JP2008296360A - 管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 - Google Patents
管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008296360A JP2008296360A JP2008118989A JP2008118989A JP2008296360A JP 2008296360 A JP2008296360 A JP 2008296360A JP 2008118989 A JP2008118989 A JP 2008118989A JP 2008118989 A JP2008118989 A JP 2008118989A JP 2008296360 A JP2008296360 A JP 2008296360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary blade
- tube
- cut
- blade body
- die hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】被切断管が圧入される第一のダイ孔2を表面1aに開口させた固定刃体1と、前記被切断管が圧入される第二のダイ孔21を表面20aに開口させた回転刃体20と、該回転刃体20を収納孔11内に回転自在に収納するとともに、前記第一及び第二のダイ孔のそれぞれの開口端における両刃体の表面を摺動自在に接触させた状態に保持する回転刃ホルダ10と、該回転刃ホルダを前記固定刃体の前記表面の面方向に沿う一方向に摺動させる駆動機構とを備え、前記固定刃体に対する回転刃ホルダの初期位置では、前記固定刃体における第一のダイ孔と回転刃体における第二のダイ孔とが同一軸心上に配置されるとともに、前記回転刃体の第二のダイ孔と前記回転刃ホルダの収納孔との軸心が前記一方向と交差する方向にずれて配置される。
【選択図】図1
Description
さらに、管材の内外径寸法ばらつき、偏肉などに対応した切断装置とするための寸法変化を吸収する機構、加えて良好な切断を得るための剪断力に対抗できる半径方向と軸方向の拘束力を発生する機構などのため、外径側の拘束や芯金の利用など、複雑で大掛かりな装置が必要となっていた。
このため管材においては、切削、研削による切断よりも、機械的な切断装置は、コスト高になり採算性が悪いという課題があった。
このような構成とすることにより、ダイ孔への被切断管の圧入によって被切断管に半径方向、軸方向に拘束力が発生し、且つダイ孔の内径を適宜に設定することにより、被切断管の外径を一定にする矯正加工を同時に行うことができる。この場合、被切断管の内径側はマンドレルによって保持され、半径方向、軸方向の拘束力を作用させることができる。
面取り加工は、C面取り、R面取りのいずれでもよい。
さらに、回転刃体の第二のダイ孔が被切断管の外径よりも小さく設定されるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、被切断管の剪断時に回転刃体が軸方向に力を受けても移動することはない。
このような構成とすることにより、被切断管を切断した後は、回転刃ホルダ内の回転刃体が、基準となる初期位置に復帰機構によって自動的に復帰させられることになる。
本発明のリング材の製造方法によれば、管素材を簡便に精度よく切断でき、例えば切断後にさらに加工が施される中間素材等や切断した状態で製品とされる機械部品等のリング状のリング材の品質が高められるとともに、製造コストが低減する。
また、本発明のシンクロナイザーリング素材の製造方法は、前述の管材切断装置を用い、管素材を短尺に切断してリング状のシンクロナイザーリング素材を製造することを特徴とする。
本発明のシンクロナイザーリング素材の製造方法によれば、管素材を簡便に精度よく切断でき、例えば自動車等に用いる変速機の部品であるリング状のシンクロナイザーリング素材の品質が高められるとともに、製造コストが低減する。
さらに、固定刃体の第一のダイ孔や回転刃体の第二のダイ孔を被切断管の外径よりも小さく設定し、さらに、第一のダイ孔の挿入口部を面取り加工して、被切断管をダイ孔に圧入することにより、被切断管の外表面に肌荒れを起すことなく外径寸法の矯正と剪断面を良好に保つための拘束力を得ることができる。また、内径側には従来公知のマンドレルを利用することによって、新たに特殊な拘束機構を必要とせず、装置全体を簡素化することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る管材切断装置のうち、被切断管(後述する図5の符号P参照)の剪断作用に直接関与する構成要素の固定刃体1、回転刃ホルダ10及び回転刃体20を模式的に示した分解斜視図である。
そして、この回転刃体20に、被切断管Pが圧入される円形の第二のダイ孔21が形成されている。この第二のダイ孔21は、その直径が前記固定刃体1に設けられている第一のダイ孔2と同じ大きさで、被切断管Pの外径よりも小さく設定され、被切断管Pが圧入されることにより拘束力が発生されるようになっており、前記一面20aにおける開口端内周縁が切れ刃とされている。
回転刃体20は、後に詳述するが、被切断管Pの切断時、回転刃ホルダ10が図2(a)の状態から図2(b)に示される状態に下方に移動したときに時計方向に受動的に所定角度回転される。そして、切断した後の管体を排出した後、ピン22がストッパ13に当接するまで引張りバネ12によって回転刃体20が戻され、図2(a)に示す固定刃体1と回転刃体20との両ダイ孔2,21の軸心Os,Ocが一致した状態、つまり初期位置に復帰して位置決めすることができるものである。
復帰機構としては、カム、バネ、油圧等を用いたものを利用してもよい。
図2(a)に示す初期位置においては、固定刃体1の第一のダイ孔2と回転刃体20の第二のダイ孔21との軸心Oc,Osが一致しており、図3(a)に示すように両ダイ孔2,21が連通状態となっている。この初期位置において、図3(b)に示すように両ダイ孔2,21に架け渡すように被切断管Pを圧入し、この被切断管Pの内側を前記マンドレル41,42によって拘束する。
そして、この初期位置から回転刃ホルダ10を下方に移動すると、該回転刃ホルダ10に収納されている回転刃体20には、この下方への直線移動と、前述した収納孔11内での回転移動との合成した移動が生じる。
