JP2008293290A - データ処理システム、データ処理方法、データ処理プログラム、及びデータ処理プログラムを記録する記録媒体 - Google Patents

データ処理システム、データ処理方法、データ処理プログラム、及びデータ処理プログラムを記録する記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行可能なデータ処理システム、データ処理方法、データ処理プログラム、及びデータ処理プログラムを記録する記録媒体を提供する。
【解決手段】データ処理システム100は、データ処理機能を有する機器200nと情報処理装置100とがネットワーク90に接続されるシステムであって、前記データ処理機能に関する情報が定義されているデータ処理機能情報31を機器200nから取得する情報取得手段41と、取得されたデータ処理機能情報31を基に、前記データ処理機能を用いてデータを処理するときの前記処理手順を定義した処理フローデータ82を生成する処理フローデータ生成手段43と、生成された処理フローデータ82における定義された前記処理手順に従ってデータの処理を実行する実行手段44とを有することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の機器によってデータを処理するデータ処理システムに関するものである。
情報処理技術の高度化に伴い、今日のオフィス環境では、PC(Personal Computer)やMFP(Multifunction Printer)といった様々なデータ処理機能を有する機器がネットワークに接続され、業務の効率化を目的としたデータ処理システムが構築されている。
このような環境下において取り扱われるデータは、業務の作業工程やデータの利用用途に応じて、適切なデータ処理機能を用いてデータ処理される。すなわち、構築されたシステム内の複数の機器を連携させてデータを処理する。
そのため、ユーザは、目的とするデータ処理を行うために、データの処理手順に従って、複数ある機器のうち、適切なデータ処理機能を有する機器を選択し、処理を実行しなければならず、ユーザにとって煩雑な作業となる。
そこで、従来では、上記の問題を解決するために、データの処理手順を自動的に実行するスクリプトを作成し、作成したスクリプトを実行することで、煩雑なデータ処理を簡便に行う方法が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された情報処理システムでは、システムの管理下にある複数の機器が有するデータ処理機能を用いた処理手順を、予めスクリプト化してシステム内に保持しておき、必要に応じて保持しておいたスクリプトを実行することにより、複数の機器が連携したデータ処理を自動的に行うことができる。
特許3726903号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシステムでは、以下に挙げる問題点がある。
1つ目の問題点は、システムの管理下にある複数の機器が有するデータ処理機能を用いた処理手順が予め決められている点である。
処理手順が予め決められている場合、ユーザに共通した定型業務におけるデータ処理の処理手順であれば問題はないが、ユーザが行いたいデータ処理に対して、柔軟に対応することができない。例えば、特許文献1に記載のシステムは、ユーザが行いたいデータ処理を実現するために、ユーザの要望に応じた処理手順をスクリプト化し、システム内に保持しなければならず、システムの管理・運用を行う管理者に多大な負担をかけることになる。
また、例えば、システム内に新しいデータ処理機能を有する機器が導入された場合や機器が有するデータ処理機能に追加された場合や削除された場合など、システムを構成するハードウェアやソフトウェアの変化に対しても柔軟に対応することができない。
2つ目の問題点は、スクリプトを実行するときに、システムの管理下にある機器の稼働状況や機器が有するデータ処理機能の実行可能状況などを確認しない点である。
例えば、スクリプトに記述されたデータ処理を行う機器が故障している場合やデータ処理を行うときに用いる機器のデータ処理機能が何らかの理由で正常に動作していない場合、また、データ処理を行う機器の処理能力が他の処理の影響を受けて低下している場合など、ユーザがスクリプトを用いて複数の機器によるデータ処理を行うときに、必ずしもデータ処理を行う機器や機器が有するデータ処理機能が、データ処理を正常に、かつ適切な時間内に行える状態とは限らない。
そのため、特に多くの機器を連携させて行うデータ処理の場合には、システムの管理下にある機器の稼働状況や機器が有するデータ処理機能の実行可能状況によって、正常にデータ処理を行うことができなかったり、データ処理に係る実行時間が予想以上に長くなったりすることが考えられ、そのような状況となった場合、ユーザは無駄な作業時間を費やすこととなる。
そこで、本発明では、上記従来技術の問題点に鑑み、システムの管理下にある機器から、機器が有するデータ処理機能に関する情報を取得し、取得した情報を基に、データ処理機能を用いてデータを処理するときの処理手順を定義した定義データを作成し、データ処理を行うときに、作成した定義データを読み出し、定義データに定義された処理手順に従ってデータの処理を実行することによって、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行うことができるデータ処理システム、データ処理方法、データ処理プログラム、及びデータ処理プログラムを記録する記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、データ処理機能を有する機器と情報処理装置とがネットワークに接続され、データの処理手順に従って、前記情報処理装置から前記機器が有する前記データ処理機能を実行することにより当該システム内のデータを処理するデータ処理システムであって、前記情報処理装置において、前記データ処理機能に関する情報が定義されているデータ処理機能情報を、前記データ処理機能を有する前記機器から取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記データ処理機能情報を基に、前記データ処理機能を用いてデータを処理するときの前記処理手順を定義した処理フローデータを生成する処理フローデータ生成手段と、前記処理フローデータ生成手段により生成された前記処理フローデータにおける定義された前記処理手順に従ってデータの処理を実行する実行手段とを有することを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理システムは、システムの管理下にある機器から、機器が有するデータ処理機能に関する情報を取得し、取得した情報を基に、データ処理機能を用いてデータを処理するときの処理手順を定義した定義データを作成し、データ処理を行うときに、作成した定義データを読み出し、定義データに定義された処理手順に従ってデータの処理を実行することにより、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行うことができる。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記情報処理装置が、前記データ処理機能情報を基に前記データ処理機能に関する情報を表示する機能表示領域と、前記処理手順と前記処理手順の中で実行する前記データ処理機能に関する情報とを関連付けて設定するユーザインタフェースである処理フロー設定領域とから構成される表示画面を表示する表示手段を有することを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理システムは、ユーザに対して、正常に動作可能な機器が有するデータ処理機能に関する情報を基に、行いたいデータ処理の処理手順を設定するインタフェースを提供することができる。その結果、ユーザは、システムの環境下にある機器が有する最新のデータ処理機能を用いて、かつ正常に動作するデータの処理手順を設定できる。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記情報取得手段において、前記データ処理機能情報を前記機器から取得するときに前記機器の機器情報を取得し、前記表示手段が、前記情報取得手段により取得された前記機器情報である前記機器の処理能力を示す処理能力情報の値を基に、所定の計算式を用いて算出した前記機器が有する前記データ処理機能の予想実行時間を、前記データ処理機能に関する情報とともに前記機能表示領域に表示することを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理システムは、ユーザに対して、機器が有するデータ処理機能を用いてデータを処理した場合の予測実行時間を提示することができる。その結果、ユーザが、データの処理手順を設定するときに、データ処理機能の効率的な実行順序を設定できる。また、ユーザは、データ処理を実行する前に、処理にかかるトータルの実行時間を把握することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記情報取得手段において、前記データ処理機能情報を前記機器から取得するときに前記機器の機器情報を取得し、前記表示手段が、前記情報取得手段により取得された前記機器情報である前記機器の稼働状況を示す稼働状況情報及び/又は前記機器が有する前記データ処理機能の実行可能状況を示す実行可能状況情報を基に、前記処理フローデータに定義された前記処理手順の中で用いられる前記データ処理機能が実行可能か否かを判定し、実行不可能であると判定された場合に、前記データ処理機能が実行不可能である旨を伝える情報を前記機能表示領域及び/又は処理フロー設定領域に表示することを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理システムは、ユーザに対して、機器の稼働状況や機器が有するデータ処理機能の実行可能状況を提示することができる。その結果、ユーザは、データ処理を実行する前に、処理が正常に動作するか否かを確認することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記情報取得手段において、前記データ処理機能情報を前記機器から取得するときに前記機器の名称を示す機器名称情報を取得し、前記表示手段が、前記データ処理機能情報に定義された前記データ処理機能の名称を示す機能名称情報、又は前記機能名称情報とともに、前記データ処理機能情報に定義された前記データ処理機能の使用状況を示す使用状況情報と前記情報取得手段により取得された前記機器名称情報のどちらか一方又は両方の情報を前記機能表示領域に表示することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記表示手段において、前記データ処理機能に関する情報の情報項目ごとに、所定の規則に従って、前記データ処理機能に関する情報の表示順序を並べ替えて前記機能表示領域に表示することを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理システムは、ユーザに対して、データ処理機能に関する情報(例えば、機器名称、機能名称、使用状況など。)を、機器ごとやデータ処理機能の種別ごとに分けて提示することができる。その結果、ユーザは、システム内にデータ処理機能を有する機器がどのぐらい存在するのか、また、機器がどのような種別のデータ処理機能を有しているのかなどを表示画面上で整理し把握することができる。また、ユーザは、データの処理手順を設定するときに、設定しようとする機能を他のデータ処理でどの程度使用されているのかを確認し、最も効率良くデータ処理を行うことのできる処理手順を設定することができる。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記処理フローデータにおいて、データの定義付けが構造化文書であることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理方法は、データ処理機能を有する機器と情報処理装置とがネットワークに接続され、データの処理手順に従って、前記情報処理装置から前記機器が有する前記データ処理機能を実行することによりシステム内のデータを処理するデータ処理システムにおけるデータ処理方法であって、前記データ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報を、前記データ処理機能を有する前記機器から取得する情報取得手順と、前記情報取得手順により取得された前記データ処理機能情報を基に、前記データ処理機能を用いてデータを処理するときの前記処理手順を定義した処理フローデータを生成する処理フローデータ生成手順と、前記処理フローデータ生成手順により生成された前記処理フローデータにおける定義された前記処理手順に従ってデータの処理を実行する実行手順とを有することを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理方法は、システムの管理下にある機器から、機器が有するデータ処理機能に関する情報を取得し、取得した情報を基に、データ処理機能を用いてデータを処理するときの処理手順を定義した定義データを作成し、データ処理を行うときに、作成した定義データを読み出し、定義データに定義された処理手順に従ってデータの処理を実行することにより、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行うことができる。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理プログラムは、データ処理機能を有する機器と情報処理装置とがネットワークに接続され、データの処理手順に従って、前記情報処理装置から前記機器が有する前記データ処理機能を実行することによりシステム内のデータを処理するデータ処理システムにおけるデータ処理プログラムであって、コンピュータを、前記データ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報を、前記データ処理機能を有する前記機器から取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記データ処理機能情報を基に、前記データ処理機能を用いてデータを処理するときの前記処理手順を定義した処理フローデータを生成する処理フローデータ生成手段と、前記処理フローデータ生成手段により生成された前記処理フローデータにおける定義された前記処理手順に従ってデータの処理を実行する実行手段として機能させる。
