JP2008295547A - 椎間スペーサ - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な強度を有するとともに、将来的な骨基質との癒着を期待でき、挿入時に椎体の終板を削ることがなく、かつ、挿入後の抜け落ちを防止することができる椎間スペーサを提供する。
【解決手段】椎体間に挿入される椎間スペーサ1であって、リン酸カルシウムからなる人工骨3または自家骨を、厚さ方向の両端面から突出させた状態に収容する空間2dを有する金属製または樹脂製の外枠部材2と、椎体間に挿入された状態で、外枠部材2の両端面から出没可能に設けられた可動突出部5とを備える椎間スペーサ1を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】椎体間に挿入される椎間スペーサ1であって、リン酸カルシウムからなる人工骨3または自家骨を、厚さ方向の両端面から突出させた状態に収容する空間2dを有する金属製または樹脂製の外枠部材2と、椎体間に挿入された状態で、外枠部材2の両端面から出没可能に設けられた可動突出部5とを備える椎間スペーサ1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、椎間スペーサに関するものである。
椎間スペーサの使用例として、頸椎を例示して説明する。
従来、例えば、頸椎ヘルニア等の症例において、その一般的治療法として、頸椎前方より飛び出した髄核を摘出し、椎体間に椎間スペーサを圧入し、椎体を固定する術式(例えば、スミスアンドロビンソン法、クロワード法等)がある。椎間スペーサとしては、挿入方向前方に向かって漸次先細になる略楔形状に形成され、その傾斜面の途中位置に凹凸が設けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、椎間スペーサの材質としては、強度を確保するための金属製のものや、将来的な骨基質との融合(癒着)を期待したハイドロキシアパタイト製のものが知られている。
従来、例えば、頸椎ヘルニア等の症例において、その一般的治療法として、頸椎前方より飛び出した髄核を摘出し、椎体間に椎間スペーサを圧入し、椎体を固定する術式(例えば、スミスアンドロビンソン法、クロワード法等)がある。椎間スペーサとしては、挿入方向前方に向かって漸次先細になる略楔形状に形成され、その傾斜面の途中位置に凹凸が設けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、椎間スペーサの材質としては、強度を確保するための金属製のものや、将来的な骨基質との融合(癒着)を期待したハイドロキシアパタイト製のものが知られている。
しかしながら、略楔形状の傾斜面を頸椎の2つの椎体の終板に接触させる椎間スペーサにおいて、傾斜面の途中位置に設けられた凹凸を終板に係合させて椎間スペーサが椎体間から抜け落ちないようにする場合には、椎間スペーサを椎体間に挿入する際に凹凸によって終板の表面が削られる不都合が発生することがある。また、金属のみからなる椎間スペーサは、将来的な骨基質との癒着を期待できないという不都合がある一方、リン酸カルシウムのみからなる椎間スペーサは、将来的な骨基質との癒着を期待できるものの、その強度が低いという不都合がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、十分な強度を有するとともに、将来的な骨基質との癒着を期待でき、挿入時に椎体の終板を削ることがなく、かつ、挿入後の抜け落ちを防止することができる椎間スペーサを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、椎体間に挿入される椎間スペーサであって、リン酸カルシウムからなる人工骨または自家骨を収容する空間を有する金属製または樹脂製の外枠部材と、椎体間に挿入された状態で、前記外枠部材の前記両端面から出没可能に設けられた可動突出部とを備える椎間スペーサを提供する。
本発明は、椎体間に挿入される椎間スペーサであって、リン酸カルシウムからなる人工骨または自家骨を収容する空間を有する金属製または樹脂製の外枠部材と、椎体間に挿入された状態で、前記外枠部材の前記両端面から出没可能に設けられた可動突出部とを備える椎間スペーサを提供する。
本発明によれば、可動突出部を外枠部材の端面から突出していない状態として、椎間スペーサを頸椎の椎体間に挿入すると、リン酸カルシウムからなる人工骨または自家骨が、その一部を2つの椎体の終板に接触させて椎体間に挟まれる。この挿入動作において、可動突出部が外枠部材の端面から突出しないように保持されているので、該可動突出部によって、椎体の終板が削れてしまう不都合の発生を防止することができる。
そして、椎間スペーサが椎体間に挿入された状態で、可動突出部を外枠部材の端面から突出させることにより、突出した可動突出部を椎体の終板に食い込ませて椎間スペーサが椎体間から抜け落ちないように固定することができる。
椎体の終板に接触するリン酸カルシウムからなる人工骨または自家骨は、将来的な骨との癒着を期待することができる。また、人工骨または自家骨は金属製または樹脂製の外枠部材によって囲まれているので、2つの椎体から圧縮力を受けても外枠部材によって支持されることにより、脆性の高い人工骨等の崩壊が防止され、高い強度を確保することができる。
椎体の終板に接触するリン酸カルシウムからなる人工骨または自家骨は、将来的な骨との癒着を期待することができる。また、人工骨または自家骨は金属製または樹脂製の外枠部材によって囲まれているので、2つの椎体から圧縮力を受けても外枠部材によって支持されることにより、脆性の高い人工骨等の崩壊が防止され、高い強度を確保することができる。
上記発明においては、前記可動突出部が、前記椎体間への挿入方向に沿って前記外枠部材に回転自在に支持される回転軸と、該回転軸に固定された突出部材とを備え、前記回転軸の一端に、前記外枠部材の外側から該回転軸を回転させるための操作部が備えられ、前記突出部材が、回転軸中心から前記端面までの距離より短い半径を有する収容部と、長い半径を有する突出部とを有することとしてもよい。
このようにすることで、椎間スペーサを椎体間へ挿入した状態で、外枠部材の外側から操作部を操作することにより、回転軸を回転させ、回転軸に固定された突出部材を回転させ、突出部を簡易に突出させることができる。突出部材は、収容部が外枠部材の厚さ方向の端面側となる角度位置に配置されているときには、端面から突出することがなく、椎間スペーサの椎体間へのスムーズな挿入を可能とし、その位置から回転軸を回転させることにより突出部を端面から突出させて、椎体の終板に食い込ませ、椎間スペーサを椎体間により確実に固定することができる。
また、本発明は、椎体間に挿入される椎間スペーサであって、厚さ方向に貫通する空間を有する金属製または樹脂製の外枠部材と、該外枠部材の空間内に、その厚さ方向の両端面から一部を突出させた状態に収容されるリン酸カルシウム製の人工骨または自家骨からなるスペーサ本体と、前記スペーサ本体の突出端から出没可能に設けられた可動突出部とを備える椎間スペーサを提供する。
本発明によれば、可動突出部をスペーサ本体の突出端から突出していない状態として、椎間スペーサを頸椎の椎体間に挿入すると、リン酸カルシウム製の人工骨または自家骨からなるスペーサ本体が、その突出端を2つの椎体の終板に密着させて椎体間に挟まれる。この挿入動作において、可動突出部が突出端から突出しないように保持されているので、該可動突出部によって、椎体の終板が削れてしまう不都合の発生を防止することができる。
そして、椎間スペーサが椎体間に挿入された状態で、可動突出部を作動させて、スペーサ本体の突出端から突出させることにより、突出した可動突出部を椎体の終板に食い込ませて椎間スペーサが椎体間から抜け落ちないように固定することができる。
椎体の終板に密着するスペーサ本体はリン酸カルシウムにより構成されているので、将来的な骨との癒着を期待することができる。また、スペーサ本体は金属製または樹脂製の外枠部材によって囲まれているので、2つの椎体から圧縮力を受けても外枠部材によって支持されることにより、脆性の高いスペーサ本体の崩壊が防止され、高い強度を確保することができる。
椎体の終板に密着するスペーサ本体はリン酸カルシウムにより構成されているので、将来的な骨との癒着を期待することができる。また、スペーサ本体は金属製または樹脂製の外枠部材によって囲まれているので、2つの椎体から圧縮力を受けても外枠部材によって支持されることにより、脆性の高いスペーサ本体の崩壊が防止され、高い強度を確保することができる。
上記発明においては、前記可動突出部が、前記椎体間への挿入方向に沿って前記外枠部材に回転自在に支持される回転軸と、該回転軸に固定された突出部材とを備え、前記回転軸の一端に、前記外枠部材の外側から該回転軸を回転させるための操作部が備えられ、前記突出部材が、回転軸中心から前記スペーサ本体の突出端までの距離より短い半径を有する収容部と、長い半径を有する突出部とを有することとしてもよい。
このようにすることで、椎間スペーサを椎体間へ挿入した状態で、外枠部材の外側から操作部を操作することにより、回転軸を回転させ、回転軸に固定された突出部材を回転させ、突出部を簡易に突出させることができる。突出部材は、収容部がスペーサ本体の突出端側となる角度位置に配置されているときには、突出端から突出することがなく、椎間スペーサの椎体間へのスムーズな挿入を可能とし、その位置から回転軸を回転させることにより突出部を突出端から突出させて、椎体の終板に食い込ませ、椎間スペーサを椎体間により確実に固定することができる。
また、上記発明においては、前記外枠部材が金属製であり、該外枠部材に、内外に貫通する貫通孔が設けられていることとしてもよい。
外枠部材を金属製とすることにより、X線によっても外枠部材の内部に配置されている人工骨または自家骨の状態を確認することが困難になるが、本発明によれば、貫通孔を介して外枠部材の外部から内部の人工骨または自家骨の状態を確認することが可能となる。
外枠部材を金属製とすることにより、X線によっても外枠部材の内部に配置されている人工骨または自家骨の状態を確認することが困難になるが、本発明によれば、貫通孔を介して外枠部材の外部から内部の人工骨または自家骨の状態を確認することが可能となる。
本発明によれば、十分な強度を有するとともに、将来的な骨基質との癒着を期待でき、挿入時に椎体の終板を削ることがなく、かつ、挿入後の抜け落ちを防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る椎間スペーサ1について、図1〜図9を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る椎間スペーサ1は、図1に示されるように、金属製または樹脂製の外枠部材2と、該外枠部材2の内側に配置されたスペーサ本体3と、外枠部材2に回転可能に取り付けられた回転軸4と、該回転軸4に固定された突出部材5とを備えている。
本実施形態に係る椎間スペーサ1は、図1に示されるように、金属製または樹脂製の外枠部材2と、該外枠部材2の内側に配置されたスペーサ本体3と、外枠部材2に回転可能に取り付けられた回転軸4と、該回転軸4に固定された突出部材5とを備えている。
前記外枠部材2は、図1および図2に示されるように、挿入方向前方に向かって漸次細くなる略楔形状を有している。挿入方向前方に配されることとなる前側壁2aは最も面積が小さく、長方形状に形成されている。また、挿入方向後方に配されることとなる後側壁2bは最も面積が大きな長方形状に形成されている。これら前側壁2aと後側壁2bとを結ぶ2つの側壁2cは、前方から後方に向かって漸次幅広になる台形状に形成されている。これにより、外枠部材2は、前側壁2a、後側壁2bおよび2つの側壁2cからなる4角筒状に形成され、内部に一方向に貫通する収容部2dを備えている。また、外枠部材2の側壁2cには、図2に示されるように貫通孔6が設けられている。
前記スペーサ本体3は、例えば、ハイドロキシアパタイトまたはβリン酸三カルシウムのようなリン酸カルシウム多孔体からなり、図1および図2に示されるように、前記外枠部材2に設けられた収容部2d内にぴったりと収まる略楔形状を有している。これにより、スペーサ本体3は、図1に示されるように、その周囲4面を外枠部材2によって取り囲まれて支持されるようになっている。
また、スペーサ本体3は、図2に示されるように、前記収容部2dの深さ寸法よりも厚い厚さ寸法を有し、収容部2dの両端から傾斜面(突出端)3a,3bを突出させるようになっている。これにより、椎間スペーサ1が椎体間に挿入される際には、椎体の終板にスペーサ本体3の傾斜面3a,3bを密着させ、それよりも硬度の高い外枠部材2が終板に接触しないようになっている。
また、スペーサ本体3に代えて、スペーサ本体3のような形状ではない人工骨を収容してもよい。その場合には、人工骨の一部が椎体の終板に接触するように配置されていればよい。
また、スペーサ本体3に代えて、スペーサ本体3のような形状ではない人工骨を収容してもよい。その場合には、人工骨の一部が椎体の終板に接触するように配置されていればよい。
前記回転軸4は、前記外枠部材2の前側壁2aおよび後側壁2bに設けられた貫通孔7に回転自在に挿入され、椎間スペーサ1の挿入方向に沿って配置されている。
前記スペーサ本体3には、図3に示されるように、回転軸4との干渉を回避して、該スペーサ本体3を収容部2dに一方向から収容できるようにするための溝3cが設けられている。図3は、図2のA−A断面図である。すなわち、溝3cに回転軸4を一致させてスペーサ本体3を収容部2dに挿入することにより、スペーサ本体3を外枠部材2に取り付けることができるようになっている。
前記スペーサ本体3には、図3に示されるように、回転軸4との干渉を回避して、該スペーサ本体3を収容部2dに一方向から収容できるようにするための溝3cが設けられている。図3は、図2のA−A断面図である。すなわち、溝3cに回転軸4を一致させてスペーサ本体3を収容部2dに挿入することにより、スペーサ本体3を外枠部材2に取り付けることができるようになっている。
前記突出部材5は、図4および図5に示されるように、偏心した円弧面5aを有する平板状のカムであり、回転軸4の両端に固定されている。
外枠部材2には、図1に示されるように、2つの突出部材5をそれぞれ回転可能に収容するスペース8が設けられている。回転軸4を回転させると、このスペース8内において突出部材5が回転させられ、偏心した円弧面5aを前記スペーサ本体3の傾斜面3a,3bから出没させることができるようになっている。
外枠部材2には、図1に示されるように、2つの突出部材5をそれぞれ回転可能に収容するスペース8が設けられている。回転軸4を回転させると、このスペース8内において突出部材5が回転させられ、偏心した円弧面5aを前記スペーサ本体3の傾斜面3a,3bから出没させることができるようになっている。
突出部材5の円弧面5aは、図5に示されるように、回転軸4を基準として軸対称に設けられている。そして、図5(a)の状態から図5(b)の状態へ、矢印Bで示すように左回転させられることにより、回転軸4中心から、スペーサ本体3の傾斜面3a,3b方向に配される円弧面5aまでの距離を漸次増加させ、円弧面5aを傾斜面3a,3bから次第に突出させることができるようになっている。
略楔形状のスペーサ本体3の厚さ寸法が厚い側に配置される外枠部材2の後側壁2bには、図4に示されるように、一方の突出部材5の側面を露出させる貫通孔9が設けられている。そして、当該貫通孔9から露出する突出部材5の側面には、貫通孔9を介して挿入される工具11(図6参照。)を係合可能な鍵穴10が設けられている。
このように構成された本実施形態に係る椎間スペーサ1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る椎間スペーサ1を用いて、例えば、頸椎ヘルニアの治療を行うには、頸部の前方を切開してヘルニアを生じている椎間板の髄核を摘出し、図7に示されるように、2つの椎体Cの終板D間に本実施形態に係る椎間スペーサ1を挿入する。
本実施形態に係る椎間スペーサ1を用いて、例えば、頸椎ヘルニアの治療を行うには、頸部の前方を切開してヘルニアを生じている椎間板の髄核を摘出し、図7に示されるように、2つの椎体Cの終板D間に本実施形態に係る椎間スペーサ1を挿入する。
この場合に、予め回転軸4を回転させて突出部材5の円弧面5aをスペーサ本体3の傾斜面3a,3bから突出しない位置に配置しておく。そして、鍵穴10を露出させる貫通孔9が設けられている後側壁2bを挿入方向の後方にして、椎間スペーサ1を椎体Cの終板D間に挿入する。
外枠部材2およびスペーサ本体3は、一方向に先細になる略楔形状に形成されているので、面積の小さい前側壁2aを前方にして挿入することにより、椎体C間の隙間が小さくても、容易に挿入を開始することができる。また、楔形状のスペーサ本体3によれば、その傾斜面3a,3bを椎体Cの終板D間に滑り込ませることにより、椎間スペーサ1を容易に椎体C間に挿入していくことができる。
