JP2008295067A - 通信制御装置及び通信制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】WANと複数のゲートウェイCP3a〜3nが多段接続されたLANとの中継機能を有するゲートウェイIGD2であって、ゲートウェイCP3a〜3nからの要求に応答してポートの登録及び削除を行う手段と、ポートが削除されるとゲートウェイCP3a〜3nにポートエントリ数を通知するエントリ数通知手段と、ゲートウェイCP3a〜3nからのポートエントリの確認要求に応答してポートエントリを確認するエントリ確認手段と、エントリ確認手段による確認の結果、ポートが削除されている場合に、ポートが削除されていることをゲートウェイCP3a〜3nに通知するエントリ通知手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
またゲートウェイIGD2及びゲートウェイCP3a〜3nは、呼制御機能、アナログ音声信号をディジタル音声信号に変えてパケットをネットワークに送信する等のコーデック機能及びパケット処理機能、UPnP(Universal Plug and Play)機能等を有している。UPnP機能とは、Universal Plug and Play Forum(http://www.upnp.org/)で規定された規格UPnPに関して、ルータ機器に該当する機能である。機能の内容としては、UPnPによるデバイス検出対応機能、LAN内の機器からのポートマッピング要求対応機能、LAN内の機器へのWAN側IPアドレスの通知機能がある。
図1において、アナログ電話機5a〜5nはPBX6、ゲートウェイIGD2を中継したり、PBX6、ゲートウェイCP3a〜3n、ゲートウェイIGDを中継して、VoIP網1側の図示されない端末と通話をするアクセス形態を取る。
また、本発明による通信制御装置は、ワイドエリアネットワークと複数の内部端末が多段接続されたローカルエリアネットワークとの中継機能を有する通信制御装置であって、内部端末からのポートの登録要求に応答してポートの登録を行うポート登録手段と、内部端末からのポートの削除要求に応答してポートの削除を行うポート削除手段と、ポートが削除されると内部端末に各端末毎のポートエントリ数を通知するエントリ数通知手段と、内部端末からのポートエントリの確認要求に応答して内部端末のポートエントリを確認するエントリ確認手段と、エントリ確認手段による確認の結果、ポートが削除されている場合に、ポートが削除されていることを内部端末に通知するエントリ通知手段とを備えることを特徴とする
図1において、VoIP網1はWAN回線を介してゲートウェイIGD2に接続されている。ゲートウェイIGD2及びゲートウェイCP3a〜3nはLAN回線を介してハブ4に接続されている。またゲートウェイIGD2及びゲートウェイCP3a〜3nはアナログ電話5a〜5nが接続されたPBX6と接続されている。ゲートウェイIGD2は、VoIPゲートウェイ装置としての機能、ルータとしての機能を有し、ISP(Internet Service Provider)などからグローバルIPアドレスを取得し、保有することができる。またゲートウェイIGD2は、取得したグローバルIPアドレス情報をゲートウェイCP3a〜3nに通知することができる。ゲートウェイCP3a〜3nはVoIPゲートウェイ装置としての機能を有し、グローバルIPアドレスを保有せずにローカルIPアドレスを保有し、ゲートウェイIGD2を経由してVoIP網との通信を行う。
UPnP処理部23は、UPnPのデバイスとして、UPnPプロトコルを使用して処理を行い、IGD制御部24からのUPnPプロトコルメッセージの送信要求を受け付けて、LANインタフェース部21から、ゲートウェイCP3a〜3nに対してUPnPプロトコルメッセージを送信する。またUPnP処理部23は、ゲートウェイCP3a〜3nから送信されるUPnPプロトコルメッセージを、LANインタフェース部21を介して受信し、IGD制御部24に通知する。
例えば、UPnP処理部23は、ゲートウェイCP3a〜3nからのポートの登録要求を受信すると、IGD制御部24からの指示によりポートの登録を行う。ポートの登録は、図示されないテーブルに各ゲートウェイCP3a〜3nが使用するポート番号やIPアドレス等を対応付けて登録することである。またUPnP処理部23は、IGD制御部24からの指示によりゲートウェイCP3a〜3nに対して、WAN状態監視部28が検出したWAN側から取得したグローバルIPアドレスやWAN側とのリンク確立及びリンク切断の情報を通知する。
