JP2008305883A - レーザ光源及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化が可能となるレーザ光源及びプロジェクタを提供する。
【解決手段】レーザ光源2は、複数の発光素子22を有する発光部10と、発光部10から射出されたレーザ光18を所定の波長に変換する波長変換素子12と、波長変換素子12を、複数の発光素子22の配置により定まる、発光部10の発光領域26と対向する領域内で、揺動自在に駆動する駆動部16と、駆動部16による波長変換素子12の駆動と発光部10のレーザ光18の射出を制御する制御部20と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光源及びプロジェクタに関するものである。
従来、レーザ光源は高出力のレーザ光を得るため、発光素子をアレイ化する、つまり複数発光素子を使用することで高出力化が行われている。図10に従来例を示す。レーザ光源102は外部共振器型面発光レーザである。発光部110は例えば面発光型のレーザで外部共振器114との間でレーザ光が共振することによりレーザ発振を行う。波長変換素子112は、発光部110と外部共振器114との間に配置されており、発光部110と外部共振器114との間でレーザ発振しているレーザ光の波長を半分の波長である第2高調波に変換する特性を持っている。発光部110に複数の発光素子116が存在する場合、外部共振器114と波長変換素子112とはすべての発光素子116に対応する幅を持ち、配置されている。又、外部共振器を用いたレーザ光源において、外部共振器内に波長変換素子を用いた構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2003−526930号公報
波長変換素子の寸法は、発光素子のアレイにより定まる発光部の発光領域に対応する幅が必要になるため、大きくなる。又、映像用のレーザとして可視のレーザが必要であるが、緑色の直接発光のレーザは波長変換素子を用いる必要があるため、高価な波長変換素子が必要になる。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]複数の発光素子を有する発光部と、前記発光部から射出されたレーザ光を所定の波長に変換する波長変換素子と、前記波長変換素子を、前記複数の発光素子の配置により定まる、前記発光部の発光領域と対向する領域内で、揺動自在に駆動する駆動部と、前記駆動部による前記波長変換素子の駆動と前記発光部の前記レーザ光の射出とを制御する制御部と、を含むことを特徴とするレーザ光源。
これによれば、波長変換素子を揺動自在に駆動させることにより、複数のレーザ光に対し波長変換素子を兼用できる。又、波長変換素子を揺動自在に駆動することにより、波長変換素子の幅を短くすることができ、発光領域より狭い波長変換素子を用いることができる。これにより、低コスト化が可能となるレーザ光源を提供する。
[適用例2]上記レーザ光源であって、前記制御部は、前記発光素子の発光状態と前記波長変換素子の位置とが同期するように、前記駆動部と前記発光部とを制御することを特徴とするレーザ光源。
これによれば、波長変換素子をレーザ光の射出に合わせて移動させることで、無駄のない波長変換素子の駆動ができるので、低コスト化が容易になる。
[適用例3]上記レーザ光源であって、前記制御部は、前記発光部から射出された前記レーザ光が、前記波長変換素子を通過するように、前記駆動部と前記発光部とを制御することを特徴とするレーザ光源。
これによれば、波長変換素子をレーザ光の射出に合わせて移動させることで、無駄のない波長変換素子の駆動ができるので、更に低コスト化が容易になる。
[適用例4]上記レーザ光源であって、前記波長変換素子の、前記発光部から射出された前記レーザ光の光軸に垂直な断面積は、前記発光部の発光領域の平面面積より小さいことを特徴とするレーザ光源。
これによれば、波長変換素子の小型化、低コスト化が容易になる。
[適用例5]上記レーザ光源であって、前記断面積は、少なくとも一つの前記発光素子の発光領域の平面面積より大きいことを特徴とするレーザ光源。
これによれば、波長変換素子を小型化及びレーザ光の第2高調波の変換に無駄がなく、更に低コスト化が容易になる。
[適用例6]上記レーザ光源であって、前記波長変換素子から射出された前記レーザ光のうち所定の波長に変換されなかった光を選択して前記発光部に向かって反射させることによって前記発光部の共振ミラーとして機能する外部共振器を更に含むことを特徴とするレーザ光源。
これによれば、発光部から射出されたレーザ光は、発光部と外部共振器との間で共振することによりレーザ発振が可能となる。外部共振器を含むことで共振波長の安定化が可能となり、発光部と外部共振器との間に波長変換素子を置くことで波長変換効率の向上が可能となる。
[適用例7]上記レーザ光源であって、前記駆動部は、回転モータ及びリニア振動モータの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とするレーザ光源。
これによれば、駆動部の構成が容易になる。
[適用例8]上記に記載のレーザ光源と、前記レーザ光源から射出されたレーザ光を画像信号に応じて変調する光変調部と、前記光変調部により形成された画像を投写する投写部と、を含むことを特徴とするプロジェクタ。
これによれば、波長変換素子を揺動自在に駆動させることにより、複数のレーザ光に対し波長変換素子を兼用できる。又、波長変換素子を揺動自在に駆動することにより、波長変換素子の幅を短くすることができ、発光領域より狭い波長変換素子を用いることができるレーザ光源を含む。これにより、低コスト化が可能となるプロジェクタを提供する。
実施の形態について図面を参照して以下に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について次に説明する。
図1(A)は、第1の実施の形態に係るレーザ光源2の概略構成を示す図である。図1(B)は、図1(A)の波長変換素子12のI−I線における断面図を示す図である。図1(C)は、図1(A)の発光部10のII−II線における断面図を示す図である。本実施の形態に係るレーザ光源2は、発光部10と、波長変換素子12と、外部共振器14と、波長変換素子12を駆動する駆動部16と、駆動部16による波長変換素子12の駆動と発光部10のレーザ光18の射出を制御する制御部20と、を備える。レーザ光源2は、外部共振器型面発光レーザ発振器である。
発光部10は、複数の発光素子22を備える。例えば、発光部10は4個の発光素子22を備える。
波長変換素子12は、発光部10から射出されたレーザ光18を所定の波長に変換する。又、波長変換素子12は、発光部10と外部共振器14との間に配置されており、発光部10と外部共振器14との間でレーザ発振しているレーザ光18の波長を半分の波長である第2高調波に変換する。
波長変換素子12の、発光部10から射出されたレーザ光18の光軸に垂直な断面積24は、発光部10の発光領域26の平面面積より小さい。例えば波長変換素子12の断面積24は、隣り合う2つの発光素子22の発光領域をカバーする大きさである。発光領域26は、複数の発光素子22の配置により定まる。これにより、波長変換素子12の小型化、低コスト化が容易になる。又、波長変換素子12は、発光部10の発光領域26と対向する領域内で、揺動自在に移動する。具体的には、波長変換素子12は、例えば発光部10の発光領域26と対向する領域内で、発光素子22(1)と発光素子22(4)との間を左右に移動する。
外部共振器14は、波長変換素子12から射出されたレーザ光18のうち所定の波長に変換されなかった光を選択して発光部10に向かって反射させる。反射させることによって発光部10の共振ミラーとして機能するとともに、残りのレーザ光を透過させる。これにより、発光部10から射出されたレーザ光18は、発光部10と外部共振器14との間で共振することによりレーザ発振が可能となる。外部共振器14を含むことで共振波長の安定化が可能となり、発光部10と外部共振器14との間に波長変換素子12を置くことで波長変換効率の向上が可能となる。又、外部共振器14は、平面ミラーで発光部10の発光波長を反射する特性を持ち、波長変換素子12により変換された第2高調波は透過する。外部共振器14は、4つの発光素子22と共振可能な幅サイズである。
駆動部16は、波長変換素子12を、発光部10の発光領域26と対向する領域内で、揺動自在に駆動する。
制御部20は、発光素子22の発光状態と波長変換素子12の位置とが同期するように、駆動部16と発光部10とを制御する。又、制御部20は、発光素子22の発光状態に同期して駆動部16を制御する。これにより、波長変換素子12をレーザ光18の射出に合わせて移動させることで、無駄のない波長変換素子12の駆動ができるので、低コスト化が容易になる。又は、制御部20は、発光部10から射出されたレーザ光18が波長変換素子12を通過するように、駆動部16と発光部10とを制御する。これにより、波長変換素子12をレーザ光18の射出に合わせて移動させることで、無駄のない波長変換素子12の駆動ができるので、同様に低コスト化が容易になる。又、制御部20は、発光部10のレーザ光18の射出を制御する。
制御部20は、CPUやROM、RAM等のメモリを含むコンピュータで構成されており、ROM内に格納された種々のプログラムに従って、例えば、発光素子22からレーザ光18を射出させ、その射出されたレーザ光18が波長変換素子12を通過するように、駆動部16を制御する。
