JP2008305256A - 電子印鑑及び電子印鑑システム - Google Patents

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和夫 高杉
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Abstract

【課題】用紙上へ捺印し、その印影位置を読み取り、電子的に印影を再現する電子印鑑と電子印鑑システムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る電子印鑑は、パタンが印刷された用紙101上への捺印をする電子印鑑130である。電子印鑑130は、電子印鑑130により捺印された印影122の印影位置をパタンに基づいて読み取る印影位置読取部135を備える。また、電子印鑑130の印影マスタデータ160を格納する記憶部132を備える。さらに、印影位置読取部135により読み取られた印影位置および記憶部132に格納された印影マスタデータ160から電子印鑑の印影データを生成する印影データ生成部139を備えるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子印鑑及び電子印鑑システムに関するものであり、特に、用紙上に捺印された印影を電子文書上に再現する電子印鑑システムに関するものである。
近年、書類の承認業務が電子化へと移行しつつあるが、依然として、紙ベースの業務が必要とされている。その理由の一つとして、当該書類への署名捺印の慣習が挙げられる。そこでは、「作成者印」「承認者印」等が捺印されることにより、夫々の責任範囲を表わしたものとして一般的な了解が得られたものと広く認識されている。
印鑑の捺印による認証、証明、証拠等に対しては、機能の不完全性や限界も認識されているが、手書き署名のみや、より完全性を求めた電子署名方式等に対しても、慣習や使い勝手から、印鑑による捺印がなお大きな役割を果たしている。
そのため、用紙と電子化書類(電子文書)に対して、印鑑機能による捺印の要求が大きい。
ここで要求される印鑑の機能とは、三つあり、一つ目は、夫々の印鑑ごとに固有の印影を有すること、二つ目は、印影から印鑑の所有者である個人を特定できること、三つ目は、個人の特定と共に、捺印に付随した一定の責任への一般的な了解があること、等である。さらに、捺印日時についての保証の機能を付加する場合もある。
尚、署名については、電子ペン技術によって、用紙と電子文書との整合性は実現されている。ここでは、用紙に対する手書き情報が電子化されるため、署名機能として成立する。
電子ペンによる手書き入力の原理は、パタン(座標コード)付き専用紙上のペン先の位置を座標検出光学系(カメラ)で読み取り、ペン先位置の移動に伴う座標の変化を時系列座標データ集合として取得することである。上記ペン先と用紙との接触点にインクが供給されることで、ペン先の軌跡から筆跡が形成される。
また、電子文書への捺印は、電子印鑑技術により、実現されている。但し、ここでは、印影が残された物理的な用紙(原本)が存在しない。
さらに、手書き署名と捺印による電子署名システムがある。例えば、特許文献1は、用紙に対して、電子ペンと電子印鑑を組み合わせて使用し、電子文書内に電子署名を生成するものである。
特開2004−153612号公報
しかしながら、特許文献1では、用紙上へ印鑑により捺印された印影を、電子文書上に再現することはできないという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、用紙上へ捺印し、その印影位置を読み取り、電子的に印影を再現する電子印鑑と電子印鑑システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電子印鑑は、パタンが印刷された用紙上への捺印をする電子印鑑(例えば、本発明の実施の形態における電子印鑑130)であって、前記電子印鑑により捺印された印影の印影位置をパタンに基づいて読み取る印影位置読取部(例えば、本発明の実施の形態における印影位置読取部135)と、前記電子印鑑の印影マスタデータを格納する記憶部(例えば、本発明の実施の形態における記憶部132)と、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および前記記憶部に格納された印影マスタデータから前記電子印鑑の印影データを生成する印影データ生成部(例えば、本発明の実施の形態における印影データ生成部139)と、を備えるものである。
これにより、用紙上へ印鑑により捺印された印影を、電子文書上に再現することができる。
上述の印影位置読取部は、前記印影位置の代表点のパタンを符号として検出する符号検出部と、前記符号検出部により検出された符号から位置座標を検出する位置座標検出部と、を含むようにするとよい。
これにより、用紙上に捺印された印影の位置が特定され、当該用紙に対応する電子文書上の位置に、対応する印影データを生成することができる。
前記電子印鑑は、前記印影の前記用紙に対する回転角度を検出する回転角度検出部を備え、前記印影データ生成部は、前記回転角度および、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから印影データを生成することが望ましい。
これにより、用紙上の印影の代表点に対する回転角度から、電子文書上の対応する印影データをより正確に再現できる。
前記代表点は、複数であり、前記回転角度検出部は、前記印影マスタデータの基準点との相対的な角度の差より、前記回転角度を検出することが望ましい。
これにより、傾きをより正確に判別でき、より正確に印影を再現できる。
さらに、前記電子印鑑は、前記用紙上の前記印影を印影撮像データとして撮像する印影撮像部を備え、前記記憶部は、前記印影撮像データを印影マスタデータとして格納することが望ましい。
これにより、印影と印影マスタデータの対応付けが容易となり、印影をより正確に再現できる。
さらにまた、前記電子印鑑は、外部と無線通信を行う無線通信手段と、前記電子印鑑の識別情報を含んで格納する記憶手段として機能するように構成された不揮発性メモリと、を有するRFタグを付設してもよい。
これにより、RFIDシステムの一部として利用することができ、電子印鑑と所有者の対応付けや、印影に関する属性情報からのより詳細な関連情報の利用を活用できる。
また、前記電子印鑑は、前記電子印鑑による捺印操作を検出する捺印操作検出部を備え、前記印影位置読取部は、前記捺印操作が検出された場合に実施されるようにしてもよい。
これにより、捺印操作により、用紙上の印影を読み取ることができ、捺印されていない状態で読み取ることをなくすことができる。
前記捺印操作検出部は、前記捺印操作に伴う手や指の動きに連動することで捺印操作を検出するスイッチとしてもよい。
これにより、捺印操作の明示による読み取り開始ができ、捺印意志がない時に読み取る必要がなくすことができる。
前記捺印操作検出部は、前記捺印操作時の圧力により、捺印操作を検出する圧力センサとしてもよい。
これにより、捺印操作の暗示による読み取り開始ができ、圧力不足の場合には読み取りされないため、捺印されていない状態で読み取ることをなくすことができる。
また、本発明に係る電子印鑑システムは、パタンが印刷された用紙上への捺印をする電子印鑑を用いる電子印鑑システムであって、前記電子印鑑により捺印された印影の印影位置をパタンに基づいて読み取る印影位置読取手段と、前記電子印鑑の印影マスタデータを格納する記憶手段と、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから前記電子印鑑の印影データを生成する印影データ生成手段を備えるものである。
これにより、用紙上へ印鑑により捺印された印影を、電子文書上に再現することができる。
前記印影位置読取手段は、前記印影位置の代表点のパタンを符号として検出する符号検出部と、前記符号検出部により検出された符号から位置座標を検出する位置座標検出部と、を含むようにするとよい。
これにより、用紙上に捺印された印影の位置が特定され、当該用紙に対応する電子文書上の位置に、対応する印影データを生成することができる。
前記電子印鑑システムは、前記印影の前記用紙に対する回転角度を検出する回転角度検出手段を備え、前記印影データ生成手段は、前記回転角度および、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから印影データを生成することが望ましい。
これにより、用紙上の印影の代表点に対する回転角度から、電子文書上の対応する印影データをより正確に再現できる。
前記代表点は、複数であり、前記回転角度検出手段は、前記印影マスタデータの基準点との相対的な角度の差より、前記回転角度を検出することが望ましい。
これにより、傾きをより正確に判別でき、より正確に印影を再現できる。
前記電子印鑑システムは、前記用紙上の前記印影を印影撮像データとして撮像する印影撮像手段を備え、前記記憶手段は、前記印影撮像データを印影マスタデータとして格納することが望ましい。
これにより、印影と印影マスタデータの対応付けが容易となり、印影をより正確に再現できる。
前記電子印鑑は、外部と無線通信を行う無線通信手段と、前記電子印鑑の識別情報を含んで格納する記憶手段として機能するように構成された不揮発性メモリと、を有するRFタグを付設してもよい。
これにより、RFIDシステムの一部として利用することができ、電子印鑑と所有者の対応付けや、印影に関する属性情報からのより詳細な関連情報の利用を活用できる。
前記電子印鑑システムは、前記電子印鑑による捺印操作を検出する捺印操作検出手段を備え、前記印影位置読取手段は、前記捺印操作が検出された場合に、実施されるようにしてもよい。
これにより、捺印操作により、用紙上の印影を読み取ることができ、捺印されていない状態で読み取ることをなくすことができる。
前記捺印操作検出手段は、前記捺印操作に伴う手や指の動きに連動することで、捺印操作を検出するスイッチとしてもよい。
これにより、捺印操作の明示による読み取り開始ができ、捺印意志がない時に読み取る必要がなくすことができる。
前記捺印操作検出手段は、前記捺印操作時の圧力により、捺印操作を検出する圧力センサとしてもよい。
これにより、捺印操作の暗示による読み取り開始ができ、圧力不足の場合には読み取りされないため、捺印されていない状態で読み取ることをなくすことができる。
前記印影マスタデータを格納する記憶手段は、前記電子印鑑に設けてもよい。
これにより、印影マスタデータを電子印鑑内部に有することができ、印面と印影マスタデータの対応が保障される。
前記電子印鑑システムは、前記電子印鑑との通信可能なサーバをさらに備え、前記電子印鑑は、前記電子印鑑の識別情報を格納する記憶手段を有し、前記サーバは、前記印影マスタデータと、前記識別情報と前記印影マスタデータを関連付けて記憶する記憶手段を有することが望ましい。
これにより、印影マスタデータをサーバ側に持つことができ、印影データ作成処理を高度な処理に置き換えることが容易となる。
また、本発明に係る電子印鑑システムは、パタンが印刷された用紙上への捺印をする印鑑部と前記用紙への記入をするペン部と、を備える電子印鑑システムであって、前記印鑑部により捺印された印影の印影位置をパタンに基づいて読み取る印影位置読取手段と、前記印鑑部の印影マスタデータを格納する記憶手段と、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから前記印鑑部の印影データを生成する印影データ生成手段と、前記ペン部により前記用紙に記入された手書き情報を取得する手書き情報取得手段と、を備えるものである。
これにより、署名と捺印を実体の用紙と電子文書上に同期させてものとして実現できるため、利便性が向上する。
前記印影位置読取手段は、前記印影位置の代表点のパタンを符号として検出する符号検出部と、前記符号検出部により検出された符号から位置座標を検出する位置座標検出部と、を含むようにするとよい。
これにより、用紙上に捺印された印影の位置が特定され、当該用紙に対応する電子文書上の位置に、対応する印影データを生成することができる。
前記電子印鑑システムは、前記印影の前記用紙に対する回転角度を検出する回転角度検出手段を備え、前記印影データ生成手段は、前記回転角度および、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから印影データを生成することが望ましい。
これにより、用紙上の印影の代表点に対する回転角度から、電子文書上の対応する印影データをより正確に再現できる。
前記代表点は、複数であり、前記回転角度検出手段は、前記印影マスタデータの基準点との相対的な角度の差より、前記回転角度を検出することが望ましい。
これにより、傾きをより正確に判別でき、より正確に印影を再現できる。
前記電子印鑑システムは、前記用紙上の前記印影を印影撮像データとして撮像する印影撮像手段を備え、前記記憶手段は、前記印影撮像データを印影マスタデータとして格納することが望ましい。
これにより、印影と印影マスタデータの対応付けが容易となり、印影をより正確に再現できる。
前記電子印鑑は、外部と無線通信を行う無線通信手段と、前記電子印鑑の識別情報を含んで格納する記憶手段として機能するように構成された不揮発性メモリと、を有するRFタグを付設してもよい。
これにより、RFIDシステムの一部として利用することができ、電子印鑑と所有者の対応付けや、印影に関する属性情報からのより詳細な関連情報の利用を活用できる。
前記電子印鑑システムは、前記電子印鑑による捺印操作を検出する捺印操作検出手段を備え、前記印影位置読取手段は、前記捺印操作が検出された場合に、実施されるようにしてもよい。
これにより、捺印操作により、用紙上の印影を読み取ることができ、捺印されていない状態で読み取ることをなくすことができる。
前記捺印操作検出手段は、前記捺印操作に伴う手や指の動きに連動することで、捺印操作を検出するスイッチとしてもよい。
これにより、捺印操作の明示による読み取り開始ができ、捺印意志がない時に読み取る必要がなくすことができる。
前記捺印操作検出手段は、前記捺印操作時の圧力により、捺印操作を検出する圧力センサとしてもよい。
これにより、捺印操作の暗示による読み取り開始ができ、圧力不足の場合には読み取りされないため、捺印されていない状態で読み取ることをなくすことができる。
前記電子印鑑は、前記印影マスタデータを格納する記憶手段は、前記電子印鑑に設けてもよい。
これにより、印影マスタデータを電子印鑑内部に有することができ、印面と印影マスタデータの対応が保障される。
前記電子印鑑システムは、前記電子印鑑との通信可能なサーバをさらに備え、前記電子印鑑は、前記電子印鑑の識別情報を格納する記憶手段を有し、前記サーバは、前記印影マスタデータと、前記識別情報と前記印影マスタデータを関連付けて記憶する記憶手段を有することが望ましい。
これにより、印影マスタデータをサーバ側に持つことができ、印影データ作成処理を高度な処理に置き換えることが容易となる。
前記印鑑部は、前記ペン部の先端に着脱可能なアダプタに設けてもよい。
これにより、付け替えが容易となり、その上、電子ペンの機構の流用による製作コストが削減される。
前記印鑑部は、前記ペン部の先端に着脱可能なキャップに設けてもよい。
これにより、持ち運びおよび付け替えが容易となり、その上、電子ペンの機構の流用による製作コストが削減され、一体とすることでペンと印鑑の管理が容易となる。
前記印鑑部は、前記ペン部と一体としてもよい。
これにより、持ち運びが容易となり、その上、電子ペンの機構の流用による製作コストが削減され、一体とすることでペンと印鑑の管理が容易となる。
本発明により、用紙上へ印鑑により捺印された印影を、電子文書上に再現することができる電子印鑑及び電子印鑑システムを提供することができる。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
発明の実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子印鑑システム1の全体構成を示す概略模式図である。当該電子印鑑システム1では、物理的な実体により表現される物理的空間100と、コンピュータネットワークを含む電子的な情報により表現されるサイバー空間200とで構成される。
物理的空間100は、用紙101と、電子ペン110と、電子印鑑130とを備えている。電子ペン110は、用紙101に対し、何らかの記述、記名、署名を行う手書き入力191により、筆跡(実体)121を生成する。電子印鑑130は、用紙101に対し、捺印操作192により、印影(実体)122を生成する。
ここで、用紙101は、図4に示すようなパタンが印刷された用紙である。かかる用紙101の具体的な構成については、後に詳述する。また、電子ペン110は、前述した電子ペン技術により実現されるものである。すなわち、用紙101に対して、記述等ができ、サイバー空間200へ筆跡(実体)121の情報を転送できる機構を持つ。そして、電子印鑑130は、図2に示すように、用紙101に対して、捺印を行うことができるものである。尚、サイバー空間200への情報の転送機構は、電子ペン110と同等である。
一方、サイバー空間200は、用紙101に対応する電子文書201を備えている。また、物理的空間100内の用紙101上に生成された筆跡(実体)121と、印影(実体)122とを、それぞれ、筆跡(データ)219と、印影(データ)220として、電子文書201上に再現する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電子印鑑130を示すブロック図である。
電子印鑑130は、印面131と、記憶部132と、印影撮像部133と、捺印操作検出部134と、印影位置読取部135と、印影データ生成部139とを有する。
印面131は、電子印鑑130を一意に表現し、ユーザの捺印操作により、該当用紙に対して、印影を転写する物理的な印面である。
記憶部132は、印影マスタデータ160を含むデータを格納している。印影マスタデータ160は、印面131により転写される印影の座標点集合である印影データである。
印影撮像部133は、用紙101上の印影122を撮像し、撮像したデータを印影マスタデータ160として記憶部132に格納する。印影撮像部133の処理は、捺印操作検出部134により開始される。但し、この処理は、記憶部132に印影マスタデータが格納されていない状態で捺印された場合のみに動作する。尚、記憶部132に印影マスタデータ160を格納する処理は、印影撮像部133を用いずに、外部からデータを格納できるようにしてもよい。
捺印操作検出部134は、ユーザによる捺印操作を検出するものである。
印影位置読取部135は、符号検出部136と、位置座標検出部137と、回転角度検出部138とを有し、用紙101上の印影位置の読み取り処理を実行する。
印影データ生成部139は、用紙101上の印影122に相当する印影データを生成するものである。
また、用紙101上の印影122は、電子印鑑130を用いた捺印操作により、印面131が転写されたものである。
電子印鑑130による印影データ生成の流れは、次の通りである。
まず、捺印により、電子印鑑130の印面131が、用紙101上に転写され、印影122が生成される。
次に、捺印スイッチや、感圧センサといった捺印操作検出部134により捺印操作を検出し、印影位置読取部135の処理を開始させる。
続いて、印影位置読取部135では、印影122の代表点(複数個所)の符号から、各位置座標と、印影マスタデータ160内の基準点に対する傾き(回転角度)を読み取る。このとき、符号検出部136により、印影122から代表点における用紙101上のパタンを符号として検出される。続いて、位置座標検出部137により、検出された符号が位置座標として検出される。併せて、回転角度検出部138により、基準点に対する検出された代表点の回転角度が検出される。
この後、印影データ生成部139により、各代表点の位置座標及び回転角度と、記憶部132に内蔵された印影マスタデータ160とから、印影の座標点集合の各点を対応させた印影データが生成される。印影データ生成部139は、生成した印影データを記憶部132に格納する。
以後、印影データの各点をサイバー空間200へ転送する機構は、既存の電子ペンと同様で構わない。
図3は、用紙に対する印影の傾きの例を示す。用紙101内に捺印された印影122は、捺印枠102に対して、はみ出しており、傾いている。このように、捺印による印影は、印影パタンの座標上の位置だけでは表現できず、用紙(もしくは捺印枠)に対する傾きも考慮する必要がある。本発明では、このような課題に対しても解決をすることができる。
図4は、本発明で対象とするパタンが印刷された用紙の構成を示す。
用紙101は、パタン103が印刷されている。パタン103は、一定の間隔の仮想的な格子である仮想格子104の各交点105に位置座標をドットの変位により符号化した点106により構成される。点106は、符号検出部136により読取可能であれば、人間の眼により識別不可能な色で印刷されていてもよい。例えば、符号検出部136が赤外線カメラである場合、用紙101全体が赤外線を散乱し、点106が赤外線を吸収するインクで印刷されていることにより点106を符号検出部136により読取可能である。
点106は、仮想格子104の交点105から上下左右のいずれかの方向にずれた位置に印刷されている。この上下左右の4方向の情報は2ビットの情報とすることができる。また、位置座標は、6×6の36個の点106を一単位とする。つまり、位置座標は、36個の交点105と、その上下左右に位置する点106とで、6×6×2=72ビットの情報を持つことになる。
図5に基づいて、印影の基準点を2箇所とした場合の電子印鑑130の構成について具体的に説明する。図5(a)に示されるように、電子印鑑130は、印面131、捺印スイッチ144、感圧センサ145、検出光学系A146、検出光学系B147、コントローラ148、印影マスタデータ160、位置座標・回転検出部149、座標変換部150、通信手段151、バッテリ152を備える。
図5(b)に示されるように、印影マスタデータ160は、印影パタンの定義域164を備える。印影パタンの定義域164は、内部に、印影パタンのマスタデータ163を含み、印影パタンの位置の基準を定めるものとして、基準点A161及び基準点B162を備える。
印面131は、用紙101に捺印し、印影を転写できるものであればよく、任意の形状であってよい。また、転写時に用いられるインクは、外部から供給してもよい。もしくは、インクを内部に保持しておき、捺印時に、印面131が用紙に接触する部分に供給するようにしてもよい。
印面131は、捺印操作により、印影122を転写する。その際、印影122を含む周囲で、印影パタンの定義域164に対応する領域を、印影領域123とする。また、印影領域123内の代表点を2箇所(124、125)とする。ここで、印影領域123内の代表点A124及び代表点B125は、基準点A161及び基準点B162に対応するものとする。
捺印スイッチ144は、捺印操作を検出するために設けられたものである。ユーザは捺印操作時にこの捺印スイッチ144を押下する。捺印スイッチ144は、ユーザによる押下動作を検知し、これにより、捺印操作を検出する。また、感圧センサ145は、圧力センサとして捺印の圧力を検知することで、捺印操作を検出する。尚、捺印操作の検出は、捺印スイッチ144、感圧センサ145のいずれか一方でもよく、両方でもよい。
検出光学系A146及び検出光学系B147は、捺印操作検出時に代表点A124及び代表点B125を検出し、符号化し、位置座標・回転検出部149に符号を伝える。
位置座標・回転検出部149は、符号から、代表点A124及び代表点B125と、印影マスタデータ160との相対的な位置座標と、回転角度を検出し、座標変換部150に伝える。
座標変換部150は、印影マスタデータ160と、代表点A124及び代表点B125の位置座標と、回転角度から、印影領域123との相対的な位置として、印影マスタデータ160内の各点を、電子文書上の各座標へと変換を行い、印影データ220を生成する。
コントローラ148は、電子印鑑130を制御する制御手段である。
通信手段151は、Bluetooth(登録商標)による無線通信方式、もしくは、USB(Universal Serial Bus)などを備えればよい。いずれにしても、電子印鑑130は、通信手段151により、サイバー空間200へ印影データ220を送信する。
尚、検出光学系A146及び検出光学系B147により、代表点124及び125の符号を検出する各々の処理と、通信手段を、既存の電子ペン技術を利用することで、コストの削減をすることができる。
バッテリ152は、電子印鑑130の各部に電力を供給するための電力供給手段である。バッテリ152は、乾電池などの一次電池でもよいし、リチウムイオン電池などの二次電池でもよい。さらに、バッテリを搭載しないで、USBなどのインターフェースを介して電力供給をしてもよい。ここでは、電子印鑑130のキャップ(不図示)を外したときに、電子印鑑130の電源が入り、電子印鑑130のキャップを装着したときに、電子印鑑130の電源が切れるように設定されている。但し、このような設定には限定されない
図6は、2基準点における符号検出の例を示す。IR−LED(Infrared Ray−Light−Emitting Diode)141は、用紙面107に対して、赤外線を照射する。入射光A170は、代表点A124の付近である照射領域A172を照射し、散乱光A174を発生させる。その際、入射光A170の直接の反射光A176は、検出光学系A146の視野外になる。しかし、散乱光Aの一部142は、検出光学系A146により検出される。検出光学系A146は、散乱光Aの一部142を、ディジタル化された位置座標符号パタンである符号A178とする。
同様に、入射光B171は、代表点B125の付近である照射領域B173を照射し、散乱光B175を発生させる。その際、入射光B171の直接の反射光B177は、検出光学系B147の視野外になる。しかし、散乱光Bの一部143は、検出光学系B147により検出される。検出光学系B147は、散乱光Bの一部143を、ディジタル化された位置座標符号パタンである符号B179とする。
ここでは、照射領域A172及び、照射領域B173は、直径3ミリメートル以上であり、印影122の外部としている。但し、このような設定には限定されない。さらに、印影マスタデータの基準点の定義の仕方次第で、基準点を印影の内部に設定しても構わない。また、印鑑は、用紙面107に対して、ほぼ垂直とする必要がある。
ここで、図7により、代表点の検出、回転角度検出、印影データ作成の原理について例示する。
図7(a)は、代表点の検出について例示する。用紙101上に捺印された印影領域123は、代表点A124と、代表点B125と、印影パタン上の任意の点126とを含む。
符号検出部136及び位置座標検出部137に相当する処理である、符号化・位置座標検出180により、代表点A124から、符号化・位置座標検出後の代表点A224が検出される。
同様に、符号化・位置座標検出181により、代表点B125から、符号化・位置座標検出後の代表点B225が検出される。
図7(b)は、回転角度検出について例示する。まず、印影マスタデータ160の基準点A161を、代表点A224まで平行移動(非図示)したとすると、印影パタンの定義域164は、印影領域221となる。併せて、基準点B162は、代表点B222となる。また、印影領域221には、任意の点223を含むとする。ここで、代表点B225は、代表点A224を中心として、代表点B222から回転させた点をとして見る。そのときの回転角度を回転角度182とする。それにより、印影領域221は、印影領域227へ、また、印影パタン上の点223は、点226へ回転角度183(=回転角度182)で回転したと見ることができる。このようにして、回転角度検出部138に相当する処理で、回転角度182が検出される。
図7(c)は、印影データ作成について例示する。印影データ生成部139に相当する処理から、まず、代表点A224と、代表点B225と、回転角度182から座標変換式を導き出す。次に、座標変換184により、基準点A161から、電子文書201上の代表点A224に変換される。同様に、座標変換185により、基準点B162から、電子文書201上の代表点B225に変換される。同様に、座標変換186により、印影パタン上の任意の点165から、電子文書201上の点226に変換される。すなわち、印影マスタデータ160の印影パタンの定義域164が、電子文書201上の印影領域227に変換される。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る電子印鑑システムにより、用紙上に捺印された印影の捺印位置や傾き(上下逆など)を印影データに再現できるという特有の効果を奏する。
発明の実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る電子印鑑システムは、印影マスタデータを電子印鑑の外部に保持する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る電子印鑑システム2を示すブロック図である。電子印鑑130aは、サーバ270と通信可能な通信部153を有する。また、記憶部132は、印鑑を一意に表す印鑑ID166を含む。サーバ270は、電子印鑑130aと通信可能な通信部271と、回転角度検出部138と、印影データ生成部272と、記憶部273を有する。記憶部273は、印影マスタデータ160を含む。印影データの生成は、電子印鑑130a及びサーバ270を連携して行われる。
電子印鑑130aでは、捺印、捺印操作検出、符号検出、位置座標検出を行う。その後、印鑑ID166と、印影位置検出部138で読み取った印影位置情報(代表点の位置座標)とを、通信部153からサーバ270へ送信する。
サーバ270では、回転角度検出、印影データ生成を行う。まず、電子印鑑130aから送信された情報を通信部271で受信する。次に、印鑑ID166に対応する印影マスタデータ160を記憶部273から取得する。その後、回転角度検出部138で、回転角度を検出する。そして、印影データ生成部272にて、印影マスタデータ160と位置座標、回転角度から、印影データを生成する。
サーバ270は、電子印鑑130aに比べ、記憶領域、処理性能等において、制約が少ない。そのため、本発明の実施形態1に比べ、印影データ生成処理をより高度なものに置き換えることが可能となる。それにより、印影をより正確に再現することが可能となる。
発明の実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、ペン部と印鑑部を備えた電子印鑑について扱う。
図9は、本発明の実施の形態3に係る電子ペン111を例示する。
図9(a)では、印鑑部を着脱可能なアダプタに設ける例を示す。電子ペン111は、ペン先112と、カメラ113を備える。印鑑アダプタ114は、印面131を備える。また、印鑑アダプタ114は、電子ペン111に着脱可能なアダプタである。
尚、印鑑アダプタ114は、本発明の実施の形態1に係る電子印鑑130における捺印操作検出部134、印影位置読取部135(符号検出部136、位置座標検出部137、回転角度検出部138)、印影データ生成部139、印影マスタデータ160を含むデータを格納した記憶部132に相当するものをさらに備えることとする。さらに、印鑑アダプタ114に電子ペン111との通信を行う通信手段を備えることで、生成した印影データを電子ペン111の機構を用いることができる。もしくは、上記印鑑アダプタ114に備えるものの一部または全てを電子ペン111側に持たせてもよい。
電子ペン111をペンとして使用するときは、印鑑アダプタ114を取り外す。この時、電子ペン111は、ペンとして動作する状態となるため、電子ペン111を用いて、何らかの記述、記名、署名を行うことができる。その時、カメラ113は、ペン先112の筆跡を撮像することができる。また、電子ペン111を印鑑として使用するとき、印鑑アダプタ114を電子ペン111に装着する。その時、電子ペン111は、ペンとしての動作をせず、印鑑としてのみ動作する状態となる。印鑑アダプタ114が装着された電子ペン111を用いて、捺印操作を行うことができる。その時、印影位置読取部135により、印面131の印影を読み取り、以降、印影データを生成することができる。
これにより、電子ペン111による署名後に、印鑑アダプタ114を装着することで、署名捺印操作を効率的に行うことができる。
図9(b)では、印鑑部を着脱可能なキャップに設ける例を示す。電子ペン111は、ペン先112と、カメラ113を備える。印鑑キャップ115は、印面131を備える。また、印鑑キャップ115は、ペン先112を覆う、電子ペン111に着脱可能なキャップである。
印鑑キャップ115は、ペン先112を覆うキャップであることを除けば、印鑑アダプタ114と同様の、構成、動作である。
電子ペン111をペンとして使用するときは、印鑑キャップ115を取り外す。この時、電子ペン111は、ペンとして動作する状態となるため、電子ペン111を用いて、何らかの記述、記名、署名を行うことができる。その時、カメラ113は、ペン先112の筆跡を撮像することができる。また、電子ペン111を印鑑として使用するとき、印鑑キャップ115を電子ペン111に装着して、ペン先112を覆う。その時、電子ペン111は、ペンとしての動作をせず、印鑑としてのみ動作する状態となる。印鑑キャップ115が装着された電子ペン111を用いて、捺印操作を行うことができる。その時、印影位置読取部135により、印面131の印影を読み取り、以降、印影データを生成することができる。
図9(c)では、印鑑部を電子ペンの底部に設ける例を示す。電子ペン111aは、ペン先112と、カメラ113と、印面131と、反射板116を備える。印面131は、電子ペン111aの底部にあり、ペン先112とは、逆側にある。反射板116は、使用に合わせ、反射の有無を切り替え可能である。
尚、電子ペン111aは、本発明の実施の形態1に係る電子印鑑130における捺印操作検出部134、印影位置読取部135(符号検出部136、位置座標検出部137、回転角度検出部138)、印影データ生成部139、印影マスタデータ160を含むデータを格納した記憶部132に相当するものをさらに備えることとする。特に、カメラ113は、符号検出部136、位置座標検出部137と共用することができる。
電子ペン111aはペン先112を用いて、ペンとして使用し、何らかの記述、記名、署名を行うことができる。その時、反射板116は、筆跡からの入射光117を、反射させ、カメラ113へ向けることで筆跡を検出する。また、電子ペン111aは、印面131を用いて、印鑑として使用し、捺印することができる。その時、反射板116は、印影からの入射光118をそのまま通すことで、カメラ113で印影を検出する。尚、印面131は、電子ペン111aの底部にある必要はなく、電子ペン111aと一体となっており、カメラ113が共用されていればよい。
これにより、ペンと印鑑を一体化、集積化することができる。そのため、電子印鑑システムにおいて、ペンと印鑑の持ち運びが容易となり、利便性が上がる。
発明の実施の形態4.
本発明の実施の形態4では、RF(Radio Frequency)タグを備えた電子印鑑による電子印鑑システム3について扱う。
図10は、本発明の実施の形態4に係る電子印鑑システム3を示すブロック図である。当該電子印鑑システム3では、電子印鑑130bと、RFリーダ・ライタ283と、サーバ284を備える。
電子印鑑130bは、電子印鑑130もしくは、電子印鑑130aのような電子印鑑の本体に対して、RFタグ140を脱落しないように、貼り付ける、もしくは埋め込むなどして付設したものとして備える。RFタグ140は、メモリ280と無線通信部282とを含む。メモリ280は、印鑑を一意に表す印鑑ID281を含む。RFタグ140は、RFリーダ・ライタ283のアンテナから放射される電磁波により電力を供給されて動作する。無線通信部282は、RFリーダ・ライタ283と無線通信を行う。
RFリーダ・ライタ283は、電子印鑑130bに付設されたRFタグ140と無線通信を行い、RFタグ140のメモリ280から記憶データの読み取りとメモリに対するデータの書き込みを行う。また、RFリーダ・ライタ283は、サーバ284へ情報を伝達可能であればよい。
サーバ284は、メモリ285を備える。メモリ285は、印鑑ID281と関連付けされた印鑑ID情報286を含む。サーバ284は、RFリーダ・ライタ283と通じて得た、RFタグ140の印鑑ID281から、対応する印鑑ID情報286を読み出し、各種処理を行う。印鑑ID情報286には、印鑑ID281により特定される電子印鑑130bに関連する各種情報が含まれる。例えば、電子印鑑130bの印影マスタデータ、所有者情報、印影に関する属性情報、印影データの変形情報、印鑑又は印影の経歴、捺印履歴等であり、電子印鑑130bに関連するその他の情報も含めることができる。
これにより、個人認証機能の強化ができる。すなわち、電子印鑑の所有者の特定をより厳密に行うことができる。さらに、本人以外の使用を禁止するなどへの応用もできる。
また、電子印鑑に関連するより詳細な情報を利用することで、RFID(RFタグ)システムへの応用ができる。これは、RFID及び、RFIDシステムとして本来的に有する機能を利用することで実現できる。
さらに、本発明の実施の形態2の通信部153を、本発明の実施の形態4のRFタグ140としてもよい。それにより、印影データ生成と、個人認証機能を統合してサーバ側で実施可能となる。
その他の発明の実施の形態.
本発明で対象とする印鑑の種類は、認印、職制印といったものとする。認印は、個人認証としての役割を持つが、実印ほどの正当性、厳密性は要求されない。また、職制印は、企業内での承認業務などに用いられ、日時・所属などを含むが、正当性、厳密性は、認印より低い。いずれも、捺印に付随した一定の責任への一般的な了解があるという認識を持たれる。
また、一般に印鑑の特徴としては、次のものが挙げられる。個人における権利の主張や責任の認識、及び、行動・意志に対する確認、了解、承認、決定、決済である。そのため、印鑑文化には、保持による個人の認証(SYH(Something You Have)による認証)、捺印による個人の権利の主張、及び、責任範囲の了承が含まれる。
また、各種認証方式としては、次のものが挙げられる。記名・捺印方式は、SYHによる認証の役割を果たす。署名方式では、SYA(Something You Are) による認証の役割を果たす。署名・捺印方式では、SYA、及び、SYHによる認証の役割を果たす。いずれも、法的効力は同等と言われる。尚、SYHは、所有物による認証、SYAは、本人の特長による認証である。
そこで、本発明では、署名・捺印方式を対象とする。
さらに本発明で対象とする業務としては、一書類に対して、複数の印鑑により、時間を隔てて、捺印される場合が当てはまる。
図11では、捺印プロセスにおいて、本発明の実施例の適用を示す図である。ここで扱う捺印プロセスは、一つの書類に対して、担当者印、承認者印、決裁者印の順で捺印されるものを対象とする。
図11(a)では、書類の作成者による捺印の例を示す。物理的空間300は、承認対象の書類であり、パタンが印刷された用紙301と、用紙301の作成者の電子印鑑である作成者印321を含む。作成者印321は、作成者捺印311により、用紙301上に、印影331を転写する。この時、図11(d)のサイバー空間400に含まれる電子文書401内に、印影331に対応する印影データである印影データ431が生成される。
図11(b)では、書類を承認する承認者による捺印の例を示す。物理的空間300は、印影331が転写済みの用紙301と、用紙301の承認者の電子印鑑である承認者印322を含む。承認者印322は、承認者捺印312により、用紙301上に、印影332を転写する。この時、図11(d)のサイバー空間400に含まれる電子文書401内に、印影332に対応する印影データである印影データ432が生成される。よって、この時点で、電子文書401内には、印影データ431と、印影データ432が含まれる。
図11(c)では、書類を決裁する決裁者による捺印の例を示す。物理的空間300は、印影331及び印影332が転写済みの用紙301と、用紙301の決裁者の電子印鑑である決裁者印323を含む。決裁者印323は、決裁者捺印313により、用紙301上に、印影333を転写する。この時、図11(d)のサイバー空間400に含まれる電子文書401内に、印影333に対応する印影データである印影データ433が生成される。よって、この時点で、電子文書401内には、印影データ431と、印影データ432と、印影データ433が含まれる。
このとき、上記の用紙301上の印影(331〜333)は、本発明により、電子文書401内に印影データ(431〜433)として再現されている。よって、用紙301と電子文書401は、共に、「捺印に付随した一定の責任への一般的な了解」がなされた文書として同等に扱うことができる。そのため、電子文書401は、用紙301の電子的な保管データであると同時に、用紙301を紛失した場合などに、電子文書401を実体用紙に印刷することで、再発行が可能となる。この効果は、上記以外の様々なケースに応用できる。
また、上記捺印プロセスのタイミングとは非同期に、既存の電子ペンにより用紙301上に、追加記入することができる。その場合、追加記入データは、電子文書401内に再現されるため、電子ペンと電子印鑑を混在させた利用が可能となる。
その場合、既存の電子ペンシステムの仕組みを利用して、記入時に記録される時刻情報を、捺印時にも記録することで、捺印プロセスを電子データ化することができる。そのため、用紙に対して、上記捺印プロセスの必要な時点までの再現をすることができる。
また、既存の電子印鑑機能または既存の電子ペン機能により、サイバー空間内でのみ署名及び捺印された場合には、電子文書を用紙に印刷することで、整合性が保たれる。そのため、最新状態の用紙に対して、上記捺印プロセスを継続することができる。即ち、用紙と電子文書が対応付けられた書類において、物理空間での署名及び捺印と、サイバー空間での署名及び捺印を組み合わせた業務でも利用可能である。よって、従来の紙ベースの書類と変わらない継続的な使い勝手を可能とした印鑑の捺印による承認業務が実現できる。
さらに、電子ペンと電子印鑑が集積化されたことにより、新たな利用スタイルが創造できる。特に、本発明を公共分野に適用する例を挙げる。警察による路上での道路交通法違反の取り締まり時に発行される書類を、署名、捺印後、違反者へ手渡すなど、外出先で書類発行、手渡される場合である。その後、用紙に対して、追記、捺印がなされ、また、用紙が紛失されても、そのプロセスが電子的に取られるため、内容を再現することができる。
また、本発明では、印影位置の基準として、基準点を2つとして例示したが、基準点は2つ以上もしくは、基準ベクトルであれば良く、多いほど、精度が上がる。例えば、印影パタンの対角線を結ぶ2点、4隅の点、もしくは、端の1点と中心を通るベクトル、などである。この場合、それぞれの基準点に対応した位置検出手段を備えるとよい。または、位置検出手段の一部は、複数の基準点に対し、共用することもできる。少なくとも、2つの基準点位置、あるいは、基準ベクトルの位置と方向から座標変換演算により印影パタンの姿勢(傾き)を決定することができる。
さらに、本発明では、座標変換の例を、基準点が2つで、平行移動、回転により変換する方法を挙げたが、基準点位置の数及び姿勢決定方法(アルゴリズム)等は任意である。
図12は、印影位置の基準の4隅と基準ベクトルにおける傾きの例である。図12(a)は、印影パタンのデータに対して、基準点を4隅に取った場合の姿勢(傾きなし)の例である。印影パタンの定義域230は、定義域の4隅に基準点A231と、基準点B232と、基準点C233と、基準点D234とで構成される。印影パタンの定義域230は、印影パタン上の任意の点P235及び点Q236をさらに含む。点P235及び点Q236の位置は、基準点A231〜D234との位置関係から記述できる。
図12(b)は、印影パタンのデータに対して、基準点を4隅に取った場合の姿勢(傾きあり)の例である。点P235及び点Q236の位置は、図12(a)における基準点A231〜D234との位置関係と変わらず記述できる。
図12(c)は、印影パタンのデータに対して、基準ベクトルを取った場合の姿勢(傾きなし)の例である。点P235は、基準点A231及び基準点B232を基準としたベクトルUp237及びVp238で記述できる。点Q236は、基準点A231及び基準点B232を基準としたベクトルUq239及びVq240で記述できる。尚、基準点は、点A231〜D234の任意の2点で良い。
図12(d)は、印影パタンのデータに対して、基準ベクトルを取った場合の姿勢(傾きあり)の例である。点P235の位置は、図12(c)におけるベクトルUp237及びVp238で変わらず記述できる。点Q236の位置は、図12(c)におけるベクトルUq239及びVq240で変わらず記述できる。上記基準点と、パタン上の点の関係は、パタンの移動や傾きによらない。
また、本発明では、印影マスタデータ160を固定としていたが、捺印ごとに毎回、印影マスタデータを作成してもよい。すなわち、捺印操作検出部134により印影撮像部133の処理を開始する。印影撮像部133は、印影を撮像し、その状態を印影マスタデータする。捺印時点での印影マスタデータを使用して印影データ220を生成することができる。それにより、印影の転写状態や電子化における誤差など、微細部分で異なる場合について、より正確に再現することができる。
本発明の実施の形態1に係る電子印鑑システム1の全体構成を示す概略模式図。 本発明の実施の形態1に係る電子印鑑130を示すブロック図。 本発明の実施の形態1に係る用紙101に対する印影の傾きを示す図。 本発明の実施の形態1に係るパタンが印刷された用紙101の構成を示す図。 本発明の実施の形態1に係る印影の基準点を2箇所とした場合の電子印鑑130の構成を示す図。 本発明の実施の形態1に係る2基準点における符号検出の原理を示す図。 本発明の実施の形態1に係る代表点の検出、回転角度検出、印影データ作成の原理を示す図。 本発明の実施の形態2に係る電子印鑑システム2を示すブロック図。 本発明の実施の形態3に係る電子ペン111の構成を示す図。 本発明の実施の形態4に係る電子印鑑システム3を示すブロック図。 捺印プロセスにおいて、本発明の実施例の適用を示す図 印影位置の基準の4隅と基準ベクトルにおける傾きを示す図。
符号の説明
1 電子印鑑システム 2 電子印鑑システム 3 電子印鑑システム 100 物理的空間 101 用紙 102 捺印枠 103 パタン 104 仮想格子 105 交点 106 点 107 用紙面 110 電子ペン 111 電子ペン 111a 電子ペン 112 ペン先 113 カメラ 114 印鑑アダプタ 115 印鑑キャップ 116 反射板 121 筆跡(実体) 122 印影(実体) 123 印影領域 130 電子印鑑 130a 電子印鑑 130b 電子印鑑 131 印面 132 記憶部 133 印影撮像部 134 捺印操作検出部 135 印影位置読取部 136 符号検出部 137 位置座標検出部 138 回転角度検出部 139 印影データ生成部 140 RFタグ 145 感圧センサ 146 検出光学系A 147 検出光学系B 148 コントローラ 149 位置座標・回転検出部 150 座標変換部 151 通信手段 152 バッテリ 153 通信部 160 印影マスタデータ 161 基準点A 162 基準点B 163 印影パタンのマスタデータ 164 印影パタンの定義域 165 印影パタン上の任意の点 166 印鑑ID 270 サーバ 271 通信部 272 印影データ生成部 273 記憶部 280 メモリ 281 印鑑ID 282 無線通信部 283 RFリーダ・ライタ 284 サーバ 285 メモリ 286 印鑑ID情報

Claims (34)

  1. パタンが印刷された用紙上への捺印をする電子印鑑であって、
    前記電子印鑑により捺印された印影の印影位置をパタンに基づいて読み取る印影位置読取部と、
    前記電子印鑑の印影マスタデータを格納する記憶部と、
    前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および前記記憶部に格納された印影マスタデータから前記電子印鑑の印影データを生成する印影データ生成部と、
    を備えた電子印鑑。
  2. 前記印影位置読取部は、
    前記印影位置の代表点のパタンを符号として検出する符号検出部と、
    前記符号検出部により検出された符号から位置座標を検出する位置座標検出部と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の電子印鑑。
  3. 前記電子印鑑は、
    前記印影の前記用紙に対する回転角度を検出する回転角度検出部を備え、
    前記印影データ生成部は、
    前記回転角度および、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから印影データを生成する
    ことを特徴とする請求項2記載の電子印鑑。
  4. 前記代表点は、複数であり、
    前記回転角度検出部は、
    前記印影マスタデータの基準点との相対的な角度の差より、前記回転角度を検出する
    ことを特徴とする請求項3記載の電子印鑑。
  5. 前記電子印鑑は、
    前記用紙上の前記印影を印影撮像データとして撮像する印影撮像部を備え、
    前記記憶部は、前記印影撮像データを印影マスタデータとして格納する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子印鑑。
  6. 前記電子印鑑は、
    外部と無線通信を行う無線通信手段と、
    前記電子印鑑の識別情報を含んで格納する記憶手段として機能するように構成された不揮発性メモリと、
    を有するRFタグを付設している
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子印鑑。
  7. 前記電子印鑑は、
    前記電子印鑑による捺印操作を検出する捺印操作検出部を備え、
    前記印影位置読取部は、
    前記捺印操作が検出された場合に実施される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子印鑑。
  8. 前記捺印操作検出部は、
    前記捺印操作に伴う手や指の動きに連動することで捺印操作を検出するスイッチである
    ことを特徴とする請求項7記載の電子印鑑。
  9. 前記捺印操作検出部は、
    前記捺印操作時の圧力により、捺印操作を検出する圧力センサである
    ことを特徴とする請求項7記載の電子印鑑。
  10. パタンが印刷された用紙上への捺印をする電子印鑑を用いる電子印鑑システムであって、
    前記電子印鑑により捺印された印影の印影位置をパタンに基づいて読み取る印影位置読取手段と、
    前記電子印鑑の印影マスタデータを格納する記憶手段と、
    前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから前記電子印鑑の印影データを生成する印影データ生成手段
    を備えた電子印鑑システム。
  11. 前記印影位置読取手段は、
    前記印影位置の代表点のパタンを符号として検出する符号検出部と、
    前記符号検出部により検出された符号から位置座標を検出する位置座標検出部と、
    を含むことを特徴とする請求項10記載の電子印鑑システム。
  12. 前記電子印鑑システムは、
    前記印影の前記用紙に対する回転角度を検出する回転角度検出手段を備え、
    前記印影データ生成手段は、前記回転角度および、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから印影データを生成する、
    ことを特徴とする請求項11記載の電子印鑑システム。
  13. 前記代表点は、複数であり、
    前記回転角度検出手段は、
    前記印影マスタデータの基準点との相対的な角度の差より、前記回転角度を検出する
    ことを特徴とする請求項12記載の電子印鑑システム。
  14. 前記電子印鑑システムは、
    前記用紙上の前記印影を印影撮像データとして撮像する印影撮像手段を備え、
    前記記憶手段は、前記印影撮像データを印影マスタデータとして格納する
    ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  15. 前記電子印鑑は、
    外部と無線通信を行う無線通信手段と、
    前記電子印鑑の識別情報を含んで格納する記憶手段として機能するように構成された不揮発性メモリと、
    を有するRFタグを付設している
    ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  16. 前記電子印鑑システムは、
    前記電子印鑑による捺印操作を検出する捺印操作検出手段を備え、
    前記印影位置読取手段は、前記捺印操作が検出された場合に、実施される
    ことを特徴とする請求項10乃至15のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  17. 前記捺印操作検出手段は、
    前記捺印操作に伴う手や指の動きに連動することで、捺印操作を検出するスイッチである
    ことを特徴とする請求項16記載の電子印鑑システム。
  18. 前記捺印操作検出手段は、
    前記捺印操作時の圧力により、捺印操作を検出する圧力センサである
    ことを特徴とする請求項16記載の電子印鑑システム。
  19. 前記印影マスタデータを格納する記憶手段は、前記電子印鑑に設けられ他
    ことを特徴とする請求項10乃至18のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  20. 前記電子印鑑システムは、
    前記電子印鑑との通信可能なサーバをさらに備え、
    前記電子印鑑は、
    前記電子印鑑の識別情報を格納する記憶手段を有し、
    前記サーバは、
    前記印影マスタデータと、前記識別情報と前記印影マスタデータを関連付けて記憶する記憶手段を有する
    ことを特徴とする請求項10乃至18のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  21. パタンが印刷された用紙上への捺印をする印鑑部と前記用紙への記入をするペン部と、を備える電子印鑑システムであって、
    前記印鑑部により捺印された印影の印影位置をパタンに基づいて読み取る印影位置読取手段と、
    前記印鑑部の印影マスタデータを格納する記憶手段と、
    前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから前記印鑑部の印影データを生成する印影データ生成手段と、
    前記ペン部により前記用紙に記入された手書き情報を取得する手書き情報取得手段と、
    を備えた電子印鑑システム。
  22. 前記印影位置読取手段は、
    前記印影位置の代表点のパタンを符号として検出する符号検出部と、
    前記符号検出部により検出された符号から位置座標を検出する位置座標検出部と、
    を含むことを特徴とする請求項21記載の電子印鑑システム。
  23. 前記電子印鑑システムは、
    前記印影の前記用紙に対する回転角度を検出する回転角度検出手段を備え、
    前記印影データ生成手段は、
    前記回転角度および、前記印影位置読取部により読み取られた印影位置および、前記記憶部に格納された印影マスタデータから印影データを生成する
    ことを特徴とする請求項22記載の電子印鑑システム。
  24. 前記代表点は、複数であり、
    前記回転角度検出手段は、
    前記印影マスタデータの基準点との相対的な角度の差より、前記回転角度を検出する
    ことを特徴とする請求項23記載の電子印鑑システム。
  25. 前記電子印鑑システムは、
    前記用紙上の前記印影を印影撮像データとして撮像する印影撮像手段を備え、
    前記記憶手段は、
    前記印影撮像データを印影マスタデータとして格納する
    ことを特徴とする請求項21乃至24のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  26. 前記電子印鑑は、
    外部と無線通信を行う無線通信手段と、
    前記電子印鑑の識別情報を含んで格納する記憶手段として機能するように構成された不揮発性メモリと、
    を有するRFタグを付設している
    ことを特徴とする請求項21乃至25のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  27. 前記電子印鑑システムは、
    前記電子印鑑による捺印操作を検出する捺印操作検出手段を備え、
    前記印影位置読取手段は、
    前記捺印操作が検出された場合に、実施される
    ことを特徴とする請求項21乃至26のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  28. 前記捺印操作検出手段は、
    前記捺印操作に伴う手や指の動きに連動することで、捺印操作を検出するスイッチである
    ことを特徴とする請求項27記載の電子印鑑システム。
  29. 前記捺印操作検出手段は、
    前記捺印操作時の圧力により、捺印操作を検出する圧力センサである
    ことを特徴とする請求項27記載の電子印鑑システム。
  30. 前記印影マスタデータを格納する記憶手段は、前記電子印鑑に設けられた
    ことを特徴とする請求項21乃至29のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  31. 前記電子印鑑システムは、
    前記電子印鑑との通信可能なサーバをさらに備え、
    前記電子印鑑は、
    前記電子印鑑の識別情報を格納する記憶手段を有し、
    前記サーバは、
    前記印影マスタデータと、前記識別情報と前記印影マスタデータを関連付けて記憶する記憶手段を有する
    ことを特徴とする請求項21乃至29のいずれかに記載の電子印鑑システム。
  32. 前記印鑑部は、
    前記ペン部の先端に着脱可能なアダプタに設けられる
    ことを特徴とする請求項30又は31に記載の電子印鑑システム。
  33. 前記印鑑部は、
    前記ペン部の先端に着脱可能なキャップに設けられる
    ことを特徴とする請求項30又は31に記載の電子印鑑システム。
  34. 前記印鑑部は、
    前記ペン部と一体である
    ことを特徴とする請求項30又は31に記載の電子印鑑システム。
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