最後に、固定刃体1から回転刃ホルダ10を離した状態とし、図4(b)に示すように、マンドレル41に後方から押し出しストリッパ(図示略)を用いる等により、切断された管体P´を回転刃体20から払い落とすことが行われる。
被切断管は、自動車用変速機に使用されるシンクロナイザーリング用銅合金押し出し管を用いた。固定刃体の第一のダイ孔の径、回転刃体の第二のダイ孔の径は65.50mmであり、固定刃体の第一のダイ孔の被切断管挿入側端部は5mmの半径の面取りにより滑らかに仕上てある。固定刃体の第一のダイ孔、回転刃体の第二のダイ孔の位置を合わせ、油圧プレスにより被切断管を圧入する。さらに、固体刃体、回転刃ホルダをガイド枠に組み込む。その後、固定刃体側のマンドレルの拡径用芯金を挿入する。本実施例では簡便な装置とするため、回転刃体側、固定刃体側の拡管のための芯金の移動は、芯金端部にねじを設け、マンドレル後方端面(切断面とは反対側の端部)でナットによって締め拡管力を得て、被切断管を拘束した。その後、回転刃ホルダを油圧プレスにより移動させ切断を行う。外径およそ65mm、肉厚およそ6mmの銅合金押し出し管の切断では、切断最大荷重はおよそ300kNであった。
切断された管体(n=9個)の寸法測定結果を表1及び表2に示す。表1において、切断幅とは、切断された管体の幅(軸方向長さ)をいい、図4(a)に示される第二のダイ孔21の幅(奥行き寸法)を11.70mmと設定したときの管体の幅である。
なお、各部位は、回転刃体を上から下に向けて移動させる場合に、時計回りで0°位置がA、180°位置がB、270°位置がC、90°位置がDとする。
これらの表から明らかなように、本装置によれば良好な管体を得ることができる。
1a 一面(表面)
1b 挿入口
2 第一のダイ孔
10 回転刃ホルダ
10a 一面
11 回転刃体収納孔
12 引張りバネ
13 ストッパ
20 回転刃体
20a 一面(表面)
21 第二のダイ孔
22 ピン
30 復帰機構
41,42 マンドレル
43,44 筒状部
45 芯金
P 被切断管(管素材)
P´ 管体(リング材、シンクロナイザーリング素材)
Os 第一のダイ孔の軸心
Oc 第二のダイ孔の軸心
OH 回転刃体収納孔(又は回転刃体)の軸心
Claims (7)
- 被切断管が圧入される第一のダイ孔を表面に開口させた固定刃体と、
前記被切断管の先端部が圧入される第二のダイ孔を表面に開口させた回転刃体と、
これら固定刃体及び回転刃体の内側でそれぞれ被切断管の内周面を保持する一組のマンドレルと、
前記回転刃体を収納孔内に回転自在に収納するとともに、前記第一及び第二のダイ孔のそれぞれの開口端における両刃体の表面を摺動自在に接触させた状態に保持する回転刃ホルダと、
該回転刃ホルダを前記固定刃体の前記表面の面方向に沿う一方向に摺動させる駆動機構とを備え、
前記固定刃体に対する回転刃ホルダの初期位置では、前記固定刃体における第一のダイ孔と回転刃体における第二のダイ孔とが同一軸心上に配置されるとともに、前記回転刃体の第二のダイ孔と前記回転刃ホルダの収納孔との軸心が前記一方向と交差する方向にずれて配置されることを特徴とする管材切断装置。 - 前記固定刃体の第一のダイ孔は被切断管の外径よりも小さく設定され、該第一のダイ孔における切れ刃とは反対側の開口が被切断管の挿入口とされ、該挿入口の周縁が面取り加工されていることを特徴とする請求項1記載の管材切断装置。
- 前記回転刃体の第二のダイ孔は被切断管の外径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の管材切断装置。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の管材切断装置において、前記回転刃体は、前記固定刃体に接触する表面側にフランジが形成され、該フランジが前記回転刃ホルダに収納されていることを特徴とする管材切断装置。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の管材切断装置において、前記駆動機構により摺動させられた回転刃ホルダを前記初期位置に復帰させるための復帰機構を設けたことを特徴とする管材切断装置。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の管材切断装置を用い、管素材を短尺に切断してリング状のリング材を製造することを特徴とするリング材の製造方法。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の管材切断装置を用い、管素材を短尺に切断してリング状のシンクロナイザーリング素材を製造することを特徴とするシンクロナイザーリング素材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008118989A JP5206099B2 (ja) | 2007-05-02 | 2008-04-30 | 管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007121618 | 2007-05-02 | ||
JP2007121618 | 2007-05-02 | ||
JP2008118989A JP5206099B2 (ja) | 2007-05-02 | 2008-04-30 | 管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008296360A true JP2008296360A (ja) | 2008-12-11 |
JP5206099B2 JP5206099B2 (ja) | 2013-06-12 |
Family
ID=40170357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008118989A Expired - Fee Related JP5206099B2 (ja) | 2007-05-02 | 2008-04-30 | 管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5206099B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51153889U (ja) * | 1975-06-02 | 1976-12-08 | ||
JPS6284849A (ja) * | 1985-10-11 | 1987-04-18 | Mitsubishi Metal Corp | リングの製造方法 |
