JP2008309455A - エマルション燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】均質なエマルション燃料による燃焼を得ることを可能とする。
【解決手段】燃料油タンク9、水供給源11、及び乳化剤タンク13と、複数のラビリンス状凹部の撹拌室に燃料油タンク9と水供給源11と乳化剤タンク13とから供給された所定割合の重油、水、乳化剤を通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を作る静止型ミキサー17と、静止型ミキサー17から供給されるエマルション燃料を燃焼させるバーナー3とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定割合の燃料油、水、乳化剤によりエマルション燃料を生成、燃焼させるエマルション燃焼装置に関する。
軽油、重油、重質油等の燃料油に水及び乳化剤を添加して攪拌し、燃料油中に水を分散させたエマルション燃料が知られている。エマルション燃料は、高温場に噴霧されたとき、燃料液滴中の水は瞬時に沸騰して、燃料液滴をさらに微粒化して(ミクロ爆発)、これによって高速で高効率の燃焼を実現し、COや煤の生成を抑制することができる。また、水の蒸発によって火炎温度が低下するので、排ガス中のNOxの低減効果もある。
このような特徴を有するエマルション燃料の特徴を生かした燃焼装置として、特許文献1に記載のものが知られている。
この従来の燃焼装置は、大型の動的な撹拌装置を用いており、そのメカニズムは、次のようになっている。
噴射ノズルから混液が攪拌容器内に噴射されることによって、攪拌容器内の混液に水平方向に第1の旋回流が形成される。また、攪拌翼を回転することによって、第1の旋回流の平均旋回径よりも小径の第2の旋回流が第1の旋回流の下方に形成される。
このように、第1の旋回流と第2の旋回流からなる二重旋回流が形成されることで、第1の旋回流の外周側から攪拌容器底部へ向かうと共に、第2の旋回流の内側を通過して上方に向う二次流れが形成される。
第1の旋回流によって混液の攪拌がなされるが、このとき大きな液滴あるいは水を多く含む液滴のように質量の大きいものが遠心力によって外周側に移動し、これが二次流れによって下方に移動し、攪拌翼によって攪拌される。このとき、攪拌翼のせん断作用によって液滴がさらに微粒化されて再び上方に移動し、第1の旋回流によって攪拌される。このような攪拌容器内での循環により、混液は燃料油中に水滴のあるいわゆるW/O型エマルションになる。
このW/O型エマルションのうち、微粒径のものは質量が小さいので、第1の旋回流の遠心力で周方向に移動することなく、上方の縮径ノズル側に流れる上向流に乗って排出口へと移動する。このとき、縮径ノズル部は下流側、すなわち上方に行くに従って縮径していることから、下流側に進行するに従って液体は旋回速度を増し、せん断力が作用して微粒化が促進される。
しかし、このような装置では、エマルション燃料の水滴の粒径の微細化に限界が有ると共に、粒径が不均一となり易く、均質なエマルション燃料による燃焼を得ることができないという問題があった。
また、ボイラー停止時に、バーナーの配管内に溜まったエマルション燃料が分離を起こし、水による腐食が起こりやすく、且つ再燃焼が困難となり、間欠運転に支障を来す恐れもあった。
特開2006−112666号公報
解決しょうとする問題点は、均質なエマルション燃料による燃焼を得ることができない点、或いは停止時に水による腐食が起こりやすく、且つ再燃焼が困難な点である。
本発明は、均質なエマルション燃料による燃焼を得るため、燃料油供給部、水供給部、及び乳化剤供給部と、複数のラビリンス状凹部の撹拌室に前記燃料油供給部と水供給部と乳化剤供給部とから供給された所定割合の燃料油、水、乳化剤を通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を作る静止型ミキサーと、前記静止型ミキサーから供給されるエマルション燃料を燃焼させる燃焼部とを備えたことを特徴とする。
