JP2008502667A - 糖尿病の治療におけるdpp−iv阻害剤として使用するためのテトラヒドロキノロン及びそのアザ類似体 - Google Patents

糖尿病の治療におけるdpp−iv阻害剤として使用するためのテトラヒドロキノロン及びそのアザ類似体 Download PDF

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バーチ,アラン・マーティン
ケミット,ポール・デービッド
マーティン,ナサニエル・ジョージ
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Abstract

Figure 2008502667

式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩、Arが、所望により置換されていてもよいフェニルであり;Rが、式a)又はb)から選択され(ここにおいて、は単結合又は二重結合である);R、R、R及びRは、例えば水素又はアルキルであり;Rは、水素、(3−4C)シクロアルキル及び所望により置換されていてもよい(1−4C)アルキルから選択され;R10は、例えば水素、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、アリール(1−4C)アルキルから選択され;Yは、炭素であり、そして環Aは、所望により置換されていてもよいフェニレンであるか;或いはそれぞれのYは、独立に炭素又は窒素であることができ、そして環Aは、所望により置換されていてもよい5又は6員のヘテロアリーレン環であり;R11は、水素及び所望により置換されていてもよいフェニルから選択され;pは、独立にそれぞれの出現において0、1又は2である;式(I)が記載される。このような化合物を製造するための方法、及び糖尿病の治療におけるDPP−IV阻害剤としてのその使用も、更に記載される。

Description

本発明は、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)活性を阻害する化合物、その調製のための方法、これらを活性成分として含有する医薬組成物、DPP−IV活性に伴う疾病状態の治療のための方法、医薬としてのその使用、及びヒトのような温血動物におけるDPP−IVの阻害における使用のための医薬の製造におけるその使用に関する。特に本発明は、ヒトのような温血動物における糖尿病の治療のために有用な化合物、更に特に、ヒトのような温血動物における糖尿病の治療における使用のための医薬の製造におけるこれらの化合物の使用に関する。
DPP−IVは、身体中に見出されるセリンプロテアーゼであり、これは、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、GLP−2、GHRH(成長ホルモン放出ホルモン)及びGIP(グルカゴン相互作用ペプチド)を含む、ヒトのいくつかの調節ペプチドの活性を低下及び調節する。GLP−1は、食餌に反応して腸管壁から血流中に放出されるペプチドホルモンであり、そして食餌後のグルコースの代謝に強力に影響する。食餌後のグルコースの水準の上昇に伴い、GLP−1は、膵臓のβ細胞にインスリンの放出を増加するために直接作用し、そして更に新しいインスリンの生合成をも促進する。同時に、GLP−1は、空腹を遅延し、更に血漿グルコースの食餌関連の上昇を抑制する。皮下又は静脈注入のいずれかによるGLP−1投与が、糖尿病患者のグルコース耐性を改良することが示されている(Rachman,J.et al,(1997),Diabetologia,40,205−211;Nauck,M.A.et al,(1996),Diabetologia,39,1546−1553;Gutniak,M.K.et al,(1994),Diabetes Care,17,1039−1045;Rachman,J.et al,(1996),Diabetes,45,1524−1530)が、然しながら、GLP−1の毎日の投与は、一般的に療法の好ましい形態であるとは考えられない。
DPP−IVは、血流中を循環するGLP−1を分解し、そしてDPP−IV活性の阻害は、GLP−1の半減期、そして従って活性の増加を起こす。更に、DPP−IV阻害剤は、膵不全に対して利益のある効果を有する:Ribel U.等((2001)Diabetologia,44,A192,738)は、DPP−IV阻害剤のバリンピロリジド(VP)が、60%膵切除されたラットにおいて、如何に新しいベータ細胞の分化を促進したかを記載している。従って、DPP−IV阻害剤の投与が、内因性GLP−1活性の延長となり、そして従って潜在的に、糖尿病性高血糖の臨床的に有意な低下となる筈である。DPP−IV阻害剤は、潜在的に2型(インスリン非依存性)糖尿病の予防、遅延又は治療のために有用であることができる。
新規なDPP−IV阻害剤は、当技術において記載されている。多くのものは、環の窒素に結合された有意な範囲の置換基を持つ2−シアノピロリジン誘導体(例えば、国際特許出願公開WO98/19998、WO00/34241、WO01/96295、WO01/40180を参照)、又はこの構造を含有するもの(例えば、シクロプロピルが縮合したシアノピロリジンを開示しているWO00/168603を参照)である。他のものは、更に環の窒素に結合した各種の置換基を持つシアノチアゾリジン(例えば、米国特許第00/6110949号、第00/6107317号、WO99/61431を参照)である。なお他のものは、環の炭素原子にシアノ基以外の置換基を含有することができるピロリジン、ピペリジン、又はモルホリン環を含有する(例えば、WO03/000181及びWO03/000180を参照)。
本出願人等は、驚くべきことに、DPP−IV阻害剤の新しい構造の群を見出した。
従って、本発明は、以下の式(I):
Figure 2008502667
[式中:
Arは、Rから独立に選択される1、2、3、4又は5個の基で、所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、(1−2C)アルキル(ハロから独立に選択される1、2、3、4又は5個の置換基で所望により置換されていてもよい)、ヒドロキシ、メトキシ(ハロから独立に選択される1、2又は3個の置換基で所望により置換されていてもよい)及びシアノから選択され;
は、以下の式:
Figure 2008502667
から選択され(式中:
Figure 2008502667
は、単結合又は二重結合である);
及びRは、水素、ヒドロキシ及び(1−4C)アルキルから独立に選択されるか;又は
及びRは、これらが接続している炭素といっしょにシクロプロピル環を形成し;
及びRは、水素、ヒドロキシ及び(1−4C)アルキルから独立に選択されるか;又は
及びRは、これらが接続している炭素といっしょにシクロプロピル環を形成し;
但し、R、R、R及びRの一つのみがヒドロキシであることを条件とし;
は、水素、(3−4C)シクロアルキル及び(1−4C)アルキル((3−4C)シクロアルキル、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、ハロ及び−S(O)p(1−4C)アルキルから選択される1個の置換基で所望により置換されていてもよい)から選択され;
10は、水素、(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキル(3−6C)シクロアルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アリール(1−4C)アルキル、ヘテロアリール(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCONH、−(1−4C)アルキルCONH(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCONジ(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルSONH、−(1−4C)アルキルSONH(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルSONジ(1−4C)アルキル、−(2−4C)アルキルNHCO(1−4C)アルキル、−(2−4C)アルキルNHSO(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCOH、及び−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキルから選択され;
Yは、炭素であり、そして環Aは、フェニレンであるか;或いは
それぞれのYは、独立に炭素又は窒素であることができ、そして環Aは、環の炭素原子又は窒素原子としてのYを経由して縮合した(但し、環が芳香族性を維持していることを条件とする)、O、N及びSから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有していない)5−又は6−員のヘテロアリーレン環であり;
ここにおいて環Aは、Rから独立に選択される1又は2個の置換基によって所望により置換されていてもよく;
は、フェニル、ヘテロアリール、シアノ、ハロ、(1−4C)アルキル、ハロ(1−4C)アルコキシ、ハロ(1−4C)アルキル、ジハロ(1−4C)アルキル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、(1−4C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、−CONH、−CONH(1−4C)アルキル、−CONジ(1−4C)アルキル、−NHCO(1−4C)アルキル、−S(O)NH、−SONH(1−4C)アルキル、−SONジ(1−4C)アルキル、−SO(1−4C)アルキル、−NHSO(1−4C)アルキル、−CO(1−4C)アルキル、−CO(1−4C)アルキル、−OCO(1−4C)アルキル、(3−5C)シクロアルキル、−(1−4C)アルキル(3−5C)シクロアルキル、ハロ(3−5C)シクロアルコキシ、ハロ(3−5C)シクロアルキル、ジハロ(3−5C)シクロアルキル、トリハロ(3−5C)シクロアルキル、(3−5C)シクロアルコキシ、(3−5C)シクロアルキルアミノ、−CONH(3−5C)シクロアルキル、−NHCO(3−5C)シクロアルキル、−SONH(3−5C)シクロアルキル、−SO(3−5C)シクロアルキル、−NHSO(3−5C)シクロアルキル、−CO(3−5C)シクロアルキル、−CO(3−5C)シクロアルキル及び−OCO(3−5C)シクロアルキルから独立に選択され;
11は、水素、及びハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、ハロ(1−4C)アルキル、ハロ(1−4C)アルコキシ、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルコキシ、−(1−4C)アルキル(3−6C)シクロアルキル、−(1−4C)アルコキシ(3−6C)シクロアルキル、−S(O)p(1−4C)アルキル及び−OSO(1−4C)アルキルから独立に選択される1、2又は3個の置換基によって所望により置換されていてもよいフェニルから選択され;
pは、それぞれの出現において独立に0、1又は2である;]
の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を提供する。
本発明のもう一つの側面において:
10が、水素、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アリール(1−4C)アルキル、ヘテロアリール(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCONH、−(1−4C)アルキルCONH(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCONジ(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルSONH、−(1−4C)アルキルSONH(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルSONジ(1−4C)アルキル、−(2−4C)アルキルNHCO(1−4C)アルキル、−(2−4C)アルキルNHSO(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCOH、及び−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキルから選択され;そして
11が水素である;
本明細書中で先に定義したとおりの、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
疑義を回避するために、本明細書中で、一つの基が、‘本明細書中で先に定義された’又は‘先に本明細書中で定義された’によって限定された場合、前記の基が、最初に出現した、そして最も幅広い定義を、並びにその基に対する特定の定義のそれぞれ及び全てを包含することは理解されることである。
置換基がアルキル鎖上に二つの置換基を含有し、その両方が異種原子によって連結されている場合(例えば二つのアルコキシ置換基)、これらの二つの置換基が、アルキル鎖の同じ炭素原子上の置換基ではないことは理解されることである。
本明細書中で、用語“アルキル”は、直鎖及び分枝鎖の両方のアルキル基を含むが、しかし“プロピル”のような個々のアルキル基に対する言及は、直鎖変種のみに対して特定的である。類似の慣例は、他の包括的用語に対して適用される。他に記述しない限り、用語“アルキル”は、都合よくは、1−6個の炭素原子、好ましくは1−4個の炭素原子を持つ鎖を指す。
本明細書中で、用語“アルコキシ”は、酸素原子に連結した、本明細書中で先に定義したとおりのアルキル基を意味する。
いずれもの基上の所望による置換基は、他に規定しない限り、これらが、これによって第四化合物化しないことを条件として、異種原子を含む適当ないずれもの利用可能な原子に接続していることができることは理解されることである。
本明細書内で、−(1−6C)アルキルNHSO(1−6C)アルキルのような一つより多い官能基を含んでなる基を記載するために、複合用語が使用される。このような用語は、それぞれの成分の部分に対して当業者によって理解される意味によって解釈されるべきである。例えば、−(1−6)アルキルNHSO(1−6C)アルキルは、−メチルアミノスルホニルメチル、−メチルアミノスルホニルエチル、−エチルアミノスルホニルメチル、及び−プロピルアミノスルホニルブチルを含む。
所望による置換基が、“0、1、2又は3”基から選択される場合、この定義が、規定された基の一つから選択される全ての置換基或いは規定された基の二つ又はそれより多くから選択される置換基を含むことは理解されることである。類似の慣例は、“0、1又は2”基及び“1又は2”基並びにいずれもの他の類似の基から選択される置換基に対して適用される。
置換基は、例えばアルキル基上のいずれもの適した位置に存在することができる。従って、ヒドロキシで置換された(1−6C)アルキルは、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシプロピルを含む。
(1−4C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピルを含む;(1−6C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル、イソ−ペンチル、1−2−ジメチルプロピル及びヘキシルを含む;(1−3C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピルを含む;(3−4C)シクロアルキルの例は、シクロプロピル及びシクロブチルである;(3−5C)シクロアルキルの例は、(3−4C)シクロアルキル及びシクロペンチルを含む;(3−6C)シクロアルキルの例は、(3−5C)シクロアルキル及びシクロヘキシルを含む;−(1−4C)アルキル(3−4C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロブチルエチル、シクロプロピルプロピル及びシクロプロピルブチルを含む;−(1−4C)アルキル(3−5C)シクロアルキルの例は、−(1−4C)アルキル(3−4C)シクロアルキル及びシクロペンチルメチルを含む;−(1−4C)アルキル(3−6C)シクロアルキルの例は、−(1−4C)アルキル(3−5C)シクロアルキル及びシクロヘキシルメチルを含む;−(1−4C)アルコキシ(3−6C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルメトキシ、シクロプロピルエトキシ、シクロブチルメトキシ、シクロブチルエトキシ、シクロプロピルプロポキシ、シクロプロピルブトキシ及びシクロヘキシルメトキシを含む;(1−6C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ及びペントキシを含む;(1−4C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ及びtert−ブトキシを含む;(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルの例は、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル及びtert−ブトキシブチルを含む;(3−5C)シクロアルコキシの例は、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、及びシクロペントキシを含む;(3−6C)シクロアルコキシの例は、(3−5C)シクロアルキルオキシ及びシクロヘキシルオキシを含む;ハロの例は、クロロ、ブロモ及びフルオロである;ハロ(1−4C)アルキルの例は、クロロメチル、フルオロエチル及びフルオロメチルを含む;ジハロ(1−4C)アルキルの例は、ジクロロメチル、ジフルオロメチル、1,2−ジフルオロエチル及び1,1−ジフルオロエチルを含む;ハロ(1−4C)アルコキシの例は、クロロメトキシ、フルオロエトキシ及びフルオロメトキシを含む;ハロ(3−5C)シクロアルコキシの例は、フルオロシクロプロポキシ、クロロシクロプロポキシ、フルオロシクロブトキシ、及びフルオロシクロペントキシを含む;ハロ(3−5C)シクロアルキルの例は、フルオロシクロプロピル、クロロシクロプロピル、フルオロシクロブチル、及びフルオロシクロペンチルを含む;ジハロ(3−5C)シクロアルキルの例は、ジフルオロシクロプロピル、ジクロロシクロプロピル、フルオロクロロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、及びジフルオロシクロペンチルを含む;トリハロ(3−5C)シクロアルキルの例は、トリフルオロシクロプロピル、トリクロロシクロプロピル、ジフルオロクロロシクロプロピル、トリフルオロシクロブチル、及びトリフルオロシクロペンチルを含む;フルオロ(3−5C)シクロアルキルの例は、フルオロシクロプロピル、フルオロシクロブチル、及びフルオロシクロペンチルを含む;ジフルオロ(3−5C)シクロアルキルの例は、2,3−ジフルオロシクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、及びジフルオロシクロペンチルを含む;トリフルオロ(3−5C)シクロアルキルの例は、トリフルオロシクロプロピル、トリフルオロシクロブチル、及びトリフルオロシクロペンチルを含む;ヒドロキシ(1−6C)アルキルの例は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシブチルのようなヒドロキシ(1−4C)アルキルを含む;ヒドロキシ(1−6C)アルコキシの例は、ヒドロキシメトキシ、2−ヒドロキシエトキシ及び3−ヒドロキシブトキシのようなヒドロキシ(1−4C)アルコキシを含む;カルボキシ(1−4C)アルキル及び−(1−4C)アルキルCOHの例は、カルボキシメチル、1−カルボキシエチル、2−カルボキシエチル、2−カルボキシプロピル及び3−カルボキシプロピルを含む;(1−6C)アルキルアミノの例は、メチルアミノ、エチルアミノ及びプロピルアミノのような(1−4C)アルキルアミノを含む;ジ−((1−6C)アルキル)アミノの例は、ジメチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ及びジ−イソプロピルアミノのようなジ−(1−4C)アルキルアミノを含む;(3−5C)シクロアルキルアミノの例は、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ及びシクロペンチルアミノを含む;−CO(1−6C)アルキルの例は、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、イソ−プロピルカルボニル及びtert−ブチルカルビニルのような−CO(1−4C)アルキルを含む;−CO(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル及びシクロペンチルカルボニルを含む;−OCO(1−6C)アルキルの例は、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、イソ−プロピルカルボニルオキシ及びtert−ブチルカルボニルオキシのような−OCO(1−4C)アルキルを含む;−OCO(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルカルボニルオキシ、シクロブチルカルボニルオキシ及びシクロペンチルカルボニルオキシを含む;−CO(1−6C)アルキルの例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソ−プロポキシカルボニル及びtert−ブトキシカルボニルのような−CO(1−4C)アルキルを含む;−CO(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロポキシカルボニル、シクロブトキシカルボニル及びシクロペントキシカルボニルを含む;−SO(1−4C)アルキルの例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル及びブチルスルホニルを含む;−OSO(1−4C)アルキルの例は、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、プロピルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ及びブチルスルホニルオキシを含む;−SO(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル及びシクロペンチルスルホニルを含む;−NHCO(1−6C)アルキルの例は、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、プロピルカルボニルアミノ、イソ−プロピルカルボニルアミノ及びtert−ブチルカルボニルアミノのような−NHCO(1−4C)アルキルを含む;−NHCO(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロブチルカルボニルアミノ及びシクロペンチルカルボニルアミノを含む;−CONH(1−6C)アルキルの例は、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、イソ−プロピルアミノカルボニル及びtert−ブチルアミノカルボニルのような−CONH(1−4C)アルキルを含む;−CONH(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル及びシクロペンチルアミノカルボニルを含む;−CONジ(1−6C)アルキルの例は、ジメチルアミノカルボニル、N−メチル−N−エチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、N−メチル−N−プロピルアミノカルボニル及びジ−イソプロピルアミノカルボニルのような−CONジ(1−4C)アルキルを含む;−S(O)p(1−4C)アルキル(ここにおいてpは0、1又は2である)の例は、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルチオ、エチルスルフィニル、エチルスルホニル、プロピルチオ、ブチルチオを含む;−SONH(1−6C)アルキルの例は、メチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、プロピルアミノスルホニル、イソ−プロピルアミノスルホニル及びtert−ブチルアミノスルホニルのような−SONH(1−4C)アルキルを含む;−SONH(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルアミノスルホニル、シクロブチルアミノスルホニル及びシクロペンチルアミノスルホニルを含む;−SONジ(1−6C)アルキルの例は、ジメチルアミノスルホニル、N−メチル−N−エチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル、N−メチル−N−プロピルアミノスルホニル及びジ−イソプロピルアミノスルホニルのような−SONジ(1−4C)アルキルを含む;−NHSO(1−6C)アルキルの例は、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルスルホニルアミノ、イソ−プロピルスルホニルアミノ及びtert−ブチルスルホニルアミノのような−NHSO(1−4C)アルキルを含む;−NHSO(3−5C)シクロアルキルの例は、シクロプロピルスルホニルアミノ、シクロブチルスルホニルアミノ及びシクロペンチルスルホニルアミノを含む;−(1−6C)アルキルCO(1−6C)アルキルの例は、メチルカルボニルメチル、メチルカルボニルブチル、エチルカルボニルメチル、プロピルカルボニルブチル、イソ−プロピルカルボニルメチル及びtert−ブチルカルボニルメチルのような−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルOCO(1−6C)アルキルの例は、メチルカルボニルオキシメチル、メチルカルボニルオキシブチル、エチルカルボニルオキシメチル、プロピルカルボニルオキシブチル、イソ−プロピルカルボニルオキシメチル及びtert−ブチルカルボニルオキシメチルのような−(1−4C)アルキルOCO(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルCO(1−6C)アルキルの例は、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルブチル、エトキシカルボニルメチル、プロポキシカルボニルメチル、イソ−プロポキシカルボニルメチル及びtert−ブトキシカルボニルメチルのような−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキルを含む;(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキルの例は、メチルチオメチル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチル、メチルチオエチル、メチルスルフィニルエチル、メチルスルホニルエチル、エチルチオメチル、エチルスルフィニルメチル及びエチルスルホニルメチルを含む;−(1−6C)アルキルNHCO(1−6C)アルキルの例は、メチルカルボニルアミノメチル、メチルカルボニルアミノプロピル、エチルカルボニルアミノメチル、プロピルカルボニルアミノメチル、イソ−プロピルカルボニルアミノメチル及びtert−ブチルカルボニルアミノメチルのような−(1−4C)アルキルNHCO(1−4C)アルキルを含む;−(2−4C)アルキルNHCO(1−4C)アルキルの例は、メチルカルボニルアミノエチル、メチルカルボニルアミノプロピル、エチルカルボニルアミノエチル、プロピルカルボニルアミノエチル、イソ−プロピルカルボニルアミノエチル及びtert−ブチルカルボニルアミノエチルを含む;−(1−6C)アルキルCONH(1−6C)アルキルの例は、メチルアミノカルボニルメチル、メチルアミノカルボニルプロピル、エチルアミノカルボニルメチル、プロピルアミノカルボニルメチル、イソ−プロピルアミノカルボニルメチル及びtert−ブチルアミノカルボニルメチルのような−(1−4C)アルキルCONH(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルCONHの例は、カルバモイルメチル、
