JP2008299359A - Raid装置及びraid装置のストライプ変換制御方法 - Google Patents

Raid装置及びraid装置のストライプ変換制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008299359A
JP2008299359A JP2007141237A JP2007141237A JP2008299359A JP 2008299359 A JP2008299359 A JP 2008299359A JP 2007141237 A JP2007141237 A JP 2007141237A JP 2007141237 A JP2007141237 A JP 2007141237A JP 2008299359 A JP2008299359 A JP 2008299359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
raid
conversion
phase
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007141237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4934820B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Ikeuchi
和彦 池内
Mikio Ito
実希夫 伊藤
Hidejiro Ookurotani
秀治郎 大黒谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2007141237A priority Critical patent/JP4934820B2/ja
Publication of JP2008299359A publication Critical patent/JP2008299359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4934820B2 publication Critical patent/JP4934820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】従来、複数コントローラで1つのRLUを制御できず、資源の効率的な利用ができなかった。また、RAID構成の再配置時に、元の構成データを上書きしてしまい、途中で処理が異常終了した場合、元のRAID構成に戻す事が直ぐにできなかった。
【解決手段】各コントローラは、ホスト1からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にデータをリード/ライトする機能を備えたRAID装置であって、各コントローラの制御部2は、ストライプ変換制御を行う際、1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1と、フェーズ1で再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2の2つのフェーズを遷移する機能を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、前記各コントローラは、上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトする機能を備えたRAID装置及びRAID装置のストライプ変換制御方法に関するものである。
(1) :従来例1
以下、特許文献1を従来例1として説明する。従来例1には次のような内容が記載されている。なお、RAIDは、Redundant Arrays of Inexpensive Diskのことである。
(a) :「RAID構成の冗長度を変更するRAID装置において、多様なRAIDレベル変換、容量増加を可能とする。」・・・要約の欄を参照
(b) :「少なくとも、RAIDレベルと論理デバイス数を定義した新旧のRAID構成定義情報を使用し、制御部が、それぞれによりRLUをマッピングして、ステージング、ライトバックして、RAID構成を変更する。このため、多様なRAIDレベルの変換、容量増加を実現できる。」・・・要約の欄を参照
(c) :「従って、本発明の目的は、活性状態でのRAIDレベルの変更範囲を拡大するためのRAID装置及び論理デバイス拡張方法を提供するにある。」・・・段落番号[0011]参照
(d) :「又、本発明の他の目的は、物理ディスク数の変更なしに、活性状態でRAIDレベルを変更するためのRAID装置及び論理デバイス拡張方法を提供するにある。」・・・段落番号[0012]参照
(e) :「更に、本発明の他の目的は、活性状態で、RAIDレベルを変更せずに、RAIDグループの容量を増大するためのRAID装置及び論理デバイス拡張方法を提供するにある。」・・・段落番号[0013]参照
(2) :従来例2
以下、特許文献2を従来例2として説明する。従来例2には次のような内容が記載されている。
(a) :「複数の論理ユニットを連結して、大容量論理ユニットを構築するストレージ制御装置において、複数のコントローラにまたがる論理ユニットの連結を可能とする。」・・・要約の欄を参照
(b) :「従って、本発明の目的は、論理ユニットを連結しても、コントローラの負荷が大きくなることを防止するためのストレージ制御装置及び制御方法を提供することにある。」・・・段落番号[0013]参照
(c) :「又、本発明の他の目的は、連結できる論理ユニットの制限を解除し、柔軟性のある大容量論理ユニットを構成するためのストレージ制御装置及びその制御方法を提供することにある。」・・・段落番号[0014]参照
(d) :「更に、本発明の他の目的は、論理ユニットを連結しても、ホストアクセス性能の低下を防止するためのストレージ制御装置及び制御方法を提供することにある。」・・・段落番号[0015]参照
(3) :従来例3
以下、特許文献3を従来例3として説明する。従来例3には次のような内容が記載されている。
(a) :「本発明は、パリティ機能を有するディスク・アレイ・システムのように、複数の記憶装置を有するシステムのデータ転送方法に係り、特に、このようなシステム中に新たな記憶装置を追加した場合における、システムに記憶されているデータの再配置方法及びデータのアクセス方法に関する。」・・・段落番号[0001]参照
(b) :「そこで、本発明の第1の目的は、システムに記憶されているデータを消去することなく、システムに新たな記憶装置を追加可能にする方法を提供することである。」・・・段落番号[0012]参照
特開2004−213064号公報 特開2004−264948号公報 特許第3170455号公報
(1) :従来例1は、RAIDグループを変換する事で容量追加と性能向上を行なおうとした場合、同一RLU(RLU:RAIDグループの論理ユニット)内でディスク追加によりRAID構成を変更するものである。
また、従来例2は、RAIDグループを変換する事で容量追加と性能向上を行なおうとした場合、RLU(RAIDグループの論理ユニット)にあるLUN(論理ユニット番号)を該当するRLUに結合する方法である。
(2) :しかし、従来例1、2では、複数コントローラで1つのRLUを制御できなかった。そのため、資源の効率的な利用ができなかった。また、従来例1、2では、RAID構成の再配置時に、元の構成データを上書きしてしまい、途中で処理が異常終了した場合、元のRAID構成に戻す事が直ぐにできなかった。
(3) :従来例3は、ディスクの増設に伴う再配置に係り、データ移動が必要なストライプはコピー処理により成され、新パリティデータが書き込まれるまで元データはそのままで、その後、再配置の新領域に供されるというものである。従って、従来例3は本発明の特許請求の範囲に記載された必須構成要件を含まず、本発明の参考程度の内容である。
