JP2008296420A - 平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、支持体上に親水層、画像形成層を順じ設け、親水層にコロイダルシリカを有しているにもかかわらず、画像形成層の塗布液pH、画像形成層の膜面pHを規定することによって、画像形成層の塗布性、密着性に優れ、耐刷性に優れしかも機上現像性にも優れた、平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法を提供することにある。
【解決手段】支持体上にコロイダルシリカを有する親水層を有し、その上に画像形成層を有する平版印刷版材料であって、画像形成層の膜面pHが10.0〜13.7であることを特徴とする平版印刷版材料。
【選択図】なし
【解決手段】支持体上にコロイダルシリカを有する親水層を有し、その上に画像形成層を有する平版印刷版材料であって、画像形成層の膜面pHが10.0〜13.7であることを特徴とする平版印刷版材料。
【選択図】なし
Description
本発明は、コンピューター・トゥー・プレート(CTP)に好適な、平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法に関し、詳しくは、ディジタル信号に基づいた画像記録が可能であり、塗布欠陥なく、安定した印刷物を得ることができる、平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法、に関する。
従来の印刷工程は、原稿画像からネガもしくはポジフィルムを作製し、フィルムを介してアルミ砂目支持体上に感光層を有する平版印刷版材料に画像を露光し、アルカリ性現像液で現像処理を行うことで平版印刷版を作製し、これを印刷機に取り付け印刷するという手順で行われてきた。
近年、コンピューターの普及に伴い、フィルムを介さずに原稿画像データを直接印刷版に描画するコンピューター・トゥー・プレート(CTP)技術が普及しつつあり、フィルム作製に要していた時間短縮、コスト削減が可能となってきている。又印刷物のニーズとして、数千枚〜1万枚程度の刷り枚数で多種の高品質画像を印刷する、少部数多品種の傾向が高くなってきた。この為、描画時間が短く、高解像度が得られるヒートモードレーザー記録を用いた刷版作製がCTPの主流となりつつある。
CTPの普及と同期して印刷環境もオフィス化が進み、又環境適性の面からもアルカリ現像液を必要としない、更には全く現像処理を必要としない平版印刷版材料が望まれるようになってきた。
例えば特開平9−123387号、同9−123388号、同9−131850号には親水性結合剤中に分散された熱可塑性粒子を含有する平版印刷版材料を印刷機に取り付け、印刷機上で現像して平版印刷版を作製する方法を開示している。これらの技術に依ればアルカリ現像を施すことなく、又現像機も要することなく刷版作製が可能であり、擬似的に現像処理不要の平版印刷版を提供できる。
平版印刷版材料においては、支持体に親水性のアルミ基板を用いず近年プラスチックフィルムを支持体として用い得ることも記載されている。プラスチックフィルムは金属に比較して熱伝導性が低く、画像形成の際のレーザー露光により感熱層において発生する熱を支持体へと拡散させることなく、効率よく画像形成に利用でき、さらに、アルミニウム支持体に比較して安価であるという利点を有している。これらのプラスチックフィルムを支持体に用いた刷版として特開平9−314794号公報には表面をコロナ処理した支持体の使用例が挙げられており、特開平11−245530号公報にはプラズマ処理した支持体が開示されている。
上記平版印刷版材料において、親水層、画像形成層を順じ設け、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の塗布液pH、画像形成層の膜面pH、を規定しているものはかつてない。
コロイダルシリカが用いられている技術が開示されてはいるが(特許文献1参照)、しかしながらこれは、ハロゲン化銀乳剤層が塗布されたハロゲン化銀写真感光材料の分野であり、且つ、画像形成層での塗布液自身のpH領域を規定しているものでもない。
親水層、画像形成層を順じ設け、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の塗布液pH、画像形成層の膜面pH、を規定することによって、安定、向上された性能、製造方法はかつて見出されていなかった。
特開2002−31869号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、支持体上に親水層、画像形成層を順じ設け、親水層にコロイダルシリカを有しているにもかかわらず、画像形成層の塗布液pH、画像形成層の膜面pHを規定することによって、画像形成層の塗布性、密着性に優れ、耐刷性に優れしかも機上現像性にも優れた、平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
1.支持体上に、親水層、画像形成層を支持体側からこの順に有する平版印刷版材料において、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の塗布液pHが10.5〜13.5であることを特徴とする平版印刷版材料。
2.支持体上に、親水層、画像形成層を支持体側からこの順に有する平版印刷版材料において、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の塗布乾燥後の膜面pHが10.0〜13.7であることを特徴とする平版印刷版材料。
3.前記支持体がアルミニウムであることを特徴とする1または2に記載の平版印刷版材料。
4.前記親水層、画像形成層を支持体側からこの順に順じ設けた後、熱処理を施したことを特徴とする1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版材料。
5.1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版材料を製造するに際して、前記親水層、画像形成層を支持体側からこの順に順じ設けた後、熱処理を施すことを特徴とする平版印刷版材料の製造方法。
6.1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版材料を画像情報に基づきレーザー露光し、機上現像後に印刷することを特徴とする印刷方法。
本発明によれば、支持体上に親水層、画像形成層を順じ設け、親水層にコロイダルシリカを有しているにもかかわらず、画像形成層の塗布液pH、画像形成層の膜面pHを規定することによって、画像形成層の塗布性、密着性に優れ、耐刷性に優れしかも機上現像性にも優れた、平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明はこれらに限定されない。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、上記本発明の請求項を満たすことで、達成されることを初めて見出された。
即ち、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の塗布液pHが10.5〜13.5、画像形成層の膜面pHが10.0〜13.7であることが重要である。
画像形成層の塗布液pHが10.5〜13.5であると塗布時に親水層のコロイダルシリカの表面を溶かしながら塗布することで画像形成層塗布液が良く浸透し塗布性が良好になる。更に、コロイダルシリカ含有親水層と画像形成層膜との界面の接着力も良好になることが分かった。その結果、耐刷力、機上現像性が著しく良好になることが分かった。
さらに支持体がアルミニウム支持体(AL支持体)であるとAL表面も溶かすことでコロイダルシリカ含有親水層とAL支持体との界面の接着力も増すことが分かり、耐刷力、機上現像性が著しく良好になることが分かった。
さらに本発明において画像形成層の塗布液pHが10.5〜13.5で塗布後に熱処理を施すことも有効である。熱処理を施すことで、親水層と溶融したコロイダルシリカ含有親水層膜自身と画像形成層との界面も強固に密着することが分かった。
