JP2008296536A - 製本装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙束の背部を接着剤で接着し冊子を得る製本装置において用紙束の接着強度が高い高品質の冊子の作成が可能な、小型で、軽量で、安価で、高生産性の製本装置、及び該製本装置を有する画像形成システムの提供。
【解決手段】用紙束を厚み方向に押圧する押圧手段と、前記押圧手段に押圧された用紙束の背に接着剤を塗布する塗布手段と、前記押圧手段により押圧された用紙束の背に当接して背部の用紙間隙を広げる拡張部材と、前記拡張部材を用紙束の背の長手方向に沿って往復移動させる長手方向移動手段と、前記拡張部材を用紙束の背の厚さ方向に往復移動させる厚さ方向移動手段とを有することを特徴とする製本装置。
【選択図】図4

Description

本発明は製本装置及び、画像形成装置と該製本装置とを有する画像形成システムに関し、特に、複数枚の用紙を接着剤で接着することにより冊子を作成する技術に関する。
軽印刷の分野においては、たとえば、電子写真画像形成装置のように高速の画像形成性能を有する画像形成装置と製本装置とを連結することにより、印刷から製本までを行い冊子を作成する画像形成システムが普及している。
このような画像形成システムは、印刷工程と製本工程とが別工程で実行される従来の一般的な本製造工程に対して、印刷速度、製本速度自体は低いが、印刷内容を随時変更できるという利点を有し、総合的に高効率の画像形成システムであり、POD(PRINT ON DEMAND)システムとして、利用されている。
PODシステムの特徴は、顧客の要望に応じて印刷の内容が随時変更可能であるなど、柔軟性に富んでいることであり、従って、PODシステムにおいては、十数ページの冊子から数百頁の冊子まで広範囲に亘って厚さが異なる冊子が作成され、扱われる用紙の種類も多様である。
一方、PODシステムは、オフィス等の環境に設置されることが多いことから小型、軽量であることが要求される。
このために、システムを構成する製本装置では、比較的単純な綴じ処理工程が必要とされ、接着剤を用いて用紙を綴じる工程が用いられる。
このような製本装置として、用紙束の背に沿ってその長手方向に往復移動する塗布ローラにより接着剤の塗布を行い、塗布ローラの回転方向の選択により冊子の厚さに対応した塗布量の制御を行うようにしたものが知られている(例えば特許文献1を参照。)。
また、用紙束の背に接着剤が浸入しやすくするため、用紙束の背にノッチカッタ(ガリカッタ)でノッチを入れるようにしたものが知られている(例えば特許文献2を参照。)。
特開2004−209753号公報 特開平1−30137号公報
しかし、引用文献1に開示された製本装置では、塗布ローラを用紙束の背に沿って往復移動して接着剤の塗布を行うことにより接着剤を均一に塗布することは可能となるが、用紙束の背に接着剤が塗布されるのみで用紙間隙には接着剤が浸入しない可能性があり、このような場合は、用紙束の接着強度としては十分なものが得られない可能性があるという問題点があった。
又、上記対策として用紙束の背に接着剤を浸入し易くするようにしたものとして、引用文献2に開示された製本装置では、ノッチカッター(ガリカッター)により用紙束の背にノッチを入れることで用紙間隙に接着剤を浸入し易くし、用紙束の接着強度が十分なものが得られるようにしている。しかし、ノッチカッターは大型で、質量も大きく、高価で、ノッチを入れる時に紙粉を発生してしまい清掃(メンテナンス)が必要なことから生産性が低下してしまうという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑み、用紙束の背部を接着剤で接着し冊子を得る製本装置において用紙束の接着強度が高い高品質の冊子の作成が可能な、小型で、軽量で、安価で、高生産性の製本装置、及び該製本装置を有する画像形成システムの提供を目的とする。
上記の目的は、本発明の下記の後処理装置及び画像形成システムにより解決される。
1.用紙束を厚み方向に押圧する押圧手段と、前記押圧手段に押圧された用紙束の背に接着剤を塗布する塗布手段と、前記押圧手段により押圧された用紙束の背に当接して背部の用紙間隙を広げる拡張部材と、前記拡張部材を用紙束の背の長手方向に沿って往復移動させる長手方向移動手段と、前記拡張部材を用紙束の背の厚さ方向に往復移動させる厚さ方向移動手段とを有することを特徴とする製本装置。
2.用紙に画像形成を行う画像形成装置と前記1に記載の製本装置とを有することを特徴とする画像形成システム。
本発明によれば、
用紙束の背部の用紙間隙を広げる拡張手段を蛇行手段により蛇行させて、塗布ローラで接着剤を塗布直前に背部の用紙間隙を広げ、背部の用紙間隙に接着剤を浸入させることにより、冊子を構成する用紙がバラバラとならない、高品質な冊子を製造可能な製本装置及び、画像形成装置と該製本装置とを有する画像形成システムの提供が可能となる。
本発明の後処理装置、及び後処理装置を備えた画像形成システムの実施の形態を図面に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態に係る製本装置を備えた画像形成システムの全体を示す図である。