本発明は、停止時に水による腐食が起こり難く、且つ再燃焼を容易にするため、前記エマルション燃料に代えて前記燃料油供給部から前記燃焼部に燃料油を選択的に直接的に供給するための配管及び切り替えバルブを設けたことを特徴とする。
本発明のエマルション燃焼装置では、燃料油供給部、水供給部、及び乳化剤供給部と、複数のラビリンス状凹部の撹拌室に前記燃料油供給部と水供給部と乳化剤供給部とから供給された所定割合の燃料油、水、乳化剤を通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を作る静止型ミキサーと、前記静止型ミキサーから供給されるエマルション燃料を燃焼させる燃焼部とを備えた。
このため、水粒子を微細均一化させエマルション燃料を燃焼部に送ることで均質なエマルション燃料による燃焼を得ることができる。
本発明のエマルション燃焼装置では、前記エマルション燃料に代えて前記燃料油供給部から前記燃焼部に燃料油を選択的に直接的に供給するための配管及び切り替えバルブを設けた。
このため、停止時に燃焼部に水が残らず、水による腐食が起こり難く、且つ再燃焼を容易にすることができる。
均質なエマルション燃料による燃焼を得るという目的を、複数のラビリンス状凹部の撹拌室に燃料油供給部と水供給部と乳化剤供給部とから供給された所定割合の燃料油、水、乳化剤を通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を作る静止型ミキサーにより実現した。
停止時に水による腐食が起こり難く、且つ再燃焼を容易にするという目的を、燃焼部に燃料油を選択的に直接的に供給するための配管及び切り替えバルブにより実現した。
[エマルション燃焼装置]
図1は、本発明実施例のエマルション燃焼装置のブロック図である。
図1のように、エマルション燃焼装置1は、燃焼部であるボイラのバーナー3に対してエマルション燃料供給装置5を備えている。エマルション燃料供給装置5は、燃料油、水、乳化剤を混合してエマルション燃料を作り出し、バーナー3に供給するためのものである。
エマルション燃料供給装置5は、燃料供給部である燃料タンク9、水供給部である水供給源11、乳化剤供給部である乳化剤タンク13、及びプレミキシング・タンク15、静止型ミキサー17、リザーバー・タンク19、エマルション改質部であるエマルション燃料改質活性タンク21を蓄えている。
燃料タンク9には、燃料油として例えば重油を蓄えている。水供給源11からは、水が供給されるようになっている。乳化剤タンク13には、乳化剤を蓄えている。プレミキシング・タンク15は、燃料タンク9、水供給源11、乳化剤タンク13所定の割合で供給された重油、水、乳化剤を混合して静止型ミキサー17へ供給する。
燃料タンク9、水供給源11、及び乳化剤タンク13とプレミキシング・タンク15との間は、燃料油配管18,水配管20,乳化剤配管22によって接続されている。
燃料油配管18には、燃料油ポンプ23、燃料改質部としての燃料改質フィルタ25、定量バルブ27が介設されている。水配管20には、水源ポンプ28、開閉バルブ29、水改質フィルター31、定量バルブ33が介設されている。乳化剤配管21には、乳化剤ポンプ35、定量バルブ36が介設されている。
燃料改質フィルタ25は、内部にセラミックスの塊を収容し、このセラミックスに重油を通すことで改質を行う。この重油の改質により、より効率よく燃焼させることができる。
水改質フィルター31は、内部にセラミックスの塊を収容し、このセラミックスに水を通すことで改質を行う。この水の改質により、水クラスタをより小さくすることができる。
各ポンプ23,28,35は、本実施例において電磁ポンプであり、電気的な駆動がコントロール・ユニットにより各々独立して制御される。定量バルブ27,33,36の検出量のフィードバックを受け、コントロール・ユニットが各ポンプ23,28,35を停止制御し、例えば重油:水=7:3、乳化剤が全体の0.15〜0.20%となる割合で送り出す。定量バルブ27,33,36を設けずに、ポンプ23,28,35の送液時間で制御することも可能である。
