JP2008310686A - 情報処理装置および情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信路を介して接続のデバイスを利用するようになっている情報処理装置ないしそうした情報処理装置で構成される情報処理システムについて、デバイス利用に起因して障害を招くような事態を効果的に防止できるようにする。
【解決手段】 情報処理装置1はデバイス通信性能管理モジュール31を備えている。デバイス通信性能管理モジュールは、利用対象のデバイスについて、デバイス利用アプリケーションによる利用の際の通信性能を測定して評価する通信性能評価部32、通信性能評価部が評価した通信性能を評価対象のデバイスのデバイスファイルの名称に反映させるための命名規則を管理するデバイス命名規則管理部35、通信性能の評価結果をもとに評価対象のデバイスのデバイスファイルを命名規則に基づいた名称で作成するデバイスファイル管理部36を備えている。そして通信性能評価部による通信性能評価結果をデバイスファイルの名称に反映させることでデバイス利用アプリケーションに提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、通信路を介して接続されているデバイスを利用できるようになっている情報処理装置およびそうした情報処理装置を通信ネットワークで接続して構成される情報処理システムに関する。
計算機やコンピュータなどとも呼ばれる情報処理装置では、オペレーティングシステム(以下、OSと称す)が記憶装置内のデータをファイルシステムで管理する。ファイルシステムは、記憶装置内のデータを1つのまとまりとして扱うOS上の抽象的な概念であるファイル、このファイルを分類・整理して格納するディレクトリ(フォルダと呼ばれることもある)、このディレクトリを分類・整理して格納する上位のディレクトリといった階層構造でデータの管理を行う。このようなファイルシステムにおいては、ファイルやディレクトリの記憶装置内での所在を示す文字列、つまり目的のファイルやディレクトリを指定するための文字列をパスと呼ぶ。パスの文字列は、階層構造をとるディレクトリやファイルの並びを区切り文字で連結した文字列となる。
こうした情報処理装置は、例えばディスプレイ、プリンタ、スキャナ、各種のアクチュエータなどの様々なデバイスが接続されており、これら各デバイスをデバイスごとのデバイス利用アプリケーションにより利用できるようになっているのが通常である。この場合、情報処理装置が利用するデバイスには、ローカルデバイスとリモートデバイスがある。ローカルデバイスは、ある情報処理装置に直接的に接続されたデバイスであり、リモートデバイスは、ネットワークに接続の別の情報処理装置に接続されたデバイスである。
このようなデバイスの利用は、上述のファイルシステムでなされるのが一般的である。すなわちローカルデバイスとリモートデバイスのいずれについてもデバイスごとにデバイスファイルやディレクトリを作成し、それらのデバイスファイルやディレクトリをデータ用の一般的なファイルやディレクトリと同様にしてファイルシステムで管理する。そしてデバイス利用アプリケーションによるデバイスの利用は、ファイルシステムで管理されているデバイスファイルを通じて実行される。
以上のような情報処理装置によるデバイス利用については、例えば特許文献1〜特許文献4に開示の例が知られており、またリモートデバイスの利用については非特許文献1に開示の例が知られている。
特許第3456599号公報 特開2005−182624号公報 特開2004−310560号公報 特開平6−43959号公報 佐藤純二, 河合栄治, 中村豊, 藤川和利, 砂原秀樹, "リモート・デバイス利用に関する汎用的なフレームワークの設計と実装," 情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会研究報告(2003年2月)
上述のような情報処理装置におけるデバイスの利用にあっては、デバイス利用アプリケーションがデバイスの利用について処理時間などに何らかの制約を持っているのが一般である。このためデバイス利用アプリケーションが持つ制約を満たさないデバイスを利用した場合に、情報処理装置に障害を招くおそれがある。しかるに、従来ではそのことについて十分な対策がなされていないのが実情である。
本発明は以上のような事情を背景になされたものであり、その課題は、デバイスを利用できるようになっている情報処理装置ないしそうした情報処理装置で構成される情報処理システムについて、利用しようとするデバイスがデバイス利用アプリケーションにおける制約を充足するかについての判定を容易に行えるようにし、それによりデバイス利用に起因して障害を招くような事態を効果的に防止できるなどのことを可能にすることにある。
利用しようとするデバイスがデバイス利用アプリケーションにおける制約を充足するかについての判定、つまり制約充足判定を容易に行えるようにするには、デバイスとの通信について通信性能を評価し、それで得られる通信性能情報を利用するのが有効である。具体的にいうと、利用しようとするデバイスの通信性能を評価し、それにより適切な通信性能情報を取得し、その通信性能情報に基づいてデバイス利用アプリケーションの制約に対するデバイスの満足性を判定できるようにするということである。このようにすることにより、デバイス利用起因の障害の発生を効果的に防止することが可能となる。また、制約充足判定の容易化は、ソフトウェア開発者にとって、ソフトウェアの開発効率に役立てることができる。すなわち、通信性能評価により通信性能情報を取得し、それを制約充足判定に活用できるようにすることにより、デバイス利用起因の障害の発生を効果的に防止できるのに加えて、ソフトウェア開発の効率向上も図れるということである。
本発明では、上記のような考え方で情報処理装置における上記のような課題を解決する。具体的には、通信路を介して接続されているデバイスをデバイス利用アプリケーションにより利用できるようになっている情報処理装置において、前記デバイスについて、前記デバイス利用アプリケーションによる利用の際の通信性能を測定して評価する通信性能評価部を備え、前記通信性能評価部による通信性能評価結果を前記デバイス利用アプリケーションに提供できるようにされていることを特徴としている。
上述のように、デバイスの利用は、デバイスごとに作成されるデバイスファイルを通じてなされる。つまりデバイス利用アプリケーションによるデバイスの利用には必ずデバイスファイルやディレクトリが介在するということである。したがって通信性能評価部による評価結果をデバイス利用アプリケーションに提供するには、デバイスファイルやディレクトリを活用するのが最適であり、より具体的には、デバイスファイルやディレクトリの名称に通信性能を反映させるのが最適である。
こうしたことから、本発明では、上記のような情報処理装置について、前記通信性能評価部が評価した通信性能を当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルの名称に反映させるための命名規則を管理する命名規則管理部、および前記通信性能評価部による通信性能の評価結果をもとに、当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルを前記命名規則に基づいた名称で作成するデバイスファイル管理部を備えた構成とする。
また本発明では、上記のような情報処理装置について、通信性能についてクラス分けすることで得られる各通信性能クラスを記録する通信性能欄が設けられるとともに、前記通信性能欄に記録された各通信性能クラスを象徴する文字列を記録する通信性能象徴文字列欄が前記通信性能欄と対応するようにして設けられてなる命名規則表を前記命名規則管理部が有するものとしている。このようにすることにより、命名規則が簡明になり、デバイスファイル管理部によるデバイスファイルやディレクトリの作成をより効率的に行えるようになる。
