JP2008308837A - 流動化処理土の製造方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】性状が変化することなく、材料の長距離輸送を行える流動化処置土の製造システムを提供する。
【解決手段】泥水40とセメント等の固化材45とを攪拌混合することにより流動化処理土を製造するシステムであって、泥水40を所定の基点3から流動化処理土の打設位置4まで複数の中継点13を中継しながら輸送する送泥系統10と、セメント等の固化材45を前記打設位置4まで輸送する前記送泥系統10とは別の固化材輸送手段と、前記打設位置4に設置され、前記送泥系統10によって前記打設位置4まで輸送した泥水40と前記固化材輸送手段によって前記打設位置4まで輸送した固化材45とを攪拌混合する攪拌混合装置30とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流動化処理土の製造方法及びシステムに関し、特に、シールドトンネル、共同溝等の埋め戻し工事等の各種の工事に使用される流動化処理土の製造方法及びシステムに関する。
流動化処理土は、例えば、泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することによって製造される安定処理土であって、(1)高い流動性を有し、締め固めが不要、(2)流動性、強度を任意に設定可能、(3)透水性が低く、粘着性が高いために地下水の浸食を受けにくい、(4)建設発生土のリサイクル利用が可能、(5)打設後の体積収縮や圧縮が小さい、等の優れた特性を有することから、シールドトンネル、共同溝等の埋め戻し工事等の各種の工事に使用されている。
上記のような特性を有する流動化処理土を、例えば、シールドトンネルの埋め戻し工事に使用する場合には、立坑の開口周縁部の地上部にタンクを設置し、タンク内に流動化処理土を貯留し、タンクから流動化処理土をポンプによりシールドトンネル内の打設位置まで輸送している。
しかし、流動化処理土をポンプにより打設位置まで輸送する場合、流動化処理土は、(A)セメントを含んでいるために固化しやすい、(B)比重が重い場合(1.3以上)には沈殿しやすい、(C)材料が分離して性状が変化しやすい、(D)流動化の保持時間が短い、等の性質を有していることから、所望の性状を得るためには、2km未満の輸送にしか対応することができず、2km以上の長距離輸送を行えないのが現状である。
一方、特許文献1には、泥水とセメント系固化液とを別系統の配管を利用して輸送し、打設位置において泥水とセメント系固化液とを混合することにより流動化処理土を製造するように構成した製造方法が開示されている。
このような流動化処理土の製造方法にあっては、泥水とセメント系固化液とを別系統の配管を利用して打設位置まで輸送しているので、上記(A)〜(D)の流動化処理土の性質を考慮する必要はなく、2km以上の長距離輸送にも十分に対応することができる。
特開2001−193390号公報
しかし、上記のような方法によって2km以上の長距離輸送を行うには、泥水及びセメント系固化液を現場まで輸送するためのポンプに動力の大きなものが必要となり、設備費が高く付くついてしまう。また、2km以上の長距離輸送に長時間を要するため、配管内で泥水及びセメント系固化液の性状が変化することがあり、所望の性状の流動化処理土を製造することが難しくなる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、設備費を多くかけることなく、材料の長距離輸送を行うことが可能な流動化処理土の製造方法及びシステムを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することにより流動化処理土を製造する方法であって、泥水を所定の基点から流動化処理土の打設位置まで複数の中継点を中継しながら輸送する送泥系統と、セメント等の固化材を前記打設位置まで輸送する前記送泥系統とは別の固化材輸送手段とを設け、前記送泥系統によって前記打設位置まで輸送した泥水と前記固化材輸送手段によって前記打設位置まで輸送した固化材とを、前記打設位置に設置した攪拌混合装置によって攪拌混合することにより流動化処理土を製造することを特徴とする。