これによって、本発明のデータ処理プログラムは、コンピュータを、システムの管理下にある機器から、機器が有するデータ処理機能に関する情報を取得し、取得した情報を基に、データ処理機能を用いてデータを処理するときの処理手順を定義した定義データを作成し、データ処理を行うときに、作成した定義データを読み出し、定義データに定義された処理手順に従ってデータの処理を実行するように機能させることができる。
よって、本発明のデータ処理プログラムは、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行可能なデータ処理システムを実現することができる。
本発明によれば、システムの管理下にある機器から、機器が有するデータ処理機能に関する情報を取得し、取得した情報を基に、データ処理機能を用いてデータを処理するときの処理手順を定義した定義データを作成し、データ処理を行うときに、作成した定義データを読み出し、定義データに定義された処理手順に従ってデータの処理を実行することにより、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行可能なデータ処理システム、データ処理方法、データ処理プログラム、及びデータ処理プログラムを記録する記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」と言う。)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<データ処理システムのシステム構成について>
まず、本実施形態に係るデータ処理システムについて、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、例えば、ユーザが作業端末として使用する情報処理装置100と、データを処理するデータ処理機能を有する機器200nとが、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク(データ通信網)90に接続されることにより構成される。
情報処理装置100は、ユーザが、当該装置にインストールされた文書作成ソフトウェアや画像編集ソフトウェアなどのアプリケーションにより文書データや画像データの電子データを作成・編集したり、また、当該装置にインストールされた本実施形態に係るデータ処理プログラムを用いてデータ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行ったりするときに使用されるユーザ端末である。
機器200nは、当該装置が有するデータ処理機能により、情報処理装置100で実行された処理手順に従って入力された処理対象のデータを処理する装置である。例えば、入力されたデータを用紙に印刷する機能を有する画像形成装置や、入力されたデータを一定の規則に従って分類・整理し、保管する機能を有するファイリング装置などである。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1は、上記に説明したシステム構成によって、ユーザが目的とするデータの処理手順に従って、情報処理装置100から機器200nが有するデータ処理機能を実行することにより、システム内で取り扱われる文書データや画像データなどの電子データに対して、データ処理を行うことができる。
<情報処理装置のハードウェア構成について>
次に、本実施形態に係るデータ処理プログラムがインストールされ動作する情報処理装置100のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、制御装置11、主記憶装置12、補助記憶装置13、ネットワークI/F14、外部記憶装置I/F15、外部装置I/F16、出力装置I/F17、及び入力装置I/F18とから構成されている。
制御装置(CPU:Central Processing Unit)11は、補助記憶装置13などに記憶されたプログラムを実行し、情報処理装置100が備える各装置の制御を行う装置である。例えば、制御装置11は、プログラムを実行することで、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、受け取ったデータを演算・加工し、出力装置や記憶装置に出力する(例えば、キーボードで入力した文字をディスプレイに表示する。)などの制御を行う。
主記憶装置(ROM:Read Only Memory、RAM:Random Access Memory)12は、制御装置11が実行するプログラムや関連するデータを記憶(一時的に保持する場合も含む)する装置である。ROMには、制御装置11が実行するプログラムや関連するデータが記憶されており、記憶されたプログラムや関連するデータは、制御装置11により、必要に応じてRAM(以下、「メモリ」という。)上へ展開(ロード)され、展開(ロード)されたプログラムや関連するデータは、制御装置11により演算・加工される。
補助記憶装置(HD:Hard Disk)13は、基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や本実施形態に係るデータ処理プログラムを含むアプリケーションプログラムなどを、関連するデータ(例えば、データを処理するときの処理手順を定義した処理フローデータなど。)とともに記憶する不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置13では、データベース(DB:Data Base)やファイルシステム(FS:File System)などにより記憶したプログラムやデータを管理する。
ネットワークI/F14は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLANやWANなどのネットワーク(データ通信網)90を介して接続された通信機能を有する機器200n(例えば、ファイリング装置や画像形成装置など。)と情報処理装置100との間でデータをやり取りするインタフェースである。
外部記憶装置I/F15は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された外部記憶装置(例えば、記憶メディアドライブなど。)と情報処理装置100との間でデータをやり取りするインタフェースである。
外部装置I/F16は、USBなどのデータ伝送路を介して接続された外部装置(例えば、外付けHDやUSBメモリなど。)と情報処理装置100との間でデータをやり取りするインタフェースである。
本実施形態に係る情報処理装置100は、これらのインタフェースを介して、外部と各種データのやり取り(データ送信/受信や、データ読み込み/書き込み)を行う。
出力装置I/F17は、専用ケーブルなどのデータ伝送路を介して接続された出力装置(例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)など。)と情報処理装置100との間でデータをやり取りするインタフェースである。
入力装置I/F18は、USBなどのデータ伝送路を介して接続された入力装置(例えば、キーボードやマウスなど。)と情報処理装置100との間でデータをやり取りするインタフェースである。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、ネットワークI/F14や外部記憶装置I/F15などを介して情報処理装置100にインストールされ、補助記憶装置13に格納されたプログラム(例えば、データ処理プログラムなど。)を実行し、情報処理装置100が有する各装置を制御することで、情報処理装置100が有する機能を実現している。
<データ処理システムの機能構成について>
次に、本実施形態に係るデータ処理システム1の機能構成について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システム1の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係るデータ処理システム1が有する機能は、情報収集部21、機能定義データ解釈部22、表示部23、処理フローデータ生成部24、及び処理フロー実行部25とから構成されており、これらの機能は、主に、本実施形態に係るデータ処理システム1の管理下にある情報処理装置100が有している。
情報収集部21は、データ処理機能に関する情報を示すデータ処理機能情報が所定の形式に従って定義された機能定義データ81を、データ処理機能を有する機器200nからネットワーク(データ通信網)90を介して取得する機能である。
ここで、機能定義データ81について図4を用いて説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る機能定義データ81の一例を示す図である。
図4に示すデータは、XML(Extensible Markup Language)と言われる言語によって記述した構造化文書である機能定義データ81の一例である。
XMLは、タグと呼ばれる特定の文字列で、文書やデータの意味や構造を記述するマークアップ言語の1つで、ユーザが独自のタグを指定することができる。
このような言語特性から、本実施形態に係る機能定義データ81では、独自の「定義開始タグ」(例えば、"<Tag>"など。)と「定義終了タグ」(例えば、"</Tag>"など。)との間に、機能に関する情報(例えば、Function_1など。)を記述することで定義する(例えば、"<Tag>Function_1</Tag>"など)。よって、上記の「所定の形式」とは、開始タグと終了タグとの間に、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報を配置する形式を意味する。
また、「定義開始タグ」と「定義終了タグ」とから、定義するデータ構造を階層化することができる。例えば、定義Aの「開始タグ」に対応する定義Aの「終了タグ」との間に、定義Bの「開始タグ」と「終了タグ」を埋め込み、更に、定義Bの「開始タグ」に対応する定義Bの「終了タグ」との間に、定義Cの「開始タグ」と「終了タグ」及び定義Dの「開始タグ」と「終了タグ」とを埋め込んだ場合、定義Aの構成要素が定義Bとなり、定義Bの構成要素が定義C及びDとなる。このように、1対のタグの間に、別のタグを入れ子のように埋め込んでいくことで、定義するデータを階層化(構造化)することができる。
機能定義データ81に定義する情報には、主に、機器200nに関する情報とデータ処理機能に関する情報との2つの情報がある。
[機器200nに関する情報]
(a)機器名(機器名称)
機器200nの名称を示す情報。
[データ処理機能に関する情報]
(b)機能名(機能名称)
機器200nが有するデータ処理機能の名称を示す情報。
(c)使用状況
データ処理機能が、現在幾つのデータ処理で使用されているかを示す情報。
機能定義データ81では、機器200nに関する情報とデータ処理機能に関する情報を、例えば、以下に挙げる独自のタグによって定義している。
[機器200nに関する情報を定義するタグ]
<Machine name>
「機器200nの名称」の定義の開始タグ。
</Machine name>
