JP2008306393A - 通信システム、通信制御装置及びその制御方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 通信帯域の衝突確率を低くするとともに、端末のデータ送信レートの変動に応じて送信許可期間を適切に割り当てることが可能な技術を提供する。
【解決手段】 通信システムは、通信制御装置と通信端末装置とを備え、前記通信制御装置はデータ送信を許可する送信許可期間を前記通信端末装置に対して割り当て、前記通信端末装置は該割り当てられた送信許可期間にデータを送信する。ここで、前記通信制御装置は、データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、を備える。
【選択図】 図9
【解決手段】 通信システムは、通信制御装置と通信端末装置とを備え、前記通信制御装置はデータ送信を許可する送信許可期間を前記通信端末装置に対して割り当て、前記通信端末装置は該割り当てられた送信許可期間にデータを送信する。ここで、前記通信制御装置は、データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、を備える。
【選択図】 図9
Description
本発明は通信システム、通信制御装置及びその制御方法、プログラム、記録媒体に関し、特に、通信端末装置に通信帯域を割り当てる技術に関する。
無線LAN装置の規格であるIEEE802.11規格(非特許文献1)に対応した製品が広く普及している。そして近年では、無線LANでデータ伝送する通信にQoS(Quality of Service)の概念を導入して、様々な機能を盛り込んだ無線LANの規格IEEE802.11e(非特許文献2)が公開されている。無線LAN規格IEEE802.11eには、例えば、データの内容や用途によってデータの優先順位を決定したり、帯域保証を行う等の機能が設けられている。
このような無線LAN規格を用いた通信装置の普及に伴い、複数の無線通信装置を同じ無線伝播空間で同時使用したときの競合衝突の問題が顕在化しつつある。このため、このような競合衝突を回避して帯域割当するための複数の手法が知られている。
例えば、接続を要求する無線子局から無線制御局が通信条件のパラメータを取得し、このパラメータに基づいて子局毎に必要な伝送帯域幅を算出し、空き伝送帯域を各子局の伝送帯域に応じて分配してスケジュールする構成が知られている(特許文献1)。また、ATM網などの有線通信路を用いた通信方式においても同様の競合制御方式が提案されている。例えば、子局である端末装置の要求伝送レートと制御局である加入者終端装置が割り当てた伝送レートとの違いに起因する伝送量の揺らぎを観測し、この揺らぎに応じて各端末装置に割り当てる伝送レートを動的に変更する構成が知られている(特許文献2)。
これらの構成ではいずれも、子局から要求されたパラメータから、制御局が管理する無線帯域の空き容量を比例配分していたり、若しくは、先着順に必要帯域を配分している。そして子局は配分された帯域を全て使用した伝送レートでファイルデータの転送や音声データの転送を行っている。
特開2001-223716号公報
特開2003-229877号公報
IEEE Std 802.11-1999(R2003)
IEEE Std 802.11e-2005
近年では、映像データを通信路を経由して伝送するための広帯域な帯域割当が求められるようになってきている。しかし、MPEG2の映像データストリームのように単位時間毎の伝送量が増減するようなデータ通信に従来の帯域割当手法を適用すると、固定的な帯域割当をしている為に使用されない無駄な帯域が生じる可能性があった。このため、結果として伝送帯域に空きがあるにもかかわらず他の端末がその空き帯域を使用できない等の不具合が発生していた。
そのような不具合の生じる具体例について図7を参照して説明する。図7は、アクセスポイントの制御する無線LANのメディア帯域を、2つの端末QSTA1とQSTA2が、単位時間毎に変化する送信データ量に応じてメディア占有時間を変化させて送信している様子を模式的に示す図である。
図7において、縦軸は単位時間毎の全メディア帯域を表し、横軸が時間の経過を表している。端末QSTA1の送信するデータ量は、アクセスポイントが端末QSTA1に対して許可した単位時間内の送信許可期間の範囲内で単位時間毎に変化する。ここで、その送信許可期間は、PeakRate1(701)で示されるデータ量を伝送可能なようにアクセスポイントにより設定される。また端末QSTA2が送信するデータ量についても、PeakRate2(702)で示されるデータ量を伝送可能なようにアクセスポイントが送信許可期間を設定している。なお、図7では便宜的に帯域使用量の最大値を端末QSTA1、QSTA2毎にそれぞれPeakRate1(701)、PeakRate2(702)としている。しかし、帯域使用量の実際の最大値は、PeakRate1、2の値と、端末QSTA1、2がアクセスポイントとの間で設定確立した無線通信ビットレートの値と、単位時間毎の通信量の値によって決定される。
アクセスポイントは、通信の始めに、メディア帯域の全帯域量を超えないように、PeakRate1、2の値をそれぞれ端末QSTA1、2との間で設定確立するとともに、その値に応じた送信許可期間をそれぞれ端末QSTA1、2に与える。この場合、アクセスポイントは、以下に基づいて端末端末QSTA1、2に与える送信許可期間を決定する。:
・端末QSTA1およびQSTA2との間で設定確立した無線LANの伝送ビットレート。
・端末QSTA1の最大送信レート(最大データ生成レート)PeakRate1(701)および端末QSTA2の最大送信レートPeakRate2(702)。
ここで決定される送信許可期間は、PeakRateでデータを伝送するために割り当てが必要なデータ伝送期間に相当する。
・端末QSTA1およびQSTA2との間で設定確立した無線LANの伝送ビットレート。
・端末QSTA1の最大送信レート(最大データ生成レート)PeakRate1(701)および端末QSTA2の最大送信レートPeakRate2(702)。
ここで決定される送信許可期間は、PeakRateでデータを伝送するために割り当てが必要なデータ伝送期間に相当する。
このように送信許可期間を、各端末が送信するデータの最大送信レート(最大データ生成レート)から決定すると、図7に示すように未使用帯域が多くなり、非効率な帯域割当となってしまう。
一方、帯域を割り当てる別の方法としては、上記のような未使用帯域を見越して、最大データ生成レート(最大送信レート)ではなく平均データ生成レート(平均送信レート)から最大送信許可期間を決定する方法もある。このような帯域割当を採用した場合、各端末の送信するデータ量が図8のCASE1のように変動が大きい場合は各端末が帯域を分散して使用する可能性が高く、帯域使用が衝突する可能性が低い。しかし、CASE2のように端末が使用するデータ量の変動が小さい場合は、実際の通信使用帯域が分散しないので衝突が頻繁に発生して、データ送信の遅延や送信失敗という不具合が発生してしまう。なお、図8は、実際のデータ生成レート(データ送信レート)と、最大データ生成レート及び平均データ生成レートとの関係を示す図である。
本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、通信帯域の衝突確率を低くするとともに、端末のデータ送信レートの変動に応じて送信許可期間を適切に割り当てることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、
通信制御装置と通信端末装置とを備え、前記通信制御装置はデータ送信を許可する送信許可期間を前記通信端末装置に対して割り当て、前記通信端末装置は該割り当てられた送信許可期間にデータを送信する、通信システムであって、
前記通信制御装置は、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする通信システムが提供される。
通信制御装置と通信端末装置とを備え、前記通信制御装置はデータ送信を許可する送信許可期間を前記通信端末装置に対して割り当て、前記通信端末装置は該割り当てられた送信許可期間にデータを送信する、通信システムであって、
前記通信制御装置は、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする通信システムが提供される。
また、本発明によれば、