本発明は前記従来の課題を解決し、1つのRAIDグループで制御されていたデータについて、自身を含む複数のRAIDグループに再配置する事で、装置資源を効率的に利用すると共に、データ再配置を安全に実現することを目的とする。
本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
(1) :複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、前記各コントローラは、上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトする機能を備えたRAID装置において、前記各コントローラには、データのリード/ライトの制御を行う制御部と、前記各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段と、転送データを一時的に格納するバッファメモリとを少なくとも備え、前記各コントローラの制御部は、ストライプ変換制御を行う際、1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1と、前記フェーズ1で再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2とからなる2つのフェーズを遷移する機能を備えていることを特徴とする。
(2) :前記(1) のRAID装置において、前記各コントローラの制御部が前記ストライプ変換制御の際に行うフェーズ1では、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する機能を有し、前記フェーズ2では、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める機能を有すると共に、更に前記フェーズ1では、ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、変換元データのリード処理と、変換後データ配置へのライト処理と、変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行い、更に前記フェーズ2では、ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、上書きデータ進捗更新する処理と、前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行う機能を備えていることを特徴とする。
(3) :前記(1) 又は(2) のRAID装置において、前記各コントローラは、それぞれ自コントローラが担当するRAIDグループが割り当てられており、コントローラ間で相互にデータ転送を含む通信ができるように各コントローラ間には通信手段を備え、該通信手段を介して、各コントローラが担当するRAIDグループに対するリード/ライトデータの転送を行う機能を備えると共に、前記ストライプ変換処理では、各RAIDグループ内の複数ストライプ分のデータを1まとめにし、データ再配置の最小単位の1セグメントとして扱う機能を備えていることを特徴とする。
(4) :複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、前記各コントローラは、データのリード/ライトの制御を行う制御部と、前記各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するためのデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段と、転送データを一時的に格納するバッファメモリとを少なくとも備え、上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトするRAID装置のストライプ変換制御方法において、前記各コントローラの制御部は、ストライプ変換制御を行う際、1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1のステップと、前記フェーズ1のステップに続き、前記フェーズ1のステップで再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2のステップを行うことを特徴とする。
(5) :前記(4) のRAID装置のストライプ変換制御方法において、前記各コントローラの制御部が前記ストライプ変換制御を行う際に行うフェーズ1のステップでは、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する処理を有し、前記フェーズ2のステップでは、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める処理を有し、更に前記フェーズ1のステップでは、ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、変換元データのリード処理と、変換後データ配置へのライト処理と、変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、ストライプ変換処理用バッファメモリ解放する処理を行い、更に前記フェーズ2のステップでは、前記フェーズ1の処理に続く処理として、ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、上書きデータ進捗更新する処理と、前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行うことを特徴とする。
(作用)
以下、前記構成に基づく本発明の作用を説明する。
(a) :前記(1) 、(4) の作用
各コントローラの制御部は、ストライプ変換制御を行う際、フェーズ1からフェーズ2へ遷移する2つのフェーズを有する。フェーズ1では、1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置し、フェーズ2では、前記フェーズ1で再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行う。
このようにすれば、1つのRAIDグループで制御されていたデータについて、自身を含む複数のRAIDグループに再配置する事で、装置資源を効率的に利用でき、また、データ再配置を安全に実現できる。
(b) :前記(2) 、(5) の作用
各コントローラの制御部が前記ストライプ変換制御を行う際に行うフェーズ1では、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する機能を有し、フェーズ2では、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める機能を有する。
更にフェーズ1では、ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、変換元データのリード処理と、変換後データ配置へのライト処理と、変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、ストライプ変換処理用バッファメモリ解放する処理を行う。
更にフェーズ2では、ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、上書きデータ進捗更新する処理と、前記バッファメモリ解放する処理を行う機能を備えている。
このようにすれば、1つのRAIDグループで制御されていたデータについて、自身を含む複数のRAIDグループに再配置する事で、装置資源を効率的に利用でき、また、データ再配置を安全に実現することができる。
(c) :前記(3) の作用