「機器200nの名称」の定義の終了タグ。
[データ処理機能に関する情報を定義するタグ]
<Function name = "FUNCTION_NAME">
「機能名"FUNCTION_NAME"のデータ処理機能に関する情報」の定義の開始タグ。
<Setting number>NUM</Setting number>
機能名"FUNCTION_NAME"のデータ処理機能が、現在幾つのデータ処理で使用されているかを示す情報(使用されている数:NUM)を定義する開始・終了タグ。
</Function>
「機能名"FUNCTION_NAME"のデータ処理機能に関する情報」の定義の終了タグ。
例えば、図4上段には、情報処理装置である機器200nが、機能名"Image Color Transfer"である「画像色変換」機能と、機能名"Image Scale"である「画像変倍」機能とを有している場合の例が示されている。
この場合の機能定義データ81は、上記に説明したタグを用いて、「画像色変換」機能に関する情報を定義したデータ81aと、「画像変倍」機能に関する情報を定義したデータ81bとで構成される。
また、図4下段には、画像形成装置である機器200nが、機能名"Print"である「印刷機能」と、機能名"FAX"である「ファクシミリ」機能とを有している場合の例が示されている。
この場合の機能定義データ81は、上記に説明したタグを用いて、「印刷」機能に関する情報を定義したデータ81aと、「ファクシミリ」機能に関する情報を定義したデータ81bとで構成される。
図3に戻り、上記に説明した機能定義データ81は、主に、当該システムの管理下にある機器200nが有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納されている。
図3に戻り、情報収集部21は、上記に説明した機能定義データ81を機器200nから取得し、取得した機能定義データ81を機能定義データ解釈部22へ渡し、データ解析を指示する。
機能定義データ解釈部22は、機能定義データ81を記述した言語(例えばXML)、すなわち構造化文書を解釈することのできるパーサー(例えば、XMLの場合はXMLパーサー。)により、情報収集部21から受け取った機能定義データ81の構文解析を行い、その内容を解釈する。
その結果、機能定義データ解釈部22は、構文解析により機能定義データ81の内容が解釈され、機能定義データ81に定義された機器200nの名称を示す情報や機器200nが有するデータ処理機能に関する情報を取得する。
表示部23は、機能定義データ解釈部22により機能定義データ81の内容が解釈され取得した機器200nの名称を示す情報や機器200nが有するデータ処理機能に関する情報、また、行いたいデータの処理手順の設定、変更及び実行を行うためのGUI(Graphical User Interface)などを表示画面に表示する。
処理フローデータ生成部24は、表示部23により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順の設定又は変更を行った場合、ユーザがGUI上で選択指示したデータ処理機能に関する情報を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した構造化文書である処理フローデータ82を生成する。生成された処理フローデータ82は、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納される。
処理フロー実行部25は、表示部23により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順を実行した場合、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1は、上記に説明した情報処理装置100が有する各機能部によって、当該システムの管理下にある機器200nからデータ処理機能に関する情報を収集し、収集した情報を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した処理フローデータ82を生成し、生成した処理フローデータ82に定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行することで、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行う機能を実現している。
<データ処理システムが有する手段について>
では、本実施形態に係るデータ処理システム1が有する「ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行う機能」を構成する各手段について、図5〜10を用いて説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システム1が有する手段の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係るデータ処理システム1が有する情報処理装置100は、情報取得手段41、表示手段42、処理フローデータ生成手段43、及び実行手段44とを有している。
情報取得手段41は、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報31を、データ処理システム1の管理下にある機器200nからネットワーク(データ回線網)90を経由しネットワークI/F14を介して取得する。
情報取得手段41は、データ処理機能情報31を取得するため、機器200nが有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納された機能定義データ81を、データ処理システム1の管理下にある機器200nから取得する。
図4を用いて説明したように、機器200nが有する機能定義データ81には、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報を定義したデータ81a及び81bが含まれている。
このことから、情報取得手段41は、取得した機能定義データ81を読み取り、機能定義データ81を記述した言語(例えばXML)、すなわち構造化文書を解釈することのできるパーサー(例えば、XMLの場合はXMLパーサー。)により、読み取った機能定義データ81の構文解析を行い、機能定義データ81に定義された機器200nが有するデータ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報31を取得する。また、情報取得手段41は、データ処理機能情報31を取得するときに、機能定義データ81に定義された機器200nの名称に関する情報(以下、「機器名称情報」という。)も取得する。
情報取得手段41は、取得したデータ処理機能情報31及び機器名称情報を、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリに一時保持する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する情報取得手段41により、当該システムの管理下にある機器200nが、データ処理に使用することのできる機器200nか否かを、データ処理機能情報31を取得できたか否かで判断することができる。
次に、表示手段42は、機器名称情報やデータ処理機能情報31、また、行いたいデータの処理手順の設定、変更及び実行を行うためのGUIなどを、情報処理装置100に出力装置I/F17を介して接続されるCRTやLCDなどの表示装置に表示する。
具体的には、図6に示すような複数の機能領域で構成された表示画面51を表示する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る表示画面51の一例を示す図である。
図6に示すように、表示手段42により表示される表示画面51は、実行可能な機能をプルダウン形式で表示し、データの処理手順の設定、変更及び実行要求を受け付けるメニュー領域51aと、データ処理機能をアイコン(画像)で表示し、処理手順の設定要求を受け付けるツールバー領域51bと、データ処理機能の機能名とデータ処理機能を有する機器200nの機器名とを対応付けてテキスト(文字列)で表示し、処理手順の設定を受け付ける機能表示領域51cと、データの処理手順の設定又は変更要求を受け付ける処理フロー設定領域51dと、処理フロー設定領域51dで設定又は変更された処理手順の確定要求を受け付ける[処理フロー確定]ボタン51eとから構成される。
図5に戻り、表示手段42は、情報取得手段41が取得し、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリ上に一時保持しておいたデータ処理機能情報31と機器名称情報を基に、本実施形態に係るデータ処理システム1においてデータ処理を行うときに使用することのできる機器200nの機器名とその機器200nが有するデータ処理機能の機能名を機能表示領域51cに表示する。また、表示手段42は、データ処理機能情報31と機器名称情報とを基に、各情報に対応するアイコン(画像)をツールバー領域51bに表示する。
このような表示画面51に対して、例えば、ユーザが、情報処理装置100が有する入力I/F18を介して接続されるマウスなどのポインティングデバイスを用いて、行いたいデータ処理に用いるデータ処理機能を機能表示領域51cに表示されたデータ処理機能の機器名から選択する。
その結果、表示手段42は、ユーザが選択したデータ処理機能の機能名を処理フロー設定領域51dに表示する。更に、表示手段42は、ユーザが処理手順に従って複数のデータ処理機能の機能名を選択した場合、選択された互いのデータ処理機能の機能名を、処理手順に従って関連付けて処理フロー設定領域51dに表示する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する表示手段42により、ユーザに対して、正常に動作可能な機器200nが有するデータ処理機能に関する情報(データ処理機能情報31)を基に、行いたいデータ処理の処理手順を設定するGUIを提供することができる。その結果、ユーザは、本実施形態に係るデータ処理システム1の環境下にある機器200nが有する最新のデータ処理機能を用いて、かつ正常に動作するデータの処理手順を設定できる。
次に、処理フローデータ生成手段43は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順の設定又は変更を行った場合、ユーザがGUI上で選択指示したデータ処理機能情報31を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した構造化文書である処理フローデータ82を生成する。
まず、処理フローデータ生成手段43が生成する処理フローデータ82について、図10を用いて説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態に係る処理フローデータ82の一例を示す図である。
ここで例に挙げるデータも、図4を用いて説明した機能定義データ81と同じように、XML(Extensible Markup Language)と言われる言語によって記述された構造化文書である。
処理フローデータ生成部43は、主に、データを処理するときに用いる「機器200nに関する情報」と、その機器200nが有する「データ処理機能に関する情報」と、これらのデータ処理機能を用いて行うデータ処理の「実行順序に関する情報」との3つの情報が定義された処理フローデータ82を生成する。
[機器200nに関する情報]
(a)機器名(機器名称)
データ処理に用いる機器200nの名称を示す情報。
[データ処理機能に関する情報]
(b)機能名(機能名称)
データ処理に用いるデータ処理機能の名称を示す情報。
[実行順序に関する定義]
(c)実行順序
データを処理するときの処理手順に従って、処理対象のデータをどの機器200nに入力し、どのデータ処理機能を実行して処理するかを、(a)機器名と(b)機能名とを定義した順番で示す情報。
これらの情報を、本実施形態に係る処理フローデータ82では、以下に挙げる独自のタグによって定義している。
[機器200nに関する情報を定義するタグ]
<Place name = "MACHINE_NAME">・・・</Place>
データ処理に用いる機器200nの「機器名"MACHINE_NAME"」の定義の開始・終了タグ。
[データ処理機能に関する情報を定義するタグ]
<Process name = "FUNCTION_NAME">
データ処理に用いるデータ処理機能の「機能名"FUNCTION_NAME"」を定義するタグ。
[実行順序に関する情報を定義するタグ]
<Place name = "MACHINE_NAME_1">
<Process name = "FUNCTION_NAME_1">
・・・
<Process name = "FUNCTION_NAME_n">