本発明による流動化処理土の製造方法によれば、泥水とセメント等の固化材とは別系統によって流動化処理土の打設位置まで輸送されて、打設位置において攪拌混合装置によって泥水と固化材とが攪拌混合されて所望の性状の流動化処理土が製造されることになる。
この場合、泥水は、送泥系統によって複数の中継点を中継しながら流動化処理土の打設位置まで輸送されることになるので、基点から打設位置までの間が長距離であっても泥水の性状を変化させることなく打設位置まで輸送することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の流動化処理土の製造方法であって、前記送泥系統は、前記基点に設置され、内部に泥水が貯留される泥水タンクと、前記複数の中継点のそれぞれに設置される中継タンクと、前記泥水タンクと最上流の中継タンクとの間、隣接する中継タンクとの間、及び最下流の中継タンクと前記攪拌混合装置との間をそれぞれ接続する送泥管と、各送泥管の途中に設けられるスラリーポンプとを備え、前記各スラリーポンプを作動させることにより、前記送泥管を介して泥水を輸送することを特徴とする。
本発明による流動化処理土の製造方法によれば、泥水タンク内の泥水は、各スラリーポンプの作動により、泥水タンクから複数の中継タンクを上流側から下流側に順次中継して流動化処理土の打設位置まで輸送され、打設位置の攪拌混合装置に供給されることになる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の流動化処理土の製造方法であって、前記各中継タンクと、その上流側に接続された送泥管とを真空吸引管を介して接続するとともに、各真空吸引管の途中に真空ポンプを設け、前記泥水の輸送を休止する際には、前記真空ポンプを作動させることにより前記送泥管内の泥水を前記中継タンクへ排出させることを特徴とする。
本発明による流動化処理土の製造方法によれば、真空ポンプの作動により各送泥管内の泥水が真空吸引されて中継タンク内に排出されるので、各送泥管内に泥水が残留して沈降するのを防止できる。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の流動化処理土の製造方法であって、前記各中継タンクには、各中継タンク内の泥水の水位を検知する検知手段が設けられ、該検知手段の検知信号により前記各スラリーポンプの運転を制御することを特徴とする。
本発明による流動化処理土の製造方法によれば、検知手段が検知した検知信号により各スラリーポンプの運転が制御され、例えば、検知手段が泥水の水位の下限を検知すると、その検知信号によってスラリーポンプの運転が開始され、泥水タンク又は上流側の中継タンクから下流側の中継タンクに泥水が輸送され、検知手段が泥水の水位の上限を検知すると、その検知信号によってスラリーポンプの運転が停止され、泥水タンク又は上流側の中継タンクから下流側の中継タンクへの泥水の輸送が停止されることになる。
請求項5に係る発明は、請求項2から4の何れかに記載の流動化処理土の製造方法であって、各中継タンク内の泥水を、各中継タンクに設けた攪拌手段により攪拌することを特徴とする。
本発明による流動化処理土の製造方法によれば、攪拌手段によって各中継タンク内の泥水を攪拌することにより、各中継タンク内で泥水が沈降するのを防止できることになる。
請求項6に係る発明は、請求項1に記載の流動化処理土の製造方法であって、泥水を前記打設位置から複数の中継点を中継しながら前記送泥系統の途中位置へ戻す戻り系統を更に設け、前記送泥系統と前記戻り系統との協働により、前記泥水を循環させることを特徴とする。
本発明による流動化処理土の製造方法によれば、泥水は、送泥系統と戻り系統との協働によって循環されることになるので、送泥系統及び戻り系統内で泥水が沈降するのを防止できることになる。