前記ストライプ変換処理では、各RAIDグループ内の複数ストライプ分のデータを1まとめにし、データ再配置の最小単位の1セグメントとして扱う。
このようにすれば、1つのRAIDグループで制御されていたデータについて、自身を含む複数のRAIDグループに再配置する事で、装置資源を効率的に利用し、また、データ再配置を安全に実現することができる。
本発明は請求項1乃至5により次のような効果がある。
(1) :1つのRAIDグループで制御されていたデータについて、自身を含む複数のRAIDグループに再配置する事で、装置資源を効率的に利用し、また、データ再配置を安全に実現することができる。
(2) :従来方式でデータの再配置を行う場合、データを一時的に退避させた状態でRAID構成を変更してデータをリストアする方式か、データをバッファ上に載せた状態で新規構成への上書き処理を行う方式をとっていた。
これに対して本発明では、一旦、新規に追加されたRAIDグループへのデータ移行を行った後に、変換元のRAIDグループについて再配置処理を行なっている。そのため、データのリストアが不要なままで、更に、常にデータディスク上に二重化されたデータが残っている状態となり、データ移行が効率的でありながら、より安全にデータ再配置を実施できる効果がある。
(3) :前記(2) に関連して、フェーズ1でエラー発生時には即時元構成に戻ることができるため、より安全にデータ再配置を実施できる効果がある。
(4) :各RAIDグループ内の複数ストライプ分のデータを1まとめにし、データ再配置の最小単位の1セグメント(1セグメント=nストライプ分のデータ)として扱う。この場合、1セグメントの単位を自由に設定することでディスク性能、コントローラ間のデータ転送性能等の最適値を設定可能(セグメントを転送単位と同一にする等)である。
(5) :セグメントを小さくする事で、ディスク及びコントローラを多数使う事ができるため、シーケンシャルな処理性能の向上が見込まれる。すなわち、シーケンシャルなデータアクセスを行う場合、ディスク数を多く使う事ができた方が、ディスクアクセス速度が早くなり、性能向上となる。
(6) :セグメントをRAID5又はRAID6のストライプサイズの倍数に設定する事で、パリティ再計算無く再構成を実施できる。
(7) :データを複数のRLU(RAIDグループの論理ユニット)に分散する事で、コントローラ資源の有効利用ができる。
(8) :データとパリティの比較を変える事無く、つまり冗長度を下げずに、どこまでもストライプを大きくすることが出来る。
§1:概要説明
図1は本発明の原理説明図である。図1において、1はホストコンピュータ(以下、単に「ホスト」とも記す)、2は制御部、3はデータ配置管理テーブル用メモリ、4はバッファメモリ、CMはコントローラモジュール(Controller Module )、RTはルータ(Router)、RLUはRAIDグループの論理ユニットを示す。なお、以下の説明では、フェーズ1をPhase 1、フェーズ2をPhase 2とも記す。
以下に説明するRAID装置及びRAID装置のストライプ変換制御方法の概要を図1に基づいて説明する。
(1) :複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群(RLU#0〜RLU#2を含むディスク装置群)と、ホストコンピュータ1(上位装置)に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数(CM#0〜CM#2)備え、各コントローラは、ホストコンピュータ1(上位装置)からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にデータをリード/ライトする機能を備えたRAID装置である。
このRAID装置では、各コントローラ(CM#0〜CM#2)には、データのリード/ライトの制御を行う制御部2と、各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段(データ配置管理テーブル用メモリ3)と、転送データを一時的に格納するバッファメモリ4を少なくとも備えている。
そして、各コントローラの制御部2はストライプ変換制御を行う際、1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1と、フェーズ1で再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2の2つのフェーズを遷移する機能を備えている。
(2) :前記(1) のRAID装置において、各コントローラの制御部2がストライプ変換制御を行う際のフェーズ1では、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する機能を有し、フェーズ2では、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める機能を有する。
更にフェーズ1では、ストライプ変換処理用にバッファメモリ4の必要な領域を獲得する処理と、変換元データのリード処理と、変換後データ配置へのライト処理と、変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、ストライプ変換処理用バッファメモリ(バッファメモリ4)を解放する処理を行う。
更にフェーズ2では、ストライプ変換処理用にバッファメモリ4の必要な領域を獲得する処理と、変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、上書きデータ進捗更新する処理と、前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行う機能を備えている。
(3) :前記(1) 又は(2) のRAID装置において、各コントローラ(CM#0〜CM#2)は、それぞれ自コントローラが担当するRAIDグループが割り当てられており、コントローラ間で相互にデータ転送を含む通信ができるように各コントローラ間には通信手段(ルータRT)を備え、該通信手段(ルータRT)を介して、各コントローラが担当するRAIDグループに対するリード/ライトデータの転送を行う機能を備えている。
また、ストライプ変換処理では、各RAIDグループ内の複数ストライプ分のデータを1まとめにし、データ再配置の最小単位の1セグメント(1セグメント=nストライプ分:nは任意の整数)として扱う機能を備えている。
(4) :複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数(CM#0〜CM#2)備え、各コントローラ(CM#0〜CM#2)は、データのリード/ライトの制御を行う制御部2と、各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するためのデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段(データ配置管理テーブル用メモリ3)と、転送データを一時的に格納するバッファメモリ4とを少なくとも備え、ホストコンピュータ1(上位装置)からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にデータをライトするRAID装置のストライプ変換制御方法である。
そして、このRAID装置のストライプデータ制御方法において、各コントローラの制御部2は、ストライプ変換制御を行う際、1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1のステップと、フェーズ1のステップで再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2のステップを行う。
