JP2008500869A - ウオーターミスト発生ヘッド - Google Patents

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Abstract

本発明のウォーターミスト発生ヘッドは、水及びガスマニホールドと、軸線方向に対称的なガスノズル、及びこれらノズル間に同心的に配置された環状の水ポートを有するツインフローボディを含んでなる。水ポート9は、出口に軸線方向に向けて収束する水ノズル8と、出口チャンネルを有し軸線と平行な壁を有するラヴァルノズルプロファイルを備える中心3と外部環状部5ガスノズルを有する。ヘッドは、消火及び化学的及び生物学的汚染の失活の目的のために設計された。
【選択図】図1

Description

本発明は、化学的及び生物学的汚染の消火及び失活の目的のためのウオーターミスト発生用ヘッドに関する。
2つの相、すなわち、液相と気相との相互作用がヘッド内側で起こるツインフロー(twin―flow)ヘッドを有するウオーターミスト発生用消火ホースノズルは、公知である。ガスマニホールドを通して供給される高運動エネルギーのガスは、水ポートの出口で液体ストリームとフィルムの空気式噴霧化(pneumatic atomization)を与える。
単一ストリーム空気式噴霧器においては、いかなる形状の一つのガスストリームは、一つの液体ストリーム上で作用する。多重ストリーム噴霧器においては、環状通路を介して流動する液体ストリームは、ガスストリームとともに2つの側面に取り囲まれたり、或いはガスストリームと液体ストリームとが相互作用する[Z.Orzechowski,J.Prywer,“Rozppylanie cieczy”(“Atomization of Liquids”),Section IX,
211pages, WNT, Warszawa,1991]。
ラヴァル(Laval)ノズルを有するウオーターミスト発生用気体力学噴霧器は、公知である。上記ノズルは、最初スロートに対して減少しそれからノズル出口方向に行くほど増加する断面積を有する貫通通路を備えている。かかるノズルの断面プロファイルは、ノズル内面の一部を形成するか、ノズル内側に縮小拡大部(convergent-divergent part)を設けることによって得られる。
現在、消防用及び化学的回復に用いるウオーターミスト発生ヘッドにおいて、適当な運動エネルギーを有する液滴ストリームの提供に重大な問題点がある。ミスト品質は、液滴重量の減少により改善されるので、エネルギーの増大のためには排出速度を高める必要がある。同時に、十分に小さい液滴直径を得るために、水ストリームは分散装置上の極めて小さいホールや破れを通して排出されねばならない。かかる処理において、液滴が十分な速度を有するためには、推進体として極めて高い圧力を使用することが必要となる。しかし、現在の使用では、ミスト消防ホースノズルの範囲が制限されており、基本的には4乃至5mを超えない。
上記のような問題を解決するために、本発明の目的は、より高い出力及び範囲を有するウオーターミスト発生ヘッドを開発することにある。
本発明によると、ガス及び水マニホールド、軸方向に対称的なガスノズル、及びこれらノズル間に同心的に配置された環状の水ポートを有するツインフロー本体を備えたウオーターミスト発生ヘッドにおいて、出口に軸線に向けて収束する水ノズルと、中心及び外部環状ノズルを備える水ポートは、外部チャンネルを有し軸線と平行な壁を有するラヴァル(Laval)ノズルプロファイルの断面を具備することを特徴とする。
水ポートは本体に固定されるスリーブで構成され、外部環状ノズルの内部部分を構成することが望ましい。上記スリーブは、軸線に向けて収束する内側にテーパの付いた面と、外側面上に設けられた縮小拡大部(convergent-divergent part)の後の円筒状表面とともにその出口で終結される。水ポートは、水マニホールドに連結された放射状チャンネルを入口部の円周上に備える。水マニホールドは、側方チャンネルによって放射状チャンネルに連結された少なくとも2つの入口ホールを有する。