画像形成層の塗布液pHが10.5以上であると、塗布時にコロイダルシリカの表面を溶かしながら塗布することができ、画像形成層塗布液が良く浸透し塗布性が良好になり好ましい。一方、画像形成層の塗布液pHが13.5以下であると、塗布時に親水層のコロイダルシリカの表面が溶けすぎず、画像形成層塗布液が良く浸透しすぎないので塗布筋等が発生することがなく、また親水層と画像形成層の界面が不均一になることがなく印刷性能が優れることが分かった。
本発明の平版印刷版材料は、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の(塗布乾燥後の)膜面pHが10.0〜13.7であることが重要である。
画像形成層の膜面pHが10.0〜13.7であると、印刷時の機上現像性が著しく増し且つ機上現像時にコロイダルシリカ含有層に画像形成層膜のしみこみが促進されることで親水層と画像形成層間の界面の膜付が良好になり、結果的に耐刷力も増すことが分かった。
さらに支持体がAL支持体であると機上現像時に画像形成層のアルカリ成分でAL表面も溶かすことでコロイダルシリカ含有親水層とAL支持体界面の接着力も増すことが分かり、耐刷力が増すことが分かった。
さらに本発明において画像形成層の膜面pHが10.0〜13.7のものを親水層、画像形成層と順じ設けた後に熱処理施すことも有効である。熱処理を施すことで親水層とコロイダルシリカ含有親水層膜自身と画像形成層の界面も強固に密着することが分かった。
画像形成層の膜面pHが10.0以上であると、このアルカリ性により印刷時の機上現像性を良化することが出来、且つ機上現像時にコロイダルシリカ含有層に画像形成膜のしみこみも促進されることが分かった、その結果親水層と画像形成層間の界面の膜付は良好になる。
画像形成層の膜面pHが13.7以下であると、機上現像時に親水層のコロイダルシリカの表面が溶けて、親水層と画像形成層の界面が均一になり耐刷性能が改善され優れることが分かった。
本発明は上記範囲を満たすときに初めて効果が見られる。
(熱処理)
本発明で述べる熱処理とは、画像形成層塗布後に工程ラインで乾燥ゾーンで一定時間温度をかけてもよく、または恒温槽に一定時間放置してもよく、又はその両方でも特に制限はない。
本発明で述べる熱処理とは、画像形成層塗布後に工程ラインで乾燥ゾーンで一定時間温度をかけてもよく、または恒温槽に一定時間放置してもよく、又はその両方でも特に制限はない。
(画像形成層の塗布液pH)
本発明で述べる塗布液pHとは、pHメーターを標準化したのち、測定すべき塗布液に対して垂直にpHメーターの測定部をおろし塗布液に2分浸漬した際の測定値を塗布液pHと定義する。
本発明で述べる塗布液pHとは、pHメーターを標準化したのち、測定すべき塗布液に対して垂直にpHメーターの測定部をおろし塗布液に2分浸漬した際の測定値を塗布液pHと定義する。
画像形成層の塗布液pHが10.5〜13.5にする素材としては特に制限はなく、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウム等の珪酸アルカリの他に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、第三燐酸ナトリウム、第二燐酸ナトリウム、第三燐酸カリウム、第二燐酸カリウム、第三燐酸アンモニウム、第二燐酸アンモニウム、メタ珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等の無機アルカリ剤、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレンジイミン等の有機アミン化合物を用いることができる。
画像形成層の塗布液pHが10.5〜13.5にする素材であれば良く、上記素材を単独、又は併用しても特に問題ない。
(画像形成層の膜面pH)
本発明で述べる画像形成層の膜面pHとは、支持体に親水層、画像形成層を順じ設けた構成の画像形成層膜面を測定した値と定義する。
本発明で述べる画像形成層の膜面pHとは、支持体に親水層、画像形成層を順じ設けた構成の画像形成層膜面を測定した値と定義する。
画像形成層の膜面pHが本発明範囲であり、画像形成層塗布液のpHが13.5未満であれば親水層塗布液pH、支持体表面pHに特に制限はない。
測定としてはpHメーターを標準化したのち、マイクロピペットで純水10μlを測り取り、測定すべきサンプルに滴下し該水滴に対し垂直にpHメーターの測定部を下ろし膜面に設置して2分後の測定値を膜面pHとした。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
《支持体》
本発明に用いられる支持体としては、特に大きな制限無く、金属、プラスチックフィルム、ポリオレフィン等で処理された紙、更にこれら材料を適宜貼り合わせた複合基材等も用いることが出来る。
本発明に用いられる支持体としては、特に大きな制限無く、金属、プラスチックフィルム、ポリオレフィン等で処理された紙、更にこれら材料を適宜貼り合わせた複合基材等も用いることが出来る。
プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、アセテート、ナイロン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、セルロースエステル類等を挙げることができる。これらプラスチックフィルムは塗布層との接着性を向上させるために、塗布面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが好ましい。易接着処理としては、コロナ放電処理や火炎処理、紫外線照射処理等が挙げられる。また、下塗り層としては、ゼラチンやラテックスを含む層等が挙げられる。
支持体として金属ではアルミニウムが挙げられる。この場合、純アルミニウム板及びアルミニウム合金板等であってもかまわない。支持体のアルミニウム合金としては、種々のものが使用でき、例えば、珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケル、チタン、ナトリウム、鉄等の金属とアルミニウムの合金が用いられ、各種圧延方法により製造されたアルミニウム板が使用できる。また、近年普及しつつあるスクラップ材およびリサイクル材などの再生アルミニウム地金を圧延した再生アルミニウム板も使用できる。
《親水層》
(コロイダルシリカ)
本発明において、親水層に用いられるコロイダルシリカとは、非常に小さい球状シリカ粒子の水分散系の総称である。本発明に用いられるコロイダルシリカにはネックレス状のコロイダルシリカ(粒子径10〜50nmの球状コロイダルシリカが50〜400nmの長さに結合した「パールネックレス状」のコロイダルシリカを意味する)であっても良く、パールネックレス状(即ち真珠ネックレス状)とは、コロイダルシリカのシリカ粒子が連なって結合した状態のイメージが真珠ネックレスの様な形状をしていることから言われてるタイプでも良い。ネックレス状コロイダルシリカを構成するシリカ粒子同士の結合は、シリカ粒子表面に存在する−SiOH基が脱水結合した−Si−O−Si−と推定される。ネックレス状のコロイダルシリカとしては、具体的には日産化学工業(株)製の「スノーテックス−PS」シリーズなどが挙げられる。
(コロイダルシリカ)
本発明において、親水層に用いられるコロイダルシリカとは、非常に小さい球状シリカ粒子の水分散系の総称である。本発明に用いられるコロイダルシリカにはネックレス状のコロイダルシリカ(粒子径10〜50nmの球状コロイダルシリカが50〜400nmの長さに結合した「パールネックレス状」のコロイダルシリカを意味する)であっても良く、パールネックレス状(即ち真珠ネックレス状)とは、コロイダルシリカのシリカ粒子が連なって結合した状態のイメージが真珠ネックレスの様な形状をしていることから言われてるタイプでも良い。ネックレス状コロイダルシリカを構成するシリカ粒子同士の結合は、シリカ粒子表面に存在する−SiOH基が脱水結合した−Si−O−Si−と推定される。ネックレス状のコロイダルシリカとしては、具体的には日産化学工業(株)製の「スノーテックス−PS」シリーズなどが挙げられる。
ネックレス状のコロイダルシリカは、その構造の影響で塗膜内部に空隙ができる。従って前記「熱により溶融する素材」が画像露光の時に、溶融かつ流動し、表面に浸み出し易くすることが可能になり感度を向上させる。
コロイダルシリカの含有量は、10〜80質量%が好ましく、30〜60質量%がより好ましい。
(バインダー)
本発明に用いられるバインダーとしては、特に大きな制限なく用いることが出来る。