</Place>
・・・
<Place name = "MACHINE_NAME_n">
<Process name = "FUNCTION_NAME_1">
・・・
<Process name = "FUNCTION_NAME_n">
</Place>
データを処理するときの処理手順に従って、データ処理に用いる機器200n及び機器200nが有するデータ処理機能を定義するタグ群。
図5に戻り、処理フローデータ生成手段43は、図10を用いて説明した独自のタグを用いた所定の形式によって、GUIを介してユーザから受け付けた処理手順に基づいてデータを処理するための処理手順を定義した処理フローデータ82を生成する。
このように、処理フローデータ生成手段43は、ユーザが行いたいデータ処理、すなわち、本実施形態に係るデータ処理システム1の管理下にある複数の機器200nが有するデータ処理機能を組み合わせて行うデータ処理を、当該システムの1つの機能(複数のデータ処理機能から構成される新たなデータ処理機能)として定義する。
そのため、本実施形態に係るデータ処理システム1では、ユーザが当該システムによって行いたいデータ処理の実行順序などの動作に関する情報を、処理フローデータ82に定義することで、当該システムが有する1つの機能として実行させることができる。
では、本実施形態に係るデータ処理システム1において、「ユーザが行いたいデータ処理の実行順序などの動作に関する情報をどのような方法で定義し、処理フローデータ生成手段43によって処理フローデータ82を生成するのか」について、以下に、図7〜9を用いて説明する。
以下の説明では、本実施形態に係るデータ処理システム1の管理下にある機器名"Computer001"の機器200が「画像色変換」機能及び「画像変倍」機能の各データ処理機能を有し、また、機器名"MFP001"の機器200が「印刷」機能及び「ファクシミリ」機能の各データ処理機能を有している場合を想定して説明を行う。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面51の一例(その1)を示す図である。
図7に示す表示画面51の機能表示領域51cでは、表示手段42により、本実施形態に係るデータ処理システム1の管理下にある機器名"Computer001"及び"MFP001"の各機器200及び200から取得したデータ処理機能情報31を基に、当該システムにおいて使用可能なデータ処理機能の機能名(機能名「画像色変換」、「画像変倍」、「印刷」及び「ファクシミリ」)を表示した例が示されている。
ユーザは、「データ処理を行うときのデータ処理機能の実行順序に関する情報」について設定を行う場合、まず、選択可能なデータ処理機能の一覧が表示された機能表示領域51cから、自身が本実施形態に係るデータ処理システム1によって行いたいデータ処理を実現するために必要なデータ処理機能を、マウスなどのポインティングデバイスのポインタ71を介して選択する。
次に、ユーザは、選択したままの状態(マウスの場合には「ドラッグ」。)で処理フロー設定領域51dに移動し、処理フロー設定領域51dの中で選択解除(マウスの場合には「ドロップ」。)する。
その結果、表示手段42により、ユーザが選択したデータ処理機能の機能名とそのデータ処理機能を有する機器200nの機器名が、図7に示すような機器200nごとの処理フロー設定領域61aに表示される。
このように、ユーザは、表示画面51に表示される各情報を確認しながら、データを処理するための処理手順に従って、データ処理に用いる機器200n及び機器200nが有するデータ処理機能を選択することで、処理フローデータ生成手段43により処理フローデータ82を生成するときに必要なデータ処理機能の実行順序を決定する。
以下に、ユーザが、機器200nが有するデータ処理機能を用いて「色変換・変倍後の画像データを印刷する」と言うデータ処理を、1つの機能(モノクロ印刷機能)として定義する場合の具体的な実行順序の決定方法について説明する。
この場合の処理手順は、「画像データの色変換→画像データの変倍→画像データの印刷」となる。また、以降の説明では、ユーザが用いるポインティングデバイスにマウスを使用することを想定して説明を行う。
(A)画像色変換機能の定義
ユーザは、まず、図7の破線に示すように、機能表示領域51cに表示されたデータ処理機能の一覧から、機器名"Computer001"の機器200が有するデータ処理機能「画像色変換」をマウスポインタ71でドラッグし、処理フロー設定領域51dにドロップする。
その結果、本実施形態に係るデータ処理システム1は、表示画面51が有するGUIを介して、最初に行うデータ処理機能「画像色変換」の設定を受け付ける。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面51の一例(その2)を示す図である。
(B)画像変倍機能の定義
次に、ユーザは、図8の破線に示すように、機能表示領域51cに表示されたデータ処理機能の一覧から、機器名"Computer001"の機器200が有するデータ処理機能「画像変倍」をマウスポインタ71でドラッグし、機器200の処理フロー設定領域61aに設定された画像色変換処理の次に行う処理に位置する領域(図中では[画像色変換]の下)にドロップする。
その結果、本実施形態に係るデータ処理システム1は、表示画面51が有するGUIを介して、最初に行うデータ処理機能「画像色変換」の次に行うデータ処理機能「画像変倍」の設定を受け付ける。
このとき、データ処理を行うときに用いる各データ処理機能は、図8の[画像色変換]と[画像変倍]との間の直線に示されるように、ユーザが指示する処理手順に従って関連付けられる。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面51の一例(その3)を示す図である。
(C)印刷機能の定義
次に、ユーザは、図9の破線に示すように、機能表示領域51cに表示されたデータ処理機能の一覧から、機器名"MFP001"の機器200が有するデータ処理機能「印刷」をマウスポインタ71でドラッグする。
これまでに設定した「画像色変換」機能及び「画像変倍」機能の各データ処理機能は、同一の機器200nが有するデータ処理機能であったが、画像変倍処理の次の処理を行うデータ処理機能「印刷」は、異なる機器200nが有するデータ処理機能である。
そのため、ユーザが、機能表示領域51cに表示されたデータ処理機能の一覧から、機器名"MFP001"が有するデータ処理機能「印刷」をマウスポインタ71でドラッグしたとき、表示手段42により、機器名"Computer001"の機器200の処理フロー設定領域61aの下に、「印刷」機能のデータ処理機能を有する機器200の処理フロー設定領域61bが表示される。
ユーザは、表示された機器200の処理フロー設定領域61bを、機器名"Computer001"の機器200の処理フロー設定領域61aに設定された画像変倍処理の次に行う処理に位置する領域(図中では[画像変倍]の下)としてドロップする。
その結果、本実施形態に係るデータ処理システム1は、表示画面51が有するGUIを介して、最初に行うデータ処理機能「画像変倍」の次に行うデータ処理機能「印刷]の設定を受け付ける。
最後に、ユーザは、上記に説明した方法によって設定したデータ処理機能の実行順序を確定するため[処理フロー確定]ボタン51eを押下する。
これによって、本実施形態に係るデータ処理システム1は、表示画面51が有するGUIを介して、処理フローデータの生成要求を受け取る。
図5に戻り、処理フローデータ生成手段43は、ユーザが、データ処理を行うために必要なデータ処理機能を、処理フロー設定領域51dにドロップして並べた順番(図9の処理フロー設定領域51dに示す機能名の順番)に基づいて、図10を用いて説明した、[<Place name = MACHINE_NAME>]と[</Place>]との間に、処理の中で実行する機器名"MACHINE_NAME"の機器200nが有するデータ処理機能を定義する、[<Process name = "FUNCTION_NAME">]を埋め込み、処理の中で用いる機器200nの数だけ繰り返すことにより、データの処理を行うためのデータ処理機能の実行順序、すなわち、ユーザが設定した処理手順を定義した処理フローデータ82を生成する。
図10では、図7〜9を用いて上記(A)〜(C)に説明した、「色変換・変倍後の画像データを印刷する」と言うデータ処理をユーザが設定した場合に、処理フローデータ生成手段43によって生成された処理フローデータ82が示されている。
図10に示す処理フローデータ82は、「色変換・変倍」機能の処理を行うときに用いる、機器名"Computer001"の機器200が有する「画像色変換」機能及び「画像変倍」機能の各データ処理機能を定義したデータ81aと、「印刷」機能の処理を行うときに用いる、機器名"MFP001"の機器200が有する「印刷」機能のデータ処理機能を定義したデータ81bとで構成されている。
処理フローデータ生成手段43は、図10に示すような処理フローデータ82を、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13に格納する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する処理フローデータ生成手段43により、ユーザが行いたいデータの処理手順を、当該システムが有する1つの機能として定義することができる。
次に、実行手段44は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順を実行した場合、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行する。
実行手段44は、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、処理フローデータ82を記述した言語、すなわち構造化文書を解釈することのできるパーサー(例えば、XMLの場合はXMLパーサー。)により、処理フローデータ82の構文解析を行う。
その結果、実行手段44は、構文解析によって得られた情報、すなわち、処理フローデータ82に定義されたデータの処理を行うために用いるデータ処理機能の実行順序に従って、機器200nが有するデータ処理機能に実行を指示し、ユーザが行いたいデータの処理を行う。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する実行手段44により、ユーザが行いたいデータの処理手順に従って、自動的に、当該システムの管理下にある機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータ処理を行うことができる。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、情報処理装置100において、上記に説明した各手段を以下の手順に従って実施する。
(手順1)機器200nからの情報収集
本実施形態に係る情報処理装置100は、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報31を、データ処理システム1の管理下にある機器200nからネットワーク(データ回線網)90を経由しネットワークI/F14を介して取得する。また、情報処理装置100は、情報取得手段41により、データ処理機能情報31を取得するときに、機能定義データ81に定義された機器名称情報も取得する。
情報処理装置100は、情報取得手段41により、取得したデータ処理機能情報31及び機器名称情報を、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリに一時保持する。
(手順2)処理フローデータ82の生成
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順の設定又は変更を行った場合、ユーザがGUI上で選択指示したデータ処理機能情報31を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した処理フローデータ82を生成する。
情報処理装置100は、処理フローデータ生成手段43により生成した処理フローデータ82を、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13に格納する。
(手順3)処理フローデータ82の実行
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順を実行した場合、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行する。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、上記に説明した(手順1)〜(手順3)により、「システムの環境下にある複数の機器200nにおいて、各機器200nが有するデータ処理機能を互いに連携させ、ユーザが目的とするデータ処理を行う」という機能を実現している。
