JP2008504748A - 誤り訂正符号化による離散普遍雑音除去(discreteuniversaldenoising) - Google Patents

誤り訂正符号化による離散普遍雑音除去(discreteuniversaldenoising) Download PDF

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Abstract

【課題】雑音導入チャネル(1106)を通じて受信される雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)を雑音除去して復号し、回復信号(1126)を生成する方法及び生成するためのシステムを提供する。
【解決手段】雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)の雑音混入メッセージブロック(1112)が雑音混入チェックブロック(1114)から分離される。雑音混入メッセージブロック(1112)が雑音除去される。雑音混入チェックブロック(1114)を使用して、雑音除去されたメッセージブロック(1118)に対して誤り訂正復号が行われ、回復信号(1126)が生成される。
【選択図】図11

Description

[発明の分野]
本発明は、雑音導入チャネルから受信される雑音混入信号を雑音除去するための方法及びシステムに関する。
本出願は、米国出願第(代理人整理番号第200312374−1号)号に関連する。この米国出願の全内容は、参照により本明細書に援用される。
[発明の背景]
数学的及び計算的な技法の大きな本体部分は、雑音導入チャネルを通じた信頼性のある信号伝送の分野で開発されてきた。これらの種々の技法は、雑音導入チャネルに関してなされた仮定に依存するだけでなく、オリジナルの信号に関して、雑音除去中に利用可能な情報の量及び性質にも依存する。雑音除去プロセスは、特定の計算方法の時間計算量及び作業データセット計算量(working-data-set-complexity)を含むさまざまな計算効率によって特徴付けることができるだけでなく、最初に送信されたクリーン信号に対して、雑音除去後の回復信号に残っている歪み、すなわち雑音の量によっても特徴付けることができる。雑音混入信号を雑音除去するための方法及びシステムは、広範囲にわたって研究されてきており、信号雑音除去は、比較的成熟した分野であるが、雑音除去方法及び雑音除去システムの開発者、ベンダ、及びユーザ、並びに、雑音除去に依拠する製品の開発者、ベンダ、及びユーザは、改良された雑音除去技法の必要性を引き続き認識している。
米国特許出願公開第2002/041712号 ORDENTLICH E ET AL: "Channel decoding of systematically encoded unknown redundant sources" INFORMATION THEORY, 2004. ISIT 2004. PROCEEDINGS. INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON CHICAGO, ILLINOIS, USA JUNE 27-JULY 2, 2004, PISCATAWAY, NJ, USA, IEEE, 27 June 2004 (2004-06-27), pages 163-163, XP010749874 ISBN: 0-7803-8280-3 the whole document LI-FANG PENG ET AL: "Application of wavelet noise cancellation and interleaving techniques in image transmission system over mobile fast-fading channels" WIRELESS COMMUNICATIONS AND NETWORKING CONFERNCE, 2000. WCNC. 2000 IEEE 23-28 SEPTEMBER 2000, PISCATAWAY, NJ, USA, IEEE, vol. 3, 23 September 2000 (2000-09-23), pages 1492-1495, XP010532770 ISBN: 0-7803-6596-8 the whole document ORDENTLICH E ET AL: "A discrete universal denoiser and its application to binary images " PROCEEDINGS 2003 INTERNATIONAL CONFERENCE ON IMAGE PROCESSING. ICIP-2003. BARCELONA, SPAIN, SEPT. 14-17, 2003, INTERNATIONAL CONFERENCE ON IMAGE PROCESSING, NEW YORK, NY : IEEE, US, vol. VOL. 2 OF 3, 14 September 2003 (2003-09-14), pages 117-120, XP010670520 ISBN: 0-7803-7750-8 the whole document YAMASAKI S: "A reconstruction method of damaged two-dimensional signal blocks using error correction coding based on DFT" CIRCUITS AND SYSTEMS, 1996., IEEE ASIA PACIFIC CONFERENCE ON SEOUL, SOUTH KOREA 18-21 NOV. 1996, NEW YORK, NY, USA, IEEE, US, 18 November 1996 (1996-11-18), pages 215-218, XP010212955 ISBN: 0-7803-3702-6 the whole document RIOUL O: "A spectral algorithm for removing salt and pepper from images" IEEE DIGITAL SIGNAL PROCESSING WORKSHOP PROCEEDINGS, 1 September 1996 (1996-09-01), pages 275-278, XP010199670 the whole document
本発明は、誤り訂正符号化による離散普遍雑音除去を提供することを目的とする。
[発明の概要]
本発明は、雑音導入チャネルを通じて受信される雑音混入誤り訂正符号化信号を雑音除去して復号し、回復信号を生成する方法及び生成するためのシステムを含む。一実施の形態では、雑音混入誤り訂正符号化信号の雑音混入メッセージブロックが雑音混入チェックブロックから分離される。雑音混入メッセージブロックが雑音除去される。雑音混入チェックブロックを使用して、雑音除去されたメッセージブロックに対して誤り訂正復号が行われ、回復信号が生成される。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、本明細書でより詳細に説明される。
[好適な実施形態の詳細な説明]
本発明の実施の形態は、雑音除去方法及び雑音除去システムに関し、詳細には、離散普遍雑音除去システム及び離散普遍雑音除去方法に関する。離散普遍雑音除去方法は、「DUDE」と呼ばれ、以下の最初の小節で説明され、その後の2番目の小節では、本発明のさまざまな実施の形態の解説が続く。
<DUDE>
図1は、クリーン信号内に雑音が導入されて雑音混入信号が生成され、その後、その雑音混入信号が雑音除去されて回復信号が生成されることを示している。図1では、信号は、シンボルのシーケンスとして表されている。シンボルは、それぞれ、n個の異なるシンボルを有する文字体系Aのメンバーである。ここで、Aは、
A=(a,a,a,…a
である。下付き文字は、文字体系の種々のシンボルの順序付きリスト内における各シンボルの位置を指し、信号におけるシンボルの位置を指すものではないことに留意されたい。図1では、最初のクリーン信号102は、文字体系Aからの9つのシンボルの順序付きシーケンスを含む。通常の状況では、入力信号は、一般に、数千個、数百万個、又はそれより多くのシンボルを有する。この短い入力信号102は、説明の便宜のために使用されている。
クリーン信号102は、雑音導入チャネル104を通じて送信されるか又は雑音導入チャネル104に通され、雑音混入信号106が生成される。図1の示す例では、出力信号106は、入力信号102と同じ文字体系からのシンボルを含むが、一般に、入力シンボルは、出力シンボルが選択される文字体系とは異なるサイズの文字体系、同じサイズの文字体系、又はそれよりも小さな文字体系から選ぶことができる。図1に示す例では、クリーン信号の6番目のシンボル108「a」が、雑音導入チャネルによって変更され、雑音混入信号106ではシンボル「a」110が生成されている。雑音導入チャネルには多くの異なるタイプが存在する。各タイプは、雑音導入チャネルがクリーン信号内に導入する雑音のタイプ及び規模によって特徴付けられる。雑音導入チャネルの例には、電子通信媒体、情報がそこへ転送され、そこから情報が抽出されるデータストレージデバイス、並びにラジオ信号及びテレビ信号の送信及び受信が含まれる。この解説では、信号は、テキストファイルを含む英数字のストリーム等、シンボルの直線的な順序付きシーケンスとして取り扱われるが、実世界の状況で雑音導入チャネルによって雑音が導入される実際のデータには、2次元画像、オーディオ信号、ビデオ信号、並びに他のタイプの表示情報及び放送情報が含まれてもよい。
