JP2008311466A - Substrate holding device and substrate treatment device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、基板処理装置において基板を保持する技術に関する。 The present invention relates to a technique for holding a substrate in a substrate processing apparatus.
従来、液晶用ガラス角型基板、半導体ウエハ、フィルム液晶用フレキシブル基板、フォトマスク用基板、カラーフィルタ用基板など、各種基板の表面にフォトレジストなどの処理液を塗布する基板処理装置(スリットコータ)が知られている。基板処理装置は、基板載置ステージに設けられた吸着孔によって基板の裏面を吸着保持し、保持した基板の表面に向けてスリットノズルからレジスト液を吐出して、基板の表面にレジスト液を塗布する。 Conventionally, a substrate processing apparatus (slit coater) for applying a processing solution such as a photoresist to the surface of various substrates such as a glass square substrate for a liquid crystal, a semiconductor wafer, a flexible substrate for a film liquid crystal, a substrate for a photomask, a substrate for a color filter It has been known. The substrate processing apparatus sucks and holds the back surface of the substrate through the suction holes provided in the substrate mounting stage, and discharges the resist solution from the slit nozzle toward the held substrate surface to apply the resist solution to the surface of the substrate. To do.
ここで、基板を吸着および剥離する技術は、例えば特許文献1に開示されている。すなわち、基板載置ステージに設けられた吸着孔と吸着孔に連通された排気機構(負圧源)を設け、排気機構を駆動することでチャンバ内の雰囲気を排出し、基板を吸着させる。さらに、基板保持装置には、4本のエジェクタピンが設けられており、エジェクタピンを基板載置ステージの上面から突出させることで、基板を剥離する。
Here, for example,
一方、例えば特許文献2には、基板処理装置に負圧源と正圧源が設けられており、正圧源を利用し、チャンバ内に気体を送り込むことで、基板を基板載置ステージから剥離する技術が開示されている。 On the other hand, for example, in Patent Document 2, a substrate processing apparatus is provided with a negative pressure source and a positive pressure source. By using the positive pressure source and feeding gas into the chamber, the substrate is peeled from the substrate mounting stage. Techniques to do this are disclosed.
ところが、特許文献1に開示されている基板の剥離方法では、基板をエジェクタピンにより強制的に剥離するため、基板に無理な力がかかり、破損が生じる問題がある。
However, in the substrate peeling method disclosed in
また、特許文献2に開示されている技術では、基板の吸着を完了し、さらに処理した後、剥離するまでに時間がかかってしまう。そのため、処理する基板の大型化が望まれる昨今の需要に追いつくことは、困難である。 Moreover, in the technique disclosed in Patent Document 2, it takes time until the substrate is peeled after the adsorption of the substrate is completed and further processed. For this reason, it is difficult to keep up with the recent demand for a larger substrate to be processed.
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、従来の基板処理装置の塗布性能を維持しつつ、かつ基板を瞬時に密着保持させ、さらに瞬時に引き剥がすことを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to maintain the coating performance of a conventional substrate processing apparatus, hold the substrate in close contact, and peel it off instantly.
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板を保持する基板保持装置であって、基板が載置される基板載置ステージと、前記基板載置ステージに載置された基板の下方に形成される閉空間の容積を変更する容積変更手段とを備えることを特徴とする。
In order to solve the above problems, the invention of
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板保持装置であって、前記閉空間は、前記基板載置ステージに載置された状態の前記基板の下面部と、前記基板載置ステージに設けられる孔と、進退駆動が可能な可動部材と、により形成され、前記容積変更手段は、前記可動部材を進退駆動することを特徴とする。
The invention of claim 2 is the substrate holding apparatus according to the invention of
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る基板保持装置であって、前記可動部材は、プランジャーを備えており、前記容積変更手段は、前記プランジャーを進退駆動することにより前記可動部材を進退駆動させることを特徴とする。
The invention of
また、請求項4の発明は、請求項2または3の発明に係る基板保持装置であって、前記可動部材は、ダイヤフラム部材を備えていることを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the substrate holding apparatus according to the second or third aspect of the present invention, wherein the movable member includes a diaphragm member.
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る基板保持装置であって、基板が前記基板載置ステージに載置される位置と前記基板載置ステージの上方に離間する位置との間で前記基板を昇降させる昇降手段と、前記容積変更手段と前記昇降手段とを連結するリンク部材とをさらに備え、前記リンク部材は、前記昇降手段の昇降動作と前記容積変更手段の容積変更動作とを連動させることを特徴とする。 A fifth aspect of the present invention is the substrate holding apparatus according to any one of the first to fourth aspects, wherein the substrate is placed on the substrate placement stage and above the substrate placement stage. The apparatus further comprises elevating means for elevating the substrate between the spaced positions, and a link member connecting the volume changing means and the elevating means, the link member elevating operation of the elevating means and changing the volume. The volume change operation of the means is interlocked.
また、請求項6の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る基板保持装置であって、基板を所定の退避位置から前記基板載置ステージの上方の位置まで搬送する搬送手段と、前記容積変更手段と前記搬送手段とを連結するリンク部材とをさらに備え、前記リンク部材は、前記搬送手段の搬送動作と前記容積変更手段の容積変更動作とを連動させることを特徴とする。 A sixth aspect of the present invention is the substrate holding apparatus according to any one of the first to fourth aspects, wherein the substrate holding apparatus conveys the substrate from a predetermined retracted position to a position above the substrate mounting stage. And a link member for connecting the volume changing means and the conveying means, wherein the link member links the conveying operation of the conveying means and the volume changing operation of the volume changing means.
また、請求項7の発明は、基板に対して所定の処理を行う基板処理装置であって、基板を保持する基板保持装置と、前記基板保持装置に保持された基板に対し所定の処理を行う処理機構とを備え、前記基板保持装置は、基板が載置される基板載置ステージと、前記基板載置ステージに載置された基板の下方に形成される閉空間の容積を変更する容積変更手段とを備えることを特徴とする。 According to a seventh aspect of the present invention, there is provided a substrate processing apparatus that performs a predetermined process on a substrate, the substrate holding apparatus that holds the substrate, and the predetermined process that is performed on the substrate held by the substrate holding apparatus. The substrate holding device is configured to change a volume of a substrate placement stage on which a substrate is placed and a volume of a closed space formed below the substrate placed on the substrate placement stage. Means.