上記のような情報処理装置の通信性能評価部が評価する通信性能としては、通信遅延と通信帯域が適切であり、また通信性能評価は、通信性能の計測を繰返し、それらで得られる複数の計測結果について行うのが適切である。したがって本発明では、上記のような情報処理装置について、前記通信性能として通信遅延と通信帯域を評価するようにしており、また前記通信性能の計測を繰返して得られる複数の計測結果について平均、最小値、最大値、標準偏差を求めることで通信性能評価を行うようにしている。
また本発明では、上記のような情報処理装置について、前記通信性能評価部による通信性能評価の結果に基づいて前記デバイスとの通信における通信性能について異常の有無を判定する異常判定部を備え、また前記異常判定部が通信性能に異常ありと判定した場合に、対応処理を実行する異常対応処理部を備えるものとしている。このようにすることにより、通信性能評価部による通信性能評価で得られる情報をデバイスについての通信性能異常の判定にも活用することができ、また異常ありと判定された場合に適切な対応を自動的にとることができ、デバイス利用についての情報処理装置の機能性を向上させることができる。
また本発明では、上記のような情報処理装置について、前記通信性能評価部による通信性能評価処理に関連するデータを表示してシステム利用者に提供する通信性能管理データ表示部を備えるものとしている。このようにすることにより、情報処理装置で利用可能なデバイスの通信性能を情報処理装置の利用者が簡単に確認することが可能となる。
また本発明では、上記のような考え方で情報処理システムにおける上記のような課題を解決する。具体的には、クライアント情報処理装置とサーバ情報処理装置が通信ネットワークを介して接続され、前記サーバ情報処理装置に接続のデバイスを前記クライアント情報処理装置がデバイス利用アプリケーションにより利用できるようになっている情報処理システムにおいて、前記クライアント情報処理装置は、前記デバイスについて、前記デバイス利用アプリケーションによる利用の際の通信性能を測定して評価する通信性能評価部を備え、前記通信性能評価部による通信性能評価結果を前記デバイス利用アプリケーションに提供できるようにされていることを特徴としている。
また本発明では、情報処理装置に関して上述したのと同じ理由から、上記のような情報処理システムについて、前記クライアント情報処理装置は、前記通信性能評価部が評価した通信性能を当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルの名称に反映させるための命名規則を管理する命名規則管理部、および前記通信性能評価部による通信性能の評価結果をもとに、当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルを前記命名規則に基づいた名称で作成するデバイスファイル管理部を備えるものとしている。
また本発明では、上記のような情報処理システムについて、前記クライアント情報処理装置と前記サーバ情報処理装置は、互いの時刻の同期をとるための時刻同期部をそれぞれ備え、前記時刻同期部による時刻同期を前記通信性能評価部による通信性能の測定に反映させることができるようにするものとしている。このようにすることにより、クライアント情報処理装置とサーバ情報処理装置の間で同期を取らせることができ、これによりデバイスの通信性能評価に際し、クライアント情報処理装置、ネットワーク、サーバ情報処理装置それぞれでの処理時間を取得することができ、それによる処理時間情報を活用することで、デバイス利用についての情報処理装置の機能性を向上させることができる。
また本発明では、上記のような情報処理システムについて、前記クライアント情報処理装置は、当該クライアント情報処理装置に実装のアプリケーションプログラムを前記サーバ情報処理装置で実行させるために該当のアプリケーションプログラムを前記サーバ情報処理装置に移動させるアプリケーション移動部を備えているものとしている。このようにすることにより、必要時のアプリケーションプログラムの移動を容易に行うことができるようになる。
また本発明では、上記のような情報処理システムについて、前記クライアント情報処理装置は、前記通信性能評価部による通信性能評価の結果に基づいて前記デバイスとの通信における通信性能について異常の有無を判定する異常判定部を備え、前記異常判定部が通信性能に異常ありと判定した場合に、該当のデバイスに対応するデバイス利用アプリケーションを前記アプリケーション移動部により前記サーバ情報処理装置に移動させることができるようにしている。このようにすることにより、通信性能に異常ありのためにクライアント情報処理装置での実行では該当のアプリケーションプログラムが持つ制約を満足させることができない場合に、サーバ情報処理装置の実行で満足させるという対応をとることが可能となり、したがってアプリケーションプログラムの制約を満足させるための対応について柔軟性を高めることができる。
また本発明では、上記のような情報処理システムについて、前記サーバ情報処理装置は、当該サーバ情報処理装置に接続のデバイスを前記クライアント情報処理装置が利用可能であることを告知する告知部を備えるものとしている。このようにすることにより、ネットワーク上のリモートデバイスについてネットワークに接続の各情報処理装置がその利用可能性を容易に判断することが可能となる。
また本発明では、上記のような情報処理システムについて、通信性能が相対的に高い高性能ネットワークと通信性能が相対的に低い低性能ネットワークを使分け可能に設けることで前記通信ネットワークが形成される場合に、前記クライアント情報処理装置は、前記高性能ネットワークと前記低性能ネットワークの使分けのためのネットワーク切替えを行う通信切替部を備えるものとしている。このようにすることにより、デバイスを利用するためのデバイス利用アプリケーションが持つ制約に応じて高性能ネットワークと低性能ネットワークを使分けることができ、ネットワーク資源の利用における最適化を向上させることが可能となる。また高速ネットワークと低速ネットワークのいずれかに異常ありとされた場合などに、通信切替部により残りの正常なネットワークを利用することが可能であり、サーバ情報処理装置に接続のデバイスのクライアント情報処理装置による利用について、冗長性による信頼性向上を図ることができる。
以上のような本発明によれば、デバイスを利用できるようになっている情報処理装置ないしそうした情報処理装置で構成される情報処理システムについて、利用しようとするデバイスがデバイス利用アプリケーションにおける制約を充足するかについての判定を容易に行えるようになり、これによりデバイス利用に起因して障害を招くような事態を効果的に防止できるなどのことが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1に、第1の実施形態による情報処理装置が適用される情報処理システムの機器構成の例を示す。この例の情報処理システムは、情報処理を行う情報処理装置1、例えばキーボード、マウス、ジョイスティック、操作盤、タッチパネル、各種センサなどで構成され、情報処理装置1に対して情報処理のためのデータを入力するのに用いられるデータ入力部2、および通信路3でローカルに情報処理装置1と接続された複数のデバイス4(4a、4b、4c…)からなる。ここで、デバイス4は、例えばディスプレイ、プリンタ、各種のアクチュエータなどのように、情報処理装置との関係で周辺機器と呼ばれる類の機器や情報処理装置で操作したり制御したりする類の機器などである。
情報処理装置1は、データ入力部2から入力されるデータについて所定の情報処理を行い、その処理に伴って必要な場合にデバイス4を利用する。そのために情報処理装置1は、各デバイス4a、4b、4c…に対応するデバイス利用アプリケーションが実装されており、それらから必要なデバイス利用アプリケーションを取り出して目的のデバイス4を利用する。