なお、開閉バルブ29は、電磁バルブであり、その切換がコントロール・ユニットにより制御される。
前記のように全体の0.15〜0.20%となる乳化剤の割合により、エマルション燃料の粘度を低くでき、高粘性によるバーナー3での噴霧トラブル等を抑制することができる。
なお、上記乳化剤の割合は、燃料油が重油の場合であり、燃料油がガソリン、軽油、廃油であるときは異なる。
プレミキシング・タンク15は、静止型ミキサー17の上流側に設けられ、前記所定割合の重油、水、乳化剤を予め攪拌混合してから静止型ミキサー17に供給するものである。
このためプレミキシング・タンク15には、撹拌装置37が設けられている。撹拌装置37は、電動モータ39により回転駆動される撹拌羽根41を備えている。コントロール・ユニットの制御により電動モータ39が回転駆動されると攪拌羽根41が回転し、配管18,20,22により内部に送り込まれた重油、水、乳化剤が混合される。
静止型ミキサー17は、複数のラビリンス状凹部の撹拌室を備えたものであり、前記燃料タンク9と水供給源11と乳化剤タンク13とからプレミキシング・タンク15を介して供給された所定割合の重油、水、乳化剤の混合液を通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を作るものである。
この静止型ミキサー17の上流側直前に、ミキサー用ポンプ43が設けられている。このミキサー用ポンプ43は、プレミキシング・タンク15から前記静止型ミキサー17へ混合液を圧送し静止型ミキサー17での水粒子微細均一化を促進するためのポンプである。
リザーバー・タンク19は、静止型ミキサー17とエマルション燃料改質活性タンク21との間に、配管44,45で接続されている。このリザーバー・タンク19は、静止型ミキサー17から送出されるエマルション燃料を収容し且つエマルション燃料改質活性タンク21へ送出する。
リザーバー・タンク19には、撹拌装置46が設けられている。撹拌装置46は、電動モータ48により回転駆動される撹拌羽根50を備えている。コントロール・ユニットの制御により電動モータ48が回転駆動されると攪拌羽根50が回転し、リザーバー・タンク19内部に送り込まれたエマルション燃料が攪拌され、その分離が防止される。
リザーバー・タンク19内のエマルション燃料の攪拌は、分離を防止できれば良く、超音波などを用いた微振動を与えることにより行わせることもできる。
リザーバー・タンク19の上流の配管44は、その途中で切替バルブ52、第1戻し配管54を介してプレミキシング・タンク15内上部に連通接続されている。リザーバー・タンク19の下流の配管45は、その途中で切替バルブ56、戻しポンプ58を備えた第2戻し配管60を介してプレミキシング・タンク15内上部に連通接続されている。
エマルション燃料改質活性タンク21は、内部にセラミックスの塊を収容し、このセラミックスにエマルション燃料を通すことで改質を行う。このエマルション燃料の改質により、エマルション燃料中の水クラスタをより小さくすることができる。
このエマルション燃料改質活性タンク21は、配管47を介してバーナー3に接続されている。配管47には、切換バルブ49が介設されている。切換バルブ49には、配管51により燃料タンク9が接続されている。
切換バルブ49は、電磁バルブで構成され、その切換がコントロール・ユニットにより制御される。切換バルブ49が制御されることにより、バーナー3には、エマルション燃料改質活性タンク21からエマルション燃料を供給するか燃料タンク9から重油を直接供給するかを切り換えることができる。
[静止型ミキサー]
静止型ミキサー17の一例は、図2,図3のようになっている(特開平9−173807号公報参照)。図2は、静止型ミキサーの断面図、図3は、同要部の分解斜視図である。
図2,図3のように、この静止型ミキサー17は、互いに対向する前面に前方開放の小室(凹部)53,55を多数配列した大径の円板57と小径の円板59とを同心的に複数組重ね合わせている。大径の円板57の小室53と、小径の円板59の小室55とは互いの小室が、対向する他の小室に連通する様に位置を違えて複数のラビリンス状凹部の撹拌室として配列させ、大径の円板57の中央には流通孔61が形成されている。