請求項1ないし請求項7の発明によれば、載置ステージに載置された基板の下方に形成される閉空間の容積を変更することで、迅速に基板を吸着・剥離することができ、基板の処理時間を短縮できる。また、従来の排気用などの配管が不要となるため、基板保持装置の製造コストを低減できる。
According to the invention of
特に、請求項4の発明によれば、可動部材にダイヤフラム部材を備えることで、可動部材を進退駆動しても、摺動部がないために、パーティクルが発生せず、基板に汚れが付着することを抑制できる。また、可動部材の可動範囲(ストローク)が一定でも、ダイヤフラム部材のサイズを変更することで、吸着力などの大きさを調整することができる。 In particular, according to the fourth aspect of the present invention, since the movable member is provided with the diaphragm member, there is no sliding portion even when the movable member is driven forward and backward, so that no particles are generated and the substrate is contaminated. This can be suppressed. Further, even if the movable range (stroke) of the movable member is constant, the size of the suction force and the like can be adjusted by changing the size of the diaphragm member.
特に、請求項5の発明によれば、基板保持装置にリンク部材を設けることで、昇降機構の駆動力を利用して、閉空間の容積変更などを行うことができる。これにより、迅速に、かつ再現性に優れた基板の吸着・剥離動作を行うことができ、基板の処理効率がよくなる。 In particular, according to the invention of claim 5, by providing the link member in the substrate holding device, the volume of the closed space can be changed using the driving force of the lifting mechanism. As a result, it is possible to perform the adsorption / separation operation of the substrate quickly and with excellent reproducibility, and the substrate processing efficiency is improved.
特に、請求項6の発明によれば、基板保持装置にリンク部材を設けることで、搬送機構の駆動力を利用して、閉空間の容積変更などを行うことができる。これにより、迅速かつ再現性に優れた基板の吸着・剥離動作を行うことができ、基板の処理効率がよくなる。
In particular, according to the invention of
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。 DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
<1. 第1の実施の形態>
<1.1.基板処理装置の構成>
図1は、本発明に係る基板処理装置1の全体斜視図である。なお、図1において、図示および説明の都合上、Z軸方向が鉛直方向を表し、XY平面が水平面を表すものとして定義するが、それらは位置関係を把握するために便宜上定義するものであって、以下に説明する各方向を限定するものではない。以下の各図についても同様である。
<1. First Embodiment>
<1.1. Configuration of substrate processing apparatus>
FIG. 1 is an overall perspective view of a
基板処理装置1は、本体2と制御部8とに大別され、液晶表示装置の画面パネルを製造するための角型ガラス基板を被処理基板(以下、単に「基板」と称する。)90としており、基板90の表面に形成された電極層などを選択的にエッチングするプロセスにおいて、基板90の表面に処理液としてのレジスト液を塗布する塗布処理装置として構成されている。従って、この実施の形態では、スリットノズル41はレジスト液を吐出するようになっている。なお、基板処理装置1は液晶表示装置用のガラス基板だけでなく、一般に、フラットパネルディスプレイ用の種々の基板に処理液を塗布する装置として変形利用することもできる。
The
本体2を構成する基板保持装置3には、基板90を載置して保持するとともに、付属する各機構の基台としても機能する基板載置ステージ30を備える。基板載置ステージ30は、直方体形状を有する例えば一体の石製であり、基板90が載置される載置面31および側面は平坦面に加工されている。基板保持装置3の構造については、後に詳述する。
The
基板載置ステージ30の載置面31のうち基板90の保持エリア(基板90が保持される領域)を挟んだ両端部には、略水平方向に平行に伸びる一対の走行レール32が固設されている。走行レール32は、架橋構造4の両端部の最下方に固設される図示しない支持ブロックとともに、架橋構造4を載置面31の上方に支持するリニアガイドを構成する。
A pair of
基板載置ステージ30の載置面31において、保持エリアの(−X)方向側には、開口33が設けられている。開口33は、スリットノズル41と同じくY軸方向に長手方向を有し、かつ該長手方向長さはスリットノズル41の長手方向長さとほぼ同じである。
On the
図1においては図示を省略しているが、開口33の下方の本体2の内部には、スリットノズル41の状態を正常化するための予備塗布機構や、待機中のスリットノズル41の乾燥を抑制するための待機ポッドなどが設けられている。待機ポッドは、レジスト用ポンプ(図示せず)からレジスト液が排出される際にも使用される。
Although not shown in FIG. 1, a pre-coating mechanism for normalizing the state of the
基板載置ステージ30の上方には、この基板載置ステージ30の両側部分から略水平方向に掛け渡された架橋構造4が設けられている。架橋構造4は、例えばカーボンファイバ補強樹脂を骨材とするノズル支持部40と、その両端を支持するノズル昇降機構43,44とから主に構成されている。
A bridging structure 4 is provided above the
ノズル支持部40には、スリットノズル41が取り付けられている。図1においてY軸方向に長手方向を有するスリットノズル41には、スリットノズル41へレジスト液を供給する、レジスト供給機構(図示せず)が設けられている。
A
