JP2008310012A - 表示パネルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対向する基板と隔壁とで囲まれた各区画に表示液または液晶を充填する表示パネルの製造に際し、充填が短時間で可能な製造方法を提供する。
【解決手段】一方の基板4に、第1の形状を記憶させた形状記憶樹脂からなる隔壁8を設ける工程1と、工程1で設けられた隔壁8の少なくとも一部を復元可能な状態において圧縮変形させて第2の形状に成形し、該第2の形状を固定させる工程2と、隔壁8が第2の形状に固定された状態で、他方の基板6を装着する工程と、少なくとも1つの区画10に表示液または液晶20を注入し、圧縮変形により生じた空間24を流路として、注入された表示液または液晶20を全ての区画10へ行き渡らせる工程と、表示液または液晶20の封止を行なう工程とを含む工程3と、工程3の後、隔壁8を、固定された第2の形状から第1の形状へ復元させる工程4と、を含む表示パネル2の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、対向する基板とこれらの基板の間に設けられた隔壁とによって囲まれた各区画に表示液または液晶が充填された表示パネルを製造する方法に関する。
近年、電気泳動式表示パネルや液晶表示パネルを始めとする各種表示パネルが広く用いられており、その中には、鮮明な画像表示を行なうため、表示面が複数の区画に区分けされた表示パネルが普及している。このような表示面が複数の区画に区分けされた表示パネルは、対向する基板とこれらの基板の間に設けられた隔壁とを有し、各区画は、対向する基板と隔壁とにより形成され、各区画の中に表示液や液晶が充填されている。
このような隔壁を有する表示パネルを製造する場合には、隔壁を有さない表示パネルを製造する場合よりも、製造工程や製造工数が増える恐れがある。その中でも、特に、対向する基板と隔壁とで囲まれた各区画の中に表示液や液晶を充填する作業は、多くの手間と作業時間を要するものである。
従って、これまでにも、対向する基板と隔壁とで囲まれた各区画の中に表示液や液晶が充填された表示パネルの製造方法に関して、製造工程や製造工数を削減するための提案なされてきている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−255360号
液晶表示パネルの製造方法に関する特許文献1には、対向する基板と隔壁とで囲まれた各区画の中に液晶を充填する方法として、液晶真空注入工法によるものと、液晶滴下工法によるものが記載されている。前者の液晶真空注入工法では、対向する基板を貼り合せて隔壁を有する箱型の表示パネルの構造体を形成した後、液晶を対向する基板と隔壁とで囲まれた各区画へ充填する方法を用いている。この場合、真空引きにより、隔壁に設けられた微細な液晶注入路を介して、液晶を各区画へ充填するものである。この微細な液晶注入路は、通常の状態では液晶の流動が困難な程度の大きさなので、真空引きを行なっても、液晶を全ての区画へ行き渡らせるのには多大な作業時間を要する。
一方、後者の液晶滴下工法では、片方の基板上に隔壁が形成され、もう一方の基板を張り合わせる前に、片方の基板と隔壁とで囲まれた区画の開口面から、液晶を滴下することにより各区画へ液晶を充填し、その後もう一方の基板を張り合わせて、箱型の表示パネルの構造体を形成する。この場合、液晶を開口面から各区画へ滴下、充填する時間は、液晶真空注入工法に比べて短い時間で完了できる。しかし、各区画に液晶が充填された状態で、もう一方の基板を張り合わせる作業は、非常に困難な作業であり、また多大な作業時間を要する。特に、各区画を気泡が残留させずにシールすることは、非常に困難な作業である。
なお、特許文献1に記載された発明では、この液晶滴下工法が用いられているが、この発明の主な目的は、液晶表示パネルの偏光板の貼り付け作業の作業時間を削減することにあり、液晶を各区画に充填する作業においては、従来と同様に、困難な作業を行なう必要があり、多大な作業時間を要することになる。
従って、本発明の目的は、上記の問題を解決して、少ない作業時間で確実に対向する基板と隔壁とで囲まれた各区画に表示液または液晶を充填させて、隔壁を有する表示パネルを少ない製造コストで容易に製造できる表示パネルの製造方法を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る表示パネルの製造方法の実施態様は、対向する基板と前記対向する基板の間に設けられた隔壁によって囲まれた区画に表示液または液晶が充填された表示パネルを製造する方法であって、一方の基板に、第1の形状を記憶させた形状記憶樹脂からなる隔壁を設ける工程1と、前記工程1で設けられた前記隔壁の少なくとも一部を復元可能な状態において圧縮変形させて第2の形状に成形し、該第2の形状を固定させる工程2と、前記隔壁が前記第2の形状に固定された状態で、他方の基板を装着する工程と、少なくとも1つの前記区画に前記表示液または液晶を注入し、圧縮変形により生じた空間を流路として、注入された前記表示液または液晶を全ての前記区画へ行き渡らせる工程と、前記表示液または液晶の封止を行なう工程とを含む工程3と、前記工程3の後、前記隔壁を、固定された前記第2の形状から前記第1の形状へ復元させる工程4と、を含むことを特徴とする。
