JP2008297010A - ヒンジキャップ一体型チューブ管容器 - Google Patents

ヒンジキャップ一体型チューブ管容器 Download PDF

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Toru Hasunuma
徹 蓮沼
Hiroshi Itaya
博司 板谷
Koichi Suzuki
孝一 鈴木
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Abstract

【課題】 取扱いが容易で且つ製造コストを低減するため、射出成形で一体化成形できるヒンジキャップ付チューブ管容器の提供。
【解決手段】 チューブ管容器本体の上部にチューブ管頚部2を設け更にその上の全周にチューブ管容器口頭6を設けてその外側の全周にアンダーカット7を施す。キャップ本体3にインナーリング11を設け且つキャップ側壁9の頂部に突起リング10を設ける。ヒンジキャップとチューブ管容器をヒンジ4と連結板5A,5Bで結合する構造を特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、水溶液等の液状物を収納する容器で、容器とその頭部に容器と連続相のヒンジキャップの付いたヒンジキャップ一体型チューブ管容器に関する。
プラスチック樹脂を材料にして成形されたチューブ管容器で、液状物を収納するキャップ付きのチューブ状容器が多くの分野で利用されている。この場合、キャップとしてスクリューキャップをチューブ管容器に取り付ける容器と、ヒンジキャップ付きの閉鎖部材を容器の頭部に一体化して取り付けたチューブ管容器が使用されている。ヒンジキャップを一体化したチューブ管容器の成形法には色々な方法が提案され、又使用されている。
しかし、いずれの方法もチューブ管容器とヒンジキャップ付きの閉鎖部材は別々に成形され、容器への取り付けはネジ螺合又は嵌合又は熱接着による方法で行われている。又予め成形した容器に二色射出成形法やインモールド射出成形法によってヒンジキャップ付き閉鎖部材を一体化する方法も提案されている。
スクリューでキャップをチューブ容器に取り付ける方法はキャプ開閉の煩わしさやキャップ紛失等の使い勝手の悪さ等の問題がある。
ネジ螺合又は嵌合及び熱接着による方法は、別々に成形した容器とヒンジキャップをネジ螺合又は嵌合又は熱接着により結合するので複数の成形工程を必要とする。更にチューブ管容器頭部に剛性を持たせるため、樹脂量が多くなり且つ重量バランスが悪くなる等の問題がある。又二色射出成形法やインモールド成形法も複数の成形工程を必要とする。
ヒンジキャップ一体型チューブ管容器は片手で容易に開閉できる特徴があるが、指がチューブ管容器本体頭部やチューブ管容器頚部に触れるため、指に付いている菌が該部に付着する問題がある
本発明は斯かる点に鑑みて提供されるものであって、チューブ管容器とヒンジキャップに同じ材料が使用できるときに、チューブ管容器とその頭部に容器と一体物のヒンジキャップの付いたヒンジキャップ一体型チューブ管容器を通常の射出成形法で成形する方法を提供することにある。
又、本発明は指がチューブ管容器本体頭部やチューブ管容器頚部に触れることなく、片手で容易に開閉できるヒンジキャップ一体型チューブ管容器を成形する方法を提供することにある。
問題を解決する手段
3項の課題を解決するための本発明の手段は、上部にリング状のチューブ管容器頚部を設けその上部に外側をアンダーカットしたチューブ管容器口筒を配したチューブ管容器本体と、連結板及びヒンジを介して自在に開閉できるように連結されたキャップ本体と、キャップ本体に設けられたインナーリングとキャップ側壁上部の突起リングより構成される。
チューブ管容器口筒内側とインナーリング外側面でキャップの密封性を保持し、チューブ管容器口筒外面のアンダーカット部とキャップ側壁頂部の突起リングによりチューブ管容器本体にキャプ本体の系止状態を保持する機構を持つヒンジキャップ一体型チューブ管容器を射出成形する金型内で成形できることを特徴とする。