(5) :前記(4) のRAID装置のストライプ変換制御方法において、各コントローラの制御部2がストライプ変換制御の際に行うフェーズ1のステップでは、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置するステップを有し、フェーズ2のステップでは、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰めるステップを有する。
更にフェーズ1のステップでは、ストライプ変換処理用にバッファメモリ4の必要な領域を獲得する処理と、変換元データのリード処理と、変換後データ配置へのライト処理と、変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行い、更にフェーズ2のステップでは、ストライプ変換処理用にバッファメモリ4の必要な領域を獲得する処理と、フェーズ1の処理に続く処理として、変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、上書きデータ進捗更新する処理と、前記ストライプ変換処理用バッファメモリ4を解放する処理を行う。
§2:システムの概念の説明
図2はシステムのハード構成図である。以下、図2に基づいてシステムのハード構成を説明する。
図2において、1はホストコンピュータ(以下、単に「ホスト」とも記す)、2は制御部、3はデータ配置管理テーブル用メモリ、4はバッファメモリ、5はキャッシュメモリ、CMはコントローラモジュール(Controller Module )、CAはチャネルアダプタ(Channel Adapter )、DIはデバイスアダプタ(Device Adapter)、RTはルータ(Router)、RLUはRAIDグループの論理ユニットを示す。
このシステムは、ホストコンピュータ1(上位装置)と、ホストコンピュータ1に接続された複数のCM(この例では、CM#0、CM#1、CM#2の3個のCM)と、各CM間で通信を行うためのルータRTと、各CMに接続された複数のディスク装置(図2では複数のRAIDグループの論理ユニットRLU#0、RLU#1、RLU#2で表している)等を備えている。
また、前記各CMにはそれぞれ、CAと、DIと、制御部2と、データ配置管理テーブル用メモリ3と、バッファメモリ4と、キャッシュメモリ5等が設けてある。この場合、制御部2は、CPU、MPU等のプロセッサと、該プロセッサが実行するプログラムと、該プログラムを記憶しておくための記憶手段等で構成されている。
§3:データ再配置処理の概要説明
(1) :データ再配置処理の基本的な説明
以下に説明するデータ再配置処理では、従来、1つのRAIDグループで制御されていたデータについて、自身を含む複数のRAIDグループに再配置することで、装置資源をより効率的に、また、安全に実現する。具体的には、下記の2つの機能を実現することで前記目的を達成する。

(a) :一つのRAIDグループのデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数のRAIDグループに再配置する。
(b) :前記(a) で再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態なので、このデータの消し込みとデータ再配置を行う。
(2) :データ再配置処理の実現方法の説明
データ再配置処理の実現方法として、ストライプ変換処理については、大きく2つのフェーズ(Phase 1、Phase 2)を遷移する。1つ目のフェーズ(Phase 1)として、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへの配置を実施する。2つ目のフェーズ(Phase 2)として、変換により他RAIDグループへ移ったことで、二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める。
(3) :フェーズの詳細処理
(Phase1)
(a) :ストライプ変換処理用バッファメモリの獲得
(b) :変換元データのリード
(c) :変換後データ配置へのライト
(d) :変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更
(e) :ストライプ変換処理用バッファメモリ解放
(Phase2)
(a) :ストライプ変換処理用バッファメモリ獲得
(b) :変換元RAIDグループリード
(c) :他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書き
(d) :上書きデータ進捗更新
(e) :ストライプ変換処理用バッファメモリの解放
§4:フローチャートに基づくデータ再配置処理の説明
(1) :Phase1のデータ再配置処理
図3はPhase1のデータ再配置処理フローチャートである。以下、図3に基づいて、Phase1のデータ再配置処理を説明する。なお、図3においてS1〜S6は各処理ステップを示す。また、以下の処理は各CM内の制御部2が行う処理であり、各CMでは、自CMが対象とするRLUは、予め、各CM内のデータ配置管理テーブル用メモリ3内のデータ配置管理テーブルに記録されているものとする。
先ず、該当するCM内の制御部2は、ストライプ変換処理用のバッファメモリ4に変換データ格納用領域を確保する(S1)。次に、変換元データをディスク(例えば、RLU#0)からリードし、リードしたデータをバッファメモリ4(前記確保した領域)へ転送する(S2)。次に、コントローラ間(CM#0→CM#1)でバッファメモリ4(前記確保した領域)のデータをコピーする(S3)。
そして、バッファメモリ4のデータをディスクへ転送しディスクへデータをライトする(RLU#1)(S4)。次に、データ変換完了後、ホスト入出力の受け付け先を変換完了構成に変更する。例えば、RLU#0からRLU#1へデータ移動が完了したことを、データ配置管理テーブル用メモリ3内のデータ配置管理テーブルに記録する(S5)。そして、ストライプ変換処理用のバッファメモリを解放し(S6)この処理を終了する。
(2) :Phase2のデータ再配置処理
図4はPhase2のデータ再配置処理フローチャートである。以下、図4に基づいて、Phase2のデータ再配置処理を説明する。なお、図4においてS11〜S15は各処理ステップを示す。また、以下の処理は各CM内の制御部2が行う処理であり、各CMでは、自CMが対象とするRLUは、予め、各CM内のデータ配置管理テーブル用メモリ3内のデータ配置管理テーブルに記録されているものとする。
先ず、該当するCM内の制御部2は、ストライプ変換処理用のバッファメモリ4に変換データ格納用領域を確保する(S11)。次に、変換元RAIDのデータをリードする(S12)。そして、他のRAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きを実施する(S13)。
次に、上書きデータ進捗情報を更新する(S14)。そして、ストライプ変換処理用のバッファメモリ4を解放し(S15)、この処理を終了する。
§5:データ再配置処理例の具体例による説明
図5はPhase1(a) −(c) におけるデータ再配置処理例1の説明図である。また、図6はPhase1(d) −(e) 及びPhase2(a) −(d) におけるデータ再配置処理例の説明図であり、A図はPhase1(d) −(e) におけるデータ再配置処理例1の説明図、B図はPhase2(a) −(d) におけるデータ再配置処理例2の説明図である。また、図7はPhase2(e) におけるデータ再配置処理例2完了の説明図である。なお、RLUはRAIDグループの論理ユニット、CMはコントローラモジュール、セグメントはデータ再配置の最小単位(例えば、1セグメント=3ストライプ分)である。
(1) :Phase1(a) −(c) におけるデータ再配置処理例1の説明(図5参照)