またIGD制御部24は、VoIP処理部25に対して、VoIP網1に接続されている図示されないSIPサーバ等の呼制御サーバに対してIPアドレス等の登録及び離脱を要求したり、VoIPプロトコルによるデータの処理を要求する。
WANインタフェース部26は、ゲートウェイIGD2をWANに接続する。ルーティング機能部27は、PPP(Point to Point Protocol)やDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を使用して、ISPなどからグローバルIPアドレスを取得したり、ゲートウェイCP3a〜3nにローカルアドレスを割り当てたりするなど、一般的なルータが持つ機能と同等の機能を有している。
WAN状態監視部28は、WAN側とのリンク切断やリンク切断がされている状態をWAN状態として検出したり、グローバルIPアドレスを取得したことを検出する。WAN側とのリンク確立やリンク切断を検出する方法としては、通信相手がまだ通信できる状態に有るかどうかを確認するために、キープアライブパケットを用いる。ある一定時間通信がないと、定期的にキープアライブパケットを送って状態を確認し、設定された所定の期間内にキープアライブパケットが届かなければ、タイムアウトを知らせ、WAN側とのリンク切断を検出することができる。
UPnP処理部33は、UPnPのコントロールポイントとして、UPnPプロトコルを使用して処理を行い、CP制御部34からのUPnPプロトコルメッセージの送信要求を受け付けて、LANインタフェース部31から、ゲートウェイIGD2に対してUPnPプロトコルメッセージを送信する。またUPnP処理部33は、ゲートウェイIGD2から送信されるUPnPプロトコルメッセージを、LANインタフェース部31を介して受信し、CP制御部34に通知する。
例えばUPnP処理部33は、ゲートウェイIGD2からのグローバルIPアドレス情報を記憶する機能を有しており、そのグローバルIPアドレス情報を受信すると、CP制御部34からの指示により、受信したグローバルIPアドレスと、すでに記憶されているグローバルIPアドレスとを比較する機能を有している。そしてUPnP処理部33は、比較の結果、グローバルIPアドレスが不一致であれば、グローバルIPアドレスが不一致であることをCP制御部34に通知する。またUPnP処理部33は、ゲートウェイIGD2からのWAN側とのリンク確立やリンク切断情報をCP制御部34に通知する。
そして、CP制御部34は、ゲートウェイIGD2からのUPnPプロトコルメッセージを受信すると、UPnP処理部33に対して、ポートの登録要求等の送信すべきUPnPプロトコルメッセージをゲートウェイIGD2に通知するよう要求する。またCP制御部34は、UPnP処理部33からグローバルIPアドレスの不一致や、WAN側とのリンク切断情報が通知されると、VoIP処理部35にVoIP閉局通知を行い、ゲートウェイIGD2からのポート登録後の確認メッセージやWAN側とのリンク確立情報が通知されると、VoIP処理部35にVoIP開局通知を行う。
ゲートウェイIGD2からゲートウェイCP3a〜3nへ送信されるNOTIFYメッセージは、WAN側から得られるグローバルIPアドレスや、WANリンク切断及び確立を示すWANリンク状態を通知したり、ゲートウェイIGD2に登録されるポート情報等を通知するためのメッセージである。そして、ゲートウェイCP3a〜3nからゲートウェイIGD2へ送信されるACTIONメッセージは、ゲートウェイIGD2に割り当てられるグローバルIPアドレスや、ゲートウェイIGD2に登録されるポート番号等の取得要求を通知したり、所定の設定要求を通知したり、TCP/UDPのポート番号の登録及び削除を行うための登録及び削除要求を通知するためのメッセージである。
図3において、まずVoIP網1、ゲートウェイIGD2、ゲートウェイCP3a〜3nが定常状態(S3−1)となっている。ここで定常状態とは、ゲートウェイCP3a〜3nに記憶されて実際に使用されているポート情報と、ゲートウェイIGD2に対して登録されているゲートウェイCP3a〜3nのポート情報とが一致している状態であり、かつ、ゲートウェイCP3a〜3nに割り当てられているIPアドレスが、VoIP網1に接続されている図示されないSIPサーバ等の呼制御サーバに正しく登録され、VoIPサービスが正常に動作できる状態のことである。
そしてCP制御部34は、UPnP処理部33に、ゲートウェイIGD2に対してACTION(AddPortMappingXXXX)(S3−6)メッセージを、LANインタフェース部31を介して送信させる。このメッセージはポート情報の登録要求を行うためのメッセージである。