カルバモイルエチル、カルバモイルプロピル及びカルバモイルブチルのような−(1−4C)アルキルCONHを含む;−(1−6C)アルキルCONジ(1−6C)アルキルの例は、ジメチルアミノカルボニルメチル、ジメチルアミノカルボニルプロピル、N−メチル−N−エチルアミノカルボニルメチル、ジエチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−N−プロピルアミノカルボニルメチル及びジ−イソプロピルアミノカルボニルメチルのような−(1−4C)アルキルCONジ(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルNH(1−6C)アルキルの例は、メチルアミノメチル、メチルアミノプロピル、エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、イソ−プロピルアミノメチル及びtert−ブチルアミノメチルのような−(1−4C)アルキルNH(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルNジ(1−6C)アルキルの例は、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノプロピル、N−メチル−N−エチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、N−メチル−N−プロピルアミノメチル及びジ−イソプロピルアミノメチルのような−(1−4C)アルキルNジ(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルSONHの例は、スルファモイルメチル、スルファモイルエチル、スルファモイルプロピル及びスルファモイルブチルのような−(1−4C)アルキルSONHを含む;−(1−6C)アルキルSONH(1−6C)アルキルの例は、メチルアミノスルホニルメチル、メチルアミノスルホニルプロピル、エチルアミノスルホニルメチル、プロピルアミノスルホニルメチル、イソ−プロピルアミノスルホニルメチル及びtert−ブチルアミノスルホニルメチルのような−(1−4C)アルキルSONH(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルSONジ(1−6C)アルキルの例は、ジメチルアミノスルホニルメチル、ジメチルアミノスルホニルプロピル、N−メチル−N−エチルアミノスルホニルメチル、ジエチルアミノスルホニルメチル、N−メチル−N−プロピルアミノスルホニルメチル及びジ−イソプロピルアミノスルホニルメチルのような−(1−4C)アルキルSONジ(1−4C)アルキルを含む;−(1−6C)アルキルNHSO(1−6C)アルキルの例は、メチルスルホニルアミノメチル、メチルスルホニルアミノプロピル、エチルスルホニルアミノメチル、プロピルスルホニルアミノメチル、イソ−プロピルスルホニルアミノメチル及びtert−ブチルスルホニルアミノメチルのような−(1−4C)アルキルNHSO(1−4C)アルキルを含む;−(2−4C)アルキルNHSO(1−4C)アルキルの例は、メチルスルホニルアミノエチル、メチルスルホニルアミノプロピル、エチルスルホニルアミノエチル、プロピルスルホニルアミノエチル、イソ−プロピルスルホニルアミノエチル及びtert−ブチルスルホニルアミノエチルを含む。
ヘテロアリーレンは、ヘテロアリール基のジラジカルである。
ヘテロアリーレン環としての環Aのための特別な意義は、例えばフリレン、ピロリレン、チエニレン、ピラゾリレン、イミダゾリレン、ピリジレン、ピリミジレン、ピラジニレン、ピリダジニレン、オキサゾリレン、イソオキサゾリレン、オキサジニレン、チアゾリレン、イソチアゾリレンを含む。ヘテロアリーレン環としての環Aのための更に特別な意義は、ピリジレンである。
疑義を回避するために、以下は、環Aがヘテロアリーレン環である場合のRのためのいくつかの可能な意義を例示する:
Figure 2008502667
Figure 2008502667
アリールの例は、所望により置換されていてもよいフェニル及び所望により置換されていてもよいナフチルである。
アリール(1−4C)アルキルの例は、所望により置換されていてもよいベンジル、所望により置換されていてもよいフェネチル、所望により置換されていてもよいナフチルメチル及び所望により置換されていてもよいナフチルエチルである。
フェニル及びアリール基(アリール基が、アリール(1−4C)アルキルにおけるようにもう一つの基に接続している場合を含む)のために適した所望による置換基は、他に定義されない限り、ハロ、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル(1、2、3、4又は5個のハロで所望により置換されていてもよい)、(1−4C)アルコキシ(1、2、3、4又は5個のハロで所望により置換されていてもよい)、−S(O)(1−4C)アルキル(ここにおいてpは0、1又は2である)、(1−4C)アルキルアミノ及びジ−(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される1、2又は3個の置換基である。アリール基のための更なる適した所望による置換基は、ヘテロアリール、−OCO(1−4C)アルキル、−CO(1−4C)アルキル、−NHCO(1−4C)アルキル、−CONH(1−4C)アルキル、−NHSO(1−4C)アルキル、−SONH(1−4C)アルキル及び−COPhである(ここにおいてフェニル基は、それ自体、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、ハロ(1−4C)アルキル、ハロ(1−4C)アルコキシ、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルコキシ、−(1−4C)アルキル(3−6C)シクロアルキル、−(1−4C)アルコキシ(3−6C)シクロアルキル、−S(O)p(1−4C)アルキル及び−OSO(1−4C)アルキルから選択される一つの置換基によって所望により置換されていてもよい。
フェニル及びアリール基(アリール基が、アリール(1−4C)アルキルにおけるようにもう一つの基に接続している場合を含む)のための更に適した所望による置換基は、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチルカルボニルオキシ、メトキシカルボニル、フェニルカルボニル、メチルカルボニルアミノ、メチルチオ、メチルスルフィニル及びメチルスルホニルから独立に選択される1、2又は3個の置換基である。
アリール基上の置換基としてのヘテロアリールのために適した意義は、チアジアゾリルである。
フェニル及びアリール基(アリール基が、アリール(1−4C)アルキルにおけるようにもう一つの基に接続している場合を含む)のための更に適した所望による置換基は、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル及びメチルスルホニルから独立に選択される1、2又は3個の置換基である。特別な置換基は、フルオロである。
ヘテロアリール基は、その1、2、3又は4個の環の原子が窒素、硫黄又は酸素から選択される5ないし7個の原子を含有する、所望により置換されていてもよい芳香族の単環式環である。ヘテロアリールの例は、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、チエニル及びフリルである。ヘテロアリールの更なる例は、チアジアゾリル及びチアゾリルである。
ヘテロアリール(1−4C)アルキルのための適した意義は、(1−4C)アルキル鎖に接続したいずれもの上記のヘテロアリールの例、例えばピリジルメチルを含む。
ヘテロアリール基のための適した所望による置換基は、他に定義しない限り、ハロ、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル(1、2、3、4又は5個のハロで所望により置換されていてもよい)、(1−4C)アルコキシ(1、2、3、4又は5個のハロで所望により置換されていてもよい)、−S(O)(1−4C)アルキル(ここにおいてpは0、1又は2である)、(1−4C)アルキルアミノ及びジ−(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される1、2又は3個の置換基である。ヘテロアリール基のための更に適した所望による置換基は、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシ、メチル、エチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル及びメチルスルホニルから独立に選択される1、2又は3個の置換基である。
他の場所で記述されていない場合、特定の基のための適した所望による置換基は、本明細書中で同様な基のために記述されているようなものである。
式(I)の化合物は、安定な酸又は塩基塩を形成することができ、そしてこのような場合、塩としての化合物の投与が適当であることができ、そして医薬的に受容可能な塩は、以下に記載されるような慣用的な方法によって製造することができる。
適した医薬的に受容可能な塩は、メタンスルホン酸塩、トシラート塩、α−グリセロリン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩及び(やや好ましくない)臭化水素酸塩のような酸付加塩を含む。更に適したものは、リン酸及び硫酸と形成された塩である。もう一つの側面において、適した塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム及びマグネシウム、有機アミン塩、例えばトリエチルアミン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルエチルアミン、トリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−メチルd−グルカミン及びリシンのようなアミノ酸のような塩基塩である。荷電した官能基の数、及びカチオン又はアニオンの電荷によって、一つより多いカチオン又はアニオンが存在することができる。好ましい医薬的に受容可能な塩は、ナトリウム塩である。
然しながら、調製中の塩の単離を容易にするために、選択された溶媒中により少なく溶解性である塩が、医薬的に受容可能であるか否かに関わらず好ましいものであることができる。
本発明において、式(I)の化合物又はその塩が、互変異性の現象を示すことができ、そして本明細書中の式の図面が、可能な互変異性の形態の一つのみを表すことができることは理解されることである。本発明が、DPP−IV活性を阻害するいずれもの互変異性の形態を包含し、そして単に式の図面において使用されたいずれか一つの互変異性の形態に制約されるものではないことは理解されることである。
式(I)のある種の化合物が、不斉的に置換された炭素及び/又は硫黄原子を含有し、そして従って光学的に活性な及びラセミ体の形態で存在し、そして単離することができることは当業者によって認識されることである。いくつかの化合物は、多形を示すことができる。本発明が、いずれものラセミ、光学的に活性、多形又は立体異性の形態、或いはこれらの混合物を包含することは理解されることであり、これらの形態は、DPP−IV活性の阻害において有用な特性を保有し、光学的に活性な形体を如何にして調製する(例えば、再結晶の技術によるラセミの形態の分割、光学的に活性な出発物質からの合成、キラル合成、酵素的分割、生転換、又はキラル固定相を使用するクロマトグラフィーによる分離による)か、そして本明細書中で以下に記載される標準的な試験によってDPP−IV活性の阻害に対する効力を如何に決定するか、は当技術において公知である。
式(I)のある種の化合物及びその塩が、例えば水和された形態のような溶媒和された、並びに溶媒和されていない形態で存在することができることも更に理解されることである。本発明が、DPP−IV活性を阻害する全てのこのような溶媒和され多形体を包含することは理解されることである。
先に記述したように、本出願人等は、良好なDPP−IV阻害活性を有するある範囲の化合物を見出した。これらは、良好な物理的及び/又は薬物動態学的特性を一般的に有する。以下の化合物は、好ましい医薬品的及び/又は物理的及び/又は薬物動体学的特性を保有する。
本発明の特別な側面は、置換基Ar、RないしR及び上述の他の置換基が、本明細書中で先に定義した意義、又は以下の意義のいずれか(本明細書中で先に、又は本明細書中で以下に開示される定義及び態様のいずれかに伴って適宜に使用することができる)をを有する、式(I)の化合物、医薬的に受容可能なその塩を含んでなる:
本発明の一つの態様において、式(I)の化合物が提供され、一つの別の態様において、式(I)の化合物の医薬的に受容可能な塩が提供される。
可変基の特別な意義は、以下のとおりである。このような意義は、本明細書中で先に又は本明細書中で以下に定義される他の意義、定義、特許請求の範囲又は態様のいずれかと共に適宜に使用することができる。
1)Arは、置換されていないフェニルである
2)Arは、1個のR基で置換されたフェニルである
3)Arは、Rから独立に選択される2個の基で置換されたフェニルである
4)Arは、Rから独立に選択される3個の基で置換されたフェニルである
5)Rは、ハロ、好ましくはフルオロである
6)Rは、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルのような(1−2C)アルキル(1、2、3、4又は5個のハロで所望により置換されていてもよい)である
7)Rは、メトキシである
8)Rは、フルオロメトキシである
9)Rは、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシである
10)Rは、シアノである
11)Arは、フルオロフェニルである
12)Arは、ジフルオロフェニルである
13)Arは、トリフルオロフェニルである
14)Rは、水素又はメチルである
15)Rは、水素である
16)Rは、水素又はメチルである
17)Rは、水素である
18)R又はRは、ヒドロキシである
19)R及びRは、これらが接続している炭素といっしょにシクロプロピル環を形成する
20)Rは、水素又はメチルである
21)Rは、水素である
22)Rは、水素又はメチルである
23)Rは、水素である
24)R又はRは、ヒドロキシである
25)R及びRは、これらが接続している炭素といっしょにシクロプロピル環を形成する
26)Rは、水素である
27)Rは、(1−4C)アルキル、例えばメチル又はエチル、更に特別にメチルである
28)Rは、ヒドロキシで置換された(1−4C)アルキル、例えばヒドロキシメチルである
29)Rは、(1−4C)アルコキシで置換された(1−4C)アルキル、例えばメトキシメチルである
30)Rは、(3−4C)シクロアルキルである
31)Rは、シクロプロピルである
32)Rは、(3−4C)シクロアルキルによって置換された(1−4C)アルキルである
33)Rは、シクロプロピルメチルである
34)Rは、以下の式:
Figure 2008502667
の基である
35)Rは、以下の式:
Figure 2008502667
の基である
36)Rは、以下の式:
Figure 2008502667
の基である
37)Rは、以下の式:
Figure 2008502667
の基である
38)Rは、以下の式:
Figure 2008502667
の基である
39)Aは、フェニレンである
40)Aは、5員のヘテロアリーレン環である
41)Aは、6員のヘテロアリーレン環である
42)Aは、ピリジレンである
43)一つのYは、炭素であり、他方は窒素である
44)両方のYは、炭素である
45)R10は、水素である
46)R10は、(1−4C)アルキルである
47)R10は、ヒドロキシ(1−4C)アルキル又は(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルである
48)R10は、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキルである
49)R10は、アリール(1−4C)アルキル又はヘテロアリール(1−4C)アルキルである
50)R10は、アリール(1−4C)アルキル、特にベンジル(所望により置換されていてもよい)である
51)R10は、メチル、フルオロメチルスルホニル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、メチルカルボニルオキシ、メトキシカルボニル、クロロ、アセトアミド及びニトロから独立に選択される1又は2個の置換基で所望により置換されていてもよいベンジルである
52)R10は、ヘテロアリール(特にチアジアゾリル)又はフェニルカルボニルで所望により置換されていてもよいベンジルである
53)R10は、−(1−4C)アルキルCONH、−(1−4C)アルキルCONH(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCONジ(1−4C)アルキル、及び−(2−4C)アルキルNHCO(1−4C)アルキルから選択される
54)R10は、−(2−4C)アルキルNHSO(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルSONH、−(1−4C)アルキルSONH(1−4C)アルキル及び−(1−4C)アルキルSONジ(1−4C)アルキルから選択される
55)R10は、−(1−4C)アルキルCOH、及び−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキルから選択される
56)R10は、ベンジル(メチル、フルオロメチルスルホニル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、メチルカルボニルオキシ、メトキシカルボニル、クロロ、アセトアミド、チアジアゾリル、フェニルカルボニル及びニトロから独立に選択される1又は2個の置換基で所望により置換されていてもよい)、メチル、エチル、シクロプロピルメチル、メトキシカルボニルメチル及びメトキシから選択される
56A)R10は、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択される
57)Rは、フェニル又はヘテロアリールである
58)Rは、ハロ(1−6C)アルキル、ジハロ(1−6C)アルキル、トリフルオロメチル又はペンタフルオロエチルである
59)Rは、トリフルオロメチル又はペンタフルオロエチルである
60)Rは、トリフルオロメチルである
61)Rは、ハロ(1−6C)アルコキシ又は(1−4C)アルコキシである
62)Rは、シアノ、ハロ、(1−4C)アルキル、又はヒドロキシである
63)Rは、メトキシである
64)Rは、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ又はジ(1−4C)アルキルアミノである
65)Rは、−CONH、−CONH(1−6C)アルキル、−CONジ(1−6C)アルキル、−NHCO(1−6C)アルキル、−S(O)NH、−SONH(1−6C)アルキル、−SONジ(1−6C)アルキル又は−NHSO(1−6C)アルキルである
66)Rは、−SO(1−6C)アルキル、−CO(1−6C)アルキル、−CO(1−6C)アルキル又は−OCO(1−6C)アルキルである
67)Rは、(3−5C)シクロアルキル、例えばシクロプロピルである
68)Rは、−(1−4C)アルキル(3−5C)シクロアルキル、例えばシクロプロピルメチルである
69)Rは、ハロ(3−5C)シクロアルコキシ(例えばフルオロ(3−5C)シクロアルコキシ)又は(3−5C)シクロアルコキシである
70)Rは、ハロ(3−5C)シクロアルキル、ジハロ(3−5C)シクロアルキル又はトリハロ(3−5C)シクロアルキルである
71)Rは、フルオロ(3−5C)シクロアルキル、ジフルオロ(3−5C)シクロアルキル又はトリフルオロ(3−5C)シクロアルキルである
72)Rは、(3−5C)シクロアルキルアミノである
73)Rは、−CONH(3−5C)シクロアルキル、−NHCO(3−5C)シクロアルキル、−SONH(3−5C)シクロアルキル及び−NHSO(3−5C)シクロアルキルから選択される
74)Rは、−SO(3−5C)シクロアルキル、−CO(3−5C)シクロアルキル、−CO(3−5C)シクロアルキル及び−OCO(3−5C)シクロアルキルから選択される
75)Aは、置換されていない
76)Aは、1個のRによって置換されている
77)Aは、2個のRによって置換されている(それぞれ、本明細書中の先の、又は以下のRのいずれかの意義から独立に選択される)
78)R11は、水素である
79)R11は、所望によりフルオロで置換されていてもよいフェニルである
80)R11は、ハロ(1−4C)アルキル及びハロ(1−4C)アルコキシから選択される
81)R11は、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルコキシ、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル及び(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルコキシから選択される。
本発明の一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、フェニレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、フェニレンであり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rで置換されているフェニレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rで置換されているフェニレンであり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい5員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい6員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい6員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいフェニレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいフェニレンであり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい5員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい6員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい6員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり(式中、以下の式:
Figure 2008502667
は単結合又は二重結合である);
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
11は、フルオロで所望により置換されていてもよいフェニルであり;
10は、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいフェニレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rで置換されたフェニレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい5員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい6員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、Rから独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
は、ハロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルから選択され;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明のもう一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいフェニレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい5員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよい6員のヘテロアリーレン環であり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の一つの側面において、
Arが、1、2又は3個のフルオロ置換基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;
、R、R、R及びRは、水素であり;
は、以下の式:
Figure 2008502667
の基であり;
Aは、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
10は、水素、メチル又はp−フルオロベンジルであり;そして
は、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の特別な化合物は、Ar、RないしR11が、本明細書中の先に、又は本明細書中の以下に含有される定義、態様又は側面のいずれか一つにおいて定義されるとおりである以下の式(Ia):
Figure 2008502667
のものである。
本発明の更なる好ましい化合物は、実施例のそれぞれであり、そのそれぞれは、本発明の更なる独立の側面を提供する。更なる側面において、本発明は、更にいずれか二つ又はそれより多い実施例の化合物を含んでなる。
本発明の更なる側面において:
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド二塩酸塩(及びその個々のジアステレオ異性体);
(R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル−)ブタンアミド;
(R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
(R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド二塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド二塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[(3S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド二塩化水素塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−N−[(3S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−N−[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−N−(1−エチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−N−[1−(シクロプロピルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−N−メチルプロパンアミド;
[3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル]酢酸メチル;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
4−{[3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリJン−1(2H)−イル]メチル}安息香酸メチル;
(3R)−3−アミノ−N−[1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−N−[1−(4−ベンゾイルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