この場合において、挿入に際しては突出部材5の円弧面5aがスペーサ本体3の傾斜面3a,3bから突出しない位置に配置されているので、円弧面5aが椎体Cの終板Dに接触せず、挿入の邪魔になることがない。その結果、傾斜面3a,3bに凹凸を突出させた従来のスペーサのように、挿入時に凹凸が椎体Cの終板Dを削ってしまう不都合の発生を防止することができる。
そして、椎間スペーサ1が椎体C間に挿入されると、図8に示されるように、スペーサ本体3の傾斜面3a,3bが椎体Cの終板Dに密着させられる。
椎間スペーサ1は、椎体Cの終板D間に挟まれて、圧縮力を受ける。椎体Cの終板Dに密着しているスペーサ本体3はリン酸カルシウムにより構成されているので、圧縮強度は低いが、本実施形態においては、金属製または樹脂製の外枠部材2によって全周を取り囲まれているので、椎体Cからの圧縮力を受けても、崩壊することなく保持される。
そして、スペーサ本体3はリン酸カルシウムにより構成されているので、椎体Cの終板Dに密着させられることにより、経時的に、椎体Cの骨基質に融合して一体化していくようになる。
スペーサ本体をこのような形状ではなく、その一部が椎体Cの終板Dに接触するような形状にした場合においても、椎体Cが骨基質に融合していくことが期待できる。
椎間スペーサ1は、椎体Cの終板D間に挟まれて、圧縮力を受ける。椎体Cの終板Dに密着しているスペーサ本体3はリン酸カルシウムにより構成されているので、圧縮強度は低いが、本実施形態においては、金属製または樹脂製の外枠部材2によって全周を取り囲まれているので、椎体Cからの圧縮力を受けても、崩壊することなく保持される。
そして、スペーサ本体3はリン酸カルシウムにより構成されているので、椎体Cの終板Dに密着させられることにより、経時的に、椎体Cの骨基質に融合して一体化していくようになる。
スペーサ本体をこのような形状ではなく、その一部が椎体Cの終板Dに接触するような形状にした場合においても、椎体Cが骨基質に融合していくことが期待できる。
この状態で、挿入方向の後方に配置されている後側壁2bに設けられた貫通孔9を介して、突出部材5の鍵穴10に工具11を挿入して、図4(b)に示されるように、左回りに回転させることにより、突出部材5を回転軸4回りに回転させてその円弧面5aを傾斜面3a,3bから突出させることができる。
これにより、図9に示されるように、傾斜面3a,3bから突出した突出部材5の円弧面5aを椎体Cの終板Dに食い込ませて、摩擦を増大させ、椎体C間から椎間スペーサ1が抜け落ちるのを防止することができる。
これにより、図9に示されるように、傾斜面3a,3bから突出した突出部材5の円弧面5aを椎体Cの終板Dに食い込ませて、摩擦を増大させ、椎体C間から椎間スペーサ1が抜け落ちるのを防止することができる。
このように、本実施形態に係る椎間スペーサ1によれば、椎体C間において高い圧縮強度を保持しつつ、リン酸カルシウムからなるスペーサ本体3を椎体Cの終板Dに密着させて将来的な骨基質との融合を期待することができる。さらに、突出部材5を突出させない状態の平坦な傾斜部3a,3bにより略楔形状の椎間スペーサ1をスムーズに、かつ、椎体Cの終板Dを損傷することなく挿入でき、挿入後は、突出部材5を突出させて、椎体C間から抜け落ちないように容易に固定することができるという利点を有する。
また、本実施形態に係る椎間スペーサ1によれば、外枠部材2の側壁2cに貫通孔6が設けられているので、外枠部材2がX線を透過し難い金属により構成されていても、貫通孔6を介して外枠部材2内部のスペーサ本体3の状態を確認することが可能となる。スペーサ本体3の状態としては、例えば、挿入直後における崩壊の有無や、長時間経過後の骨基質との融合の有無等が挙げられる。
なお、本実施形態に係る椎間スペーサ1によれば、回転軸4の回転により突出部材5を傾斜面3a,3bから次第に突出させるよう偏心した円弧状のカムにより構成したが、これに代えて、他の形状のカムを採用してもよい。
また、回転軸4の回転により突出する突出部材5を採用したが、これに代えて、シャフトの軸方向への移動により回転し、あるいは、半径方向に移動させられて傾斜面3a,3bから突出させられる突出部材5を採用してもよい。
また、本実施形態においては、リン酸カルシウム多孔体のような人工骨からなるスペーサ本体3を使用する場合について説明したが、これに代えて、患者から採取した自家骨を使用することとしてもよい。