この例は、RAID5(3+1)のRLU#0について、1セグメントを3ストライプ分とした例である。この処理では、ストライプ変換処理用バッファメモリ4の獲得を行い、変換元データをリードし(データ読み出し)、変換後データ配置へのライト(データ書き込み)を行う。
前記処理において、RLU#0をCM#0が担当し、RLU#1をCM#1が担当し、RLU#2をCM#2が担当するものとする。例えば、CM#0が担当するRLU#0では、セグメント#0、セグメント#1、セグメント#2、セグメント#3、セグメント#4、セグメント#5、セグメント#6のようにデータが書き込まれる。
(2) :Phase1(d) −(e) におけるデータ再配置処理例1の説明(図6のA図参照)
この処理では、前記図5に示した変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更し、ストライプ変換処理用バッファメモリ解放する。この処理では、図5に示したCM#0が担当するRLU#0に書き込んだセグメント#0はそのままとし、セグメント#1はCM#1が担当するRLU#1の1番目に移動させ、セグメント#2はCM#2が担当するRLU#2の1番目に移動させる。
次に、CM#0が担当するRLU#0に書き込んだセグメント#3はそのままとし、セグメント#4はCM#1が担当するRLU#1の2番目に移動させ、セグメント#5はCM#2が担当するRLU#2の2番目に移動させる。また、CM#0が担当するRLU#0に書き込んだセグメント#6はそのままとする。このような処理を完了すると、図6のA図に示したようなデータ再配置になる。なお、この処理が完了した時点において、CM#0が担当するRLU#0のセグメント#0乃至セグメント#6はデータを消去せずにそのままである。
(3) :Phase2(a) −(d) におけるデータ再配置処理例2の説明(図6のB図参照)
この処理では、ストライプ変換処理用バッファメモリ4の領域を獲得し、変換元RAIDグループリードし、他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きをし、上書きデータ進捗更新を行う。
この処理は、図6のB図に示したように、CM#0が担当するRLU#0に書き込んだセグメント#0乃至セグメント#6について、他のRLU(RLU#1、RLU#2)へ移動させたデータの領域に対し、移動してないデータを上書きしてデータ書き込み領域を詰める処理を行う。
例えば、セグメント#1、セグメント#2、セグメント#4、セグメント#5は他のRLUへ移動したので、これらのデータが書き込まれていた領域に、残っていたデータであるセグメント3、セグメント6を順次詰めて上書きする。
すなわち、セグメント#0をそのままとし、セグメント#3をセグメント#1の領域に上書きし、セグメント#6をセグメント#2の領域に上書きして詰める(空き領域を詰める)。
(4) :Phase2(e) におけるデータ再配置処理例2完了の説明(図7のA図参照) この処理では、前記(3) の処理で上書きデータ進捗更新をした後、ストライプ変換処理用バッファメモリ解放を行う。そして、この処理が完了すると、図7のA図のような状態になる。
§6:データ再配置処理前後でのLUN構成変化の説明
図8はCMでの担当LUN構成の説明図、図9はCMでの担当LUN共有/共用構成の説明図である。
例えば、ホストコンピュータ1に接続された各CMでの担当LUN構成が図8のようになっていたとする(データ再配置前の状態)。この場合、CM#0でのRLU#0では、LUN#0、LUN#1、LUN#2となっている。また、CM#1でのRLU#1では、LUN#3、LUN#4、LUN#5となっている。また、CM#2でのRLU#2では、LUN#6、LUN#7、LUN#8となっている。
前記のようなデータ配置になっていたものをデータ再配置した場合、図9のようになる。図9(データ再配置後)では、CM#0でのRLU#0と、CM#1でのRLU#1と、CM#2でのRLU#2が共用構成となり、各LUN(LUN#0乃至LUN#9)が共用構成になっている。
すなわち、図9では、1つのLUNが複数のCMに跨がって配置されている状態を表している。このようなデータ再配置によれば、セグメントを小さくすることで、ディスク及びコントローラを多数使用する事ができる為、シーケンシャルな処理性能の向上が見込まれる。また、データを複数のRLUに分散することができるので、コントローラ資源の有効利用ができる。
§7:プログラム及び記録媒体の説明
前記RAID装置が行う処理は、各CM内の制御部2が、各CMの制御部2内の記憶手段(メモリ又はハードディスク装置等)に記憶されたプログラムを実行することにより行うが、このような例に限らず、次のようにしても実現できる。この場合、各CMの制御部2内の記憶手段に記憶するプログラムは、次のようにして記憶させる。
(a) :フレキシブルディスク(フロッピィディスク)に格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、前記CMに接続したフレキシブルディスクドライブ(図示省略)により読み取り、前記記憶手段に記憶させる。
(b) :各CMに接続された磁気ディスク、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納されているデータを、前記CMに接続したドライブ装置(CD−ROMドライブ等)により読み取り、前記記憶手段に記憶させる。
(c) :LAN等の通信回線を介して他の装置から伝送されたプログラム等のデータを、ホストコンピュータ1を介して各CMがCAを介して受信し、そのデータを前記記憶手段に記憶させる。
§8:付記
前記の説明に対し、次のような構成を付記する。
(付記1)
複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、
上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、
前記各コントローラは、上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトする機能を備えたRAID装置において、
前記各コントローラには、
データのリード/ライトの制御を行う制御部と、
前記各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段と、
転送データを一時的に格納するバッファメモリとを少なくとも備え、
前記各コントローラの制御部は、ストライプ変換制御を行う際、
1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1と、
前記フェーズ1で再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2とからなる2つのフェーズを遷移する機能を備えていることを特徴とするRAID装置。
(付記2)
前記各コントローラの制御部が前記ストライプ変換制御の際に行うフェーズ1では、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する機能を有し、
前記フェーズ2では、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める機能を有すると共に、
更に前記フェーズ1では、
ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
変換元データのリード処理と、
変換後データ配置へのライト処理と、
変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、
ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行い、
更に前記フェーズ2では、
ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、
他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、
上書きデータ進捗更新する処理と、
前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行う機能を備えていることを特徴とする付記1記載のRAID装置。
(付記3)
前記各コントローラは、それぞれ自コントローラが担当するRAIDグループが割り当てられており、
コントローラ間で相互にデータ転送を含む通信ができるように各コントローラ間には通信手段を備え、該通信手段を介して、各コントローラが担当するRAIDグループに対するリード/ライトデータの転送を行う機能を備えると共に、
前記ストライプ変換処理では、各RAIDグループ内の複数ストライプ分のデータを1まとめにし、データ再配置の最小単位の1セグメントとして扱う機能を備えていることを特徴とする付記1又は2記載のRAID装置。
(付記4)
複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、
上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、
前記各コントローラは、
データのリード/ライトの制御を行う制御部と、
前記各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するためのデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段と、
転送データを一時的に格納するバッファメモリとを少なくとも備え、
上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトするRAID装置のストライプ変換制御方法において、
前記各コントローラの制御部は、ストライプ変換制御を行う際、
1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1のステップと、
前記フェーズ1のステップに続き、前記フェーズ1のステップで再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2のステップを行うことを特徴とするRAID装置のストライプ変換制御方法。
(付記5)
前記各コントローラの制御部が前記ストライプ変換制御を行う際に行うフェーズ1のステップでは、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する処理を有し、
前記フェーズ2のステップでは、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める処理を有し、
更に前記フェーズ1のステップでは、
ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
変換元データのリード処理と、
変換後データ配置へのライト処理と、
変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、
ストライプ変換処理用バッファメモリ解放する処理を行い、
更に前記フェーズ2のステップでは、
ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
前記フェーズ1の処理に続く処理として、変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、
他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、
上書きデータ進捗更新する処理と、
前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行うことを特徴とする付記4記載のRAID装置のストライプ変換制御方法。
(付記6)
複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、
上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、
前記各コントローラは、
データのリード/ライトの制御を行う制御部と、
前記各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するためのデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段と、
転送データを一時的に格納するバッファメモリとを少なくとも備え、
上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトするRAID装置に、
ストライプ変換制御を行う際、
1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1のステップと、
前記フェーズ1のステップに続き、前記フェーズ1のステップで再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2のステップを実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記7)
前記ストライプ変換制御の際に行うフェーズ1のステップでは、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する処理を有し、
前記フェーズ2のステップでは、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める処理を有し、
更に前記フェーズ1のステップでは、
ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
変換元データのリード処理と、
変換後データ配置へのライト処理と、
変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、
ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行い、
更に前記フェーズ2のステップでは、
ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
前記フェーズ1の処理に続く処理として、変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、
他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、
上書きデータ進捗更新する処理と、
前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行う機能を実現させるための付記6記載のプログラム又は該プログラムを記録した付記6記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明の原理説明図である。 実施の形態におけるシステムのハード構成図である。 実施の形態におけるPhase1のデータ再配置処理フローチャートである。 実施の形態におけるPhase2のデータ再配置処理フローチャートである。 実施の形態におけるPhase1(a) −(c) におけるデータ再配置処理例1の説明図である。 実施の形態におけるPhase1(d) −(e) におけるデータ再配置処理例の説明図であり、A図はPhase1(d) −(e) におけるデータ再配置処理例1の説明図、B図はPhase2(a) −(d) におけるデータ再配置処理例2の説明図である。 実施の形態におけるPhase2(e) におけるデータ再配置処理例2完了の説明図である。 実施の形態におけるCMでの担当LUN構成の説明図である。 実施の形態におけるCMでの担当LUN共有/共用構成の説明図である。
