JP2008306513A - 呼接続要求信号の処理方法及び無線基地局制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】呼接続要求信号処理方法及び無線基地局制御装置に関し、呼接続処理を効率的に実施する。
【解決手段】移動機と無線基地局との間で送受される呼接続要求信号(RACH)の各無線基地局の処理完了率の統計情報を集計するステップ(1−1)、処理完了率が所定の閾値(M%)以下となる周期毎に該無線基地局の呼接続要求信号の処理数を段階的に減少させ、処理完了率が所定の閾値(M%)以上となる周期毎に該処理数を段階的に増加させるよう、輻輳制御レベルを設定するステップ(1−4〜1−12)、該輻輳制御レベルに応じて輻輳制御対象の無線基地局の呼接続要求信号の処理数を算出するステップ(1−13)により、輻輳時に、処理完了率の低い無線基地局の呼接続要求信号の処理数を規制する。また、何れかの無線基地局からの呼接続要求信号数が、処理可能な信号数の所定の割合の閾値(N%)を超えたときにも直ちに前記規制処理を実施する。
【選択図】図1
【解決手段】移動機と無線基地局との間で送受される呼接続要求信号(RACH)の各無線基地局の処理完了率の統計情報を集計するステップ(1−1)、処理完了率が所定の閾値(M%)以下となる周期毎に該無線基地局の呼接続要求信号の処理数を段階的に減少させ、処理完了率が所定の閾値(M%)以上となる周期毎に該処理数を段階的に増加させるよう、輻輳制御レベルを設定するステップ(1−4〜1−12)、該輻輳制御レベルに応じて輻輳制御対象の無線基地局の呼接続要求信号の処理数を算出するステップ(1−13)により、輻輳時に、処理完了率の低い無線基地局の呼接続要求信号の処理数を規制する。また、何れかの無線基地局からの呼接続要求信号数が、処理可能な信号数の所定の割合の閾値(N%)を超えたときにも直ちに前記規制処理を実施する。
【選択図】図1
Description
本発明は、呼接続要求信号の処理方法及び無線基地局制御装置に関する。本発明は、特に、第三世代携帯電話(3GPP:Third Generation Partnership Project)システムの無線基地局制御装置において、RACH(Random Access Channel)信号等の呼接続要求信号を効率的に処理する呼接続要求信号処理方法及び無線基地局制御装置に適用すると好適である。
図3に第三世代携帯電話(3GPP)システムのネットワーク構成の概要を示す。第三世代携帯電話(3GPP)システムは、上位網(CN:Core Network)3−1、無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)3−2、無線基地局(NodeB)3−3及び移動機(UE:User Equipment)3−4を含んで構成されている。無線ネットワーク制御装置(RNC)3−2とその配下の無線基地局(NodeB)3−3とを含むネットワークは、UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)と称される。
各ノード間インターフェイスについて、移動機(UE)−無線基地局(NodeB)間のインターフェイスはUuと称され、該インターフェイスの物理的な通信媒体は無線である。無線基地局(NodeB)−無線ネットワーク制御装置(RNC)間のインターフェイス、無線ネットワーク制御装置(RNC)−上位網(CN)間のインターフェイス、及び無線ネットワーク制御装置(RNC)−無線ネットワーク制御装置(RNC)間のインターフェイスは、それぞれIub、Iu、Iurと称され、物理的な通信媒体は有線である。
上述の第三世代携帯電話(3GPP)システムにおいて、無線ネットワーク制御装置(RNC)3−2は、移動機(UE)3−4の無線リンク接続時に送受されるRACH(Random Access Channel)信号等の呼接続要求信号に対して、該信号を受信した順に、呼接続設定のシーケンス処理を開始する。
図4に移動機(UE)からの発信時の呼接続設定のシーケンスの概要を示す。移動機(UE)からは、発信時に最初にRRC CONNECTION REQUEST(RACH)(4−1)信号が送信され、該信号が無線ネットワーク制御装置(RNC)で受信されると、無線ネットワーク制御装置(RNC)は無線基地局(NodeB)との間で、RADIO LINK SETUP REQUEST(4−2),RADIO LINK SETUP RESPONSE(4−3),ESTABLISH REQUEST(4−4),ESTABLISH CONFIRM(4−5)等の制御信号を遣り取りし、移動機(UE)との間で、RRC CONNECTION SETUP(4−6),RRC CONNECTION COMPLETE(4−7)の信号を遣り取りして制御チャネルを設定し、続いて移動機(UE)との間で、INITIAL DIRECT TRANSFER SERVICE REQUEST(4−8),・・・(途中省略),RADIO BEARER SETUP(4−9),RADIO BEARER SETUPCOMPLETE(4−10),・・・(途中省略)CONNECT ACK(4−11)の信号を遣り取りしてトラフィックチャネルを設定し、通話等の通信が可能となる。
移動通信システムにおけるRRC CONNECTION REQUEST(4−1)の送信から始まる呼接続設定のシーケンスについては、下記の特許文献1等に記載されている。同文献に記載の移動通信システムは、移動機(UE)が無線ネットワーク制御装置(RNC)間との信号送受信を行う際、RRC接続要求にトラフィックチャネルを要求するパラメータを織り込み、共通ユーザトラフィックチャネルでユーザデータ転送用伝送経路を確保することができるようにしたものである。
国際公開2003/021998号公報
従来の無線ネットワーク制御装置(RNC)は、移動機(UE)から送信されるRACH信号等の呼接続要求信号に対して、輻輳状態のいかんに関わらず、呼接続要求信号を受信した順に図4に示したような発信シーケンスで接続処理を開始し、処理能力を超える数の呼接続要求信号が受信された場合は、溢れた呼接続要求信号を廃棄する処理を行っていた。
そのため、統計的に接続処理の成功率が低い無線基地局(NodeB)が存在する場合であっても、従来の無線ネットワーク制御装置(RNC)は、一律に各無線基地局(NodeB)に対して、呼接続要求信号を受信した順に発着信シーケンスの接続処理を開始するため、成功率の低い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号を無効に処理してしまい、その分、成功率の高い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号を輻輳時に廃棄していたので、無線ネットワーク制御装置(RNC)全体における接続成功率の向上という点で、効率の悪い処理となっていた。
また、呼接続処理が正常終了しない移動機(UE)が増加すると、該移動機(UE)から再度、呼接続要求信号が送信されるため、輻輳状態に拍車をかける事態となる。このような状況においては、呼接続要求信号の処理数に制限がある無線ネットワーク制御装置(RNC)装置では、成功率が低い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号であってもその処理を実施するため、他の無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号の処理を実施することができなくなり、廃棄せざるを得なかった。
本発明は、無線ネットワーク制御装置(RNC)が輻輳状態の場合、上述のような成功率の低い呼接続要求信号の無効な処理を抑制することを目的とする。
また、なるべく成功率の高い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号を受付けて、呼接続処理を効率的に実施することができる呼接続要求信号処理方法及び無線基地局制御装置を提供することを目的とする。
また、なるべく成功率の高い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号を受付けて、呼接続処理を効率的に実施することができる呼接続要求信号処理方法及び無線基地局制御装置を提供することを目的とする。