また、回転軸4の回転により突出する突出部材5を採用したが、これに代えて、シャフトの軸方向への移動により回転し、あるいは、半径方向に移動させられて傾斜面3a,3bから突出させられる突出部材5を採用してもよい。
また、本実施形態においては、リン酸カルシウム多孔体のような人工骨からなるスペーサ本体3を使用する場合について説明したが、これに代えて、患者から採取した自家骨を使用することとしてもよい。
C 椎体
D 終板
1 椎間スペーサ
2 外枠部材
2d 収容部(空間)
3 スペーサ本体
3a,3b 傾斜面(突出端)
4 回転軸(可動突出部)
5 突出部材(可動突出部)
5a 円弧面(突出部)
6 貫通孔
9 貫通孔(操作部)
10 鍵穴(操作部)
D 終板
1 椎間スペーサ
2 外枠部材
2d 収容部(空間)
3 スペーサ本体
3a,3b 傾斜面(突出端)
4 回転軸(可動突出部)
5 突出部材(可動突出部)
5a 円弧面(突出部)
6 貫通孔
9 貫通孔(操作部)
10 鍵穴(操作部)
Claims (5)
- 椎体間に挿入される椎間スペーサであって、
リン酸カルシウムからなる人工骨または自家骨を収容する空間を有する金属製または樹脂製の外枠部材と、
椎体間に挿入された状態で、前記外枠部材の前記両端面から出没可能に設けられた可動突出部とを備える椎間スペーサ。 - 前記可動突出部が、前記椎体間への挿入方向に沿って前記外枠部材に回転自在に支持される回転軸と、該回転軸に固定された突出部材とを備え、
前記回転軸の一端に、前記外枠部材の外側から該回転軸を回転させるための操作部が備えられ、
前記突出部材が、回転軸中心から前記端面までの距離より短い半径を有する収容部と、長い半径を有する突出部とを有する請求項1に記載の椎間スペーサ。 - 椎体間に挿入される椎間スペーサであって、
厚さ方向に貫通する空間を有する金属製または樹脂製の外枠部材と、
該外枠部材の空間内に、その厚さ方向の両端面から一部を突出させた状態に収容されるリン酸カルシウム製の人工骨または自家骨からなるスペーサ本体と、
前記スペーサ本体の突出端から出没可能に設けられた可動突出部とを備える椎間スペーサ。 - 前記可動突出部が、前記椎体間への挿入方向に沿って前記外枠部材に回転自在に支持される回転軸と、該回転軸に固定された突出部材とを備え、
前記回転軸の一端に、前記外枠部材の外側から該回転軸を回転させるための操作部が備えられ、
前記突出部材が、回転軸中心から前記スペーサ本体の突出端までの距離より短い半径を有する収容部と、長い半径を有する突出部とを有する請求項3に記載の椎間スペーサ。 - 前記外枠部材が金属製であり、
該外枠部材に、内外に貫通する貫通孔が設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の椎間スペーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007142115A JP2008295547A (ja) | 2007-05-29 | 2007-05-29 | 椎間スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007142115A JP2008295547A (ja) | 2007-05-29 | 2007-05-29 | 椎間スペーサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015504772A (ja) * | 2012-01-31 | 2015-02-16 | ブラックストーン メディカル,インコーポレイテッド | 椎間板プロテーゼ及び方法 |
-
2007
- 2007-05-29 JP JP2007142115A patent/JP2008295547A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015504772A (ja) * | 2012-01-31 | 2015-02-16 | ブラックストーン メディカル,インコーポレイテッド | 椎間板プロテーゼ及び方法 |
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