(3R)−N−{1−[4−(アセチルアミノ)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル}−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−N−(6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド一塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−N−(6−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(5−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)ブタンアミド一塩酸塩;
(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)ブタンアミド;
(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−((3R,4S)−1−メトキシ−2−オキソ−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド;
(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−((3S,4R)−1−メトキシ−2−オキソ−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド;及び
(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]ブタンアミド塩酸塩;
から選択される化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
製法
式(I)の化合物及びその医薬的に受容可能な塩は、化学的に関連する化合物の調製に対して適用可能であることが知られたいずれもの方法によって調製することができる。このような方法は、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を調製するために使用された場合、本発明の更なる特徴として提供される。
本発明の更なる側面において、式(I)の化合物及び医薬的に受容可能なその塩が、以下のような方法(a)ないし(c):
a)Pが保護基である以下の式(II):
Figure 2008502667
の化合物を、以下の式(IIIa)又は(IIIb):
Figure 2008502667
の化合物とカップリングして、以下の式(IVa)又は(IVb):
Figure 2008502667
の化合物を得て;
b)保護基Pを除去して、式(I)の化合物を得て;
c)所望により医薬的に受容可能な塩を形成すること;
によって調製することができることも、更に提供される(ここにおいて、他に記述しない限り、可変基は、本明細書中で先に、又は以下に定義されるとおりである)。
式(II)の化合物は、一般的に商業的に入手可能であるか、又はβ−アミノ酸を製造するための当技術において既知の方法、特にN.Ikemoto et al.J.Amer.Chem.Soc 2004,126(10),3048の方法によって製造することができる。適当には、保護基Pは、BOC基のようなカルバミン酸保護基である。式(II)の化合物を製造するための更なる適した方法は、国際特許出願WO2004/032836(例えば31−32頁参照)及びその中の参考文献中に見出すことができる。
工程a)のために適したカップリング条件は、酸及び塩基をいっしょにカップリングするために当技術において既知のもののいずれか、例えば当技術において既知の標準的なペプチドカップリング試薬、或いは例えば、所望により1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ジメチルアミノピリジン又は4−ピロリジノピリジンのような触媒の存在中の、所望により塩基、例えばトリエチルアミン、ジ−イソプロピルエチルアミン、ピリジン、又は2,6−ルチジン若しくは2,6−ジ−tert−ブチルピリジンのような2,6−ジアルキルピリジンの存在中の、カルボニルジイミダゾール、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ−ジイミド塩酸塩(EDCI)及びジシクロヘキシル−カルボジイミド(DCCI)である。適した溶媒は、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、ベンゼン、テトラヒドロフラン及びジメチルホルムアミドを含む。カップリング反応は、都合よくは−40ないし40℃の範囲の温度で行うことができる。
保護基Pの除去は、当技術において既知のいずれもの適した方法によって達成することができる。Pが、BOC基のようなカルバミン酸基である場合、BOC基の加水分解は、酸水溶液、例えばジオキサン中のHCl水溶液を使用して達成することができる。HClのような酸による処理のような保護基Pの除去のために適した条件は、式(I)の化合物の塩の形成となることができ、これは、所望により、遊離塩基の形態を得るために、又は別の方法として(医薬的に受容可能な)塩を得るために処理することができる。
Aがフェニレンであり、そして以下の式:
Figure 2008502667
が単結合であり、そしてR10が水素である式(IIIa)の化合物は、3−アミノ−3,4−ジヒドロキノリン−2−(1H)−オン塩酸塩(J.Med.Chem.,28,1985,1511−16)から製造することができる。Aがフェニレンであり、そして以下の式:
Figure 2008502667
が二重結合である式(IV)の化合物は、例えば塩酸中の塩化スズ(II)を使用する以下の式(V)の化合物の還元的環化、それに続く例えばトリフルオロ酢酸を使用するBoc保護基の除去によって調製することができる。式(V)の化合物は、式(VI)の化合物の反応によって、式(VII)の化合物との、塩基、例えばテトラメチルグアニジンの存在中で反応によって調製することができる。式(VI)の化合物は、商業的に入手可能であるか、又は文献中に記載されている。
Figure 2008502667
Aが、ヘテロシクリレンである式(IIIa)の化合物は、適当に官能化された複素環
の環化から調製することができる。例えば、Aが、縮合したピリジンである場合、以下の式(IIIc)及び(IIId):
Figure 2008502667
の化合物は、適当に置換されたメチルニトロピリジン又はアミノピリジンから、以下のスキーム2及び3によって調製することができる:−
Figure 2008502667
工程1及び2は、Tetrahedron 1998,54(23),6311−6318中に記載されている方法によって行うことができる。
工程3は、Synthesis 1992(5),487中に記載されている方法によって行うことができる。
工程4に示したようなオレフィンの不斉的水素化反応は、公知であり(例えば、J Am Chem Soc 1993,115,10125−10138を参照)、そしてホモキラルな最終生成物に導く。
工程5は、別の方法として、エステルを加水分解し、そして得られた酸を、EDCI又はDCCIのようなカルボジイミドで活性化することによって、或いは酸塩化物、又はN−ヒドロキシスクシンイミドエステルのような活性化されたエステルを調製することによって行うことができる。適した塩基は、トリエチルアミン又はジ−イソプロピルエチルアミン(DIPEA)のような有機塩基、或いは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)である。
工程6において、Xは、脱離基、例えばCl、Br、I、OMesylである。工程7において、ジクロロメタンのような別の溶媒、又はトリフルオロ酢酸のような他の酸を使用することができる。
Figure 2008502667
工程1、2、3及び4は、J Org Chem 1983,48,3401−3408中に記載されている。
先に記載され、そしてスキーム2及び3に示した方法は、更に他の異性体のピリジン又は一つより多い窒素を含有する6員の複素環に適用することもできる。
ニトロピリジン誘導体から異性体のピリジンへの経路は、以下のスキーム中に例示されている:
Figure 2008502667
Figure 2008502667
Figure 2008502667
Aがヘテロアリーレンであり、そして橋頭窒素がある式(IIIa)の化合物、例えば以下の式(IIIe):
Figure 2008502667
の化合物は、Pがトリフェニルメチルのようなアミノ保護基である以下の式(VIII):
Figure 2008502667
の化合物の環化によって調製することができる。この転換は、式(VIII)の化合物を、溶媒、例えばエタノール中で還流まで加熱することによって誘導される。
式(VIII)の化合物は、以下の式(IX):
Figure 2008502667
の化合物から、Pd/Cのような触媒を使用する周囲温度における水素化、それに続く適宜にR10の導入、例えば第一アミノ基のアルキル化によって調製することができる。
式(IX)の化合物は、以下の式(X)及び(XI):
Figure 2008502667
の化合物から、Mitsunobu反応のための既知の条件(Bull.Chem.Soc.Jpn.,1967,40,2380)を使用して調製することができる。
式(X)及び(XI)の化合物は、商業的に入手可能である。
Aがヘテロアリーレンであり、橋頭異種原子がある式(IIIa)の化合物は、式(IIIe)の化合物を製造するために示したものと、類似の化学反応によって製造することができる。
Aがフェニレンであり、そしてRが水素である以下の式(XII):
Figure 2008502667
のような式(IIIb)の化合物は、Ishai等(Ishai,D.Ben;Sataty,I.;Peled,N.;Goldshare,R.;Tetrahedron;43;2;1987;439−450)の方法によって製造することができる。Aがヘテロアリーレンである式(IIIb)の化合物は、式(IIIa)の化合物のために先に記載したものと類似の方法によって製造することができる。
以下の式:
Figure 2008502667
が単結合であり、RがHであり、そしてR10がアルキル又は官能化されたアルキル基である式(IIIa)の化合物は、Rがtert−ブトキシカルボニルであり、そしてR10がHである式(IIIa)の化合物を、塩基、例えば水素化ナトリウム、続いてヨードメタンのようなアルキル化剤又は臭化4−フルオロベンジルのような官能化されたアルキル化剤で処理することによって調製することができる。
以下の式:
Figure 2008502667
が単結合であり、そしてR及びR10の両方がアルキル又は官能化されたアルキル基である式(IIIa)の化合物は、Rがtert−ブトキシカルボニルであり、そしてR10がHである式(IIIa)の化合物を、2当量又はそれより多い水素化ナトリウムのような塩基、続いて2当量又はそれより多いアルキル化剤或いは官能化されたアルキル化剤で処理することによって調製することができる。
以下の式:
Figure 2008502667
が単結合であり、Rがアルキルであり、そしてR10がHである式(IIIa)の化合物は、4−メトキシベンジルのような保護基をR10として導入するために先に記載したような方法を使用し、次いでRにおいて更にアルキル化し、続いて例えば接触水素化によってR10保護基を除去することによって調製することができる。
以下の式:
Figure 2008502667
が二重結合であり、R及びR10がHであり、そしてここにおいてR11が置換されたフェニルである式(IIIa)の化合物は、例えば酢酸及び硫酸の混合物中の、Rがアシル基、例えばアセチルである対応する化合物の加水分解によって調製することができる。Rがアセチルであるこのような化合物は、以下の式(XIII):
Figure 2008502667
の化合物の、カリウムtert−ブトキシドのような塩基の存在中の環化によって調製することができる。
式(XIII)の化合物は、N−アセチルグリシンの、式(XIV)のアミノケトンとの、クロロギ酸イソブチルのようなカップリング剤の存在中の反応によって調製される。式(XIV)の化合物は、商業的に入手可能であるか、又は標準的な方法によって容易に調製される。
以下の式:
Figure 2008502667
が単結合であり、Aがフェニレンであり、RがHであり、R10がOMeであり、そしてR11がフェニルである式(IIIa)の化合物は、以下の式(XV):
Figure 2008502667
のN−メトキシジフェニルアラニン誘導体から、例えばビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼンの存在中の酸化的環化、それに続く酸性の脱保護によって調製することができる。3位のキラリティーは、適当な(R)又は(S)N−メトキシジフェニルアラニン誘導体を使用することによって規定することができる。環化の生成物は、主としてtrans−であり、(3R,4S)又は(3S,4R)ジアステレオ異性体のいずれかの形成となる。フェニル環に置換基を有する式(XV)の化合物の環化は、異性体の混合物に導くことができ、これは、今度は例えばクロマトグラフィーによって分離することができる。
式(XV)の化合物は、適当に置換されたジフェニルアラニン誘導体の、メトキシルアミンとの、カップリング剤、例えばEDACの存在中の縮合によって調製することができる。
C−3において(S)立体構造を有する式(XVI)の化合物は、3−アミノ−2−ブロモピリジンの、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−L−アラニン酸メチルの、亜鉛金属との、クロロトリメチルシランの存在中の反応から得られる有機亜鉛試薬との反応によって調製することができる。C−3において(R)立体構造を有する式(XVI)の化合物は、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−D−アラニン酸メチルから出発して、同様に調製することができる。
本発明の化合物中の各種の環の置換基のあるもの、例えばRは、標準的な芳香族置換反応によって導入しするか、又は上述の方法に先立つ又はその直後の慣用的な官能基の改変によって発生することができ、そしてこのようなことは本発明の方法の側面に含まれることは認識されるものである。このような反応は、式(I)の一つの化合物を、式(I)のもう一つの化合物に転換することができる。このような反応及び改変は、例えば、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化及び置換基の酸化を含む。このような方法のための試薬及び反応条件は、化学技術において公知である。芳香族置換反応の特別な例は、濃硝酸を使用するニトロ基の導入、例えばアシルハロゲン化物及びルイス酸(三塩化アルミニウムのような)をフリーデルクラフツ条件下で使用するアシル基の導入;アルキルハロゲン化物及びルイス酸(三塩化アルミニウムのような)をフリーデルクラフツ条件下で使用するアルキル基の導入;及びハロゲン基の導入を含む。改変の特別な例は、例えばニッケル触媒による接触水素化、又は加熱を伴う塩酸の存在中の鉄による処理によるニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオのアルカンスルフィニル又はアルカンスルホニルへの酸化を含む。
商業的に入手可能でない場合、先に記載したもののような方法のために必要な出発物質は、標準的な有機化学の技術、既知の構造的に同様な化合物の合成のための類似である技術、上記に与えた参考文献中に記載され又は例示されている技術、或いは先に記載した方法又は実施例中に記載されている方法に類似である技術から選択される方法によって製造することができる。
先に記載したような合成方法のための出発物質の多くは、商業的に入手可能であるか及び/又は広く科学的文献中に報告されているか、又は商業的に入手可能な化合物から化学的文献中に報告されている方法の適応形態を使用して製造することができることは注目される。読者は、反応条件及び試薬の一般的な指針に対して、更にAdvanced Organic Chemistry,4th Edition,by Jerry March,published by John Wiley & Sons 1992を参照されたい。
式(I)の化合物に対するいくつかの中間体も、更に新規であり、そしてこれらが本発明の別個の独立した側面として提供されることは認識されるものである。
本明細書中で記述した反応のいくつかにおいて、化合物中のいずれもの敏感な基を保護することが必要及び/又は好ましいことであることができることも、更に認識されるものである。保護が必要又は好ましい事例は、このような保護のための適した方法として、当業者にとって既知である。慣用的な保護基は、標準的な慣行によって使用することができる(例示として、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,1991を参照されたい)。
保護基は、当該保護基の除去のために適当であると文献中に記載されているか、又は当業者にとって既知であるいずれもの都合のよい方法によって除去することができ、このような方法は、分子中の他の場所の基の最小の妨害を伴って保護基の除去が行われるように選択される。
従って、反応物が、例えばアミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基を含む場合、本明細書中に記述した反応中これらの基を保護することが好ましいことであることができる。
ヒドロキシ基のために適した保護基の例は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、トリメチルシリルのようなシリル基、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基のための脱保護条件は、保護基の選択により必然的に変化するものである。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、トリメチルシリルのようなシリル基は、例えば、フッ化物又は酸水溶液によって除去することができ;或いはベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、炭素上のパラジウムのような触媒の存在中の水素化によって除去することができる。
アミノ基のために適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はtert−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、或いはアロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基のための脱保護の条件は、保護基の選択によって必然的に変化する。従って、例えば、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基のようなアシル基或いはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸又はリン酸或いはトリフルオロ酢酸のような適した酸による処理によって除去することができ、そしてベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって、又はルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素による処理によって除去することができる。第一アミノ基のための適した別の保護基は、例えば、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン又は2−ヒドロキシエチルアミンによる、或いはヒドラジンによる処理によって除去することができる、フタロイル基である。
カルボキシ基のために適した保護基は、例えば、例えば、水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去することができるエステル化基、例えばメチル又はエチル基、又は例えば、酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理によって除去することができる、例えばt−ブチル基、或いは例えば、炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができる、例えばベンジル基である。
樹脂も、更に保護基として使用することができる。
保護基は、合成中のいずれもの都合のよい段階で、化学技術において公知の慣用的な技術を使用して除去することができるか、又はこれらは、その後の反応工程又は仕上げ中に除去することができる。
当業者は、上記の参考文献、及びその中の付随する実施例、そして更に本明細書中の実施例中に含有され、そして言及されている情報を使用し、そして適合して、必要な出発物質、及び生成物を得ることが可能であるものである。
いずれもの保護基の除去及び医薬的に受容可能な塩の形成は、標準的な技術を使用する当業者の技術の範囲内である。更に、これらの工程の詳細は、本明細書中で先に提供されている。
本発明の化合物の光学的に活性な形態が必要な場合、これは、光学的に活性な出発物質(例えば、適した反応工程の不斉的導入によって形成された)を使用して、上記の方法の一つを行うことによって、又は標準的な方法を使用する化合物又は中間体のラセミの形態の分割によって、或いはジアステレオ異性体(製造された場合)のクロマトグラフィー的分離によって得ることができる。酵素的技術も更に光学的に活性な化合物及び/又は中間体の調製のために有用であることができる。
同様に、本発明の化合物の純粋な幾何異性体が必要な場合、これは、上記の方法の一つを純粋な幾何異性体を出発物質として使用して行うことによって、又は幾何異性体又は中間体の混合物の標準的な方法を使用する分割によって得ることができる。
本発明の更なる側面によれば、本明細書中で先に定義された式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口使用(例えば錠剤、ロゼンジ、硬質又は軟質カプセル、水性又は油性懸濁液、乳液、分散可能な粉末又は顆粒、シロップ又はエリキシルとして)、局所使用(例えばクリーム、軟膏、ゲル、或いは水性又は油性溶液若しくは懸濁液として)、吸入による投与(例えば微細に分割された粉末又は液体エアゾールとして)、通気による投与(例えば微細に分割された粉末として)、又は非経口投与(例えば静脈内、皮下、筋肉内又は筋肉内投与のための滅菌水性又は油性溶液として、或いは直腸投与のための座薬として)のために適した形態であることができる。
本発明の組成物は、当技術において公知の慣用的な医薬的賦形剤を使用して、慣用的な方法によって得ることができる。従って、経口使用を意図した組成物は、例えば、一つ又はそれより多い着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有することができる。
錠剤の製剤のために適した医薬的に受容可能な賦形剤は、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性の希釈剤、コーンスターチ又はアルギン酸のような顆粒化及び崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような潤滑剤;−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような保存剤、並びにアスコルビン酸のような抗酸化剤を含む。錠剤の製剤は、被覆されていないか、或いはその崩壊及び胃腸管内における活性成分のその後の吸収を変更するために、又はその安定性及び/又は外観を改良するためのいずれかのために、いずれの場合も当技術において公知の慣用的な被覆剤及び方法を使用して被覆されていることができる。
経口使用のための組成物は、活性成分が、不活性の固体の希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合された硬質ゼラチンカプセル、或いは活性成分が、水又はピーナッツ油、液体パラフィン、若しくはオリーブ油のような油と混合された軟質ゼラチンカプセルとしての形態であることができる。
水性懸濁液は、一般的に、活性成分を微細に粉末化された形態で、一つ又はそれより多いカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴムのような懸濁剤;レシチン、又はアルキレンオキシドの脂肪酸との縮合生成物(例えばステアリン酸ポリオキシエチレン)、或いはエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、或いはモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのような、エチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、或いはエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、或いはモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのような、エチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、或いはエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリエチレンソルビタンのような分散又は湿潤剤といっしょに含有する。水性懸濁液は、更に一つ又はそれより多い保存剤(−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような、抗酸化剤(アスコルビン酸のような)、着色剤、芳香剤、及び/又は甘味剤(スクロース、サッカリン又はアスパルタームのような)を含有することもできる。
油性懸濁液は、活性成分を、植物油(ピーナツ油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油のような)又は鉱油(液体パラフィンのような)中に懸濁することによって調剤することができる。油性懸濁液は、更に密蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤を含有することもできる。先に記述したもののような甘味剤、及び芳香剤を、口に合う経口製剤を提供するために加えることができる。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存することができる。
水の添加による水性懸濁液の調製のために適した分散可能な粉末及び顆粒は、一般的に活性成分を、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び一つ又はそれより多い保存剤といっしょに含有する。適した分散又は湿潤剤及び懸濁剤は、既に先に記述したものによって例示されている。甘味剤、芳香剤及び着色剤のような更なる賦形剤も、更に存在することができる。
本発明の医薬組成物は、更に水中油乳剤の形態であることもできる。油相は、オリーブ油若しくはピーナツ油のような植物油、又は例えば液体パラフィンのような鉱油、或いはこれらのいずれもの混合物であることができる。適した乳化剤は、例えば、アラビアゴム又はトラガカントゴムのような天然に存在するゴム、ダイズのような天然に存在するホスファチド、レシチン、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導されるエステル又は部分エステル(例えばモノオレイン酸ソルビタン)並びにモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンのような前記の部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物であることができる。乳液は、更に甘味剤、芳香剤及び保存剤を含有することもできる。
シロップ及びエリキシルは、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルターム又はスクロースのような甘味剤と調剤することができ、そして更に粘滑剤、保存剤、芳香剤及び/又は着色剤を含有することもできる。
医薬組成物は、更に滅菌注射用水性又は油性懸濁液の形態であることもでき、これは、既知の方法によって、先に記述した一つ又はそれより多い適当な分散又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して調剤することができる。滅菌注射用製剤は、更に非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤又は溶媒中の滅菌注射用溶液又は懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であることができる。