ここで、対向する基板と隔壁とで囲まれた「区画」については、例えば、各画素ごとに区画を設けることもできるし、複数の画素ごとに区画を設けることもでき、用途に応じて、所望の範囲の区画を設けることができる。
多くの場合、表示パネルの各画素ごとに電極が備えられており、この各画素ごとに備えられた電極の印加電圧を個別に制御することによって、画像制御を行なうことができる。この場合、隔壁によって、表示液または液晶(以降、「表示液等」と称する)が他の区画へ流出することを防ぐことができるので、各電極の電圧制御に応じた鮮明な画像表示を実現することができる。
ここで、「形状記憶樹脂」は、変形を加えた後、温度変化、PH変化、電気的刺激、光刺激等によって、変形前の形状に戻る性質(形状記憶性)を有する樹脂のことであり、具体的には、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、スチレン・ブタジエン共重合体、ポリノルボルネン、トランスポリイソプレン等またはそれらの混合物を例示することができる。
本実施態様では、まず、形状記憶樹脂を用いて第1の形状の隔壁を成形しその形状を記憶させ、復元可能な状態において、この隔壁の少なくとも一部を圧縮変形させて第2の形状を形成し、この第2の形状を固定させる。そして、表示液等を各区画へ行き渡らせた後、固定された状態から復元可能な状態に戻して、隔壁を第2の形状から元の第1の形状へ復元させる。
ここで、「第1の形状を記憶させる」とは、隔壁が弾性を有する復元可能な状態のときに、圧縮する力を解除したとき、第1の形状に復元するようにすることを意味する。このための具体的な手段としては、例えば、第1の形状を保った状態で、形状記憶樹脂の温度をある温度域内にすることが挙げられる。また、「第2の形状を固定させる」とは、圧縮する力を解除しても第2の形状が維持されるようにすることを意味する。このための具体的な手段としては、例えば、第2の形状を保った状態で、形状記憶樹脂の温度をある温度域内にすることが挙げられる。なお、更に詳細な説明は後述する。
また、「隔壁の少なくとも一部を圧縮変形させる」には、隔壁の全領域を圧縮変形させる場合も含まれるし、隔壁の一部の領域を圧縮変形させる場合も含まれる。また、複数ある隔壁のうち、全ての隔壁を圧縮変形させる場合も含まれるし、一部の隔壁を圧縮変形させる場合も含まれる。
この隔壁を圧縮変形させることにより隔壁と基板の間に生じた空間を、表示液等を他の区画へ流すための流路に用いることができる。従って、十分な流路が確保できるのであれば、必ずしも隔壁の全領域を圧縮変形させる必要はない。同様に、十分な流路が確保できるのであれば、複数の隔壁のうち、必ずしも全ての隔壁を圧縮変形させる必要はない。
また、隔壁を圧縮変形させる態様としては、例えば、隔壁の真上から平たく潰すように押圧することもできるし、斜め方向から隔壁を倒すように押圧することもでき、また押圧のための治具を用いることもできる。
工程1において、形状記憶樹脂からなる隔壁を設ける手段としては、例えば、インクジェットやインプリントを用いることもできるし、形状記憶樹脂を感光性樹脂と混合させてフォトリソグラフィを用いたり、エッチングを用いることもできる。また、射出等により成形した隔壁を基板に取り付けることもできる。
また、工程3における1つの方法としては、まず他方の基板を装着して、内部に隔壁を有する箱型の表示パネルの構造体を形成し、その表示パネルの各区画に表示液等を充填し、その後、表示液等の封止を行なう方法が考えられる。この場合、表示パネルの側面または基板の一部に、少なくとも1つの区画へ表示液等を注入するための少なくとも1つの注入口を設ける必要がある。そして、この注入口から少なくとも1つの区画へ注入された表示液等は、隔壁の少なくとも一部を圧縮変形させることにより形成した流路を介して、全ての区画へ流入、充填され、その後、この注入口を塞ぐことによって表示液等の封止を行なうことができる。
また、工程3におけるその他の方法としては、他方の基板を装着する前に、上側の開口面から各区画に表示液等を充填し、その後、他の基板を装着する方法も考えられる。この場合には、他の基板を装着することによって、表示液等の封止を行なうことができる。ただし、この場合には、各区画に表示液等が充填された状態で、他の基板を装着する必要があるので、作業の困難性及び作業時間の短縮の観点からは、始めに他の基板を装着する方法の方が好ましいといえる。
また、工程4では、隔壁を、固定された第2の形状から元の第1の形状に復元させることによって、隔壁と他方の基板とを接触させて、対向する基板と隔壁とで囲まれた区画の内部に表示液等が充填された状態を形成し、更に、復元させた第1の形状を固定させることによって、対向する基板と隔壁とで囲まれた区画の内部に表示液等が充填された表示パネルを容易に形成することができる。
