JP2008299998A - 磁気データ書き込み装置、磁気データ読み出し装置および磁気データ記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気カードの書き込み容量を拡張させるとともに、偽造を防止すること。
【解決手段】磁気データ書き込み装置100は、書き込み用の信号をF2F記録方式によって磁気カードに書き込むと、さらにF2F記録方式の信号に任意のアナログ信号を重畳して書き込むことができる。アナログ信号は、F2F記録方式の信号判断に影響しない小さな振幅の波形によって構成されている。また、磁気データ書き込み装置100は、F2F記録方式の信号の磁束反転位置に基づいて検出した書き込み誤差に関する情報を磁気データ固有の情報として磁気データにアナログ信号として付加する。磁気データ読み取り装置では、磁気カードを読み取ると、磁気データの波形から、F2F記録方式の信号と、アナログ信号とを検出する。さらに、アナログ信号の中の書き込み誤差に関する情報と、読み取った磁気データの波形とが等しいか否かに応じて、磁気カードの真贋判定をおこなう。
【選択図】図1
【解決手段】磁気データ書き込み装置100は、書き込み用の信号をF2F記録方式によって磁気カードに書き込むと、さらにF2F記録方式の信号に任意のアナログ信号を重畳して書き込むことができる。アナログ信号は、F2F記録方式の信号判断に影響しない小さな振幅の波形によって構成されている。また、磁気データ書き込み装置100は、F2F記録方式の信号の磁束反転位置に基づいて検出した書き込み誤差に関する情報を磁気データ固有の情報として磁気データにアナログ信号として付加する。磁気データ読み取り装置では、磁気カードを読み取ると、磁気データの波形から、F2F記録方式の信号と、アナログ信号とを検出する。さらに、アナログ信号の中の書き込み誤差に関する情報と、読み取った磁気データの波形とが等しいか否かに応じて、磁気カードの真贋判定をおこなう。
【選択図】図1
Description
この発明は、磁気カードに書き込み用の信号を書き込む磁気データ書き込み装置と、磁気カードに記録された磁気データを読み出す磁気データ読み出し装置と、磁気データを記録する磁気データ記録方法に関する。
従来より、プラスチックカードにテープ状(ストライプ)の磁気記録媒体を貼り付けて磁気データを記録する磁気カードが、クレジットカード、キャッシュカード、プリペイドカードなどに広く用いられている。また、従来より、磁気カードには、偽造や、改ざんや変造を防ぐための様々な技術も多数提供されている。
たとえば、磁気カードの基本情報(カードの用途によって異なるが、クレジットカードであれば、所有者の名前、口座番号、クレジットカード番号など)の波形を、個々のカードを識別するために用いる認証パルスの波形に基づいて変形させ、読み出し時には、磁気カードから読み出した信号の波形から基本情報を読み出すと共に、波形をハイパスフィルタ→コンパレータに通すことにより認証パルスを取り出し、認証をおこなう技術が開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、磁気ストライプに書き込まれたデジタルデータ信号の他に、磁気ストライプごとに個別に含まれる磁気特性成分を検出し、カードの個別認証をおこなうガード認証方法も開示されている。具体的には、磁気ストライプの磁気特性成分をあらわすアナログ信号を検出し、このアナログ信号をデジタル化して、各磁気ストライプ固有のデジタル・サンプルを取得する(たとえば、下記特許文献2参照。)。
しかしながら、一般に従来の磁気カードは、F2F記録方式など所定の記録フォーマットが適用されており、一枚の磁気カードに書き込み可能なデータ容量は固定されていた。したがって、固定のデータ容量以上のデータを書き込めないという問題があった。
またデータ容量が固定された磁気カードを用いて、従来のカードの互換性を保ち、なおかつ上記特許文献1、2に示したような偽造や、改ざん防止機能が実装された磁気カードを実現することは困難であった。また、たとえ実現したとしても、セキュリティ強度が低下してしまうという問題があった。また、強固なセキュリティが実装させた場合、磁気カードは、独自の方法が用いられ、既存のカードリーダライタを利用した磁気データの読み書きが困難になるという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、従来の書き込み磁気データ記録方式を利用しながら、磁気カードに書き込み可能なデータ容量を拡張させ、なおかつ、偽造、改ざんを防ぐ機能を備えた磁気データ書き込み装置、磁気データ読み出し装置および磁気データ記録方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、書き込み用の信号をF2F記録方式によって磁気カードに書き込むF2F書き込み手段と、前記F2F書き込み手段によって書き込まれた信号に、前記F2F記録方式の信号判断に影響しない振幅範囲内の任意のアナログ信号を重畳して書き込むアナログ信号書き込み手段と、前記F2F書き込み手段によって前記磁気カードに書き込んだ書き込み用の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出手段と、前記磁束反転検出手段によって検出された磁束反転位置と、前記アナログ信号書き込み手段によって書き込んだアナログ信号とを比較して、前記F2F書き込み手段による書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得手段と、を備え、前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって取得した書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を、前記磁気カードのF2F記録方式の信号が書き込まれた所定の領域に重畳して書き込むことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、従来のF2F記録方式による信号の書き込みに加え、あらたに、アナログ信号を書き込むことができる。このアナログ信号は、従来、F2F記録方式の信号によって記録された領域に、任意のデータを重畳して書き込むことができる。また、本発明の場合、セキュリティに関する情報は、アナログ信号として重畳して書き込まれる。したがって、一枚の磁気カードの記録領域のうち、F2F記録方式によって記録可能な領域は、全て書き込用の信号を記録するデータ容量として確保することができる。