大径の円板57の外周とケーシング63との間に、ゴム等のシール円筒64が介設され、液密に保たれている。小径の円板59外周とシール円筒64内周との間は、流通路となっている。
ケーシング63の入口65を通って流通口61からエマルション燃料を加圧流入させると、図2矢印(実線)のように凹部53,55の内部に達し、円板59により直進進路が妨げられて方向を変える。
エマルション燃料は、さらに、互いに連通する小室53,55…を経て中央部から外側に向かい放射状に直角衝突、分散、合流、蛇行、渦流等の状態が組み合わさって複雑に流動し、ケーシング63の出口67から流出する。
図4は、撹拌結果の模式図であり、(a)は、攪拌羽根により5分間撹拌した結果、(b)は、攪拌羽根により20分間撹拌した結果、(c)は、静止型ミキサーにより1分間撹拌した結果である。
図4(a)、(b)、(c)の比較より明らかなように、静止型ミキサー17による撹拌では、撹拌羽根による撹拌に比較して水粒子をより微細均一化させながらエマルション燃料を作ることができる。
静止型ミキサー17での水粒子微細均一化の程度は、静止型ミキサー17の積層数やミキサー用ポンプ43による送圧力に関係する。従って、これらを設定することで適用するボイラに最適なエマルション燃料を供給することができる。
また、ボイラの運転中においても、ミキサー用ポンプ43による送圧力を運転状況に応じて調整し、運転状況に応じて適したエマルション燃料を供給することができる。
エマルション燃料の水粒子が微細均一化しているから約1日放置後でも従来のエマルション燃料のように水が分離することはなく、水による配管45,47等の腐食を抑制することができる。
図5,図6は、静止型ミキサー17の他の例を示したものであり、図5は、静止型ミキサーの一部を切り欠いた側面図、図6は、大径の円板を示し、(a)は、円板の前後面を示す斜視図、(b)は、円板の前面を示す正面図である。
図5の静止型ミキサー17は、図2の静止型ミキサー17と基本的な構造機能は同様であり、対応する構成部分には同符号にAを付して説明する
図5の静止型ミキサー17は、図2のシール円筒64に代えてオーリング64Aを用いた。大径の円板57Aには、オーリング64Aを受けるテーパー部57Aaが形成されている。ケーシング63Aの入口65A、出口67Aを備えた端板69,71には、大径の円板57Aのテーパー部57Aaに対向するテーパー部73(端板71側のみ図示する。)が形成されている。
端板69,71は、ボルト・ナット75によりケーシング本体77に締結固定され、端板69,71のテーパー部73と端板69,71に隣接する大径の円板57Aのテーパー部57Aaとの間に、オーリング64Aが介設されている。図5の静止型ミキサー17は、大径の円板57Aと小径の円板59Aとの組を複数積層したものであり、隣接する大径の円板57A相互のテーパー部57Aa間にもオーリング64Aが介設されている。
端板69,71には、ストッパ用のボルト・ナット79が取り付けられ、ボルト・ナット75によるケーシング本体77に対する端板69,71の締め込み過ぎを規制し、適度な押圧力で各オーリング64Aを締め込んでいる。
従って、ケーシング63Aの入口65Aを通って流通口61からエマルション燃料を加圧流入させると、図2矢印(実線)と同様に凹部53A,55Aの内部に達し、円板59Aにより直進進路が妨げられて方向を変える。
エマルション燃料は、さらに、互いに連通する小室53A,55A…を経て中央部から外側に向かい放射状に直角衝突、分散、合流、蛇行、渦流等の状態が組み合わさって複雑に流動し、ケーシング63Aの出口67Aから流出する。
そして、図5の静止型ミキサー17では、大径の円板57Aのテーパー部57Aa、端板69,71のテーパー部73、オーリング64Aにより液密を行っているので、ミキサー用ポンプ43による混合液の圧送による静止型ミキサー17での攪拌をより確実に行わせ、図4(c)のように水粒子をより微細均一化させながらエマルション燃料をより確実に作ることができる。
