JP2008299792A - ソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式、カスタマイズ方法、及び、電子機器 - Google Patents

ソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式、カスタマイズ方法、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】起動状態に無い電子機器であっても、非接触の通信方式を用いて電子機器内のソフトウェアをカスタマイズする。
【解決手段】ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器と、前記ソフトウェア組込電子機器に対してソフトウェアを含む情報を送信する端末とを含み、前記端末は、前記ソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信する送信手段を含み、前記ソフトウェア組込電子機器は、前記送信手段から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含み、前記受信手段は、前記送信手段から送信される前記ソフトウェアを含む情報を受信して前記ソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式、カスタマイズ方法、及び、電子機器に関し、特に、非接触の通信方式を用いて電子機器内のソフトウェアをカスタマイズすることを可能とする、ソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式、カスタマイズ方法、及び、電子機器に関する。
近年、コピー機やファクシミリなどのOA(Office Automation)機器、或いは、携帯電話機やCD(Compact Disc)プレーヤ等にもマイコン(Micro Computer:マイクロコンピュータ)などのコンピュータが搭載され、ソフトウェアによって機器の動作制御が行われるようになってきている。
勿論、ノート型やデスクトップ型のパソコン(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)もCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)を備えており、ソフトウェアによってその動作制御が行われるようになっている。
ソフトウェアによってその機能・性能を発揮するような仕組みを有するところの、上述したような電子機器は、以下、ソフトウェア組込電子機器と称することとする。そして、ソフトウェア組込電子機器として、パソコンを一例として取り上げ、以降の説明を行っていくこととする。
従来、パソコンのメーカーは、パソコンの製造時にソフトウェアをインストール(Install)し、ソフトウェアをインストールした製品を完成品として出荷するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
上述した特許文献1「ソフトウェアをインストールする方法」には、以下のような記載が成されている。
すなわち、コンピュータのメーカーは、予めソフトウェアがインストールされたハードディスクを用意しておく。そして、メーカーは、インストールされているソフトウェアのイメージファイルを、これから製造するパソコンに内蔵されるハードディスクにコピーする。コピーされたハードディスクは、パソコンに組み込まれることによって内蔵される。このようにして、メーカーは、所望するソフトウェアをインストールしたパソコンを製造するようにしている。
一方、パソコンを購入したユーザは、パソコン製造時にインストールされているソフトウェアを使用して、ユーザが所望する業務、ゲーム、ネット検索、或いは、メール送受信など各種の機能を実行させる。しかし、ソフトウェアに不具合が発見された場合、或いは、新たな機能の追加、などを行ないたい場合には、ユーザにより当該ソフトウェアの修正や、新ソフトウェアの追加インストールなどが行えるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
上述した特許文献2「自動更新システム、自動更新方法、最新ソフトウェアモジュール提供センター、プログラム」には、以下のような記載が成されている。
すなわち、パソコンを購入したユーザは、別途保有する携帯端末を使用し、パソコンの装置型名、装置号機、並びにパソコンが内蔵するネットワークに接続されたモデムを経由して、ネットワークと接続された回線の電話番号の情報を、最新モジュール提供センターへ送信する。最新モジュール提供センターでは、アップデートすべきモジュールを抽出して前記電話番号をコールしてパソコンと接続する。そして、ユーザは、最新モジュール提供センターから提供される最新モジュールをパソコンへ適用する。こうすることにより、パソコンを購入したユーザは、不具合の修正や新機能追加をした最新モジュールをダウンロードできるようになる、としている。
また、ソフトウェアのダウンロードを、特許文献2のような有線ではなく、近距離通信方式を利用して行うことを提案している関連技術もある(例えば、特許文献3参照。)。
上述した特許文献3「アプリケーション配信システム、配信装置、携帯端末及びアプリケーション配信方法並びにそのプログラム」には、以下のような記載が成されている。
すなわち、配信装置は、店舗等の商業施設内に配置される。配信装置は、携帯電話機(ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)などにも適用可能)からの要求に応答して、アプリケーションプログラムを近距離通信方式にて顧客の携帯電話機にダウンロードさせる。なお、この公報では、近距離通信方式として、ブルートゥースや無線LAN(Local Area Network)、赤外線通信等を例示している。
特開2005−242985号公報(第4−7頁、図1−4) 特開2003−216523号公報(第4−6頁、図1−10) 特開2006−099299号公報(第12−20頁、図1−11)
特許文献1に記載されているように、メーカーは、ソフトウェアをインストールしたパソコンを製造する。これは、パソコンを購入したユーザが、OS(Operating System:オーエス)やアプリケーション・ソフトウェアのセットアップを行うことなく、すぐにパソコンを使用できるようにするためである。そして、通常、製造されたパソコンは、メーカーが直接ユーザに対して販売するのではなく、パソコン販売店を介して、ユーザに販売されるようになっている。