本発明に用いられるバインダーとしては、特に大きな制限なく用いることが出来る。
バインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルホルマール等のアセタール系樹脂、及びポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性樹脂等がある。
バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
《画像形成層》
(バインダー)
本発明に用いられるバインダーとしては、特に大きな制限なく用いることが出来る。
(バインダー)
本発明に用いられるバインダーとしては、特に大きな制限なく用いることが出来る。
バインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルホルマール等のアセタール系樹脂、及びポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性樹脂等がある。
バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(粒子物)
本発明においては、性能に応じて粒子物を含んでいても良い。
本発明においては、性能に応じて粒子物を含んでいても良い。
粒子物としてはフィラーを挙げることが出来る。
フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂粒子を挙げることができ、カーボンブラック、グラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、MgO、SnO2、Al2O3、α−Fe2O3、α−FeOOH、SiC、CeO2、BN、SiN、MoC、BC、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイアモンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、トリボリ、ケイソウ土、ドロマイト、シリカゲル、酸性白土、活性白土、アルミナ等の無機フィラー;や、ポリエチレン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等の有機フィラー;を挙げることができる。
また、粒子物としてコア−シェル構造を有するフィラーを挙げることができる。
コア−シェル構造を有する粒子は、コア粒子表面にシェルとなる部分に粒子を固着させてなる粒子である。コア粒子、シェルとなる部分の粒子は無機粒子でも有機粒子でもよい。コア粒子にシェルとなる粒子を何層にも固着(被覆)させても良い。コア粒子の平均粒径は0.1〜15μmが好ましく、より好ましくは平均粒径1〜10μmである。
このような表面凹凸粒子において、小粒子の平均粒径はコア粒子の平均粒径の1/3以下が好ましく、より好ましくは1/10以下である。表面凹凸粒子の平均粒径は15μmを越えないことが好ましく、また0.1μm以上であることが好ましい。
コア粒子の表面に固着する小粒子の被覆度は、本発明の効果が現れる範囲で任意に選ぶことができる。
表面凹凸粒子は、例えば、東レリサーチセンター(株)編「微粒子ポリマーの新展開」に記載のヘテロ凝集法を利用する方法、コア粒子表面からの重合反応による方法、粉体工学会編「粒子設計工学」に記載のハイブリダイザーを用いる乾式凝集攪拌法、等を用いて容易に製造することができる。また、ある種のコア−シェル粒子はコア粒子の表面に小粒子を析出させることにより製造できる。
また、粒子物としてワックスを挙げることができる。
ワックスとして具体的な化合物は、蜜ロウ、キャンデリラワックス、パラフィンワックス、エステルワックス、モンタンロウ、カルナバワックス、アミドワックス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の固形ワックス類が挙げられる。
シリコン系化合物(ワックス状のものを含む)として具体的な化合物は、ジメチルシリコンオイル、メチルフェニルシリコンオイル、メチルハイドロジェンシリコンオイル等のストレートシリコンオイル、オレフィン変性シリコンオイル、ポリエーテル変性シリコンオイル、エポキシ変性シリコンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコンオイル、アルコール変性シリコンオイル、フッ素変性シリコンオイル、アミノ変性シリコンオイル、フェノール変性シリコンオイル、メルカプト変性シリコンオイル、カルボキシ変性シリコンオイル、高級脂肪酸変性シリコンオイル、カルナバ変性シリコンオイル、アミド変性シリコンオイル、(メタ)アクリル変性シリコンオイル等のラジカル反応性シリコンオイル、シリコンジオールや、シリコンジアミン等の末端反応性シリコンオイル、ハロゲン基、アルコキシ基、エステル基、アミド基、イミド基等で変性された有機変性シリコンオイル等を挙げることができる。
また、粒子物として金属原子含有粒子を挙げることが出来る。
金属原子含有粒子とは鉄、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、チタン、銀、アルミニウム、金、白金等の金属またはその酸化物等の化合物を総称している。
金属原子含有粒子は、強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、立方晶板状粉末等が挙げられる。
強磁性酸化鉄としては、γ−Fe2O3、Fe3O4、又はこれらの中間酸化鉄でFeOx(1.33<x<1.50)で表されるものを挙げることができる。
強磁性金属粉末としては、Fe、Coを始め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、Fe−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−Si系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−Al−Co系、Fe−Al−Si系、Fe−Al−Zn系、Fe−Co−Ni−P系、Fe−Co−Al−Ca系、Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性粉末等の強磁性金属粉末が挙げられ、中でもFe系金属粉末が好ましく、例えばCo含有γ−Fe2O3、Co被着γ−Fe2O3、Co含有Fe3O4、Co被着Fe3O4、Co含有磁性FeOx(4/3<x<3/2)粉末等のコバルト含有酸化鉄系磁性粉末が挙げられる。
《平版印刷版原版の作製》
本発明の平版印刷版原版は上述した支持体上に親水層、画像形成層を支持体側からこの順に設けることで作製することができる。
本発明の平版印刷版原版は上述した支持体上に親水層、画像形成層を支持体側からこの順に設けることで作製することができる。
画像形成層はバインダー樹脂及び着色剤、必要に応じて潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、充填剤、フィラー等と溶媒とを混練して、高濃度の感光層形成組成物を調製し、次いでこれを希釈して塗布用感光層形成組成物とし、支持体上に塗布・乾燥させて形成することができる。
画像形成層を形成するための塗料に用いられる有機溶剤としては、例えばアルコール類(エタノール、プロパノール等)、セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ)、芳香族類(トルエン、キシレン、クロルベンゼン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エステル系溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ハロゲン系溶剤(クロロホルム、ジクロルベンゼン等)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等)等を用いることができる。又、着色剤層成分の混練分散には二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、コボルミル、トロンミル、サンドミル、サンドグラインダー、Sqegvariアトライター、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機、オープンニーダー、連続ニーダー等を用いることができる。