また、請求項2の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、請求項1に記載の発明において、前記誤差取得手段は、前記書き込み誤差に関する情報として、前記磁束反転検出手段によって検出した磁束反転位置における前記重畳された任意のアナログ信号の周期数を取得することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、F2F記録方式の信号に重畳されたアナログ信号の周期数によって、磁気カードごとに異なるF2F記録方式の信号磁束反転位置があらわれるため、F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報として利用することができる。
また、請求項3の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって検出された書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を、前記F2F記録方式の信号のうち、前記任意のアナログ信号が重畳された記録領域と異なる領域に書き込むことを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を、他のアナログ信号と異なる独立した領域に書き込むことができる。
また、請求項4の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって検出された書き込み誤差に関する情報を所定の方式により暗号化したアナログ信号を、前記F2F記録方式の信号に重畳して書き込むことを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、請求項4のいずれか一つに記載の発明において、前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって検出された書き込み誤差に関する情報を用いた一方向性関数の演算値をあらわすアナログ信号を、前記F2F記録方式の信号に重畳して書き込むことを特徴とする。
この請求項4、5の発明によれば、特定の読み出し装置のみに、書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を読み取らせることができる。
また、請求項6の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記アナログ信号書き込み手段は、F2F記録方式の信号に重畳した場合に、正電圧側では、最大値〜正電圧しきい値の間に収まり、負電圧側では、最小値〜負電圧しきい値との間に収まる振幅のアナログ信号を書き込むことを特徴とする。
この請求項6の発明によれば、F2F記録方式の信号に重畳して書き込んだアナログ信号のF2F記録方式の信号の信号判断への影響を防ぐことができる。
また、請求項7の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記アナログ信号書き込み手段は、前記磁気カードの中のF2F記録方式の信号が書き込まれていない領域に、F2F記録方式の信号判断に影響しない振幅のアナログ信号を書き込むことを特徴とする。
この請求項7の発明によれば、磁気カードの磁気データ記録可能な領域のうち、F2F記録方式の信号が書き込まれていない領域であっても、F2F記録方式の信号と混同されることなく、アナログ信号を書き込むことができる。
また、請求項8の発明にかかる磁気データ書き込み装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記アナログ信号書き込み手段は、前記F2F書き込み手段によって書き込まれた任意の信号と比較して短い周期の所定の波形のアナログ信号を書き込むことを特徴とする。
この請求項8の発明によれば、記録領域のどの領域に磁束反転位置が検出されても、対応するアナログ信号の波形を検出し、書き込み誤差を取得することができる。
また、請求項9の発明にかかる磁気データ読み出し装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の磁気データ書き込み装置によって磁気データが書き込まれた磁気カードから磁気データを読み取る磁気データ読み出し装置であって、前記磁気カードに記録された磁気データから、F2F記録方式の信号を検出するF2F検出手段と、前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号と、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号と、を検出するアナログ信号検出手段と、前記磁気カードに書き込まれたF2F記録方式の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出手段と、前記磁束反転検出手段によって検出された磁束反転位置と、前記アナログ信号検出手段によって検出した前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号とを比較して、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得手段と、前記アナログ信号検出手段によって検出したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報と、前記誤差取得手段によって取得したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報とを比較して前記磁気カードの真贋を判定する真贋判定手段と、を備えることを特徴とする。
この請求項9の発明によれば、従来のF2F記録方式による信号に加え、あらたに、アナログ信号を検出することによって、数種類の信号によって構成された、複数の情報を読み出すことができる。また、磁気カードに書き込まれた書き込み誤差に関する情報を参照することによって、磁気カードの真贋判定をおこなうことができる。