パソコンを購入したユーザは、メーカーがインストールしておいたソフトウェアを使用して、ユーザが所望する業務等を行うことが可能である。そして、ソフトウェアの修正や新規追加などを行う場合には、特許文献2、3に記載されているように、ユーザは、所望のソフトウェアを、ソフトウェア配信装置などからダウンロードして、パソコンに再インストールするようになっている。
ところで、近年、パソコン販売店では、他の販売店との差別化を図り、パソコンの付加価値を向上させるため、独自のソフトウェアをパソコンにインストールしてユーザに販売したい、という要望を持つようになってきている。
例えば、上述した特許文献3では、店舗等に配置された配信装置から、アプリケーションプログラムを、近距離通信方式にて携帯電話機やノート型パソコンなどに対してダウンロードすることを記載している。
しかし、通常、メーカーから販売店に納入されるパソコンは、ダンボール等の箱に梱包されており、梱包されたままの状態でユーザに販売することを前提に製造されている。従って、上述した特許文献3に記載の、近距離通信方式を使用したソフトウェアのダウンロードを行うために、ユーザは、パソコンの梱包をとき、電源を投入して、パソコンを起動状態にする必要がある。それは、特許文献3に記載の近距離通信方式は、ブルートゥースや無線LANなどを例示しており、これらの通信方式は、送受信側の双方共に起動状態でなければ、通信を行うことが出来ないからである。
このように、現状においては、販売店側で、梱包状態のままのパソコンにインストールされているソフトウェアを、販売店が希望するように任意にカスタマイズすることは出来ない、という問題点を有している。仮に、販売店の希望通りにカスタマイズしたパソコンを販売しようとする場合、販売店は、予めメーカーに対して、独自のソフトウェアをインストールした販売店オリジナルモデルを製造するよう発注しておく必要があるものとなっている。また、販売店が、カスタマイズするソフトウェアを急遽変更したい場合であっても、メーカーに対応してもらわねばならないため、早急なカスタマイズは実施できない、という問題点を有する。
本発明は、上述した問題点を解決するために成されたものである。従って、本発明の目的は、起動状態に無い電子機器であっても、非接触の通信方式を用いて電子機器内のソフトウェアをカスタマイズすることを可能とする、ソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式、カスタマイズ方法、及び、電子機器、を提供することにある。
本発明のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式は、
ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器と、前記ソフトウェア組込電子機器に対してソフトウェアを含む情報を送信する端末とを含み、
前記端末は、前記ソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信する送信手段を含み、
前記ソフトウェア組込電子機器は、前記送信手段から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含み、
前記受信手段は、前記送信手段から送信される前記ソフトウェアを含む情報を受信して前記ソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶する、
ことを特徴とする。
また、具体的には、前記ソフトウェアを含む情報は、少なくとも、前記ソフトウェア組込電子機器にインストールすべき第1のソフトウェアと、前記ソフトウェア組込電子機器内で前記第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含んでもよい。
さらに、具体的には、前記ソフトウェア組込電子機器は、電源が投入された際、前記不揮発メモリに記憶された前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第2のソフトウェアを実行させることにより、前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第1のソフトウェアを前記ソフトウェア組込電子機器内にインストールするインストール手段を含んでもよい。
また、具体的には、前記ソフトウェアを含む情報は、複数個のソフトウェアを含む情報から成る、ものであってもよい。
本発明のカスタマイズ方法は、
ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器と、前記ソフトウェア組込電子機器に対してソフトウェアを含む情報を送信する端末とを含むソフトウェア組込電子機器のカスタマイズシステムにおけるカスタマイズ方法であって、
前記端末は、前記ソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信し、
前記ソフトウェア組込電子機器は、前記端末から発信される電波で電力を受け取って駆動されて前記ソフトウェアを含む情報を受信し、受信した前記ソフトウェアを含む情報を前記ソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶する、ことを特徴とする。
また、具体的には、前記ソフトウェアを含む情報は、少なくとも、前記ソフトウェア組込電子機器にインストールすべき第1のソフトウェアと、前記ソフトウェア組込電子機器内で前記第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含んでもよい。
さらに、具体的には、前記ソフトウェア組込電子機器は、電源が投入された際、前記不揮発メモリに記憶された前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第2のソフトウェアを実行させることにより、前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第1のソフトウェアを前記ソフトウェア組込電子機器内にインストールする、ようにしてもよい。
また、具体的には、前記ソフトウェアを含む情報は、複数個のソフトウェアを含む情報から成る、ものであってもよい。
本発明の電子機器は、外部の機器から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含み、
前記受信手段は、前記外部の機器から近距離無線通信によって送信されるソフトウェアを含む情報を受信して不揮発メモリに記憶する、ことを特徴とする。