ゲートウェイCP3a〜3nは200OKメッセージを、LANインタフェース部31を介してUPnP処理部33で受信する。このメッセージを受信したUPnP処理部33は、CP制御部34に対してその確認メッセージを通知する。そしてCP制御部34は、VoIP処理部35にVoIP開局通知(S3−8)を送信する。これによりVoIP処理部35はVoIP開局を行う。VoIP開局とは、VoIP網に接続される図示されないSIPサーバ等の呼制御サーバにゲートウェイCP3a〜3nのIPアドレス等の情報を登録させることである。VoIP開局が行われると、再び定常状態(S3−9)となり、VoIPサービスが正常に提供できる状態に復帰する。
図4において、まずVoIP網1、ゲートウェイIGD2、ゲートウェイCP3a〜3nが定常状態(S4−1)となっている。ここで定常状態とは、ゲートウェイCP3a〜3nに記憶されて実際に使用されているポート情報と、ゲートウェイIGD2に対して登録されているゲートウェイCP3a〜3nのポート情報とが一致している状態であり、かつ、ゲートウェイCP3a〜3nに割り当てられているIPアドレスが、VoIP網1に接続されている図示されないSIPサーバ等の呼制御サーバに正しく登録され、VoIPサービスが正常に動作できる状態のことである。
上記のような正常状態であるときに、WANリンク断(S4−2)に示されるようにWAN側回線障害等の要因により、WAN側とのリンク切断が発生すると、ゲートウェイIGD2のWAN状態監視部28がルーティング機能部27からWANリンク切断を検出し、IGD制御部24に通知する。WANリンク切断の通知を受け付けたIGD制御部24は、UPnP処理部23に、ゲートウェイCP3a〜3nに対してNOTIFY(ConnectionStatus Disconnected)(S4−3)メッセージを、LANインタフェース部21を介して送信させる。このメッセージはWANリンク切断の情報を通知するためのメッセージである。
その後、WANリンク確立(4−6)に示されるように、回線障害の復旧等により、WANリンクが確立すると、ゲートウェイIGD2のWAN状態監視部28がルーティング機能部27からWANリンク確立を検出し、IGD制御部24に通知する。WANリンク確立の通知を受け付けたIGD制御部24は、UPnP処理部23に、ゲートウェイCP3a〜3nに対してNOTIFY(ConnectionStatus Connected)(S4−7)メッセージを、LANインタフェース部21を介して送信させる。このメッセージはWANリンク確立の情報を通知するためのメッセージである。
以上のように、ゲートウェイIGD2がWANリンクの切断及び確立をゲートウェイCP3a〜3nに通知する手段と、そのWANリンクの切断及び確立に応じてゲートウェイCP3a〜3nのVoIP閉局及びVoIP開局をする手段を設けたことにより、WANリンク断及び復旧になった場合でも、WANリンク切断中の無効発呼を抑止し、効率良く定常状態への復帰が可能となる。
図2において、ゲートウェイIGD2の特徴となる構成について説明する。UPnP処理部23は、UPnPのデバイスとして、UPnPプロトコルを使用して処理を行い、IGD制御部24からのUPnPプロトコルメッセージの送信要求を受け付けて、LANインタフェース部21から、ゲートウェイCP3a〜3nに対して、ポートの登録及び削除を行ったり、ポートエントリ状態のポートエントリ数の通知したり、ゲートウェイCP3a〜3nからエントリ確認要求のあったポートが登録されていなければ、ポート情報なし等のUPnPプロトコルメッセージを送信する。またUPnP処理部23は、ゲートウェイCP3a〜3nから送信されるUPnPプロトコルメッセージを、LANインタフェース部21を介して受信し、IGD制御部24に通知する。
次にゲートウェイCP3a〜3nの特徴となる構成について説明する。UPnP処理部33は、UPnPのコントロールポイントとして、UPnPプロトコルを使用して処理を行い、CP制御部34からのUPnPプロトコルメッセージの送信要求を受け付けて、LANインタフェース部31から、ゲートウェイIGD2に対してポート情報の登録要求及び削除要求やポートエントリの確認要求等のUPnPプロトコルメッセージを送信する。またUPnP処理部33は、ゲートウェイIGD2から送信されるUPnPプロトコルメッセージを、LANインタフェース部31を介して受信し、CP制御部34に通知する。
そして、CP制御部34は、ゲートウェイIGD2からのUPnPプロトコルメッセージを受信すると、UPnP処理部33に対して、送信すべきUPnPプロトコルメッセージをゲートウェイIGD2に通知するよう要求する。またCP制御部34は、UPnP処理部33からポート情報なしという通知を受信すると、VoIP処理部35にVoIP閉局通知を行い、ゲートウェイIGD2からのポート登録後の確認メッセージを受信すると、VoIP処理部35にVoIP開局通知を行う。
図5において、まずVoIP網1、ゲートウェイIGD2、ゲートウェイCP3a〜3nが定常状態(S5−1)となっているとする。ここで定常状態とは、ゲートウェイCP3a〜3nに記憶されて実際に使用されているポート情報と、ゲートウェイIGD2に対して登録されているゲートウェイCP3a〜3nのポート情報とが一致している状態であり、かつ、ゲートウェイCP3aに割り当てられているIPアドレスが、VoIP網1に接続されている図示されないSIPサーバ等の呼制御サーバに正しく登録され、VoIPサービスが正常に動作できる状態のことである。
上記のような正常状態であるときに、例えば、ゲートウェイIGD2の管理下にあるゲートウェイCP3nがACTION(DeletePortMapping XXXX)(S5−2)メッセージをゲートウェイIGD2に対してゲートウェイCP3aが登録しているポート情報の削除要求を行う。ゲートウェイIGD2はLANインタフェース部21を介してポート削除要求メッセージをUPnP処理部23で受信する。そのメッセージを受信したUPnP処理部23は、ポート削除要求をIGD制御部24に通知する。ポート削除要求の通知を受けつけたIGD制御部24は、登録されているポート情報の中から削除要求のあったポート情報を削除し、UPnP処理部23に、確認メッセージである200OK(S5−3)メッセージをゲートウェイCP3nに対して送信させる。
ゲートウェイCP3a〜3nはNOTIFY(PortMappingNumberOfEntries n)(S5−4)メッセージを、LANインタフェース部31を介してUPnP処理部33で受信する。このメッセージを受信したUPnP処理部33は、CP制御部34に対してゲートウェイCP3a〜3nの各自装置が登録しているポートエントリ数の通知を行う。ポートエントリ数の通知を受け取ったCP制御部34はゲートウェイIGD2に対し、UPnP処理部33に、確認メッセージである200OK(S5−5)メッセージを送信させるとともに、自装置が登録しているポートエントリ数と通知されたポートエントリ数とが一致しているかどうか比較し、その結果、ポートエントリ数が一致せず、ポートエントリ数が減少していることを知ると、ACTION(GetSpecificPortMappingEntry XXXX)(S5−6)メッセージをゲートウェイIGD2に対して、UPnP処理部33に送信させる。ACTION(GetSpecificPortMappingEntry XXXX)(S5−6)は自装置に記憶されているポート情報がゲートウェイIGD2に登録されているか否かのポートエントリ確認要求をするメッセージである。
ゲートウェイCP3aは、200OK(S5−10)を、LANインタフェース部31を介してUPnP処理部33で受信する。このメッセージを受信したUPnP処理部33は、ポートが登録されたことをCP制御部34に通知する。CP制御部34はVoIP処理部35にVoIP開局通知(S5−11)を行い、VoIP処理部35はVoIP開局を行う。VoIP開局が行われると、再び定常状態(S5−12)となり、VoIPサービスが正常に提供できる状態に復帰する。
IGD制御部24は、ゲートウェイCP3a〜3nからのUPnPプロトコルメッセージを受信すると、UPnP処理部23に対して、送信すべきUPnPプロトコルメッセージをゲートウェイCP3a〜3nに通知するよう要求する。
そして、CP制御部34は、ゲートウェイIGD2からのUPnPプロトコルメッセージを受信すると、UPnP処理部33に対して、送信すべきUPnPプロトコルメッセージをゲートウェイIGD2に通知するよう要求する。
以下、本発明による実施例3の通信制御システムの動作は図6及び図7を用いて説明される。図6はゲートウェイCP3a〜3nが連続運転をしている場合の動作を示すシーケンス図である。
IGD制御部24はACTION(AddPortMapping XXXX NewLeaseDuration 24H)(S6−2)メッセージを、LANインタフェース部21を介して、UPnP処理部23で受信する。このメッセージを受信したUPnP処理部23は、ポート登録要求をIGD制御部24に通知する。ポート登録要求を受け付けたIGD制御部24は、ポート情報の登録を行い、UPnP処理部23に、200OK(S6−2)メッセージをゲートウェイCP3a〜3nに対して送信させるとともに、登録されているポートを削除するためタイムアウト値をポートエントリ有効期間(NewLeaseDuration)から取り出し、24時間で登録されたポート情報が削除されるように、ポート情報削除タイマをスタートさせる。