また、有利な変型において、中心ノズルは、内表面上に設けられた縮小拡大部の後の円筒状出口チャンネルを有する。この変型において、各ガスノズル、中心と外側環状ノズルは、1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有する。更に、外部環状ノズルと中心ノズルのスロート断面積比は同一であり、0.8乃至1.2の断面積の公差を有することが有利である。
他の変型において、中心ノズルは環状の中心出口チャンネルを有する反面、円筒状の外表面を有する縮小拡大部は中心部ノズル3の内側に同心的に配置される。縮小拡大部が、軸線と平行な壁を有する外部チャンネルを備えたラヴァルノズルプロファイルを有する円形ノズルを構成するのが有利である。かかる中心ノズルの変型において、円形ノズルのスロートの断面積は、0.8乃至1.2の断面積の公差を有する中心ノズルのスロートの断面積と、
好ましくは同一である。また、中心ノズルが1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有し、円形ノズルは5対8の出口対スロートの断面積比を、そして外部環状ノズルは1.5対2.5の外側出口対スロートの断面積比を有するのが有利である。更に、外部環状ノズルのスロートの断面積は、0.8乃至1.2の断面積の公差を有する中心ノズルのスロートと、円形ノズルのスロートの断面積の合計よりも、好ましくは2倍大きい。
本発明のヘッドによると、200ミクロン以下の非常に高度の微細水噴霧化、噴霧化した液体の高い排出量、及び約8乃至10mのかなりの範囲でのミストの発生を得ることができる。また、上記ヘッドは、高い消火及び鎮火性能、ABCEカテゴリ、火災地域と火災範囲及び煙吸収の保護性を特徴とする。なお、上記ヘッドは、化学的及び生物学的に汚染されたランド(Land)の広い領域を効果的に失活し、他の専門的適用の液体の噴射を許容する。
図面は、本発明によるヘッドを例示的な実施例として示すものである。
微細水噴霧発生ヘッドは、ガス及び水マニホールド、軸線方向に対称的なガスノズル、及びこれらノズル間に同心的に配置された環状の水ポート9を有するツインフロー本体1を備える。水ポート9は、出口に軸線に向けて収束する水ノズル8を有し、中心ガスノズル3と外部環状ガスノズル5は、外部チャンネルを有し軸線と平行な壁を有するラヴァル(Laval)ノズルプロファイルを備える。水ポート9は、本体1に固定されたスリーブ4で構成され、外部環状ノズル5の内部を構成する。スリーブ4は、軸線に向けて収束する内部にテーパの付いた面と、外部面上に設けられた縮小拡大部(convergent-divergent part)の後の円筒状表面と共に出口で終結される。水ポート9は、水マニホールドに連結された放射状チャンネルを、その入口部の円周上に有する。水マニホールドは、側方チャンネルを通して放射状チャンネルに連結された少なくとも2つの入口ホールを有する。
図1に示す形状において、中心ノズル3は、内部面上に設けられた縮小拡大部の後の円筒状出口チャンネルを有する。この例において、中心ノズル3と外部環状ノズル5は、1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有する。更に、外部環状ノズル5のスロートと中心ノズル3のスロートの断面積は、好ましくは同一であり、0.8乃至1.2の断面積の公差を有する。
ヘッド本体1は、3つの階段上に外部ネジを有する階段式のシリンダー状をしている。
中心ノズル3は、最小直径の第1の階段上に螺着される。次のネジ式階段上にはスリーブ4が螺着される。外部環状ノズル5は第3の階段上に螺着される。入口において、ノズル5は、分岐結合部(branch union)によって本体1で軸線チャンネルに連結され、ガスマニホールドに連結される。
水は、側方向マニホールド、側方向チャンネル及び水ポート入口に連結された2つの放射状リセスを経て水ポート9に供給される。水ポート9の出口から水は、水ノズル8を介して流出する。水流出速度は、軸線に向かう半径方向の分力を有する。流体力学力と同心的なノズルから流出するガスストリームの効果により、水粒子の非常に高い分散力が得られる一方で、高運動エネルギーの圧縮ミストストリーム領域が維持される。
図2はマニホールドの位置を示している。ガスマニホールドは本体1の中心線に配置されており、2つのマニホールド入口ポートはヘッドの円周上に均等に離隔されている。