こうしたデバイス4の利用について、情報処理装置1はデバイス通信性能管理モジュールを有している。そのデバイス通信性能管理モジュールは、デバイス利用時のデバイス4との間の通信における通信性能について管理する。具体的には、デバイス利用時のデバイス4との間の通信についてデバイス4の試験利用などにより通信性能を測定して評価することで通信性能情報を取得し、その通信性能情報を適切な形態でデバイス利用アプリケーションやソフトウェア開発者に提供する。通信性能情報をデバイス利用アプリケーションなどに提供する形態としては、デバイスファイル名とディレクトリ名を利用する形態が好ましいものとして挙げられる。すなわち、個々のデバイスに対応するデバイスファイルとそれを格納するディレクトリそれぞれの名称に当該デバイスについての通信性能を反映させるようにする形態である。この場合、通信性能をデバイスファイル名やディレクトリ名に反映させるには、通信性能を象徴的に表す文字列を用いたデバイスファイル名やディレクトリ名でデバイスファイルやディレクトリを作成する。
上述のようにしてデバイス利用アプリケーションやソフトウェア開発者に提供されるデバイスの通信性能情報は、デバイス利用アプリケーションが持つ通信上の制約についての判定、つまりデバイス利用アプリケーションが利用するデバイスとの通信における通信性能が当該デバイス利用アプリケーションにおける制約を満足させるかの制約充足判定に用いるなどして活用される。そしてこのことにより、例えばデバイス利用アプリケーションの制約を満足させないデバイスを利用してしまうことで情報処理装置に障害を招くような事態を効果的に防止することができる。またソフトウェア開発者にとっては、通信性能情報を上記のように活用することで、ソフトウェアの開発効率を向上させることができる。さらに、通信性能情報は、同種のデバイスが複数ある場合に、その効果的な選択にも役立てることができる。
図2に、情報処理装置1の一般的な機能構成の例を示す。情報処理装置1は、CPU11、RAM12、不揮発性記憶媒体13、データ入力制御部14、データ出力制御部15、およびバス16を備えている。
CPU11は、演算処理装置であり、バス16に接続され、不揮発性記憶媒体13に格納の各種のプログラムから必要なプログラムをRAM12に転送して実行する。この場合のプログラムとしては、OSやアプリケーションプログラムがあり、アプリケーションプログラムにはデバイス4を利用するためのデバイス利用アプリケーションが含まれる。RAM12は、主記憶装置であり、CPU11が処理を実行する際の一時的な記憶手段として機能する。つまり、不揮発性記憶媒体13に格納されている各種のプログラムやデータからCPU11での処理に必要として転送されたプログラムやデータを一時的に格納するのに機能する。不揮発性記憶媒体13は、外部記憶装置であり、CPU11での処理に用いられる各種プログラムの保存、CPU11での処理結果の保存、デバイス4の稼動状況情報の保存などに用いられる。データ入力制御部14は、データ入力部2と接続するとともにバス16と接続しており、データ入力部2から入力されたデータを情報処理装置1に伝送する。具体的には、データ入力部2からデータが入力されると、そのことを示す割込み信号をバス16に対してアサートし、その入力データをCPU11に伝送する。データ出力制御部15は、デバイス4と接続するとともにバス16と接続しており、CPU11から出力されたデータをデバイス4に伝送する。バス16は、CPU11、RAM12、不揮発性記憶媒体13、データ入力制御部14、データ出力制御部15を互いに接続する。こうしたバス16には、PCIバス、ISAバス、PCI Expressバスなどが用いられる。
図3に、情報処理装置1に実装されるデバイス通信性能管理モジュールの機能的な構成を示す。この例のデバイス通信性能管理モジュール31は、通信性能評価部32、通信性能記憶部33、計時部34、デバイス命名規則管理部35、デバイスファイル管理部36、およびデバイス制御部37を備えている。これら各機能部は、ソフトウェアで構成するのが通常であるが、ハードウェアで構成することも可能である。
通信性能評価部32は、図1の各デバイス4について通信性能を計測して評価する。通信性能の評価は、デバイス4をデバイス利用アプリケーション38により試験的に利用して行うのを基本とする。つまり、デバイス利用アプリケーション38によりデバイス4を試験的に利用し、その際の通信性能を計測して評価するのを基本とする。ただ、必要に応じて、デバイス4の通常的な利用を通じて行うようにしてもよい。ここで、デバイスの試験利用の手法としては、デバイスの初期化操作、デバイスへの試験データの出力、デバイスからのデータ入力などがあり、またデバイスに対する試験用の特別な操作を定義するようにしてもよい。
通信性能の評価は、通信性能の計測を繰返して得られる複数の計測結果に統計処理を施して行うのが好ましい。具体的には、通信性能の計測を繰り返して行い、それで得られる複数の計測結果について平均、最小値、最大値、標準偏差などを求めて通信性能の評価を行う。この場合の繰返し的な通信性能の計測には、デバイスの試験利用による場合であれば、適宜の時間間隔で繰返し行う方式やデバイス4を実際に利用する都度、その実際の利用に先立って行う方式などが可能である。評価する通信性能としては、通信遅延、通信帯域、ジッタなどを挙げることができ、本実施形態では、通信遅延と通信帯域で通信性能評価を行うようにしている。通信性能の測定とその結果に基づく通信性能評価の詳細については後述する。
通信性能記憶部33は、通信性能評価部32による通信性能の評価に関わる情報を保存する。
計時部34は、計時を行い、それによる時間情報を通信性能評価部32に提供する。なお、計時部34については信号経路の図示を省略してある。
デバイス命名規則管理部35は、通信性能評価部32が評価した通信性能を評価対象のデバイスのデバイスファイルの名称に反映させるための命名規則を管理する、つまり通信性能反映のディレクトリ名やデバイスファイル名についての命名規則を管理する。命名規則には、例えば上述のデバイス利用アプリケーションの持つ制約についての制約充足判定を行い易くするといった基準などで通信性能を適切にクラス分けし、その通信性能クラスごとに適切な文字列を通信性能反映用として定める方式を用いることができる。こうした命名規則の運用について、後述する例のような命名規則表を用いるのが適切である。
デバイスファイル管理部36は、通信性能評価部32による通信性能の評価結果をもとに、評価対象のデバイスのデバイスファイルをデバイス命名規則管理部35で管理の命名規則に基づいた名称で作成し、また作成されている通信性能反映のデバイスファイルやディレクトリを必要に応じて削除する。より具体的にいうと、図1の情報処理装置1が利用できるデバイス4について、それぞれにおける通信性能を反映させたデバイスファイルやディレクトリをデバイス命名規則管理部35で管理の命名規則に基づいて作成し、また作成されている通信性能反映のデバイスファイルやディレクトリを必要に応じて削除する。デバイスファイル管理部36によるデバイスファイルやディレクトリの作成については後述する。
デバイス制御部37は、デバイスドライバであり、ドライバ4を利用する際のデバイス利用アプリケーション38によるデータ出力制御部15の利用のための機能(アプリケーションプログラムインターフェースなど)をデバイス利用アプリケーション38に提供する。ここで、デバイス利用アプリケーション38は、デバイスを利用するためのアプリケーションプログラムであり、デバイスの利用を実行し、またデバイスから必要な情報を取得する機能を有している。
図4に、通信遅延の計測における処理の流れを示す。まず通信性能評価部32がデバイスの利用開始時刻Tsを計時部34から取得して記憶する(ステップS1)。次いで、通信性能評価部32がデバイスの利用終了時刻Teを計時部34から取得して記憶する(ステップS2)。それから利用開始時刻Tsと利用終了時刻Teの差分Tdを求め、その差分Tdを通信遅延とする(ステップS3)。ここで、差分Tdは、デバイスの利用に要した時間であり、実際にはデバイスでの処理時間を含んでいる。ただ、その処理時間は、デバイスの試験利用であれば実質的に無視できる程度である。こうしたことから差分Tdを実効的な通信遅延として用いるものとしている。
