JP2008293239A - 留め具型の無線タグ - Google Patents

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Abstract

【課題】衣服等の布や、鞄・靴・財布等の皮革品の革などに対して容易に設置でき、かつIC回路部とアンテナとを容易に導通可能な無線タグを実現する。
【解決手段】被縫製要素Pに設けられる留め具型無線タグ1であって、情報を記憶するICチップ51及び情報を送受信する縫製アンテナ13を備えた無線タグ回路素子Toと、互いに合体可能な一対のキャップ体3及び係止体5とを有し、キャップ体3及び係止体5のうち少なくとも一方は、キャップ体3と係止体5との合体時に、ICチップ51と縫製アンテナ13とを導通させる噛み歯導通部15を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信により外部に対して情報の返信が可能な留め具型の無線タグに関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。無線タグは、所定の情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグ側アンテナとを備えている。そして、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能である。このような無線タグは、商品管理や検査工程等の様々な分野において既に実用化が進んでいる。
このような無線タグにおいて、例えば布等の柔軟性素材に貼り付け可能としたものとして、例えば特許文献1に記載のものが提唱されている。
特開2005−130354号公報
上記従来技術では、タグ側アンテナを金属細線等の柔構造とすることで柔軟性を持たせ、布などに取り付けても違和感がないように配慮されている。しかしながら、IC回路部(ICチップ)については通常の構造(上記の柔構造ではない)のものを使用するとされ、詳細には記載されていない。すなわち、柔構造でないIC回路部を布等にどのようにして設置するか、及び、その設置した柔構造でないIC回路部に対し上記柔構造のタグ側アンテナからの導通性をどのようにして確保するかについて、特に配慮されていなかった。また布以外の鞄・靴・財布等の皮革品の革などへの適用については全く配慮されていなかった。
本発明の目的は、布や革などに対して容易に設置でき、かつIC回路部とタグ側アンテナとを容易に導通可能な留め具型の無線タグを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、縫製により製作される縫製物に設けられる留め具型の無線タグであって、情報を記憶するIC回路部を備えた無線タグ回路素子と、互いに合体可能な一対の第1合体部材及び第2合体部材とを有し、前記第1合体部材及び前記第2合体部材のうち少なくとも一方は、前記第1合体部材と前記第2合体部材との合体時に、情報を送受信するタグ側アンテナに対し前記IC回路部を導通させる導通部を備えることを特徴とする。
本願第1発明の留め具型の無線タグにおいては、第1合体部材と第2合体部材とを合体させる構造とする。そして、それら第1合体部材と第2合体部材との合体時に、導通部によってIC回路部とタグ側アンテナとを導通させることで、無線タグ回路素子として機能させる。このようにして、衣服等の布や、さらには鞄・靴・財布等の皮革品の革などに対して容易に設置でき、かつIC回路部とタグ側アンテナとを容易に導通可能な無線タグを実現することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記第1合体部材及び前記第2合体部材は、前記縫製物の被縫製要素を介在させつつ合体可能であり、前記IC回路部は、前記第1合体部材に設けられていることを特徴とする。
第1合体部材側に設けたIC回路部を、第2合体部材との合体時にタグ側アンテナと導通させることで、無線タグ回路素子として機能させることができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記導通部は、前記第1合体部材に設けられており、前記被縫製要素に前記タグ側アンテナを設けたことを特徴とする。
第1合体部材側に設けた導通部によって、第2合体部材との合体時に、IC回路部を被縫製要素側のタグ側アンテナと導通させ、縫製品に設けられた場合であっても確実に無線タグ回路素子として機能させることができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記タグ側アンテナは、前記被縫製要素に対し、導電性の糸を用いた縫製により形成されていることを特徴とする。
上記構成により、予め被縫製要素に導電性の糸を縫い込んで形成したタグ側アンテナに対し、第1合体部材側に設けたIC回路部を導通させ、無線タグ回路素子として機能させることができる。
第5発明は、上記第3発明において、前記タグ側アンテナは、前記被縫製要素に対し、縫製により取り付けられていることを特徴とする。
上記構成により、予め被縫製要素に対し縫製により取り付けられたタグ側アンテナに対し、第1合体部材側に設けたIC回路部を導通させ、無線タグ回路素子として機能させることができる。
第6発明は、上記第3乃至第5発明のいずれかにおいて、前記第1合体部材は、前記タグ側アンテナに対する位置関係を固定するためのストッパ部を備えることを特徴とする。
ストッパ部を設けることにより、タグ側アンテナと第1合体部材側とが相対変位するのが抑制される。この結果、第1合体部材と第2合体部材との合体状態において、導通部を介したIC回路部とタグ側アンテナとの導通が上記相対変位により阻害されるのを防止できる。
第7発明は、上記第6発明において、前記導通部は、前記第1及び第2合体部材の合体時に、前記被縫製要素に設けられた複数個の前記タグ側アンテナに導通するように、複数個設けられていることを特徴とする。
上記構成により、第1合体部材と第2合体部材との合体時に、導通部を介してIC回路部の一方側と他方側とにタグ側アンテナが延設され接続される、ダイポールタイプまたはループコイルタイプのタグ側アンテナを実現することができる。
第8発明は、上記第6又は第7発明において、前記ストッパ部は、前記導通部に設けられていることを特徴とする。
導通部にストッパ部を設けて被縫製要素側と第1合体部材側との位置関係を固定することにより、別々に設ける場合よりも設置スペースを省略することができる。この結果、留め具型無線タグ全体をより小型化することができる。
第9発明は、上記第6乃至第8発明のいずれかにおいて、前記タグ側アンテナは、前記被縫製要素のうち前記第1合体部材又は前記第2合体部材より一方側と他方側とにそれぞれ配置されていることを特徴とする。