オーリング64Aの締め込みが不十分であるときは、ストッパ用のボルト・ナット79の突出調整をすれば、オーリング64Aの締め込み調整を行うことができ、正確な締め込みによる確実な攪拌作用を行わせることができる。また、経時的にも、ストッパ用のボルト・ナット79の突出調整をすれば、オーリング64Aの適切な締め込みを維持させることができる。
[燃料改質]
前記エマルション燃料改質活性タンク21は、例えば、図7,図8或いは図9,図10のように構成されている。図7,図9は、エマルション燃料改質活性タンク21の縦断面図、図8,図10は、同横断面図である。
図7,図8のエマルション燃料改質活性タンク21は、タンク81内に、複数のセラミック円柱83を積層している。セラミック円柱83の積層は、積層方向でセラミック円柱83が重ならないように図8のように相互にずらしている。各セラミック円柱83は、同径に形成されているが、各セラミック円柱83の径を異なるように形成することもできる。
図9,図10のエマルション燃料改質活性タンク21は、タンク81A内に、複数のセラミック球83Aを詰め込んでいる。各セラミック球83Aは、同径に形成されているが、各セラミック球83Aの径を異なるように形成することもできる。
タンク81,81Aに対する配管47の接続は、底部で行っているが、図1のように、底部側側部で接続することもできる。
このような図7,図8或いは図9,図10のエマルション燃料改質活性タンク21にエマルション燃料を通すことで、前記のように改質を行うことができる。
エマルション燃料改質活性タンク21にセラミック円柱83或いはセラミック球83A通過後にエマルション燃料を通過させるフィルタを設け、セラミック粉を除去する構成にしても良い。
燃料改質フィルター25,水改質フィルター31も、基本的な構造をエマルション燃料改質活性タンク21と同様に形成することができる。
エマルション燃料改質活性タンク21と燃料改質フィルター25及び水改質フィルター31とは、何れか一方を省略し、或いは双方を省略することができる。
[ハイブリッド運転]
図5は、バーナーにエマルション燃料と重油とを切り換えて供給するハイブリッド運転の説明図である。
ボイラーONにより切換バルブ49が切り換えられ、バーナー3に燃料タンク9から重油のみが供給される。従って、運転開始時は、重油により確実な着火を行わせることができる。
運転開始後、燃焼が安定すると時間検知、或いはボイラーの燃焼温度検知、さらには手動等によりエマルション切り替SWONの信号がコントロール・ユニットに入力される。この信号入力によりコントロール・ユニットが切換バルブ49を切り替える。この切り替えによりバーナー3には、エマルション燃料改質活性タンク21から改質されたエマルション燃料のみが供給される。
ボイラーOFFに際しては、稼働時間検知、或いは手動などにより、エマルション切り替SWOFFの信号がコントロール・ユニットに入力される。この信号入力によりコントロール・バルブが切換バルブ49を切り替え、バーナー3には燃料タンク9から重油のみが供給される。その後、一定時間後に時間検知などによりボイラーOFFの信号がコントロール・ユニットに入力され、バーナー3の火が消える。このとき、バーナー3の内部配管には、重油のみが満たされる。
このようなハイブリッド運転により、間欠運転の際に安定した燃焼を行わせることができる。
また、ボイラー停止時にバーナー3の配管内は重油が満たされ、エマルション燃料の水分離による配管の腐食を抑制することができる。
[エマルション燃料の供給]
始動スイッチをONにすると、コントロール・ユニットの制御により燃料油ポンプ23、水源ポンプ28、乳化剤ポンプ35、ミキサー用ポンプ43が予め駆動される。
燃料油ポンプ23、水源ポンプ28、乳化剤ポンプ35の駆動により、燃料タンク9、水供給源11、乳化剤タンク13から燃料油配管18,水配管20,乳化剤配管22を通ってプレミキシング・タンク15に一定比率の重油、水、乳化剤が送られる。