図5に、通信帯域の計測における処理の流れを示す。まず通信性能評価部32がデバイスの利用開始時刻Tsを計時部34から取得して記憶するとともに、当該試験利用でデバイスに送信するデータのデータ量Dbを記憶する(ステップS11)。次いで、通信性能評価部32がデバイスの利用終了時刻Teを計時部34から取得して記憶する(ステップS12)。それから、利用開始時刻Tsと利用終了時刻Teの差分Tdを求める(ステップS13)。そして最後にデータ量DbをTbdで除して、通信帯域Bを求める(ステップS14)。
図6に、通信性能評価における処理の流れを示す。評価処理は、上述のような計測が1回なされる度に行われるのが通常である。そのため評価処理では、まず通信性能記憶部33が通信性能評価部32により上述のようにして求められた通信遅延や通信帯域の計測値を記憶する(ステップS21)。次いで、通信性能記憶部33が記憶している計測値の個数、つまり記憶計測値の個数Nが所定の最大記憶可能数Nmax以下であるかを判定する(ステップS22)。ステップS22でNがNmaxより大きいと判定されたらステップS23に進み、N=Nmaxとなるように古い計測値を削除する。一方、ステップS22でNがNmax以下と判定されたらステップS24に進む。ステップS24では、通信性能評価部32がN個の記憶計測値から最大値と最小値を抽出し、またN個の記憶計測値について平均値と標準偏差を求める。続いて、ステップS24で得られた評価結果を通信性能記憶部33に保存する(ステップS25)。評価結果の保存は、例えば表の形式で行うことができる。つまり、図1における情報処理装置1が利用可能なデバイス4ごとに評価結果記録欄を設けた様式の評価結果表を作成し、その評価結果記録欄に当該評価時の結果を記録する形式である。
図7〜図9に、デバイス命名規則管理部35で用いる命名規則表の例を示す。命名規則表39は、通信性能欄39aとこれに対応させられた通信性能象徴文字列欄39bを有する。そして通信性能欄39aには、通信性能を適切にクラス分けして得られる通信性能クラスが記録され、通信性能象徴文字列欄39bには、対応する通信性能欄の通信性能クラスを象徴する通信性能象徴文字列が記録される。こうした命名規則表にはいくつかの形態が可能で、図7の命名規則表は、通信遅延と通信帯域を混合させたクラス分けによる場合の例であり、図8の命名規則表は、通信遅延と通信帯域に分けた表とする場合の例であり、図9の命名規則表は、デバイスの種類、あるいは通信性能ごとの相対評価による場合である。これらの各命名規則表は、それぞれ評価の角度を変えた命名規則となっており、したがって併用的に用いるのが好ましい。
以下ではデバイスファイル管理部36による通信性能反映のデバイスファイルやディレクトリの作成について説明する。なお、本明細書でいう「デバイスファイルやディレクトリの作成」には、例えば情報処理装置に新たに接続されたデバイスについて新たにデバイスファイルやディレクトリを作成する場合と、既存のデバイスファイルやディレクトリの名称変更や、シンボリックリンク、ショートカットを含むコピーを作成する場合がある。
図1におけるデバイス4のいずれかについて通信性能評価部32による通信性能の評価がなされると、まずその評価結果をもとに、デバイス命名規則管理部35から該当の通信性能象徴文字列を取り出す。すなわちデバイス命名規則管理部35における上述のような命名規則表から評価結果に該当する通信性能が記録されている通信性能欄を抽出し、その通信性能欄に対応する通信性能象徴文字列欄からそこに記録されている通信性能象徴文字列を取り出す。次いで、その通信性能象徴文字列を用いたデバイス名やディレクトリ名でディレクトリやデバイスファイルを作成する。デバイスファイルやディレクトリの作成は、OSの提供するシステムコールないしAPI(アプリケーションプログラムインターフェース)を利用して行うことができる。そのようなシステムコールないしAPIの例として、POSIXのopen、creat、mkdirコールやWindows(登録商標)
APIのCreateFileコールなど挙げられる。以上のようにしてデバイスファイル管理部36が作成するデバイスファイルやディレクトリの名称の例を図10に示す。
ここで、デバイスファイルを作成しようとするデバイスについての通信性能評価結果に該当する通信性能クラスが複数ある場合、つまり作成しようとするデバイスファイルに用いる通信性能象徴文字列が複数ある場合がある。そのような場合には、いくつかの対応が可能である。すなわち、最初に該当するとされた通信性能象徴文字列だけを抽出する対応、該当する複数の通信性能象徴文字列の全てを抽出する対応、該当する複数の通信性能象徴文字列から一部を選択して抽出する対応が可能であり、また選択抽出については、通信性能欄に記録する通信性能の並びに所定の基準で優先度付けをしておき、その優先度で選択抽出する対応が可能である。
一方、デバイスファイルを作成しようとするデバイスについての通信性能評価結果に該当する通信性能クラスがなく、したがって作成しようとするデバイスファイルに用いる通信性能象徴文字列がない場合もある。そのような場合には、該当する通信性能象徴文字列がなかったことを示す名称(例えば、othercaseなど)を抽出する対応、該当する通信性能象徴文字列がなかったことを確認ダイアログに表示する対応、該当する通信性能象徴文字列がなかったことを通信性能記憶部33に記憶する対応、当該の通信性能評価結果についてデバイスファイルを作成しない対応などが可能である。
上述のように通信性能については異なる角度による評価が可能であり、そのために上述のように1つのデバイスの通信性能評価結果に複数の通信性能象徴文字列が該当する場合があり得る。そうした場合には、1つのデバイスについて、複数の通信性能象徴文字列のそれぞれによるデバイスファイル名で複数のデバイスファイルを作成することが可能である。このような場合は、図11に示すように、シンボリックリンクを利用して複数のデバイスファイルを作成するが適切である。シンボリックリンクを利用すれば、実体は同じファイルであっても、デバイス操作アプリケーションは異なるパスでデバイスを操作することができる。
図12に示すのは、通信性能評価における評価対象、具体的には通信遅延と通信帯域ごとに作成したディレクトリ内に通信遅延クラスや通信帯域クラスで離散化してデバイスファイルを作成する方式である。このような方式でデバイスファイルを作成することで、上述のようなデバイス利用アプリケーションの制約についての判定をより容易に行えるようになる。
図13に示すのは、デバイスの機器名(種類名)をディレクトリ名としたディレクトリを作成し、そのディレクトリ以下に、命名規則表から抽出する通信性能象徴文字列を用いたデバイス名やディレクトリ名でデバイスファイルやディレクトリを作成する方式である。このような方式によれば、デバイスファイルを示すパスにおいてデバイスの種類が先に並び、デバイス操作アプリケーションがデバイスを指定する際の柔軟性が向上する。
以下では第2の実施形態について説明する。本実施形態は、図14に示す構成のデバイス通信性能管理モジュール41を図1の情報処理装置1が備えていることに特徴がある。デバイス通信性能管理モジュール41は、図3のデバイス通信性能管理モジュール31におけるのと同様な通信性能評価部32、通信性能記憶部33、計時部34、デバイス命名規則管理部35、デバイスファイル管理部36、デバイス制御部37を備えるのに加えて、異常判定部42と異常対応処理部43を備えている。なお、図14では、計時部34、異常判定部42、異常対応処理部43については信号経路の図示を省略してある。