本発明の呼接続要求信号処理方法は、無線基地局制御装置において、移動機と無線基地局との間で送受される呼接続要求信号に対する各無線基地局の処理完了率の統計情報を集計する統計情報集計ステップと、輻輳状態にある場合、前記各無線基地局の処理完了率の統計情報に基づき、該処理完了率の低い無線基地局の呼接続要求信号の処理数を制限する輻輳制御レベル設定ステップと、前記輻輳制御レベル設定ステップで設定された輻輳制御レベルに応じた規制処理率で、前記各無線基地局の呼接続要求信号を処理する規制処理ステップと、を含むことを第1の特徴とする。
また、前記統計情報集計ステップで、前記処理完了率を所定の周期毎に観測し、前記輻輳制御レベル設定ステップで、該処理完了率が所定の閾値以下となる周期毎に、該無線基地局の呼接続要求信号の処理数を段階的に減少させ、該処理完了率が所定の閾値以上となる周期毎に、該無線基地局の呼接続要求信号の処理数を段階的に増加させることを第2の特徴とする。
また、前記輻輳制御レベル設定ステップで、前記処理数が最も少ない最下位レベルを設定したときに、所定の時間の経過を計時する最下位レベルタイマを開始させ、該最下位レベルタイマが所定の時間経過の計時を完了したときに、輻輳制御レベルを最下位レベルより1レベル高く、より処理数の多い輻輳制御レベルに設定することを第3の特徴とする。
また、何れかの無線基地局から受信した呼接続要求信号数が、前記無線基地局制御装置の呼接続要求信号処理可能数の所定の割合の閾値を超えたとき、直ちに、前記輻輳制御レベル設定ステップ及び規制処理ステップの処理を実施することを第4の特徴とする。
また、本発明の無線基地局制御装置は、移動機と無線基地局との間で送受される呼接続要求信号に対する各無線基地局の処理完了率の統計情報を集計する統計情報集計手段と、輻輳状態にある場合、前記各無線基地局の処理完了率の統計情報に基づき、該処理完了率の低い無線基地局の呼接続要求信号の処理数を制限する輻輳制御レベル設定手段と、前記輻輳制御レベル設定ステップで設定された輻輳制御レベルに応じた規制処理率で、前記各無線基地局の呼接続要求信号を処理する規制処理手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、呼接続処理の成功率の低い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号の処理を規制することにより、成功率の低い呼接続要求信号の無効な処理を抑制することができる。また、成功率の高い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号を受付けて、呼接続処理を効率的に実施することができる。
本発明による呼接続要求信号処理のフローを図1に示す。同図に示すように、無線ネットワーク制御装置(RNC)は、定期的に各無線基地局(NodeB)の統計情報を集計し、該統計情報を無線基地局(NodeB)毎の統計情報テーブルに記録する(ステップ1−1)。収集する統計情報は、発着信に関係する情報で、かつ、無線基地局(NodeB)毎に集計可能な、例えばRRC完了率又はCS/PS発着信完了率等、及び無線基地局(NodeB)毎のRACH信号処理数である。
なお、RRC完了率は、前述の図4のRRC CONNECTION REQUEST(RACH)(4−1)信号の送信からRRC CONNECTION COMPLETE(4−7)までのシーケンスが正常に完了する確率である。また、CS/PS発着信完了率は、図4のINITIAL DIRECT TRANSFER SERVICE REQUEST(4−8)からRADIO BEARER SETUP COMPLETE(4−10)までのシーケンスが正常に完了する確率である。
上記ステップ1−1による各無線基地局(NodeB)の統計情報の集計は、通常状態時でも輻輳状態時でも周期的に実施し、通常状態から輻輳状態に遷移した場合、該周期が到達したか、又は何れかの無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号(以下、RACH信号という。)の個数が無線ネットワーク制御装置(RNC)のRACH信号処理可能数の所定の割合(以下、この割合をN%とする)以上に到達したかを判定し(ステップ1−2)、該判定で肯定(YES)の結果が出力されたときに、前記統計情報テーブルに記録された情報を元にして、以下のように輻輳に対する規制制御を実施する。
まず、規制処理を行う輻輳制御対象となる無線基地局(NodeB)を抽出する(ステップ1−3)。ここで、輻輳制御対象となる無線基地局(NodeB)は、統計情報を基に新たに抽出した、呼接続要求信号に対する各無線基地局の処理完了率(以下、成功率という。)が所定の比率(以下、この比率をM%とする。)以下になった無線基地局(NodeB)、及び既に前周期で輻輳制御対象となり、未だ輻輳制御対象からの解除がなされていない無線基地局(NodeB)である。
輻輳制御対象の無線基地局(NodeB)を抽出した後は、対象無線基地局(NodeB)単位に、以下の処理フローの呼接続規制制御を開始する。輻輳制御対象として抽出した或る1つの無線基地局(NodeB#N)についてその成功率が所定の比率M%以下であるかを、統計情報を基に判定する(ステップ1−4)。ここで、#Nは輻輳制御対象の無線基地局(NodeB)の番号である。
該判定で肯定(YES)の判定結果が出力された場合、該無線基地局(NodeB#N)の輻輳制御レベルが最下位レベルか否かを判定し(ステップ1−5)、該判定で否定(NO)の判定結果が出力された場合、輻輳制御レベルを現状から1段階レベルダウンさせる(ステップ1−6)。
なお、輻輳制御レベルが最下位レベルに達したとき、最下位レベルタイマの計時を開始させる。前記ステップ1−5の判定において、肯定(YES)の判定結果が出力された場合、最下位レベルタイマによる計時時間が満了したか否かを判定し(ステップ1−7)、該判定で否定(NO)の判定結果が出力された場合、輻輳制御レベルを変更せず、現状のままとし(ステップ1−8)、該判定で肯定(YES)の判定結果が出力された場合、輻輳制御レベルを1段階レベルアップさせる(ステップ1−9)。即ち、輻輳制御レベルが、下限の最下位レベルに達した場合、最下位レベルとなった時点から一定時間後に強制的に輻輳制御レベルを1段階レベルアップさせる。
前記ステップ1−4の判定において、統計情報による成功率がM%以上であった場合は、輻輳制御レベルが最上位レベルであるか否かを判定し(ステップ1−10)、該該判定で肯定(YES)の判定結果が出力された場合、当該無線基地局(NodeB#N)を輻輳制御対象から解除する(ステップ1−11)。前記ステップ1−10の判定で、否定(NO)の判定結果が出力された場合、輻輳制御レベルを1段階レベルアップさせる(ステップ1−12)。
上述の処理フローにより輻輳制御レベルを決定した後、当該輻輳制御対象無線基地局(NodeB#N)のRACH信号処理数を、該輻輳制御レベルに応じて算出する(ステップ1−13)。該ステップ1−13の算出による当該輻輳制御対象無線基地局(NodeB#N)のRACH信号処理数は、無線ネットワーク制御装置(RNC)のRACH信号処理可能数に、輻輳制御レベルに応じた規制処理率を乗じて算出する。輻輳制御レベルに応じた規制処理率は、輻輳制御テーブルに予め格納しておく。
上記ステップ1−13により当該輻輳制御対象無線基地局(NodeB#N)の輻輳制御シーケンスが終了すると、全ての輻輳制御対象無線基地局(NodeB)に対して輻輳制御処理が終了したか否かを判定し(ステップ1−14)、該判定で否定(NO)の判定結果が出力された場合、前述のステップ1−4に戻り、次の輻輳制御対象無線基地局(NodeB)に対して同様の処理を実施する。
上記ステップ1−14の判定で肯定(YES)の判定結果が出力され、全ての輻輳制御対象無線基地局(NodeB)に対する輻輳制御処理が終了すると、前述のステップ1−2に戻り、次周期が到来したか、又は何れかの無線基地局(NodeB)のRACH信号数が無線ネットワーク制御装置(RNC)のRACH信号処理可能数のN%以上に到達したかを判定し、該判で肯定(YES)の判定結果が出力されたとき、同様の処理を実施する。
輻輳時の呼接続要求信号の処理例を図2に示す。同図に示す例では、無線ネットワーク制御装置(RNC)のRACH信号処理可能数が1000個であるとし、輻輳制御対象とする成功率の閾値の比率Mが50%、輻輳制御レベルとして、レベル2、レベル1及びレベル0の3段階の設定が可能であるものとし、レベル2の規制処理率が20%、レベル1の規制処理率が10%、レベル0の規制処理率が0%、最下位レベルタイマの計時時間が2秒であるとする。