また、具体的には、前記ソフトウェアを含む情報は、少なくとも、前記電子機器にインストールすべき第1のソフトウェアと、前記電子機器内で前記第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含んでもよい。
さらに、具体的には、前記電子機器は、電源が投入された際、前記不揮発メモリに記憶された前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第2のソフトウェアを実行させることにより、前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第1のソフトウェアを前記電子機器内にインストールするインストール手段を含んでもよい。
また、具体的には、前記ソフトウェアを含む情報は、複数個のソフトウェアを含む情報から成る、ものであってもよい。
本発明のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式は、
ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器と、前記ソフトウェア組込電子機器に対してソフトウェアを含む情報を送信する端末とを含んでいる。また、端末は、ソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信する送信手段を含み、ソフトウェア組込電子機器は、送信手段から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含んでいる。
そして、ソフトウェア組込電子機器の受信手段は、端末の送信手段から送信されるソフトウェアを含む情報を受信してソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶するようになっている。
つまり、ソフトウェア組込電子機器は、自身の電源が投入されていなくても、端末から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含んでいる。そのため、ソフトウェア組込電子機器に電源が投入されておらず、起動状態にない場合であっても、端末から送信される、ソフトウェア組込電子機器内にインストールすべきソフトウェアを含む情報を受信して記憶することができる。
従って、ソフトウェア組込電子機器に電源が投入されておらず、起動状態に無い場合であっても、当該ソフトウェア組込電子機器に所望のソフトウェアを送信してカスタマイズすることが可能となる、という効果を有している。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、本発明は、ソフトウェアによってその機能・性能を発揮するような仕組みを有して動作するソフトウェア組込電子機器の全般に関するものである。しかし、本発明の実施の形態では、説明の容易化のため、ソフトウェア組込電子機器の一例としてパソコン(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)を取り上げて、以降の説明を行っていくものとする。
図1は、本発明のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式の第1の実施形態を示すブロック図である。
図1に示す本実施の形態は、ソフトウェア組込電子機器に対してインストールしたい所望のソフトウェアを送信する端末であるところのコントローラ1と、ソフトウェア組込電子機器の一例であり、ソフトウェアのインストール対象となるパソコン2とを含んでいる。
なお、以降の説明においては、ソフトウェア組込電子機器にインストールするソフトウェアのことを、ソフトウェアXと称することとする。
コントローラ1は、送受信回路11と、制御回路12と、記憶装置13と、操作表示ユニット14を含んでいる。
送受信回路11は、非接触型の近距離無線通信により、パソコン2との間でコマンドやデータの送受信を行う。送受信回路11の近距離無線通信は、国際標準「ISO/IEC IS 18092」として承認されているNFC(Near Field Communication:エヌエフシー)を使用するものとする。
制御回路12は、送受信回路11を制御することにより、記憶装置13から読み出したソフトウェアXを含む情報(ここでは、フォルダ)を、パソコン2に対して送信する。また、制御回路12は、パソコン2からの応答を、送受信回路11を介して受信する。そして、制御回路12は、パソコン2からの応答を、操作表示ユニット14に表示する。
記憶装置13は、パソコン2にインストールするソフトウェア、すなわち、ソフトウェアX、を含むソフトウェアフォルダ15を記憶する。ソフトウェアフォルダ15は、パソコン2にインストールするソフトウェアXに加え、該ソフトウェアXをパソコン2内でインストールするためのソフトウェア(通常、「Setup.exe」という名前を付されたファイル形式になっている)を含んでいる。また、必要に応じて、該ソフトウェアXの構成設定などを行うためのファイル(通常、ファイル拡張子として、「.ini」や、「.bat」という名前を付されたファイル形式になっている)も含んでいる。
ソフトウェアフォルダ15が上述した各種ソフトウェアやファイルを含むことにより、パソコン2内でソフトウェアXのインストールやアップデートが実行できる。通常では、パソコン2内で上述した「Setup.exe」を実行することにより、ソフトウェアXのインストールが実行できるようになっている。
なお、コントローラ1は、図示しないファイル入出力回路を備えており、該ファイル入出力回路を介して、コントローラ1の外部から記憶装置13内のソフトウェアフォルダ15を入れ替えられるようになっている。
操作表示ユニット14は、制御回路12にコマンドやデータを入力するためのキーボードや、制御回路12から出力されるデータ等の表示を行う液晶画面などを備えている。
パソコン2は、送受信回路21と、制御回路22と、記憶装置23と、不揮発メモリ24を含んでいる。
送受信回路21は、コントローラ1の送受信回路11と同じく、非接触型の近距離無線通信NFCにより、コントローラ1との間でコマンドやデータの送受信を行う。なお、本実施形態で使用するNFCは、コントローラ1の送受信回路11から発信される電波で電力を受け取って駆動するパッシブ型を使用するものとする。従って、パソコン2の電源が投入されていない状態であっても、パソコン2の送受信回路21とコントローラ1の送受信回路11との間で、コマンドやデータの送受信は、実行可能である。