異常判定部42は、デバイスとの通信について通信性能の異常を、所定の異常判定規則の下で、通信性能評価部32による通信性能評価の結果に基づいて判定する。異常判定部42による異常判定には、通信性能評価部32による通信性能の評価結果に関して行う異常判定があり、またデバイスファイル管理部36が作成したデバイスファイルに関して行う異常判定がある。ただし、これらの異常判定は、その基本において通信性能評価の結果に基づいてなされることでは共通である。
通信性能評価結果に関する異常判定は、例えば図1のデバイス4への通信路3の帯域幅について行うことができる。具体的には、通信性能評価部32が例えばデバイス4bについて通信帯域の測定を行ったとして、その際の通信帯域測定結果をデバイス4bの通信路3の本来の帯域幅と比較し、通信帯域測定結果が所定のしきい値以上に通信路3の帯域幅よりも小さい場合に異常ありと判定する。また通信性能評価結果に関する異常判定は、繰返し的になされる通信性能評価における評価結果の比較として行うことができる。具体的には、通信性能評価部32が通信性能評価を繰返し行う場合に、新たな評価処理での測定結果(通信遅延や通信帯域)を過去の評価結果(通信遅延や通信帯域の平均値)と比較し、新たな測定結果が所定のしきい値以上に過去の評価結果より劣っている場合に異常ありと判定する。
デバイスファイルに関する異常判定では、デバイスファイル管理部36が作成したデバイスファイルでデバイスを利用した際にデバイスから応答がなかった場合に異常ありと判定する。このようなデバイスファイルに関する異常判定は、デバイスファイル管理部36が作成したデバイスファイルに反映されている通信性能の現在時点での適切性(これは、デバイスファイル管理部36が作成したデバイスファイルの現在時点での適切性でもある)を判定することにもなる。
異常対応処理部43は、異常判定部42が異常ありと判定した場合に対応処理を実行する。異常対応処理部43による対応処理としては、デバイスファイル管理部36が通信性能評価部32による評価結果に基づいて作成したデバイスファイルとディレクトリを削除する対応、デバイス利用アプリケーション38の実行を継続するか否かを確認ダイアログに表示してユーザの判断を問う対応、デバイス利用アプリケーションの実行を停止する対応などが可能である。
以上のような第2の実施形態によれば、デバイス通信性能管理モジュール41が管理する通信性能情報をデバイスについての通信性能異常の判定にも活用することができ、デバイス通信性能管理モジュール41の機能性を向上させることができる。
以下では第3の実施形態について説明する。図15に、第3の実施形態による情報処理システムの構成を示す。本実施形態の情報処理システムは、クライアント情報処理装置45とサーバ情報処理装置46がネットワーク(通信ネットワーク)47を介して接続され、クライアント情報処理装置45がサーバ情報処理装置46に通信路48で接続のデバイス49を利用できるようになっている。そしてクライアント情報処理装置45は、第1の実施形態におけるのと同様な通信性能管理に機能するデバイス通信性能管理モジュールを備えている。なお、図15ではクライアント情報処理装置45とサーバ情報処理装置46がそれぞれ1台ずつとなっているが、これは図を簡単化したものであって、実際的にはネットワーク47に複数の情報処理装置が接続されており、それらの情報処理装置が互いにクライアント情報処理装置になったりサーバ情報処理装置になったりすることになる。
こうした本実施形態の情報処理システムでは、クライアント情報処理装置45によるデバイス49の利用がネットワーク47を介してなされる。このためデバイス49は、クライアント情報処理装置45にとってリモートデバイスとなる。ここで、デバイス49は、例えばアクチュエータである。デバイス49がアクチュエータのような機器の場合、その利用は、デバイス49の操作ないし制御してなされるのが通常である。
図16に、クライアント情報処理装置45の一般的な機能構成の例を示す。クライアント情報処理装置45は、図2の情報処理装置1におけるのと同様なCPU11、RAM12、不揮発性記憶媒体13、バス16を備える一方で、図2の情報処理装置1におけるデータ入力制御部14やデータ出力制御部15に対応する要素として、ネットワーク通信部50を備えている。そしてネットワーク通信部50によりネットワーク47を介して通信することでサーバ情報処理装置46に接続のデバイス49を利用するようになっている。
図17に、クライアント情報処理装置45に実装されるデバイス通信性能管理モジュール51の機能的な構成を示す。デバイス通信性能管理モジュール51は、通信性能評価部32、通信性能記憶部33、計時部34、デバイス命名規則管理部35、デバイスファイル管理部36、およびデバイス制御部37を備えている。これらの各機能要素は、図3のデバイス通信性能管理モジュール31におけるそれらと同様である。
上述のように、クライアント情報処理装置45では、サーバ情報処理装置46に接続のデバイス49をデバイス利用アプリケーション38がネットワーク47を介して利用する。このためデバイス制御部37は、デバイス利用アプリケーション38に対してネットワーク47を通じたデバイス49の利用のための機能を提供し、またデバイス49に対するデバイス利用アプリケーション38の利用要求をサーバ情報処理装置46に提供する。
このようなクライアント情報処理装置45によるデバイス49の利用に伴って、デバイス通信性能管理モジュール51は、デバイス49も通信性能評価の対象とし、通信性能評価の結果をもとに上述したようにしてデバイス49の通信性能反映のデバイスファイルやディレクトリを作成する。
クライアント情報処理装置45がデバイス49を利用する場合の通信ではネットワーク47が大きな比重を占める。このため、通信性能評価部32によるデバイス49の通信性能評価のために行う通信性能の測定では、ICMP(Internet
Control Message Protocol)を用いたping(Packet Internet
Groper)コマンドを使用するのが好ましい形態の1つとなり、ネットワークを介した通信の性能測定用として設計した専用のアプリケーションプログラムを使用するのが好ましい形態の他の1つとなる。
専用アプリケーションで通信性能測定を行う場合のデバイスの試験利用で送信するIPパケットのフォーマットの例を図18に示す。この例のIPパケットPaは、「IPヘッダ」、「ID」、「Number」、「Padding」の各データブロックを含んでいる。「ID」は、デバイス利用アプリケーション38とデバイス49の組み合わせを示すユニークな識別子であり、「Number」は、通信性能測定のための試験利用における試験用IPパケットごとに異なるユニークな番号であり、「Padding」は、通信帯域を計測するために任意のサイズに変更可能なデータ領域である。
サーバ情報処理装置46は、その一般的な機能構成についてはクライアント情報処理装置45と同様で、図19にその構成を示すデバイス利用管理モジュール52を備えている。デバイス利用管理モジュール52は、クライアント情報処理装置45によるデバイス49の利用を受付けるのに機能し、デバイス制御部37とデバイスアクセス管理部53を備えている。
デバイス制御部37は、図3におけるのと同様である。デバイスアクセス管理部53は、クライアント情報処理装置45からのデバイス49に対する利用要求を受け付け、デバイス49の利用(デバイス49の操作や制御)を実行する。またデバイスアクセス管理部53は、デバイス49の利用結果をクライアント情報処理装置45のデバイス利用アプリケーション38に返信する。
以上のような第3の実施形態では、デバイス通信性能管理モジュール51により、リモートデバイスであるデバイス49についての通信性能情報をデバイス利用アプリケーションやソフトウェア開発者に提供できる。したがってデバイス利用アプリケーションやソフトウェア開発者は、リモートデバイスについてもデバイス利用アプリケーションにおける制約について容易に判定することが可能となる。