ゲートウェイIGD2はACTION(AddPortMapping XXXX NewLeaseDuration 24H)(S7−3)メッセージを、UPnP処理部23で受信する。このメッセージを受信したUPnP処理部23はポート登録要求をIGD制御部24に通知する。ポート登録要求を受け付けたIGD制御部24はポートの登録を行い、UPnP処理部23に、200OK(S7−4)メッセージをゲートウェイCP3a〜3nに対して送信させるとともに、タイムアウト値を24時間に設定されたポートエントリ有効期間(NewLeaseDuration)から取り出し、登録されたポートの削除タイマを再スタートさせる。
ゲートウェイIGD2は、UPnP処理部23でACTION(AddPortMapping XXXX NewLeaseDuration 24H)(S7−1)メッセージを受信し、IGD制御部24にポート登録要求を通知する。ポート登録要求を受け付けたIGD制御部24はポートの登録を行い、UPnP処理部23に200OK(S5−2)メッセージをゲートウェイCP3a〜3nに対して送信させるとともに、24時間に設定されたタイムアウト値をポートエントリ有効期間(NewLeaseDuration)から取り出し、登録されたポートの削除タイマをスタートさせる。次に、シャットダウンや電源オフによってゲートウェイCP3a〜3nが動作停止する(S7−3)。ゲートウェイCP3a〜3nが動作停止すると、ポート再登録のメッセージは送信されないので、ゲートウェイIGD2にて、前回のポート登録から24時間経過するとポートの削除タイマがタイムアウトし、IGD制御部24は該当ポートを削除する。
ルーティング機能部27は、ゲートウェイCP3a〜3nの電源がオフされ、再び電源がオンされると、DHCP機能により、ゲートウェイCP3a〜3nに対してローカルIPアドレスを割り当てる。これによりゲートウェイCP3a〜3nは、ローカルIPアドレスが変更される。
さらにUPnP処理部33は、ポートの登録要求をするときに自装置のWAN側MACアドレスの情報を含んだメッセージを送信する。そしてまたUPnP処理部33は、ゲートウェイIGD2から送信されるUPnPプロトコルメッセージを、LANインタフェース部31を介して受信し、CP制御部34に通知する。
ゲートウェイCP3a〜3nが一度電源オフされ、再び電源オンとなり、新たなローカルIPアドレスを取得し、ローカルIPアドレスが変更されると、UPnP処理部33は、ポート情報の取得要求を行う。ゲートウェイIGD2からポート情報を取得すると、取得したポート情報に含まれるWAN側MACアドレスと自装置のもつWAN側MACアドレスを比較し、両者が一致した場合はCP制御部34の指示により、ポートの削除要求を行う。ローカルIPアドレスが変更されたときに行うポート情報の取得要求、MACアドレスの比較、MACアドレスが一致した場合のポートの削除は、登録されている全てのポートに対して行われる。ゲートウェイIGD2においてポートの削除が行われると、UPnP処理部33はCP制御部34の指示によりポートの登録要求を行う。ゲートウェイIGD2においてポートの登録が行われると、UPnP処理部33はゲートウェイIGD2からの確認メッセージを受信し、それをCP制御部34に通知する。
以下、図8を用いて本発明による実施例4の通信制御システムの動作を説明する。図8は、ゲートウェイCP3a〜3nが一旦電源オフ後、電源投入でローカルアドレスが変更された場合の実施例を示すシーケンス図である。
ゲートウェイIGDにおいて、UPnP処理部23はACTION(AddPortMapping XXXX NewPortMappingDescription A:A:A:A:A:A)(S8−1)メッセージを受信し、WAN側MACアドレス情報を含んだポート登録要求をIGD制御部24に通知する。IGD制御部24は、ポートの登録を行い、該メッセージより取り出した(NewPortMappingDescription)を記憶するとともに、UPnP処理部23に200OK(S8−2)メッセージをゲートウェイCP3a〜3nに対して送信させる。この時点で、ゲートウェイIGD2とゲートウェイCP3a〜3nは、それぞれの状態が一致している定常状態(S8−3)となる。
次に、ゲートウェイCP3a〜3nの電源がオフされ、その後再びオンされると、DHCPにて取得されるローカルアドレスは電源オフの時と異なるものとなる(S8−4)。