そして、送受信回路21は、コントローラ1の送受信回路11から送信されたソフトウェアフォルダ15を受信し、これを不揮発メモリ24に、ソフトウェアフォルダ25として記憶させる。すなわち、送受信回路21は、メモリ書き込み制御を行う回路を有する。
制御回路22は、パソコン2の電源が投入された状態となった場合に、記憶装置23から読み出したソフトウェアを実行することにより、パソコン2に所望の処理を実行させる。
記憶装置23は、パソコン2上で動作する各種ソフトウェア、すなわち、アップデーター26およびソフトウェア27(すなわち、ソフトウェアA27−1、ソフトウェアB27−2、・・・、ソフトウェアN27−n)を記憶する。記憶装置23は、例えば、ハードディスク装置で構成される。
アップデーター26は、パソコン2の起動時にOS(Operating System:オペレーティングシステム)の制御によって動作を開始するアプリケーション・ソフトウェアであり、パソコン2にインストールすべきソフトウェアXのインストールを行う。アップデーター26は、コントローラ1から受信したソフトウェアフォルダ15が、不揮発メモリ24内にソフトウェアフォルダ25として記憶されている場合に、該フォルダ内のソフトウェアXをパソコン2にインストールする。
アップデーター26は、ソフトウェアフォルダ25内の「Setup.exe」を実行させることにより、パソコン2にインストールすべきソフトウェアXのインストールが行われ、パソコン2が該ソフトウェアXのインストールによってカスタマイズされる。
また、アップデーター26は、ソフトウェアXのインストールを行った後、不揮発メモリ24に記憶されていたソフトウェアフォルダ25を削除する。
ソフトウェアA27−1、ソフトウェアB27−2、・・・、ソフトウェアN27−nは、パソコン2に所望の処理を実行させるためのOSやアプリケーション・ソフトウェアである。
上述したアップデーター26は、ソフトウェアのカスタマイズを行うアプリケーション・ソフトウェアである。これに対し、ソフトウェアA27−1〜27−nはパソコン2を動作させるためのソフトウェアであり、カスタマイズの対象となるソフトウェアである。
不揮発メモリ24は、コントローラ1のソフトウェアフォルダ15をそのままの形で、ソフトウェアフォルダ25として記憶する。本実施形態では、パッシブ型のNFCを使用しているため、不揮発メモリ24は、送受信回路21とともに、コントローラ1の送受信回路11から発信される電波で電力を受け取って動作することが可能である。従って、パソコン2に電源が供給されているか否かに関わらず、ソフトウェアフォルダ25を不揮発メモリ24に記憶することが可能である。
ここで、本実施形態で使用する非接触型の近距離無線通信、NFC、について補足説明を行っておく。
NFCは、非接触式ICカードとして普及が進んでいるソニーの「Felica(登録商標)」やPhilips社の「Mifare(登録商標)」と互換性を有する近距離無線通信技術である。
現状では、NFCによる通信距離は、パッシブ型では10cm以下である(電源を必要とするアクティブ型では20cm以下である)。そして、データ伝送速度は106kbps〜424kbpsで、双方向通信が可能となっている。
一般的に、パソコンや、ファクシミリ、携帯電話、或いはCDプレーヤなどのソフトウェア組込電子機器は、緩衝材等で保護され、ダンボール箱等に梱包された状態で出荷される。本実施形態におけるパソコン2などのソフトウェア組込電子機器は、梱包されたままの状態でコントローラ1からソフトウェアフォルダ15を受信するものである。そこで、パソコン2などのソフトウェア組込電子機器の送受信回路21の組込位置は、梱包された状態でも、コントローラ1の送受信回路11と10cm以下の距離になるような位置に配置するものとする。
また、NFCでのデータ伝送速度は106kbps〜424kbpsである。従って、例えば、10MB(Mega Bytes:メガバイト)のソフトウェア等のファイルを送信する場合、212kbpsのデータ伝送速度を使用すると、6分程度の時間を要することとなる。しかし、今後の技術進歩によって性能の向上が図られた際には、更に高速のデータ伝送速度が得られるようになるものと考えられる。例えば、847kbpsのデータ伝送速度が得られた場合、上述の10MBのファイルは、1分30秒程度の時間で送信可能となる。
次に、図2、図3を参照して、図1に示した第1の実施形態の動作について詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態のコントローラとパソコンの動作を説明するシーケンスチャートである。
例えば、パソコン販売店において、ダンボール箱などに梱包されている状態のパソコン2を、コントローラ1の近傍に配置する。このとき、パソコン2の電源は投入されておらず、パソコン2は動作状態になっていない。
そして、コントローラ1を起動すると、コントローラ1の制御回路12は、記憶装置13からソフトウェアフォルダ15を読み込む(図2のステップS1)。
制御回路12は、読み込んだソフトウェアフォルダ15を送受信回路11へ送信し、送受信回路11は、パソコン2の送受信回路21に対しソフトウェアフォルダ15を送信する(ステップS2)。
パソコン2の送受信回路21は、コントローラ1から受信したソフトウェアフォルダ15を、ソフトウェアフォルダ25として不揮発メモリ24内に記憶させる(ステップS3)。
そして、パソコン2の送受信回路21は、不揮発メモリ24にソフトウェアフォルダ25を記憶させた動作の結果の良否を示す情報を、コントローラ1の送受信回路11に送信する(ステップS4)。
コントローラ1の送受信回路11は、受信した記憶動作の結果である良否情報を制御回路12に送信し、制御回路12は、受信したパソコン2の記憶動作の結果を、操作表示ユニット14の液晶画面に出力し、表示させる(ステップS5)。
コントローラ1の操作表示ユニット14に表示された結果が良好であれば、パソコン2に対して送信したソフトウェアフォルダ15が、パソコン2の不揮発メモリ24に良好な状態で記憶されたものであるため、コントローラ1の動作を終了する。
コントローラ1の操作表示ユニット14に表示された結果が不良を示している場合には、パソコン2の不揮発メモリ24に、ソフトウェアフォルダ15の内容が正しい状態で記憶されていないことを示している。その場合には、制御回路12は、図2で説明したソフトウェアフォルダ15の送信動作を、再度行うよう制御する。
次に、図3を参照して、コントローラ1からソフトウェアフォルダ15を受信したパソコン2に電源が投入された際の、パソコン2の動作について説明する。
図3は、第1の実施形態のパソコンに電源が投入された際の動作を説明するフローチャートである。