画像形成システムは用紙に画像を記録する画像形成装置A及び画像形成装置Aで画像が記録された用紙を製本処理する製本装置Bを有する。
画像形成装置Aは電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、画像形成部A1、原稿搬送装置A2及び画像読取部A3を有する。
画像形成部A1において、ドラム状の感光体1の周囲に帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5A、分離装置5B及びクリーニング装置6が配置され、これらの電子写真プロセス装置により、帯電、露光、現像及び転写が行われて感光体1上にトナー像が形成され、用紙S1に画像が形成される。
用紙S1は3個の給紙トレイ7Aに収納されており、これらの給紙トレイ7Aから用紙S1が1枚ずつ給紙され、転写装置5Aにより、感光体1上のトナー像が用紙S1に転写される。
用紙S1に転写されたトナー像が定着装置8を通過して定着処理される。定着処理された用紙S1は、排紙ローラ7Cから排紙されるか又は再給紙路7Eに搬送される。
片面プリントにおけるフェースダウン排紙、片面プリントにおけるフェースアップ排紙又は両面画像形成における表面画像形成において、切り替えゲート7Dが用紙S1を切り替え案内する。即ち、フェースアップ排紙においては、切り替えゲート7Dは用紙S1を直進させ、フェースダウン排紙及び両面画像形成においては、切り替えゲート7Dは用紙S1を下方に案内する。
フェースダウン排紙においては、用紙S1は下方に案内された後に、スイッチバックして上方に搬送され、排紙ローラ7Cから排紙される。
両面画像形成においては、用紙S1は下方に案内され、スイッチバックによる表裏反転後に再給紙路7Eを経て、転写装置5Aが配置された転写部に再給紙され、裏面画像の転写が行われる。
原稿搬送装置A2は原稿を1枚ずつ読取位置に搬送する。画像読取部A3は原稿搬送装置A2により搬送された原稿又は原稿台9に載置された原稿の画像を読み取って、画像信号を生成する。
画像形成通信手段C11は製本装置通信手段C22と接続され、製本装置Bと後処理に係る情報の授受を行う。
画像形成装置制御手段C1は画像形成装置Aに係る上述した動作の制御を行う。
製本装置Bは画像形成装置Aから送り込まれた用紙S1を複数枚束ねて用紙の束を構成し、用紙束S4に表紙用紙を接合して冊子(本)を形成する装置である。
以下、表紙用紙を表紙S2と言い、用紙S1の束に表紙S2が接合されたものを冊子S3と言う。
製本装置Bは、画像形成装置Aから排出された用紙S1を排紙皿20又は用紙反転部40に搬送する搬送部10と、排紙皿20と、用紙反転部40と、1枚ずつ又は数枚ずつ送りこまれた用紙S1を集積する集積部50と、用紙束S4の背に接着剤を塗布する塗布手段である塗布部60と、表紙S2を収納する表紙収納部80と、表紙S2を支持する表紙支持部90と、冊子S3を集積する冊子排出部100とを有する。
画像形成装置Aから排出された用紙S1は搬送部10に設けられた切り替えゲート11により排出路12を経て排紙皿20に排出されるか又は用紙反転部40に搬送される。
排紙皿20には、製本処理モードでない場合に用紙S1が排出される。
製本モードにおいては、用紙S1は搬送路13を経て用紙反転部40に搬送され、用紙反転部40においてスイッチバックした後に、集積部50に搬送される。
集積部50においては、設定された枚数の用紙S1が集積され、集積された用紙は用紙集積板501と用紙束を厚み方向に押圧する押圧手段である用紙狭持板502との間に狭持され回転して、用紙束S4をほぼ垂直状態で保持する。
なお、用紙狭持板502には集積板501と用紙狭持板502との間に狭持された用紙束S4の厚さを測定する厚さ測定センサ504が配設されており、用紙狭持板502が集積板501側に付勢され用紙束S4を狭持する時、狭持された用紙束S4の厚さを測定する。
また、センサで用紙束の厚さを測定する代わりに、オペレータが画像形成装置Aの操作パネルPで設定した冊子を構成する用紙の枚数や紙種に基づいて演算するようにしても良い。
そして、垂直状態に狭持された用紙束S4の下面(背部)に、塗布部60により接着剤が塗布される。接着剤は取り扱いが容易で、冷却により短時間で固化し固化後も柔軟性を保っているホットメルトが好ましい。
接着剤が塗布された用紙束S4に表紙収納部80から給紙された表紙S2が接触し、接着される。
用紙束S4に表紙S2が接着されて作成された冊子S3は本排出部100に排出される。
製本装置通信手段C22は画像形成通信手段C11と接続され、画像形成装置Aと製本処理に係る情報の授受を行う。
製本装置制御手段C2は製本装置Bに係る上述した動作及び、後述する塗布部60に係る動作の制御を行う。
以上説明したように、後述する製本装置Bに上述した画像形成装置Aを連結することにより、用紙束の接着強度が高い高品質の冊子の作成が可能な、小型で、軽量で、安価で、高生産性の製本装置を有する画像形成システムの提供が可能となる。
図2は塗布部の全体を示す図である。
図2は図1に記載した塗布部60を左側面から見た図である。
塗布部60は、用紙狭持板502に狭持された用紙束S4の下方に配置されており、接着剤ADを用紙束S4の背SAに塗布する塗布部材である塗布ローラ611と接着剤ADを収容する接着剤槽612と用紙狭持板502により押圧(持板)された用紙束S4の背SA部の用紙間隙を広げる拡張部材614とを有する塗布ユニット61と、塗布ユニット61を用紙束S4の背SAの背の長手方向に沿って往復移動させる長手方向移動手段63と、前記拡張部材614を用紙束S4の背の厚さ方向に往復移動させる厚さ方向移動手段64とを有している。
塗布ローラ611はモータMT2により矢印W1方向に回転され、接着剤槽612に収容された接着剤ADをその周面に付着させ、用紙束S4の背SAに塗布する。
そして、長手方向移動手段63と厚さ方向移動手段64とは、塗布ユニット61が用紙束S4の背SAの長手方向に沿って移動される時に拡張部材614が用紙束S4の背SAに沿って往復するようになっている。
即ち、長手方向移動手段63と厚さ方向移動手段64とは、拡張部材614を用紙束S4の背SAに沿って蛇行させる機能を有し、蛇行手段を構成している。
接着剤の塗布は1又は複数回の塗布ユニット61の往復時に行われるが(最低、塗布ユニット61の往時のみ)、拡張部材614は塗布ローラ611に対して、塗布ユニット61による第1回目の接着剤塗布時(矢印W2方向)の塗布方向下流側(図示右側)に位置している。
拡張部材614が用紙束S4の背SAに向けて付勢された状態で、用紙束S4の背SAに沿って蛇行しながら移動することにより、用紙束S4の背SAを引っ掻くようにして背部の用紙間隙を広げさせ、後続する塗布ローラ611により拡張した用紙間隙に接着剤の浸入を可能とさせる。
長手方向移動手段63は塗布ユニット61を駆動ベルト67を介して用紙束S4の背SASAに沿って平行移動させるモータMT1を有している。
長手方向移動手段63により塗布ユニット61は用紙束S4の背SAに対して図示左右方向(矢印W2/W3方向)に移動可能となっている。
矢印W2で示す往動と矢印W3で示す復動は、駆動ベルト67を介して塗布ユニット61を往復させるモータMT1の正逆回転駆動で行われる。
集積部50に用紙束S4がほぼ垂直状態で保持されると、矢印W2/W3方向のホームポジション(図示左端位置)に位置する塗布ユニット61は、モータMT1の正転により下流側(矢印W2方向)に向けて移動開始される。
塗布ユニット61の塗布ローラ611が一方の端部に来ると、塗布ユニット61は用紙束S4の背SASAと塗布ローラ611の表面(背SAとの対向位置)との間隙dが予め設定された接着剤塗布厚さに等しい値になるまで上昇する。
そして、塗布ユニット61は上昇した状態で、矢印W2方向に移動しながら塗布ローラ611により用紙束S4の背SAに接着剤ADを塗布し、他方の端部に来ると塗布ユニット61は下降して矢印W2で示す往路における塗布が終了する。
ここで、少なくとも往路における接着剤の塗布中は、拡張部材614が長手方向移動手段63と厚さ方向移動手段64とにより蛇行しながら用紙束S4の背SAに沿って移動され、塗布ローラ611の直前で用紙束S4の背SAの用紙間隙を拡張し、用紙間に接着剤の浸入を容易にさせている。
そして塗布ユニット61の矢印W3で示す復路においても矢印W2で示す往路と同様にして接着剤の塗布を行う。
しかし、復路においては離接手段6156を作動させて、拡張部材614を用紙束S4の背SAと離間させて、用紙間隙の拡張を行わせない。
なお、往路のみ接着剤ADを塗布するようにしても構わない。
また、復路においても拡張部材手段614を蛇行させながら用紙束S4の背SAに沿って移動させ、塗布した接着剤を用紙間に押し込むようにしても良い。
用紙束の一方の端部とは、往動における用紙束の塗布方向上流側端部を指し、用紙束の他方の端部とは、往動における用紙束の塗布方向下流側端部を指す。
塗布ユニット61のホームポジションは、矢印W2/W3方向に用紙束S4から外れた図示左端位置で、図1の製本装置Bの正面から見て奥側に位置しており、矢印W4方向に背SAと塗布ローラ611の表面(背SAとの対向位置)とが離間している位置で接着剤の塗布は行われない。
そして塗布ユニット61のホームポジションにおいて、補給装置66から接着剤のペレットPTが補給される。
図3は塗布部の詳細構成を示す図である。
以下図2、図3を参照して塗布ユニット61の往動時及び復動時における接着剤の塗布を詳細に説明する。
上流側とは塗布ユニット61の往動時(矢印W2方向移動時)の上流側を指し、下流側とは塗布ユニット61の往動時の下流側を指す。
また、往動とは上流から下流に向けての動作を指し、復動とは下流から上流に向けての動作を指す。
塗布ユニット61は前述以外に規制部材603、604、ヒータ605及び接着剤量センサ606等を有する。