請求項7に係る発明は、泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することにより流動化処理土を製造するシステムであって、泥水を所定の基点から流動化処理土の打設位置まで複数の中継点を中継しながら輸送する送泥系統と、セメント等の固化材を前記打設位置まで輸送する前記送泥系統とは別の固化材輸送手段と、前記打設位置に設置され、前記送泥系統によって前記打設位置まで輸送した泥水と前記固化材輸送手段によって前記打設位置まで輸送した固化材とを攪拌混合する攪拌混合装置と、を備えることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することにより流動化処理土を製造するシステムであって、泥水を所定の基点から流動化処理土の打設位置まで複数の中継点を中継しながら輸送する送泥系統と、前記打設位置に設置され、前記送泥系統によって前記打設位置まで輸送された泥水と、前記送泥系統とは別の固化材輸送手段によって前記打設位置まで輸送された固化材とを攪拌混合する攪拌混合装置と、を備えることを特徴とする。
以上、説明したように、本発明の流動化処理土の製造方法及びシステムによれば、泥水とセメント等の固化材とを別系統によって基点から打設位置まで輸送し、打設位置において攪拌混合装置により泥水と固化材とを攪拌混合することで、所望の性状の流動化処理土を製造しているので、流動化処理土をそのまま打設位置まで輸送した場合のように、流動化処理土の性状が変化するようなことはなく、所望の性状の流動化処理土を製造し、打設位置に打設することができる。
また、泥水を複数の中継点を中継して打設位置まで輸送しているので、打設位置までの距離が2km以上の長距離であっても泥水の性状を変化させることなく輸送することができることになる。
さらに、流動化処理土の打設作業の終了後に、各送泥管内を真空ポンプで真空吸引することにより、各送泥管内の泥水を下流側の中継タンク内に排出させているので、次回の打設作業までに泥水が各送泥管の内部で沈降するようなことはなく、各送泥管内の清掃等のメンテナンスを必要とすることなく、流動化処理土の製造を連続して行うことができる。
さらに、流動化処理土の打設作業の終了後に、送泥系統と戻り系統との協働により、泥水を循環させることができるので、次回の打設作業までに泥水が送泥系統及び戻り系統の途中で沈降するようなことはなく、送泥系統及び戻り系統の清掃等のメンテナンスを必要とすることなく、流動化処理土の製造を連続して行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による流動化処理土の製造システムの概略図である。この流動化処理土の製造システムは、シールドトンネル、共同溝等の埋め戻し工事等の各種の工事に使用される流動化処理土の製造に有効なものであって、本実施の形態においては、シールドトンネル1の埋め戻し工事に使用される流動化処理土の製造に適用している。
すなわち、本実施の形態の流動化処理土の製造システムは、シールドトンネル1の路床版の施工に使用される流動化処理土に適用したものであって、この流動化処理土の製造システムによって製造される流動化処理土をシールドトンネル1の底部1aに打設することにより、シールドトンネル1の底部1aに路床版を施工することができる。
流動化処理土は、例えば、泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することにより流動化処理したものであって、本実施の形態においては、泥水40に市販品を使用し、固化材45にセメントを使用し、泥水40を送泥系統10によりシールドトンネル1内の流動化処理土の打設位置4まで輸送し、固化材45を泥水40と別系統の固化材輸送手段(例えば、セメントローリ車等の運搬車両)によりシールドトンネル1内の流動化処理土の打設位置4まで輸送し、打設位置4において泥水40と固化材45とを攪拌混合装置30を用いて攪拌混合することにより、所望の性状の流動化処理土を製造している。
なお、泥水40は、市販品に限らず、シールド掘進機35によって地盤を掘削することによって得られる現地土を用い、この現地土と水とを混合させることによって流動化処理した泥水40を使用するようにしてもよい。