プレミキシング・タンク15内では、各配管18,20,22から重油、水、乳化剤が受け入れられ、この重油、水、乳化剤を撹拌装置37で撹拌する。
プレミキシング・タンク15内の混合液は、ミキサー用ポンプ43の駆動により静止型ミキサー17を通る。この静止型ミキサー17では、油中水滴型(W/O型)で水粒子が微細均一化されたエマルション燃料が生成され、配管44を通ってリザーバー・タンク19に送られる。
配管44では、コントロール・ユニットの制御により切替バルブ52が切り替えられエマルション燃料がリザーバー・タンク19に送られるか、第1戻し配管54を介してプレミキシング・タンク15内上部に戻される。この切り替えは、リザーバー・タンク19内のエマルション燃料の液面検出のフィードバックにより行われる。
リザーバー・タンク19では、撹拌装置46による攪拌でエマルション燃料の分離が防止される。リザーバー・タンク19からは配管45を介しエマルション燃料改質活性タンク21をエマルション燃料が通ることで上記のように改質活性化される。
従って、上記ハイブリッド運転時に、水粒子が微細均一化され且つ改質活性化されたエマルション燃料をバーナー3に供給することができる。
運転終了後、或いは運転開始時に、コントロール・ユニットの制御により切替バルブ56が切り替えられると共に戻しポンプ58が駆動され、リザーバー・タンク19内のエマルション燃料を第2戻し配管60を介してプレミキシング・タンク15内上部に戻すことができる。
このエマルション燃料の戻しにより、運転開始時は、常にプレミキシング・タンク15から静止型ミキサー17を通してリザーバー・タンク19に新たなエマルション燃料を溜めることができ、1日或いは数日おいた運転開始時においても、油中水滴型(W/O型)で水粒子が微細均一化されたエマルション燃料をバーナー3に送り出すことができる。
[実施例の効果]
本発明実施例のエマルション燃焼装置1では、燃料油タンク9、水供給源11、及び乳化剤タンク13と、複数のラビリンス状凹部の撹拌室に前記燃料油タンク9と水供給源11と乳化剤タンク13とから供給された所定割合の重油、水、乳化剤を通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を作る静止型ミキサー17と、前記静止型ミキサー17から供給されるエマルション燃料を燃焼させるバーナー3とを備えた。
このため、水粒子を微細均一化させエマルション燃料をバーナー3に送ることで均質なエマルション燃料による燃焼を得ることができる。
水粒子の微細均一化したエマルション燃料は、放置しても水の分離が抑制され、W/O型のエマルション燃料により配管45,47等の腐食を抑制することができる。
本発明実施例のエマルション燃焼装置1では、エマルション燃料に代えて燃料油タンク9から前記バーナー3に重油を選択的に直接的に供給するための配管51及び切替バルブ49を設けた。
このため、ボイラー停止時にバーナー3に水が残らず、水による腐食が起こり難く、且つ再燃焼を容易にし、間欠運転を円滑に行わせることができる。
静止型ミキサー17とエマルション燃料改質活性タンク21との間に、静止型ミキサー17から送出されるエマルション燃料を収容し且つエマルション燃料改質活性タンク21へ送出するリザーバー・タンク19を設けた。
このため、エマルション燃料改質活性タンク21へエマルション燃料を円滑に送り出すことができる。
静止型ミキサー17の上流側に、前記所定割合の重油、水、乳化剤を予め攪拌混合してから前記静止型ミキサー17に供給するプレミキシング・タンク15を備えた。
このため、ミキサー用ポンプ43による圧送で静止型ミキサー17での水粒子の微細均一化を確実に行わせることができる。
[その他]
プレミキシング・タンク15、リザーバー・タンク19、エマルション燃料改質活性タンク21は、省略することもできる。
プレミキシング・タンク15を増設して多くのエマルション燃料を生成し、生成待ち時間を無くしてリザーバー・タンク19へ連続的に供給する構成にすることもできる。また、複数台のボイラを使用する場合、各ボイラにハイブリッド運転用のターミナルの切替バルブを設け、1台の装置で複数台のボイラに対応させることもできる。