以下では第4の実施形態について説明する。本実施形態は、情報処理システムが図15のそれと同様な構成の場合で、図15のクライアント情報処理装置45が図20に示すような構成のデバイス通信性能管理モジュール55を備え、また図15のサーバ情報処理装置46が図21に示すような構成のデバイス利用管理モジュール56を備えていることに特徴がある。
デバイス通信性能管理モジュール55は、図17のデバイス通信性能管理モジュール51におけるのと同様な通信性能評価部32、通信性能記憶部33、計時部34、デバイス命名規則管理部35、デバイスファイル管理部36、デバイス制御部37を備えるのに加えて、時刻同期部57を備えている。
こうしたデバイス通信性能管理モジュール55に対応して、デバイス利用管理モジュール56は、図19のデバイス利用管理モジュール52におけるのと同様なデバイス制御部37とデバイスアクセス管理部53を備えるのに加えて、計時部34と時刻同期部57を備えている。
時刻同期部57は、クライアント情報処理装置45とサーバ情報処理装置46について時刻の同期をとり、それを計時部34の計時に反映させる。このように機能する時刻同期部57は、例えばIEEE1588、NTP(Network
Time
Protocol)、GPSなどを用いて構成することができる。
以上のように時刻同期部57によりクライアント情報処理装置45とサーバ情報処理装置46について同期をとれるようにする場合、デバイス通信性能管理モジュール55の通信性能評価部32がpingコマンドでデバイス49について通信性能の測定を行う際に用いる試験用のIPパケットは、図22に示す例のようなフォーマットとなる。この例のIPパケットPbは、図18のIPパケットPaにおけるのと同様な「IPヘッダ」、「ID」、「Number」、「Padding」の各データブロックを含むのに加えて、「Start Time」と「End Time」の両データブロックを含んでいる。「Start Time」は、通信性能測定のためにクライアント情報処理装置45が送信した試験用IPパケットのサーバ情報処理装置46での処理開始時刻であり、デバイスアクセス管理部53により計時部34から取得される。一方、「End Time」は、試験用IPパケットのサーバ情報処理装置46での処理終了時刻であり、同じくデバイスアクセス管理部53により計時部34から取得される。
以上のようにしてサーバ情報処理装置46での試験用IPパケットの処理について開始時刻と終了時刻の情報が得られる一方で、クライアント情報処理装置45でも、時刻同期部57による同期が反映されている計時部34を例えば通信性能評価部32が利用することで、試験用IPパケットのクライアント情報処理装置45での処理について開始時刻と終了時刻を取得することができる。したがって、試験用IPパケットについて、クライアント情報処理装置45、ネットワーク47、サーバ情報処理装置46それぞれでの処理時間を求めることができ、それらの処理時間データを活用することが可能となる。
上記のような処理時間データの1つの活用例としては、クライアント情報処理装置45での処理時間Tcに対するサーバ情報処理装置46での処理時間Tsの割合を判定する処理がある。つまり、Tcに対するTsの割合を求め、その結果が所定のしきい値を上回るか判定する処理時間比率判定処理である。このような処理時間比率判定処理でTs/Tcが所定のしきい値を上回ると判定された場合には、その判定結果を確認ダイアログに表示して情報処理システムの利用者に報せたり、通信性能記憶部33に記憶したりする。また、他の活用例としては、通信性能評価部32で行った通信性能測定の結果が所定の基準通信性能を下回っていた場合に、TcとTsを通信性能記憶部33に記憶する処理がある。
以上のように第4の実施形態では、図15の情報処理システムについて、クライアント情報処理装置45とサーバ情報処理装置46の間で同期を取らせることができ、これによりデバイス49の通信性能評価に際し、それで用いる試験用IPパケットについて、クライアント情報処理装置45、ネットワーク47、サーバ情報処理装置46それぞれでの処理時間を取得することができる。そしてこれらの処理時間データを活用することで処理時間比率判定処理などを行うことができる。このような第4の実施形態によれば、クライアント情報処理装置45によるネットワーク47を介したデバイス49の利用における一連の処理でボトルネックがある場合に、そのボトルネックがネットワーク47にあるのか、それともサーバ情報処理装置46にあるのかを特定することができる。そしてボトルネックの特定により、そのボトルネックを解消するための対処、つまりシステムの開発者や利用者がボトルネックのネットワーク47あるいはサーバ情報処理装置46の性能を増強するなどの対処を行い易くなり、このことにより、デバイス49の利用についてデバイス利用アプリケーション38が持つ制約を満足させ易くなる。
以下では第5の実施形態について説明する。本実施形態は、情報処理システムが図15のそれと同様な構成の場合で、図15のクライアント情報処理装置45が図23に示すような構成のデバイス通信性能管理モジュール58を備え、また図15のサーバ情報処理装置46が図24に示すような構成のデバイス利用管理モジュール59を備えていることに特徴がある。
デバイス通信性能管理モジュール58は、図17のデバイス通信性能管理モジュール51におけるのと同様な通信性能評価部32、通信性能記憶部33、計時部34、デバイス命名規則管理部35、デバイスファイル管理部36、デバイス制御部37を備えるのに加えて、図14におけるのと同様な異常判定部42と異常対応処理部43を備え、さらにアプリケーション移動部61を備えている。
デバイス利用管理モジュール59は、図19のデバイス利用管理モジュール52におけるのと同様なデバイス制御部37とデバイスアクセス管理部53を備えるのに加えて、アプリケーション移動部61を備えている。
アプリケーション移動部61は、クライアント情報処理装置45にあっては、クライアント情報処理装置45に実装のアプリケーションプログラムをサーバ情報処理装置46で実行させるために該当のアプリケーションプログラムをサーバ情報処理装置46に移動させるのに機能し、サーバ情報処理装置46にあっては、クライアント情報処理装置45から移動されたアプリケーションプログラムをサーバ情報処理装置46で受け取って実行するのに機能する。このようなアプリケーション移動部61におけるアプリケーションプログラムの移動機能には、例えばNFS(Network File System)やFTP(File Transfer Protocol)を用いることができる。
以上のようなアプリケーション移動部61によるアプリケーションプログラムの移動を可能とする本実施形態の場合、異常判定部42が例えばデバイス49について通信性能に異常ありと判定した場合の異常対応処理部43による対応処理として、デバイス49のデバイス利用アプリケーションをアプリケーション移動部61によりクライアント情報処理装置45からサーバ情報処理装置46に移動させて実行させるようにする処理がある。
以上のような第5の実施形態では、クライアント情報処理装置45での実行では該当のアプリケーションプログラムが持つ制約を満足させることができない場合に、サーバ情報処理装置46の実行で満足させるという対応をとることが可能となり、したがってアプリケーションプログラムの制約を満足させるための対応について柔軟性を高めることができる。
以下では第6の実施形態について説明する。本実施形態は、情報処理システムが図15のそれと同様な構成の場合で、図15のサーバ情報処理装置46が図25に示すような構成のデバイス利用管理モジュール62を備えていることに特徴がある。
デバイス利用管理モジュール62は、図19のデバイス利用管理モジュール52におけるのと同様なデバイス制御部37とデバイスアクセス管理部53を備えるのに加えて、自動告知部63を備えている。