データ送信を許可する送信許可期間を通信端末装置に対して割り当てる、通信制御装置であって、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置が提供される。
データ送信を許可する送信許可期間を通信端末装置に対して割り当てる、通信制御装置であって、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置が提供される。
また、本発明によれば、
データ送信を許可する送信許可期間を通信端末装置に対して割り当てる、通信制御装置の制御方法であって、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信工程と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定工程と、
を備えることを特徴とする通信制御装置の制御方法が提供される。
データ送信を許可する送信許可期間を通信端末装置に対して割り当てる、通信制御装置の制御方法であって、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信工程と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定工程と、
を備えることを特徴とする通信制御装置の制御方法が提供される。
本発明によれば、通信帯域の衝突確率を低くするとともに、端末のデータ送信レートの変動に応じて送信許可期間を適切に割り当てることが可能な技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<<実施形態1>>
(システム構成)
図1は、本実施形態による無線LAN通信システムの構成を模式的に示す図である。図1において、101は無線LANと有線LANに接続する機能を備えた通信制御装置としてのアクセスポイントQAP1である。102は無線LANに接続する機能を備えたカメラQSTA1であり、103は無線LANに接続する機能を備えたDVDプレーヤQSTA2である。QSTA1、QSTA2は、1以上の通信端末装置に相当する。また、104は有線LANに接続する機能を備えたパソコンPC1、105は有線LANに接続する機能を備えたパソコンPC2である。106は、有線LANであるところの、例えば、Ethernet(登録商標)である。また、本実施形態による無線LANは、IEEE802.11eの規格に準拠した無線LANである。ただし、IEEE802.11、IEEE802.11g等他の規格に準拠した無線LAN方式に適用してもよい。Ethernet(登録商標)は、例えば、IEEE802.3u規格に準拠した所謂100BASE-TXと呼ばれる有線LANである。
(システム構成)
図1は、本実施形態による無線LAN通信システムの構成を模式的に示す図である。図1において、101は無線LANと有線LANに接続する機能を備えた通信制御装置としてのアクセスポイントQAP1である。102は無線LANに接続する機能を備えたカメラQSTA1であり、103は無線LANに接続する機能を備えたDVDプレーヤQSTA2である。QSTA1、QSTA2は、1以上の通信端末装置に相当する。また、104は有線LANに接続する機能を備えたパソコンPC1、105は有線LANに接続する機能を備えたパソコンPC2である。106は、有線LANであるところの、例えば、Ethernet(登録商標)である。また、本実施形態による無線LANは、IEEE802.11eの規格に準拠した無線LANである。ただし、IEEE802.11、IEEE802.11g等他の規格に準拠した無線LAN方式に適用してもよい。Ethernet(登録商標)は、例えば、IEEE802.3u規格に準拠した所謂100BASE-TXと呼ばれる有線LANである。
アクセスポイントQAP(101)は無線LANと有線LANのブリッジ機能を提供している。即ち、アクセスポイントQAP(101)は、カメラQSTA1(102)、DVDプレーヤQSTA2(103)、パソコンPC1(104)、及び、パソコンPC2(105)の間の相互通信を可能にしている。そしてカメラQSTA1(101)は撮影した映像データをMPEG2に符号化し、符号化された映像データをアクセスポイントQAP(101)を経由してパソコンPC1(104)もしくはパソコンPC2(105)に送信する。また、DVDプレーヤQSTA2(103)は再生映像のMPEG2データをアクセスポイントQAP(101)を経由してパソコンPC1(104)もしくはパソコンPC2(105)に送信する。パソコンPC1(104)およびパソコンPC2(105)は、受信したMPEG2データを映像データに復号してディスプレィに表示する。なお、映像データの符号化方式はMPEG2に基づくものに限られず、MPEG4、VC-1等どのような方式でも構わない。
(アクセスポイントの構成)
図2は、アクセスポイントQAP(101)の構成を模式的に示すブロック図である。図2において、201はアクセスポイントの全体動作を制御するAP処理部、202は無線LANの物理層の動作を処理する無線PHY処理部、203は無線LANの通信プロトコルを処理するMAC処理部である。また、204は無線LANで接続する無線端末の無線帯域割当を決定する割当処理部、205は有線LANの物理層の動作を処理するPHY処理部、206は有線LANの通信プロトコルを処理するMAC処理部である。
図2は、アクセスポイントQAP(101)の構成を模式的に示すブロック図である。図2において、201はアクセスポイントの全体動作を制御するAP処理部、202は無線LANの物理層の動作を処理する無線PHY処理部、203は無線LANの通信プロトコルを処理するMAC処理部である。また、204は無線LANで接続する無線端末の無線帯域割当を決定する割当処理部、205は有線LANの物理層の動作を処理するPHY処理部、206は有線LANの通信プロトコルを処理するMAC処理部である。
AP処理部(201)は、無線LANに接続する無線端末の接続認証や、有線LANとの間の相互データ転送といったアクセスポイントのアプリケーション処理を行う。さらに、AP処理部(201)は、割当処理部(204)の処理結果に従って、無線LANに接続する無線端末の無線帯域割当を制御する。割当処理部(204)は、本アクセスポイントQAP(101)に接続する無線端末に対して、無線帯域使用許可期間(送信許可期間)の割り当てを決定する。この割当処理部(204)の詳細な説明は後述する。
PHY処理部(205)およびMAC処理部(206)は、CSMA/CDによる競合アクセス制御と有線LANの通信フレームによるエラー検出と訂正およびフレーム再送の処理を行う。ただし、CSMA/CDは、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略称である。
100BASE-TXの転送レートは100Mbpsであり、この100Mbpsの通信帯域を各端末が共有して分かち合いフレームの送信を行う。
無線PHY処理部(202)および無線MAC処理部(203)は、IEEE802.11規格に基づく無線通信制御を実行する。IEEE802.11規格は各種の追補規格がある。本実施形態では、一例として、IEEE802.11g規格とIEEE802.11e規格に準拠した無線LANで構成した場合を想定する。ただし、IEEE802.11g規格は、2.4GHz帯を使用して通信速度を最大54Mbpsまで高速化した無線LAN規格である。また、IEEE802.11e規格は、QoS(Quality of Service)という概念を導入してデータの優先順位や帯域保証の機能を盛り込んだ無線LAN規格である。
このIEEE802.11e規格には、EDCAモードとHCCAモードがある。EDCAモードは、CSMA/CAによるキャリアセンスとAIFSによる優先順位制御を行う分散制御方式を採用している。HCCAモードは、アクセスポイントが端末局から通知されたデータ種別情報に応じて帯域割当制御を行う集中制御方式を採用している。EDCAは、無線通信帯域を他の無線端末と競合して使用するが、HCCA方式は、帯域確保して通信するため無線通信帯域を非競合で使用することができる。IEEE802.11e規格に準拠した端末は、EDCAモードは必須機能であり、HCCAモードはオプション機能となっている。ただし、CSMA/CAは、Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidanceの略称であり、AIFSは、Arbitration Interframe Spaceの略称である。また、EDCAは、Enhanced Distributed Channel Accessの略称であり、HCCAは、HCF Controlled Channel Accessの略称である。
