JP2008299054A - 薄型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高精細化、高輝度化した表示パネルの温度上昇を抑制し、温度上昇による表示画像の色が変色することなく、奥行きを薄く見せるデザインを具現化する薄型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の薄型表示装置は、表示パネルに取付けたメインシャーシと、メインシャーシの中央部に上下方向に取付けられた複数の伝熱リブと、メインシャーシと隙間を設けながら中央部を覆うように伝熱リブに取付けられサブシャーシと、サブシャーシを覆うようにメインシャーシに取付けられた第1の回路基板と、サブシャーシに覆われていないメインシャーシに取付けられた第2の回路基板と、メインシャーシの上部に取付けられたファンを有することにより、表示パネルの放熱を効率よく行い、表示画像の変色の抑制と薄型表示装置のデザイン性を両立することが可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の薄型表示装置は、表示パネルに取付けたメインシャーシと、メインシャーシの中央部に上下方向に取付けられた複数の伝熱リブと、メインシャーシと隙間を設けながら中央部を覆うように伝熱リブに取付けられサブシャーシと、サブシャーシを覆うようにメインシャーシに取付けられた第1の回路基板と、サブシャーシに覆われていないメインシャーシに取付けられた第2の回路基板と、メインシャーシの上部に取付けられたファンを有することにより、表示パネルの放熱を効率よく行い、表示画像の変色の抑制と薄型表示装置のデザイン性を両立することが可能となる。
【選択図】図2
Description
本発明はプラズマディスプレイなどの表示パネルを用いた薄型表示装置に関し、特に薄型表示装置の表示パネルから発生される熱を効率よく放熱するための放熱構造に関するものである。
近年の薄型表示装置、特に、プラズマディスプレイ表示装置の高輝度化に伴い、表示パネルの発熱量が増大する傾向にあり、表示パネルから発生される熱を効率よく放熱しないと表示パネルの寿命に悪影響を及ぼすことになる。
そのため、薄型表示装置の表示パネルの発生させる熱に対しては、表示パネルの発熱分布に合せてファンの数を多用することで薄型表示装置の外部との熱循環を図っている。
図10に従来の薄型表示装置の組立て部分分解図、図11に従来の薄型表示装置の構造断面図を示す。図10、11において、従来の薄型表示装置は後部筐体101と、前部筐体102と、表示パネル103と、回路基板104と、前面ガラスパネル105と、ガスケット106と、内部金具107と、放熱孔108と、ファン109から構成されている。
薄型表示装置、特に、プラズマディスプレイ表示装置は表示パネルが高温化して規定以上の温度に上昇した場合に表示画像の色が変色するという問題がある。更に、表示パネルの背面に取付けられた回路基板104の発熱によって、表示パネル103の温度の上昇を増加させるという傾向もある。そのため、従来から薄型表示装置の筐体内の熱気を放出させるために筐体内部の上部にファン109を複数個取り付けることにより、表示パネル103や回路基板104からの発生される熱を放熱していた。
そして、更なる薄型表示装置の改善である表示パネルの高精細化と高輝度化に伴い、表示パネルの発熱量がより上昇する傾向にあり、特に、小型サイズの表示装置では大型サイズの表示装置に比較して、筐体内の容積が相乗的に全体の発熱密度を引き上げることとなる。小型サイズの表示パネルの場合はファンでの放熱を実施しようにも薄型機器という元々限られたスペースの中で実施することになる。そのとき、小型サイズの表示パネルに合せて小型のファンを多用すると風量が少ないことと、大型サイズの表示装置の場合と比較して小型サイズの表示装置では低騒音に対する厳しい要求があるという課題がある。そこで、小型サイズの表示装置では、ファンの限られた風量と騒音レベルが要求範囲におさまるファンの数量で表示パネルから発生される熱を効率よく冷却する放熱構造が求められている。
