JP2008298018A - 吸排気弁の弁座加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の角フライスカッタを用い、これらの回転中心軸線を弁座の中心軸線に合致させて吸排気弁の弁座の内周面を加工した場合、弁座の内周面に沿った吸排気の流れが剥離しやすい。
【解決手段】複数種類のフライスカッタを用い、これらフライスカッタの回転中心軸線を弁座20,21の中心軸線に合致させて吸排気弁22,24の弁座20,21の内周面を加工する本発明による吸排気弁の弁座加工方法は、切れ刃の輪郭が凹曲面にて形成された少なくとも1本の総形フライスカッタを用いて弁座20,21の内周面の少なくとも一部、例えば第3面20cを加工するステップを具える。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンに形成された燃焼室を開閉するための吸排気弁の弁座を加工する方法に関する。
内燃機関においては、燃焼室に効率よく吸気を充填し、かつ均一な混合気を形成することが重要である。吸排気弁が当接する弁座の内周面の形状もまた、吸気ポートから燃焼室内への吸気の流れに対して大きく影響を与えることが知られている。従来、吸排気弁座の内周面は、吸排気弁の中心軸線と合致する回転中心軸線を持つ複数本のフライスカッタにより加工されて来た。この場合、頂角の異なる3本の角フライスカッタと、1本の側フライスカッタと、吸気ポートのスロート部を加工するための1本のボールエンドミルとが通常用いられている。
上述した加工方法では、吸排気弁座の内周面が吸排気弁の中心軸線に対して回転対称にしか形成できないため、吸気ポートのスロート部の形状が制約を受ける可能性を有する。このため、例えば特許文献1に開示されているように、吸排気弁座の内径よりも小径のボールエンドミルを用い、これをNC制御により3次元的に姿勢を制御して吸排気弁座の内周面を任意の曲面に加工することが提案されている。
特開2005−201089号公報
ボールエンドミルを用いて弁座の内周面を3次元加工する方法は、工具の段取り替えが不要である反面、高価なNC工作機械を使用する必要がある上、プログラミングも複雑となる。また、複数の弁座の内周面を同時に加工することが基本的に困難であるため、作業効率があまりよくないという欠点がある。
これに対し、複数種類のフライスカッタを用い、これらフライスカッタの回転中心軸線を弁座の中心軸線に合致させて吸排気弁の弁座の内周面を加工する旧来の方法は、工具の段取り替えが必要であるものの、複数の弁座の内周面を同時に加工することが可能であり、作業効率の点で優れている。しかしながら、この方法では弁座の内周面がテーパ角の異なる複数の円錐面にて形成された状態となるため、特に弁座の内周面に沿って流れる吸気が吸気ポートのスロート部に近接する側で剥離しやすい欠点がある。この結果、吸気が乱流となって燃焼室に供給され、燃焼室内での強力なタンブル流の形成を阻害することとなる。
本発明の目的は、内燃機関の吸排気弁の弁座を効率よく加工し得ると共に弁座の内周面に沿って流れる吸排気の剥離を抑制することが可能な方法を提供することにある。
本発明による吸排気弁の弁座加工方法は、複数種類のフライスカッタを用い、これらフライスカッタの回転中心軸線を弁座の中心軸線に合致させて吸排気弁の弁座の内周面を加工する方法において、切れ刃の輪郭が凹曲面にて形成された少なくとも1本の総形フライスカッタを用いて弁座の内周面の少なくとも一部を加工するステップを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、切れ刃の輪郭が凹曲面にて形成された少なくとも1本の総形フライスカッタを弁座の中心軸線に合致させ、回転と送りとを与えて弁座の内周面の少なくとも一部を加工する。残りの部分も同様に、別なフライスカッタの回転中心軸線を弁座の中心軸線に合致させ、回転と送りとを与えて加工する。
本発明による吸排気弁の弁座加工方法において、総形フライスカッタにより加工される弁座の内周面は、吸排気弁の弁体が当接する部分よりも小径側であることが好ましい。
総形フライスカッタの切れ刃の一端側がフライスカッタの回転中心軸線とほぼ平行であり、他端側がほぼ45度の傾斜角を有するものであってよい。