また、請求項10の発明にかかる磁気データ読み出し装置は、請求項9に記載の発明において、前記アナログ信号検出手段は、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報として、前記F2F記録方式の信号の磁束反転位置における前記重畳された任意のアナログ信号の周期数をあらわすアナログ信号を検出し、前記誤差取得手段は、前記磁束反転検出手段によって検出した磁束反転位置における前記重畳されていた任意のアナログ信号の周期数を取得し、前記真贋判定手段は、前記アナログ信号検出手段によって検出した磁束反転位置における前記重畳された任意のアナログ信号の周期数と、前記誤差取得手段によって取得した磁束反転位置における前記重畳されていた任意のアナログ信号の周期数とを比較して真贋判定をおこなうことを特徴とする。
この請求項10の発明によれば、アナログ信号の波形の位相を利用して、F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報を用いることにより、容易な構成の検出手段よって真贋判定をおこなうことができる。
また、請求項11の発明にかかる磁気データ読み出し装置は、請求項9または10に記載の発明において、前記アナログ信号検出手段は、前記磁気データの記録領域のうち、F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号が検出された領域以外の、他の領域から前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を検出することを特徴とする。
この請求項11の発明によれば、アナログ信号の波形の位相を利用して、F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報を取得することができる。
また、請求項12の発明にかかる磁気データ記録方法は、書き込み用の信号をF2F記録方式によって磁気カードに書き込むF2F書き込み工程と、前記F2F書き込み工程によって書き込まれた信号に、前記F2F記録方式の信号判断に影響しない振幅範囲内の任意のアナログ信号を重畳して書き込む第1のアナログ信号書き込み工程と、前記F2F書き込み工程によって前記磁気カードに書き込んだ書き込み用の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出工程と、前記磁束反転検出工程によって検出された磁束反転位置と、前記第1のアナログ信号書き込み工程によって書き込んだアナログ信号とを比較して、前記F2F書き込み工程による書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得工程と、前記誤差取得工程によって取得した書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を、前記磁気カードのF2F記録方式の信号が書き込まれた所定の領域に重畳して書き込む第2のアナログ信号書き込み工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項12の発明によれば、従来のF2F記録方式による信号の書き込みに加え、あらたに、アナログ信号を書き込むことができる。このアナログ信号は、従来、F2F記録方式の信号によって記録された領域に、任意のデータを重畳して書き込むことができる。また、本発明の場合、セキュリティに関する情報は、アナログ信号として重畳して書き込まれる。したがって、一枚の磁気カードの記録領域のうち、F2F記録方式によって記録可能な領域は、全て書き込用の信号を記録するデータ容量として確保することができる。
また、請求項13の発明にかかる磁気データ記録方法は、請求項12に記載の磁気データ記録方法によって磁気データが書き込まれた磁気カードから磁気データを読み取る磁気データ記録方法であって、前記磁気カードに記録された磁気データから、F2F記録方式の信号を検出するF2F検出工程と、前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号と、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号と、を検出するアナログ信号検出工程と、前記磁気カードに書き込まれたF2F記録方式の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出工程と、前記磁束反転検出工程によって検出された磁束反転位置と、前記アナログ信号検出工程によって検出した前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号とを比較して、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得工程と、前記アナログ信号検出工程によって検出したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報と、前記誤差取得工程によって取得したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報とを比較して前記磁気カードの真贋を判定する真贋判定工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項13の発明によれば、従来のF2F記録方式による信号に加え、あらたに、アナログ信号を検出することによって、数種類の信号によって構成された、多くの情報を読み出すことができる。また、磁気カードに書き込まれた書き込み誤差に関する情報を参照することによって、磁気カードの真贋判定をおこなうことができる。
本発明にかかる磁気データ書き込み装置、磁気データ読み出し装置および磁気データ記録方法によれば、F2F記録方式の信号にアナログ信号を重畳することにより、任意のデータを書き込むためのデータ容量を拡張させ、さらに、書き込み誤差に関する情報を利用して真贋判定をおこなうことができるようになるため、偽造、改ざんを防ぐことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる磁気データ書き込み装置、磁気データ読み出し装置および磁気データ記録方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。ここでは、F2F記録方式によってデータを書き込む従来の磁気データ書き込み装置、磁気データ読み出し装置に、本発明独自の構成を追加することによって、あらたな磁気データ記録方法を実現する。