本実施形態によるアクセスポイントQAP(101)、カメラQSTA1(102)、及び、DVDプレーヤQSTA2(103)は、必須のEDCAモードによる通信とオプションのHCCAモードによる通信の両方の機能を備えている。EDCAモードおよびHCCAモードの詳細な説明はIEEE802.11e規格(非特許文献2)に記述されている。
(MPEG2データの送信手順)
次に、カメラQSTA1(102)がアクセスポイントQAP(101)に無線LANで接続して、撮影映像のMPEG2データを送信する手順について、図3を参照して説明する。図3は、アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)との間におけるデータの転送手順を示すシーケンス図である。
次に、カメラQSTA1(102)がアクセスポイントQAP(101)に無線LANで接続して、撮影映像のMPEG2データを送信する手順について、図3を参照して説明する。図3は、アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)との間におけるデータの転送手順を示すシーケンス図である。
まず、カメラQSTA1(102)は、アクセスポイントQAP(101)が管理する無線LANに接続するために、認証手続きのAuthentication(301)を行ってQAP(101)にQSTA1(102)の存在を通知する。続いてアクセスポイントQAP(101)の提供する無線LANとの接続を確立するための処理であるAssociiation(302)を行う。この認証手続きAuthentication(301)と接続確立Associiation(302)はAP処理部(201)によって処理される。
アクセスポイントQAP(101)との接続が確立したカメラQSTA1(102)は、送信したいMPEG2データのトラフィックストリーム情報をADDTS request(303)でアクセスポイントQAP(101)に通知する。QAP(101)において、このトラフィックストリーム情報は割当処理部(204)に通知される。
割当処理部(204)で判定の結果、QSTA1から通知されたトラフィックストリーム情報に従った設定では好ましくなく、より好ましいトラフィックストリーム設定がある場合は、QAPは、お勧めのトラフィックストリーム情報を送信する。この場合、お勧めのトラフィックストリーム情報は、アクセスポイントQAP(101)からカメラQSTA1(102)に対してADDTS response (suggested)(304)で送信される。
カメラQSTA1(102)は、受信したトラフィックストリーム情報から、自端末で送信可能なパラメータを選択する。そして、選択したパラメータに基づいて再構成したトラフィックストリーム情報を再びADDTS requerst(305)でアクセスポイントQAP(101)へ送信する。そしてQAP(101)の割当処理部(204)がそのトラフィックストリーム情報を受け入れると、QAP(101)からQSTA1(102)にADDTS response(success)(306)が通知される。その後、設定したトラフィックストリームの情報に従って、カメラQSTA1(102)からアクセスポイントQAP(101)にMPEG2のデータ(307)が送信される。
(ADDTS request)
次に、図4を参照して、ADDTS request(303,305)で通知するデータのフレームフォーマット(ADDTS requestフレームフォーマット)について説明する。図4は、ADDTS requestのフレームフォーマットを模式的に示す図である。
次に、図4を参照して、ADDTS request(303,305)で通知するデータのフレームフォーマット(ADDTS requestフレームフォーマット)について説明する。図4は、ADDTS requestのフレームフォーマットを模式的に示す図である。
図4において、400は、ADDTS requestのデータフレームの全体構成を示している。ADDTS requestデータフレーム(400)はさらに幾つかのフィールド401〜408で構成されている。401は各種制御情報が含まれているFrame Controlフィールド、402はNAV(Network Allocation Vector)設定などに使用するDurationフィールドである。403は宛先MACアドレスであるDAフィールドである。また、404は送信元MACアドレスであるSAフィールド、405は無線セルの識別子であるBSSIDフィールドである。406はMACフレームのシーケンス番号とフラグメント番号が含まれているSequence Controlフィールドである。また、407は送信するデータ本体のFrame Bodyフィールド、408はFrame Bodyの誤り検出信号であるFCSフィールドである。
FrameControlフィールド(401)には、本フレームの種別がマネージメントフレームであることを示す情報のType(410)とAction(411)が含まれている。ADDTS requestデータフレーム(400)の場合は2進数で、Type(410)に“00”、Action(411)に“1101”の値が格納される。
また、ADDTS requestデータフレーム(400)のFrameBody(407)には、このマネージメントフレームの種別を示す情報のCategory(420)とAction(421)が含まれている。QoS制御でADDTS requestの場合は16進数の1オクテット長で、Category(420)に“1”、Action(421)に“0”の値が格納される。
さらに、このFrame Body(407)には送信するデータストリームに関する各種情報で構成されたTSPEC(423)という情報が含まれている。TSPEC(423)には、以下のような情報が含まれる。
・このストリームの識別子、通信方向、及び、EDCAモードとHCCAモードの対応などを示すTS info(428)。
・送信するフレームの通常サイズを示すNominal MSDU Size(429)。
・送信するフレームの最大サイズを示すMaximum MSDU Size(430)。
・ポーリングの最小間隔を示すMinimum Service Interval(431)。
・ポーリングの最大間隔を示すMaximum Service Interval(432)。
・送信するデータストリームの最小データ生成レート(最小送信レート)を示すMinimum Data Rate(436)。
・送信するデータストリームの平均データ生成レート(平均送信レート)を示すMean Data Rate(437)。
・送信するデータストリームの最大データ生成レート(最大送信レート)を示すPeak Data Rate(438)。
・許容できる最大遅延時間Delay Bound(440)。
これら及びその他の情報の詳細な説明はIEEE802.11e(非特許文献2)に記述してあるので、ここでは省略する。
・このストリームの識別子、通信方向、及び、EDCAモードとHCCAモードの対応などを示すTS info(428)。
・送信するフレームの通常サイズを示すNominal MSDU Size(429)。
・送信するフレームの最大サイズを示すMaximum MSDU Size(430)。
・ポーリングの最小間隔を示すMinimum Service Interval(431)。
・ポーリングの最大間隔を示すMaximum Service Interval(432)。
・送信するデータストリームの最小データ生成レート(最小送信レート)を示すMinimum Data Rate(436)。
・送信するデータストリームの平均データ生成レート(平均送信レート)を示すMean Data Rate(437)。
・送信するデータストリームの最大データ生成レート(最大送信レート)を示すPeak Data Rate(438)。
・許容できる最大遅延時間Delay Bound(440)。
これら及びその他の情報の詳細な説明はIEEE802.11e(非特許文献2)に記述してあるので、ここでは省略する。
(ADDTS response)
次に、図5を参照して、ADDTS response(304,306)で通知するデータのフレームフォーマットについて説明する。図5は、ADDTS responseのフレームフォーマットを模式的に示す図である。
次に、図5を参照して、ADDTS response(304,306)で通知するデータのフレームフォーマットについて説明する。図5は、ADDTS responseのフレームフォーマットを模式的に示す図である。
図5において、500は、ADDTS requestのデータフレームの全体構成を示している。このADDTS responseデータフレーム(500)もADDTS request(400)と同様のフィールド501〜508で構成されている。
ここで、ADDTS response(304,306)のデータ本体であるFrame Body(507)の内容がADDTS request(303,305)におけるそれと異なっている。マネージメントフレームの種別を示す情報のAction(510)がADDTS responseの場合は16進数の1オクテット長で“1”の値となっている。さらに応答内容の種別を示すStatus Code(512)とストリームデータの送信スケジュールを通知する情報のSchedule(517)が追加されている。
上記のStatus Code(512)は、“0”なら成功のSUCCESSを通知し、“38”なら失敗のINVALID_PARAMETERを通知する。また、“39”なら条件変更を提案するREJECT_WITH_SUGGESTD_CHANGESを通知し、“40”なら提案した条件の不具合を通知するREJECTED_FOR_DELAY_PERIODを通知する。従って、上記のADDTS response (suggested) (304)には”40”がセットされており、ADDTS response (success) (306)には“38”がセットされている。
これら及びその他の情報の詳細な説明はIEEE802.11eに記述してあるので、ここでは省略する。
(EDCAモードにおけるアクセス制御)
EDCAモードによる通信の時は、次のようにアクセス制御を行う。カメラQSTA1(102)もしくはDVDプレーヤQSTA2(103)がEDCAモードでデータ送信したい時は、まずアクセスポイントQAP(101)が全ての端末宛てに送信しているビーコン報知信号からEDCAパラメータセットを取得する。この時のEDCAパラメータセットには、EDCAモードでデータ送信する各端末に対して許可する共通の送信許可期間などが通知されている。
EDCAモードによる通信の時は、次のようにアクセス制御を行う。カメラQSTA1(102)もしくはDVDプレーヤQSTA2(103)がEDCAモードでデータ送信したい時は、まずアクセスポイントQAP(101)が全ての端末宛てに送信しているビーコン報知信号からEDCAパラメータセットを取得する。この時のEDCAパラメータセットには、EDCAモードでデータ送信する各端末に対して許可する共通の送信許可期間などが通知されている。
さらに、EDCAモードでデータ送信したい端末(QSTA1又はQSTA2)は、使用する無線メディア帯域の空き状況をキャリアセンスし、他の無線機器による無線メディア帯域の使用がないことを確認できるまで待機する。そして無線メディア帯域の空きが確認されたら、QSTA1(102)又はQSTA2(103)はどちらもSIFS(Short Interframe Space)として定義される時間だけさらに待機してキャリアセンスを継続する。そしてこのSIFSの時間が経過しても他の無線機器による無線帯域の使用がないことを確認したら、さらに各端末のデータ種別に応じたAIFS(Arbitration Interframe Space)の期間だけキャリアセンスを継続する。
AIFSの値は、通信するデータの種別毎にアクセスポイントQAP(101)が決定して各端末にビーコン報知信号で通知される。データ種別はIEEE802.11eでは4種類に分類されていて、優先順位が高いデータには小さい値のAIFSが設定され、優先順位の低いデータには大きい値のAIFSが設定される。IEEE802.11eで規定しているAIFSの初期値は、音声データとビデオデータの時は2スロット、ベストエフォートデータの時は3スロット、バックグラウンドデータの時は7スロットである。なお、本実施形態ではIEEE802.11gに準拠しているので、1スロットは20μsecである。
そしてAIFSの時間だけ待機したら、QSTA1(102)又はQSTA2(103)は、さらにバックオフスロットと呼ぶ時間だけキャリアセンスして待機する。バックオフスロットとは、予め規定された範囲内で各端末がランダムに値を生成し、そのランダム値に応じて待機スロット数を追加する値である。またこのバックオフスロットの残時間カウントは、一旦ランダム値を生成したら、競合アクセスでアクセス権を取得するまで継続して減算していき、アクセス権取得の確率を平均化するようにしている。
こうして他の端末による無線メディア帯域の占有が無いことを確認したら、QSTA1(102)又はQSTA2(103)は、先に取得したEDCAモードのTXOP期間の範囲内でデータの送信を実行する。ただし、TXOP(Transmission Opportunity)は、端末に許可されたチャネル使用期間(送信許可期間)である。端末は、許可されたチャネル使用期間内では、任意の数のフレームを送信することができる。上記EDCAモードのさらに詳細な説明は非特許文献2に記述されている。
(HCCAモードにおけるアクセス制御)
HCCAモード通信の時は、次のようにアクセス制御を行う。データストリームの設定を行う場合、カメラQSTA1(102)は、まずアクセスポイントQAP(101)に対して前述したADDTS request(305)を送信する。当該ADDTS requestにより設定が成功すると、アクセスポイントQAP(101)の割当処理部(204)は設定された条件から算出されたパラメータに基づいてQSTA1(102)に許可可能なTXOP期間を算出する。そして、このTXOP期間のアクセス権を付与するポーリング信号であるQoS CF-PollをカメラQSTA1(102)へ送信する。
HCCAモード通信の時は、次のようにアクセス制御を行う。データストリームの設定を行う場合、カメラQSTA1(102)は、まずアクセスポイントQAP(101)に対して前述したADDTS request(305)を送信する。当該ADDTS requestにより設定が成功すると、アクセスポイントQAP(101)の割当処理部(204)は設定された条件から算出されたパラメータに基づいてQSTA1(102)に許可可能なTXOP期間を算出する。そして、このTXOP期間のアクセス権を付与するポーリング信号であるQoS CF-PollをカメラQSTA1(102)へ送信する。
ポーリング信号QoS CF-Pollを受信したQSTA1(102)は、パラメータに従って許可されたTXOP期間の範囲内で、送信データを1以上のフレームとして送信することができる。QAP(101)はデータストリームの設定条件に従ったスケジュール周期になると、再びポーリング信号QoS CF-PollをQSTA1(102)に送信する。これに対して、QSTA1(102)は上記と同様に付与された期間(TXOP期間)内でデータ送信を実行する。
(QoS CF-Poll)
図6は、上記のポーリング信号(QoS CF-Poll)のフレームフォーマットを模式的に示す図である。図6において、600はポーリング信号QoS CF-Poll本体のフレームフォーマットである。601はFrame Controlフィールドであり、図6の610〜620の各情報要素で構成されている。とくに情報要素のなかのSubtype(612)が”0111”の場合、このフレームがQoS CF-Pollであることを示す。またQoS Control(608)フィールドには、以下の各情報要素が含まれている。:
・621のTID(Traffic Identifier)。
・622のEOSP(End of Service Period)。
・623のAck Policy。
・625のTXOP Limit。
図6は、上記のポーリング信号(QoS CF-Poll)のフレームフォーマットを模式的に示す図である。図6において、600はポーリング信号QoS CF-Poll本体のフレームフォーマットである。601はFrame Controlフィールドであり、図6の610〜620の各情報要素で構成されている。とくに情報要素のなかのSubtype(612)が”0111”の場合、このフレームがQoS CF-Pollであることを示す。またQoS Control(608)フィールドには、以下の各情報要素が含まれている。:
・621のTID(Traffic Identifier)。
・622のEOSP(End of Service Period)。
・623のAck Policy。
・625のTXOP Limit。
TID(621)はトラフィックストリームの識別子である。またTXOP Limit(625)は、このQoS CF-Poll信号を送った相手端末に許可する送信許可期間(最大送信許可期間)である。その他のフィールドおよび各情報要素の説明は、IEEE802.11e規格に詳細に記載してあるので、ここでは省略する。
(HCCAモードの動作)
次に、本実施形態によるHCCAモードの動作を説明する。前述したように、カメラQSTA1(102)はHCCAモードで通信する時には、トラフィックストリーム設定のADDTS request(303,305)をアクセスポイントQAP(101)に送信する。図9は、ADDTS requestを受信した場合のアクセスポイントQAP(101)の割当処理部(204)の動作フローを示す図である。
次に、本実施形態によるHCCAモードの動作を説明する。前述したように、カメラQSTA1(102)はHCCAモードで通信する時には、トラフィックストリーム設定のADDTS request(303,305)をアクセスポイントQAP(101)に送信する。図9は、ADDTS requestを受信した場合のアクセスポイントQAP(101)の割当処理部(204)の動作フローを示す図である。
QSTA1(102)からADDTS request(303)を受け取ると、QAP(101)は、TSPEC(423)を参照してQSTA1(101)のデータ送信のPeakRate(Peak Data Rate(438))の値を取得する。そして、当該PeakRateと最大許容レートとを比較して、PeakRateが最大許容レートよりも小さいか否か判定する(ステップS1)。ここで、最大許容レートとは、アクセスポイントQAP(101)がカメラQSTA1(102)に許可可能な最大データ伝送レートの値である。最大許容レートは以下の値から決定される。
・アクセスポイントQAP(101)が管理している無線メディア帯域の範囲で端末に割当可能な帯域。
・カメラQSTA1(102)がアクセスポイントQAP(101)との間のAssociationで確立した無線伝送のビットレート。
・アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)の両方で対応可能なポーリング周期。
・アクセスポイントQAP(101)が管理している無線メディア帯域の範囲で端末に割当可能な帯域。
・カメラQSTA1(102)がアクセスポイントQAP(101)との間のAssociationで確立した無線伝送のビットレート。
・アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)の両方で対応可能なポーリング周期。
ステップS1でPeakRateの値が最大許容レートより小さくない場合、すなわち最大データ生成レート(最大送信レート)の時に割当可能な帯域を越えてしまう場合(ステップS1でNO)には、ステップS14へ進む。ステップS14では、ADDTS response(invalid)もしくはADDTS response(suggest)をQSTA1(101)に返送する。そして、本処理を終了する。このようにして、最大送信レートの時に割当可能な帯域を越えてしまう場合は処理を中断することで、送信できないデータの発生が見込まれる通信の開始を回避することができる。
なお、ADDTS response(suggest)(304)は、QAP(101)が対応可能で、かつ最大許容レートを超えない条件がある場合に、その条件を満たすTSPEC(423)を含むフレームである。ADDTS response(invalid)は、アクセスポイントQAP(101)が対応可能でかつ最大許容レートを超えない、という条件が無い場合にカメラQSTA1(101)に返送するフレームである。ADDTS response(suggest)(304)を受信したQSTA1(102)は、受け取ったTSPEC(423)から自端末で対応可能な条件を決定する。そして、その条件に基づいて新たなTSPEC(423)を作成し、再びADDTS request(305)をQAP(101)に送信する。
ADDTS request(305)を受け取ると、アクセスポイントQAP(101)の割当処理部(204)は、再び図9の処理フローを実行する。即ち、まず、受け取ったADDTS request(305)のTSPEC(423)に含まれる情報からカメラQSTA1(101)が送信するデータのPeakRateの値を取得し、最大許容レートと大小を比較する(ステップS1)。
PeakRateの値が最大許容レートより小さい場合(ステップS1でYES)はステップS2へ進む。ステップS2では、カメラQSTA1(102)がHCCAモードに対応しているか否かを判定する。HCCAモードに対応していない場合(ステップS2でNO)は、帯域保証をしないEDCAモードによる接続となる。このため、この場合は、そのままトラフィックストリームの設定を受け入れる。即ち、EDCA Parameter SetのTXOP LimitにPeakRateを設定して、ADDTS response(success)をカメラQSTA1(102)に送信する(ステップS13)。
QSTA1(102)がHCCAモードに対応している場合(ステップS2でYES)は、ステップS3へ進む。ステップS3では、QAP(101)は、QSTA1(102)に割当可能な無線メディア帯域から、QSTA1(102)に許可可能な最大伝送期間(基本伝送期間)TMAXを計算する。例えば、QAP(101)が割り当て可能な許容レート(最大許容レート)を、QAP(101)に接続している端末数で割った値に対応する伝送期間を最大伝送期間TMAXとすることができる。
次に、カメラQSTA1(101)に許可する第1の伝送許可期間TREQ1を以下の値から計算する(ステップS4)。
・カメラQSTA1(102)から受け取ったTSPEC(423)のMeanRate(Mean Data Rate(437))の値。
・アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)のどちらも対応可能なポーリング周期。
・Association(302)で設定した無線ビットレート。
TREQ1は、MeanRate(平均送信レート)でデータを伝送するために割り当てが必要なデータ伝送期間(第1伝送期間)に相当する。
・カメラQSTA1(102)から受け取ったTSPEC(423)のMeanRate(Mean Data Rate(437))の値。
・アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)のどちらも対応可能なポーリング周期。
・Association(302)で設定した無線ビットレート。
TREQ1は、MeanRate(平均送信レート)でデータを伝送するために割り当てが必要なデータ伝送期間(第1伝送期間)に相当する。
次に、QSTA1(101)に許可する第2の伝送許可期間TREQ2を以下の値から計算する(ステップS5)。
・カメラQSTA1(102)から受け取ったTSPEC(423)のPeakRate(Peak Data Rate(438))の値。
・アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)のどちらも対応可能なポーリング周期。
・Association(302)で設定した無線ビットレート。
TREQ2は、PeakRate(最大送信レート)でデータを伝送するために割り当てが必要なデータ伝送期間(第2伝送期間)に相当する。
・カメラQSTA1(102)から受け取ったTSPEC(423)のPeakRate(Peak Data Rate(438))の値。
・アクセスポイントQAP(101)とカメラQSTA1(102)のどちらも対応可能なポーリング周期。
・Association(302)で設定した無線ビットレート。
TREQ2は、PeakRate(最大送信レート)でデータを伝送するために割り当てが必要なデータ伝送期間(第2伝送期間)に相当する。
次にアクセスポイントQAP(101)は、ステップS3で計算したTMAXとステップS4で計算したTREQ1とを比較して、TMAXがTREQ1よりも大きいかどうかを判定する(ステップS6)。この判定処理でTMAX>TREQ1でない場合(ステップS6でNO)はステップS7へ進む。