例えば、パソコン販売店からパソコン2を購入したユーザが、自宅等でダンボール箱などの梱包を解き、パソコン2をセットアップして、パソコン2に電源を投入する。
パソコン2に電源が投入されると、パソコン2のブートローダ(boot loader)がハードディスクなどの記憶装置23からOSを読み出し、OSを起動し、OSは記憶装置23内のアップデーター26を図示していないメモリ上にロードし、アップデーター26を起動する(図3のステップS11)。
アップデーター26は、不揮発メモリ24内にソフトウェアフォルダ25が存在するか確認する(ステップS12)。
ソフトウェアフォルダ25が存在する場合(ステップS12でYes)、アップデーター26は、ソフトウェアフォルダ25内のソフトウェアXのインストールを行う(ステップS13)。ソフトウェアXは、通常、ソフトウェアフォルダ25内のインストールのためのソフトウェア「Setup.exe」を実行させることによりパソコン2にインストールされる。
その後、アップデーター26は、不揮発メモリ24内のソフトウェアフォルダ25を削除し(ステップS14)、アップデーター26の実行を終了する(ステップS15)。
そして、ソフトウェアXのインストールを終了したパソコン2は、パソコン2自身の通常の起動処理を実施する(ステップS16)。通常の起動処理とは、例えば、OSの起動時に、起動項目として登録してあるアプリケーション・ソフトウェアを、OSが自動的に起動させる処理である。上述したアップデーター26も、起動項目として登録しておくことにより、OSによって自動的に起動させることが可能である。なお、前述した起動項目のことを、スタートアップ(Startup)と称するOSも存在する。
なお、ステップS12の判定で、不揮発メモリ24内にソフトウェアフォルダ25が存在しない場合(ステップS12でNo)、インストール処理は行わず、アップデーター26の実行を終了する(ステップS15)。
ステップS16において、パソコン2の起動が行われた後は、ソフトウェアXがインストールされてカスタマイズされたパソコン2によって、ユーザが所望する処理を実行させることが可能となる。
以上、図1〜3を参照して説明した第1の実施形態は、以下のように要約出来る。
すなわち、コントローラ1とパソコン2との間は、非接触型で、かつ、受信側には電源が不要な近距離無線通信NFCを使用した双方向通信が可能である。そして、パソコン2にインストールしたいソフトウェア(ソフトウェアX)、及び、パソコン2上でソフトウェアXのインストールを実行するソフトウェア(例えば、Setup.exe)などを、コントローラ1からパソコン2に送信するようになっている。
従って、パソコン2がダンボール箱等で梱包されている状態であっても、パソコン2に新規ソフトウェアを送信し、パソコン2内に記憶させ、パソコン2をカスタマイズすることが出来る。
パソコン2の実際のカスタマイズは、梱包が解かれて、パソコン2に電源が投入された際、パソコン2のインストール手段(本実施の形態ではアップデーター26)によって行われる。起動されたアップデーター26は、ソフトウェアXのインストールを実行するソフトウェア(例えば、Setup.exe)を実行させて、ソフトウェアXをパソコン2内にインストールすることにより、パソコン2をカスタマイズする。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、以下に示すような効果を奏する。
第1に、ソフトウェア組込電子機器(パソコン、ファクシミリ、携帯電話、CDプレーヤ、など)に電源が投入されておらず、起動状態に無い場合であっても、当該ソフトウェア組込電子機器に所望のソフトウェアを送信してカスタマイズすることが可能となる。
なぜなら、本発明の第1の実施形態におけるソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式は、ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器(すなわち、上述の実施形態では、パソコン2、として説明したもの)と、ソフトウェア組込電子機器に対してソフトウェアを含む情報(すなわち、フォルダ)を送信する端末(すなわち、コントローラ1)とを含んでいる。また、端末は、ソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信する送信手段(すなわち、送受信回路11)を含み、ソフトウェア組込電子機器は、送信手段から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段(すなわち、送受信回路21)を含んでいる。そして、ソフトウェア組込電子機器の受信手段は、端末の送信手段から送信されるソフトウェアを含む情報を受信してソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶するようになっている。
上述のソフトウェアを含む情報は、少なくとも、ソフトウェア組込電子機器にインストールすべき第1のソフトウェア(すなわち、ソフトウェアX)と、ソフトウェア組込電子機器内で第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含んでもよい。
本実施の形態のソフトウェア組込電子機器は、自身の電源が投入されていなくても、端末から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含んでいる。そのため、ソフトウェア組込電子機器に電源が投入されておらず、起動状態にない場合であっても、端末から送信される、ソフトウェア組込電子機器内にインストールすべきソフトウェアを含む情報を受信して記憶することができる。
そして、本実施の形態のソフトウェア組込電子機器は、電源が投入された際に、不揮発メモリのソフトウェアを含む情報の内のインストールを実行するソフトウェアを実行させることにより、インストールすべきソフトウェアのインストールを行う。
具体的には、ソフトウェア組込電子機器は、電源が投入された際、不揮発メモリに記憶されたソフトウェアを含む情報の内の、インストール動作を実行する第2のソフトウェアを実行させることにより、ソフトウェア組込電子機器内にインストールすべき第1のソフトウェアをインストールするようにしてもよい。
これにより、ソフトウェア組込電子機器の製造が完了し、ダンボール箱等に梱包されたままの状態であっても、例えば、販売店が所望する任意のソフトウェアで、ソフトウェア組込電子機器のカスタマイズを実施することが可能となる。