受信された雑音混入信号を、最初に送信されたクリーン信号に対して妥当な忠実度で表示、放送、又は記憶するために、雑音除去プロセスに着手して、雑音導入チャネルによりクリーン信号内に導入された雑音を除去することができる。図1では、雑音混入信号106は、ディノイザ112に通され、すなわち、ディノイザ112によって処理され、回復信号114が生成される。回復信号114は、雑音除去プロセスが有効である場合、受信された雑音混入信号よりも、最初に送信されたクリーン信号にかなり近づいている。すなわち、より知覚的に類似している。
多くのタイプのディノイザが提案され、研究され、且つ、実装されてきた。連続数学の応用を伴ったものもあれば、最初に送信されたクリーン信号の統計的特性の詳細な知識を伴ったものもあり、また、雑音導入チャネルの時間及びシーケンスに依存した振る舞いに関する詳細な情報に依拠するものもある。以下の解説は、本発明に関する「DUDE」と呼ばれる離散普遍ディノイザを説明する。DUDEは、連続数学ではなく、離散アルゴリズムを使用して離散シンボルを含む信号を処理するという意味で離散的である。DUDEは、クリーン信号のシンボル出現分布にアクセスすることなく、これらの分布の知識を使用する最適なディノイザの性能に次第に近づくという点で普遍的である。
DUDEの実装は、特定の雑音導入チャネルモデル及び多数の仮定が誘因となっている。これらについては以下に解説する。一方、DUDEは、これらのモデル及び仮定が、実際には、雑音導入チャネルの特定の特徴及び性質に対応していない場合にも有効に機能する場合がある。したがって、これらのモデル及び仮定は、DUDE手法に誘因を与えるが、DUDEは、誘因となるモデル及び仮定に対応する雑音導入チャネルによって改ざんされた信号の雑音を単に除去するよりもはるかに大きな範囲の有効性及び適用性を有する。
図1に示すように、DUDE112は、雑音混入信号を雑音除去するための特定のストラテジーを使用する。DUDEは、各シンボルをコンテキスト内で検討する。このコンテキストは、一般に、左から右の順序に従ってそのシンボルに先行する1つ又は複数のシンボル及び後続する1つ又は複数のシンボルを含む。たとえば、図1では、雑音混入信号106のシンボル「a」の2回の出現は、同じ単一の先行/後続シンボルコンテキスト(preceding-and-following-symbol context)内で起こっている。図1の例の雑音混入信号106におけるシンボル「a」の2回の出現の完全コンテキスト(full-context)は[「a」,「a」]である。DUDEは、特定のコンテキスト内の特定のタイプのすべてのシンボル「a」を変化させないでおくこともあるし、特定のコンテキスト内の特定のタイプのシンボル「a」のすべての出現を異なるシンボル「a」に変更することもある。たとえば、図1では、ディノイザは、完全コンテキスト[「a」,「a」]内の雑音混入信号のシンボル「a」のすべての出現110及び112を、回復シンボルではシンボル「a」114及び116に置き換えている。このように、DUDEは、必ずしも、最初に送信されたクリーン信号と同一の回復信号を生成するとは限らないが、その代わり、クリーン信号に対して、雑音混入信号よりも歪みが少ないと推定される、雑音除去された回復信号を生成する。上記例では、2番目のシンボル「a」110をシンボル「a」114に置き換えることによって、その位置では、最初に送信されたシンボルが復元されているが、雑音混入信号のシンボル「a」の最初の出現112をシンボル「a」116に置き換えることによって、新たな歪みが導入されている。DUDEは、クリーン信号に対する回復信号の全体的な歪みが、クリーン信号に対する雑音混入信号の歪みよりも小さくなると推定した場合に、或るシンボルを別のシンボルに置き換えて回復信号を生成するに過ぎない。
図2A〜図2Dは、雑音導入チャネルの特徴に関するDUDEの誘因を示している。DUDEは、メモリレスチャネルを仮定する。換言すれば、図2Aに示すように、雑音導入チャネル202は、クリーン信号204が通過する1シンボルウィンドウ、すなわち1シンボル開口として機能するものとみなすことができる。雑音導入チャネル202は、推定可能な確率で、所与のクリーン信号のシンボルを改ざんして、その所与のシンボルを、雑音混入信号において別のシンボルに置き換える。この推定可能な確率は、雑音導入チャネルを通る、そのシンボルに先行するシンボルの履歴にも依存しないし、雑音導入チャネルを通じてその後に送信されるシンボルにも依存しない。
図2Bは、文字体系Aからの任意の特定のシンボル「a」が、雑音導入チャネルを通じて送信中に改ざんされてシンボル「a」になり得る確率を記憶する表206の一部を示している。たとえば、図2Aでは、シンボル「a」208が、現在、雑音導入チャネルを通過している。表206の行210は、シンボル「a」が改ざんされて、文字体系Aの異なった、可能性のあるシンボルのそれぞれになる確率を含む。たとえば、シンボル「a」がシンボル「a」に変更される確率212は、表206の行210の最初のセルに表示されている。このセルは、文字体系Aのシンボル「a」の位置及び「a」の位置に対応する整数「6」及び「1」によって指示される。シンボル「a」が、雑音導入チャネルを通じて、改ざんされることなく正確に転送される確率214は、インデックス(6,6)を有する表のセルに表示されており、シンボル「a」がシンボル「a」として送信される確率である。所与のシンボルは、雑音導入チャネルによって正確に送信されるか、又は、改ざんされて文字体系Aの他の或るシンボルになるかのいずれかであるので、表206の各行の確率の総和は1.0になることに留意されたい。図2Cに示すように、図2Bの表206は、代替的に、2次元行列Π216として表すこともできる。この行列の要素は、シンボル「a」が雑音導入チャネルによってシンボル「a」として送信される確率を指し示すインデックス(i,j)によって特定される。また、行列Πの列jは、「π」又は
Figure 2008504748
として参照される場合があることにも留意されたい。
図2Dに示すように、クリーン信号における各タイプのシンボルの個数のカウントを含む行ベクトル218にシンボル遷移確率行列Π220を乗算して、雑音混入信号におけるシンボルのそれぞれについての予想カウントを含む行ベクトル222を生成することができる。行ベクトル218には、たとえば、クリーン信号におけるシンボル「a」の出現回数が、mclean[a]として行ベクトルに表示されている。雑音混入信号におけるシンボル「a」の実際の出現カウントは、行ベクトルmnoisyに表示されている。行列乗算は、図2Dの行列乗算の下に拡大形式224で示されている。したがって、ベクトル表記では、
Figure 2008504748
となる。ここで、mcleanは、クリーン信号における文字体系Aの各シンボルaの出現カウントを含む行ベクトルであり、mnoisyは、雑音混入信号における文字体系Aの各シンボルaの出現カウントを含む行ベクトルである。
上記式には、近似シンボル
Figure 2008504748
が使用されている。その理由は、雑音導入チャネルによって引き起こされる実際のシンボルの代用はランダムであるのに対して、行列Πの確率は、特定のシンボルの代用の期待度数しか与えていないからである。換言すれば、雑音導入チャネルは、確定的ではなくランダムに振る舞い、したがって、特定のクリーン信号が雑音導入チャネルを通じて送信されるごとに異なる結果を生成する場合がある。近似の誤差は、上記近似の左辺と右辺との間の差の成分の絶対値の総和として得られ、一般に、シーケンス長に比べて小さく、ほぼ、シーケンス長の平方根である。Πには逆行列が存在すると仮定して、上記式の両辺に行列Πの逆行列を右から乗算することにより、雑音混入信号のシンボルのカウントから、クリーン信号におけるシンボルの推定された行ベクトルカウント
Figure 2008504748
を計算することが可能になる。これは次の通りである。
Figure 2008504748
雑音混入シンボルの文字体系が、クリーン信号の文字体系よりも大きい場合には、Πは、フル行ランク(full-row-rank)であり、上記数式の逆行列は、ムーア・ペンローズ一般化逆行列等の一般化逆行列に置き換えることができると仮定される。
後述するように、DUDEは、コンテキスト単位の基準でクリーンシンボルのカウント推定を適用して、特定の雑音混入シンボルのコンテキストに出現するクリーンシンボルの推定されるカウントを得る。したがって、雑音混入シンボルの実際の雑音除去は、雑音混入シンボルの値、結果として得られた、推定されるコンテキスト依存のクリーンシンボルのカウント、及び損失又は歪みの度合いから、後述する方法で求められる。
上記で解説したように、DUDEは、コンテキスト内の雑音混入信号の各シンボルを検討する。このコンテキストは、図1の例に使用されるもののような1次元信号では、現在、検討されている信号に先行する多数のシンボルの値、後続する多数のシンボルの値、又は先行及び後続する双方の多数のシンボルの値とすることができる。2次元又はそれよりも高次元の信号では、コンテキストは、特定のシンボルを取り囲むほとんど無限の個数の異なるタイプの近傍のいずれかにおけるシンボルの値とすることができる。たとえば、2次元画像では、コンテキストは、特定の内部ピクセルを取り囲む8つのピクセル値とすることができる。以下の解説では、1次元信号を例に使用するが、より高次元の信号の雑音をDUDEによって効果的に除去することができる。
1次元信号の場合のコンテキスト内のシンボルの出現を検討するには、DUDEは、検討されている各シンボルに隣接した複数のシンボルを検討する必要がある。図3A〜図3Dは、DUDEが雑音混入信号におけるシンボルの出現を特徴付ける、コンテキストに基づいたスライティングウィンドウ手法を示している。図3A〜図3Dは、すべて、同じ図解の規則を使用している。簡単にするために、図3Aについてのみ、これらの規則を説明する。図3Aでは、雑音混入信号302が、この雑音混入信号内における特定のコンテキスト内の特定のシンボルの出現カウントを求めるためにDUDEによって解析される。DUDEは、特定のシンボルに先行するシンボルのシーケンスの長さ、及び、特定のシンボルに後続するシンボルのシーケンスの長さを記述する定数kを使用する。これらのシンボルは、その特定のシンボルと併せて、長さ2k+1のメタシンボルとみなすことができる。図3A〜図3Dの例では、kは値「2」を有する。したがって、一対のシンボルが先行し、且つ、一対のシンボルが後続するシンボルは、5シンボルのメタシンボルとみなすことができる。図3Aでは、シンボル「a」304は、後続する長さkのシンボル列「a」306のコンテキスト内に出現し、その前には2シンボル列「a」308が先行している。したがって、シンボル「a」は、コンテキスト[「a」,「a」]内で雑音混入信号に少なくとも1回出現し、すなわち換言すれば、メタシンボル「a」は、雑音混入信号に少なくとも1回出現する。雑音混入信号302内におけるこのメタシンボルの出現は、第1の5シンボルメタ文字312として、表310内にリストアップされる。