図2は、第1の実施の形態に係るレーザ光源2のレーザ光18を射出する発光素子22とその発光素子22に対する波長変換素子12の位置とを示す図である。図2の上図は、各発光素子22(1)、22(2)、22(3)、22(4)がレーザ光18を射出するタイミングを示している。横軸は時間Tで、縦軸はレーザ光18の射出を表している。図2の下図は、その際の波長変換素子12の位置を表している。横軸は時間Tで、縦軸は発光部10の発光領域26に対向する領域であり、斜線部12aは波長変換素子12の位置と発光部10の駆動とが同期している領域を表している。又、実線12bは時間Tの経過に伴い波長変換素子12の位置が変位したときの波長変換素子12の中心部の軌跡を表し、同様に実線12cは波長変換素子12の両端部の軌跡を表している。実線が横軸に平行な部分は波長変換素子12の停止を、傾斜のある部分は波長変換素子12が移動していることを表している。又、領域Aは発光素子22(1)、領域Bは発光素子22(2)、領域Cは発光素子22(3)、及び領域Dは発光素子22(4)にそれぞれ対応している。このレーザ光源2は、パルス駆動している。例えば制御部20は、発光素子22が4個の場合、1つの発光素子22を25%の割合で順次駆動するように制御している。
具体的に図2に示す1周期分を説明する。まず、制御部20は、発光素子22(1)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子12が発光素子22(1)に対応する領域Aの位置で止まるように駆動部16を制御する。次に、制御部20は、発光素子22(2)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子12が発光素子22(2)に対応する領域Bの位置を通過するように駆動部16を制御する。次に、制御部20は、発光素子22(3)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子12が発光素子22(3)に対応する領域Cの位置を通過するように駆動部16を制御する。次に、制御部20は、発光素子22(4)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子12が発光素子22(4)に対応する領域Dの位置で止まるように駆動部16を制御する。以降、制御部20は、発光素子22(3)から発光素子22(1)までの発光状態に対応するように波長変換素子12を駆動する駆動部16を制御する。1周期分を終了した後は、繰り返しになる。
これによれば、波長変換素子12の断面積24は、隣り合う2つの発光素子22の発光領域をカバーするので、発光素子22(2)、22(3)の発光領域と対向する領域内で波長変換素子12を停止することなく駆動できる。
即ち、制御部20は、発光素子22からレーザ光18を射出させ、発光部10から射出されたレーザ光18が波長変換素子12を通過するように、駆動部16を制御する。或いは、制御部20は、波長変換素子12を駆動する駆動部16の動作に合わせて、発光部10から射出されるレーザ光18が波長変換素子12を通過するように、発光素子22のレーザ光18の射出を制御してもよい。これにより、波長変換素子12をレーザ光18の射出に合わせて移動させることで、無駄のない波長変換素子12の駆動ができるので、更に低コスト化が容易になる。
尚、本実施の形態に係る制御部20は、発光素子22が4個の場合、1つの発光素子22を25%の割合で順次駆動するように制御したが、これに限ることはなくどのような割合で発光素子を駆動させてもよい。
図3は、第1の実施の形態に係るレーザ光源2の駆動部16を示す図である。この駆動部16は、回転モータ28と、ラック30と、円形小歯車(ピニオン)32と、基台34と、を備える。又、駆動部16は、ラック・アンド・ピニオン駆動機構を含む。このラック・アンド・ピニオン駆動機構は、波長変換素子12を、複数の発光素子22の配置により定まる、発光部10の発光領域26と対向する領域内で、発光領域26に沿って往復運動させる。
基台34には、波長変換素子12が配置されている。又、基台34には、波長変換素子12の温度を制御するための、サーミスタ及びヒータ(図示せず)が配置されている。更に、基台34には、ラック30が配置されている。ラック30には、ピニオン32が噛み合っており、ピニオン32が回転することで、ラック30が直線方向に移動し基台34及び基台34上の波長変換素子12を移動させる。駆動部16に低負荷トルクのラック・アンド・ピニオン駆動機構を用いることにより、回転モータ28の駆動電流を削減することができる。
以下、第1の実施の形態の効果を記載する。
本実施の形態によれば、波長変換素子12を揺動自在に駆動させることにより、複数のレーザ光18に対し波長変換素子12を兼用できる。又、波長変換素子12を揺動自在に駆動することにより、波長変換素子12の幅を短くすることができ、発光領域26より狭い波長変換素子12を用いることができる。これにより、低コスト化が可能となるレーザ光源2を提供する。
以下、前記第1の実施の形態に係るレーザ光源2の駆動部16に関する変形例を記載する。
(変形例1)