従って、例えば、販売店では、他店との差別化を図り、付加価値を付したソフトウェア組込電子機器を販売することが可能となる。
第2の効果は、ソフトウェア組込電子機器の販売時には、常に最新のソフトウェアが組み込まれた状態で販売できることである。ソフトウェア組込電子機器が、メーカーから販売店に発送された後に、新規ソフトウェアや改良ソフトウェアが生成された場合であっても、販売店で任意にソフトウェアのカスタマイズが実行出来る。例えば、セキュリティ対策用のコンピュータウィルス撃退ソフトのアップデートがあった場合、或いは、機能が拡張されたソフトウェアが生成された場合などである。
その理由は、上述したように、端末(すなわち、コントローラ1)から送信されたソフトウェアを含む情報を、電源が投入されていない状態であってもソフトウェア組込電子機器が受信可能な仕組みを有しているからである。
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式の第2の実施形態を示すブロック図である。
図4に示す第2の実施の形態は、ソフトウェア組込電子機器に対してインストールしたい所望のソフトウェアを送信する端末であるところのコントローラ1−2と、ソフトウェア組込電子機器の一例であり、ソフトウェアのインストール対象となるパソコン2−2とを含んでいる。
なお、本発明の第2の実施形態は、図1に示した第1の実施形態とは以下の点でのみ異なるものである。すなわち、コントローラ1−2は、記憶装置13−2に、複数のソフトウェアフォルダ15を記憶している。そして、パソコン2−2は、コントローラ1−2から複数のソフトウェアフォルダ15を受信して、これを複数のソフトウェアフォルダ25として不揮発メモリ24−2に記憶する点である。従って、図4において図1に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略するものとする。
図4において、コントローラ1−2の記憶装置13−2は、複数(m個、ただしmは2以上の整数)のソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを記憶している。
ソフトウェアフォルダ15−1は、パソコン2−2にインストールするソフトウェアX(1)と、該ソフトウェアX(1)をパソコン2−2内でインストールするソフトウェア(1)(通常、「Setup.exe」という名前を付されたファイル形式になっている)とを、少なくとも含んでいる。また、必要に応じて、該ソフトウェアX(1)の構成設定などを行うためのファイルを含んでいても良い。
ソフトウェアフォルダ15−2は、パソコン2−2にインストールするソフトウェアX(2)と、該ソフトウェアX(2)をパソコン2−2内でインストールするソフトウェア(2)とを、少なくとも含んでいる。また、必要に応じて、該ソフトウェアX(2)の構成設定などを行うためのファイルを含んでいても良い。
以下同様であり、ソフトウェアフォルダ15−mは、パソコン2−2にインストールするソフトウェアX(m)と、該ソフトウェアX(m)をパソコン2−2内でインストールするソフトウェア(m)とを、少なくとも含んでいる。また、必要に応じて、該ソフトウェアX(m)の構成設定などを行うためのファイルを含んでいても良い。
パソコン2−2については以下の通りである。
すなわち、パソコン2−2の送受信回路21は、コントローラ1−2の送受信回路11から送信されたソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを受信し、これを不揮発メモリ24−2に、ソフトウェアフォルダ25−1〜25−mとして記憶させる。送受信回路21は、メモリ書き込み制御を行う回路を有する。
また、パソコン2−2の不揮発メモリ24−2は、上述したように、コントローラ1−2のソフトウェアフォルダ15−1〜15−mをそのままの形で、ソフトウェアフォルダ25−1〜25−mとして記憶する。
次に、図5、図6を参照して、図4に示した第2の実施形態の動作について詳細に説明する。なお、図5、図6に示す動作についても、第1の実施形態の図2、図3の動作とほぼ同様である。従って、図5、図6において図2、図3に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を極力省略するものとする。
図5は、第2の実施形態のコントローラとパソコンの動作を説明するシーケンスチャートである。
図4で説明したように、コントローラ1−2の記憶装置13−2には、複数のソフトウェアフォルダ15−1〜15−mが記憶されている。そして、第2の実施形態においては、コントローラ1−2は複数のソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを全てパソコン2−2に送信するものである。
先ず、コントローラ1−2を起動すると、コントローラ1−2の制御回路12は、記憶装置13−2からソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを全て読み込む(図5のステップS1−2)。
制御回路12は、読み込んだソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを送受信回路11へ送信し、送受信回路11は、パソコン2−2の送受信回路21に対しソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを送信する(ステップS2−2)。
パソコン2−2の送受信回路21は、コントローラ1−2から受信したソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを、ソフトウェアフォルダ25−1〜25−mとして不揮発メモリ24−2内に記憶させる(ステップS3−2)。
そして、パソコン2−2の送受信回路21は、不揮発メモリ24−2にソフトウェアフォルダ25−1〜25−mを記憶させた動作の結果の良否(良否情報)を、コントローラ1−2の送受信回路11に送信する(ステップS4−2)。
コントローラ1−2の送受信回路11は、受信した記憶動作の結果(良否情報)を制御回路12に送信し、制御回路12は、受信したパソコン2−2の記憶動作の結果を、操作表示ユニット14の液晶画面に出力し、表示させる(ステップS5−2)。
コントローラ1−2の操作表示ユニット14に表示された結果が良好であれば、パソコン2−2に対して送信したソフトウェアフォルダ15−1〜15−mが、パソコン2−2の不揮発メモリ24−2に良好な状態で記憶されたものであるため、コントローラ1−2の動作を終了する。