支持体上への画像形成層の形成は、例えばエクストルージョン方式の押し出しコータにより塗布乾燥して行うことができ、高解像度の画像を得るため感光層表面の硬さを上げるために、該表面をカレンダー処理してもよい。
《平版印刷版材料の熱処理》
本発明で述べる熱処理とは、画像形成層塗布後に工程ラインで乾燥ゾーンで一定時間温度をかけてもよく、または恒温槽に一定時間放置してもよく、又はその両方でも特に制限はない。
本発明で述べる熱処理とは、画像形成層塗布後に工程ラインで乾燥ゾーンで一定時間温度をかけてもよく、または恒温槽に一定時間放置してもよく、又はその両方でも特に制限はない。
《印刷方法及び画像露光》
本発明の平版印刷版材料に画像形成する露光光源としては、光色素が感応することのできる光源であれば特に制限なく用いることができる。その中で高解像度を得るためにはエネルギー印加面積が絞り込める電磁波、特に波長が1nm〜1mmの紫外線、可視光線、赤外線が好ましく、このような光エネルギーを印加し得る光源としては、例えばレーザー、発光ダイオード、キセノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライドランプ、タングステンランプ、石英水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を挙げることができる。この際加えられるエネルギーは画像形成材料の種類により、露光距離、時間、強度を調整することにより適時選択して用いることができる。
本発明の平版印刷版材料に画像形成する露光光源としては、光色素が感応することのできる光源であれば特に制限なく用いることができる。その中で高解像度を得るためにはエネルギー印加面積が絞り込める電磁波、特に波長が1nm〜1mmの紫外線、可視光線、赤外線が好ましく、このような光エネルギーを印加し得る光源としては、例えばレーザー、発光ダイオード、キセノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライドランプ、タングステンランプ、石英水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を挙げることができる。この際加えられるエネルギーは画像形成材料の種類により、露光距離、時間、強度を調整することにより適時選択して用いることができる。
本発明の印刷方法に使用するレーザー光源としては一般によく知られているルビーレーザー、YAGレーザー、ガラスレーザーなどの固体レーザー;He−Neレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザー、CO2レーザー、COレーザー、He−Cdレーザー、N2レーザー、エキシマーレーザーなどの気体レーザー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、GaAsPレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザーなどの半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げることができ、これらの中でも効率的にアブレートを起こさせるためには、波長が600〜1200nmのレーザーが光エネルギーを熱エネルギーに変換できることから、感度の面で好ましい。
本発明の印刷方法では、画像情報に基づいてレーザー露光した後、現像処理を施さずに印刷することを特徴とする。
《機上現像》
本発明における機上現像とは、以下の内容である。
本発明における機上現像とは、以下の内容である。
露光済みの平版印刷版用原版を印刷機のシリンダーに装着し、シリンダーを回転しながら湿し水とインキを供給することによって、平版印刷版用原版の画像形成層の未露光部を除去する方法である。
すなわち、平版印刷版用原版を露光後、そのまま印刷機に装着し、通常の印刷過程の中で現像処理が完了する方式である。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。尚、特に断りない限り、実施例中の「部」は「質量部」を示す。
実施例1
《支持体の作製》
厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050,調質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間の脱脂処理を行った後、水洗した。この脱脂アルミニウム板を、25℃に保たれた10%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後、水洗した。次いで、このアルミニウム板を、1.5質量%の塩酸水溶液中で、25℃、電流密度60A/dm2の条件下に交流電流により30秒間、電解粗面化を行った。その後50℃に保たれた1%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒間のデスマット処理を行った。デスマット処理を行った粗面化アルミニウム板を、30%硫酸溶液中で、25℃、電流密度30A/dm2、電圧25Vの条件下に30秒間陽極酸化処理を行った。
《支持体の作製》
厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050,調質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間の脱脂処理を行った後、水洗した。この脱脂アルミニウム板を、25℃に保たれた10%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後、水洗した。次いで、このアルミニウム板を、1.5質量%の塩酸水溶液中で、25℃、電流密度60A/dm2の条件下に交流電流により30秒間、電解粗面化を行った。その後50℃に保たれた1%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒間のデスマット処理を行った。デスマット処理を行った粗面化アルミニウム板を、30%硫酸溶液中で、25℃、電流密度30A/dm2、電圧25Vの条件下に30秒間陽極酸化処理を行った。
(ポリビニルホスホン酸処理)
上記支持体を、0.44%のポリビニルホスホン酸水溶液に、75℃、30秒間ディップ処理を行い、次いで蒸留水で水洗し、25℃の冷風で乾燥し、平版印刷版材料用支持体Aを得た。
上記支持体を、0.44%のポリビニルホスホン酸水溶液に、75℃、30秒間ディップ処理を行い、次いで蒸留水で水洗し、25℃の冷風で乾燥し、平版印刷版材料用支持体Aを得た。
《平版印刷版材料1の作製》
上記支持体Aに下記親水層塗布液Aをバーを用いて乾燥後の付き量3.5g/m2になるように塗布し親水層を設けた。
上記支持体Aに下記親水層塗布液Aをバーを用いて乾燥後の付き量3.5g/m2になるように塗布し親水層を設けた。
(親水層塗布液A)
スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 4.69部
スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕平均粒径0.085μm
6.15部
シルトンJC−40〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4.0μm 3.2部
ETB−300〔チタン工業株式会社〕磁性材料 15.14部
AMT−08〔水澤化学工業株式会社〕 0.83部
リチウムシリケート35〔日産化学工業株式会社〕 1.92部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.07部
純水 68部
上記親水層上に下記画像形成層塗布液Bをバーを用いて乾燥後の付き量0.6g/m2になるように塗布し画像形成層を設け平版印刷版材料1を作製した。
スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 4.69部
スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕平均粒径0.085μm
6.15部
シルトンJC−40〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4.0μm 3.2部
ETB−300〔チタン工業株式会社〕磁性材料 15.14部
AMT−08〔水澤化学工業株式会社〕 0.83部
リチウムシリケート35〔日産化学工業株式会社〕 1.92部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.07部
純水 68部
上記親水層上に下記画像形成層塗布液Bをバーを用いて乾燥後の付き量0.6g/m2になるように塗布し画像形成層を設け平版印刷版材料1を作製した。
(画像形成層塗布液B)
DL−522〔株式会社日本触媒 平均分子量170.000〕 0.3125部
HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕カルナバワックス熱溶融性粒子平均粒径0.30μm 2.915部
SE−2712F〔大成ファインケミカル株式会社〕スチレンアクリルポリマー粒子、熱溶融性粒子平均粒径0.06μm 1.375部
下記赤外色素ADS830AT 0.0975部
純水 89.85部
イソプロピルアルコール 5.15部
ペノンJE−66〔日澱化学株式会社〕 0.05部
水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕 0.25部
DL−522〔株式会社日本触媒 平均分子量170.000〕 0.3125部
HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕カルナバワックス熱溶融性粒子平均粒径0.30μm 2.915部
SE−2712F〔大成ファインケミカル株式会社〕スチレンアクリルポリマー粒子、熱溶融性粒子平均粒径0.06μm 1.375部
下記赤外色素ADS830AT 0.0975部
純水 89.85部
イソプロピルアルコール 5.15部
ペノンJE−66〔日澱化学株式会社〕 0.05部
水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕 0.25部
このときの画像形成層塗布液Bの塗布液pHを以下のように測定したところ、pH12.5であった。
(塗布液pHの測定)
測定装置:東亜電波工業(株)のデジタルpHメーターHM−30S
測定:pHメーターを標準化したのち、測定すべき塗布液に対し垂直にpHメーターの測定部を下ろし塗布液に2分浸漬した際の測定値。
測定装置:東亜電波工業(株)のデジタルpHメーターHM−30S
測定:pHメーターを標準化したのち、測定すべき塗布液に対し垂直にpHメーターの測定部を下ろし塗布液に2分浸漬した際の測定値。
《評価方法》
(平版印刷版材料の露光及び印刷)
得られた平版印刷版材料に半導体レーザー光源(発光波長830nm、スポット寸法10μmの光源で解像度は走査方向、副走査方向ともに2000dpi)を用いて175線相当で50%網点画像及びベタ画像を、走査速度を変えて画像面における照射エネルギー量が100mJ/cm2で露光した。
(平版印刷版材料の露光及び印刷)
得られた平版印刷版材料に半導体レーザー光源(発光波長830nm、スポット寸法10μmの光源で解像度は走査方向、副走査方向ともに2000dpi)を用いて175線相当で50%網点画像及びベタ画像を、走査速度を変えて画像面における照射エネルギー量が100mJ/cm2で露光した。
尚、dpiとは2.54cm当たりのドットの数を表す。
露光後の平版印刷版材料を現像処理を行わずにハイデルGTO印刷機に取り付け、エッチング液としてSEU−3(コニカ(株)製)の45倍水希釈液、インキとしてハイエコー(東洋インキ製造(株)製)を用い、印刷紙として上質紙を用いて印刷を行った。印刷は、23℃48%RHの環境下で行った。
〈塗布欠陥〉
画像層塗布時の平版印刷版材料の1m2当たりの塗布故障抜けの数を目視観察でカウントした。塗布欠陥は数が多いほど悪いことになる。
画像層塗布時の平版印刷版材料の1m2当たりの塗布故障抜けの数を目視観察でカウントした。塗布欠陥は数が多いほど悪いことになる。
〈抜け大きさ〉
画像層塗布時の平版印刷版材料の1m2当たり塗布故障抜けのうち最も大きいものの大きさ(mm)を測定した。
画像層塗布時の平版印刷版材料の1m2当たり塗布故障抜けのうち最も大きいものの大きさ(mm)を測定した。
〈縦スジ(塗布方向スジ)〉
画像層塗布時の平版印刷版材料の1m2当たりの縦スジ(塗布方向スジ)を目視観察し、下記基準に則り評価した。
画像層塗布時の平版印刷版材料の1m2当たりの縦スジ(塗布方向スジ)を目視観察し、下記基準に則り評価した。
5:縦スジ(塗布方向スジ)が、全く発生なし
4:少し発生、実害なし
3:少し発生、実害懸念レベル
2:発生、実害あり
1:多発、実害あり
〈機上現像性(枚数)〉
印刷開始後、画像部に確実にインキが着肉した枚数を評価した。枚数が少ないほど損紙が少なく優れた平版印刷版材料である。
4:少し発生、実害なし
3:少し発生、実害懸念レベル
2:発生、実害あり
1:多発、実害あり
〈機上現像性(枚数)〉
印刷開始後、画像部に確実にインキが着肉した枚数を評価した。枚数が少ないほど損紙が少なく優れた平版印刷版材料である。
〈印刷物仕上がり品質〉
印刷開始後30枚目の印刷物仕上がり品質を下記下記基準に則り目視評価した。
印刷開始後30枚目の印刷物仕上がり品質を下記下記基準に則り目視評価した。
5:印刷物仕上がり品質良好
4:品質少し劣るが使用全く問題なし
3:品質少し劣るが、使用可能レベル
2:品質悪い、実害性懸念レベル
1:品質悪い、使用不可
〈耐刷性〉
印刷物の50%網点が再現されなかったところの枚数を目視により求めた。
4:品質少し劣るが使用全く問題なし
3:品質少し劣るが、使用可能レベル
2:品質悪い、実害性懸念レベル
1:品質悪い、使用不可
〈耐刷性〉
印刷物の50%網点が再現されなかったところの枚数を目視により求めた。
枚数が多い方が耐刷性が高く、良好である。
《平版印刷版材料2〜14の作製》
更に、以下の平版印刷版材料2〜14も作製し、平版印刷版材料1と同様にして評価した。
更に、以下の平版印刷版材料2〜14も作製し、平版印刷版材料1と同様にして評価した。
《平版印刷版材料2の作製》
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、40℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料2を作製した。
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、40℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料2を作製した。
《平版印刷版材料3の作製》
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料3を作製した。
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料3を作製した。
《平版印刷版材料4の作製》
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕0.25部を0.10部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を3.065部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料3を作製した。
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕0.25部を0.10部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を3.065部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料3を作製した。
このときの画像形成層塗布液pHは平版印刷版材料1の場合と同様の測定方法で測定し、pH10.8であった。本画像形成層塗布液を画像形成層塗布液Cとする。
《平版印刷版材料5の作製》
平版印刷版材料1の作製において、支持体をアルミニウム支持体から、帝人・デュポンフィルム株式会社製の175μm厚メリネックス765 PETフィルム(支持体B)に変更し、該支持体の易接着面に親水層液A塗布するようにした以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料5を作製した。