スリットノズル41は、基板90の表面を走査しつつ、供給されたレジスト液を基板90の表面の所定の領域(以下、「レジスト塗布領域」と称する。)に吐出することにより基板90にレジスト液を塗布する。なお、レジスト塗布領域とは、基板90の表面のうちでレジスト液を塗布しようとする領域であって、通常、基板90の全面積から、端縁に沿った所定幅の領域を除いた領域である。
The
ノズル昇降機構43,44はスリットノズル41を並進的に昇降させる。また、ノズル昇降機構43,44は、スリットノズル41のYZ平面内での姿勢を調整するためにも用いられる。
The
リニアモータ50,51は、ノズル支持部40をX軸方向に沿って移動させるための駆動力を発生させる機能を有する。なお、リニアモータ51は、リニアモータ50とほぼ同様の構成を備えるため、ここではリニアモータ50について説明する。
The
リニアモータ50は、固定子50aと移動子50bとを備え、固定子50aと移動子50bとの電磁的相互作用によって架橋構造4をX軸方向に移動させるための駆動力を発生するモータである。リニアモータ50による移動量および移動方向は、制御部8からの制御信号により制御可能となっている。固定子50aは、架橋構造4の移動方向に沿って伸びるように基板保持装置3の側面に固設され、載置面31よりも低い位置に水平配置される。移動子50bは、架橋構造4側に固設され、固定子50aに非接触で対向する。
The
また、架橋構造4の両端部には、それぞれスケール部と検出子とを備えたリニアエンコーダ52,53が、それぞれ配置される。リニアエンコーダ52,53は、リニアモータ50,51の位置を検出して制御部8に伝達する。
In addition,
制御部8は、プログラムに従って各種データを処理する演算部80と、プログラムや各データを保存する記憶部81とを内部に備える。また、前面には、オペレータが基板処理装置1に対して必要な指示を入力するための操作部82と、各種データを表示する表示部83とを備える。
The
制御部8は、図1においては図示しないケーブルにより本体2に付属する各機構と電気的に接続されている。制御部8の演算部80は、操作部82からの入力信号や、図示しない各種センサなどからの信号に基づいて、スリットノズル41へのレジスト液の供給動作や、ノズル昇降機構43,44による昇降動作、リニアモータ50,51によるスリットノズル41の走査動作などを制御する。
The
なお、制御部8の構成のうち、記憶部81の具体例としては、データを一時的に記憶するRAM、読み取り専用のROM、および磁気ディスク装置などが該当する。ただし、記憶部81は、可搬性の光磁気ディスクやメモリーカードなどの記憶媒体、およびそれらの読み取り装置により代用されてもよい。また、操作部82には、ボタンおよびスイッチ類(キーボードやマウスなどを含む。)などが該当するが、タッチパネルディスプレイのように表示部83の機能を兼ね備えたものであってもよい。表示部83には、液晶ディスプレイや各種ランプなどが該当する。
In the configuration of the
図2は、第1の実施の形態に係る基板保持装置3の、YZ平面における概略断面図である。基板保持装置3は、主に、基板載置ステージ30、リフトピン34(端縁部リフトピン341,中央部リフトピン342)、リフトピンの昇降機構35(第1昇降機構351,第2昇降機構352)および吸着部を備える。基板載置ステージ30には、基板90を吸着するための孔37と、リフトピン34を通すためのピン孔38とが設けられている。
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view in the YZ plane of the
リフトピン34は載置面31と載置面31よりも上方の位置との間で基板90を支持しつつ昇降する部材であり、基板90の端縁部付近を支持する端縁部リフトピン341と、基板90の中央部付近を支持する中央部リフトピン342とを備える。
The
端縁部リフトピン341の下端は、それぞれ基部361に接続されている。また、中央部リフトピン342の下端は、それぞれ基部362に接続されている。さらに、基部361は第1昇降機構351に接続され、基部362は第2昇降機構352に接続されている。第1昇降機構351および第2昇降機構352は、制御部8による制御を受けて駆動される。これにより、基部361と基部362とを、それぞれ独立して昇降させることができる。したがって、端縁部リフトピン341の上端および中央部リフトピン342の上端は、それぞれ独立して昇降することが可能である。これらリフトピン34と昇降機構35とが、本発明にかかる昇降手段に相当する。
The lower ends of the edge lift pins 341 are each connected to the
吸着部は主に、可動部材6、弦巻バネ64およびリンク部材65などから構成されている。可動部材6は、プランジャー60、ガスケット61、Oリング62およびストッパー63を備える。プランジャー60の上端側は、ストッパー63を貫通して、基板載置ステージ30の孔37内に挿管される。
The adsorbing part is mainly composed of a
プランジャー60の上端部には、ガスケット61が固設されている。さらに、ガスケット61側面部には、シール機構としてのOリング62が固設される。このようにガスケット61およびOリング62は一体となって、孔37内に嵌合するように設けられている。これにより、ガスケット61の位置より下側には空気が漏れない構造となっている。そして、プランジャー60を上下駆動(進退駆動)することで、ガスケット61を昇降させることができる。
A
プランジャー60の所定位置には、ストッパー63が固設されている。ストッパー63は、可動部材6が上方に移動しすぎないよう、その移動を制限する機能を持つ。
A
プランジャー60の下端部には、弦巻バネ64が固設されており、また、架台(図示せず)に固着した定着プレート39に、弦巻バネ64は固設されている。また、弦巻バネ64は中空の円筒状部材(図示せず)に周囲を囲われており、左右(XY平面上の各方向)への動きが制限されている。
A string-
さらに、各プランジャー60の所定の位置には、リンク部材65が固設される。基板90を載置面31に載置するときに、例えば、基部361が端縁部付近のリンク部材65の上端位置にまで下降してくると、基部361の下面とリンク部材65の上面とが当接する。これにより、リンク部材65によって、プランジャー60と基部361とが連結されることになり、プランジャー60は、基部361と連動して下降する。このようにしてプランジャー60が下降すると、ガスケット61およびOリング62が下降する。
Further, a
一方、基板90を載置面31から引き上げるときに、例えば、基部361が上昇すると、それまで押さえつけられ、縮んでいた端縁部付近の弦巻バネ64が、その付勢力によりプランジャー60を上方へ押し上げる。これにより、端縁部付近にある可動部材6のプランジャー60は、基部361と連動して上昇する。このようにしてプランジャー60が上昇すると、ガスケット61およびOリング62が上昇する。
On the other hand, when pulling up the
このように、吸着部がリンク部材65を備えることで、基板保持装置3は、昇降機構35の駆動力を可動部材6の進退駆動に流用することが可能な構成となっている。以上が、第1の実施の形態における基板処理装置1の構成の説明である。
As described above, since the suction portion includes the