接着剤槽612内のペレットはヒータ605で加熱され、溶融し、接着剤ADの塗布液が形成されるが、接着剤ADの量は、温度センサからなる接着剤量センサ606により検知され、液面が一定に維持される。規制部材604は板状の支持部材607により支持され、その下端エッジ604Bで塗布ローラ611上の接着剤の層厚を規制し、上端エッジ604Aで矢印W3方向に移動時に用紙束の背SA上の接着剤の層厚を規制する。
塗布ローラ611の上流側に位置する塗布ローラの規制部材603は、塗布ユニット61が矢印W2で示す方向に移動して塗布を行う際に塗布層の厚さを規制する。
塗布ローラ611はモータMT2の駆動で矢印W1で示す方向に回転され、接着剤槽612から接着剤ADを汲み上げ、用紙束S4の背SASAに接着剤ADを塗布可能としている。
拡張部材614の先端の突起6141により、少なくとも矢印W2方向移動中に塗布ローラ611で接着剤ADを塗布する直前に用紙束S4の背SA部SAの用紙間隙を広げ、拡張した用紙間に接着剤ADの浸入を容易にする。
図4は用紙間隙を拡張するための構成を示す図である。
図2、図3、図4を参照して用紙間隙の拡張について説明する。
図4(a)は側面図(図3の側方から見た図)である。
用紙束S4は用紙集積板501と用紙狭持板502により押圧(狭持)されている。
塗布ローラ611は前記の接着剤塗布厚さに等しい間隙を隔てて用紙束S4の背SAと対向している。
塗布ローラ611の下流(図示手前)側に拡張部材614とその横に厚さ方向移動手段64が位置しており、厚さ方向移動手段64により拡張部材614がW5方向に往復移動する。
拡張部材614は用紙束S4の背SAとの対向部に、用紙束S4の背SAに向けて突き出した突起6141を有している。
又、長手方向移動手段63により塗布ユニット61が用紙束S4の背SAに沿って図示手前に移動し、且つ厚さ方向移動手段64により拡張部材614が矢印W5方向に移動することにより、突起6141が用紙束S4の背SAに沿って蛇行しながら当接する。
この時突起6141が用紙束S4の背SAを引っ掻き、所定ピッチで用紙束S4の背SA部の用紙間隙を広げさせる(図4(b))。そして、後続する塗布ローラ611により拡張した用紙間隙に接着剤の浸入を可能とさせる。
厚さ方向移動手段64は塗布ローラ611を回転駆動させるモータMT1から歯車列又はベルト等を介して回転するカム6151とカム6151のカム溝6152に係合するカムフォロワ6153を有している。
拡張部材614を支持する支持部材6154は矢印W5方向に可動となっており、支持部材6154の一端に拡張部材614が配設され、他端にはカムフォロワ6153が配設されている。
そして、カム6151の回転によりカムフォロワ615が矢印W5方向に往復移動し、支持部材6154を介して拡張部材614が矢印W5方向に往復移動する。
この場合は、前記歯車列又はベルト等の減速比を変えることによりW5方向の単位長さあたりの往復回数を変更可能である。
厚さ方向移動手段64による長手方向の移動に対して、厚さ方向の単位長さあたりの往復回数を変更することで蛇行ピッチを変化可能となる。
紙種や用紙束の厚さに応じて効率的に蛇行ピッチを可変とするため、塗布ユニット61を回転駆動させるモータMT1から前記歯車列又はベルト等を介して厚さ方向移動手段64を駆動せずに、カム6151に蛇行ピッチを変化させる蛇行ピッチ変化手段6155であるモータMT−5を連結し、モータMT−5の回転数を変化させることにより厚さ方向の単位長さあたりの往復回数を変え、上述したように長手方向の移動に対して、厚さ方向の単位長さあたりの往復回数を変更することで蛇行ピッチを変化させても良い。
この場合は、用紙の厚さ情報を取得する厚さ取得手段により用紙の厚さ情報を取得する。
厚さの取得としては、例えば前述の厚さ測定センサ504の測定値、或いはオペレータが画像形成装置Aの操作パネルPで設定した冊子を構成する用紙の枚数と紙種(用紙厚さ)との積に基づく演算結果が利用可能である。
そして、これ等により取得した用紙束の厚さに応じて製本装置制御手段C2により蛇行ピッチ変化手段6155(モータMT−5)の回転数を変化させ、蛇行ピッチ変化手段6155に接続されたカム6151の回転数を変化させ、厚さ方向の単位長さあたりの往復回数、結果的に蛇行ピッチを変化させる。
また必要に応じて、拡張部材614を用紙束S4の背SAと接離可能とさせる離接手段6156を作動させて、拡張部材614を用紙束S4の背SAから離間させても良い。
この場合は、離接手段6156のソレノイド(不図示)の作動により支持部材6154の上昇を阻止することで、例えば厚さの薄い用紙束の場合に拡張部材614の用紙束の背への当接を禁止することもできる。
図4(b)は拡張部材による用紙間隙拡張の説明図である。
用紙束S4の背SAは拡張部材614の突起6141の矢印W6方向の移動により用紙端部が引っ掻けられて用紙間に間隙の拡張部6142が発生し、間隙の拡張部6142に後続する塗布ローラ611により接着剤が浸入される。
図5は拡張部材による用紙間隙の拡張の説明図である。
図5は図4(a)の用紙束の背を図示下側から見た図で、一点鎖線は拡張部材614の突起6141の軌跡を示している。
拡張部材614の矢印W5方向の移動、及び塗布ユニット61の矢印W7方向の移動により、複数の拡張部材614の突起6141a〜6141cは一点鎖線で示した軌跡で用紙束S4の背SASAを引っ掻きながら移動する。
このため、用紙束を構成する2点鎖線で示した隣り合う用紙は、一点鎖線との交点Qで突起6141により引っ掻かれ、交点Qで間隙の拡張部6142が発生する。
即ち、用紙束を構成する2点鎖線で示した隣り合う用紙は次々に複数の交点Qで引っ掻かれ間隙の拡張部6142が発生する。
第1の突起6141aによる軌跡aは用紙束の一方の端部からはみ出た軌跡を有し、第3の突起6141cによる軌跡cは用紙束の他方の端部からはみ出た軌跡を有し、第2の突起6141bによる軌跡bは軌跡aと軌跡cとに幅方向でオーバラップした軌跡を有している。これにより用紙束S4の幅全面に亘って間隙の拡張部6142を発生させている。
また、軌跡のピッチPtはピッチPtの1/2が背の長さLに対して4〜10個、好ましくは4.5〜9個含まれることが好ましく、このような関係になるように長手方向移動手段63の移動速度に対してカム6151の回転数が予め設定されている。
そして、一点鎖線部で発生させた用紙間の間隙の拡張部6142に、後続する塗布ローラ611により接着剤が浸入する。
ここで、塗布ローラ611の中心と突起6141との距離Dは25mm程度が好ましい。
小さいと塗布ローラ611と拡張部材614が干渉しやすくなり、大きいと拡張部材614により拡張した間隙の拡張部6142が閉じてしまう可能性が高くなる。
図6は拡張部材の説明図である。
拡張部材614は一端が支持部材6154に固定され、他端側が用紙束S4の背SAに向かって折り曲げられ、先端に用紙束S4の背SAに対向する(図示上側)前記他端側の先端には複数の突起6141を有している。
図5(a)拡張部材の斜視図において、折り曲げ角度θは45°+45°−10°が用紙間に食い込みやすく好ましい。
突起6141の形状は根本の寸法d1が3mm+−0.5mmで高さh1が1.8mm+−0.1mmで先端部の寸法d2が0.4mm+−0.1mmの台形で、隣り合う突起との距離d3が5〜10mmで、例えば突起6141の数を3個とすると10mm程度が好ましい。
これらの寸法が大きすぎると用紙に対する食い込み量が大きくなり傷を付けたり紙粉を発生したりする原因となり、小さすぎると食い込み量が少なく用紙間隙に十分な接着剤の浸入ができなくなってしまう可能性がある。
突起6141の数は2〜4個、好ましくは3個がよい。これより多いと用紙間に侵入する接着剤が多くなり背部の厚さがふくらんでしまい、少ないと接着強度が低下してしまう。
なお、根本の寸法d1、先端部の寸法d2とも3mm程度、高さh1が1.8mm+−0.1mm程度の矩形でも良く、根本の寸法d1が3mm程度で、高さh1が1.8mm+−0.1mm程度の三角形でも良い。
図5(b)拡張部材と用紙束の関係図において、拡張部材614は自由な時の形状(破線)に対し、用紙束S4の背SAに押されて0.5mm程度図示下側に撓んだとき(実線)に、用紙束S4の背SAに向かう100g重程度の応力fを発生する板状の金属又はプラスチック材で構成されている。
そして、応力fが用紙束S4の用紙間に突起6141を食い込ませて間隙の拡張部6142を発生させる力となっている。
図7は製本装置と、該製本装置と画像形成装置とを有する画像形成システムのブロック図である。
画像形成システムは画像形成装置Aと製本装置Bとを有している。
画像形成装置Aを制御する画像形成装置制御手段C1と製本装置Bを制御する製本装置制御手段C2とは、それぞれCPU(Central・Processing・Unit)とROM(Read・Only・Memory)と不揮発のRAM(Random・Access・Memory)(例えばバッテリーバックアップされたRAM)と下記の各種機器とのインターフェースを行うIF(Interface)等を有している。
画像形成装置Aについて説明すると、画像形成通信手段C11は画像形成装置制御手段C1により制御され、製本装置Bの製本装置通信手段C22とシリアル通信を行っている。
原稿搬送装置A2は画像形成装置制御手段C1により制御され、原稿を画像読取部A3の画像読み取り部に向けて搬送する。
画像読取部A3は画像形成装置制御手段C1により制御され、原稿搬送装置A2により搬送される原稿の画像を読み取り、原稿画像情報を画像形成装置制御手段C1に入力する。
画像形成部A1は画像形成装置制御手段C1により制御され、例えば、画像読取部A3により入力された原稿画像情報に基づいて用紙にトナー画像を形成する。
定着装置8は画像形成装置制御手段C1により制御され、画像形成部A1により用紙上に形成されたトナー画像を加熱圧着することにより定着する。
操作パネルPはタッチパネル等を有し、画像形成装置制御手段C1により制御され、タッチパネルに各種操作スイッチや製本処理に係る情報等を表示し、各種操作スイッチの操作情報が画像形成装置制御手段C1に入力される。
製本装置Bについて説明すると、製本装置通信手段C22は製本装置制御手段C2により制御され、画像形成装置Aの画像形成通信手段C11とシリアル通信を行い、画像形成装置Aの操作パネルPから入力された製本処理に係る情報等を受信する。
搬送部10は製本装置制御手段C2により制御され、画像形成装置Aから排出された用紙S1を排紙皿20又は用紙反転部40に搬送する。
排紙皿20は製本装置制御手段C2により制御され、搬送部10から搬送された用紙S1を集積する。
用紙反転部40は製本装置制御手段C2により制御され、搬送部10から搬送された用紙S1を反転(スイッチバック)して集積部50に給紙する。
集積部50は製本装置制御手段C2により制御され、搬送部10から搬送された用紙S1を所定枚数集積する。
塗布装置60の下記手段と部材は製本装置制御手段C2により制御され、集積部50で集積された用紙束の背に接着剤を塗布する。
長手方向移動手段63のモータMT1は塗布ユニット61を用紙束の背に沿って移動させる。そしてモータMT1はパルスモータが好ましく、製本装置制御手段C2はモータMT1の駆動パルスをカウントして塗布ユニット61の矢印W2/W3方向の移動量を演算し、塗布ユニット61の位置を把握する。
なお、製本装置制御手段C2により制御されるカウンタC21を設けてモータMT1に接続されたパルスエンコーダのパルスをカウントして塗布ユニット61の矢印W2/W3方向の移動量を把握するようにしても良い。
塗布ユニット61を用紙束の長手方向に移動させるモータMT2は塗布ローラ611と、歯車列やベルト等の動力伝達手段を介して拡張部材614を蛇行させるカム6151とを回転させる。
なお、図4を参照して説明したように紙種や用紙束の厚さに応じて効率的に蛇行ピッチ即ち蛇行間隔を可変するためには、カム6151をモータMT2によって駆動させずに、カム6151を蛇行ピッチ変化手段6155であるモータMT5によって駆動し、モータMT5の回転数を用紙束S4の厚さ等に応じて変化させ蛇行ピッチを変化させるとなお良い。
なおこの場合は、モータMT2の回転数即ち拡張部材614の長手方向の移動速度に対して、蛇行ピッチ変化手段6155であるモータMT5の回転数即ち拡張部材614厚さ方向の移動速度を調整して拡張部材614の蛇行ピッチを変化させる。
離接手段6156は不図示のソレノイド(不図示)の作動により拡張部材614を用紙束S4の背SAと離間させる。
厚さ測定センサ504は製本装置制御手段C2により制御され、集積部50で狭持された用紙束の厚さを測定し、測定値を製本装置制御手段C2に入力する。
表紙収納部80は製本装置制御手段C2により制御され、必要に応じて収納した表紙を給紙する。
表紙支持部90は製本装置制御手段C2により制御され、給紙された表紙を支持して用紙束の背に接着する。
以下に記すフローの制御は製本装置制御手段C2により実行される。
図3、図4、図7、図8、図9、図10を参照して用紙束の接着剤塗布に係るフローを説明する。
図8は製本装置における用紙束の接着剤塗布に係るフロー図である。
1.集積完了判断(ステップS101)。
集積部50に用紙が所定枚数集積されたか否か判断する。即ち、集積された用紙束S4を用紙集積板501と用紙狭持板502とで狭持してほぼ垂直状態で保持完了していれば(Yes)次ステップに進み、保持完了するまで(No)ステップS101を繰り返して待つ。
2.接着剤の塗布(往動)と拡張部材の蛇行の開始(ステップS102)
長手方向移動手段63を駆動するモータMT1を正転させて、塗布ユニット61のホームポジションに退避していた塗布ユニット61を用紙束S4の背SAに沿って移動(往動)させ、この時モータMT2の回転駆動により塗布ローラ611を回転させ接着剤を用紙束S4の背SAに塗布する。
また、同時にモータMT2の回転駆動によりカム6151を回転させて拡張部材614を往復移動させる。
この往復移動と塗布ユニット61の移動(往動)により拡張部材614の突起6141が用紙束S4の背SAを引っ掻いて間隙の拡張部6142を発生させ、後続する塗布ユニット61が接着剤を塗布するときに接着剤を間隙の拡張部6142に浸入させる。
なお、この塗布ユニット61の往動中は離接手段6156をOFFとして拡張部材614の突起6141を用紙束S4の背SAに当接させている。
3.往動完了判断(ステップS103)
製本装置制御手段C2のRAMから、ホームポジションから用紙束の他端までの距離に対応するモータMT1の駆動パルス数を読み出して、当該パルス数と塗布ユニット61の移動(往動)のためのモータMT1の駆動パルス数を比較して、一致すると(Yes)往動完了と判断し次ステップに進み、一致するまで(No)ステップS103を繰り返す。
4.接着剤の塗布(往動)と拡張部材の蛇行の停止(ステップS104)
往動完了判断によりモータMT1を停止させ接着剤の塗布(往動)を停止する。
また往動完了により、離接手段6156をONとして拡張部材614の突起6141を用紙束S4の背SAから離間させ、これらにより拡張部材614の蛇行を停止させ、次ステップに進む。
5.接着剤の塗布(復動)開始(ステップS105)
また往動完了により、長手方向移動手段63を駆動するモータMT1を逆転させて、塗布ユニット61をホームポジションに向けて移動開始(復動)させる。
そして、この時モータMT2の回転駆動により塗布ローラ611を回転させ接着剤を用紙束S4の背SAに塗布する。
なお、復動時においては、離接手段6156をONとして拡張部材614の突起6141を用紙束S4の背SAから離間させているので、突起6141は用紙束S4の背SAから離間している。
6.復動完了判断(ステップS106)
製本装置制御手段C2のRAMから、ホームポジションから用紙束の他端までの距離に対応するモータMT1の駆動パルス数を読み出して、当該パルス数と塗布ユニット61の移動(復動)のためのモータMT1の駆動パルス数を比較して、一致すると(Yes)復動完了と判断し次ステップに進み、一致するまで(No)ステップS106を繰り返す。
7.接着剤の塗布(復動)停止(ステップS107)
復動完了判断によりモータMT1を停止させ接着剤の塗布(復動)を停止し、エンドに進む。
以下、用紙束の接着剤塗布時の拡張部材の蛇行ピッチの変更について説明するが、本フローは図4に示すように、拡張部材614が蛇行ピッチ変化手段6155(モータMT−5)によりカム6151の回転数が変更可能な場合に適応される。
図9は用紙束の厚さと紙種に対する蛇行ピッチ変化手段の回転数の関係を記憶した、用紙枚数・紙種/回転数テーブルの説明図である。
図10は用紙束の接着剤塗布時の拡張部材の蛇行に係るフロー図である。
図9において、用紙枚数・紙種/回転数テーブルTE1は、紙種を記した紙種欄TE11と用紙束の用紙枚数を記した用紙束の枚数欄TE12と、紙種と用紙束の枚数とに対応する蛇行ピッチ変化手段の回転数を記した回転数欄TE13とを有している。
そして用紙枚数・紙種/回転数テーブルTE1は予めROMに記憶されており、用紙束の厚さ、即ち紙種と用紙束の用紙枚数の積に対して冊子の品質と品位を確保するために必要な、予め実験等で求められた蛇行ピッチ変化手段の回転数が格納されている。
ここで、回転数欄TE13の通常の回転数とは、普通紙を150〜300枚束として用紙間隙拡張手段613を作用させながらその背に接着剤を塗布した場合に、用紙束の背が大きくふくらまず且つ十分な接着強度が得られる拡張部材614の蛇行ピッチ即ち蛇行間隔が得られる回転数で、実験等により予め求められる。
また、低速とは通常より低い回転数で、高速とは通常より高い回転数である。
例えば、普通紙が選択された場合用紙束を構成する枚数が150枚未満の場合は蛇行ピッチ変化手段の回転数を通常回転数で回転させ、コート紙が選択された場合用紙束を構成する枚数が300枚以上の場合は蛇行ピッチ変化手段の回転数を低速回転数で回転させること等を示している。
上述したように、用紙の厚さでもある、用紙枚数と紙種との組み合わせに対応する回転数に対して、蛇行ピッチ変化手段6155(MT−5)の回転数が高すぎると用紙束に対する蛇行回数が多く(蛇行ピッチが小さく)なり、接着剤の浸入回数が多くなるため冊子としての背部の厚さがふくれてしまい、品位を低下してしまう。
また、回転数が低くすぎると用紙束に対する蛇行回数が少なく(蛇行ピッチが大きく)なり、接着剤の浸入回数が少なくなるため冊子としての背部の接着強度が低下してしまい、品質低下を招いてしまう。
拡張部材614の蛇行ピッチは、前述したように長手方向移動手段63(MT−2)と厚さ方向移動手段64(MT−5)との移動速度の組み合わせにより決定される。
以下、長手方向移動手段63(MT−2)による拡張部材614の用紙束の背の長手方向の移動速度を一定とした場合の長手方向の移動速度に対して、厚さ方向移動手段である蛇行ピッチ変化手段6155(MT−5)で拡張部材614の用紙束の背の厚さ方向の移動速度を調整して、蛇行ピッチを変化する方法について説明する。
図10において、
1.次ジョブに係る用紙束の用紙枚数と紙種の取得(ステップS201)
画像形成装置Aの操作パネルPで選択された、現在実行中の次のジョブに係る冊子を構成する用紙束の用紙枚数情報と紙種情報とが、画像形成通信手段C11を介して製本装置通信手段C22で受信(取得)すると、用紙枚数情報と紙種情報とを製本装置制御手段C2のRAMに記憶させ、次ステップに進む。
2.用紙枚数と紙種に対応する蛇行ピッチ変化手段の回転数の取得(ステップS202)
ROMに記憶された用紙枚数・紙種/回転数テーブルTE1(図10)と、ステップS201で記憶された用紙枚数情報と紙種情報とを読み出す。
そして、紙種欄TE11から用紙枚数情報と同じ紙種、用紙束の枚数欄TE12から用紙枚数情報を含む用紙束の枚数範囲を求め、当該紙種と用紙枚数とに対応する蛇行ピッチ変化手段の回転数を取得し、RAMに記憶させ、次ステップに進む。
例えば、コート紙が選択され、用紙枚数が300枚以上選択された場合は蛇行ピッチ変化手段の回転数を低速回転数で回転させることを取得する。
なお、ステップS201で記憶された用紙枚数情報と紙種情報(1枚あたりの用紙厚さ)との積を算出することで、用紙束の厚さを演算し、演算した用紙束の厚さに応じて蛇行ピッチ変化手段の回転数を変化させるようにしても良い。
用紙枚数・紙種/回転数テーブルTE1の組み合わせ、例えばコート紙と300枚以上の組み合わせの場合でも明らかなように、用紙束の厚さが厚い方が蛇行ピッチ変化手段の回転数を遅くする。
3.実行中のジョブ終了判断(ステップS203)
現在実行中のジョブに対する接着剤塗布回数、即ち冊子製作数が設定値に達すると(Yes)、ジョブ終了と判断し次ステップに進み、設定値に達するまで(No)ステップS203を繰り返す。
4.蛇行ピッチ変化手段6155(モータMT−5)の回転数変更(ステップS204)
ジョブ終了によりステップS202でRAMに記憶させた蛇行ピッチ変化手段の回転数を読み出して蛇行ピッチ変化手段6155(モータMT−5)の回転数を変更させる。
5.次ジョブの開始(ステップS205)
次ジョブが開始され製本装置Bに用紙が供給されると、集積部50は用紙を所定枚数束にする。
そして、塗布部60は長手方向移動手段63で塗布ユニット61を用紙束の背に沿って往動させる。
この往動中はステップS204で変更された回転数で蛇行ピッチ変化手段6155(モータMT−5)を回転させ、カム6151を回転させる。
これにより、拡張部材614は用紙束の背に沿って紙種と用紙枚数とに応じた蛇行ピッチで蛇行し、塗布ローラ611で塗布する接着剤を用紙間隙に侵入させ、エンドに進む。
以上説明したように、用紙束の背部の用紙間隙を広げる拡張手段を蛇行手段により蛇行させて、塗布ローラで接着剤を塗布直前に背部の用紙間隙を広げ、背部の用紙間隙に接着剤を浸入させることにより、冊子を構成する用紙がバラバラとならない、高品質な冊子を製造可能な製本装置の提供が可能となる。
本発明の実施の形態に係る製本装置を備えた画像形成システムの全体を示す図である。 塗布部の全体を示す図である。 塗布部の詳細構成を示す図である。 用紙間隙を拡張するための構成を示す図である。 拡張部材による用紙間隙拡張の説明図である。 拡張部材の説明図である。 製本装置と、該製本装置と画像形成装置とを有する画像形成システムのブロック図である。 製本装置における用紙束の接着剤塗布に係るフロー図である。 用紙束の厚さと紙種に対する蛇行ピッチ変化手段の回転数の関係を記憶した、用紙枚数・紙種/回転数テーブルの説明図である。 用紙束の接着剤塗布時の拡張部材の蛇行に係るフロー図である。
符号の説明
50 集積部
60 塗布部
61 塗布ユニット
63 平行移動手段
64 厚さ方向移動手段
611 塗布ローラ
614 拡張部材
6141 突起
6151 カム
6155 蛇行ピッチ変化手段
6156 離接手段
A 画像形成装置
AD 接着剤
B 製本装置
C2 製本装置制御手段
S4 用紙束
TE1 厚さ・紙種/回転数テーブル

Claims (10)

  1. 用紙束を厚み方向に押圧する押圧手段と、前記押圧手段に押圧された用紙束の背に接着剤を塗布する塗布手段と、前記押圧手段により押圧された用紙束の背に当接して背部の用紙間隙を広げる拡張部材と、前記拡張部材を用紙束の背の長手方向に沿って往復移動させる長手方向移動手段と、前記拡張部材を用紙束の背の厚さ方向に往復移動させる厚さ方向移動手段とを有することを特徴とする製本装置。
  2. 前記拡張部材は、前記用紙束の背との対向部に、前記背に向けて突き出した突起を有することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記拡張部材は、前記塗布手段に対して、前記塗布手段による第1回目の接着剤塗布時の塗布方向下流側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の製本装置。
  4. 前記突起は台形、三角形或いは矩形のいずれかの形状であることを特徴とする請求項2〜3のいずれか1項に記載の製本装置。
  5. 前記拡張部材は板状であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の製本装置。
  6. 前記長手方向移動手段と前記厚さ方向移動手段とを制御して、前記拡張部材を用紙束の背に沿って蛇行させる制御手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の製本装置。
  7. 前記制御手段は前記長手方向移動手段による前記拡張部材の用紙束の背の長手方向の移動速度に対して、前記厚さ方向移動手段による前記拡張部材の用紙束の背の厚さ方向の移動速度を調整して、前記拡張部材を用紙束の背に沿って所定の間隔で蛇行させることを特徴とする請求項7に記載の製本装置。
  8. 前記制御手段は前記用紙束の厚さを取得する厚さ取得手段により取得した用紙束の厚さに応じて蛇行の間隔を変化させることを特徴とする請求項7に記載の製本装置。
  9. 前記拡張部材を前記用紙束の背と接離可能とさせる離接手段を有し、前記制御手段は前記塗布手段の復移動時に前記離接手段を作動させて前記拡張部材を前記用紙束の背から離間させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の製本装置。
  10. 用紙に画像形成を行う画像形成装置と請求項1〜9のいずれか1項に記載の製本装置とを有することを特徴とする画像形成システム。
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