そこで、表示パネル温度を低減させることを目的とした薄型表示装置に関するものとして表示パネルの背面に冷却空気の通路となる所定の間隙を形成する支持体を介して仕切り板を配置し、この間隙を上昇通過する空気により表示パネルの熱を放熱する提案(例えば、特許文献1を参照)がある。
特許文献1の従来の薄型装置を図12、図13で説明する。図12に他の従来の薄型表示装置の組立て部分分解図、図13に他の従来の薄型表示装置の横断面図を示す。図12、13において、従来の薄型表示装置は後部筐体151と、前部筐体152と、表示パネル156と、回路基板157と、支持体155と、仕切り板154と、内部金具107と、ファン153から構成されている。
特許文献1においては、表示パネル156の背面に冷却空気の通路となる所定の間隙を形成する支持体155を介して表示パネル156と同等の大きさの仕切り板154を配置し、この間隙を上昇通過する空気により表示パネル156からの発熱を放熱する提案がされていた。
特開2000−89682号公報
しかしながら、前記従来の構成では、表示パネルから発生する熱を効率よく削減するが、薄型表示装置の奥行きが間隙の距離だけ増加することとなり、薄型表示装置のメリットである奥行きの薄さを低減してしまうことになる。更に、薄型表示装置のデザインの特徴である左右側面を斜面化し薄く見せるデザイン的工夫を具現化することも困難となり、薄型表示装置のデザイン性が損なわれてしまうという課題を有していた。
本発明は、高精細化、高輝度化した表示パネルの温度上昇を抑制し、温度上昇による表示画像の色が変色することなく、奥行きを薄く見せるデザインを具現化する薄型表示装置を提供することを目的にしたものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の薄型表示装置は、表示パネルに取付けたメインシャーシと、前記メインシャーシの中央部に上下方向に取付けられた複数の伝熱リブと、前記メインシャーシと隙間を設けながら中央部を覆うように前記伝熱リブに取付けられサブシャーシと、前記サブシャーシを覆うように前記メインシャーシに取付けられた第1の回路基板と、前記サブシャーシに覆われていない前記メインシャーシに取付けられた第2の回路基板と、前記メインシャーシの上部に取付けられたファンを有し、メインシャーシとサブシャーシの隙間で表示パネルの温度が最も高くなる中央部の放熱を行う。
本構成によって、表示パネルのから発生した熱を効率よく放熱し、表示装置の筐体内部の周辺部の奥行きを小さくすることが可能となる。
本発明によれば、高精細化、高輝度化した表示パネルの温度上昇を抑制し、温度上昇による表示画像の色が変色することなく、奥行きを薄く見せるデザインを具現化した薄型表示装置を提供するができる。
以下、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1、図2、図3、図4は本発明の実施の形態1における薄型表示装置10の構成図であり、図1は薄型表示装置の背面図、図2は本発明の実施の形態1における薄型表示装置の組立て部分分解図、図3は本発明の実施の形態1における薄型表示装置の縦断面図、図4は本発明の実施の形態1における薄型表示装置の横断面図である。
図1、図2、図3、図4は本発明の実施の形態1における薄型表示装置10の構成図であり、図1は薄型表示装置の背面図、図2は本発明の実施の形態1における薄型表示装置の組立て部分分解図、図3は本発明の実施の形態1における薄型表示装置の縦断面図、図4は本発明の実施の形態1における薄型表示装置の横断面図である。
図1乃至図4に示すように、薄型表示装置10は、前部筐体12と、表示パネル19と、メインシャーシ13と、伝熱リブ15と、サブシャーシ14と、内部部品22を有した回路基板17と、内部部品26を有した回路基板25と、薄型表示装置10の筐体内の上部に配置した複数のファン16と、放熱孔21を有する後部筐体11から構成されている。
前部筐体12は表示パネル19や回路基板17を取り付けたメインシャーシ13を保持し、後部筐体11と外周でビス止めにより固定され、前部筐体12と後部筐体11により、内部の表示パネル19やメインシャーシ13、回路基板17及び回路基板25などを覆っている。