本実施態様によれば、隔壁に形状記憶樹脂を用いることによって、隔壁を圧縮変形させることにより生じた空間を流路として、表示液等を、少ない作業時間で確実に各区画へ行き渡らせることができ、その後、隔壁を元の形状に復元させることにより、対向する基板と隔壁とで囲まれた区画に表示液等が充填された表示パネルを、少ない製造コストで容易に製造することができる。
本発明の請求項2に係る表示パネルの製造方法の実施態様は、 前記形状記憶樹脂が混在する可逆相と固定相とを含み、前記工程1において、前記可逆相及び前記固定相が共に軟化した状態で、前記第1の形状を有する前記隔壁を形成し、前記第1の形状を保ちながら前記可逆相は軟化状態のまま前記固定相を硬化状態にして前記第1の形状を記憶させ、前記工程2において、前記可逆相が軟化状態で前記固定相が硬化した状態で、前記隔壁の少なくとも一部を圧縮変形させて前記第2の形状に成形し、前記第2の形状を保ちながら前記固定相と共に前記可逆相も硬化状態にして前記第2の形状を固定させ、前記工程4において、前記可逆相及び前記固定相が硬化した状態から前記可逆相だけを軟化させて、固定された前記第2の形状から前記第1の形状へ復元させることを特徴とする。
本実施態様では、形状記憶樹脂からなる隔壁を第1の形状に成形して記憶させる方法、隔壁の少なくとも一部を圧縮変形させて第2の形状に成形して固定させる方法、及び第2の形状から第1の形状へ復元させる方法について、更に具体的に示している。ここで、形状記憶樹脂については、上述のように、温度変化、PH変化、電気的刺激、光刺激等によって形状記憶性を示すものがあるが、ここでは、温度変化、つまり加熱、冷却により形状記憶性を示す樹脂を例にとって説明する。
形状記憶樹脂は、架橋または部分結晶された固定相及び可逆相が混在して構成されており、これら固定相及び可逆相は異なるガラス転移温度を有している。ここで、固定相のガラス転移温度をTg1とし、可逆層のガラス転移温度をTg2とすると、Tg1の方がTg2よりも高い温度になっている。
まず、前記工程1において、形状記憶樹脂をTg1よりも高い温度(従って、Tg2よりも高い温度)に加熱して、可逆相及び固定相が共に軟化した状態にして、第1の形状を有する隔壁を形成し、この第1の形状を保ちながら、形状記憶樹脂をTg1より低い温度(ただし、Tg2よりは高い温度)まで冷却して、可逆相は軟化状態のままであるが固定相を硬化状態にすることによって、この第1の形状を記憶させることができる。
また、工程2において、形状記憶樹脂の温度がTg1より低くTg2より高い状態、つまり、可逆相が軟化状態で固定相が硬化した状態において、隔壁の少なくとも一部を圧縮変形させて第2の形状に成形する。この温度状態では、硬化した固化層の影響により圧縮変形させても、この圧縮力を除去すると記憶させた形状に戻るようになっている。ここで、圧縮変形を維持して第2の形状を保ちながら、形状記憶樹脂をTg2よりも低い温度まで冷却して、固定相と共に可逆相も硬化状態にすることによって、この第2の形状を固定させることができる。
また、工程4において、形状記憶樹脂の温度をTg2よりも低い、可逆相及び固定相が硬化した状態から、形状記憶樹脂をTg2より高い温度(ただし、Tg1よりは低い温度)まで加熱して、可逆相だけを軟化させて、固定されていた第2の形状から工程1で記憶させた第1の形状へ復元させることができる。そして、復元させた第1の形状を保ったまま、隔壁をTg2よりも低い温度まで冷却して、固定相と共に可逆相も硬化状態にすることによって、この第1の形状を固定させることができる。これにより、対向する基板と隔壁とで囲まれた区画の内部に表示液等が充填された表示パネルを容易に形成することができる。
なお、温度変化により形状記憶性を示す樹脂だけでなく、PH変化、電気的刺激、光刺激等によって形状記憶性を示す樹脂を用いても、同様な結果を得ることができる。
本実施態様によれば、温度を変化させたり、PHを変化させたり、電気的刺激を加えたり、光を照射したりすることによって、形状記憶樹脂を圧縮変形及び復元させて、対向する基板と隔壁とで囲まれた区画に表示液等が充填された表示パネルを、少ない製造コストで容易に製造することができる。
本発明の請求項3に係る表示パネルの製造方法の実施態様は、前記工程1において、前記他方の基板に対向する面が凸形状の前記隔壁を設けることを特徴とする。
仮に、隔壁の他方の基板に対向する面が平面形状となっている場合には、隔壁を、圧縮変形した第2の形状から第1の形状へ復元させるときに、隔壁の平面と基板との間に表示液等に含まれる粒子を噛み込む恐れがある。なお、この表示液等に含まれる粒子とは、例えば、電気泳動式表示パネルを例にとれば、表示液の溶媒中に分散された白色帯電粒子や黒色帯電粒子を挙げることができる。
この粒子の噛み込みにより、隔壁と基板との間に粒子の粒径以上の隙間が生じる恐れがあり、この場合には、ある区画の中の粒子が他の区画へ流出する恐れがあり、表示パネルの性能を劣化させる恐れがある。また、表示面側から見て、隔壁により形成された枠部分を黒く着色したブラックマトリックス式の表示パネルを製造する場合には、黒く着色された枠部分に白色が混入する問題も生じる。