吸入による投与のための組成物は、微細に分割された粉末又は液滴のいずれかのエアゾールとして含有される活性成分を投与するために計画された、慣用的な加圧式のエアゾールの形態であることができる。揮発性フッ化炭化水素又は炭化水素のような慣用的なエアゾール噴射剤を使用することができ、そしてエアゾール器具は、都合よくは計量された量の活性成分を投与するために計画される。
製剤の更なる情報に対して、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の第5巻、25.2章を参照されたい。
単一の剤形を製造するために一つ又はそれより多い賦形剤と混合される活性成分の量は、治療される宿主及び投与の特定の経路によって必然的に変化するものである。例えば、ヒトへの経口投与を意図する製剤は、一般的に例えば、0.5mgないし2gの活性剤を、適当な、そして全組成物の約5ないし約98重量パーセントで変化することができる都合のよい量の賦形剤と配合されて含有するものである。単位投与剤形は、一般的に約1mgないし約500mgの活性成分を含有するものである。投与の経路及び投与量管理についての更なる情報に関して、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の第5巻、25.3章を参照されたい。
本発明の更なる側面によれば、療法によるヒト又は動物の身体の治療の方法における使用のための、本明細書中で先に定義されたとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本出願人等は、本発明の化合物が、DPP−IVを阻害し、そして従って、その血糖を低下する効果に対して重要性があることを見出している。
本発明の更なる特徴は、医薬として使用するための、式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩である。
好都合には、これは、ヒトのような温血動物においてDPP−IVを阻害するための医薬として使用するための、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩である。
特にこれは、ヒトのような温血動物において糖尿病を治療するための医薬として使用するための、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩である。
従って、本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物におけるDPP−IVの阻害において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用が提供される。
従って本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物における糖尿病の治療において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用が提供される。
本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物においてDPP−IVを阻害することにおいて使用するための、本明細書中で先に定義したとおりの、式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物における糖尿病の治療における使用のための、本明細書中で先に定義したとおりの、式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の更なる特徴によれば、DPP−IVを阻害するための、このような治療を必要とするヒトのような温血動物において、有効な量の本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
本発明の更なる特徴によれば、糖尿病を治療するための、このような治療を必要とするヒトのような温血動物において、有効な量の本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
先に記述したように、特定の疾病状態の療法的又は予防的治療のために必要な投与量の大きさは、治療される宿主、投与の経路及び治療される病気の重度によって必然的に変化するものである。好ましくは、1−50mg/kgの範囲の日量が使用される。然しながら、日量は、治療される宿主、投与の特定の経路及び治療される病気の重度によって必然的に変化するものである。従って、最適な投与量は、いずれもの特定の患者を治療する医師によって決定されることができる。
先に記述したように、本発明中で定義した化合物は、DPP−IVの活性を阻害するその能力のために重要性がある。従って本発明の化合物は、糖尿病、更に具体的には2型糖尿病(T2DM)及びそれから起こる合併症(例えば網膜症、神経障害及び腎傷害)、耐糖能障害(IGT)、空腹時糖障害の症状、代謝性アシドーシス、ケトーシス、代謝異常症候群、関節炎、骨粗鬆症、肥満症及び肥満症関連の疾患、末梢血管疾病(間欠性跛行を含む)、心不全及びある種の心筋症、心筋虚血、脳虚血及び再潅流、筋力低下、高脂肪血症、アルツハイマー病、アテローマ性動脈硬化症、不妊症、多膿胞性卵巣症候群、各種の免疫調節性疾病(乾癬のような)、HIV感染、炎症性大腸疾患症候群、炎症性大腸疾病(クローン病及び潰瘍性大腸炎のような を含むある範囲の疾病状態の予防、遅延又は治療のために有用であることができる。
更なる側面において、式(I)の化合物又はその医薬的に受容可能な塩は、先に列挙した疾病状態を含み、それに制約されるものではないが、DPP−IV活性が関係する各種の疾病状態を予防、遅延又は治療するために他の療法剤との組合せで投与することができる。
例えば、2型糖尿病を予防、遅延又は治療するために、本発明の化合物又はその医薬的に受容可能な塩は、療法的に有効な量の一つ又はそれより多い式(I)の他の化合物及び/又は一つ又はそれより多い以下の薬剤(類)との組合せで投与することができる:
1)インスリン及びインスリン類似体;
2)スルホニルウレア、食後血糖調節剤及びグルコキナーゼ活性化剤を含むインスリン分泌促進物質;
3)インクレチン作用を改良する薬剤(例えばGLP−1アゴニスト);
4)PPARガンマアゴニスト及び組合わせたPPARアルファ及びガンマ活性を持つ薬剤を含むインスリン抵抗性改善剤;
5)肝臓の糖バランスを調節する薬剤(例えばビグアニド、フルクトース1、6−ビスホスファターゼ阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グリコーゲンシンターゼキナーゼ阻害剤、グルコキナーゼ活性化物質);
6)腸からの糖の吸収を減少するために設計された薬剤(例えばアルファグルコシダーゼ阻害剤);
7)腎臓による糖の再吸収を防止する薬剤(ナトリウムグルコーストランスポーター阻害剤);
8)長期の高血糖の合併症を治療するために設計された薬剤(例えばアルドースレダクターゼ阻害剤、タンパク質キナーゼC阻害剤);
9)肥満症を治療する(例えば食欲抑制剤)、又はエネルギー消費を増加するために使用される薬剤;
10)HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、PPARアルファアゴニスト(例えばフィブラート)、PPARデルタアゴニスト、胆汁酸捕捉剤、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、CETP阻害剤、脂肪分解の阻害剤のような抗異脂肪血症剤;
11)ベータ遮断剤、ACE阻害剤、カルシウムアンタゴニスト、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、アルファ受容体アンタゴニスト及び利尿剤のような抗高血圧症剤;
12)抗血栓剤、線維素溶解の活性化剤及び抗血小板剤、トロンビンアンタゴニスト、活性化第X因子阻害剤、活性化第VII因子阻害剤、抗血小板剤並びに抗血液凝固剤のような止血調節剤;
13)グルカゴンの作用と拮抗する薬剤;及び
14)非ステロイド系抗炎症剤及びステロイド系抗炎症剤のような抗炎症剤。
療法的医薬におけるその使用に加えて、式(I)の化合物及びその医薬的に受容可能な塩は、更に新しい療法剤に対する探求の一部として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスのような研究室動物におけるDPP−IVの阻害剤の効果の評価のためのin−vitro及びin−vivoの試験系の開発及び標準化における薬理学的道具としても有用である。
先に示したように、全ての化合物、及びその対応する医薬的に受容可能な塩は、DPP−IVを阻害することにおいて有用である。DPP−IVを阻害する式(I)の化合物、及びその対応する医薬的に受容可能な酸付加塩の能力は、ヒト大腸癌腫細胞抽出物からのDPP−IV活性を阻害する試験化合物の能力を測定するcaco−2DPP−IVアッセイを使用して、証明することができる。ヒト大腸癌腫細胞系Caco−2は、アメリカ培養細胞系統保存機関から得た(ATCC HTB37)。DPP−IV発現を誘発する細胞の分化は、Reisher等(Proc.Natl.Acad.Sci.,Vol.90,pgs.5757−5761(1993))によって記載されているようにして達成した。細胞抽出物を、pH8.0の、10mMのトリスHCI、0.15MのNaCl、0.04t.i.u。のアプロチニン、0.5%のノニデット−P40中で可溶化された細胞から、細胞の細片を除去するために35,000gで30分間4℃で遠心して調製する。
比色アッセイは、アッセイ緩衝液(pH7.4の25mMのトリスHCl、140mMのNaCl、10mMのKCl、0.1%のTriton−x−100)中の10ulの最終体積の、20μlの可溶化されたCaco−2タンパク質又は精製されたブタ腎臓DPP−IVを、マイクロタイタープレートに加えることによって行われる。室温で10分間のインキュベーション後、反応を、10μlの0.5mMの基質(H−グリシン−プロリン−pNA;pNAはp−ニトロアニリンである)を加えることによって開始する。最終アッセイ体積は、100μlである。反応は、室温で10分間行われ、この時間後、20μIの体積のpH4.5の酢酸ナトリウム緩衝液を加えて、反応を停止する。試験化合物は、典型的には10μlの添加として加えられ、p−ニトロアニリンを含まない標準曲線を、アッセイ緩衝液中のpNAを含まない0−500μMの溶液を使用して生成する。生成された曲線は直線であり、そして基質の消費(開裂した基質のnmols/分の触媒活性)の内挿のために使用する。終点は、Labsystemsのマイクロタイタープレートリーダーで405nmの吸光度を測定することによって決定する。
CaCo2抽出物の活性は、更にKubota等(Clin.Exp.Immunol.,Vol.89,pgs.192−197(1992))中に記載されているアッセイの改良された変法を使用して測定される。アッセイは、10ulの最終体積のアッセイ緩衝液(pH7.4の、25mMのHEPES、140mMのNaCl、80mMのMgCl、0.1%のTriton X−100)中の10μgの可溶化されたCaco−2タンパク質を、マイクロタイタープレートのウェルに加えることによって行われる。室温で10分間のインキュベーション後、反応を、0.5mMの基質(H−グリシン−プロリン−AMC;AMCは7−アミノ−40−メチルクマリンである)を含有する10μlのインキュベーション緩衝液の添加によって開始する。プレートを室温(暗黒中)で10分間置く。試験化合物は、典型的には10μlの添加として加えられ、そして最終アッセイ緩衝液の体積は、100μlである。反応を10μlの0.5mMの基質Gly−Pro−7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリンを10分間で加えることによって開始し、その時間後、20μIの体積のpH4.5の酢酸ナトリウム緩衝液を加えて、反応を停止する。10分間の反応後、Tecan Ultra蛍光計を使用して、蛍光を測定する(励起360nm、放射465nm)。AMCを含まない標準曲線を、アッセイ緩衝液中のAMCを含まない0−50μMの溶液を使用して生成する。生成された曲線は直線であり、そして基質の消費の内挿のために使用される(開裂した基質のnmols/分の触媒活性)。IC50として表示される試験化合物のDPP−IV阻害剤としての効力を、11点の用量−反応曲線から、4パラメーターロジスティック関数を使用して計算する。
このアッセイを使用して、化合物は、一般的にIC50<100μM、好ましくは<10μM、そして更に好ましくは<1μMを持つ活性を示す。実施例1は、IC50=0.58μMを示す。
DPP−IVを阻害する式(I)の化合物、及びその対応する医薬的に受容可能な酸付加塩の能力も、更に先に記載したアッセイの改良された変法を使用して、ヒト及びラットの血漿中のDPP−IV活性に対する試験化合物の効果を測定することによって証明することができる。簡単には、5−10μlの血漿が、96ウェルの平底マイクロタイタープレートに、CaCo2抽出物の代わりに加えられ、最終アッセイ体積は、100μlである。先のアッセイのように、IC50として表示されるDPP−IV阻害剤としての試験化合物の効力は、11点の用量−反応曲線から4パラメーターロジスティック関数を使用して計算される。
上記において、本明細書中に記載された、本発明の化合物の他の医薬組成物、過程、方法、使用及び医薬の製造の特徴、別の及び好ましい態様も、更に適用される。
本発明は、ここに以下の実施例によって例示されるものであり、ここにおいて他に記述されない限り:
(i)温度は、摂氏度(℃)で与えられる;操作は、室温又は周囲温度、即ち18−25℃の範囲の温度で、そしてアルゴンのような不活性ガスの雰囲気下で行った;
(ii)有機溶液は、無水の硫酸マグネシウムで乾燥した;溶媒の蒸発は、回転蒸発器を使用して減圧(600−4000パスカル;4.5−30mmHg)下で60℃までの浴温で行った;
(iii)クロマトグラフィーによる精製は、他に記述しない限り、一般的にシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーを指す。カラムクロマトグラフィーは、一般的にRedisepTM(例えば、Presearch Ltd,Hitchin,Herts,UKから入手可能)又はBiotage(Biotage UK Ltd,Hertford,Herts,UK)のような充填済みシリカカートリッジ(4gから400gまで)を使用して、ポンプ及び画分収集装置を使用して溶出して行った。別のクロマトグラフィーを、ISOLUTE充填済みシリカカートリッジ(10gから50g)(例えば、IST,Dyffryn Business Parkから入手可能)を使用して行い、この場合溶出及び画分の収集は、人為的に行った。
(iv)一般的に、反応の経過は、TLCによって追跡し、そして反応時間は、例示のみとして与えられている;
(v)収率は、例示のみのために与えられ、そして必ずしも入念な工程開発によって得ることができるものではない;調製は、より多くの物質が必要な場合繰り返した;
(vi)式(I)の最終生成物の構造は、他に記述しない限り、300MHz(一般的にVarian Gemini 2000を使用して)又は400MHz(一般的にBruker Avance DPX400を使用して)の磁界強度(プロトンに対して)を持つ、核(一般的にプロトン)磁気共鳴(NMR)及び質量スペクトル技術によって確認した;プロトン磁気共鳴の化学シフト値は、他に記述しない限り、ペルジューテリオジメチルスルホキシド(DMSO−d)を溶媒として使用して、デルタスケールで測定され、そしてピークの多重度は、以下:s、単一線;d、二重線;t、三重線;m、多重線;br、幅広線;q、四重線;quin、五重線;のように示す
(vii)化学記号は、その通常の意味を有する;SI単位及び記号を使用する;
(viii)溶媒比は、容積/容積(v/v)の項で与えられる;
(ix)質量スペクトル(MS)データは、HPLC部分が、一般的にAgilent 1100又はWaters Alliance HT(2790&2795)機器のいずれかを含んでなり、そして酸性溶出剤(例えば、0−95%間の水/5%の、50:50の水:アセトニトリル(v/v)混合物中の1%のギ酸を伴うアセトニトリルの勾配を使用する;又はアセトニトリルの代わりにメタノールを伴う同等の溶媒系を使用する)、又は塩基性溶出剤(例えば、0−95%間の水/5%の、アセトニトリル中の0.1%の880アンモニアの混合物を伴うアセトニトリル)のいずれかで溶出する、Phemonenex Gemini C18 5μm、50×2mmカラム(又は同様な)で行われ;そしてMS部分が、一般的にWatersのZQ分光計を含んでなるLCMS装置によって発生させた。
エレクトロスプレー(ESI)の正及び負の基本ピーク強度に対するクロマトグラム、及び220−300nmのUVの全吸光度のクロマトグラムを発生させ、そしてm/zの値が与えられる;一般的に、母体質量を示すイオンのみが報告され、そして他に記述しない限り、引用される値は(M+H)である;
(x)適したマイクロ波反応器は、“Smith Creator”、“CEM Explorer”、“Biotage Initiator sixty”及び“Biotage Initiator eight”を含む。
(xi)以下の略語:
EtO ジエチルエーテル
DMF ジメチルホルムアミド
DCM ジクロロメタン
DME ジメトキシエタン
MeOH メタノール
EtOH エタノール
O 水
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
DMSO ジメチルスルホキシド
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
EDCI(EDAC)1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ−イミド塩酸塩
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DEAD アゾジカルボン酸ジエチル
EtOAc 酢酸エチル
NaHCO 重炭酸ナトリウム
HATU ヘキサフルオロリン酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウム
DMTMM 塩化4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム
HPLC 高性能液体クロマトグラフィー
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
Boc tert−ブトキシカルボニル
NH アンモニア
NaOH 水酸化ナトリウム
DMA N,N−ジメチルアセトアミド;
HBTU O−ベンゾトリアゾリル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム
を使用することができる。
実施例1:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体1、1.27mmol、650mg)を、1,4−ジオキサン(30ml)中に溶解し、そして1,4−ジオキサン中のHClの4Mの溶液(10ml)で処理した。得られた溶液を周囲温度で4日間撹拌し、その時点で沈殿物が形成した。揮発性物質を減圧下で除去した。得られた残留物をEtOAc(250ml)及び過剰の飽和重炭酸ナトリウム水溶液間に分配した。有機物を飽和食塩水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)し、次いで濾過し、そして蒸発して、表題化合物(316mg、93%)を、無色の固体として得た。
H NMR:2.20(m,4),2.70(m,2H),2.90(m,1H),3.00(m,1H),3.33(m,1H),4.23(m,1H),6.88(m,2H),7.15(m,4H),7.26(m,2H),8.29(d,1H),10.26(s,1H);MS(M+H)342。
中間体1:{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン(CAS登録番号:35849−31−1、1.69mmol、335mg)の塩酸塩を、無水のDCM(10ml)中に懸濁し、そしてDIPEA(348μl、2mmol)で処理して、透明な溶液を得た。これを更に([(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体2、1.69mmol、664mg)で処理した。反応混合物を周囲温度で概略66時間攪拌した。得られた懸濁液を250mlの水及び250mlのDCMで処理した。激しく攪拌した後、不溶性物質を収集し、DCMで洗浄し、そして真空中で乾燥して、表題化合物(580mg、78%)を、無色の固体として得た。
H NMR:1.29(s,9H),2.38(m,2),2.70(m,1H),2.88(m,2H),3.03(m,1H),4.08(m,1H).4.46(m,1H),6.68(m,1H),6.88(d,1H),6.95(m,1H),7.12(m,2H),7.19(m,2H),7.27(m,2H),8.17(dd,1H),10.30(s,1H);MS(M+Na)464,(M−H) 440。
中間体2:[(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−フルオロフェニル)ブタン酸(Pepthch,CAS登録番号218608−98−1、10.0g、33.8mmol)及びN−ヒドロキシスクシンイミド(4.09g、35.5mmol)のDCM(125ml)中の混合物を、EDAC(7.78g、40.6mmol)で処理した。混合物を一晩室温で攪拌した。混合物をDCMで希釈し、そして1MのHCl溶液及び重炭酸ナトリウム水溶液で連続して洗浄した。有機溶液を乾燥(MgSO)し、そして減圧下で濃縮した。得られた固体を、シリカのMPLC(Isco Companion(登録商標);100%DCMから20%酢酸エチル/DCMの勾配で溶出)で精製して、表題化合物を、無色の固体(7.28g、55%)として得た H NMR(CDCl):1.380(s,9H),2.85(s,6H),2.92−3.12(m,2H),4.22−4.38(m,1H),4.90−5.08(m,1H),6.99−7.13(m,2H),7.18−7.30(m,2H); MS(+ve ESP):417(M+Na)。
実施例2:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体3、1.6mmol、704mg)を、1,4−ジオキサン(16ml)中に溶解し、そして1,4−ジオキサン中の4MのHClの溶液(4ml)で処理して、即時に沈殿物を得た。得られた溶液を周囲温度で4日間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。得られた残留物をEtOAc(250ml)及び過剰の飽和NaHCO水溶液間に分配した。有機物を飽和食塩水で洗浄し、そして乾燥(MgSO)した。濾過し、そして蒸発して、表題化合物(184mg、54%)を、無色の固体として得た。
H NMR 1.75,(幅広線,2H),2.18(m,1),2.25(m,1H),2.70(m,2H),3.13(m,2H),4.63(m,1H),7.15(m,4H),7.29(m,2H),8.11(m,1H),8.43(d,1H),10.37(s,1H);MS:(M+H)343。
中間体3:{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンの二塩酸塩(CAS登録番号:600157−67−3,[PCT国際特許出願(2003),WO2003074532]、2.00mmol、673mg)を、無水のDCM(20ml)中に懸濁し、そしてDIPEA(697μl、4mmol)で処理して、透明な溶液を得た。これを更に、更なるDCM(10ml)を伴って、[(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体2、789mg、2.00mmol)で処理した。殆んど透明な溶液を周囲温度で1.5時間攪拌した。得られた透明な溶液をDCM(120ml)及び水(150ml)の混合物で処理して、ゼラチン状の固体を得た。これを収集し、DCMで洗浄し、そしてフィルター上で乾燥して、表題化合物を非晶質の固体(767mg、86%)として得た。
H NMR:1.29(s,9H),2.38(m,2),2.68(m,1H),2.85(m,1H),3.08(m,2H),4.03(m,1H).4.60(m,1H),6.67(m,1H),7.10(m,2H),7.18(d,2H),7.25(m,2H),8.09(m,1H),8.10(m,1H),10.36(s,1H);MS:(M+Na)465,(M−H) 441。
3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンの単一の異性体は、N−Bocで保護された化合物のそれぞれの単一の異性体の脱保護によって製造することができる。これらの保護された化合物は、以下の方法で製造することができる:
[(3S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
窒素下の冷却されたオーブンで乾燥されたフラスコに、亜鉛粉末(2.45g、7.44mmol)を、続いて無水のDMF(9.1ml)及びクロロトリメチルシラン(1.25ml、9.89mmol)を加えた。懸濁液を10分間激しく撹拌し、40分間静置させ、溶媒をシリンジで除去し、そして残留物を真空下でヒートガンで5分間加熱し、そして冷却させた。N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−L−アラニン酸メチル(2.45g、7.44mmol)の無水のDMF(9.1ml)中の溶液を加え、そして懸濁液を30分間激しく攪拌した。ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(282mg、0.401mmol)及び3−アミノ−2−ブロモピリジン(1.71g、9.90mmol)を加え、そして反応混合物を周囲温度で48時間攪拌させた。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、EtOAc(2×200ml)で洗浄し、濾液を食塩水(2×100ml)で洗浄し、有機抽出物を乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、粗製の生成物を残した。残留物を120gのRedisepシリカカートリッジ(Isco Companion(登録商標);30−80%EtOAc−イソヘキサンで溶出)で精製して、表題化合物を、固体(1.04g、54%)として得た; H NMR(CDCl)1.49(s,9H),3.09(t,1H),3.62−3.70(dd,1H),4.47−4.57(m,1H),5.41(d,1H),7.10−7.15(m,2H),8.25−8.27(m,1H),8.38(brs,1H);MS 286(M+Na),264(MH)
[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−D−アラニン酸メチルを、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−L−アラニン酸メチルの代わりに使用したことを除き、先に記載した方法を使用して52%の収率で調製した; H NMR(CDCl 1.49(s,9H),3.09(t,1H),3.62−3.69(dd,1H),4.47−4.57(m,1H),5.43(d,1H),7.14(m,2H),8.26(d,1H),8.48(brs,1H);MS 286(M+Na),264(MH)
実施例3:(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド二塩酸塩
Figure 2008502667
{(R)−2−(2−フルオロフェニル)−1−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イルカルバモイル)メチル]エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体4、100mg、0.226mmol)を、1,4−ジオキサン中の4MのHClの溶液(5ml、20mmol)中に溶解した。反応物を一晩攪拌したままにし、次いで真空中で蒸発した。得られた固体をエーテルで摩砕し、次いで濾過し、そして高真空下で乾燥して、生成物を、二塩酸塩(53mg、57%)として得た。
H NMR(DMSO−d、酢酸−dを添加):2.60(m,2H),2.95(m,2H),3.10(m,2H),3.75(m,1H),4.50(m,1H),6.95(m,1H),7.15(m,2H),7.35(m,2H),7.60(t,1H),8.15(m,1H)8.4(s,1H);MS:342(M+H)