<1.2.基板保持装置の動作説明>
次に、基板保持装置3の動作について説明する。図3から図5は、本実施の形態における基板90の載置および引き上げ手順を説明するための図である。図示しない搬送機構(搬送ロボットなど)やオペレータなどが、基板90を載置面31の上方に運んできた時点で、基板保持装置3の載置動作が始まる。ここで、最初に基板90を基板保持装置3の載置面31に吸着が完了するまでの手順を説明する。次に、載置された基板90の吸着状態を解除して、基板90を載置面31から引き上げる手順について説明する。
<1.2. Explanation of operation of substrate holding device>
Next, the operation of the
まず、基板90の載置手順について説明する。搬送機構などにより、基板90が載置面31の上方に運ばれると、昇降機構35を駆動することにより、リフトピン34の上端を、基板受渡し位置まで移動させる。このとき、端縁部リフトピン341の上端の高さ位置が、中央部リフトピン342の上端の高さ位置より上になるように、第1昇降機構351および第2昇降機構352による移動量を制御する。
First, a procedure for placing the
ここで、上端の高低差を調整することにより、基板90に所望する撓みを自由に与えることができる。撓みを基板90に与えることで、基板90の中央部付近と載置面31とを良好に接触させるように基板90を載置面31に下降させることができる。これにより、基板90下面の中央部から端縁部付近に向けて確実に吸着することができる。
Here, by adjusting the height difference of the upper end, a desired deflection can be freely given to the
次に、基板載置ステージ30の上方に離間する所定位置にて、端縁部リフトピン341の上端および中央部リフトピン342の上端で、基板90を支持する(図3参照)。この動作により、搬送機構から各リフトピン34の上端に基板90が引き渡される。このとき、基板90は、中央部付近の高さ位置が端縁部付近の高さ位置と比較して低くなり、撓んだ状態で各リフトピン34の上端により支持される。なお、変形例として、基板90をリフトピン34に引き渡す際に、端縁部リフトピン341の上端と中央部リフトピン342の上端とを同一の高さ位置まで上昇させておき、基板90が引き渡された後、中央部リフトピン342のみを下降させ、基板90を撓んだ状態で各リフトピン34の上端に支持させてもよい。
Next, the
続いて、第1昇降機構351および第2昇降機構352を制御して、端縁部リフトピン341の上端と中央部リフトピン342の上端とを略同一の下降速度となるように調整して下降させる。これにより、基板90は、撓んだ状態を保持しつつ、載置面31に向けて下降する。
Subsequently, the first elevating
続いて、中央部リフトピン342上端の高さ位置が、所定の位置まで下降すると、基部362の下面と基板保持装置3の中央部付近(以下、単に「中央部付近」とも称する。)のリンク部材65の上面とが当接し、基部362と中央部付近の可動部材6のプランジャー60とが連結される。さらに中央部リフトピン342が下降すると、連結された中央部付近のプランジャー60が下降し、その上端に固設されたガスケット61およびOリング62が下降する。これにより、基板90と載置面31との間の雰囲気は、中央部付近の孔37へ吸引される。
Subsequently, when the height position of the upper end of the
続いて、中央部リフトピン342の上端の高さ位置が載置面31の高さ位置と略同一の高さに達すると、基板90の中央部付近の下面が載置面31に接する。ここで、中央部付近の基板90の下面と、その直下の孔37と、その孔37に設けられたガスケット61およびOリング62とで、孔37内に閉空間662が形成される(図4参照)。さらに、基部362が下降すると、中央部付近のガスケット61とOリング62がさらに下降し、当該閉空間662の容積が大きくなる。これにより、閉空間662内の気圧が下がり(負圧になり)、基板90の中央部付近が、孔37を介して基板載置ステージ30に吸着される。中央部リフトピン342の下降が停止した時点において、基板90の中央部付近についての載置面31への吸着が完了する(図4参照)。一方、この間端縁部リフトピン341の上端は下降し続ける。
Subsequently, when the height position of the upper end of the
基板90の端縁部付近についても、中央部付近と同様の作用により、基板載置ステージ30に吸着される。すなわち、端縁部リフトピン341の上端の高さ位置が、所定の位置まで下降すると、基部361の下面とリンク部材65とが当接し、基部361と基板保持装置3の端縁部付近(以下、単に「端縁部付近」とも称する。)のプランジャー60とが連結される。さらに端縁部リフトピン341が下降すると、連結された端縁部付近のプランジャー60が下降し、その上端に固設されたガスケット61およびOリング62が下降する。これにより、基板90と載置面31との間の雰囲気は、端縁部付近の孔37へ吸引される。
The vicinity of the edge portion of the
続いて、端縁部リフトピン341の上端の高さ位置が載置面31の高さ位置と略同一の高さに達すると、基板90の端縁部付近の下面が載置面31に接する。ここで、端縁部付近の基板90の下面と、その直下の孔37と、その孔37に設けられたガスケット61およびOリング62とで、孔37内に閉空間661が形成される。さらに、基部361が下降すると、端縁部付近のガスケット61およびOリング62が下降し、当該閉空間661の容積が大きくなる。これにより、当該閉空間661内の気圧が下がり(負圧になり)、基板90の端縁部付近が、孔37を介して載置面31に吸着されることになる。そして、端縁部リフトピン341の下降動作を停止する。この時点で、基板90の端縁部付近について、載置面31への吸着が完了する(図5参照)。
Subsequently, when the height position of the upper end of the edge lift pins 341 reaches substantially the same height as the
このような動作手順により、基板90の下面は、中央部付近から端縁部に向かって徐々に載置面31と接触する。さらに、複数の吸着部の働きにより、基板90の下面は、中央部付近から端縁部に向かって載置面31に吸着される。以上が、基板90を基板保持装置3の載置面31に吸着するまでの手順についての説明である。
By such an operation procedure, the lower surface of the
次に、基板90の引き上げ手順について説明する。なお、基板処理装置1によりレジストの塗布処理が終了してから、基板保持装置3の引き上げ手順が始まる。
Next, a procedure for lifting the