表示パネル19はプラズマディスプレイパネルで、特に、本実施の形態では42型プラズマディスプレイについて説明する。表示パネル19は、外形寸法が横970mm×縦570mmで、画面表示寸法は横920mm×縦520mmである。表示パネル19は、映像信号が入力されると、画面表示と同時に表示パネル19の発熱を起こす。その表示パネル19の発熱の温度分布はパネルの中央部に行くほど高くなり、表示パネル19の中央部の横250mm×縦200mmの領域の温度を放熱させないと表示パネルの寿命に悪影響を及ぼすこととなる。
メインシャーシ13は、表示パネルの19の外形寸法と同じ横970mm×縦570mmの大きさである。そして、図2のように表示パネル19の裏面に面接着されている。メインシャーシ13は前部側に平滑面を有し、表示パネル19と高熱伝導性を持つ伝熱シート(不図)を介して平滑面と面接着されている。メインシャーシ13は表示パネル19の熱を放熱拡散させるために熱伝導性の高いアルミニウムにより作製されている。メインシャーシ13の後部側には複数のボス(不図)が構成されており、回路基板25やファン16を取り付けることを可能としている。また、伝熱リブ15を取り付けるためのビス穴及びリベット穴をも有している。さらに、メインシャーシ13の外周には前部筐体12と取り付けるためのボス(不図)を有しており、前部筐体12とビス止めすることで前部筐体12により保持されている。
伝熱リブ15は高温化する表示パネル19の中央部の熱を集熱したメインシャーシ13の熱を効率よく拡散することを目的とし、サブシャーシ14に熱伝導するために熱伝導率が100W/(m・K)〜250W/(m・K)程度である熱伝導率の高いアルミニウム等の材料を使用している。伝熱リブ15はメインシャーシ13とビス止めやリベットで固定されており、更に、伝熱リブ15の上にサブシャーシ14をビス止めやリベット止めで固定している。この時、伝熱リブ15とメインシャーシ13との間は、ビスやリベットで固定しても構わないが、熱伝導率が0.5W/(m・K)〜20W/(m・K)程度の伝熱性のあるシリコン系の熱伝導材(不図)を利用して介在させることでより伝熱性能が向上する。
また、伝熱リブ15はリブ各々が対流と伝熱作用を効率的に促進するために所定の間隔(別記)で配置されている。更にメインシャーシ13とサブシャーシ14との隙間が対流と伝熱作用を効率的に促進するために所定の隙間(別記)となるようにリブの高さを構成しており、メインシャーシ13とサブシャーシ14との下部から上部へ向けての空気対流の流れを促進するために縦方向に空気の流れる道を作るように配置されている。
サブシャーシ14は伝熱リブ15を介してメインシャーシ13にビスやリベットにて取り付け固定されている。サブシャーシ14は横480mm×縦210mmの大きさで表示パネル19の面積の21%の面積に相当する。そして、図2のように表示パネル19の中央部のみを覆うように配置されている。サブシャーシ14は高温化する表示パネル19の中央部の熱を拡散することを目的とし、熱伝導率が100W/(m・K)〜250W/(m・K)程度である熱伝導率の高いアルミニウム等の材料を使用している。また、伝熱リブ15とサブシャーシ14との間に関しても同様に、ビスやリベットで固定しても構わないが、熱伝導率が0.5W/(m・K)〜20W/(m・K)程度の伝熱性のあるシリコン系の熱伝導材(不図)を利用して介在させることでより伝熱性能が向上する。また、サブシャーシ14の板厚に関しては、厚さを極端に増してもサブシャーシ全体の温度分布の均一化に寄与するだけで、本来の目的である高温化する表示パネル19の中央部の熱を拡散する目的を達成することに対しては大きく寄与しない。さらに、サブシャーシ14はサブシャーシ14の背面に回路基板17を配置することで、回路基板17の熱がメインシャーシ13に熱輻射することを防止する役割も果たしている。
メインシャーシ13と複数の伝熱リブ15とサブシャーシ14により、長方形の隙間を形成する。その長方形の隙間は、表示パネル19が発生させた熱がメインシャーシ13、複数の伝熱リブ15、サブシャーシ14に熱伝導した後、各々から輻射された熱を放熱するために使用される。表示パネル19の温度分布は中央部が高いので、メインシャーシ13、複数の伝熱リブ15、サブシャーシ14により構成した隙間が表示パネル19の中央部にあることで効率よく、放熱することができる。