一方、本実施態様では、隔壁の他方の基板に対向する面が凸形状となっているので、表示液等を充填した後、隔壁を、圧縮変形した第2の形状から元の第1の形状へ復元させるときに、隔壁の凸形状の頂点部分と基板とが点接触に近い状態で接触するので、隔壁と基板の間で粒子を噛み込む恐れがない。従って、上記のような問題を未然に防ぐことができる。
本発明の請求項4に係る表示パネルの製造方法の実施態様は、前記工程2において、前記隔壁どうしが接触しない範囲で圧縮変形を行なうことを特徴とする。
工程2において、隔壁を圧縮変形させたときに、例えば、隣接した隔壁どうしが接触する場合には、接触した部分の下側の隔壁で囲まれた領域に空気が溜まって、表示パネル内に気泡が残留する恐れがある。
本実施態様では、隔壁どうしが接触しない範囲で圧縮変形を行なうことによって、上記のような表示パネル内に気泡が残留する問題を未然に防ぐことができる。なお、隔壁どうしが接触しない範囲で圧縮変形を行なうためには、隔壁の圧縮の仕方だけでなく、隔壁を適切に配置することによっても、接触を防ぐことができる。
本発明の請求項5に係る表示パネルの製造方法の実施態様は、前記工程3において、減圧した環境下で、前記表示液または液晶を充填することを特徴とする。
本発明に係る表示パネルの製造方法では、隔壁を圧縮変形させることにより形成した流路によって、特別な処置を行なわずに、表示液等を各区画へ行き渡らせることができるが、本実施態様では、減圧した環境下で表示液等を充填することにより、より効果的に気泡等の残留を防ぐことができる。
本発明の請求項6に係る表示パネルの製造方法の実施態様は、前記工程1において、前記隔壁どうしが交わる領域で、一方の前記隔壁と他方の前記隔壁との間に所定の隙間が生じるように、前記隔壁を設けることを特徴とする。
ここで、「隔壁どうしが交わる領域」とは、一方の隔壁の延長線と他方の隔壁とが交わる領域、または両方の隔壁の延長線が交わる領域のことを意味し、「隙間」とは、この領域に設けられた空間、つまり隔壁の延長線で示される部分に存在する空間を意味する。
工程2において、隔壁を圧縮変形させたときに、隔壁どうしが交わる領域では、一方の隔壁の変形が他方の隔壁の変形を干渉するので、例えば、隔壁が思わぬ方向に傾くと言ったような不適切な変形を起こす恐れがある。
本実施態様では、隔壁どうしが交わる領域で、一方の隔壁と他方の隔壁との間に所定の隙間が生じるようにしてあるので、隔壁を圧縮変形させたときに、隔壁どうしが交わる領域で、相手の隔壁の変形に干渉されて、隔壁が不適切な変形を起こすことを未然に防止することができる。
本発明の請求項7に係る表示パネルの製造方法の実施態様は、前記工程2において、前記隔壁のうち、他の前記隔壁と交わる領域から離れた部分を圧縮変形させることを特徴とする。
上記のように、隔壁を圧縮変形させたときに、隔壁どうしが交わる領域では、相手の隔壁の変形に干渉されて、隔壁が不適切な変形を起こす恐れがあるが、本実施態様では、他の隔壁と交わる領域から離れた部分を圧縮変形させることによって、隔壁どうしが交わる領域における隔壁の不適切な変形を未然に防止することができる。
本発明の請求項8に係る表示パネルの実施態様は、上記の何れかの製造方法により製造された表示パネルである。
以上のように、本発明に係る表示パネルの製造方法では、隔壁に形状記憶樹脂を用いることによって、隔壁を圧縮変形させることにより生じた空間を流路として、表示液等を、少ない作業時間で確実に各区画へ行き渡らせることができ、その後、隔壁を元の形状に復元させることにより、対向する基板と隔壁とで囲まれた区画に表示液等が充填された表示パネルを、少ない製造コストで容易に製造することができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法の実施形態について、以下に図面を用いながら詳細に説明する。
(表示パネルに係る製造方法の1つの実施形態の説明)
始めに、図1を用いて、本発明に係る表示パネルの製造方法の1つ実施形態の説明を行なう。ここで図1は、本発明に係る表示パネルの製造方法の各製造工程を模式的に示す断面図である。なお、本実施形態では、電気泳動式表示パネルを製造する場合を例にとって説明するが、液晶パネルを始めとするその他の表示パネルを製造する場合も同様な工程で製造することができる。
<工程1の説明>
まず、図1(a)に示すように、基板4(一方の基板)上に、第1の形状を有する形状記憶樹脂からなる隔壁8を設け、この第1の形状を記憶させる工程1を行なう。
本実施形態では、基板4として樹脂材料を用いているが、基板の材料としては、一般的に、表示面側の基板として用いる場合には、高い透明性と高い絶縁性を有する材料を用いることが好ましく、例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルホン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ガラス等を用いることができる。一方、背面側の基板として用いる場合には、高い絶縁性を有する材料を用いることが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の有機材料や、ガラスまたは絶縁処理された金属フィルム等の無機材料を用いることができる。なお、背面側の基板22として用いる場合には、透明でも不透明でもよい。