上記構成により、第1合体部材と第2合体部材との合体時に、IC回路部より一方側と他方側とにタグ側アンテナが延設される、ダイポールタイプのタグ側アンテナを実現することが可能となる。
第10発明は、上記第6乃至第9発明のいずれかにおいて、前記第1合体部材は、樹脂材料により構成されており、前記導通部は、前記第1合体部材の前記樹脂材料に対し、金属被覆により形成されていることを特徴とする。
第1合体部材を樹脂材料で構成することにより、タグ側アンテナや導通部以外の絶縁性を容易に確保することができる。また、その樹脂材料に対し金属被覆を設けることで、第1合体部材に備えられる導通部を容易に実現することができる。
第11発明は、上記第2発明において、前記導通部は、前記第1合体部材及び前記第2合体部材に設けられており、前記タグ側アンテナは、前記第2合体部材に設けられていることを特徴とする。
第1合体部材側に設けた導通部によって、第2合体部材との合体時に、IC回路部を第2合体部材側のタグ側アンテナと導通させ、無線タグ回路素子として機能させることができる。
第12発明は、上記第11発明において、前記第1合体部材は、複数種類の前記第2合体部材と合体可能に構成されていることを特徴とする。
上記構成により、第1合体部材と第2合体部材との組みあわせが複数種類実現できることとなる。例えば第2合体部材側に支持構造や大きさのバリエーションを持たせることで、使用者の種々のニーズに対応した種々の留め具型無線タグを実現することができる。
第13発明は、上記第12発明において、前記第1合体部材は、前記第2合体部材と合体及び離脱可能に構成されていることを特徴とする。
上記構成により、使用者は、縫製物に留め具型の無線タグが設けられた後も、第1合体部材又は第2合体部材を交換し、第1合体部材と第2合体部材との組みあわせを適宜複数種類変更することができる。この結果、使用者の種々のニーズに対応した種々の留め具型無線タグを実現することができる。
第14発明は、上記第2発明において、前記導通部は、前記第1合体部材及び前記第2合体部材に設けられており、前記タグ側アンテナは、前記第1合体部材と接するように前記被縫製要素の厚さ方向一方側に設けられたマイクロストリップアンテナ素子と、前記第2合体部材と接するように前記被縫製要素の厚さ方向他方側に設けられた地板とを有するマイクロストリップアンテナであることを特徴とする。
上記構成により、第1合体部材と第2合体部材との合体時に、誘電体としての被縫製要素を介し一方側にアンテナ素子が配置され他方側に地板が配置される、マイクロストリップタイプのアンテナを実現することができる。
第15発明は、上記第1発明において、前記縫製物を構成する一方側の被縫製要素に設けられて一方側務歯を備えた前記第1合体部材と、前記縫製物を構成する他方側の被縫製要素に設けられて他方側務歯を備えた前記第2合体部材と、前記一方側務歯及び前記他方側務歯を互いに合体・離脱させるためのスライダーとを有し、前記導通部は、前記スライダーを用いて前記一方側務歯と前記他方側務歯とが合体したときに、前記無線タグ回路素子を動作状態とし、前記スライダーを用いて前記一方側務歯と前記他方側務歯とが離脱したときに、前記無線タグ回路素子を非動作状態とすることを特徴とする。
一方側及び他方側の務歯をスライダーで合体・離脱させることにより、一方側及び他方側の被縫製要素を着脱自在とする、いわゆる線ファスナーを実現することができる。また、務歯を合体させた(すなわち線ファスナーを閉じた)ときに無線タグ回路素子を動作状態とし、務歯を合体させない(すなわち線ファスナーを開いた)ときに無線タグ回路素子を非動作状態とする。この結果、無線タグ回路素子と通信できるかどうかによって、線ファスナーの状態を検出することが可能となる。この場合、留め具型の無線タグを、線ファスナー状態の検出手段として機能させることができる。
第16発明は、上記第15発明において、前記タグ側アンテナは、前記一方側被縫製要素に設けられ、前記IC回路部は、前記他方側被縫製要素に設けられ、前記導通部は、前記スライダーを用いて前記一方側務歯と前記他方側務歯とが合体したときに、前記IC回路部と前記タグ側アンテナとを導通させることを特徴とする。
上記構成により、線ファスナーを閉じたときに、IC回路部とタグ側アンテナとを導通させ、無線タグ回路素子を動作状態とする構成を実現することができる。
本発明によれば、布や革などに対して容易に設置でき、かつIC回路部とタグ側アンテナとを容易に導通可能な無線タグを実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態による留め具型無線タグと、この留め具型無線タグが設置される被縫製要素の設置部分の構造を概略的に表す分解斜視図である。
図1において、留め具型無線タグ1は、係止ステム2を有するキャップ体(第1合体部材)3と、その係止ステム2を嵌入させて係止する係止孔4を有する係止体(第2合体部材)5とを有している。この留め具型無線タグ1は、布などの被縫製要素Pに予め形成されている留め孔6に対し上記係止ステム2を貫通させつつ、キャップ体3と係止体5とで被縫製要素Pを挟むように合体することにより、全体を当該被縫製要素Pに設置するものである。
キャップ体3は、全体が略円盤形状に形成されたキャップ体本体11と、このキャップ体本体11の裏面側(図中下側)の中央に一体に形成された略円柱形状の係止ステム2とを有している。キャップ体本体11の内部には、情報を記憶する機能及び縫製アンテナ(後述)で受信した電波を情報信号で変調することにより情報を返信する機能を備えたICチップ(IC回路部;詳しくは後述する)51を備え、またキャップ体本体11の表面側(図中上側)には中心点に対して放射状に対向する2本の目印線12が設けられている。
係止体5は、全体が上記キャップ体3と同じ径の略円盤に形成されており、その中心には上記係止ステム2が嵌入可能な係止孔4が形成されている。
被縫製要素Pには、上記係止ステム2が嵌入可能な留め孔6が形成されている。この留め孔6を中心に放射状に対向する配置で、2本の直線形状の縫製アンテナ(タグ側アンテナ。留め具型無線タグ1の一部を構成する)13が設けられている。そして、これら2本の縫製アンテナ13のそれぞれ留め孔6の近傍に位置する端部には、(この例では鋸歯状の)接触導通領域13Aが形成されている。なお、この被縫製要素Pは、縫製により製作される縫製物(衣服あるいは靴、鞄、財布等の皮革製品等)の一部である。
図2は、図1中II−II′断面による縦断面図である。なお、図中において、導電性材料で構成する部位には斜線(ハッチング)を記入して示している(以下の各図においても同様とする)。この図2において、キャップ体3及び係止体5はそれぞれ全体が導電性を有しない材料(例えば樹脂材料)で構成されている。そのうちの、キャップ体本体11の裏面側(被縫製要素Pに対向する側;図中下面側)で係止ステム2の周囲にこの例では鋸歯形状に(なお通常の凹凸形状等でもよい)形成された噛み歯導通部(導通部、ストッパ部)15の表面にのみ、金属皮膜(導通部)16が形成されている。この噛み歯導通部15は2つに分断されており(詳しくは後述する)、キャップ体本体11の内部に設けられたICチップ51は、それら2カ所の噛み歯導通部15にそれぞれ接続線L1,L2を介して接続している。また係止ステム2の先端近傍の外周には係止溝17が形成されている。
係止体5の表面側(被縫製要素Pに対向する側;図中上面側)で係止孔4の周囲には、被縫製要素Pを介在させつつキャップ体3と係止体5とが合体した際に、上記キャップ体本体11の噛み歯導通部15と整合して噛み合う鋸歯形状の噛み合い部18が形成されている。係止体5の裏面側(図中下側)で係止孔4の端部近傍の内周には、上記係止ステム2の係止溝に係止可能な係止ツメ19が形成されている。
被縫製要素Pの縫製アンテナ13は、例えば、金、アルミニウム、ステンレス(Niメッキ、銅被覆等)の金属やそれらの合金製のワイヤ(細線)などの、変形可能な導電性の糸が、被縫製要素Pに縫製されることで形成されている。そして各縫製アンテナ13の留め孔6側の端部には、接触導通領域13Aがそれぞれ留め孔6に十分近い位置に形成されている。この結果、留め孔6及び係止ステム2をそれぞれ中心とした径方向に対して、接触導通領域13Aは噛み歯導通部15と(被縫製要素Pの厚さ方向に)重複する配置となっている。
これにより、係止ステム2を留め孔6に貫通させつつキャップ体本体11と係止体5とが被縫製要素Pを挟んで合体した際には、被縫製要素Pが、キャップ体本体11の噛み歯導通部15と係止体5の噛み合い部18との噛み合いの間に確実に挟持される。また導電性の接触導通領域13Aが噛み歯導通部15の金属皮膜16に圧接されて導通状態が確実となる。この状態でICチップ51は、接続線L1,L2、金属皮膜16、及び接触導通領域13Aを介して2つの縫製アンテナ13とそれぞれ導通することになる。
図3は、キャップ体3の裏面における噛み歯導通部15の配置とICチップ51との接続構成を表す図2中A方向からの矢視図である。この図3において、2つの噛み歯導通部15は、それぞれ中心角が(この例では)90度の略扇型形状に形成されており、その鋸歯形状の各噛み合い歯はキャップ体本体11と略同軸的な略円弧形状に形成されている。そしてICチップ51に接続する2本の接続線L1,L2は、2つの噛み歯導通部15の金属皮膜16にそれぞれ対応して接続されている。また2つの噛み歯導通部15の間の2カ所の部分(係止ステム2の周囲で噛み歯導通部15以外の部分)には、それぞれ扇型凹部21が形成されており、これら扇型凹部21は、噛み歯導通部15と扇型凹部21の周囲を囲む環状部分22と比較してキャップ体本体11の厚さ方向(図2中の上下方向)における厚さ寸法が薄くなるよう形成されている。
なお、キャップ体本体11の表面側(図の紙面裏側)に形成された2本の目印線12(図1参照)は、それぞれ噛み歯導通部15と重なる配置に形成されている。これにより、使用者はキャップ体本体11の裏面側(図の紙面表側)の噛み歯導通部15の配置を確認せずとも、各目印線12を各縫製アンテナ13に一致させるようキャップ体3を回転させて被縫製要素Pに取り付けることで、容易に噛み歯導通部15を縫製アンテナ13の接触導通領域13Aに接触させることができる。
図4は、係止体5の表面における噛み合い部18の配置を表す図2中B方向からの矢視図である。この図4において、噛み合い部18は上記噛み歯導通部15と対応する形状・配置で2カ所に分断されている。またそれらの間の2カ所の部分(係止孔4の周囲で噛み合い部18以外の部分)には、それぞれ扇型凸部23が形成されている。これら扇型凸部23は、噛み合い部18と扇型凸部23の周囲を囲む環状部分24と比較して係止体5の厚さ方向(図2中の上下方向)における厚さ寸法が厚くなるよう形成されている。
これにより、キャップ体3と係止体5とを合体させる際には、上記2カ所の噛み歯導通部15と上記2カ所の噛み合い部18とを周方向に一致させて噛み合わせると共に、上記2カ所の扇型凸部23を上記2カ所の扇型凹部21に嵌入させるようにする。なお、この際には扇型凸部23と扇型凹部21の間に布などの被縫製要素Pを挟み込ませるため、例えば比較的大きな嵌め合い寸法で遊嵌できるよう扇型凸部23と扇型凹部21を形成すればよい。また、係止ステム2の係止溝17と係止孔4の係止ツメ19は、扇型凸部23と扇型凹部21が被縫製要素Pを挟んで嵌入できた状態で初めて係止する配置で形成される。
このようにして合体したキャップ体3と係止体5は、扇型凸部23と扇型凹部21の嵌入により相互に回転方向にずれるのを防ぐことができる。また、上述したように、合体の際に被縫製要素Pがキャップ体本体11の噛み歯導通部15と係止体5の噛み合い部18との噛み合いの間に確実に挟持されているため、留め具型無線タグ1全体を被縫製要素Pに対して相対的に回転するのを抑制することができる。これにより、キャップ体本体11の噛み歯導通部15と縫製アンテナ13の接触導通領域13Aとの間の接触導通状態が確保される。
図5は、上記ICチップ51とそれに接続される上記縫製アンテナ13の機能的構成を表す機能ブロック図である。
この図5において、ICチップ51は、前述したように、導通部60(詳細には上記噛み歯導通部15及び金属皮膜16。以下同様)を介し、縫製アンテナ13に接続されている。このアンテナ13は、図示しない無線タグ情報通信装置側のアンテナとUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行うことができるものであり、ICチップ51はこのアンテナ13と導通した状態で初めて信号の送受信が可能な動作状態となり、アンテナ13と導通していない状態では信号の送受信ができない非動作状態となる。そしてこれらICチップ51、導通部60、及びアンテナ13を含めた全体が無線タグ回路素子Toを構成する。
ICチップ51は、アンテナ13により受信された質問波を整流する整流部53と、この整流部53により整流された質問波のエネルギを蓄積しICチップ51の駆動電源とするための電源部54と、上記アンテナ13により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部55に供給するクロック抽出部56と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部57と、上記導通部60を介して上記アンテナ13に接続された変復調部58と、上記メモリ部57、整流部53、クロック抽出部56、及び変復調部58等を介して上記ICチップ51の作動を制御するための上記制御部55とを備えている。
変復調部58は、アンテナ13により受信された上記無線タグ情報通信装置側のアンテナからの通信信号の復調を行うと共に、アンテナ13で受信した質問波を変調し、アンテナ13より応答波として再送信する。
制御部55は、上記変復調部58により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部57において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部58により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図6は、被縫製要素Pの表面における留め孔6、縫製アンテナ13、及び接触導通領域13Aの配置を表す図2中C方向からの矢視図である。この図6において、留め孔6はキャップ体3の係止ステム2を嵌入可能な径の円形形状で形成されており、上述したようにこの留め孔6を挟んで対向する配置で2つの接触導通領域13Aが形成されている。これら接触導通領域13A,13Aは、この例では、上記噛み歯導通部15と確実に接触して導通状態を確保できるよう十分に幅の広い鋸歯形状に形成されている。そして各接触導通領域13Aに接続している2つの縫製アンテナ13は、相互に留め孔6の中心に対して放射状に対向する配置でそれぞれ直線形状に形成されている。すなわちこれら2本の縫製アンテナ13は(上記キャップ体3と係止体5との合体時にICチップ51の一方側と他方側とに配置される)いわゆるダイポールアンテナを構成する。なお、アンテナ13をこのようなダイポールタイプのアンテナとせず、ループコイル形状のループアンテナとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の留め具型無線タグ1においては、キャップ体3と係止体5とを合体させる構造となっている。そして、それらキャップ体3と係止体5との合体時に、噛み歯導通部15(及びその表面の金属皮膜16)と接触導通領域13AによってICチップ51と縫製アンテナ13とを導通させ、これによって無線タグ回路素子Toとして機能させる。このようにして、衣服等の布や、鞄・靴・財布等の皮革品の革などに対して容易に設置でき、かつICチップ51と縫製アンテナ13とを容易に導通可能な無線タグを実現することができる。
また、本実施形態では特に、縫製アンテナ13が被縫製要素Pに対して導電性の糸を用いた縫製により形成されている。この構成により、予め被縫製要素Pに導電性の糸を縫い込んで形成した縫製アンテナ13に対し、キャップ体3側に設けたICチップ51を導通させ、無線タグ回路素子Toとして機能させることができる。
なお、被縫製要素Pに設けるアンテナは、上述したように導電性の糸を被縫製要素Pに直接縫い込んで形成する縫製アンテナ13に限られない。他にも例えば、上記図6に対応する図7に示すように、被縫製要素Pと別体の縫製物、皮革物、などに導電性の糸を縫製してアンテナ31を構成し(または非導通材料からなる薄板に金属皮膜を設けてもよい)、そのアンテナ31を備えたアンテナ部材32を被縫製要素Pに対して縫製などにより取り付けてもよい。
また、本実施形態では特に、キャップ体3が、被縫製要素Pのアンテナ13に対する相対変位を抑制し位置関係を固定するため、ストッパ部としての噛み歯導通部15を備えている。これにより、アンテナ13側とキャップ体3側とが相対変位するのを抑制できる。この結果、キャップ体3と係止体5との合体状態において、噛み歯導通部15と接触導通領域13Aとを介したICチップ51と縫製アンテナ13との導通が、上記相対変位により阻害されるのを防止できる。
また、本実施形態では特に、上記のストッパ部としての機能は噛み歯導通部15が有している。このように噛み歯導通部15がストッパ部の機能を有して被縫製要素P側とキャップ体3側との相対変位を抑制し位置関係を固定することにより、別々に設ける場合よりも設置スペースを省略することができる。この結果、留め具型無線タグ1全体をより小型化することができる。
また、本実施形態では特に、キャップ体3を樹脂材料で構成することにより、縫製アンテナ13や噛み歯導通部15及び接触導通領域13A以外の絶縁性を容易に確保することができる。また、その樹脂材料のキャップ体3に対して2箇所の噛み歯導通部15においてのみそれぞれ金属被覆16を設けることで、キャップ体3に備えられる上記導通部60を容易に実現することができる。
また、本実施形態の留め具型無線タグ1は、布服や皮革製品といった縫製物に設ける場合に限られない。留め具型無線タグ1は、貫通孔を備えた適宜のシート状物体であれば、その貫通孔を介して設置可能である。この場合も同様の効果を得る。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その技術思想及び趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)係止体にアンテナを設ける場合
上記実施形態ではICチップ51に接続するアンテナを被縫製要素Pに設けていたが、本発明はこれに限られず、例えば係止体にアンテナを設ける構成としてもよい。
図8は、この第1変形例による留め具型無線タグと、この留め具型無線タグが設置される被縫製要素Pの設置部分の構造を概略的に表す分解斜視図であり、上記実施形態における図1に対応する図である。この図8において、第1変形例の留め具型無線タグ101は、2つの挿入ツメ部102を有するキャップ体(第1合体部材)103と、それら挿入ツメ部102を挿入させて係止する挿入孔104を有する係止体105(第2合体部材)とを備えている。この留め具型無線タグ101は、被縫製要素Pに予め形成されている2つの留めスリット106に上記挿入ツメ部102を遊嵌させつつ、キャップ体103と係止体105とで被縫製要素Pを挟むように合体される。これにより、留め具型無線タグ101全体が当該被縫製要素Pに設置されるようになっている。
キャップ体103は、略円盤形状のキャップ体本体111と、略矩形板形状の2つの挿入ツメ部102とを有している。キャップ体本体111は、(上記実施形態のキャップ体3と同様に)全体が樹脂材料で構成され、内部にICチップ51を備えている。挿入ツメ部102は、キャップ体本体111の裏面側(図中下側)に、互いに平行な配置で立設するようにキャップ体本体111に一体に形成されている。
係止体105は、上記実施形態の係止体5と同様、全体が樹脂材料で構成されて略円盤形状に形成され、上記2つの挿入ツメ部102をそれぞれ挿入可能な2つの挿入孔104が形成されている。また被縫製要素Pにも、例えば上記挿入孔104と同じ形状の2つの留めスリット106が形成されている。
図9は、図8中IX−IX′断面による縦断面図であり、図9(a)は合体前の分離した状態を示す図、図9(b)は合体した状態を示す図である。この図9において、キャップ体本体111の裏面側(被縫製要素Pに対向する側;図中下面側)には2つの平板形状の挿入ツメ部102,102が平行な配置で立設されている。各挿入ツメ部102の先端近傍の外側の面には直線状の係止溝113が形成され、また先端には挿入孔104への挿入が容易となるように面取り114が形成されている。