実施例3a及び3b:(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド二塩酸塩のジアステレオ異性体(AZ12305149&AZ12310286)
Figure 2008502667
(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド(実施例3)の試料を、分離用HPLC(Phenomenexカラム、Lina 10u C18(2)100A、150×21.2mm、5から23%へのCHCNで20分かけて溶出)を使用して、その成分のジアステレオ異性体に分離した。第1の異性体のRTは、11.68分であり、第2の異性体のRTは、12.17分であった。異性体の絶対立体構造は決定しなかった。
第1の溶出物のスペクトルデータ: H NMR(CDOD):2.56(dd,1H),2.75(dd,1H),3.08(m,2H),3.16(m,2H),3.89(m,1H),4.73(dd,1H),7.05(m,1H),7.19(m,2H),7.38(m,2H),7.63(d,1H),8.17(d,1H);MS(+ve ESP):343(M+H)
第1の溶出物のスペクトルデータ: H NMR(CDOD):2.60(dd,1H),2.67(dd,1H),2.81(d,1H),2.90(d,1H),3.04(m,2H),3.18(m,2H),3.88(m,1H),4.80(m,1H),7.00(m,1H),7.17(m,2H),7.38(m,2H),7.63(d,1H),8.17(m,1H);MS(+ve ESP):343(M+H)
中間体4:{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
マイクロ波反応管中に、ジオキサン(5ml)中の3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体5、80mg、0.4mmol)、[(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体2、158mg、0.4mmol)及びトリエチルアミン(73μl、0.52mmol)を入れた。反応物をマイクロ波によって150℃で25分間加熱した。反応を同じ規模で、同じ条件下で繰返し、そして次いで二つの粗製反応混合物を仕上げ及び精製のために混合した。反応混合物を減圧下で蒸発し、そして得られた残留物をEtOAc(70ml)及び1Mの塩酸(30ml)間に分配した。有機層を分離し、そして1Mの塩酸(30ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(30ml)、水(2×30ml)及び食塩水(30ml)で洗浄し、次いで乾燥(MgSO)し、濾過し、そして溶媒を蒸発して、固体を残した。この固体をカラムクロマトグラフィー(溶出剤DCMから2%MeOH/DCMへ)によって精製して、生成物(105mg、59%)を得た。 H NMR:1.30(brs,9H),2.35(m,2H),2.70(m,1H),2.90(d,2H),3.05(m,1H),4.10(m,1H),4.50(m,1H),6.70(m,1H),7.00(m,1H),7.10(m,2H),7.30(m,2H),7.60(m,2H),8.10(m,1H),8.20(m,1H),10.7(m,1H);MS:465(M+Na)
中間体5:3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2008502667
中間体6から、中間体14の中間体13への転換のために以下に記載する方法によって調製した。 H NMR(CDCl):2.90(t,1H),3.15(dd,1H),4.70(m,1H),7.00(m,1H),7.50(d,1H),8.30(d,1H),9.85(brs,1H);MS:164(M+H)
中間体6:(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
(2Z)−3−(2−アミノピリジン−3−イル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリル酸メチル(中間体7、3.17g、10.8mmol)を、エタノール(200ml)中に懸濁し、そして炭素上のパラジウム触媒(500mg、10重量/重量%)を加えた。混合物を1気圧の水素下で、周囲温度で24時間攪拌した。セライトを通す濾過によって触媒を除去した後、濾液を減圧下で濃縮して、白色の固体を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィーによって、比率が増加する酢酸エチル(0−100%)を含有するイソヘキサンで溶出して精製した。揮発性物質を減圧下で蒸発し、次いで得られた固体をエーテルで摩砕し、そして生成物を濾過によって収集して、表題化合物(1.3g、46%)を、固体として得た。
H NMR:1.4(s,9H);3.0(m,2H);4.2(m,1H);6.9(m,2H),7.6(d,1H);8.1(d,1H),10.7(s,1H);MS:264。
中間体7:(2Z)−3−(2−アミノピリジン−3−イル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリル酸メチル
Figure 2008502667
[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](ジメトキシホスホリル)アクリル酸メチル(5.47g、18.0mmol)を、乾燥THF(135ml)中に溶解し、そして−78℃に窒素下で冷却した。テトラメチルグアニジン(2.42ml、19.0mmol)を加え、そして溶液を−78℃で更に15分間攪拌した。次いで2−アミノニコチンアルデヒド(2.25g、18mmol)の乾燥THF(50ml)中の溶液を滴下により加えた。添加が完了した後、攪拌を周囲温度で更に18時間続けた。次いで溶液を水(100ml)で希釈し、そして酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。混合した抽出物を水(2×100ml)及び食塩水(100ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして減圧下で蒸発して、黄色の固体を得た。これを更にシリカゲルのクロマトグラフィーによって、比率が増加する酢酸エチル(50−100%)を含有するイソヘキサンで溶出して精製して、表題化合物(3.19g、59%)を、黄色の固体として得た。
H NMR:1.4(s,9H);3.7(m,3H);6.05(s,2H);6.6(m,1H);7.0(bs,1H);7.6(d,1H);7.9(d,1H),8.5(bs,1H);MS:394。
実施例4:(R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド
Figure 2008502667
{(1R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体8)を、実施例3に記載したものと同様な方法を使用して脱保護した。 H NMR(DMSO−d,酢酸−dを添加):2.85(m,2H),3.00(m,2H),3.60(m,1H),4.60(m,1H),6.95(m,1H),7.15(t,2H),7.30(m,2H),7.60(t,1H),8.10(m,1H);MS:342(M+H)
中間体8:{(1R)−1−(4−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
マイクロ波反応管中に、アセトニトリル(5ml)中の、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体6、56mg、0.24mmol)、(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(4−フルオロフェニル)ブタン酸(Peptech,CAS登録番号218609−00−8、70mg、0.24mmol)、トリエチルアミン(72μl、0.52mmol)、HOBT(35mg、0.26mmol)及びEDAC(45mg、0.235mmol)を入れた。反応物をマイクロ波によって100℃で10分間加熱した。反応を同じ規模で同じ条件下で繰返し、そして次いで二つの粗製の反応混合物を仕上げ及び精製のために混合した。反応混合物を真空中で蒸発して、淡黄色の固体を得た。この固体を水(約30ml)及びDCM(約50ml)間に分配した。層を分離し、そして水層をDCM(2×約50ml)で再抽出した。有機層を混合し、水(約30ml)及び食塩水(約30ml)で洗浄し、次いで固体まで蒸発した。この固体をエーテルで摩砕し、次いで濾過して、生成物を、オフホワイト色の固体(129mg、62%)として得た。 H NMR:1.35(s,9H),2.40(m,2H),2.70(m,1H),2.90(brm,2H),3.10(m,1H),3.20(d,2H),3.35(s,2H),4.00(brm,1H),4.10(m,1H),4.60(m,1H),6.75(t,1H),7.05(m,1H),7.10(t,2H),7.25(m,2H),7.65(brd,1H),8.20(d,1H),8.25(m,1H);MS:465(M+Na)
実施例5:(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
マイクロ波反応管に、アセトニトリル(5ml)中の、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1H−1,7−ナフチリジン−2−オン二塩酸塩(中間体9、80mg、0.34mmol)、[(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体2、134mg、0.34mmol)及びトリエチルアミン(99μl、0.71mmol)を入れた。反応物をマイクロ波によって150℃で15分間加熱した。反応を同じ規模で同じ条件下で繰返し、そして次いで二つの粗製の反応混合物を仕上げ及び精製のために混合した。反応混合物を減圧下で蒸発して、淡褐色の固体を得た。この固体を水で摩砕し、次いで濾過し、そして高真空下で乾燥して、粗製のBocで保護された化合物を得た。この化合物をジオキサン(5ml)中に懸濁し、そして1,4−ジオキサン中の4MのHCl溶液(15ml)で処理した。得られた反応物を一晩周囲温度で攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、そして得られた残留物を1MのNaOH溶液(約2ml)及びDCM(約30ml)間に分配した。層を分離し、そして水層をDCM(2×約40ml)で再抽出した。混合した有機層を蒸発して、残留物を得た。この残留物を10gのSCX−2カラムに付加し、そしてMeOH(約100ml)で溶出した。次いで生成物を1%アンモニア/MeOHを使用して溶出した。生成物を含有する画分を混合し、そして蒸発して、生成物を、遊離塩基(125mg、54%)として得た。 H NMR:2.15(m,1H),2.20(m,1H),2.65(m,2H),2.95(m,1H),3.05(m,1H),4.50(m,1H),7.15(m,2H),7.25(brm,3H),8.15(m,2H),8.40(d,1H),10.45(brs,1H);MS:343(M+H)
中間体9:3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体10から、中間体14の中間体13への転換のために以下に記載する方法によって、調製した。 H NMR:3.35(m,1H),3.50(m,1H),4.35(m,1H),7.80(d,1H),8.35(s,1H),8.40(d,1H),8.85(brs,3H),11.40(brs,1H);MS:164(M+H)
中間体10:(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)アクリル酸メチル(中間体11、Z/E異性体の10:1の混合物)(1.57g、4.83mmol)を、エタノール中に溶解し、そして炭素上の10%パラジウム触媒(250mg)を加えた。混合物を1気圧の水素下で、周囲温度で6時間攪拌した。セライトを通す濾過によって触媒を除去した後、濾液を減圧下で濃縮して、黄色の油状物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶出剤、DCM/MeOHの0−10%勾配)によって精製して、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(284mg、22%)を得た。 H NMR:1.4(s,9H);3.0(m,2H);4.2(m,1H);7.0(d,1H);7.2(d,1H);8.1(m,2H);10.36(s,1H);MS:264。
中間体11:2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)アクリル酸メチル
Figure 2008502667
[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](ジメトキシホスホリル)酢酸メチル(1.73g、5.82mmol)を、乾燥THF(20ml)中に溶解し、そして窒素下で−78℃に冷却した。テトラメチルグアニジン(638mg、5.55mmol)を加え、そして溶液を−78℃で更に10分間攪拌した。3−ニトロイソニコチンアルデヒド(中間体12、804mg、5.29mmol)の乾燥THF(5ml)中の溶液を滴下により加えた。得られた深赤色の溶液を2時間−78℃で撹拌し、次いで酢酸エチル(100ml)及び水(50ml)の混合物中に注いだ。有機層を分離し、水(2×50ml)及び食塩水(25ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして減圧下で蒸発して、黄色の油状物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(1:1のEtOAc:イソヘキサン)によって精製して、2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)アクリル酸メチルを、Z/E異性体の10:1の混合物(1.57g、92%)として得た。
H NMR:1.3(s,9H);1.4(s,0.9H);3.55(s,0.3H);3.8(s,3H);6.6(s,0.1H);7.2(s,1H);7.25(d,0.1H);7.5(d,1H);8.75(d,0.1H);8.8(s,1.1H);8.85(d,1H);9.2(s,0.1H);9.25(s,1H);MS:322。
中間体12:3−ニトロイソニコチンアルデヒド
Figure 2008502667
4−メチル−3−ニトロピリジン(1.43g、10.36mmol)を、乾燥DMF(5ml)中に溶解し、そしてジメチルホルムアミドジメチルアセタール(2.0g、16.8mmol)を加えた。混合物を窒素下の140℃で2時間加熱し、そして次いで減圧下で蒸発して、(E)−N,N−ジメチル−2−(3−ニトロピリジン−4−イル)エチレンアミンを、暗赤色の固体として得た。これを過ヨウ素酸ナトリウム(6.61g、31mmol)の1:1のTHF/水(100ml)中の攪拌された溶液に周囲温度で一度に加えた。2時間周囲温度で攪拌した後、反応混合物を濾過し、そして固体を酢酸エチル(100ml)で洗浄した。洗液を濾液と混合し、そして有機層を分離した。水相を酢酸エチル(2×100ml)で抽出し、そして混合した有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100ml)及び食塩水(100ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして減圧下で蒸発して、褐色の固体を得て、これをカラムクロマトグラフィー(DCM)によって精製して、3−ニトロイソニコチンアルデヒド(960mg、61%)を得た。
H NMR:7.8(d,1H);9.15(d,1H);9.4(s,1H);10.4(s,1H)。
実施例6:(R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド
Figure 2008502667
マイクロ波反応管に、アセトニトリル(5ml)中の、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1H−1,7−ナフチリジン−2−オン二塩酸塩(中間体9、63mg、0.27mmol)、(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(4−フルオロフェニル)ブタン酸(80mg、0.27mmol)、トリエチルアミン(79μl、0.56mmol)、HOBT(40mg、0.30mmol)及びEDAC(52mg、0.27mmol)を入れた。反応物をマイクロ波によって100℃で12分間加熱した。反応を同じ規模で同じ条件下で繰返し、そして次いで二つの粗製の反応混合物を仕上げ及び精製のために混合した。反応混合物を真空中で蒸発して、淡黄色の固体を得た。この固体を水で摩砕し、次いで濾過し、そして高真空下で乾燥して、粗製のBocで保護された化合物を得た。この化合物をジオキサン(5ml)中に懸濁し、そしてジオキサン中の4MのHCl(15ml)で処理した。得られた反応物を一晩周囲温度で攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、そして得られた残留物を1MのNaOH溶液(約2ml)及びDCM(約30ml)間に分配した。層を分離し、そして水層をDCM(2×約40ml)で再抽出した。混合した有機層を蒸発して残留物を得た。この残留物を10gのSCX−2カラムに付加し、そしてMeOH(約100ml)で溶出した。次いで生成物をメタノール中の1%アンモニアを使用して溶出した。生成物を含有する画分を混合し、そして蒸発して、生成物を、遊離塩基(121mg、66%)として得た。 H NMR:2.10(m,1H),2.20(m,1H),2.55(m,1H),2.65(m,1H),3.00(t,1H),3.10(m,1H),3.10−3.30(brm,3H),4.50(m,1H),7.10(t,2H),7.25(m,3H),8.10(m,2H),8.40(m,1H);MS:343(M+H)
実施例7:(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド
Figure 2008502667
マイクロ波反応管に、アセトニトリル(5ml)中の、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(中間体13、80mg、0.34mmol)、[(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(134mg、0.34mmol)及びトリエチルアミン(99μl、0.71mmol)を入れた。反応物をマイクロ波によって150℃で15分間加熱した。反応を同じ規模で同じ条件下で繰返し、そして次いで二つの粗製の反応混合物を仕上げ及び精製のために混合した。反応混合物を減圧下で蒸発して、淡褐色の固体を得て、これを水及び大体積のEtOAc及びDCMの混合物間に分配し、わずかな固体が不溶のまま残った。有機層を分離し、次いでクエン酸及び水で洗浄した。クエン酸及び水の抽出物を混合し、そして真空中で蒸発して、オレンジ色のゴム状物を得て、これをTHF中に溶解し、そしてジオキサン中の4MのHClで処理した。反応物を室温で一晩撹拌し、次いで残留物まで濃縮し、これをDCM(約20ml)及び2MのNaOH(約2ml)間に分配した。層を分離し、そして水層をDCM(約10ml)で再抽出し、次いで混合した有機層を残留物まで蒸発し、これをSCX−2クロマトグラフィー(10gのSCX−2、MeOH次いで1%アンモニア/MeOH)を使用して精製した。得られた物質をEtOH中に溶解し、そしてエーテル中の2MのHCl(約1ml)で処理した。溶媒を蒸発し、そして得られた固体をエーテルで摩砕し、次いで濾過し、そして高真空下で乾燥して、生成物を、塩酸塩(18mg、7%)として得た。 H NMR(DMSO−d6,−酢酸−dを添加):2.95(m,1H),3.05(m,2H),3.20(m 1H),3.70(m,1H),4.60(m,1H),7.20(m,3H),7.35(m,2H),8.50(d,1H),8.60(d,1H);MS 343(M+H)
中間体13:3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体14;1.24g、4.7mmol)のジオキサン(10ml)中の攪拌された溶液に、ジオキサン中の4MのHClの溶液(60ml)を加えた。反応物を室温で48時間撹拌し、次いで減圧下で蒸発して、固体を得た。この固体を高真空で3時間乾燥して、生成物を、二塩酸塩(1.2g、109%)として得た。 H NMR:3.25(t,1H),3.50(m,1H),4.45(m,1H),7.40(d,1H),8.60(d,2H),8.80(s,1H),8.95(brs,4H),12.20(s,1H);MS:164(M+H)
中間体14:(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
3−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(メトキシカルボニル)エテニル]4−ニトロピリジン−1−オキシド(中間体15、1.08g、3.18mmol)を、エタノール(100ml)中に溶解し、そして炭素上のパラジウム触媒(200mg、10重量/重量%)を加えた。混合物を1気圧の水素下で、周囲温度で72時間攪拌した。触媒をセライトを通す濾過によって除去した後、濾液を減圧下で濃縮して、黄色の油状物を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィーによって、DCM中の5%メタノールで溶出して精製して、表題化合物(380mg、45%)を、固体として得た。
H NMR:1.4(s,9H);3.0(m,2H);4.2(m,1H);6.8(d,1H),7.0(bd,1H);8.25(d,1H);8.3(s,1H);10.5(s,1H); MS:264。
中間体15:3−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(メトキシカルボニル)エテニル]−4−ニトロピリジン−1−オキシド
Figure 2008502667
[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](ジメトキシホスホリル)酢酸メチル(1.633g、5.5mmol)を、乾燥THF(30ml)中に溶解し、そして−78℃に窒素下で冷却した。テトラメチルグアニジン(603mg、5.25mmol)を加え、そして溶液を−78℃で更に15分間攪拌した。4−ニトロニコチンアルデヒド−N−オキシド(Eur.J.Med.Chem.2000,35(1),77−82、850mg、5mmol)の、乾燥THF(5ml)中のスラリーを加え、そして−78℃で3時間攪拌した。水(100ml)を加え、そして水相を酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。混合した抽出物を水(2×20ml)及び食塩水(20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして減圧下で蒸発して、黄色の油状物を得て、これをエーテルで摩砕して、表題化合物(1.08g、64%)を、黄色の固体として得た。
H NMR:1.3(s,9H);3.8(s,3H);7.1(s,1H);8.15(m,2H);8.35(d,1H);8.85(s,1H);MS:338(M−H)
実施例8:(R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド
Figure 2008502667
実施例6のためと同様な方法を使用して、しかし3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン2(1H)−オン二塩酸塩を、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1H−1,6−ナフチリジン−2−オン二塩酸塩で置換えて製造した。
H NMR:2.10(m,1H),2.20(m,1H),2.55(m,1H),2.65(m,1H),2.90(t,1H),3.10(m,1H),3.20(m,1H),4.55(m,1H),6.80(m,1H),7.10(t,2H),7.20(m,2H),8.25(m,2H),8.40(m,1H),10.60(brs,1H);MS:343(M+H)
実施例9:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド二塩酸塩
Figure 2008502667
ジオキサン(2.0ml)中のHClの4Mの溶液(2.0ml)を、{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−[(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)アミノ]−3−オキソプロピル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体16;0.061g、0.135mmol)を加え、そして混合物を2時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発して、表題化合物(0.49g、84%)を得た。 H NMR:2.13−2.56(m,2H),2.89−3.09(m,2H),3.23−3.33(m,2H),3.27(s,3H),3.65−3.69(m,1H),4.65−4.75(m,1H),7.15−7.21(m,2H),7.31−7.39(m,2H),7.55−7.60(m,1H),7.78(d,1H),8.17(brs,2H),8.28(d,1H),8.68(t,1H);MS(+ve ESP):357(M+H)
中間体16:{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−[(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)アミノ]−3−オキソプロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
[(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体2、170mg、0.44mmol)、3−アミノ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン塩酸塩(中間体17;110mg、0.44mmol)及びトリエチルアミン(0.13ml、0.98mmol)のアセトニトリル(5ml)中の混合物を、100℃でマイクロ波中で5分間加熱した。冷却してから、懸濁物を濾過し、そして乾燥して、表題化合物(43mg)を残した。濾液を濃縮し、そして逆相hplcカラム(5−95%アセトニトリル水溶液)で精製して、表題化合物(19mg)を得た。 H NMR:1.27(s,9H),2.35−2.37(m,2H),2.62−2.69(m,1H),2.81−2.92(m,1H),3.08−3.12(m,2H),3.25(s,3H),4.00−4.06(m,1H),4.54−4.66(m,1H),6.63−6.69(m,1H),7.05−7.11(m,2H),7.22−7.33(m,3H),7.48(d,1H),8.15(brd,1H),8.21−8.27(m,1H);MS(+ve ESP):457(M+H)
中間体17:3−アミノ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体18から、実施例9に記載した方法によって調製して、表題化合物を100%の収率で得た。 H NMR:3.32(s,3H),3.38−3.50(m,2H),4.42−4.46(m,1H),7.49−7.53(m,1H),7.73(d,1H),8.29(d,1H),8.74(brs,2H);MS(+ve ESP):178(M+H)
中間体18:(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