符号の説明
1 ホストコンピュータ(ホスト)
2 制御部
3 データ配置管理テーブル用メモリ
4 バッファメモリ
5 キャッシュメモリ
CM コントローラモジュール
CA チャネルアダプタ
DI デバイスアダプタ
RT ルータ
RLU RAIDグループの論理ユニット

Claims (5)

  1. 複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、
    上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、
    前記各コントローラは、上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトする機能を備えたRAID装置において、
    前記各コントローラには、
    データのリード/ライトの制御を行う制御部と、
    前記各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段と、
    転送データを一時的に格納するバッファメモリとを少なくとも備え、
    前記各コントローラの制御部は、ストライプ変換制御を行う際、
    1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1と、
    前記フェーズ1で再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2とからなる2つのフェーズを遷移する機能を備えていることを特徴とするRAID装置。
  2. 前記各コントローラの制御部が前記ストライプ変換制御の際に行うフェーズ1では、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する機能を有し、
    前記フェーズ2では、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める機能を有すると共に、
    更に前記フェーズ1では、
    ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
    変換元データのリード処理と、
    変換後データ配置へのライト処理と、
    変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、
    ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行い、
    更に前記フェーズ2では、
    ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
    変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、
    他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、
    上書きデータ進捗更新する処理と、
    前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行う機能を備えていることを特徴とする請求項1記載のRAID装置。
  3. 前記各コントローラは、それぞれ自コントローラが担当するRAIDグループが割り当てられており、
    コントローラ間で相互にデータ転送を含む通信ができるように各コントローラ間には通信手段を備え、該通信手段を介して、各コントローラが担当するRAIDグループに対するリード/ライトデータの転送を行う機能を備えると共に、
    前記ストライプ変換処理では、各RAIDグループ内の複数ストライプ分のデータを1まとめにし、データ再配置の最小単位の1セグメントとして扱う機能を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のRAID装置。
  4. 複数の物理ディスク装置を含むディスク装置群と、
    上位装置に接続して運用され、前記ディスク装置群の予め割り当てられた複数のディスク装置毎にデータのリード/ライト制御を行うコントローラを複数備え、
    前記各コントローラは、
    データのリード/ライトの制御を行う制御部と、
    前記各ディスク装置に対するデータの配置情報を管理するためのデータ配置管理テーブルを格納する記憶手段と、
    転送データを一時的に格納するバッファメモリとを少なくとも備え、
    上位装置からの要求に応じRAID構成定義に従ってデータを分解し、複数の物理ディスク装置に並列にリード/ライトするRAID装置のストライプ変換制御方法において、
    前記各コントローラの制御部は、ストライプ変換制御を行う際、
    1つのRAIDグループ内のデータを、同一RAIDレベルの自RAIDグループを含む複数RAIDグループに再配置するフェーズ1のステップと、
    前記フェーズ1のステップに続き、前記フェーズ1のステップで再配置する前のRAIDグループについては、二重のデータを持っている状態であり、このデータの消し込みとデータ再配置を行うフェーズ2のステップを行うことを特徴とするRAID装置のストライプ変換制御方法。
  5. 前記各コントローラの制御部が前記ストライプ変換制御を行う際に行うフェーズ1のステップでは、元のデータを残しながら変換元RAIDグループのデータを別RAIDグループへ配置する処理を有し、
    前記フェーズ2のステップでは、変換により他RAIDグループへ移った事で二重に残ったデータ部を空き扱いにして、データを詰める処理を有し、
    更に前記フェーズ1のステップでは、
    ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
    変換元データのリード処理と、
    変換後データ配置へのライト処理と、
    変換完了後、ホスト入出力の受付先を変換完了構成に変更する処理と、
    ストライプ変換処理用バッファメモリ解放する処理を行い、
    更に前記フェーズ2のステップでは、
    前記フェーズ1の処理に続く処理として、
    ストライプ変換処理用に前記バッファメモリの必要な領域を獲得する処理と、
    変換元RAIDグループのデータをリードする処理と、
    他RAIDグループへ移ったデータ部への後構成での上書きする処理と、
    上書きデータ進捗更新する処理と、
    前記ストライプ変換処理用バッファメモリを解放する処理を行うことを特徴とする請求項4記載のRAID装置のストライプ変換制御方法。
JP2007141237A 2007-05-29 2007-05-29 Raid装置及びraid装置のストライプ変換制御方法 Active JP4934820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007141237A JP4934820B2 (ja) 2007-05-29 2007-05-29 Raid装置及びraid装置のストライプ変換制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007141237A JP4934820B2 (ja) 2007-05-29 2007-05-29 Raid装置及びraid装置のストライプ変換制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008299359A true JP2008299359A (ja) 2008-12-11