図3は、中心ノズル3が環状出口チャンネル6を有するヘッド形状を示している。中心ノズル3内側には、ノズル出口上で円筒状の外表面を有する縮小拡大部2が配置されている。更に、縮小拡大部2は、外部チャンネルを有し軸線と平行な壁を有するラヴァルノズルプロファイルを備えた円形ノズルを構成する。
ヘッドの形状において、円形ノズルのスロートの断面積は、中心ノズル3のスロートの断面積と好ましくは同一である。寸法制限の偏差は、公称寸法の0.8乃至1.2を超えないものであろう。かかるヘッド形状において、円形ノズルは下記の式で表すように、1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有する。
/d = 1.5÷2.5
ここで、dは出口直径であり、dはスロート直径である。
また中心ノズル3は、下記の式で表すように、5対8の中心部環状出口6の断面積対スロートの断面積の比を有する。
(D −D )/(D −D )= 5÷8
ここで、Dは出口内側直径、Dはスロート直径、Dは出口外側直径である。
外部環状ノズル5は、下記の式で表すように、1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有する。
(D −D )/(D −D )= 1.5÷2.5
ここで、Dは出口内側直径、Dはスロート直径、Dは出口外側直径である。
更に、外部環状ノズル5のスロートの断面積は、中心ノズル3と円形ノズルのスロートの断面積の合計よりも2倍大きい。寸法制限の偏差は、かかる断面積の呼称寸法の0.8乃至1.2を超えない。円形ノズルのスロートと中心部環状ノズル3の断面積は、20%の公差と同一である。環状ノズル5のスロートの断面積は、他のノズルにおいて20%以内の公差を有するスロートの断面積よりも2倍大きい。
図3に示すヘッドにおいて、本体1は、3つの連続した階段上に雄ネジを有する階段式シリンダー形状である。最小直径を有する第1階段は、雄ネジと雌ネジの両方を有する。雌ネジは軸線方向チャンネル内で切り欠かれ、ガスマニホールドに連結されている。ガスが、軸線方向チャンネルから環状出口チャンネル6を有する中心ノズル3まで流出するホールを有するその入口部に設けられた縮小拡大部2は、雌ネジに螺着される。中心ノズルは、雄ネジ上に螺着される。次のネジ式階段上にスリーブ4が螺着される。外部環状ノズル5は最後のネジ式階段に螺着される。このノズルは、分岐結合部により入口で本体1内の軸方向チャンネルに連結され、ガスマニホールドに連結される。その縮小拡大部2において、円形ノズルは、同ノズルの出口チャンネルの断面を制限又は閉鎖するためのプラグを備えても良い。
特に、本体1の軸線にガスマニホールドに供給される圧縮されたガスと空気は、軸方向チャンネルを介して円形ノズルと中心ノズル3に、また分岐結合部の手段を介して外部ノズル5に流出する。図3にて矢印Pは空気入口を示し、矢印Wは水入口を示す。水は側方マニホールドと、側方チャンネル及びその入口に連結された2つの放射状リセスを通して水ポート9に供給される。軸線周りでこれらリセスの対称的な空間は、その外周を通してポートの適合した充填を許容する。水ポート9の出口において、水は水ノズル8を介して流出する。水の流出速度は、軸線に向かう半径方向分力を有する。同心的に配列されたノズルから流出するガスストリームと流体力学力の効果により、水粒子の非常に高い拡散が、高運動エネルギーで発生したミストの圧縮領域を維持しながら達成される。ヘッドによって発生した水ミストの質量は、水質量だけでなく空気質量から構成される。これにより、発生したミストの運動エネルギーは、火災の鎮火時に満足し得る距離である、8乃至10mの距離までミストストリームを前方に向けることのできる範囲に増加する。本発明によるヘッドの効果は、塩溶液、特にNaClなどのように、ヘッドに供給された水の密度を増加させる添加剤の使用により改良することができる。火炎地域に水溶液又は水よりも低揮発性の他の物質を導入することにより、火炎の鎮火効果が改善され、火災地域に残っている蒸発した固体粒子が付加的な消火剤を構成する。
軸方向オフセット断面から見たヘッドを示す断面図である。 図1のヘッドを入口マニホールド端部から見た図である。 軸方向オフセット断面から見たヘッドの他の変形例を示す断面図である。