水素化ナトリウム(40mg、1mmol)のDMF(5ml)中の0℃の窒素下の懸濁液に、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル[PCT国際特許出願(2003)、WO2003074532](263mg、1mmol)を加え、そして反応混合物を30分間0℃で攪拌させた。ヨウ化メチル(0.07ml、1.1mmol)を加え、そして反応混合物を周囲温度で17時間攪拌させた。EtOAc(80ml)を加え、そして有機相を食塩水(3×80ml)で洗浄し、分離し、そして減圧下で濃縮して、粗製の生成物を残した。この濾液を逆相HPLCカラム(5−95%アセトニトリル水溶液)で精製して、表題化合物及び脱保護された物質の混合物(122mg)を得て、これを次の段階で直接使用した。
実施例10:(3R)−3−アミノ−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体19から、実施例9に記載した方法によって調製して、表題化合物を84%の収率で得た。 H NMR:2.56−2.59(m,2H),2.88−3.08(m,2H),3.29−3.39(m,2H),3.65−3.69(m,1H),4.84−4.97(m,1H),5.07−5.20(m,2H),7.09−7.22(m,4H),7.26−7.45(m,5H),7.58−7.65(m,1H),8.19(s,2H),8.24(d,1H),8.75(t,1H);MS(+ve ESP):451(M+H)
中間体19:((1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−{[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]アミノ}−3−オキソプロピル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
中間体20から、中間体16のために記載した方法によって調製して、表題化合物を62%の収率で得た。 H NMR:1.27(s,9H),2.35−2.42(m,2H),2.63−2.71(m,1H),2.82−2.92(m,1H),3.14−3.22(m,2H),3.98−4.11(m,1H),4.74−4.86(m,1H),5.12(s,1H),6.65−6.71(m,1H),7.06−7.14(m,4H),7.18−7.31(m,5H),7.34−7.38(m,1H),8.12(d,1H),8.28−8.36(m,1H);MS(+ve ESP):573(M+Na)
中間体20:3−アミノ−1−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体21から、中間体17に記載した方法によって調製して、表題化合物を100%の収率で得た。 H NMR:3.48−3.52(m,2H),4.67−4.75(m,1H),5.19(s,2H),7.13(t,2H),7.31−7.41(m,3H),7.59(d,1H),8.25(d,1H),8.85(brs,2H);MS(+ve ESP):272(M+H)
中間体21:[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
中間体18のために記載した方法によって、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルの、臭化4−フルオロベンジルとの反応によって調製して、表題化合物を96%の収率で得た。 H NMR(:1.40(s,9H),3.06−3.22(m,2H),4.45−4.54(m,1H),5.11(s,2H),7.08−7.20(m,4H),7.24−7.29(m,2H),7.34(d,1H),8.10(d,1H);MS(+ve ESP):372(M+H)
実施例11:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
マイクロ波反応器を、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体5;44mg、0.27mmol)、(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン酸(Ikemoto et al.J.Amer.Chem.Soc 2004,126(10),304の方法によって調製;885mg、0.27mmol)、EDAC塩酸塩(52mg、0.27mmol)、HOBt(40mg、0.3mmol)及びアセトニトリル(5ml)で充填した。反応物を100℃で10分間加熱し、次いで実施例6と同じ方法を使用して仕上げ、そして脱保護(Boc基の除去)して、生成物(19mg、20%)を得た。 H NMR(CDCl):2.30(m,1H),2.50(m,1H),2.80(brm,2H),3.50(m,2H),4.65(m,1H),7.00(brm,4H),7.50(d,1H),8.20(m,1H),8.25(brd,2H);MS 361(M+H)
実施例12:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
反応を、実施例11のためと同じ方法を使用して、しかし3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンで出発して行った。この場合、中間体のBocで保護された化合物は、 H NMR:1.27(s,9H),2.37−2.42(m,2H),2.58−2.71(m,1H),2.84−2.94(m,1H),3.05−3.10(m,2H),4.01−4.08(m,1H),4.54−4.67(m,1H),6.71(t,1H),7.04−7.19(m,5H),8.08−8.10(m,1H),8.19−8.26(m,1H),10.36(s,1H)。MS:483(M+Na)で特徴づけられた。実施例11と同じ方法による保護基の除去により、生成物を得た: H NMR:2.56−2.58(m,2H),2.87−3.06(m,2H),3.21−3.28(m,2H),3.68−3.73(m,1H),4.70−4.80(m,1H),7.14−7.29(m,3H),7.51.7.58(m,2H),8.20(brs,2H),8.25(d,1H),8.67(t,1H),10.84(s,1H);MS:361(M+H)
実施例13:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド塩酸塩
Figure 2008502667
{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体22;100mg、0.23mmol)を、1,4−ジオキサン中のHClの4Mの溶液(5ml)で処理した。混合物を一晩室温で攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発した。生成物をEtO中で摩砕し、そして濾過して、生成物(81mg、91%)を得た。 H NMR:2.80−3.16(4H,m),7.09−7.21(4H,m),7.23−7.41(4H,m),8.19(4H,s),11.11(1H,s);MS:440(M)。
中間体22:{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタン酸(89mg、0.3mmol)、4−メチルモルホリン(61mg、0.6mmol)及び3−アミノキノリン−2(1H)−オン[C.Juarez−Gordiano et al.Synth Commun 2002,32(19),2959−2963](48.9mg、0.3mmol)のTHF(5ml)中の混合物を、DMTMM(83mg、0.3mmol)で処理した。混合物を一晩室温で攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発した。混合物をEtOで抽出し、そして1Mの塩酸、重炭酸ナトリウム水溶液及び食塩水で連続して洗浄した。有機溶液を乾燥(MgSO)し、そして減圧下で濃縮して、{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−[(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)アミノ]プロピル}カルバミン酸tert−ブチルを、固体(104mg、79%)として得た;MS 462(M+Na)
実施例14:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド塩酸塩
Figure 2008502667
中間体2の反応によって、3−アミノ−5−メトキシ−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン[米国特許第2004002495号]で、中間体4の調製のために記載したようなマイクロ波加熱、それに続く実施例1の調製のために記載したようなBoc保護基の除去によって調製した。
H NMR:3.05(4H,m),3.68(1H,m),3.78(3H,s),4.36(1H,六重線),6.50(1H,d),6.63(1H,dd),7.16(3H,m),7.35(2H,m),8.14(3H,s),8.52(1H,t),10.32(1H,s);MS 372(M)。
実施例15:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[(3S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド
Figure 2008502667
(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン酸(0.200g、0.634mmol)のDCM(10ml)中の溶液に、HATU(0.265g、0.697mmol)、DIPEA(0.122ml、0.697mmol)及び(3S)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体23、0.103g、0.634mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌させ、溶媒を蒸発によって除去し、そして残留物を熱メタノール中に溶解し、冷却し、そして濾過して、281mgの粗製の生成物を残した;MS 483(M+Na)。これを、ジオキサン中の4MのHCl(3ml)で処理し、そして混合物を周囲温度で3時間攪拌させた。溶媒を蒸発し、そして残留物を5−95%のアセトニトリル/水の逆相HPLCによって精製した。生成物をmp−カーボネート(mp−carbonate)で処理して、表題化合物(0.060g、26%)を得た。 H NMR δ:1.65(brs,2H),2.13−2.18(dd,1H),2.22−2.28(m,1H),2.59−2.76(m,2H),2.87−2.95(t,1H),3.02−3.09(m,1H),3.27−3.29(m,1H),4.49−4.56(m,1H),6.96−6.99(m,1H),7.05−7.10(m,1H),7.16−7.22(m,2H),7.61(d,1H),8.12(d,1H),8.38(d,1H),10.64(s,1H);MS 361(M+H)
実施例16:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド二塩化水素塩
Figure 2008502667
(3R)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体24)を使用したことを除き、実施例15のための上記のような方法。塩酸塩を、エーテルによる摩砕によって48%の収率で得た。 H NMR δ:2.65−2.65(m,2H),2.81−3.09(m,4H),3.68−3.73(m,1H),4.46−4.55(m,1H),6.96−7.01(dd,1H),7.12−7.31(m,3H),7.62(d,1H),8.12(d,1H),8.25(brs,2H),8.58(d,1H),10.74(s,1H);MS 361(M+H)
中間体23:(3S)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン及び
中間体24:(3R)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
表題化合物を、(rac)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン中間体5(6.0g)の分離用HPLC(2回注入)による分離によって調製した。最初に溶出した鏡像異性体は、88.4%e.e.の(3S)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(2.78g)であり、2番目に溶出した鏡像異性体は、82.7%e.e.の(3R)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(3.02g)であった。
条件:
装置 Kronlab
カラム Merck 100mm 20μm Chiralpak AD
溶出剤 MeOH
オーブン温度 周囲温度
流量 250ml/分
波長 250、280nm
試料濃度 15mg/ml、MeOH
注入体積 200ml(3g)
実施時間 80分。
実施例17:(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−N−[(3S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド
Figure 2008502667
(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ブタン酸(1.50g、4.50mmol)のDCM(100ml)中の溶液に、HATU(1.88g、4.95mmol)、DIPEA(0.864ml、4.95mmol)及び(3S)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体23、0.734g、4.50mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌させ、溶媒を蒸発によって除去し、そして残留物を沸騰メタノール中に溶解し、冷却し、そして濾過した。固体を水(50ml)及びMeOH(50ml)で連続して洗浄し、そして次いで真空中で乾燥して、Bocで保護された生成物、MS 501(M+Na)を、無色の固体として残した。
これをジオキサン中の4MのHCl(15ml)で処理し、そして混合物を周囲温度で15時間撹拌させた。揮発性物質を除去し、そして残留物を水(20ml)中に取込み、そして溶液が塩基性(pH10)になるまで2MのNaOHを加えた。得られた固体を濾過して取出し、そして水(20ml)で2回洗浄し、そして真空中で乾燥して、表題化合物(1.36g、80%)を、無色の固体として得た; H NMR δ:1.81(s,2H),2.14(dd,1H),2.25(dd,1H),2.57(dd,1H),2.70(dd,1H),2.89(t,1H),3.05(dd,1H),3.29(m,1H),4.51(五重線,1H),6.95(dd,1H),7.43(m,2H),7.59(d,1H),8.10(m,1H),8.36(d,1H),10.61(s,1H);MS m/z 379(M+H)。
実施例18:(3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−ジフルオロフェニル)−N−[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド
Figure 2008502667
(3R)−3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体24)を使用したことを除き、実施例17のためのような方法、収率72%。
H NMR:2.14(dd,1H),2.23(dd,1H),2.58(dd,1H),2.67(dd,1H),2.89(t,1H),3.03(dd,1H),3.11−3.41(m,3H),4.52(五重線,1H),6.95(dd,1H),7.35−7.49(m,2H),7.58(d,1H),8.10(d,1H),8.35(d,1H),10.61(s,1H);MS: 379(M+H)
実施例19:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
3−アミノ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(中間体25、95mg、0.54mmol)及び[(1R)−3−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体2、211mg、0.54mmol)のアセトニトリル(5ml)中の溶液を、マイクロ波中で150℃で15分間加熱した。溶媒を真空中で蒸発して、淡褐色の固体を残した。この固体を水で摩砕し、次いで濾過し、そして高真空下で乾燥して、粗製のBocで保護された生成物を得た。固体をジオキサン(5ml)中に懸濁し、そしてジオキサン中の4MのHCl(15ml)で処理した。得られた反応物を一晩周囲温度で撹拌し、次いで真空中で蒸発した。得られた残留物を1MのNaOH(2ml)及びDCM(30ml)間に分配した。有機層を分離し、そして水層をDCM(2×40ml)で再抽出した。混合した有機層を残留物まで蒸発し、これをイオン交換クロマトグラフィー(10gのSCX−2、MeOH、次いで1%のNH/MeOHで溶出)によって精製して、生成物(152mg、79%)を得た。 H NMR(CDCl :2.3(m,1H),2.50(m,1H),2.80(brm,3H),3.50(m,6H),4.55(m,1H),6.95(m,1H),7.10(m,2H),7.20(m,2H),7.50(d,1H),8.25(m,2H);MS (+ve ESP):357(M+H)
中間体25:(3−アミノ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン)
Figure 2008502667
(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体26、180mg、0.65mmol)のジオキサン(4ml)中の攪拌された溶液に、ジオキサン中の4MのHCl(12ml)を加えた。反応物を周囲温度で12時間撹拌し、次いで3日間静置させたままにした。溶媒を真空中で蒸発し、そして得られた残留物をDCM(30ml)及び1MのNaOH(10ml)間に分配した。層を分離し、そして水層をDCM(2×30ml)で再抽出した。混合した有機層を食塩水(20ml)で洗浄し、次いで油状物まで蒸発した。この油状物をイオン交換クロマトグラフィー(10gのSCX−2、MeOH、次いで1%NH)によって精製して、生成物を、油状物(95mg、83%)として得た。 H NMR(CDCl :2.80(t,1H),3.10(dd,1H),3.50(m,3H),3.60(dd,1H),6.95(m,1H),7.50(d,1H),8.30(m,1H);MS(+ve ESP):178(M+H)
中間体26:((1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル)
Figure 2008502667
(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体6、263mg、1mmol)の無水のDMF(5ml)中の0℃の撹拌された溶液に、水素化ナトリウム(油中の60%懸濁液、42mg、1.05mmol)を加えた。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いでMeI(68μl、1.1mmol)で処理した。反応物を0℃で10分間撹拌し、次いで周囲温度まで温まらせ、そして更に2時間攪拌した。数滴の水を加え、次いで揮発性物質を真空中で蒸発した。残留物をDCM(50ml)及び水(30ml)間に分配し、層を分離し、そして水層をDCM(50ml)で再抽出した。混合した有機物を食塩水(30ml)で洗浄し、次いで乾燥(MgSO)し、濾過し、そして油状物まで蒸発した。この油状物をカラムクロマトグラフィー(20gのシリカ、イソヘキサン中の10%から40%へのEtOAc)によって精製して、油状物を得て、これは静置により結晶化した(189mg、68%)。 H NMR(CDCl ):1.50(s,9H),2.75(t,1H),3.45(m,1H),3.50(s,3H),4.25(m,1H),5.75(brs,1H),6.95(m,1H),7.50(d,1H),8.30(d,1H);MS(+ve ESP):278(M+H)
実施例20:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1H−1,6−ナフチリジン−2−(1H)−オン二塩酸塩(中間体13、80mg、0.34mmol)、(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン酸(107mg、0.34mmol)、トリエチルアミン(99μl、0.71mmol)、EDAC・HCl(65mg、0.34mmol)及びHOBt(50mg、0.37mmol)を、アセトニトリル(5ml)中に懸濁した。反応物をマイクロ波中で100℃で12分間加熱し、次いで揮発性物質を真空中で除去した。得られた淡褐色の固体を水で摩砕し、次いで濾過し、そして高真空下で乾燥した。この固体をジオキサン(5ml)中に溶解し、そしてジオキサン中の4MのHCl(15ml)で処理し、得られた反応物を一晩周囲温度で撹拌し、次いで真空中で蒸発した。残留物を1MのNaOH(2ml)及びDCM(30ml)間に分配し、有機層を分離し、そして水層をDCM(2×40ml)で再抽出した。混合した有機物を残留物まで蒸発し、これをまずイオン交換クロマトグラフィー(10gのSCX−2、MeOH、次いで1%NH/MeOH)によって精製し、次いで正常相のクロマトグラフィー(2gのシリカ、5%から20%へのMeOH/DCM)によって更に精製して、生成物(10mg、8%)を得た。 H NMR(CD OD):2.35(m,1H),2.45(m,1H),2.85(m,2H),3.05(m,1H),3.20(m,1H),3.55(m,1H),4.70(m,1H),6.90(d,1H),7.00(m,1H),7.10(m,2H),8.25(m,2H);MS(+ve ESP):361(M+H)
実施例21:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
中間体9から、実施例20のために記載した方法によって調製して、表題化合物を31%の収率で得た。 H NMR:2.15(dd,1H),2.25(m,1H),2.65(m,3H),2.95(t,1H),3.05(m,1H),4.50(m,1H),7.10(m,1H),7.20(m,3H),8.10(m,2H),8.40(d,1H),10.5(brs,1H);MS(+ve ESP):361(M+H)
実施例22:(3R)−3−アミノ−N−(1−エチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド
Figure 2008502667
中間体27から、実施例19のために記載した方法によって調製して、表題化合物を、55%の収率で得た。 H NMR:1.10(t,3H),1.70(brs,2H),2.10(m,2H),2.65(m,2H),2.90(t,1H),3.00(m,1H),3.95(m,1H),4.10(m,1H),4.50(m,1H),7.05(m,1H),7.10(t,2H),7.25(m,2H),7.65(d,1H),8.25(d,1H),8.45(d,1H);MS(+ve ESP):371(M+H)
中間体27:3−アミノ−1−エチル−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体28から、中間体31のために記載する方法によって調製して、表題化合物を、100%の収率で得た。 H NMR:1.15(t,3H),3.10(t,1H),3.25(dd,1H),4.00(m,1H),4.15(m,1H),4.35(m,1H),7.10(m,1H),7.25(brs,2H),8.75(d,1H),8.30(d,1H),8.80(brs,2H);MS(+ve ESP):192(M+H)
中間体28:(1−エチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
中間体6から、臭化ベンジルをヨウ化エチルで置換えて、中間体32のために記載する方法によって調製して、表題化合物を、73%の収率で得た。 H NMR(CDCl ):1.25(t,3H),1.50(s,9H),2.70(t,1H),3.45(m,1H),4.10(m,1H),4.30(m,2H),5.75(brs,1H),6.95(t,1H),7.50(d,1H),8.30(d,1H);MS(+ve ESP):292(M+H)
実施例23:(3R)−3−アミノ−N−[1−(シクロプロピルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド
Figure 2008502667
中間体29から、実施例19に記載した方法によって調製して、表題化合物を、51%の収率で得た。 H NMR:0.35(m,4H),1.20(m,1H),1.65(brs,2H),2.20(m,2H),2.70(m,2H),2.95(t,1H),3.05(m,1H),3.80(dd,1H) 4.05(m,1H),4.55(m,1H),7.00(m,1H),7.10(t,2H),7.30(m,2H),7.65(d,1H),8.25(d,1H),8.50(m,1);MS(+ve ESP):397(M+H)
中間体29:3−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体30から、中間体31のために記載する方法によって調製して、表題化合物を、100%の収率で得た。 H NMR:0.35(m,4H),1.15(m,1H),3.08(t,1H),3.25(dd,1H),3.80(dd,1H),4.02(dd,1H),4.35(m,1H),7.10(m,1H),7.22(brs,2H),7.75(d,1H),8.30(m,1H),8.75(brs,2H);MS(+ve ESP):218(M+H)
中間体30:[1−(シクロプロピルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
中間体6から、中間体32のために記載する方法によって、臭化ベンジルを(ブロモメチル)シクロプロパンで置換えて調製して、表題化合物を、73%の収率で得た。 H NMR(CDCl ):0.40(m,4H),0.85(m,1H),1.50(s,9H),2.75(t,1H),3.50(m,1H),3.95(m,1H),4.15(m,1H),4.30(m,1H),5.80(brs,1H),6.95(m,1H),7.50(d,1H),8.25(d,1H);MS(+ve ESP):318(M+H)
実施例24:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド
Figure 2008502667
3−アミノ−1−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩(中間体31)から、実施例20のために記載した方法によって調製して、表題化合物を、23%の収率で得た。 H NMR(CDCl ):2.30(dd,1H),2.50(m,1H),2.80(m,3H),3.50(m,2H),4.60(m,1H),5.30(dd,2H),7.00(m,6H),7.40(m,2H),7.50(d,1H),8.10(m,1H),8.30(d,1H);MS(+ve ESP):469(M+H)
中間体31:3−アミノ−1−(4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体32、310mg、0.84mmol)のジオキサン(5ml)中の撹拌された溶液に、ジオキサン中の4MのHCl(20ml)を加えた。反応物を一晩周囲温度で撹拌し、次いで真空中で蒸発して、生成物を、二塩酸塩(290mg、100%)として得た。 H NMR:3.20(m,1H),3.35(m,1H),4.50(m,1H),5.25(dd,2H),6.80(brs,1H),7.10(m,3H),7.35(m,2H),7.80(d,1H),8.25(d,1H),8.85(brs,3H);MS(+ve ESP):272(M+H)