<処理フローデータ生成・実行の基本処理手順について>
これまでに説明した本実施形態に係るデータ処理システム1における処理フローデータ生成・実行の具体的な処理手順について、図11を用いて説明する。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、例えば、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納されたデータ処理プログラムを主記憶装置12であるメモリ上に展開(ロード)し、制御装置11で実行する。このとき、以下の図11に示す処理手順(S101〜S109)が実行される。
図11は、本発明の第1の実施形態に係る処理フローデータ生成・実行の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、当該システムの環境下にある機器200nから、情報処理装置100にネットワークI/F14を介して機能定義データ81を収集する(S101)。次に、データ処理システム1は、収集した機能定義データ81を構文解析し、データ処理機能情報31を取得する(S102)。
データ処理システム1は、取得したデータ処理機能情報31を基に、表示画面51の機器表示領域51cに機能名を表示するなどの表示画面生成処理を行い、生成された表示画面51を出力装置I/F17を介して接続される表示装置に表示する(S103)。
データ処理システム1は、生成された表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからのデータの処理手順の設定要求を受け付ける(表示画面51の処理フロー設定領域51dにデータ処理機能をドラッグ&ドロップする)まで待つ(S104がNOの場合)。
データ処理システム1は、ユーザからのデータの処理手順の設定要求を受け付けた場合(S104がYESの場合)、表示画面51の処理フロー設定領域51dに、ユーザがドラッグ&ドロップしたデータ処理機能を表示する(S105)。
データ処理システム1は、生成された表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからのデータの処理手順設定の確定要求を受け付ける(表示画面51の[処理フロー確定]ボタン51eが押下される)まで待つ(S106がNOの場合)。
データ処理システム1は、設定した処理手順の確定要求を受け付けた場合(S106がYESの場合)、表示画面51の処理フロー設定領域51dに設定されたデータ処理機能情報31を基に、データの処理を行うときの処理手順、すなわち、データの処理を行うときに用いるデータ処理機能の実行順序を定義した処理フローデータ82を生成し、生成した処理フローデータ82を、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納する(S107)。
データ処理システム1は、生成された表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからのデータ処理の実行要求を受け付けるまで待つ(S108がNOの場合)。
データ処理システム1は、ユーザからのデータ処理の実行要求を受け付けた場合(S108がYESの場合)、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納された処理フローデータ82を読み出し、読み出した処理フローデータ82を構文解析し、構文解析によって得られた情報、すなわち、処理フローデータ82に定義されたデータの処理を行うために用いるデータ処理機能の実行順序に従って、機器200nが有するデータ処理機能に実行を指示し、ユーザが行いたいデータの処理を行う(S109)。
<表示画面生成の基本処理手順>
また、本実施形態に係るデータ処理システム1では、図11を用いて説明したステップS103の「表示画面生成処理」において、ユーザがデータの処理を行うときに用いるデータ処理機能を、GUIを介して設定しやすくするための表示画面51を生成する。
図12〜14は、本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面51の一例(その4、その5、及びその6)を示す図である。
図12には、機器200nから取得した機器名称情報を基に、機器ごとに分類し、表示画面15の機能表示領域51cに一覧表示する例が示されている。
また、図13には、図12のように全ての機器200nが有するデータ処理機能を一覧表示するかわりに、タブ機能を用いて機器ごとに分類し、各機器200nが有するデータ処理機能を表示する例が示されている。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する表示手段42により、ユーザに対して、機器200nの機器名や機器200nが有するデータ処理機能の機能名を、機器ごとやデータ処理機能の種別ごとに分けて提示することができる。その結果、ユーザは、システム内にデータ処理機能を有する機器200nがどのぐらい存在するのか、また、機器200nがどのような種別のデータ処理機能を有しているのかなどを表示画面51上で整理し把握することができる。
図14には、機器200nから取得した機器名称情報のほか、図4に示したように、データ処理機能が現在幾つのデータ処理で使用されているかを示す情報、すなわちデータ処理機能の使用状況情報とを基に、機器ごとに分類し、表示画面15の機能表示領域51cに一覧表示する例が示されている。
例えば、ユーザは、図14に示すような表示画面51の機能表示領域51cのデータ処理機能の機能名を確認する。このとき、ユーザは、データ処理においてデータ処理機能「画像色変換」を用いて処理を行いたい場合、機器名"Computer001"の機器200nが有するデータ処理機能「画像色変換1」と、機器名"Computer002"の機器200nが有するデータ処理機能「画像色変換2」とのどちらかを選択することができる。
そこで、ユーザは、表示画面51の機能表示領域51cのデータ処理機能「画像色変換1」及び「画像色変換2」それぞれの使用状況を確認する。図14の場合では、データ処理機能「画像色変換1」が現在幾つのデータ処理で使用されているかを示す情報が'0'と、データ処理機能「画像色変換2」が現在幾つのデータ処理で使用されているかを示す情報が'4'と表示されている。
よって、ユーザは、これらの使用状況情報を基に、データ処理で使用されていないデータ処理機能を選択することができる。図14の場合では、データ処理機能「画像色変換1」より「画像色変換2」の方がデータ処理で使用されていないことを確認できる。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する表示手段42により、ユーザに対して、機器200nの機器名やデータ処理機能の機能名に加え、機能の使用状況を、機器ごとやデータ処理機能の種別ごとに分けて提示することができる。その結果、ユーザは、データの処理手順を設定するときに、設定しようとする機能を他のデータ処理でどの程度使用されているのかを確認し、最も効率良くデータ処理を行うことのできる処理手順を設定することができる。
次に、上記に説明したGUI機能を有する表示画面51を生成する「表示画面生成処理」の処理手順について、図15を用いて説明する。
図15は、本発明の第1の実施形態に係る表示画面生成の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、デフォルトの表示設定を基に、データ処理機能の機能名やデータ処理機能を有する機器名などの情報を、表示画面51の機能表示領域51cに表示する(S201)。
データ処理システム1は、表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求を受け付けるまで待つ(S202がNOの場合)。
データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求において、「表示項目の変更」を受け付けた場合(S202がYESの場合)、ユーザからの変更要求に従って、例えば、表示画面51にデータ処理機能の機能名のみを表示していた場合に、機能名のほか機器名や使用状況なども表示するなど、データ処理機能情報31の表示項目を変更する(S203)。
また、データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求において、「表示順序の並び替え」を受け付けた場合(S202がYESの場合)、ユーザからの変更要求に従って、例えば、表示画面51に表示されたデータ処理機能の機能名を機器ごとに並び替えて表示するなど、表示画面51に表示するデータ処理機能情報31の表示順序を並び替える(S204)。
また、データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求において、「表示形式の切り替え」を受け付けた場合(S202がYESの場合)、ユーザからの変更要求に従って、例えば、表示画面51に一覧表示されたデータ処理機能の機能名及び機器名をタブ形式によって表示するなど、表示画面51に表示するデータ処理機能情報31の表示形式を切り替える(S205)。
データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求に従って、表示画面51の表示内容を変更し(S206)、変更され更新された表示設定を、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に保持する(S207)。
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係るデータ処理システム1は、「システムの環境下にある複数の機器200nにおいて、各機器200nが有するデータ処理機能を互いに連携させ、ユーザが目的とするデータ処理を行う」という機能を、以下の処理手順により実現している。
(手順1)機器200nからの情報収集
本実施形態に係る情報処理装置100は、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報31を、データ処理システム1の管理下にある機器200nからネットワーク(データ回線網)90を経由しネットワークI/F14を介して取得する。
情報処理装置100は、情報取得手段41により、データ処理機能情報31を取得するため、機器200nが有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納された機能定義データ81を、データ処理システム1の管理下にある機器200nから取得する。
情報処理装置100は、情報取得手段41により、取得した機能定義データ81を読み取り、機能定義データ81を記述した言語(例えばXML)、すなわち構造化文書を解釈することのできるパーサー(例えば、XMLの場合はXMLパーサー。)により、読み取った機能定義データ81の構文解析を行い、機能定義データ81に定義された機器200nが有するデータ処理機能に関する情報、すなわちデータ処理機能情報31を取得する。また、情報取得手段41は、データ処理機能情報31を取得するときに、機能定義データ81に定義された機器名称情報も取得する。
情報取得手段41は、取得したデータ処理機能情報31及び機器名称情報を、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリに一時保持する。
(手順2)処理フローデータ82の生成
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順の設定又は変更を行った場合、ユーザがGUI上で選択指示したデータ処理機能情報31を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した処理フローデータ82を生成する。
情報処理装置100は、処理フローデータ生成手段43により生成した処理フローデータ82を、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13に格納する。
(手順3)処理フローデータ82の実行
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順を実行した場合、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行する。
