JP2008300213A - ジャック - Google Patents

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Abstract

【課題】 プラグ挿入孔の周壁に存在する長い切欠部によって生じるプラグ挿入時のプラグの傾きを解決すると共に接触信頼性を向上させること。
【解決手段】 プラグ挿入孔1を備えたハウジング2と、プラグ挿入孔1内に臨むべく配した接片類と、プラグ挿入孔1の周壁1aの切欠部9の前に配し、プラグ挿入孔1に挿入されたプラグpを直進させるべく案内する金属板部(金属板)10とからなる。金属板部10はハウジング2の背後側の取付空間11に配したチップバネ3の取付帯部3aと平行に配し、その下端間を底板部3eで接続した構成のものであり、切欠部9に配した第1スリーブバネ6の下部付近の前側、即ち、切欠部9の下部側の最前部にプラグ挿入孔1の軸心と平行に配する。金属板部10は、先端に案内片10aを有し、中間部に先端に膨出部10c1を突出させたプラグ保持用バネ10cを備えたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、オーディオ信号、ビデオ信号、その他の電気信号の授受に用いられ、プラグ挿入孔の周壁にその外端付近を除いて軸方向に沿った切欠部が生じているジャックに於いて、その切欠部を適切に閉じて、プラグの直線的な挿入及びその保持、並びに該切欠部に対向する位置に配した接片のプラグに対する適切なバネ荷重を確保し得るように構成したジャックに関するものである。
この種のジャックは、対応するプラグと共に小型化と同時に多極化も要請され、小型のハウジング中にプラグ挿入孔に臨む多数の接片が配されるようになってきている。
例えば、プラグ挿入孔に挿入されたプラグの電極との間で種々の電気信号の授受を行うための接片に加えて、該プラグの挿入を検出するスイッチ用の可動片等も配されることがあり、このような場合には、該プラグ挿入孔には更にその周側壁からその内方に臨む接片類が増加し、挿入されたプラグの対応する電極に接触させるべく延長する都合上、周壁にその外端付近を除いて軸方向に長い切欠部を形成せざるを得ない場合も生じる。
そしてプラグ挿入孔の周壁にこのような切欠部が存在する場合は、該プラグ挿入孔にプラグを挿入した場合に、該プラグに対する該周壁による直線案内作用が不十分になり、該プラグが切欠部側に傾いて挿入される虞も生じる。このような現象が生じると、該プラグの挿脱動作に伴って、該プラグ自体及びプラグ挿入孔の周壁に削れが生じ、かつ該切欠部と対向する側に位置する接片の接触荷重が必要レベルを下回る状態にまで低下する虞も生じる。
特許文献1の多極ジャックは、該文献の図4に示されているように、その第3極23の電極要素23Aがボディ主部11の後端開口から挿入され、プラグ挿入孔の外端近傍まで延長され、その基部の取付部23aでボディ主部11に固定されている。この特許文献1の多極ジャックでは、該電極要素23Aを以上のように配設する都合上、同図に示すように、該プラグ挿入孔の周壁の該当する部分を長く切り欠き、こうして周壁に生じた軸方向に長い切欠部中に該電極要素23Aを配することとなっている。
この特許文献1の多極ジャックでは、更にボディ主部11の先端側に突出させた筒状部12の外周に追加電極を配置した構成となっており、対応するプラグは、前記筒状部12及び前記ボディ主部11に構成したプラグ挿入孔に挿入されるプラグ本体の他に、これと同心状に構成した外筒部が必要であり、プラグ本体をプラグ挿入孔に挿入しながら該外筒部を該筒状部12に外装して、該外筒部内周に配した対応する電極を該追加電極に接触させて電気的に接続する構成となっている筈である。
従ってこの特許文献1の多極ジャックの場合は、前記のように、プラグ挿入孔の周壁に殆ど外端付近を除いて軸方向に沿った長い切欠部を有しているものではあるが、筒状部の外周に追加電極を有するものであり、対応するプラグは、該追加電極との電気的接続のためにプラグ本体に外筒部を備えた構成となっている筈であり、それ故、プラグ本体のみであれば、プラグ挿入孔にこれを挿入した場合に、該プラグ本体が該切欠部側に傾く虞があり、これに伴って前記諸問題が発生する虞があるが、同時に前記筒状部に外装する外筒部によって、そのようなプラグ本体の傾きは抑制され、ほぼ直線的な挿入状態が確保されるようになっている。