まず、第1昇降機構351を駆動させ、端縁部リフトピン341上端の上昇を開始する。このとき中央部リフトピン342は停止している。また基部361が上昇することで、基部361と接続されていた端縁部付近のプランジャー60は、弦巻バネ64の付勢力により、上方に押し上げられ、これとともにプランジャー60の上端に固設されたガスケット61およびOリング62が上昇する。これにより、端縁部付近の閉空間661の容積が小さくなり、内部の気圧が上昇する。閉空間661内の気圧が略大気圧、またはそれ以上(正圧)になると、基板90の吸着が解除される。そして、閉空間661内の雰囲気が、基板90の下面に向けて押し出される。さらに、端縁部リフトピン341の上端が載置面31の高さ位置に到達すると、基板90の下面に当接し、基板90の下面は、端縁部から中央部に向かって載置面31から引き剥がされる(図4参照)。
First, the first elevating
続いて、端縁部リフトピン341の上端が所定高さまで上昇すると、第2昇降機構352を駆動して、中央部リフトピン342の上端と端縁部リフトピン341の上端の移動速度とが略同一となるように中央部リフトピン342の上端を上昇させる。基部362が上昇することで、基部362と接続されていた中央部付近のプランジャー60は弦巻バネ64の付勢力により、上方に押し上げられる。そして、中央部付近のガスケット61およびOリング62が押し上げられ、中央部付近の閉空間662内部の気圧が上昇する。これにより、中央部付近の孔37に集められていた雰囲気が、基板90下面に向けて押し出される。また、中央部リフトピン342の上端が載置面31の高さ位置に到達すると、基板90の下面に当接し、中央部付近の基板90の下面が、載置面31から引き剥がされる。
Subsequently, when the upper end of the
基板90の下面は、中央部付近の高さ位置が端縁部付近の高さ位置と比較して低くなり、撓んだ状態で上昇する。そして、基板90を基板受渡し位置まで上昇させたところで、引き上げ動作が終了する(図3参照)。このようにして、プランジャー60を押し下げる、または押し上げることにより(進退駆動)、基板90の吸着および剥離を行う。なお、変形例として、端縁部リフトピン341の上端と中央部リフトピン342の上端とを同一の高さ位置にまで上昇させ、基板90を撓んでいない状態で搬送機構などに引き渡してもよい。
The lower surface of the
<1.3.本実施の形態の利点>
従来の基板保持装置では、基板の載置ステージに長い配管を設け、載置ステージ外部に設けられた真空ポンプなどに接続し、この真空ポンプなどを稼働させることで、基板を載置面に吸着させていた。一方、基板処理装置1における基板保持装置3では、可動部材6のプランジャー60を進退駆動させることで、基板90を載置面31に吸着し、または載置面31から剥離する。このような構成とすることで、従来の比較的長い排気用の配管などが不要となり、基板保持装置の製造コストを抑えることができる。
<1.3. Advantages of this embodiment>
In a conventional substrate holding device, a long pipe is provided on the substrate mounting stage, connected to a vacuum pump provided outside the mounting stage, and the vacuum pump is operated to attract the substrate to the mounting surface. I was letting. On the other hand, in the
また、基板保持装置3の吸着部において、可動部材6のプランジャー60を進退駆動させたときに、基板90の下面に比較的近い位置で、ガスケット61やOリング62が昇降するため、基板90に負圧および正圧による力がかかりやすくなるなど、応答特性がよくなる。これにより、基板90の載置および引き上げ動作を迅速に行えるようになり、基板処理装置1による基板90の処理時間を短縮することができる。
Further, when the
また、リンク部材65を設けることで、リフトピン34を昇降させる昇降機構35の駆動力を流用して、可動部材6の進退駆動を行うことができる。これにより、基板保持装置3の製造コストや運転コストを抑えることができる。また、従来の基板保持装置では、基板90の載置および引き上げ手順において、リフトピンの昇降や真空ポンプなどの制御を別々に行っていたが、基板保持装置3のような構成とすれば、このような複雑な制御を用いることなく、素早く、かつ高い再現性を実現することができ、基板90の載置および引き上げを、効率よく行うことが可能となる。これにより、基板90の処理効率が改善される。
Further, by providing the
なお、基板保持装置3では、リンク部材65を可動部材6のプランジャー60に設け、昇降機構35の駆動力を流用して、可動部材6を上下駆動(進退駆動)させる。もちろんこのような構成に限られず、例えば、別途可動部材6専用の駆動機構を設け、昇降機構35とは独立して、可動部材6を上下駆動(進退駆動)させてもよい。
In the
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、リンク部材65を用いることで、リフトピン34を昇降させる昇降機構35の駆動力を流用して、可動部材6に備えられたプランジャー60の駆動を行う例について説明した。しかし、他の駆動力を流用してプランジャー60を駆動する方法は、これに限られない。
<2. Second Embodiment>
In the first embodiment, the
<2.1.基板処理装置の構成>
図6は、このような原理に基づいて構成した、第2の実施の形態における基板保持装置3aのYZ平面における概略断面図である。図6は、搬送機構7が、所定の位置に退避している様子を示している。また、図7は、基板保持装置3aが基板90を載置面31aに吸着した様子を示す図である。
<2.1. Configuration of substrate processing apparatus>
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view in the YZ plane of the
なお、以下に第2の実施の形態の基板保持装置3aの説明をするが、第1の実施の形態における基板保持装置3と相違する点に絞り説明し、同様の構成については、同符号を付し、適宜説明を省略する。以下の各実施の形態においても、同様とする。
The
基板保持装置3aは、複数のリフトピン34aと昇降機構35aとを備える。リフトピン34aは、基板保持装置3におけるリフトピン34とは異なり、図6に示すように、リフトピン34aの上端の高さ位置は、載置面31の中央部から端縁部にかけて、徐々に高くなるよう設計されている。そのため、基板90は撓みを有した状態でリフトピン34aの上端に保持される。複数のリフトピン34aは、互いに一つの支持部材363に立設されている。昇降機構35aは、支持部材363を昇降させることにより、リフトピン34aの上端を、基板載置ステージ30aに埋没する高さ位置と基板載置ステージ30aの上方の離間する位置との間において、昇降させることができる。なお、リフトピン34aや昇降機構35aの構成は、これに限られものではなく、例えば、第1の実施の形態におけるリフトピン34や昇降機構35と同一であってもよい。