同図の(a)は統計テーブルに格納された各無線基地局(NodeB)のRACH信号の受信数および成功率を周期毎に示し、同図の(b)は本発明による各無線基地局(NodeB)のRACH信号の処理数及び廃棄数を周期毎に示し、同図の(c)は従来技術の各無線基地局(NodeB)のRACH信号の処理数及び廃棄数を周期毎に示している。
なお、各無線基地局(NodeB)からのRACH信号の発生順序は、本来ランダムであるが、ここでは、説明を簡明化するため、無線基地局(NodeB#0)から始まって、無線基地局(NodeB#1)、無線基地局(NodeB#2)、無線基地局(NodeB#3)、無線基地局(NodeB#4)の順に、纏まって発生するものとする。
第1の周期では、無線基地局(NodeB#2)の成功率が40%にダウンし、成功率閾値M(=50%)を下回ったので、該無線基地局(NodeB#2)が輻輳制御対象となり、第2の周期で該無線基地局(NodeB#2)のRACH信号処理数が、制御レベル2の個数、即ち1000個×20%(制御レベル2の規制処理率)=200個に制限される。
第2の周期では、無線基地局(NodeB#2)で受信されたRACH信号数は400個であるが、輻輳制御されているため、200個までしか処理せず、残りの200個を廃棄する。従来の技術では、廃棄する200個のRACH信号を処理するため、無線ネットワーク制御装置(RNC)のRACH信号処理可能数1000を超えたとき、無線基地局(NodeB#4)の200個のRACH信号を処理することができず廃棄になったが、本発明によれば、無線基地局(NodeB#4)の200個のRACH信号が処理可能となる。
無線基地局(NodeB#2)は、第2の周期でも成功率が25%で成功率閾値M(=50%)以下であるため、制御レベルがレベル2からレベル1へ1段階ダウンし、次の第3周期でRACH信号処理数が、1000個×10%(制御レベル1の規制処理率)=100個に制限される。
無線基地局(NodeB#2)は、第3の周期でも成功率が25%で成功率閾値M(=50%)以下であるため、制御レベルがレベル1から最下位レベルのレベル0へダウンし、次の第4周期で、RACH信号処理数が1000個×0%(レベル1の規制処理率)=0個に制限される。
第4周期では、無線基地局(NodeB#2)の成功率に関する統計情報がなく、また、最下位レベルタイマが満了していないため、制御レベルは遷移せず、次の第5周期でも、無線基地局(NodeB#2)が受信したRACH信号は全て廃棄される。
第5の周期で無線基地局(NodeB#2)の最下位レベルタイマが満了したものとすると、ここで、無線基地局(NodeB#2)の制御レベルを0から1へ強制的に1段階アップさせ、RACH信号処理数を100個(1000×10%(制御レベル1の規制処理率))とし、第6の周期で無線基地局(NodeB#2)のRACH信号を100個処理する。
第6の周期では、無線基地局(NodeB#2)の成功率が96%で成功率閾値M(=50%)を越えたので、無線基地局(NodeB#2)の制御レベルを1から2へ1段階アップさせ、第7の周期で、無線基地局(NodeB#2)のRACH信号が200個(1000×20%)処理される。
第7の周期で無線基地局(NodeB#2)の成功率が96%で成功率閾値M(=50%)を越えたので、制御レベル2(最上位レベル)に設定されていた無線基地局(NodeB#2)は、輻輳制御対象から解除され、第8の周期では、無線基地局(NodeB#2)の受信したRACH信号が全て(500個)処理される。また、輻輳制御の解除は、無線ネットワーク制御装置(RNC)の輻輳状態が解除された段階でも、輻輳制御中の全無線基地局(NodeB)に対して、輻輳制御対象から解除する。
なお、図2において、実線の楕円形で囲んだ数値は、本発明による制御対象の無線基地局(NodeB#2)のRACH信号の処理数及び廃棄数を示し、点線の楕円形で囲んだ数値は、本発明により改善されるRACH信号の処理数を示している。
