JP2008303761A - 密閉型往復動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉型往復動圧縮機において、吸入損失と洩れ損失の低減および吸入バルブの自励振動などの共振を抑制することにより、高効率化と低騒音化を図る。
【解決手段】密閉型往復動圧縮機10は、圧縮室5を形成するシリンダブロック1と、圧縮室5内を往復動するピストン1と、吸入孔3aを有するバルブプレート3と、圧縮室5の圧力変動により弾性変形されて吸入孔3aの開閉を行う吸入バルブ4と、吸入バルブ4のシリンダブロック側に配置されたスプリングリード6とを備える。スプリングリード6は、圧縮室5の圧力変動により弾性変形され、吸入バルブ4の開き動作の途中から当該吸入バルブ4が当接して一緒に変形動作される。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型往復動圧縮機に係り、特に冷凍冷蔵装置などの冷凍サイクルに搭載される密閉型往復動圧縮機に好適なものである。
従来の一般的な密閉型往復動圧縮機として、図13から図16に示されたものがある。図13は従来の一般的な密閉型往復動圧縮機の吸入バルブ4が全開したときの状態を示す要部断面図、図14は図13のシリンダブロック1の正面図、図15は図13のシリンダブロック1の横断面図、図16は図13の吸入バルブ4の正面図である。なお、図1から図20における同一符号は同一物または相当物を示す。
この密閉型往復動圧縮機は、圧縮室5を形成するシリンダブロック1と、圧縮室5内を往復動するピストン2と、吸入孔3aを有してシリンダブロック1の端面側に固定されたバルブプレート3と、バルブプレート3のシリンダブロック側に配置されて吸入孔3aの開閉を行う吸入バルブ4とを備えて構成されている。そして、吸入バルブ4は、ピストン2の往復動に伴う圧縮室5の圧力変化により弾性変形されるバルブ部4aを有している。この密閉型往復動圧縮機は、圧縮機の効率向上を重視した構成であり、吸入孔3aより吸入バルブ4が開くことで圧縮室5にガスが吸入され、その吸入バルブ4の開きリフト量に制限がないため、吸入バルブ4の形状、板厚及び材質にて決まる弾性力の調整により吸入損失を小さくすることに有利な構成である。
さらに、従来の別の密閉型往復動圧縮機として、図17から図20に示されたものがある。図17は従来の別の密閉型往復動圧縮機の吸入バルブ4が全開したときの状態を示す要部断面図、図18は図17のシリンダブロック1の正面図、図19は図17のシリンダブロック1の横断面図、図20は図17の吸入バルブ4の正面図である。
この密閉型往復動圧縮機は、上述した図13〜図16の密閉型往復動圧縮機に比較して、シリンダブロック1の端面側に吸入バルブ4の開きリフト量を制限する切り欠き部1aを設け、吸入バルブ4の先端部に切り欠き部1aと衝突するようにストッパー部4bを設けた点で相違している。この密閉型往復動圧縮機は、圧縮機の騒音低減を重視した構成であり、切り欠き部1aにより吸入バルブ4の開きリフト量に制限があることにより、吸入バルブ4の共振を抑えて騒音を低減すること、吸入バルブ4の閉じ遅れによる洩れ損失を低減することに有利な構成である。
さらに、特許文献に記載された密閉型往復動圧縮機として、特開2000−291559号公報(特許文献1)に示されたものがある。
この特許文献1の図1及び図2の密閉型往復動圧縮機では、モーター部と、クランクシャフト、ピストン、シリンダ等の機械部と、前記モーター部と機械部とを収納した密閉容器と、吸入孔を有し前記シリンダの端面側に固定されたバルブプレートと、前記吸入孔の開閉を行う吸入バルブと、前記吸入バルブの開閉部に設けられたおもり部とからなる構成としたことにより、吸入バルブの信頼性を確保した上で冷凍能力を大きく、また効率を高くできる、とのことである。
また、この特許文献1の図6及び図7の密閉型往復動圧縮機では、吸入孔を有しシリンダの端面側に固定されたバルブプレートと、前記吸入孔の開閉を行う吸入バルブと、前記吸入バルブとわずかな隙間を持って前記シリンダ側に設けられたスプリングリードとからなる構成としたことにより、起動時や吸入圧力が高い条件等の過負荷時においても吸入バルブの開き量をあまり大きくせず低騒音と高信頼性を確保した上で、冷凍能力を大きく、また効率を高くできる、とのことである。
特開2000−291559号公報