ステップS7では、変数TXOPSTA1にTMAXの値を設定するとともに、カメラQSTA1(102)との通信をHCCAモードに設定する。ただし、変数TXOPSTA1には、アクセスポイントQAP(101)がカメラQSTA1(102)に対してポーリング信号QoS CF-Pollでで付与するTXOP Limitの値が格納される。この処理が終了すると、ステップS13へ進み、ADDTS response (success)をカメラQSTA1(101)に返送して、本処理を終了する。
一方、ステップS6の判定処理でTMAX>TREQ1の場合(ステップS6でYES)は、ステップS8へ進み、アクセスポイントQAP(101)はTMAXがTREQ2よりも小さいかどうかを判定する。この判定処理でTMAX<TREQ2でない場合(ステップS8でNO)はステップS9へ進む。
ステップS9では、変数TXOPSTA1にTREQ2の値を設定するとともに、カメラQSTA1(102)との通信をHCCAモードに設定(ステップS9)する。上述のように、変数TXOPSTA1には、アクセスポイントQAP(101)がカメラQSTA1(102)に対してポーリング信号QoS CF-Pollで付与するTXOP Limitの値が格納される。この処理が終了すると、ステップS13へ進み、ADDTS response(success)をカメラQSTA1(101)に返送して、本処理を終了する。このように、TMAXがTREQ2よりも大きい場合は、TXOPをTREQ2(<TMAX)とすることで、QSTA1(101)に不必要に大きな送信許可期間を割り当てて通信資源を無駄に使用することを回避できる。
一方、ステップS8の処理でTMAX<TREQ2の場合、すなわちTREQ1<TMAX<TREQ2の場合(ステップS8でYES)は、ステップS10へ進む。ステップS10では、QAP(101)は、PeakRateとMeanRateの差分(PeakRate−MeanRate)を予め定めてある閾値αと大小を比較する。差分(PeakRate−MeanRate)が大きい場合はQSTA1(102)のデータ送信レートの変動が大きいことが推定され、差分(PeakRate−MeanRate)が小さい場合は変動が小さいことが推定される。
この判定処理(ステップS10)で(PeakRate−MeanRate)>αの場合(ステップS10でYES)はステップS12へ進む。ステップS12では、変数TXOPSTA1にTREQ2の値を設定するとともに、カメラQSTA1(102)との通信をHCCAモードに設定する。上述のように、変数TXOPSTA1には、アクセスポイントQAP(101)がカメラQSTA1(102)に対してポーリング信号QoS CF-Pollで与えるTXOP Limitの値が格納される。ステップS12の処理が終了するとステップS13へ進み、ADDTS response (success)をカメラQSTA1(101)に送信して、本処理を終了する。
一方、ステップS10の判定処理で(PeakRate−MeanRate)>αではない場合(ステップS10でNO)はステップS11へ進む。ステップS11では、変数TXOPSTA1にTMAXの値を設定してカメラQSTA1(102)との通信をHCCAモードに設定する。上述のように、変数TXOPSTA1には、アクセスポイントQAP(101)がカメラQSTA1(102)に対してポーリング信号QoS CF-Pollで与えるTXOP Limitの値が格納される。この処理が終了するとステップS13へ進み、ADDTS response (success)をカメラQSTA1(101)に送信して、本処理を終了する。
上記の説明ではカメラQSTA1(102)からADDTS requestを受信した場合についてのみ説明したが、DVDプレーヤQSTA2(103)から受信した場合も同様にしてトラフィックストリームの設定を行い、HCCAモードに設定する。
上記のように本実施形態では、QAP(101)は、データの送信レートの変動特性に関するパラメータをQSTA1,QSTA2から受信する。そして、受信したパラメータを送信した端末装置に対して割り当てる送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する。このため、本実施形態に係る構成によれば、データの送信レートの変動特性に合わせて送信許可期間を割り当てることができる。したがって、通信帯域の衝突確率を低くするとともに、端末のデータ送信レートの変動に応じて送信許可期間を適切に割り当てることが可能である。
また、QSTA1(102)のPeakRateとMeanRateとに基づいてQSTA1(102)が送信するデータレートの変動の大きさを推定し、変動が大きいと推定される場合は、必要に応じてTMAXを超えるTXOPを割り当てる。一方、データレートの変動が小さいと推定される場合は、TMAXがTREQ2を超えない限り、TMAXを割り当てる。このため、本実施形態に係る構成によれば、簡易な処理判断によってデータレートの変動の大きさを推定し、その推定結果に応じて送信許可期間を適切に割り当てることが可能である。
(動作例)
上述の処理によりカメラQSTA1(102)とDVDプレーヤQSTA2(103)のトラフィックストリームをQAP(101)に設定した場合のデータ転送について、図10、図11を参照して説明する。図10、図11は、同一のアクセスポイントQAP(101)と、カメラQSTA1(102)及びDVDプレーヤQSTA2(103)との間で異なる単位時間のテータ転送を行っている様子を示す図である。
上述の処理によりカメラQSTA1(102)とDVDプレーヤQSTA2(103)のトラフィックストリームをQAP(101)に設定した場合のデータ転送について、図10、図11を参照して説明する。図10、図11は、同一のアクセスポイントQAP(101)と、カメラQSTA1(102)及びDVDプレーヤQSTA2(103)との間で異なる単位時間のテータ転送を行っている様子を示す図である。
まず、図10を参照して説明する。図10では、前述のようにしてアクセスポイントQAP(101)にカメラQSTA1(102)とDVDプレーヤQSTA2(103)のトラフィックストリームが予めHCCAモードで設定されている。この場合、QAP(101)は、QSTA1(102)から受信したTSPEC(423)に基づき割当処理部(204)が設定したスケジュールに従って、QSTA1(102)にポーリング信号のQoS CF-Poll(901)を送信する。
カメラQSTA1(102)は、QoS CF-Poll(901)を受信すると、当該QoS CF-Poll(901)からTXOP Limitの値であるTXOPSTA1を読み出して、無線媒体を占有できる送信許可期間(918)に設定する。そして、カメラQSTA1(102)は、設定したTXOPSTA1期間(918)の範囲でストリームデータ(902,904.906)を送信する。IEEE802.11e規格では、1つの送信フレームで送信できるデータ量の上限が決められている。このため、カメラQSTA1(102)が送信キューに保持しているストリームデータがこのデータ量の上限よりも多い場合は、複数の送信フレーム(902,904,906)に分割してストリームデータを送信する。このとき、アクセスポイントQAP(101)は1フレームを受信する毎に応答信号Ack(903,905,907)をカメラQSTA1(102)に返送する。
そしてTXOPSTA1期間(918)が完了すると、QSTA1(102)に割り当てたHCCAモードの通信期間(914)は一旦終了する。そして次のHCCAモードの通信が始まるまでEDCAモードの期間(915)となる。
次に、QAP(101)はDVDプレーヤQSTA2(103)から受信したTSPEC(423)に基づいて設定したスケジュールに従って、QSTA2(103)にポーリング信号のQoS CF-Poll(908)を送信する。
QSTA2(103)は、QoS CF-Poll(908)を受信すると、当該QoS CF-Poll(908)からTXOP Limitの値であるTXOPSTA2の値を読み出す。次に、当該TXOPSTA2の値を無線媒体を占有できる送信許可期間(919)として設定する。そしてDVDプレーヤQSTA2(103)は、設定したTXOPSTA2期間(919)の範囲でストリームデータ(909,911)を送信する。これに対して、アクセスポイントQAP(101)は、1フレームを受信する毎に応答信号Ack(910,912)をDVDプレーヤQSTA2(103)へ返送する。QSTA2(103)は、送信フレーム(911)を送信した時点で送信キューのストリームデータが無くなると、送信データ無しを通知するためのQoS Nullフレーム(913)をQAP(101)へ送信する。これにより、設定したTXOPSTA2(919)の残り期間(920)が開放される。アクセスポイントQAP(101)は、QoS Nullフレーム(913)を受信すると、HCCA期間(916)を終了してEDCAモードの期間(917)に移行する。
