JP2008302575A - 画像出力機器用の部品及びリサイクル方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐衝撃性、難燃性等を具備しながら、長期間使用した場合における紫外線劣化による外装面の黄変を効果的に防止可能な、画像出力機器用の部品を提供する。
【解決手段】画像出力機器の本体の外部カバー部材として使用される画像出力機器用部品であって、表層部302と支持部301の二層構造を有しており、前記表層部302が、分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を含有する材料により構成され、前記支持部301が汎用樹脂により形成されていることを特徴とする画像出力機器用の部品を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、特にバイオマス由来樹脂を適用した部品、及びその成形品に関するものであり、詳細には、複写機やレーザープリンター等の電子写真技術、印刷技術、またはインクジェット技術を用いた画像出力機器に使用される各種部品、及びそのリサイクル方法に関するものである。
従来から、複写機やレーザープリンター等の、電子写真技術、印刷技術、又はインクジェット技術に適用される画像出力機器を構成する部品において、機器本体を回収した際、再資源化(マテリアルリサイクル)したり、再使用(リユース)したりする技術が提案されている。
具体的な例として、再使用価値の高い部品の一つとして外装カバーが挙げられる。
複写機やプリンター等の外装カバーは、樹脂材料が着色された部品である。
外装カバーは、各種機器の使用環境に応じて種々の態様をしているが、長期間使用されると、蛍光灯や太陽光等による紫外線劣化により黄変しやすいものである。この黄変現象は、樹脂成分にエラストマー成分が含有していることや、難燃剤等の各種添加剤が含有されていることが原因であると考えられている。
特に、外装カバーとして汎用されているポリスチレン樹脂やABS樹脂は、黄変現象が顕著に発生する。
上記のように黄変した部品(部材)は、樹脂自体が変質しているので、再使用部品(リユース部品)として、実用上満足なものとならない。
かかる点に鑑み、従来においては、再資源化材料(マテリアルリサイクル材料)として素材に戻し、リサイクルしていた。
環境負荷を削減する観点からは、材料(素材)として再生するよりも、部品として再度利用する再使用(リユース)の方が、より望ましいと言える。
しかし、一旦、黄変した部品(部材)は、再利用の際に他の部材と色が不統一な状態となっているので、そのままの状態では実用的な製品として望ましくない。かかる場合に、色を他の部材と合致させるように塗装をしなおすことも可能であるが、塗装を行うと、次に再度回収された際に、化学溶剤等を大量に用いて塗装と母材とを分離する工程が必要となるので、再資源化(マテリアルリサイクル)を行う観点からは好ましくない。
また、従来から、環境保全の観点からバイオマス由来原料の樹脂を各種機器に利用する技術について着目されているが、このバイオマス由来原料樹脂の一つであるポリ乳酸は、紫外線吸収が少なく、黄変は発生しにくいという特性をもっている。
しかし、ポリ乳酸単体としては、各種画像出力機器の外装カバーとしての使用に耐えられるような耐衝撃性や難燃性を確保することは困難である。耐衝撃性を向上させるためにはエラストマー成分を添加し、難燃性を向上させるためには難燃剤を添加することが必要であるが、電子機器の外装カバーとして適用した場合に実用上の強度は未だ確保できていない。
バイオマス由来原料の樹脂を、各種機器の主材料として用いる技術については、従来から様々な提案がなされており、例えば、耐熱性、耐環境性等、バイオマス由来原料単体では満足できない特質を、ポリウレタン系樹脂塗料およびアクリル系樹脂塗料等の石油系材料を被覆することにより実現した技術の提案がなされている(例えば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、難燃性や耐衝撃性といった機械的強度を実用上充分なレベルに確保しながら、同時に生分解性材料としての要件を満足することは、技術的に困難なものであり、更には、石油系材料を完全に分離して再資源化する技術についても、未だ解決すべき課題が多く残されている。
また、プラスチック筐体上に金属被膜を形成し、機械的強度を向上させる部材の技術提案がなされている(例えば、下記特許文献2参照。)。
しかしながら、かかる部材を再利用する場合には、金属被膜部分を有機酸または無機酸で溶解除去し、更にその後、有機溶媒、酸、微生物、酵素あるいはこれらの混合物、あるいはこれらの複合処理により易分解性高分子を分解除去するという複数の処理工程が必要になり、環境保全の観点からは不適切である。
また更には、再利用工程において有機酸処理を行う際、樹脂部分も溶解させてしまう可能性もあり、金属被膜のみを確実に除去することは困難であった。
プラスチック成形品の表層であるスキン層にバージンプラスチック材料を用い、内部層であるコア層に再生プラスチック材料を用いるサンドイッチ成形による再生プラスチック材料の技術提案がなされている(例えば下記特許文献3参照。)。しかしながら、劣化した再生プラスチック材料の機械的強度、外観色、難燃性を満足することは可能であるが、スキン層に用いるプラスチック材料は長期の使用により、再度劣化し、外観の変色が起こり、部品リユースに用いることは困難であった。
特開2006−122484号公報 特開2002−256442号公報 特開2004−074507号公報