それ故、この特許文献1の多極ジャックでは、前記切欠部による問題は顕在化しないが、このような多極ジャックで、前記筒状部12の外周に前記のような追加電極を配することのないタイプのそれの場合には、前記外筒部がなくなり、先に述べたように、前記切欠部の存在に起因して生じる挿入されたプラグの傾きの問題が顕在化することになる。
特開2002−208462号公報
本発明は、接片の取付上の都合その他からプラグ挿入孔の周壁にその外端付近を除いて軸方向に沿った長い切欠部が生じている場合に、これによって生じる挿入時のプラグの傾き、その傾きに起因する該プラグ自体及びプラグ挿入孔周壁の削れ現象、並びに挿入されたプラグに対する接片のバネ荷重の低下、更に該バネ荷重の低下に起因するプラグに対する保持力及び接触信頼性の低下等の問題を解決すべく、該切欠部の全部又は一部を適切に閉じることができるジャックを提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、プラグ挿入孔を備えたハウジング及び該ハウジングに該プラグ挿入孔内に臨むべく配した複数の接片からなり、該プラグ挿入孔の周壁にその外端付近を除いて軸方向に沿った切欠部を有するジャックに於いて、
前記プラグ挿入孔の周壁に、その切欠部の全部又は一部を閉じるべく、金属板を配設したジャックである。
本発明の2は、本発明の1のジャックに於いて、前記プラグ挿入孔の前記切欠部と対向する側に位置する接片の基部を延長してU字形に折曲し、一方の直立板部となる該基部と他方の直立板部とその間の底板部とからなるU字形金属片を形成し、前記金属板として、該U字形金属片の他方の直立板部を採用し、該底板部を該プラグ挿入孔の後端に配置し、かつ該他方の直立板部を該切欠部の全部又は一部を閉じるべく配置して固定したものである。
本発明の3は、本発明の1のジャックに於いて、前記金属板として、帯状金属片を採用し、該帯状金属片を、前記プラグ挿入孔の前記切欠部の全部又は一部を閉じるべく配置して固定したものである。
本発明の4は、本発明の1のジャックに於いて、前記金属板として帯状の弾性金属片を採用し、その内部側の一部をその長さ方向に沿ってU字形に切り込んで帯状小片を形成し、該帯状小片を、その一部に前記プラグ挿入孔側に向かって膨らむ膨出部を備えたプラグ保持用バネに構成したものである。
本発明の5は、本発明の2のジャックに於いて、前記直立板部の内部側の一部をその長さ方向に沿ってU字形に切り込んで帯状小片を形成し、該帯状小片を、その一部に前記プラグ挿入孔側に向かって膨らむ膨出部を備えたプラグ保持用バネに構成したものである。
本発明の1のジャックによれば、プラグをそのプラグ挿入孔に挿入した場合に、そのプラグ挿入孔の周壁に外端付近を除いて軸方向に沿った切欠部を有していても、この切欠部の全部又は一部が金属板によって適切に閉じられているため、挿入されたプラグが該切欠部側に傾くことがない。そのため挿入されたプラグが該切欠部側に傾くことに起因する種々の問題、例えば、プラグの挿脱の際に、プラグ自体及びプラグ挿入孔の周壁に、相互の不正常な角度での接触によって削れが生じる現象、プラグに接触する接片のバネ荷重を確保し得なくなる現象、及びこれを通じてプラグをプラグ挿入孔内に保持する保持力及び接触信頼性の低下が生じる現象等の問題を回避することができる。
また前記切欠部を前記金属板で閉じるものであるため、ハウジングを構成する絶縁性プラスチック類と異なり、非常に薄いそれで必要な強度を確保できるため、他の接片類その他の部材とも干渉を生じることなく設置することが可能となる。
本発明の2のジャックによれば、前記金属板を、元来、切欠部と対向する位置に配設される接片を延長してこれと一体に構成したため、部品点数が増加することなく、しかも一体となっている接片と同時にハウジング中に組み込むことができるため、組込工数も増加しない利点が得られる。
本発明の3のジャックによれば、前記金属板として独立した部材を用いたため、部品点数は一つ増加し、組込工数も一つ増加するが、該金属板は、それ自体小型で単純な構成の部材であるため、それ自体の製造が容易であり、組込作業も簡単となる。