JP4934820B2 JP4934820B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40172872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007141237A Active JP4934820B2 (ja) 2007-05-29 2007-05-29 Raid装置及びraid装置のストライプ変換制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4934820B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210959A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Fujitsu Ltd ストレージ管理方法、システム、およびプログラム
JP2014182755A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Fujitsu Ltd 制御装置、ストレージシステム、及び制御プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10171605A (ja) * 1996-12-11 1998-06-26 Hitachi Ltd データ移行方法
JP2003296039A (ja) * 2002-04-02 2003-10-17 Hitachi Ltd クラスタ構成記憶システム及び制御方法
JP2004272324A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Nec Corp ディスクアレイ装置
JP2005107841A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Toshiba Corp ディスクアレイコントローラ及び容量拡張方法
JP2007179200A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Fujitsu Ltd コンピュータシステムおよびストレージ仮想化装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10171605A (ja) * 1996-12-11 1998-06-26 Hitachi Ltd データ移行方法
JP2003296039A (ja) * 2002-04-02 2003-10-17 Hitachi Ltd クラスタ構成記憶システム及び制御方法
JP2004272324A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Nec Corp ディスクアレイ装置
JP2005107841A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Toshiba Corp ディスクアレイコントローラ及び容量拡張方法
JP2007179200A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Fujitsu Ltd コンピュータシステムおよびストレージ仮想化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210959A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Fujitsu Ltd ストレージ管理方法、システム、およびプログラム
JP2014182755A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Fujitsu Ltd 制御装置、ストレージシステム、及び制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4934820B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3892851B2 (ja) メモリカード及び半導体装置
US6035373A (en) Method for rearranging data in a disk array system when a new disk storage unit is added to the array using a new striping rule and a pointer as a position holder as each block of data is rearranged
US7127557B2 (en) RAID apparatus and logical device expansion method thereof
US20070011401A1 (en) System and method for adaptive operation of storage capacities of RAID systems
US7383379B2 (en) Manipulating data in a data storage device using an auxiliary memory device
JP5315348B2 (ja) シン・プロビジョニングの移行および取り消しのための方法および装置
US8639898B2 (en) Storage apparatus and data copy method
US20070143541A1 (en) Methods and structure for improved migration of raid logical volumes
JP2000099282A (ja) ファイル管理システム
US20200210291A1 (en) Storage system
JP2000010738A (ja) ディスクアレイシステム、同システムに適用される記憶容量拡張方法および記録媒体
US20180307426A1 (en) Storage apparatus and storage control method
JP2009230352A (ja) ストレージ容量拡張方法及びその方法を使用するストレージシステム
JP4460967B2 (ja) メモリカード、不揮発性半導体メモリ、及び半導体メモリの制御方法
JP4253272B2 (ja) メモリカード、半導体装置、及び半導体メモリの制御方法
US8656131B2 (en) Method and apparatus for expanding a virtual storage device
JP2006318017A (ja) Raid構成変換方法、装置及びプログラム並びにこれを用いたディスクアレイ装置
JP2927282B2 (ja) ディスクアレイ装置
US20090083503A1 (en) System of creating logical volume and method thereof
JP4751037B2 (ja) メモリカード
JP4934820B2 (ja) Raid装置及びraid装置のストライプ変換制御方法
US8793455B2 (en) Storage apparatus, control method for storage apparatus, and storage system
JP2007233838A (ja) メモリシステムの制御方法
JP2008134720A (ja) 情報記憶装置
JP5342055B1 (ja) 記憶装置およびデータバックアップ方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111222

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4934820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150