泥水40をシールドトンネル1の打設位置4まで輸送する送泥系統10は、基点である立坑2の開口周縁部の地上部3に設けられる泥水タンク11と、泥水タンク11とシールドトンネル1の打設位置4との間に間隔をおいて設置された複数の中継点13にそれぞれ設けられる中継タンク14と、泥水タンク11と最上流の中継タンク14との間、隣接する中継タンク14間、及び最下流の中継タンク14と打設位置4に設置される攪拌混合装置30との間をそれぞれ接続する送泥管16と、各送泥管16の途中にそれぞれ設けられる送泥用のスラリーポンプ17と、各送泥管16(泥水タンク11に接続された送泥管16を除く)と下流側の中継タンク14との間を接続する真空吸引管18と、各真空吸引管18の途中に設けられる真空ポンプ19とを備えている。
泥水タンク11は、内部に流動化処理した所定量の泥水40を貯留可能な密閉されたタンクであって、本実施の形態においては、立坑2の開口周縁部の地上部3に2つの泥水タンク11、11を直列に設け、両泥水タンク11、11間を連結管12で相互に接続している。
中継タンク14は、内部に所定量の泥水40を貯留可能な密閉されたタンクであって、本実施の形態においては、シールドトンネル1内に8つの中継点13を設け、各中継点13に中継タンク14を設け、泥水タンク11内の泥水40を8つの中継タンク14を中継してシールドトンネル1の打設位置4まで輸送している。
各中継タンク14の内部には攪拌機等からなる攪拌手段15が設けられ、この攪拌手段15によって各中継タンク14内を攪拌することにより、各中継タンク14内に貯留される泥水40の沈降を防止している。
各中継タンク14には、各中継タンク14内に貯留される泥水40の水位を検知する超音波計等からなる検知手段(図示せず)が設けられ、この検知手段からの検知信号に応じて、各送泥用のスラリーポンプ17の運転が制御される。
すなわち、検知手段が中継タンク14内の泥水40の水位が所定の下限水位になったことを検知すると、その検知信号によって当該中継タンク14のすぐ上流側の送泥用のスラリーポンプ17の運転が開始される。これにより、各中継タンク14の泥水の水位が下限水位まで下がると、その上流の中継タンク14(最上流の中継タンク14の場合は泥水タンク11)から送泥管16を介して泥水40が供給される。
一方、検知手段が中継タンク14内の泥水40の水位が所定の上限水位になったことを検知すると、その検知信号によって当該中継タンク14のすぐ上流側の送泥用のスラリーポンプ17の運転が停止される。これにより、各中継タンク14の泥水の水位が上限水位まで上がると、その上流の中継タンク14(最上流の中継タンク14の場合は泥水タンク11)から送泥管16を介しての泥水40の供給が停止される。
このようにして、各中継タンク14の検知手段からの検知信号に応じて各送泥用のスラリーポンプ17の運転を制御することにより、各中継タンク14の泥水40の水位を下限水位と上限水位との間に保ちつつ、泥水タンク11内の泥水40が複数の中継タンク14を上流側から下流側に順次中継して打設位置4に輸送され、打設位置4に設置されている攪拌混合装置30に供給される。
各真空吸引管18の真空ポンプ19より上流側の部位には開閉バルブ20がそれぞれ設けられ、各開閉バルブ20を開いた状態で各真空ポンプ19を作動させることにより、各送泥管16内の泥水40が真空吸引されて下流側の中継タンク14内に排出される。
この場合、各中継タンク14の泥水40の上限水位を各送泥管16内の泥水40の量を各中継タンク14の上限水位から減じた値に設定しておくことにより、各送泥管16内の泥水40を下流側の中継タンク14内に全て排出させることができる。
また、打設作業の休止時等、泥水の輸送が不要なときは、各真空ポンプ19によって各送泥管16内の泥水40を真空吸引して下流側の中継タンク14内に排出させることにより、各送泥管16内に泥水40が残留するのを防止でき、これにより各送泥管16内で泥水40が沈降するのを防止できる。