The
基板保持装置3aにおいても、下方に吸着部が備えられる孔37aが設けられているが、基板保持装置3における孔37と、相対的な位置が異なっている。もちろん孔37aの位置は、これに限られず、孔37と同一の位置に設けてもよい。
Also in the
搬送機構7は、(+X)方向に複数(例えば3本)の突出部を有し(図示せず)、該突出部で基板90を保持するアーム部70と、アーム部70を水平方向に支持するアーム支持部71と、移動機構を備える台車部72および連動機構73とを備える。このような構成により、搬送機構7は、所定の退避位置(+Y方向側)から基板保持装置3aの載置面31aの上方の位置まで、基板90を搬送する。また、処理の完了した基板90を、載置面31aの上方位置から所定の退避位置まで搬送する。
The
台車部72の上面は、平坦面と斜面とを有する。連動機構73は、主に、滑車部730と基底部731とを備える。滑車部730は、下部に滑車を備えており、台車部72の上面(平坦面および斜面)を転がることができる。しかし、滑車部730上部の筐体の側面部は固定されており(図示せず)、Z軸方向に移動することは可能であるが、XY平面の各方向には移動できず、その動きは制限されている。なお、図6において、搬送機構7および滑車部730については、説明の都合上、断面ではなく側面を図示している。
The upper surface of the
可動部材6のプランジャー60の所定の高さ位置には、それぞれリンク部材65が固設されている。これらリンク部材65は、後述するように、連動機構73の基底部731を連結する部材であり、搬送機構7と可動部材6とを連動させる機能を有する。
<2.2.基板保持装置の動作説明>
基板保持装置3aの動作について、まず、基板90の載置手順について説明する。搬送機構7のアーム部70から、基板90をリフトピン34aに受け渡した後、搬送機構7は所定の位置(第1の退避位置)まで(+Y)方向に移動する。この間、連動機構73の滑車部730は、台車部72の平坦面を転がるため、連動機構73は下降しない。搬送機構7のアーム部70が、基板載置ステージ30aの上方から完全に退避すると、昇降機構35aが駆動され、リフトピン34aの上端が下降し、リフトピン34aの上端に支持された基板90が下降する。この間、搬送機構7は(+Y)方向へ移動し続け、その結果、連動機構73の滑車部730は、搬送機構7の台車部72の平坦面から斜面に相対的に移動する。そして、滑車部730の滑車が斜面を転がる間、滑車部730は下方へ移動するため、連動機構73が下方へ移動することになる。
<2.2. Explanation of operation of substrate holding device>
Regarding the operation of the
所定位置にまで連動機構73が下方移動すると、まず基底部731の下面と中央部付近のリンク部材65の上面とが当接され、連動機構73と中央部付近の可動部材6のプランジャー60とが連結される。さらに、連動機構73が下方移動すると、中央部付近のプランジャー60が下降し、その上端に固設されたガスケット61およびOリング62が下降する。これにより、中央部付近の基板90と載置面31aとの間の雰囲気が、中央部付近の孔37aに吸引される。
When the interlocking
引き続き、連動機構73が下方移動すると、中央部付近と同様の動作が、端縁部付近でも起こる。すなわち、端縁部付近において、基底部731が、端縁部付近のリンク部材65と当接する。これにより、端縁部付近の可動部材6のプランジャー60が下降し、その上端に固設されたガスケット61およびOリング62が下降する。これにより、端縁部付近の基板90と載置面31aとの間の雰囲気が、端縁部付近の孔37aに吸引される。
Subsequently, when the interlocking
上記の動作により、基板90の下面は、載置面31aに対して、中央部付近から端縁部付近にかけて当接される。
With the above operation, the lower surface of the
基板90の中央部付近および端縁部付近が、それぞれ載置面31aに当接することにより、各付近の基板90の下面と、その直下にある孔37aと、その孔37aに備えられたガスケット61やOリング62の上面とで、閉空間661,662が形成される(図7参照)。さらに、各部位のガスケット61およびOリング62が下に押し下げられると、各閉空間661,662の容積が大きくなり、内部の気圧が下がり始め(負圧)、基板90が載置面31aに吸着される。
The vicinity of the center portion and the vicinity of the edge portion of the
このようにして、基板90が中央部から端縁部にかけて、載置面31aに吸着される。そして、図7に示すように、搬送機構7が所定の退避位置(第2の退避位置)まで移動すると、搬送機構7は停止し、滑車部730の下降が停止する。その結果、連動機構73の下方移動が停止し、基板90の載置動作が完了する。
In this way, the
なお、連動機構73の下降速度は、搬送機構7の移動速度や、台車部72の斜面の傾斜角度などにより決定される。ここで、昇降機構35aによるリフトピン34aの下降速度が連動機構73の下降速度に比べて速すぎると、基板90を載置する際に、基板90が早急に下降することにより、基板90と載置面31aとの間に溜まる雰囲気を、孔37aを介して十分に除くことができない場合がある。このため、載置の際に基板90の滑りが起こる虞れがある。一方、リフトピン34aの下降速度が、連動機構73の下降速度に比べて遅すぎると、ガスケット61およびOリング62が早急に下降することにより、基板90の吸着を十分にできない虞れがある。このような理由から、リフトピン34aの下降速度は、連動機構73の下降速度、すなわち搬送機構7の移動速度や、台車部72の斜面の傾斜角度などから、適切に決定されることが好ましい。
The descending speed of the interlocking
以上が、基板90を載置面31aに載置する(吸着する)手順の説明である。次に、載置された基板90の吸着状態を解除して、基板90を載置面31aから引き上げる手順について説明する。
The above is the description of the procedure for placing (sucking) the
図7の状態から、搬送機構7が(−Y)方向へ移動すると、台車部72が(−Y)方向へ移動し、その結果、滑車部730は台車部72の斜面を転がり、上方向へ移動する。これにより、連動機構73が上方へ移動し、端縁部付近のプランジャー60が弦巻バネ64の弾性力により、上へ押し上げられ、閉空間661,662の容積が小さくなる。これにより、閉空間661,662内部の圧力が、略大気圧と同一またはそれ以上となり(正圧)、端縁部付近の基板90の吸着が解除される。さらに、昇降機構35aが駆動することにより、リフトピン34aが上昇して、リフトピン34aの先端部が端縁部付近の基板90の下面に当接し、端縁部付近の基板90が載置面31aから引き剥がされる。さらにリフトピン34aが上昇することで、中央部付近においても基板90が載置面31aから引き剥がされる。
When the