そして各係止溝113の内側における先端側の面には、金属皮膜で形成された溝側導通部(導通部)115が設けられている。キャップ体本体111の内部には、ICチップ51が2本の接続線L3,L4を介してそれぞれの溝側導通部115に接続している。
係止体105の内部には、この例では、2つの挿入孔104の周囲を囲む配置でループアンテナ116(タグ側アンテナ。留め具型無線タグ101の一部を構成する)が設けられている(詳しくは後述する)。係止体105の裏面側(図中下側)で各挿入孔104の端部近傍の外側の面(係止体105の外周に近い側の面)には、それぞれ上記挿入ツメ部102の係止溝113に係止可能な係止ツメ117が形成されている。これら係止ツメ117のそれぞれの裏面側(図中下側)には、金属皮膜で形成されたツメ側導通部(導通部)118が設けられており、上記ループアンテナ116の両端部がそれぞれ接続線L5,L6を介して対応するツメ側導通部118に接続されている。
上記の構成において、キャップ体103側の2つの挿入ツメ部102がそれぞれ被縫製要素Pの留めスリット106及び係止体105の挿入孔104に挿入され、キャップ体103が係止体105に押し込まれる。これにより、図9(b)に示すように、キャップ体103と係止体105とが被縫製要素Pを挟みつつ合体する。そして、各挿入ツメ部102の係止溝113が、各挿入孔104の係止ツメ117に係止される。また、溝側導通部115とツメ側導通部118が確実に接触してそれらの間の導通状態が確保される。この状態で、ICチップ51は、接続線L3,L4,L5,L6、溝側導通部115、及びツメ側導通部118を介してループアンテナ116の両端に導通することになる。
なお、各挿入ツメ部102の外側の面(キャップ体本体111の外周に近い側の面)の間の幅W1と、各挿入孔104の外側の面(係止体105の外周に近い側の面)の間の幅W2とをほぼ同じ寸法に設定されている。この結果、キャップ体103と係止体105とが合体した状態で、挿入孔104の係止ツメ117を挿入ツメ部102の係止溝113に確実に係止させるようになっている。また、各挿入ツメ部102の係止溝113が各挿入孔104の係止ツメ117に係止する直前には、各挿入ツメ部102が相互に近接する方向に撓むよう変形する。係止体105の各挿入孔104の幅寸法は、挿入ツメ部102の撓み変形を許容できるよう十分余裕のある寸法に設定されている。
また、図9(b)に示すように、キャップ体103と係止体105とが合体した状態で、各挿入ツメ部102の先端が係止体105の裏面(図中下側の面)より突出するように、挿入ツメ部102の長さ寸法が設定されている。これら先端を相互に近接するよう動かすことで、両方の係止溝113をそれぞれ係止ツメ117から外し、キャップ体103を係止体105から離脱させることができる。
図10は、係止体105における2つの挿入孔104及び内部のループアンテナ116の配置を表す図9(a)中D方向からの矢視図である。この図10で示す例において、ループアンテナ116は2つの挿入孔104の周囲を2周半する配置で設けられている。またループアンテナ116の両端は、それぞれ挿入孔104の外側に位置する対応するツメ側導通部118に接続している。
以上説明したように、この第1変形例の留め具型無線タグ101においては、ループアンテナ116は係止体105に設けられている。そして、キャップ体103と係止体105との合体時に、キャップ体103の溝側導通部115及び係止体105のツメ側導通部118を介し、ICチップ51を係止体105のループアンテナ116と導通させる。この結果、縫製物に合体して設けられた後に、ICチップ51及びループアンテナ116を無線タグ回路素子Toとして機能させることができる。すなわち、衣服等の布や、鞄・靴・財布等の皮革品の革などに対して容易に設置でき、かつICチップ51とループアンテナ116とを容易に導通可能な無線タグを実現することができる。
なお、本変形例において、キャップ体103に合体させる係止体105は上記のようなループアンテナ116を備えた構成のものに限られない。例えば図10に対応する図11(図示の便宜上、各部寸法の縮尺は図10と相違している)に示すように、ダイポールアンテナ119(タグ側アンテナ)を備えた構成の係止体120を合体させてもよい。この場合、各挿入孔104の構成と寸法は上記と同じ設定となる。
このように、キャップ体103が複数種類の係止体105,120と合体可能に構成されていることにより、キャップ体103と係止体105,120との組みあわせが複数種類実現できることとなる。例えば係止体側に支持構造や大きさのバリエーションを持たせることで、使用者の種々のニーズに対応した種々の留め具型無線タグを実現することができる。なお、この例ではキャップ体103が係止体105と合体及び離脱可能に構成されているが、いったん合体した後は離脱不能に構成してもよい。
また、本変形例では特に、キャップ体103が係止体105と合体及び離脱可能に構成されていることにより、使用者は、被縫製要素に留め具型無線タグ101が設けられた後も、キャップ体103又は係止体105を交換し、キャップ体と係止体との組みあわせを適宜複数種類変更することができる。この結果、使用者の種々のニーズに対応した種々の留め具型無線タグを実現することができる。すなわち例えば、種々の情報を記憶したICチップ51を供えるキャップ体103に対して、多様な種類のアンテナを備えた係止体を選択し交換して合体させることができる。
(2)パッチアンテナを設ける場合
上記実施形態及び変形例ではICチップ51に接続するアンテナの例としてダイポールアンテナやループアンテナを適用した例を説明したが、本発明はこれに限られずに、例えばパッチアンテナを適用してもよい。
図12は、この第2変形例による留め具型無線タグと、この留め具型無線タグが設置される被縫製要素Pの設置部分の構造を概略的に表す分解斜視図であり、上記実施形態における図1に対応する図である。この図12において、第2変形例の留め具型無線タグ201は、ヘッド部202とステム部203を有するリベット体(第1合体部材)204と、そのステム部203を貫通させる貫通孔205を有するマイクロストリップアンテナ素子206と、ステム部203を貫通させる貫通孔207を有する基板208と、ステム部203の先端を挿入させて内部で圧壊させる係止体(第2合体部材)209とで構成されている。この留め具型無線タグ201では、マイクロストリップアンテナ素子206の貫通孔205、被縫製要素Pに予め形成されている留め孔210、及び基板208の貫通孔207に対し、上記ステム部203を貫通させつつステム部203の先端を係止体209に挿入させて圧着する。これにより、マイクロストリップアンテナ素子206と基板208とで被縫製要素Pを挟むように合体し、留め具型無線タグ201全体が当該被縫製要素Pに設置される。