JPS6311210A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-18 | Toshiba Corp | パイプ切断装置 |
JPH0319719A (ja) * | 1989-06-16 | 1991-01-28 | Asahi Okuma Ind Co Ltd | パイプ剪断装置 |
JPH04210318A (ja) * | 1990-12-14 | 1992-07-31 | Masao Murakawa | パイプ材の精密せん断加工法 |
JPH0716813B2 (ja) * | 1984-12-07 | 1995-03-01 | バリント,ルドウイグ | 管片の切断の方法及び装置 |
JP2003205417A (ja) * | 2002-01-15 | 2003-07-22 | Sankei Giken Kogyo Co Ltd | 管体の切断装置 |
JP2003275921A (ja) * | 2002-03-22 | 2003-09-30 | Calsonic Kansei Corp | 異径パイプ切断方法および装置 |
-
2008
- 2008-04-30 JP JP2008118989A patent/JP5206099B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51153889U (ja) * | 1975-06-02 | 1976-12-08 | ||
JPH0716813B2 (ja) * | 1984-12-07 | 1995-03-01 | バリント,ルドウイグ | 管片の切断の方法及び装置 |
JPS6284849A (ja) * | 1985-10-11 | 1987-04-18 | Mitsubishi Metal Corp | リングの製造方法 |
JPS6311210A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-18 | Toshiba Corp | パイプ切断装置 |
JPH0319719A (ja) * | 1989-06-16 | 1991-01-28 | Asahi Okuma Ind Co Ltd | パイプ剪断装置 |
JPH04210318A (ja) * | 1990-12-14 | 1992-07-31 | Masao Murakawa | パイプ材の精密せん断加工法 |
JP2003205417A (ja) * | 2002-01-15 | 2003-07-22 | Sankei Giken Kogyo Co Ltd | 管体の切断装置 |
JP2003275921A (ja) * | 2002-03-22 | 2003-09-30 | Calsonic Kansei Corp | 異径パイプ切断方法および装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5206099B2 (ja) | 2013-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11247263B2 (en) | Method for manufacturing rack bar | |
CN110709180B (zh) | 成型方法及成型装置 | |
EP3178579B1 (de) | Verfahren zur herstellung eines brennkammerrohrs für rückhaltesysteme in kraftfahrzeugen und vorrichtung zur durchführung des verfahrens | |
JP2011183529A (ja) | コンロッド破断分割装置及び破断分割方法 | |
US8136380B2 (en) | Spline member manufacturing apparatus and manufacturing method | |
JP2009172663A (ja) | 中空シャフトの内径スプライン成形方法および成形装置 | |
US7127924B1 (en) | Double action punch assembly for hydroforming die | |
JP5206099B2 (ja) | 管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 | |
JP2000210722A (ja) | 管素材の曲げ加工方法 | |
WO2017098857A1 (ja) | バルジ加工用の金属ベローズ成形方法、及び、その成形装置 | |
JP2010094725A (ja) | 穴打抜き金型 | |
JP5272499B2 (ja) | 管材切断装置、リング材の製造方法及びシンクロナイザーリング素材の製造方法 | |
JP4086300B2 (ja) | 継手部材の製造方法およびそのための金型装置 | |
JP4514539B2 (ja) | パイプ切断装置及び切断方法 | |
JP2008200765A (ja) | 拡管切断装置及び拡管切断方法 | |
JP2020037121A (ja) | 金属製部品の製造方法 | |
CN220479936U (zh) | 一种用于圆管压扁冲孔翻边一体成型的工装夹具 | |
JP4225250B2 (ja) | ころ軸受用ころの製造方法及び製造装置 | |
US11371551B2 (en) | Manufacturing method for connecting rod | |
JP3864739B2 (ja) | 金属管の端部分割方法および分割装置ならびにリンク部品 | |
JP5306950B2 (ja) | 中空ラックバーの製造装置及び中空ラックバーの製造方法 | |
JP6624956B2 (ja) | 中空部材の切断装置及び切断方法 | |
JP2008202750A (ja) | シャフトの製造方法及びその製造装置 | |
JP2007083245A (ja) | ステアリング装置用ラック及びその製造方法 | |
JP4611002B2 (ja) | コネクティングロッドの分割加工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5206099 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |