慮せずに、すなわち再サンプリングなしで、システム時間に従ってサンプルバッファ908によって提供された受信信号から直接減じることができる。この減算は、リサンプラ、例えば図5のフィンガープロセッサ410内のリサンプラ540を不要にする。
時間スナップショット
図11は、異なるマルチパス時間オフセットt1及びt2を有する2つのフィンガープロセッサ900(図9)に関する時間スナップショット例を示した図である。第2のフィンガープロセッサは、第1のフィンガープロセッサよりも短い時間オフセットを有する。線1112及び1114によって示されるように、2つのフィンガープロセッサは、1つのシーケンスのセグメント“n−1”、“n−2”、及び“n−3”に関するパイロット復調、パイロット再構築及びデータ復調を行い、その一方で、受信機252(図4)は、受信機(Rx)書き込みポインタを用いて次のセグメント“n+1”をサンプルバッファ908(図9)内に書き込む。図11の最も下方の線116は、セグメント“n−5” 、“n−4”、“n−3”、“n−2”、“n−1”、“n”、“n+1”、等のリアルタイムのタイムラインを表す。セグメント“n”は、現在のセグメントを表す。セグメント“n−1”は、前セグメントを表す。セグメント“n+1”は、次のセグメントを表す。各「セグメント」は、例えば512チップの時間間隔を有することができる。各「チップ」は、例えば100のプロセッサクロックサイクルに対応することができる。
受信機252(図4)がサンプルバッファ908内への次のセグメント“n+1”の書き込みを開始すると、1つ以上の以前のセグメント、例えば“n−1”及び“n”が(前の書き込み動作によって)サンプルバッファ908内に格納され、2つのフィンガープロセッサによる処理のために利用可能になる。各フィンガープロセッサの時間遅延オフセットtは、図11に示されるように、セグメント“n−1”のパイロット復調のために開始データサンプルと終了データサンプルを右にシフトさせる。従って、セグメント“n+1”がサンプルバッファ908内に書き込まれるのに応じて、第1及び第2の両方のフィンガープロセッサが、セグメント“n−1”からの幾つかのデータサンプル及びセグメント“n”からの幾つかのデータサンプルを用いてセグメント“n−1”に関するパイロットを復調する。この実施形態においては、第1及び第2の両方のフィンガープロセッサは(これらのフィンガープロセッサの時間オフセットt1及びt2に起因して)セグメント“n”及びセグメント“n+1”からのデータサンプルが必要になり、さらにセグメント“n+1”はまだサンプルバッファ908内に書き込まれていないため、これらの第1及び第2のフィンガープロセッサは、セグメント“n+1”がサンプルバッファ908に書き込まれている間はセグメント“n”に関するパイロットを復調することができない。
図11は、図5を用いて上述されている次のセグメント“n+1”に関する推定パイロット干渉とは対照的に、現在のセグメント“n”に関してパイロットが再構築されて除去されることに起因する短いデータ復調遅延を示した図である。しかしながら、図11のタイムラインを使用するフィンガープロセッサは、より正確なチャネル推定値及びより良いパイロット干渉除去(PIC)利得を達成させることができる。
図12Aは、図9乃至11を用いて上述されている、複数のマルチパスに関するパイロット干渉を導き出して累積するプロセスを要約した流れ図である。ブロック1200において、複数のフィンガープロセッサ900は、チャネル信号強度推定値及び雑音推定値を導き出す。ブロック1202において、フィンガープロセッサ900は、(a)チャネル信号強度推定値及び雑音推定値に基づいて除去率を選択し、(b)選択された除去率をチャネル推定値に乗じる。ブロック1204において、フィンガープロセッサ900は、チャネル推定値と選択された除去率の積に、再構築フィルタテーブル930からのφを乗じる。ブロック1206において、フィンガープロセッサ900は、再構築フィルタリングを行ってパイロットサンプルを生成する。ブロック1208において、単一の累積バッファ928は、複数のフィンガープロセッサ900からの再構築されたパイロットサンプルを例えばチップ×8又はチップ×2で格納する。ブロック1210において、累積された再構築パイロットサンプルが複数のフィンガープロセッサに関するデータサンプルから減じられてデータ復調が行われる。
図12Bは、幾つかのマルチパスに関する累積されたパイロット干渉を導き出すプロセスの他の実施形態の流れ図であり、フィルタリング及びパイロット干渉累積の順序が図12Aにおける順序と変えられている。ブロック1250において、複数のフィンガープロセッサ900は、チャネル信号強度推定値及び雑音推定値を導き出す。ブロック1252において、フィンガープロセッサ900は、(a)チャネル信号強度推定値及び雑音推定値に基づいて除去率を選択し、(b)選択された除去率をチャネル推定値に乗じる。ブロック1254において、フィンガープロセッサ900は、チャネル推定値と選択された除去率の積を用いてパイロットサンプルを再構築する。ブロック1256において、単一の累積バッファ928は、複数のフィンガープロセッサ900からの再構築されたパイロットサンプルを例えばチップ×8又はチップ×2で格納する。ブロック1258において、単一の再構築フィルタリングブロックは、累積バッファ928からのパイロットサンプルをφによってフィルタリングする。ブロック1260において、累積された再構築パイロットサンプルが複数のフィンガープロセッサに関するデータサンプルから減じられてデータ復調が行われる。
図12Bにおいて、フィルタリングは、複数のフィンガープロセッサ900からの再構築されたパイロット干渉サンプルを累積後で、データサンプルからパイロット干渉を減じる前に行われる。各フィンガープロセッサ900は、フィルタリングを行う必要がない。このことは、各フィンガープロセッサ900の複雑さを低減させることができる。