4項の課題を解決するための本発明の手段はヒンジキャップに鍔を設けて、チューブ管容器本体頭部やチューブ管容器頚部及びチューブ管容器口筒に指が触れずにヒンジキャップを片手で開閉できるヒンジキャップ一体型チューブ管容器を成形できることを特徴とする。
発明の効果
本発明は、ポリオレフイン系樹脂を用いてヒンジキャップ付チューブ管容器を製造するときに射出成形用金型を用いてヒンジキャップとチューブ管容器を一体化成形することにより生産が簡単で製造コストの安いヒンジキャップ付チューブ管容器を提供できる。
又本発明は、鍔によってヒンジキャップを片手で開閉するときに容器頭部に指が触れることを防止し、容器上部を清潔に保つことができるヒンジキャップ付チューブ管容器を提供できる。
本発明を図面を用いて説明する。図1は本発明によるヒンジキャップ一体型チューブ管容器の断面図であり、図2はその平面図である。チューブ管容器本体1の上部にチューブ管容器頚部2を設け更にその上の全周にチューブ管容器口頭6が設けられ、その外側の全周にアンダーカット7が施されている。キャップ本体3にはインナーリング11が設けられ且つキャップ本体3の側壁9の内側頂部には突起リング10が施されている。ヒンジ4と連結板5Aと5Bによりキャップ本体3はチューブ管容器本体1に結合される。
又、キャップ本体3のヒンジ取付けの反対側に爪16を設けて開閉を容易にしている。
図3はキャップ本体3を閉じた時のシール状況の説明図である。キャップ本体3に設けられたインナーリング11の外面とチューブ管口筒6の内面でチューブ管容器本体1とキャップ本体3の密封性が保持される。又キャップ側壁9には突起リング10が設けられ、その突起リング10とチューブ管容器口筒アンダーカット7の凹部でチューブ管容器本体1とキャップ本体3の系止が保持される。
図4はヒンジ4と連結板5Aと5B周りの説明図である。中央にヒンジ4を設け、その両側にヒンジ4と一体物の連結板5Aと5Bを設けている。ヒンジ4と連結板5Aと5Bには他の組合せもあるが、用途によって他の組合せを使用することもできる。
図5及び図6は本発明の他の実施例の説明図である。図5はその断面図であり、図6はその平面図である。キャップ本体3が閉じた時、爪16部分のチューブ管容器頚部2及びチューブ管容器本体1の頂部を囲うように、爪16のキャップ本体3への取付け位置に鍔17が設けられている。
鍔17によりキャップ本体3を開閉するときに指がチューブ管容器頚部2及びチューブ管容器本体1の頂部に触れる事を防止している。
本発明に使用される樹脂は、成形時に狭いヒンジ4及び連結板5Aと5Bを通して樹脂を全体に流す必要があることとヒンジ機能を持たせることから、流動特性が優れ適度な硬度を持つポリオレフイン系樹脂が好ましい。
ヒンジキャップ付きチューブ管容器の断面図 ヒンジキャップ付きチューブ管容器の平面図 ヒンジキャップ付きチューブ管容器の蓋を閉じた時の断面図 ヒンジと連結板周りの説明図 他の応用例の断面図 同上の平面図
符号の説明
1 チューブ管容器本体
2 チューブ管容器頚部
3 キャップ本体
4 ヒンジ
5A 連結板A
5B 連結板B
6 チューブ管容器口筒
7 チューブ管容器口筒アンダーカット
9 キャプ側壁
10 キャップ側壁の突起リング
11 インナーリング
16 爪
17 顎

Claims (2)

  1. 上部にリング状のチューブ管容器頚部を設けその上部に外側をアンダーカットをしたチューブ管容器口筒を配したチューブ管容器本体と、連結板及びヒンジを介して自在に開閉できるように連結されたキャップ本体と、キャップ本体に設けられたインナーリングとキャップ側壁上部の突起リングより構成され、射出成形で一体化成形ができるヒンジキャップ一体型チューブ管容器。
  2. ヒンジキャップを閉じた時にチューブ管容器頚部とチューブ管容器口筒の一部を囲うようにキャップ本体に鍔を設けた請求項1のヒンジキャップ一体型チューブ管容器。
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