隔壁8に用いる形状記憶樹脂としては、作業の容易さや特別な設備を要しないといった観点から、温度変化や紫外線を始めとする光照射により形状記憶性を示す樹脂を用いることが好ましい。その中で、本実施形態では、温度変化により形状記憶性を示す樹脂を用いており、特に、隔壁8を復元させるときの温度が、表示パネルを使用するときの環境温度よりも高い樹脂が好ましい。これに適する形状記憶樹脂として、トランスポリイソプレンやスチレン・ブタジエン重合体を考えることができ、以下の実施形態においては、形状記憶樹脂としてトランスポリイソプレンを加硫架橋したポリマーを用いた場合を例にとって説明する。
ここで、トランスポリイソプレンを始めとする形状記憶樹脂は、架橋または部分結晶化された固定相と可逆相が混在しており、固定相のガラス転移温度をTg1とし、可逆層のガラス転移温度をTg2とすると、Tg1の方がTg2よりも高い温度になっている。なお、トランスポリイソプレンを加硫架橋したポリマーの場合には、Tg1は概略130℃であって、Tg2は概略70℃である。
本実施形態では、インクジェットにより基板4上にトランスポリイソプレンを加硫架橋したポリマーを堆積させて、図1(a)に示すような矩形断面の第1の形状を有する隔壁8を設ける。このため、まず、トランスポリイソプレンを加硫架橋したポリマーをTg1よりも高い、例えば130℃〜160℃に加熱して溶融状態にし、インクジェット装置を用いて基板4上に第1の形状を有する隔壁を形成する。そして、この第1の形状を保ちながら、トランスポリイソプレンを加硫架橋したポリマーからなる隔壁8の温度を、Tg1より低い(ただし、Tg2より高い)、例えば70℃〜80℃まで冷却して、固定相を硬化状態にさせて、この第1の形状を記憶させる。
<工程2の説明>
次に、図1(b)に示すように、隔壁8の温度がTg1より低くTg2より高い、復元可能な状態において、隔壁8を圧縮変形させて第2の形状を成形し、この第2の形状を固定させる工程2を行なう。この工程2では、隔壁8の温度を、上記で第1の形状を記憶させた温度と同様なTg1より低くTg2より高い、例えば70℃〜80℃にして、図1(b)の矢印に示す方向に隔壁8を圧縮変形させて、高さ寸法が減少し横に広がった第2の形状に成形する。なお、この温度状態では、トランスポリイソプレンの固化層が硬化状態になっているので、圧縮力を解除すると元の第1の形状に戻る。
次に、この圧縮力を維持して第2の形状を保った状態で、隔壁8の温度をTg2よりも低い常温まで冷却して、この第2の形状を固定させる。なお、本実施形態では、隔壁8の全体領域を上方から一様に圧縮しているが、これに限られるものではなく、隔壁8の一部分だけを圧縮変形させることもできる。また、隔壁8を上方から圧縮変形するだけでなく、隔壁8を斜めの方向から圧縮変形させることもできる。また、全ての隔壁8を圧縮変形する必要もなく、隔壁8の配置等に応じて、必要な隔壁8だけを圧縮変形させることができる。
<工程3の説明>
次に、図1(c)〜(e)に示す工程3を行なう。始めに、図1(c)に示すように、基板4(一方の基板)の周囲に側壁12を取り付け、更に側壁12の上に、基板4と対向する基板6(他方の基板)を取り付けて、箱状の表示パネル2の構造体を形成する。基板6の材料としては、上記の基板4の場合と同様であり、表示面側に用いるか背面側に用いるかによって、最適な材料を選択することができる。また、側壁12及び基板6は、例えば、接着剤を用いて取り付けることもできるし、溶着を始めとするその他の接合手段を用いて取り付けることもできる。また、本実施形態では、側壁12の1箇所に、表示液20を表示パネル2の中に注入するための注入口12aが設けられている。ただし、注入口12aは必ずしも側壁12に設ける必要はなく、例えば、基板6に設けることもできる。また、1箇所だけでなく、複数の注入口12aを設けることもできる。
次に、図1(d)の矢印に示すように、注入口12aから表示液20を表示パネル2の内部に注入する。この場合、図面から明らかなとおり、隔壁8は圧縮変形された第2の形状で固定されているので、隔壁8の上面と上側の基板6との間に形成された空間24を流路として、注入口12aから表示液20が注入された区画10を起点として、表示液20を隔壁8で区切られたその他の各区画10へ容易に行き渡らせることができる。なお、側壁12または基板6に空気抜きの開口(図示せず)を設けることもでき、これによって、より容易に表示液20を各区画へ行き渡らせることができる。また、この空気抜きの開口に真空装置または減圧装置を接続して空気の吸引を行なうこともでき、この場合には、更に確実に気泡を除去することができる。
そして、表示液20が表示パネル2の各区画10に充填され、気泡も全て排出された後、図1(e)に示すように、封止部材14を注入口12aに挿入、固定して、表示液20を封止する。なお、表示パネル2の内部から気泡を排除するためには、注入口12aは極力上方に設置されているのが好ましい。また、封止を行なうときに、注入口12aが上側にくるように、表示パネル2を傾けることも考えられる。