そこで本発明においては、紫外線劣化による変色に耐久性を有し、かつ再使用(リユース)に好適な構成を有する画像出力機器用の部品、及びかかる部品のリサイクル方法を提供することとした。
請求項1の発明においては、電子写真技術、印刷技術またはインクジェット技術を用いた画像出力機器の本体外部カバー部材を構成する画像出力機器用の部品であって、表層部と支持部とにより構成されており、前記表層部が、分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を含有する材料によりなることを特徴とする画像出力機器用の部品を提供する。
請求項2の発明においては、前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を溶媒中に分散して調製した塗料を、スプレー塗装法、ディッピング塗布法のいずれかの方法を用いて、前記支持部を構成する部材の表面に、塗膜して前記表層部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の画像出力機器用の部品を提供する。
請求項3の発明においては、シート状に成形された前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を、前記支持部を構成する部材の表面に、接着することにより、前記表層部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の画像出力機器用の部品を提供する。
請求項4の発明においては、前記表層部を構成するための前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂と、前記支持部を構成するための樹脂材料とを、二つの樹脂射出手段を具備する射出成形装置を用いて、それぞれの樹脂を同時に金型内に射出し、積層成形して作製されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像出力機器用の部品を提供する。
請求項5の発明においては、前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂が、ポリ乳酸、ポリヒドロキシアルカン酸、ポリブチレンサクシネート、ポリトリメチレンテレフタレート、セルロース誘導体、リグニン誘導体、エステル系澱粉、キチン・キトサン等の糖質高分子、もしくはこれらの樹脂の共重合体と組み合わせたものの、少なくともいずれかを含有するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像出力機器用の部品を提供する。
請求項6の発明においては、回収された請求項1乃至5のいずれか一項の画像出力機器用の部品をリサイクルする方法であって、前記画像出力機器用の部品の表層部を構成するバイオマス原料由来の樹脂を、熱分解、加水分解、超臨界状態による分解、あるいは微生物発酵による分解を行い、前記支持部と分離して、取り外した前記支持部に、再度表層部を形成することによって再生することを特徴とする画像出力機器用の部品のリサイクル方法を提供する。
本発明によれば、画像出力機器を構成する外装側に位置する部品の表面部分をバイオマス原料由来の樹脂で構成したことにより、蛍光灯や太陽光が照射したことによる劣化、すなわち紫外線劣化による黄変を効果的に防止できた。
更には、バイオマス原料由来の樹脂は除去が容易であるので、部品としての再使用(リユース)を簡易な工程で行うことが可能となった。
また、本発明のリサイクル方法によれば、簡易工程によるマテリアルリアサイクルより、二酸化炭素排出量の効果的な低減化が図られ、環境負荷削減に大きく寄与することができた。
また、本発明のリサイクル方法によれば、部品の表面層を構成するバイオマス由来原料の樹脂を、熱分解、加水分解、あるいは超臨界状態下における分解、更には微生物発酵による分解の、いずれかの方法によって分解処理をすることにより、部品を構成する支持部の部材を容易に取り出すことができ、有効なマテリアルリサイクルが可能となった。
本発明の画像出力機器用の部品、及びそのリサイクル方法について、以下、図を参照して具体的に説明する。本発明は下記の例に限定されるものではない。
先ず、本発明に係る部品(部材)を備える画像出力機器本体の一例の概略構成を図1(断面図)、図2(外部斜視図)に示す。
画像出力機器の外側面を形成している外部カバー部材を構成する各部品、例えば外装カバー、給紙トレイ等の外部面等に位置している各種部品は、通常の使用下において、蛍光灯等の外部光線に晒された状態となっている。
画像出力機器1は、各種ユーザー環境で使用された後、回収され、再使用化の所定の処置が施される。
また、リユース(再使用)が不可能な樹脂部品については、再び材料レベルに戻されて、再資源化(マテリアルリサイクル)される。
画像出力機器1の外装カバーや給紙トレイ等、外部面を構成している部品(部材)は、材料グレード毎に分別解体され、同様の材料への水平マテリアルリサイクルすなわちクローズドマテリアルリサイクルに付される。
先ず、画像出力機器の一例として、図1に示すタンデム型間接転写方式の電子写真装置の構造と機能について説明する。
図1中、符号100は画像出力機器の装置本体、符号200は給紙テーブル、符号300は装置本体上に取り付けるスキャナ、符号400は更にその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)を示す。