固化材輸送手段(図示せず)は、シールドトンネル1内を走行可能なセメントローリ車等の運搬車両であって、この運搬車両によって固化材45をシールドトンネル1内の打設位置4まで輸送し、打設位置4に設置されているセメントサイロ(図示せず)に供給し、セメントサイロを介して攪拌混合装置30に供給する。
なお、固化材輸送手段は、上記のような構成のものに限らず、シールドトンネル1と地上部3との間に粉粒体輸送管(図示せず)を敷設し、コンプレッサやブロワー等の空気圧送手段によってこの粉粒体輸送管を介して打設位置4まで輸送するようにしてもよい。
本実施の形態によれば、上述のように、送泥系統10の各中継タンク14の検知手段からの検知信号によって各送泥用のスラリーポンプ17の運転を制御し、泥水タンク11内に貯留した泥水40を複数の中継タンク14を上流側から下流側に順次中継してシールドトンネル1の打設位置4に輸送し、打設位置4に設置されている攪拌混合装置30に供給する。さらに、泥水40の輸送に並行して、固化材輸送手段により固化材45を打設位置4まで輸送し、打設位置4のセメントサイロを介して攪拌混合装置40に供給する。
そして、攪拌混合装置40を作動させて泥水40と固化材45とを攪拌混合することにより、所望の性状の流動化処理土を製造し、この流動化処理土を打設装置(図示せず)を用いてシールドトンネル1の底部1aに打設することにより、シールドトンネル1の底部1aに路床版を施工することができる。
また、流動化処理土の打設作業が終了した後に、各真空ポンプ19を作動させて各送泥管16内を真空吸引し、各送泥管16内の泥水40を下流側の中継タンク14内に排出させることで、各送泥管16内に残留している泥水40を全て取り除き、次回の流動化処理土の打設作業に備える。
上記のように構成した本実施の形態による流動化処理土の製造システムにあっては、シールドトンネル1の打設位置4まで泥水40と固化材45とを別系統(送泥系統10及び固化材輸送手段(例えば、セメントローリ車等の運搬車両))によって輸送し、打設位置4において泥水40と固化材45とを攪拌混合することによって流動化処理土を製造するように構成したので、流動化処理土をそのまま打設位置4まで輸送した場合のように、流動化処理土の性状が変化するようなことはなく、所望の性状の流動化処理土を製造して打設位置4に打設することができる。
また、泥水40を泥水タンク11から複数の中継タンク14を中継して打設位置4まで輸送しているので、打設位置4までの距離が2km以上の長距離であっても泥水40の性状を変化させることなく輸送することができる。
さらに、流動化処理土の打設作業の終了後に、各送泥管16内を真空ポンプ19で真空吸引することにより、各送泥管16内の泥水40を下流側の中継タンク14内に排出させているので、次回の打設作業までに泥水40が各送泥管16の内部で沈降するようなことはなく、各送泥管16内の清掃等のメンテナンスを必要とすることなく、流動化処理土の製造を連続して行うことができる。
なお、前記の説明においては、地上部3とシールドトンネル1の打設位置4との間に、2つの泥水タンク11と、8つの中継タンク14と、9つのスラリーポンプ17と、7つの真空ポンプ19とを配置したが、これらの数はシールドトンネル1の長さ、使用する泥水40の性状等によって適宜の数に設定することができる。
図2には、本発明による流動化処理土の製造システムの他の実施の形態が示されていて、この流動化処理土の製造システムは、泥水40を基点3からシールドトンネル1の打設位置4まで輸送する送泥系統10の他に、泥水40を打設位置4から送泥系統10の途中(例えば、シールドトンネル1の入口付近)まで戻す戻り系統21を備え、流動化処理土の打設作業の終了後に、送泥系統10と戻り系統21との協働により、泥水40をシールドトンネル1内で循環させるように構成したものであって、その他の構成は前記実施の形態に示すものと同様である。
この場合、送泥系統10は、前記実施の形態のような中継タンク14を用いずに、各中継点13にそれぞれ送泥用のスラリーポンプ17のみを設置し、泥水タンク11と最上流側の送泥用のスラリーポンプ17との間、隣接する送泥用のスラリーポンプ17間、最下流のスラリーポンプ17と打設位置4の攪拌混合装置30との間をそれぞれ送泥管16によって接続している。また、泥水タンク11の出口部に開閉バルブ26a、攪拌混合装置30の入口部に開閉バルブ26b、シールドトンネル1の入口部に開閉バルブ26cをそれぞれ設けている。