図3Bに示すように、DUDEは、その後、長さ2k+1のウィンドウを右方向に1シンボル分だけスライドさせて、長さ2k+1の第2のメタシンボル314を検討する。この第2のメタシンボルでは、シンボル「a」が、コンテキスト[「a」,「a17」]内に現れている。この第2のメタシンボルは、第2のエントリー316として表310に入力される。図3Cは、雑音混入信号302に第3のメタシンボル318が検出されて、この第3のメタシンボルがエントリー320として表310に入力されたことを示している。図3Dは、DUDEによる短い雑音混入信号302の完全な解析の後の表310を示している。図3A〜図3Dに示す例では、DUDEは、各メタシンボルを個々のエントリーとして表にリストアップしているが、より効率的な実施態様では、DUDEは、検出された各メタシンボルをインデックス表に1回しか入力せず、そのメタシンボルがその後検出されるごとに出現カウントをインクリメントする。このように、第1の通過では、DUDEは、雑音混入信号内のメタシンボルの出現の頻度を表にする。又は、異なった見方をすれば、DUDEは、各シンボルを取り囲むk個の先行シンボル及びk個の後続シンボルを含むコンテキスト内のシンボルの出現頻度を表にする。
図4は、図3A〜図3Dに関して説明したように、DUDEによって構築されたメタシンボル表の一部を表す都合の良い数学的表記及びデータ構造を示している。列ベクトルm(snoisy,b,c)402は、雑音混入信号snoisy内における特定のコンテキスト内での文字体系Aの各シンボルの出現のカウントを表している。この特定のコンテキストは、特定の長さkのシンボルベクトルb及びcによって表されている。ここで、雑音混入信号は、ベクトルとみなされる。図4では、たとえば、列ベクトルm(snoisy,b,c)で出現カウントが表にされるコンテキスト値には、シンボルベクトル404及びシンボルベクトル406が含まれる。ここで、kは値3を有する。雑音混入信号snoisy408では、シンボル「a」410は、シンボル「a」410の左に3つのシンボル412及びシンボル「a」の右に3つのシンボル414を含むコンテキスト内に出現している。この特定のコンテキストは、シンボルベクトル404及び406を結合した値に等しい値を有する。この結合した値は、[「a」,「a」]で示される。コンテキスト[「a」,「a」]内のシンボル「a」410のこの出現は、コンテキスト[「a」,「a」]におけるシンボル「a」の他のすべての出現と共に、列ベクトルm(snoisy,b,c)内のカウント416によって示される。ここで、[b,c]=[「a」,「a」]である。換言すれば、シンボル「a」は、雑音混入信号snoisyのコンテキスト[「a」,「a」]内に321回出現する。雑音混入信号snoisy内のコンテキスト[「a」,「a」]における他のすべてのシンボル「a」、「a」、及び「a」〜「a」の出現のカウントは、列ベクトルm(snoisy,「a」,「a」)の連続した要素に記録されている。列ベクトルm(snoisy,b,c)内の個々のカウントは、配列に類似した表記を使用して参照することができる。たとえば、シンボル「a」が雑音混入信号snoisy内のコンテキスト[「a」,「a」]に現れる回数のカウント321は、m(snoisy,「a」,「a」)[a]として参照することができる。
DUDEは、雑音混入信号を雑音除去するために、雑音混入信号に検出された固定長2kのすべてのコンテキストについての列ベクトルの全組又は部分的な組のいずれかを使用する。雑音混入信号の開始時及び終了時における長さkのシンボルの最初の一組は、どの列ベクトルm(snoisy,b,c)にもカウントされないことに留意されたい。その理由は、それらのシンボルには、長さ2k+1のメタシンボルを形成するための十分な先行シンボル又は後続シンボルがないからである。しかしながら、実際問題では、雑音混入信号の長さがかなり長くなる傾向があり、コンテキスト長kは相対的に短くなる傾向があるので、DUDEが、最初のk個のシンボル及び最後のk個のシンボルをコンテキスト内でのそれらシンボルの出現について検討できなくても、雑音除去オペレーションの結果において実際上の差異はほとんどない。
図5A〜図5Dは、雑音混入信号又は回復信号のシンボルの改ざんに関係した歪みの概念を示している。図5A〜図5Dの例は、文字の256値グレースケール画像に関するものである。図5Aでは、ピクセルの表示される暗さが数値の増加と共に増加するという規則を使用して、2次元画像502内のセル、すなわちピクセルのグレースケール値が示されている。シンボルの文字の部分は、一般に、255の最大グレースケール値を有し、背景ピクセルは、0の最小グレースケール値を有する。図5Aの2次元グレースケール信号によって表される画像の視覚表示が、図5Bの504に示されている。図5Aのグレースケールデータは、文字「P」の低解像度画像を表すように意図されている。図5Bに示すように、文字「P」の画像は、適度に高いコントラストで、適度に認識することができる。
図5Cは、仮想的な雑音導入チャネルを通じた送信によって導入された雑音を有するグレースケールデータを示している。図5Cを図5Aと比較することによって、送信の前後でセル506等の特定のセルのグレースケール値間の相違に印が付けられていることが示されている。図5Dは、図5Cに示すグレースケールデータを表示したものを示している。表示画像は、もはや文字「P」として認識することができない。詳細には、2つのセルがこの図の歪みに大きく寄与している。すなわち、(1)送信でグレースケール値「0」からグレースケール値「233」に変更されたセル506、及び、(2)送信でグレースケール値「255」からグレースケール値「10」に変更されたセル508である。セル510及び512の比較的小さな規模のグレースケールの変化等の他の雑音は、相対的にほとんど歪みを導入せず、それ自体では、文字「P」の認識に重大な影響を与えない。この場合、グレースケールデータに導入された雑音によって寄与された表示画像の歪みは、グレースケール値の変化の規模に比例するように見える。このように、信号のシンボル内の雑音の歪み効果は必ずしも一様ではない。送信シンボルの、密接に関係した受信シンボルへの雑音導入による変化により生成される歪みは、送信シンボルの、非常に異なる受信シンボルへの雑音導入による変化により生成される歪みよりもはるかに小さい場合がある。
DUDEは、雑音によって導入された特定のシンボル遷移の一様でない歪み効果を行列Λでモデル化する。図6は、シンボル変換歪み行列Λの一形態を表示している。行列Λの要素
Figure 2008504748
は、クリーン信号のシンボル「a」の代わりに、雑音混入信号又は回復信号にシンボル「a」を使用することによって受ける相対歪みを提供する。行列Λの個々の列jは、λ又は
Figure 2008504748
として参照される場合がある。
図7は、受信された雑音混入信号のシンボル「aα」をシンボル「a」に置き換えることから予想される、クリーン信号に対する相対歪みの計算を示している。図7に示すように、列ベクトルの要素
Figure 2008504748
Figure 2008504748
との要素ごとの乗算は、2つのベクトルのSchur積として知られている演算であり、現在の解説ではシンボル
Figure 2008504748
によって指定される演算であるが、この乗算は、列ベクトル
Figure 2008504748
を生成する。この列ベクトルでは、i番目の要素は、歪みと確率との積
Figure 2008504748
であり、最初に送信されたクリーン信号のシンボルが「a」である場合に、雑音混入信号のシンボルaαをシンボル「a」に置き換えることによって回復信号で予想される相対歪みを反映している。
図8は、雑音混入信号snoisyにおけるメタシンボルbaαcの「aα」を置換シンボル「a」に置き換えた場合に予想される歪みを計算するための列ベクトル
Figure 2008504748
の使用を示している。以下の数式及びその後の数式では、ベクトルsnoisy及びscleanは、雑音混入信号及びクリーン信号をそれぞれ示す。異なる列ベクトルqは、特定のコンテキスト[b,c]が出現する雑音混入信号のロケーションに対応したクリーン信号のロケーションに現れるクリーン信号のすべてのシンボルの出現カウントを表すものと定義することができる。列ベクトルqの要素は、
Figure 2008504748
として定義される。ここで、sclean[i]及びsnoisy[i]は、それぞれクリーン信号及び雑音混入信号のロケーションiにおけるシンボルを示し、
αは、文字体系Aのシンボルである。
列ベクトルq(snoisy,sclean,b,c)は、「a」から「a」のインデックスaαを有するn個の要素を含む。ここで、nは、シンボル文字体系Aのサイズである。列ベクトルq(snoisy,sclean,b,c)は、一般に得ることができないことに留意されたい。その理由は、クリーン信号は、その定義がクリーン信号によって決まるように、利用可能でないからである。列ベクトルq(snoisy,sclean,b,c)の転置q(snoisy,sclean,b,c)に列ベクトル
Figure 2008504748
を乗算することによって、列ベクトルの予想歪みを行ベクトルの出現カウント倍したものの総和が生成される。この総和は、同時に、snoisyのメタシンボルbaαcの「aα」を「a」に置き換えた場合の全予想歪みを提供する。たとえば、scleanの対応するシンボルがaである場合に、この総和の第1項は、行ベクトルの第1要素に列ベクトルの第1要素を乗算することによって生成され、その結果、総和の第1項は、
Figure 2008504748
に等しくなり、すなわち換言すれば、scleanの対応するシンボルがaである場合に、snoisyのbaαcのすべての出現において「aα」を「a」に置き換えた場合に予想される全歪みに対する寄与に等しくなる。全体の総和は、全体の予想歪みを与える。すなわち、
Figure 2008504748
上記で解説したように、DUDEには、雑音導入チャネルを通じて送信されて受信された雑音混入信号を生成した特定のクリーン信号を知っているという強みはない。したがって、DUDEは、行ベクトルm(snoisy,b,c)にΠ−1を右から乗算することによって、最初に送信されたクリーン信号のシンボルの出現カウントq(snoisy,sclean,b,c)を推定する。図9は、クリーン信号についてのシンボル「a」〜「a」の出現のカウントの推定を示している。
(snoisy,sclean,b,c)の代わりにm(snoisy,b,c)Π−1を使用することによって得られる結果の数式
Figure 2008504748
は、雑音混入信号snoisyのコンテキスト[b,c]内のシンボル「aα」の代わりに「a」を使用することによって生成される歪みの推定であって、最初に送信されたクリーン信号に対するDUDEの歪みの推定を表す。DUDEは、上記数式を使用して、メタシンボルbaαcの各出現における「aα」を、最初に送信されたクリーン信号に対する回復信号の最も小さな推定歪みを提供するそのシンボル「a」に置き換えることによって雑音混入信号を雑音除去する。換言すれば、各メタシンボルbaαcについて、DUDEは、以下の伝達関数を使用して、中央のシンボルaαをどのように置き換えるかを決定する。
Figure 2008504748
場合によって、最小歪みは、代用を行わないことによって生成される。すなわち換言すれば、aαに等しいaを代用することによって生成される。
図10は、DUDEが、受信された雑音混入信号を雑音除去するプロセスを示している。まず、上記で解説したように、DUDEは、可能性のある各シンボル「a」を可能性のある各コンテキスト[b,c]内に含む、可能性のあるメタシンボルの全部又は一部のカウントを収集する。上記で解説したように、これらのカウントは、列ベクトルm(snoisy,b,c)に記憶される。次の通過では、DUDEは、再び、スライディングウィンドウを雑音混入信号1002上で動かす。メタシンボル1004等の各メタシンボルについて、DUDEは、クリーン信号に対する回復信号の相対歪みを求める。この相対歪みは、メタシンボルの中央の文字「aα」の代わりに、範囲i=1〜nの可能性のある各置換シンボル「a」を使用することによって生成されるものである。雑音混入信号1002で検出されたメタシンボル1004についてのこれらの相対歪みを図10の表1006に示す。DUDEは、相対歪み表1006を調べて、最小の相対歪みを有する置換シンボルを選択するか、又は、2つ以上のシンボルが同じ相対歪みを生成する場合には、最小の推定歪みを有する複数の置換シンボルの最初のものを選択する。図10に示す例では、そのシンボルは「a」1008である。DUDEは、次に、雑音混入信号の中央のシンボル「aα」1010を、回復信号1014における、選択された置換シンボル「a」1012に置き換える。回復信号は、雑音混入信号の各タイプのメタシンボルを独立に検討することから生成され、前のステップで選択された置換シンボルが、異なるメタシンボルについての次のステップの置換シンボルの選択に影響を与えないようにされていることに留意されたい。換言すれば、置換信号は、雑音混入信号内に直接的にシンボルを代用して生成されるのではなく、並列に生成される。あらゆる一般的な方法と同様に、DUDEが雑音混入信号を雑音除去する上述した方法は、線形時間計算量(linear time complexity)及び線形作業データセット計算量(linear working-data-set complexity)の双方を有する雑音除去方法を生成するために、さまざまなデータ構造、インデックス技法、及びアルゴリズムを使用して実施することができる。すなわち換言すれば、時間計算量は、定数を乗算することによって、受信された雑音混入信号の長さに関係し、作業データセット計算量についても同様である。
DUDEの上記解説で使用した例は、主として、1次元信号である。しかしながら、上記でも解説したように、2次元信号及び多次元信号も、DUDEによって雑音除去することができる。2次元及び多次元の場合には、1次元コンテキスト内のシンボルを検討するのではなく、コンテキスト上の近傍内でシンボルを検討することができる。2次元画像において現在検討されているピクセルに隣接したピクセルは、共に、現在検討されているシンボルのコンテキスト上の近傍を含むことができる。すなわち、現在検討されているピクセルの値及び隣接ピクセルの値は、共に、2次元メタシンボルを含むことができる。より一般的な取り扱いでは、数式
Figure 2008504748
を、より一般的な数式
Figure 2008504748
に置き換えることができる。ここで、ηは、シンボルの特定のコンテキスト上の近傍の値を示す。近傍は、さまざまな基準又はあらゆる任意の計算可能メトリックに従って任意に定義することができる。このさまざまな基準には、時間の近接性、表示又は表現の近接性が含まれる。近傍は、さまざまな異なるタイプの対称性を有することができる。たとえば、上記で解説した1次元信号の例では、現在検討されているシンボルに先行するシンボルの個数及び後続するシンボルの個数と等しいk個のシンボルを含む対称コンテキストが、現在検討されているシンボルの近傍を構成する。しかし、それ以外の場合には、異なる個数の先行シンボル及び後続シンボルをコンテキストについて使用することもできるし、現在検討されているシンボルに先行するシンボル又は後続するシンボルのいずれかのみを使用することもできる。
<DUDEによる誤り訂正符号化>
本発明の一実施の形態では、雑音導入チャネルを介した送信の前に、冗長性が信号データに追加される。これは、従来の誤り訂正符号(ECC)符号化器を使用することによって行うことができる。雑音導入チャネルからの受信時に、冗長データは除去され、上述したDUDE方法が雑音混入信号データに適用される。雑音除去された信号データ及び冗長データは、次に、データを復号する従来のECC復号器に提供される。特定の状況では、DUDE方法及びECCの双方が使用されるシステムの性能は、一方又は他方のみを使用するシステムの性能を上回って改善されることが予想される。
図11は、本発明の一実施の形態による、雑音導入チャネルを通じて送信された信号を雑音除去し、この信号に対して誤り訂正を実行するためのシステムを示している。上述したように、オリジナルのクリーン信号1100は、シンボルのシーケンスとして表されている。シンボルは、それぞれ、n個の異なるシンボルを有する文字体系Aのメンバーである。ここで、Aは、
A=(a,a,a,…a
である。
図11に示すように、雑音チャネルを介した送信の前に、クリーン信号1100は、ECC符号化器1102に通される。ECC符号化器1102は、組織的誤り訂正符号化(systematic error correction coding)を使用する従来の誤り訂正符号化器である。「組織的」が意味するものは、符号化器1100によって生成される符号ワードが、冗長チェックブロックに加えて、クリーン信号の未変更シンボルを含むということである。
符号化データ信号1104は、次に、雑音導入チャネル1106を介して送信される。雑音混入符号化データ信号1108は、雑音導入チャネル1106によって生成される。この信号1108は、次に、デマルチプレクサ1110に印加される。デマルチプレクサ1110は、各符号ワードのメッセージブロックを、符号化器1102によって追加された冗長チェックブロックから分離する。
図12は、デマルチプレクサ1110の処理を示している。図12に示すように、雑音混入符号化信号1108は、符号ブロック又は符号ワードのシーケンスを含む。各符号ブロックは、ラベル「K」を有するオリジナルのメッセージに対応する部分と、符号化器1102によって追加された部分に対応するラベル「M」を有する冗長部分とを含む。デマルチプレクサ1110は、符号ブロックを「K」の部分と「M」の部分とに分離する。
図11及び図12を参照して、「K」の部分のシーケンスは、雑音混入メッセージブロック信号1112に含まれるのに対して、「M」の部分のシーケンスは、雑音混入符号ブロック信号114に含まれる。雑音混入メッセージブロック信号1112は、ディノイザ1116に通される。ディノイザ1116は、本明細書で説明したDUDE方法を実行する。ディノイザ1116は、雑音混入がより少ないメッセージブロック1118のシーケンスを生成する。このデータ信号1118は、雑音導入チャネル1106及びディノイザ1116に通された後の、オリジナルのクリーン信号1100に対応する。
雑音混入がより少ないデータ信号1118及び雑音混入チェックブロック1114は、マルチプレクサ1120によって再結合されて、雑音混入がより少ない符号化信号1122を生成することができる。マルチプレクサ1120は、基本的に、デマルチプレクサによって実行される処理の逆を実行して、符号化信号1122を生成する。符号化信号1122は、符号化器1102によって生成された符号化データ1104が雑音導入チャネル1106に通された後で、且つ、符号化データのオリジナルの信号に対応する部分がディノイザ1116に通された後の符号化データ1104に対応する。
マルチプレクサ1120によって生成された、雑音混入がより少ない符号化信号1122は、次に、適切な復号器1124に通される。この復号器1124は、符号化信号の冗長データ部分を使用して、メッセージ部分の誤りの訂正を試みる。復号器1124は、符号化器1102によって実行される符号化処理に補完的な復号処理を実行する。復号器1124は、復号データ信号1126を生成する。復号データ信号1126は、雑音混入がより少ないメッセージブロック信号1118よりも誤り及び雑音が低減されていると予想される。
誤りが雑音チャネルによって導入される割合に応じて、従来の特定の復号方式は、メッセージシンボルを特定の忠実度の範囲内へ不完全に復号する。このような状況では、DUDE方法をこのような復号方式と共に使用することによって、メッセージシンボルの復号の忠実度は、復号方式を単独で使用するよりもおそらく大きくなると予想される。
符号ブロックサイズと、DUDE方法によって処理されるデータ量との間の対応は存在する必要はない。図12に示すように、各符号ブロックは、チェックブロックM及び対応するメッセージブロックKを含む。DUDE方法の精度は、メッセージの長さが増大すると増大するので、DUDE方法は、複数のメッセージブロックKの処理を同時に行うことができる。さらに、DUDE方法がメッセージブロックに適用されるには、このようなすべてのメッセージブロックが受信されなければならないので、DUDE方法が適用される前に受信されるメッセージブロックの個数と、雑音除去されたメッセージシンボルが利用可能になる前の時間との間には、トレードオフが存在する。
一実施の形態では、DUDE方法は、前のメタシンボルについて累積された(ベクトルm(snoisy,b,c)からの)カウント情報を使用して特定のメタシンボルに適用される。ただし、後に出現するメタシンボルについてのカウント情報が得られる前に適用される。この実施の形態は、雑音除去された各シンボルを出力として提供するための遅延を低減するが、シンボルのすべてが既に受信されてカウントされているとは限らないので、精度は低くなる。しかしながら、精度は、より多くのシンボルが受信されてカウントされるにつれて増大すると予想される。
従来の特定の復号器は、復号器が復号の際に使用するチャネル雑音レベルを入力として受け取る。このような復号器がDUDE方法と共に使用される場合、DUDE方法は、チャネルの雑音の効果を低減する傾向がある。したがって、復号は、復号器について、DUDE方法に帰することができる雑音の低減を推定することによって改善することができる。この情報は、復号器が使用できるチャネルの有効雑音レベルを求めるのに使用することができる。たとえば、チャネルが、ビット誤り率(BER)として表される既知の雑音レベルを有するものと仮定する。BERがDUDE方法によって低減される量は、たとえば、実験によって推定することができる。BERの低減量は、次に、チャネルの既知のBERから引かれて、そのチャネルの有効BERを提供することができる。この有効BERは、DUDE方法に帰することができる雑音低減を考慮したものである。有効BERは、次に、復号で使用される復号器に提供することができる。
本明細書で説明したように、DUDE方法は、雑音除去を実行するために、オリジナルのデータに本来備わっている冗長性に依存する。したがって、オリジナルのデータが高い冗長性を有する場合、誤り訂正符号化と共にDUDE方法を使用するシステムは、誤り訂正符号化を通じて追加される低レベルの冗長性で許容可能な性能を達成することができる。換言すれば、メッセージデータに対するパリティデータの比率を相対的に低くすることができる。一方、オリジナルのデータが低い冗長性レベルを有する場合、DUDE方法及び誤り訂正符号化を使用するシステムの全体の性能は、誤り訂正符号化によって追加される冗長性を増大させることにより改善される傾向がある。換言すれば、メッセージデータに対するパリティデータの比率を増大させることができる。したがって、一実施の形態では、メッセージデータに対するパリティデータの比率は、オリジナルのデータの冗長性のレベルに基づいて調整される。
別の実施の形態では、組織的ファウンテン符号(systematic fountain code)が、DUDE方法と共に誤り訂正符号化を実行するのに使用される。ファウンテン符号は、k個の情報ビットを半無限の情報ストリームにマッピングするレートレス符号(rateless code)である。このストリームは、ループで繰り返すという点で半無限である。復号器は、半無限のストリームのランダムなサブセットのみを受信し、このランダムなサブセットからkビットを回復することができる。したがって、復号器は、半無限のストリームの十分な部分を受信するまで待つ必要があるだけであり、その後、k個のメッセージビットを回復することができる。組織的ファウンテン符号が使用される場合、復号の前に、DUDE方法を符号化データのメッセージ部分に適用することができる。このような状況でDUDE方法を使用することによって、k個のメッセージビットが復号可能となる前に受信する必要があるデータ量が削減されることが予想される。受信する必要があるデータ量を削減するこの効果は、オリジナルのデータに本来備わっている冗長性のレベルが大きいほど大きくなり、オリジナルのデータに本来備わっている冗長性のレベルが小さいほど小さくなると予想される。
状況によっては、DUDE方法の使用によって、雑音除去が有効に行われない場合がある。これは、DUDE方法の性能が、データに本来備わっている冗長性に依存し、したがって、本来備わっている冗長性が低い場合にうまく機能しない場合があるからである。状況によっては、DUDE方法は、データの劣化を生じる場合さえある。これに対処するために、一実施の形態では、ディノイザの処理を抑制することができる。
図13は、本発明の一実施の形態による、信号を雑音除去し、信号に対して誤り訂正を実行し、且つ、信号に対して誤り訂正を実行するための並列経路を有するシステムを示している。図13に示すように、並列経路が、雑音混入符号化データ信号1108について提供される。第1の経路では、雑音混入符号化データ信号1108は、デマルチプレクサ1110、ディノイザ1116、マルチプレクサ1120、及び復号器1124を通過する。これらデマルチプレクサ1110、ディノイザ1116、マルチプレクサ1120、及び復号器1124は、図11に関して上述したように処理を行って、復号データ信号1126を形成する。第2の経路では、雑音混入符号化データ信号は、復号器1128を通過する。復号器1128は、従来の方法で誤り訂正復号を実行して、復号データ信号1130を形成する。
図13の実施の形態では、復号データ信号1126及び1130のいずれがより良い性能を示し、したがって、オリジナルのクリーン信号1100のより忠実な表現であるかに応じて、復号データ信号1126及び1130を二者択一で選択することができる。一実施の形態では、復号器1124及び1126によって報告された復号失敗に基づいて、信号1126及び1130の一方を他方よりも優れているとして選択することができる。たとえば、特定のリードソロモン誤り訂正方式では、復号器が、復号データ信号を生成することに加えて、復号が成功したか否かの表示も生成する。したがって、図13の実施の形態では、復号器1124及び1126は、それぞれによって実行された復号が成功したか否かの表示を提供することができる。これらの表示は、たとえば、それぞれが復号失敗を報告した頻度を比較することによって、復号された出力信号1126又は1130のいずれを選択するかを判断するのに利用することができる。他の手段によって信号1126及び1130の一方を選択することもできる。たとえば、信号1126及び1130が、音声データ又は画像データ等、人間が知覚できるデータを表す場合、いずれの信号が好ましいかを人間が判断することによって、信号1126及び1130の一方を、他方よりも優れているとして選択することができる。
上述した方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実行することができる。たとえば、従来の誤り訂正方式は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせによって実施できることが既知である。また、図11及び図13に示すさまざまな機能要素を結合、変更、又は削除することもでき、他の要素を追加することもできる。
<DUDE+>
DUDE方法に関して上述したように、雑音混入信号上のスライディングウィンドウの第1の通過では、可能性のあるメタシンボルが、各コンテキスト[b,c]内に文字体系の各シンボル「a」(ここで、i=1〜n)を含む場合に、それら可能性のあるメタシンボルの全部又は一部についてカウントが収集される。これらのカウントは、図4に示す列ベクトルm(snoisy,b,c)を生成するのに使用される。スライディングウィンドウの第2の通過では、雑音混入信号で遭遇する各メタシンボルについて、DUDEは、クリーン信号に対する歪みの推定値を計算する。この歪みは、メタシンボルの中央のシンボル「aα」を範囲i=1〜nの可能性のある各置換シンボル「a」と交換することによって生成されるものである。DUDEは、次に、推定歪みを最小にするシンボルを選択する。したがって、DUDE方法の出力は、図1に示すように、シンボルのシーケンスである。
一実施の形態では、このDUDE方法は、本明細書で「DUDE+」と呼ばれ、雑音混入信号のシンボルに関する信頼性情報を生成するように変更されている。この信頼性情報は、アルゴリズムの信用度を未知のクリーン信号の値の尤度で量的に表したものである。図14は、本発明の一実施の形態による、雑音混入がより少ない回復信号1402を生成し、且つ、信頼性情報1404を生成するためのシステム1400を示している。一実施の形態では、システム1400は、DUDE+方法を実施して、回復信号1402及び/又は信頼性情報1404の一方又は双方を生成する。一実施の形態では、信頼性情報は、さらなる処理に使用できるマシン可読形態で提供される。