上記第1の実施の形態の変形例について次に説明する。
図4は、レーザ光源2の駆動部36を示す図である。この駆動部36は、回転モータ28と、タイミングベルト38と、基台34と、を備える。又、駆動部36は、ベルト駆動機構を含む。このベルト駆動機構は、波長変換素子12を、複数の発光素子22の配置により定まる、発光部10の発光領域26と対向する領域内で、発光領域26に沿って往復運動させるタイミングベルト38を備える。
具体的には、波長変換素子12の搭載された基台34が、ガイド軸40上を、発光部10の発光領域26と並行に、即ち、発光部10の左右の方向に、ベルトを介して駆動するベルト駆動機構が用いられている。このベルト駆動機構には、内側に歯の形成されたタイミングベルト38が用いられており、このタイミングベルト38の一部が基台34に固定されている。このタイミングベルト38は、2つの滑車42a、42bによりガイド軸40と平行に設置されており、ガイド軸40と対峙する回転モータ28の駆動により滑車42aを介してガイド軸40に沿って往復駆動する。これにより、駆動部36の構成が容易になる。
(変形例2)
図5は、レーザ光源2の駆動部44を示す図である。この駆動部44は、回転モータ28と、ボールネジ46と、基台34と、を備える。又、駆動部44は、ボールナット駆動機構を含む。このボールナット駆動機構は、波長変換素子12を、複数の発光素子22の配置により定まる、発光部10の発光領域26と対向する領域内で、発光領域26に沿って往復運動するボールネジ46を備える。
具体的には、波長変換素子12の搭載された基台34が、ガイド軸48上を、発光部10の発光領域26と並行に、即ち、発光部10の左右の方向に、ネジを介して駆動されるボールナット駆動機構が用いられている。基台34は、ガイド軸48により移動可能に固定されており、ガイド軸48と対峙する回転モータ28とボールネジ46とにより移動制御される。これにより、駆動部44の構成が容易になり、更に、安定化する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について次に説明する。
図6(A)は、第2の実施の形態に係るレーザ光源4の概略構成を示す図である。図6(B)は、図6(A)の波長変換素子12のIII−III線における断面図を示す図である。図6(C)は、図6(A)の発光部10のIV−IV線における断面図を示す図である。但し、図1に示す第1の実施の形態に係るレーザ光源2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。本実施の形態に係るレーザ光源4は、発光部10と、波長変換素子50と、外部共振器14と、波長変換素子50を駆動する駆動部52と、駆動部52と発光部10のレーザ光18の射出を制御する制御部54と、を備える。レーザ光源4は、外部共振器型面発光レーザ発振器である。波長変換素子50の、発光部10から射出されたレーザ光18の光軸に垂直な断面積56は、発光部10の一つの発光素子22の発光領域58と同等の大きさである。
尚、本実施の形態に係る断面積56は、発光部10の一つの発光素子22の発光領域58と同等の大きさであるとしたが、これに限ることはなく2つ以上の発光素子22の発光領域と同等の大きさでもよい。
図7は、第2の実施の形態に係るレーザ光源4のレーザ光18を射出する発光素子22とその発光素子22に対する波長変換素子50の位置とを示す図である。図7の上図は、各発光素子22(1)、22(2)、22(3)、22(4)がレーザ光18を射出するタイミングを示している。横軸は時間Tで、縦軸はレーザ光18の射出を表している。図7の下図は、その際の波長変換素子50の位置を表している。横軸は時間Tで、縦軸は発光部10の発光領域26に対向する領域であり、斜線部50aは波長変換素子50の位置と発光部10の駆動とが同期している領域を表している。又、実線50bは時間Tの経過に伴い波長変換素子50の位置が変位したときの波長変換素子50の中心部の軌跡を表し、同様に実線50cは波長変換素子50の両端部の軌跡を表している。実線が横軸に平行な部分は波長変換素子50の停止を、傾斜のある部分は波長変換素子50が移動していることを表している。又、領域Eは発光素子22(1)、領域Fは発光素子22(2)、領域Gは発光素子22(3)、及び領域Hは発光素子22(4)にそれぞれ対応している。
具体的には、まず、制御部54は、発光素子22(1)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子50が発光素子22(1)に対応する領域Eの位置で止まるように駆動部52を制御する。次に、制御部54は、発光素子22(2)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子50が発光素子22(2)に対応する領域Fの位置で止まるように駆動部52を制御する。次に、制御部54は、発光素子22(3)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子50が発光素子22(3)に対応する領域Gの位置で止まるように駆動部52を制御する。次に、制御部54は、発光素子22(4)からレーザ光18を射出させ、同時に波長変換素子50が発光素子22(4)に対応する領域Hの位置で止まるように駆動部52を制御する。以降、制御部54は、発光素子22(3)から発光素子22(1)までの発光状態に対応するように波長変換素子50を駆動する駆動部52を制御する。