また、戻り系統21は、シールドトンネル1内に複数の中継点22を設け、各中継点22にそれぞれ戻り用のスラリーポンプ23のみを設置し、隣接する戻り用のスラリーポンプ23間、最下流の戻り用のスラリーポンプ23とシールドトンネル1の打設位置4付近の送泥管16の部分(開閉バルブ26bよりも上流側に位置する送泥管16の部分)との間、及び最上流の戻り用のスラリーポンプ23とシールドトンネル1の入口部付近の送泥管16の部分(開閉バルブ26cよりも下流側の送泥管16の部分)との間をそれぞれ戻り管24によって接続している。また、シールドトンネル1の打設位置4付近の戻り管24の途中(送泥管16との接続部よりも上流側の位置)に開閉バルブ26d、シールドトンネル1の入口部付近の戻り管24の途中(送泥管16との接続部よりも下流側の位置)に開閉バルブ26eを設けている。
本実施の形態によれば、戻り系統21の全ての開閉バルブ26d、26eを閉じ、送泥系統10の全ての開閉バルブ26a〜26cを開いた状態で、各送泥用のスラリーポンプ17を作動させることにより、泥水タンク11から泥水40を複数の送泥用のスラリーポンプ17を中継してシールドトンネル1の打設位置4に輸送して攪拌混合装置30に供給する。さらに、泥水40の輸送に並行して固化材輸送手段によって固化材45を打設位置4に輸送して攪拌混合装置30に供給し、攪拌混合装置30を作動させて泥水40と固化材45とを攪拌混合することにより、所望の流動化処理土を製造することができる。
また、流動化処理土の製造作業が終了した後に、送泥系統10の全ての開閉バルブ26a〜26cを閉じ、戻り系統21の全ての開閉バルブ26d、26eを開き、この状態で、シールドトンネル1内に配置されている送泥用のスラリーポンプ17及び戻り用のスラリーポンプ23を作動させて、泥水40を送泥管16及び戻り管24を介して循環させることで、泥水40が送泥管16及び戻り管24内で沈降するのを防止できる。
上記のように構成した本実施の形態による流動化処理土の製造システムにあっても、前記実施の形態に示すものと同様に、シールドトンネル1の打設位置4まで泥水40と固化材45とを別系統の送泥系統10と固化材輸送手段とによって輸送し、打設位置4において泥水40と固化材45とを攪拌混合することによって流動化処理土を製造するように構成したので、流動化処理土をそのまま打設位置4まで輸送した場合のように、流動化処理土の性状が変化するようなことはなく、所望の性状の流動化処理土を製造し、打設位置4に打設することができる。
また、泥水40を泥水タンク11から複数の送泥用のスラリーポンプ17を中継して打設位置4まで輸送しているので、打設位置4までの距離が2km以上の長距離であっても泥水40の性状を変化させることなく輸送することができる。
さらに、流動化処理土の打設作業の終了後に、泥水40を送泥系統10と戻り系統21との協働により循環させるように構成したので、次回の打設作業までに泥水40が送泥管16及び戻り管24の内部で沈降するようなことはなく、送泥管16及び戻り管24内の清掃等のメンテナンスを必要とすることなく、流動化処理土の製造を連続して行うことができる。
なお、前記の説明において、本発明による流動化処理土の製造システムをシールドトンネル1の路床版に使用される流動化処理土の製造に適用した場合について説明したが、これに限らず、流動化処理土を使用する他の各種の工事現場に適用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
本発明による流動化処理土の製造システムの一実施の形態を示した概略図である。 本発明による流動化処理土の製造システムの他の実施の形態を示した概略図である。
符号の説明
1 シールドトンネル 1a 底部
2 立坑 3 基点(地上部)
4 打設位置 10 送泥系統
11 泥水タンク 12 連結管