また、サブシャーシ14の大きさは、表示パネル19の発生させた熱を効率よく放熱するために表示パネル19の高温になる中央部の横250mm×縦200mmの面積以上が必要である。そして、サブシャーシ14で覆われていないメインシャーシ13の周辺部に回路基板25を配置する面先を確保するために横500mm×縦400mmの面積以下にする必要がある。つまり、サブシャーシ14を表示パネル19の10〜40%の面積にし、表示パネル19の中央部を覆うように配置することで、表示パネル19の発生させる熱を効率よく放出させると共に、サブシャーシ14で覆われていないメインシャーシ13の周辺部に回路基板25を取付けることを可能とする。
回路基板17は、図4のように内部部品22を実装しサブシャーシ14の背面にサブシャーシ14を覆うように配置して、メインシャーシ13のボスにビス止め固定されている。更に、回路基板17はサブシャーシ14と隙間を開けて配置されているので、その隙間から、回路基板17が発生させた熱を放熱することができる。
回路基板25は内部部品26を実装しメインシャーシ13のボスにビス止め固定されている。このとき、回路基板25は、伝熱リブ15によりメインシャーシ13に取付け固定されたサブシャーシ14の横に配置されている。つまり、サブシャーシ14で覆われていないメインシャーシ13の周辺部に取付けられている。そして、図4のようにメインシャーシ13から回路基板25までの奥行きの距離は、メインシャーシ13から回路基板17までの奥行きの距離より小さくなっており、後部筐体11の側面を斜面化することを可能としている。
ファン16は、ファン騒音で不快感を与えないもので、サイズが直径80mm、厚さt25mmのファンであり、風速0.5m/s〜1.0m/s(風量0.19m3/min〜0.39m3/min)で駆動する。ファン16は薄型表示装置10の内部上部に配置し、表示パネル19、回路基板17及び回路基板25の下部中央部から上昇してくる熱気を後部筐体11の上部の放熱孔21から強制的に外部へ吐き出す役目を果たす。つまり、ファン16は排出用のファンである。ファン16は取付け金具(不図)によりビス止め固定されており、取付け金具(不図)はメインシャーシ13のボスにビス止め固定されている。
後部筐体11は前部筐体12と外周でビス止め固定され、前部筐体12と後部筐体11により、内部の表示パネル19、メインシャーシ13、回路基板全体17及び回路基板25を覆っている。後部筐体11は下部と上部の各々に放熱孔21を有し、ファン16の作用により下部の放熱孔21からは冷気を薄型表示装置10の中に取り込み、上部の放熱孔21から表示パネル19、回路基板17及び回路基板25の熱気を外部へ吐き出す構成としている。後部筐体11は左右側面を斜面化して、薄型表示装置を更に薄く見せるデザイン的工夫を行っている。
図3において、薄型表示装置10の筐体内上部のファン16に仕切り部材20を取り付けることでファン吸い込み部での無駄な流れを回避し、後部筐体下部の放熱孔21から冷気を吸気し、表示パネル19の熱を集熱したメインシャーシ13及びサブシャーシ14と回路基板17の各々の隙間から図中の矢印の流れにより、より効率的に熱気を吸い出すことが可能となる。更に、回路基板17の部品の熱に関しては、サブシャーシ14との隙間から効率的に熱を吸気することで部品の温度低減にも大きく寄与することから本構成でも十分に温度低減が図れる。
図5は本発明の実施の形態1におけるメインシャーシ13とサブシャーシ14の隙間と表示パネル19の温度の関係を示した図である。横軸にメインシャーシ13とサブシャーシ14の隙間(mm)、縦軸に表示パネルの温度(℃)を示す。メインシャーシ13とサブシャーシ14の隙間の調整は、伝熱リブ15の高さを変化させることにより行った。隙間間隔を0mmから大きくするに従い表示パネル19の温度が低下し、隙間間隔が15mmを超えたあたりから表示パネル19の温度は閾値である80℃以下になる。そして、隙間間隔が35mmあたりまでこの状態は続き、隙間間隔が35mmを超えたところで表示パネル温度は閾値の80℃を超える。