中間体32:[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体6、300mg、1.14mmol)の無水のDMF(5ml)中の攪拌された溶液に、水素化ナトリウム(油中の60%懸濁液、50mg、1.25mmol)を加えた。反応物を周囲温度で10分間撹拌し、次いで臭化4−フルオロベンジル(149μl、1.2mmol)で処理した。反応物を周囲温度で30分間撹拌し、次いで水(1ml)でクエンチした。揮発性物質を真空中で蒸発し、そして残留物をEtOAc(35ml)及び水(5ml)間に分配した。層を分離し、そして水層をEtOAc(35ml)で再抽出した。混合した有機物を食塩水(10ml)で洗浄し、次いで乾燥(MgSO)し、濾過し、そして油状物まで蒸発した。この油状物をカラムクロマトグラフィー(20gのSiカートリッジ、未希釈のイソヘキサンから20%EtOAc/イソヘキサンへの勾配で溶出)によって精製して、油状物を得て、これは、静置により結晶化した(330mg、78%)。 H NMR(CDCl :1.50(s,9H),2.75(t,1H),3.45(m,1H),4.25(m,1H),5.35(dd,2H),5.75(brs,1H),6.95(m,3H),7.40(m,2H),7.50(d,1H),8.30(d,1H);MS(+ve ESP):372(M+H)
実施例25:(3S)−3−アミノ−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−N−メチルプロパンアミド
Figure 2008502667
中間体33から、実施例20のために記載した方法によって調製して、表題化合物を、16%の収率で得た。 H NMR:2.45(m,1H),2.60(m,2H),2.80(m,4H),3.00(d,3H),3.30(q,1H),3.60(m,1H),5.30(m,2H),5.50(m,1H),6.95(m,7H),7.40(m,3H),8.25(d,1H);MS(+ve ESP):483(M+H)
中間体33:1−(4−フルオロベンジル)−3−(メチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体34、213mg、0.55mmol)のジオキサン(10ml)中の撹拌された溶液に、ジオキサン中の4MのHCl(40ml)を加えた。得られた反応物を一晩周囲温度で撹拌し、次いで真空中で蒸発した。得られた固体をエーテルで摩砕し、次いで濾過し、そして高真空下で乾燥して、生成物を、二塩酸塩(188mg、95%)として得た。 H NMR:2.70(s,3H),3.20(t,1H),3.40(m,1H),4.50(m,1H),5.25(dd,2H),7.10(m,3H),7.35(m,2H),7.80(d,1H),8.30(d,1H);MS(+ve ESP):286(M+H)
中間体34:[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
中間体32から、中間体32のために記載した方法によって、臭化ベンジルをヨウ化メチルで置換えて調製して、表題化合物を、90%の収率で得た。 H NMR(CDCl ):1.50(s,9H),2.90(m,4H),3.30(m,1H),5.30(m,2H),6.95(m,3H),7.45(m,3H),8.25(m,1H);MS(+ve ESP):386(M+H)
実施例26:[3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル]酢酸メチル
Figure 2008502667
実施例1の方法による中間体35の脱保護によって調製し、淡黄色の固体、76mgを得た。 H NMR:2.51−2.64(m,8H),2.85−3.12(m,4H),3.61−3.75(m,4H),4.39−4.51(m,1H),4.56(d,1H),4.80(dd,1H),6.97−7.09(m,2H),7.12−7.42(m,6H),8.25(s,3H),8.60−8.70(m,1H);MS(M+H)414。
中間体35:[3−{[(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル]酢酸メチル
Figure 2008502667
DMTMM(162mg、0.59mmol)を、(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−フルオロフェニル)ブタン酸(134mg、0.45mmol)、(3−アミノ−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)酢酸メチル(106mg、0.45mmol)(CAS番号599193−11−0;WO2003074532の方法によって調製)、及びN−メチルモルホリン(0.12ml、1.13mmol)のTHF(5ml)中の混合物に一度に加えた。混合物を一晩室温で攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、そして1MのHCl、そして次いで重炭酸ナトリウムで連続して洗浄した。有機溶液を減圧下で濃縮し、そして残留物をシリカのMPLC(Isco Companion(登録商標);100%DCMから30%酢酸エチル/DCMへの勾配溶出)によって精製して、表題化合物を、無色の泡状物として得た。 H NMR:1.38(s,9H),2.39−2.61(m,2H),2.75−3.02(m,3H),3.50(m,1H),3.76(s,3H),4.19(m,1H),4.50(dd,1H),4.55−4.66(m,1H),4.89(d,1H),6.64−6.75(1H,m),6.80(d,m),6.94−7.13(m,3H),7.16−7.29(m,5H);MS(M+Na)536。
実施例27−32を、実施例9のために記載した方法によって、それぞれ中間体36−41から製造した。
実施例27:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩
実施例28:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩
実施例29:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩
実施例30:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩
実施例31:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩
実施例32:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩
Figure 2008502667
Figure 2008502667
中間体36−41を、それぞれ中間体42−47から、中間体16のために記載した方法によって調製した。
中間体36:[(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−({1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}アミノ)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体37:[(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−({2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}アミノ)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体38:[(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−({2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}アミノ)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体39:[(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−オキソ−3−({2−オキソ−1−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}アミノ)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体40:[(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−({1−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}アミノ)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル
中間体41:[(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−({1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}アミノ)−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
Figure 2008502667
中間体42:3−アミノ−1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
中間体42:3−アミノ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
中間体44:3−アミノ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
中間体45:3−アミノ−1−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
中間体46:3−アミノ−1−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
中間体47:3−アミノ−1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
中間体42−47を、それぞれ中間体48−53から、中間体16のために記載した方法によって調製した。
Figure 2008502667
中間体48:{1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体49:{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体50:{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体51:{2−オキソ−1−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体52:{1−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体53:{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
中間体48−53を、中間体18のために記載した方法によって、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルの、関連する商業的に入手可能な臭化ベンジルとの反応によって調製した。
Figure 2008502667
実施例33:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−メチル−N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体54から、実施例9に記載した方法によって調製して、表題化合物を、83%の収率で得た。 H NMR:2.71−2.81(m,3H),2.91(s,3H),3.00−3.19(m,2H),3.26(s,3H),3.;63−3.73(m,2H),5.25−5.37(m,1H),7.13−7.21(m,2H),7.28−7.42(m,2H),7.53−7.57(m,1H),7.69−7.75(m,1H),8.10(brs,2H),8.27(d,1H));MS:371(M+H)
中間体54:{(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−[メチル(1−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)アミノ]−3−オキソプロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
中間体55から、中間体16のために記載した方法によって調製した。この混合物を逆相HPLCカラム(5−95%アセトニトリル水溶液)で精製して、表題化合物及び脱保護された物質の混合物(122mg)を得て、これを直接次の工程で使用した。
中間体55:1−メチル−3−(メチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン二塩酸塩
Figure 2008502667
中間体56から、実施例9に記載した方法によって調製して、表題化合物を、100%の収率で得た。MS:192(M+H)
中間体56:メチル(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
水素化ナトリウム(98mg、2.27mmol)のDMF(5ml)中の0℃の窒素下の懸濁液に、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(200mg、0.759mmol)を三分割して加え、そして反応混合物を30分間0℃で攪拌させた。ヨウ化メチル(0.1ml、1.66mmol)を加え、そして反応混合物を周囲温度で2.5時間攪拌させた。EtOAc(80ml)を加え、そして有機相を食塩水(3×80ml)で洗浄し、分離し、そして減圧下で濃縮して、粗製の生成物を残した。この濾液を逆相HPLCカラム(5−95%のアセトニトリル水溶液)で精製して、表題化合物(204mg、92%)を得た。 H NMR(CDCl )δ:1.48(s,9H),2.93(s,3H),3.13−3.23(m,1H),3.34(s,3H),3.45−3.55(m,1H),4.99−5.11(m,1H),7.16−7.21(m,2H),8.21−8.22(m,1H)。
実施例34−40を、以下の方法によって、商業的に入手可能な塩化ベンジルから製造した。
水素化ナトリウム(15mg、0.63mmol)のDMF(5ml)中の周囲温度の窒素下の懸濁液に、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(100mg、0.38mmol)を加え、そして反応混合物を30分間周囲温度で攪拌させた。適当な塩化ベンジル(0.45mmol)を、続いて触媒量のヨウ化カリウムを加え、そして反応混合物を周囲温度で17時間攪拌させた。EtOAc(20ml)を加え、そして有機相を食塩水(3×80ml)で洗浄し、分離し、そして減圧下で濃縮して、粗製生成物を残し、これを次の段階に直接取込んだ。
粗製生成物を、HCl/ジオキサン(3ml、6mmol)中に溶解し、そして3時間攪拌した。溶媒を真空下で除去して、粗製生成物を得て、これを次の段階に直接取込んだ。
(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−フルオロフェニル)ブタン酸(178mg、0.6mmol)を、ジクロロメタン中に溶解し、そしてHOBT(81.1mg、0.6mmol)、DIPEA(105μl、0.6mmol)及びEDCI(115mg、0.6mmol)を加えた。この溶液を、アミン、DIPEA(2当量)のDCM中の溶液に加え、そして反応混合物を周囲温度で3時間攪拌させたままにした。ジクロロメタンを真空中で除去して、粗製生成物を残し、次の工程に直接取込んだ。
粗製生成物をHCl/ジオキサン(3ml、6mmol)で処理し、そして周囲温度で2時間攪拌した。ジオキサンを真空下で除去し、そして得られた固体を、逆相HPLCカラム(5−95%のアセトニトリル水溶液)によって精製して、表題化合物を得た。
生成物を、周囲温度で、Waters 2795 Separation Module HPLC MicromassZMD質量分光計で、Phenomenex Synergi C18 Max−RP 4um 80A(50×2.0mm)カラムで、MeCN/HO&0.02%TFA溶媒を使用して、1.10ml/分で分析した。
実施例34:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−[1−(4−メチルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド二塩酸塩
実施例35:(3R)−3−アミノ−N−[1−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド二塩酸塩
実施例36:3−{[3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]メチル}安息香酸メチル二塩酸塩
実施例37:酢酸4−{[3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−1(2H)−イル]メチル}フェニル二塩酸塩
実施例38:(3R)−3−アミノ−N−[1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド二塩酸塩
実施例39:(3R)−3−アミノ−N−[1−(4−ベンゾイルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド二塩酸塩
実施例40:(3R)−N−{1−[4−(アセチルアミノ)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド二塩酸塩
Figure 2008502667
実施例41−46を、実施例34−40のためと同じ方法を使用して、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルで置換えて製造した。
実施例41:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−[1−(4−ニトロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド
実施例42:(3R)−3−アミノ−N−[1−(3,4−ジフルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド
実施例43:4−{[3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル]メチル}安息香酸メチル
実施例44:(3R)−3−アミノ−N−[1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド
実施例45:(3R)−3−アミノ−N−[1−(4−ベンゾイルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド
実施例46:(3R)−N−{1−[4−(アセチルアミノ)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル}−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド
Figure 2008502667
実施例47−50を、中間体57−60から、実施例1の方法によって調製した。
実施例47:(3R)−3−アミノ−N−(6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド一塩酸塩
実施例48:(3R)−3−アミノ−N−(6−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド
実施例49:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(5−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)ブタンアミド一塩酸塩
実施例50:(3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
中間体57−59を、中間体1の調製のために与えた方法によって、適当に置換されたアミノジヒドロキノリンを使用して調製した。
中間体57:(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−[(6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)アミノ]−3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル 3−アミノ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン一塩酸塩(CAS登録番号:82420−54−0;WO2003 074532)から。
中間体58:(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−[(6−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)アミノ]−3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル 3−アミノ−3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−2(1H)−キノリノン(CAS登録番号:756756−10−2;WO2003 074532)から。
中間体59:(1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−[(5−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)アミノ]−3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル 3−アミノ−3,4−ジヒドロ−5−メチル−2(1H)キノリノン一塩酸塩、中間体61から。
Figure 2008502667
中間体60:(1R)−1−(2,5−ジフルオロベンジル)−3−[(5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)アミノ]−3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
DMA(5ml)中に溶解された(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2,5−ジフルオロフェニル)ブタン酸(0.55mmol、173mg)を、HBTU(0.55mmol、209mg)、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−5−メトキシ−2(1H)−キノリノン一塩酸塩(CAS登録番号:639478−57−2、米国特許出願2004002495)(1.0mmol、228mg)及びDIPEA(1.65mmol、213mg)で処理した。周囲温度で2.5時間攪拌した。沈殿した固体を濾過して取出し、エーテルで洗浄し、そして真空中で乾燥して、表題化合物(183mg、68%)を、非晶質の固体として得た。
H NMR:1.30(9H,s),2.39(m,2H),2.67(m,1H),2.90(m,1H),3.25(m,2H),4.08(m,1H),4.40(m,1H),6.51(d,1H),6.14(d,1H),66.71(dd,1H),7.11(m,4H),8.18(dd,1H),10.28(s,1H);MS(M+Na) 512。
中間体61:3−アミノ−5−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン一塩酸塩
Figure 2008502667
(5−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(0.5mmol、138mg)(中間体62)を、1,4−ジオキサン(5ml)中に溶解し、そして1,4−ジオキサン中の4MのHCl溶液(1ml)で処理した。反応が完結するまで周囲温度で攪拌した。沈殿した固体を収集し、そして無水のエーテルで洗浄した。真空下で乾燥して、生成物を、非晶質の固体(125mg、99%)として得た。
H NMR:2.23(s,3H),2.87(t,1H),3.31(dd,1H),4.14(m,1H),6.79(d,1H),6.88(d,1H),7.10(m,1H),8.66(幅広線,3H),10.64(s,1H);MS(M+H) 177。
中間体62:(5−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
2−メチル−6−ニトロフェニルアラニン塩酸塩(中間体63;4.52g、17.38mmol)を、メタノール(30ml)及び水(30ml)中に溶解し、そして水素の雰囲気下で10%Pd/C(1g)を触媒として使用して水素化した。2時間後、スラリーをセライトを通して濾過し、メタノール(50ml)及び水(50ml)で洗浄し、そして減圧下で濃縮して、ピンク色の固体を得た。固体をジクロロメタン(100ml)中に懸濁し、そしてトリエチルアミン(2.67ml、19.12mmol)を、続いて二炭酸ジ−tert−ブチル(3.79g、17.38mmol)を加えた。18時間後、溶液をジクロロメタン(100ml)で希釈し、そして水(3×10ml)及び食塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、そして蒸発して、濁った赤色のゴム状物を得た。粗製物質を、ジクロロメタンから酢酸エチルへの溶出剤の勾配による、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、(5−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体62)を、オフホワイト色の固体(0.53g、11%)として得た。
H NMR:10.18(1H,s),7.10(1H,dd),7.02(1H,d),6.86(1H,d),6.76(1H,d),4.24−4.13(1H,m),3.10(1H,dd),2.79(1H,t),2.27(3H,s),1.47(9H,s);MS 277(M+H)
中間体63:2−メチル−6−ニトロフェニルアラニン塩酸塩
Figure 2008502667
(アセチルアミノ)(2−メチル−6−ニトロベンジル)マロン酸ジエチル(中間体64;7.55g、20.63mmol)の濃塩酸(100ml)中の懸濁液を、100℃で8時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を乾燥状態まで蒸発し、次いでトルエン(100ml)と共沸して、表題化合物を、黄色の固体(4.52g、84%)として得た。MS 225.25(M+H)
中間体64:(アセチルアミノ)(2−メチル−6−ニトロベンジル)マロン酸ジエチル
Figure 2008502667
アセトアミドマロン酸ジエチル(3.72g、17.12mmol)の溶液を、水素化ナトリウムの60%分散物(685mg、17.12mmol)のDMF(60ml)中の懸濁液に0℃で加えた。混合物を室温まで温まらせ、次いで0℃に冷却した。次いでDMF(25ml)中の、臭化2−メチル−6−ニトロベンジル(Makosza,M.et al,Tetrahedron,1984,40,1863−1868)(4.33g、18.83mmol)を加え、そして反応混合物を室温まで温まらせ、そして18時間攪拌した。溶液を酢酸エチル(100ml)で希釈し、そして水(3×10ml)及び食塩水(10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして蒸発して、暗色の透明な油状物を得た。粗製物質を、ジクロロメタンからジエチルエーテルへの溶出剤の勾配による、シリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を、黄色の固体として得た。
H NMR:8.08(1H,s),7.63(1H,d),7.50(1H,d),7.37(1H,dd),4.13−3.97(4H,m),3.94(2H,s),2.33(3H,s),1.83(3H,s),1.10(6H,t);MS 367.20(M+H)
実施例51:(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−((3R,4S)−1−メトキシ−2−オキソ−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−ジフルオロフェニル)ブタン酸(193mg、0.65mmol)のDCM(10ml)中の溶液に、EDAC(150mg、0.78mmol)、DIPEA(284μl、1.63mmol)、HOBt(105mg、0.78mmol)、及び(3R,4S)−3−アミノ−1−メトキシ−4−フェニル−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(中間体65;239mg、0.65mmol)を連続して加えた。反応混合物を周囲温度で一晩攪拌させた。反応混合物をDCMで希釈し、そして1MのHClで、そして次いで重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮し、そして残留物を、シリカのMPLC(Isco Companion(登録商標);100%イソ−ヘキサンから100%酢酸エチルへの勾配溶出)によって精製して、Bocで保護された表題化合物を得た。これをジオキサン中の4MのHCl(5ml)中に取込み、そして一晩室温で攪拌した。揮発性物質を除去し、そして残った油状物を、メタノールを使用して、Waters Oasis MCXカートリッジに付加した。カラム体積の3倍のメタノールをカートリッジを通して通過させ、そして廃棄し、続いて更にカラムの3倍の体積のメタノール中の10%NHを通し、これを蒸発して、表題化合物を、ジアステレオ異性体の78:22の混合物の主成分として、そして無色の泡状物;(148mg、51%)として得た。 H NMR(CDCl):2.05(dd,0.78H),2.20−2.84(m,3.22H),3.30(m,1H),3.96(s,2.34H),4.00(s,0.66H),4.14(d,0.78H),4.69(d,0.22H),5.18(m,1H),6.62(d,0.78H),6.92−7.40(m,12.22H),7.80(d,0.78H),7.94(d,0.22H);MS 448(M+H)
中間体65:(3R,4S)−3−アミノ−1−メトキシ−4−フェニル−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩
Figure 2008502667
1−(メトキシアミノ)−1−オキソ−3,3−ジフェニルプロパン−2−イルカルバミン酸(R)−tert−ブチル(中間体66;1.00g、2.70mmol)のDCM(10ml)中の0℃の撹拌された溶液に、ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン(1.74g、4.05mmol)を一度に加えた。得られた溶液を室温まで温まらせ、そして一晩攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で、そして次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相を減圧下で濃縮し、そして残留物を、シリカのMPLC(Isco Companion(登録商標);100%イソ−ヘキサンから100%酢酸エチルへの勾配溶出)によって精製して、N−Bocで保護された表題化合物を、淡黄色の固体として得た。これをジオキサン中の4MのHCl(5ml)中に取込み、そして一晩室温で攪拌した。揮発性物質を除去して、表題化合物(0.71g、71%)を、無色の泡状物として得た; H NMR(CDCl):3.88(s,3H),4.70(d,1H),4.86(d,1H),6.44(d,1H),7.04(t,1H),7.24−7.54(m,7H),8.64(s,2H);MS:269(M+H)
中間体66:1−(メトキシアミノ)−1−オキソ−3,3−ジフェニルプロパン−2−イルカルバミン酸(R)−tert−ブチル
Figure 2008502667
Boc−L−3,3−ジフェニルアラニン(2.32g、6.80mmol)のDCM(50ml)中の溶液に、EDAC(1.960g、10.21mmol)、DIPEA(3.56ml、20.41mmol)、HOBt(1.37g、10.21mmol)、及びO−メチルヒドロキシアミン塩酸塩(1.14g、13.61mmol)を連続して加えた。反応混合物を周囲温度で一晩攪拌させた。反応混合物をDCMで希釈し、そして1MのHClで、そして次いで重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮し、そして残留物を、シリカのMPLC(Isco Companion(登録商標);100%イソ−ヘキサンから100%酢酸エチルへの勾配溶出)によって精製して、表題化合物(2.11g、84%)を、無色の固体として得た; H NMR(CDCl):1.24(s,9H),3.30(s,3H),4.42(d,1H),4.65−4.83(m,1H),5.12(s,1H),7.03−7.38(m,10H),9.02(s,1H);MS 393(M+Na)
実施例52:(R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−((3S,4R)−1−メトキシ−2−オキソ−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド
Figure 2008502667
表題化合物を、実施例51と同じ方法によって、Boc−D−3,3−ジフェニルアラニンから出発して調製した。
H NMR:1.92(dd,1H),2.04(dd,1H),2.70(m,2H),3.05(m,1H),3.90(s,3H),4.43(d,1H),4.94(d,1H),6.56(d,1H),6.96(t,1H)7.04−7.40(m,12H),8.40(d,1H);MS 448(M+H)
実施例53:(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]ブタンアミド塩酸塩。
Figure 2008502667
((1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−{[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]アミノ}−3−オキソプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体67;330mg、0.62mmol)を、ジオキサン中の4MのHCl(10ml)で処理した。混合物を一晩室温で撹拌し、そしてジオキサンを減圧下で蒸発して、(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]ブタンアミド塩酸塩(292mg、0.62mmol)を、固体として得た。
H NMR:2.21(2H,m),2.70(2H,m),7.05(1H,d),7.10−7.23(5H,m),7.31(6H,m),7.40−7.58(2H,m),8.20(3H,s);LCMS(ESI+)434[M+H]
中間体67:((1R)−1−(2−フルオロベンジル)−3−{[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]アミノ}−3−オキソプロピル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008502667
(3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(2−フルオロフェニル)ブタン酸(中間体68;1.01g、3.4mmol)、4−メチルモルホリン(0.373ml、3.4mmol)及び3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−2(1H)−オン(864mg、3.4mmol)のTHF(20ml)中の混合物を、DMTMM(938mg、3.4mmol)で処理した。混合物を一晩室温で攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発し、そして生成物をEtOで抽出した。所望する生成物をEtOから沈殿させ、そして濾過によって単離した(330mg、0.62mmol、18%)。LCMS(ESI+)434[M−Boc]
中間体68:3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−2(1H)−オン
Figure 2008502667
N−[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]アセトアミド(中間体69;8.67g、0.029mol)を、酢酸(20ml)及び硫酸(130ml)の混合物中に溶解した。反応物を150℃で2時間加熱し、そして室温まで冷却させた。次いでこれを氷(300g)上に注ぎ、そして炭酸ナトリウム溶液(30g/100ml)でpH9に調節した。粗製の沈殿物を濾過によって分離し、そしてオーブン中で乾燥して、3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−2(1H)−オン(8.66g)を、褐色の固体として得た。LCMS(ESI+)254[M+H]
中間体69:N−[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]アセトアミド
Figure 2008502667
エタノール(150ml)中の、N−アセチル−N−[2−(4−フルオロベンゾイル)フェニル]グリシンアミド(中間体70;7.23g、0.023mol)に、カリウムtert−ブトキシド(2.83g、0.025mol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。エタノールを減圧下で蒸発して、N−[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]アセトアミド(8.67g)を、黄色の固体として得た。LCMS m/z(ESI+)297[M+H]
中間体70:N −アセチル−N −[2−(4−フルオロベンゾイル)フェニル]グリシンアミド
Figure 2008502667
N−アセチルグリシン(2.96g、0.025mol)の乾燥DCM中の溶液を、0℃に冷却し、そしてトリエチルアミン(3.52ml、0.025mol)で、続いてクロロギ酸イソブチル(3.27mlL、0.025mol)で処理した。得られた混合物を−10℃で20分間撹拌し、そして(2−アミノフェニル)(4−フルオロフェニル)メタノン(5g、0.023mol)のDCM(20ml)中の溶液で滴下により処理し、そして次いで室温で一晩攪拌した。混合物をDCMで抽出し、0.1Mの水酸化ナトリウム及び水で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、N−アセチル−N−[2−(4−フルオロベンゾイル)フェニル]グリシンアミド(7.23g、0.021mol、91%)を、固体として得た。
LCMS(ESI+)337[M+Na]

Claims (18)

  1. 以下の式(I):
    Figure 2008502667
    [式中:
    Arは、Rから独立に選択される1、2、3、4又は5個の基で、所望により置換されていてもよいフェニルであり;
    は、ハロ、(1−2C)アルキル(ハロから独立に選択される1、2、3、4又は5個の置換基で所望により置換されていてもよい)、ヒドロキシ、メトキシ(ハロから独立に選択される1、2又は3個の置換基で所望により置換されていてもよい)及びシアノから選択され;
    は、以下の式:
    Figure 2008502667
    から選択され(式中:
    Figure 2008502667
    は、単結合又は二重結合である);
    及びRは、水素、ヒドロキシ及び(1−4C)アルキルから独立に選択されるか;又は
    及びRは、これらが接続している炭素といっしょにシクロプロピル環を形成し;
    及びRは、水素、ヒドロキシ及び(1−4C)アルキルから独立に選択されるか;又は
    及びRは、これらが接続している炭素といっしょにシクロプロピル環を形成し;
    但し、R、R、R及びRの一つのみがヒドロキシであることを条件とし;
    は、水素、(3−4C)シクロアルキル及び(1−4C)アルキル((3−4C)シクロアルキル、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、ハロ及び−S(O)p(1−4C)アルキルから選択される1個の置換基で所望により置換されていてもよい)から選択され;
    10は、水素、(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキル(3−6C)シクロアルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アリール(1−4C)アルキル、ヘテロアリール(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCONH、−(1−4C)アルキルCONH(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCONジ(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルSONH、−(1−4C)アルキルSONH(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルSONジ(1−4C)アルキル、−(2−4C)アルキルNHCO(1−4C)アルキル、−(2−4C)アルキルNHSO(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCOH、及び−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキルから選択され;
    Yは、炭素であり、そして環Aは、フェニレンであるか;或いは
    それぞれのYは、独立に炭素又は窒素であることができ、そして環Aは、環の炭素原子又は窒素原子としてのYを経由して縮合した(但し、環が芳香族性を維持していることを条件とする)、O、N及びSから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有していない)5−又は6−員のヘテロアリーレン環であり;
    ここにおいて環Aは、Rから独立に選択される1又は2個の置換基によって所望により置換されていてもよく;
    は、フェニル、ヘテロアリール、シアノ、ハロ、(1−4C)アルキル、ハロ(1−4C)アルコキシ、ハロ(1−4C)アルキル、ジハロ(1−4C)アルキル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、(1−4C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、−CONH、−CONH(1−4C)アルキル、−CONジ(1−4C)アルキル、−NHCO(1−4C)アルキル、−S(O)NH、−SONH(1−4C)アルキル、−SONジ(1−4C)アルキル、−SO(1−4C)アルキル、−NHSO(1−4C)アルキル、−CO(1−4C)アルキル、−CO(1−4C)アルキル、−OCO(1−4C)アルキル、(3−5C)シクロアルキル、−(1−4C)アルキル(3−5C)シクロアルキル、ハロ(3−5C)シクロアルコキシ、ハロ(3−5C)シクロアルキル、ジハロ(3−5C)シクロアルキル、トリハロ(3−5C)シクロアルキル、(3−5C)シクロアルコキシ、(3−5C)シクロアルキルアミノ、−CONH(3−5C)シクロアルキル、−NHCO(3−5C)シクロアルキル、−SONH(3−5C)シクロアルキル、−SO(3−5C)シクロアルキル、−NHSO(3−5C)シクロアルキル、−CO(3−5C)シクロアルキル、−CO(3−5C)シクロアルキル及び−OCO(3−5C)シクロアルキルから独立に選択され;
    11は、水素、及びハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、ハロ(1−4C)アルキル、ハロ(1−4C)アルコキシ、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルコキシ、−(1−4C)アルキル(3−6C)シクロアルキル、−(1−4C)アルコキシ(3−6C)シクロアルキル、−S(O)p(1−4C)アルキル及び−OSO(1−4C)アルキルから独立に選択される1、2又は3個の置換基によって所望により置換されていてもよいフェニルから選択され;
    pは、それぞれの出現において独立に0、1又は2である;]
    の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  2. Arが、1、2又は3個のフルオロで所望により置換されていてもよいフェニルである、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  3. が、以下の式:
    Figure 2008502667
    である、請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  4. 、R、R及びRが、全て水素である、請求項1、請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  5. が、水素である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  6. Arが、1、2又は3個のフルオロで所望により置換されていてもよいフェニルであり;
    、R、R、R及びRが水素であり;
    が、以下の式:
    Figure 2008502667
    (式中:
    Figure 2008502667
    は、単結合又は二重結合である)であり;
    Aが、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
    10が、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
    が、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  7. Arが、1、2又は3個のフルオロで所望により置換されていてもよいフェニルであり;
    、R、R、R及びRが水素であり;
    が、以下の式:
    Figure 2008502667
    (式中:
    Figure 2008502667
    は、単結合又は二重結合である)であり;
    Aが、Rによって所望により置換されていてもよいピリジレンであり;
    11が、フルオロで所望により置換されていてもよいフェニルであり;
    10が、水素、所望により置換されていてもよいベンジル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、−(1−4C)アルキルCO(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルコキシから選択され;そして
    が、メトキシ又はトリフルオロメチルである;
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  8. 以下の式(IA):
    Figure 2008502667
    の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  9. 化合物が:
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
    (R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド二塩酸塩(及びその個々のジアステレオ異性体);
    (R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
    (R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
    (R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
    (R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
    (R)−3−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)−ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド二塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド二塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[(3S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド二塩化水素塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−N−[(3S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−N−[(3R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−N−(1−エチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−N−[1−(シクロプロピルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]ブタンアミド;
    (3S)−3−アミノ−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−[1−(4−フルオロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−N−メチルプロパンアミド;
    [3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル]酢酸メチル;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[4−(メチルスルホニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{2−オキソ−1−[4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)ベンジル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−{1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル}ブタンアミド二塩酸塩;
    4−{[3−{[(3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル]アミノ}−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル]メチル}安息香酸メチル;
    (3R)−3−アミノ−N−[1−(3−クロロ−4−メトキシベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−N−[1−(4−ベンゾイルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
    (3R)−N−{1−[4−(アセチルアミノ)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル}−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−N−(6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド一塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−N−(6−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)−4−(2−フルオロフェニル)ブタンアミド;
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−(5−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)ブタンアミド一塩酸塩;
    (3R)−3−アミノ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)−N−(5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒスロキノリン−3−イル)ブタンアミド;
    (R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−((3R,4S)−1−メトキシ−2−オキソ−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド;
    (R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−((3S,4R)−1−メトキシ−2−オキソ−4−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル)ブタンアミド;及び
    (3R)−3−アミノ−4−(2−フルオロフェニル)−N−[4−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル]ブタンアミド塩酸塩;
    のいずれか一つ又はそれより多くである、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  10. 医薬として使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  11. ヒトのような温血動物における糖尿病を治療するための医薬として使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  12. 療法によってヒト又は動物の身体の治療の方法において使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  13. そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における、DPP−IVを阻害するための方法であって、有効な量の請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる、前記方法。
  14. そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における、糖尿病の治療方法であって、有効な量の請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる、前記方法。
  15. ヒトのような温血動物におけるDPP−IV活性の阻害の産生において使用するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
  16. ヒトのような温血動物における糖尿病の治療において使用するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
  17. ヒトのような温血動物における糖尿病の治療において使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物。
  18. 請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の製造のための方法であって、以下のような方法(a)ないし(c):
    a)Pが保護基である以下の式(II):
    Figure 2008502667
    の化合物を、以下の式(IIIa)又は(IIIb);
    Figure 2008502667
    の化合物とカップリングして、以下の式(IVa)又は(IVb);
    Figure 2008502667
    の化合物を得ること;
    b)保護基Pを除去して、式(I)の化合物を得ること;
    c)所望により医薬的に受容可能な塩を形成すること;
    (ここにおいて可変基は、他に記述しない限り請求項1において定義したとおりである)を含んでなる、前記方法。
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