情報処理装置100は、実行手段44により、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、処理フローデータ82を記述した言語、すなわち構造化文書を解釈することのできるパーサー(例えば、XMLの場合はXMLパーサー。)により、処理フローデータ82の構文解析を行い、その結果得られた情報、すなわち、処理フローデータ82に定義されたデータの処理を行うために用いるデータ処理機能の実行順序に従って、機器200nが有するデータ処理機能に実行を指示し、ユーザが行いたいデータの処理を行う。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、上記(手順1)〜(手順3)によって、当該システムの管理下にある機器200nからデータ処理機能に関する情報を収集し、収集した情報を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した処理フローデータ82を生成し、生成した処理フローデータ82に定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行することができる。
よって、本実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行うことができる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、データ処理システムの管理下にある機器から機器に関する情報(以下、「機器情報」という。)を取得し、取得した機器情報に基づいて、ユーザがデータの処理を行うときに処理手順に従って、機器が有するデータ処理機能の実行順序を設定するためのGUIを有する表示画面を生成することにより、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行うことができるデータ処理システムを提供するものである。
第1の実施形態と本実施形態と異なる点は、データ処理システムの管理下にある機器から、機器が有するデータ処理機能に関する情報であるデータ処理機器情報を取得するときに、機器名称情報だけでなく、機器の処理能力や機器が有するデータ処理機能の動作状況などの機器情報を取得し、取得した機器情報に基づいて、機器が有するデータ処理機能の実行順序を設定するためのGUIを有する表示画面を生成する点である。
よって、以降に行う本実施形態の説明では、第1の実施形態と同じ事項について、同一の図面及び図中の参照符号をもってその説明を省略し、第1の実施形態と異なる点について、図16〜22を用いて説明する。
<データ処理システムが有する手段について>
図16は、本発明の第2の実施形態に係るデータ処理システム1が有する手段の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係るデータ処理システム1が有する情報処理装置100は、情報取得手段41、表示手段42、処理フローデータ生成手段43、及び実行手段44とを有している。
第1の実施形態と本実施形態とは、情報処理装置100が有する主な手段の構成について同一であるが、情報取得手段41及び表示手段42について異なる。以下に、本実施形態に係る情報処理装置100が有する情報取得手段41及び表示手段42について、図16〜18を用いて説明する。
情報取得手段41は、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報31と、機器200nに関する情報である機器情報32とを、データ処理システム1の管理下にある機器200nからネットワーク(データ回線網)90を経由しネットワークI/F14を介して取得する。
情報取得手段41は、データ処理機能情報31を機器200nから取得するときに、機器200nの名称を示す情報である機器名称情報のほか、機器200nの処理能力情報、機器200nが搭載するメモリ情報、機器200nの稼働状況情報、機器200nが有するデータ処理機能の動作可能状況情報などの情報項目を含む機器情報32も取得する。
情報取得手段41は、取得したデータ処理機能情報31及び機器情報32を、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリに一時保持する。
次に、表示手段42は、機器名称情報やデータ処理機能情報31、また、行いたいデータの処理手順の設定、変更及び実行を行うためのGUIなどを、情報処理装置100に出力装置I/F17を介して接続されるCRTやLCDなどの表示装置に表示する。
図17及び図18は、本発明の第2の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面51の一例(その1、その2)を示す図である。
図17及び図18に示すように、表示手段42は、まず、情報取得手段41が取得し、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリ上に一時保持しておいた機器名称情報とデータ処理機能情報31を基に、本実施形態に係るデータ処理システム1においてデータ処理を行うときに使用することのできる機器200nの機器名とその機器200nが有するデータ処理機能の機能名とを機能表示領域51cに表示する。
更に、表示手段42は、図17及び図18の表示画面51の機能表示領域51cに示されるように、機器名と機能名のほか、機器200nが有するデータ処理機能を実行したときに予想される実行時間を示す情報(以下、「予想実行時間情報」という。)を表示する。
表示手段42は、情報取得手段41により取得された機器情報32に含まれる機器200nの処理能力情報を基に、所定の計算式を用いて、機器200nが有するデータ処理機能を実行したときに予想される実行時間を算出する。ここでいう「所定の計算式」とは、例えば、機器200nが有するデータ処理機能を用いて処理する仕事量(基準となるCPUで処理された場合にかかる実行時間)を、機器200nの処理能力(CPUの処理能力)で除算するなどの予想実行時間情報を算出する式を意味する。
このような表示画面51に対して、例えば、ユーザが、情報処理装置100が有する入力I/F18を介して接続されるマウスなどのポインティングデバイスを用いて、機能表示領域51cに表示された各データ処理機能の予想実行時間情報を参考にし、行いたいデータ処理に用いるデータ処理機能を機能表示領域51cに表示されたデータ処理機能の機能名から選択する。
その結果、表示手段42は、ユーザが選択したデータ処理機能の機能名を処理フロー設定領域51dに表示する。更に、表示手段42は、ユーザが処理手順に従って複数のデータ処理機能の機能名を選択した場合、選択された互いのデータ処理機能の機能名を、処理手順に従って関連付けて処理フロー設定領域51dに表示する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する情報取得手段41及び表示手段42により、ユーザに対して、正常に動作可能な機器200nが有するデータ処理機能のデータ処理機能情報31を基に行いたいデータ処理の処理手順を設定するインタフェースを提供することができる。その結果、ユーザは、システムの環境下にある機器200nが有する最新のデータ処理機能を用いて、かつ正常に動作するデータの処理手順を設定できる。
また、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する情報取得手段41及び表示手段42により、ユーザに対して、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータを処理した場合の予測実行時間を提示することができる。その結果、ユーザが、データの処理手順を設定するときに、データ処理機能の効率的な実行順序を設定できる。また、ユーザは、データ処理を実行する前に、処理にかかるトータルの実行時間を把握することができる。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、情報処理装置100において、上記に説明した情報取得手段41及び表示手段42を含む各手段を以下の手順に従って実施する。
(手順1)機器200nからの情報収集
本実施形態に係る情報処理装置100は、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報31、機器200nに関する情報である機器情報32とを、データ処理システム1の管理下にある機器200nからネットワーク(データ回線網)90を経由しネットワークI/F14を介して取得する。また、情報処理装置100は、情報取得手段41により、データ処理機能情報31を取得するときに、機能定義データ81に定義された機器名称情報も取得する。
情報処理装置100は、情報取得手段41により、取得したデータ処理機能情報31、機器情報32及び機器名称情報を、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリに一時保持する。
(手順2)処理フローデータ82の生成
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順の設定又は変更を行った場合、ユーザが、表示手段42により機器情報32に含まれる機器200nの処理能力情報を基に算出したデータ処理機能の予想実行時間情報を参考にし、GUI上で選択指示したデータ処理機能情報31を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した処理フローデータ82を生成する。
情報処理装置100は、処理フローデータ生成手段43により生成した処理フローデータ82を、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13に格納する。
(手順3)処理フローデータ82の実行
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順を実行した場合、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行する。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、上記に説明した(手順1)〜(手順3)により、「システムの環境下にある複数の機器200nにおいて、各機器200nが有するデータ処理機能を互いに連携させ、ユーザが目的とするデータ処理を行う」という機能を実現している。
<処理フローデータ生成・実行の基本処理手順について>
これまでに説明した本実施形態に係るデータ処理システム1における処理フローデータ生成・実行の具体的な処理手順について、図19を用いて説明する。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、例えば、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納されたデータ処理プログラムを主記憶装置12であるメモリ上に展開(ロード)し、制御装置11で実行する。このとき、以下の図19に示す処理手順(S301〜S309)が実行される。
図19は、本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータ生成・実行の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、当該システムの環境下にある機器200nから、情報処理装置100にネットワークI/F14を介して機能定義データ81及び機器情報32を収集する(S301)。次に、データ処理システム1は、収集した機能定義データ81を構文解析し、データ処理機能情報31を取得する(S302)。
データ処理システム1は、取得したデータ処理機能情報31を基に、表示画面51の機器表示領域51cに機能名を表示し、また、取得した機器情報32に含まれる機器200nの処理能力情報を基にデータ処理機能の予想実行時間を表示するなどの表示画面生成処理を行い、生成された表示画面51を出力装置I/F17を介して接続される表示装置に表示する(S303)。
データ処理システム1は、生成された表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからのデータの処理手順の設定要求を受け付ける(表示画面51の処理フロー設定領域51dにデータ処理機能をドラッグ&ドロップする)まで待つ(S304がNOの場合)。
データ処理システム1は、ユーザからのデータの処理手順の設定要求を受け付けた場合(S304がYESの場合)、表示画面51の処理フロー設定領域51dに、ユーザがドラッグ&ドロップしたデータ処理機能を表示する(S305)。
データ処理システム1は、生成された表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからのデータの処理手順設定の確定要求を受け付ける(表示画面51の[処理フロー確定]ボタン51eが押下される)まで待つ(S306がNOの場合)。