エマルション燃焼装置のブロック図である(実施例1)。 静止型ミキサーの断面図である(実施例1)。 静止型ミキサーの要部分解斜視図である(実施例1)。 撹拌結果の模式図であり、(a)は、静止型ミキサーにより1分間撹拌した結果、(b)は、攪拌羽根により5分間撹拌した結果、(c)は、攪拌羽根により20分間撹拌した結果である(実施例1)。 静止型ミキサーの一部を切り欠いた側面図である(実施例1)。 大径の円板を示し、(a)は、円板の前後面を示す斜視図、(b)は、円板の前面を示す正面図である(実施例1)。 エマルション燃料改質活性タンクの縦断面図(実施例1)。 エマルション燃料改質活性タンクの横断面図である(実施例1)。 エマルション燃料改質活性タンクの縦断面図(実施例1)。 エマルション燃料改質活性タンクの横断面図である(実施例1) バーナーにエマルション燃料と重油とを切り換えて供給するハイブリッド運転の説明図である(実施例1)。
符号の説明
1 エマルション燃焼装置
3 バーナー
5 エマルション燃料供給装置
9 燃料タンク(燃料供給部)
11 水供給源(水供給部)
13 乳化剤タンク(乳化剤供給部)
15 プレミキシング・タンク
17 静止型ミキサー
19 リザーバー・タンク
21 エマルション燃料改質活性タンク(エマルション改質部)

Claims (7)

  1. 燃料油供給部、水供給部、及び乳化剤供給部と、
    複数のラビリンス状凹部の撹拌室に前記燃料油供給部と水供給部と乳化剤供給部とから供給された所定割合の燃料油、水、乳化剤を通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を作る静止型ミキサーと、
    前記静止型ミキサーから供給されるエマルション燃料を燃焼させる燃焼部と、
    を備えたことを特徴とするエマルション燃焼装置。
  2. 請求項1記載のエマルション燃焼装置であって、
    前記静止型ミキサーの後流側に、前記エマルション燃料の水クラスタをセラミックスを用いて小さく改質してから前記燃焼部に供給するエマルション改質部を設けた、
    ことを特徴とするエマルション燃焼装置。
  3. 請求項1又は2記載のエマルション燃焼装置であって、
    前記静止型ミキサーとエマルション改質部との間に、静止型ミキサーから送出されるエマルション燃料を収容し且つエマルション改質部へ送出するリザーバー・タンクを設けた、
    ことを特徴とするエマルション燃焼装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のエマルション燃焼装置であって、
    前記静止型ミキサーの上流側に、前記所定割合の燃料油、水、乳化剤を予め攪拌混合してから前記静止型ミキサーに供給するプレミキシング・タンクを備えた、
    ことを特徴とするエマルション燃焼装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のエマルション燃焼装置であって、
    前記静止型ミキサーの上流側直前に、前記静止型ミキサーへ混合液を圧送し静止型ミキサーでの水粒子微細均一化を促進するためのポンプを設けた、
    ことを特徴とするエマルション燃焼装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のエマルション燃焼装置であって、
    前記燃料油の改質をセラミックスにより行う燃料改質部を備えた、
    ことを特徴とするエマルション燃焼装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載のエマルション燃焼装置であって、
    前記エマルション燃料に代えて前記燃料油供給部から前記燃焼部に燃料油を選択的に直接的に供給するための配管及び切り替えバルブを設けた、
    ことを特徴とするエマルション燃焼装置。
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