Claims (13)

  1. 水及びガスマニホールド、第1中心ガスノズルと、該第1ガスノズルと同心的な第2環状ガスノズルとの2つのガスノズル、及びこれら2つのガスノズル間に同心的に配置された環状の水ポートを有するツインフロー本体を備えるウオーターミスト発生ヘッドにおいて、
    上記水ポート9は、出口に上記中心部ガスノズル3の軸線に向けて収束する水ノズル8を有し、中心部ノズルと環状ガスノズル5の2つのガスノズルは、外部チャンネルを有し上記軸線と平行な壁を有するラヴァル(Laval)ノズルプロファイルを備えることを特徴とするウオーターミスト発生ヘッド。
  2. 上記水ポート9は、上記本体1に固定されたスリーブ4で構成され、上記環状ガスノズル5の内部部分を構成することを特徴とする請求項1に記載のヘッド。
  3. 上記スリーブ4は、中心ガスノズル3及び外表面上に設けられた縮小拡大部(convergent-divergent part)の後の円筒形表面の軸線に向けて収束する内側テーパを有する出口で終結されることを特徴とする請求項2に記載のヘッド。
  4. 上記水ポート9は、上記水マニホールドに連結された放射状チャンネルを入口部の円周上に有することを特徴とする請求項1に記載のヘッド。
  5. 上記水マニホールドは、側方チャンネルを経て放射状チャンネルに連結された少なくとも2つの入口ポートを有することを特徴とする請求項4に記載のヘッド。
  6. 上記中心ガスノズル3は、上記内表面上に設けられた縮小拡大部の後の円筒形出口チャンネルを有することを特徴とする請求項1に記載のヘッド。
  7. 上記中心ガスノズル3は、環状出口チャンネル6を有する一方、上記ノズルの出口で円筒形の外表面を有する縮小拡大部2は、上記中心ガスノズル3の内側に同心的に配置されることを特徴とする請求項1に記載のヘッド。
  8. 上記縮小拡大部2は、上記軸線と平行な壁を有する外部チャンネルを備えたラヴァルノズルプロファイルを有する円形ノズルを構成することを特徴とする請求項7に記載のヘッド。
  9. 上記円形ノズルの首部の断面積は、0.8乃至1.2の断面積の公差を有する中心部ノズル3の首部の断面積と、好ましくは同一であることを特徴とする請求項8に記載のヘッド。
  10. 上記円形ノズルのスロートは1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有し、中心ガスノズル3は5対8の環状出口チャンネル6の出口対スロートの断面積比を有し、環状ノズル5は1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有することを特徴とする請求項8に記載のヘッド。
  11. 環状ノズル5のスロートの上記断面積は、0.8乃至1.2の断面積の公差を有する中心ガスノズル3のスロートと円形ノズルの断面積の合計よりも、好ましくは2倍大きいことを特徴とする請求項8に記載のヘッド。
  12. 上記中心ガスノズル3と外部環状ガスノズル5は、1.5対2.5の出口対スロートの断面積比を有することを特徴とする請求項2に記載のヘッド。
  13. 上記環状ガスノズル5のスロートと中心部ノズル3の上記断面積は、0.8乃至1.2の断面積の公差と好ましくは同一であることを特徴とする請求項2に記載のヘッド。

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