DUDEにおけるように、回復信号に含めるための代用シンボルを選択することに代えて、又は、これに加えて、DUDE+は以下のことを行う。すなわち、第2の通過において遭遇する各メタシンボルについて、DUDE+は、雑音混入信号のメタシンボルにおける中央のシンボル「aα」の位置に対応するクリーン信号における値が、特定のシンボル値であると仮定した確率の推定値を計算する。推定確率は、文字体系の可能性のある各シンボル「a」について計算される。
たとえば、雑音混入出力信号で遭遇する特定のメタシンボル[b,a,c]について、DUDE+は、信頼性情報を出力として生成する。この信頼情報の形態は、文字体系の各シンボルについて、受信された中央のシンボルaに対応するクリーン信号における値が、実際にはシンボルaであった確率の推定値(たとえば、0.28%)、中央のシンボルaに対応するクリーン信号における値が、実際にはシンボルaであった確率の推定値(たとえば、1.9%)、受信信号の中央のシンボルに対応するクリーン信号における値が、実際にはシンボルaであった確率の推定値(たとえば、80%)等である。このように、雑音混入信号に出現する各メタシンボルについて、推定確率が、そのメタシンボルの中央のシンボルに対応するクリーンシンボルの可能性のある各値について求められる。この推定確率は、メタシンボルの中央のシンボルに対応するクリーン信号における値が、可能性のある値のそれぞれであるものと仮定した確率を表す。n個の推定確率の組(ベクトル)が、雑音混入信号で遭遇する各メタシンボルについて生成される。各メタシンボルの推定確率の総和は1(すなわち、100%)である。確率の組は、特定のメタシンボル(その中央のシンボルを含む)に依存するので、一意の各メタシンボルについて、同じ確率の組が生成される。
確率のこれらの推定値を計算するために、まず、以下の数式
Figure 2008504748
に従って、推定された条件付き分布を計算することができる。ここで、(v)[x]は、ベクトルvのx番目の成分を示す。また、Π(a,a)は、本明細書では、シンボルaが雑音導入チャネルによりaαとして送信される確率である
Figure 2008504748
として示されている。特定のメタシンボルの推定された条件付き分布は、雑音チャネルが中央のシンボルの変更を引き起こさなかった場合に特定のメタシンボルがクリーン信号に出現する回数の推定値を含み、また、中央のシンボルが文字体系のシンボルのうちの特定の他のものから変更された回数の推定値を表す値の組も含む。
上記数式は、コンテキスト[b,c]が、特定のシンボルの前後に現れるシンボルを表す1次元信号に適用可能である。より一般的には、2次元画像データ等の他のコンテキストのタイプについても、信頼性情報を計算することができる。したがって、より一般的な場合の推定された条件付き分布は、以下の数式
Figure 2008504748
に従って計算することができる。ここで、ηは、シンボルの特定のコンテキスト上の近傍の値を示す。
図15は、本発明の一実施の形態による、雑音混入受信信号の一例示のメタシンボルの推定された条件付き分布及び条件付き確率を示している。図15に示すように、条件付き分布は、コンテキスト[b,c]にシンボルaを含む一例示のメタシンボル[b,a,c]について計算される。条件付き確率は、n個のシンボルの文字体系における各シンボルに対応する値を含む。したがって、この分布はn個の項を含む。条件付き確率は、各項をそれらの項の総計で除算することによって条件付き確率に変換することができる。ここで、総計は、xについての総和である。図15に示すように、条件付き確率は、百分率として表されるが、分数として表すこともできる。条件付き分布及び条件付き確率の双方は、本明細書では、信頼性情報と呼ばれる。
図15は、雑音混入信号で遭遇する特定のメタシンボルのn個の値を含むリスト又は分布として信頼性情報を示している。雑音混入信号に出現するメタシンボルの集まりの信頼性情報は、複数の異なる方法で提示できることは明らかである。第1の例では、信頼性情報は、リストのシーケンスとしてDUDE+方法から出力することができる。各リストは、雑音混入信号の特定のシンボルと相互に関連付けられている。この場合、出力されるリストと雑音混入信号に出現するシンボルとの間には1対1の対応が存在する。したがって、或るメタシンボルが雑音混入信号で繰り返されると、その対応するリストも繰り返される。したがって、信号がN個のシンボルの長さを有する場合、N個の信頼性情報リストが、DUDE+方法によって出力される。第2の例では、信頼性情報は、雑音混入信号に出現する各メタシンボルにつき1つのリストを含む、このようなリストの集まりとしてDUDE+方法から出力することができる。この場合、信頼性情報リストは、時間においても順序においても、雑音混入信号に出現する特定のシンボルと相互に関連付けられていない。したがって、たとえ特定のメタシンボルが雑音混入信号に何度も出現しても、その特定のメタシンボルの信頼性情報は繰り返されない。したがって、M個の一意のメタシンボルが雑音混入信号に存在する場合、M個の信頼性情報リストが、DUDE+方法によって出力される。
<DUDE+を有する誤り訂正符号化>
上述したように、DUDE+方法は、雑音混入がより少ないシンボルのシーケンスに代えて、又は、これに加えて、信頼性情報を生成する。従来の特定の誤り訂正符号化方式は、誤り訂正を実行するための信頼性情報を受け取ることができる。たとえば、ビタビアルゴリズム、後方・前方動的計画法(backward-forward dynamic programming)BCJR、ターボ符号化、及び確率伝搬アルゴリズムに基づくチャネル復号アルゴリズムは、それぞれ、信頼性情報を入力として受け取る。信頼性情報を入力として受け取るこのような方法を実施する復号器は、ソフト入力復号器(soft-input decoder)として知られている。
本発明の一実施の形態では、雑音導入チャネルを介した送信の前に、冗長性が信号データに追加される。これは、従来の誤り訂正符号(ECC)符号化器を使用することによって行うことができる。雑音導入チャネルからの受信時に、冗長データは、雑音混入符号化信号データから除去され、上述したDUDE+方法が、雑音混入信号データに適用されて、信頼性情報が生成される。信頼性情報及び雑音混入冗長データは、次に、データを復号する従来のソフト入力復号器に提供される。特定の状況では、DUDE+方法及びECCの双方が使用されるシステムの性能は、ECCのみを使用するシステムの性能を上回って改善されることが予想される。
図16は、本発明の一実施の形態による、信頼性情報を生成し、且つ、信号に対して誤り訂正を実行するためのシステムを示している。上述したように、オリジナルのクリーン信号1600は、シンボルのシーケンスとして表されている。シンボルは、それぞれ、n個の異なるシンボルを有する文字体系Aのメンバーである。ここで、Aは、
A=(a,a,a,…a
である。
図16に示すように、雑音チャネルを介した送信の前に、クリーン信号1600は、ECC符号化器1602に通される。ECC符号化器1602は、組織的誤り訂正符号化を使用して符号化データ信号1604を生成する従来の誤り訂正符号化器である。符号化データ信号1604は、次に、雑音導入チャネル1606を介して送信される。雑音混入符号化データ信号1608は、雑音導入チャネル1606によって生成される。この信号1608は、次に、デマルチプレクサ1610に印加される。デマルチプレクサ1610は、各符号ワードのメッセージブロックを、符号化器1602によって追加された冗長チェックブロックから分離する。
デマルチプレクサ1610からの雑音混入メッセージブロック信号1612は、本明細書で説明したDUDE+方法を実行するディノイザ1614に通される。ディノイザ1614は、信頼性情報1616を生成する。また、ディノイザ1614は、雑音混入がより少ないメッセージブロックのシーケンス1618も生成する。このデータ信号1618は、雑音導入チャネル1606及びディノイザ1614に通された後の、オリジナルのクリーン信号1600に対応する。一実施の形態では、この信号1618は必要とされず、したがって、生成する必要はない。たとえば、信頼性情報1616がリストのシーケンスとして出力され、各リストが、雑音混入信号の特定のシンボルと相互に関連付けられている場合、雑音混入符号化データ1608、雑音混入シンボル1612、又は雑音混入がより少ないシンボル1618を復号器1622に提供する必要はない。これは図16に示されている。一方、信頼性情報が、雑音混入信号に出現する特定のシンボルと時間においても順序においても相互に関連付けられていないリストとして出力される一実施の形態では、図16のシステムに対して適切な変更を行って、雑音混入符号化データ1608、雑音混入メッセージシンボル1612、又は回復信号1618を復号器1622に提供することができる。いずれにしても、雑音混入チェックブロック1620は、雑音混入符号化データ1608に含まれていてもよいが、復号器1622に提供される。
デマルチプレクサ1610からの雑音混入チェックブロック1620は、次に、適切なソフト入力復号器1622に渡される。この適切なソフト入力復号器1622は、ディノイザ1614からの信頼性情報1616及び符号化器1602により導入された冗長データを使用して誤り訂正を実行する。復号器1622は、復号データ信号1624を生成する。復号データ信号1624は、雑音混入メッセージブロック信号1612と比較して、誤り及び雑音が低減されているものと予想される。
誤りが雑音チャネルによって導入される割合に応じて、従来の特定のソフト入力復号方式は、メッセージシンボルを特定の忠実度の範囲内へ不完全に復号する。このような状況では、DUDE+方法をこのような復号方式と共に使用することによって、メッセージシンボルの復号の忠実度は、復号方式を単独で使用するよりもおそらく大きくなると予想される。
いくつかの状況では、条件付き確率についてDUDE+方法により求められた値は、0と1との間にはない。これは、復号器1622に問題を引き起こす可能性がある。その理由は、従来のほとんどのソフト入力復号器は、これらの値が0と1との間にあることを予想しているからである。たとえば、実際の値は、負の場合もあれば、0の場合もあり、また1の場合もある。これを回避するために、
Figure 2008504748
に従って計算された値は、好ましくは、0から1の範囲内へ調整される。バイナリ文字体系の一実施の形態では、これは、以下の疑似コードによって行うことができる。
(1)total=1m(snoisy,b,c)
(2)c=0.25
(3)rdr=(m(snoisy,b,c)Π−1)[1]/total
(4)rnr=(m(snoisy,b,c)Π−1)[0]/total
(5)if(rnr<=0)rnr=0
(6)if(rdr<=0)rdr=0
(7)temp=min(rnr,rdr)
(8)temp=min(temp+c/sqrt(total),0.5)
(9)if(rnr<rdr)rnr=temp;else rnr=1−temp
(10)rdr=1−rnr
上記行(1)において、変数totalがm(snoisy,b,c)の成分の総和に等しく設定されるように、1=[111…1]は、すべてが1のベクトルである。行(2)において、変数cが、0.25に等しく設定される。ただし、異なる値を選択することもできる。行(3)において、変数rdrが、(m(snoisy,b,c)Π−1)[a]の第1ベクトル成分を変数totalで除算したものに等しく設定される。行(4)において、変数rnrが、(m(snoisy,b,c)Π−1)[a]の第0ベクトル成分を変数totalで除算したものに等しく設定される。行(5)において、rnrの値が0と比較され、その値が0よりも小さい場合には、rnrの値は0に設定される。同様に、行(6)において、rdrの値が0と比較され、その値が0よりも小さい場合には、rdrの値は0に設定される。rdrの値及びrnrの値は、したがって、0と1との間にあると予想される分数であり、且つ、合計されると1に等しくなると予想される分数である。一方、rnr又はrdrのいずれかが負である場合、その負であるものは0に等しく設定される。行(7)及び(8)において、変数tempが、rnr及びrdrの小さい方に摂動を加えたものに等しく設定される。ただし、tempが0.5を超えることは許されない。行(9)及び(10)において、rnr及びrdrの小さい方がtempに等しく設定され、他方が1−tempに等しく設定される。
次に、信頼性情報は、rnr及びrdrの結果の値を使用して次のようになる。すなわち、コンテキストb、c及び中央のシンボルaαについて、(rdr)Π(1,aα)及び(rnr)Π(0,aα)となる。
バイナリ文字体系の別の実施の形態では、以下の疑似コードによって、条件付き確率を0から1の範囲内になるように調整することができる。
(1)total=1m(snoisy,b,c)
(2)rnr=(m(snoisy,b,c)Π−1)[0]/total
(3)temp=1/total
(4)temp=min(temp,0.5)
(5)if(rnr<temp)rnr=temp;else if(rnr>1−temp)rnr=1−temp
(6)rdr=1−rnr
上記行(1)において、変数totalがm(snoisy,b,c)の成分の総和に等しく設定されるように、1=[111…1]は、すべてが1のベクトルである。行(2)において、変数rnrが、(m(snoisy,b,c)Π−1)[a]の第0ベクトル成分を変数totalで除算したものに等しく設定される。行(3)において、変数tempが、totalの逆数に等しく設定される。行(4)において、変数tempが、その前の値又は0.5のいずれか小さい方に等しく設定される。行(5)において、rnrがtempよりも小さい場合、rnrは、tempに等しく設定され、そうではなく、rnrが1−tempよりも大きい場合、rnrは、1−tempに等しく設定される。行(6)において、rdrは、1−rnrに等しく設定される。上述したように、信頼性情報は、rnr及びrdrの結果の値を使用して次のようになる。すなわち、コンテキストb、c及び中央のシンボルaαについて、(rdr)Π(1,aα)及び(rnr)Π(0,aα)となる。
他の技法を実行して、指定された値の範囲内に信頼性情報を調整できることは明らかであり、上述した例よりも大きな文字体系を有するデータ信号の指定された範囲内になるように信頼性情報を調整する技法を実行できることも明らかである。
DUDE方法の場合と同様に、符号ブロックサイズと、DUDE+方法によって処理されるデータ量との間の対応は存在する必要はない。DUDE+方法の精度は、メッセージの長さが増大すると増大するので、DUDE+方法は、(誤り訂正符号化アルゴリズムが、復号のために各メッセージブロックKにチェックブロックMを割り当てる場合に)複数のメッセージブロックKの処理を同時に行うことができる。したがって、DUDE+方法が適用される前に受信されるメッセージブロックの個数と、雑音除去されたメッセージシンボルが利用可能になる前の時間との間には、トレードオフが存在する。
また、一実施の形態では、DUDE+方法を、前のメタシンボルについて累積されたカウント情報を使用して特定のメタシンボルに適用し、そのメタシンボルの信頼性情報を生成することができる。ただし、後に出現するメタシンボルからのカウント情報は使用されない。この実施の形態は、雑音除去された各シンボルを出力として提供するための遅延を低減するが、シンボルのすべてが受信されてカウントされているとは限らないので、精度は低くなる。しかしながら、精度は、より多くのシンボルが受信されてカウントされるにつれて増加すると予想される。
DUDE方法の場合と同様に、DUDE+方法は、その雑音除去を実行するために、オリジナルのデータに本来備わっている冗長性に依存する。したがって、オリジナルのデータが高い冗長性を有する場合、誤り訂正符号化と共にDUDE+方法を使用するシステムは、誤り訂正符号化を通じて追加される低レベルの冗長性で許容可能な性能を達成することができる。一方、オリジナルのデータが低い冗長性レベルを有する場合、DUDE+方法及び誤り訂正符号化を使用するシステムの全体の性能は、誤り訂正符号化における冗長性の増加によって改善される傾向がある。したがって、一実施の形態では、メッセージデータに対するパリティデータの比率は、オリジナルのデータの冗長性のレベルに基づいて調整される。
DUDE+方法と共に誤り訂正符号化を実行するのに、組織的ファウンテン符号を使用することができる。組織的ファウンテン符号が使用される場合、DUDE+方法を使用することによって、k個の情報メッセージビットが復号可能となる前に受信する必要があるデータ量が削減されることが予想される。受信する必要があるデータ量を削減するこの効果は、オリジナルのデータに本来備わっている冗長性のレベルが大きいほど大きくなり、オリジナルのデータに本来備わっている冗長性のレベルが小さいほど小さくなると予想される。
いくつかの状況では、DUDE+方法を使用しても、雑音除去が有効に行われない場合がある。これは、DUDE+方法の性能が、データに本来備わっている冗長性に依存するからである。いくつかの状況では、DUDE+方法は、データの劣化を生じる場合さえある。これに対処するために、一実施の形態では、ディノイザの処理を抑制することができる。
図17は、本発明の一実施の形態による、信号を雑音除去し、信号に対して誤り訂正を実行し、且つ、信号に対して誤り訂正を実行するための並列経路を有するシステムを示している。図17に示すように、並列経路が、雑音混入符号化データ信号1608について提供される。第1の経路では、雑音混入符号化データ信号1608は、デマルチプレクサ1610、ディノイザ1614、及び復号器1622を通過する。これらデマルチプレクサ1610、ディノイザ1614、及び復号器1622は、図16に関して上述したように処理を行って、復号データ信号1624を形成する。第2の経路では、雑音混入符号化データ信号は、復号器1626を通過する。復号器1626は、従来の方法で誤り訂正復号を実行して、復号データ信号1628を形成する。
図13の実施の形態と同様に、図17の実施の形態では、復号データ信号1624及び1628のいずれがより良い性能を示し、したがって、オリジナルのクリーン信号1600のより忠実な表現であるかに応じて、復号データ信号1624及び1628を二者択一で選択することができる。また、図16の実施の形態と同様に、図17の実施の形態では、信頼性情報1616のフォーマットに応じて、信号1608、1612、又は1618を復号器1622に提供することができる。
上述した方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実行することができる。たとえば、従来の誤り訂正方式は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせによって実施できることが知られている。また、図16及び図17に示すさまざまな機能要素を結合、変更、又は削除することができ、他の要素を追加することができる。たとえば、復号器1622は、雑音混入符号化データ1608を受信して、誤り訂正を実行することができる。この場合、復号器1622は、信号1620ではなく、信号1608を受信することができる。
上記説明は、説明の目的で、具体的な専門用語を使用して本発明の十分な理解を提供している。しかしながら、具体的な詳細は、本発明を実施するのに必要とされないことは当業者に明らかであろう。本発明の具体的な実施の形態の上記説明は、図解及び説明の目的で提示されている。本発明の具体的な実施の形態の上記説明は、網羅的であることを目的とするものでもなければ、開示した正確な形態に本発明を限定することを目的とするものでもない。上記教示に鑑み、多くの変更及び変形が可能であることは明らかである。実施の形態は、本発明の原理及びその実用的な応用形態を最も良く説明し、それによって、他の当業者が、本発明及びさまざまな変更を有するさまざまな実施の形態を、考えられる特定の使用に適するように最も良く利用することを可能にするために図示及び説明されたものである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等なものによって画定されることが意図されている。