リベット体204は、内部にICチップ51を有し略全体が樹脂材料で略半球形状に形成されたヘッド部202と、このヘッド部202の裏面側(図中下側)の平面部の中心に略円柱形状で一体に形成されたステム部203とを有している。
マイクロストリップアンテナ素子206は、全体が導電性材料で、略正方形の薄板形状に形成されている。このマイクロストリップアンテナ素子206の正方形形状の対向する2箇所の角部には、面取り211が形成されている。また、上記貫通孔205の位置は、給電位置となるため、ICチップ51とインピーダンス整合を図るようにマイクロストリップアンテナ素子206の中央位置からある一辺に向かってずれた位置に形成されている。
基板208は、全体が誘電率の高い高誘電体材料で構成されており、マイクロストリップアンテナ素子206より大きい略正方形の薄板形状に形成されている。上記貫通孔207は、上記マイクロストリップアンテナ素子206と略同じ方向・同じ寸法で中央位置からずれた位置に形成されている。
係止体209は、全体が導電性を有する硬質の金属材料で略全体が略半球形状に形成されている。係止体209の表面側(図中上側)の平面部の中心には、上記ステム部203が嵌入可能な挿入穴212が形成されている。
図13は、図12中XIII−XIII′断面による縦断面図であり、図13(a)は合体前の分離した状態を示す図、図13(b)は合体した状態を示す図である。これら図13(a)及び図13(b)において、リベット体204のヘッド部202の裏面側(被縫製要素Pに対向する側;図中下面側)全体には、金属被膜で形成されたヘッド側導通部(導通部)213が設けられている。ステム部203の先端には金属被膜で形成されたステム側導通部(導通部)214が設けられている。リベット体204の内部のICチップ51は、2本の接続線L7,L8を介してヘッド側導通部213とステム側導通部214にそれぞれ接続している。
基板208の裏面側(図中下側)全体には金属被膜で形成された地板215が設けられており、この地板215はいわゆる接地板(グラウンドパターン)として機能するものである。
係止体209の挿入穴212は、係止体209を貫通せず係止体209の内部に底面212aを有するよう形成されている。挿入穴212の挿入口212bと底面212aとの間の部分は、例えば中ぐりによって挿入口212bより大きい径で形成されている。
上記の構成において、リベット体204のステム部203がマイクロストリップアンテナ素子206の貫通孔205、被縫製要素Pの留め孔210、及び基板208の貫通孔207に順に貫通させつつステム部203の先端を係止体209の挿入穴212に挿入される。そして、リベット体204のヘッド部202と係止体209とがステム部203の軸方向で圧着されることで、ステム部203の先端が挿入穴212の内部で圧壊される。この結果、図13(b)に示すようにマイクロストリップアンテナ素子206と基板208とが、被縫製要素Pを挟みつつ留め具型無線タグ201全体が合体する。この状態では、ステム部203の先端が係止体209の挿入穴212内部で挿入口212bより大きい径に変形されているため、係止体209はステム部203に確実に結合する。
このとき、リベット体204のヘッド部202のヘッド側導通部213が、マイクロストリップアンテナ素子206と確実に接触してそれらの間の導通状態が確保される。さらに、ステム部203の先端のステム側導通部214が、係止体209の挿入穴212の底面212aと確実に接触して、それらの間の導通状態が確保される。この状態で、ICチップ51は接続線L7とヘッド側導通部213を介してマイクロストリップアンテナ素子206と導通すると共に、ICチップ51は接続線L8、ステム側導通部214、及び係止体209を介して基板208の地板215と導通することになる。この合体構成において、マイクロストリップアンテナ素子206と、地板215を備える基板208とが平面アンテナ、いわゆるパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)が実現される。
なお、被縫製要素Pと基板208の誘電体は合わせてパッチアンテナの誘電体として機能するものである。
この第2変形例の留め具型無線タグ201によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、衣服等の布や、鞄・靴・財布等の皮革品の革などに対して容易に設置でき、かつICチップ51とパッチアンテナとを容易に導通可能な無線タグを実現することができる。
(3)留め具を線ファスナーで構成する場合
上記実施形態及び第1、第2変形例では、本発明を、被縫製要素Pに対して概略的に一点で結合する点ファスナーに適用した場合を例にとって説明した。本発明はこれに限られず、例えば2つの被縫製要素Pのそれぞれの一辺を結合する線ファスナーに適用してもよい。
図14は、この第3変形例による留め具型無線タグと、この留め具型無線タグによりそれぞれの一辺が結合される2つの被縫製要素の設置部分の構造を概略的に表す正面図である。図14(a)は部分的に結合した状態を示す図、図14(b)は全体的に結合した状態を示す図である。
これら図14(a)及び図14(b)において、この第3変形例による留め具型無線タグ301は、務歯列305Aを備えた一方側(図中左側)の基材帯体(第1合体部材)302Aと、務歯列305Bを備えた他方側(図中右側)の基材帯体(第2合体部材)302Bと、スライダー304と、アンテナ306(タグ側アンテナ)とを有している。
基材帯体302A,302Bは例えば可撓性材料によりテープ状に構成され、縫製物などからなる2つの被縫製要素P1,P2の互いに近い側の辺に縫製などにより設けられている。それら2つの基材帯体302A,302Bの互いに近い側の縁部に、上記務歯列305A,305Bがそれぞれ設けられている。各務歯列305A,305Bには、それぞれ等間隔の配置で多数個の務歯303が設けられている。
スライダー304は、内部にY字形状の通過経路(特に図示せず)が形成され、務歯列305Aと務歯列305Aとの両方に係止するよう設けられている。このスライダー304は、両方の務歯列305A,305Bの間で各基材帯体302A,302Bに沿って移動される。これにより、その移動方向におけるスライダー304からの一方側(図14(a)中の下側)において双方の務歯列305A,305Bが互いに噛み合って(務歯303同士が合体して)2つの基材帯体302A,302Bが結合する。また、移動方向におけるスライダー304からの他方側(図14(a)中の上側)において双方の務歯列305A,305Bの噛み合いが外れて(務歯303同士が離脱して)2つの基材帯体302A,302Bが分離するようになっている。