方程式
受信された逆方向リンク(RL)信号の実際の総パイロット干渉信号
Figure 2008505554
(複素値)は、次式のように表すことができる。
Figure 2008505554
ここで、
nは、受信信号の1つのセグメントを表す(例えば、nは、チップ速度×2に等しいサンプル速度を有することができる)。
Kは、受信信号のセグメントnに貢献しているユーザー又は端末の総数である。
Lは、受信信号のセグメントnに貢献しているマルチパスの総数である。
iは、時間インデックスを意味する。
h~ l k(i)は、k番目のユーザーのl番目の経路の推定複素チャネル係数である。
c~k (i)は、k番目のユーザーの複素PNシーケンスpとパイロットチャネル化コードCpilotの積に等しい。パイロットチャネル化コードCpilotは、CDMA2000等の幾つかのCDMAシステムにおいては一組の連続する1であるため、c~k(i)は、k番目のユーザーの複素PNシーケンスpに等しい。
φは、(図3のフィルタ352a、352bからの)送信パルスφTXと(図2の受信機252内の)受信機フィルタφRX、例えば低域通過フィルタの畳み込みである。上記のように、この畳み込みは、一実施形態においてはチップ×8の分解能であることができる。
Tsは、サンプリング期間である。
Nは、チップ当たりのサンプル数である。
τl kは、k番目のユーザーのl番目の経路の経路遅延である。
複数のMのフィンガープロセッサ900を有するレーク受信機(図9)は、次式のように表される総再構築パイロット干渉信号(パイロット干渉「レプリカ」又は「推定値」とも呼ばれる)を導き出すことができる。
Figure 2008505554
ここで、
Mは、マルチパスを処理するフィンガープロセッサの総数である。
h^~m(i)は、m番目のフィンガープロセッサの推定複素チャネル係数である。
c~m(i)は、m番目のフィンガープロセッサによって用いられる複素PNシーケンスである。
τ^mは、m番目のフィンガーの推定経路遅延である。
総再構築パイロット干渉信号p^~(n)は、各フィンガープロセッサ900によって導き出された個々の再構築されたパイロット干渉信号p^~m(n)の和として表すことができる。
Figure 2008505554
フィンガープロセッサ900によって導き出された各々の再構築されたパイロット干渉信号は、次式のように表すことができる。
Figure 2008505554
推定複素チャネル係数h^~mは1つのセグメント全体にわたって一定であると仮定した場合は、上式は次のように書き換えることができる。
Figure 2008505554
ここで、Φ~m(n)は、m番目のフィンガーの複素再構築MF(マッチングされたフィルタ)サンプルである。推定複素チャネル係数h^~mは、図9の乗算器926によって提供することができ、Φ~m(n)は、図9のフィルタテーブル938、乗算器932、パイロットチャネライザ934、スプレッダ936及びパイロット再構築フィルタリングブロック930によって提供することができる。
図9に示されるプロセスの順序は、その他の実施形態においては変わることができる。図9に示されるプロセスの1つの変形は、φ(t)のパルス形及びIとQのPNシーケンスpを処理してI及びQの再構築サンプルΦ~m(n)を生成することができる。次に、Iの再構築サンプルΦ~m(n)に複素チャネル推定値h^~mのI成分とQ成分が乗じられる。同様に、Qの再構築サンプルΦ~m(n)に複素チャネル推定値h^~mのI成分とQ成分が乗じられる。次に、I及びQのh^~mΦ~m(n)サンプルに関してオプションの位相回転を行うことができる。次に、I及びQのh^~mΦ~m(n)サンプルに選択された除去率αmを乗じて累積バッファ928内に累積することができる。従って、除去率αmは、フィルタリング前(図9)ではなく(フィルタリングブロック930の出力における)フィルタリング後に実装することができる。
複数のアンテナ
図13Aは、複数のアンテナ250A乃至250L、例えば12本のアンテナを有する受信機252(図2)、及び複数の干渉累積バッファ928A乃至928L、例えば12の干渉累積バッファを有する復調器254(図9)のブロック図である。各干渉累積バッファ928は、異なるアンテナ250に関する再構築パイロットを格納する。
図13Bは、複数のアンテナ250A乃至250L、例えば12本のアンテナを有する受信機252(図2)、及びアンテナ250A乃至250Lの一部又は全部に関する再構築パイロットを格納する単一の干渉累積バッファ928を有する復調器254のブロック図である。この実施形態においては、フィンガープロセッサ900は、1本のアンテナ250に関するすべてのパイロット干渉を再構築し、前記パイロット干渉を干渉累積バッファ928に格納する。次に、フィンガープロセッサ900は、PNシーケンスをシフトすることによって(そしておそらく何らかの追加処理を行うことによって)他のアンテナに関する全パイロットを再構築し、パイロット干渉を干渉累積バッファ928に格納する。フィンガープロセッサ900は、アンテナ250の一部又は全部からの全パイロットが再構築されて干渉累積バッファ928に格納されるまで継続する。再構築されたパイロットは、システム時間で整合されて単一の干渉累積バッファ928に格納される。この実施形態は、単一の干渉累積バッファ928を用いることによって、要求されるメモリを6乃至12倍小さくすることができる。
本明細書において説明されるパイロット干渉除去技術は、著しい性能の向上を提供することができる。上記のように、各端末によって逆方向リンクで送信されたパイロットは、バックグラウンド雑音Noと同じような形で総チャネル干渉Loに貢献する。全端末から送信されたパイロットは、すべての端末及び基地局によって観測される総干渉レベルの大きな割合を占める可能性がある。その結果、個々の端末に関する信号対総雑音+干渉比(SNR)が小さくなる。実際には、100%に近い能力で動作している(逆方向リンクのパイロットをサポートする)cdma2000システムにおいては、基地局において観測される干渉のほぼ1/2は送信中の端末からのパイロットに起因すると推定される。多端末及び多経路のパイロット干渉の除去又は低減は、個々の端末のSNRを向上させ、各端末がより低い電力レベルで送信しかつ希望される復号性能を達成するのを可能にする。従って、パイロット干渉除去(PIC)は、逆方向リンク容量を増大させ、既存の端末からのデータ速度をより高速にすること、すなわちデータ速度を30乃至35%上昇させることを可能にするか又はより多くの端末又はユーザー、例えば10乃至15%多いユーザーを無線通信システム、例えば基地局サービスエリアに追加するのを可能にする。
本明細書において説明されるパイロット干渉の推定及び除去に関する技術は、パイロットをデータとともに送信する様々な無線通信システムにおいて使用することができる。例えば、これらの技術は、様々なCDMAシステム(IS−95、CDMA2000、CDMA 2000 1xEV−DV、CDMA 2000 1xEV−DO、WCDMA、TD−SCDMA、TS−CDMA、等)、パーソナル通信サービス(PCS)システム(ANSI J−STD−008、等)、及びその他の無線通信システムに関して使用することができる。本明細書において説明される技術は、1つ以上の送信信号の各々の複数のインスタンス(マルチパス)が(例えばレーク受信機又はその他の何らかの復調器によって)受信されて処理される場合において及び複数の送信信号が受信されて処理される場合においてパイロット干渉を推定及び除去するために使用することができる。
説明を明確化するため、cdma2000における逆方向リンクに関する様々な側面及び実施形態が説明されている。本明細書において説明されるパイロット干渉除去技術は、基地局から端末への順方向リンクに関しても使用することができる。復調器による処理は、サポートされている特定のCDMA基準によって及び発明技術が順方向リンク又は逆方向リンクに関して使用されるかどうかによって決定される。例えば、IS−95及びcdma2000における拡散シーケンスによる「逆拡散」は、W−CDMAにおけるスクランブリングシーケンスによる「デスクランブリング」に相当し、IS−95及びcdma2000におけるウォルシュ符号又は準直交関数(QOF)によるチャネル化は、W−CDMAにおけるOVSFによる「逆拡散」に相当する。一般的には、受信機において復調器によって行われる処理は、送信機において変調器によって行われる処理を補完するものである。
順方向リンクに関しては、本明細書において説明される技術は、セル内の全端末に送信される「共通の」パイロットに加えて又はおそらく前記パイロットの代わりに送信することができるその他のパイロットをほぼ除去するために使用することも可能である。例えば、cdma2000は、「送信ダイバーシティ」パイロット及び「補助」パイロットをサポートする。これらのその他のパイロットは、異なるウォルシュ符号(すなわち、準直交関数であることができる異なるチャネル化コード)を利用することができる。異なるデータパターンをパイロットに関して使用することも可能である。これらのパイロットのいずれかを処理する場合は、逆拡散されたサンプルは、基地局においてパイロットをチャネル化するために用いられたウォルシュ符号と同じウォルシュ符号を用いてカバーが除去され、基地局において前記パイロットに関して用いられたパイロットデータパターンと同じパイロットデータパターンと相互に関連づけられる(すなわち、乗じられて累積される)。送信ダイバーシティパイロット及び/又は補助パイロットは、共通のパイロットに加えて推定及び除去することができる。
同様に、W−CDMAは、幾つかの異なるパイロットチャネルをサポートする。第1に、共通のパイロットチャネル(CPICH)を一次基地局アンテナで送信することができる。第2に、ダイバーシティCPICHをゼロでないパイロットデータに基づいて生成して基地局のダイバーシティアンテナで送信することができる。第3に、1つ以上の二次CPICHを前記セルの制限された部分において送信することができ、各二次CPICHは、ゼロ以外のチャネル化コードを用いて生成される。第4に、基地局は、特定のユーザーのデータチャネルと同じチャネル化コードを用いて専用パイロットを前記特定のユーザーにさらに送信することができる。この場合は、パイロットシンボルは、前記ユーザーへのデータシンボルと時間多重化される。従って、本明細書において説明される技術は、上記のすべての異なる型のパイロットチャネル、及び無線通信システムにおいて送信可能なその他のパイロットチャネルの処理に関して利用可能であることが当業者によって理解されるであろう。
復調器254(図2)及び様々な側面と実施形態を実装するために用いることができるその他の処理装置は、ハードウェア内に実装すること、ソフトウェア内に実装すること、ファームウェア内に実装すること、又はその組合せ内に実装することができる。ハードウェア設計の場合は、前記復調器(パイロット干渉の推定及び除去に関して用いられるデータ復調装置及び要素、例えば、パイロット推定器及びパイロット干渉推定器を含む)、及びその他の処理装置は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、プログラミング可能な論理デバイス(PLD)、その他の電子装置、又はその組合せの中に実装することができる。
ソフトウェア内に実装する場合は、パイロット干渉の推定と除去及びデータ復調に関して用いられる要素は、本明細書において説明されている機能を果たすモジュール(例えば、手順、関数、等)とともに実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリ装置(例えば、図2のメモリ262)に格納し、プロセッサ(例えば、コントローラ260)によって実行することができる。前記メモリ装置は、プロセッサ内に実装すること又はプロセッサの外部に実装することができる。この場合は、当業において知られるように様々な手段を通じて通信可能な形で前記プロセッサに結合することができる。
本明細書において説明されるパイロット干渉の推定及び除去を実装するために用いられる要素は、受信装置又は復調器に組み入れることができ、前記受信装置又は復調器は、端末(ハンドセット、携帯式装置、スタンドアロン型装置、等)、基地局、又はその他の何らかの通信デバイス又は通信装置内にさらに組み入れることができる。前記受信装置又は復調器は、1つ以上の集積回路とともに実装することができる。
開示されている実施形態に関する上記の説明は、当業者が本発明を製造又は使用できるようにすることを目的とするものである。これらの実施形態に対する様々な修正が加えられた場合には、当業者は、該修正を容易に理解することが可能である。本明細書において定められている一般原理は、本発明の精神及び適用範囲を逸脱しない形でその他の実施形態に対しても適用することができる。以上のように、本発明は、本明細書において示されている実施形態に限定することを意図するものではなく、本明細書において開示されている原理及び斬新な特長に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められることになることを意図するものである。
無線通信システムの線図である。 基地局及び端末の実施形態の簡略化されたブロック図である。 cdma2000における逆方向リンクに関する変調器の実施形態のブロック図である。 レーク受信機の実施形態のブロック図である。 データ復調に加えてパイロット干渉を推定及び除去することができる、レーク受信機内のフィンガープロセッサの具体的な実施形態のブロック図である。 一実施形態による、パイロット干渉推定値を導き出すためのデータサンプルの処理を図形で示した図である。 一実施形態による、パイロット干渉推定値を導き出すためのデータサンプルの処理を図形で示した図である。 幾つかのマルチパスに関する総パイロット干渉を導き出すプロセスの実施形態の流れ図である。 パイロット干渉除去によって幾つかのマルチパスをデータ復調するプロセスの実施形態の流れ図である。 サンプルバッファ及び図4に示されるレーク受信機等のレーク受信機内のフィンガープロセッサの他の実施形態のブロック図である。 図9のフィンガープロセッサによって使用することができるルックアップテーブル例を示した図である。 図9のフィンガープロセッサ等の2つのフィンガープロセッサに関する時間スナップショット例を示した図である。 幾つかのマルチパスに関する累積されたパイロット干渉を導き出すプロセスの他の実施形態の流れ図である。 幾つかのマルチパスに関する累積されたパイロット干渉を導き出すプロセスのさらに他の実施形態の流れ図である。 複数のアンテナを有する受信機及び複数の干渉累積バッファを有する復調器のブロック図である。 複数のアンテナを有する受信機及び単一の干渉累積バッファを有する復調器のブロック図である。 図3の送信フィルタによって提供される送信パルスと図2の受信機内の受信フィルタの畳み込み例を示した図である。

Claims (56)

  1. 少なくとも第1及び第2の信号インスタンスを具備する無線信号を受信するように構成され、各信号インスタンスはデータとパイロット信号を具備し、
    前記第1の信号インスタンスに関する第1のチャネル推定値を決定し、前記第1のチャネル推定値及び前記第1の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号を用いて前記第1の信号インスタンスの第1のパイロットを推定し、前記第2の信号インスタンスに関する第2のチャネル推定値を決定し、前記第2のチャネル推定値及び前記第2の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号を用いて前記第2の信号インスタンスの第2のパイロットを推定するように構成されるプロセッサと、
    前記推定された第1及び第2のパイロットを累積するバッファと、を具備し、前記プロセッサは、前記累積された推定された第1及び第2のパイロットを前記受信信号から減じてパイロットが除去された信号を推定するように構成され、前記プロセッサは、前記推定されたパイロット除去受信信号を用いて前記第1の信号インスタンスのデータを復調するように構成される、受信装置。
  2. 前記無線信号は、符号分割多重接続(CDMA)信号を具備する請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記第1及び第2の信号インスタンスを第1及び第2の遠隔局からそれぞれ受信するように構成される請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記第1及び第2の信号インスタンスは、1つの遠隔局からの信号のマルチパス成分である請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記バッファは、(a)前記推定された第1のパイロットを前記第1の信号インスタンスの第1の推定時間オフセットに従って累積し、(b)前記推定された第2のパイロットを前記第2の信号インスタンスの第2の推定時間オフセットに従って累積するようにさらに構成される請求項1に記載の受信装置。
  6. 前記無線信号のチップ速度の倍数に等しいサンプル速度で前記無線信号を格納するように構成されるサンプルバッファをさらに具備する請求項1に記載の受信装置。
  7. 前記サンプルバッファの前記サンプル速度は、前記推定パイロットを累積する前記バッファのサンプル速度に等しい請求項6に記載の受信装置。
  8. 各拡散パイロット信号は、疑似ランダム雑音(PN)シーケンスによって拡散されたパイロット信号を具備する請求項1に記載の受信装置。
  9. 前記第1のチャネル推定値、前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散パイロット信号、及び前記第1の推定されたパイロットは、前記受信信号の1つのセグメントに対応し、前記セグメントは、前記受信信号の期間に関するデータサンプルを具備する請求項1に記載の受信装置。
  10. 前記プロセッサは、前記第1の信号インスタンスの第1の雑音推定値を決定し、
    前記第1のチャネル推定値及び前記第1の雑音推定値に基づいて除去率αを導き出し、
    前記第1のチャネル推定値に前記除去率を乗じて加重チャネル推定値を生成し、
    前記加重チャネル推定値及び前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散パイロット信号を用いて前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定するようにさらに構成される請求項1に記載の受信装置
  11. 前記除去率αは、次式から導き出される請求項10に記載の受信装置。
    Figure 2008505554
    ここで、hは、前記第1のチャネル推定値、Ntは、前記第1の雑音推定値、Nは、前記第1の信号インスタンスのh及びNtを推定するために用いられるサンプル数である。
  12. 前記除去率は、0乃至1.0である請求項10に記載の受信装置。
  13. 前記除去率は、0乃至1.0よりも大きい値である請求項10に記載の受信装置。
  14. 除去率に対応するチャネル推定値及び雑音推定値の組を有するルックアップテーブルをさらに具備する請求項10に記載の受信装置。
  15. 前記プロセッサは、 送信パルスと受信フィルタ関数の畳み込みを前記第1のチャネル推定値に乗じ、
    (a)前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散パイロット信号及び(b)前記第1のチャネル推定値及び前記送信パルスと前記受信フィルタ関数の畳み込みの積の畳み込みを行い、前記第1のインスタンスの前記第1のパイロットを推定するようにさらに構成される請求項1に記載の受信装置。
  16. 前記送信パルスは、符号分割多重接続(CDMA)基準によって定義される請求項15に記載の受信装置。
  17. 前記プロセッサは、(a)前記送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込み、及び(b)(i)前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散パイロット信号と(ii)前記第1のチャネル推定値及び前記送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みの前記積の畳み込みのうちの少なくとも1つの速度をダウンサンプリングして前記バッファの速度とマッチングさせるように構成される請求項15に記載の受信装置。
  18. 前記プロセッサは、(a)前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込み及び(b)(i)前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散パイロット信号と(ii)前記第1のチャネル推定値及び前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みの前記積の畳み込みのうちの少なくとも1つの速度をアップサンプリングして前記バッファの速度とマッチングさせるように構成される請求項15に記載の受信装置。
  19. 前記プロセッサは、前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みのサンプルを、前記第1の信号インスタンスの推定時間オフセットと関連する位相に従ってデシメートし、
    前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みのデシメートされたサンプルを前記第1のチャネル推定値に乗じ、
    前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散パイロット信号及び前記第1のチャネル推定値と前記デシメート(decimate)されたサンプルの前記積の畳み込みを行って前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定するように構成される請求項15に記載の受信装置。
  20. 前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みのサンプルを、前記第1の信号インスタンスの推定時間オフセットと関連する位相に従ってデシメートし、
    前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みのデシメートされたサンプルを前記第1のチャネル推定値に乗じ、
    前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散パイロット信号及び前記第1のチャネル推定値と前記デシメートされたサンプルの前記積の畳み込みを行って前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定するように構成されるポリフェーズ有限インパルス応答フィルタ(FIR)をさらに具備する前記請求項15に記載の受信装置。
  21. 複数の異なる位相に対応する予め決められたフィルタ係数のフィルタテーブルをさらに具備し、前記プロセッサは、前記第1の信号インスタンスの推定時間オフセットに基づいて位相及び対応するフィルタ係数を選択するように構成される請求項15に記載の受信装置。
  22. 前記プロセッサは、前記推定されたパイロット除去受信信号を、予め決められた送信パルスと受信フィルタ関数の畳み込みによってフィルタリングするようにさらに構成される請求項1に記載の受信装置。
  23. 前記プロセッサは、前記第2のチャネル推定値を決定して前記第2のチャネル推定値及び前記第2の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号を用いて前記第2の信号インスタンスの前記第2のパイロットを推定することと実質的に並行して、前記第1のチャネル推定値を決定して前記第1のチャネル推定値及び前記第1の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号を用いて前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定するように構成される請求項1に記載の受信装置。
  24. 前記プロセッサは、複数の信号インスタンスに関するパイロットを時分割多重方式で推定するように構成される請求項1に記載の受信装置。
  25. 少なくとも第1及び第2の信号インスタンスを具備する無線信号を受信するように構成され、各信号インスタンスはデータ及びパイロット信号を具備する基地局であって、
    前記第1の信号インスタンスに関する第1のチャネル推定値を決定し、前記第1のチャネル推定値及び前記第1の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号を用いて前記第1の信号インスタンスの第1のパイロットを推定し、前記第2の信号インスタンスと関する第2のチャネル推定値を決定し、前記第2のチャネル推定値及び前記第2の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号を用いて前記第2の信号インスタンスの第2のパイロットを推定するように構成されるプロセッサと、
    前記推定された第1及び第2のパイロットを累積するように構成されるメモリと、を具備し、前記プロセッサは、前記累積された、推定された第1及び第2のパイロットを前記受信信号から減じてパイロットが除去された受信信号を推定するように構成され、前記プロセッサは、前記推定されたパイロットが除去された受信信号を用いて前記第1の信号インスタンスのデータを復調するように構成される基地局、を具備する通信システム。
  26. 前記プロセッサは、
    予め決められた送信パルス及び受信フィルタ関数の畳み込みを前記第1のチャネル推定値に乗じ、
    (a)前記第1の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号及び(b)前記第1のチャネル推定値及び前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みの積の畳み込みを行って前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定するようにさらに構成される請求項25に記載の通信システム。
  27. 前記基地局は、複数のアンテナ及び前記メモリ内の複数のバッファを具備し、各バッファは、前記アンテナの1つによって受信された信号インスタンスの前記推定されたパイロットを累積するように構成される請求項25に記載の通信システム。
  28. 前記基地局は、複数のアンテナを具備し、前記メモリは、前記複数のアンテナによって受信された信号インスタンスの前記推定されたパイロットを累積するように構成される単一のバッファを有する請求項25に記載の通信システム。
  29. 前記基地局は、X本のアンテナと前記メモリ内のYの数のバッファを具備し、XはYよりも大きく、少なくとも1つのバッファは、2本以上のアンテナによって受信された信号インスタンスの推定されたパイロットを累積するように構成される請求項25に記載の通信システム。
  30. 少なくとも第1及び第2の信号インスタンスを具備する無線信号を受信するものであり、各信号インスタンスはデータ及びパイロット信号を具備する手段と、
    前記第1の信号インスタンスに関する第1のチャネル推定値を決定する手段と、
    前記第1のチャネル推定値及び予め決められた送信パルスと受信フィルタ関数の畳み込みの積を導き出す手段と、
    前記第1のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を用いて前記第1の信号インスタンスに関する第1のパイロットを推定する手段と、
    前記第2の信号インスタンスに関する第2のチャネル推定値を決定する手段と、
    前記第2のチャネル推定値及び前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みの積を導き出す手段と、
    前記第2のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を用いて前記第2の信号インスタンスの第2のパイロットを推定する手段と、
    前記推定された第1及び第2のパイロットを累積する手段と、
    前記累積された、推定された第1及び第2のパイロットを前記受信信号から減じて推定されたパイロット除去受信信号を導き出す手段と、を具備する受信装置。
  31. 少なくとも第1及び第2の信号インスタンスを具備する無線信号を受信することであって、各信号インスタンスはデータ及びパイロット信号を具備することと、
    前記第1の信号インスタンスに関する第1のチャネル推定値を決定することと、
    前記第1のチャネル推定値及び予め決められた送信パルスと受信フィルタ関数の畳み込みの積を導き出すことと、
    前記第1のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を用いて前記第1の信号インスタンスの第1のパイロットを推定することと、
    前記第2の信号インスタンスに関する第2のチャネル推定値を決定することと、
    前記第2のチャネル推定値及び前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みの積を導き出すことと、
    前記第2のチャネル推定値及び前記畳み込みの前記積を用いて前記第2の信号インスタンスに関する第2のパイロットを推定することと、
    前記推定された第1及び第2のパイロットを累積することと、
    前記累積された、推定された第1及び第2のパイロットを前記受信信号から減じて推定されたパイロット除去受信信号を導き出すこと、とを具備する方法。
  32. 前記無線信号を受信することは、前記第1及び第2の信号インスタンスを第1及び第2の端末から受信することを具備する請求項31に記載の方法。
  33. 各信号インスタンスは、前記信号インスタンスの送信経路に起因する推定時間オフセットを有する請求項31に記載の方法。
  34. 前記無線信号は、符号分割多重接続(CDMA)信号を具備する請求項31に記載の方法。
  35. 前記無線信号は、端末から基地局に送信される請求項31に記載の方法。
  36. 前記無線信号は、基地局から端末に送信される請求項31に記載の方法。
  37. 前記受信された無線信号をチップ速度の倍数に等しいサンプル速度でバッファリングすることをさらに具備する請求項31に記載の方法。
  38. 前記第1の信号インスタンスに関する前記第1のチャネル推定値を決定することは、
    前記第1の信号インスタンスと関連する拡散シーケンスを用いて前記受信信号のサンプルを逆拡散して逆拡散されたサンプルを提供することと、
    前記逆拡散されたサンプルをパイロットチャネル化コードでデチャネル化してパイロットシンボルを提供することと、
    前記パイロットシンボルをフィルタリングして前記第1のチャネル推定値を提供すること、とを具備する請求項31に記載の方法。
  39. 前記第1の信号インスタンスに関する前記第1のチャネル推定値を決定することは、前記受信信号からの第1のデータサンプルセグメントを使用し、前記第1の推定されたパイロットは、前記第1のデータサンプルセグメントに対応する請求項31に記載の方法。
  40. 前記第1のセグメントは、前記受信信号の期間に関するデータサンプルを具備する請求項39に記載の方法。
  41. 前記第1の信号インスタンスの雑音推定値を決定することと、
    前記第1のチャネル推定値及び前記信号インスタンスの前記雑音推定値に基づいて除去率を導き出すことと、
    前記第1のチャネル推定値に前記除去率を乗じて加重チャネル推定値を導き出すことと、
    前記加重チャネル推定値及び前記第1の信号インスタンスと関連する拡散パイロット信号を用いて前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定すること、とを具備する請求項31に記載の方法。
  42. 前記除去率αを導き出すことは、次式を使用し、hは前記第1のチャネル推定値であり、Ntは前記雑音推定値であり、Nは前記第1の信号インスタンスに関するh及びNtを推定するために用いられるサンプル数である請求項41に記載の方法。
    Figure 2008505554
  43. 前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みのサンプルを、前記第1の信号インスタンスの推定された時間オフセットと関連する位相に従ってデシメートすることと、
    前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みのデシメートされたサンプルを前記第1のチャネル推定値に乗じることと、
    拡散パイロット信号及び前記第1のチャネル推定値と前記デシメートされたサンプルの前記積の畳み込みを行って前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定すること、とをさらに具備する請求項31に記載の方法。
  44. 前記第1の信号インスタンスの推定された時間オフセットに基づいて位相を選択することと、
    前記選択された位相を用いて前記予め決められたフィルタ係数を検索することであって、前記予め決められたフィルタ係数は、前記予め決められた送信パルスと前記受信フィルタ関数の前記畳み込みに対応することと、
    前記第1のチャネル推定値に前記検索されたフィルタ係数を乗じること、とをさらに具備する請求項31に記載の方法。
  45. 前記第1のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を用いて前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定することは、(a)前記チャネル推定値と前記畳み込みの前記積及び(b)前記第1の信号インスタンスと関連する拡散されたパイロット信号の畳み込みを行うことを具備する請求項31に記載の方法。