装置本体100には、中央に無端ベルト状の中間転写体10が設けられており、3つの支持ローラ14,15,16に掛け回した構成となっており、図中時計回り方向に回転搬送可能となされている。
3つの支持ローラ14〜16のうち、第2の支持ローラ15の左側に、画像転写後に中間転写体10上に残留するトナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が設けられている。
また、3つの支持ローラ14〜16のうち、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間の中間転写体10上には、搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が配置され、タンデム画像形成装置20を構成している。
タンデム画像形成装置20の上には、露光装置21が設けられている。一方、中間転写体10を介したタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22が設けられている。2次転写装置22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡した構成となっており、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置され、中間転写体10上の画像をシートに転写するようになされている。
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着するための定着装置25が設けられている。
定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。
2次転写装置22は、画像転写後のシートを定着装置25へと搬送するシート搬送機能を備えたものとしてもよく、あるいは2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置したものとしてもよい。
なお、2次転写装置22、及び定着装置25の下部には、タンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録するべくシートを反転させるシート反転装置28が設けられている。
また、タンデム画像形成装置20を構成する、個々の画像形成手段18は、それぞれドラム状の感光体140(140Y〜140K)の周囲に、所定の帯電装置、現像装置、1次転写装置62、感光体クリーニング装置、除電装置等を備えている。
上述のような構成を有する画像出力機器(電子写真装置)を用いて画像転写を行う操作について説明する。
先ず、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットする。
続いて、スタートスイッチ(図示せず)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿が搬送されコンタクトガラス32上へと移動する。またコンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300が駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行するようになされている。
第1走行体33において、所定の光源から光が発射され、原稿面からの反射光が更に反射されて第2走行体34に向けられ、第2走行体34のミラーで更に反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入り、原稿内容が読み取られる。
また、スタートスイッチ(図示せず)を押すと、所定の駆動モータにより支持ローラ14、15、16の1つが回転駆動し、他の2つの支持ローラが従動回転し、中間転写体10を回転搬送するようになされる。同時に、個々の画像形成手段18において感光体140を回転し、各感光体140Y,140C,140M,140K上に、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色画像が形成される。そして、中間転写体10の搬送を行うとともに上記各単色画像を順次転写し、中間転写体10上に合成カラー画像が形成される。
一方、所定のスタートスイッチ(図示せず)を押し、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転させ、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49が回転するようにし、中間転写体10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を形成する。
画像を転写した後のシートは、2次転写装置22で搬送され、定着装置25へと送り込まれ、定着装置25において熱及び圧力により画像定着が行われる。その後、切換爪55で切り換えが行われ、排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
または、シート反転装置28により反転し、再び転写位置へと送りこみ、裏面画像記録を行うようにしてもよい。
画像転写後の中間転写体10は、クリーニング装置17で、残留トナーを除去するようにし、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
上述したような画像出力機器の外部面部材を構成する部品に関して、特にこの構成を、表層部と支持部とによりなるものとし、表層部が、分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を含有する材料により形成されているものとする。