各務歯列305Aに備えられた務歯303のほとんどは非導電性材料で構成されているが、その一部が、金属などの導電性材料で構成された導通務歯(導通部)303A,303B,303C,303Dとなっている。図示のように、導通務歯303A,303Cは一方側の務歯列305Aに設けられ、導通務歯303B,303Dは他方側の務歯列305Bに設けられている。一方側の務歯列305Aと他方側の務歯列305Bとの噛み合い時に、導通務歯303Aと導通務歯303bとが互いに噛み合って導通するとともに、導通務歯303Cと導通務歯303Dとが互いに噛み合って導通するようになっている。なお、これら導通務歯303A,303Bと、導通務歯303C,303Dとは、絶縁性を確保するために、例えば複数個(図示する例では3個)の務歯303だけ離間した配置で設けられている。
基材帯体302Aの務歯列305Aに備えられた2つの導通務歯(一方側務歯)303A,303Cには、それぞれ接続線L9,L10を介して2つの上記アンテナ線306,306が接続されている。基材帯体302Bの務歯列305Bに備えられた2つの導通務歯(他方側務歯)303B,303Dにはそれぞれ接続線L11,L12を介して共通のICチップ51が接続されている。
ダイポールアンテナを構成する上記2つのアンテナ線306は、上記基材帯体302Aが設けられている一方側(図中左側)の被縫製要素P(一方側被縫製要素)に設けられている。上記ICチップ51は、上記他方側の基材帯体302Bが設けられている他方側(図中右側)の被縫製要素P(他方側被縫製要素)に設けられている。
上記構成により、スライダー304を移動させて全ての上記導通務歯303A,303B,303C,303D同士の噛み合いが外された状態(図14(a)の状態)では、ICチップ51がどのアンテナ線306にも導通せずに非動作状態となる。また、スライダー304を移動させて全ての上記導通務歯303A,303B,303C,303D同士が噛み合った状態(図14(b)の状態)では、それぞれの対において対応する2つの導通務歯(303Aと303B、又は303Cと303D)同士が確実に接触してそれらの間の導通状態が確保される。この状態でICチップ51は、接続線L9,L10,L11,L12及び各対の導通務歯303A,303B,303C,303Dを介して2つの直線アンテナ306に導通し、動作状態となることができる。
以上説明したように、この第3変形例の留め具型無線タグ301においては、一方側及び他方側の務歯303をスライダー304で合体・離脱させることにより、一方側及び他方側の被縫製要素P1,P2を着脱自在とする、いわゆる線ファスナーを実現する。そして、務歯303を合体させた(すなわち線ファスナーを閉じた)ときにICチップ51及びアンテナ線306を含めた無線タグ回路素子Toを動作状態とし、務歯303を合体させない(すなわち線ファスナーを開いた)ときに無線タグ回路素子Toを非動作状態とする。このようにして、上記実施形態と同様、衣服等の布や、鞄・靴・財布等の皮革品の革などに対して容易に設置でき、かつICチップ51とアンテナ306とを容易に導通可能な無線タグを実現することができる。
また、上記の動作により、無線タグ回路素子Toと通信できるかどうかによって、線ファスナーの状態を検出することも可能となる。この場合、留め具型無線タグ301を、線ファスナー状態の検出手段として機能させることができる。
以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態の留め具型無線タグと、留め具型無線タグが設置される被縫製要素の設置部分の構造を概略的に表す分解斜視図である。 図1中II−II′断面による縦断面図である。 キャップ体の裏面における噛み歯導通部の配置とICチップとの接続構成を表す図2中A方向からの矢視図である。 係止体の表面における噛み合い部の配置を表す図2中B方向からの矢視図である。 ICチップとそれに接続される導通部及びアンテナの機能的構成を表す機能ブロック図である。 被縫製要素の表面における係止孔、縫製アンテナ、及び接触導通領域の配置を表す図2中C方向からの矢視図である。 被縫製要素の表面にアンテナ部材を縫製により取り付けた場合の配置を表す図である。 係止体にアンテナを設けた場合の留め具型無線タグと、この留め具型無線タグが設置される被縫製要素の設置部分の構造を概略的に表す分解斜視図である。 図8中IX−IX′断面による縦断面図であり、合体前の分離した状態を示す図と、合体した状態を示す図である。 係止体における2つの挿入孔及び内部のループアンテナの配置を表す図9(a)中D方向からの矢視図である。 係止体にダイポールアンテナを備えた場合の配置を表す図である。 パッチアンテナを設けた場合の留め具型無線タグと、この留め具型無線タグが設置される被縫製要素の設置部分の構造を概略的に表す分解斜視図である。 図12中XIII−XIII′断面による縦断面図であり、合体前の分離した状態を示す図と、合体した状態を示す図である。 線ファスナーで構成した留め具型無線タグと、留め具型無線タグにより結合される2つの被縫製要素の設置部分の構造を概略的に表す正面図であり、結合前の分離した状態を示す図と、結合した状態を示す図である。
符号の説明
1 留め具型無線タグ
3 キャップ体(第1合体部材)
5 係止体(第2合体部材)
13 縫製アンテナ(タグ側アンテナ)
13A 接触導通領域
15 噛み歯導通部(導通部、ストッパ部)
16 金属皮膜(導通部)
31 アンテナ部材
51 ICチップ(IC回路部)
101 留め具型無線タグ
103 キャップ体(第1合体部材)
105 係止体(第2合体部材)
115 溝側導通部(導通部)
116 ループアンテナ(タグ側アンテナ)
118 ツメ側導通部(導通部)
119 ダイポールアンテナ(タグ側アンテナ)
201 留め具型無線タグ
204 リベット体(第1合体部材)
206 マイクロストリップアンテナ素子
208 基板
209 係止体(第2合体部材)
213 ヘッド側導通部(導通部)
214 ステム側導通部(導通部)
215 地板
301 留め具型無線タグ
302A 基材帯体(第1合体部材)
302B 基材帯体(第2合体部材)
303 務歯
303A 導通務歯(導通部、一方側務歯)
303B 導通務歯(導通部、他方側務歯)
303C 導通務歯(導通部、一方側務歯)
303D 導通務歯(導通部、他方側務歯)
304 スライダー
306 アンテナ線(アンテナ)
To 無線タグ回路素子
P 被縫製要素
P1 被縫製要素(一方側被縫製要素)
P2 被縫製要素(他方側被縫製要素)

Claims (16)

  1. 縫製により製作される縫製物に設けられる留め具型の無線タグであって、