コントローラ1−2の操作表示ユニット14に表示された結果が不良を示している場合には、パソコン2−2の不揮発メモリ24−2に、ソフトウェアフォルダ15−1〜15−mの内容が正しい状態で記憶されていないことを示している。その場合には、制御回路12は、図5で説明したソフトウェアフォルダ15−1〜15−mの送信動作を、再度行うよう制御する。
次に、図6を参照して、コントローラ1−2からソフトウェアフォルダ15−1〜15−mを受信したパソコン2−2に電源が投入された際の、パソコン2−2の動作について説明する。
図6は、第2の実施形態のパソコンに電源が投入された際の動作を説明するフローチャートである。
図5で説明したように、パソコン2−2の不揮発メモリ24−2には、複数のソフトウェアフォルダ25−1〜25−mが記憶されている。そして、第2の実施形態においては、パソコン2−2は、複数のソフトウェアフォルダ25−1〜25−mに含まれる全てのソフトウェアX(1)〜ソフトウェアX(m)を、パソコン2−2内にインストールするものである。
パソコン2−2に電源が投入されると、パソコン2のブートローダがハードディスクなどの記憶装置23からOSを読み出し、OSを起動し、OSは記憶装置23内のアップデーター26を図示していないメモリ上にロードし、アップデーター26を起動する(図6のステップS11)。
アップデーター26は、不揮発メモリ24−2内にソフトウェアフォルダ25が存在するか確認する(ステップS12−2)。
ソフトウェアフォルダ25が存在する場合(ステップS12−2でYes)、アップデーター26は、複数のソフトウェアフォルダ25−1〜25−mの内の第1番目のソフトウェアフォルダ25−1を取得する。
そして、ソフトウェアフォルダ25−1内のソフトウェアX(1)のインストールを行う(ステップS13−2)。ソフトウェアX(1)は、ソフトウェアフォルダ25−1内のインストールのためのソフトウェア(1)、すなわち、通常は「Setup.exe」、を実行させることによりパソコン2−2にインストールされる。
その後、アップデーター26は、不揮発メモリ24−2内のソフトウェアフォルダ25−1を削除する(ステップS14−2)。そして、ステップS12−2に戻る。
アップデーター26は、再度、不揮発メモリ24−2内にソフトウェアフォルダ25が存在するか確認する(ステップS12−2)。
ソフトウェアフォルダ25が存在する場合(ステップS12−2でYes)、アップデーター26は、残っているソフトウェアフォルダ25−2〜25−mの内の最初のソフトウェアフォルダ25−2を取得する。
そして、ソフトウェアフォルダ25−2内のソフトウェアX(2)のインストールを行う(ステップS13−2)。ソフトウェアX(2)は、ソフトウェアフォルダ25−2内のインストールのためのソフトウェア(2)、すなわち、通常は「Setup.exe」、を実行させることによりパソコン2−2にインストールされる。
その後、不揮発メモリ24−2内のソフトウェアフォルダ25−2を削除して(ステップS14−2)、ステップS12−2に戻る。
以下、同様にして、アップデーター26は、ソフトウェアフォルダ25−3〜25−m内のソフトウェアX(3)〜ソフトウェアX(m)を、パソコン2−2にインストールする。
そして、不揮発メモリ24−2内にソフトウェアフォルダ25が存在しない場合(ステップS12−2でNo)、アップデーター26の実行を終了する(ステップS15)。
そして、ソフトウェアX(1)〜ソフトウェアX(m)のインストールを終了したパソコン2−2は、パソコン2−2自身の通常の起動処理を実施する(ステップS16)。
ステップS16において、パソコン2−2の起動が行われた後は、ソフトウェアX(1)〜ソフトウェアX(m)がインストールされてカスタマイズされたパソコン2−2によって、ユーザが所望する処理を実行させることが可能となる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、ソフトウェア組込電子機器に電源が投入されておらず、起動状態に無い場合であっても、当該ソフトウェア組込電子機器に所望の複数のソフトウェアを送信して、複数のソフトウェアのカスタマイズを行うことが可能となる。
なぜなら、本発明の第2の実施形態におけるソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式は、ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器と、ソフトウェア組込電子機器に対して複数のソフトウェアを含む情報(すなわちフォルダ)を送信する端末とを含んでいる。また、端末は、複数のソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信する送信手段を含み、ソフトウェア組込電子機器は、送信手段から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含んでいる。そして、ソフトウェア組込電子機器の受信手段は、端末の送信手段から送信される複数のソフトウェアを含む情報を受信してソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶するようになっている。
つまり、ソフトウェア組込電子機器は、自身の電源が投入されていなくても、端末から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含んでいる。そのため、ソフトウェア組込電子機器に電源が投入されておらず、起動状態にない場合であっても、端末から送信される、ソフトウェア組込電子機器内にインストールすべきソフトウェアを含む情報を複数受信して記憶することができる。
上述の複数のソフトウェアを含む情報の各々は、少なくとも、ソフトウェア組込電子機器にインストールすべき第1のソフトウェアと、ソフトウェア組込電子機器内で第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含んでもよい。
具体的には、ソフトウェア組込電子機器は、電源が投入された際、不揮発メモリに記憶された複数のソフトウェアを含む情報の各々について、ソフトウェアを含む情報の内のインストール動作を実行する第2のソフトウェアを実行させる。そして、第2のソフトウェアが、ソフトウェア組込電子機器内にインストールすべき第1のソフトウェアをインストールするようにしてもよい。
これにより、ソフトウェア組込電子機器に電源が投入された際に、不揮発メモリの複数のソフトウェアを含む情報の各々について、ソフトウェアを含む情報の内のインストールすべきソフトウェアのインストールを行うことができる。