すなわち、図2に示す画像出力機器1において、ユーザーから外観的に視認できる部品(部材)2〜8の全てが、本発明に係る部品の対象となる。
〔実施例1〕
図3に、画像出力機器1の外装カバーを構成する部品の概略断面図を示す。
部品は、支持部301と表層部302とにより構成されている。
支持部301は、部品の主原料により形成されており、具体的には、従来公知の汎用樹脂材料、例えばポリスチレン樹脂、ABS樹脂等により形成されている。かかる材料を適用することにより、耐衝撃性等の機械的強度や、難燃性等、画像出力機器の外装カバーに要求される実用上の機能を満足できるようになる。
一方、表層部302には、分解性を有し、かつ紫外線吸収が少ないバイオマス由来原料の樹脂を用いる。
上述したような二層構造とすることにより、耐衝撃性、難燃性等を具備しながら、長期間使用した場合における紫外線劣化による外装面の黄変を効果的に防止できた。
〔実施例2〕
この例においては、図3に示した二層構造の外装カバーを、スプレー方式により作製した(図4)。
バイオマス由来原料の樹脂を溶剤等に溶解させて液状の塗料としたバイオマス由来原料の樹脂を、スプレー装置401を用いて霧状402とし、図3に示した外装カバーの支持部301の面上に噴霧し、表層部302を形成した。
この方法によると、簡易な工程により二層構造の外装カバーが作製でき、耐衝撃性、難燃性等を具備しながら、長期間使用した場合における紫外線劣化による外装面の黄変を効果的に防止可能な外装カバーが得られた。
〔実施例3〕
この例においては、図3に示した二層構造の外装カバーを、ディッピング塗布方式により作製した(図5)。
バイオマス由来原料の樹脂を溶剤等に溶解させて液状の塗料501とし、液槽502に充填した。
続いて、従来公知の樹脂で成形した外装カバーの支持部301を用意し、その所定の面側を、塗料501に浸して樹脂を転写させ、表層部302を形成した。
この方法によると、簡易な工程により二層構造の外装カバーが作製でき、耐衝撃性、難燃性等を具備しながら、長期間使用した場合における紫外線劣化による外装面の黄変を効果的に防止可能な外装カバーが得られた。
〔実施例4〕
この例においては、図3に示した二層構造の外装カバーを、シート接着方式により作製した(図6)。
すなわち、図3に示した外装カバーの支持部301の面上に、バイオマス由来原料の樹脂をシート601を接着し、表層部302を形成した。
この方法によると、簡易な工程により二層構造の外装カバーが作製でき、耐衝撃性、難燃性等を具備しながら、長期間使用した場合における紫外線劣化による外装面の黄変を効果的に防止可能な外装カバーが得られた。
〔実施例5〕
この例においては、図3に示した二層構造の外装カバーを、射出成形法により作製した(図7)。
部品成形用の金型701を用意し、射出成形機のスプルーと連結させる。
射出成形機は、2種類の樹脂材料を充填・射出が可能な、二本の樹脂射出手段、すなわち第1の射出手段702、第2の射出手段703を具備している。
バイオマス由来原料の樹脂は、第1の射出手段702より射出させ、第1の流路704を介して金型701内に充填されるようになされている。
一方、最終的に外装カバーの支持部301を構成する樹脂材料は、第2の射出手段703より射出させ、第2の流路705を介して金型701内に充填されるようになされている。
射出量、射出圧力等を調整して層厚を制御し、金型701内において二層構造の外装カバーが成形される。
この方法によると、簡易な工程により二層構造の外装カバーが作製でき、耐衝撃性、難燃性等を具備しながら、長期間使用した場合における紫外線劣化による外装面の黄変を効果的に防止可能な外装カバーが得られた。
〔実施例6〕
上述した実施例1〜5において、外装カバーの表層部を構成する材料である「バイオマス由来原料の樹脂」のバイオマス由来原料とは、植物や動物などの生物を資源にしているという意味であり、木材やトウモロコシ、大豆や動物から取れる油脂、生ゴミなどを示すものである。
一般には生分解性樹脂と言われているものもあるが、生分解とは温度・湿度などのある一定環境下において、微生物などにより分解される機能を有することを言い、必ずしも生分解性樹脂=バイオマス由来樹脂ではなく、石油由来樹脂であっても生分解する機能を持つ樹脂は存在する。
バイオマス由来樹脂には、ジャガイモやサトウキビやトウモロコシ等の糖質を醗酵した乳酸をモノマー原料とし、これを化学重合して得られるポリ乳酸:PLA(PolyLactic Acid)や、澱粉を主成分としたエステル化澱粉、微生物が体内に生産するポリエステルである微生物産性樹脂:PHA(PolyHydoroxy Alkanoate)、醗酵法で得られる1,3−プロパンジオールと石油由来のテレフタル酸を原料とするPTT(Poly Trimethylene erephtalate)等のいずれも適用可能である。
バイオマス−石油由来樹脂においてブレンドされるバイオマス由来樹脂[B]は、必ずしも生分解性樹脂である必要はなく、例えば、ポリ乳酸、ポリヒドロキシアルカン酸、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンサクシネート、セルロース誘導体、リグニン誘導体、エステル系澱粉、キチン・キトサン等の糖質高分子、もしくはこれら高分子化合物の共重合体、あるいはこれらを組み合わせたもの等、少なくとも1種類以上の樹脂で構成することができることが確かめられた。