なお、この金属板は、前記プラグ挿入孔の周壁に生じている切欠部に於いて、概ねその切欠開口の最外部、即ち、プラグ挿入孔の周壁の延長面の面内に配することとする。また該金属板は該切欠部の全体に配しても良いが、前部側、即ち、ハウジングの前端側、または中間部、或いは後部側のいずれに配しても良い。例えば、ハウジングの後部側に対応する側にのみ配する場合は、プラグ挿入孔に挿入してきたプラグの先端側が該切欠部側に傾く前にこれによって直線的に進入させるべく案内できるように、傾く虞のある部位より前部側から後部側までの範囲をカバーし得るように配置する。
本発明の4及び5のジャックによれば、金属板を構成する帯状の弾性金属片又は直立板部の内側の一部にプラグ保持用バネを構成し、対向する接片とこれとでプラグ挿入孔に挿入されたプラグを適切なバネ荷重で挟持できるようにしたため、前記のような切欠部が存在していても、プラグを適切に保持することが可能になったものである。
発明を実施するための最良の形態を本発明の実施例に基づいて図面を参照しながら説明する。
この実施例のジャックは、プラグが挿入されたか、及び挿入されたプラグが対応する電気信号用のそれか又は光信号用のそれかを識別可能なプラグ挿入検出機構を備えた電気信号授受用の多極ジャックに適用した例である。
この実施例のジャックは、図1〜図3に示すように、プラグ挿入孔1を備えたハウジング2と、該ハウジング2に該プラグ挿入孔1内に臨むべく配したチップバネ3、リングバネ4、第2リングバネ5、第1スリーブバネ6、メークバネ7及び第2スリーブバネ8からなる接片類と、該プラグ挿入孔1の周壁1aの切欠部9を閉じるべく、かつプラグpの傾きを防止すべく配した金属板部(金属板)10であって、前記チップバネ3から延長して構成した金属板部10とからなるものである。
前記第1スリーブバネ6、前記メークバネ7及び前記第2スリーブバネ8が前記プラグ挿入検出機構を構成している。
その作用を略述する。プラグpがプラグ挿入孔1に挿入されると、該第1スリーブバネ6が該プラグpの周側に押されて後退し、背後のメークバネ7に接触し両者が導通状態になることで、何らかのプラグpが挿入されたことが検出される。更にプラグpが最後まで挿入され、その周側のスリーブ電極p4を介して第2スリーブバネ8と第1スリーブバネ6とが導通状態になれば、挿入されたプラグpが電気信号用のプラグpであると判断される。第2スリーブバネ8と第1スリーブバネ6とが導通状態にならなければ、周側の当該部分が絶縁体で構成されている光信号用のプラグであると判断される。
前記ハウジング2は絶縁性のプラスチック素材で成形された部材であり、前記プラグ挿入孔1は、図1(a)、図2(a)〜(d)、図3(a)〜(d)、図5(b)及び図6(a)〜(c)に示すように、その中央にその長さ方向に沿って形成されている。該プラグ挿入孔1は、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)及び図6(a)、(b)に示すように、該ハウジング2の正面中央に挿入口を開口し、背面中央の開口部にも連通している。
前記ハウジング2には、図2(a)〜(d)、図3(a)〜(d)及び図6(a)〜(c)に示すように、前記プラグ挿入孔1の周りに前記接片類、即ち、チップバネ3、リングバネ4、第2リングバネ5、第1スリーブバネ6、メークバネ7及び第2スリーブバネ8を配置するための空間や取付固定のための溝その他が形成してある。
その内の一部を若干略述すると、図2(a)〜(d)、図3(a)〜(d)及び図6(a)〜(c)に示すように、該プラグ挿入孔1の周壁1aには、その最奥部の一側部に、挿入されたプラグpのチップ電極p1に対応させて、前記チップバネ3の接触突部3bが進退自在に突出するための開口部1a1、一側部の、挿入されたプラグpのリング電極p2に対応する部位に前記リングバネ4の接触突部が進退自在に突出するための開口部、上部の、挿入されたプラグpの第2リング電極p3に対応する部位に前記第2リングバネ5の接触突部が進退自在に突出するための開口部、上部の、挿入されたプラグpのスリーブ電極p4に対応する部位に前記第2スリーブバネ8の接触突部が進退自在に突出するための開口部をそれぞれ形成し、更に該プラグ挿入孔1の周壁1aには、その他側部の、挿入されたプラグpのスリーブ電極p4に対応する部位に前記第1スリーブバネ6の接触突部が進退自在に突出することを可能とした切欠開口部である前記切欠部9を形成したものである。以上の内の本発明の要素となる事項及び関連事項については更に以下に詳述する。