自動告知部63は、例えばUPnPやJiniなどを用いて構成され、サーバ情報処理装置46に接続のデバイス49をクライアント情報処理装置45が利用可能であることをクライアント情報処理装置45に告知するのに機能する。こうした自動告知部63の機能は、ネットワークを介して互いに接続している複数の情報処理装置の1つに接続しているデバイスを他の情報処理装置が利用可能であることを当該デバイス接続の情報処理装置が他の情報処理装置に告知することであると、一般化することができる。
以上のような第6の実施形態によれば、ネットワーク上のリモートデバイスについてネットワークに接続の各情報処理装置がその利用可能性を容易に判断することができる。
以下では第7の実施形態と第8の実施形態について説明する。これら各実施形態は、図15の情報処理システムの変形として、通信性能が相対的に高い高性能ネットワークと通信性能が相対的に低い低性能ネットワークを使分け可能に設けることでネットワークが形成されている情報処理システムの場合であり、その高性能ネットワークと低性能ネットワークの使分けのためのネットワーク切替えを行う通信切替部をクライアント情報処理装置45が備えた場合である。
まず、第7の実施形態について説明する。図26に、第7の実施形態による情報処理システムの構成を示す。本実施形態の情報処理システムは、基本的には図15の情報処理システムと同様である。相違するのは、クライアント情報処理装置45とサーバ情報処理装置46の接続に高速ネットワーク(高性能ネットワーク)64と低速ネットワーク(低性能ネットワーク)65が選択的に利用できるようにされて介在していることである。
高速ネットワーク64は低速ネットワーク65に比べて、通信遅延が小さく、その点で通信性能が高い。これらの高速ネットワーク64と低速ネットワーク65は、サーバ情報処理装置46に接続のデバイス49をクライアント情報処理装置45が利用する場合に、デバイス49を利用するためのデバイス利用アプリケーション38が持つ制約に応じて使分けられる。
図27に、クライアント情報処理装置45に実装されるデバイス通信性能管理モジュール66の機能的な構成を示す。デバイス通信性能管理モジュール66は、図17のデバイス通信性能管理モジュール51におけるのと同様な通信性能評価部32、通信性能記憶部33、計時部34、デバイス命名規則管理部35、デバイスファイル管理部36、デバイス制御部37(デバイス制御部37a、デバイス制御部37b)を備えるのに加えて、通信切替部67を備えている。
通信切替部67は、上述のような高速ネットワーク64と低速ネットワーク65の使分けにおけるネットワークの切替えを行う。
デバイス49をクライアント情報処理装置45が利用する場合の高速ネットワーク64と低速ネットワーク65の使分けは、上述のように、デバイス49を利用するためのデバイス利用アプリケーション38が持つ制約に応じてなされる。このようなネットワークの使分けを効果的になせるようにするには、高速ネットワーク64と低速ネットワーク65、つまり使分け対象のネットワークのそれぞれについて通信性能情報を必要とする。こうしたことから、デバイスファイル管理部36は、デバイス49について、高速ネットワーク64使用時と低速ネットワーク65使用時それぞれの通信性能を評価し、それによる各評価結果をもとにしたデバイスファイルやディレクトリを評価結果ごとに作成することになる。
以上のような第7の実施形態では、サーバ情報処理装置46に接続のデバイス49のクライアント情報処理装置45による利用に際して、高速ネットワーク64と低速ネットワーク65をより効果的に使分けることができ、ネットワーク資源の利用における最適化を向上させることが可能となる。また以上のような第7の実施形態では、高速ネットワーク64と低速ネットワーク65のいずれかに障害を生じた場合に、通信切替部67により残りの正常なネットワークを利用することが可能であり、サーバ情報処理装置46に接続のデバイス49のクライアント情報処理装置45による利用について、冗長性による信頼性向上を図ることができる。
次に、第8の実施形態について説明する。図28に、第8の実施形態による情報処理システムの構成を示す。本実施形態の情報処理システムは、基本的には図26の情報処理システムと同様である。相違するのは、図26の高速ネットワーク64と低速ネットワーク65の代わりに広帯域ネットワーク68と狭帯域ネットワーク69が選択的に利用できるようにされてクライアント情報処理装置45とサーバ情報処理装置46の接続に介在していることである。
広帯域ネットワーク68は狭帯域ネットワーク69に比べて、通信帯域が広く、その点で通信性能が高い。このことを除いて、本実施形態の情報処理システムは第7の実施形態におけるそれと同様である。したがって上での説明を援用し、具体的な説明は省略する。
以下では第9の実施形態について説明する。本実施形態は、情報処理システムが図15のそれと同様な構成の場合で、図15のクライアント情報処理装置45が図29に示すような構成のデバイス通信性能管理モジュール71を備えていることに特徴がある。
デバイス通信性能管理モジュール71は、図17のデバイス通信性能管理モジュール51におけるのと同様な通信性能評価部32、通信性能記憶部33、計時部34、デバイス命名規則管理部35、デバイスファイル管理部36、デバイス制御部37を備えるのに加えて、通信性能管理データ表示部72を備えている。
通信性能管理データ表示部72は、例えばグラフィックアプリケーションで構成されており、デバイス通信性能管理モジュール71が行ったデバイスファイル管理に関する各種データ、つまり通信性能評価部32による通信性能評価処理に関連する各種データをグラフィック形式でディスプレイなどに表示して情報処理システムの利用者に提供する。通信性能管理データ表示部72によるデバイスファイル管理データのディスプレイなどへの表示は、例えば図30に示すような通信性能管理データ一覧表73を用いて行われる。
以上のような第9の実施形態によれば、情報処理システム上で利用可能なデバイスの通信性能を情報処理システムの利用者が簡単に確認することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、これらは代表的な例に過ぎず、本発明は、その趣旨を逸脱することのない範囲で様々な形態で実施することができる。
第1の実施形態による情報処理装置が適用される情報処理システムの機器構成を示す図である。 図1の情報処理装置の一般的な構成を示す図である。 図1の情報処理装置におけるデバイス通信性能管理モジュールの構成を示す図である。 通信遅延の計測における処理の流れを示す図である。 通信帯域の計測における処理の流れを示す図である。 通信性能評価における処理の流れを示す図である。 通信遅延と通信帯域を混合させた命名規則表の例を示す図である。 通信遅延と通信帯域に分けた命名規則表の例を示す図である。 デバイスの種類などでの相対評価による命名規則表の例を示す図である。 デバイスファイル管理部が作成するデバイスファイルやディレクトリの名称の例を示す図である。 デバイスファイルの作成方式の1つにおけるディレクトリの階層構造を示す図である。 デバイスファイルの作成方式の他の1つにおけるディレクトリの階層構造を示す図である。 デバイスファイルの作成方式のさらに他の1つにおけるディレクトリの階層構造を示す図である。 第2の実施形態におけるデバイス通信性能管理モジュールの構成を示す図である。 第3の実施形態による情報処理システムの構成を示す図である。 クライアント情報処理装置の一般的な構成を示す図である。 クライアント情報処理装置におけるデバイス通信性能管理モジュールの構成を示す図である。 IPパケットのフォーマットの例を示す図である。 サーバ情報処理装置におけるデバイス利用管理モジュールの構成を示す図である。 第4の実施形態によるクライアント情報処理装置におけるデバイス通信性能管理モジュールの構成を示す図である。 第4の実施形態によるサーバ情報処理装置におけるデバイス利用管理モジュールの構成を示す図である。 IPパケットのフォーマットの他の例を示す図である。 第5の実施形態によるクライアント情報処理装置におけるデバイス通信性能管理モジュールの構成を示す図である。 第5の実施形態によるサーバ情報処理装置におけるデバイス利用管理モジュールの構成を示す図である。 第6の実施形態によるサーバ情報処理装置におけるデバイス利用管理モジュールの構成を示す図である。 第7の実施形態による情報処理システムの構成を示す図である。 第7の実施形態によるクライアント情報処理装置におけるデバイス通信性能管理モジュールの構成を示す図である。 第8の実施形態による情報処理システムの構成を示す図である。 第9の実施形態によるクライアント情報処理装置におけるデバイス通信性能管理モジュールの構成を示す図である。 通信性能管理データ一覧表の例を示す図である。