電源オン後に、ゲートウェイCP3a〜3nにおいて、CP制御部34は、UPnP処理部33に、ゲートウェイIGD2に対してACTION(GetGenericPortMappingEntry)(S8−5)メッセージを送信し、WAN側MACアドレス情報を含むポートの情報取得要求を行う。
ゲートウェイCP3a〜3nにおいて、UPnP処理部33は200OK(S8−6)メッセージを受信し、CP制御部34にポート情報を通知する。CP制御部34は、該メッセージに含まれる(NewPortMappingDescription)が自装置のWAN側MACアドレスと一致するか比較し、一致した場合は、UPnP処理部33に、ゲートウェイIGD2に対してACTION(DeletePortMapping XXXX)(S8−7)メッセージを送信させ、ポートの削除要求を行う。また、その比較の結果、MACアドレスが一致しなければ、CP制御部34は、UPnP処理部33に、メッセージの送信要求をしない。
次に、ゲートウェイCP3a〜3nにおいて、CP制御部34は、UPnP処理部33に、ゲートウェイIGD2にACTION(AddPortMapping XXXX)(S8−9)メッセージを送信させ、ポートの登録要求を行う。
ゲートウェイCP3a〜3nにおいて、UPnP処理部33は200OK(S8−10)メッセージを受信し、CP制御部34に通知する。CP制御部34は、VoIP処理部35にVoIP開局通知(S8−11)を行い、VoIP処理部35はVoIP開局を行う。以上の結果、VoIPサービスが正常に提供できる定常状態(S8−12)に復帰した。
また本発明による実施例1〜実施例4を説明したが、これらをを組合わせることによって、ゲートウェイCPがポートをゲートウェイIGDより取得でき、かつ他のCPのポートを削除せず、またゲートウェイIGDに不必要なポートが残らないので、WAN側とのリンク状態の変化、グローバルアドレスの変更、ローカルアドレスの変更、ポート取得の競合等が起きても、ゲートウェイIGDはゲートウェイCPのポート情報をより確実に管理することができる。また実施例1〜実施例4では、VoIPゲートウェイ装置の多段接続構成として説明したが、ソフトフォンなどの装置を多段接続する構成としても当然適用可能である。
Claims (2)
- ワイドエリアネットワークと複数の内部端末が多段接続されたローカルエリアネットワークとの中継機能を有する通信制御装置であって、
前記内部端末からのポートの登録要求に応答して前記ポートの登録を行うポート登録手段と、
前記内部端末からの前記ポートの削除要求に応答して前記ポートの削除を行うポート削除手段と、
前記ポートが削除されると前記内部端末に各端末毎のポートエントリ数を通知するエントリ数通知手段と、
前記内部端末からのポートエントリの確認要求に応答して前記内部端末の前記ポートエントリを確認するエントリ確認手段と、
前記エントリ確認手段による確認の結果、前記ポートが削除されている場合に、前記ポートが削除されていることを前記内部端末に通知するエントリ通知手段と
を備えることを特徴とする通信制御装置。 - ローカルエリアネットワークに接続される複数の内部端末と、
ワイドエリアネットワークと前記ローカルエリアネットワークとの中継機能を有する通信制御装置を含む通信制御システムであって、
前記通信制御装置は、前記内部端末からのポートの登録要求に応答して前記ポートの登録を行うポート登録手段と、前記内部端末からの前記ポートの削除要求に応答して前記ポートの削除を行うポート削除手段と、前記ポートが削除されると前記内部端末に各端末毎のポートエントリ数を通知するエントリ数通知手段と、前記内部端末からのポートエントリの確認要求に応答して前記内部端末のポートエントリを確認するエントリ確認手段と、前記エントリ確認手段による確認の結果、前記ポートが削除されている場合に、前記ポートが削除されていることを前記内部端末に通知するエントリ通知手段とを備え、
前記内部端末は、前記通信制御装置に前記ポートの削除要求を行うポート削除要求手段と、前記ポートエントリ数が通知されると、該端末が認識しているポートエントリ数と前記通信制御装置から通知されたポートエントリ数とを比較するエントリ数比較手段と、前記エントリ数比較手段の比較結果が不一致であったときに、前記ポートエントリの確認要求を行うエントリ確認要求手段と、前記ポートが削除されていることが通知されると、前記通信制御装置に前記ポートの登録要求を行うポート登録要求手段とを備えること
を特徴とする通信制御システム。
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