引き続きリフトピン34aが上昇することで、基板90が所定の高さ位置にまで引き上げられると、基板保持装置3aによる基板90の引き上げ手順が完了する。この際、搬送機構7は、図6に示す、第1の退避位置まで移動している。さらに、搬送機構7が(−Y)方向へ移動することで、アーム部70は、載置面31aの上方にまで移動する。そして、リフトピン34aの上端部から基板90がアーム部70へ引き渡される。
When the lift pins 34a continue to rise, the
以上が、基板保持装置3aによる引き上げ手順の説明である。
The above is the description of the lifting procedure by the
<2.3.本実施の形態の利点>
以上のように、第2の実施の形態における基板保持装置3aは、基板90を吸着・剥離させる動作を搬送機構7による搬送動作に連動させることにより、第1の実施の形態における基板保持装置3と同様の効果を得ることができる。
<2.3. Advantages of this embodiment>
As described above, the
なお、前述したように、基板90を基板載置ステージ30aに載置する際、中央部付近の方が、端縁部付近よりも、基板90が載置面31aに到達する時間が早い。そのため、図6に示すように、端縁部付近のリンク部材65の設置位置は、中央部付近のリンク部材65の設置位置よりも若干低い。これにより、端縁部付近と中央部付近とで、孔37aを介して雰囲気を吸引し始めるタイミングに、時間差を設けることができる。もちろん、これに限られるものではなく、リンク部材65の設置位置を略同一の高さ位置としてもよい。
As described above, when the
<3. 第3の実施の形態>
上記の実施の形態では、閉空間661,662の底部が、ガスケット61およびOリング62によって形成されている例について説明した。すなわち、上記の実施の形態では、ガスケット61およびOリング62を進退駆動させることで、基板90に対する吸着・剥離動作を実現すると説明した。しかし、閉空間の容積を変更する構成は、このような構成に限られるものではない。
<3. Third Embodiment>
In the above embodiment, the example in which the bottoms of the
図8は、このような原理に基づいて構成した、第3の実施の形態における基板保持装置3bのYZ平面における概略断面図である。基板保持装置3bにおいて、基板保持装置3におけるガスケット61やOリング62の代わりに、可動部材6bは、ダイヤフラム部材67を備える。
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view in the YZ plane of the
図8に示すように、ダイヤフラム部材67は、各孔37の直下に設けられており、蛇腹形状で伸縮可能な側面部671と比較的硬い材質からなる底面部672とが、凹形状を形成するように構成され、各孔37の底部を形成する。そして、側面部671の上端は、基板載置ステージ30の下面に固設されており、孔37の下側から空気が漏れないように配置される。また、底面部672の下面は、プランジャー60bの上端と接着されており、プランジャー60bを上下駆動すると、側面部671はZ軸方向に収縮または伸張し、底面部672は上下駆動(進退駆動)される。なお、基板保持装置3bのその他の構成および動作手順については、第1の実施の形態の基板保持装置3とほぼ同様である。
As shown in FIG. 8, the
基板保持装置3bでは、基板90の下面の一部が載置面31に接着すると、接着した基板90の下面と、その直下にある孔37と、その孔37に設置されたダイヤフラム部材67とで端縁部付近には、閉空間661bが、中央部付近には閉空間662bが形成される。基板90を基板載置ステージ30に載置する場合においては、当該ダイヤフラム部材67の底面部672が下方へ押し下げられ、その結果、閉空間661b,662bの容積が大きくなる。これにより、閉空間661b,662b内部の気圧が負圧となるため、基板90が基板載置ステージ30に吸着されることになる。
In the
一方、基板90を載置面31から引き上げる場合においては、ダイヤフラム部材67の底面部672が上方へ押し上げられ、閉空間661bおよび662bの容積はそれぞれ小さくなる。これにより、閉空間661b,662b内部の気圧が略大気圧と同一またはそれ以上(正圧)となり、基板90の吸着が解除される。
On the other hand, when the
基板保持装置3bを上記のような構成とすることで、基板保持装置3bの製造コストを削減でき、また基板処理の時間を短縮できるなど、第1の実施の形態における基板保持装置3と同様の効果を得ることができる。
By configuring the
また、基板保持装置3では、ガスケット61およびOリング62を上下駆動するため、使用するうちに、これらの部材の摺動運動によりパーティクルが発生し、基板90に付着する虞れがある。しかし、基板保持装置3bでは、ダイヤフラム部材67を用いるため、そのようなパーティクルが発生することを抑制できる。
In addition, since the
さらに、プランジャー60bのストロークが一定であっても、ダイヤフラム部材67のサイズを変更することで、吸着力などの大きさを調整することができる。
Furthermore, even if the stroke of the
基板保持装置3bでは、第1の実施の形態における基板保持装置3と同様に、リンク部材65を設け、昇降機構35の駆動力を流用して、可動部材6bの上下駆動(進退駆動)させている。しかし、このような構成に限られず、例えば別途、可動部材6bの駆動機構を設け、昇降機構35bと独立して、可動部材6bを上下駆動(進退駆動)させてもよい。また、第2の実施の形態の基板保持装置3aと同様に、連動機構を設け、搬送機構と連動させる構成としてもよい。
In the
<4. 第4の実施の形態>
第3の実施の形態にでは、ダイヤフラム部材67は、孔37ごとに設けられているが、このような構成に限られるものではない。
<4. Fourth Embodiment>
In the third embodiment, the
図9は、このような原理に基づいて構成された基板保持装置3cのYZ平面における概略断面図である。ダイヤフラム部材67cは、ダイヤフラム部材67と同様に、蛇腹形状の側面部671cと底面部672bを備える。しかし、ダイヤフラム部材67cのサイズは、ダイヤフラム部材67よりも大きい。そして、図9に示すように基板保持装置3cでは、複数の孔37(図9中では、2個)に対して、下方に単一のダイヤフラム部材67cを備えている。
FIG. 9 is a schematic sectional view in the YZ plane of the
基板保持装置3cをこのような構成にした場合であっても、基板保持装置3bと同様の効果が得られる。さらに、ダイヤフラム部材67やプランジャー60などの設置数を減らすことができ、基板保持装置3bの製造コストを抑えることもできる。
Even when the
<5. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
<5. Modification>
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be made.