  46. 前記第1のチャネル推定値、前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散されたパイロット信号、及び前記第1の推定されたパイロットは、前記受信信号の第1のセグメントに対応し、前記第1のセグメントは、前記受信信号の期間に関するデータサンプルを具備する請求項45に記載の方法。
  47. 前記第1の信号インスタンスと関連する前記拡散されたパイロット信号は、前記第1の信号インスタンスの到着時間に対応する位相を有する請求項45に記載の方法。
  48. 前記推定されたパイロット除去受信信号を用いて前記第1の信号インスタンスのデータを復調することをさらに具備する請求項31に記載の方法。
  49. 前記推定されたパイロット除去受信信号を用いて前記第1の信号インスタンスのデータを復調することは、
    前記推定されたパイロット除去受信信号のサンプルを前記第1の信号インスタンスに関する拡散シーケンスを用いて逆拡散して逆拡散されたサンプルを提供することと、
    前記逆拡散されたサンプルをデータチャネル化コードを用いてデチャネル化してデータシンボルを提供することと、
    前記第1の信号インスタンスに関する前記第1のチャネル推定値を用いて前記データシンボルを復調して前記第1の信号インスタンスに関する復調されたデータを提供すること、とを具備する請求項48に記載の方法。
  50. 前記第1のチャネル推定値を決定すること、前記第1のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を導き出すこと、及び前記積を用いて前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定することは、前記第2のチャネル推定値を決定すること、前記第2のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を導き出すこと、及び前記積を用いて前記第2の信号インスタンスの前記第2のパイロットを推定することと実質的に並行して行われる請求項31に記載の方法。
  51. 前記第1のチャネル推定値を前記決定すること、前記第1のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を導き出すこと、及び前記積を用いて前記第1の信号インスタンスの前記第1のパイロットを推定することは、前記第2のチャネル推定値を決定すること、前記第2のチャネル推定値と前記畳み込みの前記積を導き出すこと、及び前記積を用いて前記第2の信号インスタンスの前記第2のパイロットを推定することと時分割多重方式で行われる請求項31に記載の方法。
  52. 前記推定された第1及び第2のパイロットを累積することは、(a)前記推定された第1のパイロットを前記第1の信号インスタンスの第1の推定された時間オフセットに従って累積することと、(b)前記推定された第2のパイロットを前記第2の信号インスタンスの第2の推定された時間オフセットに従って累積すること、とを具備する請求項31に記載の方法。
  53. 前記推定された第1及び第2のパイロットを累積することは、前記受信信号のサンプル速度に等しい予め決められたサンプル速度で行われる請求項31に記載の方法。
  54. 前記サンプル速度は、チップ速度の倍数である請求項54に記載の方法。
  55. 少なくとも第1及び第2の信号インスタンスを具備する無線信号を受信することであって、各信号インスタンスはデータ及びパイロット信号を具備することと、
    前記第1の信号インスタンスに関する第1のチャネル推定値を決定することと、
    前記第1のチャネル推定値を用いて前記第1の信号インスタンスの第1のパイロットを推定することと、
    前記第2の信号インスタンスに関する第2のチャネル推定値を決定することと、
    前記第2のチャネル推定値を用いて前記第2の信号インスタンスの第2のパイロットを推定することと、
    前記推定された第1及び第2のパイロットを累積することと、
    前記累積された、推定された第1及び第2のパイロットを、予め決められた送信パルスと受信フィルタ関数の畳み込みによってフィルタリングすることと、
    前記フィルタリングされた、累積された、推定された第1及び第2のパイロットを前記受信信号から減じて推定されたパイロット除去受信信号を導き出すこと、とを具備する方法。
  56. 各々がデータ及びパイロット信号を具備する少なくとも第1及び第2の信号インスタンスを具備する無線信号を受信することと、
    (a)予め決められた送信パルスと受信フィルタ関数の畳み込み及び(b)前記第1の信号インスタンスと関連する拡散されたパイロット信号を処理して前記第1の信号インスタンスの再構築されたパイロットサンプルを生成することと、
    前記第1の信号インスタンスに関する第1のチャネル推定値を決定することと、
    前記再構築されたパイロットサンプルに前記第1のチャネル推定値を乗じて前記第1の信号インスタンスの第1のパイロット推定値を導き出すことと、
    (a)前記予め決められた送信パルスと受信フィルタ関数の畳み込み及び(b)前記第2の信号インスタンスと関連する拡散されたパイロット信号を処理して前記第2の信号インスタンスの再構築されたパイロットサンプルを生成することと、
    前記第2の信号インスタンスに関する第2のチャネル推定値を決定することと、
    前記第2の信号インスタンスの前記再構築されたパイロットサンプルに前記第2のチャネル推定値を乗じて前記第2の信号インスタンスの第2のパイロット推定値を導き出すことと、
    前記第1及び第2のパイロット推定値を累積することと、
    前記累積された、第1及び第2のパイロット推定値を前記受信信号から減じて推定されたパイロット除去受信信号を導き出すこと、とを具備する方法。
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