前記切欠部9は、図2(a)〜(d)、図3(a)、(c)、(d)及び図6(a)〜(c)に示すように、プラグ挿入孔1の周壁1aにその最奥部から外端近傍まで延長する切欠開口部として形成したものである。これは、前記したように、前記第1スリーブバネ6を取り付けるための切欠空間であるが、このような切欠空間は、プラグ挿入孔1の周壁1aの他の部位が他の複数の接片類の設置によって占められているため、自ずと残った部位である前記他側部に決定されたものであるが、更に該第1スリーブバネ6の接触突部は、プラグpの挿入をいち早く検出する観点から外端近傍に位置させる必要があり、それ故、この第1スリーブバネ6を配設するための該切欠部9は、前記のように、プラグ挿入孔1の周壁1aの最奥部から外端近傍まで延長した構成となっているものである。
該切欠部9は、図2(a)、(c)、(d)、図3(a)、(c)、(d)及び図6(a)〜(c)に示すように、更に前記第1スリーブバネ6の背後に前記メークバネ7を配することのできる深さに形成する。なお、該第1スリーブバネ6は、プラグ挿入孔1の最奥部に対応する付近では、その先端側の接触突部の膨らみの分だけ該切欠部9の深さ方向の深い位置(即ち、中間部付近)に位置することになり、その前部側、即ち、プラグ挿入孔1側には若干の空間を有することになる。
そのため該切欠部9は、特に図6(a)〜(c)に示すように、プラグ挿入孔1の最奥部に対応する付近では、その深さ方向の中間部に前記第1スリーブバネ6の基部両側を挿入して固定するための固定溝9a、9aを形成し、最深部には、前記メークバネ7の基部両側を挿入して固定するための固定溝9b、9bを形成し、更に前記前部側の空間の最前部には、前記金属板部10の基部側の両側を挿入固定するための固定溝9c、9cを形成したものとする。なお該金属板部10の基部側の両側を挿入固定する固定溝9c、9cは、更に詳しくは、前記プラグ挿入孔1の周壁1aの延長面にほぼ一致させた位置に形成する。
前記ハウジング2の、前記チップバネ3の接触突部3bが進退自在に突出するための開口部1a1の背後には、図2(a)、(d)、図3(a)、(d)及び図6(a)、(b)に示すように、該チップバネ3を取り付けるための取付空間11が構成してある。また該取付空間11の最深部の両側には該チップバネ3の背後側の取付帯部(基部)3aの両側を挿入して取付固定するための取付溝11a、11aが形成してある。更に該取付空間11の最深部にはその長さ方向(ハウジング2の長さ方向と同方向)中間部に該ハウジング2の側方に開口する係止開口11bが形成してある。
また前記金属板部10は、前記のように、前記チップバネ3から延長したものである。図4(a)〜(g)に示すように、該チップバネ3は、前記取付帯部3aの先端側でU字形に折り返し、その先端側の途中を膨らませた接触突部3bに構成したものであり、該取付帯部3aの中央部には、これにU字形の切り込みを入れ、その内側の舌片状の部分を該接触突部3bと反対側に折曲して突出させて構成した返り片3cを備え、更に該取付帯部3aの後端側の側部には該返り片3cと同方向に折曲して構成した端子片3dを備えたものである。
前記金属板部10は、該チップバネ3の取付帯部3aの下端から延長して構成したものである。図2(a)、図3(a)及び図4(b)、(g)に示すように、該チップバネ3の取付帯部(基部)3aの下端から延長して、一方の直立板部である該取付帯部3aと他方の直立板部である金属板部10と該取付帯部3a及び該金属板部10の下端間を繋ぐ底板部3eとでU字形金属片に構成する。以上のように、該取付帯部3aに対面する位置関係で金属板部10が構成され、特に図2(a)、(c)、(d)及び図3(a)、(c)、(d)に示すように、底板部3eによって結合される取付帯部3aと金属板部10との間隔寸法は、概ね、プラグ挿入孔1の直径にプラグp挿入時のチップバネ3の接触突部3bと取付帯部3aとの間隔を加えた寸法に等しく構成する。即ち、底板部3eの寸法を概ねそのような寸法に一致させたものとする。
該金属板部10は、図4(a)、(b)、(d)、(f)、(g)に示すように、その先端を前記チップバネ3から離れる方向に斜めに折曲した案内片10aに構成し、その直下にチップバネ3側に膨らむ接触突部10bを構成し、更にこれより下方、即ち、底板部3e側に該金属板部10の内部側の一部をその長さ方向に沿ってU字形に切り込んで上向きの帯状小片を形成し、該帯状小片を、その上端付近に前記チップバネ3側に向かって膨らむ膨出部10c1を備えたプラグ保持用バネ10cに構成する。また該金属板部10の基部側の一方の側部には側方に突出させた直角三角形の返り片10dを形成し、該返り片10dをハウジング2の背後側から前記固定溝9cに基部側の側部を挿入した場合に該ハウジング2の背後側への抜け止めとする。