なお、複数種類のフライスカッタが切れ刃の傾斜角が異なる複数種類の角フライスカッタを含むことができる。
本発明の吸排気弁の弁座加工方法によると、切れ刃の輪郭が凹曲面にて形成された少なくとも1本の総形フライスカッタを用いて弁座の内周面の少なくとも一部を加工するステップを具えているので、角フライスカッタのみを複数本使用する従来のものよりも加工回数を少なくすることが可能である。しかも、弁座の内周面に沿って吸排気を層流状態に保つことが可能となり、従来よりも吸排気効率を高めることができる。特に、吸気弁座に適用した場合には、タンブル比を改善することが可能となる。
総形フライスカッタにより加工される弁座の内周面を、吸排気弁の弁体が当接する部分よりも小径側に設定した場合、弁座の内周面に沿って流れる吸排気を弁座の内周面から剥離しにくくすることができる。
総形フライスカッタの切れ刃の一端側がフライスカッタの回転中心軸線とほぼ平行であり、他端側がほぼ45度の傾斜角を有する場合、弁座の内周面に沿って流れる吸排気を弁座の内周面からさらに剥離しにくくすることができる。
以下、本発明による吸排気弁の弁座加工方法の実施形態について、図1〜図3を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施形態のみに限らず、同様な加工を必要とする他の任意の技術にも応用することができる。
本発明の対象となる内燃機関の主要部の断面構造を模式的に図1に示す。このエンジン10は、燃料であるガソリンやアルコールまたはこれらの混合物あるいは液化天然ガスなどを燃料噴射弁11から燃焼室12内に噴射して空気と混合させ、点火プラグ13により着火させる直噴形式の火花点火機関である。このような直噴形式の火花点火機関に代えて燃料を吸気ポート14内に噴射するポート噴射形式の内燃機関や、圧縮点火方式の内燃機関などに対しても本発明を適用できることは言うまでもない。
ピストン15が摺動自在に嵌め込まれるシリンダ16が形成されたシリンダブロック17には、個々の気筒におけるピストン15との間に燃焼室12を画成するシリンダヘッド18が取り付けられている。このシリンダヘッド18には、吸気通路を画成する吸気ポート14と排気通路を画成する排気ポート19とが各燃焼室12に臨むように形成され、これら吸気ポート14の円形開口端および排気ポート19の円形開口端に圧入される円環状の吸気弁座20および排気弁座21は、ピストン15の往復運動、つまり連接棒22を介してピストン15に連結される図示しないクランク軸の回転運動に連動して所定のタイミングにて往復動する吸気弁23および排気弁24の弁体23a,24aによりそれぞれ開閉されるようになっている。吸気弁23の往復動を案内する弁棒案内25は、その先端部が吸気ポート14内に突出するようにシリンダヘッド18に取り付けられている。弁体23aが一体に形成された吸気弁23の弁棒23bは、吸気ポート14を横切るように筒状をなす弁棒案内25を摺動自在に貫通している。
シリンダヘッド18に取り付けられて燃焼室12内に燃料を噴射する先の燃料噴射弁11は、ピストン15の往復運動に連動して所定のタイミングにて燃料を燃焼室12内に噴射するようになっている。前記点火プラグ13もまた、シリンダヘッド18に取り付けられており、その点火ギャップ13aが燃焼室12の中央部に臨むように配されている。
図1に示した吸気弁座20の部分を抽出拡大して図2に示すが、本実施形態における排気弁座21も全く同様な構成を有することができることに注意されたい。本実施形態における吸気弁座20の内周面は、テーパ角が120度に設定され、かつ燃焼室12に最も近い第1面20aと、テーパ角が90度に設定され、かつ吸気弁23の弁体23aが当接する第2面(弁当たり面)20bと、燃焼室12側ほど径が大きくなるように凸状に湾曲した第3面20cと、シリンダヘッド18に形成される吸気ポート14のスロート部14aに続く第4面20dとで構成されている。第2面20bと第3面20cとの境界部分および第3面20cと第4面20dとの境界部分は、それぞれ理想的には境界が形成されないように、第3面20cの燃焼室12側の端部がほぼ90度のテーパ角を有すると共にその反対側の端部が吸気弁23の中心軸線とほぼ平行に設定されている。