本発明のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式の第1の実施形態を示すブロック図である。 第1の実施形態のコントローラとパソコンの動作を説明するシーケンスチャートである。 第1の実施形態のパソコンに電源が投入された際の動作を説明するフローチャートである。 本発明のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式の第2の実施形態を示すブロック図である。 第2の実施形態のコントローラとパソコンの動作を説明するシーケンスチャートである。 第2の実施形態のパソコンに電源が投入された際の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 コントローラ
11 送受信回路
12 制御回路
13 記憶装置
14 操作表示ユニット
15 ソフトウェアフォルダ
2 パソコン
21 送受信回路
22 制御回路
23 記憶装置
24 不揮発メモリ
25 ソフトウェアフォルダ
26 アップデーター
27 ソフトウェア

Claims (12)

  1. ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器と、前記ソフトウェア組込電子機器に対してソフトウェアを含む情報を送信する端末とを含み、
    前記端末は、前記ソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信する送信手段を含み、
    前記ソフトウェア組込電子機器は、前記送信手段から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含み、
    前記受信手段は、前記送信手段から送信される前記ソフトウェアを含む情報を受信して前記ソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶する、
    ことを特徴とするソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式。
  2. 前記ソフトウェアを含む情報は、少なくとも、前記ソフトウェア組込電子機器にインストールすべき第1のソフトウェアと、前記ソフトウェア組込電子機器内で前記第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式。
  3. 前記ソフトウェア組込電子機器は、電源が投入された際、前記不揮発メモリに記憶された前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第2のソフトウェアを実行させることにより、前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第1のソフトウェアを前記ソフトウェア組込電子機器内にインストールするインストール手段を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式。
  4. 前記ソフトウェアを含む情報は、複数個のソフトウェアを含む情報から成る、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のソフトウェア組込電子機器のカスタマイズ方式。
  5. ソフトウェアによって動作するソフトウェア組込電子機器と、前記ソフトウェア組込電子機器に対してソフトウェアを含む情報を送信する端末とを含むソフトウェア組込電子機器のカスタマイズシステムにおけるカスタマイズ方法であって、
    前記端末は、前記ソフトウェアを含む情報を近距離無線通信によって送信し、
    前記ソフトウェア組込電子機器は、前記端末から発信される電波で電力を受け取って駆動されて前記ソフトウェアを含む情報を受信し、受信した前記ソフトウェアを含む情報を前記ソフトウェア組込電子機器の不揮発メモリに記憶する、
    ことを特徴とするカスタマイズ方法。
  6. 前記ソフトウェアを含む情報は、少なくとも、前記ソフトウェア組込電子機器にインストールすべき第1のソフトウェアと、前記ソフトウェア組込電子機器内で前記第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載のカスタマイズ方法。
  7. 前記ソフトウェア組込電子機器は、電源が投入された際、前記不揮発メモリに記憶された前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第2のソフトウェアを実行させることにより、前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第1のソフトウェアを前記ソフトウェア組込電子機器内にインストールする、
    ことを特徴とする請求項6に記載のカスタマイズ方法。
  8. 前記ソフトウェアを含む情報は、複数個のソフトウェアを含む情報から成る、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1つに記載のカスタマイズ方法。
  9. 外部の機器から発信される電波で電力を受け取って駆動可能な受信手段を含み、
    前記受信手段は、前記外部の機器から近距離無線通信によって送信されるソフトウェアを含む情報を受信して不揮発メモリに記憶する、ことを特徴とする電子機器。
  10. 前記ソフトウェアを含む情報は、少なくとも、前記電子機器にインストールすべき第1のソフトウェアと、前記電子機器内で前記第1のソフトウェアのインストール動作を実行する第2のソフトウェアとを含む、ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記電子機器は、電源が投入された際、前記不揮発メモリに記憶された前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第2のソフトウェアを実行させることにより、前記ソフトウェアを含む情報の内の前記第1のソフトウェアを前記電子機器内にインストールするインストール手段を含む、
    ことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記ソフトウェアを含む情報は、複数個のソフトウェアを含む情報から成る、
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1つに記載の電子機器。
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