また、ある単位時間では、アクセスポイントQAP(101)と、カメラQSTA1(102)及びDVDプレーヤQSTA2(103)との通信は、図11のようになる。まず、アクセスポイントQAP(101)がカメラQSTA1(102)に対して、上記と同様にポーリング信号QoS CF-Poll(921)を送信し、無線媒体を占有できる送信許可期間としてTXOPSTA1の値を与える。カメラQSTA1(102)は送信キューにあるストリームデータを送信フレーム(922)で送信し、これに対して、アクセスポイントQAP(101)は応答信号のAck(923)を送信する。この時点でQSTA1(102)の送信キューに送信すべきデータが無くなると、QSTA1(102)はQAP(101)へ送信データ無しを通知するQoS Nullフレーム(924)を送信し、設定したTXOPSTA1の残り期間(940)を開放する。QoS Nullフレーム(924)を受信すると、アクセスポイントQAP(101)はHCCAモードの期間(935)を終了し、次のHCCAモードの通信が始まるまでEDCAモードの期間(936)となる。
次にアクセスポイントQAP(101)は上記と同様にしてDVDプレーヤQSTA2(103)にポーリング信号のQoS CF-Poll(925)を送信する。これに対して、DVDプレーヤQSTA2(103)は、受信したQoS CF-Poll(925)から無線媒体を占有できる送信許可期間にTXOPSTA2(941)を設定する。
そしてDVDプレーヤQSTA2(103)は、設定したTXOPSTA2期間(941)の範囲でストリームデータ(926,928,930,932,934)の送信を行う。これに対して、アクセスポイントQAP(101)は、1フレームを受信する毎に応答信号Ack(925,927,929,931,933)をDVDプレーヤQSTA2(103)へ送信する。DVDプレーヤQSTA2(103)は、送信キューのストリームデータが残存しているならば、TXOPSTA2の期間まで無線メディア帯域を開放することなく送信フレームを繰り返し送信する。TXOPSTA2の期間が経過すると、アクセスポイントQAP(101)は、HCCA期間(937)を終了してEDCAモードの期間(938)に移行する。
以上の動作を繰り返して、カメラQSTA1(102)とDVDプレーヤQSTA2(103)は、アクセスポイントQAP(101)にHCCAモードでデータを繰り返し送信する。
上記構成では、QAP(101)の接続端末のPeakRateの合計が全無線メディア帯域よりも大きい場合でも、PeakRateとMeanRateの差分が閾値αよりも大きい場合は、図12に示すようにメディア帯域を使用する。図12は、本実施形態による無線メディア帯域の占有状態を示す概念図である。図12では、QSTA1(102)のTXOP Limitの値がPeakRate1(941)の値に基づいて設定されており、QSTA2(103)のTXOP Limitの値はPeakRate2(942)の値に基づいて設定されている。
上記のように、本実施形態の構成では、帯域不足状態の場合であってもデータ生成レート(データ送信レート)の変動量が大きい場合には最大の送信許可期間を割り当てることで、未使用帯域の少ない効率的な帯域割当が可能になる。
<<実施形態2>>
実施形態1では閾値αを予め設定した固定値として説明したが、様々な通信条件に応じて閾値αを変更してもよい。例えば、閾値αをエラーの発生等に応じて動的に変更してもよい。具体的には、例えば、QAP(101)と、QSTA1(102)又はQSTA2(103)との間のデータ通信に通信エラーが予め定めた第1の期間の中で発生しなければ閾値αを予め定めた値だけ減算するようにしてもよい。また、例えば、通信エラーが予め定めた第2の期間の中で発生した場合は、その都度閾値αに予め定めた値だけ加算するようにしてもよい。
実施形態1では閾値αを予め設定した固定値として説明したが、様々な通信条件に応じて閾値αを変更してもよい。例えば、閾値αをエラーの発生等に応じて動的に変更してもよい。具体的には、例えば、QAP(101)と、QSTA1(102)又はQSTA2(103)との間のデータ通信に通信エラーが予め定めた第1の期間の中で発生しなければ閾値αを予め定めた値だけ減算するようにしてもよい。また、例えば、通信エラーが予め定めた第2の期間の中で発生した場合は、その都度閾値αに予め定めた値だけ加算するようにしてもよい。
つまり、エラーが発生しない場合は、PeakRate−MeanRateの差分がより小さい場合でも、無線メディア帯域の割当をPeakRateに従って与えるようにしてもよい。また、エラー発生がある場合には、PeakRate−MeanRateの差分がより大きい場合でも、無線メディア帯域の割当を残りの無線メディア帯域に従って与えるようにしてもよい。
このようにエラーの発生に基づいて閾値αを動的に変更することによって、各端末に割り当てる送信許可期間を通信品質の変動等に合わせて適切に設定することができ、通信帯域資源を従来よりも効率的に効率的に使用することが可能となる。
また、アクセスポイントQAP(101)が転送するストリームデータの受信側の受信バッファ容量を取得できる場合は、受信バッファ容量が大きい場合は閾値αを小さく、受信バッファ容量が小さい場合は閾値αを大きくしてもよい。例えば、上記の閾値αに受信バッファの容量の逆数に基づく係数を掛けても良い。つまり、受信バッファが大きい場合は、送信データの最大値と平均値の差が大きくても受信側のバッファで速度吸収できるので、アクセス衝突の発生による伝送遅延が発生してもアンダーランが発生しにくい。従って受信バッファが大きい場合には、閾値αを小さくしてTXOP LimitをTREQ2で設定(ステップS12)する確率を高くしてもよい。このように受信バッファの容量に応じて閾値αを変更することによって、未使用の通信帯域資源を削減することができ、通信帯域資源をより効率的に使用することが可能となる。
またさらに、カメラQSTA1(102)からアクセスポイントQAP(101)に送信するADDTS request(305)フレームには、このストリームデータの最大許容遅延時間を通知するDelayBound(440)の情報が含まれている。このDelayBound(440)の値が大きい場合は、アクセス衝突の発生による伝送遅延が発生してもアンダーランが発生しにくい。このため、DelayBound(440)の値が大きい場合は閾値αの値を小さくし、DelayBound(440)の値が小さい場合は閾値αの値を大きくしてもよい。例えば、このDelayBound(440)の値の逆数を係数として閾値αに掛けても良い。このようにDelayBound(440)の値に応じて閾値αを変更することによって、未使用の通信帯域資源を削減することができ、通信帯域資源をより効率的に使用することが可能となる。
このように、閾値αの値を、エラーの発生と、受信バッファ容量と、最大許容遅延時間との少なくともいずれかに基づいて変動させることによって、通信帯域資源をより効率的に使用することができる。
なお、上記構成では、端末の送信データレートの変動の大きさをPeakRateとMeanRateに基づいて推定したが、他にレート変動特性に関するパラメータを取得可能ならば、そのようなパラメータを用いてもよい。例えば、IEEE802.11e準拠の通信システムでは、最小データ生成レート(最小送信レート)を示すMinimumRate(Minimum Data Rate(436))も取得できる。このため、MinimumRateに基づいてデータ生成レート(データ送信レート)の変動の大きさを推定してもよい。例えば、(PeakRate−MeanRate)の代わりに、又は、これとともに(PeakRate−MinimumRate)、(MeanRate−MinimumRate)が所定閾値を超えるか否かに基づいて推定してもよい。また、送信レートの変動の標準偏差や分散を取得することができるならば、PeakRate、MeanRateに代えて、又は、これらとともに用いて、データのレート変動の大きさを推定してもよい。
<<その他の実施形態>>
以上、本発明の実施形態例について詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様を取ることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