なお、以上のチップバネ3及び金属板部10は、導電性のバネ材である金属板材を用いて構成したものであるが、先に述べた他の接片類も全て同様である。
また、この実施例では、金属板部10はチップバネ3と一体に構成したが、当然、別体に構成することもできる。この場合は、相互を接続する底板部3eを除去した構成とすれば、それぞれは独立した構成要素となる。このように別体に構成した場合、特に金属板部10については、ハウジング2への固定をより確実なものとすべく、適当な取付手段を更に付加するのが好ましい。
従ってこの実施例のジャックは、ハウジング2の所定の部位に、リングバネ4、第2リングバネ5、第2スリーブバネ8及びアース金具等の若干の付属部材を取り付け、更に該ハウジング2中の前記切欠部9にメークバネ7及び第1スリーブバネ6を取り付け、加えて、前記チップバネ3をそのための取付空間11に、これと一体の金属板部10を該切欠部9の最前部に、それぞれ同時に取り付ければ完成である。
前記メークバネ7及び第1スリーブバネ6は、ハウジング2の背後側から該切欠部9に挿入して取り付ける。図2(a)〜(d)及び図3(a)、(c)、(d)に示すように、前者は、該切欠部9の最深部側にその先端側から挿入し、両側部を固定溝9b、9bに挿入して固定し、後者は、深さ方向中間部にその先端側から挿入し、基部側両側を固定溝9a、9aに挿入して固定する。
前記チップバネ3及び金属板部10は、同時に、ハウジング2の背後側から、かつ先端側から挿入して、前者は取付空間11に、後者は前記切欠部9の最前部に、それぞれ取り付ける。図2(a)〜(d)及び図3(a)、(c)、(d)に示すように、前者は、その取付帯部3aを該取付空間11の最深部に当接させながら挿入し、その両側を取付溝11a、11aに挿入し、かつ該取付帯部3aの内側に構成した返り片3cを前記係止開口11bの縁部に係止させて固定する。同図に示すように、後者(金属板部10)は、前記切欠部9の最前部に先端から挿入し、その両側を前記固定溝9c、9cに挿入固定する。こうして前記底板部3eは、ハウジング2の最後部で概ね前記プラグ挿入孔1に繋がる背後の開口部を閉じる状態に位置することになる。
従ってこの実施例のジャックによれば、、プラグpをそのプラグ挿入孔1に挿入すると、このプラグ挿入孔1の周壁1aには外端付近を除いて軸方向に沿った切欠部9を有しているが、図2(a)、(b)及び図3(a)に示すように、該切欠部9の後部側に配設した金属板部10によってその長さ方向の半分弱程が閉じられているため、挿入されたプラグpは該切欠部9側に傾くことはない。該プラグpは、図3(a)に示すように、該プラグ挿入孔1の軸心に沿って直線的に挿入された状態となる。
詳述すると、プラグ挿入孔1に挿入されたプラグpは、初めはその周壁1aに案内されて直線的に進み、すぐに切欠部9の位置する部位まで進入するが、入口付近では前記第1スリーブバネ6の先端付近に接触してその作用も受け、更に直線的に進む。その後、長さ方向の中間部を過ぎる付近まで進入すると、該切欠部9側に傾く虞が生じるが、ここまで進むと、該プラグpの先端部は、対応する周側が前記金属板部10の案内片10aに接して直線方向に案内されるに至り、そのまま直線的に進行することになる。更に進むと、一方では、その進行途中で該プラグpの対応する周側が該金属板部10のプラグ保持用バネ10cに形成した膨出部10c1に接触し、他方で、該プラグpの周側の反対側の部位が、この金属板部10と対向する位置関係で位置するチップバネ3の接触突部3bに接触する。こうして該プラグpの直進進行状態は両者によって保持され、この後、僅かに進んで最奥部に至り、該プラグpは挟持状態となっている以上の両者によって確実に保持された状態となる。
従ってプラグ挿入孔1に挿入したプラグpが前記切欠部9側に傾くことはなくなり、これに起因する種々の問題、例えば、プラグpの挿脱の際に、プラグp自体及びプラグ挿入孔1の周壁1aに、相互の不正常な角度での接触によって削れが生じる現象、プラグpに接触するチップバネ3その他のバネ荷重を確保し得なくなる現象、及びこれを通じてプラグpをプラグ挿入孔1内に保持する保持力及び接触信頼性の低下が生じる現象等の問題を全て解消することができる。