平版印刷版材料1の作製において、支持体をアルミニウム支持体から、帝人・デュポンフィルム株式会社製の175μm厚メリネックス765 PETフィルム(支持体B)に変更し、該支持体の易接着面に親水層液A塗布するようにした以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料5を作製した。
《平版印刷版材料6の作製》
平版印刷版材料5の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料5と同様にして平版印刷版材料6を作製した。
平版印刷版材料5の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料5と同様にして平版印刷版材料6を作製した。
《平版印刷版材料7の作製》
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕0.25部を水酸化カリウム〔関東化学株式会社〕0.15部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を3.065部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料7を作製した。このときの画像形成層塗布液を画像形成層塗布液Dとし、画像形成層塗布液pHは11.0であった。
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕0.25部を水酸化カリウム〔関東化学株式会社〕0.15部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を3.065部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料7を作製した。このときの画像形成層塗布液を画像形成層塗布液Dとし、画像形成層塗布液pHは11.0であった。
《平版印刷版材料8の作製》
平版印刷版材料7の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料7と同様にして平版印刷版材料8を作製した。
平版印刷版材料7の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料7と同様にして平版印刷版材料8を作製した。
《平版印刷版材料9の作製》
平版印刷版材料7の作製において、画像形成層塗布液の水酸化カリウム〔関東化学株式会社〕0.15部を0.30部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕3.065部を2.865部に変更した以外は平版印刷版材料7と同様にして平版印刷版材料9を作製した。このときの画像形成層塗布液を画像形成層塗布液Eとし、画像形成層塗布液pHは13.2であった。
平版印刷版材料7の作製において、画像形成層塗布液の水酸化カリウム〔関東化学株式会社〕0.15部を0.30部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕3.065部を2.865部に変更した以外は平版印刷版材料7と同様にして平版印刷版材料9を作製した。このときの画像形成層塗布液を画像形成層塗布液Eとし、画像形成層塗布液pHは13.2であった。
《平版印刷版材料10の作製》
平版印刷版材料9の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料9と同様にして平版印刷版材料10を作製した。
平版印刷版材料9の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料9と同様にして平版印刷版材料10を作製した。
以下比較サンプルも作製し、評価した。
《平版印刷版材料11の作製》
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕を添加せずに変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を3.165部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料11を作製した。
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕を添加せずに変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を3.165部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料11を作製した。
このときの画像形成層塗布液pHは平版印刷版材料1の場合と同様の測定方法で測定し、pH9.5であった。
《平版印刷版材料12の作製》
平版印刷版材料11の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料11と同様にして平版印刷版材料12を作製した。
平版印刷版材料11の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料11と同様にして平版印刷版材料12を作製した。
《平版印刷版材料13の作製》
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕0.25部を0.50部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を2.665部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料13を作製した。
平版印刷版材料1の作製において、画像形成層塗布液の水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕0.25部を0.50部に変更し、HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕2.915部を2.665部に変更した以外は平版印刷版材料1と同様にして平版印刷版材料13を作製した。
このときの画像層塗布液をGとし、画像形成層塗布液pHは平版印刷版材料1の場合と同様の測定方法で測定し、pH13.8であった。
《平版印刷版材料14の作製》
平版印刷版材料13の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料13と同様にして平版印刷版材料14を作製した。
平版印刷版材料13の作製において、画像形成層塗布、乾燥後、に更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料13と同様にして平版印刷版材料14を作製した。
結果を表2に示す。
表1、表2から分かるように本発明の要件を満たせば良好な結果が得られていることが分かる。
実施例2
《平版印刷版材料15の作製》
実施例1の支持体Aに下記親水層塗布液Hをバーを用いて乾燥後の付き量3.0g/m2になるように塗布し親水層を設けた。
《平版印刷版材料15の作製》
実施例1の支持体Aに下記親水層塗布液Hをバーを用いて乾燥後の付き量3.0g/m2になるように塗布し親水層を設けた。
(親水層塗布液H)
スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 4.69部
スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕平均粒径0.085μm
5.51部
シルトンJC−40〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4.0μm 3.2部
ETB−300〔チタン工業株式会社〕磁性材料 15.14部
AMT−08〔水澤化学工業株式会社〕 0.83部
リチウムシリケート35〔日産化学工業株式会社〕 1.92部
水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕 0.64部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.07部