このような吸気弁座20の内周面を機械加工するため、吸気弁座20の内周面の第1面20aを加工するための頂角が120度の角フライスカッタと、第2面20bを加工するための頂角が90度の角フライスカッタと、第3面20cを加工するための切れ刃の輪郭が凹曲面にて形成された総形フライスカッタと、第4面20dを加工するための切れ刃の輪郭が凸曲面にて形成された総形フライスカッタ、つまりスロートカッタ26とが用いられる。図2中、二点鎖線で切れ刃の輪郭を示したスロートカッタ26は、吸気弁座20以外に吸気ポート14に形成された吸気ポート14のスロート部14aも同時に加工する。この場合、工具自動交換装置付きの工作機械を用いて各カッタの回転中心軸線を吸気弁23の中心軸線に合致させて加工することにより、高価なNC工作機械を使用せずとも吸気弁座20の内周面を効率よく高精度に機械加工することができる。
従来の場合、上述した第3面20cを頂角が60度の角フライスカッタと、側フライスとを用い2回に分けて加工することが一般的である。このような従来の場合と比較すると、本実施形態では第3面20cを1回で加工することができ、カッタの段取り替えが1回少なくなるため、吸気弁座20の内周面に対する加工時間を短縮することができる。しかも、スロート部14aと第2面20bとをつなぐ第3面20cが曲面にて形成されることにより、これらに沿った吸気の流れが吸気弁座20の内周面から剥離しにくくなり、より強いタンブル流を燃焼室12内に形成することができる。
本実施形態における弁リフト量とタンブル比との関係を図3の実線で示す。破線は、上述したように2つのフライスカッタを用いて第3面20cを2回に分けて加工した従来の場合であり、第3面20cを凸曲面にて形成したことによって、タンブル比が従来のものよりも高くなることが理解されよう。
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
本発明の対象となる内燃機関の一例を模式的に示す断面図である。 図1に示した内燃機関における吸気弁座の部分を抽出拡大した断面図である。 弁リフト量とタンブル比との関係を表すグラフである。
符号の説明
10 エンジン
11 燃料噴射弁
12 燃焼室
13 点火プラグ
13a 点火ギャップ
14 吸気ポート
14a スロート部
15 ピストン
16 シリンダ
17 シリンダブロック
18 シリンダヘッド
19 排気ポート
20 吸気弁座
20a 第1面
20b 第2面
20c 第3面
20d 第4面
21 排気弁座
22 連接棒
23 吸気弁
23a 弁体
23b 弁棒
24 排気弁
24a 弁体
25 弁棒案内
26 スロートカッタ

Claims (3)

  1. 複数種類のフライスカッタを用い、これらフライスカッタの回転中心軸線を弁座の中心軸線に合致させて吸排気弁の弁座の内周面を加工する方法において、
    切れ刃の輪郭が凹曲面にて形成された少なくとも1本の総形フライスカッタを用いて弁座の内周面の少なくとも一部を加工するステップを具えたことを特徴とする吸排気弁の弁座加工方法。
  2. 前記総形フライスカッタにより加工される弁座の内周面は、吸排気弁の弁体が当接する部分よりも小径側であることを特徴とする請求項1に記載の吸排気弁の弁座加工方法。
  3. 前記総形フライスカッタの切れ刃の一端側がフライスカッタの回転中心軸線とほぼ平行であり、他端側がほぼ45度の傾斜角を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸排気弁の弁座加工方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0169103U (ja) * 1987-10-29 1989-05-08
JPH0914047A (ja) * 1995-06-23 1997-01-14 Yamaha Motor Co Ltd エンジンの排気ポート構造

Patent Citations (2)

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