図8は、第2の実施の形態に係るレーザ光源4の駆動部52を示す図である。この駆動部52は、リニア振動モータ60と、基台34と、を備える。又、駆動部52は、波長変換素子50を直線方向に振動するリニア振動モータ駆動機構を含む。このリニア振動モータ駆動機構は、波長変換素子50を、複数の発光素子22の配置により定まる、発光部10の発光領域26と対向する領域内で、発光領域26に沿って往復運動させる。
基台34には、波長変換素子50が配置されている。又、基台34には、波長変換素子50の温度を制御するための、サーミスタ及びヒータ(図示せず)が配置されている。更に、基台34に底面には、コイル62が配置されている。このコイル62の基台34との反対側には、永久磁石64が配置されている。コイル62に電流を流すことで、ローレンツ力を利用して基台34と波長変換素子50を移動させることができる。これにより、駆動部52の構成が容易になる。
以下、第2の実施の形態の効果を記載する。
本実施の形態によれば、波長変換素子50を揺動自在に駆動させることにより、複数のレーザ光18に対し波長変換素子50を兼用できる。又、波長変換素子50を揺動自在に駆動することにより、波長変換素子50の幅を短くすることができ、発光領域26より狭い波長変換素子50を用いることができる。これにより、低コスト化が可能となるレーザ光源4を提供する。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について次に説明する。
図9は、第3の実施の形態に係るプロジェクタ80の概略構成を示す図である。図中においては、簡略化のためプロジェクタ80を構成する筐体は省略している。本実施の形態に係るプロジェクタ80は、赤色光を射出する赤色照明装置82Rと、緑色光を射出する緑色照明装置82Gと、青色光を射出する青色照明装置82Bと、を備える。
赤色照明装置82Rは、前述した第1の実施の形態のレーザ光源2と同一の構成を備えた、赤色のレーザ光LBrを射出する照明装置である。緑色照明装置82Gは、前述した第1の実施の形態のレーザ光源2と同一の構成を備えた、緑色のレーザ光LBgを射出する照明装置である。青色照明装置82Bは、前述した第1の実施の形態のレーザ光源2と同一の構成を備えた、青色のレーザ光LBbを射出する照明装置である。
又、プロジェクタ80は、液晶ライトバルブ(変調部)84R、84G、84Bと、クロスダイクロイックプリズム(色光合成部)86と、投写レンズ(投写部)88とを備える。液晶ライトバルブ84R、84G、84Bは、各色の照明装置82R、82G、82Bから射出された各色のレーザ光LBr、LBg、LBbをパソコン等から送られてきた画像信号に応じてそれぞれ変調する。クロスダイクロイックプリズム86は、液晶ライトバルブ84R、84G、84Bから射出された光を合成して投写レンズ88に導く。投写レンズ88は、液晶ライトバルブ84R、84G、84Bによって形成された像を拡大してスクリーン90に投写する。
各液晶ライトバルブ84R、84G、84Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム86に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は投写光学系である投写レンズ88によりスクリーン90上に投写され、拡大された画像が表示される。
以下、第3の実施の形態の効果を記載する。
本実施の形態によれば、波長変換素子を揺動自在に駆動することにより、複数のレーザ光に対し波長変換素子を兼用できる。又、波長変換素子を揺動自在に駆動することにより、波長変換素子の幅を短くすることができ、発光領域より狭い波長変換素子を用いることができるレーザ光源2を含む。これにより、低コスト化が可能となるプロジェクタ80を提供する。
尚、本実施の形態に示した1列に並ぶ発光素子22を備えた発光部10に限定されず、発光部10は発光素子22をマトリクス状に配置構成してもよい。この場合、波長変換素子12,50は、例えば発光部10の発光領域26と対向する領域内で、上下左右、2次元的に移動するのが好ましい。