データ処理システム1は、設定した処理手順の確定要求を受け付けた場合(S306がYESの場合)、表示画面51の処理フロー設定領域51dに設定されたデータ処理機能情報31を基に、データの処理を行うときの処理手順、すなわち、データの処理を行うときに用いるデータ処理機能の実行順序を定義した処理フローデータ82を生成し、生成した処理フローデータ82を、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納する(S307)。
データ処理システム1は、生成された表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからのデータ処理の実行要求を受け付けるまで待つ(S308がNOの場合)。
データ処理システム1は、ユーザからのデータ処理の実行要求を受け付けた場合(S308がYESの場合)、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納された処理フローデータ82を読み出し、読み出した処理フローデータ82を構文解析し、構文解析によって得られた情報、すなわち、処理フローデータ82に定義されたデータの処理を行うために用いるデータ処理機能の実行順序に従って、機器200nが有するデータ処理機能に実行を指示し、ユーザが行いたいデータの処理を行う(S309)。
<表示画面生成の基本処理手順(その1)>
次に、上記に説明した本実施形態に係るデータ処理システム1の処理フローデータ生成・実行において、GUI機能を有する表示画面51を生成するステップS303の「表示画面生成処理」の処理手順について、図20を用いて説明する。
図20は、本発明の第2の実施形態に係る表示画面生成の処理手順の一例(その1)を示すフローチャートである。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、デフォルトの表示設定を基に、データ処理機能の機能名やデータ処理機能を有する機器名などの情報を、表示画面51の機能表示領域51cに表示する(S401)。
データ処理システム1は、先の処理手順で機器200nから取得した機器情報32に含まれる機器200nの処理能力情報を基に、例えば、機器200nが有するデータ処理機能を用いて処理する仕事量(基準となるCPUで処理された場合にかかる実行時間)を、機器200nの処理能力(CPUの処理能力)で除算するなどの計算式によって、データ処理機能の予想実行時間を算出し、算出した予想実行時間を、対応するデータ処理機能の機能名と対応付けて表示画面51の機能表示領域51cに表示する(S402)。
データ処理システム1は、表示画面51が有するGUIを介して、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求を受け付けるまで待つ(S403がNOの場合)。
データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求において、「表示項目の変更」を受け付けた場合(S403がYESの場合)、ユーザからの変更要求に従って、例えば、表示画面51にデータ処理機能の機能名のみを表示していた場合に、機能名のほか機器名や使用状況なども表示するなど、データ処理機能情報31の表示項目を変更する(S404)。
また、データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求において、「表示順序の並び替え」を受け付けた場合(S403がYESの場合)、ユーザからの変更要求に従って、例えば、表示画面51に表示されたデータ処理機能の機能名を機器ごとに並び替えて表示するなど、表示画面51に表示するデータ処理機能情報31の表示順序を並び替える(S405)。
また、データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求において、「表示形式の切り替え」を受け付けた場合(S403がYESの場合)、ユーザからの変更要求に従って、例えば、表示画面51に一覧表示されたデータ処理機能の機能名及び機器名をタブ形式によって表示するなど、表示画面51に表示するデータ処理機能情報31の表示形式を切り替える(S406)。
データ処理システム1は、ユーザからの表示に関する表示方法の変更要求に従って、表示画面51の表示内容を変更し(S407)、変更され更新された表示設定を、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に保持する(S408)。
<表示画面生成の基本処理手順(その2)>
また、本実施形態に係るデータ処理システム1では、ユーザがデータ処理を行う前、すなわち、ユーザによるデータ処理の実行要求に従って、データ処理を行うときに該当する処理フローデータ82を読み出したときに、処理フローデータ82に定義されている機器200nやその機器200nが有するデータ処理機能が、正常に動作するか否か通知する情報を表示画面51に視覚的に分かりやすく表示する。
図21は、本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータ読み込み時の表示画面51の一例を示す図である。
図21には、機器200nから取得した機器情報32を基に、読み出した処理フローデータ82に定義されているデータ処理機能[印刷]が、何らかの理由で正常に動作しない旨を伝える画像データ(図中の×印)を、表示画面15の機能表示領域51c及び処理フロー設定領域51dの両方の領域に表示する例が示されている。
本実施形態に係るデータ処理システム1では、ユーザによるデータ処理の実行要求に従って、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納された処理フローデータ82を読み出したときに、表示手段42により読み出した処理フローデータ82に定義された機器200nの機器名や機器200nが有するデータ処理機能の機能名などを、表示画面51の処理フロー設定領域51dに表示する。
また、データ処理システム1は、処理フローデータ82を読み出したときに、当該システムの管理下にある機器200nから取得したデータ処理機能情報31を基に、ユーザがデータの処理を行うときに選択可能なデータ処理機能の機能名と、処理フローデータ82に定義されたデータ処理機能の機能名などを、表示画面51の機能表示領域51cに表示する。
このとき、データ処理システム1は、情報取得手段41により取得された機器情報32に含まれる機器200nの稼動状況情報や機器200nが有するデータ処理機能の動作可能状況情報を基に、読み出した処理フローデータ82に定義された機器200n及び機器200nが有するデータ処理機能が、正常に動作できるか否かを判定する。
その結果、データ処理システム1は、読み出した処理フローデータ82に定義された機器200n及び機器200nが有するデータ処理機能が、現在のシステム環境下において正常に動作しないと判定された場合、図21に示すような方法によって、ユーザにその旨を通知する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100が有する情報取得手段41及び表示手段42により、ユーザに対して、機器200nの稼働状況や機器200nが有するデータ処理機能の実行可能状況を提示することができる。その結果、ユーザは、データ処理を実行する前に、処理が正常に動作するか否かを確認することができる。
図22は、本発明の第2の実施形態に係る表示画面生成の処理手順の一例(その2)を示すフローチャートである。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、ユーザによるデータ処理の実行要求に従って、情報処理装置100が有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納された処理フローデータ82を読み込み、読み出した処理フローデータ82を構文解析し、構文解析によって得られた情報、すなわち、処理フローデータ82に定義されたデータの処理を行うために用いるデータ処理機能の機能名や機器200nの機器名などの情報を取得する(S501)。
データ処理システム1は、取得した機器200nの機器名から、先の処理手順で機器200nから取得した機器情報32に含まれる機器200nの稼動状況情報のうち、該当する機器200nの稼動状況情報を検索・参照し、機器200n自身が正常に稼動しているか否かを判定する(S502)。
データ処理システム1は、機器200n自身が正常に稼動している場合(S502がYESの場合)、取得したデータ処理機能の機能名から、先の処理手順で機器200nから取得した機器情報32に含まれる機器200nが有するデータ処理機能の実行可能状況情報のうち、該当するデータ処理機能の実行可能状況情報を検索・参照し、データ処理機能が、入力された処理対象データを正常にデータ処理できるのか否かを判定する(S503)。
データ処理システム1は、データ処理機能が、入力された処理対象データを正常にデータを処理できる場合(S503がYESの場合)、処理フローデータ82に定義された機器200nが有するデータ処理機能が、ユーザの所望するデータ処理を行うことができるため、通常の表示内容(設定・定義された機能内容)を表示画面51に表示する(S504)。
また、データ処理システム1は、機器200n自身が正常に稼動していない場合(S502がNOの場合)や、機器200n自身が正常に稼動しているが、データ処理機能が、入力された処理対象データを正常にデータを処理できない場合(S503がNOの場合)、処理フローデータ82に定義された機器200n又は機器200nが有するデータ処理機能が、ユーザの所望するデータ処理を行うことができないため、その旨をユーザに通知する表示内容(動作・実行不可能な機能を示す画像データやテキストデータなど)を表示画面51に表示する(S505)。
データ処理システム1は、処理フローデータ82に定義された全ての機器200nと機器200nが有するデータ処理機能について、正常な動作が行えるか否かを確認する(S506)。全ての機器200nと機器200nが有するデータ処理機能について確認できていない場合(S506がNOの場合)、ステップS502に戻り、確認の処理手順を繰り返し行う。
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係るデータ処理システム1は、「システムの環境下にある複数の機器200nにおいて、各機器200nが有するデータ処理機能を互いに連携させ、ユーザが目的とするデータ処理を行う」という機能を、以下の処理手順により実現している。
(手順1)機器200nからの情報収集
本実施形態に係る情報処理装置100は、機器200nが有するデータ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報31、機器200nに関する情報である機器情報32とを、データ処理システム1の管理下にある機器200nからネットワーク(データ回線網)90を経由しネットワークI/F14を介して取得する。
情報処理装置100は、情報取得手段41により、データ処理機能情報31を取得するため、機器200nが有するハードディスクなどの補助記憶装置13に格納された機能定義データ81を、データ処理システム1の管理下にある機器200nから取得する。
情報処理装置100は、情報取得手段41により、取得した機能定義データ81を読み取り、機能定義データ81を記述した言語(例えばXML)、すなわち構造化文書を解釈することのできるパーサー(例えば、XMLの場合はXMLパーサー。)により、読み取った機能定義データ81の構文解析を行い、機能定義データ81に定義された機器200nが有するデータ処理機能に関する情報、すなわちデータ処理機能情報31を取得する。また、情報取得手段41は、データ処理機能情報31を取得するときに、機能定義データ81に定義された機器名称情報も取得する。
情報処理装置100は、情報取得手段41により、取得したデータ処理機能情報31、機器情報32及び機器名称情報を、情報処理装置100が有する主記憶装置12のメモリに一時保持する。
(手順2)処理フローデータ82の生成
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順の設定又は変更を行った場合、ユーザが、表示手段42により機器情報32に含まれる機器200nの処理能力情報を基に算出したデータ処理機能の予想実行時間情報を参考にし、GUI上で選択指示したデータ処理機能情報31を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した処理フローデータ82を生成する。
情報処理装置100は、処理フローデータ生成手段43により生成した処理フローデータ82を、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13に格納する。
(手順3)処理フローデータ82の実行