上記バイオマス由来樹脂のうち、ポリ乳酸は、従来の石油由来樹脂と同様の射出成形機を用いた成形が可能な種類の材料であり、その材料を用いるか、もしくはその材料を基に改良などを加えることによって、射出成形法により、目的とする部品を成形できることが確かめられた。
〔実施例7〕
本発明の画像出力装置を構成する部品の一例として、外装カバーをリサイクルする方法の具体例を示す。
図3に示した従来の汎用樹脂で構成されている支持部301とバイオマス由来原料の樹脂で構成された表層部302の二層構造の部品を用意し、この表層部302側を、前記バイオマス由来原料の樹脂が生分解する機能を有する液体、具体的には、所定温度範囲で、かつ所定量の分解微生物を備えた液槽801に浸す(図8)。
これにより、外装カバーの表層部302を分解し、剥離し、支持部301と分離することができた。
支持部301は、洗浄処理、破砕処理等を施した後、クローズドマテリアルリサイクルによる再資源化を行った。
支持部301は、新たに表層部302を塗布、被着させることにより、外装カバーとして再生させてもよく、あるいは破砕処理により、樹脂材料とし新たな部品として再生させることもできる。
電子写真装置の概略断面図を示す。 電子写真装置の概略斜視図を示す。 外装カバーを構成する部品の概略断面図を示す。 外装カバーを作製する一例の工程図を示す。 外装カバーを作製する他の一例の工程図を示す。 外装カバーを作製する他の一例の工程図を示す。 外装カバーを作製する他の一例の工程図を示す。 二層構造の外装カバーをリサイクルする方法の工程図を示す。
符号の説明
1 画像出力装置(電子写真装置)
10 中間転写体
14,15,16 支持ローラ
17 中間転写体クリーニング装置
18 画像形成手段
20 タンデム画像形成装置
21 露光装置
22 2次転写装置
23 ローラ
24 2次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読み取りセンサ
40 原稿自動搬送装置
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
48 給紙路
49 レジストローラ
50 給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
62 1次転写装置
100 画像出力機器の装置本体
140(140Y〜140K) 感光体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
301 支持部
302 表層部
400 原稿自動搬送装置(ADF)
401 スプレー装置
402 霧状樹脂
501 バイオマス由来原料の樹脂
502 液槽
601 シート材
701 金型
702 第1の射出手段
703 第2の射出手段
704 第1の流路
705 第2の流路
801 液槽

Claims (6)

  1. 電子写真技術、印刷技術またはインクジェット技術を用いた画像出力機器の本体外部カバー部材として使用される画像出力機器用の部品であって、
    表層部と支持部とにより構成されており、
    前記表層部が、分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を含有する材料により構成されていることを特徴とする画像出力機器用の部品。
  2. 前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を溶媒中に分散して調製した塗料を、スプレー塗装法、ディッピング塗布法のいずれかの方法を用いて、前記支持部の表面に、塗膜して前記表層部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の画像出力機器用の部品。
  3. シート状に成形された前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂を、前記支持部の表面に接着することにより、前記表層部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の画像出力機器用の部品。
  4. 前記表層部を構成するための前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂と、
    前記支持部を構成するための樹脂材料とを、
    二つの樹脂射出手段を具備する射出成形装置を用い、それぞれ同時に金型内に射出し、積層成形したものであることを特徴とする請求項1に記載の画像出力機器用の部品。
  5. 前記分解性を有するバイオマス原料由来の樹脂が、ポリ乳酸、ポリヒドロキシアルカン酸、ポリブチレンサクシネート、ポリトリメチレンテレフタレート、セルロース誘導体、リグニン誘導体、エステル系澱粉、キチン・キトサン等の糖質高分子、もしくはこれらの樹脂の共重合体と組み合わせたものの、少なくともいずれかを含有するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像出力機器用の部品。
  6. 回収された請求項1乃至5のいずれか一項の画像出力機器用の部品をリサイクルする方法であって、
    前記画像出力機器用の部品の表層部を構成するバイオマス原料由来の樹脂を、熱分解、加水分解、超臨界状態による分解、あるいは微生物発酵による分解を行い、前記支持部と分離し、取り外した前記支持部に、再度表層部を形成することによって再生することを特徴とする画像出力機器用の部品のリサイクル方法。
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