上記親水層上に下記画像形成層塗布液Iを乾燥後の付き量0.5g/m2になるようにバー塗布し画像形成層を設け平版印刷版材料15の作製した。
スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 4.69部
スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕平均粒径0.085μm
5.51部
シルトンJC−40〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4.0μm 3.2部
ETB−300〔チタン工業株式会社〕磁性材料 15.14部
AMT−08〔水澤化学工業株式会社〕 0.83部
リチウムシリケート35〔日産化学工業株式会社〕 1.92部
水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕 0.64部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.07部
上記親水層上に下記画像形成層塗布液Iを乾燥後の付き量0.5g/m2になるようにバー塗布し画像形成層を設け平版印刷版材料15の作製した。
(画像形成層塗布液I)
HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕カルナバワックス、熱溶融性粒子平均粒径0.30μm 3.4775部
SE−2712F〔大成ファインケミカル株式会社〕スチレンアクリルポリマー粒子、熱溶融性粒子平均粒径0.06μm 1.375部
赤外色素ADS830AT(前出) 0.0975部
純水 89.85部
イソプロピルアルコール 5.15部
ペノンJE−66〔日澱化学株式会社〕 0.05部
この時の画像形成層塗布液IのpHは9.0であった。
HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕カルナバワックス、熱溶融性粒子平均粒径0.30μm 3.4775部
SE−2712F〔大成ファインケミカル株式会社〕スチレンアクリルポリマー粒子、熱溶融性粒子平均粒径0.06μm 1.375部
赤外色素ADS830AT(前出) 0.0975部
純水 89.85部
イソプロピルアルコール 5.15部
ペノンJE−66〔日澱化学株式会社〕 0.05部
この時の画像形成層塗布液IのpHは9.0であった。
このときの画像形成層塗布後の膜面pHを以下のように測定した。
(平版印刷版材料の画像形成層塗布後の膜面pHの測定)
測定装置:東亜電波工業社のデジタルpHメーターHM−18B
測定:pHメーターを標準化したのち、マイクロピペットで純水10μlを測り取り、測定すべきサンプルに滴下し該水滴に対し垂直にpHメーターの測定部を下ろし膜面に設置して2分後の測定値を膜面pHとした。
測定装置:東亜電波工業社のデジタルpHメーターHM−18B
測定:pHメーターを標準化したのち、マイクロピペットで純水10μlを測り取り、測定すべきサンプルに滴下し該水滴に対し垂直にpHメーターの測定部を下ろし膜面に設置して2分後の測定値を膜面pHとした。
このときの膜面pHは、pH10.5であった。
《評価方法》
(平版印刷版材料の露光及び印刷)
得られた平版印刷版材料に半導体レーザー光源(発光波長830nm、スポット寸法10μmの光源で解像度は走査方向、副走査方向ともに2000dpi)を用いて175線相当で50%網点画像及びベタ画像を、走査速度を変えて画像面における照射エネルギー量が100mJ/cm2で露光した。
(平版印刷版材料の露光及び印刷)
得られた平版印刷版材料に半導体レーザー光源(発光波長830nm、スポット寸法10μmの光源で解像度は走査方向、副走査方向ともに2000dpi)を用いて175線相当で50%網点画像及びベタ画像を、走査速度を変えて画像面における照射エネルギー量が100mJ/cm2で露光した。
尚、dpiとは2.54cm当たりのドットの数を表す。
露光後の平版印刷版材料を現像処理を行わずにハイデルGTO印刷機に取り付け、エッチング液としてSEU−3(コニカ(株)製)の45倍水希釈液、インキとしてハイエコー(東洋インキ製造(株)製)を用い、印刷紙として上質紙を用いて印刷を行った。印刷は、23℃48%RHの環境下で行った。
〈機上現像枚数〉
印刷開始後、画像部に確実にインキが着肉した枚数を評価した。枚数が少ないほど損紙が少なく優れた平版印刷版材料である。
印刷開始後、画像部に確実にインキが着肉した枚数を評価した。枚数が少ないほど損紙が少なく優れた平版印刷版材料である。
〈印刷物仕上がり品質〉
印刷開始後30枚目の印刷物仕上がり品質を下記評価基準に則り目視評価した。
印刷開始後30枚目の印刷物仕上がり品質を下記評価基準に則り目視評価した。
5:印刷物仕上がり品質良好
4:印刷物仕上がり品質少し劣るが使用全く問題なし
3:印刷物仕上がり品質少し劣るが、使用可能レベル
2:印刷物仕上がり品質悪い、実害性懸念レベル
1:印刷物仕上がり品質悪い、使用不可
〈耐刷性〉
印刷物の50%網点が再現されなかったところの枚数を目視により評価した。
4:印刷物仕上がり品質少し劣るが使用全く問題なし
3:印刷物仕上がり品質少し劣るが、使用可能レベル
2:印刷物仕上がり品質悪い、実害性懸念レベル
1:印刷物仕上がり品質悪い、使用不可
〈耐刷性〉
印刷物の50%網点が再現されなかったところの枚数を目視により評価した。
枚数が多い方が耐刷性が高く、良好である。
《平版印刷版材料16〜25の作製》
更に、以下の平版印刷版材料についても評価した。
更に、以下の平版印刷版材料についても評価した。
《平版印刷版材料16の作製》
平版印刷版材料15の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、40℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料16を作製した。
平版印刷版材料15の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、40℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料16を作製した。
《平版印刷版材料17の作製》
平版印刷版材料15の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料17を作製した。
平版印刷版材料15の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料17を作製した。
《平版印刷版材料18の作製》
平版印刷版材料15の作製において、支持体をBに変更した以外同様にして、平版印刷版材料18を作製した。
平版印刷版材料15の作製において、支持体をBに変更した以外同様にして、平版印刷版材料18を作製した。
《平版印刷版材料19の作製》
平版印刷版材料17の作製において、支持体をBに変更した以外同様にして、平版印刷版材料19を作製した。
平版印刷版材料17の作製において、支持体をBに変更した以外同様にして、平版印刷版材料19を作製した。
《平版印刷版材料20の作製》
平版印刷版材料15の画像形成層塗布液Iを下記の画像形成層塗布液Jに変更した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料20を作製した。
平版印刷版材料15の画像形成層塗布液Iを下記の画像形成層塗布液Jに変更した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料20を作製した。
(画像形成層塗布液J)
HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕カルナバワックス、熱溶融性粒子平均粒径0.30μm 3.2275部
SE−2712F〔大成ファインケミカル株式会社〕スチレンアクリルポリマー粒子、熱溶融性粒子平均粒径0.06μm 1.125部
赤外色素ADS830AT(前出) 0.0975部
純水 89.85部
イソプロピルアルコール 5.15部
ペノンJE−66〔日澱化学株式会社〕 0.05部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.50部
この時の画像形成層塗布液JのpHは9.8であった。
HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕カルナバワックス、熱溶融性粒子平均粒径0.30μm 3.2275部
SE−2712F〔大成ファインケミカル株式会社〕スチレンアクリルポリマー粒子、熱溶融性粒子平均粒径0.06μm 1.125部
赤外色素ADS830AT(前出) 0.0975部
純水 89.85部
イソプロピルアルコール 5.15部
ペノンJE−66〔日澱化学株式会社〕 0.05部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.50部
この時の画像形成層塗布液JのpHは9.8であった。
このときの膜面pHは、pH12.8であった。
《平版印刷版材料21の作製》
平版印刷版材料20の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料20と同様にして平版印刷版材料21を作製した。
平版印刷版材料20の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料20と同様にして平版印刷版材料21を作製した。
また、比較として以下の平版印刷版材料も作製し、評価した。
《平版印刷版材料22の作製》
平版印刷版材料15の作製において、親水層塗布液Hを親水層塗布液Aに変更した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料22を作製した。この時の膜面pHは、pH9.5であった。
平版印刷版材料15の作製において、親水層塗布液Hを親水層塗布液Aに変更した以外は平版印刷版材料15と同様にして平版印刷版材料22を作製した。この時の膜面pHは、pH9.5であった。
《平版印刷版材料23の作製》
平版印刷版材料22の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料22と同様にして平版印刷版材料23を作製した。
平版印刷版材料22の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料22と同様にして平版印刷版材料23を作製した。
《平版印刷版材料24の作製》
平版印刷版材料20の作製において、親水層塗布液を下記親水層塗布液に変更した以外は平版印刷版材料20と同様にして平版印刷版材料24を作製した。
平版印刷版材料20の作製において、親水層塗布液を下記親水層塗布液に変更した以外は平版印刷版材料20と同様にして平版印刷版材料24を作製した。
(親水層塗布液K)
スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 4.69部
スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕平均粒径0.085μm
4.55部
シルトンJC−40〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4.0μm 3.2部
ETB−300〔チタン工業株式会社〕磁性材料 15.14部
AMT−08〔水澤化学工業株式会社〕 0.83部
リチウムシリケート35〔日産化学工業株式会社〕 1.92部
水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕 1.6部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.07部
この時の膜面pHは、pH13.8であった。
スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 4.69部
スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕平均粒径0.085μm
4.55部
シルトンJC−40〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4.0μm 3.2部
ETB−300〔チタン工業株式会社〕磁性材料 15.14部
AMT−08〔水澤化学工業株式会社〕 0.83部
リチウムシリケート35〔日産化学工業株式会社〕 1.92部
水酸化ナトリウム〔株式会社トクヤマ〕 1.6部
リン酸三ナトリウム・12水〔関東化学株式会社〕 0.07部
この時の膜面pHは、pH13.8であった。
《平版印刷版材料25の作製》
平版印刷版材料24の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料24と同様にして平版印刷版材料25を作製した。
平版印刷版材料24の作製において、画像形成層塗布、乾燥、後に、更に、50℃12時間恒温槽に放置(熱処理)した以外は平版印刷版材料24と同様にして平版印刷版材料25を作製した。
結果を表3に示す。
表3から分かるように本発明の要件を満たせば良好な結果が得られていることが分かる。
本発明により、支持体上に親水層、画像形成層を順じ設け、親水層にコロイダルシリカを有しているにもかかわらず、画像形成層の塗布液pH、画像形成層の膜面pHを規定することによって、画像形成層の塗布性、密着性に優れ、耐刷性に優れしかも機上現像性にも優れた、平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法を提供できることがわかる。
Claims (6)
- 支持体上に、親水層、画像形成層を支持体側からこの順に有する平版印刷版材料において、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の塗布液pHが10.5〜13.5であることを特徴とする平版印刷版材料。
- 支持体上に、親水層、画像形成層を支持体側からこの順に有する平版印刷版材料において、親水層にコロイダルシリカを有し画像形成層の塗布乾燥後の膜面pHが10.0〜13.7であることを特徴とする平版印刷版材料。
- 前記支持体がアルミニウムであることを特徴とする請求項1または2に記載の平版印刷版材料。
- 前記親水層、画像形成層を支持体側からこの順に順じ設けた後、熱処理を施したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版材料。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版材料を製造するに際して、前記親水層、画像形成層を支持体側からこの順に順じ設けた後、熱処理を施すことを特徴とする平版印刷版材料の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版材料を画像情報に基づきレーザー露光し、機上現像後に印刷することを特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143065A JP2008296420A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | 平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法 |
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JP2008296420A true JP2008296420A (ja) | 2008-12-11 |
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Family Applications (1)
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JP2007143065A Pending JP2008296420A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | 平版印刷版材料、平版印刷版材料の製造方法、および印刷方法 |
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JP (1) | JP2008296420A (ja) |
-
2007
- 2007-05-30 JP JP2007143065A patent/JP2008296420A/ja active Pending
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