(F2F記録方式の概要)
まず、F2F記録方式の概要について説明する。F2F記録方式の信号は、データと刻時信号の反転とを同時に含んだ構成になっている。この、刻時信号間に磁束反転があれば、ビットが”1”であることを意味し、刻時信号間に磁束の反転がなければ”0”を意味する。したがって、磁気カードの記録領域には、”1”と”0”とを組み合わせたデータが記録されている。
まず、F2F記録方式の概要について説明する。F2F記録方式の信号は、データと刻時信号の反転とを同時に含んだ構成になっている。この、刻時信号間に磁束反転があれば、ビットが”1”であることを意味し、刻時信号間に磁束の反転がなければ”0”を意味する。したがって、磁気カードの記録領域には、”1”と”0”とを組み合わせたデータが記録されている。
また、F2F記録方式においては、所定規格に準拠した磁気カードが記録媒体として利用される。磁気カードには、所定位置に磁気ストライプ領域が設けられている。この磁気ストライプ領域のうち、磁気カードの左右端から、それぞれ所定幅隔てた内側が、実際に記録可能な記録領域となる。
書き込み用の信号をF2F記録方式によって磁気カードに書き込むには、磁気カードの磁気データ記録領域部分(磁気ストライプ)を磁気ヘッドによって磁化させる。このとき、書き込み用信号がF2F記録方式の信号に変換され、磁気ヘッドは、この変換信号に応じて電流を流す。読み取りの場合には、磁気ヘッドにより、磁化された磁気記録媒体部分の電圧情報を読み取り、F2F記録方式の信号を検出する。
(本発明の磁気データ記録方法)
つぎに、本発明の磁気データ記録方法について説明する。本発明の磁気データ記録方法の場合、上述したF2F記録方式で記録された信号に、磁気ヘッドを用い、さらに、アナログ信号を重畳する。このとき、重畳するアナログ信号は、磁気カードを従来機器で使用した場合に、磁気データの読み出しに影響を与えない、すなわち、十分に振幅の小さい信号とする。
つぎに、本発明の磁気データ記録方法について説明する。本発明の磁気データ記録方法の場合、上述したF2F記録方式で記録された信号に、磁気ヘッドを用い、さらに、アナログ信号を重畳する。このとき、重畳するアナログ信号は、磁気カードを従来機器で使用した場合に、磁気データの読み出しに影響を与えない、すなわち、十分に振幅の小さい信号とする。
具体的には、アナログ信号の振幅の大きさはF2F記録方式の信号の0と1の値を確定させるためのしきい値電圧に影響を与えない大きさとする。このように、同じ磁気カードに書き込まれた、F2F記録方式の信号と、アナログ信号とは、それぞれ独立しているため、記録領域のサイズが同じであれば、従来のF2F記録方式によってデータが書き込まれていた領域を、さらに、アナログ信号を書き込むための記録領域として確保できることになる。
また、一般的に、磁気カードに磁気データを書き込む場合、全く同じデータを書き込んだとしても、磁気ストライプに記録される磁気データの波形(立ち上がり時間、振幅、パルス幅など)は同一にならない。これは、磁気データの書き込みごとに、磁気データ書き込み装置の駆動特性、温度、滑り(摩擦の変化)、電流値など、立ち上がり時間の微少なずれによって書き込み誤差が生じるためである。したがって、これらの影響により磁気データの波形には、磁気カードに磁気データを書き込む際に発生する誤差を含んでいる。本発明の磁気データ記録方法では、F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報を、重畳させたアナログ信号の周期数や、周期数に基づく位相差によってあらわし、この書き込み誤差に関する情報を、さらにアナログ信号に変換し、磁気カードの所定の領域に書き込む。また、書き込み誤差に関する情報を、所定の暗号方式によって暗号化した情報としてアナログ信号に変換し、所定の領域に書き込んでもよい。
たとえば、一例として、F2F記録方式の信号の磁束反転位置と、アナログ信号とを比較し、磁束反転位置におけるアナログ信号の周期数を書き込み誤差に関する情報として利用する。この場合、アナログ信号の周期は、F2F記録方式の信号と比較し十分短い周期の矩形波や正弦波の所定の波形とする。これは、F2F記録方式の信号の磁束反転位置と、アナログ信号の周期数とを比較する際に、詳細な周期数を検出するためである。
以上説明したように、本発明にかかる磁気データ記録方法では、アナログ信号の重畳によって、書き込み可能なデータ容量を拡張させるとともに、書き込み誤差に関する情報を各磁気カードに書き込むことによって、磁気カードのセキュリティを強化させる。以下、上述した磁気データ記録方法を実現するための、磁気データ書き込み装置および磁気データ読み出し装置の構成と、処理手順について具体的に説明する。
(磁気データ書き込み装置の構成)
まず、本発明にかかる磁気データ書き込み装置の構成について説明する。図1は、本発明にかかる書き込み装置の構成を示すブロック図である。図1のように、磁気データ書き込み装置100は、F2F信号発生回路101と、信号選択回路102と、ヘッドアンプ103と、磁気ヘッド104と、F2F信号磁束反転位置検出回路105と、CPU106と、アナログ信号変調回路107とを含んで構成されている。
まず、本発明にかかる磁気データ書き込み装置の構成について説明する。図1は、本発明にかかる書き込み装置の構成を示すブロック図である。図1のように、磁気データ書き込み装置100は、F2F信号発生回路101と、信号選択回路102と、ヘッドアンプ103と、磁気ヘッド104と、F2F信号磁束反転位置検出回路105と、CPU106と、アナログ信号変調回路107とを含んで構成されている。
F2F信号発生回路101は、F2F記録方式に基づいて、書き込みデータからF2F信号を発生させる。具体的には、F2F信号発生回路101は、ユーザから入力された情報を、F2F記録方式に応じた2値信号に変換する。F2F信号発生回路101によって発生されたF2F信号は、信号選択回路102に出力される。