また前記切欠部9を、チップバネ3と一体に構成した金属板部10で閉じることとしたものであるため、ハウジング2を構成する絶縁性プラスチック類による場合と異なり、非常に薄いそれで必要な強度を確保できるため、他の接片類、例えば、第1スリーブバネ6その他の部材とも干渉を生じることなく設置することができたものである。
この実施例では、前記金属板部10を、チップバネ3と一体に構成したため、部品点数を増加させることがなく、かつ一体となっているチップバネ3と同時にハウジング2中に組み込むことができるため、組立工数も増加しない利点が得られる。
またこの実施例では、金属板部10にプラグ保持用バネ10cを構成し、このプラグ保持用バネ10cとこれに対向するチップバネ3とで、プラグ挿入孔1に挿入されたプラグpを適切なバネ荷重で挟持できるようにしたため、該プラグpを確実に保持することが可能になったものでもある。
(a)は本発明を適用した実施例のジャックの正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は右側面図。 (a)は図1(a)のA−A線断面図、(b)は図1(b)のB−B線断面図、(c)は図1(b)のC−C線断面図、(d)は図1(b)のD−D線断面図。 (a)はプラグを挿入した状態の図1(a)のA−A線断面図、(b)はプラグを挿入した状態の図1(b)のB−B線断面図、(c)はプラグを挿入した状態の図1(b)のC−C線断面図、(d)はプラグを挿入した状態の図1(b)のD−D線断面図。 (a)は実施例のチップバネと金属板部の左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は平面図、(e)は底面図、(f)は(b)のE−E線断面図、(g)は斜視図。 実施例のハウジングの平面図、(b)は正面図。 (a)は図5(b)のF−F線断面図、(b)は図5の(b)のG−G線断面図、(c)は図5(a)のH−H線断面図。
符号の説明
1 プラグ挿入孔
1a 周壁
1a1 開口部
2 ハウジング
3 チップバネ
3a 取付帯部(基部)
3b 接触突部
3c 返り片
3d 端子片
3e 底板部
4 リングバネ
5 第2リングバネ
6 第1スリーブバネ
7 メークバネ
8 第2スリーブバネ
9 切欠部
9a、9b、9c 固定溝
10 金属板部(金属板)
10a 案内片
10b 接触突部
10c プラグ保持用バネ
10c1 膨出部
10d 返り片
11 取付空間
11a 取付溝
11b 係止開口
p プラグ
p1 チップ電極
p2 リング電極
p3 第2リング電極
p4 スリーブ電極

Claims (5)

  1. プラグ挿入孔を備えたハウジング及び該ハウジングに該プラグ挿入孔内に臨むべく配した複数の接片からなり、該プラグ挿入孔の周壁にその外端付近を除いて軸方向に沿った切欠部を有するジャックに於いて、
    前記プラグ挿入孔の周壁に、その切欠部の全部又は一部を閉じるべく、金属板を配設したジャック。
  2. 前記プラグ挿入孔の前記切欠部と対向する側に位置する接片の基部を延長してU字形に折曲し、一方の直立板部となる該基部と他方の直立板部とその間の底板部とからなるU字形金属片を形成し、前記金属板として、該U字形金属片の他方の直立板部を採用し、該底板部を該プラグ挿入孔の後端に配置し、かつ該他方の直立板部を該切欠部の全部又は一部を閉じるべく配置して固定した請求項1のジャック。
  3. 前記金属板として、帯状金属片を採用し、該帯状金属片を、前記プラグ挿入孔の前記切欠部の全部又は一部を閉じるべく配置して固定した請求項1のジャック。
  4. 前記金属板として帯状の弾性金属片を採用し、その内部側の一部をその長さ方向に沿ってU字形に切り込んで帯状小片を形成し、該帯状小片を、その一部に前記プラグ挿入孔側に向かって膨らむ膨出部を備えたプラグ保持用バネに構成した請求項1のジャック。
  5. 前記直立板部の内部側の一部をその長さ方向に沿ってU字形に切り込んで帯状小片を形成し、該帯状小片を、その一部に前記プラグ挿入孔側に向かって膨らむ膨出部を備えたプラグ保持用バネに構成した請求項2のジャック
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