<工程4の説明>
以上のように、表示液20が内部に充填された表示パネル2を形成した後、隔壁8を、固定された第2の形状から元の第1の形状へ復元させる工程4を行なう。
まず、隔壁8の温度を、常温からTg2より高い(ただし、Tg1より低い)例えば70℃〜80℃に加熱して、トランスポリイソプレンを加硫架橋したポリマーの可逆相を軟化状態にして、図1(f)の矢印に示すように、隔壁8を、圧縮変形された第2の形状から元の第1の形状に復元させる。これにより、隔壁8の上面(基板6に対向する面)が基板6の下面と接触して、対向する基板4、6と隔壁8で囲まれた各区画10を形成することができる。
そして、復元させた第1の形状を保ったまま、隔壁8をTg2よりも低い常温まで冷却して、固定相と共に可逆相も硬化状態にすることによって、この第1の形状を固定させることができる。これにより、対向する基板4、6と隔壁8とで囲まれた区画10の内部に表示液20が充填された表示パネル2を容易に形成することができる。
なお、隔壁8を第1の形状に復元させる場合において、第1の形状における隔壁8の高さが、対向する基板4と基板6との間の距離よりも若干大きくなるように記憶させた場合には、隔壁8の上面と基板6の下面とを強く接触させることができる。ただし、各区画10には表示液20が充填されているので、仮に、隔壁8の上面と基板6の下面と間に多少の隙間があったとしても、表示液20が区画10の間を流れる恐れは少ない。特に、表示液20に含まれる粒子の粒径よりも小さい隙間は、表示パネルの性能に影響を与えない。
以上のような工程1から工程4の製造工程により、対向する基板4、6及び隔壁8によって囲まれた各区画10に表示液20が充填された表示パネル2を、少ない製造時間及び少ない製造コストで容易に製造することができる。
なお、基板に電極を設ける作業は、上記の製造工程の前に行なうこともできるし、上記の製造工程の後に行なうこともできるし、上記の工程の間に行なうこともできる。
<本実施形態のその他の場合の説明>
なお、上述の実施形態では、隔壁8に用いる形状記憶樹脂として、トランスポリイソプレンを用いているが、スチレン・ブタジエン重合体を代わりに用いることもできるし、温度変化により形状記憶性を示すその他の樹脂を用いることもできる。また、PH変化、電気的刺激、光刺激等により形状記憶性を示す樹脂を用いることもできる。
また、本実施形態では、インクジェットにより基板4上に隔壁8を設けているが、これに限られるものではなく、例えば、インプリントにより隔壁8を設けることもできるし、形状記憶樹脂と感光性樹脂を混合させることにより、フォトリソグラフィやエッチングを用いて隔壁8を設けることもできる。また、射出等により成形した隔壁8を基板4に取り付けることも考えられる。
上述の工程3の説明においては、基板4の周囲に取り付けられた側壁12によって、対向する基板4と基板6との間の間隔を画定しているが、これに限られるものではなく、別途設置したスペーサを用いて、基板4と基板6との間の間隔を画定することもできる。
また、上述の工程3の説明においては、始めに基板6を取り付けて、箱型の表示パネル2の構造体を形成した後、注入口12aを用いて表示液20を注入しているが、これに限られるものではなく、基板6を取り付ける前に、上側の開口面から表示液20を注入することも考えられ、この場合には、基板6を取り付けることにより表示液20を封止することができる。
(表示パネルの隔壁の形状に関するその他の実施形態の説明)
次に、本発明に係る表示パネルの隔壁の形状に関するその他の実施形態の説明を、図2を参照しなが行なう。なお、図2は、基板4、6及び隔壁8を含む表示パネル2の内部を模式的に示す断面図である。ここで、図2(a)の左図には、図1と同様な上面(基板6と対向する面)が平らな形状を有する隔壁8の断面形状を示し、図2(b)の左図には、上面が凸形の形状を有する隔壁8の断面形状を示す。
本実施形態も電気泳動式表示パネルの場合が例示されており、基板4と基板6との間の空間には、表示液20が充填されており、この表示液20の溶媒の中には、白色帯電粒子22a及び黒色帯電粒子22bが分散されている。また、これらの白色帯電粒子22a及び黒色帯電粒子22bは、正または負に相異なるように帯電している。
以上のような表示パネル2において、図2(a)に示すような上面が平らな隔壁8と、図2(b)に示すような上面が凸形の隔壁8について、圧縮変形された第2の形状から元の第1の形状に復元させるとき(工程4)に生じる現象について以下に説明する。
まず、図2(a)に示すような上面が平らな隔壁8の場合を説明すると、圧縮変形された第2の形状(図2(a)の中央の図参照)から元の第1の形状に復元させたとき(図2(a)の右図参照)には、図2(a)の右図から明らかなとおり、表示液20中の白色帯電粒子22aや黒色帯電粒子22bが、隔壁8の上面と基板6の下面との間に噛み込まれる問題が生じる