本実施形態に係る情報処理装置100は、表示手段42により表示されたGUIを介して、ユーザが行いたいデータの処理手順を実行した場合、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行する。
情報処理装置100は、実行手段44により、ユーザがGUI上で指示した実行要求に従って、ハードディスクなどの情報処理装置100が有する補助記憶装置13である格納先から処理フローデータ82を読み出し、処理フローデータ82を記述した言語、すなわち構造化文書を解釈することのできるパーサー(例えば、XMLの場合はXMLパーサー。)により、処理フローデータ82の構文解析を行い、その結果得られた情報、すなわち、処理フローデータ82に定義されたデータの処理を行うために用いるデータ処理機能の実行順序に従って、機器200nが有するデータ処理機能に実行を指示し、ユーザが行いたいデータの処理を行う。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100は、上記(手順1)〜(手順3)によって、当該システムの管理下にある機器200nからデータ処理機能に関する情報を収集し、収集した情報を基に、機器200nが有するデータ処理機能を用いてデータ処理を行うときの処理手順を定義した処理フローデータ82を生成し、生成した処理フローデータ82に定義されている処理手順に従い、機器200nが有するデータ処理機能を用いたデータの処理を実行することができる。
よって、本実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザが機器状態に応じて、データ処理の処理手順の設定、変更及び実行を行うことができる。
これまでに説明を行ってきた上記各実施形態に係るデータ処理システム1が有する機能は、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語で、図11、図15、図19、図20及び図22において説明した各処理手順をコード化したデータ処理プログラムを、コンピュータで実行することにより実現する。よって、上記各実施形態に係るデータ処理プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納することができる。
最後に、上記各実施形態に挙げた形状に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システムのシステム構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システムの機能構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る機能定義データの一例(XMLデータ)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置が有する手段の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その1)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その2)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その3)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フローデータの一例(XMLデータ)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フローデータ生成・実行の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その4)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その5)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その6)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る表示画面生成の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るデータ処理システムが有する手段の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その1)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る処理フロー設定時の表示画面の一例(その2)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータ生成・実行の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る表示画面生成の処理手順の一例(その1)を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータ読み込み時の表示画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示画面生成の処理手順の一例(その2)を示すフローチャートである。
符号の説明
1 データ処理システム
11 制御装置(CPU)
12 主記憶装置(ROM,RAM)
13 補助記憶装置(HD)
14 ネットワークI/F
15 外部記憶装置I/F
16 外部装置I/F
17 出力装置I/F
18 入力装置I/F
21 情報収集部
22 機能定義データ解釈部
23 表示部
24 処理フローデータ生成部
25 処理フロー実行部
31 データ処理機能情報
32 機器情報
41 情報取得手段
42 表示手段
43 処理フローデータ生成手段
44 実行手段
51 処理フロー設定時の表示画面
51a メニュー領域
51b ツールバー領域
51c 機能表示領域
51d 処理フロー設定領域
51e 処理フロー確定ボタン
61a、b 機器ごとの処理フロー設定領域
71 ポインタ(マウスポインタ)
81 機能定義データ
81a、b データ処理機能に関する情報を定義したデータ
82 処理フローデータ
82a、b 実行するデータ処理機能が定義されたデータ
90 ネットワーク(データ回線網)
100 情報処理装置
200n 機器(画像形成装置やファイリング装置など)

Claims (10)

  1. データ処理機能を有する機器と情報処理装置とがネットワークに接続され、データの処理手順に従って、前記情報処理装置から前記機器が有する前記データ処理機能を実行することにより当該システム内のデータを処理するデータ処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記データ処理機能に関する情報が定義されているデータ処理機能情報を、前記データ処理機能を有する前記機器から取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された前記データ処理機能情報を基に、前記データ処理機能を用いてデータを処理するときの前記処理手順を定義した処理フローデータを生成する処理フローデータ生成手段と、
    前記処理フローデータ生成手段により生成された前記処理フローデータにおける定義された前記処理手順に従ってデータの処理を実行する実行手段とを有することを特徴とするデータ処理システム。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記データ処理機能情報を基に前記データ処理機能に関する情報を表示する機能表示領域と、前記処理手順と前記処理手順の中で実行する前記データ処理機能に関する情報とを関連付けて設定するユーザインタフェースである処理フロー設定領域とから構成される表示画面を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  3. 前記情報取得手段は、
    前記データ処理機能情報を前記機器から取得するときに前記機器の機器情報を取得し、
    前記表示手段は、
    前記情報取得手段により取得された前記機器情報である前記機器の処理能力を示す処理能力情報の値を基に、所定の計算式を用いて算出した前記機器が有する前記データ処理機能の予想実行時間を、前記データ処理機能に関する情報とともに前記機能表示領域に表示することを特徴とする請求項2に記載のデータ処理システム。
  4. 前記情報取得手段は、
    前記データ処理機能情報を前記機器から取得するときに前記機器の機器情報を取得し、
    前記表示手段は、
    前記情報取得手段により取得された前記機器情報である前記機器の稼働状況を示す稼働状況情報及び/又は前記機器が有する前記データ処理機能の実行可能状況を示す実行可能状況情報を基に、前記処理フローデータに定義された前記処理手順の中で用いられる前記データ処理機能が実行可能か否かを判定し、実行不可能であると判定された場合に、
    前記データ処理機能が実行不可能である旨を伝える情報を前記機能表示領域及び/又は処理フロー設定領域に表示することを特徴とする請求項2又は3に記載のデータ処理システム。
  5. 前記情報取得手段は、
    前記データ処理機能情報を前記機器から取得するときに前記機器の名称を示す機器名称情報を取得し、
    前記表示手段は、
    前記データ処理機能情報に定義された前記データ処理機能の名称を示す機能名称情報、又は前記機能名称情報とともに、前記データ処理機能情報に定義された前記データ処理機能の使用状況を示す使用状況情報と前記情報取得手段により取得された前記機器名称情報のどちらか一方又は両方の情報を前記機能表示領域に表示することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  6. 前記表示手段は、
    前記データ処理機能に関する情報の情報項目ごとに、所定の規則に従って、前記データ処理機能に関する情報の表示順序を並べ替えて前記機能表示領域に表示することを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  7. 前記処理フローデータは、
    データの定義付けが構造化文書であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  8. データ処理機能を有する機器と情報処理装置とがネットワークに接続され、データの処理手順に従って、前記情報処理装置から前記機器が有する前記データ処理機能を実行することによりシステム内のデータを処理するデータ処理システムにおけるデータ処理方法であって、
    前記データ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報を、前記データ処理機能を有する前記機器から取得する情報取得手順と、
    前記情報取得手順により取得された前記データ処理機能情報を基に、前記データ処理機能を用いてデータを処理するときの前記処理手順を定義した処理フローデータを生成する処理フローデータ生成手順と、
    前記処理フローデータ生成手順により生成された前記処理フローデータにおける定義された前記処理手順に従ってデータの処理を実行する実行手順とを有することを特徴とするデータ処理方法。
  9. データ処理機能を有する機器と情報処理装置とがネットワークに接続され、データの処理手順に従って、前記情報処理装置から前記機器が有する前記データ処理機能を実行することによりシステム内のデータを処理するデータ処理システムにおけるデータ処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記データ処理機能に関する情報が定義されたデータ処理機能情報を、前記データ処理機能を有する前記機器から取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された前記データ処理機能情報を基に、前記データ処理機能を用いてデータを処理するときの前記処理手順を定義した処理フローデータを生成する処理フローデータ生成手段と、
    前記処理フローデータ生成手段により生成された前記処理フローデータにおける定義された前記処理手順に従ってデータの処理を実行する実行手段として機能させるデータ処理プログラム。
  10. 請求項9に記載のデータ処理プログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105094551A (zh) * 2015-07-24 2015-11-25 联想(北京)有限公司 一种信息处理方法及电子设备
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WO2017038319A1 (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

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