    情報を記憶するIC回路部を備えた無線タグ回路素子と、
    互いに合体可能な一対の第1合体部材及び第2合体部材とを有し、
    前記第1合体部材及び前記第2合体部材のうち少なくとも一方は、前記第1合体部材と前記第2合体部材との合体時に、情報を送受信するタグ側アンテナに対し前記IC回路部を導通させる導通部を備える
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  2. 請求項1記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記第1合体部材及び前記第2合体部材は、前記縫製物の被縫製要素を介在させつつ合体可能であり、
    前記IC回路部は、前記第1合体部材に設けられている
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  3. 請求項2記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記導通部は、前記第1合体部材に設けられており、
    前記被縫製要素に前記タグ側アンテナを設けた
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  4. 請求項3記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記タグ側アンテナは、
    前記被縫製要素に対し、導電性の糸を用いた縫製により形成されている
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  5. 請求項3記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記タグ側アンテナは、
    前記被縫製要素に対し、縫製により取り付けられていることを特徴とする留め具型の無線タグ。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記タグ側アンテナに対する位置関係を固定するためのストッパ部を備えることを特徴とする留め具型の無線タグ。
  7. 請求項6記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記導通部は、
    前記第1及び第2合体部材の合体時に、前記被縫製要素に設けられた複数個の前記タグ側アンテナに導通するように、複数個設けられている
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  8. 請求項6又は請求項7記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記ストッパ部は、前記導通部に設けられている
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれか1項記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記タグ側アンテナは、
    前記被縫製要素のうち前記第1合体部材又は前記第2合体部材より一方側と他方側とにそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  10. 請求項6乃至請求項9のいずれか1項記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記第1合体部材は、樹脂材料により構成されており、
    前記導通部は、前記第1合体部材の前記樹脂材料に対し、金属被覆により形成されている
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  11. 請求項2記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記導通部は、前記第1合体部材及び前記第2合体部材に設けられており、
    前記タグ側アンテナは、前記第2合体部材に設けられている
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  12. 請求項11記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記第1合体部材は、複数種類の前記第2合体部材と合体可能に構成されていることを特徴とする留め具型の無線タグ。
  13. 請求項12記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記第1合体部材は、前記第2合体部材と合体及び離脱可能に構成されていることを特徴とする留め具型の無線タグ。
  14. 請求項2記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記導通部は、前記第1合体部材及び前記第2合体部材に設けられており、
    前記タグ側アンテナは、
    前記第1合体部材と接するように前記被縫製要素の厚さ方向一方側に設けられたマイクロストリップアンテナ素子と、前記第2合体部材と接するように前記被縫製要素の厚さ方向他方側に設けられた地板とを有するマイクロストリップアンテナである
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  15. 請求項1記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記縫製物を構成する一方側の被縫製要素に設けられて一方側務歯を備えた前記第1合体部材と、
    前記縫製物を構成する他方側の被縫製要素に設けられて他方側務歯を備えた前記第2合体部材と、
    前記一方側務歯及び前記他方側務歯を互いに合体・離脱させるためのスライダーとを有し、
    前記導通部は、
    前記スライダーを用いて前記一方側務歯と前記他方側務歯とが合体したときに、前記無線タグ回路素子を動作状態とし、前記スライダーを用いて前記一方側務歯と前記他方側務歯とが離脱したときに、前記無線タグ回路素子を非動作状態とする
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
  16. 請求項15記載の留め具型の無線タグにおいて、
    前記タグ側アンテナは、前記一方側被縫製要素に設けられ、
    前記IC回路部は、前記他方側被縫製要素に設けられ、
    前記導通部は、
    前記スライダーを用いて前記一方側務歯と前記他方側務歯とが合体したときに、前記IC回路部と前記タグ側アンテナとを導通させる
    ことを特徴とする留め具型の無線タグ。
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