上記実施例によれば、無線ネットワーク制御装置(RNC)が輻輳している場合、無線ネットワーク制御装置(RNC)で収集している統計情報で呼接続処理の成功率の低い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号の処理を規制することにより、成功率の高い無線基地局(NodeB)の呼接続要求信号の処理を優先させて実施することが可能となり、呼接続要求信号の処理数に制限がある無線ネットワーク制御装置(RNC)で、有効的な呼接続処理が実施される。
また、呼接続要求信号の処理の規制を、各無線基地局(NodeB)における成功率に応じて無線基地局(NodeB)毎に段階的に変化させることにより、各無線基地局(NodeB)対応に適切な処理規制を実施することが可能となる。
また、最下位レベルの処理規制の実施により、成功率に関する統計情報が得られなくなってしまう場合に、最下位レベルタイマによる所定時間の経過を待って、輻輳制御レベルを最下位レベルより1レベル高く設定することにより、最下位レベルに陥ったときの回復措置を簡易な構成で講ずることができる。
また、何れかの無線基地局(NodeB)から受信した呼接続要求信号数が、無線基地局制御装置(RNC)で処理可能な呼接続要求信号数の所定の割合の閾値を超えたとき、直ちに、前述の規制処理を実施することにより、特定の無線基地局(NodeB)の急激な呼接続要求の増加に対して、統計情報の集計周期の完了を待つことなく、迅速な処理規制を実施することが可能となる。
3−1 上位網(CN)
3−2 無線ネットワーク制御装置(RNC)
3−3 無線基地局(NodeB)
3−4 移動機(UE)
3−2 無線ネットワーク制御装置(RNC)
3−3 無線基地局(NodeB)
3−4 移動機(UE)
Claims (5)
- 移動機と無線基地局との間で送受される呼接続要求信号に対する各無線基地局の処理完了率の統計情報を集計する統計情報集計ステップと、
前記各無線基地局の処理完了率の統計情報に基づき、該処理完了率の低い無線基地局の呼接続要求信号の処理数を制限する輻輳制御レベル設定ステップと、
前記輻輳制御レベル設定ステップで設定された輻輳制御レベルに応じた規制処理率で、前記各無線基地局の呼接続要求信号を処理する規制処理ステップと、
を含むことを特徴とする呼接続要求信号の処理方法。 - 前記統計情報集計ステップで、前記処理完了率を所定の周期毎に観測し、前記輻輳制御レベル設定ステップで、該処理完了率が所定の閾値以下となる周期毎に、該無線基地局の呼接続要求信号の処理数を段階的に減少させ、該処理完了率が所定の閾値以上となる周期毎に、該無線基地局の呼接続要求信号の処理数を段階的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の呼接続要求信号の処理方法。
- 前記輻輳制御レベル設定ステップで、前記処理数が最も少ない最下位レベルを設定したときに、所定の時間の経過を計時する最下位レベルタイマを開始させ、該最下位レベルタイマが所定の時間経過の計時を完了したときに、輻輳制御レベルを最下位レベルより1レベル高く、より処理数の多い輻輳制御レベルに設定することを特徴とする請求項2に記載の呼接続要求信号の処理制御方法。
- 何れかの無線基地局から受信した呼接続要求信号数が、前記無線基地局制御装置の呼接続要求信号処理可能数の所定の割合の閾値を超えたとき、直ちに、前記輻輳制御レベル設定ステップ及び規制処理ステップの処理を実施することを特徴とする請求項1に記載の呼接続要求信号の処理方法。
- 移動機と無線基地局との間で送受される呼接続要求信号に対する各無線基地局の処理完了率の統計情報を集計する統計情報集計手段と、
輻輳状態にある場合、前記各無線基地局の処理完了率の統計情報に基づき、該処理完了率の低い無線基地局の呼接続要求信号の処理数を制限する輻輳制御レベル設定手段と、
前記輻輳制御レベル設定ステップで設定された輻輳制御レベルに応じた規制処理率で、前記各無線基地局の呼接続要求信号を処理する規制処理手段と、
を備えたことを特徴とする無線基地局制御装置。
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JP5837969B1 (ja) * | 2014-09-24 | 2015-12-24 | ソフトバンク株式会社 | 通信規制サーバ、通信規制方法、及び通信規制プログラム |
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