上述のように、隔壁8の上面と基板6の下面との間に、粒子22a、22bの粒径よりも小さい隙間が生じていたとしても、表示パネルの性能に影響を及ぼさない。しかし、隔壁8の上面と基板6の下面との間に粒子22a、22bが噛み込まれる場合には、隔壁8と基板6との間に粒子22a、22bの粒径以上の隙間が生じる恐れがあり、この場合には、粒子22a、22bが他の区画10へ流出して、表示パネル2の性能を劣化させる恐れがある。
また、基板6を表示面側に用いる場合には、例えば、隔壁8の上面を黒く着色、もしくは着色層を設けてブラックマトリックス式表示パネルを製造するときには、隔壁8の上面によって構成される黒い枠に白色が混濁する問題も生じる。もちろん、着色する色は黒に限らず表示特性に最適な色であれば良い。
一方、図2(b)に示すような上面が凸形の隔壁8の場合を説明すると、圧縮変形された第2の形状(図2(b)の中央の図参照)から元の第1の形状に復元させたとき(図2(b)の右図参照)、隔壁8の凸形の頂点部分と基板6の下面とは点接触に近い形で接触する。従って、図2(b)の右図から明らかなとおり、上面が平らな場合とは異なり、表示液20中の白色帯電粒子22aや黒色帯電粒子22bが、隔壁8の上面と基板6の下面との間に噛み込まれる問題は生じない。
以上のように、隔壁の上面(基板と対向する面)の形状を凸形にすることによって、表示液中の粒子が隔壁の上面と基板の下面との間に噛み込まれる問題を未然に防ぐことができる。
(隔壁を圧縮変形させる場合のその他の実施形態の説明)
次に、表示パネル2の内部に気泡が残留することを防ぐことを主な目的とする、隔壁8を圧縮変形させる場合のその他の実施形態について、図3を参照しながら説明する。なお、図3は、基板4、6及び隔壁8を含む表示パネルの内部を模式的に示す断面図である。
上記の工程2において、隔壁8を圧縮変形させるときに、もし隣り合う隔壁8どうしが接触した場合には、図3に示すように、隔壁8どうしが接触した部分の下側の領域に空気が溜まって、空気溜り30が生じる問題が起こる。従って、この問題が起こらないようにするため、圧縮変形させる隔壁8の配置を考慮したり、隔壁8を圧縮変形したときに隔壁8どうしが接触することがない程度に隔壁を圧縮変形させることが重要である。また、真空または減圧した環境下で表示液を充填することも、表示パネル2の内部に存在する空気溜り30を排出するのに効果的である。
(隔壁の交差部分での不適切な変形を防ぐための1つの実施形態の説明)
次に、表示パネル2の隔壁8を圧縮変形させるときに、隔壁8と隔壁8とが交差する部分で、不適切な変形を起こすことを防ぐための1つの実施形態の説明を、図4を参照しながら行なう。なお、図4は、基板上に配置された隔壁8を上方から見た平面図であり、直交する2本づつの隔壁8で囲まれた1つの区画10が示されている。図4(a)には、直交する隔壁8が隙間無く交わっている場合を示し、図4(b)は、直交する隔壁8が一定の隙間32をあけて配置されている場合を示す。ここで、一方(図4(b)では横向き)の隔壁8の延長線が、他方(図4(b)では縦向き)の隔壁8と交わる領域を、「隔壁どうしが交わる領域」と称し、この「隔壁どうしが交わる領域」に設けられた空間を、隙間32と称する。
ここで、図4(a)に示すような、直交する隔壁8が隙間無く交わっている場合には、隔壁8の交差部分8aを圧縮変形させると、一方の隔壁8の変形が他方の隔壁8の変形に干渉して、隔壁8が思わぬ方向へ倒れこむといったような不適切な変形が起こる恐れがある。
そこで、本実施形態では、図4(b)に示すように、直交する隔壁8の交差部分において、一定の隙間32を設けている。この隙間32によって、仮に、隔壁8の交点部分を圧縮変形させたとしても、一方の隔壁8の変形が他の隔壁8の変形に干渉することを防ぐことができ、隔壁8が不適切に変形することを防ぐことができる。
なお、図4(b)に示す実施形態では、一方の隔壁8の延長線と他方の隔壁8とが交わるように配置されているが、これに限られるものではなく、例えば、両方の隔壁8の延長線どうしが交わるように配置することもでき、この場合にも「隔壁どうしが交わる領域」と称する。
(隔壁の交差部分での不適切な変形を防ぐためのその他の実施形態の説明)
次に、表示パネル2の隔壁8を圧縮変形させるときに、隔壁8と隔壁8とが交差する部分で、不適切な変形を起こすことを防ぐためその他の実施形態の説明を、図5を参照しながら行なう。なお、図5は、基板上に格子状に配置された隔壁8を上方から見た平面図であり、図5(a)は隔壁8のみを示し、図5(b)は、格子状の押圧治具34を用いて、隔壁8を上から圧縮変形させているところを示す。
図5(a)に示すように、本実施形態では、互いに直交する隔壁8が隙間無く交わっており、上述のように、もし、隔壁8の交差部分8aを圧縮変形させた場合には、隔壁8の不適切な変形が起きる恐れがある。そこで、本実施形態では、隔壁8のうち、隔壁8の交差部分8aから離れた領域を圧縮変形させることによって、このような不適切な変形を防ぐようにしている。
特に、本実施形態では、各隔壁8を効率的に圧縮変形させるため、格子状の押圧治具34を用いて、押圧治具34が隔壁8の交差部分8aと交差部分8aとの間のほぼ中央を通過するように配置して、上からこの押圧治具34を押し付けることによって、隔壁8を圧縮変形させて第2の形状を形成する。