信号選択回路102は、F2F信号発生回路101もしくは、後述するアナログ信号変調回路107から入力された信号の中からヘッドアンプ103に出力する信号と、書き込み領域を選択する。ヘッドアンプ103に出力する信号は、F2F信号発生回路101から入力された1.F2F信号(書き込みデータ)と、アナログ信号変調回路107から入力された2.書き込み誤差を検出するためのアナログ信号、3.書き込み誤差をあらわすアナログ信号の3種類となる。磁気カードには、1.→2.→3.の順番で書き込まれるため、自動的に信号選択がおこなわれる。また、1.の場合は、磁気カードの所定の記録領域が書き込み領域となるが、2.3.の場合は、F2F信号へ重畳して書き込むため、F2F信号が書き込まれた領域が書き込み領域となる。さらに、3.は、2.が書き込まれた領域とは異なる領域や、F2F信号が書き込まれていない領域などを個別に書き込み領域として選択するように設定してもよい。なお、2.3.のアナログ信号については詳しく後述する。
ヘッドアンプ103は、信号選択回路102から入力された信号の波形に応じた電流を磁気ヘッド104に流す。磁気ヘッド104は、ヘッドアンプ103からの入力電流に応じて磁気カードの記録領域を磁化する。
F2F信号磁束反転位置検出回路105は、ヘッドアンプの電流値を監視することによって、書き込みデータに対応するF2F信号を磁気カードに書き込んだ際の磁束反転位置を検出する。また、F2F信号磁束反転位置検出回路105は、後述する、アナログ信号変調回路107から出力された2.のアナログ信号が、F2F信号に重畳されると、F2F信号書き込み時に検出した磁束反転位置と、アナログ信号の波形の周期数の比較から位相差を検出して、CPU106に出力する。
ここで、F2F信号と、アナログ信号との位相差について説明する。図2は、F2F信号とアナログ信号との位相差の一例を示す説明図である。本発明にかかる磁気データ記録方法では、F2F信号の磁束反転位置をあらわすために、重畳したアナログ信号の何周期目が磁束反転位置にくるのか求める。この磁束反転位置は、書き込みごとに誤差が生じるため、磁気データ書き込み装置100の個体差をあらわすために十分な情報が得られる。
図2の場合でも、図表210の磁束反転位置P0〜P4を基準として場合、図表220に示した他の磁気カードに記録したF2F信号の磁束反転位置とはずれが生じているのがわかる。このように、磁気カード固有の値である磁束反転位置をあらわす情報を暗号化したアナログ信号として、最初に重畳したアナログ信号とは異なる領域に重畳する。このようにして、磁気カード固有の値をアナログ信号として磁気カードへ書き込むことにより、従来のF2F記録方式で書き込まれた信号を読み出すことができると共に、磁気カードセキュリティ強度を上げることができる。
なお、上述したが、図2の図表210、220に示したように、F2F信号に重畳するアナログ信号の振幅は、F2F信号の読み出しに影響を及ぼさないために、正電圧側では、最大値〜正電圧しきい値の間に収まるように、負電圧側では、最小値〜負電圧しきい値との間に収まるような値とする。また、アナログ信号を、F2F信号が書き込まれていない領域に書き込む場合には、F2F記録方式の信号判断の基準となるしきい値に影響しない振幅、すなわち、図2の図表210、220の正電圧しきい値〜負電圧しきい値との間に収まる振幅に設定する。
図1に戻り、アナログ信号変調回路107は、書き込みデータをF2F信号発生回路101によって記録領域に書き込みデータ(F2F信号)が書き込まれた後、CPU106から入力された任意のデジタルデータをアナログ信号に変調して、信号選択回路102に出力する。このアナログ信号は、上記2.書き込み誤差を検出するためのアナログ信号である。したがって、この2.のアナログ信号は、すでに、磁気カードに書き込まれたF2F信号に重畳される。このとき、重畳させるアナログ信号の波形の種類(正弦波、矩形波など)や、振幅、さらに周期数は適宜設定することができる。
上述した2.のアナログ信号が重畳されると、上述したF2F信号磁束反転位置検出回路105では、F2F信号の磁束反転位置と、2.のアナログ信号の波形の周期数から位相差を検出し、CPU106に出力する。
CPU106は、書き込み誤差をあらわすアナログ信号を生成するための演算処理をおこなう。具体的には、まず、F2F信号磁束反転位置検出回路105から、磁束反転位置と、アナログ信号の位相差の情報が、書き込み誤差に関する情報として入力される。CPU106では、この位相差の情報を暗号化するために、一方向性関数の1種であるハッシュ関数によって演算をおこなう。このハッシュ演算結果が磁気カードの書き込み誤差に関する情報(暗号化情報)として生成され、アナログ信号変調回路107に出力される。
アナログ信号変調回路107に戻り、上記3.書き込み誤差をあらわすアナログ信号について説明する。アナログ信号変調回路107には、上述した通り、CPU106から磁気カードの書き込み誤差に関する情報(暗号化情報)が、入力される。アナログ信号変調回路107では、この磁気カードの書き込み誤差に関する情報(暗号化情報)をアナログ信号に変換し、3.のアナログ信号として、信号選択回路102に出力する。
この3.のアナログ信号は、上記2.のアナログ信号と異なり、書き込み誤差に関する情報を含んだデータを表している。したがって、3.のアナログ信号は、後述する磁気データ読み取り装置において、デジタル信号に変換可能な波形でなければならない。
図3は、アナログ信号のデジタル信号への変換例を示す説明図である。図3に示すように、3.のアナログ信号は、たとえば、書き込みデータや任意のデータを読み込むときに振幅偏移変調(ASK)方式を用いて、デジタルデータへの変換が可能な2種類の振幅によって構成された波形であってもよい。ASK方式の場合、アナログ信号を振幅変調するため、図3のように、アナログ信号の振幅が大きければ“1”、小さければ“0”の2値のデジタルデータに変換することができる。なお、上述の変調方式の他に、位相偏移変調(PSK)方式などを用いてもよい。
(磁気データ書き込み処理の手順)
つぎに、上述した磁気データ書き込み装置100による磁気カードへデータ書き込み処理について説明する。図4は、磁気データ書き込み装置における書き込み処理の手順を示すフローチャートである。
つぎに、上述した磁気データ書き込み装置100による磁気カードへデータ書き込み処理について説明する。図4は、磁気データ書き込み装置における書き込み処理の手順を示すフローチャートである。
図4のフローチャートにおいて、まず、磁気ヘッド104によって磁気カードに、F2F記録方式の信号を書き込む(ステップS401)。このステップS401において書き込まれる信号は、F2F信号発生回路101によって発生したF2F記録方式の信号である。F2F記録方式の信号を書き込むと、続いて、磁気ヘッド104によって磁気カードに、アナログ信号を重畳して書き込む(ステップS402)。
F2F信号とアナログ信号との書き込みが終了すると、続いて、F2F信号磁束反転位置検出回路105によって磁束反転位置と、アナログ信号の位相差を検出する(ステップS403)。そして、ステップS403によって検出した位相差を用いてハッシュ演算をおこなう(ステップS404)。
ステップS404によるハッシュ演算結果は、書き込み誤差を暗号化したデータとなり、磁気カードのF2F信号に重畳して書き込まれる(ステップS405)。最後に、書き込みが完了したか否かを判断し(ステップS406)、書き込みが完了していない場合には(ステップS406:No)、ステップS401の処理に戻り、書き込みが完了していれば(ステップS406:Yes)、そのまま、一連の磁気データ書き込み処理を終了する。
上述したように、磁気データ書き込み処理において、ステップS401、S402が書き込み用のデータを磁気カードに書き込むための処理、ステップS403〜S405が磁気カードの固有情報を書き込むための処理となる。
(磁気データ読み出し装置の構成)
つぎに、磁気データ書き込み装置100によって磁気データを書き込んだ磁気カードから磁気データを読み出す磁気データ読み出し装置の構成について説明する。図5は、本発明にかかる読み出し装置の構成を示すブロック図である。図5のように、磁気データ読み出し装置500は、磁気ヘッド501と、ヘッドアンプ502と、検出・読み出し回路503と、CPU504とを含んで構成されている。
つぎに、磁気データ書き込み装置100によって磁気データを書き込んだ磁気カードから磁気データを読み出す磁気データ読み出し装置の構成について説明する。図5は、本発明にかかる読み出し装置の構成を示すブロック図である。図5のように、磁気データ読み出し装置500は、磁気ヘッド501と、ヘッドアンプ502と、検出・読み出し回路503と、CPU504とを含んで構成されている。
磁気ヘッド501は、磁気カードに記録されている磁気データに応じた電流を発生させる。ヘッドアンプ502は、磁気ヘッド501によって発生した電流を増幅し、磁気データの波形を検出・読み出し回路503に出力する。
検出・読み出し回路503は、ヘッドアンプ502から入力された磁気データの波形から、F2F記録方式信号を検出し、磁束反転位置を抽出する。また、検出・読み出し回路503は、磁気データの波形から、F2F記録方式信号とアナログ信号とを分離する。分離されたアナログ信号には、ハッシュ値が付加されており、このハッシュ値は、CPU504に出力される。
さらに、検出・読み出し回路503は分離したアナログ信号を参照して磁束反転位置の位相差を抽出する。検出・読み出し回路503によって、抽出された磁束反転位置の位相差に関する情報は、CPU504に出力される。
CPU504は、まず、検出・読み出し回路503から入力された磁束反転位置の位相差に関する情報を元にハッシュ演算をおこなう。さらに、CPU504は、検出・読み出し回路503によって分離されたアナログ信号に付加されたハッシュ値と、演算したハッシュ値とを比較する。このように、ハッシュ値の正否に応じて現在読み出している磁気カードは、真正カード作成時に書き込みがおこなわれた磁気カードであるかどうかに応じて、磁気カードの真贋を判断する。
(磁気データ読み出し処理の手順)
つぎに、磁気データ読み出し装置500における読み出し処理の手順について説明する。図6は、磁気データ読み出し装置における読み出し処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、磁気カードの記録信号、すなわち磁気データを読み出す(ステップS601)。
つぎに、磁気データ読み出し装置500における読み出し処理の手順について説明する。図6は、磁気データ読み出し装置における読み出し処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、磁気カードの記録信号、すなわち磁気データを読み出す(ステップS601)。
つぎに、検出・読み出し回路503によって、ステップS601において読み出した磁気データの磁束反転位置を抽出し(ステップS602)、さらに、磁気データからF2F記録方式の信号と、アナログ信号とを分離する(ステップS603)。
その後、ステップS603によって分離したアナログ信号と磁束反転位置の位相差を抽出する(ステップS604)。そして、ステップS604において抽出した、分離したアナログ信号と磁束反転位置の位相差を元にハッシュ演算をおこなう(ステップS605)。ハッシュ演算がおこなわれると、続いて、磁気データに付加されていたハッシュ値(図4のフローチャートのステップS405において書き込まれたハッシュ値)と、ステップS605において実際にハッシュ演算したハッシュ値とを比較する(ステップS606)。
つぎに、ステップS606の比較結果が正しいか否かを判断する(ステップS607)。このステップS607において、比較結果が正しいと判断された場合(ステップS607:Yes)、今回読み込んだ磁気カードは正常なカードであると判断され(ステップS608)、一連の磁気データ読み出し処理を終了する。一方、ステップS607において、比較結果が正しくないと判断された場合(ステップS607:No)、今回読み込んだ磁気カードは偽造カードであると判断され(ステップS609)、一連の磁気データ読み出し処理を終了する。
上述したように、磁気データ読み出し処理において、ステップS601〜S603が磁気カードに書き込まれた磁気データを読み出すための処理、ステップS604〜S609が磁気カードの真贋を判断するための処理となる。
以上説明したように、書き込み装置、読み出し装置および磁気データ記録方法によれば、F2F記録方式の信号にアナログ信号を重畳することにより、任意のデータを書き込むためのデータ容量を拡張させ、さらに、書き込み誤差に関する情報を利用して真贋判定をおこなうことにより、偽造、改ざんを防ぐことができる。
また、本発明にかかる磁気データ記録方法によって磁気データを書き込んだ磁気カードの場合、たとえ、第三者にF2F記録方式の信号を読み取られコピーされたとしても、あらたに重畳して書き込まれたアナログ信号の波形は考慮されない。したがって、コピーによって偽装された磁気カードには、アナログ信号が反映されておらず、読み取り装置によってアナログ信号の情報を取得されるような事態を防ぐことができる。
また、本発明による磁気データ記録方法は、従来のF2F記録方式を採用し、F2F記録方式によるデータの書き込みおよび読み出しをおこなうことができ、従来のF2F記録方式に対応した磁気データ書き込み装置や磁気データ読み出し装置との汎用性を維持することができる。
なお、本実施の形態で説明した磁気データ記録方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明にかかる磁気データ書き込み装置、磁気データ読み出し装置および磁気データ記録方法は、F2F記録方式によって磁気データが記録された磁気カードへの磁気データの記録に有用であり、特に、高いセキュリティ強度が望まれるキャッシュカードや、クレジットカードへの利用に適している。
100 磁気データ書き込み装置
101 F2F信号発生回路
102 信号選択回路
103 ヘッドアンプ
104 磁気ヘッド
105 F2F信号磁束反転位置検出回路
106 CPU
107 アナログ信号変調回路
500 磁気データ読み出し装置
501 磁気ヘッド
502 ヘッドアンプ
503 検出・読み出し回路
504 CPU
101 F2F信号発生回路
102 信号選択回路
103 ヘッドアンプ
104 磁気ヘッド
105 F2F信号磁束反転位置検出回路
106 CPU
107 アナログ信号変調回路
500 磁気データ読み出し装置
501 磁気ヘッド
502 ヘッドアンプ
503 検出・読み出し回路
504 CPU
Claims (13)
- 書き込み用の信号をF2F記録方式によって磁気カードに書き込むF2F書き込み手段と、
前記F2F書き込み手段によって書き込まれた信号に、前記F2F記録方式の信号判断に影響しない振幅範囲内の任意のアナログ信号を重畳して書き込むアナログ信号書き込み手段と、
前記F2F書き込み手段によって前記磁気カードに書き込んだ書き込み用の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出手段と、
前記磁束反転検出手段によって検出された磁束反転位置と、前記アナログ信号書き込み手段によって書き込んだアナログ信号とを比較して、前記F2F書き込み手段による書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得手段と、を備え、
前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって取得した書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を、前記磁気カードのF2F記録方式の信号が書き込まれた所定の領域に重畳して書き込むことを特徴とする磁気データ書き込み装置。 - 前記誤差取得手段は、前記書き込み誤差に関する情報として、前記磁束反転検出手段によって検出した磁束反転位置における前記重畳された任意のアナログ信号の周期数を取得することを特徴とする請求項1に記載の磁気データ書き込み装置。
- 前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって検出された書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を、前記F2F記録方式の信号のうち、前記任意のアナログ信号が重畳された記録領域と異なる領域に書き込むことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気データ書き込み装置。
- 前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって検出された書き込み誤差に関する情報を所定の方式により暗号化したアナログ信号を、前記F2F記録方式の信号に重畳して書き込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気データ書き込み装置。
- 前記アナログ信号書き込み手段は、前記誤差取得手段によって検出された書き込み誤差に関する情報を用いた一方向性関数の演算値をあらわすアナログ信号を、前記F2F記録方式の信号に重畳して書き込むことを特徴とする請求項4に記載の磁気データ書き込み装置。
- 前記アナログ信号書き込み手段は、F2F記録方式の信号に重畳した場合に、正電圧側では、最大値〜正電圧しきい値の間に収まり、負電圧側では、最小値〜負電圧しきい値との間に収まる振幅のアナログ信号を書き込むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の磁気データ書き込み装置。
- 前記アナログ信号書き込み手段は、前記磁気カードの中のF2F記録方式の信号が書き込まれていない領域に、F2F記録方式の信号判断に影響しない振幅のアナログ信号を書き込むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の磁気データ書き込み装置。
- 前記アナログ信号書き込み手段は、前記F2F書き込み手段によって書き込まれた任意の信号と比較して短い周期の所定の波形のアナログ信号を書き込むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の磁気データ書き込み装置。
- 請求項1〜8のいずれか一つに記載の磁気データ書き込み装置によって磁気データが書き込まれた磁気カードから磁気データを読み取る磁気器データ読み出し装置であって、
前記磁気カードに記録された磁気データから、F2F記録方式の信号を検出するF2F検出手段と、
前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号と、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号と、を検出するアナログ信号検出手段と、
前記磁気カードに書き込まれたF2F記録方式の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出手段と、
前記磁束反転検出手段によって検出された磁束反転位置と、前記アナログ信号検出手段によって検出した前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号とを比較して、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得手段と、
前記アナログ信号検出手段によって検出したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報と、前記誤差取得手段によって取得したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報とを比較して前記磁気カードの真贋を判定する真贋判定手段と、
を備えることを特徴とする磁気データ読み出し装置。 - 前記アナログ信号検出手段は、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報として、前記F2F記録方式の信号の磁束反転位置における前記重畳された任意のアナログ信号の周期数をあらわすアナログ信号を検出し、
前記誤差取得手段は、前記磁束反転検出手段によって検出した磁束反転位置における前記重畳されていた任意のアナログ信号の周期数を取得し、
前記真贋判定手段は、前記アナログ信号検出手段によって検出した磁束反転位置における前記重畳された任意のアナログ信号の周期数と、前記誤差取得手段によって取得した磁束反転位置における前記重畳されていた任意のアナログ信号の周期数とを比較して真贋判定をおこなうことを特徴とする請求項9に記載の磁気データ読み出し装置。 - 前記アナログ信号検出手段は、前記磁気データの記録領域のうち、F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号が検出された領域以外の、他の領域から前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を検出することを特徴とする請求項9または10に記載の磁気データ読み出し装置。
- 書き込み用の信号をF2F記録方式によって磁気カードに書き込むF2F書き込み工程と、
前記F2F書き込み工程によって書き込まれた信号に、前記F2F記録方式の信号判断に影響しない振幅範囲内の任意のアナログ信号を重畳して書き込む第1のアナログ信号書き込み工程と、
前記F2F書き込み工程によって前記磁気カードに書き込んだ書き込み用の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出工程と、
前記磁束反転検出工程によって検出された磁束反転位置と、前記第1のアナログ信号書き込み工程によって書き込んだアナログ信号とを比較して、前記F2F書き込み工程による書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得工程と、
前記誤差取得工程によって取得した書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号を、前記磁気カードのF2F記録方式の信号が書き込まれた所定の領域に重畳して書き込む第2のアナログ信号書き込み工程と、
を含むことを特徴とする磁気データ記録方法。 - 請求項12に記載の磁気データ記録方法によって磁気データが書き込まれた磁気カードから磁気データを読み取る磁気データ記録方法であって、
前記磁気カードに記録された磁気データから、F2F記録方式の信号を検出するF2F検出工程と、
前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号と、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報をあらわすアナログ信号と、を検出するアナログ信号検出工程と、
前記磁気カードに書き込まれたF2F記録方式の信号の磁束反転位置を検出する磁束反転検出工程と、
前記磁束反転検出工程によって検出された磁束反転位置と、前記アナログ信号検出工程によって検出した前記F2F記録方式の信号に重畳された任意のアナログ信号とを比較して、前記F2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報を取得する誤差取得工程と、
前記アナログ信号検出工程によって検出したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報と、前記誤差取得工程によって取得したF2F記録方式の信号の書き込み誤差に関する情報とを比較して前記磁気カードの真贋を判定する真贋判定工程と、
を含むことを特徴とする磁気データ記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007147119A JP2008299998A (ja) | 2007-06-01 | 2007-06-01 | 磁気データ書き込み装置、磁気データ読み出し装置および磁気データ記録方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011246088A (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-08 | Kyosan Electric Mfg Co Ltd | デジアナ信号軌道回路装置 |
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- 2007-06-01 JP JP2007147119A patent/JP2008299998A/ja active Pending
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