隙間間隔が小さい範囲でのメインシャーシ13の放熱は伝熱リブ15を介したサブシャーシ14への熱伝導が支配的であるが、隙間間隔が大きい範囲でのメインシャーシ13の放熱はこの隙間の間を流れる流体の流速が向上し熱伝導成分と相乗的に作用し表示パネル19の放熱性能が一旦、向上するが隙間を大きくし過ぎると隙間の間にある流体全体量が大きくなり過ぎる。このため、ファン16では流体全体量を吸い出す性能能力を超えてしまい、逆に隙間の間を流れる流体の流速が低下するために表示パネル19の温度が上昇してしまう。
隙間間隔が25mm付近で表示パネル19の温度が極小値を示しているのはファンの放熱効果が臨海に達し、25mm以上では隙間の間を流れる流体の流速が低下してファンの放熱効果が弱くなることを示している。このことからファン16の風速0.5m/s〜1.0m/s(風量0.19m3/min〜0.39m3/min)では、メインシャーシ13とサブシャーシ14の隙間間隔は15mm〜35mmにすることにより、表示パネル19の温度を効率的に放熱ことが可能である。これによりファンの能力だけでは表示パネル19の温度が下げられないという課題に対し、隙間を設けてファンの能力を助けることが可能となる。
図4において、サブシャーシ14の背面から回路基板17をメインシャーシ13に取り付けることで、サブシャーシ14は100℃近い発熱をする回路基板17の熱が表示パネル19の温度に対して直接熱輻射する影響を防ぐ断熱の役割を果たしている。
また、伝熱リブ15は縦方向に配置することで、対流の流れを上下方向に限定させ横方向の流れ成分を発生させないので対流の妨げを防止している。そして、ファン16による効率的な熱気の吸出しに寄与し、更にメインシャーシ13とサブシャーシ14と伝熱リブ15の3者の間でダクトを構成することでよりファン16の吸出し効果を高める役目を果たすことが可能である。
更に、伝熱リブ15の各リブ隙間間隔とパネル19の温度との関係を説明する。図6は本発明の実施の形態1における伝熱リブの隙間間隔と表示パネルの温度の関係を示した図である。横軸に伝熱リブの隙間間隔(mm)、縦軸に表示パネルの温度(℃)を示す。
メインシャーシ13とサブシャーシ14の隙間間隔5mm、15mm、30mm、40mmに対して、各伝熱リブ15の隙間間隔における表示パネル19の温度を示している。各伝熱リブが少なく間隔隙間が大きい範囲では、ファン16による対流成分が支配的であるが、各伝熱リブ15の間隔隙間が小さくなり伝熱リブ15の本数が増加することでメインシャーシ13から伝熱リブ15を介してサブシャーシ14に至る熱伝導成分による放熱が向上し、ファンによる対流成分と相乗的に作用し表示パネル19の放熱性能が一旦向上する。しかし、各伝熱リブ間隔隙間が90mmを超えたあたりから、熱伝導成分が臨海に達し、各伝熱リブ間隔隙間を小さくしていくと隙間の間を流体が流れにくくなり、ファン19の放熱作用が低下し、表示パネル19の温度は上昇してしまう。
このことから、ファン16の風速0.5m/s〜1.0m/s(風量0.19m3/min〜0.39m3/min)では、メインシャーシ13とサブシャーシ14の隙間が15mm〜35mmであることと共に、伝熱リブ15の各リブ隙間間隔は30mm〜150mmすることにより、表示パネル19の温度の閾値である80℃以下に表示パネル19の温度を効率的に冷却することが可能となる。
かかる構成によれば、温度の最も高いメインシャーシの中央部のみにサブシャーシを配置し、メインシャーシとサブシャーシの隙間で放熱の流れを作成し、温度の低いメインシャーシの周辺部は回路基板を直接メインシャーシに取付けることにより、表示パネルのから発生した熱を効率よく放熱し、表示装置の筐体内部の周辺部の奥行きを小さくすることが可能となり、高精細化、高輝度化した表示パネルの温度上昇を抑制し、温度上昇による表示画像の色が変色することなく、奥行きを薄く見せるデザインを具現化する薄型表示装置を提供するができる。
なお、本実施の形態において、表示パネルをプラスディスプレイとしたが、液晶パネル、SEDパネル、CFPパネルなど他の薄型表示デバイスとしても良い。
なお、本実施の形態において、表示パネルを42型のサイズ32型、37型、50型、58型、65型、103型など他のサイズとしても良い。その場合は、表示パネルの大きさが変化するに従い、サブシャーシの大きさを比例的に変化させればよい。つまり、サブシャーシの面積をメインシャーシの面積の10〜40%にし、サブシャーシをメインシャーシの中央部に配置すればよい。