なお、本実施形態の場合には、隔壁8の一部の領域だけが変形することになるが、表示液20を各区画10に行き渡らせるための流路としては、十分な大きさの空間を確保することができる。以上のように、本実施形態によれば、隔壁8の交差部分8aにおける隔壁8の不適切な変形を防ぐことができる。
(本発明に係る表示パネルの製造方法のその他の実施形態の説明)
なお、本発明に係る表示パネルの製造方法は、上記の実施形態に限られるものではなく、更にその他の様々な実施形態が本発明に含まれる。
本発明に係る表示パネルの製造方法の各製造工程を模式的に示す断面図である。 上面が平らな隔壁と、上面が凸形の隔壁8において、隔壁8を第2の形状から第1の形状に復元させたときに生じる現象を模式的に示す断面図である。 圧縮変形させたときに隣り合う隔壁8が接触した場合に生じる現象を模式的に示す断面図である。 隔壁8の交差部分に所定の隙間32が設けられた場合の実施形態を模式的に示す平面図である。 格子状の押圧治具34を用いて隔壁8を上から圧縮変形させる場合の実施形態を模式的に示す平面図である。
符号の説明
2 表示パネル
4 基板
6 基板
8 隔壁
8a 交差部分
10 区画
12 側壁
12a 注入口
14 封止部材
20 表示液
22a 白色帯電粒子
22b 黒色帯電粒子
30 空気溜り
32 隙間

Claims (8)

  1. 対向する基板と前記対向する基板の間に設けられた隔壁によって囲まれた区画に表示液または液晶が充填された表示パネルを製造する方法であって、
    一方の基板に、第1の形状を記憶させた形状記憶樹脂からなる隔壁を設ける工程1と、
    前記工程1で設けられた前記隔壁の少なくとも一部を復元可能な状態において圧縮変形させて第2の形状に成形し、該第2の形状を固定させる工程2と、
    前記隔壁が前記第2の形状に固定された状態で、他方の基板を装着する工程と、少なくとも1つの前記区画に前記表示液または液晶を注入し、圧縮変形により生じた空間を流路として、注入された前記表示液または液晶を全ての前記区画へ行き渡らせる工程と、前記表示液または液晶の封止を行なう工程とを含む工程3と、
    前記工程3の後、前記隔壁を、固定された前記第2の形状から前記第1の形状へ復元させる工程4と、
    を含むことを特徴とする表示パネルを製造する方法。
  2. 前記形状記憶樹脂が混在する可逆相と固定相とを含み、
    前記工程1において、前記可逆相及び前記固定相が共に軟化した状態で、前記第1の形状を有する前記隔壁を形成し、前記第1の形状を保ちながら前記可逆相は軟化状態のまま前記固定相を硬化状態にして前記第1の形状を記憶させ、
    前記工程2において、前記可逆相が軟化状態で前記固定相が硬化した状態で、前記隔壁の少なくとも一部を圧縮変形させて前記第2の形状に成形し、前記第2の形状を保ちながら前記固定相と共に前記可逆相も硬化状態にして前記第2の形状を固定させ、
    前記工程4において、前記可逆相及び前記固定相が硬化した状態から前記可逆相だけを軟化させて、固定された前記第2の形状から前記第1の形状へ復元させることを特徴とする請求項1に記載の表示パネルを製造する方法。
  3. 前記工程1において、前記他方の基板に対向する面が凸形状の、前記隔壁を設けることを特徴とする請求項1または2に記載の表示パネルを製造する方法。
  4. 前記工程2において、前記隔壁どうしが接触しない範囲で圧縮変形を行なうことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の表示パネルを製造する方法。
  5. 前記工程3において、減圧した環境下で、前記表示液または液晶を充填することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の表示パネル用基板を製造する方法。
  6. 前記工程1において、前記隔壁どうしが交わる領域で、一方の前記隔壁と他方の前記隔壁との間に所定の隙間が生じるように、前記隔壁を設けることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の表示パネルを製造する方法。
  7. 前記工程2において、前記隔壁のうち、他の前記隔壁と交わる領域から離れた部分を圧縮変形させることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の表示パネルを製造する方法。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の製造方法により製造された表示パネル。
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JP2011033662A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Casio Computer Co Ltd 表示装置及び表示装置の製造方法

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