符号の説明
1 情報処理装置
3 通信路
4 デバイス
32 通信性能評価部
35 命名規則管理部
36 デバイスファイル管理部
38 デバイス利用アプリケーション
39 命名規則表
39a 通信性能欄
39b 通信性能象徴文字列欄
42 異常判定部
43 異常対応処理部
45 クライアント情報処理装置
46 サーバ情報処理装置
47 ネットワーク(通信ネットワーク)
49 デバイス
57 時刻同期部
61 アプリケーション移動部
63 自動告知部
64 高速ネットワーク(高性能ネットワーク)
65 低速ネットワーク(低性能ネットワーク)
67 通信切替部
68 広帯域ネットワーク(高性能ネットワーク)
69 狭帯域ネットワーク(低性能ネットワーク)
72 通信性能管理データ表示部

Claims (15)

  1. 通信路を介して接続されているデバイスをデバイス利用アプリケーションにより利用できるようになっている情報処理装置において、
    前記デバイスについて、前記デバイス利用アプリケーションによる利用の際の通信性能を測定して評価する通信性能評価部を備え、前記通信性能評価部による通信性能評価結果を前記デバイス利用アプリケーションに提供できるようにされていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記通信性能評価部が評価した通信性能を当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルの名称に反映させるための命名規則を管理する命名規則管理部、および前記通信性能評価部による通信性能の評価結果をもとに、当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルを前記命名規則に基づいた名称で作成するデバイスファイル管理部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 通信性能についてクラス分けすることで得られる各通信性能クラスを記録する通信性能欄が設けられるとともに、前記通信性能欄に記録された各通信性能クラスを象徴する文字列を記録する通信性能象徴文字列欄が前記通信性能欄と対応するようにして設けられてなる命名規則表を前記命名規則管理部が有していることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記通信性能評価部は、前記通信性能として通信遅延と通信帯域を評価するようにされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記通信性能評価部は、前記通信性能の計測を繰返して得られる複数の計測結果について平均、最小値、最大値、標準偏差を求めることで通信性能評価を行うようにされていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記通信性能評価部による通信性能評価の結果に基づいて前記デバイスとの通信における通信性能について異常の有無を判定する異常判定部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記異常判定部が通信性能に異常ありと判定した場合に、対応処理を実行する異常対応処理部を備えていることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記通信性能評価部による通信性能評価処理に関連するデータを表示してシステム利用者に提供する通信性能管理データ表示部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. クライアント情報処理装置とサーバ情報処理装置が通信ネットワークを介して接続され、前記サーバ情報処理装置に接続のデバイスを前記クライアント情報処理装置がデバイス利用アプリケーションにより利用できるようになっている情報処理システムにおいて、
    前記クライアント情報処理装置は、前記デバイスについて、前記デバイス利用アプリケーションによる利用の際の通信性能を測定して評価する通信性能評価部を備え、前記通信性能評価部による通信性能評価結果を前記デバイス利用アプリケーションに提供できるようにされていることを特徴とする情報処理システム。
  10. 前記クライアント情報処理装置は、前記通信性能評価部が評価した通信性能を当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルの名称に反映させるための命名規則を管理する命名規則管理部、および前記通信性能評価部による通信性能の評価結果をもとに、当該通信性能評価対象のデバイスのデバイスファイルを前記命名規則に基づいた名称で作成するデバイスファイル管理部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
  11. 前記クライアント情報処理装置と前記サーバ情報処理装置は、互いの時刻の同期をとるための時刻同期部をそれぞれ備え、前記時刻同期部による時刻同期を前記通信性能評価部による通信性能の測定に反映させることができるようにされていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の情報処理システム。
  12. 前記クライアント情報処理装置は、当該クライアント情報処理装置に実装のアプリケーションプログラムを前記サーバ情報処理装置で実行させるために該当のアプリケーションプログラムを前記サーバ情報処理装置に移動させるアプリケーション移動部を備えていることを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  13. 前記クライアント情報処理装置は、前記通信性能評価部による通信性能評価の結果に基づいて前記デバイスとの通信における通信性能について異常の有無を判定する異常判定部を備え、前記異常判定部が通信性能に異常ありと判定した場合に、該当のデバイスに対応するデバイス利用アプリケーションを前記アプリケーション移動部により前記サーバ情報処理装置に移動させるようにされていることを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
  14. 前記サーバ情報処理装置は、当該サーバ情報処理装置に接続のデバイスを前記クライアント情報処理装置が利用可能であることを告知する告知部を備えていることを特徴とする請求項9〜請求項13のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  15. 前記通信ネットワークは、通信性能が相対的に高い高性能ネットワークと通信性能が相対的に低い低性能ネットワークを使分け可能に設けることで形成され、前記クライアント情報処理装置は、前記高性能ネットワークと前記低性能ネットワークの使分けのためのネットワーク切替えを行う通信切替部を備えていることを特徴とする請求項9〜請求項14のいずれか1項に記載の情報処理システム。
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