なお、本実施の形態において、ファンは薄型表示装置10の内上部の排出用のファン16を配置するとしたが、薄型表示装置10の内上部の排出用のファン16と薄型表示装置10の内下部の吸入用の下部ファン24を配置するとしても良い。その場合、図7に示す通り、下部ファン24をサブシャーシ14の下側に配置することでよりメインシャーシ13とサブシャーシ14並びに回路基板17及び回路基板25の間に冷気を取り入れることが可能となり、図7中の矢印の通り、表示パネル19の背面に大風量を流すことで放熱効果が増加する。
なお、本実施の形態において、サブシャーシをメインシャーシ13の中央部のみを覆うように配置するとしたが、サブシャーシ31を左右に拡大し左右の回路基板をウィング形状で覆う構成としてもよい。その場合は、サブシャーシ31の表面積を拡大することで表示パネル39の熱をより拡散することが可能となる。図9にある本構成のサブシャーシ31のように左右に拡大させたウィング形状により回路基板を覆うことで回路基板のダクトを構成させ、ファンにより効率的に回路基板の温度を吸引することが可能となる。
更に、図9においてサブシャーシ31の左右に拡大されたウィング形状を後部筐体31に対して、伝熱材42を介して接地させることでサブシャーシ31に集熱された表示パネルの熱を後部筐体に伝えることが可能となり、更なる表示パネル温度低下を図ることが可能となる。
本発明によれば、高精細化、高輝度化した表示パネルの温度上昇を抑制し、温度上昇による表示画像の色が変色することなく、更にファン多用による騒音に対する不快感を軽減させることを可能とし、使用者に高精細、高輝度な薄型表示装置を提供するものであって、薄型表示装置の分野において有用である。
10 薄型表示装置
11 後部筐体
12 前部筐体
13 メインシャーシ
14 サブシャーシ
15 伝熱リブ
16 ファン
17 回路基板
18 前面ガラスパネル
19 表示パネル
20 仕切り部材
21 放熱孔
22 内部部品
23 取付け用丸ボス
24 下部ファン
25 回路基板
26 内部部品
31 後部筐体
32 前部筐体
33 メインシャーシ
34 サブシャーシ
35 伝熱リブ
36 下部ファン
37 回路基板
38 前面ガラスパネル
39 表示パネル
40 放熱孔
41 内部部品
42 伝熱材
11 後部筐体
12 前部筐体
13 メインシャーシ
14 サブシャーシ
15 伝熱リブ
16 ファン
17 回路基板
18 前面ガラスパネル
19 表示パネル
20 仕切り部材
21 放熱孔
22 内部部品
23 取付け用丸ボス
24 下部ファン
25 回路基板
26 内部部品
31 後部筐体
32 前部筐体
33 メインシャーシ
34 サブシャーシ
35 伝熱リブ
36 下部ファン
37 回路基板
38 前面ガラスパネル
39 表示パネル
40 放熱孔
41 内部部品
42 伝熱材
Claims (7)
- 表示パネルに取付けたメインシャーシと、前記メインシャーシの中央部に上下方向に取付けられた複数の伝熱リブと、前記メインシャーシと隙間を設けながら中央部を覆うように前記伝熱リブに取付けられサブシャーシと、前記サブシャーシを覆うように前記メインシャーシに取付けられた第1の回路基板と、前記サブシャーシに覆われていない前記メインシャーシに取付けられた第2の回路基板と、前記メインシャーシの上部に取付けられたファンを備えた薄型表示装置。
- 前記サブシャーシは、前記メインシャーシの10〜40%の面積であることを特徴とする請求項1記載の薄型表示装置。
- 前記隙間は、15mm〜35mmであることを特徴とする請求項1記載の薄型表示装置。
- 前記複数の伝熱リブは、30mm〜150mmの間隔で配置されていることを特徴とする請求項1記載の薄型表示装置。
- 前記メインシャーシの下部に取付けられた吸入用のファンを備えたことを特徴とする請求項1記載の薄型表示装置。
- 前記サブシャーシは、前記第2の回路基板を覆う左右ウィング形状の仕切り板を備えたことを特徴とする請求項1記載の薄型表示装置。
- 前記左右ウィング形状の仕切り板と後部筐体を伝熱接続させる伝熱材を備えたことを特徴とする請求項6記載の薄型表示装置。
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