上述した従来の図13〜図16の密閉型往復動圧縮機では、吸入バルブ4の形状、板厚及び材質にて決まる弾性力の調整により吸入損失を小さくできるとしている。しかし、実際に冷凍冷蔵装置などにて使用される密閉型圧縮機では、運転圧力範囲または運転回転速度の特定の条件での弾性力の設定となるため、設定時と異なる条件下では圧縮室5にガスが吸入される工程からガスが圧縮される工程へ切り替わった際に吸入バルブ4の閉じ遅れが生じて洩れ損失による効率低下を招きやすいこと、吸入バルブ4の開きリフト量の制限がないことで吸入バルブ4の自励振動などの共振による騒音を増大させること、などの課題がある。
また、上述した従来の図17〜図20の密閉型往復動圧縮機では、切り欠き部1aに溜まるガスが再膨張されることに加え、吸入バルブ4の開きリフト量を制限したことで、吸入損失が大きくなり、効率低下を招く、という課題がある。
また、上述した特許文献1の図1及び図2の密閉型往復動圧縮機では、おもり部だけで上述した機能を十分に発揮させることが困難である、という課題がある。なお、一般的に吸入バルブの材料は一枚の板からプレス金型などにより打ち抜かれるため、一体品としておもり部を設けることが難しく、また、吸入バルブとおもり部とを別体品とした場合には溶接などによる接続技術の確保や、吸入バルブの開閉と圧力による衝撃による耐久性を必要とする、などの課題がある。
また、上述した特許文献1の図6及び図7の密閉型往復動圧縮機では、スプリングリードと吸入バルブとの間にある隙間を小さくすると、吸入バルブの開きリフト量の設定の自由度が狭くなり、上述した機能が得られる圧縮機の運転条件(運転圧力範囲、運転回転速度など)が制約されてしまうことが懸念されるため、この隙間をあまり小さくすることができず、再膨張容積が増大して容積効率の低下を招く、という課題がある。
本発明の第1の目的は、吸入損失と洩れ損失の低減および吸入バルブの自励振動などの共振を抑制することにより、高効率化と低騒音化を図ることができる密閉型往復動圧縮機を得ることにある。
本発明の第2の目的は、再膨張容積を抑えた上で、吸入損失と洩れ損失の低減および吸入バルブの自励振動などの共振を抑制することにより、高効率化と低騒音化を図ることができる密閉型往復動圧縮機を得ることにある。
前述の目的を達成するための本発明の第1の態様は、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室内を往復動するピストンと、吸入孔を有して前記シリンダブロックの端面側に固定されたバルブプレートと、前記圧縮室の圧力変動により弾性変形されて前記吸入孔の開閉を行うバルブ部を有し、前記バルブプレートのシリンダブロック側に配置された吸入バルブと、前記吸入バルブのシリンダブロック側に配置されたスプリングリードとを備えた密閉型往復動圧縮機において、前記スプリングリードは、前記圧縮室の圧力変動により弾性変形され、前記吸入バルブの開き動作の途中から当該吸入バルブが当接して一緒に変形動作されるリード部を有することにある。
係る本発明の第1の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記バルブ部の弾性力を前記リード部の弾性力より小さくしたこと。
(2)前記リード部は前記圧縮室内に高く設けられており、前記バルブ部と前記リード部とは前記バルブ部が前記吸入孔を閉じた状態で接触しないように設置されていること。
(3)前記リード部が圧縮室の圧力変動により弾性変形される際に、そのリード部の弾性変形する長さを調整する凹部をそのリード部の根元部に設けたこと。
また、本発明の第2の態様は、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記圧縮室内を往復動するピストンと、吸入孔を有して前記シリンダブロックの端面側に固定されたバルブプレートと、前記圧縮室の圧力変動により弾性変形されて前記吸入孔の開閉を行うバルブ部を有し、前記バルブプレートのシリンダブロック側に配置された吸入バルブと、前記吸入バルブのシリンダブロック側に配置されたスプリングリードとを備えた密閉型往復動圧縮機において、前記スプリングリードは、前記圧縮室の圧力変動により弾性変形され、前記吸入バルブの開き動作の途中から当該吸入バルブが当接して一緒に変形動作されるリード部を有し、前記ピストンは、最も突出して圧縮工程が終了する上死点の状態で、前記リード部が収まる凹部をその先端面に設けたことにある。
係る本発明の第1の態様の密閉型往復動圧縮機によれば、吸入損失と洩れ損失の低減および吸入バルブの自励振動などの共振を抑制することにより、高効率化と低騒音化を図ることができる。
係る本発明の第2の態様の密閉型往復動圧縮機によれば、再膨張容積を抑えた上で、吸入損失と洩れ損失の低減および吸入バルブの自励振動などの共振を抑制することにより、高効率化と低騒音化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態の密閉型往復動圧縮機について図1から図12を用いて説明する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態の密閉型往復動圧縮機10の全体に関して説明する。
密閉型往復動圧縮機10は、圧縮機部20と電動機部30とを密閉容器40内に収納して構成されている。圧縮機部20と電動機部30は一体となってコイルばね50にて密閉容器40内に弾性支持されている。
圧縮機部20は、シリンダブロック1、吸入サイレンサー21、ピストン2、クランクシャフト22、コンロッド23等により構成されている。電動機部30は、クランクシャフト22に固定されたローター31、ステーター32により構成されている。
シリンダブロック1は水平方向に延びる圧縮室5を形成している。円柱状のピストン2は、圧縮室5内を水平方向に往復動可能に配置され、コンロッド23により往復動される。なお、圧縮室5は、シリンダブロック1、ピストン2、バルブプレート3、吸入バルブ4及びスプリングリード6で囲まれた空間で構成される。
吸入サイレンサー21はシリンダブロック1の端面側に固定されている。この吸入サイレンサー21は、吐出サイレンサなどを形成するヘッドカバー部7と、このヘッドカバー部7のシリンダブロック側に配置され、吐出バルブを有するバルブシート8と、吸入孔3aを有するバルブプレート3と、このバルブプレート3のシリンダブロック側に配置されて吸入孔3aの開閉を行う吸入バルブ4と、この吸入バルブ4のシリンダブロック側に配置されたスプリングリード6とを備えて構成されている。なお、バルブプレート3、吸入バルブ4及びスプリングリード6により圧縮機部20の吸入弁装置が構成される。
係る密閉型往復動圧縮機10において、電動機部30が回転することによって圧縮機部20のクランクシャフト22、コンロッド23、ピストン2が駆動され、外部の冷凍サイクルから吸入サイレンサー21へ冷媒ガスが吸い込まれる。この冷媒ガスは、吸入バルブ4の開閉に応じて、吸入孔3aを通して圧縮室5内に間欠的に吸入される。吸入された冷媒ガスはシリンダブロック1内でピストン2によって圧縮され、吐出バルブが開くことにより圧縮室5内から吐出される。
次に、図2から図11を参照しながら、圧縮機部20に関してさらに具体的に説明する。
バルブプレート3は、図2〜図4に示すように、シリンダブロック1の端面側に吸入バルブ4を閉鎖するように配置され、円形の吸入孔3aを有している。この吸入孔3aは、吸入バルブ4のバルブ部4aが長くなるように、圧縮室5の中心より外側に偏心した位置に設けられている。これによって、バルブ部4aの先端部はシリンダブロック1の端面に近づいた位置となっている。
吸入バルブ4は、図2〜図4及び図9に示すように、圧縮室5の圧力変動により弾性変形されて吸入孔3aを開閉するバルブ部4aを有して構成されている。この吸入バルブ4は、平板のばね材からプレスにて打ち抜き成形して製作される。吸入バルブ4は、バルブ部4aを含めて平板状に製作され、図3に示すようにバルブプレート3のシリンダブロック側の面に密着して設置されている。
スプリングリード6は、図2〜図4、図7〜図9に示すように、圧縮室5より僅かに大きな径の円形孔6aと、その中心方向に突出するリード部6bとを有して構成されている。このスプリングリード6は平板のばね材からプレスにて打ち抜き成形して製作される。この際に、リード部6bは曲げによるリフト量を持つように形成される。そして、スプリングリード6は吸入バルブ4とシリンダブロック1との間に設置される。この状態で、スプリングリード6の円形孔6aはピストン2の往復動による先端部の挿入を許容し、リード部6bは圧縮室5内に傾斜して高くなると共に吸入バルブ4のバルブ部4aの先端部と投影面で重なるように突出される。
リード部6bは圧縮室5の圧力変動により弾性変形される。リード部6bの弾性力はバルブ部4aの弾性力より大きく、換言すれば、バルブ部4aの弾性力はリード部6bの弾性力より小さく設定されている。
シリンダブロック1の端面には、図2〜図5及び図6に示すように、リード部6aの曲げリフト形状に沿ったテーパー形状凹部1bが形成されている。
ピストン2の圧縮室側の端面には、圧縮工程が終了してピストン2がバルブプレート側に最も突き出た位置(上死点と称する)において、図2〜図4、図10及び図11に示すように、リード部6bが収納されるポケット部2aが形成されている。
次に、図2〜図4及び図12を参照しながら、圧縮機部20の動作に関して具体的に説明する。図2はピストン2が最もバルブプレート側に移動した上死点の位置にあり吸入バルブ4が閉じている状態を示し、図3は図2の状態からピストン2が反バルブプレート側に移動し吸入バルブ4が開き始めて間もない状態を示し、図4は図3の状態からピストン2が最も反バルブプレート側に移動したの位置(下死点と称する)にあり吸入バルブ4が全開した状態を示す。
ピストン2が上死点に至ると、図2に示すように、ピストン2の先端部がスプリングリード6の円形孔6a内に挿入されると共に、スプリングリード6のリード部6bがピストン2のポケット部2a内に挿入される。これによって、スプリングリード6を設けたことによる再膨張容積の増大を抑制することができる。なお、ポケット部2aがない場合には、図7及び図9の斜線部領域62がスプリングリード6の板厚で決まる再膨張容積となってしまうものである。図2の状態では、リード部6bは、ピストン2に押されて弾性変形してバルブ部4aに近づくが、バルブ部4aとは僅かな間隙を有して離れている。
次いで、ピストン2を下死点側に移動することにより、図3に示すように、圧縮室5が負圧となってバルブ部4aがバルブプレート3の吸入孔3aを開くことで、ガスは吸入孔3aを通って圧縮室5へ吸入される。この際、リード部6bは圧縮室5の負圧と自身の弾力性とにより、バルブ部4aの開き動作より早く開き動作され、バルブ部4aはリード部6bの制約なく開き動作が開始される。これによって、バルブ部4aの開き遅れを抑制することができ、吸入損失の低減を図ることができる。
ピストン2がさらに下死点側に移動すると、バルブ部4aの先端がリード部6bに当接され、バルブ部4aとリード部6bとが一緒になって開き動作され、図4の下死点の状態となる。そして、ピストン2が下死点から上死点側へ反転して移動すると、吸入バルブ4が閉じることで圧縮室5のガスの圧縮を開始され、圧縮室5内の圧縮されたガスがバルブシート8の吐出バルブを通して吐出される。
本実施形態では、曲げによりリフト量を持ったリード部6aを有するスプリングリード6を備えることで、図4に示すように圧縮室5のガスが吸入から圧縮に切り替わる際に、吸入バルブ4のバルブ部4aの弾性力に加え、リード部6aの弾性力も加わるため、素早くバルブ部4aを閉じることができ、バルブ部4aの閉じ遅れにて発生する圧縮室5内のガスの洩れによる損失を低減することができる。また、閉じ遅れでの洩れ損失の低減が可能な構造とすることにより、バルブ部4aの弾性力を小さく設定することが可能となり、圧縮終了時のバルブ部4aの閉じた状態から圧縮室5へガスを吸入する際に、バルブ部4aを素早く開かせ、バルブ部4aの開き遅れによる吸入損失も低減することができる。
係る動作におけるバルブ部4aの開きリフト量とその弾性力との関係を、図12を参照しながら説明する。
図2に示すバルブ部4aが閉じた状態(ピストン2が上死点の状態)からバルブ部4aの先端がリード部6bに当接するまでの吸入弁装置の弾性力は、図12の弾性力Aで示すバルブ部4aの単独の弾性力の変化となり、バルブ部4aの先端がリード部6bに当接した状態から図4に示す下死点に至るまでの吸入弁装置の弾性力は、図12の弾性力Bで示すバルブ部4aとリード部6bとの合計の弾性力の変化となる。圧縮動作においては、この弾性力の変化の逆になる。
従って、バルブ部4aの弾性力を小さく設定して、弾性力Aの傾きを抑えることで、バルブ部4aの開き遅れを抑制することができ、これによって吸入損失の低減を図ることができる。また、圧縮動作が開始されてバルブ部4aが閉じる際には、吸入弁装置に大きな弾性力Bが加わることとなり、バルブ部4aの閉じ遅れを抑制することができ、これによって洩れ損失の低減を図ることができる。さらに、弾性力Bの領域においては、バルブ部4aとリード部6bとが接触することで、バルブ部4aの開きリフト量が大きい状態で発生しやすい、吸入バルブ4の自励振動などの共振を抑えることが可能となり、騒音を低減することができる。
また、リード部6aの弾性力の設定変更をリード部6aの長さの違いにて変更可能とするために、シリンダブロック1にはテーパー形状凹部1bを有している。このテーパー凹部1bは再膨張容積を小さくするため、テーパー形状であることが望ましいが、段部を有する凹部であっても、リード部6aの長さ変更は可能となる。なお、リード部6aの弾性力は板厚、形状、材質でも変更は可能であるが、凹部1bによって長さも調整可能とすることで、設定の自由度と容易さを持たせることができる。
本発明の一実施形態の密閉型往復動圧縮機の縦断面図である。 図1の密閉型往復動圧縮機におけるピストンが上死点にあり吸入バルブが閉じているときの要部断面図である。 図1の密閉型往復動圧縮機における吸入バルブが開いて間もないときの要部断面図である。 図1の密閉型往復動圧縮機におけるピストンが下死点にあり吸入バルブが全開しているときの要部断面図である。 図1のシリンダブロックの正面図である。 図1のシリンダブロック6の横断面図である。 図1のスプリングリードの正面図である。 図1のスプリングリードの横断面図である。 図1のピストン側から見たときのスプリングリードと吸入バルブを示す図である。 図1のピストンの正面図である。 図1のピストン2の横断面図である。 図1の密閉型往復動圧縮機における吸入バルブの開きリフト量と吸入バルブ弾性力との関係を示す図である。 従来の一般的な密閉型往復動圧縮機における要部断面図である。 図13のシリンダブロックの正面図である。 図13のシリンダブロックの横断面図である。 図13の吸入バルブの正面図である。 従来の別の密閉型往復動圧縮機における要部断面図である。 図17のシリンダブロックの正面図である。 図17のシリンダブロックの横断面図である。 図17の吸入バルブの正面図である。
符号の説明
1…シリンダブロック、1a…切り欠き部、1b…テーパー形状凹部、2…ピストン、2a…ポケット部、3…バルブプレート、3a…吸入孔、4…吸入バルブ、4a…バルブ部、4b…ストッパー部、5…圧縮室、6…スプリングリード、6a…円形孔、6b…リード部、7…ヘッドカバー部、8…バルブシート、10…密閉型往復動圧縮機、20…圧縮機部、21…吸入サイレンサー、22…クランクシャフト、23…コンロッド、30…電動機部、31…ローター、32…ステーター、40…密閉容器、50…コイルばね、62…斜線部領域。

Claims (5)

  1. 圧縮室を形成するシリンダブロックと、
    前記圧縮室内を往復動するピストンと、
    吸入孔を有して前記シリンダブロックの端面側に固定されたバルブプレートと、
    前記圧縮室の圧力変動により弾性変形されて前記吸入孔の開閉を行うバルブ部を有し、前記バルブプレートのシリンダブロック側に配置された吸入バルブと、
    前記吸入バルブのシリンダブロック側に配置されたスプリングリードとを備えた密閉型往復動圧縮機において、
    前記スプリングリードは、前記圧縮室の圧力変動により弾性変形され、前記吸入バルブの開き動作の途中から当該吸入バルブが当接して一緒に変形動作されるリード部を有すること
    を特徴とする密閉型往復動圧縮機。
  2. 請求項1において、前記バルブ部の弾性力を前記リード部の弾性力より小さくしたことを特徴とする密閉型往復動圧縮機。
  3. 請求項2において、前記リード部は前記圧縮室内に高く設けられており、前記バルブ部と前記リード部とは前記バルブ部が前記吸入孔を閉じた状態で接触しないように設置されていることを特徴とする密閉型往復動圧縮機。
  4. 請求項1において、前記リード部が圧縮室の圧力変動により弾性変形される際に、そのリード部の弾性変形する長さを調整する凹部をそのリード部の根元部に設けたことを特徴とする密閉型往復動圧縮機。
  5. 圧縮室を形成するシリンダブロックと、
    前記圧縮室内を往復動するピストンと、
    吸入孔を有して前記シリンダブロックの端面側に固定されたバルブプレートと、
    前記圧縮室の圧力変動により弾性変形されて前記吸入孔の開閉を行うバルブ部を有し、前記バルブプレートのシリンダブロック側に配置された吸入バルブと、
    前記吸入バルブのシリンダブロック側に配置されたスプリングリードとを備えた密閉型往復動圧縮機において、
    前記スプリングリードは、前記圧縮室の圧力変動により弾性変形され、前記吸入バルブの開き動作の途中から当該吸入バルブが当接して一緒に変形動作されるリード部を有し、
    前記ピストンは、最も突出して圧縮工程が終了する上死点の状態で、前記リード部が収まる凹部をその先端面に設けたこと
    を特徴とする密閉型往復動圧縮機。
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