13 中継点 14 中継タンク
15 攪拌手段 16 送泥管
17 送泥用のスラリーポンプ 18 真空吸引管
19 真空ポンプ 20 開閉バルブ
21 戻り系統 22 中継点
23 戻り用のスラリーポンプ 24 戻り管
26a〜26e 開閉バルブ 30 攪拌混合装置
35 シールド掘進機 40 泥水
45 固化材

Claims (8)

  1. 泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することにより流動化処理土を製造する方法であって、
    泥水を所定の基点から流動化処理土の打設位置まで複数の中継点を中継しながら輸送する送泥系統と、セメント等の固化材を前記打設位置まで輸送する前記送泥系統とは別の固化材輸送手段とを設け、
    前記送泥系統によって前記打設位置まで輸送した泥水と前記固化材輸送手段によって前記打設位置まで輸送した固化材とを、前記打設位置に設置した攪拌混合装置によって攪拌混合することにより流動化処理土を製造することを特徴とする流動化処理土の製造方法。
  2. 前記送泥系統は、前記基点に設置され、内部に泥水が貯留される泥水タンクと、前記複数の中継点のそれぞれに設置される中継タンクと、前記泥水タンクと最上流の中継タンクとの間、隣接する中継タンクとの間、及び最下流の中継タンクと前記攪拌混合装置との間をそれぞれ接続する送泥管と、各送泥管の途中に設けられるスラリーポンプとを備え、
    前記各スラリーポンプを作動させることにより、前記送泥管を介して泥水を輸送することを特徴とする請求項1に記載の流動化処理土の製造方法。
  3. 前記各中継タンクと、その上流側に接続された送泥管とを真空吸引管を介して接続するとともに、各真空吸引管の途中に真空ポンプを設け、前記泥水の輸送を休止する際には、前記真空ポンプを作動させることにより前記送泥管内の泥水を前記中継タンクへ排出させることを特徴とする請求項1又は2に記載の流動化処理土の製造方法。
  4. 前記各中継タンクには、各中継タンク内の泥水の水位を検知する検知手段が設けられ、該検知手段の検知信号により前記各スラリーポンプの運転を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の流動化処理土の製造方法。
  5. 各中継タンク内の泥水を、各中継タンクに設けた攪拌手段により攪拌することを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の流動化処理土の製造方法。
  6. 泥水を前記打設位置から複数の中継点を中継しながら前記送泥系統の途中位置へ戻す戻り系統を更に設け、前記送泥系統と前記戻り系統との協働により、前記泥水を循環させることを特徴とする請求項1に記載の流動化処理土の製造方法。
  7. 泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することにより流動化処理土を製造するシステムであって、
    泥水を所定の基点から流動化処理土の打設位置まで複数の中継点を中継しながら輸送する送泥系統と、
    セメント等の固化材を前記打設位置まで輸送する前記送泥系統とは別の固化材輸送手段と、
    前記打設位置に設置され、前記送泥系統によって前記打設位置まで輸送した泥水と前記固化材輸送手段によって前記打設位置まで輸送した固化材とを攪拌混合する攪拌混合装置と、を備えることを特徴とする流動化処理土の製造システム。
  8. 泥水とセメント等の固化材とを攪拌混合することにより流動化処理土を製造するシステムであって、
    泥水を所定の基点から流動化処理土の打設位置まで複数の中継点を中継しながら輸送する送泥系統と、
    前記打設位置に設置され、前記送泥系統によって前記打設位置まで輸送された泥水と、前記送泥系統とは別の固化材輸送手段によって前記打設位置まで輸送された固化材とを攪拌混合する攪拌混合装置と、を備えることを特徴とする流動化処理土の製造システム。
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