クリーン信号内に雑音が導入されて雑音混入信号が生成され、その後、その雑音混入信号が雑音除去されて回復信号が生成されることを示す図である。 雑音導入チャネルの特徴に関係した離散普遍ディノイザの誘因を示す図である。 雑音導入チャネルの特徴に関係した離散普遍ディノイザの誘因を示す図である。 雑音導入チャネルの特徴に関係した離散普遍ディノイザの誘因を示す図である。 雑音導入チャネルの特徴に関係した離散普遍ディノイザの誘因を示す図である。 離散普遍ディノイザが雑音混入信号におけるシンボルの出現を特徴付ける、コンテキストに基づいたスライティングウィンドウ手法を示す図である。 離散普遍ディノイザが雑音混入信号におけるシンボルの出現を特徴付ける、コンテキストに基づいたスライティングウィンドウ手法を示す図である。 離散普遍ディノイザが雑音混入信号におけるシンボルの出現を特徴付ける、コンテキストに基づいたスライティングウィンドウ手法を示す図である。 離散普遍ディノイザが雑音混入信号におけるシンボルの出現を特徴付ける、コンテキストに基づいたスライティングウィンドウ手法を示す図である。 図3A〜図3Dに関して説明したように、離散普遍ディノイザによって構築されたメタシンボル表の一部を表す都合の良い数学的表記及びデータ構造を示す図である。 雑音混入信号又は回復信号のシンボルの改ざんに関係した歪みの概念を示す図である。 雑音混入信号又は回復信号のシンボルの改ざんに関係した歪みの概念を示す図である。 雑音混入信号又は回復信号のシンボルの改ざんに関係した歪みの概念を示す図である。 雑音混入信号又は回復信号のシンボルの改ざんに関係した歪みの概念を示す図である。 シンボル変換歪み行列Λの一形態を示す図である。 受信された雑音混入信号のシンボル「aα」をシンボル「a」に置き換えることから予想される相対歪みの計算を示す図である。 雑音混入信号「snoisy」におけるメタシンボルbaαcの中央のシンボル「aα」を置換シンボル「a」に置き換えた場合に予想される歪みを計算するための列ベクトル
Figure 2008504748
の使用を示す図である。
クリーン信号についてのシンボル「a」〜「a」の出現のカウントの推定を示す図である。 離散普遍ディノイザが、受信された雑音混入信号を雑音除去するプロセスを示す図である。 本発明の一実施の形態による、信号を雑音除去し、この信号に対して誤り訂正を実行するためのシステムを示す図である。 本発明の一実施の形態で使用されるデマルチプレクサの処理を示す図である。 本発明の一実施の形態による、信号を雑音除去し、この信号に対して誤り訂正を実行し、且つ、信号に対して誤り訂正を実行するための並列経路を有するシステムを示す図である。 本発明の一実施の形態による、雑音混入がより少ない回復信号を生成し、且つ、信頼性情報を生成するためのシステムを示す図である。 本発明の一実施の形態による推定される条件付き分布及び条件付き確率を示す図である。 本発明の一実施の形態による、信頼性情報を生成し、且つ、信号に対して誤り訂正を実行するためのシステムを示す図である。 本発明の一実施の形態による、信頼性情報を生成し、信号に対して誤り訂正を実行し、且つ、信号に対して誤り訂正を実行するための並列経路を有するシステムを示す図である。
符号の説明
102・・・クリア信号
104・・・雑音導入チャネル
106・・・雑音混入信号
112・・・ディノイザ
115・・・回復信号
1100・・・クリーン信号
1102・・・ECC符号化器
1104・・・符号化データ
1106・・・チャネル
1108・・・雑音混入符号化データ
1110・・・デマルチプレクサ
1112・・・雑音混入メッセージブロック
1114・・・雑音混入チェックブロック
1116・・・ディノイザ
1118・・・雑音混入がより少ないメッセージブロック
1120・・・マルチプレクサ
1122・・・雑音混入がより少ない符号化データ
1124・・・ECC復号器
1126・・・復号データ
1130・・・代用復号データ
1402・・・回復信号
1404・・・信頼性情報
1600・・・クリーン信号
1602・・・ECC符号化器
1604・・・符号化データ
1606・・・チャネル
1608・・・雑音混入符号化データ
1610・・・デマルチプレクサ
1612・・・雑音混入メッセージブロック
1614・・・ディノイザ
1616・・・信頼性情報
1618・・・回復信号
1620・・・雑音混入チェックブロック
1622・・・ソフト入力復号器
1624,1628・・・復号データ
1626・・・ECC復号器

Claims (12)

  1. 雑音導入チャネル(1106)を通じて受信される雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)を雑音除去して復号し、回復信号(1126)を生成する方法であって、
    前記雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)の雑音混入メッセージブロック(1112)を雑音混入チェックブロック(1114)から分離することと、
    前記雑音混入メッセージブロック(1112)を雑音除去することと、
    前記雑音混入チェックブロック(1114)を使用して、前記雑音除去されたメッセージブロック(1118)を誤り訂正復号することであって、それによって、前記回復信号(1126)を生成する、誤り訂正復号することと
    を含む方法。
  2. 前記雑音除去することは、
    前記雑音導入チャネル(1106)のシンボル遷移確率を求めることと、
    所与のオリジナルのシンボルの代わりに所与の置換シンボルを使用することによって、オリジナルの信号(1100)に対して生成された歪みの度合いを求めることと、
    前記雑音混入信号(1112)におけるメタシンボルの出現をカウントすることであって、各メタシンボルの一部は、該メタシンボルのシンボルのコンテキストを提供する、カウントすることと、
    前記雑音混入信号(1112)のシンボルを、前記回復信号において、前記オリジナルの信号に対する最小の推定歪みを提供する置換シンボルに置き換えることと、
    を含む
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記最小の推定歪みは、前記シンボル遷移確率、前記歪みの度合い、及び前記カウントされたメタシンボルの出現に基づいて計算される
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記雑音混入符号化信号(1108)の第2の誤り訂正復号を行うことであって、それによって、復号信号(1130)を生成する、第2の誤り訂正復号を行うことをさらに含む
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記回復信号及び前記復号信号から選択を行うこと
    をさらに含む請求項4に記載の方法。
  6. 前記雑音混入信号におけるメタシンボルの出現をカウントすること
    をさらに含み、
    該カウントすることは、複数のメッセージブロックについて実行される
    請求項1に記載の方法。
  7. 雑音導入チャネル(1106)を通じて受信される雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)を雑音除去して復号し、回復信号(1126)を生成するためのシステムであって、
    前記雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)の雑音混入メッセージブロック(1112)を雑音除去するためのディノイザ(1116)と、
    前記雑音除去されたメッセージブロック(1118)及び前記雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)の雑音混入チェックブロック(1114)を使用して誤り訂正復号を実行し、前記回復信号(1126)を生成するための誤り訂正復号器(1124)と
    を備えるシステム。
  8. 前記雑音混入誤り訂正符号化信号(1108)の前記雑音混入メッセージブロック(1112)を前記雑音混入チェックブロック(1114)から分離するためのデマルチプレクサ(1110)
    をさらに備える請求項7に記載のシステム。
  9. 前記雑音除去されたメッセージブロック(1118)を前記雑音混入チェックブロック(1114)と結合して、前記誤り訂正復号器(1124)に提供される雑音除去された符号化信号(1122)を形成するためのマルチプレクサ(1120)
    をさらに備える請求項7に記載のシステム。
  10. 前記ディノイザ(1116)は、前記雑音混入信号(1112)のシンボルを、前記回復信号(1118)において、オリジナルの信号(1100)に対する最小の推定歪みを提供する置換シンボルに置き換えることによって前記雑音混入メッセージブロック(1112)を雑音除去する
    請求項7に記載のシステム。
  11. 前記推定歪みは、前記雑音導入チャネル(1106)の求められたシンボル遷移確率と、所与のオリジナルのシンボルの代わりに所与の置換シンボルを使用することによって前記オリジナルの信号(1100)に対して生成される求められた歪みの度合いと、前記雑音混入信号(1112)におけるメタシンボルのカウントされた出現とに基づいて計算される
    請求項10に記載のシステム。
  12. 前記雑音混入符号化信号を復号して復号信号(1130)を生成するための第2の誤り訂正復号器(1128)
    をさらに備える請求項7に記載のシステム。
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