以上、本発明の実施形態例について詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様を取ることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含む。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、次のものが含まれる。即ち、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)等が含まれる。
その他、プログラムの供給形態としては、次のようなものも考えられる。即ち、クライアント装置のブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明に係るコンピュータプログラム、或いは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをHD等の記録媒体にダウンロードする形態も考えられる。また、本発明に係るプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、次のような供給形態も考えられる。即ち、まず、本発明に係るプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報の使用により暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて本発明に係る構成を実現する。このような供給形態も可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、次のような実現形態も想定される。即ち、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づいても前述した実施形態の機能が実現される。即ち、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (11)
- 通信制御装置と通信端末装置とを備え、前記通信制御装置はデータ送信を許可する送信許可期間を前記通信端末装置に対して割り当て、前記通信端末装置は該割り当てられた送信許可期間にデータを送信する、通信システムであって、
前記通信制御装置は、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。 - データ送信を許可する送信許可期間を通信端末装置に対して割り当てる、通信制御装置であって、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信手段と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。 - 前記パラメータには、前記通信端末装置が送信するデータの、最大送信レートと、平均送信レートとが少なくとも含まれ、
前記決定手段は、
前記通信端末装置の数に基づいて定められる基本伝送期間が、前記平均送信レートでデータを伝送するために必要な第1伝送期間よりも大きく、前記最大送信レートでデータを伝送するために必要な第2伝送期間よりも小さい場合、該第1伝送期間と第2伝送期間との差分の大きさに基づいて前記送信許可期間を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。 - 前記決定手段は、
前記基本伝送期間が前記第1伝送期間よりも大きく前記第2伝送期間よりも小さい場合、該第1伝送期間と第2伝送期間との差分が予め定められた閾値よりも大きいときは、前記送信許可期間を前記第2伝送期間に決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の通信制御装置。 - 前記決定手段は、
前記基本伝送期間が前記第1伝送期間よりも大きく前記第2伝送期間よりも小さい場合、該第1伝送期間と第2伝送期間との差分が予め定められた閾値よりも大きくないときは、前記送信許可期間を前記基本伝送期間に決定する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の通信制御装置。 - 前記決定手段は、
前記基本伝送期間が前記第1伝送期間よりも大きくない場合、前記送信許可期間を前記基本伝送期間に決定する
ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の通信制御装置。 - 前記決定手段は、
前記基本伝送期間が前記第2伝送期間よりも小さくない場合、前記送信許可期間を前記第2伝送期間に決定する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の通信制御装置。 - 前記通信制御装置と、前記通信端末装置とは、IEEE802.11e規格に基づいて無線通信を行い、
前記送信許可期間はTXOPとして与えられ、
前記最大送信レートと前記平均送信レートとは、ADDTS requestフレームフォーマットのTSPECに格納される
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の通信制御装置。 - データ送信を許可する送信許可期間を通信端末装置に対して割り当てる、通信制御装置の制御方法であって、
データの送信レートの変動特性に関するパラメータを前記通信端末装置から受信する受信工程と、
受信した前記パラメータを送信した前記通信端末装置に対して割り当てる前記送信許可期間を、該パラメータに基づいて推定される送信レートの変動の大きさに基づいて決定する決定工程と、
を備えることを特徴とする通信制御装置の制御方法。 - コンピュータを請求項2乃至8のいずれか1項に記載の通信制御装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項10に記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007150776A JP2008306393A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | 通信システム、通信制御装置及びその制御方法、プログラム、記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007150776A JP2008306393A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | 通信システム、通信制御装置及びその制御方法、プログラム、記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008306393A true JP2008306393A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=40234736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007150776A Withdrawn JP2008306393A (ja) | 2007-06-06 | 2007-06-06 | 通信システム、通信制御装置及びその制御方法、プログラム、記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008306393A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018509024A (ja) * | 2015-01-07 | 2018-03-29 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | アップリンク複数ユーザプロトコルにおける局競合挙動 |
-
2007
- 2007-06-06 JP JP2007150776A patent/JP2008306393A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018509024A (ja) * | 2015-01-07 | 2018-03-29 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | アップリンク複数ユーザプロトコルにおける局競合挙動 |
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