第1ないし第4の実施の形態では、プランジャー60,60bを上方へ押し上げる動力として、弦巻バネ64の付勢力を使用していた。しかし、もちろんこれに限られず、動力源はどのような形態であってもよい。
In the first to fourth embodiments, the urging force of the
また、第3および第4の実施の形態では、ダイヤフラム部材67,67cの側面部671,671cの形状は蛇腹形状であったが、このような形状に限られず、容積変更に対応可能な形状であれば、どのようなものでもよい。
In the third and fourth embodiments, the shape of the
また、第3の実施の形態における基板保持装置3bには、側面部671と底面部672とから構成されるダイヤフラム部材67を備えると説明した。しかし、ダイヤフラム部材はこのような構造のものに限られるものではない。図10は、変形例におけるダイヤフラム部材67dを示す図である。底面部のみからなるダイヤフラム部材67dを基板載置ステージ30の孔37内部下方に固設するとともに、ダイヤフラム部材67dの下側に、プランジャー60dを垂設し、接着する。このような構成であっても、基板保持装置3bにおける構成と同様の効果を得ることができる。
Further, it has been described that the
また、吸着部の構造は、上記の実施の形態に示す構造に限定されるものではない。図11は、変形例における吸着部の構造を示す図である。図11に示すように、ダイヤフラム部材67とガスケット61eおよびOリング62eを組み合わせた構成としてもよい。具体的には、基板保持装置3bと同様に、ダイヤフラム部材を基板載置ステージ30の下面側に固設する。また、ダイヤフラム部材67を、中空の円筒状部材68の内部に納める。そして、円筒状部材68の中に、ガスケット61eおよびOリング62eを上端に備えるプランジャー60eを挿設する。さらに、ダイヤフラム部材67とガスケット61eとの間における円筒状部材68の内部69に、水などの液体を満たす。このような構成とすることで、基板保持装置3bと同様に、摺動運動により発生するパーティクルが、基板90に付着することを抑制できる。さらに、プランジャー60eを上下駆動した際に、円筒状部材68の内部69が液体で満たされているため、その駆動力がダイヤフラム部材67に伝わりやすくなり、ダイヤフラム部材67の応答特性がよくなる。そのため、基板90の載置および引き上げを、さらに迅速に行うことができる。
Further, the structure of the suction portion is not limited to the structure shown in the above embodiment. FIG. 11 is a diagram illustrating the structure of the suction portion in the modified example. As shown in FIG. 11, the
1 基板処理装置
2 本体
3,3a,3b,3c 基板保持装置
30,30a 基板載置ステージ
31,31a 載置面
32 走行レール
33 開口
34,34a リフトピン
341 端縁部リフトピン
342 中央部リフトピン
35,35a 昇降機構
361,362 基部
363 支持部材
37,37a 孔
41 スリットノズル
6,6b 可動部材
60,60b,60d,60e プランジャー
61,61e ガスケット
62,62e Oリング
64 弦巻バネ
65 リンク部材
661,661b,662,662b 閉空間
67,67c,67d ダイヤフラム部材
7 搬送機構
73 連動機構
90 基板
DESCRIPTION OF
Claims (7)
基板が載置される基板載置ステージと、
前記基板載置ステージに載置された基板の下方に形成される閉空間の容積を変更する容積変更手段と、
を備えることを特徴とする基板保持装置。 A substrate holding device for holding a substrate,
A substrate placement stage on which the substrate is placed;
Volume changing means for changing the volume of the closed space formed below the substrate placed on the substrate placing stage;
A substrate holding device comprising:
前記閉空間は、
前記基板載置ステージに載置された状態の前記基板の下面部と、
前記基板載置ステージに設けられる孔と、
進退駆動が可能な可動部材と、
により形成され、
前記容積変更手段は、前記可動部材を進退駆動することを特徴とする基板保持装置。 The substrate holding apparatus according to claim 1,
The closed space is
A lower surface portion of the substrate in a state of being placed on the substrate placement stage;
A hole provided in the substrate mounting stage;
A movable member capable of advancing and retracting;
Formed by
The substrate holding apparatus, wherein the volume changing means drives the movable member to advance and retreat.
前記可動部材は、プランジャーを備えており、
前記容積変更手段は、前記プランジャーを進退駆動することにより前記可動部材を進退駆動させることを特徴とする基板保持装置。 The substrate holding apparatus according to claim 2,
The movable member includes a plunger,
The substrate holding apparatus characterized in that the volume changing means drives the movable member forward and backward by driving the plunger forward and backward.
前記可動部材は、ダイヤフラム部材を備えていることを特徴とする基板保持装置。 The substrate holding apparatus according to claim 2 or 3,
The substrate holding apparatus, wherein the movable member includes a diaphragm member.
基板が前記基板載置ステージに載置される位置と前記基板載置ステージの上方に離間する位置との間で前記基板を昇降させる昇降手段と、
前記容積変更手段と前記昇降手段とを連結するリンク部材と、
をさらに備え、
前記リンク部材は、前記昇降手段の昇降動作と前記容積変更手段の容積変更動作とを連動させることを特徴とする基板保持装置。 A substrate holding apparatus according to any one of claims 1 to 4,
Elevating means for elevating the substrate between a position where the substrate is placed on the substrate placement stage and a position spaced above the substrate placement stage;
A link member connecting the volume changing means and the elevating means;
Further comprising
The substrate holding apparatus according to claim 1, wherein the link member interlocks the lifting operation of the lifting means and the volume changing operation of the volume changing means.
基板を所定の退避位置から前記基板載置ステージの上方の位置まで搬送する搬送手段と、
前記容積変更手段と前記搬送手段とを連結するリンク部材と、
をさらに備え、
前記リンク部材は、前記搬送手段の搬送動作と前記容積変更手段の容積変更動作とを連動させることを特徴とする基板保持装置。 A substrate holding apparatus according to any one of claims 1 to 4,
Transport means for transporting the substrate from a predetermined retraction position to a position above the substrate placement stage;
A link member connecting the volume changing means and the conveying means;
Further comprising
The substrate holding apparatus according to claim 1, wherein the link member interlocks a transport operation of the transport unit and a volume change operation of the volume change unit.
基板を保持する基板保持装置と、
前記基板保持装置に保持された基板に対し所定の処理を行う処理機構と、
を備え、
前記基板保持装置は、
基板が載置される基板載置ステージと、
前記基板載置ステージに載置された基板の下方に形成される閉空間の容積を変更する容積変更手段と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。 A substrate processing apparatus for performing predetermined processing on a substrate,
A substrate holding device for holding the substrate;
A processing mechanism for performing a predetermined process on the substrate held by the substrate holding device;
With
The substrate holding device is
A substrate placement stage on which the substrate is placed;
Volume changing means for changing the volume of the closed space formed below the substrate placed on the substrate placing stage;
A substrate processing apparatus comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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