又、本実施の形態に示した回転モータ28及びリニア振動モータ60に限定されず、圧電素子、超音波モータ、電磁アクチュエータ、又はバネ部材などで構成してもよい。この場合、例えばレーザ光18を射出する都度、波長変換素子12,50を停止させるときには、パルスモータを使用するのが好ましい。又、本実施の形態に示したように、波長変換素子12,50を無段階に移動させながらレーザ光18を射出するときには、リニア振動モータを使用するのが好ましい。更に、ばね部材を用いた場合には、波長変換素子12,50を移動させるための電力を不要とすることができる。この場合、レーザ光18の射出以前にバネ部材を縮めるか、又は伸ばす方向で移動対象を移動させておき、レーザ光18の射出に応じてバネ部材が延びるか、又は縮むことで波長変換素子12,50を移動させるように構成すればよい。
第1の実施の形態に係るレーザ光源の概略構成を示す図。 第1の実施の形態に係るレーザ光源のレーザ光を射出する発光素子とその発光素子に対する波長変換素子の位置とを示す図。 第1の実施の形態に係るレーザ光源の駆動部を示す図。 レーザ光源の駆動部を示す図。 レーザ光源の駆動部を示す図。 第2の実施の形態に係るレーザ光源の概略構成を示す図。 第2の実施の形態に係るレーザ光源のレーザ光を射出する発光素子とその発光素子に対する波長変換素子の位置とを示す図。 第2の実施の形態に係るレーザ光源の駆動部を示す図。 第3の実施の形態に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 従来例を説明する図。
符号の説明
2,4…レーザ光源 10…発光部 12…波長変換素子 14…外部共振器 16…駆動部 18…レーザ光 20…制御部 22…発光素子 24…断面積 26…発光領域 28…回転モータ 30…ラック 32…円形小歯車(ピニオン) 34…基台 36…駆動部 38…タイミングベルト 40…ガイド軸 44…駆動部 46…ボールネジ 48…ガイド軸 50…波長変換素子 52…駆動部 54…制御部 56…断面積 58…発光領域 60…リニア振動モータ 62…コイル 64…永久磁石 80…プロジェクタ 82R…赤色照明装置 82G…緑色照明装置 82B…青色照明装置 84R,84G,84B…液晶ライトバルブ 86…クロスダイクロイックプリズム 88…投写レンズ 90…スクリーン。

Claims (8)

  1. 複数の発光素子を有する発光部と、
    前記発光部から射出されたレーザ光を所定の波長に変換する波長変換素子と、
    前記波長変換素子を、前記複数の発光素子の配置により定まる、前記発光部の発光領域と対向する領域内で、揺動自在に駆動する駆動部と、
    前記駆動部による前記波長変換素子の駆動と前記発光部の前記レーザ光の射出とを制御する制御部と、
    を含むことを特徴とするレーザ光源。
  2. 請求項1に記載のレーザ光源において、
    前記制御部は、前記発光素子の発光状態と前記波長変換素子の位置とが同期するように、前記駆動部と前記発光部とを制御することを特徴とするレーザ光源。
  3. 請求項1又は2に記載のレーザ光源において、
    前記制御部は、前記発光部から射出された前記レーザ光が、前記波長変換素子を通過するように、前記駆動部と前記発光部とを制御することを特徴とするレーザ光源。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ光源において、
    前記波長変換素子の、前記発光部から射出された前記レーザ光の光軸に垂直な断面積は、前記発光部の発光領域の平面面積より小さいことを特徴とするレーザ光源。
  5. 請求項4に記載のレーザ光源において、
    前記断面積は、少なくとも一つの前記発光素子の発光領域の平面面積より大きいことを特徴とするレーザ光源。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のレーザ光源において、
    前記波長変換素子から射出された前記レーザ光のうち所定の波長に変換されなかった光を選択して前記発光部に向かって反射させることによって前記発光部の共振ミラーとして機能する外部共振器を更に含むことを特徴とするレーザ光源。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のレーザ光源において、
    前記駆動部は、回転モータ及びリニア振動モータの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とするレーザ光源。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のレーザ光源と、
    前記レーザ光源から射出されたレーザ光を画像信号に応じて変調する光変調部と、
    前記光変調部により形成された画像を投写する投写部と、
    を含むことを特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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